1 00:00:06,790 --> 00:00:11,762 《俺の名前は野原ひろし。 双葉商事に勤める サラリーマンだ》 2 00:00:11,762 --> 00:00:15,766 《にしても 月曜の朝は なかなか憂鬱だな…》 3 00:00:15,766 --> 00:00:19,770 という点では 反省も必要なのかもしれない。 4 00:00:19,770 --> 00:00:22,739 《朝礼の部長の話も 長く感じる…》 5 00:00:22,739 --> 00:00:24,775 そして これらの商品化に伴い→ 6 00:00:24,775 --> 00:00:29,780 営業二課でも 販売促進プロジェクトチームを 立ち上げることになった。 7 00:00:29,780 --> 00:00:34,785 《新商品のプロジェクトチーム… なかなか重要な仕事だぞ》 8 00:00:34,785 --> 00:00:36,787 メンバーは まず 高桐くん。 9 00:00:36,787 --> 00:00:38,789 (高桐あきたけ)はい。 10 00:00:38,789 --> 00:00:43,760 《新人なのに選ばれたか…。 確かに 高桐くんは優秀だもんな》 11 00:00:43,760 --> 00:00:52,386 もう一人は草加さん。 (草加ユミ)はい。 12 00:00:49,733 --> 00:01:00,827 そして 川口くん。 13 00:00:53,804 --> 00:00:59,760 《川口も…。 う~ん ちょっと頼りないが ムードメーカー的なところもあるしな》 14 00:00:59,760 --> 00:01:01,762 メンバーは以上。 15 00:01:01,762 --> 00:01:11,788 《選ばれなかったのは残念だが 他の仕事を 着実に頑張ろう》 16 00:01:11,788 --> 00:01:19,980 《あと 今日の昼メシ どうしようかな~》 17 00:01:13,790 --> 00:01:17,794 《給料日前だし 立ち食いそば辺りで…》 (部長)野原くん…? 野原くん! 18 00:01:17,794 --> 00:01:19,780 聞いてるのか? …はい? 19 00:01:19,780 --> 00:01:22,749 今回のプロジェクトリーダーは 君に任せたい。 20 00:01:22,749 --> 00:01:24,801 へっ? 21 00:01:24,801 --> 00:01:39,132 《プ… プ プ プ プ プ プ プ プ プロジェクトリーダー!?》 22 00:01:34,811 --> 00:01:38,749 正式に動きだしてもらうのは 来週からだが 想定して 動いておいてくれ。 23 00:01:36,380 --> 00:01:38,382 《プロジェクトリーダーに!?》 24 00:01:38,749 --> 00:01:40,751 は… はい! 25 00:01:39,132 --> 00:01:41,134 《お… 俺が!?》 26 00:01:41,818 --> 00:01:48,125 ♬~ 27 00:03:22,736 --> 00:03:25,756 野原係長 よろしくお願いします。 ああ。 28 00:03:25,756 --> 00:03:27,808 お願いします。 よろしく。 29 00:03:27,808 --> 00:03:30,794 頼りにしてますよ プロジェクトリーダー! 30 00:03:31,795 --> 00:03:33,747 《うう… プロジェクトリーダー…》 31 00:03:33,747 --> 00:03:36,750 《なんて麗しい響き…。 おかわり ください!》 32 00:03:39,770 --> 00:03:42,773 ですから… 頼りにしてますよ プロジェクトリーダー。 33 00:03:45,759 --> 00:03:47,794 《ありがとう!》 34 00:03:47,794 --> 00:03:50,764 みんな このプロジェクト 絶対に成功させような! 35 00:03:50,764 --> 00:03:52,766 (高桐・川口・ユミ)はい! 36 00:03:53,800 --> 00:03:57,771 《プロジェクトが動きだすのは まだ先だが 気持ちがフワフワする~》 37 00:03:57,771 --> 00:04:01,758 《これが プロジェクトリーダーの 高揚感ってやつか…》 38 00:04:01,758 --> 00:04:06,763 《さて 今日の昼メシは 予定どおり 立ち食いそばに…》 39 00:04:06,763 --> 00:04:08,749 おっ。 40 00:04:08,749 --> 00:04:10,750 《新しくできたのか この店》 41 00:04:10,750 --> 00:04:12,752 《ローストビーフといったら→ 42 00:04:12,752 --> 00:04:16,740 ホテルのビュッフェとかでメインを飾る 高級料理…》 43 00:04:16,740 --> 00:04:19,760 《他の料理は 自由に好きなだけ取れるけど→ 44 00:04:19,760 --> 00:04:23,747 大抵 ローストビーフは その場でシェフが切ってくれる》 45 00:04:23,747 --> 00:04:27,751 《これがまた 高級感を演出していて いいんだけど…》 46 00:04:27,751 --> 00:04:29,719 何枚にしますか? 