1 00:00:05,038 --> 00:00:15,048 ♬~ 2 00:01:46,006 --> 00:01:50,010 (一同)ぐうぅぅぅ…! 3 00:01:50,010 --> 00:01:52,012 先日の諏訪大社御射山祭➡ 4 00:01:52,012 --> 00:01:56,016 信濃守護よりお供物をいただき 痛み入ります。 5 00:01:56,016 --> 00:02:00,020 返礼の品です。 貞宗殿にお届けくだされ。 6 00:02:00,020 --> 00:02:03,957 はっ。 我が主も喜びましょう。 7 00:02:03,957 --> 00:02:06,960 ニヒ。 8 00:02:06,960 --> 00:02:10,964 (頼重)結構お高い品ですぞ。 (赤沢)ハハハ。➡ 9 00:02:10,964 --> 00:02:13,967 ありがたく頂戴します。 10 00:02:13,967 --> 00:02:16,970 我が主も 御射山祭への贄とあれば➡ 11 00:02:16,970 --> 00:02:19,973 誠を尽くさねばと 申しておりました。 12 00:02:19,973 --> 00:02:21,975 オホホホホ。 (赤沢)ハハハハ。 13 00:02:21,975 --> 00:02:25,979 《領地を取り合っていても きっちり礼儀を尽くし合う》 14 00:02:25,979 --> 00:02:29,983 《さすがは 信濃随一の 諏訪大社と信濃守護か》 15 00:02:29,983 --> 00:02:32,986 (頼重)貞宗殿には いつもご配慮いただき➡ 16 00:02:32,986 --> 00:02:34,988 家中一同 感謝しておりまする。 17 00:02:34,988 --> 00:02:36,990 (赤沢)いえいえ それほどでも。➡ 18 00:02:36,990 --> 00:02:41,995 ただ一つ 主君より 小さな願いがございまして。 19 00:02:41,995 --> 00:02:43,997 (頼重)何なりと。 20 00:02:43,997 --> 00:02:45,999 (赤沢)返礼の使者として➡ 21 00:02:45,999 --> 00:02:50,003 長寿丸殿にお越し願いたいと。 22 00:02:50,003 --> 00:02:53,006 待て それは…。 (赤沢)護衛は 我らが務めるゆえ➡ 23 00:02:53,006 --> 00:02:56,009 彼一人でお越しください。 24 00:02:56,009 --> 00:02:59,012 それとも 諏訪家には 一介の稚児をよこして➡ 25 00:02:59,012 --> 00:03:00,947 困る理由でも? 26 00:03:00,947 --> 00:03:02,949 《正体がバレた?》 27 00:03:02,949 --> 00:03:06,953 (頼重)《いや 正体隠しの 情報操作は 完璧のはず》➡ 28 00:03:06,953 --> 00:03:08,955 《だが 貞宗は切れ者》➡ 29 00:03:08,955 --> 00:03:10,957 《何らかの確証を得たか➡ 30 00:03:10,957 --> 00:03:13,960 それとも 会って確証を得るつもりか》 31 00:03:13,960 --> 00:03:16,963 (盛高) 《断れば なおさら怪しまれる》➡ 32 00:03:16,963 --> 00:03:18,965 《どうする…》 33 00:03:18,965 --> 00:03:20,967 (亜也子)はい はい はーい! 34 00:03:20,967 --> 00:03:23,970 私一人ぐらい 一緒に行ってもいいでしょう? 35 00:03:23,970 --> 00:03:26,973 小さい子供が一人きりじゃ かわいそうだよ。 36 00:03:26,973 --> 00:03:28,642 (赤沢)いや それは…。 37 00:03:28,642 --> 00:03:30,644 (亜也子)それとも➡ 38 00:03:30,644 --> 00:03:34,948 女の子一人ついてて困る 小笠原家ですか? 39 00:03:36,983 --> 00:03:40,987 (頼重) 出発は 明日の朝でよろしいか? 40 00:03:40,987 --> 00:03:42,989 (赤沢)いいでしょう。 41 00:03:42,989 --> 00:03:44,658 (亜也子)ふん! 42 00:03:44,658 --> 00:03:47,994 (頼重)亜也子がいれば まあ 何とかなるでしょう。 43 00:03:47,994 --> 00:03:49,663 ほ… 本当に? 44 00:03:49,663 --> 00:03:52,999 亜也子の武力は 頼りになるけど その…。 