1 00:00:00,500 --> 00:00:03,503 ♪~ 2 00:01:23,292 --> 00:01:26,295 ~♪ 3 00:01:36,638 --> 00:01:41,393 (ナレ-ション)<私たちは今 歴史の大きな転換期に生きている> 4 00:01:41,476 --> 00:01:44,980 <かつての常識は崩れ 寄るべき価値を失い> 5 00:01:45,063 --> 00:01:48,900 <その先に来(きた)るべき時代は まだ見えない> 6 00:01:48,984 --> 00:01:54,281 <およそ700年前の日本もまた 先の見えぬ時代であった> 7 00:01:54,448 --> 00:01:57,909 <武家の世が終わり 一つの正しさが揺らぐ中> 8 00:01:57,993 --> 00:02:02,372 <武士たちは それぞれの大義を掲げ 戦へ向かう> 9 00:02:02,456 --> 00:02:07,961 <やがて始まる動乱の その静かな入り口で> 10 00:02:08,420 --> 00:02:11,214 (四宮)弥三郎! ついに届いたか 11 00:02:11,298 --> 00:02:12,215 (保科)おう! 12 00:02:12,424 --> 00:02:16,386 明神様が立ち上がり ヤツらに鉄槌を下してくださる! 13 00:02:16,678 --> 00:02:21,099 御使い様の言う通りだ 逃げてでも生き延びてきたかいがあった 14 00:02:21,183 --> 00:02:24,728 (四宮)待て… 先鋒は 我らか! 15 00:02:24,811 --> 00:02:27,105 (保科)あの国司清原を襲い 16 00:02:27,189 --> 00:02:29,775 大戦(おおいくさ)の火蓋を 切れとの命(めい)! 17 00:02:29,858 --> 00:02:32,235 (四宮)随分と見込まれたものだ 18 00:02:32,319 --> 00:02:34,112 (保科)家族 領民 19 00:02:34,196 --> 00:02:38,158 犠牲になった者たちの 2年分の恨みを晴らす 20 00:02:39,409 --> 00:02:40,911 (清原の部下)清原殿はご無事か? 21 00:02:40,994 --> 00:02:43,455 (清原の部下) 京から爆速で帰ってこられてから 22 00:02:43,538 --> 00:02:46,416 取り憑かれたように 何かを作っておられる 23 00:02:46,667 --> 00:02:49,544 (清原の部下)だが 肝心の兵が足りぬぞ 24 00:02:49,628 --> 00:02:52,047 信濃での親衛隊 国衙(こくが)近衛は 25 00:02:52,130 --> 00:02:54,549 米丸を失い弱体化 26 00:02:54,633 --> 00:02:57,636 新たな猛者を雇われた様子もない 27 00:02:57,719 --> 00:03:00,722 (清原の部下) やる気と行動力は すごいんだが… 28 00:03:01,306 --> 00:03:04,851 (清原の部下)ああ 設計図や資材の手配は完璧だし 29 00:03:05,394 --> 00:03:10,732 <平和な時代に生まれておられたら より輝く場所があったろうに…> 30 00:03:13,735 --> 00:03:19,241 (清原の部下)あの行動力が いい方へ転ぶことを祈るしかない 31 00:03:19,324 --> 00:03:20,242 (頼継)んっ… 32 00:03:20,575 --> 00:03:22,828 納得できないです 父上 33 00:03:22,911 --> 00:03:24,788 北条時行なんかのために 34 00:03:24,871 --> 00:03:28,542 どうして父上やおじじうえが 命を懸けてを戦を? 35 00:03:29,126 --> 00:03:30,502 (時継)頼継 36 00:03:30,585 --> 00:03:35,715 北条家は我ら諏訪家をさまざまに優遇し 持ち上げてくださった 37 00:03:36,216 --> 00:03:38,593 帝を公家の現人神 38 00:03:38,677 --> 00:03:41,596 諏訪明神を武家の現人神とすることで 39 00:03:41,680 --> 00:03:44,975 武家が公家から 精神的に独立できるように 40 00:03:45,892 --> 00:03:49,646 我らが神として繁栄できたのは 北条様のおかげ 41 00:03:49,730 --> 00:03:52,482 そのご恩は 到底忘れることはできない 42 00:03:52,983 --> 00:03:55,944 さらには信濃の民を救うため 