1 00:00:46,079 --> 00:00:49,447 そろそろ 伸を第一線に出すか・・・ 2 00:00:57,090 --> 00:01:02,929 新年早々から はつらつと活動を 開始した 創価学会の会員たち 3 00:01:02,929 --> 00:01:07,767 蒲田支部では新たに 支部幹事に就任した山本伸一が 4 00:01:07,767 --> 00:01:10,270 いよいよ広布の第一線に立って 5 00:01:10,270 --> 00:01:16,539 75万世帯を目指す弘教推進の活動を リードしようとしていた 6 00:01:17,410 --> 00:01:19,312 先日 戸田先生から 7 00:01:19,312 --> 00:01:25,351 支部のもとに地区・班・組を設置する 新体制が発表になりました 8 00:01:25,351 --> 00:01:30,790 また組で月1世帯という 明確な弘教の目標も示されました 9 00:01:30,790 --> 00:01:31,958 ええっ!? 10 00:01:31,958 --> 00:01:32,982 ええ!? 11 00:01:33,259 --> 00:01:36,729 心配は要りません 戸田先生は――― 12 00:01:36,729 --> 00:01:41,067 “学会には既にそれだけの力はある” とおっしゃっております 13 00:01:41,067 --> 00:01:46,172 要は私たち支部の幹部が必ず できるという確信を持つことです 14 00:01:46,172 --> 00:01:47,503 うん 15 00:01:47,774 --> 00:01:51,611 それに“きめ細かな作戦” この二つさえあれば 16 00:01:51,611 --> 00:01:54,013 必ず達成できるはずです 17 00:01:54,013 --> 00:01:58,780 山本君が立ててくれた今回の作戦は 実に見事にできています 18 00:01:58,985 --> 00:02:03,022 この計画通りに戦いを 進めていくことにしましょう! 19 00:02:03,022 --> 00:02:04,717 はい 20 00:02:05,091 --> 00:02:09,129 これからは組単位の活動が ポイントになると思います 21 00:02:09,129 --> 00:02:14,033 まず具体的な戦いの進め方を 組長さんにどう教え― 22 00:02:14,033 --> 00:02:17,070 そしていかに育てていくか 23 00:02:17,070 --> 00:02:22,565 ここから地道にして着実なる一歩が 始まるのではないでしょうか 24 00:02:26,279 --> 00:02:30,884 伸一は支部の綿密な活動計画を 立案すると 25 00:02:30,884 --> 00:02:34,184 それを果敢に実践に移していった 26 00:02:34,387 --> 00:02:37,390 そして自らも東奔西走して 27 00:02:37,390 --> 00:02:41,554 支部内の空気を 一変させてしまったのである 28 00:02:44,063 --> 00:02:49,602 ・・・というわけで 大阪の球団に 助監督兼投手として移籍が決まり 29 00:02:49,602 --> 00:02:51,804 向こうに移ることになりました 30 00:02:51,804 --> 00:02:56,207 うーん そうか 大阪か よかったじゃないか 31 00:02:57,977 --> 00:02:59,212 春木君! 32 00:02:59,212 --> 00:03:00,338 はい 33 00:03:01,347 --> 00:03:03,149 プロ野球の選手で 34 00:03:03,149 --> 00:03:08,154 在京球団の花形ピッチャーとして 鳴らしていた春木征一郎は 35 00:03:08,154 --> 00:03:12,421 純真に信仰に励む 蒲田支部の一幹部でもあった 36 00:03:12,559 --> 00:03:15,195 学会は今 広宣流布への 37 00:03:15,195 --> 00:03:18,865 全国的な活動の展開に 入ろうとしているところだ 38 00:03:18,865 --> 00:03:21,467 この春木君の大阪赴任は 39 00:03:21,467 --> 00:03:25,631 そのための願ってもない チャンスではないだろうか・・・ 40 00:03:25,905 --> 00:03:28,431 それでいつ大阪へ移る? 41 00:03:28,875 --> 00:03:31,435 月末の予定ですけど・・・ 42 00:03:31,578 --> 00:03:37,950 よし! 1月15日付で 君を 大阪の支部長心得に任命しよう 43 00:03:38,151 --> 00:03:39,983 ええっ? 44 00:03:44,757 --> 00:03:49,354 (戸田) 君が向こうへ行って 一歩から開拓するのだ 45 00:03:49,963 --> 00:03:51,453 うん! 46 00:03:52,498 --> 00:03:53,522 はあー 47 00:03:54,200 --> 00:04:01,630 ここに大阪広布 常勝関西の歴史を 築く 第一歩がしるされたのである 48 00:04:05,078 --> 00:04:08,639 