45 00:03:52,999 --> 00:03:57,003 心配ご無用。 ああ見えて機転も利くのですよ。 46 00:03:57,003 --> 00:04:00,006 大丈夫 大丈夫! 47 00:04:00,006 --> 00:04:01,942 これしきのことで 若様を守れなきゃ➡ 48 00:04:01,942 --> 00:04:03,944 巴御前になれないもん! 49 00:04:03,944 --> 00:04:06,947 巴御前? (頼重)かつて信濃に➡ 50 00:04:06,947 --> 00:04:09,950 木曽 義仲という 武将がいました。➡ 51 00:04:09,950 --> 00:04:12,953 幼き頃に一族を滅ぼされ 信濃へ落ちのび➡ 52 00:04:12,953 --> 00:04:17,958 この地で育ち 力をつけて 天下を取ったお人です。 53 00:04:17,958 --> 00:04:21,962 私と全く同じ境遇 同じ目標? 54 00:04:21,962 --> 00:04:24,965 (頼重)その義仲公の郎党として 共に育ち➡ 55 00:04:24,965 --> 00:04:28,969 常に その身を守った女傑が 巴御前。➡ 56 00:04:28,969 --> 00:04:32,973 信濃に生まれ 武を志す彼女にとって➡ 57 00:04:32,973 --> 00:04:35,976 巴御前は 目指すべき憧れなのです。 58 00:04:35,976 --> 00:04:37,978 なるほど。 59 00:04:37,978 --> 00:04:42,983 で 皮袋の人形を 2人抱えてるのは何の鍛錬だ? 60 00:04:42,983 --> 00:04:45,986 (亜也子)巴御前は怪力で➡ 61 00:04:45,986 --> 00:04:47,988 両脇に2人の武者を抱えて➡ 62 00:04:47,988 --> 00:04:51,992 首をポロリと もぎ取ってみせたんだって。 63 00:04:51,992 --> 00:04:56,997 私も… ポロリ やってみたい! 64 00:04:59,100 --> 00:05:04,004 えぇ~…。 問題は 貞宗との問答です。 65 00:05:12,946 --> 00:05:15,949 (頼重)貞宗からの問いに対して…。 66 00:05:40,974 --> 00:05:45,979 ですから あなた様は そうならぬよう…。 67 00:05:45,979 --> 00:05:48,982 勉強 勉強! 明日 貞宗に疑われぬよう➡ 68 00:05:48,982 --> 00:05:51,985 さまざまな知識を仕込みますぞ! 69 00:05:51,985 --> 00:05:54,988 《大丈夫かな? 本当に》 70 00:06:00,927 --> 00:06:05,932 (郎党たち)ハハハハ…。 71 00:06:05,932 --> 00:06:08,935 (赤沢)殿 長寿丸殿を お連れしました。 72 00:06:08,935 --> 00:06:11,938 (貞宗)うむ 通せい。 73 00:06:15,942 --> 00:06:18,945 (赤沢)では 我らは部屋の前に 控えております。 74 00:06:27,954 --> 00:06:31,958 《間近で見ると 威圧感がある》 75 00:06:31,958 --> 00:06:33,960 《だが負けるか》 76 00:06:33,960 --> 00:06:36,963 《姑息な悪巧みばかりする奴だ》 77 00:06:36,963 --> 00:06:38,965 《私は北条の子》 78 00:06:38,965 --> 00:06:40,967 《そして 諏訪大社の名も 背負ってきている》 79 00:06:40,967 --> 00:06:43,970 《なめられるわけには いかない!》 80 00:06:43,970 --> 00:06:45,972 座を正せい! 81 00:06:45,972 --> 00:06:47,641 あっ…。 82 00:06:47,641 --> 00:06:50,977 (貞宗)これが 相手に敬意を示す座り方ぞ。 83 00:06:50,977 --> 00:06:55,982 貴様は 今 敵の前だから 大きく見せて座ったのだろう。 84 00:06:55,982 --> 00:06:59,986 逆だ。 命を奪う敵だからこそ➡ 85 00:06:59,986 --> 00:07:04,925 奪う命に敬意を払えい。 