1 00:00:04,004 --> 00:00:07,841 (セム)エンベルクで パンを食べた 靴職人が死んだ。 2 00:00:07,841 --> 00:00:10,844 パンの麦は この村の物だった。 3 00:00:10,844 --> 00:00:15,349 (どよめき) 4 00:00:15,349 --> 00:00:17,684 (ロレンス)リデリウスの業火か…。 5 00:00:17,684 --> 00:00:19,686 (ホロ)リデ… なんじゃ? 6 00:00:19,686 --> 00:00:21,855 病気にかかった毒の麦だ。 7 00:00:21,855 --> 00:00:24,358 一度 紛れ込むと 誰かが口にするまで➡ 8 00:00:24,358 --> 00:00:27,027 毒だと気付かない。 (エルサ)んっ…。 9 00:00:27,027 --> 00:00:29,863 じきに 正式な使いが来るだろうが➡ 10 00:00:29,863 --> 00:00:33,033 エンベルクは 村に 麦を送り返すつもりだ。 11 00:00:33,033 --> 00:00:35,869 (パン屋) おっ… 送り返すってことは…。 12 00:00:35,869 --> 00:00:38,705 そう。 金も返さなくてはならない。 13 00:00:38,705 --> 00:00:41,041 あっ…。 村長 どうすりゃいいんだ? 14 00:00:41,041 --> 00:00:43,043 豚や鶏を買っちまったし➡ 15 00:00:43,043 --> 00:00:45,545 鎌や鋤の修理に 金を使っちまった。 16 00:00:45,545 --> 00:00:47,547 (イーマ)それだけじゃないだろ。 (村人たち)んっ? 17 00:00:47,547 --> 00:00:50,217 今年は 大豊作だったからね。 18 00:00:50,217 --> 00:00:53,887 私んとこで仕入れた酒や食べ物も 上等だった。 19 00:00:53,887 --> 00:00:56,223 そこにも あんたらの金が使われてる。 20 00:00:56,223 --> 00:00:58,725 (村人たち)あっ…。 問題は まだある。 21 00:00:58,725 --> 00:01:00,661 こいつが恐ろしいのは➡ 22 00:01:00,661 --> 00:01:03,330 死人が出て終わりとは ならないところだ。 23 00:01:03,330 --> 00:01:06,166 どこに まだ 毒が紛れているか わからない以上➡ 24 00:01:06,166 --> 00:01:10,170 今年 収穫された麦は すべて もう 食べることができない。 25 00:01:10,170 --> 00:01:14,007 村には もう 麦の蓄えがない。 どうするんだ? 26 00:01:14,007 --> 00:01:16,843 貧乏は まだしも 空腹は 我慢できねえ。 27 00:01:16,843 --> 00:01:19,346 そのとおりだ。 だが…。 んっ…。 28 00:01:19,346 --> 00:01:21,848 毒麦を混ぜたのは こいつらだ! 29 00:01:21,848 --> 00:01:23,850 麦を持って 村に来たというじゃねえか! 30 00:01:23,850 --> 00:01:27,187 そうだ! あんた 粉を挽きに 水車小屋に行ったよな! 31 00:01:27,187 --> 00:01:29,856 粉挽きと組んで この村を 破滅させに来たんだろう! 32 00:01:29,856 --> 00:01:31,858 そうだ! あのうそつきは どこに行った!? 33 00:01:31,858 --> 00:01:34,861 どっちも縛り上げて どこの麦に 毒を混ぜたのか➡ 34 00:01:34,861 --> 00:01:36,863 吐かせてやらあ! 待ってください! 35 00:01:36,863 --> 00:01:39,032 女の出る幕じゃねえ すっこんでろ! 36 00:01:39,032 --> 00:01:41,868 なんだって? えっ? あっ…。 37 00:01:41,868 --> 00:01:44,037 エヴァンは 教会にいます。 38 00:01:44,037 --> 00:01:47,708 (セム)今 重要なのは 村に返される麦のこと。 39 00:01:47,708 --> 00:01:50,377 そして 受け取った金を どう返すかだ。 40 00:01:50,377 --> 00:01:52,879 なっ… ないものは しかたねえだろう。 41 00:01:52,879 --> 00:01:54,881 来年まで待ってもらうしか…。 