1 00:00:04,045 --> 00:00:07,382 (ヴァン) 毎日 満員電車に揺られて出勤し 2 00:00:07,465 --> 00:00:10,051 帰るのは いつも 終電ギリギリ 3 00:00:10,552 --> 00:00:13,430 代わり映えのない生活を 送っていた僕が 4 00:00:13,513 --> 00:00:17,892 異世界に転生し 辺境の村の領主となった 5 00:00:18,768 --> 00:00:22,147 僕は… 僕は この力で 6 00:00:22,230 --> 00:00:24,190 この村を発展させる! 7 00:00:28,653 --> 00:00:32,657 (ヴァン) なんだ? 手が小さい? 8 00:00:34,075 --> 00:00:35,035 うん? 9 00:00:43,668 --> 00:00:45,170 (ヴァン)これは… 10 00:00:45,712 --> 00:00:46,629 (ティル)ヴァン様! 11 00:00:46,713 --> 00:00:48,631 そちらは危ないですよ! 12 00:00:49,507 --> 00:00:50,967 (ヴァン)あっ ごめんね 13 00:00:51,051 --> 00:00:54,179 外の景色が すごく荘厳で圧倒されたよ 14 00:00:54,262 --> 00:00:55,847 ヴァン様… 15 00:00:55,930 --> 00:00:59,267 そのような難しい言葉を どこで覚えられたのです? 16 00:00:59,851 --> 00:01:02,020 まだ2歳ですのに… 17 00:01:02,103 --> 00:01:03,396 (ヴァン)2歳? 18 00:01:03,980 --> 00:01:07,901 けど なんとなく ここでの生活の記憶がある 19 00:01:08,485 --> 00:01:11,029 これが ウワサの転生というやつか? 20 00:01:11,988 --> 00:01:17,160 君の名前は ティルだよね? 僕付きのメイドの 21 00:01:17,243 --> 00:01:18,495 はっ はい! 22 00:01:18,578 --> 00:01:22,123 僕の名前は ヴァン・ネイ・フェルティオ 23 00:01:22,207 --> 00:01:26,377 もう 家名まで言えるのですか? すばらしいです! 24 00:01:26,461 --> 00:01:30,757 父さんは ジャルパ… フェルティオ侯爵 25 00:01:30,840 --> 00:01:34,844 兄さんは ムルシアとヤルドと セスト… だったかな? 26 00:01:34,928 --> 00:01:36,763 (ティル)そっ そうです! 27 00:01:36,846 --> 00:01:41,017 ところで ここって どこかな? 28 00:01:42,018 --> 00:01:47,023 ♪~ 29 00:03:06,269 --> 00:03:11,900 {\an8}~♪ 30 00:03:24,329 --> 00:03:26,164 (メイドA)フーフー 31 00:03:26,247 --> 00:03:27,415 (メイドB)あーん 32 00:03:27,498 --> 00:03:28,666 あーん 33 00:03:28,750 --> 00:03:30,168 あーん 34 00:03:30,251 --> 00:03:31,920 (メイドA)まあ ヴァン様! 35 00:03:32,003 --> 00:03:34,672 お野菜も しっかり食べて 偉いですわ! 36 00:03:34,756 --> 00:03:37,050 (ヴァン)ここは キャバクラか 37 00:03:37,133 --> 00:03:39,677 僕は キャバクラの上客なのか 38 00:03:39,761 --> 00:03:42,305 …と 冗談は さておき 39 00:03:42,931 --> 00:03:46,226 僕は どうやら 日本で過ごした記憶をそのままに 40 00:03:46,309 --> 00:03:48,853 この世界に生まれ変わったらしい 41 00:03:50,229 --> 00:03:52,732 (ジャルパ) ヤルド 今日は何を学ぶ? 42 00:03:53,358 --> 00:03:54,734 (ヤルド)はっ はい 43 00:03:54,817 --> 00:03:59,280 今日は 炎の魔術と 戦での陣形について学びます 44 00:03:59,364 --> 00:04:02,241 (ジャルパ)そうか セストは 何をする? 45 00:04:02,992 --> 00:04:04,869 (セスト)魔術の勉強をします 46 00:04:06,204 --> 00:04:09,666 (ジャルパ) ヴァン お前は 何をする? 47 00:04:10,959 --> 00:04:13,378 分からないことばかりなので 48 00:04:13,461 --> 00:04:17,131 まずは この国の文化や歴史を 学んでみようかと思います 49 00:04:17,215 --> 00:04:18,216 (3人)はっ! 50 00:04:19,133 --> 00:04:20,218 フッ… 51 00:04:20,301 --> 00:04:24,055 ハハハハハハッ! そうか そうか 52 00:04:24,138 --> 00:04:27,892 妻 ミラが残した最後の子ゆえ 甘やかしていたが 53 00:04:27,976 --> 00:04:30,395 2歳にして なんと立派な… 54 00:04:30,478 --> 00:04:31,980 お前は 私やミラのように 55 00:04:32,063 --> 00:04:35,858 強い炎の魔術を 持っているに違いない 56 00:04:35,942 --> 00:04:38,528 我がフェルティオ家は 安泰だな 57 00:04:38,611 --> 00:04:42,740 8歳の魔術適性鑑定の儀が楽しみだ 58 00:04:43,324 --> 00:04:46,244 期待しているぞ ヴァン 59 00:04:46,327 --> 00:04:50,665 (ヴァン)この世界では 魔術の適性が重要らしい 60 00:04:50,748 --> 00:04:55,461 貴族に求められるのは 領民を守るための攻撃に特化した 61 00:04:55,545 --> 00:05:00,216 炎 水 風 土の四元素魔術 62 00:05:00,300 --> 00:05:03,386 それ以外の適性を持つ者は 恥とされている 63 00:05:04,345 --> 00:05:08,224 父や兄たちは みんな 四元素魔術適性を持っている 64 00:05:11,686 --> 00:05:15,481 (ヴァン)ねえねえ 船を渡す港は これしかないの? 