1 00:00:11,742 --> 00:00:27,091 ♪~ 2 00:00:27,091 --> 00:00:29,593 (アニエス)勝ったのですか? はい。 3 00:00:29,593 --> 00:00:31,595 盗賊を 数十名 捕まえました。 4 00:00:31,595 --> 00:00:34,098 主人とペイスは 無事なのですか? 5 00:00:34,098 --> 00:00:38,269 ご領主様は ご無事です。 ペイス様は 腕に けがを…。 6 00:00:38,269 --> 00:00:41,605 えっ けが? どうしましょう。 7 00:00:41,605 --> 00:00:44,942 (ジョゼフィーネ) きっと かすり傷よ。 そうよね? 8 00:00:44,942 --> 00:00:49,780 あっ はい! 心配は いりません。 ああ…。 9 00:00:49,780 --> 00:00:53,284 母様が こんなに心配してる っていうのに 10 00:00:53,284 --> 00:00:58,289 父様も ペイスも まだ戻ってこれないの? 11 00:00:58,289 --> 00:01:01,459 (ペイストリー)いちばん右は 本村の分。 12 00:01:01,459 --> 00:01:04,462 残りを それぞれ 村へ持ち帰ってください。 13 00:01:04,462 --> 00:01:06,964 (村人たち)はい! 14 00:01:06,964 --> 00:01:08,964 んっ…。 15 00:01:11,735 --> 00:01:14,572 <ペイストリー:これは 天才と言われながら 16 00:01:14,572 --> 00:01:17,074 志半ばで命を落とし 17 00:01:17,074 --> 00:01:21,078 異世界の貧乏貴族の息子として 転生した パティシエが 18 00:01:21,078 --> 00:01:25,082 お菓子と笑顔で 満ちあふれた世界を目指す 19 00:01:25,082 --> 00:01:27,751 厳しくも 甘~い 甘い 20 00:01:27,751 --> 00:01:30,921 スイーツな物語である。 21 00:01:30,921 --> 00:01:32,923 彼の夢 22 00:01:32,923 --> 00:01:37,923 それは 世界で1つの お菓子の国を作ること> 23 00:03:19,730 --> 00:03:22,733 ほら 行け! 止まるな。 24 00:03:22,733 --> 00:03:25,569 (カセロール)一人一人 離して 縛り上げるようにな。 25 00:03:25,569 --> 00:03:27,571 何してる? (グラサージュ/コアントロー)はっ! 26 00:03:27,571 --> 00:03:31,075 さっさと歩け。 まっすぐだ。 27 00:03:31,075 --> 00:03:35,246 (シイツ)やはり 連中は レーテシュ伯爵領に引き渡しますか? 28 00:03:35,246 --> 00:03:37,248 それが 妥当だろう。 29 00:03:37,248 --> 00:03:41,085 それで 伯爵としても 盗賊を追い払ったのではなく 30 00:03:41,085 --> 00:03:44,088 討伐したという面目が立つ。 31 00:03:44,088 --> 00:03:47,591 どれくらいの報奨金を 出してくれますかね。 32 00:03:47,591 --> 00:03:50,261 それは 交渉しだいだが 33 00:03:50,261 --> 00:03:54,098 今回の戦費や 他の2つの村を 一時封鎖した損失を 34 00:03:54,098 --> 00:03:57,768 補できる程度には 出してもらわねばな。 35 00:03:57,768 --> 00:04:01,105 次! グラサージュ。 36 00:04:01,105 --> 00:04:04,441 はい! 正面防衛に 大きく貢献。 37 00:04:04,441 --> 00:04:07,611 褒美は やりと銀貨1枚! 38 00:04:07,611 --> 00:04:10,047 (村人たち)お~! ありがとうございます! 39 00:04:10,047 --> 00:04:12,883 次! マルカルロ ルミニート。 40 00:04:12,883 --> 00:04:15,052 (マルカルロ/ルミニート) はいはい! は~い! 41 00:04:15,052 --> 00:04:19,223 なんで 2人一緒に呼ぶかな。 俺のせりふだ! 42 00:04:19,223 --> 00:04:23,394 (カセロール)2人とも ペイスの補佐として 抜群の働きだった。 43 00:04:23,394 --> 00:04:26,397 それぞれに 剣と大麦を与える。 44 00:04:26,397 --> 00:04:29,400 やった! アハッ…。 45 00:04:29,400 --> 00:04:33,404 どっ… どうも。 