1 00:00:02,002 --> 00:00:04,505 <大和暦 57年 春。 2 00:00:04,505 --> 00:00:09,676 亡き妻 小紀との約束を果たすため 上阪した 三角青輝は➨ 3 00:00:09,676 --> 00:00:14,515 同じく 登龍門を目指す若者 阿佐馬芳経と 出会う。 4 00:00:14,515 --> 00:00:18,018 辺境将軍 龍門光英。 5 00:00:18,018 --> 00:00:21,021 彼が提示した 試験の内容は…> 6 00:00:21,021 --> 00:00:25,359 (龍門)私の膝を 地面に 着地させることができる者。 7 00:00:25,359 --> 00:00:27,361 以上。 8 00:00:27,361 --> 00:00:31,365 <志願者たちが 次々と 挫折していく中➨ 9 00:00:31,365 --> 00:00:34,868 静観していた 青輝と芳経であったが…> 10 00:00:34,868 --> 00:00:36,870 (賀来)んっ? 11 00:00:38,872 --> 00:00:43,877 (芳経)龍門辺境将軍。 その脚 もらいますわ。 12 00:02:24,011 --> 00:02:26,013 (青輝)あっ…。 13 00:02:28,682 --> 00:02:31,018 んっ…。 14 00:02:31,018 --> 00:02:35,522 (龍門)私の足を斬って 地面に 着地させよう思てたんやろ? 15 00:02:35,522 --> 00:02:39,526 そういう ぶっ飛んだ発想 嫌いやないで。 16 00:02:39,526 --> 00:02:41,528 が… 甘い。 17 00:02:43,530 --> 00:02:46,133 「すごい」の言い間違え ちゃいますの? えっ…。 18 00:02:51,705 --> 00:02:53,707 合格。 19 00:02:55,709 --> 00:02:58,378 えっ 待って 待って。 脚 斬ろうとするとか➨ 20 00:02:58,378 --> 00:03:00,313 倫理観 どうなってんねや。 21 00:03:00,313 --> 00:03:03,650 てか さっき 思いっ切り 龍門辺境将軍を蹴ってたし。 22 00:03:03,650 --> 00:03:05,652 あいつ やばない? 23 00:03:05,652 --> 00:03:09,990 なあ 君。 ごっつ すごい蹴りやな。 24 00:03:09,990 --> 00:03:12,492 名は? (志願者たち)お~! 25 00:03:12,492 --> 00:03:15,829 まずは 採用試験とはいえ➨ 26 00:03:15,829 --> 00:03:19,499 このような無礼を行ったこと 深く おわびいたします。 27 00:03:19,499 --> 00:03:22,335 そして 謹んで感謝いたします。 28 00:03:22,335 --> 00:03:27,174 私は 姓は 阿佐馬 名は 芳経と申します。 29 00:03:27,174 --> 00:03:30,510 阿佐馬…。 阿佐馬って 名門の… あの阿佐馬か? 30 00:03:30,510 --> 00:03:33,513 《滑稽。 ああ… 滑稽。 31 00:03:33,513 --> 00:03:36,349 誰かが 非難すれば 自分も 非難し➨ 32 00:03:36,349 --> 00:03:40,020 誰かが 褒めれば 手のひらを返して 自分も褒める。 33 00:03:40,020 --> 00:03:42,189 ほんま 軽蔑するわ。 34 00:03:42,189 --> 00:03:46,026 そのまま 一生 私の背中を 追いかけ続けたらええ。 35 00:03:46,026 --> 00:03:50,530 どうや? 三角君。 「本気で この世を変える」やと? 36 00:03:50,530 --> 00:03:53,366 この世を変えるのは 私や》 37 00:03:53,366 --> 00:03:56,870 君 靴ひも ほどけてんで。 んっ? ああ… ほんまや。 38 00:04:00,640 --> 00:04:03,977 んっ? 《なんやねん その余裕。 39 00:04:03,977 --> 00:04:05,979 なんで いいね できんねん。 40 00:04:05,979 --> 00:04:08,281 この七三地味男が!》 41 00:04:17,491 --> 00:04:19,993 (ざわめき) 42 00:04:23,497 --> 00:04:26,166 献上の品を持ってまいりました。 43 00:04:26,166 --> 00:04:29,669 んっ? 44 00:04:29,669 --> 00:04:33,340 《えっ 何? こいつ めちゃくちゃ こび売ってるやん》 45 00:04:33,340 --> 00:04:35,342 ⸨こびなど 売る必要性があるんなら➨ 46 00:04:35,342 --> 00:04:37,344 いくらでも 売ったります⸩ 47 00:04:37,344 --> 00:04:39,346 《確かに 言うてたけど。 