1 00:00:02,002 --> 00:00:05,505 ⚟柚子は鬼の花嫁のまま 絶対に破談などしないよう➨ 2 00:00:05,505 --> 00:00:07,674 うまく家に連れ戻さなきゃ。 3 00:00:07,674 --> 00:00:12,012 (花梨)何よ みんなして お姉ちゃんの話ばかり。 4 00:00:12,012 --> 00:00:14,848 でも…。 5 00:00:14,848 --> 00:00:18,352 きっと あのこと知らないのよね。 6 00:00:18,352 --> 00:00:21,655 ほんと かわいそうなお姉ちゃん。 7 00:01:56,717 --> 00:01:59,886 (瑶太)どうした 花梨。 どうしたじゃない。 8 00:01:59,886 --> 00:02:03,156 いい加減 お姉ちゃんを連れ戻して。 9 00:02:03,156 --> 00:02:09,062 これ以上 私の目の届かない所で 好き勝手されるなんて本当に嫌。 10 00:02:11,331 --> 00:02:13,633 できるよね 瑶太。 11 00:02:16,003 --> 00:02:18,505 今ちょうど➨ 12 00:02:18,505 --> 00:02:22,342 あやかしの一族の 当主たちが集まってる。 13 00:02:22,342 --> 00:02:25,178 年に一度の会合にな。 14 00:02:25,178 --> 00:02:27,848 なら チャンスじゃない。 15 00:02:27,848 --> 00:02:32,019 鬼龍院玲夜も お姉ちゃんから 離れてるってことでしょ? 16 00:02:32,019 --> 00:02:34,321 それはそうだが…。 17 00:02:37,357 --> 00:02:40,027 ⸨撫子:火傷を 負わせたそうじゃな。 18 00:02:40,027 --> 00:02:42,362 はい。 19 00:02:42,362 --> 00:02:47,200 よりにもよって 鬼龍院の若の花嫁に。 20 00:02:47,200 --> 00:02:51,705 若がその気なら そちの首など とうに落ちておる。 21 00:02:53,874 --> 00:02:56,043 されど 若は➨ 22 00:02:56,043 --> 00:03:00,647 我ら妖狐との無用な争いなど 引き起こさぬ道を選んだ。 23 00:03:00,647 --> 00:03:04,985 フッ 花嫁を守る あやかしの本能より➨ 24 00:03:04,985 --> 00:03:09,156 次の当主として 理性を優先するとは➨ 25 00:03:09,156 --> 00:03:12,659 そちとは えらい違いじゃのう。 26 00:03:12,659 --> 00:03:15,662 心得ておくがよい。 27 00:03:15,662 --> 00:03:19,100 次に何かをしでかせば 庇いようはないとな。 28 00:03:19,100 --> 00:03:22,169 はい。 29 00:03:22,169 --> 00:03:26,840 花嫁を抱える あやかしにとっては 難儀なことであろうが➨ 30 00:03:26,840 --> 00:03:31,845 それもまた 宿命よの⸩ 31 00:03:31,845 --> 00:03:36,183 《鬼龍院の怒りを買えば 俺はもう…》 32 00:03:36,183 --> 00:03:38,185 お願い。 33 00:03:38,185 --> 00:03:42,189 あの男がいないうちに お姉ちゃんを連れ戻して。 34 00:03:42,189 --> 00:03:44,391 いいでしょ 瑶太。 35 00:03:46,693 --> 00:03:48,695 あぁ。 36 00:03:48,695 --> 00:03:51,598 《花梨の望みは俺が叶える》 37 00:03:59,873 --> 00:04:03,643 ありがとうね 柚子 手伝ってくれて。 38 00:04:03,643 --> 00:04:08,148 (柚子)ううん お洗濯も掃除も なんでもしちゃうよ。 39 00:04:08,148 --> 00:04:13,153 ふふ… よかった ずいぶん元気になったみたい。 40 00:04:13,153 --> 00:04:18,658 うん おばあちゃんのおかげで 気持ちが楽になったの。 41 00:04:18,658 --> 00:04:22,162 ⸨好きな時は 頬が熱くなる。 