1 00:00:05,505 --> 00:00:10,010 (ロレーヌ)ハァ…。 私1人で 捜し回っても 意味がない。 2 00:00:10,010 --> 00:00:14,181 ギルドに 捜索依頼を出すか。 3 00:00:14,181 --> 00:00:16,183 あっ…。 (ノック) 4 00:00:16,183 --> 00:00:18,685 《このノック音は…。 5 00:00:18,685 --> 00:00:22,389 しかし なぜ さっさと入ってこない?》 6 00:00:26,693 --> 00:00:29,396 《ふむ… 何かあったな》 7 00:00:34,701 --> 00:00:40,707 《まあ お前が生きているなら それで十分だ》 8 00:00:40,707 --> 00:00:42,876 (レント)ロレーヌ。 9 00:00:42,876 --> 00:00:47,047 ロレーヌ。 おい。 10 00:00:47,047 --> 00:00:49,049 おい 起きろ。 11 00:00:49,049 --> 00:00:52,886 んっ… もう少し寝かせてくれ。 12 00:00:52,886 --> 00:00:57,724 頭の上に 本 降らすぞ。 13 00:00:57,724 --> 00:01:02,229 それは 勘弁してほしいところだな。 14 00:01:05,999 --> 00:01:10,504 あっ レント… 何があった? 15 00:02:51,705 --> 00:02:55,709 知ってのとおり 私は 魔物や魔術の研究をしている。 16 00:02:55,709 --> 00:02:58,712 それでも 龍に食われて 不死者になるなど➡ 17 00:02:58,712 --> 00:03:00,647 聞いたことがない。 18 00:03:00,647 --> 00:03:03,650 その龍とやらは まだ 迷宮にいるのか? 19 00:03:03,650 --> 00:03:06,486 たぶん もう いない。 20 00:03:06,486 --> 00:03:11,324 実に うさんくさい話だと 言ってやりたいところだが➡ 21 00:03:11,324 --> 00:03:14,528 信じざるをえまい。 その見た目ではな。 22 00:03:17,030 --> 00:03:18,999 んっ…。 23 00:03:18,999 --> 00:03:23,837 《こんな姿を目の当たりにしても 冷静とは➡ 24 00:03:23,837 --> 00:03:28,675 さすが 学者にして 魔術師にして 冒険者である ロレーヌだ。 25 00:03:28,675 --> 00:03:33,680 友人というより 研究対象として 見られている気もするけど》 26 00:03:33,680 --> 00:03:39,019 レント こう言っては なんだが お前は…。 27 00:03:39,019 --> 00:03:43,857 不死者になった お前は レント・ファイナなのか? 28 00:03:43,857 --> 00:03:48,195 あっ! んっ…。 29 00:03:48,195 --> 00:03:51,231 《俺には 自分が レント・ファイナだという➡ 30 00:03:51,231 --> 00:03:53,567 記憶も 意識も 残っている。 31 00:03:53,567 --> 00:03:57,237 だけど 一度 死んだのも 間違いない。 32 00:03:57,237 --> 00:04:01,975 今の俺と 以前の俺は 同じなのか?》 33 00:04:01,975 --> 00:04:04,811 んっ… わからない。 34 00:04:04,811 --> 00:04:09,316 その返答は 間違いなく レントのもののように感じられるが➡ 35 00:04:09,316 --> 00:04:13,153 同一の存在だと断言するのは 難しいな。 36 00:04:13,153 --> 00:04:15,655 この問題は とりあえず 置いておこう。 37 00:04:15,655 --> 00:04:17,824 あとで考えておく。 38 00:04:17,824 --> 00:04:21,995 で お前は これから どうするつもりだ? 39 00:04:21,995 --> 00:04:25,999 冒険者として やっていきたい。 40 00:04:25,999 --> 00:04:29,336 絶対 神銀になる。 41 00:04:29,336 --> 00:04:31,338 んっ…。 42 00:04:31,338 --> 00:04:35,842 でも この姿では ギルドに行けない。 43 00:04:35,842 --> 00:04:40,013 つまり 私が代わりに 依頼を受ければいいのだろう? 44 00:04:40,013 --> 00:04:44,518 ああ 宿も使えないか。 ならば ここに泊まればいい。 45 00:04:44,518 --> 00:04:48,688 話 早い。 