1 00:00:42,209 --> 00:00:45,379 (柚子)あぁ… 緊張しちゃうな。 2 00:00:45,379 --> 00:00:47,547 (雪乃)当然ですわ。 3 00:00:47,547 --> 00:00:51,718 玲夜様のご両親に 初めて会われるんですもの。 4 00:00:51,718 --> 00:00:54,554 雪乃さんは 玲夜のご両親に➡ 5 00:00:54,554 --> 00:00:57,224 お会いしたことが あるんですよね? 6 00:00:57,224 --> 00:01:00,227 えぇ。 本家で働いていましたから。 7 00:01:00,227 --> 00:01:02,729 どんな方なんですか? 8 00:01:02,729 --> 00:01:07,067 私 心配なんです。 もし 嫌われたら…。 9 00:01:07,067 --> 00:01:10,070 花嫁として 認めてもらえなかったら➡ 10 00:01:10,070 --> 00:01:13,740 どうしようって。 ふふっ 大丈夫です。 11 00:01:13,740 --> 00:01:18,245 むしろ かわいがられて 撫でくり回されると思いますよ。 12 00:01:18,245 --> 00:01:20,747 ホ… ホントですか? 13 00:01:24,251 --> 00:01:27,421 (ソウ/アオ)あいあい~! 14 00:01:27,421 --> 00:01:30,090 わっ! 15 00:01:30,090 --> 00:01:34,027 《なんだか 私じゃないみたい》 16 00:01:34,027 --> 00:01:38,198 お綺麗ですわ。 とってもお似合いです。 17 00:01:38,198 --> 00:01:41,034 あ… ありがとうございます。 18 00:01:41,034 --> 00:01:43,036 (玲夜)柚子。 19 00:01:51,044 --> 00:01:53,547 (玲夜)支度が整ったようだな。 20 00:01:53,547 --> 00:01:55,549 玲夜。 21 00:01:55,549 --> 00:01:57,718 あ… あの➡ 22 00:01:57,718 --> 00:02:01,221 素敵な振り袖を ありがとう。 23 00:02:01,221 --> 00:02:06,226 私 こういうの初めてで… どうかな? 24 00:02:09,730 --> 00:02:12,399 綺麗だ。 25 00:02:12,399 --> 00:02:16,803 誰にも見せないように 閉じ込めておきたいくらいに。 26 00:02:18,739 --> 00:02:23,410 《玲夜の甘い言葉が 今は自然に受け入れられる。 27 00:02:23,410 --> 00:02:26,747 それはきっと 想いを伝えて➡ 28 00:02:26,747 --> 00:02:29,750 玲夜を好きだと認めたから》 29 00:04:11,051 --> 00:04:14,721 なんだか空気が澄んでる気がする。 30 00:04:14,721 --> 00:04:18,391 外から隔絶されているから そう感じるんだろう。 31 00:04:18,391 --> 00:04:21,394 ここには それぞれの家の当主によって➡ 32 00:04:21,394 --> 00:04:25,398 結界が張られているからな。 そうなんだ。 33 00:04:25,398 --> 00:04:29,402 館に辿り着けるのは 招待された者のみ。 34 00:04:29,402 --> 00:04:34,174 無断で入ろうとすれば この深い森で彷徨うことになる。 35 00:04:34,174 --> 00:04:36,510 永遠にな。 36 00:04:36,510 --> 00:04:40,013 《何気に怖いことを言っている》 37 00:05:02,369 --> 00:05:05,705 《柚子:ここに玲夜の両親がいる。 38 00:05:05,705 --> 00:05:10,210 認めてもらえるだろうか? こんな私が…》 39 00:05:12,546 --> 00:05:14,548 入ろう。 40 00:05:20,387 --> 00:05:23,390 わぁ! 41 00:05:28,562 --> 00:05:30,564 こっちだ。 42 00:05:41,341 --> 00:05:43,343 騒がしいな。 43 00:05:46,012 --> 00:05:48,181 えっ? 44 00:05:48,181 --> 00:05:51,184 さっきから なんの音もしないよね? 45 00:05:51,184 --> 00:05:53,186 誰もいないし。 46 00:05:53,186 --> 00:05:55,689 人間には分からないだろうな。 