42 00:01:54,881 --> 00:01:58,051 (セム)それだけで済めばよいが…。 どういう意味だ? 43 00:01:58,051 --> 00:01:59,987 エンベルクは これを機に➡ 44 00:01:59,987 --> 00:02:02,990 村と町の関係を 昔に戻すかもしれん。 45 00:02:02,990 --> 00:02:04,992 なっ… 何を言うんだ! (パン屋)連中は 村に➡ 46 00:02:04,992 --> 00:02:07,160 手出しできないはずだ。 フランツ司祭が➡ 47 00:02:07,160 --> 00:02:09,162 そうしてくれたんだろう? んっ…。 48 00:02:09,162 --> 00:02:11,331 大体 エルサじゃ 無理だったんだ。 49 00:02:11,331 --> 00:02:13,333 あっ…。 なめられて 当然じゃないか。 50 00:02:13,333 --> 00:02:15,335 そうだ そうだ! 一日中 教会に籠もって➡ 51 00:02:15,335 --> 00:02:17,337 畑にも出ないくせに! 52 00:02:17,337 --> 00:02:20,507 今年の麦が豊作だったのも トルエオ様のおかげだ! 53 00:02:20,507 --> 00:02:24,011 教会の娘なんて なんの役にも…。 (セム)やめないか! 54 00:02:24,011 --> 00:02:27,848 各自 収穫祭のあとに振り分けた金と➡ 55 00:02:27,848 --> 00:02:30,684 冬の備蓄が どれだけあるか 確認してくれ。 56 00:02:30,684 --> 00:02:34,187 エンベルクの使いが来るのは 早くとも 夜明けごろだろう。 57 00:02:34,187 --> 00:02:36,690 我々も 一度 解散する。 58 00:02:36,690 --> 00:02:40,360 あっ… ハァ! 59 00:02:40,360 --> 00:02:42,362 フン! 60 00:02:42,362 --> 00:02:45,032 ハァ…。 (セム)エルサ。 ハッ! 61 00:02:45,032 --> 00:02:47,534 つらいだろうが 今は 我慢してくれ。 62 00:02:47,534 --> 00:02:49,536 んっ…。 63 00:02:49,536 --> 00:02:53,373 (セム)イーマさんは エルサと 教会へ。 血気に はやった者が➡ 64 00:02:53,373 --> 00:02:56,209 押しかけてくるかもしれん。 任せときな。 65 00:02:56,209 --> 00:03:02,149 ロレンスさん 私も 村の者たち同様 あなたを疑っています。 66 00:03:02,149 --> 00:03:04,985 ですが すぐに決めつけるほど 愚かだとは➡ 67 00:03:04,985 --> 00:03:06,987 思わないでいただきたい。 68 00:03:06,987 --> 00:03:10,490 私が セム村長の立場でも 同じことを言うでしょう。 69 00:03:10,490 --> 00:03:15,996 あなた方の身の安全と これ以上 我々の疑念を深めないために➡ 70 00:03:15,996 --> 00:03:18,098 私の家に来ていただきたい。 71 00:05:04,304 --> 00:05:06,807 状況が あまりにも出来過ぎている。 72 00:05:06,807 --> 00:05:10,310 どう考えても エンベルクが テレオを支配したいがための➡ 73 00:05:10,310 --> 00:05:13,480 自作自演としか思えない。 そのとおりじゃな。 74 00:05:13,480 --> 00:05:15,815 それでも こんな わなを仕掛ければ➡ 75 00:05:15,815 --> 00:05:18,151 エルサの後ろ盾が黙っていない。 76 00:05:18,151 --> 00:05:21,321 だから 連中は 誰か 身代わりが欲しかった。 77 00:05:21,321 --> 00:05:24,157 そこに のこのこ やって来たのが 俺たちだった。 78 00:05:24,157 --> 00:05:27,494 きっと 村に こんな取り引きを 提案するんだろう。 79 00:05:27,494 --> 00:05:32,332 麦に 毒を混ぜた犯人を突き出せば 金を返すのを待ってやろうとな。 80 00:05:32,332 --> 00:05:35,669 主は それに甘んじる気かや? まさか。 