1 00:00:34,735 --> 00:00:37,237 <大和暦 57年 春。 2 00:00:37,237 --> 00:00:42,409 亡き妻 小紀との約束を果たすため 上阪した 三角青輝は➡ 3 00:00:42,409 --> 00:00:47,247 同じく 登龍門を目指す若者 阿佐馬芳経と 出会う。 4 00:00:47,247 --> 00:00:50,751 辺境将軍 龍門光英。 5 00:00:50,751 --> 00:00:53,754 彼が提示した 試験の内容は…> 6 00:00:53,754 --> 00:00:58,091 (龍門)私の膝を 地面に 着地させることができる者。 7 00:00:58,091 --> 00:01:00,093 以上。 8 00:01:00,093 --> 00:01:04,097 <志願者たちが 次々と 挫折していく中➡ 9 00:01:04,097 --> 00:01:07,601 静観していた 青輝と芳経であったが…> 10 00:01:07,601 --> 00:01:09,603 (賀来)んっ? 11 00:01:11,605 --> 00:01:16,610 (芳経)龍門辺境将軍。 その脚 もらいますわ。 12 00:02:56,743 --> 00:02:58,745 (青輝)あっ…。 13 00:03:01,415 --> 00:03:03,750 んっ…。 14 00:03:03,750 --> 00:03:08,255 (龍門)私の足を斬って 地面に 着地させよう思てたんやろ? 15 00:03:08,255 --> 00:03:12,259 そういう ぶっ飛んだ発想 嫌いやないで。 16 00:03:12,259 --> 00:03:14,261 が… 甘い。 17 00:03:16,263 --> 00:03:18,865 「すごい」の言い間違え ちゃいますの? えっ…。 18 00:03:24,438 --> 00:03:26,440 合格。 19 00:03:28,442 --> 00:03:31,111 えっ 待って 待って。 脚 斬ろうとするとか➡ 20 00:03:31,111 --> 00:03:33,046 倫理観 どうなってんねや。 21 00:03:33,046 --> 00:03:36,383 てか さっき 思いっ切り 龍門辺境将軍を蹴ってたし。 22 00:03:36,383 --> 00:03:38,385 あいつ やばない? 23 00:03:38,385 --> 00:03:42,722 なあ 君。 ごっつ すごい蹴りやな。 24 00:03:42,722 --> 00:03:45,225 名は? (志願者たち)お~! 25 00:03:45,225 --> 00:03:48,562 まずは 採用試験とはいえ➡ 26 00:03:48,562 --> 00:03:52,232 このような無礼を行ったこと 深く おわびいたします。 27 00:03:52,232 --> 00:03:55,068 そして 謹んで感謝いたします。 28 00:03:55,068 --> 00:03:59,906 私は 姓は 阿佐馬 名は 芳経と申します。 29 00:03:59,906 --> 00:04:03,243 阿佐馬…。 阿佐馬って 名門の… あの阿佐馬か? 30 00:04:03,243 --> 00:04:06,246 《滑稽。 ああ… 滑稽。 31 00:04:06,246 --> 00:04:09,082 誰かが 非難すれば 自分も 非難し➡ 32 00:04:09,082 --> 00:04:12,752 誰かが 褒めれば 手のひらを返して 自分も褒める。 33 00:04:12,752 --> 00:04:14,921 ほんま 軽蔑するわ。 34 00:04:14,921 --> 00:04:18,759 そのまま 一生 私の背中を 追いかけ続けたらええ。 35 00:04:18,759 --> 00:04:23,263 どうや? 三角君。 「本気で この世を変える」やと? 36 00:04:23,263 --> 00:04:26,099 この世を変えるのは 私や》 37 00:04:26,099 --> 00:04:29,603 君 靴ひも ほどけてんで。 んっ? ああ… ほんまや。 38 00:04:33,373 --> 00:04:36,710 んっ? 《なんやねん その余裕。 39 00:04:36,710 --> 00:04:38,712 なんで いいね できんねん。 40 00:04:38,712 --> 00:04:41,014 この七三地味男が!》 41 00:04:50,223 --> 00:04:52,726 (ざわめき) 42 00:04:56,229 --> 00:04:58,899 献上の品を持ってまいりました。 43 00:04:58,899 --> 00:05:02,402 んっ? 44 00:05:02,402 --> 00:05:06,072 《えっ 何? こいつ めちゃくちゃ こび売ってるやん》 45 00:05:06,072 --> 00:05:08,074 ((こびなど 売る必要性があるんなら➡ 46 00:05:08,074 --> 00:05:10,076 いくらでも 売ったります)) 47 00:05:10,076 --> 00:05:12,078 《確かに 言うてたけど。 