47 00:05:55,689 --> 00:05:59,526 1階の奥の大広間に 大勢が集まっている。 48 00:05:59,526 --> 00:06:02,362 だいぶ盛り上がっているようだ。 49 00:06:02,362 --> 00:06:05,198 大勢が? 大丈夫だ。 50 00:06:05,198 --> 00:06:07,701 それより問題なのは…。 51 00:06:10,870 --> 00:06:14,040 いや なんでもない。 52 00:06:14,040 --> 00:06:16,710 そこまで言ったなら言ってよ。 53 00:06:16,710 --> 00:06:19,379 不安になっちゃうから。 54 00:06:19,379 --> 00:06:24,050 俺のそばを離れるな。 何も心配はいらない。 55 00:06:24,050 --> 00:06:26,052 分かった。 56 00:06:31,825 --> 00:06:35,495 《ここに 玲夜のご両親が…。 57 00:06:35,495 --> 00:06:38,331 どんな人なんだろう?》 58 00:06:38,331 --> 00:06:40,333 緊張しなくていい。 59 00:06:40,333 --> 00:06:43,336 そんなこと すぐに吹っ飛ぶだろうからな。 60 00:06:43,336 --> 00:06:45,739 それ どういう意味? 61 00:06:55,015 --> 00:06:58,018 は はじめまして! 私…。 62 00:06:58,018 --> 00:07:01,021 (沙良)きゃあ~! 63 00:07:01,021 --> 00:07:03,690 えっ。 あなたが柚子ちゃんね! 64 00:07:03,690 --> 00:07:07,694 や~ん! もうずっと 会いたいと思ってたのよぉ~! 65 00:07:07,694 --> 00:07:10,196 あ… あの…。 66 00:07:10,196 --> 00:07:14,000 (千夜)沙良ちゃん 僕も僕もっ。 えぇ…。 67 00:07:16,536 --> 00:07:20,373 父さん 母さん 柚子が驚いています。 68 00:07:20,373 --> 00:07:25,045 (2人)え~? 《父さん 母さん?》 69 00:07:25,045 --> 00:07:29,549 もうちょっといいじゃない。 僕 まだ抱っこしてないのにぃ! 70 00:07:29,549 --> 00:07:34,487 《って この2人が玲夜のご両親!? 71 00:07:34,487 --> 00:07:38,325 もっと 厳格な人なんじゃないの!?》 72 00:07:38,325 --> 00:07:40,994 あの この方たちが➡ 73 00:07:40,994 --> 00:07:43,663 玲夜のご両親… で 合ってる? 74 00:07:43,663 --> 00:07:47,500 残念ながら 血の繋がった実の両親だ。 75 00:07:47,500 --> 00:07:50,003 残念なんて。 ひど~い! 76 00:07:50,003 --> 00:07:53,340 玲夜くんの父親の千夜で~す。 77 00:07:53,340 --> 00:07:55,508 母親の沙良で~す。 78 00:07:55,508 --> 00:07:57,510 ゆ… 柚子です。 79 00:07:57,510 --> 00:08:00,513 ほら 緊張は吹っ飛んだだろう? 80 00:08:00,513 --> 00:08:02,849 それは確かに。 81 00:08:02,849 --> 00:08:06,019 玲夜さんには たくさんお世話になっています。 82 00:08:06,019 --> 00:08:08,688 お二人にお会いできて嬉しいです。 83 00:08:08,688 --> 00:08:10,690 よろしくお願いします。 84 00:08:18,198 --> 00:08:20,200 こちらこそ よろしく。 85 00:08:20,200 --> 00:08:22,702 よろしくね 柚子ちゃん。 86 00:08:22,702 --> 00:08:25,038 はい! 87 00:08:25,038 --> 00:08:28,041 (柚子)わぁ! (千夜)柚子ちゃんが来るから➡ 88 00:08:28,041 --> 00:08:31,044 張り切って お菓子を用意したんだよぉ! 89 00:08:31,044 --> 00:08:34,147 (沙良)柚子ちゃんは 洋菓子派? 和菓子派? 90 00:08:34,147 --> 00:08:38,151 あ…。 どうした? 91 00:08:38,151 --> 00:08:40,487 ご両親に会うのに➡ 92 00:08:40,487 --> 00:08:44,157 手土産持ってくるの忘れちゃった。 どうしよう…。 