1 00:00:10,511 --> 00:00:13,680 (柚子)あぁ… 緊張しちゃうな。 2 00:00:13,680 --> 00:00:15,849 (雪乃)当然ですわ。 3 00:00:15,849 --> 00:00:20,020 玲夜様のご両親に 初めて会われるんですもの。 4 00:00:20,020 --> 00:00:22,856 雪乃さんは 玲夜のご両親に➨ 5 00:00:22,856 --> 00:00:25,526 お会いしたことが あるんですよね? 6 00:00:25,526 --> 00:00:28,529 えぇ。 本家で働いていましたから。 7 00:00:28,529 --> 00:00:31,031 どんな方なんですか? 8 00:00:31,031 --> 00:00:35,369 私 心配なんです。 もし 嫌われたら…。 9 00:00:35,369 --> 00:00:38,372 花嫁として 認めてもらえなかったら➨ 10 00:00:38,372 --> 00:00:42,042 どうしようって。 ふふっ 大丈夫です。 11 00:00:42,042 --> 00:00:46,547 むしろ かわいがられて 撫でくり回されると思いますよ。 12 00:00:46,547 --> 00:00:49,049 ホ… ホントですか? 13 00:00:52,553 --> 00:00:55,722 (ソウ/アオ)あいあい~! 14 00:00:55,722 --> 00:00:58,392 わっ! 15 00:00:58,392 --> 00:01:02,329 《なんだか 私じゃないみたい》 16 00:01:02,329 --> 00:01:06,500 お綺麗ですわ。 とってもお似合いです。 17 00:01:06,500 --> 00:01:09,336 あ… ありがとうございます。 18 00:01:09,336 --> 00:01:11,338 (玲夜)柚子。 19 00:01:19,346 --> 00:01:21,848 (玲夜)支度が整ったようだな。 20 00:01:21,848 --> 00:01:23,850 玲夜。 21 00:01:23,850 --> 00:01:26,019 あ… あの➨ 22 00:01:26,019 --> 00:01:29,523 素敵な振り袖を ありがとう。 23 00:01:29,523 --> 00:01:34,528 私 こういうの初めてで… どうかな? 24 00:01:38,031 --> 00:01:40,701 綺麗だ。 25 00:01:40,701 --> 00:01:45,105 誰にも見せないように 閉じ込めておきたいくらいに。 26 00:01:47,040 --> 00:01:51,712 《玲夜の甘い言葉が 今は自然に受け入れられる。 27 00:01:51,712 --> 00:01:55,048 それはきっと 想いを伝えて➨ 28 00:01:55,048 --> 00:01:58,051 玲夜を好きだと認めたから》 29 00:03:39,352 --> 00:03:43,023 なんだか空気が澄んでる気がする。 30 00:03:43,023 --> 00:03:46,693 外から隔絶されているから そう感じるんだろう。 31 00:03:46,693 --> 00:03:49,696 ここには それぞれの家の当主によって➨ 32 00:03:49,696 --> 00:03:53,700 結界が張られているからな。 そうなんだ。 33 00:03:53,700 --> 00:03:57,704 館に辿り着けるのは 招待された者のみ。 34 00:03:57,704 --> 00:04:02,476 無断で入ろうとすれば この深い森で彷徨うことになる。 35 00:04:02,476 --> 00:04:04,811 永遠にな。 36 00:04:04,811 --> 00:04:08,315 《何気に怖いことを言っている》 37 00:04:30,670 --> 00:04:34,007 《柚子:ここに玲夜の両親がいる。 38 00:04:34,007 --> 00:04:38,512 認めてもらえるだろうか? こんな私が…》 39 00:04:40,847 --> 00:04:42,849 入ろう。 40 00:04:48,688 --> 00:04:51,691 わぁ! 41 00:04:56,863 --> 00:04:58,865 こっちだ。 42 00:05:09,643 --> 00:05:11,645 騒がしいな。 43 00:05:14,314 --> 00:05:16,483 えっ? 44 00:05:16,483 --> 00:05:19,486 さっきから なんの音もしないよね? 45 00:05:19,486 --> 00:05:21,488 誰もいないし。 46 00:05:21,488 --> 00:05:23,990 人間には分からないだろうな。 