1 00:00:03,962 --> 00:00:07,257 (ヴァン)<毎日 満員電車に揺られて出勤し> 2 00:00:07,382 --> 00:00:10,302 <帰るのは いつも終電ギリギリ> 3 00:00:10,427 --> 00:00:13,305 <変わり映えのない 生活を送っていた僕が> 4 00:00:13,430 --> 00:00:15,307 <異世界に転生し> 5 00:00:15,432 --> 00:00:18,393 <辺境の村の領主となった…> 6 00:00:18,518 --> 00:00:21,980 <僕は… 僕はこの力で> 7 00:00:22,105 --> 00:00:24,942 <この村を発展させる!> 8 00:00:28,529 --> 00:00:32,658 (ヴァン)<なんだ? 手が小さい?> 9 00:00:33,909 --> 00:00:35,327 <ん?> 10 00:00:43,502 --> 00:00:45,629 <これは…> 11 00:00:45,754 --> 00:00:46,588 (ティル)ヴァン様! 12 00:00:46,713 --> 00:00:48,465 そちらは 危ないですよ! 13 00:00:49,383 --> 00:00:50,842 (ヴァン)あ ごめんね… 14 00:00:50,968 --> 00:00:54,179 外の景色が すごく荘厳(そうごん)で 圧倒されたよ 15 00:00:54,513 --> 00:00:55,722 (ティル)ヴァン様… 16 00:00:55,847 --> 00:00:59,309 そのような難しい言葉を どこで覚えられたのです? 17 00:00:59,893 --> 00:01:01,812 まだ2歳ですのに… 18 00:01:01,937 --> 00:01:03,397 (ヴァン)<2歳?> 19 00:01:03,939 --> 00:01:07,901 <けど なんとなく ここでの生活の記憶がある…> 20 00:01:08,360 --> 00:01:10,988 <これが噂の転生というやつか?> 21 00:01:12,197 --> 00:01:15,200 キミの名前は… ティルだよね? 22 00:01:15,325 --> 00:01:17,035 僕付きのメイドの 23 00:01:17,160 --> 00:01:18,495 (ティル)は はい! 24 00:01:18,870 --> 00:01:22,124 (ヴァン)僕の名前は… ヴァン・ネイ・フェルティオ 25 00:01:22,374 --> 00:01:24,751 (ティル)もう家名まで言えるのですか!? 26 00:01:24,876 --> 00:01:26,378 素晴らしいです! 27 00:01:26,587 --> 00:01:30,591 (ヴァン)父さんは ジャルパ… フェルティオ侯爵… 28 00:01:30,716 --> 00:01:34,761 兄さんはムルシアと ヤルドとセスト… だったかな? 29 00:01:34,886 --> 00:01:36,763 (ティル)そ そうです! 30 00:01:37,264 --> 00:01:41,893 (ヴァン)ところで… ここってどこかな? 31 00:01:42,394 --> 00:01:45,355 ♪~ 32 00:03:07,854 --> 00:03:10,816 ~♪ 33 00:03:24,246 --> 00:03:26,164 (メイド)フーフー 34 00:03:26,289 --> 00:03:27,457 (メイド)あ~ん 35 00:03:27,666 --> 00:03:28,667 (メイド)あ~ん 36 00:03:28,875 --> 00:03:30,168 (ヴァン)あ~ん 37 00:03:30,335 --> 00:03:34,673 (メイド)まぁ ヴァン様! お野菜もしっかり食べて偉いですわ! 38 00:03:34,881 --> 00:03:36,925 (ヴァン)<ここはキャバクラか> 39 00:03:37,050 --> 00:03:39,678 <僕はキャバクラの上客なのか…> 40 00:03:40,011 --> 00:03:42,305 <と 冗談はさておき…> 41 00:03:42,806 --> 00:03:46,101 <僕はどうやら 日本で過ごした記憶をそのままに> 42 00:03:46,226 --> 00:03:48,854 <この世界に生まれ変わったらしい…> 43 00:03:50,063 --> 00:03:52,732 (ジャルパ)ヤルド 今日は何を学ぶ? 44 00:03:53,191 --> 00:03:56,570 (ヤルド)は はい… 今日は炎の魔術と 45 00:03:56,695 --> 00:03:59,156 戦での陣形について学びます 46 00:03:59,281 --> 00:04:00,198 (ジャルパ)そうか 47 00:04:00,740 --> 00:04:02,743 セストは何をする? 48 00:04:02,868 --> 00:04:04,870 (セスト)魔術の勉強をします! 49 00:04:06,121 --> 00:04:08,874 (ジャルパ)ヴァン… お前は何をする? 50 00:04:11,209 --> 00:04:13,253 (ヴァン)わからないことばかりなので 51 00:04:13,378 --> 00:04:17,132 まずはこの国の文化や歴史を 学んでみようかと思います 52 00:04:17,257 --> 00:04:18,216 (3人)お! 53 00:04:19,009 --> 00:04:20,177 (ジャルパ)フッ… 54 00:04:20,343 --> 00:04:23,889 ハハハ そうかそうか 55 00:04:24,014 --> 00:04:27,767 妻ミラが残した最後の子ゆえ 甘やかしていたが… 56 00:04:27,893 --> 00:04:30,187 2歳にしてなんと立派な… 57 00:04:30,312 --> 00:04:35,692 お前は私やミラのように 強い炎の魔術を持っているに違いない 58 00:04:35,817 --> 00:04:38,403 