48 00:05:12,078 --> 00:05:16,917 それ なんの調味料も かけてへん 純度100%の こびやん。 49 00:05:16,917 --> 00:05:18,919 ダッサ》 50 00:05:20,921 --> 00:05:23,089 (龍門)これは? 51 00:05:23,089 --> 00:05:26,927 戦で 負けないために 農政の改定を提案いたします。 52 00:05:26,927 --> 00:05:29,429 《はっ?》 はぁ? ノーセー? 53 00:05:29,429 --> 00:05:31,431 ノッ… ノーカイテー? 54 00:05:31,431 --> 00:05:33,533 ああ…。 55 00:05:33,533 --> 00:05:35,836 賀来! んっ… ここに。 56 00:05:38,705 --> 00:05:40,707 あっ これは…。 57 00:05:40,707 --> 00:05:44,377 《三角君 君は 一体 何を…》 58 00:05:44,377 --> 00:05:48,215 農政改定の目的は 辺境での農業生産力の向上。 59 00:05:48,215 --> 00:05:50,550 そして 常備兵の増強です。 60 00:05:50,550 --> 00:05:54,054 皆様 ご存じのとおり 大和の総兵数 36万のうち➡ 61 00:05:54,054 --> 00:05:57,724 辺境の常備兵は 愛知 福井 滋賀の 3郡 合わせても➡ 62 00:05:57,724 --> 00:06:00,560 総兵数の5分の1にも 満たない兵数です。 63 00:06:00,560 --> 00:06:03,730 それは なぜか? 辺境では 常備兵を増強できるほどの➡ 64 00:06:03,730 --> 00:06:07,400 農業生産力がないからです。 常備兵が 少ないとなると➡ 65 00:06:07,400 --> 00:06:10,403 戦の際に多くの兵が 地方から 出征しなくてはならない。 66 00:06:10,403 --> 00:06:12,405 これでは ばく大な費用を要し➡ 67 00:06:12,405 --> 00:06:14,574 多大な労力が 費やされてしまいます。 68 00:06:14,574 --> 00:06:17,911 そこで 辺境の荒廃した農地を 兵士に 開墾させて➡ 69 00:06:17,911 --> 00:06:19,913 生産力の向上を図ります。 70 00:06:19,913 --> 00:06:23,416 辺境3郡には 質がよく 農耕に向いた土地があります。 71 00:06:23,416 --> 00:06:26,086 ですので 大阪都周辺の田畑を廃止し➡ 72 00:06:26,086 --> 00:06:28,255 用水を辺境に輸送します。 73 00:06:28,255 --> 00:06:30,757 まずは 5万の兵士を 3郡に分けて 配置し➡ 74 00:06:30,757 --> 00:06:33,693 耕作させます。 5分の1を交代で休ませ➡ 75 00:06:33,693 --> 00:06:37,197 4万人が 常に耕作に当たり 同時に 守備に就かせます。 76 00:06:37,197 --> 00:06:39,366 計算しますと 水が豊富にあれば➡ 77 00:06:39,366 --> 00:06:41,868 現在の5倍の収穫が 期待できます。 78 00:06:41,868 --> 00:06:45,038 災害や諸費用を差し引いても 毎年150万tの穀物を➡ 79 00:06:45,038 --> 00:06:47,207 軍に 提供することができ 3年がたつと➡ 80 00:06:47,207 --> 00:06:50,043 450万tを 辺境に 蓄積することができます。 81 00:06:50,043 --> 00:06:53,213 これは 10万の軍勢の 5年分の食糧になります。 82 00:06:53,213 --> 00:06:55,215 これを基として 戦に臨めば➡ 83 00:06:55,215 --> 00:06:57,717 まず 敗戦には 至らないでしょう。 84 00:07:01,221 --> 00:07:04,524 見事や。 ほんまに 見事や。 85 00:07:06,559 --> 00:07:10,897 が… ほいで どないして 私の膝を着地させんねや? 86 00:07:10,897 --> 00:07:15,235 わしには 龍門辺境将軍の膝を 着地させることはできません。 87 00:07:15,235 --> 00:07:18,905 んっ? (志願者たち)えっ…。 