1 00:02:21,842 --> 00:02:27,014 <私たちは今 歴史の大きな 転換期に生きている。 2 00:02:27,014 --> 00:02:30,684 かつての常識は崩れ よるべき価値を失い➡ 3 00:02:30,684 --> 00:02:34,621 その先にきたるべき時代は まだ見えない。 4 00:02:34,621 --> 00:02:40,293 およそ700年前の日本もまた 先の見えぬ時代であった。 5 00:02:40,293 --> 00:02:43,630 武家の世が終わり 一つの正しさが揺らぐ中➡ 6 00:02:43,630 --> 00:02:46,299 武士たちは それぞれの大義を掲げ➡ 7 00:02:46,299 --> 00:02:48,301 戦へ向かう。 8 00:02:48,301 --> 00:02:53,974 やがて始まる動乱の その静かな入り口で> 9 00:02:53,974 --> 00:02:56,810 (四宮)弥三郎! ついに届いたか。 10 00:02:56,810 --> 00:02:58,812 おう! 11 00:02:58,812 --> 00:03:02,149 明神様が立ち上がり ヤツらに鉄ついを下してくださる! 12 00:03:02,149 --> 00:03:04,317 御使い様の言うとおりだ。 13 00:03:04,317 --> 00:03:06,820 逃げてでも生き延びてきた かいがあった! 14 00:03:06,820 --> 00:03:10,490 待て… 先鋒は… 我らか! 15 00:03:10,490 --> 00:03:15,495 あの国司 清原を襲い 大戦の火蓋を切れとの命! 16 00:03:15,495 --> 00:03:17,998 ずいぶんと見込まれたものだ。 17 00:03:17,998 --> 00:03:23,503 家族 領民 犠牲になった者たちの 2年分の恨みを晴らす! 18 00:03:25,505 --> 00:03:27,507 清原殿はご無事か!? 19 00:03:27,507 --> 00:03:29,676 京から爆速で 帰ってこられてから➡ 20 00:03:29,676 --> 00:03:32,179 取りつかれたように 何かを作っておられる。 21 00:03:32,179 --> 00:03:35,115 だが 肝心の兵が足りぬぞ。 22 00:03:35,115 --> 00:03:40,287 信濃での親衛隊 「国衙近衛」は 米丸を失い弱体化。 23 00:03:40,287 --> 00:03:43,290 新たな猛者を雇われた様子もない。 24 00:03:43,290 --> 00:03:46,626 やる気と行動力はすごいんだが…。 25 00:03:46,626 --> 00:03:50,797 ああ… 設計図や資材の手配は 完璧だし➡ 26 00:03:50,797 --> 00:03:55,402 平和な時代に生まれておられたら より輝く場所があったろうに。 27 00:03:58,805 --> 00:04:01,141 あの行動力が➡ 28 00:04:01,141 --> 00:04:04,344 いいほうへ転ぶことを 祈るしかない。 29 00:04:06,313 --> 00:04:08,315 (頼継)納得できないです 父上! 30 00:04:08,315 --> 00:04:11,485 北条時行なんかのために どうして➡ 31 00:04:11,485 --> 00:04:14,321 父上やおじじ上が 命を懸けて戦を? 32 00:04:14,321 --> 00:04:17,324 (時継)頼継。 北条家は➡ 33 00:04:17,324 --> 00:04:21,661 我ら諏訪家をさまざまに優遇し 持ち上げてくださった。 34 00:04:21,661 --> 00:04:24,164 帝を公家の現人神。 35 00:04:24,164 --> 00:04:27,334 諏訪明神を 武家の現人神とすることで➡ 36 00:04:27,334 --> 00:04:30,837 武家が公家から 精神的に独立できるように。 37 00:04:30,837 --> 00:04:35,275 我らが 「神」として 繁栄できたのは 北条様のおかげ。 38 00:04:35,275 --> 00:04:38,278 そのご恩は 到底忘れることはできない。 39 00:04:38,278 --> 00:04:41,615 更には 信濃の民を救うため➡ 40 00:04:41,615 --> 00:04:43,950 武家としての 諏訪家の未来のため➡ 41 00:04:43,950 --> 00:04:46,620 悲運の王子を助けるという 「義」のため。 