やったな! 46 00:04:33,404 --> 00:04:37,241 なんか こそばゆいよな~ ルミ。 47 00:04:37,241 --> 00:04:39,243 だよな~。 48 00:04:39,243 --> 00:04:41,745 にしても 重いな~。 49 00:04:41,745 --> 00:04:45,249 (ペイストリー)手伝いますよ。 ペイス! 助かるぜ! 50 00:04:45,249 --> 00:04:47,751 2人とも お手柄でしたね。 51 00:04:47,751 --> 00:04:50,587 エヘヘ! ペイスほどじゃないけどな。 52 00:04:50,587 --> 00:04:52,756 俺たちも なかなか やるだろ? 53 00:04:52,756 --> 00:04:56,927 石を投げた数は 俺のほうが多いけどな。 なっ! 54 00:04:56,927 --> 00:05:00,264 《よかった。 1人も 死者が出なくて。 55 00:05:00,264 --> 00:05:04,101 これで 元の生活に戻れる》 俺たちがいれば 大丈夫! 56 00:05:04,101 --> 00:05:08,772 大船に乗った気でいろよな。 頼りにしてます。 57 00:05:08,772 --> 00:05:10,708 (マルカルロ)母ちゃん 見てくれよ! 58 00:05:10,708 --> 00:05:13,544 領主様から 褒美に 剣をもらったんだ! 59 00:05:13,544 --> 00:05:15,713 それに 麦だ! 60 00:05:15,713 --> 00:05:18,215 兄ちゃん すげえ! ちゅげえ! 61 00:05:18,215 --> 00:05:24,221 あたしゃ お前が けがもせずに 帰ってきてくれただけでいいさ。 62 00:05:24,221 --> 00:05:29,059 若様 この ばか息子は ご迷惑を おかけしませんでしたか? 63 00:05:29,059 --> 00:05:32,563 マルクも ルミも…。 フッ。 立派でした。 64 00:05:32,563 --> 00:05:34,565 きっと 将来 65 00:05:34,565 --> 00:05:38,402 モルテールン領にはなくてはならない 人材となるでしょう。 66 00:05:38,402 --> 00:05:42,239 よくやった ルミ! さすがは 我が孫! 67 00:05:42,239 --> 00:05:45,075 ハハハハ! 痛い 痛い! あ~! 68 00:05:45,075 --> 00:05:47,745 この年で お館様や若様のお役に立つとは。 69 00:05:47,745 --> 00:05:50,414 じいちゃん 背骨が折れる~。 70 00:05:50,414 --> 00:05:52,416 じいさん 酒 持ってきたぜ! 71 00:05:52,416 --> 00:05:56,420 お~! 入れ 入れ! 早速 戦勝祝じゃ。 72 00:05:56,420 --> 00:05:59,256 んっ? おやじは帰ってねえのか? 73 00:05:59,256 --> 00:06:04,094 ああ マルクのおやじと一緒で まだ仕事が残ってるんだってさ。 74 00:06:04,094 --> 00:06:06,430 それじゃあ しかたねえ。 75 00:06:06,430 --> 00:06:09,600 おっ! 若様がいらっしゃるじゃねえか。 76 00:06:09,600 --> 00:06:12,536 ちょうどよかった。 一緒に祝いましょう。 77 00:06:12,536 --> 00:06:14,538 はい 喜んで。 78 00:06:14,538 --> 00:06:16,540 酒か!? ばか! おっ。 79 00:06:16,540 --> 00:06:18,709 若様と お前たちは ミルクだよ。 80 00:06:18,709 --> 00:06:21,211 チェッ! あっ アハッ…。 81 00:06:21,211 --> 00:06:23,714 (一同)乾杯! 82 00:06:23,714 --> 00:06:27,384 いや~ ルミ マルクが 褒美とはな! ハァー! 83 00:06:27,384 --> 00:06:30,220 全くだ! いつも いたずら好きの悪がきで 84 00:06:30,220 --> 00:06:33,223 手を焼かせてるのにな! これで わしゃ 85 00:06:33,223 --> 00:06:35,392 大威張りで 道を歩けるわい! (マルカルロ/ルミニート)んっ…。 86 00:06:35,392 --> 00:06:39,229 子どもたちを指揮した 若様の奇襲も 見事だったな! 87 00:06:39,229 --> 00:06:43,400 《あ~ これで ようやく お菓子作りに没頭できる。 88 00:06:43,400 --> 00:06:46,236 よ~し 作るぞ ボンカパイ! 89 00:06:46,236 --> 00:06:48,238 材料は 90 00:06:48,238 --> 00:06:51,074 バターと 小麦粉。 