我がフェルティオ家は安泰だな 59 00:04:38,528 --> 00:04:42,741 8歳の魔術適性鑑定の儀が楽しみだ 60 00:04:43,158 --> 00:04:46,244 期待しているぞ… ヴァン 61 00:04:46,369 --> 00:04:50,540 (ヴァン)<この世界では 魔術の適性が重要らしい…> 62 00:04:50,665 --> 00:04:55,295 <貴族に求められるのは 領民を守るための攻撃に特化した> 63 00:04:55,420 --> 00:05:00,133 <炎 水 風 土の4元素魔術> 64 00:05:00,258 --> 00:05:03,386 <それ以外の適性を持つものは 恥とされている> 65 00:05:04,221 --> 00:05:08,225 <父や兄たちはみんな 4元素魔術適性を持っている> 66 00:05:11,561 --> 00:05:15,315 (ヴァン)ねえねえ 船を渡す港はこれしかないの? 67 00:05:15,440 --> 00:05:19,611 (ティル)深い海では巨大な魔獣が出て 襲われてしまうんです 68 00:05:19,945 --> 00:05:22,447 (ヴァン)へー… じゃあ人種とかは? 69 00:05:22,572 --> 00:05:24,658 (ティル)様々な種族がいますよ 70 00:05:24,783 --> 00:05:26,368 エルフやドワーフなど 71 00:05:26,618 --> 00:05:29,746 (メイド)ティル さっきから話が難しすぎるわよ 72 00:05:29,913 --> 00:05:32,916 (ティル)あ… す すみません 73 00:05:33,041 --> 00:05:37,629 (ヴァン)大丈夫だよ いろいろ知りたくて 僕が質問したんだ 74 00:05:37,754 --> 00:05:39,881 魔術具についても教えてくれる? 75 00:05:40,173 --> 00:05:43,051 (ティル)は はい! えっと… 76 00:05:43,176 --> 00:05:49,391 魔水晶や一部の宝石 石や鉱物には 魔力を溜め込む力があって… 77 00:05:49,516 --> 00:05:50,600 (ティル)なんと! (メイド)神童よ… 78 00:05:50,725 --> 00:05:54,104 (ティル)魔術適性に応じた魔術具が作れるんですよ~ (メイド)とても2歳とは思えないわ 79 00:05:55,397 --> 00:05:56,314 (ヴァン)ん? 80 00:05:56,940 --> 00:05:58,567 (エスパーダ)ヴァン様は2歳 81 00:05:58,692 --> 00:06:02,821 今は文字と簡単な数字の勉強を されていることと存じますが 82 00:06:02,946 --> 00:06:05,198 どこまで覚えられましたかな? 83 00:06:05,323 --> 00:06:06,575 (ヴァン)<エスパーダ> 84 00:06:06,700 --> 00:06:10,829 <長年父を支えてきた 有能な執事 らしいけど…> 85 00:06:11,621 --> 00:06:13,081 <恐(こわ)い…> 86 00:06:13,415 --> 00:06:15,375 (ヴァン)文字はあんまり… 87 00:06:15,792 --> 00:06:18,169 (エスパーダ)では数字はいかがですか? 88 00:06:18,295 --> 00:06:21,882 (ヴァン)す 少し… 足したり引いたりとか? 89 00:06:22,257 --> 00:06:25,135 (エスパーダ)こちらに2本 こちらは3本 90 00:06:25,302 --> 00:06:27,262 合わせていくつでしょうか? 91 00:06:27,387 --> 00:06:29,681 (ヴァン)ご 5本 92 00:06:35,061 --> 00:06:38,064 (エスパーダ)私がヴァン様の 講師をいたします 93 00:06:38,189 --> 00:06:39,983 (ヴァン)<えぇぇぇぇ!> 94 00:06:40,567 --> 00:06:42,736 (ヴァン)<それは地獄だった…> 95 00:06:43,194 --> 00:06:45,989 <だが地獄の授業を受け続けた結果> 96 00:06:46,114 --> 00:06:48,617 <数週間で 読み書きできるようになったし> 97 00:06:48,742 --> 00:06:50,619 <たくさんのことを学べた> 98 00:06:50,744 --> 00:06:53,288 <いや2歳児に何しとんねん!> 99 00:06:53,413 --> 00:06:56,458 <そんなこんなで 2年間勉強に明け暮れ…> 100 00:06:56,583 --> 00:06:58,251 <僕は4歳になった…> 101 00:06:58,376 --> 00:07:01,463 (ティル)ヴァン様~! こっちですよ~! 102 00:07:01,880 --> 00:07:02,881 (ヴァン)えい! 103 00:07:05,383 --> 00:07:06,509 ぐうっ… 104 00:07:07,010 --> 00:07:10,764 (ティル)むふっ! 私の勝ちですね ヴァン様 105 00:07:11,056 --> 00:07:12,015 (ヴァン)む 106 00:07:12,140 --> 00:07:14,225 (ティル)あはははっ! (ヴァン)むーむーむー 107 00:07:14,351 --> 00:07:15,185 (ティル)うっ! 108 00:07:15,310 --> 00:07:18,021 (メイド)ティル ヴァン様を侮辱するなんて 109 00:07:18,146 --> 00:07:20,065 命が惜しくないようね? 