48 00:04:39,346 --> 00:04:44,184 それ なんの調味料も かけてへん 純度100%の こびやん。 49 00:04:44,184 --> 00:04:46,186 ダッサ》 50 00:04:48,188 --> 00:04:50,357 (龍門)これは? 51 00:04:50,357 --> 00:04:54,194 戦で 負けないために 農政の改定を提案いたします。 52 00:04:54,194 --> 00:04:56,696 《はっ?》 はぁ? ノーセー? 53 00:04:56,696 --> 00:04:58,698 ノッ… ノーカイテー? 54 00:04:58,698 --> 00:05:00,800 ああ…。 55 00:05:00,800 --> 00:05:03,103 賀来! んっ… ここに。 56 00:05:05,972 --> 00:05:07,974 あっ これは…。 57 00:05:07,974 --> 00:05:11,645 《三角君 君は 一体 何を…》 58 00:05:11,645 --> 00:05:15,482 農政改定の目的は 辺境での農業生産力の向上。 59 00:05:15,482 --> 00:05:17,817 そして 常備兵の増強です。 60 00:05:17,817 --> 00:05:21,321 皆様 ご存じのとおり 大和の総兵数 36万のうち➨ 61 00:05:21,321 --> 00:05:24,991 辺境の常備兵は 愛知 福井 滋賀の 3郡 合わせても➨ 62 00:05:24,991 --> 00:05:27,827 総兵数の5分の1にも 満たない兵数です。 63 00:05:27,827 --> 00:05:30,997 それは なぜか? 辺境では 常備兵を増強できるほどの➨ 64 00:05:30,997 --> 00:05:34,668 農業生産力がないからです。 常備兵が 少ないとなると➨ 65 00:05:34,668 --> 00:05:37,671 戦の際に多くの兵が 地方から 出征しなくてはならない。 66 00:05:37,671 --> 00:05:39,673 これでは ばく大な費用を要し➨ 67 00:05:39,673 --> 00:05:41,841 多大な労力が 費やされてしまいます。 68 00:05:41,841 --> 00:05:45,178 そこで 辺境の荒廃した農地を 兵士に 開墾させて➨ 69 00:05:45,178 --> 00:05:47,180 生産力の向上を図ります。 70 00:05:47,180 --> 00:05:50,684 辺境3郡には 質がよく 農耕に向いた土地があります。 71 00:05:50,684 --> 00:05:53,353 ですので 大阪都周辺の田畑を廃止し➨ 72 00:05:53,353 --> 00:05:55,522 用水を辺境に輸送します。 73 00:05:55,522 --> 00:05:58,024 まずは 5万の兵士を 3郡に分けて 配置し➨ 74 00:05:58,024 --> 00:06:00,961 耕作させます。 5分の1を交代で休ませ➨ 75 00:06:00,961 --> 00:06:04,464 4万人が 常に耕作に当たり 同時に 守備に就かせます。 76 00:06:04,464 --> 00:06:06,633 計算しますと 水が豊富にあれば➨ 77 00:06:06,633 --> 00:06:09,135 現在の5倍の収穫が 期待できます。 78 00:06:09,135 --> 00:06:12,305 災害や諸費用を差し引いても 毎年150万tの穀物を➨ 79 00:06:12,305 --> 00:06:14,474 軍に 提供することができ 3年がたつと➨ 80 00:06:14,474 --> 00:06:17,310 450万tを 辺境に 蓄積することができます。 81 00:06:17,310 --> 00:06:20,480 これは 10万の軍勢の 5年分の食糧になります。 82 00:06:20,480 --> 00:06:22,482 これを基として 戦に臨めば➨ 83 00:06:22,482 --> 00:06:24,985 まず 敗戦には 至らないでしょう。 84 00:06:28,488 --> 00:06:31,791 見事や。 ほんまに 見事や。 85 00:06:33,827 --> 00:06:38,164 が… ほいで どないして 私の膝を着地させんねや? 86 00:06:38,164 --> 00:06:42,502 わしには 龍門辺境将軍の膝を 着地させることはできません。 87 00:06:42,502 --> 00:06:46,172 んっ? (志願者たち)えっ…。 