1 00:00:09,509 --> 00:00:15,682 (戦闘音) 2 00:00:15,682 --> 00:00:17,684 (うなり声) 3 00:00:17,684 --> 00:00:19,853 <レント:ゴブリンは 群れると やっかいだが➡ 4 00:00:19,853 --> 00:00:24,191 地の利を利用して 1対1の状況に 持っていけば 問題はない> 5 00:00:24,191 --> 00:00:28,362 うっ! (叫び声) 6 00:00:28,362 --> 00:00:31,365 <グールに 存在進化して 筋肉が付いたせいか➡ 7 00:00:31,365 --> 00:00:34,535 スケルトンのときより ずっと 動けるようになった。 8 00:00:34,535 --> 00:00:36,536 何より驚いたのは➡ 9 00:00:36,536 --> 00:00:40,374 魔力 気力 聖気まで 増えていることだ。 10 00:00:40,374 --> 00:00:43,377 その結果 身体強化だけでなく➡ 11 00:00:43,377 --> 00:00:46,213 剣に 力を込められるようにもなった> 12 00:00:46,213 --> 00:00:48,882 うっ! (うなり声) 13 00:00:48,882 --> 00:00:52,386 あ~! うっ! 14 00:00:56,390 --> 00:01:00,694 < もしかしたら 今の俺は 人間だったときよりも…> 15 00:01:00,694 --> 00:01:04,031 うっ…。 (戦闘音) 16 00:01:04,031 --> 00:01:05,999 んっ? 17 00:02:47,868 --> 00:02:50,037 (リナ)くっ! うっ…。 18 00:02:50,037 --> 00:02:53,340 ハァハァハァ…。 19 00:02:55,409 --> 00:02:58,078 んっ… たっ! 20 00:02:58,078 --> 00:03:00,847 やあ! うわ~! 21 00:03:05,519 --> 00:03:09,790 ハァハァハァ…。 フゥー。 22 00:03:13,860 --> 00:03:16,363 《久しぶりの人間だ! 23 00:03:16,363 --> 00:03:20,867 ハッ… あっ いやいや この姿で出ていくのは まずい。 24 00:03:20,867 --> 00:03:25,372 俺みたいなグールは 退治されるか 逃げられるかだ。 25 00:03:25,372 --> 00:03:28,842 だから 遠くから見るだけ》 26 00:03:28,842 --> 00:03:32,679 ああ…。 《人間は いいな。 27 00:03:32,679 --> 00:03:36,850 あっ 知らない顔だな。 新人か?》 28 00:03:36,850 --> 00:03:41,555 < これでも 俺は マルトの冒険者を ほとんど知っている。 29 00:03:41,555 --> 00:03:45,392 なぜかというと 荒くれ者ぞろいの 冒険者の中には➡ 30 00:03:45,392 --> 00:03:47,894 落ちこぼれの俺を ばかにするやつや➡ 31 00:03:47,894 --> 00:03:51,531 妙な ぬれぎぬを かぶせようと するやつも 少なくない。 32 00:03:51,531 --> 00:03:54,701 そいつらの能力や 交友関係を知っておくと➡ 33 00:03:54,701 --> 00:03:56,870 何かと使えるのだ。 34 00:03:56,870 --> 00:03:59,206 たちの悪い連中が減った結果➡ 35 00:03:59,206 --> 00:04:02,476 マルトの冒険者の質は だいぶ よくなった。 36 00:04:02,476 --> 00:04:05,812 ギルドも 俺がいると 便利だと思っているようで➡ 37 00:04:05,812 --> 00:04:08,815 こんな俺でも 引退勧告されずに済んでいる> 38 00:04:11,818 --> 00:04:13,820 あっ…。 39 00:04:19,326 --> 00:04:21,528 《あっ その先は…》 40 00:04:30,670 --> 00:04:32,672 あっ! 41 00:04:32,672 --> 00:04:36,676 うっ! うぅっ! ハァハァ…。 42 00:04:36,676 --> 00:04:40,514 《正規の訓練を受けた剣だな。 43 00:04:40,514 --> 00:04:43,350 だけど 力が弱いから 手数がいる。 44 00:04:43,350 --> 00:04:45,852 回避しながら 気長に倒すつもりだろうけど…》 45 00:04:45,852 --> 00:04:48,355 うぅ~! ハッ! 46 00:04:48,355 --> 00:04:51,558 《周りが 全く見えていない》 ハッ! うっ…。 47 00:04:55,195 --> 00:04:59,866 私は 一人前の冒険者になるんです。 