47 00:05:23,990 --> 00:05:27,827 1階の奥の大広間に 大勢が集まっている。 48 00:05:27,827 --> 00:05:30,664 だいぶ盛り上がっているようだ。 49 00:05:30,664 --> 00:05:33,500 大勢が? 大丈夫だ。 50 00:05:33,500 --> 00:05:36,002 それより問題なのは…。 51 00:05:39,172 --> 00:05:42,342 いや なんでもない。 52 00:05:42,342 --> 00:05:45,011 そこまで言ったなら言ってよ。 53 00:05:45,011 --> 00:05:47,681 不安になっちゃうから。 54 00:05:47,681 --> 00:05:52,352 俺のそばを離れるな。 何も心配はいらない。 55 00:05:52,352 --> 00:05:54,354 分かった。 56 00:06:00,126 --> 00:06:03,797 《ここに 玲夜のご両親が…。 57 00:06:03,797 --> 00:06:06,633 どんな人なんだろう?》 58 00:06:06,633 --> 00:06:08,635 緊張しなくていい。 59 00:06:08,635 --> 00:06:11,638 そんなこと すぐに吹っ飛ぶだろうからな。 60 00:06:11,638 --> 00:06:14,040 それ どういう意味? 61 00:06:23,316 --> 00:06:26,319 は はじめまして! 私…。 62 00:06:26,319 --> 00:06:29,322 (沙良)きゃあ~! 63 00:06:29,322 --> 00:06:31,992 えっ。 あなたが柚子ちゃんね! 64 00:06:31,992 --> 00:06:35,996 や~ん! もうずっと 会いたいと思ってたのよぉ~! 65 00:06:35,996 --> 00:06:38,498 あ… あの…。 66 00:06:38,498 --> 00:06:42,302 (千夜)沙良ちゃん 僕も僕もっ。 えぇ…。 67 00:06:44,838 --> 00:06:48,675 父さん 母さん 柚子が驚いています。 68 00:06:48,675 --> 00:06:53,346 (2人)え~? 《父さん 母さん?》 69 00:06:53,346 --> 00:06:57,851 もうちょっといいじゃない。 僕 まだ抱っこしてないのにぃ! 70 00:06:57,851 --> 00:07:02,789 《って この2人が玲夜のご両親!? 71 00:07:02,789 --> 00:07:06,626 もっと 厳格な人なんじゃないの!?》 72 00:07:06,626 --> 00:07:09,296 あの この方たちが➨ 73 00:07:09,296 --> 00:07:11,965 玲夜のご両親… で 合ってる? 74 00:07:11,965 --> 00:07:15,802 残念ながら 血の繋がった実の両親だ。 75 00:07:15,802 --> 00:07:18,305 残念なんて。 ひど~い! 76 00:07:18,305 --> 00:07:21,641 玲夜くんの父親の千夜で~す。 77 00:07:21,641 --> 00:07:23,810 母親の沙良で~す。 78 00:07:23,810 --> 00:07:25,812 ゆ… 柚子です。 79 00:07:25,812 --> 00:07:28,815 ほら 緊張は吹っ飛んだだろう? 80 00:07:28,815 --> 00:07:31,151 それは確かに。 81 00:07:31,151 --> 00:07:34,321 玲夜さんには たくさんお世話になっています。 82 00:07:34,321 --> 00:07:36,990 お二人にお会いできて嬉しいです。 83 00:07:36,990 --> 00:07:38,992 よろしくお願いします。 84 00:07:46,499 --> 00:07:48,501 こちらこそ よろしく。 85 00:07:48,501 --> 00:07:51,004 よろしくね 柚子ちゃん。 86 00:07:51,004 --> 00:07:53,340 はい! 87 00:07:53,340 --> 00:07:56,343 (柚子)わぁ! (千夜)柚子ちゃんが来るから➨ 88 00:07:56,343 --> 00:07:59,346 張り切って お菓子を用意したんだよぉ! 89 00:07:59,346 --> 00:08:02,449 (沙良)柚子ちゃんは 洋菓子派? 和菓子派? 90 00:08:02,449 --> 00:08:06,453 あ…。 どうした? 91 00:08:06,453 --> 00:08:08,788 ご両親に会うのに➨ 92 00:08:08,788 --> 00:08:12,459 手土産持ってくるの忘れちゃった。 どうしよう…。 