1 00:00:06,006 --> 00:00:20,020 ♬~ 2 00:00:20,020 --> 00:00:22,856 (ロレーヌ)んっ… んっ…。 3 00:00:22,856 --> 00:00:26,526 今日も レントは 迷宮…。 4 00:00:26,526 --> 00:00:31,031 いや… 誘拐事件の疑いが晴れるまでは➡ 5 00:00:31,031 --> 00:00:34,368 当分 禁止だったな。 6 00:00:34,368 --> 00:00:38,038 ならば たまには のんびり 休めばいいのに。 7 00:00:38,038 --> 00:00:41,842 まあ あいつには 無理な話か。 8 00:02:26,513 --> 00:02:30,684 (レント)うっ! んっ… 悪くない。 9 00:02:30,684 --> 00:02:33,353 (クロープ) 扱いやすいように調整してある。 10 00:02:33,353 --> 00:02:36,690 お前の癖は わかっているからな。 11 00:02:36,690 --> 00:02:39,860 《やっぱり 完全に ばれてるな》 12 00:02:39,860 --> 00:02:44,698 注文どおり 魔力と気力 それに 聖気にも対応している。 13 00:02:44,698 --> 00:02:49,603 試してみてくれ。 ああ。 まずは 魔力から。 14 00:02:53,874 --> 00:02:56,710 んっ! あっ…。 15 00:02:56,710 --> 00:03:00,147 おいおい ずいぶんと腕を上げたんだな。 16 00:03:00,147 --> 00:03:02,983 魔力も かなり上がってないか? 17 00:03:02,983 --> 00:03:06,653 力任せに 剣に注ぎ込むしかできないがな。 18 00:03:06,653 --> 00:03:09,556 でも 気力なら 少しは操れる。 19 00:03:11,992 --> 00:03:15,328 フッ! 20 00:03:15,328 --> 00:03:17,330 おっ! 21 00:03:19,100 --> 00:03:22,002 最後は 聖気だ。 22 00:03:26,840 --> 00:03:29,342 んっ? 23 00:03:29,342 --> 00:03:33,013 《いい剣だ。 聖気を注いでも びくともしない》 24 00:03:33,013 --> 00:03:37,184 おい なんか 芽が生えてきてるぞ。 あっ…。 25 00:03:37,184 --> 00:03:39,186 聖気の効果か? 26 00:03:39,186 --> 00:03:43,190 (クロープ)う~ん… そうとしか考えられねえが…。 27 00:03:43,190 --> 00:03:47,027 そういや なんで お前は 聖気が使えるんだ? 28 00:03:47,027 --> 00:03:50,197 普通は 神様から授かるもんだろ? 29 00:03:50,197 --> 00:03:54,367 昔 打ち捨てられた ほこらを 修理したことがあってな。 30 00:03:54,367 --> 00:03:58,538 意外と 信心深いんだな。 ただの気まぐれだ。 31 00:03:58,538 --> 00:04:02,309 なんの神なのかも わからない。 ふ~ん。 32 00:04:02,309 --> 00:04:05,979 《きっと 低位の神だったんだろうな》 33 00:04:05,979 --> 00:04:09,316 なあ こいつ もらってもいいか? 34 00:04:09,316 --> 00:04:12,152 育てれば 聖気が宿るかもしれん。 35 00:04:12,152 --> 00:04:15,822 別に かまわない。 悪いな。 36 00:04:15,822 --> 00:04:18,158 もう少し 試し斬りをしてもいいか? 37 00:04:18,158 --> 00:04:23,163 んっ? 何やるんだ? 一とおり 試しただろ。 38 00:04:23,163 --> 00:04:26,166 全部 まとめて 使ってみたい。 39 00:04:29,169 --> 00:04:32,172 これでいいか? ああ。 40 00:04:32,172 --> 00:04:35,842 魔気融合術 知っているか? 41 00:04:35,842 --> 00:04:38,178 うわさは聞いたことがある。 42 00:04:38,178 --> 00:04:43,683 魔力と気力を同時に発動して その威力を格段に上げる技法だ。 43 00:04:43,683 --> 00:04:45,852 達人の技だな。 