81 00:05:35,669 --> 00:05:37,671 しかし…。 うむ…。 82 00:05:37,671 --> 00:05:40,674 逃げれば 毒を混ぜたと認めるようなもの。 83 00:05:40,674 --> 00:05:42,676 主の人相書きが 出回り…。 84 00:05:42,676 --> 00:05:46,179 俺の 商人としての生命は 一巻の終わりだな。 85 00:05:46,179 --> 00:05:49,182 ハァ…。 主の組合とやらに➡ 86 00:05:49,182 --> 00:05:51,518 助けを求めるのは どうなんじゃ? 87 00:05:51,518 --> 00:05:54,688 組合にか。 それが できれば…。 88 00:05:54,688 --> 00:05:56,690 ああ そうか。 89 00:05:59,359 --> 00:06:01,628 お前の背に乗れば 馬より速く➡ 90 00:06:01,628 --> 00:06:04,464 別の町に逃げられるか。 当然じゃ。 91 00:06:04,464 --> 00:06:08,134 毒麦を使った商人が出た なんて話は 大問題だ。 92 00:06:08,134 --> 00:06:10,470 組合は 全力で否定してくれるだろう。 93 00:06:10,470 --> 00:06:13,974 そうなれば わっちらを はめようと思っておる連中も➡ 94 00:06:13,974 --> 00:06:16,142 諦めるやもしれぬな。 95 00:06:16,142 --> 00:06:19,479 しかし… その後 つるし上げられるのは 誰だ? 96 00:06:19,479 --> 00:06:22,315 立場上 村人から 常に疑われ➡ 97 00:06:22,315 --> 00:06:24,985 いつでも 毒麦を混入できる エヴァンだろう。 98 00:06:24,985 --> 00:06:29,489 ならば それも 背に乗せればよい。 だが そうなると…。 99 00:06:29,489 --> 00:06:32,325 あの小娘も危険とあれば 乗せればよい。 100 00:06:32,325 --> 00:06:35,328 主は たわけの お人よしじゃからな。 101 00:06:35,328 --> 00:06:39,165 全く 面倒くさい。 すまないが 助かる。 102 00:06:39,165 --> 00:06:44,170 さて お二方は 一体 何者なのでしょうか? 103 00:06:44,170 --> 00:06:46,506 それは すでに お伝えしてあります。 104 00:06:46,506 --> 00:06:49,009 確かに お聞きしました。 105 00:06:49,009 --> 00:06:51,011 きっと そうなのでしょう。 106 00:06:51,011 --> 00:06:54,848 あなた方は ディーエンドラン修道院を 探しておられた。 107 00:06:54,848 --> 00:06:57,017 一体 なんのご用が? 108 00:06:57,017 --> 00:07:01,288 クメルスンで お会いした方から そこの修道院長を紹介されまして。 109 00:07:01,288 --> 00:07:03,456 あなた方は エンベルクから➡ 110 00:07:03,456 --> 00:07:05,792 頼まれてきたのでは ないのですか? 111 00:07:05,792 --> 00:07:08,295 確かに エンベルクには立ち寄りましたが➡ 112 00:07:08,295 --> 00:07:10,297 旅の通過点の1つです。 113 00:07:10,297 --> 00:07:13,466 私たちは あくまでも 私たちの目的のために➡ 114 00:07:13,466 --> 00:07:15,969 ディーエンドラン修道院を探していました。 115 00:07:15,969 --> 00:07:19,472 そっ… そんな うそを! (せき) 116 00:07:19,472 --> 00:07:21,975 私たちは エンベルクと この村の争いには➡ 117 00:07:21,975 --> 00:07:23,977 全く関係していません。 118 00:07:23,977 --> 00:07:26,313 私が 争いについて把握できたのは➡ 119 00:07:26,313 --> 00:07:30,817 この村で見聞きしたこと それに 自身の経験からです。 120 00:07:30,817 --> 00:07:35,822 ほっ… 本当に 本当に 関係がないのですね? 本当です。 121 00:07:35,822 --> 00:07:37,824 もしも そうならば…。 