1 00:00:03,770 --> 00:00:16,800 《俺の名は 野原ひろし。 双葉商事に勤務するサラリーマン》 2 00:00:13,764 --> 00:00:15,816 (携帯電話の着信音) 3 00:00:15,816 --> 00:00:20,821 《おっと… 今日も みさえからの 「お仕事 頑張ってね」メッセージかな?》 4 00:00:21,788 --> 00:00:23,740 《怒り 多すぎだろ…!》 5 00:00:23,740 --> 00:00:26,743 「今日こそ トイレットペーパー買って帰ります」。 6 00:00:26,743 --> 00:00:28,762 「ごめんなさい」…。 7 00:00:28,762 --> 00:00:35,068 ♬~ 8 00:02:09,746 --> 00:02:11,732 おはよう! (社員)おはようございます。 9 00:02:11,732 --> 00:02:13,834 (草加ユミ)おはようございます! 10 00:02:13,834 --> 00:02:15,769 《ここが俺の職場》 11 00:02:15,769 --> 00:02:18,772 《営業二課の係長が 俺の役職だ》 12 00:02:18,772 --> 00:02:20,807 (川口)先輩 おはようございます! 13 00:02:20,807 --> 00:02:22,793 ああ 川口 おはよう。 14 00:02:22,793 --> 00:02:26,763 この前のプレゼンの結果 今日 出るみたいですね。 15 00:02:26,763 --> 00:02:30,901 ああ そうだな。 2人で頑張ってきたし 選ばれたいな。 16 00:02:30,901 --> 00:02:40,794 これで選ばれれば 先輩も ついにプロジェクトリーダーですよ! 17 00:02:38,992 --> 00:02:41,745 プロジェクトリーダーの件なら 今朝 決まったと連絡が…。 18 00:02:40,794 --> 00:02:48,068 緊張するなあ。 19 00:02:41,745 --> 00:02:44,781 ホントですか!? 誰が… 誰が選ばれたんだ? 20 00:02:44,781 --> 00:02:47,784 えっ… 僕です。 21 00:02:47,784 --> 00:02:49,803 えっ…。 えっ…。 22 00:02:49,803 --> 00:02:51,788 (社員)なんか すみません…。 23 00:02:51,788 --> 00:02:53,790 いやあ 謝ることないから…。 24 00:02:54,758 --> 00:02:58,812 あの人 先輩より後輩ですよね? そうだな…。 25 00:02:58,812 --> 00:03:02,766 Aプランにこだわりすぎたせいで ダメだったんですかねえ。 26 00:03:02,766 --> 00:03:04,785 まあまあ しょうがない。 27 00:03:04,785 --> 00:03:08,789 こだわりを貫くことも大切さ…。 28 00:03:09,790 --> 00:03:13,760 《そんな俺の主な仕事は 外回りの営業》 29 00:03:13,760 --> 00:03:16,747 《自然と 昼メシも外でとることが多くなる》 30 00:03:16,747 --> 00:03:19,750 《いい時間だな》 31 00:03:19,750 --> 00:03:22,753 《その日の体調と財布に相談し→ 32 00:03:22,753 --> 00:03:26,757 自分が何を食べるべきか 素早く判断しなければならない》 33 00:03:27,758 --> 00:03:30,744 《いわば 営業のプロであると同時に→ 34 00:03:30,744 --> 00:03:33,747 昼メシのプロでも あるのだ》 35 00:03:34,781 --> 00:03:37,751 《ただ 今日は もう決めてるんだ》 36 00:03:37,751 --> 00:03:42,773 《取引先に向かう途中に漂ってきた あのにおい…》 37 00:03:42,773 --> 00:03:45,776 《そう 今日の昼メシは…》 38 00:03:46,760 --> 00:03:48,779 《カレーだ》 39 00:03:48,779 --> 00:03:56,069 《通が好みそうな店構え》 40 00:03:53,750 --> 00:03:55,736 《そして 何より…→ 41 00:03:55,736 --> 00:03:59,756 「インドカレー」ではなく 「インドカリー」と名乗っているのは→ 42 00:03:59,756 --> 00:04:01,742 本格派の証し!》 43 00:04:01,742 --> 00:04:05,745 《さあ 俺の肥えた舌を 満足させてくれるかな?》 44 00:04:07,764 --> 00:04:09,750 (ドアベル) (店員)いらっしゃいませ。 45 00:04:09,750 --> 00:04:11,751 何名様ですか? 1人です。 46 00:04:11,751 --> 00:04:13,754 カウンターの奥の席 どうぞ。 