48 00:04:59,866 --> 00:05:03,503 スケルトンなんかに負けません! 49 00:05:03,503 --> 00:05:05,505 うっ! フッ! 50 00:05:05,505 --> 00:05:09,009 あっ! くっ! 51 00:05:09,009 --> 00:05:11,645 うぅっ… あっ! 52 00:05:11,645 --> 00:05:15,182 《しかたない》 53 00:05:15,182 --> 00:05:18,151 (うなり声) 54 00:05:18,151 --> 00:05:20,153 グール? 55 00:05:20,153 --> 00:05:22,856 《やれやれ…。 56 00:05:22,856 --> 00:05:24,825 せっかく 敵が背中を見せたんだから➡ 57 00:05:24,825 --> 00:05:26,827 斬りかかればいいのに。 58 00:05:26,827 --> 00:05:30,330 って びっくりして それどころじゃないか》 59 00:05:30,330 --> 00:05:32,332 うぅっ! 60 00:05:37,871 --> 00:05:40,173 すごい。 61 00:05:40,173 --> 00:05:42,509 あっ… あの…。 あっ…。 62 00:05:42,509 --> 00:05:47,013 ぶっ… 無事で よかった…。 うっ… ひっ…。 63 00:05:47,013 --> 00:05:49,516 こっ… こんにちは! 64 00:05:49,516 --> 00:05:55,021 おっ… 俺は レン… レント… レント! 65 00:05:55,021 --> 00:05:57,724 ひぃ~! 近づかないで~! 66 00:05:57,724 --> 00:06:01,461 あっ… たっ… 頼む! 聞いてくれ! 67 00:06:01,461 --> 00:06:05,131 おっ… 俺は 敵じゃない。 68 00:06:05,131 --> 00:06:08,802 あっ! あっ…。 たっ… 頼む。 69 00:06:08,802 --> 00:06:11,638 何か しゃべってる。 70 00:06:11,638 --> 00:06:15,809 そう… そうだ。 俺は… レント! 71 00:06:15,809 --> 00:06:18,144 冒険者… だ! 72 00:06:18,144 --> 00:06:21,314 冒険者…。 冒険者? 73 00:06:21,314 --> 00:06:25,151 そう! 俺は 冒険者! 74 00:06:25,151 --> 00:06:27,821 名前は レント! 75 00:06:27,821 --> 00:06:30,323 レンドさん? 76 00:06:30,323 --> 00:06:33,326 レンド… レント! 77 00:06:33,326 --> 00:06:36,496 ああ レントさん! そう! 78 00:06:36,496 --> 00:06:42,669 それで その レントさんが どうして そんな見た目を? 79 00:06:42,669 --> 00:06:44,671 何かの擬態とか? 80 00:06:44,671 --> 00:06:47,841 ちっ… 違う。 俺 死んだ。 81 00:06:47,841 --> 00:06:51,344 でっ… でも 俺 生きてる。 82 00:06:51,344 --> 00:06:56,182 確かに 普通の魔物とは 違うみたいですね。 83 00:06:56,182 --> 00:06:58,852 助けていただいて ありがとうございます! 84 00:06:58,852 --> 00:07:03,790 冒険者は 助け合い…。 85 00:07:03,790 --> 00:07:06,626 そう言っていただけると…。 86 00:07:06,626 --> 00:07:10,297 あの それで つかぬことを お聞きしますが…。 87 00:07:10,297 --> 00:07:12,299 なっ… 何? 88 00:07:12,299 --> 00:07:17,137 私 このまま戻ってもいいですか? 殺されはしないでしょうか? 89 00:07:17,137 --> 00:07:20,640 こっ… 殺したりなん… しない! 90 00:07:20,640 --> 00:07:25,478 でっ… でも 頼みがある。 頼み? 91 00:07:25,478 --> 00:07:29,649 おっ… 俺に 服 買ってきてほしい。 92 00:07:29,649 --> 00:07:31,818 服ですか? 93 00:07:31,818 --> 00:07:35,488 マルトに… 帰りたい。 94 00:07:35,488 --> 00:07:37,657 ああ…。 あっ では➡ 95 00:07:37,657 --> 00:07:40,660 体が隠れるようなローブとかが いいでしょうか? 96 00:07:40,660 --> 00:07:42,662 ありがたい。 97 00:07:42,662 --> 00:07:46,666 あっ おか… お金。 