1 00:00:04,571 --> 00:00:14,548 ♬~ 2 00:01:53,580 --> 00:01:58,585 [私たちは今 歴史の 大きな転換期に生きている] 3 00:01:58,585 --> 00:02:02,522 [かつての常識は崩れ よるべき価値を失い➡ 4 00:02:02,522 --> 00:02:06,526 その先に来るべき時代は まだ見えない] 5 00:02:06,526 --> 00:02:11,531 [およそ700年前の日本もまた 先の見えぬ時代であった] 6 00:02:11,531 --> 00:02:14,534 [武家の世が終わり 一つの正しさが揺らぐ中➡ 7 00:02:14,534 --> 00:02:17,537 武士たちは それぞれの大義を掲げ➡ 8 00:02:17,537 --> 00:02:19,539 戦へ向かう] 9 00:02:19,539 --> 00:02:21,541 [やがて始まる動乱の➡ 10 00:02:21,541 --> 00:02:25,545 その静かな入り口で] 11 00:02:25,545 --> 00:02:28,548 (四宮)弥三郎! ついに届いたか。 12 00:02:28,548 --> 00:02:33,553 おう! 明神様が立ち上がり 奴らに鉄槌を下してくださる!➡ 13 00:02:33,553 --> 00:02:35,555 御使い様の言う通りだ。➡ 14 00:02:35,555 --> 00:02:38,558 逃げてでも生き延びてきた 甲斐があった。 15 00:02:38,558 --> 00:02:42,562 待て… 先鋒は我らか! 16 00:02:42,562 --> 00:02:46,566 あの国司清原を襲い 大戦の火蓋を切れとの命! 17 00:02:46,566 --> 00:02:49,569 (四宮) ずいぶんと見込まれたものだ。 18 00:02:49,569 --> 00:02:53,240 (保科)家族 領民 犠牲になった者たちの➡ 19 00:02:53,240 --> 00:02:56,576 2年分の恨みを晴らす! 20 00:02:56,576 --> 00:02:58,578 清原殿はご無事か!? 21 00:02:58,578 --> 00:03:00,514 京から爆速で 帰ってこられてから➡ 22 00:03:00,514 --> 00:03:03,517 取りつかれたように 何かを作っておられる。 23 00:03:03,517 --> 00:03:06,520 (部下) だが 肝心の兵が足りぬぞ。➡ 24 00:03:06,520 --> 00:03:11,525 信濃での親衛隊 国衙近衛は 米丸を失い弱体化。➡ 25 00:03:11,525 --> 00:03:14,528 新たな猛者を雇われた様子もない。 26 00:03:14,528 --> 00:03:18,532 (部下)やる気と行動力は すごいんだが…。 27 00:03:18,532 --> 00:03:22,536 (部下)ああ。 設計図や資材の手配は完璧だし。➡ 28 00:03:22,536 --> 00:03:27,507 平和な時代に生まれておられたら より輝く場所があったろうに…。 29 00:03:30,544 --> 00:03:35,816 (部下)あの行動力が いい方へ転ぶことを祈るしかない。 30 00:03:37,884 --> 00:03:39,886 (頼継)納得できないです 父上。➡ 31 00:03:39,886 --> 00:03:41,888 北条 時行なんかのために➡ 32 00:03:41,888 --> 00:03:45,892 どうして 父上や御祖父上が 命を懸けて戦を? 33 00:03:45,892 --> 00:03:51,565 (時継)頼継。 北条家は 我ら諏訪家を様々に優遇し➡ 34 00:03:51,565 --> 00:03:53,567 持ち上げてくださった。 35 00:03:53,567 --> 00:03:55,569 帝を公家の現人神➡ 36 00:03:55,569 --> 00:03:58,572 諏訪明神を武家の現人神 とすることで➡ 37 00:03:58,572 --> 00:04:02,509 武家が公家から 精神的に独立できるように。➡ 38 00:04:02,509 --> 00:04:06,513 我らが神として繁栄できたのは 北条様のおかげ。➡ 39 00:04:06,513 --> 00:04:10,517 その御恩は とうてい忘れることはできない。