44 00:04:45,852 --> 00:04:50,524 当然だ。 失敗すると 体が爆発するらしいぞ。 45 00:04:50,524 --> 00:04:53,193 なっ! やめておくか? 46 00:04:53,193 --> 00:04:55,195 いや やってみる。 47 00:04:55,195 --> 00:04:59,866 《この体なら 爆発しても 死にはしないだろうし》 48 00:04:59,866 --> 00:05:02,803 (クロープ)おい! んっ? こっちを使え。 49 00:05:02,803 --> 00:05:05,639 これなら 最悪 壊れても かまわねえ。 50 00:05:05,639 --> 00:05:07,974 いいのか? (クロープ)ああ。 51 00:05:07,974 --> 00:05:10,810 そいつは 聖気には耐えられない分➡ 52 00:05:10,810 --> 00:05:15,649 新しい剣より かなり安いからな。 試すには ちょうどいい。 53 00:05:15,649 --> 00:05:19,986 《よし。 まずは 魔力を剣に込め…。 54 00:05:19,986 --> 00:05:22,155 手に 気力を練る》 55 00:05:22,155 --> 00:05:24,991 くっ! こっ… これは! 56 00:05:24,991 --> 00:05:28,161 《かなり厳しいな。 57 00:05:28,161 --> 00:05:30,163 いっぱいの箱に 無理やり➡ 58 00:05:30,163 --> 00:05:33,834 荷物を詰め込もうとしている みたいだ。 くっ! 59 00:05:33,834 --> 00:05:37,003 まずい! これ以上は…》 60 00:05:37,003 --> 00:05:40,841 うっ! くっ! 61 00:05:40,841 --> 00:05:46,179 ハァ… おい 今のに 聖気を加えるのか? 62 00:05:46,179 --> 00:05:48,181 本当に やばいぞ。 63 00:05:48,181 --> 00:05:50,183 やる。 あっ…。 64 00:05:55,188 --> 00:05:58,858 んっ…。 《俺には 力がいるんだ。 65 00:05:58,858 --> 00:06:02,796 神銀級冒険者になるために!》 66 00:06:02,796 --> 00:06:08,468 うぅ~! うぅっ… うお~! 67 00:06:08,468 --> 00:06:11,304 だっ… 大丈夫か? なんか やばいぞ! 68 00:06:11,304 --> 00:06:15,976 ぐお~! 69 00:06:15,976 --> 00:06:19,579 おっ… おい それ以上 やると 剣が もたねえ! 70 00:06:22,482 --> 00:06:24,818 うっ! 71 00:06:24,818 --> 00:06:26,820 ハァ…。 72 00:06:31,658 --> 00:06:33,660 あっ! 73 00:06:36,162 --> 00:06:38,331 (クロープ)木が 球に…。 74 00:06:38,331 --> 00:06:41,668 すまない 剣が…。 いいって。 75 00:06:41,668 --> 00:06:44,671 聖気ってのは 汚れを払う力。 76 00:06:44,671 --> 00:06:48,174 物質を 元の状態に戻す力がある。 77 00:06:48,174 --> 00:06:53,847 だから 普通の武器では使えねえ。 結合を解かれちまうからな。 78 00:06:53,847 --> 00:06:57,851 この剣は 十分 聖気に 耐えられるように作ってあるが➡ 79 00:06:57,851 --> 00:07:02,956 さっきのやつは無理だ。 使えても 魔気融合術までだな。 80 00:07:02,956 --> 00:07:04,958 んっ…。 81 00:07:10,797 --> 00:07:14,634 なあ それでは倒せない敵が出たら? 82 00:07:14,634 --> 00:07:18,972 なら そいつと同じのを 何本も作って 持ち歩くか? 83 00:07:18,972 --> 00:07:20,974 そんな金は無い。 84 00:07:20,974 --> 00:07:24,311 わかってるって。 フゥ…。 85 00:07:24,311 --> 00:07:28,481 (鐘の音) 86 00:07:28,481 --> 00:07:32,485 《やっぱり 神銀になるには 当然 いい装備がいるよな。 