42 00:04:46,620 --> 00:04:49,789 このまま戦をしないという 理由がないのだ。 43 00:04:49,789 --> 00:04:53,126 万一のときは頼んだぞ 頼継。 44 00:04:53,126 --> 00:04:55,796 少しワガママに育ててしまったが➡ 45 00:04:55,796 --> 00:04:59,299 お前の本質は 義理堅く優しい子だ。 46 00:04:59,299 --> 00:05:03,303 自分の良心に 悔いなきよう 生きるのだ。 47 00:05:07,307 --> 00:05:09,643 (弧次郎)フッ…。 48 00:05:09,643 --> 00:05:14,481 おっ 今日は起きてるっスね お跡目。 (小次郎)弧次郎。 49 00:05:14,481 --> 00:05:18,818 出立の日が決まったんで 今のうちに顔見せておこうかと。 50 00:05:18,818 --> 00:05:23,323 すまないね 弧次郎。 いつも君ばかり危ない目に。 51 00:05:23,323 --> 00:05:27,327 顔だけでなく 武勇も君に似たかったよ。 52 00:05:27,327 --> 00:05:31,164 な~に言ってんスか 俺が戦いが好きで行くんスから。 53 00:05:31,164 --> 00:05:35,869 北条の若のもとで 祢津小次郎の名 とどろかせてやりますよ。 54 00:05:38,104 --> 00:05:41,274 <北条泰家が京より帰ってから➡ 55 00:05:41,274 --> 00:05:46,780 諏訪陣営は 僅か数日で 開戦準備を完了させた。 56 00:05:46,780 --> 00:05:50,383 それぞれが信じる 大義を胸に> 57 00:05:52,452 --> 00:05:57,624 (長崎円喜)小笠原貞宗 その働き 武門の誉れと認む。 58 00:05:57,624 --> 00:06:00,961 この太刀を賜り 更に家名を挙げよ。 59 00:06:00,961 --> 00:06:06,866 (貞宗)ありがたき幸せ。 必ずや 応えてみせまする! 60 00:06:09,469 --> 00:06:11,471 あっ。 61 00:06:23,149 --> 00:06:25,986 (助房)目 開いて寝てましたよ。 62 00:06:25,986 --> 00:06:29,322 本当に兵を挙げますかね? 諏訪は。 63 00:06:29,322 --> 00:06:33,093 間違いない。 片ときも目を離すな。 64 00:06:33,093 --> 00:06:36,763 だから物見を出してるけど なんの動きもないんだってば! 65 00:06:36,763 --> 00:06:38,765 タメ口!? 66 00:06:38,765 --> 00:06:42,936 そもそも 今更北条に忠節尽くして なんになりましょう。 67 00:06:42,936 --> 00:06:45,939 武士たるもの 所領を守るゆえにこそ➡ 68 00:06:45,939 --> 00:06:48,942 帰すべき旗を見定める… が道理では? 69 00:06:48,942 --> 00:06:54,281 鎌倉は 武士にとって 特別な意味を持つ土地。 70 00:06:54,281 --> 00:06:56,283 武士の世が始まり➡ 71 00:06:56,283 --> 00:06:59,452 誇りを持って歩きだした その場所だ。 72 00:06:59,452 --> 00:07:02,789 道理あってこその忠義 でございましょう。 73 00:07:02,789 --> 00:07:06,793 そうかもしれぬ。 だが。 74 00:07:06,793 --> 00:07:12,299 「いざ鎌倉」という言葉は まだ続いているのだ。 75 00:07:12,299 --> 00:07:14,634 ヤツらの中ではな。 76 00:07:14,634 --> 00:07:20,473 《何を見落としているのだ… わしは》 77 00:07:20,473 --> 00:07:23,643 (セミの鳴き声) 78 00:07:23,643 --> 00:07:26,479 (亜也子)若様 鎧姿 似合ってるぅ! 79 00:07:26,479 --> 00:07:28,481 ああ! 