初の研究発表大会 青年部による 49 00:04:09,048 --> 00:04:12,819 男女の代表が 仏法の偉大な生命哲学を 50 00:04:12,819 --> 00:04:16,456 人生と社会に即して論究していった 51 00:04:16,456 --> 00:04:21,394 この時 山本伸一は2月の人事で 青年部の中枢として 52 00:04:21,394 --> 00:04:27,265 一切の活動の企画を立案・推進する 立場に就いていたのである 53 00:04:28,868 --> 00:04:34,007 みんな実によく勉強しております 頼もしい限りだ 54 00:04:34,007 --> 00:04:38,878 この次はここにいる全員が 発表者に なってやろうではありませんか 55 00:04:38,878 --> 00:04:40,141 はい 56 00:04:40,346 --> 00:04:43,145 次に申し上げたいことは 57 00:04:45,652 --> 00:04:49,656 三代会長は 青年部に渡す 58 00:04:49,656 --> 00:04:52,325 譲る会長は一人でありますが 59 00:04:52,325 --> 00:04:56,091 そのときに分裂が あってはなりませんぞ 60 00:04:56,329 --> 00:05:02,669 今の牧口門下が私を支えるように 三代会長を戸田門下の— 61 00:05:02,669 --> 00:05:05,695 青年部が支えていきなさい 62 00:05:05,838 --> 00:05:10,139 私は広宣流布のために 身を捨てます 63 00:05:10,343 --> 00:05:15,948 その屍が品川沖に またどこにさらされようとも 64 00:05:15,948 --> 00:05:22,955 三代会長を支えていくならば 絶対に広宣流布はできます! 65 00:05:22,955 --> 00:05:27,327 まさしく戸田の遺言ともいうべき 発言であった 66 00:05:27,327 --> 00:05:30,763 この時 戸田の胸中には 後事を託す― 67 00:05:30,763 --> 00:05:36,099 三代会長への種々の思いが あふれていたに違いない 68 00:05:50,783 --> 00:05:55,822 蒲田で 山本支部幹事の 真心込めた対話と激励が 69 00:05:55,822 --> 00:05:59,053 粘り強く続けられていた 70 00:06:03,262 --> 00:06:06,899 今月の折伏成果を発表します 71 00:06:06,899 --> 00:06:12,505 鶴見支部 98世帯 蒲田支部 201世帯 72 00:06:12,505 --> 00:06:14,234 何? 200!? 73 00:06:14,507 --> 00:06:16,236 本当なのか? 74 00:06:16,442 --> 00:06:19,145 まさかそんなにできるはずがない 75 00:06:19,145 --> 00:06:24,016 人々の肝が飛び出さんばかりの 驚きも無理はなかった 76 00:06:24,016 --> 00:06:27,520 当時支部の成果は100世帯前後が 限界で 77 00:06:27,520 --> 00:06:30,790 200世帯を超える折伏成果を 挙げることなど 78 00:06:30,790 --> 00:06:33,826 夢のまた夢でしか なかったからである 79 00:06:33,826 --> 00:06:38,765 よし 次は我が支部だ 来月は頑張るぞ! 80 00:06:38,765 --> 00:06:42,602 夢を現実のものとした 蒲田支部の戦いは 81 00:06:42,602 --> 00:06:48,574 “やればできる”という確信を 各支部に活動家全員に与えていった 82 00:06:48,574 --> 00:06:53,646 学会の“伝統の2月” その源流は山本伸一の 83 00:06:53,646 --> 00:06:58,050 この時の全力を尽くしての 活動から発したのである 84 00:06:58,050 --> 00:07:03,890 そして3月には 学会全体で ついに念願の1,000を突破 85 00:07:03,890 --> 00:07:08,428 1,073世帯の本尊流布を 成し遂げたのである 86 00:07:08,428 --> 00:07:13,966 弘教の勢いはさらに増し 全会員が 戸田城聖が目標に掲げた― 87 00:07:13,966 --> 00:07:19,837 75万世帯の達成に向かって ばく進していくことになる 88 00:07:29,348 --> 00:07:30,315 はあ・・・ 89 00:07:31,818 --> 00:07:36,517 みんな疲れているな だが ここで手を緩めるわけにはいかない 90 00:07:37,757 --> 00:07:39,325 あともう少しだ 91 00:07:39,325 --> 00:07:45,231 君らの力で未来永遠に残る 完璧な御書が完成するんだ 頑張れ! 92 00:07:45,231 --> 00:07:46,289 はい 93 00:07:46,933 --> 00:07:49,402 印刷 開始! 94 00:07:52,472 --> 00:07:55,373 ああっ! 95 00:07:59,846 --> 