42 00:04:22,162 --> 00:04:28,001 そして 愛している時は 胸が熱くなるのよ⸩ 43 00:04:28,001 --> 00:04:31,838 《今はもう 玲夜を信じられる》 44 00:04:31,838 --> 00:04:34,641 ありがとう おばあちゃん。 45 00:04:41,348 --> 00:04:43,350 おい。 46 00:04:59,966 --> 00:05:01,968 わぁ。 47 00:05:03,970 --> 00:05:06,273 それが妖狐の術? 48 00:05:08,308 --> 00:05:12,479 やるじゃん。 これで 姉に会いに行けるぞ。 49 00:05:12,479 --> 00:05:15,482 うん ありがとう瑶太。 50 00:05:23,990 --> 00:05:25,992 (玄関チャイム) 51 00:05:25,992 --> 00:05:28,595 ん? 私 行ってくる。 52 00:05:30,664 --> 00:05:32,666 は~い。 53 00:05:50,350 --> 00:05:52,352 (柚子)お父さん…。 54 00:05:54,354 --> 00:05:56,356 久しぶりだな。 55 00:05:56,356 --> 00:05:59,359 心配してたのよ 柚子。 56 00:05:59,359 --> 00:06:03,630 (柚子)な… なんで… あ…。 57 00:06:03,630 --> 00:06:06,466 柚子 どなただったの? 58 00:06:06,466 --> 00:06:08,468 あっ…。 あっ! 59 00:06:10,470 --> 00:06:13,139 なにをしにきたんだ お前たち! 60 00:06:13,139 --> 00:06:18,311 人を誘拐犯みたいな目で見るなよ。 息子だろ? 61 00:06:18,311 --> 00:06:21,815 何度連絡しても 柚子に会わせようとしないから➨ 62 00:06:21,815 --> 00:06:23,817 来ただけだ。 63 00:06:23,817 --> 00:06:25,986 会わせるわけがないだろ! 64 00:06:25,986 --> 00:06:28,989 《私と会おうとしてたの? 65 00:06:28,989 --> 00:06:31,324 今さら どうして…》 66 00:06:31,324 --> 00:06:34,828 柚子は俺たちの娘だ。 67 00:06:34,828 --> 00:06:38,498 会うのを邪魔される筋合いはない。 68 00:06:38,498 --> 00:06:41,334 お前たちは もう親じゃない! 69 00:06:41,334 --> 00:06:44,170 養子縁組にサインした その時からな! 70 00:06:44,170 --> 00:06:46,506 あんな紙切れがなんだ。 71 00:06:46,506 --> 00:06:50,510 サインだって 無理やりみたいなものだった。 72 00:06:50,510 --> 00:06:54,514 柚子… あなたは 本当にこのままでいいの? 73 00:06:54,514 --> 00:06:58,351 あぁ 簡単に親を捨てるつもりなのか? 74 00:06:58,351 --> 00:07:00,954 お父さんも お母さんも➨ 75 00:07:00,954 --> 00:07:04,624 柚子のこと 本当に大切に思っているのよ。 76 00:07:04,624 --> 00:07:07,127 聞かなくていいのよ。 77 00:07:07,127 --> 00:07:10,130 《私を… 大切に?》 78 00:07:12,632 --> 00:07:15,302 《そんなこと➨ 79 00:07:15,302 --> 00:07:19,139 あの家では どんなに感じたくても➨ 80 00:07:19,139 --> 00:07:21,341 感じられなかった》 81 00:07:28,648 --> 00:07:31,651 花梨を気にかけることが 多かったのは➨ 82 00:07:31,651 --> 00:07:33,820 申し訳ないと思うわ。 83 00:07:33,820 --> 00:07:37,157 けれど 柚子は お姉ちゃんでしょう? 84 00:07:37,157 --> 00:07:40,660 親に反抗したい年頃なのは 分かるけど➨ 85 00:07:40,660 --> 00:07:44,364 あまり わがままを言って 困らせないで。 