88 00:06:46,172 --> 00:06:48,675 なんで? わしには➨ 89 00:06:48,675 --> 00:06:52,012 ツネちゃんさんのような 戦闘技術はありません。 90 00:06:52,012 --> 00:06:56,349 どう考えても この試験に 合格することはできんのです。 91 00:06:56,349 --> 00:06:59,519 ほな なんで これを? 92 00:06:59,519 --> 00:07:03,623 この農政改定案は わしが 登龍門が かなったときに➨ 93 00:07:03,623 --> 00:07:06,293 お渡しいたそうと思い 持参しました。 94 00:07:06,293 --> 00:07:09,129 しかし それが かなわないと思いましたので➨ 95 00:07:09,129 --> 00:07:11,298 今 お渡しした次第です。 96 00:07:11,298 --> 00:07:14,301 私は 君の名を知らん。 97 00:07:14,301 --> 00:07:18,305 このままでは 君の功績は 無になるが ええのか? 98 00:07:18,305 --> 00:07:20,807 もちろんです。 んっ…。 99 00:07:24,311 --> 00:07:27,147 合格。 (志願者たち)えっ… え~! 100 00:07:27,147 --> 00:07:29,482 すげえ! 101 00:07:29,482 --> 00:07:31,651 で… 名は? 102 00:07:31,651 --> 00:07:35,155 三角青輝です。 103 00:07:35,155 --> 00:07:38,158 (賀来)試験終了。 (タイマーの音) 104 00:07:38,158 --> 00:07:41,995 (龍門)今日は みんな よう来てくれた。 おっ…。 105 00:07:41,995 --> 00:07:44,497 己のよさを 見せることができずに➨ 106 00:07:44,497 --> 00:07:47,667 俗に言う 登龍門が かなわへんかった者たちは➨ 107 00:07:47,667 --> 00:07:49,669 また ここに来てほしい。 108 00:07:49,669 --> 00:07:53,340 出征時以外は 私は いつでも ここにおる。 109 00:07:53,340 --> 00:07:56,176 楽しみに 待ってんで。 110 00:07:56,176 --> 00:08:00,080 また 挑戦します! 次は 絶対 受かってやるで! 111 00:08:04,284 --> 00:08:07,620 一方は 武。 一方は 智。 112 00:08:07,620 --> 00:08:10,957 まさか この10分で こんな可能性のある2人に➨ 113 00:08:10,957 --> 00:08:12,959 巡り会えるとは…。 114 00:08:12,959 --> 00:08:17,964 阿佐馬芳経。 彼の度胸は 天下一品です。 115 00:08:17,964 --> 00:08:21,801 まだまだ 粗さが 目立ちますが おごらず 精進すれば➨ 116 00:08:21,801 --> 00:08:26,473 いずれ 大和を けん引する将に なるやもしれません。 うむ。 117 00:08:26,473 --> 00:08:29,476 (賀来)そして 三角青輝。 118 00:08:29,476 --> 00:08:32,145 彼には 大きな野望が 垣間見えますが➨ 119 00:08:32,145 --> 00:08:34,814 そのわりに 名声を渇望してへん。 120 00:08:34,814 --> 00:08:36,816 おもしろい男です。 121 00:08:36,816 --> 00:08:41,154 突然の合格にも 龍門さんが 自ら 膝を突くことを➨ 122 00:08:41,154 --> 00:08:44,824 狙ってたんかってくらい 動じひんかったし。 123 00:08:44,824 --> 00:08:48,995 ほんま 彼らの将来が楽しみ…。 124 00:08:48,995 --> 00:08:53,333 《んっ… まさか 狙ってた? 私が 膝を着地することを? 125 00:08:53,333 --> 00:08:55,335 いや… いやいや…》 126 00:08:58,671 --> 00:09:02,175 んっ…。 《まさか… なぁ…》 127 00:09:04,110 --> 00:09:06,780 <大和暦 57年 春。 128 00:09:06,780 --> 00:09:10,283 この日 青輝は 登龍門を成し遂げた。 129 00:09:10,283 --> 00:09:14,788 この先に 大きな時代の うねりが 待ち受けていることを➨ 130 00:09:14,788 --> 00:09:17,624 まだ 誰も知らない。 