大将たるもの➡ 80 00:07:28,481 --> 00:07:31,985 やっぱ 大鎧に鉄兜の完全武装だな! 81 00:07:33,920 --> 00:07:36,256 さ さすがは俺らの大将! 82 00:07:36,256 --> 00:07:39,092 この場に及んで 一切の動じなし! 83 00:07:39,092 --> 00:07:43,296 立ってるだけでこの気迫! これこそ将の器だよ! 84 00:07:47,267 --> 00:07:49,269 (2人)ハァッ…。 85 00:07:51,438 --> 00:07:53,440 い 今こそ見よ! 86 00:07:53,440 --> 00:07:56,276 この身動き一つせぬ 壮絶なる威圧感! 87 00:07:56,276 --> 00:08:01,781 この構え… もしやあの 不動剣・大地斬り~!? 88 00:08:01,781 --> 00:08:03,783 フンッ! 89 00:08:03,783 --> 00:08:06,453 見て! 地面にヒビ! ヒビが~っ! 90 00:08:06,453 --> 00:08:09,289 おお…? おうっ! 91 00:08:09,289 --> 00:08:11,291 (2人)ハッ! 92 00:08:11,291 --> 00:08:13,593 若…? 93 00:08:15,628 --> 00:08:18,798 (亜也子)若様~っ! (倒れる音) 94 00:08:18,798 --> 00:08:22,469 (弧次郎)やっぱりムチャだったか。 (亜也子)ちょっと重すぎだよね。 95 00:08:22,469 --> 00:08:26,139 (頼重)鎧を着たくない!? (時行)もうダメです。 96 00:08:26,139 --> 00:08:28,975 いっとき着ただけで 疲労で死にそうです。 97 00:08:28,975 --> 00:08:30,977 若様 非力だから。 98 00:08:30,977 --> 00:08:35,081 <武士のフル装備の重量は 30キロを超え➡ 99 00:08:35,081 --> 00:08:38,084 子ども用でも ジャンプすら難しくなる> 100 00:08:38,084 --> 00:08:41,921 他にも問題あるんスよ。 101 00:08:41,921 --> 00:08:45,592 (弧次郎)全然やる気ないんです。 どういう状況!? 102 00:08:45,592 --> 00:08:49,763 (八郎)いや… 頼重殿の命なので従いますが➡ 103 00:08:49,763 --> 00:08:53,767 大事な弔いの戦なのに こんな子どもの指揮下とは…。 104 00:08:53,767 --> 00:08:56,436 なんか全然 覇気もないし あの子。 105 00:08:56,436 --> 00:08:58,438 (盛高)どうします 頼重様。 106 00:08:58,438 --> 00:09:01,941 時行様の正体を 明かしたほうがいいのでは? 107 00:09:01,941 --> 00:09:06,112 《鎧への順応も 鎌倉党との連携も➡ 108 00:09:06,112 --> 00:09:09,783 本来は最後のひとつきで 済ます予定だった。 109 00:09:09,783 --> 00:09:13,119 足利が打った 天狗の一手が効いている。 110 00:09:13,119 --> 00:09:18,458 ヤツらの監視を警戒するあまり 多くの準備が後手に回った》 111 00:09:18,458 --> 00:09:21,628 いや でも 鎧は脱ぐと当然危ないし➡ 112 00:09:21,628 --> 00:09:23,797 大将の威厳もなくなるし➡ 113 00:09:23,797 --> 00:09:26,466 オープニングにも出しちゃったし…。 114 00:09:26,466 --> 00:09:28,468 頼重殿! 115 00:09:28,468 --> 00:09:31,971 勝つことで 私は彼らに認めてほしく➡ 116 00:09:31,971 --> 00:09:35,241 そのためには 鎧を脱がせてほしいんです! 117 00:09:35,241 --> 00:09:37,911 (吹雪)今回の作戦も新技も➡ 118 00:09:37,911 --> 00:09:40,246 身軽でなくては できないものです。 119 00:09:40,246 --> 00:09:42,248 そんなに脱ぎたいですか? 