47 00:04:14,771 --> 00:04:21,578 ん? 48 00:04:19,793 --> 00:04:22,796 《それも いい店の証しだ》 49 00:04:23,797 --> 00:04:25,782 《調理をするのは本場の方…》 50 00:04:25,782 --> 00:04:27,784 《期待が高まる》 51 00:04:27,784 --> 00:04:30,804 《さて 肝心のメニューは…》 52 00:04:30,804 --> 00:04:32,789 《おお~! カレーの種類も豊富だ》 53 00:04:32,789 --> 00:04:35,809 《う~ん 本格派!》 54 00:04:35,809 --> 00:04:38,779 《さ~て シンキングタイムだ》 55 00:04:38,779 --> 00:04:40,797 《何を頼むかな?》 56 00:04:40,797 --> 00:04:42,766 《写真のないタイプのメニュー》 57 00:04:42,766 --> 00:04:45,802 《完成図は こちらで想像するしかない》 58 00:04:45,802 --> 00:04:48,772 《せっかく本格派カリーなのに チキンじゃ つまらない》 59 00:04:48,772 --> 00:04:50,824 《かといって→ 60 00:04:50,824 --> 00:05:00,400 ムング・ダール サグ・パニールなどの 未知すぎるものを頼むのも危険…》 61 00:04:59,783 --> 00:05:04,788 《羊肉なら 非日常を味わえて その上 大外しすることもないし…》 62 00:05:05,789 --> 00:05:08,758 《う~ん 我ながら 本格派なチョイス!》 63 00:05:08,758 --> 00:05:31,014 (女性)わあ~ 来たよ。 64 00:05:12,762 --> 00:05:16,766 (店員)あと マイルドシュリンプと マイルドマトンです。 65 00:05:16,766 --> 00:05:18,752 《「マイルド」とは…?》 66 00:05:18,752 --> 00:05:20,754 《辛さが4段階から選べるのか》 67 00:05:20,754 --> 00:05:24,758 《辛さの選択は カレーの種類以上に重要課題…》 68 00:05:25,809 --> 00:05:28,728 《とりあえず マイルドはないか》 69 00:05:28,728 --> 00:05:30,780 《今日は 刺激を求めて来たんだからな》 70 00:05:30,780 --> 00:05:33,783 《かといって ベリーホットも考えもんだ》 71 00:05:34,734 --> 00:05:38,805 《辛すぎて 味がわからなくなったら 元も子もない》 72 00:05:38,805 --> 00:05:41,758 《残された選択肢は セミホットとホット》 73 00:05:41,758 --> 00:05:49,733 《さあ どっちだ?》 74 00:05:45,745 --> 00:05:50,767 《しまった! 店員さんと目が合ったことで シンキングタイムが…!》 75 00:05:50,767 --> 00:05:52,786 《ここは… セミホットだ!》 76 00:05:52,786 --> 00:05:56,773 《本格カリーの味も しっかり堪能でき なおかつ 辛さも楽しめる》 77 00:05:56,773 --> 00:05:59,743 《カレーはマトン 辛さはセミホット》 78 00:05:59,743 --> 00:06:03,763 《そして ドリンクは食後にアイスチャイ》 79 00:06:03,763 --> 00:06:06,766 《こだわりに こだわり抜いた この組み合わせ》 80 00:06:06,766 --> 00:06:09,769 《一つとして変えることはできないぜ》 81 00:06:09,769 --> 00:06:11,755 (女性)ええ~ ベリーホットですか~? 82 00:06:11,755 --> 00:06:16,743 そうそう。 私たちも止めたんだけど 山口課長ったら→ 83 00:06:16,743 --> 00:06:20,780 「俺は辛党だから大丈夫」って言って 聞かないの。 84 00:06:20,780 --> 00:06:24,868 で いざ食べたら 5口で泣きそうになって…。 85 00:06:24,868 --> 00:06:28,788 (2人の笑い声) あれ かっこ悪かったよねえ。 86 00:06:28,788 --> 00:06:31,741 《どこかの山口課長も大変だな》 87 00:06:31,741 --> 00:06:34,761 《まあ 女子の前だから 見えを張ったんだろうけど…》 88 00:06:34,761 --> 00:06:38,748 《だが 仕事もカレーも こだわりが肝心》 89 00:06:38,748 --> 00:06:41,801 《男なら こだわりを貫くべし》 90 00:06:41,801 --> 00:06:43,987 ご注文 お決まりですか? 91 00:06:43,987 --> 00:06:48,775 マトンカレーのドリンクセット。 ドリンクは アイスのチャイを食後に。 92 00:06:48,775 --> 00:06:55,665 カレーの辛さは どうされますか? 93 00:06:53,813 --> 00:06:57,751 男の人には すごく辛いカレーを 涼しい顔で食べてほしいよね。 