86 00:07:46,333 --> 00:07:49,135 《やっぱり何も分かってない》 87 00:07:52,005 --> 00:07:54,007 柚子。 88 00:07:56,343 --> 00:07:59,346 えぇ 帰ってらっしゃい 柚子。 89 00:08:04,951 --> 00:08:08,254 私 ずっと寂しかった。 90 00:08:10,457 --> 00:08:13,626 花梨にばかり目を向けて➨ 91 00:08:13,626 --> 00:08:17,130 私のことなんて 二の次 三の次。 92 00:08:17,130 --> 00:08:21,634 私が つらい想いをしてるなんて 考えもしない。 93 00:08:21,634 --> 00:08:24,637 柚子 聞きなさい。 94 00:08:24,637 --> 00:08:26,973 いつだって➨ 95 00:08:26,973 --> 00:08:29,976 愛情を感じたことなんて なかった! 96 00:08:31,978 --> 00:08:34,981 生きていて一度も➨ 97 00:08:34,981 --> 00:08:37,584 あなたたちからは。 98 00:08:43,656 --> 00:08:45,992 私には玲夜がいる。 99 00:08:45,992 --> 00:08:48,661 うちには帰らない。 100 00:08:48,661 --> 00:08:52,365 お姉ちゃん かわいそう。 101 00:08:58,004 --> 00:09:00,106 花梨。 102 00:09:00,106 --> 00:09:02,609 ほんと かわいそう。 103 00:09:02,609 --> 00:09:06,613 自分が花嫁になって 有頂天になっているんでしょ? 104 00:09:06,613 --> 00:09:09,282 愛されてないとも知らないで。 105 00:09:09,282 --> 00:09:13,620 鬼龍院玲夜には 他に恋人がいるらしいじゃない。 106 00:09:13,620 --> 00:09:16,623 いっつも一緒にいる秘書の人。 107 00:09:21,628 --> 00:09:25,298 ふふっ やだ 知ってたんだ。 108 00:09:25,298 --> 00:09:29,302 なら どうして愛されてるみたいに 強気に出るの? 109 00:09:29,302 --> 00:09:33,973 彼の恋人は秘書の人だって 学校でも みんな知ってるよ? 110 00:09:33,973 --> 00:09:37,477 鬼龍院家は お姉ちゃんが花嫁だから➨ 111 00:09:37,477 --> 00:09:40,313 手元に置いておきたいだけ。 112 00:09:40,313 --> 00:09:43,483 だからさ 帰っておいでよ。 113 00:09:43,483 --> 00:09:46,319 そうよ 柚子。 114 00:09:46,319 --> 00:09:49,322 他人なんかより 身内のほうが信用できるわ。 115 00:09:49,322 --> 00:09:51,658 そうだぞ 帰ってこい。 116 00:09:51,658 --> 00:09:54,994 お前がしたことは怒ってないから。 117 00:09:54,994 --> 00:09:56,996 嫌! 118 00:09:56,996 --> 00:10:00,667 玲夜は あなたたちが 言うような人じゃない。 119 00:10:00,667 --> 00:10:04,504 それに 玲夜が私を どう思っていても関係ない。 120 00:10:04,504 --> 00:10:08,308 お父さんたちの家に帰るなんて 絶対に嫌! 121 00:10:10,343 --> 00:10:14,013 もう決めたの。 玲夜についていくって! 122 00:10:14,013 --> 00:10:18,017 柚子! わがままを言うんじゃない! 123 00:10:21,688 --> 00:10:25,692 おい! やめなさい! 離しなさい! 124 00:10:25,692 --> 00:10:29,529 これは 親と子の問題だ! 125 00:10:29,529 --> 00:10:32,198 あっ! あ~! 126 00:10:32,198 --> 00:10:34,200 おばあちゃん! 