43 00:03:56,027 --> 00:03:58,405 武家としての諏訪家の未来のため 44 00:03:58,488 --> 00:04:01,241 悲運の王子を助けるという義のため 45 00:04:01,324 --> 00:04:03,994 このまま戦をしないという 理由がないのだ 46 00:04:04,870 --> 00:04:07,622 万一の時は頼んだぞ 頼継 47 00:04:07,706 --> 00:04:10,208 少しワガママに育ててしまったが 48 00:04:10,292 --> 00:04:13,545 お前の本質は義理堅く優しい子だ 49 00:04:14,129 --> 00:04:17,674 自分の良心に悔いなきよう 生きるのだ 50 00:04:22,929 --> 00:04:23,889 (弧次郎)フ… 51 00:04:24,222 --> 00:04:27,309 お 今日は起きてるっスね 御跡目 52 00:04:27,392 --> 00:04:28,643 (小次郎)弧次郎 53 00:04:28,727 --> 00:04:33,023 (弧次郎)出立の日が決まったんで 今のうちに顔 見せておこうかと 54 00:04:33,106 --> 00:04:37,611 (小次郎)すまないね 弧次郎 いつも君ばかり危ない目に 55 00:04:37,903 --> 00:04:41,364 顔だけでなく 武勇も君に似たかったよ 56 00:04:41,448 --> 00:04:45,368 (弧次郎)なーに言ってんスか 俺が戦いが好きで行くんスから 57 00:04:45,452 --> 00:04:49,998 北条の若のもとで 祢津小次郎の名 轟かせてやりますよ 58 00:04:52,584 --> 00:04:55,545 (ナレ-ション) <北条泰家が京より帰ってから> 59 00:04:56,004 --> 00:05:00,467 <諏訪陣営は わずか数日で 開戦準備を完了させた> 60 00:05:01,551 --> 00:05:05,597 <それぞれが信じる大義を胸に> 61 00:05:06,181 --> 00:05:08,225 (円喜(えんき))小笠原貞宗 62 00:05:08,308 --> 00:05:11,770 その働き 武門の誉れと認む 63 00:05:11,853 --> 00:05:15,232 この太刀を賜(たまわ)り さらに家名を挙げよ 64 00:05:15,857 --> 00:05:17,943 (貞宗)ありがたき幸せ 65 00:05:18,276 --> 00:05:20,862 必ずや 応えてみせまする! 66 00:05:23,990 --> 00:05:24,866 (貞宗)あ! 67 00:05:34,459 --> 00:05:36,002 (セミの声) 68 00:05:37,546 --> 00:05:40,215 (助房)目 開いて寝てましたよ 69 00:05:40,632 --> 00:05:43,677 (助房)本当に兵を挙げますかね? 諏訪は 70 00:05:43,760 --> 00:05:47,389 (貞宗)間違いない 片時も目を離すな 71 00:05:47,722 --> 00:05:51,017 (助房)だから 物見を出してるけど なんの動きも ないんだってば! 72 00:05:51,101 --> 00:05:52,644 (貞宗)タメ口~? 73 00:05:53,019 --> 00:05:57,190 (助房)そもそも 今さら北条に忠節尽くして なんになりましょう 74 00:05:57,274 --> 00:05:59,985 武士たるもの 所領を守るゆえにこそ 75 00:06:00,068 --> 00:06:03,196 帰(き)すべき旗を見定める が道理では? 76 00:06:03,280 --> 00:06:07,576 (貞宗)鎌倉は 武士にとって特別な意味を持つ土地 77 00:06:08,660 --> 00:06:10,412 武士の世が始まり 78 00:06:10,495 --> 00:06:13,582 誇りをもって歩き出した その場所だ 79 00:06:13,665 --> 00:06:17,085 (助房)道理あってこその忠義 でございましょう 80 00:06:17,168 --> 00:06:18,795 (貞宗)そうかもしれぬ 81 00:06:19,087 --> 00:06:19,921 だが 82 00:06:21,381 --> 00:06:22,924 いざ鎌倉 83 00:06:23,383 --> 00:06:26,511 という言葉は まだ続いているのだ 84 00:06:26,887 --> 00:06:28,930 ヤツらの中ではな 85 00:06:29,639 --> 00:06:32,309 <何を見落としているのだ> 86 00:06:32,517 --> 00:06:34,644 <ワシは> 87 00:06:37,897 --> 00:06:40,609 (亜也子)若様! 