94 00:06:57,751 --> 00:06:59,853 わかる! 95 00:06:59,853 --> 00:07:01,788 ダンディーに クールに。 96 00:07:01,788 --> 00:07:04,791 辛いのに強い男の人って 素敵ですよね。 97 00:07:07,777 --> 00:07:09,779 ベリーホットで。 98 00:07:10,780 --> 00:07:22,809 あの人 ベリーホット注文してる。 えっ すごい…。 99 00:07:18,805 --> 00:07:20,840 (店員)あの…→ 100 00:07:20,840 --> 00:07:24,828 うちのベリーホット 結構辛いんですけど 大丈夫ですか? 101 00:07:25,779 --> 00:07:29,749 《なっ… 恐ろしい注意書き 見逃してたーっ!》 102 00:07:29,749 --> 00:07:34,754 《しかし 一番ダサいのは ここで ひよって引き下がること…》 103 00:07:35,772 --> 00:07:37,774 大丈夫です。 104 00:07:37,774 --> 00:07:40,777 ヴェリー フォットで。 105 00:07:40,777 --> 00:07:42,779 (店員)かしこまりました。 106 00:07:43,780 --> 00:07:54,224 (店員)お待たせしました。 ベリーホットのマトンカレーです。 107 00:07:51,788 --> 00:07:55,759 《ベリーホットと言いつつ 見た目はオーソドックスで うまそうだ》 108 00:07:54,224 --> 00:07:56,226 おお~! これか。 109 00:07:55,759 --> 00:07:57,761 《じっくりと煮込まれたマトンは→ 110 00:07:57,761 --> 00:08:01,765 見るからに やわらかそうで 食欲をそそる》 111 00:08:01,765 --> 00:08:05,769 《ライスも 普通の白米ではなく サフランライス》 112 00:08:05,769 --> 00:08:08,772 《さりげなくのったレーズンも小粋》 113 00:08:08,772 --> 00:08:12,776 《現時点では ベリーホット的な要素は 息を潜めている》 114 00:08:12,776 --> 00:08:14,778 香りは どうだ? 115 00:08:14,778 --> 00:08:16,780 《う~ん いい!》 116 00:08:16,780 --> 00:08:18,748 (せき込み) 117 00:08:18,748 --> 00:08:20,767 《の… のどにくる!》 118 00:08:20,767 --> 00:08:23,820 《早速 ベリーホットが牙をむいてきた…!》 119 00:08:23,820 --> 00:08:25,789 《が…→ 120 00:08:25,789 --> 00:08:29,776 学生時代には カレーといえばひろし ひろしといえばカレーといわれ→ 121 00:08:29,776 --> 00:08:32,779 幾多のカレーを 制してきた俺だ》 122 00:08:33,763 --> 00:08:35,765 《このくらい 平らげてみせる!》 123 00:08:35,765 --> 00:08:37,767 《まずは ひと口》 124 00:08:39,819 --> 00:08:41,921 《ん…!?》 125 00:08:41,921 --> 00:08:46,826 《想像していた辛さじゃない!》 126 00:08:46,826 --> 00:08:47,761 《なんなら 辛さよりも しっかり うまみが前に出てきている!》 127 00:08:47,761 --> 00:08:49,746 《これこれ!》 128 00:08:49,746 --> 00:08:52,766 《まさに 俺が食いたかった本格カレーだ》 129 00:08:52,766 --> 00:08:57,771 《そっか… 野菜やマトンが煮込まれたことで マイルドな仕上がりに…》 130 00:09:01,791 --> 00:09:05,745 か… か… 辛ぇーーーっ!!》 131 00:09:05,745 --> 00:09:07,764 《遅れてきた 本格的な辛さが…!》 132 00:09:07,764 --> 00:09:09,766 《ああーっ!》 133 00:09:09,766 --> 00:09:11,751 《辛い 辛い 辛い 辛い 辛い! み… 水!》 134 00:09:11,751 --> 00:09:13,753 《水 水 水 水…! 水!》 135 00:09:17,741 --> 00:09:20,744 《ダンディーに クールに…》 136 00:09:21,745 --> 00:09:23,730 《う~ん スパイシー…》 137 00:09:24,748 --> 00:09:26,750 《あ… 危なかった…》 138 00:09:26,750 --> 00:09:29,769 《恐ろしいぞ ベリーホットの破壊力》 139 00:09:29,769 --> 00:09:33,757 《ただ もう お前の辛さは見切った》 140 00:09:33,757 --> 00:09:43,600 《うん やはり うまい!》 141 00:09:38,795 --> 00:09:41,781 《か… 辛ぇーっ! 