1 00:00:34,001 --> 00:00:37,504 ⚟柚子は鬼の花嫁のまま 絶対に破談などしないよう➡ 2 00:00:37,504 --> 00:00:39,673 うまく家に連れ戻さなきゃ。 3 00:00:39,673 --> 00:00:44,011 (花梨)何よ みんなして お姉ちゃんの話ばかり。 4 00:00:44,011 --> 00:00:46,847 でも…。 5 00:00:46,847 --> 00:00:50,350 きっと あのこと知らないのよね。 6 00:00:50,350 --> 00:00:53,654 ほんと かわいそうなお姉ちゃん。 7 00:02:28,715 --> 00:02:31,885 (瑶太)どうした 花梨。 どうしたじゃない。 8 00:02:31,885 --> 00:02:35,155 いい加減 お姉ちゃんを連れ戻して。 9 00:02:35,155 --> 00:02:41,061 これ以上 私の目の届かない所で 好き勝手されるなんて本当に嫌。 10 00:02:43,330 --> 00:02:45,632 できるよね 瑶太。 11 00:02:48,001 --> 00:02:50,504 今ちょうど➡ 12 00:02:50,504 --> 00:02:54,341 あやかしの一族の 当主たちが集まってる。 13 00:02:54,341 --> 00:02:57,177 年に一度の会合にな。 14 00:02:57,177 --> 00:02:59,846 なら チャンスじゃない。 15 00:02:59,846 --> 00:03:04,017 鬼龍院玲夜も お姉ちゃんから 離れてるってことでしょ? 16 00:03:04,017 --> 00:03:06,319 それはそうだが…。 17 00:03:09,356 --> 00:03:12,025 ((撫子:火傷を 負わせたそうじゃな。 18 00:03:12,025 --> 00:03:14,361 はい。 19 00:03:14,361 --> 00:03:19,199 よりにもよって 鬼龍院の若の花嫁に。 20 00:03:19,199 --> 00:03:23,703 若がその気なら そちの首など とうに落ちておる。 21 00:03:25,872 --> 00:03:28,041 されど 若は➡ 22 00:03:28,041 --> 00:03:32,646 我ら妖狐との無用な争いなど 引き起こさぬ道を選んだ。 23 00:03:32,646 --> 00:03:36,983 フッ 花嫁を守る あやかしの本能より➡ 24 00:03:36,983 --> 00:03:41,154 次の当主として 理性を優先するとは➡ 25 00:03:41,154 --> 00:03:44,658 そちとは えらい違いじゃのう。 26 00:03:44,658 --> 00:03:47,661 心得ておくがよい。 27 00:03:47,661 --> 00:03:51,998 次に何かをしでかせば 庇いようはないとな。 28 00:03:51,998 --> 00:03:54,167 はい。 29 00:03:54,167 --> 00:03:58,839 花嫁を抱える あやかしにとっては 難儀なことであろうが➡ 30 00:03:58,839 --> 00:04:03,844 それもまた 宿命よの)) 31 00:04:03,844 --> 00:04:08,181 《鬼龍院の怒りを買えば 俺はもう…》 32 00:04:08,181 --> 00:04:10,183 お願い。 33 00:04:10,183 --> 00:04:14,187 あの男がいないうちに お姉ちゃんを連れ戻して。 34 00:04:14,187 --> 00:04:16,389 いいでしょ 瑶太。 35 00:04:18,692 --> 00:04:20,694 あぁ。 36 00:04:20,694 --> 00:04:23,597 《花梨の望みは俺が叶える》 37 00:04:31,872 --> 00:04:35,642 ありがとうね 柚子 手伝ってくれて。 38 00:04:35,642 --> 00:04:40,147 (柚子)ううん お洗濯も掃除も なんでもしちゃうよ。 39 00:04:40,147 --> 00:04:45,152 ふふ… よかった ずいぶん元気になったみたい。 40 00:04:45,152 --> 00:04:50,657 うん おばあちゃんのおかげで 気持ちが楽になったの。 41 00:04:50,657 --> 00:04:54,161 ((好きな時は 頬が熱くなる。 