1 00:00:04,788 --> 00:00:06,790 《この日の昼→ 2 00:00:06,790 --> 00:00:10,777 俺は 何を食べようか迷うことなく 一軒の店を目指していた》 3 00:00:10,777 --> 00:00:13,747 《一体 俺は どこに向かっているのか?》 4 00:00:13,747 --> 00:00:17,751 《そもそも なぜ こんな気合の入った顔をしているのか?》 5 00:00:17,751 --> 00:00:19,753 《話は 昨日の夜》 6 00:00:19,753 --> 00:00:27,194 《会社で残業をしていたところまで さかのぼる》 7 00:00:25,776 --> 00:00:28,779 みんな お疲れさま。 (一同)お疲れさまです。 8 00:00:28,779 --> 00:00:45,696 よかったら 今から みんなで焼肉でも行かないか? 9 00:00:33,767 --> 00:00:36,787 今さらだが 高桐くんの歓迎会も兼ねて。 10 00:00:36,787 --> 00:00:38,805 (高桐あきたけ) ありがとうございます ぜひ。 11 00:00:38,805 --> 00:00:41,808 (草加ユミ)私も参加します。 自分も ご一緒させてください。 12 00:00:42,793 --> 00:00:46,797 へえ~ 会社の近くに こんな店あったんですね。 13 00:00:46,797 --> 00:00:49,800 ずっと 気には なってたんだよ。 さあ 入って入って。 14 00:00:49,800 --> 00:00:51,785 (川口)うわっ やったー! (高桐)楽しみですね。 15 00:00:51,785 --> 00:00:53,770 (ユミ)楽しみ~! (川口)いっぱい食べるぞ。 16 00:00:53,770 --> 00:00:56,807 《よっしゃあ! 部長のおごりで焼肉だーっ!》 17 00:00:56,807 --> 00:01:00,794 (ひろしの声)この時の俺は 無邪気に そう喜んでいた。 18 00:01:00,794 --> 00:01:07,100 ♬~ 19 00:02:41,762 --> 00:02:44,765 なんか新鮮ですね このメンバー。 (部長)だな。 20 00:02:44,765 --> 00:02:48,752 まあ 今日は無礼講ということで 親睦を深めよう。 21 00:02:48,752 --> 00:02:52,806 高桐くんも 日頃思ってることがあれば ガーン! と ぶつけていいからね。 22 00:02:52,806 --> 00:02:55,742 アハハ… いえ 自分は そんな。 23 00:02:55,742 --> 00:02:57,794 (女性店員)お待たせしました。 24 00:02:57,794 --> 00:03:03,734 カルビ5人前 ロース5人前 タン塩5人前 おあと野菜の盛り合わせです。 25 00:03:03,734 --> 00:03:06,670 (一同)おおーっ! 26 00:03:06,670 --> 00:03:07,804 じゃあ 私 焼く担当やりまーす! 27 00:03:07,804 --> 00:03:10,757 えっ ユミちゃんが? でしたら 新人の自分が…。 28 00:03:10,757 --> 00:03:13,744 高桐くんは 今日の主役でしょ? 29 00:03:13,744 --> 00:03:15,779 私 上手だから任せて! 30 00:03:15,779 --> 00:03:20,801 こっちのトングは お肉を置く用にして もう一つは 裏返し用にしますね。 31 00:03:20,801 --> 00:03:33,814 《ほう… 2つのトングを そうやって使い分けるか》 32 00:03:27,791 --> 00:03:31,795 まずは 時間のかかるトウモロコシを 真ん中にのせちゃいますね。 33 00:03:31,795 --> 00:03:33,780 《ふむふむ。 理にかなっている》 34 00:03:33,780 --> 00:03:41,071 《焼くのは 彼女に任せて大丈夫そうだな》 35 00:03:33,814 --> 00:03:36,817 《ユミちゃん なかなかのこだわりだな》 36 00:03:39,753 --> 00:03:42,773 《そうそう。 肉を周りに配置していって…→ 37 00:03:42,773 --> 00:03:44,741 って 何ぃぃ!?》 38 00:03:44,741 --> 00:03:46,810 《なぜ タレのカルビとロースからいった!?》 39 00:03:46,810 --> 00:03:48,779 《まずは タン塩からだろーっ!》 40 00:03:48,779 --> 00:03:52,783 《いや これは 俺の勝手なこだわりなのかもしれない》 41 00:03:52,783 --> 00:03:56,770 《しかし 気になることが もう一つ…》 42 00:03:56,770 --> 00:03:58,789 《なぜ 5人いるのに→ 43 00:03:58,789 --> 00:04:16,623 カルビもロースも 4枚ずつしか焼かない!?》 44 00:04:04,778 --> 00:04:23,563 ハハッ… いやあ ホントに 皆さん 尊敬できる方ばかりで。 