全然慣れてねえ!》 142 00:09:41,781 --> 00:09:45,785 《も… もう スプーンを運びたくない…》 143 00:09:47,804 --> 00:09:49,756 《み… 見られている!》 144 00:09:49,756 --> 00:09:51,791 《ここは なんとしても 完食せねば…》 145 00:09:51,791 --> 00:09:54,828 《山口課長の二の舞いに なってしまう!》 146 00:09:54,828 --> 00:09:56,746 《水を…!》 147 00:09:56,746 --> 00:09:59,783 《ダメだ! もはや効かない…!》 148 00:09:59,783 --> 00:10:01,785 《そ… そうだ!》 149 00:10:01,785 --> 00:10:04,788 すみません アイスチャイ もう持ってきてください。 150 00:10:04,788 --> 00:10:06,790 あっ はい。 151 00:10:06,790 --> 00:10:08,758 アイスチャイです。 152 00:10:08,758 --> 00:10:10,743 《おお~ きたきた!》 153 00:10:10,743 --> 00:10:12,745 《ガムシロップを たっぷり入れて…》 154 00:10:14,981 --> 00:10:17,767 《おお~ 素晴らしい!》 155 00:10:17,767 --> 00:10:20,753 《辛さの沼から 救い出してくれるぜ…》 156 00:10:20,753 --> 00:10:23,807 《大丈夫。 必ず→ 157 00:10:23,807 --> 00:10:25,809 最後にチャイは勝つ!》 158 00:10:28,778 --> 00:10:39,139 《調子にのっていたら チャイがなくなってしまった!》 159 00:10:33,783 --> 00:10:35,785 《残ったのは ルーのみ…!》 160 00:10:37,070 --> 00:10:40,757 《あの素晴らしいチャイをもう一度 …といきたいところだが→ 161 00:10:40,757 --> 00:10:42,759 おかわりは別料金》 162 00:10:43,793 --> 00:10:46,796 《彼女たちも帰る気配はなし》 163 00:10:47,797 --> 00:10:50,783 《ダメだ 体が拒否している…》 164 00:10:50,783 --> 00:10:52,785 《もうギブアップするしかないのか?》 165 00:10:52,785 --> 00:10:55,772 《山口課長と同じ評価になるしか…》 166 00:10:56,789 --> 00:10:59,776 《残っているのは 水とガムシロップだけ…》 167 00:11:02,795 --> 00:11:05,849 《決して マナーがいいとは言えないが→ 168 00:11:05,849 --> 00:11:07,934 この組み合わせなら…!》 169 00:11:07,934 --> 00:11:14,057 《んっ…!》 170 00:11:14,057 --> 00:11:14,490 《こ… 効果抜群!》 171 00:11:14,490 --> 00:11:14,774 《口の中の痛みを 消し去ってくれる~!》 172 00:11:14,774 --> 00:11:22,282 《ありがとう ガムシロップ!》 173 00:11:20,780 --> 00:11:22,799 《さあ 一気にいくぞ!》 174 00:11:22,282 --> 00:11:25,285 《そして ガムシロップを作った人!》 175 00:11:22,799 --> 00:11:26,786 《うおおおーーーっ!》 176 00:11:28,771 --> 00:11:31,741 勝った! 勝ったぞー! 177 00:11:31,741 --> 00:11:35,778 (女性)ガチでかっこいい。 (女性)めちゃくちゃ好きな感じ! 178 00:11:35,778 --> 00:11:38,748 《俺のダンディー&クールが バッチリ伝わった》 179 00:11:38,748 --> 00:11:49,676 《山口課長とは違うのだよ 山口課長とは…》 180 00:11:44,754 --> 00:11:46,739 私は やっぱり ソジン推しです。 181 00:11:46,739 --> 00:11:49,792 ええ~? ミンジュンでしょ どう考えても。 182 00:11:49,792 --> 00:11:59,419 《俺のことなんて 眼中になしかーい!》 183 00:11:56,783 --> 00:11:59,769 《口の痛みが治まらない…》 184 00:11:59,769 --> 00:12:02,772 《コンビニでミルク飴でも買おう》 185 00:12:02,772 --> 00:12:11,447 《しかし 戦いは まだ終わりじゃなかった…》 186 00:12:10,797 --> 00:12:12,782 しかも 紙がねえーっ! 187 00:12:12,782 --> 00:12:15,785 トイレットペーパー 買い忘れた~! 