110 00:07:20,190 --> 00:07:22,609 (メイド)ヴァン様 この無礼者に罰を 111 00:07:22,734 --> 00:07:26,029 (ヴァン)罰だなんて… いいよ別に 112 00:07:26,154 --> 00:07:27,697 (ティルの泣き声) (メイド)いけません 113 00:07:27,822 --> 00:07:31,618 本来であれば 貴族様に このような無礼な行為は大罪です 114 00:07:31,785 --> 00:07:33,787 (ティル)ふぇ~ん… 115 00:07:40,251 --> 00:07:41,795 (ヴァン)んっ 116 00:07:41,920 --> 00:07:42,754 (ティル)へ? 117 00:07:42,879 --> 00:07:45,048 (ヴァン)はい この件は終わり 118 00:07:45,215 --> 00:07:47,717 (メイド)し しかしヴァン様! (ヴァン)終わり! 119 00:07:47,842 --> 00:07:49,427 (メイド)は はいっ… 120 00:07:52,514 --> 00:07:56,059 (ヴァン)<毎日剣術を学び 5歳を過ぎた頃には> 121 00:07:56,226 --> 00:08:01,064 <年上の少年兵たちと 対等に戦えるようになっていた> 122 00:08:01,356 --> 00:08:04,985 <相手は子供だから どうしても攻めは単調になる> 123 00:08:05,443 --> 00:08:06,319 (少年兵)あ! 124 00:08:06,444 --> 00:08:07,779 うぐっ! 125 00:08:07,988 --> 00:08:09,406 ああっ 126 00:08:09,531 --> 00:08:10,990 (少年兵たち)おお~ 127 00:08:11,116 --> 00:08:14,202 (ヴァン)<前世で過ごした 経験の差はでかい> 128 00:08:14,536 --> 00:08:16,287 (少年兵)ヴァン様すげぇ! 129 00:08:16,413 --> 00:08:18,748 (少年兵)剣術にも才能があるなんて! 130 00:08:18,873 --> 00:08:20,709 (少年兵)さすがは神童だ! 131 00:08:20,834 --> 00:08:21,835 (少年兵)うぅ… 132 00:08:21,960 --> 00:08:23,169 (ヴァン)大丈夫? 133 00:08:23,294 --> 00:08:24,838 (少年兵)あ は はい… 134 00:08:25,046 --> 00:08:29,926 (少年兵)ヤルド様やセスト様と違って 俺たち下々とも会話してくれるし 135 00:08:30,051 --> 00:08:32,762 (少年兵)不思議なお方だよなぁ 136 00:08:33,722 --> 00:08:35,598 (飲む音) 137 00:08:36,099 --> 00:08:37,684 (ディー)ヴァン様 (ヴァン)ん? 138 00:08:38,601 --> 00:08:40,520 (ヴァン)ディー どうしたの? 139 00:08:40,645 --> 00:08:43,356 (ディー)ふむ 手を見せていただきたい 140 00:08:43,982 --> 00:08:45,358 (ディー)おおおお! 141 00:08:45,608 --> 00:08:49,154 タコもない 皮膚も柔らかいままですな 142 00:08:49,279 --> 00:08:52,866 夜な夜な特訓を 繰り返しておられるのかと思いしたが… 143 00:08:53,033 --> 00:08:55,368 (ヴァン)勉強が大変なんだよ… 144 00:08:55,577 --> 00:08:56,619 (ディー)ふむ 145 00:08:57,537 --> 00:08:59,247 噂では エスパーダ殿が 146 00:08:59,372 --> 00:09:03,877 ヴァン様には通常の3倍の勉強をさせるように 指示を出していると聞きます 147 00:09:04,002 --> 00:09:04,878 (ヴァン)えええ~!? 148 00:09:05,336 --> 00:09:06,629 だからか! 149 00:09:07,047 --> 00:09:10,925 僕だけ朝から晩までしてるから おかしいと思ったんだ 150 00:09:11,051 --> 00:09:14,554 (ディー)剣をもっと学びたいなら 私が直訴しましょう! 151 00:09:14,679 --> 00:09:18,141 あの頭でっかちは 学問に傾倒しすぎております 152 00:09:18,516 --> 00:09:21,728 ヴァン様は剣の道を進むべきです! 153 00:09:21,853 --> 00:09:25,398 私が王国一の 剣士にして差し上げますぞ! 154 00:09:25,523 --> 00:09:27,901 (ヴァン)<目がガチのマジだ…> 155 00:09:28,026 --> 00:09:31,696 け 剣は好きだけど 勉強も好きなんだ… 156 00:09:31,821 --> 00:09:33,823 どっちも頑張るよ 157 00:09:33,948 --> 00:09:35,658 (ディー)仕方ありませんなあ 158 00:09:35,784 --> 00:09:40,413 せめて剣の訓練をする間は 私が直接指導しますぞ 159 00:09:40,747 --> 00:09:41,915 いいですな? 160 00:09:42,123 --> 00:09:45,919 (ヴァン)え? あ 優しく教えてね? 161 00:09:46,169 --> 00:09:50,340 (ディー)もちろんですとも! ヴァン様はまだまだ子供ですからな! 162 00:09:50,465 --> 00:09:52,133 ガハハハ! 163 00:09:52,258 --> 00:09:54,427 (ヴァン)<これは真っ赤な嘘だった> 164 00:09:54,552 --> 00:09:58,431 (ディー)うおぉぉー おりゃぁぁ! とうりゃぁぁぁ! 165 00:09:58,556 --> 00:09:59,432 (ヴァンの荒い息) 166 00:09:59,557 --> 00:10:03,937 (ディー)素振り上段100! 中段払い100! 突き上げ100! 167 00:10:04,312 --> 00:10:06,606 まだまだ どんどんいきますぞ! 