➡ 40 00:04:10,517 --> 00:04:13,520 さらには 信濃の民を救うため➡ 41 00:04:13,520 --> 00:04:15,522 武家としての 諏訪家の未来のため➡ 42 00:04:15,522 --> 00:04:18,525 悲運の王子を助けるという 義のため。➡ 43 00:04:18,525 --> 00:04:21,528 このまま戦をしないという 理由がないのだ。 44 00:04:21,528 --> 00:04:24,531 万一のときは頼んだぞ 頼継。 45 00:04:24,531 --> 00:04:27,534 少しわがままに 育ててしまったが➡ 46 00:04:27,534 --> 00:04:31,538 お前の本質は 義理堅く優しい子だ。➡ 47 00:04:31,538 --> 00:04:35,509 自分の良心に悔いなきよう 生きるのだ。 48 00:04:41,548 --> 00:04:44,551 (弧次郎)おっ 今日は起きてるっすね 御跡目。 49 00:04:44,551 --> 00:04:46,553 弧次郎。 50 00:04:46,553 --> 00:04:50,557 出立の日が決まったんで 今のうちに顔見せておこうかと。 51 00:04:50,557 --> 00:04:54,561 すまないね 弧次郎。 いつも君ばかり危ない目に。 52 00:04:54,561 --> 00:04:58,899 顔だけでなく 武勇も君に似たかったよ。 53 00:04:58,899 --> 00:05:02,502 なーに言ってんすか。 俺が戦いが好きで行くんすから。➡ 54 00:05:02,502 --> 00:05:04,504 北条の若のもとで➡ 55 00:05:04,504 --> 00:05:07,474 祢津 小次郎の名 轟かせてやりますよ。 56 00:05:09,509 --> 00:05:13,513 [北条 泰家が京より帰ってから➡ 57 00:05:13,513 --> 00:05:18,518 諏訪陣営は わずか数日で 開戦準備を完了させた] 58 00:05:18,518 --> 00:05:23,523 [それぞれが信じる大義を胸に] 59 00:05:23,523 --> 00:05:25,525 (円喜)小笠原 貞宗。 60 00:05:25,525 --> 00:05:28,528 その働き 武門の誉れと認む。 61 00:05:28,528 --> 00:05:32,532 この太刀を賜り さらに家名を上げよ。 62 00:05:32,532 --> 00:05:35,535 (貞宗)ありがたき幸せ。 63 00:05:35,535 --> 00:05:38,505 必ずや 応えてみせまする! 64 00:05:54,554 --> 00:05:57,557 (助房)目 開いて寝てましたよ。 65 00:05:57,557 --> 00:06:00,493 (助房) 本当に兵を挙げますかね 諏訪は。 66 00:06:00,493 --> 00:06:04,497 (貞宗)間違いない。 片時も目を離すな。 67 00:06:04,497 --> 00:06:08,501 だから 物見を出してるけど 何の動きもないんだってば! 68 00:06:08,501 --> 00:06:10,503 タメ口? 69 00:06:10,503 --> 00:06:14,507 (助房)そもそも 今さら北条に 忠節尽くして何になりましょう。➡ 70 00:06:14,507 --> 00:06:17,510 武士たるもの 所領を守るゆえにこそ➡ 71 00:06:17,510 --> 00:06:20,513 帰すべき旗を見定めるが 道理では? 72 00:06:20,513 --> 00:06:26,186 鎌倉は 武士にとって 特別な意味を持つ土地。➡ 73 00:06:26,186 --> 00:06:29,522 武士の世が始まり 誇りを持って歩き出した➡ 74 00:06:29,522 --> 00:06:31,524 その場所だ。 75 00:06:31,524 --> 00:06:34,527 道理あってこその忠義 でございましょう。 76 00:06:34,527 --> 00:06:36,529 (貞宗)そうかもしれぬ。 77 00:06:36,529 --> 00:06:38,531 だが➡ 78 00:06:38,531 --> 00:06:44,537 「いざ鎌倉」という言葉は まだ続いているのだ。