88 00:07:18,905 --> 00:07:21,408 なんで? わしには➡ 89 00:07:21,408 --> 00:07:24,744 ツネちゃんさんのような 戦闘技術はありません。 90 00:07:24,744 --> 00:07:29,082 どう考えても この試験に 合格することはできんのです。 91 00:07:29,082 --> 00:07:32,252 ほな なんで これを? 92 00:07:32,252 --> 00:07:36,356 この農政改定案は わしが 登龍門が かなったときに➡ 93 00:07:36,356 --> 00:07:39,025 お渡しいたそうと思い 持参しました。 94 00:07:39,025 --> 00:07:41,861 しかし それが かなわないと思いましたので➡ 95 00:07:41,861 --> 00:07:44,030 今 お渡しした次第です。 96 00:07:44,030 --> 00:07:47,033 私は 君の名を知らん。 97 00:07:47,033 --> 00:07:51,037 このままでは 君の功績は 無になるが ええのか? 98 00:07:51,037 --> 00:07:53,540 もちろんです。 んっ…。 99 00:07:57,043 --> 00:07:59,879 合格。 (志願者たち)えっ… え~! 100 00:07:59,879 --> 00:08:02,215 すげえ! 101 00:08:02,215 --> 00:08:04,384 で… 名は? 102 00:08:04,384 --> 00:08:07,887 三角青輝です。 103 00:08:07,887 --> 00:08:10,890 (賀来)試験終了。 (タイマーの音) 104 00:08:10,890 --> 00:08:14,728 (龍門)今日は みんな よう来てくれた。 おっ…。 105 00:08:14,728 --> 00:08:17,230 己のよさを 見せることができずに➡ 106 00:08:17,230 --> 00:08:20,400 俗に言う 登龍門が かなわへんかった者たちは➡ 107 00:08:20,400 --> 00:08:22,402 また ここに来てほしい。 108 00:08:22,402 --> 00:08:26,072 出征時以外は 私は いつでも ここにおる。 109 00:08:26,072 --> 00:08:28,908 楽しみに 待ってんで。 110 00:08:28,908 --> 00:08:32,812 また 挑戦します! 次は 絶対 受かってやるで! 111 00:08:37,016 --> 00:08:40,353 一方は 武。 一方は 智。 112 00:08:40,353 --> 00:08:43,690 まさか この10分で こんな可能性のある2人に➡ 113 00:08:43,690 --> 00:08:45,692 巡り会えるとは…。 114 00:08:45,692 --> 00:08:50,697 阿佐馬芳経。 彼の度胸は 天下一品です。 115 00:08:50,697 --> 00:08:54,534 まだまだ 粗さが 目立ちますが おごらず 精進すれば➡ 116 00:08:54,534 --> 00:08:59,205 いずれ 大和を けん引する将に なるやもしれません。 うむ。 117 00:08:59,205 --> 00:09:02,208 (賀来)そして 三角青輝。 118 00:09:02,208 --> 00:09:04,878 彼には 大きな野望が 垣間見えますが➡ 119 00:09:04,878 --> 00:09:07,547 そのわりに 名声を渇望してへん。 120 00:09:07,547 --> 00:09:09,549 おもしろい男です。 121 00:09:09,549 --> 00:09:13,887 突然の合格にも 龍門さんが 自ら 膝を突くことを➡ 122 00:09:13,887 --> 00:09:17,557 狙ってたんかってくらい 動じひんかったし。 123 00:09:17,557 --> 00:09:21,728 ほんま 彼らの将来が楽しみ…。 124 00:09:21,728 --> 00:09:26,066 《んっ… まさか 狙ってた? 私が 膝を着地することを? 125 00:09:26,066 --> 00:09:28,067 いや… いやいや…》 126 00:09:31,404 --> 00:09:34,908 んっ…。 《まさか… なぁ…》 127 00:09:36,843 --> 00:09:39,512 <大和暦 57年 春。 128 00:09:39,512 --> 00:09:43,016 この日 青輝は 登龍門を成し遂げた。 129 00:09:43,016 --> 00:09:47,520 この先に 大きな時代の うねりが 待ち受けていることを➡ 130 00:09:47,520 --> 00:09:50,356 まだ 誰も知らない。 