168 00:10:09,317 --> 00:10:10,276 (荒い息) 169 00:10:10,401 --> 00:10:12,445 (ヴァン)<鬼のようである> 170 00:10:12,862 --> 00:10:16,699 (ディー)そうだヴァン様! 休んでる間は暇でしょう! 171 00:10:16,825 --> 00:10:19,953 椅子に腰掛けず 中腰のまま休みましょう! 172 00:10:20,078 --> 00:10:21,204 ニッ! 173 00:10:21,329 --> 00:10:24,165 (ヴァン)<鬼ではなく バカだったようだ…> 174 00:10:24,332 --> 00:10:26,835 (ヴァン)<空気椅子で休めるか…> (ディーの笑い声) 175 00:10:27,043 --> 00:10:30,964 (ティル)ヴァン様~ お疲れ様です~! 176 00:10:31,464 --> 00:10:33,174 はい どうぞ 177 00:10:33,299 --> 00:10:34,717 (ヴァン)ありがとう… 178 00:10:35,844 --> 00:10:41,850 <でもまあ… 大変だけど 転生してからは毎日が楽しい> 179 00:10:42,183 --> 00:10:45,645 <前の人生では味わえなかった充実感> 180 00:10:48,064 --> 00:10:54,612 <この世界で このまま 楽しい人生を謳歌(おうか)しよう> 181 00:10:56,698 --> 00:10:58,199 (にぎわう声) 182 00:10:58,324 --> 00:11:01,661 (ヴァン)<6歳になった僕 ヴァン・ネイ・フェルティオは> 183 00:11:01,786 --> 00:11:04,038 <転生してから"神童"と呼ばれ始め…> 184 00:11:04,163 --> 00:11:05,123 おお~! 185 00:11:05,331 --> 00:11:10,378 <地獄のような勉強と剣術の訓練を受ける 毎日を送っていた> 186 00:11:10,670 --> 00:11:11,629 (ヴァン)はぁ… 187 00:11:12,046 --> 00:11:15,508 (ティル)ヴァン様 随分お疲れのようですね? 188 00:11:15,633 --> 00:11:16,634 (ヴァン)うん… 189 00:11:17,093 --> 00:11:21,681 <毎日毎日 同じことばかり… さすがに きつくなってきた…> 190 00:11:22,265 --> 00:11:25,476 <このままでは 楽しい人生を謳歌できない…> 191 00:11:25,852 --> 00:11:29,480 ティル… 僕 外に遊びに行きたい 192 00:11:29,814 --> 00:11:32,108 (ティル)どこか希望はありますか? 193 00:11:32,233 --> 00:11:33,776 (ヴァン)う~ん… 194 00:11:33,902 --> 00:11:36,237 <市場(いちば)とか?> 195 00:11:36,905 --> 00:11:41,284 (ヴァン)<というわけで 僕は神童から普通の子供になるため> 196 00:11:41,409 --> 00:11:43,995 <遊び人になろうと決めたのである> 197 00:11:44,495 --> 00:11:47,790 すごいなぁ… こんなに賑わってるんだね 198 00:11:47,916 --> 00:11:51,127 (ティル)ええ この街一番の市場ですから 199 00:11:51,669 --> 00:11:52,879 (ヴァン)ここは? 200 00:11:53,129 --> 00:11:54,714 (ティル)メアリ商会です 201 00:11:54,881 --> 00:11:58,635 王国全土に支店を持つ 大商会ですよ 202 00:11:59,093 --> 00:12:02,055 (ヴァン)大きいな コスドコみたい 203 00:12:02,180 --> 00:12:03,556 (男)おら 早く来い! 204 00:12:03,681 --> 00:12:04,390 (2人)ん? 205 00:12:10,563 --> 00:12:12,774 (男)なんだよ 見世物じゃねえぞ! 206 00:12:14,234 --> 00:12:15,276 (男)ん! 207 00:12:16,903 --> 00:12:20,531 (ヴァン)ねえ その子はなぜ紐で繋がれてるの? 208 00:12:20,990 --> 00:12:23,618 (男)自分の息子に 何したっていいだろ? 209 00:12:23,743 --> 00:12:24,911 (ヴァン)自分の子? 210 00:12:25,036 --> 00:12:26,913 (男)そうだよ 悪いか! 211 00:12:27,246 --> 00:12:30,166 俺はこいつを 奴隷として売りに来たんだよ 212 00:12:30,500 --> 00:12:31,793 (ヴァン)奴隷? 213 00:12:31,918 --> 00:12:33,878 (ティル)昔から 貧乏な家では 214 00:12:34,003 --> 00:12:38,424 食べさせられない子供を奴隷として売り 生活費にしているのです 215 00:12:38,675 --> 00:12:41,135 (ヴァン)<なるほど… 最悪だな> 216 00:12:41,260 --> 00:12:43,429 (ロザリー)これはこれは (ヴァン)ん? 217 00:12:43,930 --> 00:12:47,433 (ロザリー)もしや 侯爵様のご子息様ですか~~? 218 00:12:47,809 --> 00:12:49,519 (ヴァン)なぜそれを? (ティル)その通りです! 219 00:12:49,644 --> 00:12:53,690 (ティル)こちらがかの有名な神童 ヴァン・ネイ・フェルティオ様です! 220 00:12:53,815 --> 00:12:55,149 じゃーん! 221 00:12:55,274 --> 00:12:57,443 (ヴァン)こ こんなの着てたのか… 222 00:12:57,568 --> 00:13:00,446 (ロザリー)やはり 噂のヴァン様でしたか! 