47 00:04:29,719 --> 00:04:32,739 あっ… に… 2枚で。 48 00:04:32,739 --> 00:04:35,759 《一遍に たくさんは頼みづらいんだよな…》 49 00:04:35,759 --> 00:04:40,781 《だからこそ… いつか ローストビーフを まとめて たくさん食べてみたい!》 50 00:04:40,781 --> 00:04:43,767 《そう夢見てきた…》 51 00:04:43,767 --> 00:04:45,769 《よし! 今こそ その夢を…》 52 00:04:46,803 --> 00:04:50,757 《うげっ! 給料日目前にローストビーフ丼は 贅沢すぎる!》 53 00:04:50,757 --> 00:04:52,793 《いや… 待てよ》 54 00:04:52,793 --> 00:04:56,229 《今までの野原ひろしなら ここで断念していた》 55 00:04:56,229 --> 00:05:15,081 《しかし 今の俺は プロジェクトリーダー 野原ひろし》 56 00:05:04,754 --> 00:05:06,773 《いや ダメだ!》 57 00:05:06,773 --> 00:05:08,758 《給料日前に ローストビーフ丼を食ってこそ→ 58 00:05:08,758 --> 00:05:10,760 プロジェクトリーダーじゃないのか?》 59 00:05:11,761 --> 00:05:13,780 フウ… 食った 食った。 60 00:05:13,780 --> 00:05:22,856 (川口)プロジェクトリーダー お昼 何 食べたんですか? 61 00:05:15,081 --> 00:05:18,084 《ローストビーフ丼くらいで ビビっていて いいのか?》 62 00:05:18,735 --> 00:05:23,190 ロ ロ ロ ロ… ローストビーフ丼! 給料日前なのに!? 63 00:05:23,190 --> 00:05:24,791 関係ないさ。 プロジェクトリーダーたる者→ 64 00:05:24,791 --> 00:05:35,936 常に やわらかいローストビーフのように 柔軟性を持ち合わせていないとな。 65 00:05:32,749 --> 00:05:34,851 《そう 今日は→ 66 00:05:34,851 --> 00:05:38,755 プロジェクトリーダーに選ばれた 記念すべき日でもある》 67 00:05:38,755 --> 00:05:42,792 《ここは 景気をつけるために ローストビーフ丼を かっ食らってやる!》 68 00:05:42,792 --> 00:05:44,794 《文字数だって…》 69 00:05:51,785 --> 00:05:53,803 《1文字 多いしな》 70 00:05:53,803 --> 00:06:03,797 《おっと… 割引券を発見してしまった! これは使うしか…》 71 00:06:00,760 --> 00:06:17,711 《プロジェクトリーダーともあろう人間が 割引券なんかに頼ってもいいのか?》 72 00:06:11,788 --> 00:06:22,966 予算管理能力 臨機応変な見極めが必要だ》 73 00:06:21,748 --> 00:06:24,768 《ハア… プロジェクトリーダーも なかなか大変だ》 74 00:06:22,966 --> 00:06:25,969 《ここは 割引券を使う!》 75 00:06:24,768 --> 00:06:26,753 《あらゆる局面で→ 76 00:06:26,753 --> 00:06:29,756 プロジェクトリーダーであることを 試されている気がする》 77 00:06:29,756 --> 00:06:32,759 いらっしゃいませ。 何名様ですか? 78 00:06:32,759 --> 00:06:34,778 プロジェクトリーダー 1名。 (女性店員)えっ? 79 00:06:34,778 --> 00:06:36,763 《ハッ! しまった…》 80 00:06:36,763 --> 00:06:39,733 《プロジェクトリーダーであることを 意識しすぎて つい…》 81 00:06:39,733 --> 00:06:41,751 い… 1名です。 82 00:06:41,751 --> 00:06:44,754 1名様ですね。 カウンターのお席 どうぞ。 83 00:06:45,739 --> 00:06:47,757 《恥ずかしい…》 84 00:06:47,757 --> 00:06:49,743 《いったん プロジェクトリーダーのことは忘れて→ 85 00:06:49,743 --> 00:06:51,728 昼メシに集中だ》 86 00:06:51,728 --> 00:06:54,764 《ランチはローストビーフ丼のみか》 87 00:06:54,764 --> 00:06:58,768 《大きさが大 中 小 選べるんだな》 88 00:06:58,768 --> 00:07:01,755 《割引券もあるし ここは 大 一択!》 89 00:07:01,755 --> 00:07:05,775 ご注文 お決まりですか? ローストビーフ丼 大で。 