131 00:09:50,356 --> 00:09:53,359 敵も味方も 大義も裏切りも➡ 132 00:09:53,359 --> 00:09:55,695 すべてを飲み込み たどりつく世は➡ 133 00:09:55,695 --> 00:09:58,031 太平か 動乱か…> 134 00:09:58,031 --> 00:10:00,200 (喚声) 135 00:10:00,200 --> 00:10:02,535 <三角青輝。 136 00:10:02,535 --> 00:10:09,542 後に 奇才軍師と称される 彼の伝説が 今 始まる> 137 00:10:14,714 --> 00:10:19,219 <大和暦 59年 冬。 大阪都。 138 00:10:19,219 --> 00:10:22,055 青輝が 登龍門を成し遂げてから➡ 139 00:10:22,055 --> 00:10:25,391 もうすぐ 3年になろうかというころ…> 140 00:10:25,391 --> 00:10:30,063 (白石)大和帝陛下の おな~り~。 141 00:10:30,063 --> 00:10:40,073 ♬~ 142 00:10:40,073 --> 00:10:42,075 拝礼! 143 00:10:42,075 --> 00:10:46,079 (一同)大和帝陛下 万歳! 144 00:10:46,079 --> 00:10:48,081 万歳! 145 00:10:48,081 --> 00:10:51,751 万々歳! 万歳! 146 00:10:51,751 --> 00:10:55,922 万歳! 万歳! 万歳! 147 00:10:55,922 --> 00:10:57,924 (藤3世)もっ… もも… もうええ。 148 00:10:57,924 --> 00:11:01,427 なっ… 直れ。 149 00:11:01,427 --> 00:11:03,763 んっ… んっ…。 150 00:11:03,763 --> 00:11:06,432 あの えっと… 内務卿は? 151 00:11:06,432 --> 00:11:09,769 (隅岡)お手洗いに。 やけど もう 朝議 始まって…。 152 00:11:09,769 --> 00:11:12,605 お手洗いに。 おお… お手洗いかい。 153 00:11:12,605 --> 00:11:14,607 なら ええねん ええねん。 154 00:11:14,607 --> 00:11:18,111 生理現象やしな。 それは しかたっ… んっ…。 155 00:11:18,111 --> 00:11:21,948 ああ… かんでもうた。 しかたない。 ハハッ…。 156 00:11:21,948 --> 00:11:25,952 《怖っ… 内務卿の部下 相変わらず 怖っ!》 157 00:11:25,952 --> 00:11:31,291 (笑い声) 158 00:11:31,291 --> 00:11:33,793 んっ… んっ…。 159 00:11:40,066 --> 00:11:42,569 おっ… んっ? 160 00:11:45,071 --> 00:11:48,575 (殿器)あっ うん。 朝議やろうか。 161 00:11:48,575 --> 00:11:50,577 30分以内や。 162 00:11:50,577 --> 00:11:53,246 陛下の目前で あぐら? 163 00:11:53,246 --> 00:11:55,582 あいつ 何 考えてんねん。 164 00:11:55,582 --> 00:11:57,917 (笑い声) 165 00:11:57,917 --> 00:11:59,919 あっ えっと… 内務卿…。 166 00:11:59,919 --> 00:12:04,591 いつもは 朕の隣に あの 座ってたと思うねんけど。 167 00:12:04,591 --> 00:12:08,094 んっ? いっ… いや 好きなとこ すっ… 座ったらええ。 168 00:12:11,931 --> 00:12:14,133 上奏いたします。 169 00:12:16,102 --> 00:12:19,806 (白石)龍門辺境将軍。 上奏を許可する。 170 00:12:21,941 --> 00:12:24,110 偉大なる 大和帝陛下。 171 00:12:24,110 --> 00:12:26,946 約3年前より 実施しておりました➡ 172 00:12:26,946 --> 00:12:30,783 屯田政策の成果により 辺境3郡 合わせて➡ 173 00:12:30,783 --> 00:12:34,387 約10万の常備兵の増強に 成功しました。 174 00:12:34,387 --> 00:12:36,723 えっ 10… 10万? うせやろ? 175 00:12:36,723 --> 00:12:41,227 あの政策が 成功したやと? 誰もが 失敗する言うてたのに? 176 00:12:41,227 --> 00:12:46,566 先の長篠の戦いにて 降伏した 元武凰の兵士らも➡ 177 00:12:46,566 --> 00:12:50,069 この度 ようやく 辺境への異動が かないました。 