45 00:04:10,767 --> 00:04:12,803 (一同の笑い声) 46 00:04:12,803 --> 00:04:15,772 《そして なぜ 誰も そのことを指摘しない!?》 47 00:04:15,772 --> 00:04:18,792 《なぜ そんな爽やかな笑顔でいられる!?》 48 00:04:18,792 --> 00:04:20,811 よし お肉 ひっくり返しまーす。 49 00:04:20,811 --> 00:04:22,779 《えっ! ちょっと待ってくれ》 50 00:04:22,779 --> 00:04:24,781 《俺は 片面を長めに焼いて→ 51 00:04:24,781 --> 00:04:27,767 裏返したあとは サッと あぶる程度が好きなんだ!》 52 00:04:27,767 --> 00:04:29,769 《まだだ。 まだだ…》 53 00:04:30,787 --> 00:04:52,259 《ああーーーっ!》 54 00:04:34,774 --> 00:04:36,827 (川口)先輩 どうかしました? 55 00:04:36,827 --> 00:04:38,762 えっ? いや…。 56 00:04:38,762 --> 00:04:43,733 《今日は 高桐くんを歓迎し 親睦を深めるための食事会》 57 00:04:43,733 --> 00:04:48,788 《ここで余計なことを言って 変な空気にしてしまうのも違うか…》 58 00:04:48,788 --> 00:04:51,758 めちゃくちゃうまそうだなーって! 59 00:04:51,758 --> 00:04:53,777 (一同の笑い声) 60 00:04:53,777 --> 00:04:55,779 そろそろ いいですね。 61 00:04:55,779 --> 00:04:57,747 はい 部長。 (部長)あっ ありがとう。 62 00:04:57,747 --> 00:05:00,767 《うわっ! うわうわ うわうわっ… 皿に取らないでほしい!》 63 00:05:00,767 --> 00:05:03,787 《網から直接タレにつけて 熱々で食べたい!》 64 00:05:03,787 --> 00:05:05,789 《が…》 65 00:05:05,789 --> 00:05:07,791 (ユミ)はい 野原係長。 66 00:05:08,808 --> 00:05:10,777 あ… ありがとう。 67 00:05:10,777 --> 00:05:12,746 うまーい! 美味しい! 68 00:05:12,746 --> 00:05:14,731 美味しいですね。 うまいねえ。 69 00:05:14,731 --> 00:05:16,750 次 いきまーす。 70 00:05:16,750 --> 00:05:19,753 《今度は 網いっぱいに野菜を…》 71 00:05:20,770 --> 00:05:23,757 《野菜しか食べちゃいけないタイムなのか!?》 72 00:05:23,757 --> 00:05:26,760 (川口)ユミちゃん。 焼いてばかりじゃ 食べられないでしょ? 73 00:05:26,760 --> 00:05:28,745 いえ そんなことないですよ。 74 00:05:28,745 --> 00:05:30,730 僕が代わるよ。 75 00:05:30,730 --> 00:05:42,859 《おいおい 川口かよ…》 76 00:05:35,785 --> 00:05:39,806 《な… なんだ? その自信ありげな顔は》 77 00:05:39,806 --> 00:05:42,759 《いいのか? 任せていいのか?》 78 00:05:42,759 --> 00:05:45,762 《ここまで手つかずだったタン塩を 焼いていって…》 79 00:05:42,859 --> 00:05:44,861 《ユミちゃんより ずっと不安なんだが…》 80 00:05:45,762 --> 00:05:49,766 《…って おーい! ネギをのせるのは 片面を焼いてからだろ!?》 81 00:05:49,766 --> 00:05:52,769 《これじゃあ 裏返す時に 全部 落ちちゃうじゃないか!》 82 00:05:52,769 --> 00:05:56,773 《いや… 何か 川口なりに 考えがあるのかもしれない》 83 00:05:56,773 --> 00:05:58,775 《むしろ あってほしい》 84 00:05:58,775 --> 00:06:00,760 《あるんだよな? 川口》 85 00:06:00,760 --> 00:06:04,764 《うまくネギを包んだりとか そういうテクニックが…》 86 00:06:05,715 --> 00:06:07,784 《なかったー!!》 87 00:06:07,784 --> 00:06:23,516 《なんのためらいもなく 大胆に裏返したーっ!》 88 00:06:13,790 --> 00:06:16,793 そしたら それ 間違い電話だったんです。 89 00:06:16,793 --> 00:06:19,729 え~! 間違い電話ねえ。 90 00:06:19,729 --> 00:06:21,748 (川口)焼けました! 91 00:06:21,748 --> 00:06:24,751 うわあ! このタン塩 すっごく美味しいですね! 92 00:06:24,751 --> 00:06:26,770 う… うん…。 