1 00:00:03,920 --> 00:00:06,089 (メアリー) “居場所が見つかった”と 2 00:00:06,172 --> 00:00:08,174 あなたは言った 3 00:00:08,800 --> 00:00:11,720 何年前かも よく分からない 4 00:00:11,803 --> 00:00:14,472 私の物心がついた頃から 5 00:00:14,556 --> 00:00:17,684 私と あなたは ずっと2人きりだった 6 00:00:19,602 --> 00:00:20,979 どんな時も 7 00:00:21,062 --> 00:00:24,566 幼い私の手を引いてくれた あなたの手 8 00:00:25,316 --> 00:00:30,822 今 思えば 私とそれほど変わらず 小さかったはずの手 9 00:00:31,531 --> 00:00:33,825 その手のぬくもりだけが 10 00:00:33,908 --> 00:00:37,162 自分の存在を 実感させるものだった 11 00:00:38,163 --> 00:00:40,498 私の居場所だったのだ 12 00:00:41,833 --> 00:00:45,503 だけど やがて たどり着いた おじさんの家で 13 00:00:45,587 --> 00:00:48,590 拡張技術と出会ったあなたは こう言った 14 00:00:49,340 --> 00:00:53,595 (ヴィクター)この技術があれば 大切なものをなくした人たちに 15 00:00:53,678 --> 00:00:56,181 失った以上のものを 与えてあげることが 16 00:00:56,264 --> 00:00:57,474 できるかもしれない 17 00:00:58,600 --> 00:01:01,770 (ヴィクター)こんな僕にも 居場所が見つかったんだよ 18 00:01:01,853 --> 00:01:03,188 メアリー 19 00:01:03,813 --> 00:01:06,775 (メアリー)そう言って 遠くを見る あなたの目が 20 00:01:06,858 --> 00:01:08,610 あんまり きれいだったから 21 00:01:09,736 --> 00:01:13,031 “私の居場所は ヴィクターのいるところだよ” 22 00:01:13,740 --> 00:01:16,451 私は その言葉が言えなくて… 23 00:01:17,202 --> 00:01:21,664 あなたが 私を置いて 戦場に行ってしまった時も 24 00:01:21,748 --> 00:01:24,084 すごく不安だったけれど 25 00:01:26,044 --> 00:01:29,172 それでも あなたのことが 誇らしかった 26 00:01:30,799 --> 00:01:33,843 もう一度 あなたに会えるなら 27 00:01:33,927 --> 00:01:36,513 1つだけ 言いたかったんです 28 00:01:38,598 --> 00:01:44,229 “一人前の技師になって 私にも居場所ができたよ”って 29 00:01:45,980 --> 00:01:47,148 なのに… 30 00:01:57,992 --> 00:02:03,540 {\an8}♪~ 31 00:03:20,783 --> 00:03:25,788 {\an8}~♪ 32 00:03:34,255 --> 00:03:36,716 (メアリー) ヴィクターの あの能力… 33 00:03:41,387 --> 00:03:45,350 (メアリー)補助脳への負荷は 間違いなく相当なもの 34 00:03:45,433 --> 00:03:50,313 鎮静剤の投与なしに 連続して使うことはできないはず 35 00:03:50,396 --> 00:03:53,399 だとすれば いくら片腕でも 36 00:03:53,483 --> 00:03:57,320 十三(じゅうぞう)さんが ヴィクターに 負けるとは考えにくい 37 00:03:57,403 --> 00:03:58,821 でも… 38 00:03:59,572 --> 00:04:03,826 (ヴィクター)昔のよしみで 1つ言わせてもらうよ 十三 39 00:04:04,661 --> 00:04:09,332 (ヴィクター)僕を倒すつもりなら 手加減なんかはしないことだ 40 00:04:09,999 --> 00:04:12,001 (十三)言うじゃねえか 41 00:04:12,085 --> 00:04:14,712 お前 俺が ガンスレイブユニットだと 42 00:04:14,796 --> 00:04:16,339 分かってるのか? 