1 00:00:42,676 --> 00:00:47,848 <大和暦 60年 春> (歓声) 2 00:00:47,848 --> 00:00:50,183 <一夜にして 威光回復を成した➡ 3 00:00:50,183 --> 00:00:54,354 聖夷総帥 輪島桜虎に対し➡ 4 00:00:54,354 --> 00:00:57,190 福井 嶺北城に 籠城を決めた➡ 5 00:00:57,190 --> 00:01:01,194 辺境将軍 龍門光英率いる大和軍は➡ 6 00:01:01,194 --> 00:01:05,032 劣勢を強いられていた。 7 00:01:05,032 --> 00:01:07,868 そのころ 大阪都では➡ 8 00:01:07,868 --> 00:01:11,705 軍師 賀来泰明に託された使命を 果たすべく➡ 9 00:01:11,705 --> 00:01:13,707 1人の青年が みかどへの➡ 10 00:01:13,707 --> 00:01:16,543 拝謁を願い出る> 11 00:01:16,543 --> 00:01:18,545 (青輝)んっ…。 12 00:01:18,545 --> 00:01:26,386 辺境将軍隊 監事 三角青輝が 大和帝陛下に 拝謁いたします。 13 00:01:26,386 --> 00:01:29,890 <三角青輝。 よわい 18。 14 00:01:29,890 --> 00:01:33,493 愛媛の末端司農官に すぎなかった彼が➡ 15 00:01:33,493 --> 00:01:37,664 亡き妻 小紀との約束である 登龍門を果たし➡ 16 00:01:37,664 --> 00:01:42,669 辺境将軍隊へ入隊してから 3年の月日が 過ぎていた> 17 00:01:44,671 --> 00:01:48,675 (殿器)で? 君は ここに 何をしに来たんや? 18 00:01:52,512 --> 00:01:57,017 陛下より 撤退の勅書を賜りたく。 19 00:01:57,017 --> 00:01:59,720 (藤3世)んっ… んっ… んっ… んっ!? 20 00:02:02,022 --> 00:02:06,326 <果たして 青輝の見据える先は…> 21 00:03:45,158 --> 00:03:49,663 はぁ? 撤退など ありえん! うっ…。 そうや! 22 00:03:49,663 --> 00:03:53,667 戦線にて 多くの味方が 苦戦しとるときに 撤退とは! 23 00:03:53,667 --> 00:03:58,338 そのとおり! 援軍を送れば 聖夷軍が壊滅するのは 明白! 24 00:03:58,338 --> 00:04:00,340 それを撤退とは…。 25 00:04:00,340 --> 00:04:03,677 暴論も 暴論ちゃいますか? 三角監事! 26 00:04:03,677 --> 00:04:05,679 《ななな… なんで 撤退? 27 00:04:05,679 --> 00:04:09,182 大阪の軍率いれば 聖夷に 勝てるんちゃう?》 28 00:04:09,182 --> 00:04:14,187 あの~… そもそも 話ちゃうくないですか? 29 00:04:14,187 --> 00:04:16,523 三角監事。 30 00:04:16,523 --> 00:04:20,527 陛下に 援軍要請するために 参殿したにもかかわらず➡ 31 00:04:20,527 --> 00:04:24,364 まさかの援軍要請をせえへん? 32 00:04:24,364 --> 00:04:28,368 陛下を欺いての上奏は 重罪。 33 00:04:28,368 --> 00:04:32,806 時間が限られた中 このような ふざけた者を相手にするのも➡ 34 00:04:32,806 --> 00:04:35,308 な~んか だるいですし➡ 35 00:04:35,308 --> 00:04:38,812 陛下 彼を 即 死罪にすべきかと。 36 00:04:38,812 --> 00:04:41,148 しし… 死罪? 37 00:04:41,148 --> 00:04:43,984 同意にございます。 死罪にすべきです。 38 00:04:43,984 --> 00:04:47,654 どうか ご命令を。 (鮪)うむ…。 39 00:04:47,654 --> 00:04:49,823 皆様方。 んっ…。 40 00:04:49,823 --> 00:04:52,659 そう興奮しないでください。 41 00:04:52,659 --> 00:04:54,661 確かに 正殿前にて➡ 42 00:04:54,661 --> 00:04:58,331 辺境将軍隊からの援軍要請が いかに 肝要であるかを➡ 43 00:04:58,331 --> 00:05:01,501 守衛殿に ご説明した覚えはありますが➡ 44 00:05:01,501 --> 00:05:06,673 あくまで 私は 援軍の件で 参ったと申したまで。 