1 00:00:08,041 --> 00:00:13,046 (時行のすすり泣く声) 2 00:00:13,046 --> 00:00:17,050 兄上…。 父上…。 3 00:00:17,050 --> 00:00:19,052 ⚟どうされましたか? 4 00:00:19,052 --> 00:00:22,055 ここは 子供が来る場所ではありませんよ。 5 00:00:22,055 --> 00:00:26,059 かくれんぼしてたら 迷子に。 6 00:00:26,059 --> 00:00:30,063 ずいぶん お逃げになられたものです。 7 00:00:32,065 --> 00:00:37,070 お父上の別荘は ずっと向こうですよ。 8 00:00:37,070 --> 00:00:40,073 誰? 9 00:00:40,073 --> 00:00:45,078 下野国の御家人 足利 高氏と申します。➡ 10 00:00:45,078 --> 00:00:50,083 執権 高時さまの大事なお子が 行方知れずで大騒ぎと聞き➡ 11 00:00:50,083 --> 00:00:53,086 なんとなく この辺りかと。 12 00:00:53,086 --> 00:00:56,089 なんとなくで…? 13 00:00:56,089 --> 00:01:01,028 さあ ご家族のもとへ戻りましょう。 14 00:01:01,028 --> 00:01:03,030 いやだ。 15 00:01:03,030 --> 00:01:05,032 怒られて かくれんぼ禁止になる。 16 00:01:05,032 --> 00:01:07,034 逃げれなくなるくらいなら 死ぬ。 17 00:01:07,034 --> 00:01:10,037 なぜ そこまで逃げることに執着を!? 18 00:01:10,037 --> 00:01:13,040 うーん…。 おっ。 19 00:01:13,040 --> 00:01:15,042 よし! 20 00:01:15,042 --> 00:01:18,045 では もし かくれんぼが禁止されたら➡ 21 00:01:18,045 --> 00:01:23,083 この高氏が 父君に内緒で 鬼の役を務めましょう。 22 00:01:23,083 --> 00:01:25,052 拙者は勘がよいのです。 23 00:01:25,052 --> 00:01:29,056 どこへ逃げようが 捜し出してみせましょう。 24 00:01:31,058 --> 00:01:35,062 本当に? ええ。 25 00:01:35,062 --> 00:01:38,732 地獄の果てまで? えっ 地獄? 26 00:01:38,732 --> 00:01:42,069 本物の鬼と鬼ごっこするのが 夢なんだ! 27 00:01:42,069 --> 00:01:44,071 一緒にやろうよ! 28 00:01:44,071 --> 00:01:47,074 その年で どんだけ危険な夢を…。 29 00:01:47,074 --> 00:01:50,077 いいでしょ? 約束ね! 30 00:01:54,081 --> 00:02:04,091 ♬~ 31 00:03:38,018 --> 00:03:43,023 (吹雪)明後日 大きな宴席が 二カ所で同時に催されます。➡ 32 00:03:43,023 --> 00:03:49,029 一つは西園寺邸。 泰家殿が 帝を暗殺する宴席。➡ 33 00:03:49,029 --> 00:03:51,031 もう一つは楠木邸。➡ 34 00:03:51,031 --> 00:03:55,035 足利 尊氏が出席するのが 確実な宴席。 35 00:03:55,035 --> 00:04:00,974 泰家殿の帝暗殺計画と同時に 我々が尊氏を暗殺する。 36 00:04:00,974 --> 00:04:02,976 それが我が策です。 37 00:04:02,976 --> 00:04:05,979 仮に両方失敗したとしても➡ 38 00:04:05,979 --> 00:04:08,982 現政権に 破壊的な混乱を与えられます。 39 00:04:08,982 --> 00:04:10,984 俺は やる価値があると思う。 40 00:04:10,984 --> 00:04:15,989 今 殺して 効果があるのは 帝より 武士を束ねる尊氏の方だ。 41 00:04:15,989 --> 00:04:19,993 尊氏に暗殺は通用しないと 父様は言っていました。 42 00:04:19,993 --> 00:04:22,996 不要な危険を冒すべきでは ありません。 43 00:04:22,996 --> 00:04:24,664 うん。 44 00:04:24,664 --> 00:04:28,001 若様が無事に信濃へ帰るのが 最優先だと思う。 45 00:04:28,001 --> 00:04:30,003 (玄蕃)坊は どうなんだ?