91 00:06:51,074 --> 00:06:53,076 卵! 92 00:06:53,076 --> 00:06:57,414 待てよ… シナモンは 何を 代用品にしようかな?》 93 00:06:57,414 --> 00:07:01,418 な~んか いつも 叱られてばっかだったから 94 00:07:01,418 --> 00:07:03,921 褒められると 居心地悪いよな。 95 00:07:03,921 --> 00:07:06,423 叱られてばっかなのは マルクだろ。 96 00:07:06,423 --> 00:07:09,259 んだと? お前だって! 97 00:07:09,259 --> 00:07:13,030 なあ 盗賊ども どうしてるかな? 98 00:07:13,030 --> 00:07:16,033 本村の納屋に 入れられてるんだろ? 99 00:07:16,033 --> 00:07:18,368 様子 見に行ってみようぜ。 100 00:07:18,368 --> 00:07:20,871 やっぱ 未来の従士としては 101 00:07:20,871 --> 00:07:23,874 捕まえたあとの様子も 見ておかなきゃな。 102 00:07:23,874 --> 00:07:25,874 だな! 103 00:07:29,379 --> 00:07:31,882 子どもは 危ないから 近づいちゃいかん! 104 00:07:31,882 --> 00:07:33,884 いいじゃん! ちょっとぐらい。 105 00:07:33,884 --> 00:07:36,386 だめだと言ったら だめだ! 帰れ! 106 00:07:36,386 --> 00:07:39,056 んだよ! けち! 107 00:07:39,056 --> 00:07:42,559 子ども 子どもって ばかにしやがって…。 108 00:07:42,559 --> 00:07:45,896 おっ アハハ! んっ? うわっ! 109 00:07:45,896 --> 00:07:48,565 アハハッ! 110 00:07:48,565 --> 00:07:51,401 なんだよ? 急に。 シッ! 111 00:07:51,401 --> 00:07:53,601 まあ 見てろって。 112 00:07:56,073 --> 00:07:58,075 うっ! (石の当たる音) 113 00:07:58,075 --> 00:08:00,077 んっ? なんだ? 裏のほうだ! 114 00:08:00,077 --> 00:08:02,777 (村人たち)ハァハァ…。 ヘヘヘ! フッ…。 115 00:08:09,086 --> 00:08:11,021 んっ…。 116 00:08:11,021 --> 00:08:13,023 (ヘルム)ハァ…。 117 00:08:13,023 --> 00:08:15,359 うっ! うっ… なななな… なんでい! 118 00:08:15,359 --> 00:08:17,694 つっ… 大したことねえな。 119 00:08:17,694 --> 00:08:20,030 おい がき。 (マルカルロ/ルミニート)うわっ。 120 00:08:20,030 --> 00:08:22,032 腰に下げてる剣 121 00:08:22,032 --> 00:08:24,034 そいつは どうした? 122 00:08:24,034 --> 00:08:26,036 褒美に もらったんだよ! 123 00:08:26,036 --> 00:08:29,206 そいつは 俺の剣だったんだよ。 えっ…。 124 00:08:29,206 --> 00:08:32,876 連行されりゃ 俺は どうせ 死刑だ。 125 00:08:32,876 --> 00:08:35,712 死ぬ前に 俺の剣の 126 00:08:35,712 --> 00:08:38,382 本当の使い方を 知ってほしくてな。 127 00:08:38,382 --> 00:08:40,384 本当の使い方? 128 00:08:40,384 --> 00:08:44,721 おうとも そいつを うまく使えば 魔法が使えるようになる。 129 00:08:44,721 --> 00:08:48,392 あっ 魔法? 《ペイスみたいに?》 130 00:08:48,392 --> 00:08:52,396 剣を抜いて 両手に握って 掲げてみろ。 131 00:08:52,396 --> 00:08:56,567 おい マルク そんなやつの 言うことなんか聞くことねえって。 132 00:08:56,567 --> 00:08:59,403 あっ。 こっ… こうか? マルク! 133 00:08:59,403 --> 00:09:02,739 おう なかなか 様になってるぜ。 134 00:09:02,739 --> 00:09:04,741 ヘヘッ そうかな? 135 00:09:04,741 --> 00:09:07,744 そこで 呪文を念じる。 