93 00:08:44,157 --> 00:08:47,994 あらあら そんなこと 気にしなくていいのよ。 94 00:08:47,994 --> 00:08:51,164 そうそう これ一緒に食べればいいよ~。 95 00:08:51,164 --> 00:08:55,168 いいんだ柚子 気にする必要はない。 96 00:09:01,508 --> 00:09:03,510 何ですか。 97 00:09:03,510 --> 00:09:07,347 あぁ ごめんね。 ちょっと驚いちゃっただけ。 98 00:09:07,347 --> 00:09:11,751 うん 玲夜くんも そんなに 優しい顔ができたんだねぇ。 99 00:09:15,021 --> 00:09:18,358 玲夜くんは優しくしてくれてる? 100 00:09:18,358 --> 00:09:21,528 は… はい。 へぇ! 101 00:09:21,528 --> 00:09:25,532 柚子ちゃんの前では よく笑うの? はい。 102 00:09:25,532 --> 00:09:27,534 (千夜/沙良)へぇ~! 103 00:09:27,534 --> 00:09:29,702 (沙良)2人のこと もっともっと聞かせてぇ~! 104 00:09:29,702 --> 00:09:31,971 (千夜)うん うん。 (柚子)えっと…。 105 00:09:31,971 --> 00:09:35,175 (玲夜)父さん 母さん 落ち着いてください。 106 00:09:45,151 --> 00:09:48,655 くそっ! どこだ 柚子たちは。 107 00:09:48,655 --> 00:09:54,327 もうずっと 同じ所を グルグル回ってる気がするんだけど。 108 00:09:54,327 --> 00:09:57,497 このあたりのはずなんだ。 109 00:09:57,497 --> 00:10:00,667 会場を見つけ出して 柚子に頼めば➡ 110 00:10:00,667 --> 00:10:03,670 きっと 鬼龍院から援助を引き出せる。 111 00:10:03,670 --> 00:10:07,340 えぇ 柚子は花梨とは違う。 112 00:10:07,340 --> 00:10:11,344 私たちの言うことには 逆らわないものね。 113 00:10:14,681 --> 00:10:18,518 さてと そろそろ行かないと怒られるね。 114 00:10:18,518 --> 00:10:21,354 今年の宴も終わりだ。 115 00:10:21,354 --> 00:10:24,757 みんなに 柚子ちゃんを紹介しに行こうか。 116 00:10:36,202 --> 00:10:39,038 千夜様…。 117 00:10:39,038 --> 00:10:41,040 へぇ。 118 00:10:41,040 --> 00:10:45,712 どうやら 狐月の花嫁から 話を聞いた両親が➡ 119 00:10:45,712 --> 00:10:48,715 無断で敷地内に侵入したようだよ。 120 00:10:48,715 --> 00:10:51,551 えっ? 121 00:10:51,551 --> 00:10:55,221 (柚子)お父さんと お母さんが? 122 00:10:55,221 --> 00:10:59,726 《もしかして 私に会いに? でも…》 123 00:10:59,726 --> 00:11:02,061 玲夜 言ってたよね。 124 00:11:02,061 --> 00:11:06,733 無断で入れば 永遠に彷徨うことになるって。 125 00:11:06,733 --> 00:11:09,068 大丈夫だよ 柚子ちゃん。 126 00:11:09,068 --> 00:11:13,573 そのうち 誰かに回収してもらうから。 127 00:11:13,573 --> 00:11:18,578 まぁ 宴が終わるまでは お仕置きも兼ねて放置かなぁ。 128 00:11:18,578 --> 00:11:23,249 きっと最後の悪あがきで 柚子に助けを求めに来たのだろう。 129 00:11:23,249 --> 00:11:26,252 狐月からの援助を切られたからな。 130 00:11:26,252 --> 00:11:30,590 えっ そうなの? 花梨は狐月の花嫁なのに? 131 00:11:30,590 --> 00:11:33,526 狐の当主が決めたことだ。 132 00:11:33,526 --> 00:11:36,029 狐の力を使い➡ 133 00:11:36,029 --> 00:11:39,866 柚子に接触してきたことの 罰としてな。 134 00:11:39,866 --> 00:11:44,871 更に両親は 近々 遠くの地へ送られる。 135 00:11:44,871 --> 00:11:47,373 もう柚子と会うこともない。 136 00:11:47,373 --> 00:11:51,211 そんな大ごとになってたんだ。 