➡ 46 00:04:30,003 --> 00:04:34,007 危険を承知で 尊氏をやる覚悟はあるのか? 47 00:04:37,010 --> 00:04:41,014 《会えるなら 殺すよりも 聞きたいことが山ほどある》 48 00:04:41,014 --> 00:04:45,018 《なぜ 北条を裏切ったのか》 49 00:04:45,018 --> 00:04:51,024 《仮に 私が正体を明かせば どんな顔で 私を見るのか》 50 00:04:51,024 --> 00:04:54,027 《だが…》 51 00:04:54,027 --> 00:04:56,029 いちかばちか やってみよう。 52 00:04:56,029 --> 00:05:00,033 もし 失敗でも 逃走経路は下調べ済みだ。 53 00:05:00,033 --> 00:05:01,968 二手に分ける。 54 00:05:01,968 --> 00:05:05,972 弧次郎と吹雪 玄蕃は 尊氏暗殺に挑む役目を。 55 00:05:05,972 --> 00:05:09,976 雫と亜也子は 叔父上を逃がす役目だ。 56 00:05:09,976 --> 00:05:13,980 私は 叔父上に 逃げ道のことを説明してくる。 57 00:05:15,982 --> 00:05:19,986 わしの帝の暗殺が失敗するだと? 58 00:05:19,986 --> 00:05:22,989 頼重め 黙っておったか…。 59 00:05:22,989 --> 00:05:25,992 だが 頼重の予知も当てにならん。➡ 60 00:05:25,992 --> 00:05:31,998 昔 奴を信じて 痛い目にあった。 61 00:05:31,998 --> 00:05:35,001 やってみなければ わからんわ! 62 00:05:35,001 --> 00:05:36,670 わかっています。 63 00:05:36,670 --> 00:05:40,006 叔父上は 一度 決めたら 絶対やめない人ですから。 64 00:05:40,006 --> 00:05:44,010 ですが 叔父上と西園寺卿の馬も 用意してあります。 65 00:05:44,010 --> 00:05:46,012 失敗の折は➡ 66 00:05:46,012 --> 00:05:50,016 雫と亜也子の導きに従って 脱出してください。 67 00:05:50,016 --> 00:05:53,019 (泰家)わかった。 68 00:05:53,019 --> 00:05:57,023 時行殿は どうするのだ? 69 00:05:57,023 --> 00:06:00,961 少し外せない野暮用ができまして。 70 00:06:00,961 --> 00:06:02,963 心配無用。 71 00:06:02,963 --> 00:06:05,966 お互い用を済ませたら 指定の場所で落ち合いましょう。 72 00:06:05,966 --> 00:06:07,968 うむ。 73 00:06:14,975 --> 00:06:18,979 《準備を念入りにしなくては》 74 00:06:18,979 --> 00:06:21,982 《少しでも良い結果を手土産に➡ 75 00:06:21,982 --> 00:06:25,986 皆で信濃に逃げ帰るために》 76 00:06:35,996 --> 00:06:39,100 (魅摩) 《今日 この都で何かが起きる》➡ 77 00:06:39,100 --> 00:06:42,002 《そんな予感がする》➡ 78 00:06:42,002 --> 00:06:47,007 《若ちゃん 形だけ真似た婆娑羅と違う》➡ 79 00:06:47,007 --> 00:06:51,011 《田舎者だけど 秘めた何かを持ってる奴》 80 00:07:01,955 --> 00:07:04,958 (魅摩)フゥ…。 81 00:07:04,958 --> 00:07:09,963 (魅摩)《なのに なぜだろう この不吉なざわめきは…》 82 00:07:14,301 --> 00:07:19,973 それでは 義貞殿 治安が悪いので 刺客などに重々ご用心ください。 83 00:07:19,973 --> 00:07:21,975 ご冗談を 尊氏殿。 84 00:07:21,975 --> 00:07:26,980 新田 義貞を殺す度胸ある者など おりませんよ! 85 00:07:26,980 --> 00:07:31,985 (郎党)何かにつけ 足利が新田に指示をする。 86 00:07:31,985 --> 00:07:36,990 義貞さま これでは まるで あなたが 尊氏の使い走りです。 87 00:07:36,990 --> 00:07:42,996 鎌倉をおとした殿の功績は あの尊氏より上なのですぞ! 88 00:07:42,996 --> 00:07:46,100 心配ない! 