86 00:07:04,925 --> 00:07:09,930 [この時代は 男も女も 胡坐か立て膝が ほとんどだった] 87 00:07:09,930 --> 00:07:12,933 [江戸時代に一般化した正座は➡ 88 00:07:12,933 --> 00:07:17,938 小笠原 貞宗が まとめ上げた 礼儀作法に基づいている] 89 00:07:17,938 --> 00:07:19,940 《なめていたのは 私の方だ》 90 00:07:19,940 --> 00:07:22,942 《今から始まるのは 言葉の戦》 91 00:07:24,945 --> 00:07:27,614 《言葉で逃げねば➡ 92 00:07:27,614 --> 00:07:29,916 言葉で射抜かれる》 93 00:07:37,957 --> 00:07:41,962 (赤沢) 失礼ですが あなたのお年は? 94 00:07:41,962 --> 00:07:43,964 9歳です。 95 00:07:43,964 --> 00:07:46,966 (赤沢)なんと 九つとは思えぬ。 96 00:07:46,966 --> 00:07:49,969 危うく目掛けに誘うところだった。 97 00:07:49,969 --> 00:07:54,974 大人の女と見まがうような 体ではないか。 98 00:07:56,976 --> 00:07:58,978 よく言われます。 99 00:07:58,978 --> 00:08:04,918 (貞宗)返礼の品は 頂戴した。 頼重殿に よろしくお伝えせい。 100 00:08:04,918 --> 00:08:06,920 はい 確かに。 101 00:08:06,920 --> 00:08:10,924 《この小僧が 北条か雑魚か》 102 00:08:10,924 --> 00:08:15,929 《問いを打ち込み 返答を見て見極める!》 103 00:08:15,929 --> 00:08:20,934 ところで 小僧 実に奇麗に座れるではないか。 104 00:08:20,934 --> 00:08:24,938 礼儀を知らぬ 諏訪の武士にしては不自然。 105 00:08:24,938 --> 00:08:29,943 巫女の耳を射たあなたも 礼儀知らずだと思いますが。 106 00:08:29,943 --> 00:08:32,946 《即座に言葉を打ち返して 話をそらすか》 107 00:08:32,946 --> 00:08:34,948 あれは戦の一環よ。 108 00:08:34,948 --> 00:08:38,952 礼儀で戦に勝てぬことは わしが誰より知っておるわ。 109 00:08:38,952 --> 00:08:43,957 貴様には 犬追物以来 何かと戦を邪魔されておるようだ。 110 00:08:43,957 --> 00:08:45,959 大したわらべよ。 111 00:08:45,959 --> 00:08:48,962 さぞ名のある武士の子だろう。 112 00:08:48,962 --> 00:08:51,965 貴様の氏素性を名乗り上げい! 113 00:08:51,965 --> 00:08:55,969 戦場でするときのようにだ! 114 00:08:55,969 --> 00:08:58,972 祖は 諏訪大社の衛士長に 取り立てられた➡ 115 00:08:58,972 --> 00:09:02,976 岡谷庄の住人 小泉 源五郎。 116 00:09:02,976 --> 00:09:04,978 数えて五代目に衛士長を継ぎ➡ 117 00:09:04,978 --> 00:09:08,982 衛士に教養も教えた 小泉 五郎三郎。 118 00:09:08,982 --> 00:09:11,985 その一子が この長寿丸です。 119 00:09:11,985 --> 00:09:13,653 《う~む…》 120 00:09:13,653 --> 00:09:16,990 《言葉に淀みなく 全身も平静だ》 121 00:09:16,990 --> 00:09:20,994 《嘘だとすれば 頼重に念入りに仕込まれたのか》 122 00:09:20,994 --> 00:09:24,998 親の実在も 去年 火事で 死んだことも裏が取れておる。 123 00:09:24,998 --> 00:09:26,100 息子がいたこともな。 124 00:09:26,100 --> 00:09:30,003 だが おかしいぞ。 125 00:09:30,003 --> 00:09:38,011 親子共々 火事で死んだ そう証言する領民がいるのだが。 126 00:09:38,011 --> 00:09:42,015 燃える館から 親を置いて 一人逃げました。 127 00:09:42,015 --> 00:09:46,019 それを恥じて…。 