93 00:06:26,770 --> 00:06:30,774 《いや ネギがのってれば もっとうまかったんだ…》 94 00:06:30,774 --> 00:06:44,254 じゃあ 次は…。 95 00:06:38,531 --> 00:06:38,765 もう おのおの 自分のものは 自分で焼けばいいんじゃないかな。 96 00:06:38,765 --> 00:06:41,785 《部長… ナイス! 鶴の一声!》 97 00:06:41,785 --> 00:06:43,787 ぜひ そうしましょう。 98 00:06:44,788 --> 00:06:48,792 《ようやく自分の好きなように焼ける!》 99 00:06:48,792 --> 00:06:51,795 《まだだ… まだひっくり返さない》 100 00:06:51,795 --> 00:07:03,023 《片面は じっくりと焼いて…》 101 00:06:56,800 --> 00:06:59,836 《そして こちら側は あぶる程度で…》 102 00:06:59,836 --> 00:07:02,789 係長 この辺 もう焼けてますよ。 103 00:07:02,789 --> 00:07:05,775 えっ? あ… ありがとう…。 104 00:07:05,775 --> 00:07:08,778 《いや 違うんだ。 俺が食べたいのは…》 105 00:07:08,778 --> 00:07:10,797 (川口)じゃあ そっち側のは 僕 頂きますね。 106 00:07:10,797 --> 00:07:12,766 《あっ コラッ 川口!》 107 00:07:12,766 --> 00:07:16,770 《あああっ…! 俺好みに育成してた肉がーーっ!》 108 00:07:17,771 --> 00:07:21,758 《うう… もうほとんど残っていない…》 109 00:07:21,758 --> 00:07:24,811 追加で何か頼もうか? いいんですか? 110 00:07:24,811 --> 00:07:26,796 ああ。 今日は好きなだけ食べてくれ。 111 00:07:26,796 --> 00:07:31,785 《よ… よかった… よし これでリベンジできるぞ!》 112 00:07:31,785 --> 00:07:33,820 部長 ありがとうございます。 113 00:07:33,820 --> 00:07:35,772 すいませーん! 〓(女性店員)はーい! 114 00:07:35,772 --> 00:07:37,757 お待たせしました。 115 00:07:37,757 --> 00:07:39,776 えーと…。 116 00:07:39,776 --> 00:07:41,778 秘伝のから揚げ いっちゃってもいいですか? (部長)ああ。 117 00:07:41,778 --> 00:07:43,780 《おい 川口!》 118 00:07:43,780 --> 00:07:45,782 《今日は から揚げじゃない 焼肉の日だろ!》 119 00:07:45,782 --> 00:07:47,851 それと たこ焼きと…。 《川口!》 120 00:07:47,851 --> 00:07:50,737 さつまいものホイルバター。 《ユミちゃん!》 121 00:07:50,737 --> 00:07:52,789 あと 冷麺2つください。 122 00:07:52,789 --> 00:07:55,792 《川口ーーーっ…!》 123 00:07:58,745 --> 00:08:12,008 (川口) じゃあ 僕たち カラオケ行ってきまーす! 124 00:08:07,787 --> 00:08:10,774 えっ? あ… うん…。 125 00:08:10,774 --> 00:08:14,744 皆さんのこと いろいろ知ることができて よかったです。 126 00:08:12,008 --> 00:08:15,011 ああ また明日。 お疲れさまです。 127 00:08:14,744 --> 00:08:16,730 《…そうだよな》 128 00:08:16,730 --> 00:08:18,732 《そういう趣旨の食事会だったんだから→ 129 00:08:18,732 --> 00:08:21,868 俺のこだわりなんて どうでもいい》 130 00:08:21,868 --> 00:08:24,754 《そう思って 俺は翌日… つまり今日→ 131 00:08:24,754 --> 00:08:27,741 気持ちを切り替え 朝から仕事に励んでいた》 132 00:08:27,741 --> 00:08:29,743 《しかし…》 133 00:08:29,743 --> 00:08:31,778 (ユミ)うわっ このアプリ 軽ーい! 134 00:08:31,778 --> 00:08:33,797 《えっ! この あぶりカルビ!?》 135 00:08:33,797 --> 00:08:44,441 《って どんな聞き間違えだよ…》 136 00:08:40,770 --> 00:08:42,772 あーあ とんだ時間のロスだったな。 137 00:08:42,772 --> 00:08:44,774 《ロース!?》 138 00:08:44,774 --> 00:08:46,776 《って ああ また…》 139 00:08:46,776 --> 00:08:48,745 (部長)えっ もう現地に向かっている? 140 00:08:48,745 --> 00:08:58,788 うん… じゃあ そのままUターンしよう。 