➡ 79 00:06:44,537 --> 00:06:46,539 奴らの中ではな。 80 00:06:46,539 --> 00:06:49,542 (貞宗) 《何を見落としているのだ…》➡ 81 00:06:49,542 --> 00:06:51,511 《わしは》 82 00:06:54,547 --> 00:06:57,550 若様 鎧姿 似合ってるぅ! 83 00:06:57,550 --> 00:07:03,523 ああ! 大将たるもの やっぱ大鎧に鉄兜の完全武装だな! 84 00:07:05,492 --> 00:07:07,494 さ… さすがは俺らの大将! 85 00:07:07,494 --> 00:07:10,497 この場に及んで 一切の動じなし! 86 00:07:10,497 --> 00:07:15,468 立ってるだけで この気迫! これこそ将の器だよ! 87 00:07:22,509 --> 00:07:24,511 い… 今こそ見よ! 88 00:07:24,511 --> 00:07:27,514 この身動き一つせぬ 壮絶なる威圧感! 89 00:07:27,514 --> 00:07:33,520 この構え… もしや あの 不動剣・大地斬り~!? 90 00:07:33,520 --> 00:07:35,522 ふんっ! 91 00:07:35,522 --> 00:07:38,525 見て! 地面にヒビ! ヒビがーっ! 92 00:07:38,525 --> 00:07:40,794 おお…? おう! 93 00:07:42,862 --> 00:07:44,831 (弧次郎)若…。 94 00:07:47,534 --> 00:07:50,537 (倒れる音) (亜也子)若様~! 95 00:07:50,537 --> 00:07:54,207 (弧次郎)やっぱり無茶だったか。 (亜也子)ちょっと重すぎだよね…。 96 00:07:54,207 --> 00:07:56,543 鎧を着たくない!? 97 00:07:56,543 --> 00:08:00,480 もうダメです。 一刻着ただけで 疲労で死にそうです。 98 00:08:00,480 --> 00:08:02,482 若様 非力だから…。 99 00:08:02,482 --> 00:08:06,486 [武士のフル装備の重量は 30kgを超え➡ 100 00:08:06,486 --> 00:08:09,489 子供用でも ジャンプすら難しくなる] 101 00:08:09,489 --> 00:08:13,493 他にも問題あるんすよ。➡ 102 00:08:13,493 --> 00:08:17,497 全然やる気ないんです。 (頼重)どういう状況!? 103 00:08:17,497 --> 00:08:21,501 いや… 頼重殿の命なので 従いますが➡ 104 00:08:21,501 --> 00:08:25,505 大事な弔いの戦なのに こんな子供の指揮下とは…。➡ 105 00:08:25,505 --> 00:08:28,174 なんか全然覇気もないし あの子。 106 00:08:28,174 --> 00:08:30,176 どうします 頼重様。 107 00:08:30,176 --> 00:08:34,514 時行様の正体を 明かした方がいいのでは? 108 00:08:34,514 --> 00:08:37,517 (頼重)《鎧への順応も 鎌倉党との連携も➡ 109 00:08:37,517 --> 00:08:41,521 本来は 最後のひと月で 済ます予定だった》➡ 110 00:08:41,521 --> 00:08:44,524 《足利が打った天狗の一手が 効いている》➡ 111 00:08:44,524 --> 00:08:49,529 《奴らの監視を警戒するあまり 多くの準備が後手に回った》 112 00:08:49,529 --> 00:08:53,533 (頼重)いや でも 鎧は脱ぐと当然危ないし…➡ 113 00:08:53,533 --> 00:08:55,535 大将の威厳もなくなるし…➡ 114 00:08:55,535 --> 00:08:58,538 オープニングにも 出しちゃったし…。 115 00:08:58,538 --> 00:09:00,540 頼重殿。 116 00:09:00,540 --> 00:09:03,543 勝つことで 私は彼らに認めてほしく➡ 117 00:09:03,543 --> 00:09:06,546 そのためには 鎧を脱がせてほしいんです。 118 00:09:06,546 --> 00:09:11,551 今回の作戦も新技も 身軽でなくてはできないものです。 