だけど いいのか? 46 00:04:48,688 --> 00:04:50,690 別に かまわんさ。 47 00:04:50,690 --> 00:04:53,026 しかし ただでと言えば➡ 48 00:04:53,026 --> 00:04:56,029 お前は もやもやするだろう。 うん。 49 00:04:56,029 --> 00:05:00,133 ならば 私の研究に協力しろ。 50 00:05:00,133 --> 00:05:03,637 存在進化する魔物を 直接 調べられる機会など➡ 51 00:05:03,637 --> 00:05:08,141 まず ありえんからな。 解剖とか 無理だぞ。 52 00:05:08,141 --> 00:05:10,977 人を なんだと思っているんだ? 53 00:05:10,977 --> 00:05:13,680 うぅ~…。 54 00:05:13,680 --> 00:05:17,551 まあ ちょっと 皮膚とか肉とか くれと言うかもしれんが。 55 00:05:20,687 --> 00:05:24,191 レント 行ってきたぞ。 (ドアの開閉音) 56 00:05:24,191 --> 00:05:26,660 んっ… ありがとう。 57 00:05:26,660 --> 00:05:31,665 魔石の代金だ。 これは スライムの溶液の分。 58 00:05:31,665 --> 00:05:34,668 こんなにいいのか? 59 00:05:34,668 --> 00:05:39,172 お前から 直接 買えば ギルドの仲介料が浮くからな。 60 00:05:39,172 --> 00:05:43,176 何より お前が採取する素材は 質が高い。 61 00:05:43,176 --> 00:05:46,012 おかげで いい美容液が作れる。 62 00:05:46,012 --> 00:05:48,181 じゃあ 遠慮なく。 63 00:05:48,181 --> 00:05:51,851 三叉の銛 行ってくる。 64 00:05:51,851 --> 00:05:55,188 鍛冶屋か。 ああ。 65 00:05:55,188 --> 00:05:58,692 ♬(鼻歌) 66 00:05:58,692 --> 00:06:01,795 《懐が あったかいって 幸せだな》 67 00:06:01,795 --> 00:06:04,297 (女性たち)あっ…。 ♬(鼻歌) 68 00:06:04,297 --> 00:06:08,301 (一同)あっ…。 んっ! んっ…。 69 00:06:14,140 --> 00:06:17,310 (ルカ)いらっしゃいませ! あっ…。 70 00:06:17,310 --> 00:06:21,147 怪しげな見た目で すまない。 71 00:06:21,147 --> 00:06:24,651 あっ そんな…。 気になさらないでください。 72 00:06:24,651 --> 00:06:27,654 どうぞ。 ご用向きを伺っても? 73 00:06:27,654 --> 00:06:31,658 新しい剣が欲しくてな。 74 00:06:31,658 --> 00:06:33,660 失礼します。 75 00:06:37,831 --> 00:06:39,833 んっ…。 76 00:06:39,833 --> 00:06:44,838 丁寧に使われていたようですが 性能の限界のようですね。 77 00:06:44,838 --> 00:06:47,841 剣の傷みからして 魔術か 気の使い手と➡ 78 00:06:47,841 --> 00:06:53,346 お見受けしますが…。 ああ 魔力も 気も使う。 79 00:06:53,346 --> 00:06:56,516 聖気も。 ハッ…。 80 00:06:56,516 --> 00:07:00,453 全部持ちですか。 大変 珍しい。 81 00:07:00,453 --> 00:07:03,790 当店のお客様でも あなたが 2人目です。 82 00:07:03,790 --> 00:07:06,793 できれば 秘密に…。 83 00:07:06,793 --> 00:07:09,129 それは もちろんです。 84 00:07:09,129 --> 00:07:13,800 お客様の秘密を守れないようでは 鍛冶屋は務まりませんから。 85 00:07:13,800 --> 00:07:17,003 うん。 これで できるか? 86 00:07:21,308 --> 00:07:24,311 はい。 十分な物が作れるかと。 87 00:07:24,311 --> 00:07:26,646 まずは 半値で かまいません。 88 00:07:26,646 --> 00:07:30,984 残りは お渡しのとき ということで。 助かる。 89 00:07:30,984 --> 00:07:33,820 その代わりといっては なんですが➡ 90 00:07:33,820 --> 00:07:36,690 主人のクロープは 凝り性です。 