00:08:06,819 南無妙法蓮華経… 96 00:08:06,819 --> 00:08:11,924 立宗700年慶祝記念事業として 編さんが進められてきた― 97 00:08:11,924 --> 00:08:16,259 日蓮大聖人御書全集が ついに完成した 98 00:08:16,395 --> 00:08:19,065 今 創価学会常住の 99 00:08:19,065 --> 00:08:25,163 慈折広宣流布大願成就の 御本尊の前に供えられたのである 100 00:08:25,738 --> 00:08:32,078 御書の発刊という難事業に諸君は 寝食を忘れて よく頑張ってくれた 101 00:08:32,078 --> 00:08:34,274 厚くお礼を申し上げる 102 00:08:34,580 --> 00:08:38,539 とんでもありません 私たちこそ感謝しております 103 00:08:39,085 --> 00:08:41,554 それにしても本当によかった 104 00:08:41,554 --> 00:08:45,224 これで日蓮大聖人の正しい 全御遺文集が 105 00:08:45,224 --> 00:08:48,294 700年後に初めて刊行されたのです 106 00:08:48,294 --> 00:08:51,998 大聖人様はどれほど お喜びであろうか・・・・ 107 00:08:51,998 --> 00:08:55,298 それを思うと 私はうれしいのです 108 00:09:02,141 --> 00:09:04,769 (戸田)泉田君 (泉田)はい 109 00:09:05,678 --> 00:09:07,713 こうして創価学会は 110 00:09:07,713 --> 00:09:12,485 広布前進の実を示す かつてない御本尊流布と 111 00:09:12,485 --> 00:09:19,721 日蓮大聖人御書全集の発刊をもって 立宗700年を慶祝申し上げたのである 112 00:09:27,833 --> 00:09:31,404 調印した講和条約が 前年の9月に 113 00:09:31,404 --> 00:09:36,740 くしくも立宗700年の日の 4月28日に発効になり 114 00:09:37,009 --> 00:09:41,814 戦後7年にして 日本はようやく独立国に戻った 115 00:09:41,814 --> 00:09:46,586 その直後の5月1日に 忌まわしい事件が起こった 116 00:09:46,586 --> 00:09:50,289 死者2名 重軽傷者1,300名 117 00:09:50,289 --> 00:09:54,760 検挙者1,200余名を出した 血のメーデー事件 118 00:09:54,760 --> 00:10:01,033 独立日本は 早くも第一歩から 波乱と流血の嵐に見舞われたが 119 00:10:01,033 --> 00:10:06,439 この事件によって 図らずも “真の独立とは何か”という課題を 120 00:10:06,439 --> 00:10:09,442 その後に残すことになったのである 121 00:10:09,442 --> 00:10:14,580 またこの血のメーデー事件が 破壊活動防止法という法律を 122 00:10:14,580 --> 00:10:19,575 生み出すきっかけとなったことも 忘れてはならないだろう 123 00:10:23,923 --> 00:10:28,094 うーむどの新聞も― 124 00:10:28,094 --> 00:10:32,431 「デモ隊が暴徒と化して 警官隊を襲った」と書いてあるが 125 00:10:32,431 --> 00:10:33,796 事実だろうか? 126 00:10:34,767 --> 00:10:38,795 今国会に破防法の 法案が出されている 127 00:10:39,505 --> 00:10:42,642 世論の大半は反対に回っているが 128 00:10:42,642 --> 00:10:46,101 これで風向きが 大いに違ってくるだろう 129 00:10:46,545 --> 00:10:52,314 当分 政治から目を離せないな しっかりと監視しなくては・・・ 130 00:10:54,387 --> 00:10:56,822 そうだ 電話をしてみよう 131 00:10:56,822 --> 00:11:00,554 (電話の音) 132 00:11:01,394 --> 00:11:03,462 はい 大東商事です 133 00:11:03,462 --> 00:11:06,065 伸ちゃん やっぱり仕事をしていたな 134 00:11:06,065 --> 00:11:08,193 ああっ 戸田先生! 135 00:11:08,601 --> 00:11:13,198 明日は結婚式じゃないか 早く帰って準備をしたらどうだ? 