んっ? 45 00:05:06,673 --> 00:05:09,676 陛下に 援軍要請するために参った。 46 00:05:09,676 --> 00:05:11,978 とは ひと言も 申しておりません。 47 00:05:14,014 --> 00:05:18,351 あっ うん。 三角監事の言うとおりです。 48 00:05:18,351 --> 00:05:21,688 守衛との会話は 一言一句 抜かりなく➡ 49 00:05:21,688 --> 00:05:25,358 我が部下が 記録してます。 ぬぐぐ… ぐっ… ん~…。 50 00:05:25,358 --> 00:05:29,196 がっ… ああ…。 51 00:05:29,196 --> 00:05:34,301 せやけど 三角監事 撤退は あかん。 52 00:05:34,301 --> 00:05:39,806 仮に 龍門が 一時的に撤退し 再度 出撃して 聖夷軍を破れば➡ 53 00:05:39,806 --> 00:05:45,312 龍門の将軍職 続投に 異論を示す者は おらへんやろう。 54 00:05:45,312 --> 00:05:49,482 やけど その間 福井は どないすんねや? 55 00:05:49,482 --> 00:05:51,484 福井に住む 民は? 56 00:05:51,484 --> 00:05:55,822 聖夷領で 孤立した 3万以上の兵士らは? 57 00:05:55,822 --> 00:05:59,326 龍門が 再度 出撃するにも 日数がかかる。 58 00:05:59,326 --> 00:06:03,830 その間 聖夷軍が おとなしく 待ってくれるとでも? 59 00:06:03,830 --> 00:06:07,167 もし 聖夷軍が孤立した軍に➡ 60 00:06:07,167 --> 00:06:11,171 一斉に 攻撃を仕掛けたら どないすんねや? 61 00:06:15,008 --> 00:06:20,013 聖夷領で 孤立した軍には 私の大事な息子もおる。 62 00:06:20,013 --> 00:06:24,684 君は 龍門の軍権を 守ることができれば➡ 63 00:06:24,684 --> 00:06:29,022 その他の犠牲など どうでもええと? 64 00:06:29,022 --> 00:06:31,858 それとも あれか? 65 00:06:31,858 --> 00:06:35,962 君の妻は 私の命で 死罪になった。 66 00:06:35,962 --> 00:06:38,798 君は その報復に➡ 67 00:06:38,798 --> 00:06:42,302 私の息子を 見殺しにするつもりか? 68 00:06:42,302 --> 00:06:44,804 確かに 撤退をすれば➡ 69 00:06:44,804 --> 00:06:48,141 平内務卿のご子息のお命は ないでしょう。 70 00:06:48,141 --> 00:06:50,143 そうか。 71 00:06:50,143 --> 00:06:53,313 それは 残念や。 なっ…。 72 00:06:53,313 --> 00:06:56,650 (殿器)ごっつい 嫌な気分。 うっ…。 73 00:06:56,650 --> 00:06:58,652 しかしながら。 んっ…。 74 00:06:58,652 --> 00:07:00,654 私は 撤退を提案するために➡ 75 00:07:00,654 --> 00:07:02,956 ここに 参ったわけではありません。 76 00:07:07,661 --> 00:07:11,831 《自分 さっき 「撤退の勅書くれ」 って言うたやん》 77 00:07:11,831 --> 00:07:15,669 いま一度 申し上げますが 私が こたび 参殿したのは➡ 78 00:07:15,669 --> 00:07:18,672 陛下に 撤退を提案するためではなく➡ 79 00:07:18,672 --> 00:07:22,509 撤退の勅書を賜るため。 んっ? 80 00:07:22,509 --> 00:07:25,345 そして その目的は 偽装撤退からの➡ 81 00:07:25,345 --> 00:07:29,349 日本時代末期の遺産を用いた 伏兵戦法によって➡ 82 00:07:29,349 --> 00:07:32,185 聖夷軍を 一網打尽にすることにあります。 83 00:07:32,185 --> 00:07:36,122 (大臣たち)んっ? 《何? 何? 何? どういうこと?》 84 00:07:36,122 --> 00:07:38,124 ただ 撤退するのでは➡ 85 00:07:38,124 --> 00:07:41,127 伏兵がおると 敵軍に 勘ぐられる可能性があります。 86 00:07:41,127 --> 00:07:45,966 そこで 勅書を発することで 聖夷軍に 真の撤退だと思わせ➡ 87 00:07:45,966 --> 00:07:49,469 伏兵 そして 敗走を装った部隊によって➡ 88 00:07:49,469 --> 00:07:52,472 聖夷軍を 3面 包囲し 打ち破る戦法です。 