42 00:04:54,161 --> 00:04:59,100 そして 愛している時は 胸が熱くなるのよ)) 43 00:04:59,100 --> 00:05:03,837 《今はもう 玲夜を信じられる》 44 00:05:03,837 --> 00:05:06,640 ありがとう おばあちゃん。 45 00:05:13,346 --> 00:05:15,348 おい。 46 00:05:31,965 --> 00:05:33,967 わぁ。 47 00:05:35,969 --> 00:05:38,271 それが妖狐の術? 48 00:05:40,307 --> 00:05:44,477 やるじゃん。 これで 姉に会いに行けるぞ。 49 00:05:44,477 --> 00:05:47,480 うん ありがとう瑶太。 50 00:05:55,989 --> 00:05:57,991 (玄関チャイム) 51 00:05:57,991 --> 00:06:00,594 ん? 私 行ってくる。 52 00:06:02,662 --> 00:06:04,664 は~い。 53 00:06:22,349 --> 00:06:24,351 (柚子)お父さん…。 54 00:06:26,353 --> 00:06:28,355 久しぶりだな。 55 00:06:28,355 --> 00:06:31,358 心配してたのよ 柚子。 56 00:06:31,358 --> 00:06:35,629 (柚子)な… なんで… あ…。 57 00:06:35,629 --> 00:06:38,465 柚子 どなただったの? 58 00:06:38,465 --> 00:06:40,467 あっ…。 あっ! 59 00:06:42,469 --> 00:06:45,138 なにをしにきたんだ お前たち! 60 00:06:45,138 --> 00:06:50,310 人を誘拐犯みたいな目で見るなよ。 息子だろ? 61 00:06:50,310 --> 00:06:53,813 何度連絡しても 柚子に会わせようとしないから➡ 62 00:06:53,813 --> 00:06:55,815 来ただけだ。 63 00:06:55,815 --> 00:06:57,984 会わせるわけがないだろ! 64 00:06:57,984 --> 00:07:00,987 《私と会おうとしてたの? 65 00:07:00,987 --> 00:07:03,323 今さら どうして…》 66 00:07:03,323 --> 00:07:06,826 柚子は俺たちの娘だ。 67 00:07:06,826 --> 00:07:10,497 会うのを邪魔される筋合いはない。 68 00:07:10,497 --> 00:07:13,333 お前たちは もう親じゃない! 69 00:07:13,333 --> 00:07:16,169 養子縁組にサインした その時からな! 70 00:07:16,169 --> 00:07:18,505 あんな紙切れがなんだ。 71 00:07:18,505 --> 00:07:22,509 サインだって 無理やりみたいなものだった。 72 00:07:22,509 --> 00:07:26,513 柚子… あなたは 本当にこのままでいいの? 73 00:07:26,513 --> 00:07:30,350 あぁ 簡単に親を捨てるつもりなのか? 74 00:07:30,350 --> 00:07:32,952 お父さんも お母さんも➡ 75 00:07:32,952 --> 00:07:36,623 柚子のこと 本当に大切に思っているのよ。 76 00:07:36,623 --> 00:07:39,125 聞かなくていいのよ。 77 00:07:39,125 --> 00:07:42,128 《私を… 大切に?》 78 00:07:44,631 --> 00:07:47,300 《そんなこと➡ 79 00:07:47,300 --> 00:07:51,137 あの家では どんなに感じたくても➡ 80 00:07:51,137 --> 00:07:53,340 感じられなかった》 81 00:08:00,647 --> 00:08:03,650 花梨を気にかけることが 多かったのは➡ 82 00:08:03,650 --> 00:08:05,819 申し訳ないと思うわ。 83 00:08:05,819 --> 00:08:09,155 けれど 柚子は お姉ちゃんでしょう? 84 00:08:09,155 --> 00:08:12,659 親に反抗したい年頃なのは 分かるけど➡ 85 00:08:12,659 --> 00:08:16,363 あまり わがままを言って 困らせないで。 