127 00:10:34,200 --> 00:10:36,603 おい 大丈夫か! 128 00:10:40,373 --> 00:10:43,710 なんだ 親に対して その目は! 129 00:10:43,710 --> 00:10:46,713 おばあちゃんに 暴力をふるう人なんて➨ 130 00:10:46,713 --> 00:10:49,716 親じゃない! なんだと!? 131 00:10:49,716 --> 00:10:51,885 帰るぞ! 132 00:10:51,885 --> 00:10:54,387 嫌っ! 133 00:10:54,387 --> 00:10:57,724 《おばあちゃん おじいちゃん…。 134 00:10:57,724 --> 00:11:01,327 助けて 玲夜!》 135 00:11:01,327 --> 00:11:04,664 あっ! 136 00:11:04,664 --> 00:11:06,666 うわっ! 137 00:11:08,668 --> 00:11:11,371 (ソウ/アオ)あい。 138 00:11:13,339 --> 00:11:15,341 子鬼ちゃん! 139 00:11:15,341 --> 00:11:18,511 なんだ 貴様ら! 140 00:11:18,511 --> 00:11:21,314 柚子! さあ 帰るんだ! 141 00:11:24,350 --> 00:11:27,520 (ソウ/アオ)や~っ! 142 00:11:27,520 --> 00:11:29,622 うわあっ! 143 00:11:32,525 --> 00:11:34,527 あなた! 144 00:11:34,527 --> 00:11:39,365 なんでこんな小っちゃいのに やられてんのよ~っ! 145 00:11:39,365 --> 00:11:41,367 このっ! 146 00:11:45,371 --> 00:11:49,375 (ソウ/アオ)あい あいあい…。 147 00:11:49,375 --> 00:11:51,377 や~っ! 148 00:11:56,049 --> 00:11:58,051 瑶太。 149 00:11:58,051 --> 00:12:01,654 花梨 ここは引くんだ! は!? 150 00:12:01,654 --> 00:12:05,325 あいつらは鬼龍院の使役獣だ。 見た目より だいぶ手強い。 151 00:12:05,325 --> 00:12:07,327 それに派手にやりあってたら➨ 152 00:12:07,327 --> 00:12:09,996 護衛にかけた幻惑も解けてしまう。 153 00:12:09,996 --> 00:12:11,998 くっ。 154 00:12:19,005 --> 00:12:22,342 あなた 歩ける? くそっ。 155 00:12:22,342 --> 00:12:25,345 これで終わりじゃないから! 156 00:12:32,518 --> 00:12:35,355 おばあちゃん大丈夫!? 157 00:12:35,355 --> 00:12:38,858 えぇ ちょっとぶつけただけ。 158 00:12:38,858 --> 00:12:42,028 私を助けようとしたせいで…。 159 00:12:42,028 --> 00:12:45,531 ごめんなさい。 いいのよ柚子。 160 00:12:45,531 --> 00:12:49,035 私のほうこそ バカ息子が ひどいことして➨ 161 00:12:49,035 --> 00:12:51,037 ごめんね。 162 00:12:51,037 --> 00:12:54,040 そうだよ お前が無事で何よりだ。 163 00:12:56,042 --> 00:12:59,379 おじいちゃん… おばあちゃん…。 164 00:12:59,379 --> 00:13:02,081 よかった。 165 00:13:05,318 --> 00:13:08,655 子鬼ちゃんたちは お手柄だったわよ。 166 00:13:08,655 --> 00:13:12,058 すごい必殺技があるんだな。 167 00:13:13,993 --> 00:13:16,829 (ソウ/アオ)あい…。 168 00:13:16,829 --> 00:13:20,033 ははっ 気にするな! 169 00:13:36,683 --> 00:13:38,685 (高道)玲夜様。 170 00:13:40,687 --> 00:13:43,523 言い忘れておりましたが➨ 171 00:13:43,523 --> 00:13:48,027 祖父母の家にいる柚子様に 桜子が会いに行ったようです。 