122 00:07:37,824 --> 00:07:42,662 もしも そうならば 知恵と お金を貸してくださいませんか? 123 00:07:42,662 --> 00:07:44,831 知恵は貸せます。 ですが…。 124 00:07:44,831 --> 00:07:47,500 ただでとは言いません。 125 00:07:47,500 --> 00:07:50,337 あなた方の身の安全と引き換えに。 126 00:07:50,337 --> 00:07:52,339 脅しですか。 127 00:07:52,339 --> 00:07:54,841 有無を言わさず 縛り上げないのは➡ 128 00:07:54,841 --> 00:07:59,012 ロレンスさんが 小麦を持って 挨拶に来てくれたからです。 129 00:07:59,012 --> 00:08:01,614 フゥ… わかりました。 130 00:08:01,614 --> 00:08:03,616 と言う他ないようですね。 131 00:08:03,616 --> 00:08:05,952 ふむ…。 ただし…。 んっ? 132 00:08:05,952 --> 00:08:10,623 もしも 事態を挽回できた暁には それなりの報酬を頂きます。 133 00:08:10,623 --> 00:08:14,794 フゥ… 承知しました。 134 00:08:14,794 --> 00:08:17,297 では まず最初に言っておきます。 135 00:08:17,297 --> 00:08:19,966 この騒動は エンベルクの自作自演です。 136 00:08:19,966 --> 00:08:22,802 んっ? 続きを。 はい。 137 00:08:22,802 --> 00:08:25,472 エンベルクのもくろみは 恐らく こうです。 138 00:08:25,472 --> 00:08:29,309 あなた方は 返された麦のお金を 返すことができない。 139 00:08:29,309 --> 00:08:31,978 そこで あちらは 来年の麦を買うから➡ 140 00:08:31,978 --> 00:08:34,981 その代金を 支払いに充てるよう 要求してくる。 141 00:08:34,981 --> 00:08:38,318 それは どういう…。 来年 実るはずの麦を➡ 142 00:08:38,318 --> 00:08:41,488 今のうちから 値段を決めて買う ということです。 143 00:08:41,488 --> 00:08:45,325 ですが まだ存在しない物に お金を払うわけですから➡ 144 00:08:45,325 --> 00:08:48,161 当然 買いたたかれる。 う~ん…。 145 00:08:48,161 --> 00:08:52,499 あなた方は その埋め合わせを 再来年の麦で しなければならず➡ 146 00:08:52,499 --> 00:08:55,502 その繰り返しで 年々 苦しくなっていく。 147 00:08:55,502 --> 00:08:57,504 そうやって 弱みに つけ込んで➡ 148 00:08:57,504 --> 00:09:00,273 最終的には フランツ司祭が交わした契約も➡ 149 00:09:00,273 --> 00:09:02,442 破棄するよう 迫ってくるでしょう。 150 00:09:02,442 --> 00:09:06,279 うん…。 村に 税金さえ かからなければ…。 151 00:09:06,279 --> 00:09:09,449 そう思って 必死に フランツ司祭の残したものを➡ 152 00:09:09,449 --> 00:09:14,287 守ろうとしたのですが まさか リデリウスの業火が…。 153 00:09:14,287 --> 00:09:16,790 念のためですが 本当に 偶然➡ 154 00:09:16,790 --> 00:09:19,292 毒麦が出た可能性は ないのですか? 155 00:09:19,292 --> 00:09:23,129 あの呪われた麦は 黒く べとべとしています。 156 00:09:23,129 --> 00:09:25,298 村で わからない者は いません。 157 00:09:25,298 --> 00:09:30,303 不注意で 人が死ぬほどの量が 麦に混じるとは思えません。 158 00:09:30,303 --> 00:09:32,806 うん…。 159 00:09:32,806 --> 00:09:35,975 先ほど 少し エルサと話をしてきましたが➡ 160 00:09:35,975 --> 00:09:39,145 エルサは エンベルクを すぐに疑ったようです。 