137 00:11:51,211 --> 00:11:54,714 俺の花嫁に 手を出すということは➡ 138 00:11:54,714 --> 00:11:58,051 鬼龍院に 喧嘩を売るということだからな。 139 00:11:58,051 --> 00:12:00,887 この宴が終わったあとも➡ 140 00:12:00,887 --> 00:12:04,290 妹が花嫁でいられるといいけどね。 141 00:12:07,727 --> 00:12:10,230 どういう意味? 142 00:12:10,230 --> 00:12:12,231 行くぞ。 143 00:12:24,744 --> 00:12:27,747 じゃあ僕と交代ね。 えっ? えっ? 144 00:12:27,747 --> 00:12:30,750 さあさあ。 145 00:12:30,750 --> 00:12:34,187 レッツゴー! 146 00:12:34,187 --> 00:12:36,189 (あやかしたち)当主様! 147 00:12:36,189 --> 00:12:39,292 ようこそ おいでくださいました! 148 00:12:41,694 --> 00:12:44,197 《わぁ! 149 00:12:44,197 --> 00:12:48,301 やっぱり あやかしのトップに立つ人なんだ》 150 00:12:52,372 --> 00:12:55,208 当主様 こちらが噂の? 151 00:12:55,208 --> 00:12:58,544 あぁ 僕の未来の娘だよ。 152 00:12:58,544 --> 00:13:02,348 ええっ? 若様に 花嫁様が見つかったのですか? 153 00:13:21,734 --> 00:13:23,903 疲れたか? 154 00:13:23,903 --> 00:13:26,406 だ… 大丈夫。 155 00:13:26,406 --> 00:13:30,410 (ソウ/アオ)あいあい~! ふふ ありがとうね。 156 00:13:34,347 --> 00:13:38,518 だけど どうして 玲夜と一緒じゃなかったの? 157 00:13:38,518 --> 00:13:41,521 当主である父から紹介すれば➡ 158 00:13:41,521 --> 00:13:46,526 鬼龍院が認めている花嫁だと より強く知らしめられる。 159 00:13:46,526 --> 00:13:49,195 柚子を守ることにつながるんだ。 160 00:13:49,195 --> 00:13:51,798 そのためだったんだ。 161 00:14:00,039 --> 00:14:02,875 どうして ここに…。 162 00:14:02,875 --> 00:14:06,379 狐月は あやかしの中でも上位の家だ。 163 00:14:06,379 --> 00:14:09,716 花嫁を伴って 会合に参加していても➡ 164 00:14:09,716 --> 00:14:11,718 おかしくはない。 165 00:14:11,718 --> 00:14:14,053 そっか。 166 00:14:14,053 --> 00:14:16,889 なにか食べるか? 167 00:14:16,889 --> 00:14:19,092 (柚子)うん。 168 00:14:29,569 --> 00:14:34,006 《もう花梨は 妹じゃなくなってしまった。 169 00:14:34,006 --> 00:14:38,010 私たちの行く道が 重なることはない》 170 00:14:45,518 --> 00:14:48,354 (ソウ/アオ)あ~い あ~い。 171 00:14:48,354 --> 00:14:53,025 (ざわめき) 172 00:14:53,025 --> 00:14:56,329 なに? あぁ。 173 00:15:00,700 --> 00:15:03,302 (玲夜)狐の当主だ。 174 00:15:06,205 --> 00:15:08,708 うわぁ 綺麗! 175 00:15:08,708 --> 00:15:14,714 (玲夜)狐雪撫子。 九尾の狐で 父さんより年上だ。 176 00:15:14,714 --> 00:15:17,016 えっ そんなに? 177 00:15:21,387 --> 00:15:24,557 って なんかこっち来てる? 178 00:15:24,557 --> 00:15:26,759 そうだな。 179 00:15:35,668 --> 00:15:41,007 (撫子)ほほほっ かわいらしい花嫁じゃのう 若よ。 180 00:15:41,007 --> 00:15:45,678 他人に言われずとも 分かりきったことだ。 181 00:15:45,678 --> 00:15:48,681 メロメロじゃのう ほほほっ。 182 00:15:48,681 --> 00:15:51,350 撫子じゃ。 