呪文? 136 00:09:07,744 --> 00:09:12,182 危険だから そこのお友達には聞かせられねえ。 137 00:09:12,182 --> 00:09:14,182 近くに来い。 138 00:09:17,020 --> 00:09:19,690 ヘヘッ… どんな呪文だ? 139 00:09:19,690 --> 00:09:21,692 耳 貸せや。 140 00:09:21,692 --> 00:09:23,992 うっ! うわっ! マルク!? 141 00:09:29,032 --> 00:09:31,034 んっ…。 (関節をはめる音) 142 00:09:31,034 --> 00:09:34,705 いやっ! ひっ… うわっ! 143 00:09:34,705 --> 00:09:37,040 うっ! くぅ…。 ルミ! 144 00:09:37,040 --> 00:09:40,377 くっ… うぅっ うっ! 145 00:09:40,377 --> 00:09:43,213 うっ… うっ うぅっ…。 146 00:09:43,213 --> 00:09:46,049 ハァ… どうした!? 147 00:09:46,049 --> 00:09:48,552 うっ うぅっ! うわっ…。 来るな おら~! 148 00:09:48,552 --> 00:09:51,221 大変だ~! 149 00:09:51,221 --> 00:09:54,057 ルミが 盗賊に斬られた! 何!? 150 00:09:54,057 --> 00:09:56,059 盗賊に? (女性たち)えっ? 151 00:09:56,059 --> 00:09:58,061 あっ…。 (ざわめき) 152 00:09:58,061 --> 00:10:01,732 ハッ… しまった! 153 00:10:01,732 --> 00:10:05,235 んっ… 邪魔すると がきの首が飛ぶぞ! 154 00:10:05,235 --> 00:10:07,237 領主様に 早く 知らせろ! ああっ! 155 00:10:07,237 --> 00:10:09,573 囲め! 逃すな! 156 00:10:09,573 --> 00:10:12,242 お頭! あっしらも 助けてください! 157 00:10:12,242 --> 00:10:15,912 知るか! てめえの身は てめえで なんとかしろ! 158 00:10:15,912 --> 00:10:19,249 はっ! (いななき) 159 00:10:19,249 --> 00:10:23,587 ルミ! 大丈夫か!? うっ うっ… うっ…。 160 00:10:23,587 --> 00:10:26,590 あっ…。 何をしてるんです! あっ。 161 00:10:26,590 --> 00:10:29,593 うぅっ うっ…。 すぐに ルミの手当てを。 162 00:10:29,593 --> 00:10:31,595 ルミ! ルミ! うっ…。 163 00:10:31,595 --> 00:10:34,264 うぅっ… うっ くっ…。 164 00:10:34,264 --> 00:10:36,266 止血優先! あっ。 165 00:10:36,266 --> 00:10:38,268 傷が残ることになっても かまいません! 166 00:10:38,268 --> 00:10:40,270 はっ… はい! 167 00:10:40,270 --> 00:10:43,440 賊は? 馬を奪って 逃げました! 168 00:10:43,440 --> 00:10:45,942 方角は? 東のほうです! 169 00:10:45,942 --> 00:10:48,942 《東…》 ルミを頼みます! 170 00:10:52,282 --> 00:10:57,454 《東の山には 盗賊対策のために 仕掛けた わなが残ってる。 171 00:10:57,454 --> 00:11:00,624 転写を使えば 致命傷を避けて 172 00:11:00,624 --> 00:11:03,460 急所を守りながら 自分の傷を転写して 173 00:11:03,460 --> 00:11:07,631 最悪 相打ちにできる。 174 00:11:07,631 --> 00:11:09,633 待てよ…。 175 00:11:09,633 --> 00:11:13,403 僕の見たものを 転写できるというなら 176 00:11:13,403 --> 00:11:15,405 もしかして…》 177 00:11:15,405 --> 00:11:18,575 それで ペイスが 1人で追っていったのか!? 178 00:11:18,575 --> 00:11:21,411 ばか野郎! なんで 止めなかった? 179 00:11:21,411 --> 00:11:24,915 あっ… あっという間で…。 んっ… シイツ。 180 00:11:24,915 --> 00:11:27,250 あっ。 あとを頼む。 俺が行く。 181 00:11:27,250 --> 00:11:29,586 もしも 他に仲間がいたら 182 00:11:29,586 --> 00:11:32,756 合流して 逆襲してくるかもしれねえ。 