223 00:13:00,822 --> 00:13:05,410 ようこそメアリ商会へ なんでもご用意してみせますよ 224 00:13:05,535 --> 00:13:09,205 私はロザリーと申します 何卒ご贔屓(ひいき)に 225 00:13:09,330 --> 00:13:11,457 (男)こ 侯爵家だとっ!? 226 00:13:11,749 --> 00:13:13,376 (ヴァン)ねえロザリーさん 227 00:13:13,501 --> 00:13:15,878 あの子を奴隷として 売りに来たらしいんだけど 228 00:13:16,045 --> 00:13:17,130 いくらになる? 229 00:13:17,255 --> 00:13:19,340 (ロザリー)そうですね… 230 00:13:19,674 --> 00:13:21,843 魔術の適性は? 231 00:13:21,968 --> 00:13:23,761 (男)盗みの魔術適性だ 232 00:13:23,886 --> 00:13:26,973 (ロザリー)なら大銀貨 3枚以上は出せないね 233 00:13:27,098 --> 00:13:28,975 (男)くっ! てめぇ! (子供)うっ! 234 00:13:29,100 --> 00:13:32,228 (男)たいした金にならねえじゃねえか! このクソガキが! 235 00:13:32,437 --> 00:13:35,023 (ロザリー)何すんのさ? あんたの子だろ!? 236 00:13:35,148 --> 00:13:36,232 ちょっとは優しく… 237 00:13:36,357 --> 00:13:38,985 (男)うるせえ! 口出すんじゃねぇ! 238 00:13:39,277 --> 00:13:41,738 (男)ほら来い 別の店に行くぞ (子供)ぐっ! 239 00:13:41,946 --> 00:13:43,156 (ヴァン)僕が買うよ 240 00:13:43,281 --> 00:13:44,282 (ロザリー/男)なっ!? 241 00:13:44,407 --> 00:13:46,284 (男)な なんだと!? 242 00:13:46,492 --> 00:13:48,036 (ヴァン)大銀貨5枚 243 00:13:48,745 --> 00:13:49,746 どう? 244 00:13:49,954 --> 00:13:51,247 (男)ぐっ… 245 00:13:52,040 --> 00:13:53,291 (ヴァン)お金あるかな? 246 00:13:53,416 --> 00:13:56,002 (ティル)は はい… 用意しております 247 00:13:56,711 --> 00:13:57,754 (ヴァン)はい 248 00:13:57,962 --> 00:13:59,047 (男)チッ! 249 00:14:03,718 --> 00:14:05,386 (ヴァン)怪我(けが)は平気? 250 00:14:07,221 --> 00:14:08,765 立てるかな? 251 00:14:09,390 --> 00:14:10,725 (子供)あ… 252 00:14:10,850 --> 00:14:13,269 (ヴァン)僕はヴァン キミは? 253 00:14:16,481 --> 00:14:17,732 (子供)カムシン 254 00:14:17,857 --> 00:14:18,816 (ヴァン)フフッ 255 00:14:19,359 --> 00:14:22,653 これでキミは自由だ どこにでも行ける 256 00:14:23,071 --> 00:14:26,741 (ティル)ヴァン様 その子を奴隷として買ったのでは? 257 00:14:26,866 --> 00:14:29,786 (ヴァン)いや 助けないとと思っただけだよ 258 00:14:29,911 --> 00:14:31,829 どこか行くあてはある? 259 00:14:31,954 --> 00:14:33,706 (カムシン)ん… 260 00:14:33,831 --> 00:14:35,333 (ヴァン)じゃあ家に来る? 261 00:14:35,458 --> 00:14:36,417 (カムシン)え! 262 00:14:37,043 --> 00:14:40,505 (アーブ)侯爵様が どこの馬の骨とも知れない子供を 263 00:14:40,630 --> 00:14:43,591 屋敷に入れるのを 許可されるとは思えません 264 00:14:43,716 --> 00:14:47,095 (ロウ)ヴァン様の奴隷として お連れになるなら別ですが… 265 00:14:49,263 --> 00:14:51,808 (ヴァン)ごめんね… それでもいいかな? 266 00:14:52,475 --> 00:14:53,851 (カムシン)うん 267 00:14:55,812 --> 00:14:58,689 (ヴァン)よし ならまずは服を見ようか 268 00:14:58,815 --> 00:15:00,024 ロザリー いいかな? 269 00:15:00,149 --> 00:15:02,235 (ロザリー)ありがとうございます! 270 00:15:02,360 --> 00:15:05,613 それなら 先に奴隷契約しませんと… 271 00:15:05,738 --> 00:15:06,697 (ヴァン)え? 272 00:15:06,823 --> 00:15:09,909 (ロザリー)ではお手を拝借します (カムシン)ん? 273 00:15:10,243 --> 00:15:11,911 (ロザリー)はい (ヴァン)ん! 274 00:15:12,412 --> 00:15:14,163 (息を吸う音) 275 00:15:23,089 --> 00:15:24,090 (カムシン)これ… 276 00:15:24,215 --> 00:15:26,175 (ロザリー)奴隷契約の印です 277 00:15:26,300 --> 00:15:29,929 契約が破棄されない限り この印は残ります 278 00:15:30,138 --> 00:15:33,433 契約料は 今回は無料とさせていただきます 279 00:15:33,558 --> 00:15:35,059 初来店ですから 280 00:15:35,309 --> 00:15:37,437 (ヴァン)ありがとう 感謝するよ 281 00:15:37,562 --> 00:15:41,023 (ロザリー)え!? あ 失礼しました! 