43 00:04:18,758 --> 00:04:21,844 (ヴィクター) 分かってるに決まってるじゃないか 44 00:04:22,553 --> 00:04:26,057 僕は君の専属技師だぞ 45 00:04:26,140 --> 00:04:29,018 君のほうこそ分かってないね 46 00:04:29,102 --> 00:04:33,147 僕が 今まで どれだけ多くのエクステンドを 47 00:04:33,231 --> 00:04:34,857 屠(ほふ)ってきたのか 48 00:04:39,237 --> 00:04:42,365 (十三)そう… だったな 49 00:04:43,199 --> 00:04:44,117 (ヴィクター)ふっ! 50 00:04:45,535 --> 00:04:46,911 ふんっ 51 00:04:50,707 --> 00:04:52,375 (十三)うっ 52 00:04:57,171 --> 00:04:58,965 何だ こいつら? 53 00:04:59,674 --> 00:05:00,883 (ヴィクター)フ… 54 00:05:00,967 --> 00:05:03,845 (メアリー)遠隔… 操作? 55 00:05:03,928 --> 00:05:04,762 はっ 56 00:05:04,846 --> 00:05:06,889 十三さん! きっと この近くに 57 00:05:06,973 --> 00:05:09,183 ヴィクターの仲間が 隠れてるはずっす 58 00:05:09,267 --> 00:05:11,811 そいつらが 拡張体を操ってるんですよ 59 00:05:12,395 --> 00:05:13,730 (十三)ん… 60 00:05:13,813 --> 00:05:16,941 (ヴィクター) 当たらずとも遠からずかな 61 00:05:17,025 --> 00:05:21,237 知ってるかい? 頭のない体に 入れられたエクステンドは 62 00:05:21,321 --> 00:05:24,240 不思議と“意志”を失う者が多い 63 00:05:24,824 --> 00:05:30,747 だから 今は僕の命令に従うだけの 操り人形というわけだよ 64 00:05:31,414 --> 00:05:33,750 (十三)人形だあ? 65 00:05:36,919 --> 00:05:39,589 ヒュンケ・ファウスト! 66 00:05:43,760 --> 00:05:46,012 うおおおおっ! 67 00:05:51,184 --> 00:05:53,728 ふざけたまねしやがって 68 00:05:54,479 --> 00:05:57,023 (ヴィクター)確かに失礼だったね (十三)ん? 69 00:05:57,106 --> 00:06:01,527 (ヴィクター)こんな人形相手で 君が本気を出せるわけもない 70 00:06:03,863 --> 00:06:05,531 十三さん 離れて! 71 00:06:07,116 --> 00:06:08,785 (十三)ぐっ あっ… 72 00:06:11,454 --> 00:06:12,789 (ヴィクター)フ フフ… 73 00:06:13,706 --> 00:06:16,793 (十三)てめえ 何しやがった 74 00:06:17,960 --> 00:06:20,963 (ヴィクター) 忘れたのかい? 僕の二つ名を 75 00:06:24,008 --> 00:06:26,344 (十三)“解体者”ってやつか 76 00:06:27,804 --> 00:06:29,472 (ヴィクター)そのとおり 77 00:06:29,555 --> 00:06:32,600 間合いに入りさえすれば 78 00:06:32,683 --> 00:06:38,523 どんなエクステンドでも この手で瞬時に解体してみせるさ 79 00:06:39,482 --> 00:06:41,776 (十三)くっ… うおっ 80 00:06:43,653 --> 00:06:44,862 うっ 81 00:06:46,114 --> 00:06:48,491 てめえら! うっ あっ 82 00:06:51,160 --> 00:06:52,286 うっ! 83 00:06:53,454 --> 00:06:58,960 (ヴィクター)どこまで剥がせば 君の本当の姿が見られるのかな? 84 00:07:03,464 --> 00:07:05,091 (十三)あっ… 85 00:07:05,174 --> 00:07:06,217 十三さん! 86 00:07:06,300 --> 00:07:08,719 (十三)ううっ くっ… 87 00:07:10,930 --> 00:07:11,764 ぬうっ 88 00:07:11,848 --> 00:07:13,015 (ヴィクター)無駄だよ 89 00:07:14,225 --> 00:07:17,895 (十三)うっ (ヴィクター)痛覚を遮断しても! 