120 00:09:42,248 --> 00:09:44,417 はい! 脱ぎたいです! 121 00:09:44,417 --> 00:09:48,087 全部脱ぎ捨てて 気持ちよく逃げたいんです! 122 00:09:48,087 --> 00:09:50,256 あっ あれがうわさの➡ 123 00:09:50,256 --> 00:09:54,761 全裸逃亡ド変態稚児か。 全裸逃亡ド変態稚児だ。 124 00:09:54,761 --> 00:09:56,763 (雫)父様。 んっ? 125 00:09:56,763 --> 00:09:59,432 こんなこともあろうかと 京に行く前に➡ 126 00:09:59,432 --> 00:10:01,768 鎧師さんに 試作をお願いしていました。 127 00:10:01,768 --> 00:10:05,939 兄様専用の 逃げ特化の鎧です。 128 00:10:05,939 --> 00:10:10,276 鎧を構成する大量の札板が 重さのもとなので➡ 129 00:10:10,276 --> 00:10:12,445 ふはく包の技法を使い➡ 130 00:10:12,445 --> 00:10:16,115 最低限 守る箇所だけに札板を配置し➡ 131 00:10:16,115 --> 00:10:18,117 服と鎧を一体化させ➡ 132 00:10:18,117 --> 00:10:21,287 更に 形を極限まで細身に➡ 133 00:10:21,287 --> 00:10:25,391 軽量化と動きやすさと 当たりにくさを追求しました。 134 00:10:27,460 --> 00:10:32,298 < この時代以降 武士の鎧は スリム化と軽量化が進む。 135 00:10:32,298 --> 00:10:34,801 動きやすさが 重視されるようになり➡ 136 00:10:34,801 --> 00:10:38,805 武士たちは おのおの 新時代の鎧を作っていった> 137 00:10:38,805 --> 00:10:41,307 うん これなら動ける! 138 00:10:41,307 --> 00:10:44,644 三浦殿! んっ? 139 00:10:44,644 --> 00:10:47,981 がっ! あなたたちの大将は私です! 140 00:10:47,981 --> 00:10:49,983 危険な作戦をやりますが…。 141 00:10:49,983 --> 00:10:52,318 あっ! ついてきてもらいますよ! 142 00:10:52,318 --> 00:10:55,655 最初の勝ちを手にしたとき きっとその指は➡ 143 00:10:55,655 --> 00:10:58,658 二度と鼻には入らなくなる。 フガッ! 144 00:10:58,658 --> 00:11:00,994 アハハハ…! 《な なんだ? 145 00:11:00,994 --> 00:11:03,997 着替えた途端に 覇気が出てきた》 146 00:11:05,999 --> 00:11:08,001 んっ? 147 00:11:10,003 --> 00:11:12,172 頼重様…。 148 00:11:12,172 --> 00:11:16,009 そろそろ若鹿が 山を下りてくる頃だろう。 149 00:11:16,009 --> 00:11:20,847 焼いて 塩を振って サンショウをひとつまみ。 150 00:11:20,847 --> 00:11:24,017 思い出しただけで腹が鳴る。 151 00:11:24,017 --> 00:11:28,855 いつもなら 御射山祭の準備で 騒がしい頃ですね。 152 00:11:28,855 --> 00:11:32,525 すまないな。 巻き込んでしまって。 153 00:11:32,525 --> 00:11:35,628 未来が見えたのですか? いや。 154 00:11:35,628 --> 00:11:39,966 だが あの峰の向こうに 風が吹くのを感じる。 155 00:11:39,966 --> 00:11:46,139 若く 軽く 進もうとするものを運ぶ風だ。 156 00:11:46,139 --> 00:11:49,809 我らはただ 背中を押すことしかできぬ。 157 00:11:49,809 --> 00:11:51,978 その先の未来は➡ 158 00:11:51,978 --> 00:11:56,816 彼ら自身の目で見て 歩んでゆくものだ。 159 00:11:56,816 --> 00:12:01,654 フッ… お供いたします どのような定めでも。 