172 00:13:48,027 --> 00:13:51,197 (玲夜)桜子が? なんのために。 173 00:13:51,197 --> 00:13:53,199 そこまでは。 174 00:13:53,199 --> 00:13:57,036 年も近いですし 挨拶に行っただけかと。 175 00:13:57,036 --> 00:14:00,473 《柚子を送っていった時に 感じた気配は➨ 176 00:14:00,473 --> 00:14:02,975 やはり桜子か…》 177 00:14:02,975 --> 00:14:06,813 まあいい。 桜子なら問題は起こさないだろう。 178 00:14:06,813 --> 00:14:08,815 えぇ。 179 00:14:08,815 --> 00:14:11,317 📱(バイブ音) 180 00:14:11,317 --> 00:14:13,319 どうした。 181 00:14:13,319 --> 00:14:15,321 なに!? 182 00:14:18,324 --> 00:14:22,161 玲夜様 少々問題が。 183 00:14:22,161 --> 00:14:26,165 柚子様に 元の家族が接触したようです。 184 00:14:28,167 --> 00:14:31,838 柚子は! ご… ご無事とのことです。 185 00:14:31,838 --> 00:14:34,340 子鬼が撃退したようで。 186 00:14:34,340 --> 00:14:36,509 申し訳ありません。 187 00:14:36,509 --> 00:14:40,513 ご指示どおり 護衛も強化していたのですが。 188 00:14:40,513 --> 00:14:44,350 ことが終わるまで 誰も気づかなかったようです。 189 00:14:44,350 --> 00:14:48,688 恐らくですが 幻惑が使われたかと。 190 00:14:48,688 --> 00:14:51,357 幻惑… なるほど。 191 00:14:51,357 --> 00:14:55,361 せっかく警告で 終わらせてやったというのに。 192 00:14:57,363 --> 00:15:00,299 妖狐の当主に面会の要請を。 193 00:15:00,299 --> 00:15:02,301 はっ。 194 00:15:06,639 --> 00:15:11,043 《この俺と 敵対するということか》 195 00:15:24,991 --> 00:15:28,661 あり得ない… 許さない! 196 00:15:28,661 --> 00:15:30,997 花梨。 197 00:15:30,997 --> 00:15:32,999 📱 198 00:15:32,999 --> 00:15:36,002 なによ うるさいな! 📱 199 00:15:36,002 --> 00:15:38,337 はい。 200 00:15:38,337 --> 00:15:40,640 すぐに来い? 201 00:15:43,009 --> 00:15:46,012 はい 分かりました。 202 00:15:46,012 --> 00:15:48,014 どうしたのよ? 203 00:15:50,016 --> 00:15:53,686 本家から 呼び出しを受けた。 204 00:15:53,686 --> 00:15:59,592 鬼龍院の… 鬼龍院の怒りを買ったんだ。 205 00:16:14,640 --> 00:16:19,045 (撫子)若のほうから 会いたいと切望されるとは。 206 00:16:20,980 --> 00:16:23,816 ほんに嬉しいこと。 207 00:16:23,816 --> 00:16:28,487 <高道:狐雪撫子 妖狐一族の当主。 208 00:16:28,487 --> 00:16:31,657 九尾のきつねの あやかしである。 209 00:16:31,657 --> 00:16:34,994 玲夜様に次ぐ霊力の持ち主で➨ 210 00:16:34,994 --> 00:16:38,497 礼を失するわけには いかない相手だ> 211 00:16:41,000 --> 00:16:44,604 あまり楽しい話では ないようじゃの。 212 00:16:46,672 --> 00:16:51,344 その男を呼んでいるということは 理由を話すまでもないようだが➨ 213 00:16:51,344 --> 00:16:53,846 一応 聞いておこう。 