89 00:07:52,472 --> 00:07:56,643 《いわゆる 島津の釣り野伏せ》 90 00:07:56,643 --> 00:07:58,645 作戦の実行場所は➡ 91 00:07:58,645 --> 00:08:03,983 記室令 守山金汰の流刑地 越前県 織田。 92 00:08:03,983 --> 00:08:06,820 織田は 四方を山に囲まれた 盆地であり➡ 93 00:08:06,820 --> 00:08:11,157 更に 日本時代末期の動乱以降は ゴーストタウン化しており➡ 94 00:08:11,157 --> 00:08:14,661 伏兵を配置するにも 非常に適した地です。 95 00:08:14,661 --> 00:08:17,163 しかし 嶺北の兵を動かせば➡ 96 00:08:17,163 --> 00:08:20,166 聖夷軍に 作戦が露見する可能性がある。 97 00:08:20,166 --> 00:08:25,839 そこで 守山記室令を護送した 兵士たちを伏兵として使います。 98 00:08:25,839 --> 00:08:29,342 されど 護送兵の数は 200人ほど。 99 00:08:29,342 --> 00:08:34,781 この僅かな兵数で どのようにして 包囲網を構築するか。 100 00:08:34,781 --> 00:08:39,619 それが 日本時代末期の遺産➡ 101 00:08:39,619 --> 00:08:41,955 廃車を用いた包囲網です。 102 00:08:41,955 --> 00:08:45,125 《なんで いきなり 歯医者が出てくんの?》 103 00:08:45,125 --> 00:08:48,294 まず 撤退の勅書が 到着後➡ 104 00:08:48,294 --> 00:08:51,631 龍門辺境将軍率いる部隊が 敗走を装い➡ 105 00:08:51,631 --> 00:08:56,136 聖夷軍の追撃を 誘発させて 織田に導きます。 106 00:08:56,136 --> 00:08:59,639 一方 守山記室令が率いる 伏兵部隊は➡ 107 00:08:59,639 --> 00:09:03,643 聖夷軍の進軍予想経路の側面に 大量の廃車を配備。 108 00:09:03,643 --> 00:09:06,479 聖夷軍が 織田に 足を踏み入れたら➡ 109 00:09:06,479 --> 00:09:10,817 龍門辺境将軍率いる部隊が 反転して 攻撃を仕掛け➡ 110 00:09:10,817 --> 00:09:14,821 続けて 伏兵部隊が 崖上より 廃車を投下して➡ 111 00:09:14,821 --> 00:09:19,325 聖夷軍を攻撃。 更に 退路を断てば➡ 112 00:09:19,325 --> 00:09:21,327 その言葉の意味どおり➡ 113 00:09:21,327 --> 00:09:24,998 聖夷軍を一網打尽に できるでしょう。 (大臣たち)あっ。 114 00:09:24,998 --> 00:09:26,100 《んっ… んっ… んっ?》 115 00:09:29,669 --> 00:09:31,671 (殿器)あっ うん。 116 00:09:31,671 --> 00:09:33,940 見事な策や。 117 00:09:33,940 --> 00:09:36,609 辺境将軍隊が 事前に その はかりごとを➡ 118 00:09:36,609 --> 00:09:41,781 張り巡らせたことについても 評価に 値するやろう。 119 00:09:41,781 --> 00:09:44,284 せやけど…。 (はなをすする音) 120 00:09:44,284 --> 00:09:49,122 たかが 聖夷相手に 伏兵など なまぬるいわ。 121 00:09:49,122 --> 00:09:52,792 肝心なのは やつらに 大和は 征服できへんと➡ 122 00:09:52,792 --> 00:09:55,462 わからせることや。 そのためにも➡ 123 00:09:55,462 --> 00:10:01,134 援軍出動によって 完膚なきまでに 聖夷を潰すべきやと思わへんか? 124 00:10:01,134 --> 00:10:04,471 思いません。 なぜなら 援軍を出動すれば➡ 125 00:10:04,471 --> 00:10:08,808 東国 武凰が参戦する可能性が 大いにあるからです。 126 00:10:08,808 --> 00:10:11,144 ぶぶぶぶ… ぶっ… 武凰!? 127 00:10:11,144 --> 00:10:13,980 目下 皆様 ご存じのとおり➡ 128 00:10:13,980 --> 00:10:16,983 辺境将軍隊における 多くの要職の者が➡ 129 00:10:16,983 --> 00:10:19,152 聖夷軍からの 防衛に 当たっており➡ 130 00:10:19,152 --> 00:10:22,322 武凰との国境である 愛知方面は 手薄。 