93 00:08:12,459 --> 00:08:16,296 あらあら そんなこと 気にしなくていいのよ。 94 00:08:16,296 --> 00:08:19,466 そうそう これ一緒に食べればいいよ~。 95 00:08:19,466 --> 00:08:23,470 いいんだ柚子 気にする必要はない。 96 00:08:29,809 --> 00:08:31,811 何ですか。 97 00:08:31,811 --> 00:08:35,648 あぁ ごめんね。 ちょっと驚いちゃっただけ。 98 00:08:35,648 --> 00:08:40,053 うん 玲夜くんも そんなに 優しい顔ができたんだねぇ。 99 00:08:43,323 --> 00:08:46,659 玲夜くんは優しくしてくれてる? 100 00:08:46,659 --> 00:08:49,829 は… はい。 へぇ! 101 00:08:49,829 --> 00:08:53,833 柚子ちゃんの前では よく笑うの? はい。 102 00:08:53,833 --> 00:08:55,835 (千夜/沙良)へぇ~! 103 00:08:55,835 --> 00:08:58,004 (沙良)2人のこと もっともっと聞かせてぇ~! 104 00:08:58,004 --> 00:09:00,273 (千夜)うん うん。 (柚子)えっと…。 105 00:09:00,273 --> 00:09:03,476 (玲夜)父さん 母さん 落ち着いてください。 106 00:09:13,453 --> 00:09:16,956 くそっ! どこだ 柚子たちは。 107 00:09:16,956 --> 00:09:22,629 もうずっと 同じ所を グルグル回ってる気がするんだけど。 108 00:09:22,629 --> 00:09:25,799 このあたりのはずなんだ。 109 00:09:25,799 --> 00:09:28,968 会場を見つけ出して 柚子に頼めば➨ 110 00:09:28,968 --> 00:09:31,971 きっと 鬼龍院から援助を引き出せる。 111 00:09:31,971 --> 00:09:35,642 えぇ 柚子は花梨とは違う。 112 00:09:35,642 --> 00:09:39,646 私たちの言うことには 逆らわないものね。 113 00:09:42,982 --> 00:09:46,820 さてと そろそろ行かないと怒られるね。 114 00:09:46,820 --> 00:09:49,656 今年の宴も終わりだ。 115 00:09:49,656 --> 00:09:53,059 みんなに 柚子ちゃんを紹介しに行こうか。 116 00:10:04,504 --> 00:10:07,340 千夜様…。 117 00:10:07,340 --> 00:10:09,342 へぇ。 118 00:10:09,342 --> 00:10:14,013 どうやら 狐月の花嫁から 話を聞いた両親が➨ 119 00:10:14,013 --> 00:10:17,016 無断で敷地内に侵入したようだよ。 120 00:10:17,016 --> 00:10:19,853 えっ? 121 00:10:19,853 --> 00:10:23,523 (柚子)お父さんと お母さんが? 122 00:10:23,523 --> 00:10:28,027 《もしかして 私に会いに? でも…》 123 00:10:28,027 --> 00:10:30,363 玲夜 言ってたよね。 124 00:10:30,363 --> 00:10:35,034 無断で入れば 永遠に彷徨うことになるって。 125 00:10:35,034 --> 00:10:37,370 大丈夫だよ 柚子ちゃん。 126 00:10:37,370 --> 00:10:41,875 そのうち 誰かに回収してもらうから。 127 00:10:41,875 --> 00:10:46,880 まぁ 宴が終わるまでは お仕置きも兼ねて放置かなぁ。 128 00:10:46,880 --> 00:10:51,551 きっと最後の悪あがきで 柚子に助けを求めに来たのだろう。 129 00:10:51,551 --> 00:10:54,554 狐月からの援助を切られたからな。 130 00:10:54,554 --> 00:10:58,892 えっ そうなの? 花梨は狐月の花嫁なのに? 131 00:10:58,892 --> 00:11:01,828 狐の当主が決めたことだ。 132 00:11:01,828 --> 00:11:04,330 狐の力を使い➨ 133 00:11:04,330 --> 00:11:08,168 柚子に接触してきたことの 罰としてな。 134 00:11:08,168 --> 00:11:13,173 更に両親は 近々 遠くの地へ送られる。 135 00:11:13,173 --> 00:11:15,675 もう柚子と会うこともない。 136 00:11:15,675 --> 00:11:19,512 そんな大ごとになってたんだ。 