90 00:07:05,775 --> 00:07:07,761 大ですね。 これ 使いたいんですけど。 91 00:07:07,761 --> 00:07:09,779 (女性店員)かしこまりました。 92 00:07:09,779 --> 00:07:14,751 《フウ… 待ち遠しいぜ。 想像しただけで よだれが出てくる》 93 00:07:14,751 --> 00:07:18,755 《ビビらず ここにして よかった…。 いい日になりそうだ》 94 00:07:19,756 --> 00:07:23,743 お待たせいたしました。 ローストビーフ丼 大です。 95 00:07:23,743 --> 00:07:25,795 《おおお!》 96 00:07:25,795 --> 00:07:29,766 《想定よりでかいローストビーフが 何層も重なり→ 97 00:07:29,766 --> 00:07:32,769 山のように そびえ立っている…》 98 00:07:32,769 --> 00:07:36,740 《てっぺんには 太陽の日の出を彷彿とさせる 美しい卵黄》 99 00:07:36,740 --> 00:07:43,079 《山麓には 目に優しい緑があふれ→ 100 00:07:43,079 --> 00:07:44,764 雪化粧のように たっぷりとかかったソースが 食欲をそそる!》 101 00:07:44,764 --> 00:07:46,750 《なんて 完璧な丼!》 102 00:07:46,750 --> 00:07:50,787 《これぞ まさに プロジェクトチームの頂に立つ→ 103 00:07:50,787 --> 00:07:52,772 プロジェクトリーダーにふさわしい丼…》 104 00:07:52,772 --> 00:07:56,776 《プロジェクトリーダー丼と呼んでも 過言ではない!》 105 00:07:57,761 --> 00:08:01,765 《さあ どういうプロジェクトで頂こうか…》 106 00:08:02,782 --> 00:08:06,770 《よし 決めた! プロジェクトリーダーには 思いきりが大事だ!》 107 00:08:06,770 --> 00:08:09,789 《上にのった卵黄は 最初に潰す》 108 00:08:09,789 --> 00:08:14,811 《う~ん! このトローンとした感じ… 最高!》 109 00:08:14,811 --> 00:08:16,796 《全体に広がったところで→ 110 00:08:16,796 --> 00:08:21,785 さあ ローストビーフをひと切れ… プロジェクトリーダーの口に!》 111 00:08:25,772 --> 00:08:29,793 《爽やかなヨーグルトソースと 深みのあるオニオンソース→ 112 00:08:29,793 --> 00:08:31,795 それに 卵黄の甘さが加わって→ 113 00:08:31,795 --> 00:08:35,949 ローストビーフのうまみを 引き立ててくれるぜ!》 114 00:08:35,949 --> 00:08:37,951 《さあ もう1枚…》 115 00:08:40,787 --> 00:08:42,756 《爽やかで うみゃい!!》 116 00:08:42,756 --> 00:08:45,775 《食べても 食べても ちっとも 下のご飯が見えてこない》 117 00:08:45,775 --> 00:08:47,761 《まさに ローストビーフざんまい!》 118 00:08:47,761 --> 00:08:51,831 《なんなら ビュッフェよりも食べ放題だぞ これ》 119 00:08:51,831 --> 00:09:14,204 《おっ! やっと ご飯が見えた》 120 00:08:56,770 --> 00:08:58,755 《うん! 合う!》 121 00:08:58,755 --> 00:09:02,776 《ご飯にも ソースがしみていて いい!》 122 00:09:02,776 --> 00:09:08,765 《フウ…。 結構 食べた気がするのに まだ半分以上あるぞ》 123 00:09:08,765 --> 00:09:11,751 《ローストビーフ丼を選んで よかった》 124 00:09:11,751 --> 00:09:23,213 《プロジェクトリーダーに選ばれて… よかった!》 125 00:09:17,757 --> 00:09:20,760 (携帯電話の振動音) ん? 126 00:09:20,760 --> 00:09:22,779 《川口から?》 127 00:09:22,779 --> 00:09:24,781 もしもし。 「あっ 先輩」 128 00:09:24,781 --> 00:09:27,767 《プロジェクトリーダーと 呼んでほしかったが…》 129 00:09:27,767 --> 00:09:29,753 どうした? 「高桐くんが→ 130 00:09:29,753 --> 00:09:34,057 プロジェクトチームの 予定も決まっていないのに→ 131 00:09:34,057 --> 00:09:35,742 勝手に 会議室 予約とかしちゃってるんですよ」 132 00:09:35,742 --> 00:09:37,777 それって ダメなんだっけ? 