90 00:07:17,979 --> 00:07:21,357 何なら思い出させてあげようか? 91 00:07:21,440 --> 00:07:25,653 戦時中 敵味方 問わず 畏怖されていた君が 92 00:07:25,736 --> 00:07:30,491 その力を行使することを ためらう訳を 93 00:07:30,575 --> 00:07:32,827 (十三)ヴィクター てめえ… 94 00:07:32,910 --> 00:07:36,497 (ヴィクター) 13体のガンスレイブユニットの中 95 00:07:36,581 --> 00:07:39,834 唯一 君だけに与えられた役割 96 00:07:41,043 --> 00:07:46,632 フェアラート ドライツェン 同胞殺しの13番機! 97 00:07:46,716 --> 00:07:49,844 血にまみれた その逸話を! 98 00:07:49,927 --> 00:07:51,345 (十三)くっ… 99 00:07:51,429 --> 00:07:53,848 同胞… 殺し? 100 00:07:54,807 --> 00:07:58,352 (ヴィクター) 戦後 これだけの月日が過ぎても 101 00:07:58,436 --> 00:08:01,856 あの出来事は君を縛り続けている 102 00:08:02,607 --> 00:08:05,485 でもね それじゃあ困るんだ 103 00:08:07,945 --> 00:08:09,030 (十三)うがっ 104 00:08:09,989 --> 00:08:12,241 あああああっ! 105 00:08:12,867 --> 00:08:17,497 (ヴィクター)君のその表層(かわ) 剥ぎ取らせてもらうよ 106 00:08:19,790 --> 00:08:22,210 ハハハハハ… ハハハハ… 107 00:08:22,293 --> 00:08:24,462 (メアリー)あ… あ… 108 00:08:24,545 --> 00:08:29,383 (ヴィクターの笑い声) 109 00:08:32,470 --> 00:08:36,974 私の知ってるヴィクターは どこに行ったんすか? 110 00:08:39,310 --> 00:08:41,479 ヴィクター! 111 00:08:43,064 --> 00:08:46,567 いいかげんにするっすよ! 112 00:08:46,651 --> 00:08:49,070 おっぱいロケット… 113 00:08:49,904 --> 00:08:51,822 発射! 114 00:08:51,906 --> 00:08:53,241 (十三)えっ? 115 00:08:59,789 --> 00:09:01,082 (ヴィクター)うっ 116 00:09:01,165 --> 00:09:03,876 (十三)ヒュンケ・ファウスト! 117 00:09:03,960 --> 00:09:05,086 (ヴィクター)うぐっ! 118 00:09:06,337 --> 00:09:07,171 くっ 119 00:09:09,423 --> 00:09:12,760 (十三)うっ… 少々 不本意だが 120 00:09:12,843 --> 00:09:15,388 どうにも これ以外に “手”がねえんでな! 121 00:09:15,471 --> 00:09:17,181 (ヴィクター)うっ 122 00:09:17,265 --> 00:09:19,016 あ… まさか… 123 00:09:19,100 --> 00:09:23,479 僕の腕を封じるために あえて右腕を犠牲に? 124 00:09:24,313 --> 00:09:25,481 ひいっ! 125 00:09:30,570 --> 00:09:35,533 私の知ってるヴィクターが 本当のヴィクターだったのか 126 00:09:36,158 --> 00:09:38,369 今のあなたが本当なのか 127 00:09:39,537 --> 00:09:41,539 私には分からない 128 00:09:42,957 --> 00:09:48,379 けど これ以上 あなたが 誰かを傷つけるというのなら 129 00:09:49,171 --> 00:09:52,633 せめて 私の手で… 130 00:10:16,866 --> 00:10:19,702 (メアリー) ホント ムチャしすぎなんすよ 131 00:10:19,785 --> 00:10:22,913 いくら痛覚を遮断できるからって 132 00:10:22,997 --> 00:10:26,375 (十三)んっ メアリー お前… 133 00:10:26,459 --> 00:10:27,918 (メアリー)これで… 134 00:10:29,754 --> 00:10:32,923 これで よかったんすよ 135 00:10:36,552 --> 00:10:37,928 (レフティ)そうだ 136 00:10:38,012 --> 00:10:39,347 (メアリー・十三)んっ? 137 00:10:39,430 --> 00:10:41,682 (レフティ) お前が自分を責めることなんて 138 00:10:41,766 --> 00:10:44,226 何もないんだ メアリー 139 00:10:44,310 --> 00:10:47,521 (メアリー)レフティ? 無事だったんですね 140 00:10:47,605 --> 00:10:51,609 (レフティ)ああ “そこの体”の 意識が途切れたおかげで 141 00:10:51,692 --> 00:10:55,613 “こっち”に 補助脳の容量を 割く余裕ができたみたいだ 142 00:10:55,696 --> 00:10:58,783 おかげで こうやって 発声装置を借りて 143 00:10:58,866 --> 00:11:01,118 コミュニケーションを とれるようになった 144 00:11:02,495 --> 00:11:07,124 (十三)てめえ いいかげんに 正体を教えてもらおうか 145 00:11:07,208 --> 00:11:11,003 (レフティ) 十三 君には感謝しているよ 146 00:11:11,087 --> 00:11:15,883 約束どおり 僕の代わりに ずっとメアリーを見守ってくれて 147 00:11:16,592 --> 00:11:17,468 えっ? 148 00:11:17,551 --> 00:11:19,136 (十三)てめえは… 149 00:11:19,220 --> 00:11:20,971 ヴィ… ヴィクター? 150 00:11:21,806 --> 00:11:23,182 (レフティ:ヴィクターの声) そうだ 151 00:11:23,265 --> 00:11:25,601 僕が 本物のヴィクターだ 152 00:11:25,684 --> 00:11:27,937 えっ? でも じゃあ… 153 00:11:28,020 --> 00:11:29,730 (レフティ:ヴィクターの声) “そこの体”は 154 00:11:29,814 --> 00:11:34,193 “あのヴィクター”にとって ただの操り人形にすぎない 155 00:11:35,736 --> 00:11:37,947 (十三)詳しく聞かせてもらおうか 156 00:11:44,995 --> 00:11:48,791 ごめんなさい 少し体 借りるっすね 157 00:11:51,085 --> 00:11:55,631 (十三)お前が信用に足るかは この際 目をつむるとして 158 00:11:55,715 --> 00:11:58,801 お前が 本物のヴィクターだってえなら 159 00:11:58,884 --> 00:12:01,387 あいつは一体 何だってんだ? 160 00:12:03,097 --> 00:12:05,099 (レフティ:ヴィクターの声) さっき言ったように 161 00:12:05,182 --> 00:12:07,726 あれは 人形にすぎない 162 00:12:07,810 --> 00:12:11,605 そして その人形を操っていたのは 僕の“影”だ 163 00:12:12,189 --> 00:12:14,358 ヴィクターの影? 164 00:12:14,442 --> 00:12:15,985 (十三)熱(あち)いぜ (メアリー)あっ 165 00:12:16,068 --> 00:12:19,071 (レフティ:ヴィクターの声) 十三 君には あいつを… 166 00:12:19,780 --> 00:12:23,284 僕が生んだ“影”を 消し去ってほしいんだ 167 00:12:26,412 --> 00:12:28,748 話は そうだな… 168 00:12:28,831 --> 00:12:32,835 僕が君の専属技師をしていた頃まで さかのぼる 169 00:12:34,336 --> 00:12:38,090 知ってのとおり 技師として軍に入った僕は 170 00:12:38,174 --> 00:12:42,553 前線から離れた軍の研究施設に 配属されたんだ 171 00:12:43,053 --> 