131 00:10:22,322 --> 00:10:24,657 つまり この機に乗じて➡ 132 00:10:24,657 --> 00:10:26,659 武凰が参戦する 可能性は➡ 133 00:10:26,659 --> 00:10:29,996 大いにあります。 更に もう1つ。 134 00:10:29,996 --> 00:10:36,002 初代 武凰帝 鳳条桃邦 初代 武凰軍師 武蔵守重楼など➡ 135 00:10:36,002 --> 00:10:39,672 武凰の建国に携わった者の ほとんどが 高齢であり➡ 136 00:10:39,672 --> 00:10:44,344 我が国を滅ぼす 最後の機会だと もくろんでいる可能性が高い。 137 00:10:44,344 --> 00:10:47,680 もし 福井に援軍を出せば 愛知方面だけではなく➡ 138 00:10:47,680 --> 00:10:51,851 大阪すらも 手薄になり 聖夷と武凰 両面に敵を抱え➡ 139 00:10:51,851 --> 00:10:54,521 三国間の戦になる おそれがあります。 140 00:10:54,521 --> 00:10:57,023 《えっ… えっ? やばない? めっちゃ やばない?》 141 00:10:57,023 --> 00:10:59,359 三国間の戦? おもしろそうやないけ! 142 00:10:59,359 --> 00:11:01,361 望むところや! 143 00:11:01,361 --> 00:11:03,696 笑止! (大臣たち)あっ…。 144 00:11:03,696 --> 00:11:08,034 皆様方は 辺境から離れた 安全な地におられるがゆえ➡ 145 00:11:08,034 --> 00:11:10,036 事の重大性が わからず➡ 146 00:11:10,036 --> 00:11:13,540 戦争を スポーツ大会や 漫画の物語か何かだと➡ 147 00:11:13,540 --> 00:11:16,209 思っておられるのか? (大臣たち)えっ? 148 00:11:16,209 --> 00:11:21,214 三国間の戦争になれば 戦が 長期化する可能性が高い。 149 00:11:21,214 --> 00:11:24,551 戦が 長期化すれば 出費がかさむだけではなく➡ 150 00:11:24,551 --> 00:11:27,720 土地は 荒れ果て 農業も ままならねえ。 151 00:11:27,720 --> 00:11:29,722 農業が ままならなくなれば➡ 152 00:11:29,722 --> 00:11:32,659 食えねえ人間が増え 国内でも 争いが起き➡ 153 00:11:32,659 --> 00:11:36,496 多大なる人命が失われる。 154 00:11:36,496 --> 00:11:40,667 皆様方は 人の命をなんだと心得る。 155 00:11:40,667 --> 00:11:43,002 (大臣たち)あっ…。 あっ…。 156 00:11:43,002 --> 00:11:46,306 フッ…。 フッ…。 157 00:11:48,341 --> 00:11:52,011 申し上げます 陛下。 《えっ… 何?》 158 00:11:52,011 --> 00:11:54,180 戦争の本質とは➡ 159 00:11:54,180 --> 00:11:58,518 軍事力の正面衝突によって 勝敗を決することではなく➡ 160 00:11:58,518 --> 00:12:00,853 敵国の意図を くじくことにあります。 161 00:12:00,853 --> 00:12:02,855 《何? 何? 何?》 162 00:12:02,855 --> 00:12:05,858 大軍を用いて 敵国を屈服させるなど➡ 163 00:12:05,858 --> 00:12:10,530 戦争において 最も拙劣な手法。 孫子いわく➡ 164 00:12:10,530 --> 00:12:15,368 国を全うするを上と為し 国を破るは之れに次ぐ。 165 00:12:15,368 --> 00:12:19,872 軍を全うするを上と為し 軍を破るは これに次ぐ。 166 00:12:19,872 --> 00:12:24,711 戦わずして人の兵を屈するは 善の善なる者なり。 167 00:12:24,711 --> 00:12:27,880 《戦わずして 勝てってこと?》 168 00:12:27,880 --> 00:12:32,218 武凰は 3年前 平内務卿が 陛下の代理で➡ 169 00:12:32,218 --> 00:12:35,154 全国各地を 巡行している隙を見て➡ 170 00:12:35,154 --> 00:12:40,159 我が国の関門を突破して 長篠に侵攻した事実があります。 