65 00:05:15,565 --> 00:05:17,900 (ティル) 深い海では 巨大な魔獣が出て 66 00:05:17,984 --> 00:05:19,610 襲われてしまうんです 67 00:05:19,694 --> 00:05:22,488 へえ じゃあ 人種とかは? 68 00:05:22,572 --> 00:05:26,367 さまざまな種族がいますよ エルフやドワーフなど… 69 00:05:26,451 --> 00:05:29,746 ティル さっきから 話が難しすぎるわよ 70 00:05:29,829 --> 00:05:32,749 あっ… すっ すみません! 71 00:05:32,832 --> 00:05:34,375 フッ… 大丈夫だよ 72 00:05:34,459 --> 00:05:37,795 いろいろ知りたくて 僕が質問したんだ 73 00:05:37,879 --> 00:05:39,881 魔術具についても教えてくれる? 74 00:05:39,964 --> 00:05:41,966 はっ はい! 75 00:05:42,050 --> 00:05:45,678 えっと… 魔水晶や一部の宝石 76 00:05:45,762 --> 00:05:49,223 石や鉱物には 魔力をため込む力があって 77 00:05:49,223 --> 00:05:49,724 石や鉱物には 魔力をため込む力があって 78 00:05:49,223 --> 00:05:49,724 {\an8}(メイドA)神童よ 79 00:05:49,724 --> 00:05:49,807 {\an8}(メイドA)神童よ 80 00:05:49,807 --> 00:05:50,516 {\an8}(メイドA)神童よ 81 00:05:49,807 --> 00:05:50,516 なんと 魔術適性に応じた 魔術具が作れるんですよ! 82 00:05:50,516 --> 00:05:50,600 なんと 魔術適性に応じた 魔術具が作れるんですよ! 83 00:05:50,600 --> 00:05:52,727 なんと 魔術適性に応じた 魔術具が作れるんですよ! 84 00:05:50,600 --> 00:05:52,727 {\an8}(メイドB)とても 2歳とは思えないわ 85 00:05:52,727 --> 00:05:52,810 なんと 魔術適性に応じた 魔術具が作れるんですよ! 86 00:05:52,810 --> 00:05:54,437 なんと 魔術適性に応じた 魔術具が作れるんですよ! 87 00:05:52,810 --> 00:05:54,437 {\an8}(メイドC) 信じられない 88 00:05:55,480 --> 00:05:56,314 (ヴァン)うん? 89 00:05:57,106 --> 00:05:58,733 (エスパーダ)ヴァン様は2歳 90 00:05:58,816 --> 00:06:02,904 今は 文字と簡単な数字の勉強を されていることと存じますが 91 00:06:02,987 --> 00:06:05,365 {\an8}どこまで 覚えられましたかな? 92 00:06:05,448 --> 00:06:06,741 {\an8}(ヴァン)エスパーダ 93 00:06:06,824 --> 00:06:10,828 {\an8}長年 父を支えてきた 有能な執事らしいけど… 94 00:06:11,788 --> 00:06:13,081 怖い… 95 00:06:13,164 --> 00:06:15,375 文字は あんまり… 96 00:06:16,000 --> 00:06:18,211 では 数字は いかがですか? 97 00:06:18,294 --> 00:06:19,879 (ヴァン)すっ 少し… 98 00:06:19,962 --> 00:06:21,881 足したり 引いたりとか? 99 00:06:21,964 --> 00:06:25,176 (エスパーダ) こちらに2本 こちらは3本 100 00:06:25,259 --> 00:06:27,470 合わせて いくつでしょうか? 101 00:06:27,553 --> 00:06:29,680 (ヴァン)ごっ 5本… 102 00:06:34,811 --> 00:06:38,022 私が ヴァン様の講師をいたします 103 00:06:38,106 --> 00:06:39,982 (ヴァン)えーっ! 104 00:06:40,566 --> 00:06:42,735 それは 地獄だった 105 00:06:43,361 --> 00:06:46,030 だが 地獄の授業を受け続けた結果 106 00:06:46,114 --> 00:06:48,783 数週間で 読み書きできるようになったし 107 00:06:48,866 --> 00:06:50,785 たくさんのことを学べた 108 00:06:50,868 --> 00:06:53,204 いや 2歳児に何しとんねん! 109 00:06:53,287 --> 00:06:56,499 そんなこんなで 2年間 勉強に明け暮れ 110 00:06:56,582 --> 00:06:58,418 僕は4歳になった 111 00:06:58,501 --> 00:07:01,254 (ティル)ヴァン様~! こっちですよ~! 112 00:07:02,046 --> 00:07:03,172 (ヴァン)えい! 113 00:07:03,256 --> 00:07:05,007 ふっ ふっ ふん! 114 00:07:05,091 --> 00:07:06,509 ううっ… 115 00:07:07,176 --> 00:07:08,386 むふっ! 116 00:07:08,469 --> 00:07:10,763 私の勝ちですね ヴァン様 117 00:07:10,847 --> 00:07:12,014 (ヴァン)むうっ… 118 00:07:12,098 --> 00:07:14,559 (笑い声) 119 00:07:14,642 --> 00:07:16,310 -(ティル)うっ… -(メイドA)ティル 120 00:07:16,394 --> 00:07:20,106 ヴァン様を侮辱するなんて 命が惜しくないようね 121 00:07:20,189 --> 00:07:22,650 (メイドC) ヴァン様 この無礼者に罰を 122 00:07:22,733 --> 00:07:26,028 罰だなんて… いいよ 別に 123 00:07:26,112 --> 00:07:27,905 いけません 124 00:07:26,112 --> 00:07:27,905 {\an8}あっ ああ~… 125 00:07:27,989 --> 00:07:31,742 本来であれば 貴族様に このような無礼な行為は大罪です 126 00:07:31,826 --> 00:07:33,786 ふえ~ん! 127 00:07:40,126 --> 00:07:41,335 (ヴァン)んっ! 128 00:07:41,878 --> 00:07:42,920 (ティル)えっ? 129 00:07:43,004 --> 00:07:45,047 はい この件は終わり 130 00:07:45,131 --> 00:07:47,842 -(メイドA)しかし ヴァン様… -(ヴァン)終わり! 131 00:07:47,925 --> 00:07:49,427 (メイドA)はっ はい… 132 00:07:49,510 --> 00:07:50,845 (ヴァン)フフッ… 133 00:07:51,888 --> 00:07:52,638 {\an8}(ヴァンたちが戦う声) 134 00:07:52,638 --> 00:07:56,058 {\an8}(ヴァンたちが戦う声) 135 00:07:52,638 --> 00:07:56,058 (ヴァン)毎日 剣術を学び 5歳を過ぎたころには 136 00:07:56,642 --> 00:08:00,396 年上の少年兵たちと 対等に戦えるようになっていた 137 00:08:01,147 --> 00:08:05,067 相手は 子供だから どうしても攻めは単調になる 138 00:08:05,735 --> 00:08:07,820 (少年兵A)あっ うぐっ… 139 00:08:09,530 --> 00:08:11,115 (少年兵たち)おお~! 140 00:08:11,199 --> 00:08:14,202 (ヴァン) 前世で過ごした経験の差は でかい 141 00:08:14,285 --> 00:08:16,287 (少年兵B)ヴァン様 すっげえ! 142 00:08:16,370 --> 00:08:18,831 (少年兵C) 剣術にも才能があるなんて! 143 00:08:18,915 --> 00:08:20,708 (少年兵D)さすがは 神童だ! 144 00:08:20,791 --> 00:08:23,336 -(少年兵A)ううっ… -(ヴァン)大丈夫? 145 00:08:23,419 --> 00:08:24,837 あっ はっ はい! 146 00:08:24,921 --> 00:08:27,340 (少年兵B) ヤルド様やセスト様と違って 147 00:08:27,423 --> 00:08:29,884 俺たち 下々とも会話してくれるし 148 00:08:29,967 --> 00:08:32,470 (少年兵C)不思議なお方だよな 149 00:08:36,224 --> 00:08:38,100 -(ディー)ヴァン様! -(ヴァン)うん? 150 00:08:38,684 --> 00:08:40,686 ディー どうしたの? 151 00:08:40,770 --> 00:08:43,356 (ディー)うむ 手を見せていただきたい 152 00:08:43,981 --> 00:08:45,358 おーっ! 153 00:08:45,441 --> 00:08:49,278 タコもない 皮膚も柔らかいままですな 154 00:08:49,362 --> 00:08:52,865 夜な夜な特訓を繰り返して おられるのかと思いましたが… 155 00:08:52,949 --> 00:08:55,576 勉強が大変なんだよ 156 00:08:55,660 --> 00:08:56,619 (ディー)ふむ… 157 00:08:57,578 --> 00:08:59,872 ウワサでは エスパーダ殿が ヴァン様には 158 00:08:59,956 --> 00:09:03,876 通常の3倍の勉強をさせるように 指示を出していると聞きます 159 00:09:03,960 --> 00:09:04,877 えーっ! 160 00:09:05,461 --> 00:09:06,629 だからか! 161 00:09:06,712 --> 00:09:11,008 僕だけ 朝から晩までしてるから おかしいと思ったんだ 162 00:09:11,092 --> 00:09:14,762 剣を もっと学びたいなら 私が直訴しましょう! 163 00:09:14,845 --> 00:09:18,140 あの頭でっかちは 学問に傾倒しすぎております! 164 00:09:18,224 --> 00:09:21,894 ヴァン様は 剣の道を進むべきです! 165 00:09:21,978 --> 00:09:25,398 私が 王国一の 剣士にしてさしあげますぞ! 166 00:09:25,481 --> 00:09:27,900 (ヴァン)目が ガチのマジだ… 167 00:09:27,984 --> 00:09:31,862 けっ 剣は好きだけど 勉強も好きなんだ… 168 00:09:31,946 --> 00:09:33,990 どっちも頑張るよ 169 00:09:34,073 --> 00:09:35,658 (ディー)しかたありませんな 170 00:09:35,741 --> 00:09:40,746 せめて 剣の訓練をする間は 私が 直接指導しますぞ 171 00:09:40,830 --> 00:09:41,747 いいですな? 172 00:09:41,998 --> 00:09:45,918 えっ! あっ 優しく教えてね… 173 00:09:46,002 --> 00:09:48,045 もちろんですとも! 174 00:09:48,129 --> 00:09:50,548 ヴァン様は まだまだ子供ですからな! 175 00:09:50,631 --> 00:09:52,133 (笑い声) 176 00:09:52,216 --> 00:09:54,427 (ヴァン) これは 真っ赤なウソだった 177 00:09:54,510 --> 00:09:55,678 (ディー)はーっ! 178 00:09:55,761 --> 00:09:56,929 とりゃーっ! 179 00:09:57,013 --> 00:09:58,431 とーりゃーっ! 180 00:09:58,514 --> 00:09:59,557 {\an8}(力み声) 181 00:09:59,557 --> 00:10:00,975 {\an8}(力み声) 182 00:09:59,557 --> 00:10:00,975 素振り上段 100! 183 00:10:00,975 --> 00:10:01,058 {\an8}(力み声) 184 00:10:01,058 --> 00:10:02,435 {\an8}(力み声) 185 00:10:01,058 --> 00:10:02,435 中段払い 100! 186 00:10:02,518 --> 00:10:03,936 突き上げ 100! 187 00:10:04,020 --> 00:10:05,896 まだまだ! どんどん いきますぞ! 188 00:10:05,896 --> 00:10:07,023 まだまだ! どんどん いきますぞ! 