00:12:46,515 研究成果が 兵士の救済… 172 00:12:46,599 --> 00:12:49,894 そして 戦争の勝利につながる仕事は 173 00:12:49,977 --> 00:12:52,855 本当に やりがいのあるものだった 174 00:12:53,606 --> 00:12:57,568 拡張技術の進歩が 多くの人のためになると 175 00:12:57,651 --> 00:12:59,737 何の疑いもなく信じてたんだよ 176 00:13:01,906 --> 00:13:03,491 やがて 僕は 177 00:13:03,574 --> 00:13:07,828 無人兵器使用制限条約に 抵触しない技術として 178 00:13:07,912 --> 00:13:13,417 当時 実用化が急がれていた 拡張体遠隔操作技術の開発に 179 00:13:13,501 --> 00:13:15,586 従事することになった 180 00:13:16,253 --> 00:13:19,048 遠隔操作が実現すれば 181 00:13:19,131 --> 00:13:23,344 兵士が 無駄に命を 危険にさらす必要がなくなる 182 00:13:24,261 --> 00:13:28,682 けど そのために 克服しないといけなかったのが 183 00:13:28,766 --> 00:13:32,394 操作体からの過剰な感覚の フィードバックだった 184 00:13:33,479 --> 00:13:35,147 “共鳴”っすね 185 00:13:39,360 --> 00:13:41,779 (メアリー)少年と同じ… 186 00:13:43,864 --> 00:13:46,283 (レフティ:ヴィクターの声) 痛みも 身体操作するうえで 187 00:13:46,367 --> 00:13:48,244 大切な情報だ 188 00:13:48,911 --> 00:13:51,205 単純に 痛みを遮断してしまえば 189 00:13:51,288 --> 00:13:54,208 操作精度も 極端に落ちてしまう 190 00:13:54,291 --> 00:14:00,089 しかし 出入力される 膨大な情報の選別を瞬時に行うには 191 00:14:00,714 --> 00:14:04,260 当時 開発されたばかりの 外付け型補助脳でさえ 192 00:14:04,343 --> 00:14:06,887 処理能力が低すぎた 193 00:14:07,680 --> 00:14:12,601 そこで僕が考案したのが “並列型補助脳”だった 194 00:14:13,227 --> 00:14:17,690 2つの補助脳を人の右脳と 左脳のようにつなぐことで 195 00:14:17,773 --> 00:14:22,611 補助脳の処理速度を大幅に 向上させることに成功したんだ 196 00:14:22,695 --> 00:14:25,239 並列型補助脳? 197 00:14:25,322 --> 00:14:28,284 (レフティ:ヴィクターの声) 一般には知られていないはずだ 198 00:14:28,367 --> 00:14:30,411 軍の極秘実験だったし 199 00:14:30,494 --> 00:14:33,622 既に失敗作として 破棄されているからね 200 00:14:33,706 --> 00:14:37,126 つまり 欠陥があったってことっすよね? 201 00:14:37,209 --> 00:14:38,794 それが成功していれば 202 00:14:38,878 --> 00:14:42,631 遠隔操作技術は“共鳴”の問題を 克服できてますから 203 00:14:43,299 --> 00:14:45,634 (レフティ:ヴィクターの声) そのとおりだよ メアリー 204 00:14:50,639 --> 00:14:55,644 僕自身が被験体となり 同期実験を繰り返した後 205 00:14:55,728 --> 00:14:59,648 初めての 前線での 稼働実験を行ったんだ 206 00:15:03,527 --> 00:15:08,157 そして 操作体の目を通して 僕は見た 207 00:15:12,953 --> 00:15:15,039 (操作体:ヴィクターの声) おお… 208 00:15:17,666 --> 00:15:21,086 (レフティ:ヴィクターの声) 自分のしてきたことの結果をね 209 00:15:26,842 --> 00:15:28,636 (マシンガンの連射音) (操作体:ヴィクターの声)あっ 210 00:15:41,482 --> 00:15:42,900 (兵士たち)ぐあっ 211 00:15:45,736 --> 00:15:49,323 (戦闘用拡張体の足音) 212 00:15:49,406 --> 00:15:51,450 (兵士)うっ… あ… 213 00:15:51,533 --> 00:15:52,451 うっ! 214 00:15:52,534 --> 00:15:54,453 (銃声) 215 00:15:54,536 --> 00:15:55,537 (操作体:ヴィクターの声) やめろ! 216 00:15:57,122 --> 00:16:00,834 (レフティ:ヴィクターの声) 誰かを救うための研究のはずだった 217 00:16:02,002 --> 00:16:04,463 (操作体:ヴィクターの声) あ… ああ… 218 00:16:06,423 --> 00:16:08,092 (レフティ:ヴィクターの声) でも そこには 219 00:16:08,175 --> 00:16:10,970 救われている誰かなんて いなかったんだ 220 00:16:12,805 --> 00:16:17,351 (操作体:ヴィクターの声) 僕は一体 今まで何を… 221 00:16:20,354 --> 00:16:22,606 (レフティ:ヴィクターの声) 心が砕けたかのような衝撃から 222 00:16:22,690 --> 00:16:25,651 覚めた僕の目に映ったのは 223 00:16:27,528 --> 00:16:29,321 燃え上がる研究施設と 224 00:16:31,073 --> 00:16:32,950 同僚たち 225 00:16:36,954 --> 00:16:38,330 そして 226 00:16:39,415 --> 00:16:44,837 僕の姿をした 僕ではない何者かの姿だった 227 00:16:46,171 --> 00:16:47,506 あ… 228 00:16:47,589 --> 00:16:49,299 (十三)どういうこった? 229 00:16:49,383 --> 00:16:52,219 無意識のうちに お前がやったってのか? 230 00:16:52,302 --> 00:16:54,555 (レフティ:ヴィクターの声) 補助脳には 文字どおり⸺ 231 00:16:54,638 --> 00:16:56,765 エクステンドの操作を 補助するための⸺ 232 00:16:56,849 --> 00:16:59,727 プログラムが入っているのは 知ってるだろ? 233 00:16:59,810 --> 00:17:01,103 ん… 234 00:17:02,563 --> 00:17:05,357 (レフティ:ヴィクターの声) そして それには 装着者それぞれの 235 00:17:05,441 --> 00:17:08,652 “思考の癖”のようなものが 染みついている 236 00:17:08,736 --> 00:17:10,320 まさか… 237 00:17:10,988 --> 00:17:13,907 (レフティ:ヴィクターの声) その“癖”を基に 僕の補助脳は 238 00:17:13,991 --> 00:17:17,244 “ヴィクター”としての行動を 自発的に選択し 239 00:17:17,327 --> 00:17:20,080 僕の体を操ったんだよ 240 00:17:20,956 --> 00:17:22,332 あの戦場で 241 00:17:22,416 --> 00:17:26,587 精神的ダメージを負った 僕の脳に代わってね 242 00:17:26,670 --> 00:17:31,467 そんな… 補助脳が自立行動をするなんて 243 00:17:33,552 --> 00:17:36,263 (レフティ:ヴィクターの声) 信じられないのも無理はない 244 00:17:36,346 --> 00:17:39,850 だが 恐らく あいつは あの時の⸺ 245 00:17:39,933 --> 00:17:43,103 僕の思考パターンを基に 行動しているんだ 246 00:17:44,938 --> 00:17:49,693 “拡張技術は この世に 存在してはならないもの” 247 00:17:49,777 --> 00:17:51,862 あいつは そう信じている 248 00:17:53,572 --> 00:17:56,575 だから 拡張技術を発展させ 249 00:17:56,658 --> 00:17:58,744 エクステンドを 世に送り出したことが 250 00:17:58,827 --> 00:18:01,747 己の罪であると信じていて 251 00:18:01,830 --> 00:18:06,752 贖罪(しょくざい)のために エクステンドを 消そうとしているんだ 252 