171 00:12:40,159 --> 00:12:42,495 武凰が 参戦したうえに➡ 172 00:12:42,495 --> 00:12:45,164 聖夷が 我が国の大援軍との 戦闘を見据えた➡ 173 00:12:45,164 --> 00:12:50,003 大規模な作戦を考えていれば 大軍を失う可能性もございます。 174 00:12:50,003 --> 00:12:52,005 あっ! 175 00:12:52,005 --> 00:12:55,675 ((龍門:聖夷の偽計であれば 大軍を失うんですぞ)) 176 00:12:55,675 --> 00:12:57,677 んっ…。 177 00:12:57,677 --> 00:13:00,680 援軍か… 伏兵か…。 178 00:13:00,680 --> 00:13:04,350 大局的に見て どちらが 我が国に利があるか。 179 00:13:04,350 --> 00:13:08,855 どちらが 不必要な犠牲を 出さずに 済むか。 180 00:13:08,855 --> 00:13:13,059 陛下。 どうか 勇気ある ご決断を。 181 00:13:16,863 --> 00:13:20,867 《くっ… くっ… うう…。 182 00:13:20,867 --> 00:13:25,204 正味 朕には 何がなんだか わっからへん。 183 00:13:25,204 --> 00:13:30,209 作戦のとこは 日本時代の歯医者? が… どうした? って感じやし➡ 184 00:13:30,209 --> 00:13:34,814 ちゅうか 蛙は どこにおんねん? せっ… せやけど➡ 185 00:13:34,814 --> 00:13:38,818 朕は 長尾武兎惇の なんちゃらの計の疑惑に対し➡ 186 00:13:38,818 --> 00:13:42,322 龍門から 慎重に対処すべきと 言われたにもかかわらず➡ 187 00:13:42,322 --> 00:13:45,825 金沢への常備兵輸送を 決行してもうた。 188 00:13:45,825 --> 00:13:48,995 その結果が これや。 189 00:13:48,995 --> 00:13:52,832 これ以上 多くの人命が 失われることは➡ 190 00:13:52,832 --> 00:13:55,168 朕の望むところではない!》 191 00:13:55,168 --> 00:13:58,671 よし… 決めたで! 朕は…。 192 00:13:58,671 --> 00:14:04,343 陛下。 あんときの私の言葉を もう お忘れで? 193 00:14:04,343 --> 00:14:07,680 陛下のお味方は…。 194 00:14:07,680 --> 00:14:11,184 平家のみですぞ。 うっ…。 195 00:14:11,184 --> 00:14:14,687 くっ… くっ… くっ…。 196 00:14:14,687 --> 00:14:16,856 くっ… くっ…。 197 00:14:16,856 --> 00:14:22,195 ちっ… ちっ…。 198 00:14:22,195 --> 00:14:25,031 くっくっ… うっ… うっ…。 199 00:14:25,031 --> 00:14:28,701 んっ… 勅命を下す! 200 00:14:28,701 --> 00:14:32,205 辺境将軍隊 監事 三角青輝。 201 00:14:32,205 --> 00:14:36,642 撤退の勅書を 龍門の元に 必ず 届けさせよ! 202 00:14:36,642 --> 00:14:38,745 (ざわめき) 203 00:14:40,813 --> 00:14:43,649 三角よ 受け取れ! 204 00:14:43,649 --> 00:14:46,953 謹んで 拝命いたします。 205 00:14:51,324 --> 00:14:55,328 三角よ! 進め~! 206 00:14:55,328 --> 00:14:57,330 はっ! 207 00:14:59,332 --> 00:15:04,837 《これが 朕の勇気や》 208 00:15:04,837 --> 00:15:08,007 あっ! 《いっ… 一応➡ 209 00:15:08,007 --> 00:15:11,511 言い訳 探しとこう… かな?》 210 00:15:16,682 --> 00:15:18,684 (芳経)偽装撤退? 211 00:15:18,684 --> 00:15:23,356 賀来軍師の助言である 薪に臥して天を諭すべし。 212 00:15:23,356 --> 00:15:28,694 薪に臥すとは 大陸の春秋時代 一国の王が 敵を忘れまいと➡ 213 00:15:28,694 --> 00:15:32,965 寝床に硬い薪を敷いて 寝ていたことから 生まれた言葉。 214 00:15:32,965 --> 00:15:36,469 目的を果たすために 大和帝を説得せよ。 215 00:15:36,469 --> 00:15:39,305 と… わしは 解釈しました。 216 00:15:39,305 --> 00:15:42,809 やばっ… 何? その エキセントリックな助言。 