131 00:09:17,624 --> 00:09:20,627 敵も味方も 大義も裏切りも➨ 132 00:09:20,627 --> 00:09:22,962 すべてを飲み込み たどりつく世は➨ 133 00:09:22,962 --> 00:09:25,298 太平か 動乱か…> 134 00:09:25,298 --> 00:09:27,467 (喚声) 135 00:09:27,467 --> 00:09:29,803 <三角青輝。 136 00:09:29,803 --> 00:09:36,810 後に 奇才軍師と称される 彼の伝説が 今 始まる> 137 00:09:41,981 --> 00:09:46,486 <大和暦 59年 冬。 大阪都。 138 00:09:46,486 --> 00:09:49,322 青輝が 登龍門を成し遂げてから➨ 139 00:09:49,322 --> 00:09:52,659 もうすぐ 3年になろうかというころ…> 140 00:09:52,659 --> 00:09:57,330 (白石)大和帝陛下の おな~り~。 141 00:09:57,330 --> 00:10:07,340 ♬~ 142 00:10:07,340 --> 00:10:09,342 拝礼! 143 00:10:09,342 --> 00:10:13,346 (一同)大和帝陛下 万歳! 144 00:10:13,346 --> 00:10:15,348 万歳! 145 00:10:15,348 --> 00:10:19,018 万々歳! 万歳! 146 00:10:19,018 --> 00:10:23,189 万歳! 万歳! 万歳! 147 00:10:23,189 --> 00:10:25,191 (藤3世)もっ… もも… もうええ。 148 00:10:25,191 --> 00:10:28,695 なっ… 直れ。 149 00:10:28,695 --> 00:10:31,030 んっ… んっ…。 150 00:10:31,030 --> 00:10:33,700 あの えっと… 内務卿は? 151 00:10:33,700 --> 00:10:37,036 (隅岡)お手洗いに。 やけど もう 朝議 始まって…。 152 00:10:37,036 --> 00:10:39,873 お手洗いに。 おお… お手洗いかい。 153 00:10:39,873 --> 00:10:41,875 なら ええねん ええねん。 154 00:10:41,875 --> 00:10:45,378 生理現象やしな。 それは しかたっ… んっ…。 155 00:10:45,378 --> 00:10:49,215 ああ… かんでもうた。 しかたない。 ハハッ…。 156 00:10:49,215 --> 00:10:53,219 《怖っ… 内務卿の部下 相変わらず 怖っ!》 157 00:10:53,219 --> 00:10:58,558 (笑い声) 158 00:10:58,558 --> 00:11:01,060 んっ… んっ…。 159 00:11:07,333 --> 00:11:09,836 おっ… んっ? 160 00:11:12,338 --> 00:11:15,842 (殿器)あっ うん。 朝議やろうか。 161 00:11:15,842 --> 00:11:17,844 30分以内や。 162 00:11:17,844 --> 00:11:20,513 陛下の目前で あぐら? 163 00:11:20,513 --> 00:11:22,849 あいつ 何 考えてんねん。 164 00:11:22,849 --> 00:11:25,184 (笑い声) 165 00:11:25,184 --> 00:11:27,187 あっ えっと… 内務卿…。 166 00:11:27,187 --> 00:11:31,858 いつもは 朕の隣に あの 座ってたと思うねんけど。 167 00:11:31,858 --> 00:11:35,361 んっ? いっ… いや 好きなとこ すっ… 座ったらええ。 168 00:11:39,198 --> 00:11:41,401 上奏いたします。 169 00:11:43,369 --> 00:11:47,073 (白石)龍門辺境将軍。 上奏を許可する。 170 00:11:49,208 --> 00:11:51,377 偉大なる 大和帝陛下。 171 00:11:51,377 --> 00:11:54,213 約3年前より 実施しておりました➨ 172 00:11:54,213 --> 00:11:58,051 屯田政策の成果により 辺境3郡 合わせて➨ 173 00:11:58,051 --> 00:12:01,654 約10万の常備兵の増強に 成功しました。 174 00:12:01,654 --> 00:12:03,990 えっ 10… 10万? うせやろ? 175 00:12:03,990 --> 00:12:08,494 あの政策が 成功したやと? 誰もが 失敗する言うてたのに? 176 00:12:08,494 --> 00:12:13,833 先の長篠の戦いにて 降伏した 元武凰の兵士らも➨ 177 00:12:13,833 --> 00:12:17,337 この度 ようやく 辺境への異動が かないました。 