214 00:16:53,846 --> 00:16:59,151 俺の花嫁に害虫を近づける 手助けをしたのは お前か? 215 00:17:01,621 --> 00:17:04,290 ほんに すまなかったのう。 216 00:17:04,290 --> 00:17:09,295 若の言うように この愚か者は 自らの花嫁に乞われ➨ 217 00:17:09,295 --> 00:17:12,798 そちらの護衛の目を だまくらかしたそうじゃ。 218 00:17:12,798 --> 00:17:16,302 瑶太 言うことはないのかえ? 219 00:17:18,304 --> 00:17:20,473 俺はただ➨ 220 00:17:20,473 --> 00:17:23,643 花梨の願いを叶えたくて。 221 00:17:23,643 --> 00:17:26,979 それで 手引きをしたというのかえ? 222 00:17:26,979 --> 00:17:29,815 鬼の目をだますほどの術じゃ。 223 00:17:29,815 --> 00:17:33,486 お前ひとりの霊力では 無理じゃろうて。 224 00:17:33,486 --> 00:17:36,322 家の者も使ったか? 225 00:17:36,322 --> 00:17:38,324 はい。 226 00:17:38,324 --> 00:17:43,329 若の花嫁が そちの花嫁と家族に どういう扱いを受けていたか➨ 227 00:17:43,329 --> 00:17:46,666 知らぬとは言わせぬ。 それは…。 228 00:17:46,666 --> 00:17:49,669 《こいつには一度チャンスを与えた。 229 00:17:49,669 --> 00:17:54,006 普通なら その上で 鬼に逆らおうとなどしない。 230 00:17:54,006 --> 00:17:56,175 だが俺は➨ 231 00:17:56,175 --> 00:18:00,279 花嫁を持つ あやかしの本能を 甘く見ていた。 232 00:18:00,279 --> 00:18:02,448 俺の怠慢だ。 233 00:18:02,448 --> 00:18:07,119 きっと今頃 柚子は 不安で悲しんでいるだろう。 234 00:18:07,119 --> 00:18:09,956 もう何の心配もさせない。 235 00:18:09,956 --> 00:18:12,959 ここで後始末をつける》 236 00:18:12,959 --> 00:18:17,463 花梨が… 花梨が願ったんです。 237 00:18:17,463 --> 00:18:20,466 俺は拒否することができなかった。 238 00:18:20,466 --> 00:18:23,636 鬼と いさかいを 起こすかもしれないことが➨ 239 00:18:23,636 --> 00:18:27,139 分かっていても。 ハァ…。 240 00:18:27,139 --> 00:18:30,643 ほんに 花嫁を得た あやかしというものは➨ 241 00:18:30,643 --> 00:18:32,979 難儀なものよのう。 242 00:18:32,979 --> 00:18:36,816 花嫁という存在は 時に あやかしを惑わせる。 243 00:18:36,816 --> 00:18:41,654 妾から見れば 花嫁とはまるで 呪いのようじゃ。 244 00:18:41,654 --> 00:18:44,357 そうは思わんか。 245 00:18:50,329 --> 00:18:52,999 この感情が呪いというなら➨ 246 00:18:52,999 --> 00:18:55,301 甘んじて受け入れよう。 247 00:18:57,670 --> 00:19:00,606 《俺は鬼龍院の次期当主として➨ 248 00:19:00,606 --> 00:19:04,443 なんの執着もなく ただ生きてきた。 249 00:19:04,443 --> 00:19:09,281 心に開いた空虚な穴を 絶えず感じてきた。 250 00:19:09,281 --> 00:19:13,452 あの日 柚子に会うまでは…。 251 00:19:13,452 --> 00:19:17,123 初めて柚子を抱きしめた時➨ 252 00:19:17,123 --> 00:19:20,960 俺の中に新しい感情が芽吹いた。 253 00:19:20,960 --> 00:19:24,797 誰かを 愛しむということ。 