178 00:12:50,069 --> 00:12:54,907 必ずや 戦場にて 尽力してくれるかと。 179 00:12:54,907 --> 00:12:56,909 ハゲごときが。 180 00:12:56,909 --> 00:12:59,912 そっ… そうやな! すごいぞ 龍門。 181 00:12:59,912 --> 00:13:03,082 《なんか よく わからんけど とりあえず 褒めとこ》 182 00:13:03,082 --> 00:13:05,918 偉大なる 大和帝陛下。 183 00:13:05,918 --> 00:13:09,922 龍門が行った 政策が どう すごいか➡ 184 00:13:09,922 --> 00:13:11,924 わかってへんのちゃいまっか? 185 00:13:11,924 --> 00:13:13,926 《えっ ちょ… 超能力?》 186 00:13:13,926 --> 00:13:15,928 龍門はですね➡ 187 00:13:15,928 --> 00:13:21,434 長年 施策してきた 民屯を 潔く 軍屯に改定しはったんです。 188 00:13:21,434 --> 00:13:24,771 約3年前の辺境の常備兵数は➡ 189 00:13:24,771 --> 00:13:29,442 愛知 3万3,000。 滋賀 1万。 福井 1万5,000。 190 00:13:29,442 --> 00:13:31,444 合わせて 5万8,000。 191 00:13:31,444 --> 00:13:35,548 これを 龍門は 僅か3年で 10万に 増やしたんです。 192 00:13:35,548 --> 00:13:37,550 つまり 何倍ですか? 193 00:13:37,550 --> 00:13:40,053 えっ? え~っと…。 194 00:13:40,053 --> 00:13:44,557 1.7倍。 これは いずこかの州司に封じ➡ 195 00:13:44,557 --> 00:13:47,560 あまたの褒章を 与えるべき功績です。 196 00:13:47,560 --> 00:13:50,063 なのに それを 知ったかぶりしたうえ➡ 197 00:13:50,063 --> 00:13:53,399 称賛だけして 地位や褒章は 与えへん。 198 00:13:53,399 --> 00:13:58,404 これは 君主にあるまじき 愚鈍な行為やと思いまへんか? 199 00:13:58,404 --> 00:14:00,573 ぐっ…。 《えっ… はっ?》 200 00:14:00,573 --> 00:14:02,575 《ついに きゃつ…》 201 00:14:02,575 --> 00:14:06,245 《役人たち:みかどを 辱めやがった!》 202 00:14:06,245 --> 00:14:08,414 あっ 内務卿の言うとおりや! 203 00:14:08,414 --> 00:14:11,751 朕が 悪かった! すまん 龍門! 204 00:14:11,751 --> 00:14:14,921 褒章も 与えるし 地位は… えっと…。 205 00:14:14,921 --> 00:14:18,758 改めて 詔勅を出す。 受け取ってくれるか? 206 00:14:18,758 --> 00:14:22,762 偉大なる 大和帝陛下。 喜んで賜ります。 207 00:14:22,762 --> 00:14:26,065 そっ… そうか! よかった。 208 00:14:28,768 --> 00:14:31,104 《みかどの目前に 座ったうえに➡ 209 00:14:31,104 --> 00:14:34,874 ついに 朝議の場で みかどを辱めるとは…。 210 00:14:34,874 --> 00:14:37,210 内務卿 平殿器よ…。 211 00:14:37,210 --> 00:14:41,380 その先に 上るつもりちゃうやろな?》 212 00:14:41,380 --> 00:14:44,217 (賀来)龍門さん 大丈夫かな? 213 00:14:44,217 --> 00:14:48,221 (長嶺)朝議は 戦とは違っで。 心配なかど。 214 00:14:48,221 --> 00:14:52,225 長嶺さん。 私が言うてるのは あのデブが➡ 215 00:14:52,225 --> 00:14:55,228 そろそろ なんか 仕掛けてくるん ちゃうかってことです。 216 00:14:55,228 --> 00:14:58,064 平殿器か…。 うむ。 217 00:14:58,064 --> 00:15:02,902 みかどの皇后は デブの実の娘。 大和の主要な役職は➡ 218 00:15:02,902 --> 00:15:06,572 地方の隅々まで すべて 平家が牛耳ってます。 219 00:15:06,572 --> 00:15:09,409 先帝毒殺事件から 22年。 