86 00:08:18,331 --> 00:08:21,134 《やっぱり何も分かってない》 87 00:08:24,003 --> 00:08:26,005 柚子。 88 00:08:28,341 --> 00:08:31,344 えぇ 帰ってらっしゃい 柚子。 89 00:08:36,950 --> 00:08:40,253 私 ずっと寂しかった。 90 00:08:42,455 --> 00:08:45,625 花梨にばかり目を向けて➡ 91 00:08:45,625 --> 00:08:49,129 私のことなんて 二の次 三の次。 92 00:08:49,129 --> 00:08:53,633 私が つらい想いをしてるなんて 考えもしない。 93 00:08:53,633 --> 00:08:56,636 柚子 聞きなさい。 94 00:08:56,636 --> 00:08:58,972 いつだって➡ 95 00:08:58,972 --> 00:09:01,975 愛情を感じたことなんて なかった! 96 00:09:03,977 --> 00:09:06,980 生きていて一度も➡ 97 00:09:06,980 --> 00:09:09,582 あなたたちからは。 98 00:09:15,655 --> 00:09:17,991 私には玲夜がいる。 99 00:09:17,991 --> 00:09:20,660 うちには帰らない。 100 00:09:20,660 --> 00:09:24,364 お姉ちゃん かわいそう。 101 00:09:30,003 --> 00:09:32,105 花梨。 102 00:09:32,105 --> 00:09:34,607 ほんと かわいそう。 103 00:09:34,607 --> 00:09:38,611 自分が花嫁になって 有頂天になっているんでしょ? 104 00:09:38,611 --> 00:09:41,281 愛されてないとも知らないで。 105 00:09:41,281 --> 00:09:45,618 鬼龍院玲夜には 他に恋人がいるらしいじゃない。 106 00:09:45,618 --> 00:09:48,621 いっつも一緒にいる秘書の人。 107 00:09:53,626 --> 00:09:57,297 ふふっ やだ 知ってたんだ。 108 00:09:57,297 --> 00:10:01,301 なら どうして愛されてるみたいに 強気に出るの? 109 00:10:01,301 --> 00:10:05,972 彼の恋人は秘書の人だって 学校でも みんな知ってるよ? 110 00:10:05,972 --> 00:10:09,476 鬼龍院家は お姉ちゃんが花嫁だから➡ 111 00:10:09,476 --> 00:10:12,312 手元に置いておきたいだけ。 112 00:10:12,312 --> 00:10:15,482 だからさ 帰っておいでよ。 113 00:10:15,482 --> 00:10:18,318 そうよ 柚子。 114 00:10:18,318 --> 00:10:21,321 他人なんかより 身内のほうが信用できるわ。 115 00:10:21,321 --> 00:10:23,656 そうだぞ 帰ってこい。 116 00:10:23,656 --> 00:10:26,993 お前がしたことは怒ってないから。 117 00:10:26,993 --> 00:10:28,995 嫌! 118 00:10:28,995 --> 00:10:32,665 玲夜は あなたたちが 言うような人じゃない。 119 00:10:32,665 --> 00:10:36,503 それに 玲夜が私を どう思っていても関係ない。 120 00:10:36,503 --> 00:10:40,306 お父さんたちの家に帰るなんて 絶対に嫌! 121 00:10:42,342 --> 00:10:46,012 もう決めたの。 玲夜についていくって! 122 00:10:46,012 --> 00:10:50,016 柚子! わがままを言うんじゃない! 123 00:10:53,686 --> 00:10:57,690 おい! やめなさい! 離しなさい! 124 00:10:57,690 --> 00:11:01,528 これは 親と子の問題だ! 125 00:11:01,528 --> 00:11:04,197 あっ! あ~! 126 00:11:04,197 --> 00:11:06,199 おばあちゃん! 