161 00:09:39,145 --> 00:09:42,148 うん。 私は 情けない。 162 00:09:42,148 --> 00:09:45,652 麦を買ってくれるところが ありさえすれば 安泰だと➡ 163 00:09:45,652 --> 00:09:49,322 それ以上のことが 全く 頭になかった。 164 00:09:49,322 --> 00:09:52,659 まさか こんな手段で やり返されるなど…。 165 00:09:52,659 --> 00:09:55,662 エルサさんと 少し お話がしたいのですが…。 166 00:10:02,836 --> 00:10:04,838 (イーマ)エルサに会いたい? 167 00:10:04,838 --> 00:10:08,174 セム村長には 私の知恵と財産を貸すことで➡ 168 00:10:08,174 --> 00:10:10,343 身の安全を 保障してもらっています。 169 00:10:10,343 --> 00:10:14,848 そして 正確な情報を得るために エルサさんと お話を…。 170 00:10:14,848 --> 00:10:17,183 (イーマ)エルサ! エルサ! 171 00:10:17,183 --> 00:10:20,019 どうしました? 172 00:10:20,019 --> 00:10:22,021 お話をしに参りました。 173 00:10:22,021 --> 00:10:24,023 あっ…。 大丈夫かい? 174 00:10:24,023 --> 00:10:27,861 信頼はできませんが 信用はできます。 175 00:10:27,861 --> 00:10:30,530 この方たちは 少なくとも お祈りのしかたは➡ 176 00:10:30,530 --> 00:10:33,032 心得ていますから。 わかったよ。 177 00:10:36,202 --> 00:10:38,872 どうぞ。 178 00:10:38,872 --> 00:10:41,374 あなたは 外で。 (エヴァン)なっ… なんでだよ? 179 00:10:41,374 --> 00:10:44,544 お願い。 んっ… わかったよ。 180 00:10:44,544 --> 00:10:47,881 エヴァン。 んっ? 181 00:10:47,881 --> 00:10:49,883 これを落としたら どんな商人だって➡ 182 00:10:49,883 --> 00:10:51,885 大泣きする財布だ。 183 00:10:51,885 --> 00:10:54,721 うっ…。 信用の証しだと思ってくれ。 184 00:10:54,721 --> 00:10:58,057 あっ…。 んっ…。 185 00:10:58,057 --> 00:11:00,159 んっ! 186 00:11:02,162 --> 00:11:05,498 エンベルクが こんな手を使うなんて…。 187 00:11:05,498 --> 00:11:10,503 後ろ盾の方たちは 父のために 協力してくれているようなもの。 188 00:11:10,503 --> 00:11:13,840 これ以上の願い事をしたら きっと 離れてしまう。 189 00:11:13,840 --> 00:11:17,510 でしょうね。 それで エルサさんとしては➡ 190 00:11:17,510 --> 00:11:19,679 今後 私たちが どうなると思いますか? 191 00:11:19,679 --> 00:11:21,681 私に聞くのですか? 192 00:11:21,681 --> 00:11:24,350 エンベルクの描いた劇の流れを 読めるのは➡ 193 00:11:24,350 --> 00:11:27,520 エルサさんか あるいは イーマさんくらいのものでは? 194 00:11:27,520 --> 00:11:30,623 それと あなた方でしょう? うん…。 195 00:11:33,860 --> 00:11:36,362 私たちは 逃げようと思います。 196 00:11:36,362 --> 00:11:38,364 たとえ 馬があったとしても➡ 197 00:11:38,364 --> 00:11:41,034 あなた方2人が逃げきれるとは 思えません。 198 00:11:41,034 --> 00:11:44,537 私の連れが 見た目どおりの少女ならですね。 199 00:11:44,537 --> 00:11:47,373 ハッ…。 200 00:11:47,373 --> 00:11:50,877 んっ… では なぜ 逃げないのですか? 201 00:11:50,877 --> 00:11:55,548 まず この教会に残された本を まだ読み終わっていないため。 