178 00:12:17,337 --> 00:12:22,175 必ずや 戦場にて 尽力してくれるかと。 179 00:12:22,175 --> 00:12:24,177 ハゲごときが。 180 00:12:24,177 --> 00:12:27,180 そっ… そうやな! すごいぞ 龍門。 181 00:12:27,180 --> 00:12:30,350 《なんか よく わからんけど とりあえず 褒めとこ》 182 00:12:30,350 --> 00:12:33,186 偉大なる 大和帝陛下。 183 00:12:33,186 --> 00:12:37,190 龍門が行った 政策が どう すごいか➨ 184 00:12:37,190 --> 00:12:39,192 わかってへんのちゃいまっか? 185 00:12:39,192 --> 00:12:41,194 《えっ ちょ… 超能力?》 186 00:12:41,194 --> 00:12:43,196 龍門はですね➨ 187 00:12:43,196 --> 00:12:48,701 長年 施策してきた 民屯を 潔く 軍屯に改定しはったんです。 188 00:12:48,701 --> 00:12:52,038 約3年前の辺境の常備兵数は➨ 189 00:12:52,038 --> 00:12:56,709 愛知 3万3,000。 滋賀 1万。 福井 1万5,000。 190 00:12:56,709 --> 00:12:58,711 合わせて 5万8,000。 191 00:12:58,711 --> 00:13:02,815 これを 龍門は 僅か3年で 10万に 増やしたんです。 192 00:13:02,815 --> 00:13:04,817 つまり 何倍ですか? 193 00:13:04,817 --> 00:13:07,320 えっ? え~っと…。 194 00:13:07,320 --> 00:13:11,824 1.7倍。 これは いずこかの州司に封じ➨ 195 00:13:11,824 --> 00:13:14,827 あまたの褒章を 与えるべき功績です。 196 00:13:14,827 --> 00:13:17,330 なのに それを 知ったかぶりしたうえ➨ 197 00:13:17,330 --> 00:13:20,667 称賛だけして 地位や褒章は 与えへん。 198 00:13:20,667 --> 00:13:25,672 これは 君主にあるまじき 愚鈍な行為やと思いまへんか? 199 00:13:25,672 --> 00:13:27,840 ぐっ…。 《えっ… はっ?》 200 00:13:27,840 --> 00:13:29,842 《ついに きゃつ…》 201 00:13:29,842 --> 00:13:33,513 《役人たち:みかどを 辱めやがった!》 202 00:13:33,513 --> 00:13:35,682 あっ 内務卿の言うとおりや! 203 00:13:35,682 --> 00:13:39,018 朕が 悪かった! すまん 龍門! 204 00:13:39,018 --> 00:13:42,188 褒章も 与えるし 地位は… えっと…。 205 00:13:42,188 --> 00:13:46,025 改めて 詔勅を出す。 受け取ってくれるか? 206 00:13:46,025 --> 00:13:50,029 偉大なる 大和帝陛下。 喜んで賜ります。 207 00:13:50,029 --> 00:13:53,332 そっ… そうか! よかった。 208 00:13:56,035 --> 00:13:58,371 《みかどの目前に 座ったうえに➨ 209 00:13:58,371 --> 00:14:02,141 ついに 朝議の場で みかどを辱めるとは…。 210 00:14:02,141 --> 00:14:04,477 内務卿 平殿器よ…。 211 00:14:04,477 --> 00:14:08,648 その先に 上るつもりちゃうやろな?》 212 00:14:08,648 --> 00:14:11,484 (賀来)龍門さん 大丈夫かな? 213 00:14:11,484 --> 00:14:15,488 (長嶺)朝議は 戦とは違っで。 心配なかど。 214 00:14:15,488 --> 00:14:19,492 長嶺さん。 私が言うてるのは あのデブが➨ 215 00:14:19,492 --> 00:14:22,495 そろそろ なんか 仕掛けてくるん ちゃうかってことです。 216 00:14:22,495 --> 00:14:25,331 平殿器か…。 うむ。 217 00:14:25,331 --> 00:14:30,169 みかどの皇后は デブの実の娘。 大和の主要な役職は➨ 218 00:14:30,169 --> 00:14:33,840 地方の隅々まで すべて 平家が牛耳ってます。 219 00:14:33,840 --> 00:14:36,676 先帝毒殺事件から 22年。 