敵に回れば打ち倒すだけのこと。➡ 89 00:07:46,100 --> 00:07:52,005 飯にするぞ! 先のことを考えても 腹は膨れぬ! 90 00:07:52,005 --> 00:07:55,008 (郎党)うちの殿は➡ 91 00:07:55,008 --> 00:07:59,012 矢の雨をことごとく斬り落とす 武勇を誇り➡ 92 00:07:59,012 --> 00:08:01,948 鎌倉をおとした果断な指揮は 歴史に残る。 93 00:08:01,948 --> 00:08:05,952 (郎党)覇気に満ち 顔も精悍な武士の鑑。 94 00:08:05,952 --> 00:08:08,955 けど… なあ? (郎党)うん。 95 00:08:08,955 --> 00:08:12,959 頭の横に見えるよな 常に何か…。 96 00:08:12,959 --> 00:08:15,962 どうしてだろう なんとなく…➡ 97 00:08:15,962 --> 00:08:21,968 何も分かっていないような気が するのは。 98 00:08:21,968 --> 00:08:24,971 (師直) もうすぐ 楠木殿の屋敷です。 99 00:08:24,971 --> 00:08:26,973 (尊氏)うん。 100 00:08:26,973 --> 00:08:30,977 俺ぁ 危険だと思いますぜ 楠木の狸は。 101 00:08:30,977 --> 00:08:34,981 新田より よほど切れるのに 猫かぶってやがる。 102 00:08:34,981 --> 00:08:36,983 (尊氏)人を疑うな 師泰。 103 00:08:36,983 --> 00:08:39,986 同じ帝をいただく心強い味方だ。 104 00:08:39,986 --> 00:08:44,991 ⚟遅くまで 残業ご苦労さまでござる。 105 00:08:44,991 --> 00:08:47,994 (尊氏)おお 楠木殿。➡ 106 00:08:47,994 --> 00:08:49,996 迎えに来てくださったのか。 107 00:08:49,996 --> 00:08:55,001 なぜ わざわざ 楠木殿御自ら お出迎えに? 108 00:08:55,001 --> 00:08:58,004 拙者の不手際の詫びでござる。 109 00:08:58,004 --> 00:09:00,006 先客の連れが 思いのほか多く➡ 110 00:09:00,006 --> 00:09:03,009 馬をつなぐ場所が もう ないのでござる。➡ 111 00:09:03,009 --> 00:09:07,013 尊氏殿の場所だけ 何とか確保しましたが➡ 112 00:09:07,013 --> 00:09:13,019 ご郎党方は 彼らの案内で 向こうにある馬つなぎへ。 113 00:09:13,019 --> 00:09:14,687 しかし それでは…。 114 00:09:14,687 --> 00:09:17,023 我が屋敷は すぐそこ。 115 00:09:17,023 --> 00:09:20,026 尊氏殿は 拙者が責任もって 警護いたす。 116 00:09:20,026 --> 00:09:23,029 (師泰)おい こら! 足利党を ずいぶん軽く見て…。 117 00:09:23,029 --> 00:09:25,031 (尊氏)よせ 師泰。 118 00:09:25,031 --> 00:09:30,036 宴に遅れた我々が悪い。 行きましょう 楠木殿。 119 00:09:30,036 --> 00:09:34,040 (正成)かたじけない。 では。 120 00:09:34,040 --> 00:09:38,044 (師泰)ケッ。 思ったより間抜けだな 楠木の野郎。 121 00:09:38,044 --> 00:09:42,048 大きな宴席を 開き慣れていないのだろう。 122 00:09:42,048 --> 00:09:46,052 所詮 元は素性も怪しい成り上がりだ。 123 00:09:56,062 --> 00:09:58,064 おい どこまで行く気だ? 124 00:09:58,064 --> 00:10:01,000 たかが馬つなぎが ずいぶん遠いな。 125 00:10:01,000 --> 00:10:03,002 へっ? 126 00:10:03,002 --> 00:10:05,672 楠木さまからは この辺りへ行けば➡ 127 00:10:05,672 --> 00:10:09,008 あとは 師直さまが つなぐ場所を ご存知だと。 128 00:10:09,008 --> 00:10:11,010 (師直)何!? 129 00:10:14,013 --> 00:10:21,020 さて どうするつもりかな? 偽者の楠木殿。 130 00:10:21,020 --> 00:10:26,025 そこの松の陰に潜む君! 