127 00:11:06,199 --> 00:11:08,601 おい 大丈夫か! 128 00:11:12,372 --> 00:11:15,708 なんだ 親に対して その目は! 129 00:11:15,708 --> 00:11:18,711 おばあちゃんに 暴力をふるう人なんて➡ 130 00:11:18,711 --> 00:11:21,714 親じゃない! なんだと!? 131 00:11:21,714 --> 00:11:23,883 帰るぞ! 132 00:11:23,883 --> 00:11:26,386 嫌っ! 133 00:11:26,386 --> 00:11:29,722 《おばあちゃん おじいちゃん…。 134 00:11:29,722 --> 00:11:33,326 助けて 玲夜!》 135 00:11:33,326 --> 00:11:36,663 あっ! 136 00:11:36,663 --> 00:11:38,665 うわっ! 137 00:11:40,667 --> 00:11:43,369 (ソウ/アオ)あい。 138 00:11:45,338 --> 00:11:47,340 子鬼ちゃん! 139 00:11:47,340 --> 00:11:50,510 なんだ 貴様ら! 140 00:11:50,510 --> 00:11:53,313 柚子! さあ 帰るんだ! 141 00:11:56,349 --> 00:11:59,519 (ソウ/アオ)や~っ! 142 00:11:59,519 --> 00:12:01,621 うわあっ! 143 00:12:04,524 --> 00:12:06,526 あなた! 144 00:12:06,526 --> 00:12:11,364 なんでこんな小っちゃいのに やられてんのよ~っ! 145 00:12:11,364 --> 00:12:13,366 このっ! 146 00:12:17,370 --> 00:12:21,374 (ソウ/アオ)あい あいあい…。 147 00:12:21,374 --> 00:12:23,376 や~っ! 148 00:12:28,047 --> 00:12:30,049 瑶太。 149 00:12:30,049 --> 00:12:33,653 花梨 ここは引くんだ! は!? 150 00:12:33,653 --> 00:12:37,323 あいつらは鬼龍院の使役獣だ。 見た目より だいぶ手強い。 151 00:12:37,323 --> 00:12:39,325 それに派手にやりあってたら➡ 152 00:12:39,325 --> 00:12:41,995 護衛にかけた幻惑も解けてしまう。 153 00:12:41,995 --> 00:12:43,997 くっ。 154 00:12:51,004 --> 00:12:54,340 あなた 歩ける? くそっ。 155 00:12:54,340 --> 00:12:57,343 これで終わりじゃないから! 156 00:13:04,517 --> 00:13:07,353 おばあちゃん大丈夫!? 157 00:13:07,353 --> 00:13:10,857 えぇ ちょっとぶつけただけ。 158 00:13:10,857 --> 00:13:14,027 私を助けようとしたせいで…。 159 00:13:14,027 --> 00:13:17,530 ごめんなさい。 いいのよ柚子。 160 00:13:17,530 --> 00:13:21,034 私のほうこそ バカ息子が ひどいことして➡ 161 00:13:21,034 --> 00:13:23,036 ごめんね。 162 00:13:23,036 --> 00:13:26,039 そうだよ お前が無事で何よりだ。 163 00:13:28,041 --> 00:13:31,377 おじいちゃん… おばあちゃん…。 164 00:13:31,377 --> 00:13:34,080 よかった。 165 00:13:37,317 --> 00:13:40,653 子鬼ちゃんたちは お手柄だったわよ。 166 00:13:40,653 --> 00:13:44,057 すごい必殺技があるんだな。 167 00:13:45,992 --> 00:13:48,828 (ソウ/アオ)あい…。 168 00:13:48,828 --> 00:13:52,031 ははっ 気にするな! 169 00:14:08,681 --> 00:14:10,683 (高道)玲夜様。 170 00:14:12,685 --> 00:14:15,521 言い忘れておりましたが➡ 171 00:14:15,521 --> 00:14:20,026 祖父母の家にいる柚子様に 桜子が会いに行ったようです。 