141 00:08:52,749 --> 00:08:55,785 《ダメだ… 焼肉が頭から離れない》 142 00:08:55,785 --> 00:08:58,755 《こうなったら 解決方法は一つ!》 143 00:08:58,755 --> 00:09:00,740 《俺は そう決意し…→ 144 00:09:00,740 --> 00:09:03,743 そして 今 昼休みを迎え 歩いている》 145 00:09:03,743 --> 00:09:07,747 《ここまで説明すれば もうおわかりだろう》 146 00:09:07,747 --> 00:09:18,358 《そう 俺の今日の昼メシは…→ 147 00:09:13,770 --> 00:09:15,772 (女性店員)いらっしゃいませ。 148 00:09:15,772 --> 00:09:17,757 1名です! 149 00:09:17,757 --> 00:09:19,743 《わかるよ その驚き》 150 00:09:19,743 --> 00:09:22,746 《昨日の夜も来た奴が 今度は一人で→ 151 00:09:22,746 --> 00:09:26,750 しかも こんな ただならぬ雰囲気で 現れたんだもんな》 152 00:09:26,750 --> 00:09:30,787 《だが もはや 誰に どう思われようと関係ない》 153 00:09:30,787 --> 00:09:36,793 《そして ランチで焼肉なんて贅沢するな という心の声も関係ない!》 154 00:09:36,793 --> 00:09:38,778 《まずは タン塩から…》 155 00:09:38,778 --> 00:09:40,764 (肉の焼ける音) 156 00:09:40,764 --> 00:09:42,782 《うっはー!》 157 00:09:42,782 --> 00:09:50,073 《この 炭火でジュージュー焼ける音→ 158 00:09:46,770 --> 00:09:50,857 《火を通しすぎないよう 頃合いを見て裏返し…》 159 00:09:50,857 --> 00:09:53,777 《そして ここで ネギをのせる!》 160 00:09:53,777 --> 00:09:57,814 《うん 我ながら いい焼き色だ!》 161 00:09:57,814 --> 00:09:59,799 《そろそろ いいかな》 162 00:09:59,799 --> 00:10:01,801 《タレは レモン塩で…》 163 00:10:03,770 --> 00:10:12,312 《ん~…! ネギたっぷりで うまーい!》 164 00:10:08,775 --> 00:10:10,777 《さて お次はカルビだ》 165 00:10:12,745 --> 00:10:16,749 《きめ細かく入った脂と 赤身のコントラストが美しい…》 166 00:10:17,734 --> 00:10:20,787 《焼肉には いろんな種類があれど→ 167 00:10:20,787 --> 00:10:23,790 カルビは やっぱり 不動のエースって感じだよな》 168 00:10:24,774 --> 00:10:27,777 《なーんてことを考えている間に 片面がしっかり焼けたようなので→ 169 00:10:27,777 --> 00:10:29,762 ここで裏返し…》 170 00:10:29,762 --> 00:10:44,477 《今後の展開を見据えて ロースを網にのせつつ→ 171 00:10:38,788 --> 00:10:44,260 《ぬふふぅ~ん! ジューシー!》 172 00:10:44,260 --> 00:11:03,763 《閉じ込められた肉のうまみが 口中にジュワッと あふれるー!》 173 00:10:44,477 --> 00:10:48,481 カルビの裏面は サッとあぶる程度で頂く》 174 00:10:48,765 --> 00:10:52,769 《いやあ 米が進む進む! そして…》 175 00:10:52,769 --> 00:10:57,757 《おっ 先ほど 網にのせていたロースが いい感じに焼けてきたな》 176 00:10:57,757 --> 00:11:01,828 《カルビより脂身が少なく さっぱり食べられる》 177 00:11:01,828 --> 00:11:19,295 《ロースも また 焼肉には欠かせない存在だ!》 178 00:11:08,785 --> 00:11:13,756 《今 俺は肉を食べているんだということを ダイレクトに感じられる!》 179 00:11:13,756 --> 00:11:19,829 《そして やはり 誰にも邪魔されず 自分の好きなように焼いて食べられるのが→ 180 00:11:19,295 --> 00:11:21,281 うん! 181 00:11:19,829 --> 00:11:29,155 最高だ! 最高だ 最高だ 最高だ…》 182 00:11:29,155 --> 00:11:30,773 《俺だけのタン塩 俺だけのカルビ 俺だけのロース…》 183 00:11:30,773 --> 00:11:34,777 《俺たちだけの焼肉アイランド…》 184 00:11:34,777 --> 00:11:38,781 《大勢でワイワイ食べる焼肉も 美味しい… が→ 185 00:11:38,781 --> 00:11:43,786 一人焼肉でしか手に入らない幸せは 確かに存在する!》 186 00:11:45,755 --> 00:11:47,824 ふう~ 食った食った。 