出てこなきゃ狙えないぞ! 131 00:10:34,033 --> 00:10:38,037 足利 尊氏! 命を献じよ! 132 00:10:51,951 --> 00:10:53,953 (弧次郎・吹雪)《とった!》 133 00:10:55,955 --> 00:10:58,958 おっとっと…。 134 00:10:58,958 --> 00:11:00,894 (吹雪)ふんっ! 135 00:11:00,894 --> 00:11:02,896 くっ…。 136 00:11:04,898 --> 00:11:07,901 (玄蕃)えっ!? 消え…。 137 00:11:07,901 --> 00:11:10,904 (尊氏)君が大将かな? 138 00:11:10,904 --> 00:11:12,906 《しまった! 顔を…》 139 00:11:12,906 --> 00:11:16,910 おおかた 京周辺で滅んだ武士の子だろう。 140 00:11:16,910 --> 00:11:20,914 路頭に迷って 尊氏を恨むのも 仕方のないこと。 141 00:11:20,914 --> 00:11:26,920 だが 命を無駄にするではないよ。 その顔を見るに➡ 142 00:11:26,920 --> 00:11:29,923 うむ… 10歳になったかどうかだろう。 143 00:11:29,923 --> 00:11:31,925 《えっ…》 144 00:11:31,925 --> 00:11:34,928 楽しいことなど たくさんある。 145 00:11:34,928 --> 00:11:38,932 一時 恨みを忘れて 世の中のことを知るがいい。 146 00:11:38,932 --> 00:11:41,935 いずれ 人生で 大きな喜びを知ったとき➡ 147 00:11:41,935 --> 00:11:45,939 君の顔から恨みの色は 消えるはずだ! 148 00:11:45,939 --> 00:11:47,941 えっ…。 149 00:11:47,941 --> 00:11:50,944 えっ? 150 00:11:50,944 --> 00:11:55,949 覚えて… ないのか? この顔を。 151 00:11:55,949 --> 00:11:58,952 (尊氏)会ったことがあるのか?➡ 152 00:11:58,952 --> 00:12:00,887 これは すまない! 153 00:12:00,887 --> 00:12:04,891 薄い関係の者の顔は すぐ忘れてしまうんだ。 154 00:12:04,891 --> 00:12:07,894 忘… れる? 155 00:12:07,894 --> 00:12:10,897 先々のことだけ考えたいので➡ 156 00:12:10,897 --> 00:12:15,902 過ぎたことを覚えておくのは 郎党たちに任せていてな。 157 00:12:15,902 --> 00:12:19,906 いや 本当に申し訳ない! 悪気はないんだ! 158 00:12:19,906 --> 00:12:23,910 《この声 この顔 この感触》 159 00:12:23,910 --> 00:12:25,912 《私は 全て覚えている》 160 00:12:25,912 --> 00:12:30,917 《なのに この男は…!》 161 00:12:30,917 --> 00:12:34,921 なぜだ? なぜ 鎌倉を滅ぼす必要があった? 162 00:12:34,921 --> 00:12:36,923 なぜ? 163 00:12:36,923 --> 00:12:38,925 我にも よくわからん。 164 00:12:38,925 --> 00:12:41,928 結果的に滅んでいたとしか 言いようがない。 165 00:12:41,928 --> 00:12:44,931 は… あ… あぁ…。 166 00:12:48,935 --> 00:12:53,940 《よくわからず 滅ぼしたというのか…》 167 00:12:56,943 --> 00:12:58,945 そうだ 子供よ!➡ 168 00:12:58,945 --> 00:13:04,884 歌は詠めるか? 笛は吹けるか? 舞は舞えるか? 169 00:13:04,884 --> 00:13:06,886 突然 なんだ? 170 00:13:06,886 --> 00:13:11,891 我が寵童として奉公するなら 面倒を見てやる。 171 00:13:11,891 --> 00:13:16,896 尊氏のもとで裕福に暮らせば 死んだ家族も喜ぶだろう。➡ 172 00:13:16,896 --> 00:13:18,898 うん それがいい。➡ 173 00:13:18,898 --> 00:13:22,902 綺麗な着物も うまい菓子も たくさんあるぞ! 174 00:13:24,904 --> 00:13:26,906 無礼者!! 175 00:13:26,906 --> 00:13:29,909 (尊氏)ああ でも そうか。