220 00:14:36,676 --> 00:14:39,178 時は すでに満ちていると 言えるでしょう。 221 00:14:39,178 --> 00:14:42,014 確かに。 222 00:14:42,014 --> 00:14:46,185 (賀来)あっ! 菅生さん。 角砂糖 今日 3つ目ですよ。 223 00:14:46,185 --> 00:14:48,521 奥さんに 怒られても 知りませんからね。 224 00:14:48,521 --> 00:14:51,858 (菅生)うむ。 あのデブにとって➨ 225 00:14:51,858 --> 00:14:54,360 龍門さんと 辺境将軍隊は➨ 226 00:14:54,360 --> 00:14:59,532 平家に くみしない役人の中でも いちばん 目障りな存在です。 227 00:14:59,532 --> 00:15:02,135 例の彼が提案した 屯田政策が➨ 228 00:15:02,135 --> 00:15:04,303 目覚ましい成果を 上げていることも➨ 229 00:15:04,303 --> 00:15:07,507 当然 快く思ってないはず。 230 00:15:10,977 --> 00:15:15,148 (藤3世)りゅ… 龍門よ。 じょ… 上奏は 以上か? 231 00:15:15,148 --> 00:15:17,150 もう1点。 232 00:15:17,150 --> 00:15:20,987 ここ 数年で より一層 寒冷化が進みました。 233 00:15:20,987 --> 00:15:22,989 我が国と 緊張状態にある➨ 234 00:15:22,989 --> 00:15:26,159 聖夷に潜入させた 忍官によりますと➨ 235 00:15:26,159 --> 00:15:29,829 北国 聖夷では 多くの民が 食糧難に陥り➨ 236 00:15:29,829 --> 00:15:32,665 困窮を極めているとのことです。 237 00:15:32,665 --> 00:15:35,501 聖夷政府の対応策も 失敗を重ね➨ 238 00:15:35,501 --> 00:15:41,007 各地で 反政府暴動が 相次いでいるとのこと。 239 00:15:41,007 --> 00:15:47,013 故に 聖夷軍の大和への西征は 限りなく不可能に近いでしょう。 240 00:15:47,013 --> 00:15:50,016 つっ… つまり 我が国からすれば➨ 241 00:15:50,016 --> 00:15:53,352 今が 聖夷を攻略する チャンスってことやな。 242 00:15:53,352 --> 00:15:55,521 仰せのとおり この機に乗じて➨ 243 00:15:55,521 --> 00:15:59,025 我が国が 北伐を行うという 手もありますが➨ 244 00:15:59,025 --> 00:16:02,128 この極寒の中での遠征は➨ 245 00:16:02,128 --> 00:16:07,466 いくら 食糧と兵が豊富とはいえ 難航を極めると 予想されます。 246 00:16:07,466 --> 00:16:11,637 ほっ… ほな 春先まで待って 一気に 攻めるっていうのは…。 247 00:16:11,637 --> 00:16:13,806 あっ それか 現状維持? 248 00:16:13,806 --> 00:16:16,809 一点 懸念すべきことがあります。 249 00:16:16,809 --> 00:16:19,979 そっ… それは? (唾をのむ音) 250 00:16:19,979 --> 00:16:23,983 (龍門)有能な独裁者の誕生です。 251 00:16:23,983 --> 00:16:27,587 どっ… 独裁者? んっ…。 252 00:16:29,655 --> 00:16:31,657 (龍門)このような 状況下において➨ 253 00:16:31,657 --> 00:16:35,161 有能な独裁者が誕生し 変革をもたらす。 254 00:16:35,161 --> 00:16:39,665 これは 歴史を広く見ても 大いにありえます。 255 00:16:39,665 --> 00:16:43,169 独裁者が 現状に不満を持つ 民衆をあおり➨ 256 00:16:43,169 --> 00:16:47,173 大和へ侵攻してくる可能性は ゼロではありません。 257 00:16:47,173 --> 00:16:51,510 今すぐにでも 聖夷とは 休戦協定を締結し➨ 258 00:16:51,510 --> 00:16:55,615 断続的な外交 貿易を行うのが 得策かと。 259 00:16:57,683 --> 00:16:59,952 龍門よ えらい弱気やん? 260 00:16:59,952 --> 00:17:02,121 戦は 国家の重大事です。 261 00:17:02,121 --> 00:17:07,126 国民の生死 国家の存亡が 懸かっております。 