98 00:07:46,666 --> 00:07:52,505 服 買ってきてくれたら 残りは 使っていい。 99 00:07:52,505 --> 00:07:54,507 あっ…。 100 00:07:57,844 --> 00:07:59,846 頼む。 101 00:08:02,615 --> 00:08:05,618 この リナ・ルパージュ 騎士の家の娘として➡ 102 00:08:05,618 --> 00:08:08,521 恩には報います! んっ…。 103 00:08:14,627 --> 00:08:17,831 待っていてください レントさん。 んっ…。 104 00:08:20,467 --> 00:08:23,002 《だいぶ 警戒されているな。 105 00:08:23,002 --> 00:08:25,672 冒険者なら それが正しいんだけど。 106 00:08:25,672 --> 00:08:28,675 そして まっとうな冒険者であれば➡ 107 00:08:28,675 --> 00:08:33,847 こんな奇妙なグールを見つけたら すぐ ギルドに報告すべきだ。 108 00:08:33,847 --> 00:08:37,650 でも あの子は 裏切らない気がする。 109 00:08:37,650 --> 00:08:41,321 まあ 仮に 俺の予想が外れたとしても➡ 110 00:08:41,321 --> 00:08:43,323 そのときは そのとき》 111 00:08:48,328 --> 00:08:50,330 (シェイラ)う~ん! 112 00:08:50,330 --> 00:08:52,332 (リナ)すみませ~ん! んっ? 113 00:08:52,332 --> 00:08:54,334 あなた! 114 00:08:54,334 --> 00:08:57,170 ハァハァハァ…。 115 00:08:57,170 --> 00:09:00,607 けがもないみたいですね。 よかったです。 116 00:09:00,607 --> 00:09:03,109 日が落ちてきてからも 戻ってこられないので➡ 117 00:09:03,109 --> 00:09:05,111 心配したんですよ。 118 00:09:05,111 --> 00:09:08,114 はい。 ちょっと いろいろあって…。 119 00:09:08,114 --> 00:09:11,951 あの 少し お聞きしたいことが あるんですけど。 120 00:09:11,951 --> 00:09:13,953 んっ? 121 00:09:13,953 --> 00:09:17,957 んっ… うっ! 122 00:09:17,957 --> 00:09:19,959 《信じられないけど➡ 123 00:09:19,959 --> 00:09:23,296 人間だったころより 確実に 強くなっている! 124 00:09:23,296 --> 00:09:25,465 力が増えているだけではない。 125 00:09:25,465 --> 00:09:28,268 イメージどおりに 体が動く!》 126 00:09:32,806 --> 00:09:35,141 《目も よくなったような…。 127 00:09:35,141 --> 00:09:38,478 いや これが 戦闘の勘 というやつなんだろうな。 128 00:09:38,478 --> 00:09:41,648 知識や鍛錬だけでは たどりつけない。 129 00:09:41,648 --> 00:09:43,650 上に行くようなやつらは➡ 130 00:09:43,650 --> 00:09:46,486 こんなふうに 世界が見えていたのか。 131 00:09:46,486 --> 00:09:49,155 こんな体になってから いちばん欲しかった才能が➡ 132 00:09:49,155 --> 00:09:51,491 手に入るとはな》 133 00:09:51,491 --> 00:09:54,661 (リナ)レントさ~ん! レントさ~ん! 134 00:09:54,661 --> 00:09:56,663 どこですか? うっ…。 135 00:09:56,663 --> 00:10:00,500 うっ うっ うっ… フゥ…。 136 00:10:00,500 --> 00:10:03,336 レントさ~ん! 137 00:10:03,336 --> 00:10:07,173 ほっ… 本当に来た。 138 00:10:07,173 --> 00:10:09,509 レントさ~ん! 139 00:10:09,509 --> 00:10:11,678 あっ…。 うっ! 140 00:10:11,678 --> 00:10:16,349 あっ… あの レントさんですよね? 141 00:10:16,349 --> 00:10:19,185 それとも 別のグールの方だったりします? 142 00:10:19,185 --> 00:10:21,187 レントだ。 143 00:10:21,187 --> 00:10:26,359 グールは こんな浅い階層には出ないぞ。 144 00:10:26,359 --> 00:10:28,361 そうなんですか。 145 00:10:28,361 --> 00:10:32,699 んっ? なんだか おしゃべり 少し上手になったような…。 