鎧姿 似合ってるぅ! 88 00:06:40,692 --> 00:06:42,569 (弧次郎)あー 大将たるもの 89 00:06:42,652 --> 00:06:46,156 やっぱ大鎧に鉄兜(てつかぶと)の 完全武装だな 90 00:06:47,866 --> 00:06:50,285 さ さすがは俺らの大将 91 00:06:50,368 --> 00:06:53,204 この場に及んで一切の動じなし! 92 00:06:53,288 --> 00:06:57,667 (亜也子)立ってるだけでこの気迫! これこそ将の器だよ! 93 00:07:05,842 --> 00:07:10,263 (弧次郎)い 今こそ見よ! この身動き一つせぬ壮絶なる威圧感! 94 00:07:10,347 --> 00:07:15,310 (亜也子)この構え もしやあの 不動剣・大地斬りー!? 95 00:07:16,353 --> 00:07:17,646 ふんっ! 96 00:07:17,729 --> 00:07:21,024 見て! 地面にヒビ! ヒビがー! 97 00:07:21,107 --> 00:07:23,652 (弧次郎)お お お… おう! 98 00:07:25,612 --> 00:07:27,364 若… 99 00:07:29,991 --> 00:07:32,869 (倒れる音) (亜也子)若様ー! 100 00:07:32,952 --> 00:07:34,746 (弧次郎)やっぱり無茶だったか 101 00:07:34,829 --> 00:07:36,790 (亜也子)ちょっと重すぎだよね… 102 00:07:36,873 --> 00:07:38,917 (頼重)鎧を着たくない? 103 00:07:39,084 --> 00:07:40,377 (時行)もうダメです 104 00:07:40,460 --> 00:07:43,088 一刻(いっとき)着ただけで 疲労で死にそうです 105 00:07:43,171 --> 00:07:44,923 (亜也子)若様 非力だから 106 00:07:45,590 --> 00:07:49,135 (ナレ-ション) <武士のフル装備の重量は 30キロを超え> 107 00:07:49,219 --> 00:07:52,305 <子供用でもジャンプすら難しくなる> 108 00:07:52,555 --> 00:07:55,350 (弧次郎)ほかにも問題あるんスよ 109 00:07:56,643 --> 00:07:58,311 全然やる気ないんです 110 00:07:58,395 --> 00:07:59,813 (頼重)どういう状況!? 111 00:07:59,938 --> 00:08:04,109 (八郎)いや… 頼重殿の命(めい)なので従いますが 112 00:08:04,192 --> 00:08:07,862 大事な弔いの戦なのに こんな子供の指揮下とは… 113 00:08:07,946 --> 00:08:10,573 なんか全然覇気もないし あの子 114 00:08:10,657 --> 00:08:15,912 (盛高)どうします頼重様 時行様の正体を明かした方がいいのでは? 115 00:08:17,163 --> 00:08:20,375 (頼重)<鎧への順応も 鎌倉党との連携も> 116 00:08:20,458 --> 00:08:24,003 <本来は最後のひと月で 済ます予定だった> 117 00:08:24,212 --> 00:08:27,674 <足利が打った 天狗の一手が効いている> 118 00:08:27,757 --> 00:08:32,762 <ヤツらの監視を警戒するあまり 多くの準備が後手に回った> 119 00:08:32,846 --> 00:08:35,765 いや でも鎧は脱ぐと 当然危ないし… 120 00:08:35,849 --> 00:08:38,059 大将の威厳もなくなるし… 121 00:08:38,143 --> 00:08:40,770 オープニングにも出しちゃったし… 122 00:08:41,020 --> 00:08:41,980 (時行)頼重殿 123 00:08:42,897 --> 00:08:46,192 勝つことで 私は彼らに認めてほしく 124 00:08:46,276 --> 00:08:49,487 そのためには 鎧を脱がせてほしいんです 125 00:08:49,821 --> 00:08:54,367 (吹雪)今回の作戦も新技も 身軽でなくてはできないものです 126 00:08:54,451 --> 00:08:56,703 (頼重)そんなに脱ぎたいですか? 127 00:08:56,786 --> 00:08:58,621 (時行)はい 脱ぎたいです! 