1 00:00:12,045 --> 00:00:15,048 (郎党たちの掛け声) 2 00:00:15,048 --> 00:00:17,050 (郎党たち)やあああ…! 3 00:00:17,050 --> 00:00:19,052 (郎党たち)うおおお…! 4 00:00:19,052 --> 00:00:23,056 (郎党)この! (郎党)なんの! 5 00:00:23,056 --> 00:00:27,094 すさまじい気迫だ。 稽古とは思えない。 6 00:00:27,094 --> 00:00:31,064 時行さま あの中に見覚えのある者は? 7 00:00:31,064 --> 00:00:34,067 んっ? 8 00:00:34,067 --> 00:00:37,070 諏訪大社で 見たことのない者ばかり。 9 00:00:37,070 --> 00:00:42,075 (頼重) みな 北条郎党の生き残りです。 10 00:00:42,075 --> 00:00:44,077 (頼重)彼らが 信濃に落ち延びてくるたび➡ 11 00:00:44,077 --> 00:00:49,082 密かに匿い 先日 100人を超えました。➡ 12 00:00:49,082 --> 00:00:55,088 この者たちが 来る大戦にて 時行さま直属の兵となります。 13 00:00:55,088 --> 00:00:59,092 機密保持のため 時行さまの生存は隠しています。 14 00:00:59,092 --> 00:01:03,030 あなたさまの顔を知る者も 誰もいません。 15 00:01:03,030 --> 00:01:07,034 決起の瞬間に あなたさまの口から 正体を明かせば➡ 16 00:01:07,034 --> 00:01:10,037 彼らの士気は とてつもなく上がりましょうぞ。 17 00:01:10,037 --> 00:01:12,039 ウフッ。 18 00:01:12,039 --> 00:01:15,042 これで 我らの勝利は確実! と…。 19 00:01:15,042 --> 00:01:17,044 《この人には頭が下がる》 20 00:01:17,044 --> 00:01:21,048 《いつも 暇か! ってくらい 絡んでくるのに➡ 21 00:01:21,048 --> 00:01:25,052 裏では 着々と準備を進めてくれている》 22 00:01:25,052 --> 00:01:28,055 (頼重)さて…。 んっ。 23 00:01:28,055 --> 00:01:34,061 次は 改めて 時行さまに 紹介したい者たちがおりまする。➡ 24 00:01:34,061 --> 00:01:40,067 この諏訪 頼重直属の郎党 諏訪神党の三大将です。➡ 25 00:01:40,067 --> 00:01:43,070 彼らには 今からの戦に参加してもらいます。 26 00:01:43,070 --> 00:01:45,072 今からの戦? 27 00:01:45,072 --> 00:01:49,076 (頼重)あの国司が 大規模な侵略の準備をしています。 28 00:01:49,076 --> 00:01:52,079 (頼重) 以前と雰囲気が違うとの報告も。➡ 29 00:01:52,079 --> 00:01:54,081 各地の味方を救いつつ➡ 30 00:01:54,081 --> 00:01:58,085 大戦の戦力の総仕上げと まいりましょう! 31 00:02:01,021 --> 00:02:11,031 ♬~ 32 00:03:42,022 --> 00:03:44,024 我が最も信頼する三大将よ! 33 00:03:44,024 --> 00:03:49,029 今から 三人に 衝撃の発表をいたしまする! 34 00:03:49,029 --> 00:03:51,031 ジャジャジャジャーン! 35 00:03:51,031 --> 00:03:55,035 去年から 諏訪大社で働いていた この長寿丸が➡ 36 00:03:55,035 --> 00:03:57,037 なんと 実は➡ 37 00:03:57,037 --> 00:04:01,975 北条殿の御嫡男 北条 時行さまだったのです! 38 00:04:01,975 --> 00:04:03,643 (3人)そうですか。 39 00:04:03,643 --> 00:04:05,312 (頼重)反応 薄っ! 40 00:04:05,312 --> 00:04:07,981 もっと こう 派手な返し あるでしょ!