91 00:07:36,690 --> 00:07:39,859 日数も かかりますし➡ 92 00:07:39,859 --> 00:07:44,864 恐らく 作ってる最中に 何度か お呼びすると思います。 93 00:07:44,864 --> 00:07:46,833 かまわない。 94 00:07:46,833 --> 00:07:52,172 そのときは 学者の ロレーヌの所に 連絡くれ。 95 00:07:52,172 --> 00:07:55,508 ハッ! 96 00:07:55,508 --> 00:07:58,545 承知いたしました。 97 00:07:58,545 --> 00:08:01,314 「グール… 下位不死者」。 98 00:08:01,314 --> 00:08:05,652 「身体能力が高く 首をはねた程度では死なない」。 99 00:08:05,652 --> 00:08:09,155 「動物… 特に 人間の肉を好む」。 100 00:08:09,155 --> 00:08:11,491 「その多くは 迷宮で発生する」。 101 00:08:11,491 --> 00:08:15,662 「また 人間の死体から 発生するとの説もある」。 102 00:08:15,662 --> 00:08:17,664 「上位の魔物によって➡ 103 00:08:17,664 --> 00:08:21,000 人間が 下位不死者になる事例は 確認されている」。 104 00:08:21,000 --> 00:08:25,338 「だが その者たちは 元の人格を保持するどころか➡ 105 00:08:25,338 --> 00:08:28,508 人らしい意思や感情は すべて 失っている」。 106 00:08:30,510 --> 00:08:34,848 んっ…。 今のレントは あまりにも特殊な存在だ。 107 00:08:34,848 --> 00:08:37,016 故に 結論は まだ 出せないが➡ 108 00:08:37,016 --> 00:08:39,352 あいつが人間であったころと➡ 109 00:08:39,352 --> 00:08:43,857 全く同じ存在である可能性は 非常に低い。 110 00:08:43,857 --> 00:08:49,029 なのに 私は あいつが レントだと感じている。 111 00:08:49,029 --> 00:08:52,098 フッ… 昔から あいつは…。 112 00:08:56,870 --> 00:09:01,441 ⦅嬢ちゃん! あっ… 何か? 113 00:09:01,441 --> 00:09:05,445 さっき アズールの森に行く依頼を受けたな? 114 00:09:05,445 --> 00:09:09,449 それなら こいつを 荷物持ちに連れていけよ。 115 00:09:09,449 --> 00:09:11,451 んっ…。 116 00:09:11,451 --> 00:09:14,120 な~に 報酬は いらねえ。 117 00:09:14,120 --> 00:09:16,456 こいつは 鉄級の駆け出しでよ。 118 00:09:16,456 --> 00:09:19,759 経験を積ませてやってほしいんだ。 うん。 119 00:09:25,465 --> 00:09:30,970 葉の形が違うな。 これでもない。 120 00:09:30,970 --> 00:09:33,573 文献が 間違っていたかもしれんな。 121 00:09:35,642 --> 00:09:37,644 < あのころの私にとって➡ 122 00:09:37,644 --> 00:09:40,647 世界は つまらないものだった。 123 00:09:40,647 --> 00:09:44,150 最年少で 大博士の称号を 授与されたときも➡ 124 00:09:44,150 --> 00:09:46,152 感動はなかった。 125 00:09:49,155 --> 00:09:53,993 大博士の称号さえあれば 銀級冒険者として登録できる。 126 00:09:53,993 --> 00:09:56,996 周囲の者には 何も言わず➡ 127 00:09:56,996 --> 00:10:01,334 私は 1人で 辺境国家 ヤーランに赴いた。 128 00:10:01,334 --> 00:10:04,838 表向きは 欲しい薬草を手に入れるため。 129 00:10:04,838 --> 00:10:08,641 実際は ただの暇潰しで…> 130 00:10:10,844 --> 00:10:13,346 あっ あった! 131 00:10:13,346 --> 00:10:17,350 これは 根ごと採取しないと 薬効が落ちるからな。 132 00:10:17,350 --> 00:10:19,352 慎重に…。 133 00:10:25,525 --> 00:10:27,527 んっ…。 134 00:10:27,527 --> 00:10:30,196 おい 荷物持ち! んっ? 135 00:10:30,196 --> 00:10:32,198 これを 籠に入れておいてくれ。 