183 00:11:32,756 --> 00:11:37,094 大将は残って グラサージュと備えてくれ。 184 00:11:37,094 --> 00:11:39,096 シイツ…。 185 00:11:39,096 --> 00:11:42,432 脱獄を聞けば 村の連中は 動揺する。 186 00:11:42,432 --> 00:11:45,102 こんなときこそ どっしりと構えて 187 00:11:45,102 --> 00:11:48,939 みんなを落ち着かせるのが あんたの役目だろうが。 188 00:11:48,939 --> 00:11:52,943 んっ… フゥ…。 189 00:11:52,943 --> 00:11:56,780 んっ! コアントローを呼んでくれ。 はい! 190 00:11:56,780 --> 00:11:59,616 (マルカルロ)離せ~! 191 00:11:59,616 --> 00:12:01,618 離せ 離せ~! 192 00:12:01,618 --> 00:12:03,620 チッ! うるせえ がきだ。 193 00:12:03,620 --> 00:12:05,789 黙れ…。 (いななき) 194 00:12:05,789 --> 00:12:08,792 うわっ! ぐあっ! あっ! 195 00:12:08,792 --> 00:12:10,894 くっ! くそ…。 196 00:12:10,894 --> 00:12:14,564 痛え… あっ。 197 00:12:14,564 --> 00:12:17,734 ペイス! 198 00:12:17,734 --> 00:12:19,736 あっ…。 199 00:12:19,736 --> 00:12:22,405 くっ! また てめえか。 200 00:12:22,405 --> 00:12:26,409 こんな わなを作ったのも おおかた てめえだろ。 201 00:12:26,409 --> 00:12:30,247 がきのくせに 猿知恵の働くやつだ。 202 00:12:30,247 --> 00:12:33,250 マルク 下がって! あっ。 203 00:12:33,250 --> 00:12:37,420 俺と 差しで勝負する気か? んっ…。 204 00:12:37,420 --> 00:12:40,590 ((カセロール:自分の手が ちぎれても 離さないつもりで握れ!)) 205 00:12:40,590 --> 00:12:43,426 フッ! 来いよ がき。 206 00:12:43,426 --> 00:12:45,595 フンッ。 207 00:12:45,595 --> 00:12:47,931 はぁ~! うっ! 208 00:12:47,931 --> 00:12:51,101 がきにしちゃ いい打ち込みだぜ! くっ… うわっ! 209 00:12:51,101 --> 00:12:54,104 くっ… フッ フッ フッ! (ヘルム)フッ! やっ ハハッ! 210 00:12:54,104 --> 00:12:57,941 《魔法で けがを転写するつもりだろうが 211 00:12:57,941 --> 00:13:02,112 その間を与えず 一撃で 息の根を止めてやる!》 212 00:13:02,112 --> 00:13:04,781 うぅっ…。 (ヘルム)フッ! ハッ! 213 00:13:04,781 --> 00:13:07,117 ハハッ! どうした? 214 00:13:07,117 --> 00:13:09,286 ペイス 逃げろ! お前まで…。 215 00:13:09,286 --> 00:13:12,556 いいえ! マルクを 見捨てるわけにはいきません! 216 00:13:12,556 --> 00:13:14,558 あっ。 ハァハァ…。 217 00:13:14,558 --> 00:13:19,062 あなたは 僕の部下なんですから。 ペイス…。 218 00:13:19,062 --> 00:13:22,899 美しい友情だね! ハッ! うっ ぐっ…。 219 00:13:22,899 --> 00:13:26,903 うわっ ハッ…。 あばよ! がき! 220 00:13:26,903 --> 00:13:30,803 うっ…。 (マルカルロ)ペイスー!! 221 00:13:37,914 --> 00:13:40,584 くぅ~ 見つからねえ。 222 00:13:40,584 --> 00:13:42,752 一体 どこへ? 223 00:13:42,752 --> 00:13:46,423 坊~! 224 00:13:46,423 --> 00:13:50,093 馬が走ってきたのは こっちからです! 225 00:13:50,093 --> 00:13:53,763 マルクー! ペイス様~! 226 00:13:53,763 --> 00:13:55,765 あっ。 227 00:13:55,765 --> 00:13:57,934 これは 228 00:13:57,934 --> 00:14:01,104 坊の…。 