160 00:12:01,654 --> 00:12:04,324 頼重殿! んっ。 161 00:12:04,324 --> 00:12:07,660 この鎧 すっごく動きやすいです! 162 00:12:07,660 --> 00:12:10,163 も~っ 若様 はしゃぎ過ぎだよ。 163 00:12:10,163 --> 00:12:13,499 お~ それはよかったで… んっ? 164 00:12:13,499 --> 00:12:16,002 んっ んん~っ!? 165 00:12:16,002 --> 00:12:19,672 んっ? あの… なんですか? 166 00:12:19,672 --> 00:12:24,010 時行様。 京で佐々木道誉の娘に 会ったとか➡ 167 00:12:24,010 --> 00:12:27,513 申されましたな。 はい。 魅摩殿といって…。 168 00:12:27,513 --> 00:12:30,016 あ… あ… あ…。 169 00:12:32,185 --> 00:12:35,288 い… い… い…。 170 00:12:35,288 --> 00:12:37,290 嫌~っ! 171 00:12:37,290 --> 00:12:39,459 嫌~っ… 嫌~っ…。 172 00:12:39,459 --> 00:12:42,629 三股将軍。 はぁ? 173 00:12:42,629 --> 00:12:45,632 さっきから変ですよ 頼重殿。 174 00:12:45,632 --> 00:12:49,469 というか 布団なんか敷いて まさかここで寝る気…。 175 00:12:49,469 --> 00:12:53,473 神たる私がどこにいようと 神意のまま! 176 00:12:53,473 --> 00:12:56,309 時行様が 夜ばいをかけられたら 困りますので…。 177 00:12:56,309 --> 00:12:58,311 何をブツブツ言って…。 178 00:12:58,311 --> 00:13:00,313 隙ありっ! グハッ! 179 00:13:00,313 --> 00:13:02,315 おかしいな~。 180 00:13:02,315 --> 00:13:04,984 未来には枕を投げる遊びが あるらしいのに。 181 00:13:04,984 --> 00:13:07,487 それ 絶対 木の枕では やってない! 182 00:13:07,487 --> 00:13:11,324 ぐっ…。 木じゃない枕… はて そんな物が。 183 00:13:11,324 --> 00:13:15,328 んっ…! 184 00:13:15,328 --> 00:13:19,932 もう出ていってください。 明日は出陣なんですよ。 185 00:13:22,001 --> 00:13:25,338 それゆえ しばらくは 平和に語らう時間も➡ 186 00:13:25,338 --> 00:13:27,507 ないと思いまして。 ハッ…。 187 00:13:27,507 --> 00:13:29,842 さあ よい機会です。 188 00:13:29,842 --> 00:13:32,512 同じ布団で寝まするぞ! はぁ? 189 00:13:32,512 --> 00:13:34,447 甘えたい時期を➡ 190 00:13:34,447 --> 00:13:36,949 お… お… お父上なしで 過ごしたでしょう? 191 00:13:36,949 --> 00:13:39,786 本当は添い寝したり おててつないだり➡ 192 00:13:39,786 --> 00:13:42,121 したかったはず! やだよ気色悪い! 193 00:13:42,121 --> 00:13:45,124 手ぐらいつないでも いいじゃないですか~! 194 00:13:45,124 --> 00:13:48,461 さあ 入って入って! 頼重の懐に~! 195 00:13:48,461 --> 00:13:52,632 もうやだ! この距離感間違え光おじさん! 196 00:13:52,632 --> 00:13:57,937 ハァ ハァ…。 ハァ… しゅ 出陣前夜に しょ~もない。 197 00:13:59,972 --> 00:14:02,975 鎌倉まで行ける未来は 見えますか? 198 00:14:02,975 --> 00:14:04,977 いいえ。 199 00:14:04,977 --> 00:14:07,313 信濃の外の戦となれば➡ 200 00:14:07,313 --> 00:14:10,483 我が予知は ほとんど機能しなくなるゆえ。 