217 00:15:42,809 --> 00:15:47,480 ほんで その目的は 先に 述べられてた➡ 218 00:15:47,480 --> 00:15:49,816 蛙と成るは希なりより。 219 00:15:49,816 --> 00:15:54,320 蛙は 変態する生き物ですので 2つの意味があり➡ 220 00:15:54,320 --> 00:15:57,323 薪とは 自動車の代替燃料を指し➡ 221 00:15:57,323 --> 00:16:00,660 臥すは 伏兵を意味すると 考えました。 222 00:16:00,660 --> 00:16:04,831 《考えんて 普通。 変態は お前や》 223 00:16:04,831 --> 00:16:08,501 まあ そっから 守山記室令の 流刑地 調べて➡ 224 00:16:08,501 --> 00:16:11,838 助言の真意に たどりついたって感じか。 225 00:16:11,838 --> 00:16:15,842 せやけど もっと わかりやすく 伝えたらええものを。 226 00:16:15,842 --> 00:16:19,011 所詮 誰かに教わった答えでは➡ 227 00:16:19,011 --> 00:16:21,681 みかどを 説得することなどできません。 228 00:16:21,681 --> 00:16:25,852 答えとは 己の手で 導きだすものじゃと。 229 00:16:25,852 --> 00:16:29,856 恐らく 賀来軍師は…。 んっ? 230 00:16:29,856 --> 00:16:33,793 わしの予想が バリ外れとる可能性も ありますが。 おい こら! 231 00:16:33,793 --> 00:16:36,629 全力で 福井に行って それちゃうとか言われたら➡ 232 00:16:36,629 --> 00:16:38,631 しゃれんならんて。 いや でも➡ 233 00:16:38,631 --> 00:16:42,468 考えられる ダブルミーニング候補は すべて 書き出したうえで➡ 234 00:16:42,468 --> 00:16:44,971 場合分けして すべてのパターンを吟味し…。 フッ…。 235 00:16:44,971 --> 00:16:48,975 いちばん 妥当性のある この答えを導きだしたんじゃ。 236 00:16:48,975 --> 00:16:55,147 まあ もし 間違ってても 君の正しさは 私が証明する。 237 00:16:55,147 --> 00:16:59,485 私は すごいからな。 238 00:16:59,485 --> 00:17:03,990 フッ… マジで 頼りにしてます。 ツネちゃんさん。 239 00:17:03,990 --> 00:17:07,493 何? なんか言うたか? 240 00:17:07,493 --> 00:17:10,796 あっ ええです。 急いで! 241 00:17:13,666 --> 00:17:17,503 鮪よ… 伏兵の件 どう見る? 242 00:17:17,503 --> 00:17:20,673 実に おもろい作戦かと。 243 00:17:20,673 --> 00:17:23,676 何より これを 苦肉の計の疑惑段階で➡ 244 00:17:23,676 --> 00:17:25,845 仕込んでたのが 恐ろしい。 245 00:17:25,845 --> 00:17:31,350 守山のような 聖夷への降伏を 訴える者が現れると 予測し➡ 246 00:17:31,350 --> 00:17:35,121 更に それを利用するとは…。 247 00:17:35,121 --> 00:17:40,293 さすがは 軍師 賀来。 まさしく 天賦の才の持ち主です。 248 00:17:40,293 --> 00:17:43,629 殿さん あの天才が 生きているうちは➡ 249 00:17:43,629 --> 00:17:46,132 辺境将軍隊は 安泰でしょう。 250 00:17:46,132 --> 00:17:50,136 そやけど 彼が死ねば どうなるか…。 251 00:17:50,136 --> 00:17:55,308 先ほど届いた報告によると 賀来は 陣中で 倒れたとか。 252 00:17:55,308 --> 00:17:58,644 恐らく 彼は 自分に 先がないのを知っており➡ 253 00:17:58,644 --> 00:18:03,482 三角に あとを託すつもりなんでしょう。 254 00:18:03,482 --> 00:18:07,320 確かに 三角は 私が同席した あのころ以上に➡ 255 00:18:07,320 --> 00:18:11,157 頭は回るし 弁も立つ。 256 00:18:11,157 --> 00:18:14,827 されど 賢者は 黙して語らず。 257 00:18:14,827 --> 00:18:17,663 所詮 あれは 愚か者にすぎません。 