146 00:10:32,699 --> 00:10:35,869 れっ… 練習した。 147 00:10:35,869 --> 00:10:38,538 そっ… それは いいことですね! 148 00:10:38,538 --> 00:10:40,540 あっと そうだった。 149 00:10:40,540 --> 00:10:43,209 こちら ご注文のお品と お釣りです。 150 00:10:43,209 --> 00:10:45,378 おっ… おお…。 あっ…。 151 00:10:45,378 --> 00:10:48,381 あっ…。 んっ? 152 00:10:48,381 --> 00:10:50,383 んっ…。 153 00:10:50,383 --> 00:10:55,388 すっ… すみません! あの まだ ちょっと 怖くて。 154 00:10:55,388 --> 00:10:59,392 慣れるまで もう少し… もう少し 時間を下さい! 155 00:10:59,392 --> 00:11:02,996 いや 気にしなくていい。 156 00:11:02,996 --> 00:11:06,666 それより 服 確認しても? 157 00:11:06,666 --> 00:11:09,068 えっ… ええ! どうぞ どうぞ! 158 00:11:14,340 --> 00:11:17,177 おお… すごいな。 159 00:11:17,177 --> 00:11:21,014 気に入っていただけましたか? あっ… ああ。 160 00:11:21,014 --> 00:11:24,217 《誰も目を向けないような 地味な色合いに➡ 161 00:11:24,217 --> 00:11:26,886 魔術師のように 体全体を隠せる形状が➡ 162 00:11:26,886 --> 00:11:29,389 すばらしい!》 163 00:11:29,389 --> 00:11:32,525 いい感じだ。 あっ…。 164 00:11:32,525 --> 00:11:35,361 他にも 必要そうな物 買ってきたんですよ! 165 00:11:35,361 --> 00:11:37,864 私は マルトに来たばかりなので➡ 166 00:11:37,864 --> 00:11:41,067 ギルドの人に いいお店を 紹介してもらったんです! 167 00:11:43,870 --> 00:11:47,207 んっ? 手足を見せてしまうと➡ 168 00:11:47,207 --> 00:11:50,243 まずそうだと思いまして…。 ハッ! 169 00:11:50,243 --> 00:11:54,914 《なんて 気配りのできる 親切な子なんだ!》 170 00:11:54,914 --> 00:11:57,383 くっ…。 《涙が出そうだ。 171 00:11:57,383 --> 00:12:00,486 そんな気分になるだけだけど!》 レントさん? 172 00:12:00,486 --> 00:12:02,989 いっ… いや なんでもない。 173 00:12:02,989 --> 00:12:04,991 早速 着てみる。 174 00:12:09,329 --> 00:12:11,331 お~! 175 00:12:11,331 --> 00:12:13,499 《意外と動きやすいな。 176 00:12:13,499 --> 00:12:18,504 視界が少し遮られるけど 魔物の1匹や2匹くらいなら…》 177 00:12:18,504 --> 00:12:23,343 どうですか? 気に入った。 よかったです! 178 00:12:23,343 --> 00:12:26,512 それにしても なかなか 迫力がありますね。 179 00:12:26,512 --> 00:12:28,514 なんだか ワイトみたいですよ。 180 00:12:28,514 --> 00:12:30,683 んっ? 181 00:12:30,683 --> 00:12:34,020 あっ… 目立ち過ぎるな。 182 00:12:34,020 --> 00:12:36,522 無理か。 183 00:12:36,522 --> 00:12:38,524 (リナ)あの…。 んっ? 184 00:12:38,524 --> 00:12:41,027 これは どうですかね? 185 00:12:41,027 --> 00:12:43,363 こっ… これは? 186 00:12:43,363 --> 00:12:46,032 (リナ)レントさんの そのお顔で 街に入るのは➡ 187 00:12:46,032 --> 00:12:48,868 難しいんじゃないかと思って…。 188 00:12:48,868 --> 00:12:51,371 あっ… ありがたい。 189 00:12:56,709 --> 00:12:59,879 んっ…。 190 00:12:59,879 --> 00:13:05,351 レントさんと 初めて お会いしたとき レアか ネームドかと思いましたよ。 191 00:13:05,351 --> 00:13:11,124 特殊個体か。 確かに そうかもしれない。 