87 00:07:32,485 --> 00:07:34,487 しっかり 稼いでいかないと》 88 00:07:34,487 --> 00:07:36,489 (リュントス)お願いします! 89 00:07:36,489 --> 00:07:38,825 《んっ?》 無理だって言っただろ! 90 00:07:38,825 --> 00:07:41,328 でも…。 ギルドを通さない依頼なんか➡ 91 00:07:41,328 --> 00:07:43,663 受けられっかよ! あとが めんどくせえ! 92 00:07:43,663 --> 00:07:46,666 そっ… そこを なんとか お願いします! 93 00:07:46,666 --> 00:07:50,003 しつっけえ野郎だな。 いいかげんにしねえと…。 94 00:07:50,003 --> 00:07:52,005 おい。 あっ? あっ…。 95 00:07:52,005 --> 00:07:56,176 なな… なんだ? てめえは。 奇妙な格好しやがって。 96 00:07:56,176 --> 00:08:00,280 そいつを譲ってくれ。 あっ? えっ? 97 00:08:00,280 --> 00:08:03,450 いい かもになりそうだ。 98 00:08:03,450 --> 00:08:06,953 フン… 好きにしな。 99 00:08:06,953 --> 00:08:09,956 じゃあな 兄ちゃん。 えっ? ちょ…。 100 00:08:09,956 --> 00:08:13,626 こいつが 話 聞いてくれるってよ。 あっ… あの…。 101 00:08:13,626 --> 00:08:17,464 おい。 ひっ! あっ… あなたは? 102 00:08:17,464 --> 00:08:19,632 冒険者だ。 えっ? 103 00:08:19,632 --> 00:08:23,636 引き受けると約束はできないが 話は聞いてやる。 104 00:08:23,636 --> 00:08:26,306 本当ですか? ああ。 105 00:08:26,306 --> 00:08:31,644 主を…。 湖の主を退治してください! 106 00:08:31,644 --> 00:08:34,647 「湖の主」? 107 00:08:40,487 --> 00:08:43,156 (寝息) 108 00:08:43,156 --> 00:08:45,325 《しかし 参ったな。 109 00:08:45,325 --> 00:08:48,995 報酬も 内容も 問題だらけだな》 110 00:08:48,995 --> 00:08:52,832 ⦅僕は リュントスといいます。 トッツ村から来ました。 111 00:08:52,832 --> 00:08:57,337 ああ ここから 東に 数日 行った先にある村だろ。 112 00:08:57,337 --> 00:08:59,339 ご存じなんですか? 113 00:08:59,339 --> 00:09:02,609 変わった祭りがあると聞いた。 はい。 114 00:09:02,609 --> 00:09:06,613 昔 見目麗しい 魔力持ちの乙女をささげ➡ 115 00:09:06,613 --> 00:09:10,784 湖の主に 村を救ってもらった 言い伝えがありまして…。 116 00:09:10,784 --> 00:09:14,287 今でも 年に1度 その伝説になぞらえて➡ 117 00:09:14,287 --> 00:09:16,790 祭りをしていたんですが…。 118 00:09:16,790 --> 00:09:19,793 本当に 湖の主が現れて➡ 119 00:09:19,793 --> 00:09:22,629 いけにえ役の少女を 食べてしまったんです! 120 00:09:22,629 --> 00:09:25,799 あっ…。 ほう…。 121 00:09:25,799 --> 00:09:29,803 しかも 頻繁に いけにえを 要求するようになって➡ 122 00:09:29,803 --> 00:09:33,973 村の女性たちが 何人も犠牲に…。 そうなのか。 123 00:09:33,973 --> 00:09:37,143 助けてください! 次の いけにえは➡ 124 00:09:37,143 --> 00:09:40,647 僕の妹なんです。 (2人)あっ…。 125 00:09:40,647 --> 00:09:44,317 (リュントス)お願いします! (2人)んっ…⦆ 126 00:09:44,317 --> 00:09:47,821 《リュントスの望みは 魔物退治ではなく➡ 127 00:09:47,821 --> 00:09:50,323 妹を助けることだ。 128 00:09:50,323 --> 00:09:55,328 それなら 無理に 湖の主と戦う必要もない。 