《すまない 見知らぬ小泉殿》 128 00:09:46,019 --> 00:09:48,021 《あなたの不慮の死を盾に使う》 129 00:09:48,021 --> 00:09:50,023 激しい火災だったので➡ 130 00:09:50,023 --> 00:09:53,026 共に死んだと思った人も いるでしょう。 131 00:09:53,026 --> 00:09:56,029 (貞宗)さらに妙なことがある。➡ 132 00:09:56,029 --> 00:09:59,032 貴様が従えている郎党たちだが➡ 133 00:09:59,032 --> 00:10:01,968 弧次郎と申す者は 祢津氏の一族。➡ 134 00:10:01,968 --> 00:10:08,975 そこに控える亜也子とやらは 望月氏の庶子と裏が取れておる。➡ 135 00:10:08,975 --> 00:10:13,980 どちらも信濃に古くから栄える 名門の血筋。➡ 136 00:10:13,980 --> 00:10:17,984 衛士の子ごときの 配下になるはずがないが? 137 00:10:17,984 --> 00:10:19,986 もちろん承知です。 138 00:10:19,986 --> 00:10:22,989 諏訪大社で出会った時 鬼ごっこで勝負をしました。 139 00:10:22,989 --> 00:10:26,993 私が勝ったので 主君と呼んでくれています。 140 00:10:26,993 --> 00:10:29,996 所詮 子供同士の郎党ごっこ。 141 00:10:29,996 --> 00:10:36,002 将来 本物の主君に仕える時の 予行練習です。 142 00:10:36,002 --> 00:10:39,005 信濃守護ともあろうお方が➡ 143 00:10:39,005 --> 00:10:42,008 子供のごっこ遊びを 気にするのですか? 144 00:10:42,008 --> 00:10:44,010 《うむ やりおるわ》 145 00:10:44,010 --> 00:10:47,013 《問うたびに 返しが流暢になっていく》 146 00:10:47,013 --> 00:10:50,016 《入室時の怯えと 虚勢の色は消え➡ 147 00:10:50,016 --> 00:10:53,019 今は 問答を楽しむ風情すらある》 148 00:10:53,019 --> 00:10:57,023 《嬉々として逃げを楽しむ 妙な小僧だが➡ 149 00:10:57,023 --> 00:11:00,960 言い逃れでも 本領を発揮するのか》 150 00:11:00,960 --> 00:11:03,963 (手をたたく音) 151 00:11:03,963 --> 00:11:07,967 (貞宗)新三郎 入れい!➡ 152 00:11:07,967 --> 00:11:11,971 小僧 こやつとは 昨日が初めてか? 153 00:11:11,971 --> 00:11:14,974 犬追物の時にもいたような。 154 00:11:14,974 --> 00:11:18,978 (赤沢)それ以前は ずっと鎌倉に 出仕しておりました。➡ 155 00:11:18,978 --> 00:11:24,984 鎌倉には詳しく 北条一族や 重臣が住む地域もよく行きました。 156 00:11:24,984 --> 00:11:27,987 (赤沢)間近で見て 今日 確信に変わりました。 157 00:11:27,987 --> 00:11:31,991 ええ そこで この子を 何度か見ました。 158 00:11:31,991 --> 00:11:33,993 (貞宗)《これには どう返す?》➡ 159 00:11:33,993 --> 00:11:37,997 《言い逃れようとすれば 必ずや不自然な反応が出る》➡ 160 00:11:37,997 --> 00:11:41,000 《「どこで?」 「そんなはずがない」》➡ 161 00:11:41,000 --> 00:11:45,004 《返答の際の どんな小さな表情の乱れも➡ 162 00:11:45,004 --> 00:11:47,006 見逃さんぞ》 163 00:11:47,006 --> 00:11:50,009 その嘘 何の意味があるんです? 164 00:11:50,009 --> 00:11:54,013 えっ? 諏訪大社の衛士の子ごときが➡ 165 00:11:54,013 --> 00:11:58,017 鎌倉の偉い方々の住処に いるわけがないでしょう。 166 00:11:58,017 --> 00:12:00,019 《はったりだ》 167 00:12:00,019 --> 00:12:02,956 《正式な外出の時は だいたい輿だったし➡ 168 00:12:02,956 --> 00:12:04,958 稽古から 逃げる時だったとしても➡ 169 00:12:04,958 --> 00:12:09,963 こういう半端な地方武士は そもそも 私を知らないはずだ》 170 00:12:09,963 --> 00:12:14,968 《それに 目撃されない抜け道も しこたま開発していた》 171 00:12:14,968 --> 00:12:18,972 《逃げ上手の御曹司を 舐めてもらっては困る》 172 00:12:18,972 --> 00:12:22,976 う… 嘘などつくか! 