136 00:11:13,472 --> 00:11:18,144 はい 城東方面の開拓が 遅れていまして 137 00:11:18,144 --> 00:11:20,203 手配が終わり次第 帰ります 138 00:11:20,346 --> 00:11:24,216 そうかなるべく早く帰るんだ いいな? 139 00:11:24,216 --> 00:11:26,947 はい そういたします 140 00:11:29,255 --> 00:11:31,991 ああっ驚いた 141 00:11:31,991 --> 00:11:36,895 でも先生はいつも僕のことを 見守ってくださっているんだ 142 00:11:38,130 --> 00:11:41,167 五月晴れの5月3日 143 00:11:41,167 --> 00:11:45,798 山本伸一と春木峯子の 結婚式が行われた 144 00:11:46,572 --> 00:11:53,813 新郎の伸一は24歳 新婦の峯子は 蒲田支部の春木洋次の次女で 145 00:11:53,813 --> 00:11:58,918 20歳になったばかりの 聡明で心優しい女性であった 146 00:11:58,918 --> 00:12:03,923 1年前の5月3日に 戸田は第二代会長に就任した 147 00:12:03,923 --> 00:12:06,726 全学会員が祝うべき記念日を 148 00:12:06,726 --> 00:12:10,329 伸一の挙式の日に選んだのは 戸田であった 149 00:12:10,329 --> 00:12:14,667 伸一の新しい門出を 精一杯祝してあげたいという一 150 00:12:14,667 --> 00:12:17,770 戸田の思いやりに ほかならなかったのである 151 00:12:17,770 --> 00:12:22,341 いやぁ実に似合いのカップルだ! 全くめでたい 152 00:12:22,341 --> 00:12:28,144 あの時骨を折ったかいが あったというものだそう あの時・・・ 153 00:12:28,247 --> 00:12:32,885 春木家を訪問して 峯子の両親の承諾を得た戸田は 154 00:12:32,885 --> 00:12:35,616 すぐさま山本家へと・・・ 155 00:12:36,956 --> 00:12:40,620 山本さん 伸一君を私に下さらんか? 156 00:12:41,060 --> 00:12:42,928 伸一をですか? 157 00:12:42,928 --> 00:12:46,364 そうです 伸一君を私に下さい! 158 00:12:48,400 --> 00:12:49,629 うーむ 159 00:13:04,950 --> 00:13:09,012 お母さん お母さん! 戸田先生ってすごい人なんだ! 160 00:13:09,522 --> 00:13:14,187 何でも知っていて聞いたことには ちゃんと答えてくれるんだ! 161 00:13:14,326 --> 00:13:17,429 そうなの そんなにすごい人なの 162 00:13:17,429 --> 00:13:23,198 厳しくって優しくって人格者で みんなから尊敬されているんだよ 163 00:13:23,803 --> 00:13:25,704 あんな人見たことがない 164 00:13:25,704 --> 00:13:28,941 僕は戸田先生のもとに ずっとついて 165 00:13:28,941 --> 00:13:32,878 いろいろなことを 教えていただこうと思っているんだ 166 00:13:42,521 --> 00:13:44,223 差し上げましょう 167 00:13:44,223 --> 00:13:45,987 下さるか! 168 00:13:49,829 --> 00:13:55,401 伸一君のことは今後一切 戸田が 責任をもって引き受けましょう 169 00:13:55,401 --> 00:13:56,596 ご安心ください 170 00:13:56,969 --> 00:13:59,705 よろしくお願いします 171 00:13:59,705 --> 00:14:04,370 ところで 実は今 伸一君に縁談が起きているのです 172 00:14:05,110 --> 00:14:10,149 相手は春木峯子といいましてね 素晴らしい娘さんです 173 00:14:10,149 --> 00:14:11,378 ふむ 174 00:14:11,650 --> 00:14:15,721 私のみるところ 至極良縁と思われますが 175 00:14:15,721 --> 00:14:18,520 いかがなものでしょうか? 176 00:14:19,558 --> 00:14:24,396 いえいえ 伸一は今あなたに 差し上げたばかりです 177 00:14:24,396 --> 00:14:27,666 どうなりといいように なさってください 178 00:14:27,666 --> 00:14:29,568 いや参ったな! 179 00:14:29,568 --> 00:14:32,833 あっははは 180 00:14:38,377 --> 00:14:41,881 皆さん 今日は私はうれしいのです 181 00:14:41,881 --> 00:14:46,118 伸一君がこのように美しい しっかり者の花嫁さんと 182 00:14:46,118 --> 00:14:51,249 一緒になることができて 私はうれしくて仕方がありません 183 00:14:54,093 --> 00:15:00,430 伸一は私の子です しかし 今日からは峯子さんに任せる 184 00:15:00,633 --> 00:15:02,034 よろしいか 185 00:15:02,034 --> 00:15:03,365 はい 186 00:15:03,969 --> 00:15:10,009 私の願うことはただ一つ これからの 長い人生を 広宣流布のために 187 00:15:10,009 --> 00:15:15,709 二人で力を合わせて戦い切って