129 00:09:55,328 --> 00:09:59,632 でもな なんか 怪しいんだよな》 130 00:10:02,168 --> 00:10:06,172 静かな村だな。 はい。 小さな村ですが➡ 131 00:10:06,172 --> 00:10:08,842 以前は もっと 活気があったのです。 132 00:10:08,842 --> 00:10:14,047 でも 湖の主の騒ぎがあってからは みんな 疲れてしまって。 133 00:10:18,017 --> 00:10:20,820 (リュントス)レントさん こちらです。 ああ。 134 00:10:23,857 --> 00:10:26,693 この傷は? 印です。 135 00:10:26,693 --> 00:10:28,695 この傷が付けられた家は➡ 136 00:10:28,695 --> 00:10:32,031 娘を 湖の主へ ささげなければなりません。 137 00:10:32,031 --> 00:10:35,368 湖の主が やったのか? いいえ。 138 00:10:35,368 --> 00:10:39,706 主は 湖の奥に住んでいて その姿を見た者はいません。 139 00:10:39,706 --> 00:10:43,877 この印を付けたのは 恐らく 主に仕える ケルピーでしょう。 140 00:10:43,877 --> 00:10:47,714 ケルピー? かなり強力な魔物だぞ。 141 00:10:47,714 --> 00:10:49,716 (リュントス)そうなんですか? 142 00:10:49,716 --> 00:10:53,720 (アミリス)兄さん? あっ アミリス! ただいま! 143 00:10:53,720 --> 00:10:57,724 冒険者のレントさんだ! なんと 銅級冒険者なんだぞ! 144 00:10:57,724 --> 00:10:59,726 きっと お前を救ってくださる。 んっ…。 145 00:10:59,726 --> 00:11:01,661 もう! うわっ! 146 00:11:01,661 --> 00:11:03,997 (アミリス)兄さん あれだけ 都会で おかしな人に➡ 147 00:11:03,997 --> 00:11:06,165 引っかからないようにって 言ったのに! 148 00:11:06,165 --> 00:11:08,501 (リュントス)でっ… でも レントさんは いい人だよ。 149 00:11:08,501 --> 00:11:11,004 (アミリス)それが だまされてるっていうの! 150 00:11:11,004 --> 00:11:13,006 (リュントス)え~! (アミリス)あんなの➡ 151 00:11:13,006 --> 00:11:15,508 どこから見ても 怪しい人じゃない! 152 00:11:15,508 --> 00:11:17,844 《ひどいな。 魔物になって➡ 153 00:11:17,844 --> 00:11:21,181 耳も よくなったから 全部 聞こえてるんだけど》 154 00:11:21,181 --> 00:11:23,349 うぅ~。 (ドアの開く音) 155 00:11:23,349 --> 00:11:26,352 冒険者のレントさんですね。 そうだ。 156 00:11:26,352 --> 00:11:29,522 今回は 愚かな兄の話を聞いてくださり➡ 157 00:11:29,522 --> 00:11:33,526 ありがとうございます。 いや かまわない。 158 00:11:33,526 --> 00:11:36,362 ですが トッツ村の祭りは➡ 159 00:11:36,362 --> 00:11:39,532 昔から 連綿と続けられてきた伝統です。 160 00:11:39,532 --> 00:11:42,368 私1人の わがままは 許されません。 161 00:11:42,368 --> 00:11:44,370 アミリス! (アミリス)どうか➡ 162 00:11:44,370 --> 00:11:48,708 今回のお話は なかったものとして お帰りください。 163 00:11:48,708 --> 00:11:52,212 俺は リュントスから依頼を受けた。 (リュントス/アミリス)あっ…。 164 00:11:52,212 --> 00:11:55,381 取り消す権利は リュントスにしかない。 165 00:11:55,381 --> 00:11:57,383 あっ…。 ああ…。 んっ…。 166 00:11:57,383 --> 00:12:02,822 うっ! 僕は 絶対に 取り消さないからな! ハァ…。 167 00:12:02,822 --> 00:12:07,660 この村に滞在されるのであれば 我が家を お使いください。 