128 00:08:58,705 --> 00:09:02,375 全部 脱ぎ捨てて 気持ちよく逃げたいんです! 129 00:09:02,459 --> 00:09:06,713 (玄蕃のあくび) (武士)あ あれが噂の 全裸逃亡ド変態稚児か 130 00:09:06,796 --> 00:09:08,923 (武士)全裸逃亡ド変態稚児だ 131 00:09:09,007 --> 00:09:10,592 (雫)父様 (頼重)ん? 132 00:09:10,675 --> 00:09:12,260 (雫)こんなこともあろうかと 133 00:09:12,343 --> 00:09:16,097 京に行く前に 鎧師さんに試作をお願いしていました 134 00:09:16,431 --> 00:09:20,268 兄様専用の 逃げ特化の鎧です 135 00:09:20,727 --> 00:09:24,773 <鎧を構成する大量の札板(さねいた)が 重さのもとなので> 136 00:09:24,856 --> 00:09:26,608 <帛包(ふはくづつみ)の技法を使い> 137 00:09:26,691 --> 00:09:30,487 <最低限 守る箇所だけに札板を配置し> 138 00:09:30,570 --> 00:09:35,325 <服と鎧を一体化させ さらに 形を極限まで細身に> 139 00:09:35,700 --> 00:09:40,455 <軽量化と動きやすさと 当たりにくさを追求しました> 140 00:09:41,331 --> 00:09:42,832 (ナレ-ション)<この時代以降> 141 00:09:42,916 --> 00:09:46,544 <武士の鎧は スリム化と軽量化が進む> 142 00:09:46,628 --> 00:09:48,922 <動きやすさが重視されるようになり> 143 00:09:49,005 --> 00:09:52,967 <武士たちは各々 新時代の鎧を創っていった> 144 00:09:53,051 --> 00:09:55,595 (時行)うん! これなら動ける! 145 00:09:56,846 --> 00:09:58,848 (時行)三浦殿! (八郎)ん? 146 00:09:59,140 --> 00:10:02,185 (八郎)はっ! (時行)あなたたちの大将は私です 147 00:10:02,435 --> 00:10:06,439 (時行)危険な作戦をやりますが ついてきてもらいますよ 148 00:10:06,773 --> 00:10:08,650 最初の勝ちを手にした時 149 00:10:08,733 --> 00:10:12,028 きっとその指は 二度と鼻には入らなくなる 150 00:10:12,946 --> 00:10:15,240 (時行の笑い声) (八郎)<な なんだ?> 151 00:10:15,323 --> 00:10:18,243 <着替えた途端に 覇気が出てきた> 152 00:10:20,703 --> 00:10:22,497 (盛高)ん? 153 00:10:24,499 --> 00:10:26,417 (盛高)頼重様 154 00:10:26,501 --> 00:10:30,463 (頼重)そろそろ若鹿が 山を下りてくる頃だろう 155 00:10:30,547 --> 00:10:35,218 焼いて 塩を振って 山椒(さんしょう)をひとつまみ 156 00:10:35,301 --> 00:10:37,887 思い出しただけで腹が鳴る 157 00:10:38,888 --> 00:10:43,101 (盛高)いつもなら 御射山祭の準備で 騒がしい頃ですね 158 00:10:43,768 --> 00:10:46,729 (頼重)すまないな 巻き込んでしまって 159 00:10:46,813 --> 00:10:48,481 (盛高)未来が見えたのですか? 160 00:10:48,565 --> 00:10:52,485 (頼重)いや だが あの峰の向こうに 161 00:10:52,569 --> 00:10:54,154 風が吹くのを感じる 162 00:10:55,071 --> 00:11:00,618 若く 軽く 進もうとするものを運ぶ風だ 163 00:11:00,702 --> 00:11:03,997 我らはただ 背中を押すことしかできぬ 164 00:11:04,747 --> 00:11:08,543 その先の未来は 彼ら自身の目で見て 165 00:11:08,626 --> 00:11:10,962 歩んでゆくものだ 166 00:11:11,045 --> 00:11:12,714 (盛高)フッ 167 00:11:12,797 --> 00:11:16,509 お供いたします どのような定めでも 168 00:11:16,593 --> 00:11:18,511 (時行)頼重殿! (盛高)ん! 169 00:11:18,803 --> 00:11:21,556 (時行)この鎧 すっごく動きやすいです! 