119 00:09:11,551 --> 00:09:13,553 そんなに脱ぎたいですか? 120 00:09:13,553 --> 00:09:16,222 はい 脱ぎたいです! 121 00:09:16,222 --> 00:09:19,893 全部脱ぎ捨てて 気持ちよく逃げたいんです!! 122 00:09:19,893 --> 00:09:23,897 (武士)あ… あれが噂の 全裸逃亡ド変態稚児か。 123 00:09:23,897 --> 00:09:26,232 (武士)全裸逃亡ド変態稚児だ。 (玄蕃)ん? 124 00:09:26,232 --> 00:09:28,234 父様。 (頼重)ん? 125 00:09:28,234 --> 00:09:30,570 こんなこともあろうかと 京に行く前に➡ 126 00:09:30,570 --> 00:09:33,573 鎧師さんに 試作をお願いしていました。➡ 127 00:09:33,573 --> 00:09:37,577 兄様専用の 逃げ特化の鎧です。➡ 128 00:09:37,577 --> 00:09:41,581 鎧を構成する大量の札板が 重さのもとなので➡ 129 00:09:41,581 --> 00:09:43,583 布帛包の技法を使い➡ 130 00:09:43,583 --> 00:09:47,587 最低限 守る箇所だけに 札板を配置し➡ 131 00:09:47,587 --> 00:09:52,592 服と鎧を一体化させ さらに 形を極限まで細身に➡ 132 00:09:52,592 --> 00:09:58,598 軽量化と動きやすさと 当たりにくさを追求しました。 133 00:09:58,598 --> 00:10:03,536 [この時代以降 武士の鎧は スリム化と軽量化が進む] 134 00:10:03,536 --> 00:10:06,539 [動きやすさが 重視されるようになり➡ 135 00:10:06,539 --> 00:10:10,543 武士たちは おのおの 新時代の鎧をつくっていった] 136 00:10:10,543 --> 00:10:12,512 うん! これなら動ける! 137 00:10:14,547 --> 00:10:16,883 三浦殿! ん? 138 00:10:16,883 --> 00:10:19,552 あなたたちの大将は私です。 139 00:10:19,552 --> 00:10:21,888 危険な作戦をやりますが➡ 140 00:10:21,888 --> 00:10:23,890 ついてきてもらいますよ。 141 00:10:23,890 --> 00:10:25,892 最初の勝ちを手にしたとき➡ 142 00:10:25,892 --> 00:10:29,229 きっと その指は 二度と鼻には入らなくなる。 143 00:10:29,229 --> 00:10:30,897 (八郎)フガッ! 144 00:10:30,897 --> 00:10:32,899 アハハッ アハハハ…。 (八郎)《な… なんだ?》➡ 145 00:10:32,899 --> 00:10:35,468 《着替えた途端に 覇気が出てきた》 146 00:10:37,570 --> 00:10:39,539 ん? 147 00:10:41,574 --> 00:10:43,576 (盛高)頼重様…。 148 00:10:43,576 --> 00:10:47,580 そろそろ若鹿が 山を下りてくる頃だろう。 149 00:10:47,580 --> 00:10:52,585 焼いて 塩を振って 山椒をひとつまみ…。 150 00:10:52,585 --> 00:10:55,588 思い出しただけで腹が鳴る。 151 00:10:55,588 --> 00:11:00,527 いつもなら 御射山祭の準備で 騒がしい頃ですね。 152 00:11:00,527 --> 00:11:03,530 すまないな 巻き込んでしまって。 153 00:11:03,530 --> 00:11:05,532 未来が見えたのですか? 154 00:11:05,532 --> 00:11:11,538 いや。 だが あの峰の向こうに 風が吹くのを感じる。➡ 155 00:11:11,538 --> 00:11:17,544 若く 軽く 進もうとするものを 運ぶ風だ。➡ 156 00:11:17,544 --> 00:11:21,548 我らは ただ 背中を押すことしかできぬ。