187 00:11:47,824 --> 00:11:49,826 〓(高桐)野原係長! 188 00:11:50,810 --> 00:11:52,745 高桐くん! 189 00:11:52,745 --> 00:11:55,748 実は 自分も 先ほど 同じ店に一人でいまして。 190 00:11:55,748 --> 00:11:57,767 えっ そうだったの!? 191 00:11:57,767 --> 00:12:01,771 理由は多分 係長と同じです。 192 00:12:01,771 --> 00:12:05,775 …そうか。 高桐くんにも 焼肉へのこだわりがあったんだな。 193 00:12:05,775 --> 00:12:08,745 昨日の場では 言いだしづらくて…。 194 00:12:08,745 --> 00:12:11,764 よかったら 戻る前に これ使ってください。 195 00:12:11,764 --> 00:12:13,733 消臭スプレーか。 196 00:12:13,733 --> 00:12:16,719 ありがとう。 さて…。 197 00:12:17,770 --> 00:12:19,756 午後も頑張るか! はい! 198 00:12:21,791 --> 00:12:23,776 ごちそうさまでした。 199 00:12:25,762 --> 00:12:27,764 (野原ひろし)なるほど なるほど。 200 00:12:27,764 --> 00:12:31,751 確かに あえてターゲットを絞るって戦略もあるよな。 201 00:12:31,751 --> 00:12:33,770 (川口)「ですよねえ」 202 00:12:33,770 --> 00:12:37,740 《この日の俺は 会社には行かず 自宅でテレワーク》 203 00:12:37,740 --> 00:12:39,759 《川口と 来週の企画会議に向けて→ 204 00:12:39,759 --> 00:12:42,762 様々なアイデアを出し合っていた》 205 00:12:43,746 --> 00:12:45,765 しかし なんというか…→ 206 00:12:45,765 --> 00:12:50,770 家にこもってると どうも いまいち 突き抜けたアイデアが出ないな。 207 00:12:50,770 --> 00:12:53,740 「会社に来たからって 出るもんでもないですけどね…」 208 00:12:53,740 --> 00:12:56,809 「やっぱり 僕たちの毎日には→ 209 00:12:56,809 --> 00:12:58,711 刺激が足りないんじゃないですか?」 210 00:12:58,711 --> 00:13:02,749 刺激? (川口)「ほら いつもと違う体験をする中で→ 211 00:13:02,749 --> 00:13:04,734 アイデアが浮かんだりするって いうじゃないですか」 212 00:13:04,734 --> 00:13:06,753 確かに…。 213 00:13:06,753 --> 00:13:24,904 最近 会社と家を往復するだけの毎日に なってるもんな。 214 00:13:14,744 --> 00:13:16,763 おっ 大豪邸。 215 00:13:16,763 --> 00:13:18,748 「(キーボードを打つ音)」 「あとは こんなのとか」 216 00:13:18,748 --> 00:13:20,767 おお~ ジャングル。 「(キーボードを打つ音)」 217 00:13:20,767 --> 00:13:22,735 「こんなのとか」 メルヘ~ン! 218 00:13:22,735 --> 00:13:25,755 …って 仕事中だろ。 (川口)「ああ すいません…」 219 00:13:25,755 --> 00:13:38,451 ああ… まあ けど もうお昼か。 220 00:13:32,745 --> 00:13:34,747 「わかりました。 では のちほど」 221 00:13:35,898 --> 00:13:37,900 さ~て 昼メシにするか。 222 00:13:38,768 --> 00:13:40,787 《しんのすけは幼稚園に行っており→ 223 00:13:40,787 --> 00:13:44,757 みさえとひまわりは おケイさんの家でランチ中》 224 00:13:44,757 --> 00:13:47,760 《つまり 家にいるのは俺だけだ》 225 00:13:47,760 --> 00:13:51,781 《そして この日の俺の昼メシは もう決まっていた》 226 00:13:51,781 --> 00:13:53,783 そうめんなあ…。 227 00:13:53,783 --> 00:13:56,753 好きなんだけど さすがに飽きてきたというか…。 228 00:13:56,753 --> 00:13:59,772 《そう 懸賞に当たって 大量に届いた→ 229 00:13:59,772 --> 00:14:02,725 そうめんの賞味期限が 迫っており→ 230 00:14:02,725 --> 00:14:11,100 今日で食べきってしまうように! と 言われたのだ》 231 00:14:07,714 --> 00:14:09,716 こんなに食べられるかなあ…。 232 00:14:10,717 --> 00:14:13,736 器は これでいくか。 