➡ 41 00:04:07,981 --> 00:04:13,987 皆の衆のビビった顔 楽しみにしてたのに~! 42 00:04:13,987 --> 00:04:17,991 我々は あくまで 頼重さまの直臣ですので➡ 43 00:04:17,991 --> 00:04:21,995 頼重さまが 北条の御子を 担がれるおつもりなら➡ 44 00:04:21,995 --> 00:04:23,997 その方針に従うまで。 45 00:04:23,997 --> 00:04:28,001 ガッハッハ! そういうことです 若君! 46 00:04:28,001 --> 00:04:29,669 正体を知らず➡ 47 00:04:29,669 --> 00:04:33,006 酒を注がせてしまったことは ご容赦を! 48 00:04:33,006 --> 00:04:35,008 ハッハッハ…! (海野)我々が無駄に意識すると➡ 49 00:04:35,008 --> 00:04:37,677 かえって危ない。 あっ。 50 00:04:37,677 --> 00:04:42,015 正体を明かすときまでは 今までどおり 稚児の長寿丸。 51 00:04:42,015 --> 00:04:46,019 接し方も 皆の前では 今までのまま。 52 00:04:46,019 --> 00:04:49,689 それでよろしいな? 53 00:04:49,689 --> 00:04:52,025 うう~っ! うう…。 54 00:04:52,025 --> 00:04:56,029 あ~ 明神様が また拗ねた。 55 00:04:56,029 --> 00:04:59,032 ハァ…。 望月殿 菓子を差し上げろ。 56 00:04:59,032 --> 00:05:02,969 (望月)頼重殿 ささ これを。 うまいですぞ。 57 00:05:02,969 --> 00:05:05,972 《良い意味で 私と距離を取っている》 58 00:05:05,972 --> 00:05:10,977 《彼らは 北条ではなく 頼重殿に忠誠を誓う武士たちだ》 59 00:05:10,977 --> 00:05:14,981 《諏訪明神と 信濃のために生きる人々》 60 00:05:14,981 --> 00:05:18,985 《長い時間 信頼し合ってきた結束を感じる》 61 00:05:22,989 --> 00:05:27,994 (男性)お… お助けを! どうか 妻だけは! 62 00:05:27,994 --> 00:05:30,997 ⚟(足音) 63 00:05:30,997 --> 00:05:36,002 だだ… 代官さまが 反乱のために 兵を集めているとか! 64 00:05:36,002 --> 00:05:38,004 私は それしか! 65 00:05:41,675 --> 00:05:43,343 (男性)ガハッ! (女性の悲鳴) 66 00:05:43,343 --> 00:05:45,011 あんた! 67 00:05:45,011 --> 00:05:48,014 ああっ! 68 00:05:48,014 --> 00:05:54,020 「冬は殺めて 反乱分子は言うに及ばず」 69 00:05:54,020 --> 00:05:58,024 さすが 小笠原殿は教え上手じゃ。 70 00:05:58,024 --> 00:06:01,962 どうじゃ? 麻呂の弓も ずいぶん上達したであろう。 71 00:06:01,962 --> 00:06:03,630 はっ。 72 00:06:03,630 --> 00:06:05,966 この領民らを 拷問して吐かせたが➡ 73 00:06:05,966 --> 00:06:08,969 麻呂に逆らう者が まだまだ潜んでおる。 74 00:06:08,969 --> 00:06:12,973 麻呂は こんなにも 善政をしいているのに!➡ 75 00:06:12,973 --> 00:06:16,977 京で 帝から 討伐の綸旨をいただいてきた。➡ 76 00:06:16,977 --> 00:06:20,981 今度こそ 奴らを皆殺しぞよ! 77 00:06:23,984 --> 00:06:26,987 やる気も残虐さも5割増し。 78 00:06:26,987 --> 00:06:31,992 一度 京に逃げ帰ってから がらりと変わって戻ってきた。 79 00:06:31,992 --> 00:06:34,995 どうなんです? 