258 00:18:17,663 --> 00:18:21,334 いや… んっ… でもな 鮪。 259 00:18:21,334 --> 00:18:28,341 愚かであるからこそ 大きくなりえんねん。 260 00:18:28,341 --> 00:18:31,010 せやけど 彼の説得によって➡ 261 00:18:31,010 --> 00:18:36,782 幼少のころより 私が 大事に育て 娘まで与えた あの みかどに➡ 262 00:18:36,782 --> 00:18:40,286 君主としての自覚が 芽生えてしもうた。 263 00:18:40,286 --> 00:18:43,489 これは 私の望むところやない。 264 00:18:45,624 --> 00:18:49,629 先帝のように 毒殺も 視野に入れてみては? 265 00:18:49,629 --> 00:18:53,132 あっ うん。 266 00:18:53,132 --> 00:18:56,135 まあ それも ええねんけど➡ 267 00:18:56,135 --> 00:18:59,972 もっと おもろいアイデアを 思いついてんねん。 268 00:18:59,972 --> 00:19:03,476 それを具現化するためにも➡ 269 00:19:03,476 --> 00:19:08,648 この戦 龍門らに 勝ってもらわなあかんわ。 270 00:19:08,648 --> 00:19:10,649 んっ…。 271 00:19:13,819 --> 00:19:17,657 (鮪)ああ… 殿さん。 王手です。 (将棋を指す音) 272 00:19:17,657 --> 00:19:21,494 (殿器)どゅふ! 273 00:19:21,494 --> 00:19:24,997 (太鼓の音) 274 00:19:24,997 --> 00:19:30,169 <早朝 聖夷総帥 輪島桜虎率いる聖夷軍は➡ 275 00:19:30,169 --> 00:19:33,105 冬将軍作戦を遂行するため➡ 276 00:19:33,105 --> 00:19:37,610 大聖寺にて 孤立した 長嶺軍への攻撃を開始した> 277 00:19:37,610 --> 00:19:40,946 (大吉)狙うは あれだ。 長嶺の首! 278 00:19:40,946 --> 00:19:43,949 名を上げたいやつだけ 俺に 付いてこい! 279 00:19:43,949 --> 00:19:46,786 おらおら 進め~! (聖夷兵たち)お~! 280 00:19:46,786 --> 00:19:50,122 報告! 瀬越橋が突破され➡ 281 00:19:50,122 --> 00:19:52,124 聖夷軍が 陣内に侵入。 282 00:19:52,124 --> 00:19:54,126 (殿継)なんやと! 283 00:19:54,126 --> 00:19:57,463 申し上げます! 九羅亜輝威率いる聖夷軍が➡ 284 00:19:57,463 --> 00:20:00,800 愛宕橋に 布陣してまいりました。 急報! 285 00:20:00,800 --> 00:20:05,304 愛宕橋では 奥越より合流した 聖夷軍の勢いに 押されとります。 286 00:20:05,304 --> 00:20:07,640 敵の勢いが 半端ない。 287 00:20:07,640 --> 00:20:10,643 はよう 援軍が到着せな 壊滅してまう。 288 00:20:10,643 --> 00:20:13,646 (菅生)どないする? 士遼。 289 00:20:13,646 --> 00:20:17,483 (長嶺)おいも 出る。 290 00:20:17,483 --> 00:20:20,653 援軍が来るまで 苦しか戦いになることは➡ 291 00:20:20,653 --> 00:20:23,823 間違いなか! おはんら 薩摩はや…。 292 00:20:23,823 --> 00:20:26,826 大和人の真骨頂を遺憾なく示せ。 293 00:20:26,826 --> 00:20:28,828 (大和兵たち)お~! 294 00:20:28,828 --> 00:20:32,498 チェスト! 行け~! 295 00:20:32,498 --> 00:20:36,836 報告! 長嶺本軍が 本陣を出たもよう。 296 00:20:36,836 --> 00:20:39,171 二手に分かれ 大吉師団 九羅軍の元へ➡ 297 00:20:39,171 --> 00:20:42,675 向かっているとのことです。 (桜虎)報告 ありがとう。 298 00:20:42,675 --> 00:20:45,678 次の指示まで ゆっくり休んでくださいね。 299 00:20:45,678 --> 00:20:48,013 (3人)はっ… ははは… はい! 300 00:20:48,013 --> 00:20:52,017 (弥輔)予想どおり 長嶺本軍が出てきましたね。 