170 00:11:21,639 --> 00:11:24,434 (亜也子)もー 若様 はしゃぎすぎだよ 171 00:11:24,517 --> 00:11:27,187 (頼重)おー おー それはよかったで… 172 00:11:27,270 --> 00:11:28,188 ん? 173 00:11:28,271 --> 00:11:30,231 ん? んんー? 174 00:11:30,607 --> 00:11:34,027 (時行)ん? あの なんですか? 175 00:11:34,110 --> 00:11:35,278 (頼重)時行様 176 00:11:35,361 --> 00:11:39,407 京で佐々木道誉の娘に会ったとか 申されましたな 177 00:11:39,490 --> 00:11:41,743 (時行)はい 魅摩殿といって 178 00:11:41,826 --> 00:11:44,245 (頼重)あ あ あ… 179 00:11:46,497 --> 00:11:49,584 い… い い… 180 00:11:49,667 --> 00:11:51,127 いやああー! 181 00:11:51,211 --> 00:11:53,630 (頼重:こだま)いやー いやー 182 00:11:54,088 --> 00:11:55,548 (頼重)三股将軍… 183 00:11:55,632 --> 00:11:56,799 (時行)はぁ? 184 00:11:57,091 --> 00:11:59,844 さっきから変ですよ 頼重殿 185 00:11:59,928 --> 00:12:03,556 というか 布団なんか敷いて まさかここで寝る気… 186 00:12:03,640 --> 00:12:07,518 (頼重)神たる私がどこにいようと 神意のまま! 187 00:12:07,602 --> 00:12:10,897 (頼重:小声)時行様が 夜這いをかけられたら困りますので? 188 00:12:11,105 --> 00:12:12,774 (時行)何をブツブツ言って… 189 00:12:12,857 --> 00:12:14,525 (頼重)隙あり! (時行)ブヒャッ! 190 00:12:14,609 --> 00:12:16,152 (頼重)おかしいな 191 00:12:16,236 --> 00:12:19,280 未来には枕を投げる遊びが あるらしいのに 192 00:12:19,364 --> 00:12:21,783 (時行)それ 絶対 木の枕ではやってない! 193 00:12:21,866 --> 00:12:25,453 (頼重)木じゃない枕… はて そんなものが 194 00:12:30,250 --> 00:12:32,418 (時行)もう出て行ってください 195 00:12:32,502 --> 00:12:34,254 あしたは出陣なんですよ 196 00:12:36,381 --> 00:12:41,094 (頼重)それゆえ しばらくは 平和に語らう時間もないと思いまして 197 00:12:42,345 --> 00:12:45,890 さあ よい機会です 同じ布団で寝まするぞ! 198 00:12:45,974 --> 00:12:46,808 (時行)はぁ? 199 00:12:46,891 --> 00:12:51,104 (頼重)甘えたい時期を おおお お父上なしで過ごしたでしょう? 200 00:12:51,187 --> 00:12:54,649 ホントは添い寝したり お手手繋いだりしたかったはず 201 00:12:54,732 --> 00:12:56,442 (時行)やだよ 気色悪い! 202 00:12:56,526 --> 00:12:59,195 (頼重)手ぐらい繋いでも いいじゃないですか~ 203 00:12:59,279 --> 00:13:02,573 さあ入って入って 頼重の懐に! 204 00:13:02,657 --> 00:13:06,828 (時行)もう やだ! この距離感 間違え光おじさん! 205 00:13:06,911 --> 00:13:08,079 (2人の荒い息) 206 00:13:08,162 --> 00:13:12,959 (時行)しゅ 出陣前夜に しょーもない 207 00:13:14,002 --> 00:13:17,046 鎌倉まで行ける未来は見えますか? 