229 00:14:01,104 --> 00:14:03,104 くっ! 230 00:14:08,278 --> 00:14:11,378 なんて 報告すりゃいいんだ。 231 00:14:13,383 --> 00:14:16,052 あっ おかえり シイツ。 232 00:14:16,052 --> 00:14:20,557 なぁ~!? 233 00:14:20,557 --> 00:14:23,226 坊~!! 234 00:14:23,226 --> 00:14:25,896 さっき マルクとともに戻ってきてな。 235 00:14:25,896 --> 00:14:28,732 マルクは 家に送り届けた。 あっ あっ あっ…。 236 00:14:28,732 --> 00:14:32,068 アニエスが ずっと 抱きしめて 離さなくてな。 237 00:14:32,068 --> 00:14:34,738 そのまま 寝入ってしまった。 238 00:14:34,738 --> 00:14:36,740 うっ 入れ違いだったってのか? 239 00:14:36,740 --> 00:14:39,576 すまない。 んな ばかな! 240 00:14:39,576 --> 00:14:42,746 なんで 追いかけていった 俺たちを 追い越せたんです? 241 00:14:42,746 --> 00:14:45,582 ペイス 説明しなさい。 242 00:14:45,582 --> 00:14:48,919 え~っと… それにつきましては 243 00:14:48,919 --> 00:14:53,757 非常に複雑な事情と 詳細な説明が必要でありまして。 244 00:14:53,757 --> 00:14:55,759 また 日を改めまして…。 245 00:14:55,759 --> 00:14:57,761 ペイス! うっ! 246 00:14:57,761 --> 00:15:02,432 自分に転写しておいた 父様の魔法を使ったんです。 247 00:15:02,432 --> 00:15:05,769 瞬間移動を? 転写したって…。 248 00:15:05,769 --> 00:15:08,939 僕の魔法は 自分の目で見たことや 249 00:15:08,939 --> 00:15:11,041 本物に触れたことがあって 250 00:15:11,041 --> 00:15:15,045 数を数えられるものなら 転写できます。 251 00:15:15,045 --> 00:15:19,215 それは 他者の魔法に対しても 例外ではありません。 252 00:15:19,215 --> 00:15:21,885 それで…。 253 00:15:21,885 --> 00:15:26,056 ハァ… やはり そういうことか。 254 00:15:26,056 --> 00:15:28,892 ペイス 1つ 忠告しておく。 255 00:15:28,892 --> 00:15:31,061 はっ… はい。 256 00:15:31,061 --> 00:15:33,730 今後 お前が 他人の魔法を 257 00:15:33,730 --> 00:15:36,232 自分のものにできると 吹聴すること 258 00:15:36,232 --> 00:15:39,069 および 人前で使うことを禁じる! 259 00:15:39,069 --> 00:15:41,237 魔法は 戦場では 危険物だ! 260 00:15:41,237 --> 00:15:43,239 もし 使い方を間違えれば 261 00:15:43,239 --> 00:15:46,242 自分の命を 縮めることにもなるのだぞ! 262 00:15:46,242 --> 00:15:48,244 瞬間移動の転写をしても 263 00:15:48,244 --> 00:15:53,083 もし 岩の中や地面の奥深くに 移動していたら どうする!? 264 00:15:53,083 --> 00:15:55,283 《やっぱり こうなったか》 265 00:15:58,254 --> 00:16:03,593 どんな魔法でも転写できるなどと 外部に知られれば 266 00:16:03,593 --> 00:16:07,597 下手をすると 人間兵器として 身を狙われかねない。 267 00:16:07,597 --> 00:16:11,534 こうなると 賊の頭を逃したのは 痛いな。 268 00:16:11,534 --> 00:16:14,371 願わくば 秘密を抱えたまま 269 00:16:14,371 --> 00:16:17,071 やつが討たれることを 祈るしかない。 270 00:16:23,380 --> 00:16:26,383 (ペイストリー)ルミは 命に別状はないそうですよ。 271 00:16:26,383 --> 00:16:28,718 んっ…。 今から お見舞いに行きます。 272 00:16:28,718 --> 00:16:32,222 一緒に行きませんか? んっ…。 273 00:16:32,222 --> 00:16:35,892 んっ? どんな顔して 行きゃいいんだよ。 274 00:16:35,892 --> 00:16:39,062 俺のせいだ。 