189 00:10:05,896 --> 00:10:07,023 {\an8}(ヴァン) あーっ あーっ! 190 00:10:07,023 --> 00:10:07,440 {\an8}(ヴァン) あーっ あーっ! 191 00:10:10,526 --> 00:10:12,445 (ヴァン)鬼のようである 192 00:10:12,528 --> 00:10:14,488 そうだ ヴァン様! 193 00:10:14,572 --> 00:10:16,824 休んでいる間は 暇でしょう! 194 00:10:16,907 --> 00:10:19,952 椅子に腰掛けず 中腰のまま休みましょう! 195 00:10:20,036 --> 00:10:21,203 フッ! 196 00:10:21,287 --> 00:10:24,206 (ヴァン) 鬼ではなく バカだったようだ… 197 00:10:24,290 --> 00:10:26,834 空気椅子で休めるか… 198 00:10:24,290 --> 00:10:26,834 {\an8}(笑い声) 199 00:10:26,917 --> 00:10:30,963 ヴァン様~! お疲れさまです~! 200 00:10:31,589 --> 00:10:33,299 はい どうぞ 201 00:10:33,382 --> 00:10:34,717 ありがとう 202 00:10:35,926 --> 00:10:38,763 (ヴァン)でも まあ 大変だけど 203 00:10:38,846 --> 00:10:41,849 転生してからは 毎日が楽しい 204 00:10:41,932 --> 00:10:42,433 {\an8}(ディーの鼻歌) 205 00:10:42,433 --> 00:10:45,478 {\an8}(ディーの鼻歌) 206 00:10:42,433 --> 00:10:45,478 前の人生では 味わえなかった充実感 207 00:10:45,561 --> 00:10:46,437 {\an8}さあ ヴァン様! まねしてみてください! 208 00:10:46,437 --> 00:10:47,855 {\an8}さあ ヴァン様! まねしてみてください! 209 00:10:46,437 --> 00:10:47,855 フッ… 210 00:10:47,855 --> 00:10:47,938 {\an8}さあ ヴァン様! まねしてみてください! 211 00:10:47,938 --> 00:10:48,856 {\an8}さあ ヴァン様! まねしてみてください! 212 00:10:47,938 --> 00:10:48,856 (ヴァン)この世界で このまま楽しい人生を謳歌(おうか)しよう 213 00:10:48,856 --> 00:10:52,735 (ヴァン)この世界で このまま楽しい人生を謳歌(おうか)しよう 214 00:10:52,818 --> 00:10:55,279 (ディーの笑い声) 215 00:10:58,449 --> 00:11:01,827 (ヴァン)6歳になった僕 ヴァン・ネイ・フェルティオは 216 00:11:01,911 --> 00:11:03,913 転生してから “神童”と呼ばれ始め… 217 00:11:03,996 --> 00:11:05,122 わあー! 218 00:11:05,206 --> 00:11:06,749 (ヴァン)地獄のような 219 00:11:06,832 --> 00:11:10,378 勉強と剣術の訓練を 受ける毎日を送っていた 220 00:11:10,461 --> 00:11:11,629 (ヴァン)ハァ… 221 00:11:11,712 --> 00:11:15,299 ヴァン様 随分 お疲れのようですね 222 00:11:15,383 --> 00:11:16,634 (ヴァン)うん… 223 00:11:16,717 --> 00:11:19,720 (ヴァン) 毎日 毎日 同じことばかり… 224 00:11:19,804 --> 00:11:21,681 さすがに きつくなってきた… 225 00:11:22,390 --> 00:11:25,476 このままでは 楽しい人生を謳歌できない 226 00:11:25,559 --> 00:11:29,480 ティル 僕 外に遊びに行きたい… 227 00:11:29,563 --> 00:11:32,233 どこか希望はありますか? 228 00:11:32,316 --> 00:11:33,734 (ヴァン)うーん… 229 00:11:33,818 --> 00:11:35,778 市場とか? 230 00:11:36,987 --> 00:11:38,614 (ヴァン)というわけで 231 00:11:38,697 --> 00:11:41,450 僕は 神童から 普通の子供になるため 232 00:11:41,534 --> 00:11:43,994 遊び人になろうと 決めたのである 233 00:11:44,078 --> 00:11:47,873 すごいな こんなに にぎわってるんだね 234 00:11:47,957 --> 00:11:51,127 ええ この街一番の市場ですから 235 00:11:51,752 --> 00:11:52,878 (ヴァン)ここは? 236 00:11:52,962 --> 00:11:55,005 (ティル)メアリ商会です 237 00:11:55,089 --> 00:11:58,634 王国全土に支店を持つ 大商会ですよ 238 00:11:59,218 --> 00:12:02,012 大きいな コスドコみたい 239 00:12:02,096 --> 00:12:03,472 (カムシンの父親) おら 早く来い! 240 00:12:03,556 --> 00:12:04,390 (2人)うん? 241 00:12:10,688 --> 00:12:12,773 (カムシンの父親) なんだよ 見せもんじゃねえぞ 242 00:12:14,233 --> 00:12:15,276 んっ! 243 00:12:17,153 --> 00:12:20,531 ねえ その子は なぜ ひもで つながれてるの? 244 00:12:20,614 --> 00:12:23,743 (カムシンの父親) 自分の息子に何したっていいだろ! 245 00:12:23,826 --> 00:12:24,910 (ヴァン)自分の子? 246 00:12:24,994 --> 00:12:26,912 そうだよ 悪いか! 247 00:12:26,996 --> 00:12:30,166 俺は こいつを 奴隷として売りに来たんだよ 248 00:12:30,249 --> 00:12:31,917 奴隷? 249 00:12:32,001 --> 00:12:33,961 昔から 貧乏な家では 250 00:12:34,044 --> 00:12:36,464 食べさせられない子供を 奴隷として売り 251 00:12:36,547 --> 00:12:38,424 生活費にしているのです 252 00:12:38,507 --> 00:12:41,302 (ヴァン)なるほど… 最悪だな 253 00:12:41,385 --> 00:12:43,429 (ロザリー)これは これは… 254 00:12:44,096 --> 00:12:47,433 もしや 侯爵様の ご子息様ですか~? 