➡ 157 00:11:21,548 --> 00:11:23,550 その先の未来は➡ 158 00:11:23,550 --> 00:11:27,520 彼ら自身の目で見て 歩んでゆくものだ。 159 00:11:29,556 --> 00:11:33,560 お供いたします。 どのような定めでも。 160 00:11:33,560 --> 00:11:35,562 頼重殿! 161 00:11:35,562 --> 00:11:38,565 この鎧 すっごく動きやすいです! 162 00:11:38,565 --> 00:11:41,568 もう 若様 はしゃぎすぎだよ。 163 00:11:41,568 --> 00:11:44,571 おお それはよかったで…。 164 00:11:44,571 --> 00:11:47,574 ん? んんん…!? 165 00:11:47,574 --> 00:11:51,244 ん? あの… 何ですか? 166 00:11:51,244 --> 00:11:52,912 (頼重)時行様。➡ 167 00:11:52,912 --> 00:11:56,583 京で 佐々木 道誉の娘に 会ったとか申されましたな。 168 00:11:56,583 --> 00:11:59,252 はい 魅摩殿といって。 169 00:11:59,252 --> 00:12:03,523 (頼重)あ… あ… あ…。➡ 170 00:12:03,523 --> 00:12:07,193 い… い… い…。➡ 171 00:12:07,193 --> 00:12:11,531 いやあああ~!! 172 00:12:11,531 --> 00:12:13,533 (頼重)三股将軍…。 173 00:12:13,533 --> 00:12:17,203 はぁ? さっきから変ですよ 頼重殿。 174 00:12:17,203 --> 00:12:21,207 というか 布団なんか敷いて まさか ここで寝る気…。 175 00:12:21,207 --> 00:12:24,544 神たる私が どこにいようと 神意のまま! 176 00:12:24,544 --> 00:12:28,548 時行様が夜這いをかけられたら 困りますので…。 177 00:12:28,548 --> 00:12:31,217 何をブツブツ言って…。 隙あり! 178 00:12:31,217 --> 00:12:33,553 グヘッ! おかしいな。 179 00:12:33,553 --> 00:12:36,556 未来には 枕を投げる遊びが あるらしいのに。 180 00:12:36,556 --> 00:12:39,225 それ 絶対 木の枕ではやってない! 181 00:12:39,225 --> 00:12:43,496 木じゃない枕… はて そんなものが。 182 00:12:47,567 --> 00:12:51,537 もう出ていってください。 明日は出陣なんですよ。 183 00:12:53,573 --> 00:12:56,576 それゆえ しばらくは 平和に語らう時間も➡ 184 00:12:56,576 --> 00:12:59,579 ないと思いまして。 185 00:12:59,579 --> 00:13:03,182 さあ 良い機会です。 同じ布団で寝まするぞ! 186 00:13:03,182 --> 00:13:04,851 はあ? 187 00:13:04,851 --> 00:13:08,521 甘えたい時期を お父上なしで 過ごしたでしょう? 188 00:13:08,521 --> 00:13:11,524 本当は 添い寝したり おてて繋いだりしたかったはず。 189 00:13:11,524 --> 00:13:13,526 やだよ 気色悪い! 190 00:13:13,526 --> 00:13:16,529 手ぐらい繋いでも いいじゃないですか~。 191 00:13:16,529 --> 00:13:19,532 さあ 入って入って 頼重の懐に~。 192 00:13:19,532 --> 00:13:24,537 もうやだ! この距離感間違え光おじさん! 193 00:13:24,537 --> 00:13:30,543 ハァ ハァ ハァ…。 しゅ… 出陣前夜に しょうもない。 194 00:13:30,543 --> 00:13:34,547 鎌倉まで行ける未来は 見えますか? 195 00:13:34,547 --> 00:13:38,551 いいえ。 信濃の外の戦となれば➡ 196 00:13:38,551 --> 00:13:42,121 我が予知は ほとんど機能しなくなる故。 