172 00:14:20,026 --> 00:14:23,196 (玲夜)桜子が? なんのために。 173 00:14:23,196 --> 00:14:25,198 そこまでは。 174 00:14:25,198 --> 00:14:29,035 年も近いですし 挨拶に行っただけかと。 175 00:14:29,035 --> 00:14:32,472 《柚子を送っていった時に 感じた気配は➡ 176 00:14:32,472 --> 00:14:34,974 やはり桜子か…》 177 00:14:34,974 --> 00:14:38,811 まあいい。 桜子なら問題は起こさないだろう。 178 00:14:38,811 --> 00:14:40,813 えぇ。 179 00:14:40,813 --> 00:14:43,316 📱(バイブ音) 180 00:14:43,316 --> 00:14:45,318 どうした。 181 00:14:45,318 --> 00:14:47,320 なに!? 182 00:14:50,323 --> 00:14:54,160 玲夜様 少々問題が。 183 00:14:54,160 --> 00:14:58,164 柚子様に 元の家族が接触したようです。 184 00:15:00,166 --> 00:15:03,836 柚子は! ご… ご無事とのことです。 185 00:15:03,836 --> 00:15:06,339 子鬼が撃退したようで。 186 00:15:06,339 --> 00:15:08,508 申し訳ありません。 187 00:15:08,508 --> 00:15:12,512 ご指示どおり 護衛も強化していたのですが。 188 00:15:12,512 --> 00:15:16,349 ことが終わるまで 誰も気づかなかったようです。 189 00:15:16,349 --> 00:15:20,686 恐らくですが 幻惑が使われたかと。 190 00:15:20,686 --> 00:15:23,356 幻惑… なるほど。 191 00:15:23,356 --> 00:15:27,360 せっかく警告で 終わらせてやったというのに。 192 00:15:29,362 --> 00:15:32,298 妖狐の当主に面会の要請を。 193 00:15:32,298 --> 00:15:34,300 はっ。 194 00:15:38,638 --> 00:15:43,042 《この俺と 敵対するということか》 195 00:15:56,989 --> 00:16:00,660 あり得ない… 許さない! 196 00:16:00,660 --> 00:16:02,995 花梨。 197 00:16:02,995 --> 00:16:04,997 📱 198 00:16:04,997 --> 00:16:08,000 なによ うるさいな! 📱 199 00:16:08,000 --> 00:16:10,336 はい。 200 00:16:10,336 --> 00:16:12,638 すぐに来い? 201 00:16:15,007 --> 00:16:18,010 はい 分かりました。 202 00:16:18,010 --> 00:16:20,012 どうしたのよ? 203 00:16:22,014 --> 00:16:25,685 本家から 呼び出しを受けた。 204 00:16:25,685 --> 00:16:31,591 鬼龍院の… 鬼龍院の怒りを買ったんだ。 205 00:16:46,639 --> 00:16:51,043 (撫子)若のほうから 会いたいと切望されるとは。 206 00:16:52,979 --> 00:16:55,815 ほんに嬉しいこと。 207 00:16:55,815 --> 00:17:00,486 <高道:狐雪撫子 妖狐一族の当主。 208 00:17:00,486 --> 00:17:03,656 九尾のきつねの あやかしである。 209 00:17:03,656 --> 00:17:06,993 玲夜様に次ぐ霊力の持ち主で➡ 210 00:17:06,993 --> 00:17:10,496 礼を失するわけには いかない相手だ> 211 00:17:12,999 --> 00:17:16,602 あまり楽しい話では ないようじゃの。 212 00:17:18,671 --> 00:17:23,342 その男を呼んでいるということは 理由を話すまでもないようだが➡ 213 00:17:23,342 --> 00:17:25,845 一応 聞いておこう。 