201 00:14:10,483 --> 00:14:12,485 あっ…。 202 00:14:12,485 --> 00:14:16,322 未来など見えずともかまいませぬ。 203 00:14:16,322 --> 00:14:22,161 この2年間の あなた様を見て 確信しました。 204 00:14:22,161 --> 00:14:26,833 あなた様は 必ずや英雄になれる。 205 00:14:26,833 --> 00:14:29,335 神ではなく➡ 206 00:14:29,335 --> 00:14:32,839 人としての頼重が 保証します。 207 00:14:39,278 --> 00:14:42,949 《幕府再興の戦を させてもらえるだけじゃなく➡ 208 00:14:42,949 --> 00:14:46,452 失った家族にもなってくれた。 209 00:14:46,452 --> 00:14:49,455 この人には恩しかない》 210 00:14:49,455 --> 00:14:51,791 (寝息) 211 00:14:51,791 --> 00:14:56,629 手ぐらいいいじゃん ケチ~。 212 00:14:56,629 --> 00:15:02,835 (寝息) 213 00:15:04,804 --> 00:15:07,907 《私は… 必ず天下を取る》 214 00:15:14,313 --> 00:15:17,984 ((楠木:え~っと… しょうかん殿か。 215 00:15:17,984 --> 00:15:21,154 (瘴奸)しょうげんと読むのだ 楠木殿。 216 00:15:21,154 --> 00:15:23,656 (楠木)まっ いいでござるよ 読みなんて! 217 00:15:23,656 --> 00:15:27,827 我らは所詮 挙兵したての 名乗る価値もない雑魚だ。 218 00:15:27,827 --> 00:15:32,665 そなたが価値ある武士となり 価値ある敵と相対したとき➡ 219 00:15:32,665 --> 00:15:36,436 正しい名を 堂々と名乗ればいいでござるよ)) 220 00:15:36,436 --> 00:15:44,944 ♬~ 221 00:15:49,448 --> 00:15:52,785 <信濃の眠れる神が ついに動いた。 222 00:15:52,785 --> 00:15:56,122 時行の名前は まだ伏せたまま➡ 223 00:15:56,122 --> 00:16:00,293 頼重は自ら軍を率いて 進軍を開始した。 224 00:16:00,293 --> 00:16:04,463 一人の少年が 日本中を震撼させた➡ 225 00:16:04,463 --> 00:16:07,667 「中先代の乱」の始まりである> 226 00:16:11,471 --> 00:16:15,641 いくぞ~っ! 今こそ恨みを晴らす時だ! 227 00:16:15,641 --> 00:16:18,477 (武士たち)お~っ! 228 00:16:18,477 --> 00:16:20,480 <宿願の大戦は➡ 229 00:16:20,480 --> 00:16:24,150 保科軍が国司を 襲撃するところから幕を開けた。 230 00:16:24,150 --> 00:16:28,821 だが 小笠原貞宗は この襲撃を察知しており➡ 231 00:16:28,821 --> 00:16:33,259 市河助房と 南北から国司の救援に向かう。 232 00:16:33,259 --> 00:16:37,864 頼重軍は 貞宗の後を追う形で軍を進めた> 233 00:16:39,932 --> 00:16:44,604 《瘴奸:保科党単独で 勝ち目のない戦はしない。 234 00:16:44,604 --> 00:16:48,441 となれば 諏訪本軍が必ず出てくる。 235 00:16:48,441 --> 00:16:52,645 保科をおとりに 貞宗殿の背後を突くつもりだ》 236 00:16:54,780 --> 00:16:56,949 《甘いな諏訪明神。 237 00:16:56,949 --> 00:17:02,288 その程度の策は 我が策で潰してやろう。 238 00:17:02,288 --> 00:17:06,125 諏訪本軍が 貞宗殿の軍を襲う瞬間➡ 239 00:17:06,125 --> 00:17:09,962 我が軍が背後の山中から 襲いかかる。 240 00:17:09,962 --> 00:17:14,300 セミを狙うカマキリをスズメが食らう。 