もらいたいということであります 188 00:15:17,182 --> 00:15:20,319 私は二人をどこまでも 守っていきます 189 00:15:20,319 --> 00:15:23,778 二人ともまた この覚悟でいってほしい 190 00:15:30,896 --> 00:15:33,999 先生ありがとうございました 191 00:15:33,999 --> 00:15:37,636 これからは 先ほどのお言葉を胸に刻み 192 00:15:37,636 --> 00:15:42,241 広布のお役に立てる家庭を しっかりと築いてまいります 193 00:15:42,241 --> 00:15:44,539 うむ お願いしますよ 194 00:15:44,710 --> 00:15:49,511 そこで峯子さん あなたに 二つのことを頼みたい 195 00:15:50,883 --> 00:15:53,819 一つは必ず家計簿を付けること 196 00:15:53,819 --> 00:15:58,824 家計簿を付けることのできない 女房などは家庭を持つ資格はない 197 00:15:58,824 --> 00:16:04,663 第二にたとえ不愉快なことが あっても主人を朝晩 笑顔で送り 198 00:16:04,663 --> 00:16:07,333 笑顔で迎えなければいけない 199 00:16:07,333 --> 00:16:10,302 この二つだけは守ってほしい 200 00:16:10,302 --> 00:16:11,701 はい 201 00:16:12,204 --> 00:16:17,343 男というものは女房が立派で 後顧の憂いがないとなると 202 00:16:17,343 --> 00:16:19,845 夢中になって働くものだ 203 00:16:19,845 --> 00:16:25,841 それもこれも二つのことを守れるか 守れないかにかかってくる 204 00:16:28,120 --> 00:16:30,356 分かるかな峯子さん 205 00:16:30,356 --> 00:16:33,348 はい よく分かりました 206 00:16:34,059 --> 00:16:37,162 後は任せる 伸一を頼むよ 207 00:16:37,162 --> 00:16:38,721 はい! 208 00:16:45,738 --> 00:16:51,310 8月 初の本格的な地方折伏が 敢行された 209 00:16:51,310 --> 00:16:54,480 弘教の全国的な展開である 210 00:16:54,480 --> 00:16:59,884 戸田はこの活動に 名古屋・大阪・ 九州に弘教グループを派遣し 211 00:17:00,486 --> 00:17:04,389 指揮を執った 自らその先頭に立って 212 00:17:04,690 --> 00:17:06,892 そして各地を回って 213 00:17:06,892 --> 00:17:10,863 仏法の偉大さを 人々に真心を込めて 214 00:17:10,863 --> 00:17:15,528 信仰の素晴らしさを 語っていったのである 215 00:17:28,781 --> 00:17:31,944 この御本尊の功力は絶大です 216 00:17:32,117 --> 00:17:35,287 「願いとして叶わざるなし」の 御本尊です 217 00:17:35,287 --> 00:17:38,951 もし 1年間信心して 幸せにならなかったら 218 00:17:39,291 --> 00:17:42,127 何でもいいから 文句を言ってきなさい 219 00:17:42,127 --> 00:17:45,330 そのときは この戸田の命をあげます! 220 00:17:45,330 --> 00:17:46,957 あああっ! 221 00:17:47,266 --> 00:17:51,965 戸田先生という方は なんと すごかこと言わっしゃるとじゃろか! 222 00:17:52,838 --> 00:17:56,241 半月余りにわたるこの地方指導で 223 00:17:56,241 --> 00:18:01,747 名古屋・大阪・九州とも 会員数が一挙に2倍に増大 224 00:18:01,747 --> 00:18:05,350 これを機にいずれも広布の 重要拠点として 225 00:18:05,350 --> 00:18:07,978 飛躍的に発展していくことになる 226 00:18:39,651 --> 00:18:45,591 私のこの世に生まれた使命は また君の使命なんだよ 227 00:18:45,591 --> 00:18:47,685 分かっているね 伸一 228 00:18:48,160 --> 00:18:51,130 先生は僕に頼むと おっしゃったけれど 229 00:18:51,130 --> 00:18:56,368 広宣流布をどうやって進めていくのか それは何も教わっていない 230 00:18:56,368 --> 00:19:03,108 これでは先生の掲げられた 広宣流布の大構想の実現は不可能だ 231 00:19:03,108 --> 00:19:05,543 しかしそんなことは許されない 232 00:19:12,918 --> 00:19:15,512 今 何をすべきか・・・ 233 00:19:23,829 --> 00:19:28,233 そうだ! 