214 00:17:25,845 --> 00:17:31,150 俺の花嫁に害虫を近づける 手助けをしたのは お前か? 215 00:17:33,619 --> 00:17:36,289 ほんに すまなかったのう。 216 00:17:36,289 --> 00:17:41,294 若の言うように この愚か者は 自らの花嫁に乞われ➡ 217 00:17:41,294 --> 00:17:44,797 そちらの護衛の目を だまくらかしたそうじゃ。 218 00:17:44,797 --> 00:17:48,301 瑶太 言うことはないのかえ? 219 00:17:50,303 --> 00:17:52,471 俺はただ➡ 220 00:17:52,471 --> 00:17:55,641 花梨の願いを叶えたくて。 221 00:17:55,641 --> 00:17:58,978 それで 手引きをしたというのかえ? 222 00:17:58,978 --> 00:18:01,814 鬼の目をだますほどの術じゃ。 223 00:18:01,814 --> 00:18:05,484 お前ひとりの霊力では 無理じゃろうて。 224 00:18:05,484 --> 00:18:08,321 家の者も使ったか? 225 00:18:08,321 --> 00:18:10,323 はい。 226 00:18:10,323 --> 00:18:15,328 若の花嫁が そちの花嫁と家族に どういう扱いを受けていたか➡ 227 00:18:15,328 --> 00:18:18,664 知らぬとは言わせぬ。 それは…。 228 00:18:18,664 --> 00:18:21,667 《こいつには一度チャンスを与えた。 229 00:18:21,667 --> 00:18:26,005 普通なら その上で 鬼に逆らおうとなどしない。 230 00:18:26,005 --> 00:18:28,174 だが俺は➡ 231 00:18:28,174 --> 00:18:32,278 花嫁を持つ あやかしの本能を 甘く見ていた。 232 00:18:32,278 --> 00:18:34,447 俺の怠慢だ。 233 00:18:34,447 --> 00:18:39,118 きっと今頃 柚子は 不安で悲しんでいるだろう。 234 00:18:39,118 --> 00:18:41,954 もう何の心配もさせない。 235 00:18:41,954 --> 00:18:44,957 ここで後始末をつける》 236 00:18:44,957 --> 00:18:49,462 花梨が… 花梨が願ったんです。 237 00:18:49,462 --> 00:18:52,465 俺は拒否することができなかった。 238 00:18:52,465 --> 00:18:55,634 鬼と いさかいを 起こすかもしれないことが➡ 239 00:18:55,634 --> 00:18:59,138 分かっていても。 ハァ…。 240 00:18:59,138 --> 00:19:02,641 ほんに 花嫁を得た あやかしというものは➡ 241 00:19:02,641 --> 00:19:04,977 難儀なものよのう。 242 00:19:04,977 --> 00:19:08,814 花嫁という存在は 時に あやかしを惑わせる。 243 00:19:08,814 --> 00:19:13,652 妾から見れば 花嫁とはまるで 呪いのようじゃ。 244 00:19:13,652 --> 00:19:16,355 そうは思わんか。 245 00:19:22,328 --> 00:19:24,997 この感情が呪いというなら➡ 246 00:19:24,997 --> 00:19:27,299 甘んじて受け入れよう。 247 00:19:29,668 --> 00:19:32,605 《俺は鬼龍院の次期当主として➡ 248 00:19:32,605 --> 00:19:36,442 なんの執着もなく ただ生きてきた。 249 00:19:36,442 --> 00:19:41,280 心に開いた空虚な穴を 絶えず感じてきた。 250 00:19:41,280 --> 00:19:45,451 あの日 柚子に会うまでは…。 251 00:19:45,451 --> 00:19:49,121 初めて柚子を抱きしめた時➡ 252 00:19:49,121 --> 00:19:52,958 俺の中に新しい感情が芽吹いた。 253 00:19:52,958 --> 00:19:56,796 誰かを 愛しむということ。 