133 00:09:37,777 --> 00:09:50,156 「長くキープしてると 他の社員に迷惑ですからね」 134 00:09:46,536 --> 00:09:50,540 そっか。 じゃあ 俺が あとで話しておくよ。 「お願いしますね」 135 00:09:47,737 --> 00:09:49,756 《大した問題じゃないけど→ 136 00:09:49,756 --> 00:09:54,744 普段 細かいことを気にしない川口が わざわざ言ってきたのは気になるな…》 137 00:09:54,744 --> 00:09:56,796 (携帯電話の振動音) ん? 138 00:09:56,796 --> 00:09:58,798 《今度は高桐くんか?》 139 00:09:59,749 --> 00:10:04,754 《うわっ…。 俺が あとで話すって言ったのに 先走ったのか 川口…》 140 00:10:04,754 --> 00:10:08,792 《まだプロジェクトが動きだしてもいないのに もめて どうする…》 141 00:10:08,792 --> 00:10:13,780 《あっ… 考えごとしながら食べてたら 全然 味わえていないぞ》 142 00:10:13,780 --> 00:10:18,735 《チームのことは いったん置いといて 目の前のローストビーフ丼に集中!》 143 00:10:18,735 --> 00:10:20,753 (携帯電話の振動音) 《あっ…。 今度はなんだ?》 144 00:10:20,753 --> 00:10:22,755 《ユミちゃんから…》 145 00:10:22,755 --> 00:10:24,741 《もう 嫌な予感しかしない》 146 00:10:24,741 --> 00:10:27,827 《おいおい… もう プロジェクトチームに亀裂が…》 147 00:10:27,827 --> 00:10:32,765 《早くも プロジェクトリーダーの資質が 試される局面を迎えている!》 148 00:10:32,765 --> 00:10:36,769 《目の前のビーフをとるか 仲間となるチームをとるか…》 149 00:10:37,737 --> 00:10:40,807 《ここは… チームをとる!》 150 00:10:40,807 --> 00:10:45,812 《残念だが 目の前のローストビーフは できる限り 素早く平らげ→ 151 00:10:45,812 --> 00:10:47,747 1秒でも早く 会社に戻る》 152 00:10:47,747 --> 00:10:50,750 《そのために あれを使うしかない!》 153 00:10:50,750 --> 00:10:53,753 《野原ひろし 昼メシの奥義!》 154 00:11:00,777 --> 00:11:04,781 《箸で ビーフと米を素早くかき込み あごを高速で上下させる》 155 00:11:04,781 --> 00:11:10,036 《水でサラッと流し込み 次のひと口に向かう!》 156 00:11:10,036 --> 00:11:11,771 《何度も苦境を乗り越えてきた これが 俺の高速食い 丼の型!》 157 00:11:11,771 --> 00:11:14,807 《プロジェクトリーダースタイルだ!》 158 00:11:14,807 --> 00:11:16,809 ごちそうさまでした。 159 00:11:16,809 --> 00:11:18,795 会計を。 かしこまりました。 160 00:11:18,795 --> 00:11:21,781 《本当は ゆっくり味わって 食べたかった…》 161 00:11:21,781 --> 00:11:24,784 《プロジェクトリーダーはつらいぜ…》 162 00:11:25,752 --> 00:11:27,737 (女性店員)ありがとうございました。 163 00:11:27,737 --> 00:11:29,739 《待ってろ チームのみんな》 164 00:11:29,739 --> 00:11:33,743 《プロジェクトリーダーの俺が 今すぐ駆けつけるからな!》 165 00:11:33,743 --> 00:11:36,763 《しかし この時の俺は まだ気づいていなかった…》 166 00:11:36,763 --> 00:11:39,766 《チーム内の小さなほころびが→ 167 00:11:39,766 --> 00:11:44,787 やがて プロジェクト自体の根底を揺るがす 大事件に発展することを…》 168 00:11:44,787 --> 00:11:46,789 《後半へ続く!》 169 00:11:47,790 --> 00:11:49,792 ごちそうさまでした。 170 00:11:51,828 --> 00:11:54,731 (野原ひろし)ハア ハア ハア…! 171 00:11:54,731 --> 00:11:57,767 プロジェクトリーダーが戻ったぞ… チームのみんな! 172 00:11:57,767 --> 00:12:01,771 え…。 (川口)ああ 先輩 お疲れさまです。 