➡ 176 00:13:29,909 --> 00:13:31,911 やはり すまない。➡ 177 00:13:31,911 --> 00:13:34,914 この尊氏を 殺しに来たということは➡ 178 00:13:34,914 --> 00:13:37,917 君を殺さねばならないのだな。 179 00:13:42,922 --> 00:13:45,925 グオオォォォ…! 180 00:13:45,925 --> 00:13:47,593 あっ…。 181 00:13:47,593 --> 00:13:50,930 うわあああ…!! 182 00:13:50,930 --> 00:13:52,932 我が君! 183 00:13:52,932 --> 00:13:54,934 (吹雪)《ここまでの怪物とは 思わなかった》➡ 184 00:13:54,934 --> 00:13:56,936 《無自覚の極悪!》➡ 185 00:13:56,936 --> 00:14:00,873 《無邪気に生きているだけで 人を狂わせ 死なせる男!》➡ 186 00:14:00,873 --> 00:14:02,875 《我が君を助けねば!》 187 00:14:08,881 --> 00:14:10,883 吹雪! 188 00:14:12,885 --> 00:14:14,887 (弧次郎)うっ…。 ダメだ! かなわねえ! 189 00:14:14,887 --> 00:14:16,889 予定どおり 無理せず退散だ! 190 00:14:16,889 --> 00:14:18,891 (馬のいななき) 191 00:14:23,896 --> 00:14:27,900 ハァ ハァ ハァ…。 192 00:14:27,900 --> 00:14:30,903 (玄蕃)は… 速えぇぇ…! 193 00:14:30,903 --> 00:14:33,906 《追いつかれる! 追いつかれれば死ぬ!》 194 00:14:39,912 --> 00:14:42,915 どこへ行かれる? 尊氏殿。➡ 195 00:14:42,915 --> 00:14:47,920 せっかくの料理が 冷めてしまうでござるぞ。 196 00:14:47,920 --> 00:14:50,923 楠木殿 なぜ ここに? 197 00:14:50,923 --> 00:14:53,926 到着が遅いので お出迎えに。➡ 198 00:14:53,926 --> 00:14:55,928 妻が 尊氏さまに➡ 199 00:14:55,928 --> 00:15:00,867 熱々の料理を お出ししなきゃ 失礼になると うるさくて。 200 00:15:00,867 --> 00:15:03,870 すぐに そなたを連れて帰らねば また怒られる。 201 00:15:03,870 --> 00:15:08,875 どうか 拙者の家庭内の地位を お守りくだされ。 202 00:15:08,875 --> 00:15:10,877 フッ。 203 00:15:10,877 --> 00:15:13,880 どうやら 今度は本物のようだ。 204 00:15:13,880 --> 00:15:17,884 腹も減った。 奥方の料理をいただきましょう。 205 00:15:17,884 --> 00:15:19,886 ヘッヘヘ…。 206 00:15:19,886 --> 00:15:23,890 (正成)《あの会話を あの子が 聞いていたらと不安になり➡ 207 00:15:23,890 --> 00:15:26,893 様子を見に来てみれば…》 208 00:15:28,895 --> 00:15:32,899 (正成) 《助けるのは一度きりだ 少年》 209 00:15:34,901 --> 00:15:38,905 (正成)《拙者は 帝によって 今の地位をいただいた》➡ 210 00:15:38,905 --> 00:15:41,908 《大恩ある帝の敵となるなら➡ 211 00:15:41,908 --> 00:15:46,913 子供だろうが英雄だろうが 倒さねばならん》 212 00:15:48,915 --> 00:15:50,917 んっ? 213 00:15:50,917 --> 00:15:52,919 (師直)殿! おかわりは? 214 00:15:52,919 --> 00:15:54,921 大事ない。 215 00:15:54,921 --> 00:15:56,923 走り去ったあの子らが何か? 216 00:15:56,923 --> 00:16:01,928 刺客です。 子供らしからぬ巧妙な手口でした。 217 00:16:01,928 --> 00:16:04,931 なんと! すぐ 追っ手を出さねば! 218 00:16:04,931 --> 00:16:07,934 いや 結構。 過ぎたことです。 