188 00:12:16,753 --> 00:12:18,755 ごちそうさまでした。 189 00:12:21,791 --> 00:12:23,776 (キーボードを打つ音) 190 00:12:23,776 --> 00:12:26,796 (川口)先輩 やりました! (野原ひろし)どうした? 川口。 191 00:12:26,796 --> 00:12:29,782 (川口)松倉商店との契約 取れました! 192 00:12:29,782 --> 00:12:31,768 おお~ やったな! 193 00:12:31,768 --> 00:12:41,194 早速 見積もりを詰めてくれ。 (川口)わかりました。 194 00:12:36,756 --> 00:12:38,791 ん? 195 00:12:38,791 --> 00:12:40,827 今 何時でしたっけ? 196 00:12:40,827 --> 00:12:44,797 11時50分だけど。 そっか…。 197 00:12:44,797 --> 00:12:46,783 もうすぐ お昼休みですね。 198 00:12:46,783 --> 00:12:48,835 ああ… そうだな。 199 00:12:48,835 --> 00:12:53,790 ああ~ ホント 契約取れてよかった~! 200 00:12:53,790 --> 00:12:55,792 《なんで席に戻らないんだ?》 201 00:12:55,792 --> 00:12:58,845 そっかそっか。 あと10分でお昼か。 202 00:12:58,845 --> 00:13:01,781 (おなかが鳴る音) おなか すいてきたなあ…。 203 00:13:01,781 --> 00:13:08,871 《こいつ もしかして…→ 204 00:13:08,871 --> 00:13:12,875 契約取れたお祝いに 昼メシおごれってか?》 205 00:13:09,772 --> 00:13:12,775 川口 今日の昼休み なんか予定入って…。 206 00:13:12,775 --> 00:13:14,777 ないです。 《返事も食い気味!》 207 00:13:14,777 --> 00:13:18,765 《間違いない。 おごられ待ち確定!》 208 00:13:18,765 --> 00:13:20,733 《まあ でも→ 209 00:13:20,733 --> 00:13:23,753 川口が頑張って契約を取ってきたのは 事実だしな》 210 00:13:23,753 --> 00:13:25,738 《よし たまには…》 211 00:13:25,738 --> 00:13:28,741 昼メシ どうだ? 俺のおご…。 212 00:13:28,741 --> 00:13:30,760 いいんですか? ごちそうさまです! 213 00:13:30,760 --> 00:13:33,763 《食い気味がすぎるぞ 川口!》 214 00:13:34,747 --> 00:13:36,766 (川口)いやあ~ 嬉しいなあ。 215 00:13:36,766 --> 00:13:49,212 まさか 先輩が お昼おごってくれるなんて。 216 00:13:42,755 --> 00:13:44,774 《しかし 参ったな…》 217 00:13:44,774 --> 00:13:49,779 《ただでさえ 少ない小遣いをやりくりして ランチを楽しんでいる身…》 218 00:13:53,733 --> 00:13:57,754 《何を食うか考えろ… 集中しろ!》 219 00:13:57,754 --> 00:14:01,758 《はっ…! 例えば こんなパターンはどうだ?》 220 00:14:02,759 --> 00:14:04,761 ほら 俺のおごりだ。 221 00:14:04,761 --> 00:14:06,779 えっ? 明太子と昆布。 222 00:14:06,779 --> 00:14:08,781 俺の好きな組み合わせだぜ。 223 00:14:09,766 --> 00:14:12,769 《いやいや いやいや… さすがにケチすぎる》 224 00:14:12,769 --> 00:14:14,737 《翌日から→ 225 00:14:14,737 --> 00:14:16,756 陰で「おにぎり係長」と あだ名をつけられても→ 226 00:14:16,756 --> 00:14:18,758 文句は言えない レベルだ》 227 00:14:19,759 --> 00:14:23,763 《やはり おごると言ったからには 店には連れていかないと…》 228 00:14:23,763 --> 00:14:25,732 (川口)あっ! ん? 229 00:14:25,732 --> 00:14:27,734 あのワンコ かわいいなあ~! 230 00:14:27,734 --> 00:14:29,752 ワンコ? 231 00:14:29,752 --> 00:14:31,738 《ワンコ… ワンコか…》 232 00:14:31,738 --> 00:14:33,740 ワンコイン…。 233 00:14:33,740 --> 00:14:44,183 えっ なんですか? 234 00:14:40,747 --> 00:14:43,750 (川口)海鮮丼のお店ですか。 いいっすね。 