255 00:12:47,516 --> 00:12:49,727 -(ヴァン)なぜ それを… -(ティル)そのとおりです! 256 00:12:49,810 --> 00:12:53,689 こちらが かの有名な神童 ヴァン・ネイ・フェルティオ様です! 257 00:12:53,773 --> 00:12:55,107 じゃーん! 258 00:12:55,191 --> 00:12:57,443 こっ こんなの着てたのか… 259 00:12:57,526 --> 00:13:00,446 (ロザリー) やはり ウワサのヴァン様でしたか 260 00:13:01,155 --> 00:13:03,157 ようこそ メアリ商会へ 261 00:13:03,240 --> 00:13:05,534 なんでも ご用意してみせますよ 262 00:13:05,618 --> 00:13:09,205 私は ロザリーと申します 何とぞ ごひいきに 263 00:13:09,288 --> 00:13:11,457 こっ 侯爵家だと? 264 00:13:11,540 --> 00:13:13,542 ねえ ロザリーさん 265 00:13:13,626 --> 00:13:15,794 あの子を奴隷として 売りに来たらしいんだけど 266 00:13:15,878 --> 00:13:17,338 いくらになる? 267 00:13:17,421 --> 00:13:19,340 そうですね… 268 00:13:19,423 --> 00:13:22,009 魔術の適性は? 269 00:13:22,092 --> 00:13:23,761 盗みの魔術適性だ 270 00:13:23,844 --> 00:13:26,972 (ロザリー) なら 大銀貨3枚以上は出せないね 271 00:13:27,056 --> 00:13:28,974 くっ てめえ! 272 00:13:29,058 --> 00:13:32,228 大したカネにならねえじゃねえか! このクソガキが! 273 00:13:32,311 --> 00:13:33,771 (ロザリー)何すんのさ! 274 00:13:33,854 --> 00:13:35,105 -(カムシンの父親)役立たずめ! -(ロザリー)あんたの子だろ? 275 00:13:35,189 --> 00:13:36,816 -(ロザリー)ちょっとは優しく… -(カムシンの父親)うるせえ! 276 00:13:36,899 --> 00:13:38,442 口 出すんじゃねえ! 277 00:13:39,068 --> 00:13:41,737 ほら 来い! 別の店に行くぞ! 278 00:13:41,821 --> 00:13:43,614 (ヴァン)僕が買うよ 279 00:13:44,323 --> 00:13:46,242 (カムシンの父親) なっ なんだと? 280 00:13:46,325 --> 00:13:47,993 (ヴァン)大銀貨5枚 281 00:13:48,911 --> 00:13:49,745 どう? 282 00:13:49,828 --> 00:13:51,247 (カムシンの父親)んっ… 283 00:13:52,164 --> 00:13:53,624 お金あるかな? 284 00:13:53,707 --> 00:13:56,001 はっ はい 用意しております 285 00:13:56,836 --> 00:13:57,753 (ヴァン)はい 286 00:13:57,836 --> 00:14:00,214 (カムシンの父親)チッ んっ… 287 00:14:03,842 --> 00:14:05,427 (ヴァン)ケガは平気? 288 00:14:07,346 --> 00:14:08,764 立てるかな? 289 00:14:10,850 --> 00:14:13,269 僕は ヴァン 君は? 290 00:14:16,855 --> 00:14:18,774 -(カムシン)カムシン… -(ヴァン)フフッ… 291 00:14:19,525 --> 00:14:22,653 これで 君は自由だ どこにでも行ける 292 00:14:22,736 --> 00:14:26,615 ヴァン様 その子を 奴隷として買ったのでは? 293 00:14:26,699 --> 00:14:29,910 いや 助けないとと思っただけだよ 294 00:14:29,994 --> 00:14:31,870 どこか 行く当てはある? 295 00:14:33,914 --> 00:14:35,416 じゃあ うちに来る? 296 00:14:35,499 --> 00:14:36,417 (カムシン)はっ! 297 00:14:37,167 --> 00:14:40,546 (アーブ)侯爵様が どこの馬の骨とも知れない子供を 298 00:14:40,629 --> 00:14:43,716 屋敷に入れるのを 許可されるとは思えません 299 00:14:43,799 --> 00:14:47,094 (ロウ)ヴァン様の奴隷として お連れになるなら別ですが… 300 00:14:49,430 --> 00:14:51,849 ごめんね それでもいいかな? 301 00:14:52,808 --> 00:14:53,851 うん 302 00:14:53,934 --> 00:14:55,603 (ヴァン)フッ… 303 00:14:55,686 --> 00:14:58,814 よし! なら まずは 服を見ようか 304 00:14:58,898 --> 00:15:00,149 ロザリー いいかな? 305 00:15:00,232 --> 00:15:02,234 (ロザリー) ありがとうございます! 306 00:15:02,318 --> 00:15:05,696 それなら 先に 奴隷契約しませんと… 307 00:15:05,779 --> 00:15:06,614 (ヴァン)えっ? 308 00:15:06,697 --> 00:15:08,657 では お手を拝借します 309 00:15:08,741 --> 00:15:09,908 (カムシン)うん? 310 00:15:09,992 --> 00:15:11,952 -(ロザリー)はい -(ヴァン)あっ… 311 00:15:17,207 --> 00:15:18,792 (2人)わあ… 312 00:15:23,255 --> 00:15:24,214 (カムシン)これ… 313 00:15:24,298 --> 00:15:26,342 (ロザリー)奴隷契約の印です 314 00:15:26,425 --> 00:15:29,928 契約が破棄されないかぎり この印は残ります 315 00:15:30,012 --> 00:15:33,641 契約料は 今回は 無料とさせていただきます 316 00:15:33,724 --> 00:15:35,059 初来店ですから 317 00:15:35,142 --> 00:15:37,436 ありがとう 感謝するよ 318 00:15:37,519 --> 00:15:41,023 えっ? あっ 失礼しました! 