弓の腕は。 80 00:06:34,995 --> 00:06:38,999 上達はしたが 所詮は 公家の手習い程度よ。➡ 81 00:06:38,999 --> 00:06:43,003 弱った領民を 一方的に射殺せたところで➡ 82 00:06:43,003 --> 00:06:46,006 戦場では役に立たぬわ。 83 00:06:46,006 --> 00:06:49,009 (貞宗) 《なのに 妙な自信を感じる》➡ 84 00:06:49,009 --> 00:06:54,014 《まさか 自ら 前線にでも立つつもりか》 85 00:06:54,014 --> 00:06:57,017 [1335年3月] 86 00:06:57,017 --> 00:07:00,954 [北信濃で 動乱の炎が巻き起こる] 87 00:07:00,954 --> 00:07:02,956 [それに対し 後醍醐天皇は➡ 88 00:07:02,956 --> 00:07:08,962 各地に残った親北条勢力 一斉攻撃の綸旨を発した] 89 00:07:08,962 --> 00:07:12,966 [北信濃北部の常岩 宗家] 90 00:07:12,966 --> 00:07:15,969 [中央部の保科 四宮] 91 00:07:15,969 --> 00:07:18,972 [南部の犬甘 知光] 92 00:07:18,972 --> 00:07:22,976 [三つの抵抗勢力を 主な標的に➡ 93 00:07:22,976 --> 00:07:27,981 国司 守護連合軍の一斉攻撃が 開始された] 94 00:07:27,981 --> 00:07:31,985 [北条 時行の決起まで あと四ヶ月] 95 00:07:31,985 --> 00:07:35,989 [最大最後の前哨戦である] 96 00:07:35,989 --> 00:07:37,991 (頼重)この三つの戦場には➡ 97 00:07:37,991 --> 00:07:40,994 すでに 三大将が少数の精鋭を率い➡ 98 00:07:40,994 --> 00:07:43,997 極秘の援軍として向かっています。 99 00:07:43,997 --> 00:07:46,100 それで どこに加勢します? 100 00:07:46,100 --> 00:07:53,006 (頼重)いや 今回の逃若党の任務は 伝令でございまする。 101 00:07:53,006 --> 00:07:55,008 伝令? 102 00:07:55,008 --> 00:08:00,013 (頼重)戦場から戦場を駆け回り 報告や指示を伝える役です。➡ 103 00:08:00,013 --> 00:08:03,950 今回は 戦場が複数あり 範囲も広大。➡ 104 00:08:03,950 --> 00:08:07,954 各戦場と重要な情報を 確実に共有するために➡ 105 00:08:07,954 --> 00:08:10,957 絶対に捕まらない伝令が 欲しいのです。 106 00:08:10,957 --> 00:08:13,960 絶対に捕まってはいけない。 107 00:08:13,960 --> 00:08:15,962 なんて難しい! 108 00:08:15,962 --> 00:08:17,964 うっ…。 109 00:08:17,964 --> 00:08:19,632 (頼重)目標は 以前のように➡ 110 00:08:19,632 --> 00:08:22,969 味方の被害を 最小限にとどめること。 111 00:08:22,969 --> 00:08:24,971 各地の戦場を巡り➡ 112 00:08:24,971 --> 00:08:27,974 我が懐刀の人となりも 知ってくだされ!➡ 113 00:08:27,974 --> 00:08:30,977 まずは 北信濃の南。➡ 114 00:08:30,977 --> 00:08:32,645 深志砦に陣を構える➡ 115 00:08:32,645 --> 00:08:36,950 犬甘殿 海野殿より 作戦を授かるのです。 116 00:08:45,992 --> 00:08:47,994 諏訪大社の御使い様?➡ 117 00:08:47,994 --> 00:08:50,997 おお! 噂で聞いたあのガキか! 118 00:08:50,997 --> 00:08:54,000 えっ? 私のことが 噂になっているのですか? 