208 00:13:17,547 --> 00:13:21,426 (頼重)いいえ 信濃の外の戦となれば 209 00:13:21,509 --> 00:13:24,721 わが予知は ほとんど機能しなくなるゆえ 210 00:13:24,804 --> 00:13:25,638 あ… 211 00:13:27,223 --> 00:13:30,560 未来など見えずとも構いませぬ 212 00:13:30,643 --> 00:13:36,316 この2年間の… あなた様を見て確信しました 213 00:13:36,399 --> 00:13:40,028 あなた様は 必ずや英雄になれる 214 00:13:41,529 --> 00:13:43,531 神ではなく 215 00:13:43,614 --> 00:13:47,660 人としての頼重が保証します 216 00:13:53,958 --> 00:13:57,545 (時行)<幕府再興の戦を させてもらえるだけじゃなく> 217 00:13:57,628 --> 00:14:00,715 <失った家族にもなってくれた> 218 00:14:00,798 --> 00:14:03,718 <この人には恩しかない> 219 00:14:03,801 --> 00:14:05,678 (頼重の寝息) 220 00:14:06,262 --> 00:14:10,850 (頼重)手ぐらいいいじゃん ケチ~ 221 00:14:18,608 --> 00:14:22,236 (時行)<私は 必ず天下を獲る> 222 00:14:22,320 --> 00:14:28,326 (2人の寝息) 223 00:14:28,826 --> 00:14:30,453 (楠木)ええと… 224 00:14:30,536 --> 00:14:32,205 しょうかん殿か 225 00:14:32,288 --> 00:14:35,166 (瘴奸)"しょうげん"と読むのだ 楠木殿 226 00:14:35,249 --> 00:14:37,877 (楠木)ま いーでござるよ 読みなんて! 227 00:14:38,419 --> 00:14:42,006 我らは所詮 挙兵したての名乗る価値もないザコだ 228 00:14:42,673 --> 00:14:47,011 そなたが価値ある武士となり 価値ある敵と相対した時 229 00:14:47,095 --> 00:14:51,265 正しい名を堂々と 名乗ればいいでござるよ 230 00:15:03,986 --> 00:15:07,031 (ナレ-ション) <信濃の眠れる神が ついに動いた> 231 00:15:07,782 --> 00:15:10,409 <時行の名前はまだ伏せたまま> 232 00:15:10,493 --> 00:15:14,413 <頼重は自ら軍を率いて 進軍を開始した> 233 00:15:15,289 --> 00:15:22,922 <一人の少年が日本中を震撼させた 中先代の乱の始まりである> 234 00:15:25,466 --> 00:15:26,801 (保科)行くぞー! 235 00:15:27,051 --> 00:15:29,929 今こそ恨みを晴らす時だ! 236 00:15:30,012 --> 00:15:32,473 (雄たけび) 237 00:15:32,557 --> 00:15:34,392 (ナレ-ション) <宿願の大戦(おおいくさ)は> 238 00:15:34,475 --> 00:15:38,312 <保科軍が国司を襲撃するところから 幕を開けた> 239 00:15:39,063 --> 00:15:43,109 <だが 小笠原貞宗は この襲撃を察知しており> 240 00:15:43,192 --> 00:15:47,530 <市河助房と 南北から国司の救援に向かう> 241 00:15:47,613 --> 00:15:53,286 <頼重軍は 貞宗のあとを追う形で軍を進めた> 242 00:15:53,661 --> 00:15:58,791 (瘴奸)<保科党単独で 勝ち目のない戦はしない> 243 00:15:59,208 --> 00:16:02,795 <となれば 諏訪本軍が必ず出てくる> 244 00:16:02,879 --> 00:16:07,133 <保科を囮に 貞宗殿の背後を突くつもりだ> 245 00:16:09,093 --> 00:16:11,262 <甘いな 諏訪明神> 246 00:16:11,345 --> 00:16:15,266 <その程度の策は わが策で潰してやろう> 247 00:16:16,642 --> 00:16:20,438 <諏訪本軍が 貞宗殿の軍を襲う瞬間> 248 00:16:20,521 --> 00:16:23,941 <わが軍が 背後の山中から襲いかかる> 249 00:16:24,984 --> 00:16:28,946 <セミを狙うカマキリを スズメが食らう> 250 00:16:29,030 --> 00:16:31,407 <黄雀在后(おうじゃくざいこう)の計> 251 00:16:33,826 --> 00:16:38,206 (瘴奸)全軍に指令だ この先は急ぎ足で通過しろ 252 00:16:38,289 --> 00:16:39,665 (兵)なぜですかい? 