282 00:15:41,149 --> 00:15:43,192 さあ こちらへどうぞ 283 00:15:43,401 --> 00:15:46,946 貴族様から 感謝のお言葉を頂けるとは… 284 00:15:47,447 --> 00:15:49,198 (ヴァン)行こう カムシン 285 00:15:50,908 --> 00:15:52,201 (ティル)ふふっ 286 00:15:56,289 --> 00:15:58,040 (ノック) 287 00:15:58,166 --> 00:15:59,250 (ヴァン)は~い 288 00:15:59,375 --> 00:16:02,128 (ドアが開く音) (カムシン)あの ヴァン様… 289 00:16:02,336 --> 00:16:04,964 (ドアが閉まる音) (ヴァン)カムシン どうしたの? 290 00:16:05,089 --> 00:16:08,217 (カムシン)ディー副団長様が 探されてましたが 291 00:16:08,593 --> 00:16:11,471 (ヴァン)これで僕はいないと 言っておいてくれ 292 00:16:11,596 --> 00:16:14,682 (カムシン)いや 多分 バレてると思うのですが… 293 00:16:15,641 --> 00:16:18,269 (ヴァン)ん? あれ 手袋は? 294 00:16:18,477 --> 00:16:21,022 (カムシン)ああ 必要ありません 295 00:16:21,147 --> 00:16:24,525 (ヴァン)それ… 見られて 気分いいものじゃないでしょ 296 00:16:24,901 --> 00:16:28,529 (カムシン)これはヴァン様との絆なので むしろ見せます! 297 00:16:28,738 --> 00:16:31,782 (ヴァン)カムシンのために買った 手袋なのに 298 00:16:32,200 --> 00:16:33,284 (カムシン)着けます! 299 00:16:33,618 --> 00:16:35,411 (ディー)ヴァン様ー! (ヴァン)うっ? 300 00:16:37,205 --> 00:16:38,956 (カムシン)ヴァン様はいないみたいです 301 00:16:39,081 --> 00:16:41,083 (ディー)なんと! しかし… 302 00:16:41,209 --> 00:16:44,086 先ほど この部屋に入るのを 見たものがおったぞ!? 303 00:16:44,212 --> 00:16:49,091 (カムシン)それは その方のヴァン様への 強い想いが見せた幻影かと 304 00:16:49,217 --> 00:16:51,093 (ディー)そうか 幻影か… 305 00:16:51,219 --> 00:16:54,347 あ!? お主 なぜ口元に食べカスがある! 306 00:16:54,472 --> 00:16:56,766 先ほどまで 何もついておらんかったろう! 307 00:16:58,809 --> 00:17:00,561 (カムシン)食べカスなんてありません 308 00:17:00,728 --> 00:17:03,189 (ディー)今拭ったのが 食べカスじゃないか! 309 00:17:04,106 --> 00:17:05,900 さては買収されおったな! 310 00:17:06,025 --> 00:17:09,445 騎士団副団長の命令を 無視するとは いい度胸だ! 311 00:17:09,570 --> 00:17:12,573 (カムシン)ぼ 僕はヴァン様の奴隷ですから 312 00:17:12,698 --> 00:17:16,494 (ディー)ほう… 私に言い返すとは 見上げた根性だ 313 00:17:17,036 --> 00:17:21,374 よぉし ならばヴァン様の代わりに 貴様を鍛えてやろう! 314 00:17:21,499 --> 00:17:23,167 (カムシン)ぼ 僕? 315 00:17:23,292 --> 00:17:26,087 (ディー)ハハハハ! (カムシン)え? ちょっ… 316 00:17:27,630 --> 00:17:29,006 (ヴァン)許せカムシン… 317 00:17:29,131 --> 00:17:30,258 (カムシン)や やめろー! 318 00:17:31,342 --> 00:17:33,386 (商人)ヴァン様ももう8歳かぁ 319 00:17:33,511 --> 00:17:36,514 (商人)ということは… 魔術の適性鑑定か! 320 00:17:36,639 --> 00:17:38,516 (商人)結果が楽しみだな 321 00:17:38,808 --> 00:17:42,144 (娘)私 ヴァン様が 領主様になってほしいなぁ 322 00:17:42,270 --> 00:17:46,524 (主婦)気さくに声かけてくださるし よく遊んでくれるものねぇ 323 00:17:46,774 --> 00:17:48,484 (住人)フォルティオ家のご子息様は 324 00:17:48,609 --> 00:17:51,988 みんな炎か風の 四元素魔術適性者なんだぞ 325 00:17:52,113 --> 00:17:56,284 (住人)きっと ヴァン様も 炎の魔術を持っているに違いない! 326 00:17:56,450 --> 00:17:57,451 (雷鳴) 327 00:17:57,576 --> 00:17:58,536 (ジャルパ)なんだと!? 328 00:17:58,953 --> 00:18:02,540 四元素魔術の どの属性にも適性がない? 329 00:18:03,040 --> 00:18:06,294 それどころか生産の魔術が 適性だというのか? 