262 00:17:07,126 --> 00:17:09,962 故に 辺境将軍として 慎重に…。 263 00:17:09,962 --> 00:17:14,300 あっ うん。 君が 臆病者なのは もう わかったから。 264 00:17:14,300 --> 00:17:16,969 まあ そう心配すな。 265 00:17:16,969 --> 00:17:20,139 聖夷の件については 問題ないから。 266 00:17:20,139 --> 00:17:22,141 と… 言いますと? 267 00:17:22,141 --> 00:17:25,311 あっ うん。 聖夷には もう すでに➨ 268 00:17:25,311 --> 00:17:28,648 無条件降伏の勧告状 送ってんねん。 269 00:17:28,648 --> 00:17:31,817 (役人たち)無条件… 降伏勧告? 270 00:17:31,817 --> 00:17:35,154 ななな… 内務卿! 朕は 聞いてへんで。 271 00:17:35,154 --> 00:17:37,156 今 言いましたやん。 272 00:17:37,156 --> 00:17:40,826 あっ えっ? せやな。 273 00:17:40,826 --> 00:17:45,665 無条件での降伏勧告は 聖夷の怒りを買いかねません。 274 00:17:45,665 --> 00:17:49,869 直ちに使者を送り まずは 休戦に とどめるべきかと。 275 00:17:52,672 --> 00:17:56,342 (殿器)ええか? 臆病者の龍門よ。 276 00:17:56,342 --> 00:18:00,613 我が国は いまだかつて 戦に 敗れたことがない。 277 00:18:00,613 --> 00:18:05,117 たかが聖夷相手に休戦など なまぬるいわ。 278 00:18:05,117 --> 00:18:07,286 やつらは 白旗を上げる。 279 00:18:07,286 --> 00:18:09,288 必ずや。 280 00:18:12,959 --> 00:18:15,761 どうか ご再考を。 281 00:18:17,964 --> 00:18:20,766 (ざわめきと笑い声) 282 00:18:37,316 --> 00:18:41,988 あ~… しんど。 臆病者の龍門よ 下がれ。 283 00:18:41,988 --> 00:18:43,990 情けない。 284 00:18:46,826 --> 00:18:48,828 一生 土下座しとけ。 285 00:18:48,828 --> 00:18:51,163 は~い 次や 次。 286 00:18:51,163 --> 00:18:53,666 (花田)上奏いたします! 287 00:18:53,666 --> 00:18:56,836 花田大司礼。 上奏を許可する。 288 00:18:56,836 --> 00:19:01,774 平内務卿。 降伏勧告状には 印璽が 必要なはず。 289 00:19:01,774 --> 00:19:04,276 陛下に 無断で 印璽を使用することは➨ 290 00:19:04,276 --> 00:19:06,278 重罪に 値します! 291 00:19:06,278 --> 00:19:08,280 (中本)じょ… 上奏します! 292 00:19:08,280 --> 00:19:12,451 (白石)中本大司書 上奏を許可…。 平内務卿は この数年間➨ 293 00:19:12,451 --> 00:19:16,288 陛下の代行とし 全国へ行幸に参られました。 294 00:19:16,288 --> 00:19:18,791 我が 司書府には 何百通の報告書が➨ 295 00:19:18,791 --> 00:19:21,794 届いております。 その内容は すべて➨ 296 00:19:21,794 --> 00:19:24,296 内務卿による 不当な理由での➨ 297 00:19:24,296 --> 00:19:27,800 処刑 刑罰 徴税。 298 00:19:27,800 --> 00:19:29,802 これは 明らかな職権乱用。 299 00:19:29,802 --> 00:19:32,805 一刻も早く 内務卿を厳罰に処すべきかと。 300 00:19:32,805 --> 00:19:35,474 そっ… そうや! こんなやつが 全権 握ってるとか➨ 301 00:19:35,474 --> 00:19:37,476 おかしいやろ! とっとと 辞任せえ! 302 00:19:37,476 --> 00:19:41,814 いや 死罪やろ! (役人たち)死罪! 死罪! 303 00:19:41,814 --> 00:19:43,816 死罪! 304 00:19:46,652 --> 00:19:49,989 (中本/花田)んっ…。 305 00:19:49,989 --> 00:19:53,492 死罪 死罪。 5秒以内。 