197 00:13:44,557 --> 00:13:47,560 未来など見えずとも構いませぬ。 198 00:13:47,560 --> 00:13:53,566 この2年間の あなた様を見て 確信しました。 199 00:13:53,566 --> 00:13:58,571 あなた様は 必ずや英雄になれる。 200 00:13:58,571 --> 00:14:04,544 神ではなく 人としての頼重が 保証します。 201 00:14:10,516 --> 00:14:14,520 《幕府再興の戦を させてもらえるだけじゃなく➡ 202 00:14:14,520 --> 00:14:17,523 失った家族にもなってくれた》 203 00:14:17,523 --> 00:14:21,527 《この人には恩しかない》 204 00:14:21,527 --> 00:14:23,529 (寝息) 205 00:14:23,529 --> 00:14:28,534 手ぐらい いいじゃん。 ケチ~。 206 00:14:28,534 --> 00:14:35,541 (寝息) 207 00:14:35,541 --> 00:14:39,545 《私は… 必ず天下を取る》 208 00:14:39,545 --> 00:14:45,551 (2人の寝息) 209 00:14:45,551 --> 00:14:47,553 ⚟えーっと…➡ 210 00:14:47,553 --> 00:14:49,555 しょうかん殿か。 211 00:14:49,555 --> 00:14:52,558 「しょうげん」と読むのだ 楠木殿。 212 00:14:52,558 --> 00:14:55,561 まあ いいでござるよ 読みなんて!➡ 213 00:14:55,561 --> 00:14:59,565 我らは所詮 挙兵したての 名乗る価値もない雑魚だ。 214 00:14:59,565 --> 00:15:04,504 そなたが価値ある武士となり 価値ある敵と相対した時➡ 215 00:15:04,504 --> 00:15:08,474 正しい名を 堂々と名乗ればいいでござるよ。 216 00:15:21,521 --> 00:15:24,524 [信濃の眠れる神が ついに動いた] 217 00:15:24,524 --> 00:15:27,527 [時行の名前は まだ伏せたまま➡ 218 00:15:27,527 --> 00:15:32,532 頼重は 自ら軍を率いて 進軍を開始した] 219 00:15:32,532 --> 00:15:35,535 [一人の少年が 日本中を震撼させた➡ 220 00:15:35,535 --> 00:15:38,504 中先代の乱の始まりである] 221 00:16:22,548 --> 00:16:26,552 行くぞ! 今こそ恨みを晴らす時だ! 222 00:16:26,552 --> 00:16:29,555 (保科軍の雄叫び) (馬のいななき) 223 00:16:29,555 --> 00:16:34,560 [宿願の大戦は 保科軍が 国司を襲撃するところから➡ 224 00:16:34,560 --> 00:16:36,562 幕を開けた] 225 00:16:36,562 --> 00:16:40,566 [だが 小笠原 貞宗は この襲撃を察知しており➡ 226 00:16:40,566 --> 00:16:44,570 市河 助房と 南北から国司の救援に向かう] 227 00:16:44,570 --> 00:16:50,576 [頼重軍は 貞宗の後を追う形で軍を進めた] 228 00:16:50,576 --> 00:16:56,582 (瘴奸)《保科党単独で 勝ち目のない戦はしない》➡ 229 00:16:56,582 --> 00:17:00,586 《となれば 諏訪本軍が必ず出てくる》➡ 230 00:17:00,586 --> 00:17:04,557 《保科をおとりに 貞宗殿の背後を突くつもりだ》 231 00:17:06,592 --> 00:17:08,594 (瘴奸)《甘いな 諏訪明神》➡ 232 00:17:08,594 --> 00:17:13,599 《その程度の策は 我が策で潰してやろう》➡ 233 00:17:13,599 --> 00:17:17,603 《諏訪本軍が 貞宗殿の軍を襲う瞬間➡ 234 00:17:17,603 --> 00:17:21,607 我が軍が 背後の山中から襲い掛かる》➡ 235 00:17:21,607 --> 00:17:26,612 《セミを狙うカマキリを スズメが食らう》➡ 236 00:17:26,612 --> 00:17:30,550 《黄雀在后の計》 237 00:17:30,550 --> 00:17:35,554 (瘴奸)全軍に指令だ。 