220 00:15:09,409 --> 00:15:11,911 時は すでに満ちていると 言えるでしょう。 221 00:15:11,911 --> 00:15:14,747 確かに。 222 00:15:14,747 --> 00:15:18,918 (賀来)あっ! 菅生さん。 角砂糖 今日 3つ目ですよ。 223 00:15:18,918 --> 00:15:21,254 奥さんに 怒られても 知りませんからね。 224 00:15:21,254 --> 00:15:24,590 (菅生)うむ。 あのデブにとって➡ 225 00:15:24,590 --> 00:15:27,093 龍門さんと 辺境将軍隊は➡ 226 00:15:27,093 --> 00:15:32,265 平家に くみしない役人の中でも いちばん 目障りな存在です。 227 00:15:32,265 --> 00:15:34,867 例の彼が提案した 屯田政策が➡ 228 00:15:34,867 --> 00:15:37,036 目覚ましい成果を 上げていることも➡ 229 00:15:37,036 --> 00:15:40,239 当然 快く思ってないはず。 230 00:15:43,709 --> 00:15:47,880 (藤3世)りゅ… 龍門よ。 じょ… 上奏は 以上か? 231 00:15:47,880 --> 00:15:49,882 もう1点。 232 00:15:49,882 --> 00:15:53,719 ここ 数年で より一層 寒冷化が進みました。 233 00:15:53,719 --> 00:15:55,721 我が国と 緊張状態にある➡ 234 00:15:55,721 --> 00:15:58,891 聖夷に潜入させた 忍官によりますと➡ 235 00:15:58,891 --> 00:16:02,562 北国 聖夷では 多くの民が 食糧難に陥り➡ 236 00:16:02,562 --> 00:16:05,398 困窮を極めているとのことです。 237 00:16:05,398 --> 00:16:08,234 聖夷政府の対応策も 失敗を重ね➡ 238 00:16:08,234 --> 00:16:13,739 各地で 反政府暴動が 相次いでいるとのこと。 239 00:16:13,739 --> 00:16:19,745 故に 聖夷軍の大和への西征は 限りなく不可能に近いでしょう。 240 00:16:19,745 --> 00:16:22,748 つっ… つまり 我が国からすれば➡ 241 00:16:22,748 --> 00:16:26,085 今が 聖夷を攻略する チャンスってことやな。 242 00:16:26,085 --> 00:16:28,254 仰せのとおり この機に乗じて➡ 243 00:16:28,254 --> 00:16:31,757 我が国が 北伐を行うという 手もありますが➡ 244 00:16:31,757 --> 00:16:34,861 この極寒の中での遠征は➡ 245 00:16:34,861 --> 00:16:40,199 いくら 食糧と兵が豊富とはいえ 難航を極めると 予想されます。 246 00:16:40,199 --> 00:16:44,370 ほっ… ほな 春先まで待って 一気に 攻めるっていうのは…。 247 00:16:44,370 --> 00:16:46,539 あっ それか 現状維持? 248 00:16:46,539 --> 00:16:49,542 一点 懸念すべきことがあります。 249 00:16:49,542 --> 00:16:52,712 そっ… それは? (唾をのむ音) 250 00:16:52,712 --> 00:16:56,716 (龍門)有能な独裁者の誕生です。 251 00:16:56,716 --> 00:17:00,319 どっ… 独裁者? んっ…。 252 00:17:02,388 --> 00:17:04,390 (龍門)このような 状況下において➡ 253 00:17:04,390 --> 00:17:07,894 有能な独裁者が誕生し 変革をもたらす。 254 00:17:07,894 --> 00:17:12,398 これは 歴史を広く見ても 大いにありえます。 255 00:17:12,398 --> 00:17:15,902 独裁者が 現状に不満を持つ 民衆をあおり➡ 256 00:17:15,902 --> 00:17:19,906 大和へ侵攻してくる可能性は ゼロではありません。 257 00:17:19,906 --> 00:17:24,243 今すぐにでも 聖夷とは 休戦協定を締結し➡ 258 00:17:24,243 --> 00:17:28,347 断続的な外交 貿易を行うのが 得策かと。 259 00:17:30,416 --> 00:17:32,685 龍門よ えらい弱気やん? 260 00:17:32,685 --> 00:17:34,854 戦は 国家の重大事です。 261 00:17:34,854 --> 00:17:39,859 国民の生死 国家の存亡が 懸かっております。 