192 00:13:13,526 --> 00:13:15,528 うっ! ハッ! 193 00:13:15,528 --> 00:13:19,165 うわ~! 似合いますね。 194 00:13:19,165 --> 00:13:22,835 んっ…。 ぐっ… うぅ~。 195 00:13:22,835 --> 00:13:25,338 はっ… 外れない。 196 00:13:25,338 --> 00:13:27,507 へっ? え~! 197 00:13:27,507 --> 00:13:30,510 うおっ! おお…。 うぅっ…。 あっ あっ…。 198 00:13:30,510 --> 00:13:33,179 うっ! ハァ…。 199 00:13:33,179 --> 00:13:36,015 だめだ。 すみません。 200 00:13:36,015 --> 00:13:39,686 露店で 一目 見たときから なんだか 気になっちゃって。 201 00:13:39,686 --> 00:13:42,855 でも 今 思えば 怪しかったような…。 202 00:13:42,855 --> 00:13:47,360 露店? ギルドの紹介ではない? 203 00:13:47,360 --> 00:13:50,563 はい。 仮面だけ その露店で。 204 00:13:50,563 --> 00:13:53,399 驚くほど 安くしてもらいましたし。 205 00:13:53,399 --> 00:13:57,236 いくら? 銅貨3枚でした。 206 00:13:57,236 --> 00:14:00,340 パン 3つ分。 207 00:14:00,340 --> 00:14:03,509 いくらなんでも 安すぎますよね。 208 00:14:03,509 --> 00:14:06,846 一応 呪いの気配はないか 確認したんですよ! 209 00:14:06,846 --> 00:14:10,016 私が触っても 何も起きなかったですし。 210 00:14:10,016 --> 00:14:13,186 《顔に着けると発動する呪いか。 211 00:14:13,186 --> 00:14:16,356 やっぱり 俺 ついてないな》 212 00:14:16,356 --> 00:14:19,525 物は試し。 213 00:14:19,525 --> 00:14:22,528 あっ! まさか 聖気使いなんですか? 214 00:14:22,528 --> 00:14:25,531 少しだけ使える。 215 00:14:25,531 --> 00:14:28,367 《聖気の量も増した今なら➡ 216 00:14:28,367 --> 00:14:31,370 簡単な呪いくらいは 解けるかもしれない》 217 00:14:31,370 --> 00:14:33,339 あっ…。 218 00:14:35,875 --> 00:14:38,711 燃料切れだ。 219 00:14:38,711 --> 00:14:40,713 だめでしたか。 220 00:14:40,713 --> 00:14:44,350 申し訳ないです! 呪いの品なんか 買ってきてしまって。 221 00:14:44,350 --> 00:14:49,355 気にしなくていい。 ですが 全部 私のせいです! 222 00:14:49,355 --> 00:14:54,527 どうせ 今の俺は 顔を隠すしかない。 223 00:14:54,527 --> 00:14:57,697 聖気には 反応したんだ。 224 00:14:57,697 --> 00:15:03,302 お金をためて 力ある聖職者に頼めばいい。 225 00:15:03,302 --> 00:15:06,305 だから 気にするな。 226 00:15:06,305 --> 00:15:09,308 あっ! すっ… すまない。 227 00:15:12,311 --> 00:15:14,480 なっ… 何を…。 228 00:15:14,480 --> 00:15:17,984 私 わかりました。 229 00:15:17,984 --> 00:15:21,320 レントさんは 悪い人じゃありません。 230 00:15:21,320 --> 00:15:25,324 だから もう 怖くないんです! 231 00:15:25,324 --> 00:15:28,327 怖くないんです…。 232 00:15:32,665 --> 00:15:34,834 ありがとう。 233 00:15:34,834 --> 00:15:42,175 ただ いつか 本当に慣れるまでは 無理しなくていい。 234 00:15:42,175 --> 00:15:45,678 すぐに慣れます! すぐです! きっと! 235 00:15:45,678 --> 00:15:47,680 んっ…。 236 00:15:47,680 --> 00:15:49,849 さあ レントさん➡ 237 00:15:49,849 --> 00:15:52,151 マルトに帰りましょう! えっ? 238 00:15:58,691 --> 00:16:02,495 (リナ)冒険者登録は 王都のギルドでしたんですよ。 239 00:16:02,495 --> 00:16:06,165 でも 王都は 高名な冒険者の方が多くて。 