青年部への研修を お願いしてみよう 234 00:19:28,233 --> 00:19:32,004 そこで先生からすべてを 教えていただくのだ 235 00:19:32,004 --> 00:19:36,237 伸一が思索にふけっているころ 同じく戸田は・・・ 236 00:19:36,875 --> 00:19:40,979 学会員は日々増大している 237 00:19:40,979 --> 00:19:45,517 やがて幾百万となる日がが 必ず来る 238 00:19:45,517 --> 00:19:49,521 そこに向かって 活動を円滑に進めるには 239 00:19:49,521 --> 00:19:54,254 それぞれの部署に 適材を配置する必要がある 240 00:19:54,593 --> 00:19:57,696 やはり 青年たちを今から- 241 00:19:57,696 --> 00:20:02,031 立派な指導者に育てて おかなくてはならないだろう 242 00:20:04,036 --> 00:20:10,342 それにはうんそうだ かつてやった あの特別研修! 243 00:20:10,342 --> 00:20:16,770 あれをやって 青年たちに 広布遂行の ためのすべてを遺しておこう のこ 244 00:20:23,121 --> 00:20:28,794 先生 以前やっていただいた 青年部への特別研修を 245 00:20:28,794 --> 00:20:31,063 もう一度 お願い できないでしょうか? 246 00:20:31,063 --> 00:20:32,656 何? 247 00:20:32,831 --> 00:20:38,770 はい今力をつけておかなくては 今後の学会の発展を 248 00:20:38,770 --> 00:20:43,435 青年部が 担えなくなる気が してならないのです お願いします 249 00:20:44,176 --> 00:20:48,443 そうか 伸一も私と 同じことを考えていたのか・・・ 250 00:20:49,681 --> 00:20:52,251 それはみんなの要望かい? 251 00:20:52,251 --> 00:20:54,820 いえ私だけの発案です 252 00:20:54,820 --> 00:20:59,858 そうか それなら 関君や山際君たちとよく相談して 253 00:20:59,858 --> 00:21:03,453 男子青年部としての 会をつくるようにしたまえ 254 00:21:03,862 --> 00:21:09,767 企画と組織は 伸一君 君に一任しよう その上でのことだ 255 00:21:10,135 --> 00:21:11,933 ありがとうございます! 256 00:21:15,507 --> 00:21:16,941 失礼します! 257 00:21:17,409 --> 00:21:21,246 ふふふ 男子部がやっと来たか 258 00:21:21,246 --> 00:21:21,980 は? 259 00:21:21,980 --> 00:21:26,785 いやなに女子部にも 特別研修を行うことにしてね 260 00:21:26,785 --> 00:21:28,887 「華陽会」と名前を付けたんだよ 261 00:21:28,887 --> 00:21:31,023 そうなんですか 262 00:21:31,023 --> 00:21:32,855 で男子部はどうするんだい? 263 00:21:33,325 --> 00:21:36,828 はい 各組織の精鋭を選抜し 264 00:21:36,828 --> 00:21:42,631 教材は佐藤春夫の「新訳・水滸伝」を 使いたいと考えています 265 00:21:43,368 --> 00:21:47,362 うん 水滸伝か・・・ いいだろう 266 00:21:47,773 --> 00:21:50,208 それで会の名前ですが・・・ 267 00:21:50,208 --> 00:21:56,147 うんそうだな 学会の梁山泊という ことで「水滸会」ではどうだ? 268 00:22:00,419 --> 00:22:02,321 水滸会… 269 00:22:02,321 --> 00:22:06,883 “この世の乱れを憂う勇士の集い” という意味だ 270 00:22:07,993 --> 00:22:09,654 いい名前です! 271 00:22:10,128 --> 00:22:11,396 そう思うか? 272 00:22:11,396 --> 00:22:12,664 はい! 273 00:22:12,664 --> 00:22:14,399 じゃこれに決めよう 274 00:22:14,399 --> 00:22:18,503 こうして青年部の特別研修が スタートすることになり 275 00:22:18,503 --> 00:22:22,407 12月に水滸会の発足式を 行うことに決まった 276 00:22:22,407 --> 00:22:26,674 男子部は最初から厳しくやる そのつもりでいなさい! 