136 00:10:32,198 --> 00:10:35,401 うん。 ハァ…。 137 00:10:40,373 --> 00:10:44,043 あっ お前 勝手なことを…。 138 00:10:44,043 --> 00:10:48,047 あっ… ハッ…。 なぜ これの扱いを? 139 00:10:48,047 --> 00:10:51,384 あっ…。 140 00:10:51,384 --> 00:10:53,887 ハッ! 141 00:10:53,887 --> 00:10:56,723 ギィ! ハッ! 142 00:10:56,723 --> 00:10:59,225 ギギギッギィ! ああ…。 143 00:10:59,225 --> 00:11:01,361 火弾だ! あっ…。 144 00:11:01,361 --> 00:11:03,363 うっ! 145 00:11:03,363 --> 00:11:05,331 (鳴き声) 146 00:11:11,337 --> 00:11:16,676 すごい。 さすが 銀級の魔法は 威力が違うな。 147 00:11:16,676 --> 00:11:19,379 別に 大したことはない。 148 00:11:23,516 --> 00:11:26,853 ハァ…。 はい。 あっ…。 149 00:11:26,853 --> 00:11:30,657 もしかして 戦闘は初めて? まさか。 150 00:11:33,526 --> 00:11:38,698 でも いつもは 同行者や護衛が たくさんいたな。 151 00:11:38,698 --> 00:11:41,701 あっ まさか お前…。 152 00:11:41,701 --> 00:11:45,038 銀級のわりに 慣れてない感じだったから。 153 00:11:45,038 --> 00:11:48,541 みんな 心配して 俺に ついていけって。 154 00:11:48,541 --> 00:11:52,378 あっ…。 そうか。 155 00:11:52,378 --> 00:11:56,382 お前 薬草に詳しいんだな。 156 00:11:56,382 --> 00:12:01,821 冒険者になるなら 読み書きや 植物 魔物の知識➡ 157 00:12:01,821 --> 00:12:04,490 なんでも 勉強しておいたほうがいいって➡ 158 00:12:04,490 --> 00:12:08,661 昔 そう教えてくれた人が いたんだ。 159 00:12:08,661 --> 00:12:11,164 あっ…。 160 00:12:11,164 --> 00:12:14,334 そういえば 名前を聞いてなかったな。 161 00:12:14,334 --> 00:12:17,170 あっ… 俺 レント。 162 00:12:17,170 --> 00:12:19,172 レント・ファイナだ。 163 00:12:19,172 --> 00:12:22,008 ロレーヌ・ヴィヴィエだ。 164 00:12:22,008 --> 00:12:25,511 改めて よろしく ロレーヌ。 165 00:12:25,511 --> 00:12:27,513 なあ。 んっ? 166 00:12:27,513 --> 00:12:31,851 私にも教えてくれないか? んっ? 167 00:12:31,851 --> 00:12:35,688 薬草のこととか 戦いのしかたとか。 168 00:12:35,688 --> 00:12:41,027 お前 森の歩き方も うまかったな。 何か コツがあるのだろう? 169 00:12:41,027 --> 00:12:44,197 えっ? まあ 別にいいけど。 170 00:12:44,197 --> 00:12:48,534 私は 知りたいことが いっぱいあるんだ!⦆ 171 00:12:48,534 --> 00:12:53,706 <レントと私の つきあいは ここから始まった> 172 00:12:53,706 --> 00:12:56,376 《その後 あいつは 10年間➡ 173 00:12:56,376 --> 00:12:59,379 1日も怠ることなく 努力を重ね➡ 174 00:12:59,379 --> 00:13:01,347 神銀を目指している。 175 00:13:01,347 --> 00:13:06,686 私は 好きな研究をしながら その姿を ずっと 見続けている。 176 00:13:06,686 --> 00:13:11,824 それでいい。 まあ 私は 多少 変わったがな。 177 00:13:11,824 --> 00:13:15,328 大人たちが 心から私を案じていたのも➡ 178 00:13:15,328 --> 00:13:17,530 今なら わかる》 179 00:13:17,530 --> 00:13:22,001 そういえば 手紙の返事を ためていたな。 180 00:13:22,001 --> 00:13:24,804 また じいさんたちに 叱られるのも 面倒だ。 