私は鎌倉に5年もいたんだ。 173 00:12:22,976 --> 00:12:24,978 鎌倉のことなら…。 174 00:12:24,978 --> 00:12:27,981 嘘をつくのは そちらの自由ですが…。 175 00:12:27,981 --> 00:12:30,984 《下手なはったりは 下手な追撃と同じ》 176 00:12:30,984 --> 00:12:33,987 《逃げながら 容易く うち返せる》 177 00:12:36,990 --> 00:12:38,992 小笠原家は 嘘つきを➡ 178 00:12:38,992 --> 00:12:40,994 諏訪への使者に 寄越したのですか? 179 00:12:40,994 --> 00:12:42,996 (赤沢)ぐっ…! 180 00:12:42,996 --> 00:12:44,998 (貞宗)新三郎。➡ 181 00:12:44,998 --> 00:12:48,001 もうよい 戻れい。 182 00:12:48,001 --> 00:12:51,337 あっ… くっ! 183 00:12:51,337 --> 00:12:53,006 (亜也子)うっし。 184 00:12:53,006 --> 00:12:55,008 (貞宗)《こやつ 尻尾を出さぬ》➡ 185 00:12:55,008 --> 00:12:58,011 《よほどの尻尾の隠し上手か》➡ 186 00:12:58,011 --> 00:13:00,947 《本当に北条とは無関係なのか》 187 00:13:00,947 --> 00:13:04,951 ⚟いやー 遅れた 遅れた! 188 00:13:04,951 --> 00:13:06,953 (貞宗)遅いぞ 市河殿。 189 00:13:06,953 --> 00:13:10,957 (助房)すみません 崖崩れに足止めされまして。 190 00:13:12,959 --> 00:13:14,961 あの~。 (赤沢)あ? 191 00:13:14,961 --> 00:13:19,966 厠 行ってきます。 我慢できなくて。 192 00:13:22,969 --> 00:13:25,972 (赤沢)《ふん 頭の中身は 9歳そのもの》➡ 193 00:13:25,972 --> 00:13:29,976 《主が最大の危機の時に 席を立つとは》 194 00:13:29,976 --> 00:13:33,980 さて小僧 ここからが本番ぞ。➡ 195 00:13:33,980 --> 00:13:35,982 先までのは失礼に当たらぬ。➡ 196 00:13:35,982 --> 00:13:38,985 貴様を北条残党と疑ってのこと。➡ 197 00:13:38,985 --> 00:13:42,989 捕らえるためなら いかなる手段も使うのは当然。➡ 198 00:13:42,989 --> 00:13:45,992 最終手段は 至近距離で表情を見。 199 00:13:45,992 --> 00:13:48,995 (助房)心音を聞いて真偽を暴く! 200 00:13:48,995 --> 00:13:50,997 ちょ… 礼儀は!? 201 00:13:50,997 --> 00:13:52,999 (貞宗)言ったろ 礼儀と戦には線を引く。➡ 202 00:13:52,999 --> 00:13:55,001 これは戦ぞ! 203 00:13:55,001 --> 00:13:57,003 なんて都合のいい切り替え! 204 00:13:57,003 --> 00:14:00,940 (貞宗)言っておくが この状態で 嘘を通せた者はおらぬ。➡ 205 00:14:00,940 --> 00:14:04,944 いくぞ 核心の質問を。 206 00:14:04,944 --> 00:14:06,946 問う。➡ 207 00:14:06,946 --> 00:14:09,949 貴様は 北条か? 208 00:14:22,895 --> 00:14:25,898 (助房)う~ん…。 (心臓の音) 209 00:14:25,898 --> 00:14:29,902 ⚟(田楽の音楽) 210 00:14:29,902 --> 00:14:31,904 (助房)ん? 211 00:14:31,904 --> 00:14:33,906 ん? ん? 212 00:14:33,906 --> 00:14:36,909 ⚟(田楽の音楽) (助房)うう…。 