235 00:14:43,750 --> 00:14:46,769 マグロの問屋が経営している店でな→ 236 00:14:44,183 --> 00:14:47,186 《見えたぞ 勝利への道筋が!》 237 00:14:46,769 --> 00:14:49,772 マグロが新鮮で めちゃくちゃうまいんだ。 238 00:14:49,772 --> 00:14:52,809 さすが先輩! いい店 知ってますね。 239 00:14:52,809 --> 00:14:54,761 《しかも ランチタイムはワンコイン》 240 00:14:54,761 --> 00:14:58,748 《500円でマグロ丼が食べられるんだ》 241 00:14:58,748 --> 00:15:00,767 (店員)いらっしゃいませ! 242 00:15:00,767 --> 00:15:03,786 (川口)おすすめは なんですか? 243 00:15:03,786 --> 00:15:08,808 そりゃあ やっぱり マグロ丼だろうな。 なるほど。 いいっすね マグロ丼! 244 00:15:08,808 --> 00:15:11,794 すいません 店員さん! (店員)はい! 245 00:15:11,794 --> 00:15:13,796 お決まりですか? 246 00:15:13,796 --> 00:15:15,815 マグロ丼 2つ…。 あっ 僕は海鮮丼で。 247 00:15:15,815 --> 00:15:17,784 えっ? 僕は海鮮丼で。 248 00:15:17,784 --> 00:15:19,735 《か か か… 海鮮丼!?》 249 00:15:19,735 --> 00:15:22,738 《せ せ せ… 1000円!?》 250 00:15:22,738 --> 00:15:24,757 《マグロ丼の倍じゃねえか!》 251 00:15:24,757 --> 00:15:37,970 本当に それでいいのか…? 252 00:15:30,780 --> 00:15:33,749 味噌汁をアラ汁に変更してください。 253 00:15:33,749 --> 00:15:37,787 《アラ汁だと!? さらにプラス200円!?》 254 00:15:37,787 --> 00:15:41,791 マグロ丼1つに 海鮮丼 アラ汁に変更で1つですね。 255 00:15:41,791 --> 00:15:43,810 ああ いや…。 それで大丈夫です。 256 00:15:43,810 --> 00:15:45,812 では 少々お待ちくださいね。 257 00:15:46,779 --> 00:15:48,831 ♬~「かいかいかい かいせんどーん」 258 00:15:48,831 --> 00:15:52,752 《のんきに オリジナル海鮮丼ソング 歌ってんじゃねえぞ 川口》 259 00:15:52,752 --> 00:15:56,756 《そりゃ マグロ丼って限定したわけじゃねえけど→ 260 00:15:56,756 --> 00:15:59,759 あの流れなら 普通 マグロ丼だろ!》 261 00:16:00,760 --> 00:16:05,781 《そもそも 先輩におごってもらうのに 先輩より高いもん頼んだりするか!?》 262 00:16:05,781 --> 00:16:10,770 《海鮮丼の鮮度が落ちるくらいまで 長々と説教してやろうか~!?》 263 00:16:10,770 --> 00:16:12,772 《…いや 落ち着け》 264 00:16:12,772 --> 00:16:14,807 《そんなことをしたら→ 265 00:16:14,807 --> 00:16:17,777 器の小さい男と 思われちまう…》 266 00:16:17,777 --> 00:16:19,779 《ここは我慢だ》 267 00:16:24,750 --> 00:16:28,788 あれ? 先輩 どうしたんすか? 引きつった顔して。 268 00:16:28,788 --> 00:16:30,773 虫歯か なんかっすか? 《違えよ》 269 00:16:30,773 --> 00:16:34,760 あっ もしかして 先輩もアラ汁に変更したかったんですか? 270 00:16:34,760 --> 00:16:36,729 《違えよ!》 271 00:16:36,729 --> 00:16:39,749 すみませーん! ああ~ 違う違う! 頼まなくていいから。 272 00:16:39,749 --> 00:16:41,734 《これ以上 出費を増やしてどうする!?》 273 00:16:41,734 --> 00:16:43,753 (店員)はい。 食後にバニラアイスを。 274 00:16:43,753 --> 00:16:45,738 《川口が止まらねえ!》 275 00:16:45,738 --> 00:16:47,773 先輩も頼みます? 276 00:16:47,773 --> 00:16:49,775 俺は いらない…。 277 00:16:51,777 --> 00:16:53,729 《ああ… ダメだ ダメだ》 278 00:16:53,729 --> 00:16:57,750 《楽しい昼メシなのに ついピリピリしてしまった…》 279 00:16:57,750 --> 00:17:00,736 《気持ちを切り替えて マグロ丼を楽しまないと》 280 00:17:00,736 --> 00:17:11,380 (店員)お待たせしました。 