137 00:11:19,512 --> 00:11:23,016 俺の花嫁に 手を出すということは➨ 138 00:11:23,016 --> 00:11:26,352 鬼龍院に 喧嘩を売るということだからな。 139 00:11:26,352 --> 00:11:29,188 この宴が終わったあとも➨ 140 00:11:29,188 --> 00:11:32,592 妹が花嫁でいられるといいけどね。 141 00:11:36,029 --> 00:11:38,531 どういう意味? 142 00:11:38,531 --> 00:11:40,533 行くぞ。 143 00:11:53,046 --> 00:11:56,049 じゃあ僕と交代ね。 えっ? えっ? 144 00:11:56,049 --> 00:11:59,052 さあさあ。 145 00:11:59,052 --> 00:12:02,488 レッツゴー! 146 00:12:02,488 --> 00:12:04,490 (あやかしたち)当主様! 147 00:12:04,490 --> 00:12:07,594 ようこそ おいでくださいました! 148 00:12:09,996 --> 00:12:12,498 《わぁ! 149 00:12:12,498 --> 00:12:16,603 やっぱり あやかしのトップに立つ人なんだ》 150 00:12:20,673 --> 00:12:23,509 当主様 こちらが噂の? 151 00:12:23,509 --> 00:12:26,846 あぁ 僕の未来の娘だよ。 152 00:12:26,846 --> 00:12:30,650 ええっ? 若様に 花嫁様が見つかったのですか? 153 00:12:50,036 --> 00:12:52,205 疲れたか? 154 00:12:52,205 --> 00:12:54,707 だ… 大丈夫。 155 00:12:54,707 --> 00:12:58,711 (ソウ/アオ)あいあい~! ふふ ありがとうね。 156 00:13:02,649 --> 00:13:06,819 だけど どうして 玲夜と一緒じゃなかったの? 157 00:13:06,819 --> 00:13:09,822 当主である父から紹介すれば➨ 158 00:13:09,822 --> 00:13:14,827 鬼龍院が認めている花嫁だと より強く知らしめられる。 159 00:13:14,827 --> 00:13:17,497 柚子を守ることにつながるんだ。 160 00:13:17,497 --> 00:13:20,099 そのためだったんだ。 161 00:13:28,341 --> 00:13:31,177 どうして ここに…。 162 00:13:31,177 --> 00:13:34,681 狐月は あやかしの中でも上位の家だ。 163 00:13:34,681 --> 00:13:38,017 花嫁を伴って 会合に参加していても➨ 164 00:13:38,017 --> 00:13:40,019 おかしくはない。 165 00:13:40,019 --> 00:13:42,355 そっか。 166 00:13:42,355 --> 00:13:45,191 なにか食べるか? 167 00:13:45,191 --> 00:13:47,393 (柚子)うん。 168 00:13:57,870 --> 00:14:02,308 《もう花梨は 妹じゃなくなってしまった。 169 00:14:02,308 --> 00:14:06,312 私たちの行く道が 重なることはない》 170 00:14:13,820 --> 00:14:16,656 (ソウ/アオ)あ~い あ~い。 171 00:14:16,656 --> 00:14:21,327 (ざわめき) 172 00:14:21,327 --> 00:14:24,630 なに? あぁ。 173 00:14:29,001 --> 00:14:31,604 (玲夜)狐の当主だ。 174 00:14:34,507 --> 00:14:37,009 うわぁ 綺麗! 175 00:14:37,009 --> 00:14:43,015 (玲夜)狐雪撫子。 九尾の狐で 父さんより年上だ。 176 00:14:43,015 --> 00:14:45,318 えっ そんなに? 177 00:14:49,689 --> 00:14:52,859 って なんかこっち来てる? 178 00:14:52,859 --> 00:14:55,061 そうだな。 179 00:15:03,970 --> 00:15:09,308 (撫子)ほほほっ かわいらしい花嫁じゃのう 若よ。 180 00:15:09,308 --> 00:15:13,980 他人に言われずとも 分かりきったことだ。 181 00:15:13,980 --> 00:15:16,983 メロメロじゃのう ほほほっ。 182 00:15:16,983 --> 00:15:19,652 撫子じゃ。 