306 00:19:53,492 --> 00:19:55,494 にゅっ。 307 00:19:55,494 --> 00:19:57,496 あっ…。 ずうっ! ぐんっ! 308 00:19:57,496 --> 00:20:00,666 ギャッ! 309 00:20:00,666 --> 00:20:08,841 (おびえる声) 310 00:20:08,841 --> 00:20:11,177 偉大なる 大和帝陛下。 311 00:20:11,177 --> 00:20:13,846 えっ あっ… あっ はい。 312 00:20:13,846 --> 00:20:16,515 宮中に 武装した将兵の入場を許し➨ 313 00:20:16,515 --> 00:20:20,019 血が流れたこと 深く おわびいたします。 314 00:20:20,019 --> 00:20:25,691 彼らの罪状は 私を 嫌な気持ちにさせたことです。 315 00:20:25,691 --> 00:20:28,360 直ちに 代わりの者を 推挙しますので➨ 316 00:20:28,360 --> 00:20:30,362 どうか お許しを。 317 00:20:30,362 --> 00:20:33,199 ゆっ… ゆゆ… 許す! 許す 許す! 318 00:20:33,199 --> 00:20:35,701 朕は もう 疲れた! おっ… おしっこしたいし。 319 00:20:35,701 --> 00:20:38,370 戻る! 戻るで! 320 00:20:38,370 --> 00:20:42,875 《ていうか もう すでに ちょっと漏らしてもうてるし》 321 00:20:42,875 --> 00:20:46,378 (白石)これにて 散会! 322 00:20:46,378 --> 00:20:50,549 (おびえる声と笑い声) 323 00:20:50,549 --> 00:20:53,853 恥ずかしくないんやろうか。 ハゲ…。 324 00:21:00,826 --> 00:21:05,831 一生 土下座しとくつもりなん? 325 00:21:05,831 --> 00:21:07,833 まあ ええわ。 326 00:21:07,833 --> 00:21:11,504 聖夷降伏後の防衛費を 算定しといてや。 327 00:21:11,504 --> 00:21:14,006 3日以内や。 328 00:21:14,006 --> 00:21:16,008 あ~… それと 安心せえ。 329 00:21:16,008 --> 00:21:18,811 私は その先には 上らへん。 330 00:21:21,514 --> 00:21:23,516 今はな。 331 00:21:32,191 --> 00:21:35,694 (賀来)あのデブに 対抗できるんは 龍門さんだけ。 332 00:21:35,694 --> 00:21:38,364 私たちが 全力で 支えなければ…。 333 00:21:38,364 --> 00:21:40,866 うむ。 望むとこじゃ。 334 00:21:40,866 --> 00:21:43,369 < この日 辺境将軍隊➨ 335 00:21:43,369 --> 00:21:48,374 一般属員である 青輝たちの元へ 内示が下りた> 336 00:21:48,374 --> 00:21:50,376 阿佐馬芳経。 337 00:21:50,376 --> 00:21:53,379 第三十一武庫襲撃事件における➨ 338 00:21:53,379 --> 00:21:55,548 賊徒制圧の功績を評価し➨ 339 00:21:55,548 --> 00:21:59,552 辺境将軍隊 武庫令補佐に封ずる。 340 00:21:59,552 --> 00:22:03,822 はっ! 《昇進 きた~!》 341 00:22:03,822 --> 00:22:07,326 農政改定案立案の功績を評価し➨ 342 00:22:07,326 --> 00:22:10,996 ここに 辺境将軍隊 監事に封ずる。 343 00:22:10,996 --> 00:22:14,333 謹んで 命を受けよ。 三角青輝。 344 00:22:14,333 --> 00:22:16,335 はっ! 345 00:22:22,508 --> 00:22:24,677 <聖夷 羽前省。 346 00:22:24,677 --> 00:22:28,013 銀山警備隊 管轄区域> 347 00:22:28,013 --> 00:22:33,185 (弥々吉)輪島総帥。 芥生大統領の元へ➨ 348 00:22:33,185 --> 00:22:38,357 大和から 無条件降伏の勧告状が 届いたとの情報が入りました。 349 00:22:38,357 --> 00:22:41,193 無条件降伏? ふざけやがって! 350 00:22:41,193 --> 00:22:43,395 (桜虎)わかった。 351 00:22:47,533 --> 00:22:49,535 報告 ありがとう。