00:18:06,835 --> 00:18:10,172 け… けど 十三さんを消すというより 253 00:18:10,255 --> 00:18:12,883 中身を確かめようとしていたように 見えたっすよ 254 00:18:12,966 --> 00:18:14,927 (レフティ:ヴィクターの声) そうだな 255 00:18:15,010 --> 00:18:19,556 拡張技術へ強い関心を 持っているのも事実だろうけど 256 00:18:20,057 --> 00:18:21,391 十三 257 00:18:21,475 --> 00:18:24,686 あいつが君に向けた殺意は本物だ 258 00:18:24,770 --> 00:18:30,359 君の体の中を存分に のぞいたら 殺すつもりだったんだろう 259 00:18:30,984 --> 00:18:33,695 じゃあ ヴィクターがスピッツベルゲンに 260 00:18:33,779 --> 00:18:35,906 協力してるっていうのは? 261 00:18:36,573 --> 00:18:38,659 (レフティ:ヴィクターの声) エクステンドを滅ぼすという目的は 262 00:18:38,742 --> 00:18:40,160 一緒だからね 263 00:18:40,244 --> 00:18:41,870 あ… 264 00:18:41,954 --> 00:18:44,331 (十三)よく分かんねえけどよ 265 00:18:44,414 --> 00:18:45,958 要するに お前は 266 00:18:46,041 --> 00:18:49,169 補助脳に 体を 乗っ取られちまったってことか? 267 00:18:49,253 --> 00:18:51,171 (レフティ:ヴィクターの声) まあ そうだね 268 00:18:52,256 --> 00:18:54,925 (十三)腑(ふ)に落ちねえなあ 269 00:18:59,930 --> 00:19:01,682 …ってことはだ 270 00:19:01,765 --> 00:19:05,185 さっき戦ったヴィクターもどき 271 00:19:05,269 --> 00:19:10,399 やつを操ってたのは その並列型補助脳ってことだよな? 272 00:19:10,482 --> 00:19:11,692 (レフティ:ヴィクターの声) そうそう 273 00:19:11,775 --> 00:19:15,279 (十三)それで その手の拡張体は 274 00:19:15,362 --> 00:19:18,407 おめえ自身が 遠隔操作で操っていると 275 00:19:18,490 --> 00:19:21,076 (レフティ:ヴィクターの声) まあ 簡単に言えばそうだね 276 00:19:21,827 --> 00:19:25,789 (十三)何で わざわざ そんな 面倒なまねをしてやがるんだ? 277 00:19:25,873 --> 00:19:30,085 なら その補助脳のついた おめえの体は どこにいる? 278 00:19:32,921 --> 00:19:35,924 (レフティ:ヴィクターの声) それは… きっと すぐに分かるよ 279 00:19:36,008 --> 00:19:36,842 (十三)ん? 280 00:19:36,925 --> 00:19:41,263 (レフティ:ヴィクターの声) そして それが分かった時は… 十三 281 00:19:41,346 --> 00:19:45,100 僕の体にある 並列型補助脳を破壊してくれ 282 00:19:45,183 --> 00:19:46,602 (メアリー)えっ? 283 00:19:52,774 --> 00:19:55,444 それって どういう… 284 00:19:56,194 --> 00:20:00,657 (レフティ:ヴィクターの声) あの戦場で 確かに僕は絶望した 285 00:20:00,741 --> 00:20:04,077 自分が信じていたものを 打ち砕かれた 286 00:20:04,620 --> 00:20:09,374 けれど エクステンド全てを 滅ぼすなんて望んじゃいない 287 00:20:10,000 --> 00:20:15,005 拡張技術には 人の助けになる よい面もあるはずだ 288 00:20:15,088 --> 00:20:16,381 だから頼むよ 289 00:20:16,965 --> 00:20:18,342 十三… 290 00:20:21,970 --> 00:20:23,180 (メアリー)ヴィクター? 