181 00:13:28,841 --> 00:13:33,012 どこにやったか レントに聞かないとな。 182 00:13:33,012 --> 00:13:37,383 新しい剣 よろしく頼む。 183 00:13:37,383 --> 00:13:40,887 (クロープ) ああ しっかり 仕上げるからよ。 184 00:13:40,887 --> 00:13:43,156 あっ! んっ…。 185 00:13:46,693 --> 00:13:48,695 任せた。 186 00:13:50,697 --> 00:13:54,400 剣が出来上がるまでの間は これを お使いください。 187 00:13:57,203 --> 00:14:02,141 魔力と気までなら使える。 他は やめておけ。 188 00:14:02,141 --> 00:14:04,143 わかった。 189 00:14:09,649 --> 00:14:13,319 (クロープ)ずいぶん やっかいなことに なっているようだな。 190 00:14:13,319 --> 00:14:16,489 どうして 頼ってくれないのかしら…。 191 00:14:16,489 --> 00:14:19,492 私たち そんなに信用がない? 192 00:14:19,492 --> 00:14:23,996 あれはな 恐らく 呪いにでも かかったんだろう。 193 00:14:23,996 --> 00:14:27,667 面倒な呪いで 店に迷惑がかかるとでも➡ 194 00:14:27,667 --> 00:14:31,003 思ってるんじゃねえか? そんな…。 195 00:14:31,003 --> 00:14:33,339 (クロープ)水くさいやつだよな。 196 00:14:33,339 --> 00:14:37,343 それでも 正体をにおわせることは 言ってくれただろう? 197 00:14:37,343 --> 00:14:39,512 教えてくれたわ。 198 00:14:39,512 --> 00:14:43,516 ロレーヌちゃんのことも 全部持ちだってこともね。 199 00:14:43,516 --> 00:14:47,854 だろう? そのうち 吐かせてやればいいんだよ。 200 00:14:47,854 --> 00:14:52,525 うちには 相変わらず 来てくれるつもりみたいだしな。 201 00:14:52,525 --> 00:14:54,527 ええ。 202 00:14:54,527 --> 00:14:59,866 うまい! 久しぶりの お前の味だな。 203 00:14:59,866 --> 00:15:03,336 お代わり あるぞ。 ああ。 204 00:15:03,336 --> 00:15:06,472 んっ? お前は 食べないのか? 205 00:15:06,472 --> 00:15:08,641 腹 減らないんだ。 206 00:15:08,641 --> 00:15:12,645 そうか。 それならいい。 207 00:15:12,645 --> 00:15:19,318 レント お前が出かけている間に 改めて 文献を読み返してみた。 208 00:15:19,318 --> 00:15:23,156 お前が 通常のグールと違うのは 明白だ。 209 00:15:23,156 --> 00:15:27,827 恐らく 存在進化する理由にも 関わってくるのだろうが…。 210 00:15:27,827 --> 00:15:31,497 お前 次は 何になるんだ? 211 00:15:31,497 --> 00:15:34,834 あっ… わからない。 212 00:15:34,834 --> 00:15:39,338 でも できるだけ 人間っぽくなりたい。 213 00:15:39,338 --> 00:15:41,340 まずは そこか。 214 00:15:41,340 --> 00:15:46,012 そのためにも 次の存在進化を目指す。 215 00:15:46,012 --> 00:15:49,015 では 当分は 迷宮だな。 216 00:15:49,015 --> 00:15:52,852 ああ。 魔物 倒して 強くなる。 217 00:15:52,852 --> 00:15:55,688 フッ…。 んっ? 218 00:15:55,688 --> 00:16:00,092 いや お前は 本当に変わらんなと 思っただけさ。 219 00:16:03,296 --> 00:16:06,966 (ロリス)くっ! うぅっ…。 220 00:16:06,966 --> 00:16:09,635 くそ…。 221 00:16:09,635 --> 00:16:11,637 ひぃ! 222 00:16:11,637 --> 00:16:14,807 うっ! うぅっ…。 んっ? 223 00:16:14,807 --> 00:16:16,809 うっ… えっ? 224 00:16:16,809 --> 00:16:20,313 うわっ! うっ! 225 00:16:20,313 --> 00:16:22,315 うっ…。 