119 00:08:54,000 --> 00:08:55,668 (犬甘)ああ。➡ 120 00:08:55,668 --> 00:08:59,005 諏訪大社に逃げさせたら 天下一品の稚児がいると。 121 00:08:59,005 --> 00:09:02,675 発情しながら 戦場を 裸で逃げ回る変態稚児だと。 122 00:09:02,675 --> 00:09:04,344 尾ひれ! 123 00:09:04,344 --> 00:09:07,013 (玄蕃)いや 言うほど尾ひれついてねえぞ。 124 00:09:07,013 --> 00:09:09,015 せ… 戦況は どうなんですか? 125 00:09:09,015 --> 00:09:12,018 無理はせず 引くときは引けと 頼重さまから…。 126 00:09:12,018 --> 00:09:15,054 それがすごいのだ。 (時行たち)んっ? 127 00:09:15,054 --> 00:09:20,026 (犬甘)海野さまの援軍が 少人数なのに めっぽう強く➡ 128 00:09:20,026 --> 00:09:24,030 この砦まで 小笠原軍を寄せつけない。 129 00:09:26,032 --> 00:09:30,036 海野さまか。 やっぱ かっこいいわ あの人は。 130 00:09:30,036 --> 00:09:31,704 どんな人なんだ? 131 00:09:31,704 --> 00:09:36,042 (弧次郎)諏訪神党随一の将。 その武功は数知れず➡ 132 00:09:36,042 --> 00:09:38,044 いつも渋くて 沈着冷静。➡ 133 00:09:38,044 --> 00:09:42,048 鎧を脱いでも かっこいいんだ あの人は。 134 00:09:42,048 --> 00:09:46,052 おじさま好きの巫女たちにも モテモテなの。 135 00:09:46,052 --> 00:09:48,054 みんなに優しくて 気配りできるのが➡ 136 00:09:48,054 --> 00:09:50,056 また かっこよくて。 137 00:09:50,056 --> 00:09:54,060 (弧次郎)でも それを 大人の武士に言うと笑われるんす。 138 00:09:54,060 --> 00:09:55,728 なぜ? 139 00:09:55,728 --> 00:10:02,001 お前は まだ あのお方の 本当の格好良さを知らないって。 140 00:10:02,001 --> 00:10:05,004 ⚟(海野)おお 長寿丸殿か。 141 00:10:05,004 --> 00:10:08,007 ここの砦は 当分 落ちぬと伝令せよ。 142 00:10:08,007 --> 00:10:11,010 この海野 幸康がいるかぎりはな。 143 00:10:11,010 --> 00:10:14,013 (亜也子・時行・弧次郎) 《か… かっこいい!》 144 00:10:14,013 --> 00:10:16,015 (小笠原軍)うおおお…! 145 00:10:16,015 --> 00:10:20,019 (郎党)北の門が破られたぞ! (犬甘)何!? 146 00:10:20,019 --> 00:10:25,024 (海野)貞宗め さすがだ。 今しがた撃退した軍は 陽動か。 147 00:10:25,024 --> 00:10:31,030 こちらの注意を南に引きつけ 北に兵を回り込ませておったのだ。 148 00:10:31,030 --> 00:10:34,033 う… 海野殿! あの…。 149 00:10:34,033 --> 00:10:39,038 (海野)長寿丸殿 女を抱いたことはあるか? 150 00:10:39,038 --> 00:10:41,040 えっ? 151 00:10:41,040 --> 00:10:44,043 (弧次郎)あるわけないっしょ。 10歳っすよ 俺たち。➡ 152 00:10:44,043 --> 00:10:47,046 そりゃあ 俺らも 海野さまみたく いずれは…。 153 00:10:47,046 --> 00:10:50,049 (海野)わしもだ。 (弧次郎)えっ? 154 00:10:50,049 --> 00:10:53,086 わしもない。 155 00:10:53,086 --> 00:10:55,054 (一同)ああっ…。 156 00:10:55,054 --> 00:10:58,725 女への免疫など 欠片もない。 