233 00:14:13,736 --> 00:14:15,755 お次は…。 234 00:14:15,755 --> 00:14:18,758 はあ 薬味… 薬味…。 235 00:14:18,758 --> 00:14:22,779 よし ミョウガと大葉があったぞ。 236 00:14:22,779 --> 00:14:27,817 でも あれ? ネギが見当たらないな。 あっ そうだ…。 237 00:14:27,817 --> 00:14:30,820 《みさえが 庭で再生するとかいって…》 238 00:14:30,820 --> 00:14:32,772 これか…。 239 00:14:32,772 --> 00:14:35,758 すぐに飽きそうな気もするんだけどな。 (スズメの鳴き声) 240 00:14:35,758 --> 00:14:37,760 ん? 241 00:14:37,760 --> 00:14:39,779 ハハハ。 遊びに来たのか? 242 00:14:39,779 --> 00:14:43,766 俺も お前みたいに 自由に飛び回れる翼が欲しいよ…。 243 00:14:43,766 --> 00:14:45,785 なーんつって。 244 00:14:45,785 --> 00:14:48,788 さ~て どれにしようかな…。 (シロ)アン! 245 00:14:48,788 --> 00:14:52,759 おわっ! び… びっくりさせるなよ シロ…。 246 00:14:52,759 --> 00:14:54,744 って… あーっ! 247 00:14:54,744 --> 00:14:57,747 やっべ。 倒しちまった! えっと…。 248 00:14:57,747 --> 00:15:00,750 《大体 こんな感じだったか?》 249 00:15:00,750 --> 00:15:17,100 いや もっときれいだったよな…。 250 00:15:05,755 --> 00:15:09,759 メシを食ってから ちゃんとやり直そう。 うん! 251 00:15:10,777 --> 00:15:13,763 よ~し なんとか ネギも手に入った。 252 00:15:13,763 --> 00:15:15,765 では お湯を沸かすとするか。 253 00:15:15,765 --> 00:15:19,786 そうめんは とにかく たっぷりのお湯でゆでることがポイント。 254 00:15:19,786 --> 00:15:22,738 で その間に薬味の準備を… と。 255 00:15:22,738 --> 00:15:28,744 《ネギは自宅で再生したものなので 生は避け レンジで熱を通す》 256 00:15:28,744 --> 00:15:31,764 《その間にミョウガと大葉だ》 257 00:15:31,764 --> 00:15:35,768 それぞれ千切りにして 軽く水にさらす。 258 00:15:35,768 --> 00:15:37,753 (沸騰する音) おっ もう沸騰したか。 259 00:15:37,753 --> 00:15:40,773 まだ ネギを刻み終わってねえんだけど…。 260 00:15:40,773 --> 00:15:57,140 えっと ゆで時間は1分半から2分…。 261 00:15:48,781 --> 00:15:50,766 はあ…。 262 00:15:54,854 --> 00:15:56,772 ふた~つ。 263 00:15:56,456 --> 00:15:58,457 ひと~つ。 264 00:15:56,772 --> 00:15:58,791 3つ! 265 00:15:58,791 --> 00:16:00,776 ぐっ… ああ 取れない! 266 00:16:00,776 --> 00:16:03,763 (終了音) わかってるから 待ってくれ! 267 00:16:03,763 --> 00:16:05,765 4つ! 268 00:16:05,765 --> 00:16:07,767 アッチ! 269 00:16:07,767 --> 00:16:10,753 フー…。 あれこれ 忙しいな。 270 00:16:10,753 --> 00:16:12,738 ゆで上がる前に 残りを終わらせねえと。 271 00:16:12,738 --> 00:16:14,740 (吹きこぼれる音) ん? 272 00:16:14,740 --> 00:16:16,742 だあ~! 吹きこぼれた! 273 00:16:16,742 --> 00:16:19,795 ああ… 強火にしすぎたか…。 274 00:16:19,795 --> 00:16:22,782 ガスコンロ 汚しちまったなあ。 275 00:16:22,782 --> 00:16:24,784 まあ キッチンペーパーで拭けば…。 276 00:16:25,735 --> 00:16:27,737 アッチーーッ!! 277 00:16:28,754 --> 00:16:38,965 ああ もう…。 278 00:16:36,762 --> 00:16:38,764 《今度は 火加減を弱めにして…》 279 00:16:39,732 --> 00:16:43,769 よ~し 薬味の準備 完了! 280 00:16:43,769 --> 00:16:46,756 (タイマーの終了音) 麺も ゆで上がったか。 