330 00:18:08,045 --> 00:18:13,342 生産の魔術は様々な魔術の中で 最も不遇な魔術と呼ばれている… 331 00:18:13,467 --> 00:18:14,927 なぜだか わかるか!? 332 00:18:16,095 --> 00:18:21,767 材料を用意し 頭の中で想像力を働かせて 剣やアクセサリーを作るらしいが 333 00:18:21,892 --> 00:18:24,228 それは魔術でなくとも作れる… 334 00:18:24,353 --> 00:18:27,982 そんな魔術でどうやって 領民を守るというのだ… 335 00:18:28,316 --> 00:18:32,069 私も妻のミラも 強い炎の魔術師であったのに 336 00:18:32,194 --> 00:18:34,739 なぜ生産の魔術師が生まれる!? 337 00:18:34,864 --> 00:18:37,491 ミラが最後に残した子だぞ! 338 00:18:38,159 --> 00:18:39,243 もういい… 339 00:18:39,827 --> 00:18:44,749 幼い頃より異様な才を見せたお前に 期待した私が愚かだった 340 00:18:45,041 --> 00:18:46,000 (ヴァン)<まずい…> 341 00:18:46,125 --> 00:18:48,794 (ジャルパ)まさかこれほどの 出来損ないの恥知らずが 342 00:18:48,919 --> 00:18:51,630 我が侯爵家から出るとはな… 343 00:18:51,881 --> 00:18:54,008 それならいっそ… 344 00:18:56,385 --> 00:18:57,511 (ヴァン)<どうする> 345 00:18:58,179 --> 00:18:59,472 <どうする…> 346 00:18:59,597 --> 00:19:00,389 (ジャルパ)ん!? 347 00:19:03,768 --> 00:19:05,895 どうした ムルシア 348 00:19:06,145 --> 00:19:08,773 (ムルシア)我が侯爵家の 領地内でありながら 349 00:19:08,898 --> 00:19:13,694 その立地のせいで 全く発展させられない 辺境の村がありましたよね… 350 00:19:13,819 --> 00:19:16,155 あそこをヴァンに任せてみませんか? 351 00:19:16,405 --> 00:19:18,658 (ジャルパ)あの名もない村を? 352 00:19:18,949 --> 00:19:21,035 (ムルシア)<村の住民は100人余り> 353 00:19:21,160 --> 00:19:24,580 <特産物もなく 北の山脈は資源を得ようにも> 354 00:19:24,705 --> 00:19:26,916 <強大な魔獣が巣食っています> 355 00:19:27,041 --> 00:19:29,710 <村の隣はフェルディナット伯爵領> 356 00:19:29,835 --> 00:19:33,047 <もう片方は敵対している イェリネッタ王国> 357 00:19:33,172 --> 00:19:38,427 <村の価値は ごく稀に遠征訓練などで 野営地として使う程度です> 358 00:19:38,552 --> 00:19:42,139 (ジャルパ)<そうか あの村は新しく得た領地で> 359 00:19:42,264 --> 00:19:44,975 <我が侯爵家の忠誠心が薄い> 360 00:19:45,101 --> 00:19:49,188 <そこに形だけでも侯爵家の者が 赴任すれば…> 361 00:19:49,313 --> 00:19:50,940 なるほど 362 00:19:51,273 --> 00:19:55,277 ヴァン 貴様にはその村の領主を任せよう 363 00:19:55,403 --> 00:19:57,571 準備ができ次第 出ていけ 364 00:19:58,030 --> 00:20:02,910 さすがだな ムルシア 役立たずの使い道を見つけ出した 365 00:20:07,998 --> 00:20:09,708 (ヴァン)兄さん 366 00:20:09,834 --> 00:20:10,960 (ムルシア)すまない… 367 00:20:11,377 --> 00:20:13,671 ヴァンがひどい目に遭うのは 耐えられず 368 00:20:13,838 --> 00:20:15,548 あんな無茶な提案を… 369 00:20:15,673 --> 00:20:18,634 恨むなら私を恨んでくれて構わない 370 00:20:18,759 --> 00:20:22,054 (ヴァン)あのままだったら 僕は殺されていたかもしれない… 371 00:20:22,179 --> 00:20:24,223 兄さんには感謝しかないよ 372 00:20:24,724 --> 00:20:29,478 (ムルシア)わずかかもしれないが… 私にできることは精一杯させてもらう 373 00:20:35,234 --> 00:20:39,447 (ティル)ヴァン様は魔術なんてなくても 賢く立派な貴族様です! 374 00:20:39,655 --> 00:20:43,617 それなのに辺境の村へ 追い出されるなんてあんまりです~! 375 00:20:43,826 --> 00:20:46,203 (ヴァン)心配してくれてありがとう 376 00:20:46,328 --> 00:20:49,248 でも今は村に行くのが楽しみなんだ 377 00:20:49,707 --> 00:20:54,837 <田舎の領主なんて たいしてやることもなく きっと暇に違いない…> 378 00:20:54,962 --> 00:20:57,756 <そこでは もっと気楽に楽しく暮らせる> 379 00:20:58,090 --> 00:21:01,010 <僕好みの場所にしよう> 380 00:21:01,886 --> 00:21:04,388 <馬車に僕らの荷物を乗せて…> 381 00:21:04,513 --> 00:21:06,807 <護衛は騎士団から 借りられなかったから> 382 00:21:06,932 --> 00:21:09,768 <ムルシア兄さんが雇った 冒険者を10人程度…> 383 00:21:10,102 --> 00:21:14,440 <当初は カムシンだけ 連れて行っていいという ひどい話だった> 384 00:21:14,565 --> 00:21:16,275 <ありがとう ムルシア兄さん> 385 00:21:16,400 --> 00:21:18,027 (ティル)ヴァン様~! 