226 00:16:22,315 --> 00:16:24,484 大丈夫か? あっ! 227 00:16:24,484 --> 00:16:27,653 あっ… ああ。 228 00:16:27,653 --> 00:16:30,323 すまねえ 助かったぜ。 229 00:16:30,323 --> 00:16:33,993 まさか スライムが あんな攻撃をしてくるとはよ。 230 00:16:33,993 --> 00:16:36,829 チッ! 少し かすっちまったぜ。 231 00:16:36,829 --> 00:16:39,665 まあ こんなの大したことねえよ! 232 00:16:39,665 --> 00:16:41,667 えっ? おい! 233 00:16:41,667 --> 00:16:45,338 <冒険者は 原則 自己責任だ。 234 00:16:45,338 --> 00:16:48,007 迷宮で 野たれ死んでも 本人の責任。 235 00:16:48,007 --> 00:16:51,844 劣勢に陥った冒険者を 助ける義務もない。 236 00:16:51,844 --> 00:16:55,514 マルトには少ないが わざと ピンチを装い➡ 237 00:16:55,514 --> 00:16:59,352 助けに入った冒険者を襲って 金を奪う 非道なやつもいる> 238 00:16:59,352 --> 00:17:01,654 あんた 強いんだろ!? < それでも 俺は➡ 239 00:17:01,654 --> 00:17:04,624 できるだけ 助けに入るほうだけど…> 240 00:17:04,624 --> 00:17:07,293 頼む! 仲間にしてくれ! 241 00:17:07,293 --> 00:17:11,797 ハァハァ… どうしても 金が必要なんだ。 242 00:17:11,797 --> 00:17:16,302 見てのとおり 俺は 冒険者に登録したばかりでよ。 243 00:17:16,302 --> 00:17:18,971 スライムとだって ろくに戦えねえ。 244 00:17:18,971 --> 00:17:22,808 スライムは強い。 そっ… そうなのか? 245 00:17:22,808 --> 00:17:24,810 剣士には やっかい。 246 00:17:24,810 --> 00:17:28,814 あんた やっぱり ベテランなんだな! あっ…。 247 00:17:28,814 --> 00:17:30,816 俺は 料理人でさ➡ 248 00:17:30,816 --> 00:17:34,487 マルトで 店やっているんだが 借金が かさんじまって…。 249 00:17:34,487 --> 00:17:38,658 来週までに 金貨15枚 返さなきゃなんねえんだ。 250 00:17:38,658 --> 00:17:42,495 もう 冒険者になって 一発 当てるしかねえ。 251 00:17:42,495 --> 00:17:45,164 最初は なんでもするから パーティに入れてくれって➡ 252 00:17:45,164 --> 00:17:49,835 頼み込んだんだけどよ どの冒険者も 門前払いだった。 253 00:17:49,835 --> 00:17:53,673 だから ソロで行けるっていう この迷宮に来たんだよ。 254 00:17:53,673 --> 00:17:55,841 《それは あくまで ある程度➡ 255 00:17:55,841 --> 00:17:58,844 腕があるソロ向き ってことなんだけど…》 256 00:17:58,844 --> 00:18:01,614 悪いが…。 あっ! 257 00:18:01,614 --> 00:18:05,451 俺は忙しい。 あっ… ああ…。 258 00:18:05,451 --> 00:18:09,288 《なんとかしてやりたいけど➡ 259 00:18:09,288 --> 00:18:13,793 魔道具を見つけるとか よっぽどのことがなければ…。 260 00:18:13,793 --> 00:18:15,795 んっ?》 あった。 261 00:18:17,797 --> 00:18:19,799 おい。 んっ? 262 00:18:19,799 --> 00:18:24,470 やっぱり 来てもいい。 荷物持ちくらいにはなるだろう。 263 00:18:24,470 --> 00:18:29,008 え~! 待ってくれ! いいのか? ああ。 264 00:18:29,008 --> 00:18:31,677 よっしゃ~! ハハハハ! 265 00:18:31,677 --> 00:18:35,014 《この男が 善人かどうか わからないけど➡ 266 00:18:35,014 --> 00:18:37,683 多少の人助けくらい いいだろう》 267 00:18:37,683 --> 00:18:42,021 これでも 力はある。 なんでもやるぜ! 268 00:18:42,021 --> 00:18:47,193 《あっ…。 なぜだか たまに ひどく不安になる。 