253 00:16:40,082 --> 00:16:44,212 (瘴奸)右上は開けた崖で 左下は深い川 254 00:16:44,295 --> 00:16:47,924 崖の上に弓兵がいれば格好の的だ 255 00:16:48,007 --> 00:16:49,258 (兵)ほぉ 256 00:16:49,342 --> 00:16:51,385 (瘴奸)<警戒しすぎか> 257 00:16:51,469 --> 00:16:53,471 <すぐ抜けられるこの地形で> 258 00:16:53,554 --> 00:16:57,683 <弓矢で我らを壊滅させるには 300騎は必要だ> 259 00:16:58,559 --> 00:17:01,395 <偵察が見た頼重軍の兵数では> 260 00:17:01,479 --> 00:17:05,149 <こんな山中に 300騎も隠す余裕はないはず> 261 00:17:05,900 --> 00:17:07,276 <だが…> 262 00:17:08,694 --> 00:17:12,990 万一 襲撃があっても 慌てず粛々と通り抜けろ 263 00:17:14,617 --> 00:17:16,994 (兵)お頭も人が悪い 264 00:17:17,078 --> 00:17:21,290 崖を抜けるまで 殺しは我慢 なんてよぉ 265 00:17:21,374 --> 00:17:22,959 (兵たちの笑い声) 266 00:17:23,042 --> 00:17:25,419 (兵)我慢なんかしたこと ねえもんなあ! 267 00:17:25,503 --> 00:17:27,046 (兵)暴れて落ちるなよ! 268 00:17:27,129 --> 00:17:29,715 (兵)落ちても置いていくけどな 269 00:17:29,799 --> 00:17:31,175 (瘴奸)ああそうだ 270 00:17:31,259 --> 00:17:33,427 あれを越えたら派手にやるぞ 271 00:17:33,511 --> 00:17:35,179 (兵たち)おう! 272 00:17:39,141 --> 00:17:41,435 (時行)よかった 間に合って 273 00:17:41,644 --> 00:17:45,815 (八郎)おい長寿丸! 本気でやる気か こんな自殺行為! 274 00:17:45,898 --> 00:17:51,487 (時行)もちろん 乗り方は昨晩 信濃の民から教わったでしょ 275 00:17:54,365 --> 00:17:58,494 うわぁ… 高いなぁ こわいなぁ 276 00:17:58,578 --> 00:18:00,871 (八郎)なんで興奮してんだ このガキ! 277 00:18:00,955 --> 00:18:03,374 (弧次郎)覚悟決めな 兄さん方 278 00:18:03,582 --> 00:18:05,293 (亜也子)これが若様の戦! 279 00:18:05,376 --> 00:18:07,628 (弧次郎)慣れると めちゃくちゃ楽しいぜ 280 00:18:07,712 --> 00:18:08,754 (吹雪)ええ… 281 00:18:09,422 --> 00:18:12,466 (時行)頼継殿との鬼ごっこで 目印にした時 282 00:18:12,550 --> 00:18:15,803 あれはいったい 何に使うのかと思っていたが… 283 00:18:15,886 --> 00:18:18,973 (雫)はい 信濃の民は6年に一度 284 00:18:19,056 --> 00:18:20,766 あれに夢中になります 285 00:18:21,058 --> 00:18:22,810 (時行)なんという無茶を 286 00:18:22,893 --> 00:18:26,022 信濃に そんな危険な祭りがあったなんて 287 00:18:26,105 --> 00:18:28,274 (時行)さあ みんな! 出撃だ! 288 00:18:30,610 --> 00:18:33,195 (八郎)うっ くっ… 289 00:18:34,697 --> 00:18:36,198 ううう… 290 00:18:37,450 --> 00:18:39,118 (地鳴り) (瘴奸)ん? 291 00:18:39,201 --> 00:18:40,786 (兵)ん? なんの音だ? 292 00:18:41,370 --> 00:18:43,998 (兵)矢の音でも 人馬の音でもない 293 00:18:44,081 --> 00:18:44,999 なっ… 294 00:18:45,082 --> 00:18:47,501 (八郎)なんじゃこりゃあ~! 295 00:18:50,296 --> 00:18:53,382 (亜也子)ひゃっほー! 飛ばせ飛ばせー! 296 00:18:53,466 --> 00:18:56,594 (弧次郎)それで? このあと どうするんです? 