マグロ丼です。 281 00:17:06,809 --> 00:17:08,761 《美しい!》 282 00:17:08,761 --> 00:17:11,781 《見るからに新鮮な肉厚のマグロが→ 283 00:17:11,380 --> 00:17:13,382 《おお~ きた!》 284 00:17:11,781 --> 00:17:23,326 1 2 3 4 5 6 7…→ 285 00:17:18,738 --> 00:17:23,726 《それに加え 中央にはネギトロが鎮座し その存在感を発揮している》 286 00:17:23,726 --> 00:17:25,745 《刻まれた海苔と大葉が→ 287 00:17:25,745 --> 00:17:28,748 彩りと香りに アクセントを加えてくれているのも→ 288 00:17:28,748 --> 00:17:30,750 見逃せない!》 289 00:17:31,801 --> 00:17:45,798 《信じられないだろ? 川口。 これでワンコインなんだぜ》 290 00:17:38,774 --> 00:17:42,762 先輩 見てくださいよ。 すごいっすよ! ん? 291 00:17:42,762 --> 00:17:44,764 《な な… 何ぃーっ!?》 292 00:17:45,748 --> 00:17:48,734 《具が 皿から はみ出している!》 293 00:17:48,734 --> 00:17:59,595 《彩りも豊富で それぞれが 新鮮という名の光を放っている!》 294 00:17:55,791 --> 00:17:58,761 イカ エビ カニほぐし→ 295 00:17:58,761 --> 00:18:01,731 マグロも押さえつつ イクラとウニ…》 296 00:18:01,731 --> 00:18:03,783 《えっ イクラとウニ!?》 297 00:18:03,783 --> 00:18:07,787 《海鮮界のゴールデンコンビが そろい踏みだと!?》 298 00:18:08,771 --> 00:18:13,776 《その上に アラ汁まで付いているなんて とんでもない贅沢だ!》 299 00:18:14,760 --> 00:18:17,763 《う… うう… あんなもん見せられたら→ 300 00:18:17,763 --> 00:18:21,767 なんだか 俺のマグロ丼が 寂しく思えてくる…》 301 00:18:21,767 --> 00:18:23,819 《いや… いかん いかん いかん!》 302 00:18:23,819 --> 00:18:25,771 《惑わされるな》 303 00:18:25,771 --> 00:18:28,774 《周りに乱されず 俺は 俺のマグロ丼を→ 304 00:18:28,774 --> 00:18:30,776 最大限 楽しむ!》 305 00:18:31,861 --> 00:18:34,797 《まずは醤油》 306 00:18:34,797 --> 00:18:37,800 《実はセンスの見せどころでもある》 307 00:18:37,800 --> 00:19:05,094 《川口の奴は 直接 全体にかける派か》 308 00:18:43,773 --> 00:18:45,758 《俺の場合は→ 309 00:18:45,758 --> 00:18:47,877 まず 小皿に醤油を入れる》 310 00:18:47,877 --> 00:18:51,814 《そして わさびを丼から小皿に移し→ 311 00:18:51,814 --> 00:18:57,787 必要な分だけ混ぜ わさび醤油にして マグロ丼にかける》 312 00:18:57,787 --> 00:19:03,776 《さあ 準備は整った》 313 00:19:02,775 --> 00:19:04,777 《まずは マグロを…》 314 00:19:06,779 --> 00:19:08,781 《う~ん これこれこれ!》 315 00:19:08,781 --> 00:19:11,784 《醤油がマグロのうまみを引き立てる!》 316 00:19:11,784 --> 00:19:14,770 《そして わさびが鼻に抜ける!》 317 00:19:14,770 --> 00:19:21,060 《心地いい~!》 318 00:19:20,760 --> 00:19:22,812 《そうそう そうそうそう!》 319 00:19:22,812 --> 00:19:25,798 《ここは 白米が ちゃんと酢飯になってるんだよな~!》 320 00:19:25,798 --> 00:19:28,751 《この適度な甘みの酢飯が→ 321 00:19:28,751 --> 00:19:30,770 マグロに めちゃめちゃ合う!》 322 00:19:30,770 --> 00:19:32,772 《めちゃめちゃ合う!》 323 00:19:32,772 --> 00:19:34,724 (川口)うわあ~! 324 00:19:34,724 --> 00:19:36,742 このエビ 美味しそう~! 325 00:19:36,742 --> 00:19:38,744 《うおおーっ!》 326 00:19:38,744 --> 00:19:42,765 う~ん! 口の中でとろける~! 