《なっ…》 157 00:10:58,725 --> 00:11:00,994 話しかけられただけで 血が沸騰するし…。 158 00:11:00,994 --> 00:11:03,997 《何?》 巫女たちに囲まれている時など➡ 159 00:11:03,997 --> 00:11:05,999 ドギマギして 体が燃えそうだ。 160 00:11:05,999 --> 00:11:10,003 《急に何を言い出すんだ!? この人は》 161 00:11:12,005 --> 00:11:15,008 (海野)その熱を わしは すべて➡ 162 00:11:15,008 --> 00:11:19,012 諏訪明神のお役に立つために 使っている。 163 00:11:19,012 --> 00:11:22,015 (海野) 女を思って 煮えたぎった血液を➡ 164 00:11:22,015 --> 00:11:27,020 すべて 筋肉と闘争心に流し込むのだ。➡ 165 00:11:27,020 --> 00:11:29,022 煮えたぎっては流し込み➡ 166 00:11:29,022 --> 00:11:35,028 流し込んでは鍛え上げ 研ぎ澄ますこと数十年。 167 00:11:35,028 --> 00:11:39,032 鎌倉武士は 30歳まで童貞を貫くと…。 168 00:11:44,037 --> 00:11:46,039 ガハッ! 169 00:11:46,039 --> 00:11:50,043 (武士)グハッ! (武士たち)うわあああ…! 170 00:11:50,043 --> 00:11:52,045 修羅になるのだ! 171 00:11:52,045 --> 00:11:54,047 (時行・弧次郎・亜也子) 《か… かっこいい!》 172 00:12:17,937 --> 00:12:22,942 [我々は 禁欲がアスリートの パフォーマンスに与える影響に詳しい…] 173 00:12:24,944 --> 00:12:26,946 […に 話を聞いた] 174 00:12:55,975 --> 00:13:00,980 [我々の想像を超えた修羅が 生まれるだろう] 175 00:13:08,921 --> 00:13:12,925 な… 投げた紙が落ちるまでに 10人 斬った。 176 00:13:12,925 --> 00:13:15,928 《男女の欲は まだ よく わからないが➡ 177 00:13:15,928 --> 00:13:18,931 抑えられるものではないと よく聞かされる》 178 00:13:18,931 --> 00:13:23,936 《それを忠義と信仰で 数十年 耐える精神力》 179 00:13:23,936 --> 00:13:27,940 《しかも 僧のように煩悩を捨てて 忘れるのではなく➡ 180 00:13:27,940 --> 00:13:31,944 ぐつぐつに煮えたぎらせたまま 耐え続けている》 181 00:13:31,944 --> 00:13:35,948 《さすがは 頼重殿直属の郎党》 182 00:13:35,948 --> 00:13:38,951 《桁違いの忠義のなせる業だ》 183 00:13:40,953 --> 00:13:43,956 さて とりあえずは 撃退したが➡ 184 00:13:43,956 --> 00:13:46,959 それで終わるほど この戦は甘くない。➡ 185 00:13:46,959 --> 00:13:50,963 雫。 今回の三つの戦場は 把握しておるな? 186 00:13:50,963 --> 00:13:52,965 は… はい。 187 00:13:54,967 --> 00:13:56,969 (雫)北の戦場が➡ 188 00:13:56,969 --> 00:13:59,972 市河対望月さま 常岩さま。➡ 189 00:13:59,972 --> 00:14:03,910 中の戦場が 国司対祢津さま 保科党。➡ 190 00:14:03,910 --> 00:14:08,915 この南の戦場が 貞宗対海野さま 犬甘さま。➡ 191 00:14:08,915 --> 00:14:13,920 一つの戦場で勝った側は 他の戦場の助太刀に行ける。➡ 192 00:14:13,920 --> 00:14:17,924 つまり 一つ負ければ 総崩れになる恐れがあるので➡ 193 00:14:17,924 --> 00:14:21,928 三つの戦場が連絡を取り合い 協力せねばなりません。 