319 00:15:41,106 --> 00:15:43,192 さあ こちらへ どうぞ! 320 00:15:43,275 --> 00:15:46,946 貴族様から 感謝のお言葉を頂けるとは… 321 00:15:47,571 --> 00:15:49,198 行こう カムシン 322 00:15:51,116 --> 00:15:52,201 (ティル)フフッ… 323 00:15:56,413 --> 00:15:58,165 (ノック) 324 00:15:58,248 --> 00:15:59,208 (ヴァン)はーい 325 00:15:59,291 --> 00:16:00,542 {\an8}(ドアの開閉音) 326 00:16:00,542 --> 00:16:02,211 {\an8}(ドアの開閉音) 327 00:16:00,542 --> 00:16:02,211 (カムシン)あの ヴァン様 328 00:16:02,211 --> 00:16:02,920 {\an8}(ドアの開閉音) 329 00:16:02,961 --> 00:16:04,964 カムシン どうしたの? 330 00:16:05,047 --> 00:16:08,217 (カムシン)ディー副団長様が 捜されてましたが… 331 00:16:08,300 --> 00:16:11,595 (ヴァン)これで 僕は いないと言っておいてくれ 332 00:16:11,679 --> 00:16:15,057 いや 多分 バレてると思うのですが… 333 00:16:15,557 --> 00:16:18,268 (ヴァン) うん? あれ 手袋は? 334 00:16:18,352 --> 00:16:20,896 ああ 必要ありません 335 00:16:20,980 --> 00:16:24,525 (ヴァン)それ 見られて 気分いいものじゃないでしょ 336 00:16:24,608 --> 00:16:28,529 これは ヴァン様との絆なので むしろ見せます! 337 00:16:28,612 --> 00:16:31,782 (ヴァン)カムシンのために 買った手袋なのに… 338 00:16:31,865 --> 00:16:33,283 着けます! 339 00:16:33,367 --> 00:16:35,411 -(ディー)ヴァン様! -(ヴァン)ひっ! 340 00:16:36,995 --> 00:16:39,164 (カムシン) ヴァン様は いないみたいです 341 00:16:39,248 --> 00:16:40,416 なんと! 342 00:16:40,499 --> 00:16:44,044 しかし 先ほど この部屋に入るのを 見た者がおったぞ 343 00:16:44,128 --> 00:16:45,295 (カムシン)それは 344 00:16:45,379 --> 00:16:49,258 その方のヴァン様への 強い思いが見せた幻影かと 345 00:16:49,341 --> 00:16:51,218 そうか 幻影か… 346 00:16:51,301 --> 00:16:54,388 あっ お主 なぜ 口元に食べかすがある? 347 00:16:54,471 --> 00:16:56,807 先ほどまで 何も ついておらんかったろう! 348 00:16:59,018 --> 00:17:00,769 食べかすなんてありません 349 00:17:00,853 --> 00:17:03,188 今 拭ったのが 食べかすじゃないか 350 00:17:04,064 --> 00:17:06,025 さては 買収されおったな! 351 00:17:06,108 --> 00:17:09,445 騎士団副団長の命令を無視するとは いい度胸だ! 352 00:17:09,528 --> 00:17:12,906 ぼっ 僕は ヴァン様の奴隷ですから 353 00:17:12,990 --> 00:17:16,493 ほーう… 私に言い返すとは 見上げた根性だ 354 00:17:17,119 --> 00:17:18,078 よーし! 355 00:17:18,162 --> 00:17:20,873 ならば ヴァン様の代わりに 貴様を鍛えてやろう! 356 00:17:20,956 --> 00:17:23,167 えっ ぼっ 僕? 357 00:17:23,250 --> 00:17:25,210 -(ディー)ハハハハハッ! -(カムシン)えっ ちょっ… 358 00:17:25,294 --> 00:17:27,504 (ディー) おお なんか手をつかんでみたら 359 00:17:27,588 --> 00:17:28,922 体つきがいいな! 360 00:17:27,588 --> 00:17:28,922 {\an8}許せ カムシン… 361 00:17:28,922 --> 00:17:29,006 {\an8}許せ カムシン… 362 00:17:29,006 --> 00:17:29,673 {\an8}許せ カムシン… 363 00:17:29,006 --> 00:17:29,673 (カムシン)やっ やめろー! 364 00:17:29,673 --> 00:17:30,257 (カムシン)やっ やめろー! 365 00:17:31,508 --> 00:17:33,552 (商人A)ヴァン様も もう8歳か 366 00:17:33,635 --> 00:17:36,597 (商人B) ということは 魔術の適性鑑定か 367 00:17:36,680 --> 00:17:38,515 (商人C)結果が楽しみだな 368 00:17:38,599 --> 00:17:42,269 (娘)私 ヴァン様が 領主様になってほしいな 369 00:17:42,352 --> 00:17:44,396 (母親) 気さくに声かけてくださるし 370 00:17:44,480 --> 00:17:46,523 よく遊んでくれるものね 371 00:17:46,607 --> 00:17:48,442 (住人A) フェルティオ家のご子息様は 372 00:17:48,525 --> 00:17:52,154 みんな 炎か風の 四元素魔術適性者なんだぞ 373 00:17:52,237 --> 00:17:56,283 (住人B)きっと ヴァン様も 炎の魔術を持っているに違いない! 374 00:17:57,701 --> 00:17:58,535 (ジャルパ)なんだと! 375 00:17:58,619 --> 00:18:02,539 四元素魔術の どの属性にも適性がない? 376 00:18:03,123 --> 00:18:06,293 それどころか 生産の魔術が適性だというのか 377 00:18:07,753 --> 00:18:10,798 生産の魔術は さまざまな魔術の中で 378 00:18:10,881 --> 00:18:14,927 最も不遇な魔術と呼ばれている なぜだか分かるか? 