240 00:16:06,165 --> 00:16:09,335 私のような新人向きの仕事は 少ないからって➡ 241 00:16:09,335 --> 00:16:13,506 マルトを勧められたんです。 近くに 迷宮が 2つもありますし。 242 00:16:13,506 --> 00:16:16,175 いい判断だ。 243 00:16:16,175 --> 00:16:20,346 けど こんな ど田舎 よく来たな。 244 00:16:20,346 --> 00:16:23,516 もともと 外に出たかったですし。 245 00:16:23,516 --> 00:16:27,854 何より 早く 腕を磨いて 一人前になりたいですから。 246 00:16:27,854 --> 00:16:30,356 気持ちは わかる。 247 00:16:30,356 --> 00:16:34,861 だが 冒険者は臆病くらいがいい。 248 00:16:34,861 --> 00:16:38,030 命は 1つだ。 249 00:16:40,032 --> 00:16:42,034 フッ… はい! 250 00:16:42,034 --> 00:16:45,705 俺みたいなの かなりレア。 251 00:16:45,705 --> 00:16:50,209 フッ… フフッ! ハハハハハ! フフッ! ハハハハハハハ。 252 00:16:50,209 --> 00:17:02,288 ♬~ 253 00:17:02,288 --> 00:17:05,291 んっ? どうしました? 254 00:17:05,291 --> 00:17:08,628 ここ 顔見知り 多い。 255 00:17:08,628 --> 00:17:12,298 身分証 見せると ばれる。 256 00:17:12,298 --> 00:17:15,301 あっ… だったら 別の門から入りましょうか。 257 00:17:15,301 --> 00:17:19,972 ああ。 ふだん使わない門から入る。 258 00:17:19,972 --> 00:17:23,576 わかりました! では 西門のほうへ行ってみましょう! 259 00:17:25,811 --> 00:17:28,814 リナ ありがとう。 んっ? 260 00:17:28,814 --> 00:17:34,320 ここまで来れたの リナのおかげ。 261 00:17:34,320 --> 00:17:37,490 そんな お別れみたいなこと 言わないでください! 262 00:17:37,490 --> 00:17:41,994 街に入るまで… いえ そのあとも できるだけ お手伝いしますよ! 263 00:17:41,994 --> 00:17:46,332 確かに 協力者は必要。 264 00:17:46,332 --> 00:17:50,169 だけど 俺 魔物。 265 00:17:50,169 --> 00:17:55,341 街に入れたら リナが罪に問われる。 あっ…。 266 00:17:55,341 --> 00:18:01,614 冒険者の資格 失うかもしれない。 んっ…。 267 00:18:01,614 --> 00:18:04,317 迷惑かけたくない。 268 00:18:06,285 --> 00:18:11,457 あの… 私は レントさんに 会ってなければ 死んでいました。 269 00:18:11,457 --> 00:18:13,459 んっ? (リナ)だったら➡ 270 00:18:13,459 --> 00:18:15,461 私も 一度くらいは➡ 271 00:18:15,461 --> 00:18:18,664 レントさんのために 命を懸けてもいいのでは? 272 00:18:18,664 --> 00:18:21,133 さあ 行きましょう レントさん! 273 00:18:23,970 --> 00:18:26,973 まもなく 閉門だぞ! 次! 274 00:18:29,308 --> 00:18:32,511 女と男か。 身分証を見せてくれ。 275 00:18:34,513 --> 00:18:36,482 冒険者か。 276 00:18:36,482 --> 00:18:40,486 銅級のレント・ファイナと 鉄級のリナ・ルパージュだな。 277 00:18:40,486 --> 00:18:42,588 問題ない。 ハァ…。 278 00:18:44,991 --> 00:18:48,160 お前 変わった格好をしているな。 あっ…。 279 00:18:48,160 --> 00:18:50,663 そう… ですか? 280 00:18:50,663 --> 00:18:53,165 なあ こいつ 見たことあるか? 281 00:18:53,165 --> 00:18:57,336 お前 マルトは 初めてか? んっ…。 282 00:18:57,336 --> 00:19:00,439 おい 顔を見せてみろ! んっ…。 283 00:19:00,439 --> 00:19:02,441 すみません! その人の仮面➡ 284 00:19:02,441 --> 00:19:05,111 呪われてるらしくて 外れないんですよ! 285 00:19:05,111 --> 00:19:07,947 呪い? この変なしゃべり方もか? 