241 00:17:14,300 --> 00:17:17,303 黄雀在后の計》 242 00:17:19,639 --> 00:17:21,641 全軍に指令だ。 243 00:17:21,641 --> 00:17:25,478 この先は急ぎ足で通過しろ。 なぜですかい? 244 00:17:25,478 --> 00:17:29,815 右上は開けた崖で 左下は深い川。 245 00:17:29,815 --> 00:17:33,753 崖の上に弓兵がいれば格好の的だ。 246 00:17:33,753 --> 00:17:35,755 ほぉ…。 247 00:17:35,755 --> 00:17:39,258 《警戒し過ぎか…。 すぐ抜けられるこの地形で➡ 248 00:17:39,258 --> 00:17:43,429 弓矢で我らを壊滅させるには 300騎は必要だ。 249 00:17:43,429 --> 00:17:47,266 偵察が見た頼重軍の兵数では➡ 250 00:17:47,266 --> 00:17:50,937 こんな山中に 300騎も隠す余裕はないはず。 251 00:17:50,937 --> 00:17:52,939 だが…》 252 00:17:54,941 --> 00:17:58,844 万一 襲撃があっても 慌てず粛々と通り抜けろ。 253 00:18:00,780 --> 00:18:02,782 お頭も人が悪い。 254 00:18:02,782 --> 00:18:07,119 崖を抜けるまで 殺しは我慢。 なんてよ。 255 00:18:07,119 --> 00:18:09,121 (笑い声) 256 00:18:09,121 --> 00:18:11,457 我慢なんか したことねえもんなあ! (笑い声) 257 00:18:11,457 --> 00:18:15,127 暴れて落ちるなよ! 落ちても置いていくけどな。 258 00:18:15,127 --> 00:18:17,129 ああ そうだ。 259 00:18:17,129 --> 00:18:20,633 あれを越えたら派手にやるぞ。 (武士たち)おうっ! 260 00:18:24,971 --> 00:18:27,139 よかった。 間に合って。 261 00:18:27,139 --> 00:18:31,310 おい長寿丸! 本気でやる気か こんな自殺行為! 262 00:18:31,310 --> 00:18:36,315 もちろん! 乗り方は昨晩 信濃の民から教わったでしょ。 263 00:18:40,086 --> 00:18:44,256 うわあ… 高いなぁ… 怖いなぁ…。 264 00:18:44,256 --> 00:18:46,759 なんで興奮してんだ このガキ! 265 00:18:46,759 --> 00:18:49,261 (弧次郎)覚悟決めな 兄さん方。 あっ! 266 00:18:49,261 --> 00:18:51,263 これが若様の戦っ! 267 00:18:51,263 --> 00:18:54,600 慣れるとメチャクチャ楽しいぜ。 ええ…。 268 00:18:54,600 --> 00:18:58,104 ((頼継殿との鬼ごっこで 目印にした時➡ 269 00:18:58,104 --> 00:19:01,607 あれはいったい 何に使うのかと思っていたが…。 270 00:19:01,607 --> 00:19:06,612 はい。 信濃の民は6年に1度 あれに夢中になります。 271 00:19:06,612 --> 00:19:08,614 なんというムチャを…。 272 00:19:08,614 --> 00:19:11,784 信濃に そんなキケンな 祭りがあったなんて…)) 273 00:19:11,784 --> 00:19:14,086 さあみんな! 出撃だ! 274 00:19:16,288 --> 00:19:18,958 うっ… くっ。 275 00:19:18,958 --> 00:19:21,961 うぅ…! 276 00:19:21,961 --> 00:19:24,797 んっ…? (綱を切る音) 277 00:19:24,797 --> 00:19:26,799 んっ? なんの音だ? (地響き) 278 00:19:26,799 --> 00:19:29,802 矢の音でも 人馬の音でもない。 (地響き) 279 00:19:29,802 --> 00:19:33,305 なっ… なんじゃこりゃあ~! 280 00:19:35,741 --> 00:19:38,744 ひゃっほ~! 飛ばせ飛ばせ~! 