277 00:22:27,012 --> 00:22:28,446 はい! 278 00:22:39,257 --> 00:22:45,030 “華のように美しく 太陽のように 誇り高くあれ”との意義を込めて 279 00:22:45,030 --> 00:22:49,501 「華陽会」と命名された女子部の 研修グループ 280 00:22:49,501 --> 00:22:53,538 その初会合が 男子部に先んじて行われた 281 00:22:53,538 --> 00:22:59,945 会合は懇談的に進められ 戸田は “女子部に少しでも社会的な勉強を”と 282 00:22:59,945 --> 00:23:04,916 西洋料理のマナーの手ほどきを はじめ質問に答えて 283 00:23:04,916 --> 00:23:09,854 女子部の使命と信仰の在り方について 語っていった 284 00:23:13,125 --> 00:23:17,095 女子部に 今一番大切なのは 教学です 285 00:23:17,095 --> 00:23:20,198 みんなで教学を 真剣に身につけていきなさい 286 00:23:20,198 --> 00:23:24,169 女子部が育つにはそれしかない いいかね? 287 00:23:24,169 --> 00:23:25,694 はい! 288 00:23:26,571 --> 00:23:29,040 えー 今夜はこれくらいで いいだろう 289 00:23:29,040 --> 00:23:35,180 この次からは何か世界的な名作や 歴史小説などを読んで 290 00:23:35,180 --> 00:23:39,617 それを教材にしてやっていこうでは ないか みんな 何がいい? 291 00:23:40,018 --> 00:23:41,820 はい! 「二都物語」 292 00:23:41,820 --> 00:23:44,222 「小公子」「人形の家」 293 00:23:44,222 --> 00:23:46,591 「若草物語」 「坊っちゃん」 294 00:23:46,591 --> 00:23:50,619 よしよし みんなの読みたいものを 順々に取り上げていこう 295 00:23:50,962 --> 00:23:56,234 まず ディケンズの「二都物語」から 始めたらどうかな? 296 00:23:56,234 --> 00:23:59,838 今度の華陽会までに 一人残らず読んできなさい 297 00:23:59,838 --> 00:24:04,309 読まないでくるようでは 華陽会の会員は失格です いいね! 298 00:24:04,309 --> 00:24:05,367 はい! 299 00:24:08,447 --> 00:24:11,382 やあ! こんばんは! 300 00:24:18,089 --> 00:24:20,892 (戸田)あぁやあ! (一同) こんばんは! 301 00:24:20,892 --> 00:24:22,394 みんな集まっているな 302 00:24:22,394 --> 00:24:25,887 はい 38名 全員そろっております 303 00:24:26,832 --> 00:24:29,701 お客に行ったときのような 顔をしていないで 304 00:24:29,701 --> 00:24:32,693 もっと近寄って 私を取り巻きなさい 305 00:24:32,771 --> 00:24:35,297 はい 失礼します 306 00:24:36,475 --> 00:24:38,409 失礼します 307 00:24:39,077 --> 00:24:44,538 広宣流布のすべての指導理念を これから諸君に言い遺しておきたい のこ 308 00:24:45,083 --> 00:24:47,419 きっと後になって思えば 309 00:24:47,419 --> 00:24:51,481 どんなに重大な会合であったかが 分かるであろう 310 00:24:51,923 --> 00:24:54,688 やはり先生は命懸けで・・・ 311 00:24:55,894 --> 00:24:58,556 一言だって 聞き漏らすことはできないぞ! 312 00:24:59,164 --> 00:25:03,567 前置きはこのくらいにして 「水滸伝」を始めよう 313 00:25:04,169 --> 00:25:06,570 まず序文を誰か読みなさい 314 00:25:06,872 --> 00:25:08,237 はい 315 00:25:09,407 --> 00:25:15,180 「水滸伝は北宋の宋江等の事に 取材した長編の大作である」 316 00:25:15,180 --> 00:25:20,018 「宋江は北宋の末年に山東を横行した 大盗として知られた――」 317 00:25:20,018 --> 00:25:22,287 「実在の人物である」 318 00:25:22,287 --> 00:25:25,790 「宋史にもところどころに その名が見られる・・・」 319 00:25:25,790 --> 00:25:28,660 水滸伝に材を得た戸田の話は 320 00:25:28,660 --> 00:25:36,401 物語の解説から読書法 人物鑑別法 時代論 指導者論にとわたっていく 321 00:25:36,401 --> 00:25:41,066 水滸伝というのは いかにも大盗賊の話である 322 00:25:41,806 --> 00:25:47,643 首領の宋江をはじめ 主だった36人の豪傑が登場するが 323 00:25:48,179 --> 00:25:50,949 彼らは義を重んずる故に 324 00:25:50,949 --> 00:25:55,253 いずれも世にいれられなくなって 追い込まれるように― 325 00:25:55,253 --> 00:25:58,382 梁山泊に集まってきた連中です 326 00:25:59,591 --> 00:26:06,463 当時の政府は規律が乱れ切って 