379 00:18:16,011 --> 00:18:17,471 材料を用意し 380 00:18:17,554 --> 00:18:21,850 頭の中で想像力を働かせて 剣やアクセサリーを作るらしいが 381 00:18:21,934 --> 00:18:24,353 それは 魔術でなくとも作れる 382 00:18:24,436 --> 00:18:27,981 そんな魔術で どうやって領民を守るというのだ 383 00:18:28,065 --> 00:18:32,111 私も 妻のミラも 強い炎の魔術師であったのに 384 00:18:32,194 --> 00:18:34,738 なぜ 生産の魔術師が生まれる? 385 00:18:34,822 --> 00:18:37,491 ミラが 最後に残した子だぞ! 386 00:18:38,367 --> 00:18:39,243 もういい… 387 00:18:39,952 --> 00:18:42,371 幼いころより 異様な才を見せたお前に 388 00:18:42,454 --> 00:18:44,748 期待した私が愚かだった 389 00:18:44,832 --> 00:18:46,125 (ヴァン)マズい… 390 00:18:46,208 --> 00:18:48,752 (ジャルパ)まさか これほどの出来損ないの恥知らずが 391 00:18:48,836 --> 00:18:51,755 我が侯爵家から出るとはな… 392 00:18:51,839 --> 00:18:53,507 それなら いっそ… 393 00:18:53,590 --> 00:18:55,134 (雷鳴) 394 00:18:56,093 --> 00:18:59,513 (ヴァン)どうする? どうする? 395 00:19:03,725 --> 00:19:05,894 (ジャルパ)どうした? ムルシア 396 00:19:05,978 --> 00:19:08,856 (ムルシア) 我が侯爵家の領地内でありながら 397 00:19:08,939 --> 00:19:11,441 その立地のせいで 全く発展させられない— 398 00:19:11,525 --> 00:19:13,902 辺境の村がありましたよね 399 00:19:13,986 --> 00:19:16,154 あそこを ヴァンに任せてみませんか? 400 00:19:16,238 --> 00:19:18,657 あの名もない村を? 401 00:19:18,740 --> 00:19:21,201 (ムルシア)村の住民は100人余り 402 00:19:21,285 --> 00:19:24,621 特産物もなく 北の山脈は資源を得ようにも 403 00:19:24,705 --> 00:19:27,165 強大な魔獣が巣食っています 404 00:19:27,249 --> 00:19:29,668 村の隣は フェルディナット伯爵領 405 00:19:29,751 --> 00:19:33,130 もう片方は 敵対している イェリネッタ王国 406 00:19:33,213 --> 00:19:34,339 村の価値は 407 00:19:34,423 --> 00:19:38,427 ごくまれに遠征訓練などで 野営地として使う程度です 408 00:19:38,510 --> 00:19:39,970 (ジャルパ)そうか 409 00:19:40,053 --> 00:19:45,100 あの村は 新しく得た領地で 我が侯爵家への忠誠心が薄い 410 00:19:45,183 --> 00:19:49,188 そこに形だけでも 侯爵家の者が赴任すれば… 411 00:19:49,271 --> 00:19:50,939 なるほど 412 00:19:51,607 --> 00:19:55,277 ヴァン 貴様には その村の領主を任せよう 413 00:19:55,360 --> 00:19:57,446 準備ができしだい 出ていけ 414 00:19:58,113 --> 00:19:59,656 さすがだな ムルシア 415 00:19:59,740 --> 00:20:02,951 役立たずの使い道を 見つけ出した 416 00:20:07,956 --> 00:20:09,708 兄さん 417 00:20:09,791 --> 00:20:10,959 (ムルシア)すまない 418 00:20:11,043 --> 00:20:13,837 ヴァンが ひどい目に遭うのは 耐えられず 419 00:20:13,921 --> 00:20:15,672 あんな むちゃな提案を… 420 00:20:15,756 --> 00:20:18,842 恨むなら 私を恨んでくれてかまわない 421 00:20:18,926 --> 00:20:22,137 あのままだったら 僕は殺されていたかもしれない 422 00:20:22,221 --> 00:20:24,222 兄さんには 感謝しかないよ 423 00:20:24,932 --> 00:20:26,558 僅かかもしれないが 424 00:20:26,642 --> 00:20:29,478 私にできることは 精いっぱいさせてもらう 425 00:20:30,646 --> 00:20:31,480 (ヴァン)フッ… 426 00:20:35,359 --> 00:20:37,402 (ティル) ヴァン様は 魔術なんてなくても 427 00:20:37,486 --> 00:20:39,488 賢く立派な貴族様です! 428 00:20:39,571 --> 00:20:42,199 それなのに 辺境の村へ追い出されるなんて 429 00:20:42,282 --> 00:20:43,617 あんまりです~! 430 00:20:43,700 --> 00:20:46,370 心配してくれて ありがとう 431 00:20:46,453 --> 00:20:49,248 でも 今は 村に行くのが楽しみなんだ 432 00:20:49,831 --> 00:20:51,458 (ヴァン)田舎の領主なんて 433 00:20:51,541 --> 00:20:54,962 大して やることもなく きっと暇に違いない 434 00:20:55,045 --> 00:20:57,756 そこでは もっと気楽に 楽しく暮らせる 435 00:20:57,839 --> 00:21:00,217 僕好みの場所にしよう 436 00:21:02,010 --> 00:21:04,513 馬車に 僕らの荷物を載せて 437 00:21:04,596 --> 00:21:06,974 護衛は 騎士団から借りられなかったから 438 00:21:07,057 --> 00:21:09,768 ムルシア兄さんが雇った冒険者を 10人程度 439 00:21:10,686 --> 00:21:12,729 当初は カムシンだけ 連れていっていいという— 440 00:21:12,813 --> 00:21:14,606 ひどい話だった 441 00:21:14,690 --> 00:21:16,316 ありがとう ムルシア兄さん 442 00:21:16,400 --> 00:21:18,026 (ティル)ヴァン様~! 