254 00:19:56,796 --> 00:20:00,466 柚子は 俺の空虚な穴を埋め➡ 255 00:20:00,466 --> 00:20:03,469 日々に色をもたらしてくれた》 256 00:20:03,469 --> 00:20:07,973 今の俺は 愚かな男にも成り下がる。 257 00:20:07,973 --> 00:20:10,309 ほほほっ。 258 00:20:10,309 --> 00:20:15,648 呪いを喜びと受け入れるか。 さすがは若。 259 00:20:15,648 --> 00:20:20,486 器の大きさを見習うべきじゃのう。 260 00:20:20,486 --> 00:20:23,322 呪いは呪いと受け入れる。 261 00:20:23,322 --> 00:20:26,659 だが俺は 理性を捨てたわけではない。 262 00:20:26,659 --> 00:20:29,829 この男とは違ってな。 263 00:20:29,829 --> 00:20:32,665 次期当主である俺の花嫁に➡ 264 00:20:32,665 --> 00:20:35,835 妖狐の一族が 不利益を与えようとした。 265 00:20:35,835 --> 00:20:38,637 これは鬼に対する叛意である。 266 00:20:43,342 --> 00:20:46,846 そうじゃのう。 さすがに今回のことは➡ 267 00:20:46,846 --> 00:20:49,348 妾からも謝罪しよう。 268 00:20:53,018 --> 00:20:55,354 謝罪は受け入れる。 269 00:20:55,354 --> 00:20:58,357 だが それだけで済ますおつもりか? 270 00:21:01,527 --> 00:21:04,697 瑶太。 はい。 271 00:21:04,697 --> 00:21:09,101 お前と花嫁 その両親には 罰を与える。 272 00:21:11,036 --> 00:21:15,708 現在 花嫁の家に行っている 援助は停止。 273 00:21:15,708 --> 00:21:20,880 花嫁は両親から離し 狐月の家で監視すること。 274 00:21:20,880 --> 00:21:23,716 それだけではないぞえ。 275 00:21:23,716 --> 00:21:28,721 次に若の花嫁に対して 危害を加えた場合➡ 276 00:21:28,721 --> 00:21:33,159 そちの花嫁は両親と共に 遠い地へ送られ➡ 277 00:21:33,159 --> 00:21:36,662 接触することは二度と叶わぬ。 278 00:21:36,662 --> 00:21:38,831 そんな…。 279 00:21:38,831 --> 00:21:44,003 花嫁のままでいられるかは そちたちの行い次第じゃ。 280 00:21:44,003 --> 00:21:48,507 妾は一度口にした言葉を 曲げることはない。 281 00:21:53,512 --> 00:21:56,348 若よ これでいかがか? 282 00:21:56,348 --> 00:22:01,020 《柚子を思えば この程度では甘い。 283 00:22:01,020 --> 00:22:04,690 だが 妖狐当主の顔を立てるためにも➡ 284 00:22:04,690 --> 00:22:07,026 ここらが落としどころか》 285 00:22:07,026 --> 00:22:09,028 分かった。 286 00:22:09,028 --> 00:22:12,531 二度と あの小娘を柚子に近づけるな。 287 00:22:12,531 --> 00:22:14,533 はい。 288 00:22:18,537 --> 00:22:23,542 そうそう 若を骨抜きにした花嫁が 見とうなった。 289 00:22:23,542 --> 00:22:27,379 酒宴の最終日には 連れてくるといいえ。 290 00:22:27,379 --> 00:22:30,216 もともと そのつもりだ。 291 00:22:30,216 --> 00:22:32,651 それはよかった。 292 00:22:32,651 --> 00:22:36,488 瑶太も 毎年 花嫁を連れてくるでのう。 293 00:22:36,488 --> 00:22:39,325 なんのつもりだ。 294 00:22:39,325 --> 00:22:45,030 瑶太が花嫁を抑えられるのか ちょっとした試験だ。 295 00:22:46,999 --> 00:22:50,502 妾は 楽しいことが好きなのじゃ。