183 00:15:51,350 --> 00:15:55,054 東雲柚子です。 よろしくお願いします! 184 00:15:58,357 --> 00:16:03,196 そちには 我が一族の者が無礼をした。 185 00:16:03,196 --> 00:16:05,298 許してたもれ。 186 00:16:09,702 --> 00:16:12,705 あっ いえ 大したことはなかったので➡ 187 00:16:12,705 --> 00:16:15,007 気にしないでください。 188 00:16:18,711 --> 00:16:21,714 そちは優しい子じゃの。 189 00:16:21,714 --> 00:16:24,050 あれの花嫁も➡ 190 00:16:24,050 --> 00:16:28,254 これくらいの器の大きさがあれば よかったのじゃが。 191 00:16:33,326 --> 00:16:39,165 まあよい 若の花嫁を 一目見られてよかった。 192 00:16:39,165 --> 00:16:41,267 ではな。 193 00:16:45,171 --> 00:16:48,508 き… 緊張した。 194 00:16:48,508 --> 00:16:51,510 まあ 彼女は あやかしの中で➡ 195 00:16:51,510 --> 00:16:54,680 父さんの次に発言力があるからな。 196 00:16:54,680 --> 00:16:57,016 そんなにすごいの。 197 00:16:57,016 --> 00:16:59,519 柚子は気に入られたようだな。 198 00:16:59,519 --> 00:17:01,854 そうなの… かな。 199 00:17:01,854 --> 00:17:05,358 さあ 改めて ゆっくりするといい。 200 00:17:05,358 --> 00:17:10,029 あっ 私 ちょっとお手洗いに行ってくる。 201 00:17:10,029 --> 00:17:14,734 一緒に行くか? ひ… ひとりで大丈夫。 202 00:17:17,036 --> 00:17:19,038 (ソウ/アオ)あいあい? 203 00:17:28,047 --> 00:17:30,049 《早く戻ろ》 204 00:17:45,665 --> 00:17:47,967 花梨…。 205 00:17:50,002 --> 00:17:53,339 <花梨が生まれた時の記憶はない。 206 00:17:53,339 --> 00:17:56,842 私は まだ小さかったから> 207 00:17:56,842 --> 00:17:59,745 ((小さい)) 208 00:18:08,688 --> 00:18:14,694 <物心がついた時には 家は花梨を中心に回っていた。 209 00:18:14,694 --> 00:18:18,364 私だって もっと甘えたかったのに➡ 210 00:18:18,364 --> 00:18:22,034 小さい妹が ずっと羨ましかった。 211 00:18:22,034 --> 00:18:27,373 だけど いつも私の後ろを ヨチヨチついてくる花梨は➡ 212 00:18:27,373 --> 00:18:29,775 かわいかった> 213 00:18:52,331 --> 00:18:54,500 なにか? 214 00:18:54,500 --> 00:18:56,669 なにかって なに!? 215 00:18:56,669 --> 00:19:00,673 こっちは お姉ちゃんのせいで 援助だって切られて大変なのに。 216 00:19:00,673 --> 00:19:04,343 他人事!? 悪いと思わないの!? 217 00:19:04,343 --> 00:19:07,513 私は なにもしてないわ。 218 00:19:07,513 --> 00:19:11,017 お姉ちゃんが 早く戻ってこないからでしょう! 219 00:19:11,017 --> 00:19:14,186 鬼龍院玲夜には 恋人がいるんだから➡ 220 00:19:14,186 --> 00:19:16,188 不幸になるだけなのに! 221 00:19:16,188 --> 00:19:20,860 そんなのは ただの噂だって 玲夜が言ってくれた。 222 00:19:20,860 --> 00:19:24,363 違う! お姉ちゃんは 騙されてるんだから➡ 223 00:19:24,363 --> 00:19:27,366 戻ってきなよ! 224 00:19:27,366 --> 00:19:29,368 どうして…。 225 00:19:29,368 --> 00:19:34,373 凡人のお姉ちゃんが 鬼の花嫁のはずないんだから! 226 00:19:40,646 --> 00:19:43,315 花梨は どうしてそこまで➡ 227 00:19:43,315 --> 00:19:46,986 私が花嫁であることを 否定するの? 