194 00:14:23,930 --> 00:14:26,933 (海野)そういうことだ。 195 00:14:26,933 --> 00:14:29,936 三つのうち最も強い貞宗軍は➡ 196 00:14:29,936 --> 00:14:32,939 この調子なら ここに 十日は釘付けにできる。➡ 197 00:14:32,939 --> 00:14:37,944 その間に 北の市河軍と 中の国司軍に損害を与え➡ 198 00:14:37,944 --> 00:14:40,947 撤退させることができれば 理想的だ。 199 00:14:40,947 --> 00:14:43,950 その旨を北と中に伝令せよ。 200 00:14:43,950 --> 00:14:47,954 あちらの戦況も見た上で 臨機応変に動くのだ。 201 00:14:47,954 --> 00:14:51,958 承知しました 海野殿。 さっそく行ってきます。 202 00:14:51,958 --> 00:14:53,960 ⚟(馬のいななき) 203 00:14:53,960 --> 00:14:57,964 待て。 まだ 砦のそばには敵兵がいる。 204 00:14:57,964 --> 00:15:02,902 夜を待って 出るべきだ。 夜を待てば 情報伝達が遅れます。 205 00:15:02,902 --> 00:15:05,905 味方のために 一刻も早く伝えないと。 206 00:15:05,905 --> 00:15:08,941 大丈夫。 捕まりませんから。 207 00:15:08,941 --> 00:15:11,911 さあ みんな 逃げよう! 208 00:15:11,911 --> 00:15:13,913 はいよ。 (玄蕃)ハァ…。 209 00:15:18,918 --> 00:15:21,921 (一同)んっ? 210 00:15:21,921 --> 00:15:25,925 あれは…。 敵の伝令だ! 殺せ! 211 00:15:25,925 --> 00:15:27,927 (小笠原軍)うおおお…! 212 00:15:27,927 --> 00:15:29,595 あっ! 213 00:15:29,595 --> 00:15:31,931 んっ! んっ! 214 00:15:31,931 --> 00:15:33,933 みんなは そのまま真っ直ぐ! 215 00:15:33,933 --> 00:15:37,937 私は 少し遠回りして 敵を引きつける! 216 00:15:41,941 --> 00:15:43,943 (いななき) (小笠原軍)うおおっ! 217 00:15:47,947 --> 00:15:49,615 (武士)うっ…。 218 00:15:49,615 --> 00:15:52,952 逃がすな! 219 00:15:52,952 --> 00:15:55,955 (武士)あっ…。 ああっ…。 220 00:15:57,957 --> 00:15:59,959 ううっ…。 ガキ! 221 00:15:59,959 --> 00:16:03,963 (玄蕃)坊のやつ この一年で 馬術の腕 上がってねえか? 222 00:16:03,963 --> 00:16:06,966 馬での逃げ方を教えたのさ。 223 00:16:06,966 --> 00:16:10,970 逃げに役立つことと気づけば 夢中で練習する方だ。 224 00:16:10,970 --> 00:16:12,972 (犬甘)なんと まあ 生き生きと。➡ 225 00:16:12,972 --> 00:16:17,977 あれが噂の逃げ上手か。 生き抜く活力に満ちている。 226 00:16:17,977 --> 00:16:19,979 我らも見習うとするか! 227 00:16:19,979 --> 00:16:21,981 (郎党たち)うおおお…! 228 00:16:21,981 --> 00:16:25,985 (海野)《逃げ上手の若君め 良い影響を与えておられる》➡ 229 00:16:25,985 --> 00:16:28,988 《それはそうと…》 230 00:16:32,992 --> 00:16:34,994 (海野)わしも…➡ 231 00:16:34,994 --> 00:16:38,998 わしも あんなふうに 女の郎党に囲まれたい! 232 00:16:50,009 --> 00:16:54,013 おお! 御使い様! 久しいな。 