俺のせいで…。 275 00:16:39,062 --> 00:16:41,064 俺が ルミの忠告を聞いて 276 00:16:41,064 --> 00:16:43,400 盗賊の言葉に 耳を貸さなければ 277 00:16:43,400 --> 00:16:45,568 けがは しなかった。 278 00:16:45,568 --> 00:16:49,406 ここで落ち込んでいても どうにもなりませんよ。 279 00:16:49,406 --> 00:16:51,406 直接 謝ったら? 280 00:16:59,082 --> 00:17:01,584 よう! なんだよ? 2人して。 281 00:17:01,584 --> 00:17:03,586 けがは どうですか? 282 00:17:03,586 --> 00:17:06,089 もう 大丈夫だって おやじが言ってた。 283 00:17:06,089 --> 00:17:10,527 なのに 遊びに行こうとしたら 怒るんだぜ? アハハハ…。 284 00:17:10,527 --> 00:17:12,529 元気そうでよかった。 285 00:17:12,529 --> 00:17:14,697 ちょっと 台所を借りますね。 286 00:17:14,697 --> 00:17:17,997 んっ? マルク 元気ねえな。 287 00:17:20,870 --> 00:17:22,872 《僕のやりたいことは 288 00:17:22,872 --> 00:17:26,543 盗賊討伐や 誰かと戦うことじゃない。 289 00:17:26,543 --> 00:17:29,879 みんなを 笑顔に…》 290 00:17:29,879 --> 00:17:49,899 ♪~ 291 00:17:49,899 --> 00:18:09,853 ♪~ 292 00:18:09,853 --> 00:18:19,863 ♪~ 293 00:18:19,863 --> 00:18:31,374 ♪~ 294 00:18:31,374 --> 00:18:33,374 んっ…。 295 00:18:40,884 --> 00:18:43,052 ルミ ごめん! 296 00:18:43,052 --> 00:18:46,389 えっ? なっ… なんだよ? いきなり! 気持ち悪い。 297 00:18:46,389 --> 00:18:49,559 だって 俺のせいで けがを…。 298 00:18:49,559 --> 00:18:53,396 いいって。 これは 盗賊にやられたんだ。 299 00:18:53,396 --> 00:18:57,734 俺が ばかなことしたせいだ。 ごめん! ほんと ごめん! 300 00:18:57,734 --> 00:19:01,404 いいって言ってんだろ! 301 00:19:01,404 --> 00:19:04,404 んっ…。 んっ…。 302 00:19:07,744 --> 00:19:09,679 んっ? んっ? 303 00:19:09,679 --> 00:19:13,183 なんか いい匂いがする。 (ペイストリー)ちゃんと 304 00:19:13,183 --> 00:19:16,019 謝れたようですね。 (ルミニート/マルカルロ)んっ? 305 00:19:16,019 --> 00:19:18,521 なっ… 何それ? うまそう! 306 00:19:18,521 --> 00:19:21,357 アップ… いえ ボンカパイです。 307 00:19:21,357 --> 00:19:23,359 ボンカパイ? うわ~! 308 00:19:23,359 --> 00:19:27,197 僕から ルミへのお見舞いと マルクへの励ましです。 309 00:19:27,197 --> 00:19:29,532 さあ 食べてみてください。 310 00:19:29,532 --> 00:19:31,868 (ルミニート)やった! 俺 こっちな! 311 00:19:31,868 --> 00:19:34,704 あっ! それ 俺が狙ってたのに! 312 00:19:34,704 --> 00:19:38,304 ヘヘヘン! 早い者勝ちだよ~。 はむ。 313 00:19:40,543 --> 00:19:42,879 (2人)うめえ! 314 00:19:42,879 --> 00:19:45,215 うめえ! すっげえ うめえ! 315 00:19:45,215 --> 00:19:47,550 けがの痛みなんか 吹っ飛ぶぜ! 316 00:19:47,550 --> 00:19:51,054 よかった! これも 食べてみてください。 んっ? 317 00:19:51,054 --> 00:19:53,389 ボンカの蜂蜜漬けです。 318 00:19:53,389 --> 00:19:55,558 (2人)あむ。 319 00:19:55,558 --> 00:19:59,729 んっ! すっ… 酸っぺえ~! 320 00:19:59,729 --> 00:20:03,233 でしょ? これ 同じ果物かよ! 