286 00:19:07,947 --> 00:19:12,952 それは 魔物と戦って ひどいけがをしたせいなんです。 287 00:19:12,952 --> 00:19:16,455 あっ…。 んっ…。 288 00:19:16,455 --> 00:19:18,791 (衛兵たち)あっ! けがの痕を隠すために➡ 289 00:19:18,791 --> 00:19:21,794 仮面を買ったら それが呪われていて➡ 290 00:19:21,794 --> 00:19:25,631 外せなくなってしまったんです。 んっ…。 ついてないな。 291 00:19:25,631 --> 00:19:29,468 引っ張ってみてください。 (衛兵たち)なっ! 292 00:19:29,468 --> 00:19:33,139 触れるだけなら大丈夫です。 私も触ってますから。 293 00:19:33,139 --> 00:19:35,975 んっ… よし! 294 00:19:35,975 --> 00:19:40,479 うっ… うぅっ! うぅっ… 本当に 外れん! 295 00:19:40,479 --> 00:19:45,484 聖職者に呪いを解いてもらうには 教会に かなりの寄付が必要です。 296 00:19:45,484 --> 00:19:49,155 なかなか そのお金が たまらなくて。 大変だな。 297 00:19:49,155 --> 00:19:54,160 ハァハァ ハァハァハァ…。 わかった。 通ってよし! 298 00:19:57,163 --> 00:19:59,165 よし 次! 299 00:19:59,165 --> 00:20:01,200 やりましたね。 レントさん! 300 00:20:01,200 --> 00:20:06,539 全部 リナのおかげ。 ありがとう。 301 00:20:06,539 --> 00:20:09,208 受けた恩を お返ししただけです。 302 00:20:09,208 --> 00:20:11,177 あっ…。 303 00:20:13,679 --> 00:20:15,681 これから どうします? 304 00:20:15,681 --> 00:20:19,518 あれ? レントさん? 305 00:20:19,518 --> 00:20:22,388 レントさん? レントさ~ん! 306 00:20:22,388 --> 00:20:25,725 レントさん! どこ行っちゃったんですか? 307 00:20:25,725 --> 00:20:28,060 《本当に いい子だな。 308 00:20:28,060 --> 00:20:31,063 安物の装備だけど よく手入れされている。 309 00:20:31,063 --> 00:20:35,201 剣の腕もあるし 頭も悪くない。 度胸もある。 310 00:20:35,201 --> 00:20:40,039 きっと いい冒険者になるだろう。 俺には わかるんだ。 311 00:20:40,039 --> 00:20:42,374 そういう才能があるやつらは➡ 312 00:20:42,374 --> 00:20:45,044 みんな すぐ 俺を追い抜いていったからな。 313 00:20:45,044 --> 00:20:50,049 ごめん。 また 俺が もう少し 人間らしい姿になったら➡ 314 00:20:50,049 --> 00:20:52,051 謝りに行くよ》 315 00:20:55,221 --> 00:20:59,558 《さて リナのような 人のいい子は 利用しづらいけど➡ 316 00:20:59,558 --> 00:21:02,161 人間の協力者は必要だ。 317 00:21:02,161 --> 00:21:06,665 もっと後ろ暗いところがあって 隠し事ができるやつがいい》 318 00:21:11,170 --> 00:21:13,172 んっ…。 319 00:21:23,516 --> 00:21:25,518 (ロレーヌの寝息) 320 00:21:27,520 --> 00:21:31,357 (ドアの閉まる音) 321 00:21:31,357 --> 00:21:33,359 ロレーヌ。 322 00:21:33,359 --> 00:21:37,530 ロレーヌ。 おい。 323 00:21:37,530 --> 00:21:39,532 おい 起きろ。 324 00:21:39,532 --> 00:21:43,369 んっ… もう少し寝かせてくれ。 325 00:21:43,369 --> 00:21:48,374 頭の上に 本 降らすぞ。 326 00:21:48,374 --> 00:21:53,045 それは 勘弁してほしいところだな。 327 00:21:53,045 --> 00:21:56,382 んっ…。 328 00:21:56,382 --> 00:22:01,020 あっ レント お前…。 329 00:22:01,020 --> 00:22:04,990 なんだ 仮面か。 びっくりさせるな。 330 00:22:07,526 --> 00:22:10,863 ハッ! 331 00:22:10,863 --> 00:22:14,033 レント… 何があった?