228 00:19:46,986 --> 00:19:51,657 そ… それは お姉ちゃんのためを思って。 229 00:19:51,657 --> 00:19:55,327 つらい思いを してるんじゃないの? 230 00:19:55,327 --> 00:19:59,165 だから余計に 私が許せないんじゃないの? 231 00:19:59,165 --> 00:20:02,001 つらい思い? 232 00:20:02,001 --> 00:20:04,837 私が? 233 00:20:04,837 --> 00:20:09,675 ((花梨 お前はそうやって わがままばかり。 234 00:20:09,675 --> 00:20:14,680 援助が必要なの。 柚子に謝りなさい。 235 00:20:14,680 --> 00:20:17,850 (瑶太)花梨 撫子様に逆らえば➡ 236 00:20:17,850 --> 00:20:20,853 妖狐一族の中では生きていけない。 237 00:20:20,853 --> 00:20:23,255 だから今は我慢してくれ)) 238 00:20:25,191 --> 00:20:27,193 偉そうに。 239 00:20:27,193 --> 00:20:30,196 お姉ちゃんなんか お父さんにも お母さんにも➡ 240 00:20:30,196 --> 00:20:33,699 愛されない かわいそうな子のくせに。 241 00:20:33,699 --> 00:20:38,704 鬼龍院玲夜に 本当に 愛されていると思っているの!? 242 00:20:38,704 --> 00:20:41,040 そんなわけないのに。 243 00:20:41,040 --> 00:20:44,376 お姉ちゃんを必要とする人なんて いるはずないじゃない! 244 00:20:44,376 --> 00:20:48,047 家族にだって 愛されていないんだから! 245 00:20:48,047 --> 00:20:50,716 《わかっていても➡ 246 00:20:50,716 --> 00:20:54,053 面と向かって突きつけられるのは つらい…》 247 00:20:54,053 --> 00:20:56,388 ((花梨を大事にするのは 当然だろう。 248 00:20:56,388 --> 00:21:00,092 花嫁なんだから。 柚子は我慢しなさい)) 249 00:21:02,061 --> 00:21:05,231 《柚子:あんな親にでも 愛してほしかった。 250 00:21:05,231 --> 00:21:09,068 淡い期待を抱いては傷ついた》 251 00:21:09,068 --> 00:21:12,404 なに? 返す言葉もないんでしょ? 252 00:21:12,404 --> 00:21:16,408 お姉ちゃんが愛されていないのは 本当のことだから。 253 00:21:16,408 --> 00:21:19,912 そう… 本当のこと。 254 00:21:19,912 --> 00:21:22,915 フッ そうよねぇ? 255 00:21:22,915 --> 00:21:25,251 だけど そんなこと➡ 256 00:21:25,251 --> 00:21:27,753 今はもう どうでもいい。 257 00:21:27,753 --> 00:21:30,256 どうでも!? 258 00:21:30,256 --> 00:21:33,192 《あの日…》 259 00:21:33,192 --> 00:21:35,694 (悲鳴) 260 00:21:35,694 --> 00:21:38,697 《柚子:それまで ずっと耐えて➡ 261 00:21:38,697 --> 00:21:42,001 張り詰めていた糸が ぷつりと切れた》 262 00:21:44,703 --> 00:21:49,041 《けれど 玲夜と出会って➡ 263 00:21:49,041 --> 00:21:54,380 いつの間にか 私は乗り越えていたんだ》 264 00:21:54,380 --> 00:21:57,783 私はもう あなたのことは忘れる。 265 00:21:59,718 --> 00:22:02,388 私の現在にも未来にも➡ 266 00:22:02,388 --> 00:22:06,392 花梨も お父さんも お母さんも いらない。 267 00:22:06,392 --> 00:22:10,796 だって 今が とても幸せなんだもの。 268 00:22:16,902 --> 00:22:19,104 花梨!? 269 00:22:22,408 --> 00:22:25,411 全部 お姉ちゃんのせいよ! 270 00:22:25,411 --> 00:22:28,414 お姉ちゃんが悪いのに! やめて! 271 00:22:30,749 --> 00:22:32,751 落ち着いて! 272 00:22:52,371 --> 00:22:54,873 《えっ!?》