173 00:12:01,771 --> 00:12:11,698 ああ お疲れ…。 174 00:12:07,744 --> 00:12:09,796 急ぎの用というか…。 175 00:12:09,796 --> 00:12:13,766 (草加ユミ)あ… 高桐くんが 大学時代にキャンプ行った時の話で→ 176 00:12:13,766 --> 00:12:15,785 盛り上がってまして…。 177 00:12:15,785 --> 00:12:19,772 朝起きたら こめかみの所にセミの幼虫が止まってて→ 178 00:12:19,772 --> 00:12:31,968 そこで成虫に羽化していったんですよ。 179 00:12:25,762 --> 00:12:27,764 ホントなんですって! 180 00:12:27,764 --> 00:12:30,750 《ひとまず 険悪なムードは回避されたってことか》 181 00:12:30,750 --> 00:12:32,752 《よかった》 182 00:12:37,774 --> 00:12:41,778 販売促進プロジェクトが ついに動き始めた》 183 00:12:41,778 --> 00:12:45,782 販促イベントに関して 何かプランがある人はいるかな? 184 00:12:45,782 --> 00:12:48,818 はい。 あくまでもサジェスチョンなのですが→ 185 00:12:48,818 --> 00:12:54,774 販促イベントと連携したPR動画を 人気VTuberとコラボして展開していく→ 186 00:12:54,774 --> 00:13:02,665 というのは どうでしょうか? なるほどな…。 187 00:13:00,797 --> 00:13:02,782 ですから あくまでもサジェスチョンです。 188 00:13:02,782 --> 00:13:04,801 さじぇすちょん…? 189 00:13:04,801 --> 00:13:06,769 意味 ご存じないんですか? 190 00:13:06,769 --> 00:13:09,839 いや えっと…。 「提案」という意味です。 191 00:13:09,839 --> 00:13:11,791 わかってるよ! 今 言おうとしたから。 192 00:13:11,791 --> 00:13:19,065 2人とも 落ち着きましょう。 193 00:13:15,795 --> 00:13:17,797 俺も落ち着いてるよ。 194 00:13:17,797 --> 00:13:21,801 まあまあ 川口 今はアイデアを出し合うタイミングだから。 195 00:13:21,801 --> 00:13:23,803 否定せずに 自由に意見を出そう。 196 00:13:23,803 --> 00:13:25,805 …わかりました。 197 00:13:26,806 --> 00:13:29,792 《結局 険悪ムードに逆戻りか》 198 00:13:29,792 --> 00:13:33,796 《かなりタイプの違う2人だからなあ》 199 00:13:36,799 --> 00:13:40,787 《川口の奴 近々何か言ってきそうだが…》 200 00:13:40,787 --> 00:13:48,678 (川口)あの 先輩…。 《早速 来た…》 201 00:13:45,792 --> 00:13:48,778 相談があるんですけど… お昼 一緒に行きませんか? 202 00:13:48,778 --> 00:13:51,764 ああ わかった。 行こう。 203 00:13:52,765 --> 00:13:54,767 何か食べたいものあるか? 204 00:13:54,767 --> 00:13:58,788 どこでも大丈夫です。 気分が上がりそうな店がいいですけど。 205 00:13:58,788 --> 00:14:00,773 そっか。 206 00:14:00,773 --> 00:14:11,784 《どこでもと言いながら 難しいリクエストをしてきたな…》 207 00:14:09,282 --> 00:14:11,868 《スペインの人って 何か楽しそうなイメージあるな》 208 00:14:11,868 --> 00:14:14,871 《「パエリアランチ」 いいじゃないか》 209 00:14:16,789 --> 00:14:20,777 (川口)へえ~ うまそう。 パエリアって こんなに種類があったんすね! 210 00:14:20,777 --> 00:14:22,779 確かに 豊富だな。 211 00:14:22,779 --> 00:14:26,833 「鶏肉とインゲン豆のパエリア」 「野菜のパエリア」…。 212 00:14:26,833 --> 00:14:29,786 あっ! イカ墨なんてのもあるんですね。 213 00:14:29,786 --> 00:14:33,773 《よしよし ちゃんと気分は上がっていそうだな》 214 00:14:33,773 --> 00:14:53,643 てっきり ムール貝とか魚介の入った あれ1種類だけかと思ってましたけど…。 215 00:14:44,767 --> 00:14:48,788 オーソドックスな魚介のパエリア マリスコスにするぜ。 216 00:14:48,788 --> 00:14:50,757 せっかく いろいろあるのに? 