262 00:17:39,859 --> 00:17:42,695 故に 辺境将軍として 慎重に…。 263 00:17:42,695 --> 00:17:47,033 あっ うん。 君が 臆病者なのは もう わかったから。 264 00:17:47,033 --> 00:17:49,702 まあ そう心配すな。 265 00:17:49,702 --> 00:17:52,872 聖夷の件については 問題ないから。 266 00:17:52,872 --> 00:17:54,874 と… 言いますと? 267 00:17:54,874 --> 00:17:58,044 あっ うん。 聖夷には もう すでに➡ 268 00:17:58,044 --> 00:18:01,380 無条件降伏の勧告状 送ってんねん。 269 00:18:01,380 --> 00:18:04,550 (役人たち)無条件… 降伏勧告? 270 00:18:04,550 --> 00:18:07,887 ななな… 内務卿! 朕は 聞いてへんで。 271 00:18:07,887 --> 00:18:09,889 今 言いましたやん。 272 00:18:09,889 --> 00:18:13,559 あっ えっ? せやな。 273 00:18:13,559 --> 00:18:18,397 無条件での降伏勧告は 聖夷の怒りを買いかねません。 274 00:18:18,397 --> 00:18:22,601 直ちに使者を送り まずは 休戦に とどめるべきかと。 275 00:18:25,404 --> 00:18:29,075 (殿器)ええか? 臆病者の龍門よ。 276 00:18:29,075 --> 00:18:33,346 我が国は いまだかつて 戦に 敗れたことがない。 277 00:18:33,346 --> 00:18:37,850 たかが聖夷相手に休戦など なまぬるいわ。 278 00:18:37,850 --> 00:18:40,019 やつらは 白旗を上げる。 279 00:18:40,019 --> 00:18:42,021 必ずや。 280 00:18:45,691 --> 00:18:48,494 どうか ご再考を。 281 00:18:50,696 --> 00:18:53,499 (ざわめきと笑い声) 282 00:19:10,049 --> 00:19:14,720 あ~… しんど。 臆病者の龍門よ 下がれ。 283 00:19:14,720 --> 00:19:16,722 情けない。 284 00:19:19,558 --> 00:19:21,560 一生 土下座しとけ。 285 00:19:21,560 --> 00:19:23,896 は~い 次や 次。 286 00:19:23,896 --> 00:19:26,399 (花田)上奏いたします! 287 00:19:26,399 --> 00:19:29,568 花田大司礼。 上奏を許可する。 288 00:19:29,568 --> 00:19:34,507 平内務卿。 降伏勧告状には 印璽が 必要なはず。 289 00:19:34,507 --> 00:19:37,009 陛下に 無断で 印璽を使用することは➡ 290 00:19:37,009 --> 00:19:39,011 重罪に 値します! 291 00:19:39,011 --> 00:19:41,013 (中本)じょ… 上奏します! 292 00:19:41,013 --> 00:19:45,184 (白石)中本大司書 上奏を許可…。 平内務卿は この数年間➡ 293 00:19:45,184 --> 00:19:49,021 陛下の代行とし 全国へ行幸に参られました。 294 00:19:49,021 --> 00:19:51,524 我が 司書府には 何百通の報告書が➡ 295 00:19:51,524 --> 00:19:54,527 届いております。 その内容は すべて➡ 296 00:19:54,527 --> 00:19:57,029 内務卿による 不当な理由での➡ 297 00:19:57,029 --> 00:20:00,533 処刑 刑罰 徴税。 298 00:20:00,533 --> 00:20:02,535 これは 明らかな職権乱用。 299 00:20:02,535 --> 00:20:05,538 一刻も早く 内務卿を厳罰に処すべきかと。 300 00:20:05,538 --> 00:20:08,207 そっ… そうや! こんなやつが 全権 握ってるとか➡ 301 00:20:08,207 --> 00:20:10,209 おかしいやろ! とっとと 辞任せえ! 302 00:20:10,209 --> 00:20:14,547 いや 死罪やろ! (役人たち)死罪! 死罪! 303 00:20:14,547 --> 00:20:16,549 死罪! 304 00:20:19,385 --> 00:20:22,722 (中本/花田)んっ…。 305 00:20:22,722 --> 00:20:26,225 死罪 死罪。 5秒以内。 