この先は急ぎ足で通過しろ。 238 00:17:35,554 --> 00:17:37,556 (兵)なぜですかい? 239 00:17:37,556 --> 00:17:41,561 (瘴奸)右上は開けた崖で 左下は深い川。➡ 240 00:17:41,561 --> 00:17:45,564 崖の上に弓兵がいれば格好の的だ。 241 00:17:45,564 --> 00:17:48,568 ほぉ。 (瘴奸)《警戒しすぎか…》➡ 242 00:17:48,568 --> 00:17:50,570 《すぐ抜けられるこの地形で➡ 243 00:17:50,570 --> 00:17:55,574 弓矢で我らを壊滅させるには 三百騎は必要だ》➡ 244 00:17:55,574 --> 00:17:58,578 《偵察が見た頼重軍の兵数では➡ 245 00:17:58,578 --> 00:18:03,582 こんな山中に三百騎も隠す 余裕はないはず》➡ 246 00:18:03,582 --> 00:18:05,584 《だが…》 247 00:18:05,584 --> 00:18:11,591 万一襲撃があっても 慌てず粛々と通り抜けろ。 248 00:18:11,591 --> 00:18:14,593 お頭も人が悪い。 249 00:18:14,593 --> 00:18:18,598 崖を抜けるまで殺しは我慢 なんてよぉ。 250 00:18:18,598 --> 00:18:20,600 (兵たちの笑い声) 251 00:18:20,600 --> 00:18:22,601 (兵)我慢なんか したことねえもんなあ。 252 00:18:22,601 --> 00:18:26,605 (兵)暴れて落ちるなよ。 (兵)落ちても置いていくけどな。 253 00:18:26,605 --> 00:18:28,608 ああ そうだ。➡ 254 00:18:28,608 --> 00:18:32,578 あれを越えたら派手にやるぞ! (兵たち)おう! 255 00:18:35,548 --> 00:18:38,551 よかった 間に合って。 256 00:18:38,551 --> 00:18:40,553 (八郎)おい 長寿丸!➡ 257 00:18:40,553 --> 00:18:42,555 本気でやる気か? こんな自殺行為! 258 00:18:42,555 --> 00:18:44,557 もちろん! 259 00:18:44,557 --> 00:18:48,527 乗り方は 昨晩 信濃の民から教わったでしょ。 260 00:18:51,564 --> 00:18:55,568 うわぁ… 高いなぁ… 怖いなぁ…。 261 00:18:55,568 --> 00:18:58,571 なんで興奮してんだ このガキ! 262 00:18:58,571 --> 00:19:00,573 (弧次郎)覚悟決めな 兄さん方。 263 00:19:00,573 --> 00:19:02,575 これが若様の戦! 264 00:19:02,575 --> 00:19:04,577 慣れると めちゃくちゃ楽しいぜ。 265 00:19:04,577 --> 00:19:06,579 ええ…。 266 00:19:06,579 --> 00:19:09,582 頼継殿との鬼ごっこで 目印にしたとき➡ 267 00:19:09,582 --> 00:19:13,586 あれは一体何に使うのかと 思っていたが…。 268 00:19:13,586 --> 00:19:18,257 はい。 信濃の民は 6年に一度 あれに夢中になります。 269 00:19:18,257 --> 00:19:20,259 なんという無茶を…! 270 00:19:20,259 --> 00:19:23,596 信濃に そんな危険な祭りが あったなんて! 271 00:19:23,596 --> 00:19:26,565 さあ みんな! 出撃だ! 272 00:19:28,601 --> 00:19:31,537 くっ…。 273 00:19:31,537 --> 00:19:34,540 くぅ…。 274 00:19:34,540 --> 00:19:36,542 ⚟(地響き) (瘴奸)ん? 275 00:19:36,542 --> 00:19:38,544 ⚟(地響き) (兵)何の音だ? 276 00:19:38,544 --> 00:19:41,547 矢の音でも 人馬の音でもない。