386 00:21:18,444 --> 00:21:23,032 私はヴァン様の専属メイドですよ! ご一緒しますからね~! 387 00:21:23,199 --> 00:21:24,825 (ヴァン)う うん… 388 00:21:24,950 --> 00:21:26,660 (ディー)私もお供しますぞ! 389 00:21:26,785 --> 00:21:30,998 ヴァン様には私の剣のすべてを 叩き込むつもりですからな! 390 00:21:31,123 --> 00:21:32,166 ハハハハ! 391 00:21:32,625 --> 00:21:34,668 (ヴァン)<やめてください…> 392 00:21:34,960 --> 00:21:38,172 騎士団からの護衛は 借りられなかったはずだけど… 393 00:21:38,297 --> 00:21:39,924 (ディー)初耳ですな! 394 00:21:40,299 --> 00:21:42,551 アーブ! ロウ! さっさと準備しろ! 395 00:21:42,676 --> 00:21:43,511 (アーブ/ロウ)はっ! 396 00:21:43,636 --> 00:21:48,474 (エスパーダ)ジャルパ様に 少し早いですが隠居するとお伝えいたしました 397 00:21:48,599 --> 00:21:52,645 後任もしっかり育っておりますので 快諾していただけました 398 00:21:52,770 --> 00:21:53,562 (ヴァン)は? 399 00:21:53,896 --> 00:21:58,818 (エスパーダ)老後の楽しみに ヴァン様の勉強でも見てあげましょうかね 400 00:21:59,276 --> 00:22:01,862 (ヴァン)<本当にやめてください…> 401 00:22:01,987 --> 00:22:03,781 (いななき) 402 00:22:04,240 --> 00:22:07,409 (ティル)ヴァン様 何かいいことあったんですか? 403 00:22:07,535 --> 00:22:08,285 (ヴァン)え? 404 00:22:08,661 --> 00:22:10,830 (ティル)笑っていらっしゃいますよ? 405 00:22:12,665 --> 00:22:14,959 (ヴァン)<気にしていない つもりだったけど…> 406 00:22:15,084 --> 00:22:17,836 <辺境送りは 不安だったのかもしれない…> 407 00:22:18,504 --> 00:22:21,423 <この馬車には侯爵家の紋章はない> 408 00:22:21,549 --> 00:22:26,262 <父の意向としては誰にも知られずに 僕を街から追い出したいのだ> 409 00:22:26,387 --> 00:22:28,264 (娘)ヴァン様ー! 410 00:22:28,389 --> 00:22:29,974 (ヴァン)ん? 止めて! 411 00:22:30,808 --> 00:22:33,561 (娘)ヴァン様! どこかへ行ってしまうんですか!? 412 00:22:33,686 --> 00:22:36,230 (ヴァン)え!? だ 誰から聞いたの? 413 00:22:36,355 --> 00:22:37,940 (娘)ん (ヴァン)ん? 414 00:22:38,065 --> 00:22:40,192 (歓声) (ヴァン)何あれ!? 415 00:22:40,317 --> 00:22:42,278 (アーブ)ディー様の 指示によるものです! 416 00:22:43,195 --> 00:22:46,949 夜逃げのように街を去られる ヴァン様の境遇を哀(かな)しみ 417 00:22:47,074 --> 00:22:50,452 せめて出立だけでも 堂々としたものにしようと… 418 00:22:50,578 --> 00:22:53,289 (ヴァン)父に口外するなと 言われたんだけど!? 419 00:22:53,497 --> 00:22:57,710 (アーブ)しかし 今は ディー様が寝入ってしまっていて… 420 00:22:57,918 --> 00:23:02,214 起床しましたら すぐに幟(のぼり)を おろすようお伝えしますので! 421 00:23:02,506 --> 00:23:07,136 (ディー)侯爵家四男 ヴァン・ネイ・フェルティオ様の御出立である! 422 00:23:07,261 --> 00:23:09,722 盛大なお見送りをお願いいたす! 423 00:23:09,847 --> 00:23:11,348 (ヴァン)起きてるよ 424 00:23:11,473 --> 00:23:13,684 (アーブ)すみません! 周囲の見回りをしてきます! 425 00:23:13,809 --> 00:23:14,602 (ヴァン)あっ… 426 00:23:14,727 --> 00:23:17,771 (住人)ヴァン様! どこに行かれるんですか!? 427 00:23:17,938 --> 00:23:19,773 (住人)すぐに帰ってきてくださいねー! 428 00:23:19,899 --> 00:23:21,108 (住人)お体に気をつけて! 429 00:23:21,233 --> 00:23:23,110 (ヴァン)みんな! ちょっと いってきます! 430 00:23:23,235 --> 00:23:25,988 <全く気にしていないつもりだったのに> 431 00:23:26,113 --> 00:23:27,615 <情けない限りだ…> 432 00:23:27,740 --> 00:23:29,074 (住人)ヴァン様~! 433 00:23:29,199 --> 00:23:30,409 (住人)いってらっしゃ~い! 434 00:23:30,534 --> 00:23:32,620 (住人)お体に気をつけて~! 435 00:23:32,745 --> 00:23:35,873 (ヴァン)みんな! ありがとう!