306 00:20:26,225 --> 00:20:28,227 にゅっ。 307 00:20:28,227 --> 00:20:30,229 あっ…。 ずうっ! ぐんっ! 308 00:20:30,229 --> 00:20:33,399 ギャッ! 309 00:20:33,399 --> 00:20:41,574 (おびえる声) 310 00:20:41,574 --> 00:20:43,909 偉大なる 大和帝陛下。 311 00:20:43,909 --> 00:20:46,579 えっ あっ… あっ はい。 312 00:20:46,579 --> 00:20:49,248 宮中に 武装した将兵の入場を許し➡ 313 00:20:49,248 --> 00:20:52,752 血が流れたこと 深く おわびいたします。 314 00:20:52,752 --> 00:20:58,424 彼らの罪状は 私を 嫌な気持ちにさせたことです。 315 00:20:58,424 --> 00:21:01,093 直ちに 代わりの者を 推挙しますので➡ 316 00:21:01,093 --> 00:21:03,095 どうか お許しを。 317 00:21:03,095 --> 00:21:05,931 ゆっ… ゆゆ… 許す! 許す 許す! 318 00:21:05,931 --> 00:21:08,434 朕は もう 疲れた! おっ… おしっこしたいし。 319 00:21:08,434 --> 00:21:11,103 戻る! 戻るで! 320 00:21:11,103 --> 00:21:15,608 《ていうか もう すでに ちょっと漏らしてもうてるし》 321 00:21:15,608 --> 00:21:19,111 (白石)これにて 散会! 322 00:21:19,111 --> 00:21:23,282 (おびえる声と笑い声) 323 00:21:23,282 --> 00:21:26,585 恥ずかしくないんやろうか。 ハゲ…。 324 00:21:33,559 --> 00:21:38,564 一生 土下座しとくつもりなん? 325 00:21:38,564 --> 00:21:40,566 まあ ええわ。 326 00:21:40,566 --> 00:21:44,236 聖夷降伏後の防衛費を 算定しといてや。 327 00:21:44,236 --> 00:21:46,739 3日以内や。 328 00:21:46,739 --> 00:21:48,741 あ~… それと 安心せえ。 329 00:21:48,741 --> 00:21:51,544 私は その先には 上らへん。 330 00:21:54,246 --> 00:21:56,248 今はな。 331 00:22:04,924 --> 00:22:08,427 (賀来)あのデブに 対抗できるんは 龍門さんだけ。 332 00:22:08,427 --> 00:22:11,096 私たちが 全力で 支えなければ…。 333 00:22:11,096 --> 00:22:13,599 うむ。 望むとこじゃ。 334 00:22:13,599 --> 00:22:16,101 < この日 辺境将軍隊➡ 335 00:22:16,101 --> 00:22:21,106 一般属員である 青輝たちの元へ 内示が下りた> 336 00:22:21,106 --> 00:22:23,108 阿佐馬芳経。 337 00:22:23,108 --> 00:22:26,111 第三十一武庫襲撃事件における➡ 338 00:22:26,111 --> 00:22:28,280 賊徒制圧の功績を評価し➡ 339 00:22:28,280 --> 00:22:32,284 辺境将軍隊 武庫令補佐に封ずる。 340 00:22:32,284 --> 00:22:36,555 はっ! 《昇進 きた~!》 341 00:22:36,555 --> 00:22:40,059 農政改定案立案の功績を評価し➡ 342 00:22:40,059 --> 00:22:43,729 ここに 辺境将軍隊 監事に封ずる。 343 00:22:43,729 --> 00:22:47,066 謹んで 命を受けよ。 三角青輝。 344 00:22:47,066 --> 00:22:49,068 はっ! 345 00:22:55,241 --> 00:22:57,409 <聖夷 羽前省。 346 00:22:57,409 --> 00:23:00,746 銀山警備隊 管轄区域> 347 00:23:00,746 --> 00:23:05,918 (弥々吉)輪島総帥。 芥生大統領の元へ➡ 348 00:23:05,918 --> 00:23:11,090 大和から 無条件降伏の勧告状が 届いたとの情報が入りました。 349 00:23:11,090 --> 00:23:13,926 無条件降伏? ふざけやがって! 350 00:23:13,926 --> 00:23:16,128 (桜虎)わかった。 351 00:23:20,266 --> 00:23:22,268 報告 ありがとう。