168 00:12:07,660 --> 00:12:11,331 ですが 祭りの邪魔は しないでいただきます。 169 00:12:11,331 --> 00:12:15,535 私は 望んで いけにえになるのです。 170 00:12:17,670 --> 00:12:20,506 妹が頑固で すみません。 171 00:12:20,506 --> 00:12:23,676 祭りは 明日の夜か。 はい。 172 00:12:23,676 --> 00:12:28,348 あの様子だと 逃げろと言っても アミリスは聞かないだろうな。 173 00:12:28,348 --> 00:12:31,517 んっ…。 どうする? 174 00:12:31,517 --> 00:12:34,854 大変 危険なのは わかっています。 175 00:12:34,854 --> 00:12:39,859 でも 妹が助かる可能性があるなら 僕は どんなことだってします。 176 00:12:39,859 --> 00:12:43,663 だから お願いします! うん。 177 00:12:47,533 --> 00:12:49,869 ねえ おじさん 何を売ってるの? 178 00:12:49,869 --> 00:12:53,206 これは 干し肉さ。 へぇ~。 179 00:12:53,206 --> 00:12:56,876 じゃあ こっちのは? それは 果物を干した物だ。 180 00:12:56,876 --> 00:13:00,313 ほ~ら 味見してみな。 えっ いいの? 181 00:13:00,313 --> 00:13:03,816 おいしそう! その代わりと言っちゃなんだが➡ 182 00:13:03,816 --> 00:13:06,819 頼みがあるんだよ。 何? 183 00:13:06,819 --> 00:13:10,990 お父ちゃんと お母ちゃんに 何か買ってって言ってくれよ。 184 00:13:10,990 --> 00:13:14,494 客が誰も来なくて 商売 上がったりなんだ。 185 00:13:14,494 --> 00:13:16,496 わかった! うん 言っとく! 186 00:13:16,496 --> 00:13:19,165 よし 食いな。 ありがとう! わ~い! 187 00:13:19,165 --> 00:13:22,001 (子どもたち)んっ? すまない。 188 00:13:22,001 --> 00:13:24,337 ちょっと 聞きたいことがあるんだが。 189 00:13:24,337 --> 00:13:27,674 (子どもたち)ああ…。 お化け! お化…。 190 00:13:27,674 --> 00:13:33,346 あんた この村じゃ 初めて見るな。 祭りの見物かい? 191 00:13:33,346 --> 00:13:37,350 まあ そんなとこだ。 なら 時期が悪かった。 192 00:13:37,350 --> 00:13:42,689 今 湖の主様は お怒りだって話だぜ。 ほう…。 193 00:13:42,689 --> 00:13:44,691 そのせいで 村の連中は➡ 194 00:13:44,691 --> 00:13:48,194 買い物どころじゃねえらしいや。 そうか。 195 00:13:48,194 --> 00:13:51,864 レントさ~ん! お昼の用意が出来ました! 196 00:13:51,864 --> 00:13:55,368 わかった。 商売の邪魔をして悪かったな。 197 00:13:55,368 --> 00:13:57,537 な~に かまわねえよ。 198 00:13:57,537 --> 00:14:02,308 あんたも 祭りは諦めて とっとと引き揚げな。 わかった。 199 00:14:02,308 --> 00:14:05,478 湖の下見は できましたか? ああ。 200 00:14:05,478 --> 00:14:08,815 それより あの行商人 よく来るのか? 201 00:14:08,815 --> 00:14:11,984 はい。 こんな村にも よく立ち寄ってくれて➡ 202 00:14:11,984 --> 00:14:16,322 結構 助かっているんですよ。 そうか。 203 00:14:16,322 --> 00:14:21,160 (鐘の音) 204 00:14:21,160 --> 00:14:25,331 (泣き声) 205 00:14:25,331 --> 00:14:28,668 アミリス 許しておくれよ。 206 00:14:28,668 --> 00:14:31,337 ううん 謝らないで。 207 00:14:31,337 --> 00:14:34,340 主様が 私を選んだのだから。 