281 00:16:48,758 --> 00:16:50,743 《きっちり 水でしめて…》 282 00:16:50,743 --> 00:16:53,746 《タレは めんつゆとゴマだれ》 283 00:16:53,746 --> 00:16:55,731 《そうめんを置いたら…》 284 00:16:55,731 --> 00:16:57,733 完成! 285 00:16:58,851 --> 00:17:03,739 《おおお! いいんじゃないか? いいんじゃないか?》 286 00:17:03,739 --> 00:17:06,742 《見るからに涼しげな 純白の麺》 287 00:17:06,742 --> 00:17:09,795 《全く味わいの異なる 2種類のタレ》 288 00:17:09,795 --> 00:17:13,766 《いずれ劣らぬ 薬味界のエリートたち》 289 00:17:13,766 --> 00:17:16,769 《そして何より 決して凝った料理ではないが→ 290 00:17:16,769 --> 00:17:20,773 頑張って自分で作った分 めちゃくちゃ うまそうだ!》 291 00:17:21,724 --> 00:17:23,876 さ~て…。 292 00:17:23,876 --> 00:17:26,879 《まずは ネギを入れた めんつゆで…》 293 00:17:27,713 --> 00:17:32,735 《う~ん これこれ! さっぱりしてて うまい!》 294 00:17:32,735 --> 00:17:36,739 《お次はミョウガと このチューブのしょうがも足して…》 295 00:17:39,742 --> 00:17:43,763 《いいねえ! ミョウガのシャキシャキ感と しょうがの爽やかさ!》 296 00:17:43,763 --> 00:17:46,749 《なんだか 気分がのってきたぞ!》 297 00:17:46,749 --> 00:17:49,752 《よ~し 大葉も入れちゃおう!》 298 00:17:50,853 --> 00:17:54,740 《おおっ! さらに味わいに奥行きが!》 299 00:17:54,740 --> 00:17:56,759 《これぞ まさに日本の夏!》 300 00:17:56,759 --> 00:17:59,779 《浴衣に風鈴 打ち上げ花火!》 301 00:17:59,779 --> 00:18:03,799 《そんなイメージが浮かんでくる味だぜ!》 302 00:18:03,799 --> 00:18:06,802 今度は ゴマだれで頂くか。 303 00:18:07,770 --> 00:18:10,740 《うん。 優しい甘さと ゴマの風味!》 304 00:18:10,740 --> 00:18:13,809 《やっぱ こっちもいいなあ!》 305 00:18:13,809 --> 00:18:15,745 《いや… 待てよ?》 306 00:18:15,745 --> 00:18:18,798 《ゴマだれに 刻んだキュウリとチャーシューをのせて→ 307 00:18:18,798 --> 00:18:21,801 そこにラー油を 少々 垂らせば…》 308 00:18:22,802 --> 00:18:24,804 できた! 名付けて…。 309 00:18:27,773 --> 00:18:29,759 《そのお味は…?》 310 00:18:29,759 --> 00:18:35,765 《おおお~! ゴマの風味に ラー油がビシッと利いていて いい!》 311 00:18:35,765 --> 00:18:39,785 《日本の夏から 一気に中国の夏に飛んだ気分だ!》 312 00:18:39,785 --> 00:18:41,771 いや~ うまい。 313 00:18:41,771 --> 00:18:45,775 アイデアひとつで こんなアレンジができるんだなあ。 314 00:18:45,775 --> 00:18:51,747 《ん…? 何か 新たなアイデアが どんどん 頭に浮かんできたぞ!》 315 00:18:51,747 --> 00:18:54,784 《家にあるものをフル活用して…》 316 00:18:54,784 --> 00:18:58,771 ジャジャーン! 3つも新たに アレンジそうめんを作っちまったぜ! 317 00:18:58,771 --> 00:19:00,756 《焼肉のタレとキムチ キュウリを使った…》 318 00:19:05,778 --> 00:19:07,847 《う~ん! ピリ辛でうまい!》 319 00:19:07,847 --> 00:19:10,850 《水菜 ナンプラー 干しエビと乾燥パクチーを使った…》 320 00:19:14,754 --> 00:19:17,740 《おお~! 日本とは また違ったさっぱり感》 321 00:19:17,740 --> 00:19:20,760 《東南アジアの風を感じるぜ!》 322 00:19:20,760 --> 00:19:24,730 《オリーブオイル バルサミコ酢 ブラックペッパーに塩→ 323 00:19:24,730 --> 00:19:26,732 そこに 昨日のサラダの残りを入れた…》 324 00:19:30,820 --> 00:19:34,790 《おお~! イタリアの青い空が見える~!》 325 00:19:34,790 --> 00:19:37,760 そうめんって 最強だな。 326 00:19:37,760 --> 00:19:40,780 《こんなに 多種多様な料理になってくれるとは…→ 327 00:19:40,780 --> 00:19:44,767 家にいながら 世界中を旅しているような気分だ!》 