1年ぶりか! 233 00:16:54,013 --> 00:16:57,016 保科殿! ご無事で何よりです! 234 00:16:57,016 --> 00:16:59,018 (化け物)ぬうう…。 235 00:16:59,018 --> 00:17:01,954 助太刀か! 偉いぞ 弧次郎! 236 00:17:01,954 --> 00:17:04,957 (弧次郎)あ~ もう! じゃれつくな おっさんども!➡ 237 00:17:04,957 --> 00:17:07,960 今日は 伝令で来てんだよ! 238 00:17:10,963 --> 00:17:14,967 保科さま 戦況をお聞かせ願えますか? 239 00:17:14,967 --> 00:17:19,972 あちこちで 一進一退だ。 何せ 前回より戦場がデカい。➡ 240 00:17:19,972 --> 00:17:21,974 国司軍が どこから攻め込んでくるか➡ 241 00:17:21,974 --> 00:17:23,976 読みづらいのだが➡ 242 00:17:23,976 --> 00:17:25,978 そんな時 頼もしいのが➡ 243 00:17:25,978 --> 00:17:28,981 助太刀に来られた 祢津さまのお力だ! 244 00:17:28,981 --> 00:17:31,984 (タカの鳴き声) 245 00:17:31,984 --> 00:17:34,987 (タカの鳴き声) 246 00:17:34,987 --> 00:17:37,990 (タカの鳴き声) 247 00:17:37,990 --> 00:17:53,005 ♬~ 248 00:17:53,005 --> 00:17:57,009 (祢津)国司軍右翼は 地上からだと大軍に見えるが➡ 249 00:17:57,009 --> 00:18:00,012 空から見れば 横に 薄く広げただけの こけおどしだ。 250 00:18:00,012 --> 00:18:02,949 (祢津)突撃して 蹴散らせ。 (郎党)はっ! 251 00:18:02,949 --> 00:18:06,953 (祢津)警戒すべきは国司軍左翼。➡ 252 00:18:06,953 --> 00:18:09,956 森の陰に隠れ 犀川の渡河を狙っている。➡ 253 00:18:09,956 --> 00:18:13,960 太鼓と狼煙で 四宮に知らせよ。 (郎党)はっ! 254 00:18:17,964 --> 00:18:19,966 (祢津)かかれ。 (郎党たち)ははっ! 255 00:18:19,966 --> 00:18:22,969 (タカの鳴き声) うわぁ…。 256 00:18:22,969 --> 00:18:26,973 (弧次郎) タカの動きで 戦場を読んでます。 257 00:18:26,973 --> 00:18:30,977 (弧次郎)広い戦場の戦況把握が 祢津家の十八番っす。 258 00:18:30,977 --> 00:18:34,981 あっ そうか 弧次郎 確か 君も祢津一族…。 259 00:18:34,981 --> 00:18:37,984 ⚟(祢津)これは 長寿丸殿。 260 00:18:37,984 --> 00:18:40,987 南の戦場は どうであった? 261 00:18:40,987 --> 00:18:44,991 (祢津)うむ。 南は 十日は持つか。➡ 262 00:18:44,991 --> 00:18:48,995 となると やはり 最大の懸念は 北の戦場だ。➡ 263 00:18:48,995 --> 00:18:50,997 北の市河は 大勢力。➡ 264 00:18:50,997 --> 00:18:53,100 望月殿が 援軍についているとはいえ➡ 265 00:18:53,100 --> 00:18:58,004 常岩は 味方の中で 最も弱小だ。 266 00:19:00,940 --> 00:19:03,943 (祢津)我々が国司軍を削る前に 北が負ければ➡ 267 00:19:03,943 --> 00:19:09,949 市河と国司の大勢力二つが この中の戦場に 集結してしまう。 268 00:19:16,956 --> 00:19:23,963 《亜也子は 望月殿の庶子と聞く。 父君の状況も 気になるだろう》 269 00:19:23,963 --> 00:19:26,966 分かりました。 270 00:19:26,966 --> 00:19:29,969 北が どのくらい耐えられるか 聞いてきます。 