183 00:15:19,652 --> 00:15:23,356 東雲柚子です。 よろしくお願いします! 184 00:15:26,659 --> 00:15:31,497 そちには 我が一族の者が無礼をした。 185 00:15:31,497 --> 00:15:33,599 許してたもれ。 186 00:15:38,004 --> 00:15:41,007 あっ いえ 大したことはなかったので➨ 187 00:15:41,007 --> 00:15:43,309 気にしないでください。 188 00:15:47,013 --> 00:15:50,016 そちは優しい子じゃの。 189 00:15:50,016 --> 00:15:52,351 あれの花嫁も➨ 190 00:15:52,351 --> 00:15:56,556 これくらいの器の大きさがあれば よかったのじゃが。 191 00:16:01,627 --> 00:16:07,466 まあよい 若の花嫁を 一目見られてよかった。 192 00:16:07,466 --> 00:16:09,569 ではな。 193 00:16:13,472 --> 00:16:16,809 き… 緊張した。 194 00:16:16,809 --> 00:16:19,812 まあ 彼女は あやかしの中で➨ 195 00:16:19,812 --> 00:16:22,982 父さんの次に発言力があるからな。 196 00:16:22,982 --> 00:16:25,318 そんなにすごいの。 197 00:16:25,318 --> 00:16:27,820 柚子は気に入られたようだな。 198 00:16:27,820 --> 00:16:30,156 そうなの… かな。 199 00:16:30,156 --> 00:16:33,659 さあ 改めて ゆっくりするといい。 200 00:16:33,659 --> 00:16:38,331 あっ 私 ちょっとお手洗いに行ってくる。 201 00:16:38,331 --> 00:16:43,035 一緒に行くか? ひ… ひとりで大丈夫。 202 00:16:45,338 --> 00:16:47,340 (ソウ/アオ)あいあい? 203 00:16:56,349 --> 00:16:58,351 《早く戻ろ》 204 00:17:13,966 --> 00:17:16,269 花梨…。 205 00:17:18,304 --> 00:17:21,641 <花梨が生まれた時の記憶はない。 206 00:17:21,641 --> 00:17:25,144 私は まだ小さかったから> 207 00:17:25,144 --> 00:17:28,047 ⸨小さい⸩ 208 00:17:36,989 --> 00:17:42,995 <物心がついた時には 家は花梨を中心に回っていた。 209 00:17:42,995 --> 00:17:46,666 私だって もっと甘えたかったのに➨ 210 00:17:46,666 --> 00:17:50,336 小さい妹が ずっと羨ましかった。 211 00:17:50,336 --> 00:17:55,675 だけど いつも私の後ろを ヨチヨチついてくる花梨は➨ 212 00:17:55,675 --> 00:17:58,077 かわいかった> 213 00:18:20,633 --> 00:18:22,802 なにか? 214 00:18:22,802 --> 00:18:24,971 なにかって なに!? 215 00:18:24,971 --> 00:18:28,975 こっちは お姉ちゃんのせいで 援助だって切られて大変なのに。 216 00:18:28,975 --> 00:18:32,645 他人事!? 悪いと思わないの!? 217 00:18:32,645 --> 00:18:35,815 私は なにもしてないわ。 218 00:18:35,815 --> 00:18:39,318 お姉ちゃんが 早く戻ってこないからでしょう! 219 00:18:39,318 --> 00:18:42,488 鬼龍院玲夜には 恋人がいるんだから➨ 220 00:18:42,488 --> 00:18:44,490 不幸になるだけなのに! 221 00:18:44,490 --> 00:18:49,161 そんなのは ただの噂だって 玲夜が言ってくれた。 222 00:18:49,161 --> 00:18:52,665 違う! お姉ちゃんは 騙されてるんだから➨ 223 00:18:52,665 --> 00:18:55,668 戻ってきなよ! 224 00:18:55,668 --> 00:18:57,670 どうして…。 225 00:18:57,670 --> 00:19:02,675 凡人のお姉ちゃんが 鬼の花嫁のはずないんだから! 226 00:19:08,948 --> 00:19:11,617 花梨は どうしてそこまで➨ 227 00:19:11,617 --> 00:19:15,287 私が花嫁であることを 否定するの? 