217 00:14:50,757 --> 00:14:53,743 食べたことあるやつのほうが 味を比較しやすいだろ。 218 00:14:53,643 --> 00:14:54,410 ランチで これだけの種類から選べるのは 嬉しいよな。 219 00:14:53,743 --> 00:14:56,779 なるほど。 それじゃ 僕は…→ 220 00:14:56,779 --> 00:14:59,782 野菜のパエリア ベルドゥーラにしてみます。 221 00:14:59,782 --> 00:15:01,768 野菜か いい選択じゃないか。 222 00:15:01,768 --> 00:15:03,753 あざっす。 すいませーん! 223 00:15:03,753 --> 00:15:05,772 (女性店員)お決まりですか? 224 00:15:05,772 --> 00:15:08,775 マリスコスとベルドゥーラ お願いします。 225 00:15:08,775 --> 00:15:11,761 かしこまりました。 ごゆっくりお待ちください。 226 00:15:11,761 --> 00:15:15,748 それで 川口 なんだ? 相談って。 227 00:15:15,748 --> 00:15:18,751 いや それが… 高桐くんのことで…。 228 00:15:18,751 --> 00:15:20,787 《やっぱり そう来たか…》 229 00:15:20,787 --> 00:15:32,765 今までは そんなに感じてなかったんですけど 結構参ってまして。 230 00:15:27,743 --> 00:15:33,749 なんていうか… 僕が指摘したことに 素直に従ってくれなくて…。 231 00:15:33,749 --> 00:15:35,768 ふむふむ。 それで? 232 00:15:35,768 --> 00:15:39,772 彼が初めてやることに関して 手順を指示しても→ 233 00:15:39,772 --> 00:15:44,744 こっちのやり方が自分に合ってるとか いちいち反論してくるんすよね。 234 00:15:44,744 --> 00:15:46,762 そうか…。 235 00:15:46,762 --> 00:15:49,749 《川口も新人の頃 そんな感じだったけどな》 236 00:15:49,749 --> 00:15:52,752 《今は だいぶ鬱憤がたまっているみたいだから→ 237 00:15:52,752 --> 00:15:55,738 とりあえず黙って聞いてやろう》 238 00:15:55,738 --> 00:15:59,725 (川口)あっ そうそう! この前も 先輩が帰ったあとにですね→ 239 00:15:59,725 --> 00:16:02,728 決算報告書を出せって僕が言ったんですよ。 そしたら…。 240 00:16:03,779 --> 00:16:16,042 (川口)で 最終的に→ 241 00:16:08,801 --> 00:16:12,788 正直 チームとしてやっていけるか 自信ないっすよ。 242 00:16:12,788 --> 00:16:15,775 《だいぶ長いこと 愚痴を吐き出したな…》 243 00:16:15,775 --> 00:16:19,795 《このまま放置していたら チームは悪い方向に進む…》 244 00:16:19,795 --> 00:16:23,783 《このランチの間に 何か打開策を見つけ出さなければ…》 245 00:16:23,783 --> 00:16:27,803 (女性店員)お待たせしました。 魚介のパエリア マリスコスです。 246 00:16:27,803 --> 00:16:29,805 《おお…!》 247 00:16:29,805 --> 00:16:32,808 《さすがパエリア まるで絵画のように色鮮やかだ》 248 00:16:32,808 --> 00:16:35,745 《目にも美味しい!》 249 00:16:35,745 --> 00:16:39,749 《エビ イカ ホタテ アサリにムール貝》 250 00:16:39,749 --> 00:16:44,770 《魚介とサフランライスの香辛料の香りが エキゾチックな雰囲気を醸し出し→ 251 00:16:44,770 --> 00:16:47,790 食欲を刺激してくるぜ》 252 00:16:47,790 --> 00:16:50,793 (女性店員) エビは ソフトシェルシュリンプですので→ 253 00:16:50,793 --> 00:16:53,796 頭から尻尾まで 殻ごとお召し上がりいただけます。 254 00:16:53,796 --> 00:16:55,781 《おお それはありがたい》 255 00:16:55,781 --> 00:16:59,769 《殻付きのエビは うまいけど 食べるの大変なんだよな》 256 00:16:59,769 --> 00:17:02,755 こちらは野菜のパエリア ベルドゥーラです。 257 00:17:02,755 --> 00:17:11,898 (2人)おお…! 