213 00:14:36,909 --> 00:14:39,912 ええい! 心音を聞く邪魔だ! 214 00:14:39,912 --> 00:14:41,914 なっ!? 215 00:14:41,914 --> 00:14:50,923 ♬~ 216 00:14:50,923 --> 00:14:55,928 (亜也子)さあ 小笠原方 踊り上手は 亜也子と勝負! 217 00:14:55,928 --> 00:14:59,932 (郎党たち)おお~! (郎党)見事に踊るではないか 娘! 218 00:14:59,932 --> 00:15:01,868 (郎党)おお~! (郎党)いくつ楽器 弾いてんだ!➡ 219 00:15:01,868 --> 00:15:03,870 すげえな! 220 00:15:08,875 --> 00:15:10,877 [田楽] 221 00:15:10,877 --> 00:15:13,880 [当時の クラブミュージック的なもの] 222 00:15:13,880 --> 00:15:17,884 [本能を揺さぶるそれに 身分の上下に関わらず➡ 223 00:15:17,884 --> 00:15:19,886 人々は夢中になった] 224 00:15:19,886 --> 00:15:23,890 (赤沢)おい! 何ゆえ 皆で あの小娘と踊ってる! 225 00:15:23,890 --> 00:15:27,894 いや~ あの娘が 突然 楽器を奏で始めて➡ 226 00:15:27,894 --> 00:15:31,898 貞宗様が子供と楽しく お話ししてるから➡ 227 00:15:31,898 --> 00:15:36,903 皆で ワイワイ 盛り上げようって。 228 00:15:36,903 --> 00:15:39,906 (頼重) 市河は 崖を崩して足止めする。➡ 229 00:15:39,906 --> 00:15:41,908 だが それでも市河が来たら…。➡ 230 00:15:41,908 --> 00:15:45,912 亜也子 お前は すぐ席を外せ。➡ 231 00:15:45,912 --> 00:15:48,915 貞宗と市河 異能の目と耳が揃えば➡ 232 00:15:48,915 --> 00:15:52,919 いかに時行様でも 正体を暴かれてしまうだろう。➡ 233 00:15:52,919 --> 00:15:55,922 お前が目と耳の どちらかを封じるのだ。 234 00:15:55,922 --> 00:15:59,926 えーい! やめろ やめろ! 大事な話の最中だ。 235 00:15:59,926 --> 00:16:01,928 え~ そうなんですか? 236 00:16:01,928 --> 00:16:05,932 子供相手に 大事な話など しないと思ってました。 237 00:16:05,932 --> 00:16:08,935 それに すぐ帰る予定だったので➡ 238 00:16:08,935 --> 00:16:12,939 今頃 国境には 諏訪の武士が迎えに来てます。 239 00:16:14,941 --> 00:16:18,945 子供の帰りが遅くなると 大事になるかも。 240 00:16:18,945 --> 00:16:20,947 えーい やかましい! あと少しだ! 241 00:16:20,947 --> 00:16:22,949 (亜也子)若様。 242 00:16:22,949 --> 00:16:26,953 安心して。 側にいるから。 243 00:16:33,960 --> 00:16:37,964 《目と耳を奪われた》 244 00:16:37,964 --> 00:16:39,966 《楽器と踊りだけではない》 245 00:16:39,966 --> 00:16:45,972 《見栄えする長い手足に 豊かな表情》 246 00:16:45,972 --> 00:16:49,976 《なんと 私は贅沢なのか》 247 00:16:49,976 --> 00:16:54,981 《平和な世なら みんなの憧れになれる才女が➡ 248 00:16:54,981 --> 00:16:56,983 我が郎党にいる》 249 00:17:05,925 --> 00:17:10,930 (貞宗)再度 問う! 貴様は 北条か? 250 00:17:10,930 --> 00:17:12,598 (貞宗)《駄目だ》➡ 251 00:17:12,598 --> 00:17:15,935 《先の田楽舞が 小僧の心中を支配しておる》 252 00:17:15,935 --> 00:17:17,937 (助房) 《心臓の動悸も それが原因》➡ 253 00:17:17,937 --> 00:17:21,941 《こうなっては 心底の答えは引き出せない》 254 00:17:21,941 --> 00:17:23,943 (貞宗)もうよい 帰れ。