219 00:16:07,934 --> 00:16:10,937 追っ手などより 酒と飯を出してほしいな。 220 00:16:10,937 --> 00:16:14,941 豪傑でござるな 尊氏殿は。 221 00:16:14,941 --> 00:16:17,944 刺客の話も酒の肴にすぎぬとは。 222 00:16:17,944 --> 00:16:21,948 (師泰)《狸め てめえが黒幕だろうが》 223 00:16:21,948 --> 00:16:25,952 (師直)《帝に忠誠を誓うこいつは 極めて厄介》➡ 224 00:16:25,952 --> 00:16:28,955 《いずれは消さねばなるまい》 225 00:16:28,955 --> 00:16:31,958 ところで 今日の献立は何かな? 226 00:16:31,958 --> 00:16:34,961 尊氏殿の大好きなうどんが ござるよ。 227 00:16:34,961 --> 00:16:36,963 やったー! 228 00:16:36,963 --> 00:16:39,966 うどんは 我らが下野国の名物。 229 00:16:39,966 --> 00:16:43,970 拙者より うまく打てる者など この京にいるかどうか。 230 00:16:43,970 --> 00:16:45,972 フッフフッ。➡ 231 00:16:45,972 --> 00:16:48,975 張り合うな 師直。 232 00:16:48,975 --> 00:16:50,977 (名和)西園寺卿!➡ 233 00:16:50,977 --> 00:16:54,981 帝暗殺の容疑によって 連行いたす! 234 00:16:58,985 --> 00:17:03,923 [宴に来たのは帝ではなく 捕縛隊だった] 235 00:17:03,923 --> 00:17:07,927 [北条 泰家と西園寺 公宗の 暗殺計画は➡ 236 00:17:07,927 --> 00:17:11,931 公宗の弟の密告によって 失敗に終わった] 237 00:17:11,931 --> 00:17:15,935 (泰家)くうう… だめか。 もはや これまで! 238 00:17:15,935 --> 00:17:18,938 逃げましょう 公宗殿! 239 00:17:18,938 --> 00:17:23,943 (公宗)うっ…。 麻呂は逃げぬ。 240 00:17:23,943 --> 00:17:25,945 そんなこと言わずに早く! 241 00:17:25,945 --> 00:17:29,949 逃げる用意も匿う用意も 万端だから! 242 00:17:29,949 --> 00:17:31,951 (公宗)ええい 離せ! (泰家)ぐわっ! 243 00:17:31,951 --> 00:17:36,956 この名門 西園寺が 野蛮人の世話になどなれるか! 244 00:17:36,956 --> 00:17:38,958 あっ…。 245 00:17:40,960 --> 00:17:43,963 麻呂は賭けに負けたのです。 246 00:17:43,963 --> 00:17:49,969 賭けの代償は 貴賤問わず支払うが義務。 247 00:17:49,969 --> 00:17:53,973 我が野望を手伝ってくれて 感謝します 泰家殿。 248 00:17:53,973 --> 00:17:59,979 あなたは あなたの 野蛮な武士の戦を続けてください。 249 00:18:02,915 --> 00:18:06,919 (泰家) 《おさらばです 西園寺卿!》 250 00:18:13,926 --> 00:18:15,928 西園寺卿。 251 00:18:15,928 --> 00:18:18,931 お覚悟は できておられるようで。 252 00:18:22,935 --> 00:18:26,939 名和。 結城。 千種。 楠木。 253 00:18:26,939 --> 00:18:31,944 どこの草木かもよう知れぬ 成り上がりども。➡ 254 00:18:31,944 --> 00:18:36,949 帝頼みのそなたらの栄華も 長くは続かぬわ。 255 00:18:43,956 --> 00:18:49,962 (公宗)《金ぴかの寺か…。 見てみたかった気もするな》 256 00:18:52,965 --> 00:18:56,969 [西園寺 公宗は捕らえられ 処刑] 257 00:18:56,969 --> 00:18:59,972 [領地は 朝廷に没収される] 258 00:18:59,972 --> 00:19:03,909 [後年 このはかりごとの跡地を 足利氏が買い取り➡ 259 00:19:03,909 --> 00:19:07,913 建てられたのが 鹿苑寺金閣である] 260 00:19:13,919 --> 00:19:16,922 ⚟(馬の駆ける音) (魅摩)ハッ! 261 00:19:19,925 --> 00:19:21,927 (魅摩)若ちゃん! 262 00:19:23,929 --> 00:19:25,931 魅摩殿。 