202 00:11:55,548 --> 00:11:58,217 もう1つは 私たちが いなくなれば➡ 203 00:11:58,217 --> 00:12:01,154 次に つるし上げられるのは 誰なのか。 204 00:12:01,154 --> 00:12:05,992 んっ…。 エヴァンも連れて 逃げられる自信があるのですか? 205 00:12:05,992 --> 00:12:07,994 それだけではなく あなたも。 206 00:12:07,994 --> 00:12:10,163 あっ…。 フッ。 207 00:12:10,163 --> 00:12:12,999 本については 今更 拒む理由がありません。 208 00:12:12,999 --> 00:12:15,001 ただ 読む時間は…。 209 00:12:15,001 --> 00:12:17,503 最低限 目を通したいのは 1冊。 210 00:12:17,503 --> 00:12:21,174 うん 祭壇の下に隠しんす。 211 00:12:21,174 --> 00:12:23,509 あれだけ読めれば…。 212 00:12:23,509 --> 00:12:26,679 この状況じゃ。 多くは望まぬ。 213 00:12:26,679 --> 00:12:28,681 んっ? んっ? 214 00:12:28,681 --> 00:12:31,851 んっ? あっ! 215 00:12:31,851 --> 00:12:33,853 んっ…。 216 00:12:33,853 --> 00:12:36,689 うわっ! 全く…。 あっ…。 217 00:12:36,689 --> 00:12:40,026 祭壇の下に本があるらしいから 取ってきて。 218 00:12:40,026 --> 00:12:42,629 えっ? あっ ああ…。 219 00:12:44,697 --> 00:12:47,867 あなた方が逃げるのを 止めも勧めもしません。 220 00:12:47,867 --> 00:12:52,205 ですが それまで 商いの知恵を 貸していただけませんか? 221 00:12:52,205 --> 00:12:56,542 フッ…。 ただ 満足いく答えが 出せるかは 保証できません。 222 00:12:56,542 --> 00:12:59,879 商人の方は そのせりふが お好きなようですね。 223 00:12:59,879 --> 00:13:02,482 用心深いものですから。 224 00:13:02,482 --> 00:13:05,485 本 持ってきたぜ。 けど これって 司祭の…。 225 00:13:05,485 --> 00:13:07,487 あの 異教の昔話だろ? 226 00:13:07,487 --> 00:13:10,823 あっ! おっと! あっ…。 227 00:13:10,823 --> 00:13:14,027 エルサさん ちょっと失礼します。 あっ… あっ…。 228 00:13:15,995 --> 00:13:17,997 うん? あっ…。 229 00:13:21,167 --> 00:13:25,171 主よ 怒りのあまりに 本を破いてしまったら➡ 230 00:13:25,171 --> 00:13:27,173 代わりに謝ってくれるかや? 231 00:13:27,173 --> 00:13:31,344 謝るのは かまわないが 本を破って 涙だけは拭くな。 232 00:13:31,344 --> 00:13:37,016 フフッ わっちの涙なら 主が 喜んで 高く買ってくれるからの。 233 00:13:37,016 --> 00:13:39,352 主の前で流さんと 損じゃ。 234 00:13:39,352 --> 00:13:42,355 宝石なら 偽物に注意しないとな。 235 00:13:42,355 --> 00:13:45,024 ハッハハハハハ…。 フッフフフフフ…。 236 00:13:45,024 --> 00:13:48,528 しばらく 1人で読ませてくりゃれ。 237 00:13:48,528 --> 00:13:51,030 感想は 聞かせてくれ。 うん。 238 00:13:55,868 --> 00:14:00,673 んっ? あっ? フゥ…。 んっ…。 239 00:14:07,313 --> 00:14:09,649 (エヴァン)何があったって 俺が付いてるからさ。 240 00:14:09,649 --> 00:14:11,818 エルサが心配するようなことは ないって。 241 00:14:11,818 --> 00:14:14,487 うん…。 (2人)あっ! 242 00:14:14,487 --> 00:14:17,156 ああ…。 (せきばらい) 243 00:14:17,156 --> 00:14:19,158 う~ん… ここにいないほうがいいなら➡ 244 00:14:19,158 --> 00:14:21,160 向こうに行くけどな。 245 00:14:21,160 --> 00:14:24,330 フッ… それで 私の知識と経験は➡ 246 00:14:24,330 --> 00:14:26,332 どんな お役に立てるでしょうか? 247 00:14:26,332 --> 00:14:29,168 セム村長が言うには➡ 248 00:14:29,168 --> 00:14:32,839 麦を すべて返品されたら 70リマーは足りないと。 249 00:14:32,839 --> 00:14:35,508 70リマー 大金ですね。 250 00:14:35,508 --> 00:14:38,177 足りないのは それだけじゃありません。 251 00:14:38,177 --> 00:14:40,847 備蓄していた麦は 食べられなくなったので➡ 252 00:14:40,847 --> 00:14:43,850 食料を買うためにも お金が…。 253 00:14:43,850 --> 00:14:46,018 父が残した契約さえあれば➡ 254 00:14:46,018 --> 00:14:48,187 こんなことにはならないと 思っていたのに。 255 00:14:48,187 --> 00:14:50,523 その考えは 間違っていません。 256 00:14:50,523 --> 00:14:53,359 ですが 村の方たちが その恩恵の すごさを➡ 257 00:14:53,359 --> 00:14:55,361 全く理解していなかった。 258 00:14:55,361 --> 00:14:57,363 父から聞きました。 259 00:14:57,363 --> 00:15:02,468 よその村は 農作業のない冬も 必死に 内職にいそしんでいると。 260 00:15:02,468 --> 00:15:04,470 村の土地を奪われないよう➡ 261 00:15:04,470 --> 00:15:07,974 少しでも お金を稼げるように。 なのに ここは…。 262 00:15:07,974 --> 00:15:12,145 そのとおりです。 ですが 今は 嘆いていても始まりません。 263 00:15:12,145 --> 00:15:14,147 はい そうですよね。 264 00:15:14,147 --> 00:15:18,651 私が嘆いていては 父に… フランツ司祭に… 怒られて…。 265 00:15:18,651 --> 00:15:20,653 あっ! うっ…。 エルサさん! 266 00:15:20,653 --> 00:15:23,055 エルサ! エルサ! エルサさん! 267 00:15:29,495 --> 00:15:31,497 (エヴァン)なあ ロレンスさん。 268 00:15:31,497 --> 00:15:34,834 村の連中は 俺とロレンスさんのことを 疑ってるんだろう? 269 00:15:34,834 --> 00:15:37,170 そうだ。 そうだよな。 270 00:15:37,170 --> 00:15:42,008 盗み聞きしてたわけだけど その… 逃げられるって…。 271 00:15:42,008 --> 00:15:45,178 その話か。 そう 逃げられる。 272 00:15:45,178 --> 00:15:48,514 俺の身勝手な意見としては お前ら2人も連れていきたい。 273 00:15:48,514 --> 00:15:50,516 全然 身勝手なんかじゃないだろ。 274 00:15:50,516 --> 00:15:52,518 俺は こんな所で死にたくない! 275 00:15:52,518 --> 00:15:54,854 エルサだって こんな村 出たいはずなんだ。 276 00:15:54,854 --> 00:15:57,690 フランツさんを恩人だなんて 村の連中は言うけど➡ 277 00:15:57,690 --> 00:16:00,293 感謝なんて したことねえんだよ。 278 00:16:00,293 --> 00:16:02,295 んっ…。 279 00:16:02,295 --> 00:16:04,964 司祭の教えなんかには 聞く耳 持たず➡ 280 00:16:04,964 --> 00:16:07,967 村の昔からの神には 山ほどの供物をするのに➡ 281 00:16:07,967 --> 00:16:10,803 教会には パンの1かけらも くれやしない。 282 00:16:10,803 --> 00:16:15,141 セム村長とイーマさんがいなければ 俺たちは とっくに飢え死にだ。 