328 00:19:44,767 --> 00:19:46,752 ヒャッホー! 329 00:19:46,752 --> 00:19:52,742 《そして… この刺激的な旅が 俺に さらなるアイデアを与えてくれる!》 330 00:19:52,742 --> 00:19:56,746 《アボカドを角切りにして 醤油とわさびであえる》 331 00:19:56,746 --> 00:19:59,765 《そして 牛肉をミディアムレアに焼き…》 332 00:19:59,765 --> 00:20:01,767 《どうだ!》 333 00:20:10,109 --> 00:20:10,760 《う~ん! アボカドと牛肉 わさび醤油の相性が抜群!》 334 00:20:10,760 --> 00:20:14,730 《これが そうめんのアレンジなのか という疑問は さておき→ 335 00:20:14,730 --> 00:20:17,783 めちゃくちゃ うまい!》 336 00:20:17,783 --> 00:20:21,787 《そして… さらなるアイデアを 思いついてしまった!》 337 00:20:22,755 --> 00:20:26,759 《レンチンしたからあげ 塩昆布とのり 白ご飯を使えば…》 338 00:20:34,750 --> 00:20:37,770 《うお~! よくできてる~!》 339 00:20:37,770 --> 00:20:43,426 《もはや そうめんはないほうが いいんじゃないかと思いつつ→ 340 00:20:42,758 --> 00:20:44,744 (携帯電話の着信音) ん? 341 00:20:44,744 --> 00:20:46,745 川口? 342 00:20:46,745 --> 00:20:54,653 はい もしもし。 (川口)「先輩 もう時間 過ぎてますけど」 343 00:20:53,719 --> 00:21:03,129 ごめん。 お待たせ。 (川口・草加ユミ)「お疲れさまです」 344 00:20:54,653 --> 00:20:56,655 あっ… やっべ! すぐ入る! 345 00:20:59,742 --> 00:21:01,761 パーティーでもしてたんですか?」 346 00:21:01,761 --> 00:21:05,748 ああ… いや そうめんを いろいろアレンジして食べてたんだよ。 347 00:21:05,748 --> 00:21:07,733 (川口)「へえ~」 348 00:21:07,733 --> 00:21:11,754 もう 次から次に バンバン アイデアが浮かんできてさ→ 349 00:21:11,754 --> 00:21:14,774 いや~ 「俺って やるじゃん」とか思ったりして…。 350 00:21:14,774 --> 00:21:16,759 (部長)「ほう。 それは素晴らしいな」 351 00:21:16,759 --> 00:21:19,745 えっ… この声は…。 352 00:21:19,745 --> 00:21:21,747 部長! (部長)「企画のアイデア出しで→ 353 00:21:21,747 --> 00:21:25,751 苦戦していると聞いて 私も参加することにしたんだが→ 354 00:21:25,751 --> 00:21:31,740 その様子じゃ 野原くんから バンバン いいアイデアが出てきそうだな」 355 00:21:31,740 --> 00:21:34,827 は… はい…。 えっと その…。 356 00:21:34,827 --> 00:21:37,746 〓(隣のおばさん)野原さん いらっしゃる? 357 00:21:37,746 --> 00:21:43,419 えっ… 隣のおばさん? 358 00:21:43,419 --> 00:21:46,422 (隣のおばさん) そうめんの おすそ分けに来たんだけどね。 359 00:21:43,752 --> 00:21:46,805 《せっかく食べきったのに また そうめん…!?》 360 00:21:46,805 --> 00:21:48,807 (部長)「ど… どうした? 大きい声 出して」 361 00:21:48,807 --> 00:21:50,776 あっ いや…。 (携帯電話の着信音) 362 00:21:50,776 --> 00:21:52,778 ん? 363 00:21:52,778 --> 00:21:54,797 げっ 10分!? 364 00:21:54,797 --> 00:21:57,800 《やっばい。 この散らかり方を見たら 絶対 怒られるぞ…》 365 00:21:58,767 --> 00:22:00,820 (隣のおばさん)あら シロ。 (シロ)アン アン! 366 00:22:00,820 --> 00:22:02,755 (隣のおばさん) って どうしちゃったの? ネギ。 367 00:22:02,755 --> 00:22:04,740 グッチャグチャじゃない! 368 00:22:04,740 --> 00:22:06,759 《ネギのことも忘れてた!》 369 00:22:06,759 --> 00:22:08,761 (部長)「の… 野原くん どうした!?」 370 00:22:09,762 --> 00:22:14,767 すみません…。 なんのアイデアも浮かびません…。 371 00:22:18,754 --> 00:22:20,739 ごちそうさまでした…。 372 00:22:20,739 --> 00:22:27,046 ♬~