208 00:14:34,340 --> 00:14:37,510 あたしゃ リュントスがね あんたを連れて➡ 209 00:14:37,510 --> 00:14:40,346 逃げると思っていたよ。 えっ? 210 00:14:40,346 --> 00:14:44,016 あの子は こんな祭りなんて やめるべきだって➡ 211 00:14:44,016 --> 00:14:46,686 必死に みんなを説得していたんだよ。 212 00:14:46,686 --> 00:14:48,688 そんなことを? 213 00:14:48,688 --> 00:14:50,690 主様を怒らせてしまったら➡ 214 00:14:50,690 --> 00:14:54,026 この村なんて 簡単に滅ぼされてしまうのに。 215 00:14:54,026 --> 00:14:57,530 あの子は お前のことは もちろん➡ 216 00:14:57,530 --> 00:15:01,534 この村の さきざきのことを思って 必死だったんだよ。 217 00:15:04,137 --> 00:15:07,140 ほんと ばかなんだから。 218 00:15:07,140 --> 00:15:18,985 ♬~ 219 00:15:18,985 --> 00:15:21,821 アミリス。 んっ? ちょっといいか? 220 00:15:21,821 --> 00:15:23,823 だめです! 入ってこないで! 221 00:15:23,823 --> 00:15:27,160 いけにえは みだりに 人と接してはならないのです! 222 00:15:27,160 --> 00:15:29,829 わかった。 なら ここで言う。 223 00:15:29,829 --> 00:15:33,499 俺が どうにかする。 えっ? 224 00:15:33,499 --> 00:15:36,836 方法は いつだって 必ずあるはず。 225 00:15:36,836 --> 00:15:42,008 でも…。 俺は 本気だ。 だから お前も あがけ。 226 00:15:42,008 --> 00:15:45,678 あがく? あがくって どうすればいいの? 227 00:15:45,678 --> 00:15:48,347 主様に 人がかなうはずがないじゃない! 228 00:15:48,347 --> 00:15:52,185 主は 俺とリュントスが なんとかする。 229 00:15:52,185 --> 00:15:54,687 そんなの 無理に決まってる。 230 00:15:54,687 --> 00:15:58,858 アミリス 兄を 悲しませるようなことはするな。 231 00:15:58,858 --> 00:16:02,795 たった2人の きょうだいなのだろう? あっ…。 232 00:16:02,795 --> 00:16:07,133 あがくんだ。 可能性があるかぎり。 233 00:16:07,133 --> 00:16:09,335 俺が言いたいのは それだけだ。 234 00:16:11,637 --> 00:16:13,639 んっ…。 235 00:16:15,641 --> 00:16:17,977 (アミリス)ありがとう。 236 00:16:17,977 --> 00:16:22,648 水底から守る 我らが主よ。 237 00:16:22,648 --> 00:16:29,989 使いの角が示すたび 我らの意思をささげます。 238 00:16:29,989 --> 00:16:34,160 1つは宝 1つは娘。 239 00:16:34,160 --> 00:16:37,663 青き光が導くとき➡ 240 00:16:37,663 --> 00:16:43,002 我らを 厄災から お守りください。 241 00:16:43,002 --> 00:16:46,339 すまん アミリス 村を守るためじゃ。 242 00:16:46,339 --> 00:16:48,841 わかってます 村長。 243 00:16:48,841 --> 00:16:51,844 しっかり 役目を果たしておくれ。 244 00:16:57,683 --> 00:17:00,119 行くぞ。 はい! 245 00:17:00,119 --> 00:17:03,122 アミリス 準備はいいかい? 246 00:17:03,122 --> 00:17:05,791 ええ 行きましょう。 247 00:17:05,791 --> 00:17:18,638 ♬~ 248 00:17:18,638 --> 00:17:20,640 レントさん 霧が! 249 00:17:20,640 --> 00:17:23,809 ああ ずいぶん 都合よく 出てきたな。 