228 00:19:15,287 --> 00:19:19,959 そ… それは お姉ちゃんのためを思って。 229 00:19:19,959 --> 00:19:23,629 つらい思いを してるんじゃないの? 230 00:19:23,629 --> 00:19:27,466 だから余計に 私が許せないんじゃないの? 231 00:19:27,466 --> 00:19:30,302 つらい思い? 232 00:19:30,302 --> 00:19:33,139 私が? 233 00:19:33,139 --> 00:19:37,977 ⸨花梨 お前はそうやって わがままばかり。 234 00:19:37,977 --> 00:19:42,982 援助が必要なの。 柚子に謝りなさい。 235 00:19:42,982 --> 00:19:46,152 (瑶太)花梨 撫子様に逆らえば➨ 236 00:19:46,152 --> 00:19:49,155 妖狐一族の中では生きていけない。 237 00:19:49,155 --> 00:19:51,557 だから今は我慢してくれ⸩ 238 00:19:53,492 --> 00:19:55,494 偉そうに。 239 00:19:55,494 --> 00:19:58,497 お姉ちゃんなんか お父さんにも お母さんにも➨ 240 00:19:58,497 --> 00:20:02,001 愛されない かわいそうな子のくせに。 241 00:20:02,001 --> 00:20:07,006 鬼龍院玲夜に 本当に 愛されていると思っているの!? 242 00:20:07,006 --> 00:20:09,341 そんなわけないのに。 243 00:20:09,341 --> 00:20:12,678 お姉ちゃんを必要とする人なんて いるはずないじゃない! 244 00:20:12,678 --> 00:20:16,348 家族にだって 愛されていないんだから! 245 00:20:16,348 --> 00:20:19,018 《わかっていても➨ 246 00:20:19,018 --> 00:20:22,354 面と向かって突きつけられるのは つらい…》 247 00:20:22,354 --> 00:20:24,690 ⸨花梨を大事にするのは 当然だろう。 248 00:20:24,690 --> 00:20:28,394 花嫁なんだから。 柚子は我慢しなさい⸩ 249 00:20:30,362 --> 00:20:33,532 《柚子:あんな親にでも 愛してほしかった。 250 00:20:33,532 --> 00:20:37,369 淡い期待を抱いては傷ついた》 251 00:20:37,369 --> 00:20:40,706 なに? 返す言葉もないんでしょ? 252 00:20:40,706 --> 00:20:44,710 お姉ちゃんが愛されていないのは 本当のことだから。 253 00:20:44,710 --> 00:20:48,214 そう… 本当のこと。 254 00:20:48,214 --> 00:20:51,217 フッ そうよねぇ? 255 00:20:51,217 --> 00:20:53,552 だけど そんなこと➨ 256 00:20:53,552 --> 00:20:56,055 今はもう どうでもいい。 257 00:20:56,055 --> 00:20:58,557 どうでも!? 258 00:20:58,557 --> 00:21:01,494 《あの日…》 259 00:21:01,494 --> 00:21:03,996 (悲鳴) 260 00:21:03,996 --> 00:21:06,999 《柚子:それまで ずっと耐えて➨ 261 00:21:06,999 --> 00:21:10,302 張り詰めていた糸が ぷつりと切れた》 262 00:21:13,005 --> 00:21:17,343 《けれど 玲夜と出会って➨ 263 00:21:17,343 --> 00:21:22,681 いつの間にか 私は乗り越えていたんだ》 264 00:21:22,681 --> 00:21:26,085 私はもう あなたのことは忘れる。 265 00:21:28,020 --> 00:21:30,689 私の現在にも未来にも➨ 266 00:21:30,689 --> 00:21:34,693 花梨も お父さんも お母さんも いらない。 267 00:21:34,693 --> 00:21:39,098 だって 今が とても幸せなんだもの。 268 00:21:45,204 --> 00:21:47,406 花梨!? 269 00:21:50,709 --> 00:21:53,712 全部 お姉ちゃんのせいよ! 270 00:21:53,712 --> 00:21:56,715 お姉ちゃんが悪いのに! やめて! 271 00:21:59,051 --> 00:22:01,053 落ち着いて! 272 00:22:20,673 --> 00:22:23,175 《えっ!?》