269 00:18:47,193 --> 00:18:49,195 俺が俺なのか》 270 00:18:49,195 --> 00:18:54,033 ⦅不死者になった お前は レント・ファイナなのか?⦆ 271 00:18:54,033 --> 00:18:57,303 よくないな。 272 00:19:04,110 --> 00:19:07,113 なあ こっちは 行き止まりだろう? 273 00:19:07,113 --> 00:19:11,317 いいから ついてこい。 んっ? 274 00:19:16,122 --> 00:19:19,625 えっ? あれ? 通路が…。 275 00:19:19,625 --> 00:19:22,294 地図は 行き止まりになってるのに。 276 00:19:22,294 --> 00:19:24,597 行くぞ。 あっ…。 277 00:19:29,635 --> 00:19:33,472 あっ… マジかよ。 278 00:19:33,472 --> 00:19:38,477 水月の迷宮に こんな空間があったなんて。 279 00:19:38,477 --> 00:19:40,479 《龍は いないか》 280 00:19:40,479 --> 00:19:55,327 ♬~ 281 00:19:55,327 --> 00:20:00,166 《う~ん。 魔道具の1つや2つ あるかなと思ったんだけど》 282 00:20:00,166 --> 00:20:02,334 (ロリス)お~い! んっ? 283 00:20:02,334 --> 00:20:05,337 こっちに 隙間があるぜ! 284 00:20:08,340 --> 00:20:10,509 隠し通路? 285 00:20:10,509 --> 00:20:14,013 なっ… なあ これをさ ギルドに報告したら➡ 286 00:20:14,013 --> 00:20:16,849 一財産になるんじゃ…。 287 00:20:16,849 --> 00:20:18,851 うっ! いや もちろん➡ 288 00:20:18,851 --> 00:20:21,353 あんたの発見だってことは わかってるよ。 289 00:20:21,353 --> 00:20:23,689 俺は ただ ついてきただけだし。 290 00:20:23,689 --> 00:20:27,526 俺の手柄なんて 口が裂けても言えねえよ。 291 00:20:27,526 --> 00:20:31,864 俺は 手柄には興味ない。 292 00:20:31,864 --> 00:20:35,367 お前のものにすればいい。 えっ? 293 00:20:35,367 --> 00:20:38,671 それより この先だ。 294 00:20:48,714 --> 00:20:52,051 くそ! また 何もない部屋か? 295 00:20:52,051 --> 00:20:54,220 隠し通路を探そう! 296 00:20:54,220 --> 00:20:56,222 誰も入ったことのない場所なら…。 おい! 297 00:20:56,222 --> 00:20:58,624 (ロリス)お宝の1つや2つ あるはずだ! 298 00:21:01,527 --> 00:21:03,829 ハッ! あっ… おい! 299 00:21:03,829 --> 00:21:07,166 大丈夫だって! 魔物も いないようだしよ! 300 00:21:07,166 --> 00:21:10,503 《えっ? 見えてない?》 ヘヘヘヘ。 301 00:21:10,503 --> 00:21:13,372 止まれ! んっ? 302 00:21:13,372 --> 00:21:16,876 あっ… しまった! 303 00:21:16,876 --> 00:21:20,045 転移陣か。 304 00:21:20,045 --> 00:21:24,383 《転移陣を踏めば どこか 別の場所に飛ばされてしまう。 305 00:21:24,383 --> 00:21:27,686 大抵の場合は 強い魔物が出る 深い階層か➡ 306 00:21:27,686 --> 00:21:30,356 恐ろしい わなが 仕掛けられた場所だ。 307 00:21:30,356 --> 00:21:34,026 冷静に考えれば 見捨てるべきだけど➡ 308 00:21:34,026 --> 00:21:36,862 俺が やったら ただの魔物じゃないか》 309 00:21:36,862 --> 00:21:38,864 くそ…。 310 00:21:45,037 --> 00:21:47,239 んっ? 311 00:21:47,239 --> 00:21:51,744 うっ うぅっ… んっ…。 おい! 312 00:21:51,744 --> 00:21:53,712 ハッ! 313 00:21:57,750 --> 00:22:00,986 ジャイアントスケルトン。 314 00:22:00,986 --> 00:22:04,290 ボス部屋か。 315 00:22:09,328 --> 00:22:11,330 んっ…。