281 00:19:38,744 --> 00:19:42,415 それで? このあと どうするんです? 若! 282 00:19:42,415 --> 00:19:44,417 どうすると言っても…。 283 00:19:44,417 --> 00:19:47,586 この勢いじゃ おりられないっスね! 284 00:19:47,586 --> 00:19:50,423 ああ! このまま行こう! 285 00:19:50,423 --> 00:19:52,425 逃げろ~! うわ~っ! 286 00:19:52,425 --> 00:19:57,096 《火牛の計!? いや あんな崖に牛など登れん!》 287 00:19:57,096 --> 00:19:59,098 あっ…! 288 00:20:01,767 --> 00:20:04,270 勝負だ! 瘴奸! 289 00:20:04,270 --> 00:20:13,279 (地響き) 290 00:20:17,616 --> 00:20:21,787 だぁ~っ! 死ぬかと思った! ムチャクチャやりやがって! 291 00:20:21,787 --> 00:20:24,457 ブハッ! (玄蕃)オロロ…。 大丈夫っスか? 若。 292 00:20:24,457 --> 00:20:26,459 んっ? あっ? 293 00:20:26,459 --> 00:20:28,461 若!? 294 00:20:28,461 --> 00:20:30,663 (八郎)敵の大将もいないぞ! 295 00:20:36,135 --> 00:20:38,137 北条の子だ~! 296 00:20:38,137 --> 00:20:40,139 ハッ! 297 00:20:40,139 --> 00:20:42,141 フンッ! 298 00:20:45,478 --> 00:20:47,813 んっ…。 299 00:20:47,813 --> 00:20:50,816 俺らも下りるぞ たぶん吹雪も下だ。 300 00:20:50,816 --> 00:20:53,486 うん! (2人)あっ! 301 00:20:53,486 --> 00:20:56,989 やれやれ 簡単に終わらしちゃくれないか。 302 00:20:56,989 --> 00:21:00,159 とっとと片づけて 若 探しにいくぜ! 303 00:21:00,159 --> 00:21:02,328 (3人)おうっ! 304 00:21:02,328 --> 00:21:06,332 我が君! 返事をしてください! 305 00:21:06,332 --> 00:21:08,334 あっ。 306 00:21:08,334 --> 00:21:12,338 <時に 西暦1335年。 307 00:21:12,338 --> 00:21:16,842 歴史は今 大きく動きだそうとしていた> 308 00:21:16,842 --> 00:21:30,189 ♬~ 309 00:21:30,189 --> 00:21:33,125 < そして はるか北の地でも➡ 310 00:21:33,125 --> 00:21:36,629 静かに未来を思い描く 知将が一人。 311 00:21:36,629 --> 00:21:42,802 やがて 北条時行の名は その渦中に現れる。 312 00:21:42,802 --> 00:21:45,804 出会いに導かれ 別れを背負い➡ 313 00:21:45,804 --> 00:21:48,307 少年は乱世へと歩みだす。 314 00:21:48,307 --> 00:21:53,145 果たして 生き延びることができるのか…!? 315 00:21:53,145 --> 00:21:57,983 逃げ上手なあなたのことですから きっと大丈夫よね! 316 00:21:57,983 --> 00:22:00,986 時行様 頑張れ!> 317 00:22:00,986 --> 00:22:08,160 ♬~ 318 00:22:08,160 --> 00:22:10,663 あ~ 楽しかった! 319 00:22:10,663 --> 00:22:12,665 けど もうおしまい。 320 00:22:12,665 --> 00:22:14,667 あっ…! 瘴奸。 321 00:22:14,667 --> 00:22:18,671 今日の私は 大将としてお前を倒しにきた。 322 00:22:20,673 --> 00:22:23,676 我が君! 吹雪! フッ。 323 00:22:26,512 --> 00:22:28,848 (2人)いざ! 324 00:22:28,848 --> 00:22:42,461 ♬~