若 297 00:18:57,178 --> 00:18:59,096 (時行)どうすると言っても 298 00:18:59,180 --> 00:19:01,807 (弧次郎)この勢いじゃ 降りられないっスね! 299 00:19:01,891 --> 00:19:04,602 (時行)ああ! このまま行こう! 300 00:19:04,685 --> 00:19:06,562 (兵たちのおびえる声) (兵)逃げろー! 301 00:19:06,729 --> 00:19:08,356 (瘴奸)<火牛(かぎゅう)の計?> 302 00:19:08,439 --> 00:19:11,233 <いや あんな崖に牛など登れん!> 303 00:19:11,317 --> 00:19:12,234 ん! 304 00:19:15,696 --> 00:19:18,366 (時行)勝負だ 瘴奸! 305 00:19:32,046 --> 00:19:35,758 (八郎)だーっ! 死ぬかと思った! むちゃくちゃ やりやがって! 306 00:19:35,841 --> 00:19:38,719 (亜也子)ぷはっ! (弧次郎)大丈夫っスか? 若 307 00:19:40,096 --> 00:19:42,598 (弧次郎)ん? 若!? 308 00:19:42,681 --> 00:19:45,184 (八郎)敵の大将もいないぞ! 309 00:19:50,439 --> 00:19:52,358 (頼重)北条の子だ! 310 00:19:52,441 --> 00:19:53,359 (時行)はっ! 311 00:19:53,818 --> 00:19:54,652 (瘴奸)ん! 312 00:19:55,528 --> 00:19:57,154 (時行)あ… 313 00:20:02,326 --> 00:20:05,162 (弧次郎)俺らも下りるぞ たぶん 吹雪も下だ! 314 00:20:05,246 --> 00:20:06,664 (亜也子)うん (弧次郎/亜也子)あっ! 315 00:20:07,748 --> 00:20:11,293 (弧次郎)やれやれ 簡単に終わらしちゃくれないか 316 00:20:11,377 --> 00:20:14,463 とっとと片づけて 若捜しに行くぜ! 317 00:20:14,547 --> 00:20:15,381 (亜也子たち)おう! 318 00:20:17,591 --> 00:20:20,803 (吹雪)わが君ー! 返事をしてください! 319 00:20:20,886 --> 00:20:21,804 あっ! 320 00:20:23,222 --> 00:20:26,559 (ナレ-ション)<時に 西暦1335年> 321 00:20:27,309 --> 00:20:30,938 <歴史は今 大きく動き出そうとしていた> 322 00:20:44,493 --> 00:20:47,121 <そして はるか北の地でも> 323 00:20:47,204 --> 00:20:50,791 <静かに未来を思い描く 知将が一人> 324 00:20:51,792 --> 00:20:57,006 <やがて 北条時行の名は その渦中に現れる> 325 00:20:57,089 --> 00:21:00,009 <出会いに導かれ 別れを背負い> 326 00:21:00,092 --> 00:21:02,511 <少年は乱世へと歩み出す> 327 00:21:03,304 --> 00:21:06,599 <果たして 生き延びることができるのか!> 328 00:21:07,725 --> 00:21:12,438 <逃げ上手なあなたのことですから きっと大丈夫よね> 329 00:21:12,521 --> 00:21:15,107 <時行様 頑張れ!> 330 00:21:22,239 --> 00:21:24,825 (時行)あー 楽しかった! 331 00:21:24,909 --> 00:21:26,827 けど もうおしまい 332 00:21:26,911 --> 00:21:28,579 (瘴奸)ん! (時行)瘴奸 333 00:21:29,038 --> 00:21:33,918 (時行)今日の私は 大将として お前を倒しに来た 334 00:21:34,502 --> 00:21:36,003 (吹雪)わが君! 335 00:21:36,086 --> 00:21:37,254 (時行)吹雪! 336 00:21:41,217 --> 00:21:43,093 (時行/瘴奸)いざ! 337 00:22:02,446 --> 00:22:05,449 ♪~ 338 00:23:27,948 --> 00:23:30,951 ~♪ 339 00:23:32,328 --> 00:23:33,996 (雫)<未来が見えます> (一同)<なになになに!?> 340 00:23:34,079 --> 00:23:36,874 (雫)<見てくれたみんなが 幸せになる未来が見える!>