258 00:17:07,927 --> 00:17:12,765 そして 黄色いサフランライスによって 彩りを生み出しているんだな》 259 00:17:12,765 --> 00:17:14,784 《さらに 上にはフレッシュなサラダがのり→ 260 00:17:14,784 --> 00:17:16,786 その下にはチーズ…》 261 00:17:16,786 --> 00:17:19,805 《それらを混ぜ合わせることで生まれる ハーモニーは→ 262 00:17:19,805 --> 00:17:22,775 なんとも舌心地が良さそうだ》 263 00:17:22,775 --> 00:17:26,879 どっちも美味しそうですね。 だな。 264 00:17:26,879 --> 00:17:29,782 そうだ 先輩! せっかくなんで シェアしませんか? 265 00:17:29,782 --> 00:17:33,819 おっ それは いい考えだな。 さすが川口 アイデアマン! 266 00:17:33,819 --> 00:17:35,805 あざっす。 267 00:17:35,805 --> 00:17:38,808 《こういうところでも ちょいちょい機嫌をとってやらんとな》 268 00:17:38,808 --> 00:17:45,932 じゃあ お互い半分まで食べたら 鍋を交換しよう。 269 00:17:44,764 --> 00:17:46,766 それじゃあ 頂くとするか。 270 00:17:46,766 --> 00:17:50,770 《ホタテと一緒に まずは ひと口…》 271 00:17:50,770 --> 00:17:55,758 《うん! やはり 魚介それぞれのうまみが ライスに染み込んでて うまい!》 272 00:17:55,758 --> 00:18:00,479 《ホタテも いい味出してる!》 273 00:18:00,479 --> 00:18:04,483 《そして 爽やかな独特の香り… これがサフランの魅力…》 274 00:18:04,750 --> 00:18:08,771 1つの花から3本しかとれない 高級スパイス…》 275 00:18:08,771 --> 00:18:22,551 《ナイスなスパイスだ…!》 276 00:18:13,743 --> 00:18:20,700 《うん! 違った味で またいい!》 277 00:18:18,781 --> 00:18:20,800 《えっ!? か… 川口!?》 278 00:18:20,800 --> 00:18:23,803 《俺の鍋から勝手に取り始めた…》 279 00:18:22,551 --> 00:18:24,553 《よーし 今度はイカを…》 280 00:18:23,803 --> 00:18:26,772 《半分食べたら鍋を交換って決めてたのに…》 281 00:18:26,772 --> 00:18:29,775 ああ 高桐くんの話に戻りますけど→ 282 00:18:29,775 --> 00:18:33,729 僕がやり方を伝えた その数分後に もう勝手なこと始めてるんすよ。 283 00:18:33,729 --> 00:18:35,748 あっ ムール貝 美味しい。 284 00:18:35,748 --> 00:18:47,376 《今まさに お前が それをやってるんだよ!》 285 00:18:42,772 --> 00:18:45,758 ま… まあ 言っても聞かないんなら→ 286 00:18:45,758 --> 00:18:49,762 本人が自分で気づくように さりげなく行動で示してみるとかな。 287 00:18:49,762 --> 00:18:51,781 さりげなく行動で…。 288 00:18:51,781 --> 00:18:56,769 《よし 俺もさりげなく まだ使ってないフォークで半分に分ける…》 289 00:18:56,769 --> 00:19:00,756 《これを見たら 川口もルールを思い出すはず!》 290 00:19:00,756 --> 00:19:03,759 何やっても気づかないと思いますけどね。 アサリも うまっ! 291 00:19:05,745 --> 00:19:07,747 《まあ いい》 292 00:19:07,747 --> 00:19:12,768 《俺は ちゃんとルールを守って 半分までは鍋から直接頂くぜ》 293 00:19:12,768 --> 00:19:14,787 《うーん ムール貝》 294 00:19:14,787 --> 00:19:21,193 《なめらかで とろけるような食感!》 295 00:19:19,759 --> 00:19:22,795 《よし ここで楽しみにしていたエビを…》 296 00:19:22,795 --> 00:19:25,748 《えっ!? まさか こいつ…》 297 00:19:25,748 --> 00:19:28,751 《食いやがった!! また 俺より先に!》 298 00:19:28,751 --> 00:19:30,803 殻がやわらかい! 299 00:19:30,803 --> 00:19:32,788 《なんて自己中な食い方を!》 