301 00:20:52,017 --> 00:20:55,187 このまま 戦力を大吉隊に注力し➡ 302 00:20:55,187 --> 00:20:58,357 長嶺を無防備な 北の平野部に 追い込めば➡ 303 00:20:58,357 --> 00:21:01,360 我が軍の勝利は 間違いないかと。 304 00:21:01,360 --> 00:21:04,530 弥輔も 大吉も みんな よくやりました。 305 00:21:04,530 --> 00:21:07,032 亜輝威を呼んだのも 英断でした。 306 00:21:07,032 --> 00:21:09,869 指揮を執ることは 難しいでしょうが➡ 307 00:21:09,869 --> 00:21:13,706 彼は そこに存在するだけで 敵の抑止力になる。 308 00:21:13,706 --> 00:21:18,377 (弥輔)ただ 九羅兵務督は 武兎惇と閉伊軍師➡ 309 00:21:18,377 --> 00:21:21,714 九頭竜城の佐藤をいけにえに 覚醒したから➡ 310 00:21:21,714 --> 00:21:26,886 今の俺は 強え 戦わせろと 申しております。 311 00:21:26,886 --> 00:21:30,556 (桜虎)そう… では すぐに 返事を書きなさい。 312 00:21:30,556 --> 00:21:34,660 いるだけで 強い。 それこそが 覚醒の力。 313 00:21:34,660 --> 00:21:38,664 自ら戦闘しては その力を失いますと。 314 00:21:38,664 --> 00:21:41,667 この大聖寺の戦いを制し➡ 315 00:21:41,667 --> 00:21:44,503 更に 慈延らが 嶺北城を包囲すれば➡ 316 00:21:44,503 --> 00:21:47,173 必ず 大和の援軍が来ます。 317 00:21:47,173 --> 00:21:50,176 されど それこそが 私たちのねらい。 318 00:21:50,176 --> 00:21:52,845 冬将軍作戦ですね。 319 00:21:52,845 --> 00:21:55,681 大和の援軍が来る前に➡ 320 00:21:55,681 --> 00:21:59,518 今夜 一気に 嶺北城を攻め落とすべきかと。 321 00:21:59,518 --> 00:22:02,188 んっ…。 322 00:22:02,188 --> 00:22:05,024 んっ! ここが 正念場。 323 00:22:05,024 --> 00:22:08,360 全軍一体となり 共に 突き進みましょう! 324 00:22:08,360 --> 00:22:11,530 (聖夷兵たち)お~! 325 00:22:11,530 --> 00:22:13,532 報告 申し上げます。 326 00:22:13,532 --> 00:22:16,368 日比慈延率いる およそ1万2,000の兵が➡ 327 00:22:16,368 --> 00:22:18,537 この城に向かっているとのこと。 328 00:22:18,537 --> 00:22:21,874 おおよそ2時間後には 到着します。 329 00:22:21,874 --> 00:22:23,876 援軍は まだか? 330 00:22:23,876 --> 00:22:26,712 敵は すぐ そばまで 追ってきてるっちゅうのに。 331 00:22:26,712 --> 00:22:29,381 龍門辺境将軍。 (家臣たち)んっ…。 332 00:22:29,381 --> 00:22:32,651 もう 我々に 時間は 残されておりません。 333 00:22:32,651 --> 00:22:35,988 我らに 敵軍との決戦を ご命じください! 334 00:22:35,988 --> 00:22:39,325 ご命令ください! どうか ご命令を! 335 00:22:39,325 --> 00:22:41,827 フゥ…。 336 00:22:41,827 --> 00:22:44,830 よし ほな…。 337 00:22:44,830 --> 00:22:47,166 お待ちを! (いななき) 338 00:22:47,166 --> 00:22:50,669 てっ! ハァ…。 339 00:22:50,669 --> 00:22:56,342 偉大なる大和帝陛下より 龍門辺境将軍への勅命である。 340 00:22:56,342 --> 00:23:01,013 「龍門 ならびに 福井 嶺北城におる兵士は➡ 341 00:23:01,013 --> 00:23:03,515 直ちに城を捨て 撤退せよ」。 342 00:23:03,515 --> 00:23:07,519 「これを朕の勅命とする」。 343 00:23:07,519 --> 00:23:10,522 <青輝と芳経。 344 00:23:10,522 --> 00:23:16,028 大志を抱き 登龍門をくぐった 若者たちが つないだ希望。 345 00:23:16,028 --> 00:23:20,532 天下を分ける 大戦の行く末は いかに…>