➡ 255 00:17:23,943 --> 00:17:26,946 次に戦場で邪魔をすれば➡ 256 00:17:26,946 --> 00:17:30,950 容赦なく殺すことだけ 覚えておけい。 257 00:17:30,950 --> 00:17:35,955 承知しました。 失礼します 貞宗殿。 258 00:17:39,959 --> 00:17:43,963 (助房)いいんですか? 疑わしきは いっそ殺しては? 259 00:17:43,963 --> 00:17:46,966 犬追物の時から ああいう小僧だ。➡ 260 00:17:46,966 --> 00:17:50,970 良いものは 素直に認め 全身で賛美を示しおる。➡ 261 00:17:50,970 --> 00:17:54,974 座を正せと わしが諭せば 素直に納得し➡ 262 00:17:54,974 --> 00:17:57,977 以後 どんなに追い詰められても 座を崩さなかった。➡ 263 00:17:57,977 --> 00:18:02,915 人を疑う乱世において あの素直さは あまりに怪しい。 264 00:18:02,915 --> 00:18:08,921 だが ああも素直では 疑う方が野暮になるわ。 265 00:18:10,923 --> 00:18:14,927 亜也子 あんな芸を いつの間に おさめたんだ? 266 00:18:14,927 --> 00:18:17,930 (亜也子) エヘヘヘ 気になります~? 267 00:18:17,930 --> 00:18:20,933 貞宗の追及など忘れてしまった。 268 00:18:20,933 --> 00:18:24,236 君のことで 胸がいっぱいになっていたから。 269 00:18:25,938 --> 00:18:29,942 素直って怖い! そういうとこ凶器…。 270 00:18:34,947 --> 00:18:37,950 あのね 若様。 271 00:18:39,952 --> 00:18:42,955 (馬のいななき) 272 00:18:42,955 --> 00:18:45,958 (赤沢)よくも… よくも…。➡ 273 00:18:45,958 --> 00:18:47,960 よくも よくも よくも!➡ 274 00:18:47,960 --> 00:18:49,962 よくもー! 275 00:18:49,962 --> 00:18:53,966 よくも殿の俺への評価を 下げてくれたな。 276 00:18:53,966 --> 00:18:57,970 口先と宴会芸だけのガキどもが! 277 00:18:57,970 --> 00:19:01,907 俺の武芸で諏訪ではなく 土に還りな! 278 00:19:01,907 --> 00:19:03,909 うう… わっ! 若様 離れて! 279 00:19:03,909 --> 00:19:05,911 (赤沢)遅い! 280 00:19:05,911 --> 00:19:07,580 うっ! 281 00:19:07,580 --> 00:19:09,915 踊れ 踊れ 踊れ! 282 00:19:09,915 --> 00:19:11,584 うっ! 283 00:19:11,584 --> 00:19:13,919 (赤沢) ワハハハ! その身で味わえ!➡ 284 00:19:13,919 --> 00:19:18,924 お前の歳より 長い年月 鍛えた薙刀を! 285 00:19:18,924 --> 00:19:22,928 (亜也子) 《薙刀に絶対の自信を持った奴》 286 00:19:22,928 --> 00:19:24,597 あっ! 287 00:19:24,597 --> 00:19:26,265 (赤沢)逃がすか! 288 00:19:26,265 --> 00:19:27,933 (亜也子) 《弧次郎の太刀と同じだ》➡ 289 00:19:27,933 --> 00:19:30,936 《私には そんな得意な武器がない》 290 00:19:32,938 --> 00:19:35,941 (亜也子)《その代わり!》 291 00:19:35,941 --> 00:19:37,943 なっ…。 292 00:19:40,613 --> 00:19:42,281 くっ… あっ! 293 00:19:42,281 --> 00:19:44,950 おりゃーっ! (赤沢)ぎぃ~! 294 00:19:44,950 --> 00:19:46,952 うわ~! 295 00:19:49,955 --> 00:19:51,957 (亜也子)ふん…! 296 00:19:51,957 --> 00:19:54,960 (赤沢)お… おい! 何をする!➡ 297 00:19:54,960 --> 00:19:57,963 やめろ! 