443 00:21:18,110 --> 00:21:21,321 私は ヴァン様の 専属メイドですよ! 444 00:21:21,405 --> 00:21:23,031 ご一緒しますからね~! 445 00:21:23,115 --> 00:21:24,908 うっ うん… 446 00:21:24,992 --> 00:21:26,660 (ディー)私も お供しますぞ 447 00:21:26,743 --> 00:21:31,039 ヴァン様には 私の剣の全てを たたき込むつもりですからな! 448 00:21:31,123 --> 00:21:32,165 (笑い声) 449 00:21:32,833 --> 00:21:34,668 (ヴァン)やめてください… 450 00:21:34,751 --> 00:21:38,213 騎士団からの護衛は 借りられなかったはずだけど… 451 00:21:38,297 --> 00:21:39,923 (ディー)初耳ですな! 452 00:21:40,424 --> 00:21:42,634 アーブ ロウ! さっさと準備しろ! 453 00:21:42,718 --> 00:21:43,552 (アーブ・ロウ)はっ! 454 00:21:43,635 --> 00:21:44,720 (エスパーダ)ジャルパ様に 455 00:21:44,803 --> 00:21:48,598 少し早いですが 隠居すると お伝えいたしました 456 00:21:48,682 --> 00:21:50,726 後任も しっかり育っておりますので 457 00:21:50,809 --> 00:21:52,644 快諾していただけました 458 00:21:52,728 --> 00:21:53,562 はあ? 459 00:21:53,645 --> 00:21:58,817 老後の楽しみに ヴァン様の 勉強でも見てあげましょうかね 460 00:21:59,401 --> 00:22:01,820 (ヴァン) 本当に やめてください… 461 00:22:01,903 --> 00:22:03,822 (馬のいななき) 462 00:22:04,656 --> 00:22:07,409 ヴァン様 何か いいことあったんですか? 463 00:22:07,492 --> 00:22:08,326 (ヴァン)えっ? 464 00:22:08,410 --> 00:22:10,871 (ティル) 笑っていらっしゃいますよ 465 00:22:12,706 --> 00:22:15,125 (ヴァン) 気にしていないつもりだったけど 466 00:22:15,208 --> 00:22:17,836 辺境送りは 不安だったのかもしれない 467 00:22:18,587 --> 00:22:21,590 この馬車には 侯爵家の紋章はない 468 00:22:21,673 --> 00:22:23,175 父の意向としては 469 00:22:23,258 --> 00:22:26,386 {\an8}誰にも知られずに 僕を 街から追い出したいのだ 470 00:22:26,470 --> 00:22:28,263 {\an8}-(娘)ヴァン様~! -(ヴァン)あっ 471 00:22:28,346 --> 00:22:29,973 {\an8}うん? 止めて 472 00:22:30,891 --> 00:22:31,725 {\an8}(娘)ヴァン様 473 00:22:31,808 --> 00:22:33,518 {\an8}どこかへ 行ってしまうんですか? 474 00:22:33,602 --> 00:22:36,146 {\an8}(ヴァン)えっ? だっ 誰から聞いたの? 475 00:22:38,023 --> 00:22:38,857 {\an8}(人々の歓声) 476 00:22:38,857 --> 00:22:40,192 {\an8}(人々の歓声) 477 00:22:38,857 --> 00:22:40,192 何 あれ! 478 00:22:40,275 --> 00:22:41,985 ディー様の指示によるものです 479 00:22:42,069 --> 00:22:42,944 (ヴァン)ひっ… 480 00:22:43,028 --> 00:22:46,990 夜逃げのように街を去られる ヴァン様の境遇を悲しみ 481 00:22:47,074 --> 00:22:50,452 せめて 出立だけでも 堂々としたものにしようと… 482 00:22:50,535 --> 00:22:53,538 (ヴァン)父に 口外するなと言われたんだけど? 483 00:22:53,622 --> 00:22:57,709 (アーブ)しかし 今は ディー様が寝入ってしまっていて… 484 00:22:57,793 --> 00:22:59,169 起床しましたら 485 00:22:59,252 --> 00:23:00,420 すぐに のぼりを下ろすよう 486 00:23:00,504 --> 00:23:02,214 お伝えしますので! 487 00:23:02,297 --> 00:23:04,174 (ディー)侯爵家四男! 488 00:23:04,257 --> 00:23:07,260 ヴァン・ネイ・フェルティオ様の ご出立である! 489 00:23:07,344 --> 00:23:09,721 盛大な お見送りをお願いいたす! 490 00:23:09,805 --> 00:23:11,390 起きてるよ! 491 00:23:11,473 --> 00:23:13,683 すみません! 周囲の見回りをしてきます! 492 00:23:13,767 --> 00:23:14,601 あっ! 493 00:23:14,684 --> 00:23:17,687 (住人A)ヴァン様! どこに行かれるんですか? 494 00:23:17,771 --> 00:23:18,605 {\an8}(住人B)すぐに— 495 00:23:18,688 --> 00:23:19,648 {\an8}帰ってきてくださいね! 496 00:23:19,731 --> 00:23:20,816 {\an8}(住人C) お体に お気をつけて! 497 00:23:20,899 --> 00:23:23,110 {\an8}(ヴァン)みんな! ちょっと行ってきます! 498 00:23:23,193 --> 00:23:26,196 (ヴァン)全く気にしていない つもりだったのに 499 00:23:26,279 --> 00:23:27,614 情けないかぎりだ 500 00:23:27,697 --> 00:23:30,325 -(住人D)ヴァン様~! -(住人E)いってらっしゃーい! 501 00:23:30,409 --> 00:23:32,494 (住民F)お体に気をつけて! 502 00:23:32,577 --> 00:23:35,372 みんなー ありがとう!