300 00:19:32,788 --> 00:19:34,757 《ここは ガツンと言ってやるか…》 301 00:19:34,757 --> 00:19:37,760 《いや きっと川口も 高桐くんのことで頭がいっぱいで→ 302 00:19:37,760 --> 00:19:40,780 気が回らないだけなんだろう…》 303 00:19:40,780 --> 00:19:44,750 《プロジェクトリーダーとして 広い心で見守るべきだ》 304 00:19:44,750 --> 00:19:46,802 (せき払い) 305 00:19:46,802 --> 00:19:49,755 川口 半分まで食べたから 鍋を交換しようか。 306 00:19:49,755 --> 00:19:51,757 あ… はーい。 307 00:19:51,757 --> 00:19:54,760 《実は 野菜のほうも 楽しみにしていたんだ…》 308 00:19:54,760 --> 00:19:58,764 《初めて味わうベルドゥーラは どんなふうに俺を楽しませてくれ…》 309 00:19:58,764 --> 00:20:00,766 《こ… これは…!》 310 00:20:00,766 --> 00:20:02,752 《一見にぎやかな感じだが→ 311 00:20:02,752 --> 00:20:05,805 実際には 野菜の具は少ししか残っていない!》 312 00:20:05,805 --> 00:20:08,774 《しかも 俺の皿から奪った貝の殻を置いて→ 313 00:20:08,774 --> 00:20:17,666 いかにも具があるように カムフラージュしている!》 314 00:20:16,766 --> 00:20:20,770 おかげで残業できなくなって 残業手当も減っちゃってるし。 315 00:20:22,788 --> 00:20:24,790 いい加減にしろ 川口。 え…。 316 00:20:28,761 --> 00:20:33,766 労働者一人当たりの労働時間を短縮することで 社会全体の雇用者を増やそうという→ 317 00:20:33,766 --> 00:20:36,769 働き方改革の一環だ。 え…。 318 00:20:36,769 --> 00:20:40,790 仕事のシェアも料理のシェアも 分かち合いの精神が大事! 319 00:20:40,790 --> 00:20:51,016 自分勝手なやり方をしてるのは お前だろ! 320 00:20:49,799 --> 00:20:54,770 最初から おごるなんて言ってねえんだよ! 毎回毎回 当然のようにおごらせやがって! 321 00:20:54,770 --> 00:20:58,824 散々 高桐くんへの不満を あげつらっていたけどな→ 322 00:20:58,824 --> 00:21:01,761 彼はプロジェクトに真摯に取り組んでいる! 323 00:21:01,761 --> 00:21:05,781 やっかみとか嫉妬とか くだらない感情で 仕事をおろそかにするな! 324 00:21:05,781 --> 00:21:08,784 そんな…。 今日こそ はっきり伝えておくぞ! 325 00:21:08,784 --> 00:21:11,754 今 一番改革が必要なのは 高桐くんじゃない! 326 00:21:11,754 --> 00:21:13,756 お前のほうだ!! 327 00:21:14,774 --> 00:21:17,776 そんなふうに思ってたんですね…。 328 00:21:18,761 --> 00:21:22,765 すみませんでした。 お代 ここに置いておきます。 329 00:21:25,768 --> 00:21:27,786 《しまった…》 330 00:21:27,786 --> 00:21:30,790 《怒りのあまり 言いたいこと全部ぶちまけてしまった…》 331 00:21:32,808 --> 00:21:44,086 《昨日は 川口に強く言いすぎてしまった…》 332 00:21:43,786 --> 00:21:46,789 《プロジェクトリーダー失格…》 333 00:21:44,086 --> 00:21:49,441 《そのせいで あいつ あのあとも ずっと暗かったな…》 334 00:21:46,789 --> 00:21:49,758 《今日は ちゃんとフォローをしないと》 335 00:21:49,758 --> 00:21:55,447 あれ? 高桐くん。 (高桐)はい。 336 00:21:54,763 --> 00:21:56,732 (ユミ)あ… じゃあ やっぱり。 337 00:21:56,732 --> 00:21:58,751 何か? 338 00:21:58,751 --> 00:22:02,755 今日 会社来る時に 駅前で川口さんを見かけたんです。 339 00:22:02,755 --> 00:22:06,742 でも 会社とは逆方向に歩いていったから→ 340 00:22:06,742 --> 00:22:08,761 別人かなって思ったんですけど…。 341 00:22:08,761 --> 00:22:11,764 やっぱり あれ 川口さんだったんだ。 342 00:22:11,764 --> 00:22:14,783 《川口… 一体 どこに…》 343 00:22:14,783 --> 00:22:16,785 (風の音) 344 00:22:18,771 --> 00:22:20,806 ごちそうさまでした。 345 00:22:20,806 --> 00:22:27,096 ♬~