離せ! 298 00:19:57,963 --> 00:20:01,901 待て 貴様! こんなことしてタダで済むと…。 299 00:20:01,901 --> 00:20:05,905 (亜也子)《蹴りでも 石でも 相手の武器でも 楽器でも!》 300 00:20:05,905 --> 00:20:08,908 (亜也子)うう~! (赤沢)あっ… ちょっと!➡ 301 00:20:08,908 --> 00:20:11,911 分かった 話し合おう! (亜也子)うう~…!➡ 302 00:20:11,911 --> 00:20:13,913 ううっ! 303 00:20:13,913 --> 00:20:18,918 (亜也子)《授かった体を生かして 使えるものは 何でも使う!》 304 00:20:18,918 --> 00:20:23,923 望みを申せ。 銭か? 刀か?➡ 305 00:20:23,923 --> 00:20:26,926 ちくしょう! 怪力女! 306 00:20:26,926 --> 00:20:28,928 フッ。 (赤沢)えっ!? 307 00:20:28,928 --> 00:20:31,931 ま… 待て! 308 00:20:31,931 --> 00:20:33,933 (亜也子)《武器は 選ばず》 309 00:20:33,933 --> 00:20:37,937 うう~っ! 310 00:20:37,937 --> 00:20:41,941 (亜也子) 《ただ 主君の身を守る!》 311 00:20:41,941 --> 00:20:43,943 (赤沢)ぶはっ…。 312 00:20:43,943 --> 00:20:46,946 [信濃の忠臣 巴御前] 313 00:20:46,946 --> 00:20:50,950 [越後の反乱の将 板額御前] 314 00:20:50,950 --> 00:20:54,954 [遠江の女領主 井伊 次郎] 315 00:20:54,954 --> 00:20:59,959 [古くから 各地で戦う女性の姿が 記録されている] 316 00:20:59,959 --> 00:21:01,894 よーし!➡ 317 00:21:01,894 --> 00:21:04,897 とどめは ポロリで! 318 00:21:04,897 --> 00:21:06,899 ま… 待った! 319 00:21:06,899 --> 00:21:09,902 今日は 戦じゃなく使者で来た。 320 00:21:09,902 --> 00:21:12,905 殺すと事が荒立つ。 ポロリは またいずれ。 321 00:21:12,905 --> 00:21:15,908 え? いいの? ああ 大丈夫だ! 322 00:21:15,908 --> 00:21:18,911 はーい。 若様 優しい! 323 00:21:24,917 --> 00:21:27,920 若様が 信濃へ来た時ね➡ 324 00:21:27,920 --> 00:21:29,922 運命だと思ったの。➡ 325 00:21:29,922 --> 00:21:31,924 天下人の卵が➡ 326 00:21:31,924 --> 00:21:36,929 憧れの巴御前になれる機会を 授けに来てくれたって。➡ 327 00:21:36,929 --> 00:21:39,932 若様のおかげなんだよ。➡ 328 00:21:39,932 --> 00:21:42,935 私が 武も芸も 本気で取り組むようになったの。➡ 329 00:21:42,935 --> 00:21:46,939 身につけた技の全てを使って 若様を守る。 330 00:21:46,939 --> 00:21:48,941 そして➡ 331 00:21:48,941 --> 00:21:52,945 守った後で 若様の子をたくさん産むの! 332 00:21:52,945 --> 00:21:54,680 ぶーっ! 333 00:21:54,680 --> 00:21:57,950 だから 若様。➡ 334 00:21:57,950 --> 00:22:00,953 いつでも お手付きしてね。 335 00:22:02,888 --> 00:22:06,892 《意味分かって 言ってるのかな…》 336 00:22:06,892 --> 00:22:09,895 キャ~! 照れる~! 337 00:22:09,895 --> 00:22:12,898 《言うこと為すこと 過激で豪快》 338 00:22:12,898 --> 00:22:16,902 《その本質は 曇りのない忠義と陽の心》 339 00:22:16,902 --> 00:22:21,907 《きっと彼女は 強く美しい武将になる》 340 00:22:21,907 --> 00:22:25,911 《私は 相応しい主君に なれるだろうか》 341 00:22:29,915 --> 00:22:39,925 ♬~