271 00:19:29,969 --> 00:19:31,637 えっ? (祢津)今からか? 272 00:19:31,637 --> 00:19:33,973 すでに 一日は 走り通しただろう。 273 00:19:33,973 --> 00:19:35,975 替え馬だけ いただければ。 274 00:19:35,975 --> 00:19:39,979 敵の見張りをかわしながら 進むのが もう楽しくて! 275 00:19:39,979 --> 00:19:41,981 ねえ みんな! 276 00:19:41,981 --> 00:19:44,984 我が君だけです…。 277 00:19:44,984 --> 00:19:48,988 弧次郎 亜也子 吹雪 一緒に来てくれ。 278 00:19:48,988 --> 00:19:50,990 はーい! 279 00:19:50,990 --> 00:19:54,994 雫と玄蕃は 休息しつつ 戦況分析を。 280 00:19:54,994 --> 00:19:56,996 心得ました。 (玄蕃)アヒッ。 281 00:19:56,996 --> 00:19:58,998 ハッハッハ…! 282 00:19:58,998 --> 00:20:03,002 相変わらずだな 御使い様よ! 283 00:20:08,941 --> 00:20:11,944 え~っ! 弧次郎 もう行くの? 284 00:20:11,944 --> 00:20:15,948 また 戻るよ! 相変わらず めんどくせえな! 285 00:20:15,948 --> 00:20:19,952 帰りの目印に 耳と鼻を いっぱい並べておくよ。 286 00:20:19,952 --> 00:20:21,954 いいです! 287 00:20:21,954 --> 00:20:23,956 ⚟(祢津)弧次郎。 288 00:20:27,960 --> 00:20:31,964 今日から戦場に出るときは 顔を覆え。 289 00:20:33,966 --> 00:20:35,968 (祢津)しっかり励むのだぞ。➡ 290 00:20:35,968 --> 00:20:38,971 頼重さまのため 我が祢津家のため。 291 00:20:45,978 --> 00:20:47,980 っす。 292 00:21:01,927 --> 00:21:04,930 何か妙な雰囲気だったな あの二人。 293 00:21:04,930 --> 00:21:06,932 私も詳しく知らないけど➡ 294 00:21:06,932 --> 00:21:09,935 お家の事情が 少し複雑みたいなの。 295 00:21:09,935 --> 00:21:11,937 (弧次郎)なんすか? (2人)うわっ! 296 00:21:11,937 --> 00:21:14,940 気にするようなことじゃないっすよ。 297 00:21:14,940 --> 00:21:17,943 ああ いや… 似合ってるよ その頭巾。 298 00:21:17,943 --> 00:21:20,946 そういう格好したくなる時期って あるし。 299 00:21:20,946 --> 00:21:22,615 ほっとけ!➡ 300 00:21:22,615 --> 00:21:25,951 ハァ…。➡ 301 00:21:25,951 --> 00:21:27,953 んっ。 302 00:21:29,955 --> 00:21:31,957 (弧次郎)常岩領に入った! 303 00:21:31,957 --> 00:21:34,960 北条砦に急ぐぜ! 304 00:21:48,974 --> 00:21:50,976 と… 砦が…。 305 00:21:55,981 --> 00:21:59,985 亜也子! ち… 父上。 306 00:21:59,985 --> 00:22:06,926 ざっと様子を見てきましたが 市河の兵は ほぼ無傷です。➡ 307 00:22:06,926 --> 00:22:11,931 無傷の市河軍が 中の国司軍と合流すれば➡ 308 00:22:11,931 --> 00:22:15,935 中の均衡が一気に崩れる。 309 00:22:15,935 --> 00:22:17,937 そんな…。 310 00:22:24,944 --> 00:22:29,949 《明日には 敗北が決まる!》 311 00:22:29,949 --> 00:22:39,959 ♬~