250 00:17:23,809 --> 00:17:28,314 だめだ。 全然 先が見えない。 一度 引き返しましょう。 251 00:17:28,314 --> 00:17:30,316 オーブが! 252 00:17:30,316 --> 00:17:33,319 どうやら 主とやらが現れたようだな。 253 00:17:33,319 --> 00:17:36,522 えっ? レントさん 何か います! 254 00:17:38,491 --> 00:17:40,826 ハッ! うわ~! 255 00:17:40,826 --> 00:17:44,330 これが 主様? 256 00:17:44,330 --> 00:17:47,500 主様 どうか お怒りを お鎮めください! 257 00:17:47,500 --> 00:17:52,004 村を お守りください! アミリス やめろ 無駄だ。 258 00:17:52,004 --> 00:17:55,007 私さえ… 私さえ いけにえになれば…。 259 00:17:55,007 --> 00:17:57,176 あっ! オッ… オーブが! 260 00:17:57,176 --> 00:17:59,946 あれは ただの目印だ。 えっ? 261 00:17:59,946 --> 00:18:02,949 船に つかまってろ。 あっ…。 262 00:18:02,949 --> 00:18:05,785 えっ? 水の上に浮いてる? 263 00:18:05,785 --> 00:18:09,288 《持つべきものは 錬金術師の友人だな》 264 00:18:12,124 --> 00:18:17,129 さて 主とやらの正体 暴くか。 265 00:18:17,129 --> 00:18:19,298 うわっ! キャッ! 266 00:18:19,298 --> 00:18:23,970 《クラーケンは 普通 海に出る魔物だ。 炎も吐かない》 267 00:18:23,970 --> 00:18:27,139 うっ! 《なんだ?》 268 00:18:27,139 --> 00:18:30,810 あっ…。 昼間の変な野郎が! 269 00:18:30,810 --> 00:18:32,979 《やはりな。 270 00:18:32,979 --> 00:18:35,648 魔術師が 幻影を霧に映し➡ 271 00:18:35,648 --> 00:18:38,818 火弾を放つか…》 272 00:18:38,818 --> 00:18:41,320 フン! おとなしく引き揚げてりゃ➡ 273 00:18:41,320 --> 00:18:44,824 大事な命をなくさずに 済んだのによ! 274 00:18:44,824 --> 00:18:49,829 湖の主が 人相の悪い行商人とはな。 275 00:18:49,829 --> 00:18:52,498 それに 俺は もう 1度 なくしてる。 276 00:18:52,498 --> 00:18:55,167 何 訳のわかんねえことを! 277 00:18:55,167 --> 00:18:58,170 んっ…。 278 00:18:58,170 --> 00:19:00,439 フッ! たぁ! 279 00:19:00,439 --> 00:19:04,443 うわ~! (叫び声) 280 00:19:07,446 --> 00:19:09,615 (リュントス)レントさ~ん! 281 00:19:09,615 --> 00:19:12,118 大丈夫だ。 もう 終わった。 282 00:19:12,118 --> 00:19:14,787 あっ…。 なっ… なんだ? この船は。 283 00:19:14,787 --> 00:19:16,989 (アミリス)どうなってるの? 284 00:19:21,293 --> 00:19:25,464 アッ… アミリス その話は 本当なのか? 285 00:19:25,464 --> 00:19:30,469 ええ。 こいつらが主様をかたって いけにえを要求していたの! 286 00:19:30,469 --> 00:19:32,471 なんということだ。 287 00:19:32,471 --> 00:19:35,808 レント あなたは 最初から気付いていたの? 288 00:19:35,808 --> 00:19:37,977 怪しいとは思っていた。 289 00:19:37,977 --> 00:19:42,648 土地の主として 祭られる魔物は 急に暴れたりはしない。 290 00:19:42,648 --> 00:19:47,820 おい! 他の娘たちは どうした? チッ! んっ…。 291 00:19:47,820 --> 00:19:50,656 答えろ。 いっ… 生きてる! 292 00:19:50,656 --> 00:19:53,659 他の国で 高く売るつもりだったんだ! 