263 00:19:25,931 --> 00:19:27,933 もう行くの? 264 00:19:27,933 --> 00:19:31,937 ろくに挨拶もできず 申し訳ない。 265 00:19:31,937 --> 00:19:34,940 君と過ごせた京は 本当に楽しかった。 266 00:19:34,940 --> 00:19:37,943 (足音) 267 00:19:37,943 --> 00:19:41,947 ねえ また会えるよね? 268 00:19:46,952 --> 00:19:48,954 いずれ また。 269 00:19:50,956 --> 00:19:55,961 (馬の駆ける音) 270 00:19:58,964 --> 00:20:02,902 《悔しい。 悔しい。 悔しい!!》 271 00:20:02,902 --> 00:20:05,905 《屈辱に次ぐ屈辱を 味わわされながら➡ 272 00:20:05,905 --> 00:20:08,908 手も足も出なかった》 273 00:20:08,908 --> 00:20:10,910 《あの男を倒したい》 274 00:20:10,910 --> 00:20:13,913 《もっと強くなりたい!!》 275 00:20:19,919 --> 00:20:23,923 (玄蕃)俺は 二度と奴に近づきたくない。 276 00:20:23,923 --> 00:20:29,929 自分の失策だ。 まさか 尊氏が あれほどとは。 277 00:20:29,929 --> 00:20:33,933 んっ! しょげてんじゃねえよ 吹雪! 278 00:20:33,933 --> 00:20:37,937 尊氏暗殺未遂で 京の混乱は 一層でかくなる。 279 00:20:37,937 --> 00:20:41,941 暗殺を決行した時点で お前の策は成功だろうが。 280 00:20:41,941 --> 00:20:43,943 んっ! 281 00:20:43,943 --> 00:20:46,946 (弧次郎) 俺らの年じゃ負けて当然。 282 00:20:46,946 --> 00:20:49,949 だが 一度の負けでビビってちゃ 武士じゃねえ。 283 00:20:49,949 --> 00:20:55,955 いつか必ず 奴の首を若に献上してやるッス! 284 00:20:55,955 --> 00:20:57,957 《弧次郎…》 285 00:20:57,957 --> 00:21:02,895 《負け戦の時こそ 君がいてくれて よかったと思う》 286 00:21:02,895 --> 00:21:06,899 ⚟(泰家)お~い! (時行たち)んっ? 287 00:21:06,899 --> 00:21:08,901 [叔父上とも 無事 合流し➡ 288 00:21:08,901 --> 00:21:12,905 私たちは 信濃に向かって 逃走を始めた] 289 00:21:12,905 --> 00:21:16,909 (玄蕃)あーあ ずっと 京で遊びたかった。➡ 290 00:21:16,909 --> 00:21:18,911 尊氏さえいなきゃ。 291 00:21:18,911 --> 00:21:22,915 魅摩ちゃん 嗅いだことないいい香りしてた。 292 00:21:22,915 --> 00:21:24,917 何のお香か聞いとけばよかった。 293 00:21:24,917 --> 00:21:27,920 (亜也子) キラキラして 何でもあって…。 294 00:21:27,920 --> 00:21:30,923 楽しかったね 京。 295 00:21:33,926 --> 00:21:40,933 《楽しさ 悔しさ 数えきれないことを学んだ》 296 00:21:40,933 --> 00:21:44,937 《この都での出来事は忘れない》 297 00:21:44,937 --> 00:21:56,949 ♬~ 298 00:21:56,949 --> 00:21:58,951 ただいま帰りました。 299 00:22:05,891 --> 00:22:07,893 京で多くを経験され➡ 300 00:22:07,893 --> 00:22:11,897 闘志の宿った武士の顔に なられましたな。 301 00:22:14,900 --> 00:22:17,903 お留守の間に 兵の用意は万端です。 302 00:22:17,903 --> 00:22:21,907 まずは 早速 作戦会議を。➡ 303 00:22:21,907 --> 00:22:24,910 時は満ちました。➡ 304 00:22:24,910 --> 00:22:29,915 天下を取り戻す戦を始めましょう。 305 00:22:29,915 --> 00:22:39,925 ♬~