254 00:19:24,797 --> 00:19:28,467 柚子は 俺の空虚な穴を埋め➨ 255 00:19:28,467 --> 00:19:31,470 日々に色をもたらしてくれた》 256 00:19:31,470 --> 00:19:35,975 今の俺は 愚かな男にも成り下がる。 257 00:19:35,975 --> 00:19:38,310 ほほほっ。 258 00:19:38,310 --> 00:19:43,649 呪いを喜びと受け入れるか。 さすがは若。 259 00:19:43,649 --> 00:19:48,487 器の大きさを見習うべきじゃのう。 260 00:19:48,487 --> 00:19:51,323 呪いは呪いと受け入れる。 261 00:19:51,323 --> 00:19:54,660 だが俺は 理性を捨てたわけではない。 262 00:19:54,660 --> 00:19:57,830 この男とは違ってな。 263 00:19:57,830 --> 00:20:00,666 次期当主である俺の花嫁に➨ 264 00:20:00,666 --> 00:20:03,836 妖狐の一族が 不利益を与えようとした。 265 00:20:03,836 --> 00:20:06,639 これは鬼に対する叛意である。 266 00:20:11,343 --> 00:20:14,847 そうじゃのう。 さすがに今回のことは➨ 267 00:20:14,847 --> 00:20:17,349 妾からも謝罪しよう。 268 00:20:21,020 --> 00:20:23,355 謝罪は受け入れる。 269 00:20:23,355 --> 00:20:26,358 だが それだけで済ますおつもりか? 270 00:20:29,528 --> 00:20:32,698 瑶太。 はい。 271 00:20:32,698 --> 00:20:37,103 お前と花嫁 その両親には 罰を与える。 272 00:20:39,038 --> 00:20:43,709 現在 花嫁の家に行っている 援助は停止。 273 00:20:43,709 --> 00:20:48,881 花嫁は両親から離し 狐月の家で監視すること。 274 00:20:48,881 --> 00:20:51,717 それだけではないぞえ。 275 00:20:51,717 --> 00:20:56,722 次に若の花嫁に対して 危害を加えた場合➨ 276 00:20:56,722 --> 00:21:01,160 そちの花嫁は両親と共に 遠い地へ送られ➨ 277 00:21:01,160 --> 00:21:04,663 接触することは二度と叶わぬ。 278 00:21:04,663 --> 00:21:06,832 そんな…。 279 00:21:06,832 --> 00:21:12,004 花嫁のままでいられるかは そちたちの行い次第じゃ。 280 00:21:12,004 --> 00:21:16,509 妾は一度口にした言葉を 曲げることはない。 281 00:21:21,514 --> 00:21:24,350 若よ これでいかがか? 282 00:21:24,350 --> 00:21:29,021 《柚子を思えば この程度では甘い。 283 00:21:29,021 --> 00:21:32,691 だが 妖狐当主の顔を立てるためにも➨ 284 00:21:32,691 --> 00:21:35,027 ここらが落としどころか》 285 00:21:35,027 --> 00:21:37,029 分かった。 286 00:21:37,029 --> 00:21:40,533 二度と あの小娘を柚子に近づけるな。 287 00:21:40,533 --> 00:21:42,535 はい。 288 00:21:46,539 --> 00:21:51,544 そうそう 若を骨抜きにした花嫁が 見とうなった。 289 00:21:51,544 --> 00:21:55,381 酒宴の最終日には 連れてくるといいえ。 290 00:21:55,381 --> 00:21:58,217 もともと そのつもりだ。 291 00:21:58,217 --> 00:22:00,653 それはよかった。 292 00:22:00,653 --> 00:22:04,490 瑶太も 毎年 花嫁を連れてくるでのう。 293 00:22:04,490 --> 00:22:07,326 なんのつもりだ。 294 00:22:07,326 --> 00:22:13,032 瑶太が花嫁を抑えられるのか ちょっとした試験だ。 295 00:22:15,000 --> 00:22:18,504 妾は 楽しいことが好きなのじゃ。