293 00:19:53,659 --> 00:19:55,995 全員 生きてるんだな? 294 00:19:55,995 --> 00:19:59,832 湖の反対側に小屋がある。 そこにいる。 295 00:19:59,832 --> 00:20:03,335 お~! 馬車を出せ! 早く 助けに行くんだ! 296 00:20:03,335 --> 00:20:05,337 (村人たち)はい! フッ…。 あっ…。 297 00:20:05,337 --> 00:20:08,340 リュントス。 んっ? これで依頼は完遂でいいな? 298 00:20:08,340 --> 00:20:10,342 んっ? はい もちろん! 299 00:20:10,342 --> 00:20:13,179 あっ…。 んっ? 300 00:20:13,179 --> 00:20:16,015 せっかく 祭りを やり直すんですから➡ 301 00:20:16,015 --> 00:20:18,017 見ていってくださいよ。 302 00:20:18,017 --> 00:20:20,853 そうよ。 もう少し いればいいのに。 303 00:20:20,853 --> 00:20:24,523 悪いな。 マルトで待ってるやつがいるんだ。 304 00:20:24,523 --> 00:20:28,027 あっ…。 なら しょうがないですね。 305 00:20:28,027 --> 00:20:30,196 レントさん 村を…。 306 00:20:30,196 --> 00:20:33,032 アミリスを救ってくれた ご恩は 忘れません。 307 00:20:33,032 --> 00:20:36,535 ありがとうございました。 ああ 元気でな。 308 00:20:36,535 --> 00:20:38,537 はい お気を付けて! 309 00:20:38,537 --> 00:20:41,340 (アミリス)レント! あっ…。 んっ! 310 00:20:46,378 --> 00:20:48,547 アッ… アミリス 何を…。 311 00:20:48,547 --> 00:20:50,883 ただのお礼よ! お礼! 312 00:20:50,883 --> 00:20:53,385 フッ… 礼か。 313 00:20:53,385 --> 00:20:55,888 ならば ありがたく もらっておこう。 314 00:20:55,888 --> 00:20:58,891 あっ… フフッ。 315 00:21:01,660 --> 00:21:03,662 《あの 人さらいたちは➡ 316 00:21:03,662 --> 00:21:07,166 女以外は捕まえていないと 言っていた。 317 00:21:07,166 --> 00:21:10,669 シェイラが言っていた 新人冒険者の誘拐事件とは➡ 318 00:21:10,669 --> 00:21:13,506 関わりないようだけど…》 319 00:21:13,506 --> 00:21:18,177 そうか リュントスの妹は助かったのか。 320 00:21:18,177 --> 00:21:21,347 ああ。 他の娘たちも 全員 無事だ。 321 00:21:21,347 --> 00:21:23,349 それは よかった。 322 00:21:23,349 --> 00:21:26,185 貸してもらった魔道具のおかげだ。 323 00:21:26,185 --> 00:21:30,523 水の上を歩けるのは便利だろう? そうだな。 324 00:21:30,523 --> 00:21:35,528 本物なら 私も 湖の主とやらを 見てみたかったが。 325 00:21:35,528 --> 00:21:40,533 行かなくて正解だ。 急ぎの仕事があったのだろう? 326 00:21:40,533 --> 00:21:43,202 ところで レント。 んっ? 327 00:21:43,202 --> 00:21:48,874 お前は また 助けた娘を たぶらかしてきたのだろう? 328 00:21:48,874 --> 00:21:53,879 そんなわけないだろう。 まあ 礼は もらったがな。 329 00:21:53,879 --> 00:21:57,216 礼ね…。 んっ…。 330 00:21:57,216 --> 00:21:59,218 その娘は きっと…。 331 00:21:59,218 --> 00:22:04,156 すぐに忘れるさ。 俺のことなんてな。 あっ…。 332 00:22:04,156 --> 00:22:06,659 冒険者なんて そんなものだ。 333 00:22:09,829 --> 00:22:14,033 お前は 少し 罰が当たるべきだな。 んっ?