321 00:20:03,233 --> 00:20:06,236 ええ! 甘い物から酸っぱい物まで 322 00:20:06,236 --> 00:20:09,906 ボンカの実は 一つ一つ 味が違う。 323 00:20:09,906 --> 00:20:13,910 それぞれ 癖のある食材を バランスよく 調和させるのは 324 00:20:13,910 --> 00:20:16,079 調理する人の腕しだいです。 325 00:20:16,079 --> 00:20:18,915 それは 人も同じだと思います。 326 00:20:18,915 --> 00:20:22,585 マルク 君が どんな個性を持っていても 327 00:20:22,585 --> 00:20:26,256 僕は 生かしてみせるつもりです。 ペイス…。 328 00:20:26,256 --> 00:20:29,926 今回の件は 味に 深みが出たのだと 329 00:20:29,926 --> 00:20:33,429 反省は 今後に生かして 励んでください。 330 00:20:33,429 --> 00:20:37,100 僕の部下になるというなら… ですが。 331 00:20:37,100 --> 00:20:40,270 んっ… なるさ 絶対に! 332 00:20:40,270 --> 00:20:42,272 うん。 333 00:20:42,272 --> 00:20:45,775 んっ!? マールークー…。 334 00:20:45,775 --> 00:20:47,777 んっ? おやじ おかえり。 335 00:20:47,777 --> 00:20:50,113 おお… お父さん。 336 00:20:50,113 --> 00:20:52,115 よくも うちの大事な娘を 337 00:20:52,115 --> 00:20:55,451 傷物にしてくれやがったな~。 うわ~! 338 00:20:55,451 --> 00:20:58,454 うぅっ! うっ うっ うっ…。 グッ… グラサージュ 落ち着いて。 339 00:20:58,454 --> 00:21:00,790 フッ! こうなりゃ 340 00:21:00,790 --> 00:21:04,294 責任 取って ルミを 嫁に もらってもらわなきゃならんな! 341 00:21:04,294 --> 00:21:06,296 へっ? 342 00:21:06,296 --> 00:21:10,066 どうせ この おてんばじゃ ろくに 男も寄りつかんからな。 343 00:21:10,066 --> 00:21:12,235 よっ… 嫁~!? いいよな? ルミ。 344 00:21:12,235 --> 00:21:14,404 いっ… いいわけねえだろ! いいんじゃね? 345 00:21:14,404 --> 00:21:18,241 はぁ~!? フフッ! 346 00:21:18,241 --> 00:21:21,744 (グラサージュ)決まりだ! ハハハハハハ! よっ… 嫁? よっ…。 347 00:21:21,744 --> 00:21:23,913 あと4切れか。 348 00:21:23,913 --> 00:21:26,416 ほい。 おっ なんだ? こりゃ。 349 00:21:26,416 --> 00:21:28,918 ボンカパイ ペイスが作ったんだ。 ヘヘヘ…。 350 00:21:28,918 --> 00:21:31,921 グラサージュも どうぞ。 それじゃ…。 351 00:21:31,921 --> 00:21:33,923 おい! 俺のは!? 352 00:21:33,923 --> 00:21:37,260 旦那の財産は 嫁の物だっつうだろ? 353 00:21:37,260 --> 00:21:39,262 へっ? てことで 354 00:21:39,262 --> 00:21:41,597 残りのパイは 全部 俺がもらうぜ。 355 00:21:41,597 --> 00:21:46,436 ハハハ! もう 尻に敷かれてんのか? しっかりしろい! 356 00:21:46,436 --> 00:21:51,274 はむ。 《おいしい。 357 00:21:51,274 --> 00:21:54,610 お菓子は 本当に みんなを笑顔にする。 358 00:21:54,610 --> 00:21:58,614 でも まだ始まったばかりだ》 うんめえ~! 359 00:21:58,614 --> 00:22:03,814 《やるぞ。 お菓子の国で みんなを幸せにするんだ!》 360 00:23:36,746 --> 00:23:40,249 (レーテシュ) モルテールン領で 盗賊が討伐された? 361 00:23:40,249 --> 00:23:43,920 (コアトン)はい 我が領内で討ち漏らした 盗賊を 362 00:23:43,920 --> 00:23:47,089 一綱打尽にしたとのことです。 363 00:23:47,089 --> 00:23:49,425 チッ! フッ…。 364 00:23:49,425 --> 00:23:52,825 少し面倒なことに なるかもしれないわね。