291 00:20:25,682 --> 00:20:29,144 (レフティ:ヴィクターの声) やつの意識が戻り始めている… 292 00:20:29,228 --> 00:20:34,191 こうやって会話するのも… そろそろ限界みたいだ 293 00:20:34,775 --> 00:20:36,443 そんな… 294 00:20:37,277 --> 00:20:40,280 (レフティ:ヴィクターの声) 恐らく… 人形は… 295 00:20:40,364 --> 00:20:43,450 まだ… どこかに… 296 00:20:44,034 --> 00:20:48,455 (十三)悪いが タダ働きは もう ごめんなんでな 297 00:20:49,248 --> 00:20:50,457 十三さん… 298 00:20:51,500 --> 00:20:56,213 (十三)最初の依頼の分も合わせて きっちり取り立ててやる 299 00:21:01,343 --> 00:21:03,595 覚悟しとくんだな 300 00:21:04,471 --> 00:21:07,724 (レフティ:ヴィクターの声) 十三… すまない… 301 00:21:11,436 --> 00:21:13,355 (ケーブルを外す音) 302 00:21:16,858 --> 00:21:18,235 (メアリー)フゥ… 303 00:21:19,903 --> 00:21:21,738 (銃声) 304 00:21:21,822 --> 00:21:22,823 (十三)ううっ 305 00:21:22,906 --> 00:21:24,825 あ… あっ 306 00:21:25,909 --> 00:21:28,078 十三さん! はっ 307 00:21:29,162 --> 00:21:34,042 (アヴィ)申し訳ないが そのヴィクターの本体とやら 308 00:21:34,126 --> 00:21:37,587 あなたたちに 裁かせるわけにはいきませんねえ 309 00:21:38,171 --> 00:21:42,509 (アヴィ)法にのっとり 私が確保させていただきます 310 00:21:42,592 --> 00:21:44,845 (アヴィ)この私… 311 00:21:44,928 --> 00:21:48,974 法の番人たるアヴィ・コーボがね 312 00:21:51,018 --> 00:21:56,023 {\an8}♪~ 313 00:23:14,226 --> 00:23:19,231 {\an8}~♪ 314 00:23:20,982 --> 00:23:22,192 (十三)それを止めるのが 専属技師の役目だ 315 00:23:22,192 --> 00:23:23,068 (十三)それを止めるのが 専属技師の役目だ 316 00:23:22,192 --> 00:23:23,068 {\an8}(メアリー) どうして私を 317 00:23:23,068 --> 00:23:23,151 (十三)それを止めるのが 専属技師の役目だ 318 00:23:23,151 --> 00:23:23,902 (十三)それを止めるのが 専属技師の役目だ 319 00:23:23,151 --> 00:23:23,902 {\an8}置いて いっちゃったんすか? 320 00:23:23,902 --> 00:23:23,985 {\an8}置いて いっちゃったんすか? 321 00:23:23,985 --> 00:23:24,945 {\an8}置いて いっちゃったんすか? 322 00:23:23,985 --> 00:23:24,945 (アヴィ)もう1人のヴィクターと 言うべきでしょうか 323 00:23:24,945 --> 00:23:25,028 (アヴィ)もう1人のヴィクターと 言うべきでしょうか 324 00:23:25,028 --> 00:23:26,446 (アヴィ)もう1人のヴィクターと 言うべきでしょうか 325 00:23:25,028 --> 00:23:26,446 {\an8}(2号)何を 考えているんだ 君は 326 00:23:26,446 --> 00:23:26,530 {\an8}(2号)何を 考えているんだ 君は 327 00:23:26,530 --> 00:23:27,906 {\an8}(2号)何を 考えているんだ 君は 328 00:23:26,530 --> 00:23:27,906 (十三)笑えねえ冗談だぜ 329 00:23:27,906 --> 00:23:28,240 (十三)笑えねえ冗談だぜ 330 00:23:28,323 --> 00:23:29,282 (メアリー)ヴィクター 331 00:23:29,366 --> 00:23:34,246 (十三) 「ノー・ガンズ・ライフ」 第16話 332 00:23:34,329 --> 00:23:35,914 “技師”