役人たちは悪事を働いてばかりいる 327 00:26:07,065 --> 00:26:11,937 今の日本も同じようなものだ 国民はたまったものではない 328 00:26:11,937 --> 00:26:13,496 うん 329 00:26:14,139 --> 00:26:21,046 そこで宋江らは政府の役人や 地方の悪逆な豪族などを襲って 330 00:26:21,046 --> 00:26:22,747 大掛かりな泥棒をする 331 00:26:22,747 --> 00:26:27,480 だが領民をいじめるようなことは 決してしない 332 00:26:27,752 --> 00:26:32,622 つまり やることが けた外れで実に痛快 333 00:26:33,224 --> 00:26:35,488 胸のすくようなところがある 334 00:26:35,894 --> 00:26:41,333 これが 昔から中国民衆に 大変人気のあったところだろう 335 00:26:41,666 --> 00:26:47,272 さてこの小説をどう読むか? 人それぞれに異なるだろうが 336 00:26:47,272 --> 00:26:52,844 私は今 これを痛快な革命小説として 読みたいと思っている 337 00:26:52,844 --> 00:26:54,107 ええっ? 338 00:26:54,579 --> 00:26:59,983 この小説は話の展開が 豊富で変化があるから 339 00:27:00,752 --> 00:27:03,855 誰でも面白おかしく 読むことができる 340 00:27:03,855 --> 00:27:10,662 だが ストーリーの面白さのみに 引かれて 漫然と読み終わるようでは 341 00:27:10,662 --> 00:27:15,333 この小説に潜んでいる 革命的な精神というものを 342 00:27:15,333 --> 00:27:18,132 読み取ることはできないだろう 343 00:27:21,539 --> 00:27:26,409 この水滸会の会合を 開くことにしたのは何のためか? 344 00:27:26,478 --> 00:27:28,647 それは言うまでもなく 345 00:27:28,647 --> 00:27:32,484 我が学会の目的とする 尊い大使命を 346 00:27:32,484 --> 00:27:36,148 必ずや 遂行したいがためです 347 00:27:36,454 --> 00:27:42,154 広宣流布とは 未聞の宗教革命にほかならない 348 00:27:42,661 --> 00:27:48,498 宗教は人間社会のあらゆる営みを 支える基盤であり 349 00:27:48,566 --> 00:27:51,160 最も深い土壌です 350 00:27:51,569 --> 00:27:57,906 したがって宗教革命は必然的に 政治 経済はもとより 351 00:27:58,309 --> 00:28:03,406 教育革命文化革命ともなって いかざるを得ない 352 00:28:03,548 --> 00:28:05,642 z 3toDt*** 353 00:28:06,251 --> 00:28:11,849 私が今諸君に望むことは 信心はあくまで根本だが 354 00:28:12,223 --> 00:28:16,990 それだけに執着して 広い社会に対する目を 355 00:28:17,195 --> 00:28:20,825 自らふさいではいけない ということです 356 00:28:24,335 --> 00:28:29,741 我々はいわゆる宗教屋なんかに なる必要はないし 357 00:28:29,741 --> 00:28:31,576 またなってもならない 358 00:28:31,576 --> 00:28:35,680 あくまでも社会に貢献する 有能な社会人 359 00:28:35,680 --> 00:28:42,520 妙法という偉大な生命哲理に 目覚めた本物の社会人に成長し 360 00:28:42,520 --> 00:28:45,956 思う存分に 活躍してもらいたいのです 361 00:28:46,725 --> 00:28:54,099 これが末法における民衆救済 すなわち広宣流布への道なのです 362 00:28:54,099 --> 00:29:01,339 この大道を先駆を切って進むのは 誰か? それは諸君たちなのだ! 363 00:29:01,339 --> 00:29:05,970 先駆者はどこにいるのでもない! 今ここにいるのです! 364 00:29:13,852 --> 00:29:20,918 ♪我いま仏の旨をうけ 365 00:29:21,693 --> 00:29:28,531 ♪妙法流布の 大願を 366 00:29:29,501 --> 00:29:36,430 ♪高くかかげて 独り立つ 367 00:29:37,375 --> 00:29:44,611 ♪味方は少なし 敵多し 368 00:29:50,522 --> 00:29:58,930 未来の平和社会の建設を 心に固く誓った戸田城聖と山本伸一 369 00:29:59,731 --> 00:30:03,802 深き絆で結ばれた 師と弟子の共戦によって 370 00:30:03,802 --> 00:30:11,107 昭和27年から28年へと 未曾有の 広布開拓の新時代が開かれていく 371 00:31:18,842 --> 00:31:19,502