➡ 277 00:19:41,547 --> 00:19:45,518 なっ…! (八郎)なんじゃこりゃあ!! 278 00:19:47,553 --> 00:19:50,556 ヒャホー! 飛ばせ 飛ばせー! 279 00:19:50,556 --> 00:19:54,560 それで この後はどうするんです? 若。 280 00:19:54,560 --> 00:19:56,562 どうするといっても…。 281 00:19:56,562 --> 00:19:59,565 (弧次郎)この勢いじゃ 降りられないっすね。 282 00:19:59,565 --> 00:20:01,567 ああ このまま行こう! 283 00:20:01,567 --> 00:20:04,570 (兵たち)逃げろ~! うわああ~! 284 00:20:04,570 --> 00:20:08,908 (瘴奸)《火牛の計? いや あんな崖に牛など登れん!》 285 00:20:08,908 --> 00:20:10,476 (瘴奸)あっ…! 286 00:20:13,579 --> 00:20:15,548 勝負だ 瘴奸! 287 00:20:29,595 --> 00:20:33,532 だああぁぁ! 死ぬかと思った! むちゃくちゃやりやがって! 288 00:20:33,532 --> 00:20:37,536 (亜也子)ぶはっ! (弧次郎)大丈夫っすか? 若。➡ 289 00:20:37,536 --> 00:20:39,872 ん…? 若!? 290 00:20:39,872 --> 00:20:42,441 (八郎)敵の大将もいないぞ! 291 00:20:47,880 --> 00:20:49,849 北条の子だ!! 292 00:20:59,558 --> 00:21:02,561 俺らも下りるぞ! たぶん 吹雪も下だ。 293 00:21:02,561 --> 00:21:04,563 うん。 (弧次郎・亜也子)あっ。 294 00:21:04,563 --> 00:21:08,567 やれやれ 簡単に終わらしちゃくれないか。 295 00:21:08,567 --> 00:21:11,570 とっとと片付けて 若 捜しに行くぜ! 296 00:21:11,570 --> 00:21:14,573 (3人)おう! 297 00:21:14,573 --> 00:21:18,544 (吹雪) 我が君! 返事をしてください! 298 00:21:20,579 --> 00:21:24,250 [時に 西暦1335年] 299 00:21:24,250 --> 00:21:28,587 [歴史は今 大きく動きだそうとしていた] 300 00:21:28,587 --> 00:21:41,534 ♬~ 301 00:21:41,534 --> 00:21:44,537 [そして はるか北の地でも➡ 302 00:21:44,537 --> 00:21:48,541 静かに未来を思い描く 知将が一人] 303 00:21:48,541 --> 00:21:54,547 [やがて 北条 時行の名は その渦中に現れる] 304 00:21:54,547 --> 00:22:00,553 [出会いに導かれ 別れを背負い 少年は乱世へと歩み出す] 305 00:22:00,553 --> 00:22:04,557 [果たして 生き延びることができるのか!?] 306 00:22:04,557 --> 00:22:07,560 [逃げ上手な あなたのことですから➡ 307 00:22:07,560 --> 00:22:09,562 きっと大丈夫よね] 308 00:22:09,562 --> 00:22:12,531 [時行様 頑張れ!] 309 00:22:19,572 --> 00:22:22,575 あ~ 楽しかった! 310 00:22:22,575 --> 00:22:25,578 けど もうおしまい。 311 00:22:25,578 --> 00:22:31,517 瘴奸。 今日の私は 大将として お前を倒しに来た。 312 00:22:31,517 --> 00:22:33,519 我が君! 313 00:22:33,519 --> 00:22:35,487 吹雪! 314 00:22:38,524 --> 00:22:40,526 (時行・瘴奸)いざ! 315 00:22:40,526 --> 00:22:54,506 ♬~ 316 00:22:59,545 --> 00:23:09,521 ♬~