327 00:19:42,765 --> 00:19:45,768 今度は ウニを食べてみようっと! 328 00:19:45,768 --> 00:19:50,756 この色とツヤ 食べる前から よだれ出ちゃうなあ~。 329 00:19:54,760 --> 00:19:58,748 《いちいち感想を声に出すな! 気が散る!》 330 00:19:58,748 --> 00:20:01,751 《こっちにだって ネギトロがあるんだ!》 331 00:20:02,752 --> 00:20:06,756 《ああ~! 口の中でとろける~!》 332 00:20:07,740 --> 00:20:10,076 《やっぱり マグロ丼は最高…》 333 00:20:10,076 --> 00:20:11,744 このイカ 甘~い! 334 00:20:11,744 --> 00:20:13,746 《やっぱり マグロ丼は…》 335 00:20:13,746 --> 00:20:19,385 ホタテも絶品! 《やっぱり…》 336 00:20:17,767 --> 00:20:28,511 《こっちは マグロとネギトロで やりくりしてんだよ!》 337 00:20:23,773 --> 00:20:28,761 《この場で説教かまして 海鮮丼を涙でしょっぱくしてやろうか~!?》 338 00:20:28,761 --> 00:20:31,781 《しまった! また取り乱してしまった…》 339 00:20:31,781 --> 00:20:34,767 《落ち着け 俺》 340 00:20:34,767 --> 00:20:39,722 《本当なら 最高にハッピーな気持ちで 食べていたはずだったのに…》 341 00:20:39,722 --> 00:20:44,760 《目の前の川口と海鮮丼のおかげで 釈然としない…》 342 00:20:44,760 --> 00:20:47,763 《俺のマグロ丼が500円》 343 00:20:47,763 --> 00:20:49,748 《こいつの海鮮丼が1000円→ 344 00:20:49,748 --> 00:20:51,751 アラ汁変更で200円→ 345 00:20:51,751 --> 00:20:53,753 バニラアイスで150円》 346 00:20:53,753 --> 00:20:55,755 《一回のランチに→ 347 00:20:55,755 --> 00:20:59,758 合計1850円 支払った揚げ句→ 348 00:20:59,758 --> 00:21:02,762 どうして こんな目に遭わないといけないんだ…》 349 00:21:02,762 --> 00:21:05,764 (川口)うわあ~ これ 最高! すんごくうまい! 350 00:21:05,764 --> 00:21:16,075 《今度はなんだ? イクラか!?》 351 00:21:10,770 --> 00:21:12,772 このマグロが! 352 00:21:13,773 --> 00:21:15,808 えっ…? 353 00:21:15,808 --> 00:21:17,810 マグロ うっま~! 354 00:21:18,794 --> 00:21:21,781 だろ? ここはマグロなんだよ! 355 00:21:21,781 --> 00:21:24,767 さすが マグロ問屋直営ですね! 356 00:21:24,767 --> 00:21:28,771 《フフッ… やっと わかったようだな 川口》 357 00:21:28,771 --> 00:21:30,773 《俺のなんかな…→ 358 00:21:30,773 --> 00:21:32,775 8切れも入ってたんだぜ!》 359 00:21:32,775 --> 00:21:34,760 《フフッ フフフフフ…》 360 00:21:34,760 --> 00:21:36,762 《フフフフ…!》 361 00:21:37,763 --> 00:21:39,782 (川口)先輩 ごちそうさまでした! 362 00:21:39,782 --> 00:21:56,532 また 契約取れるように頑張ります! 363 00:21:44,770 --> 00:21:48,824 元気も出たし 僕は このまま外回りに行ってきま~す! 364 00:21:48,824 --> 00:21:52,828 《出費は痛かったけど こんだけ やる気になってくれたなら→ 365 00:21:52,828 --> 00:21:55,764 おごってよかったのかもしれないな》 366 00:21:55,764 --> 00:21:57,800 (川口)あっ あと 先輩。 ん? 367 00:21:57,800 --> 00:22:02,738 僕一人で高いの頼んじゃったんで 半分 払いますよ。 368 00:22:02,738 --> 00:22:05,741 《しかも こいつ そんな気遣いまで…》 369 00:22:06,809 --> 00:22:08,761 大丈夫だよ。 俺がおごるって…。 370 00:22:08,761 --> 00:22:11,747 お言葉に甘えます! 《めちゃめちゃ食い気味だな!》 371 00:22:12,765 --> 00:22:16,752 《あいつ… 絶対 払う気なかったな》 372 00:22:18,771 --> 00:22:20,756 ごちそうさまでした。 373 00:22:20,756 --> 00:22:27,062 ♬~