283 00:16:15,141 --> 00:16:17,977 (イーマ)外の世界も 確かに楽じゃあないが➡ 284 00:16:17,977 --> 00:16:19,979 この村よりは ましかもしれない。 285 00:16:19,979 --> 00:16:23,149 (エヴァン)イーマさん…。 あんた… え~っと…。 286 00:16:23,149 --> 00:16:25,818 ロレンスです。 (イーマ)ロレンスさんが 2人もろともに➡ 287 00:16:25,818 --> 00:16:27,820 ここを逃げ出せるのなら➡ 288 00:16:27,820 --> 00:16:29,989 そうしたほうが いいんじゃないかと思う。 289 00:16:29,989 --> 00:16:33,159 いいや 逃げてほしい。 290 00:16:33,159 --> 00:16:37,163 うん。 なら やっぱり エルサを説得しないとな。 291 00:16:41,500 --> 00:16:44,003 ああは言ったけど あんたたち➡ 292 00:16:44,003 --> 00:16:46,339 一体 どうやって 逃げるつもりなんだい? 293 00:16:46,339 --> 00:16:49,342 ある日 山奥で ビールの仕込みをしている乙女に➡ 294 00:16:49,342 --> 00:16:51,344 出会う人間がいるのなら➡ 295 00:16:51,344 --> 00:16:53,846 ある日 同じくらい不思議な存在に 出会う者がいても➡ 296 00:16:53,846 --> 00:16:55,848 おかしくはないでしょう。 297 00:16:55,848 --> 00:16:59,352 あっ? 妖精に出会ったとでも 言うのかい? 298 00:16:59,352 --> 00:17:02,355 そんなところです。 フッ… ハッハッハッハッハッ。 299 00:17:08,628 --> 00:17:11,631 あっ…。 話は まとまったかや? 300 00:17:11,631 --> 00:17:15,968 ほぼな。 わっちゃあ もう 目的を果たしんす。 301 00:17:15,968 --> 00:17:18,137 そうか。 302 00:17:18,137 --> 00:17:21,140 気になるなら 読んでみればよい。 ああ。 303 00:17:25,311 --> 00:17:28,314 「土地の神々は いちもくさんに逃げ出した」。 304 00:17:28,314 --> 00:17:30,816 「木の実が 枝から落ちるほどの時間で➡ 305 00:17:30,816 --> 00:17:34,153 ヨイツは 熊の爪によって引き裂かれた」。 306 00:17:34,153 --> 00:17:36,322 これだけ? 307 00:17:36,322 --> 00:17:39,492 あっ…。 308 00:17:39,492 --> 00:17:41,994 んっ…。 309 00:17:41,994 --> 00:17:46,165 何か 腹が立つような視線を 向けられておる気がするが➡ 310 00:17:46,165 --> 00:17:48,668 気のせいかや? んっ! そんなことは…。 311 00:17:48,668 --> 00:17:52,171 んっ…。 いや ある。 あるよ。 悪かった。 312 00:17:52,171 --> 00:17:54,173 そんなに怒るなよ。 313 00:17:54,173 --> 00:17:57,843 フン。 昔の仲間が 無事 逃げられたというだけで➡ 314 00:17:57,843 --> 00:18:01,781 わっちゃあ 満足じゃ。 他には 何もありんせん。 315 00:18:01,781 --> 00:18:06,452 世の中 本当に ままならないな。 全くじゃ。 316 00:18:06,452 --> 00:18:08,788 で… どうするんじゃ? 317 00:18:08,788 --> 00:18:11,624 逃げるなら さっさと決めてくりゃれ。 318 00:18:11,624 --> 00:18:15,294 もちろん 逃げる。 ふぁ~…。 319 00:18:15,294 --> 00:18:17,797 今回は 主の大損じゃな。 320 00:18:17,797 --> 00:18:21,467 しかたない。 小麦は 持ち出すなんて無理だしな。 321 00:18:21,467 --> 00:18:23,469 持ち運びのできる 高価なものなら➡ 322 00:18:23,469 --> 00:18:25,972 こういう事態でも どうにかなるんだがな。 323 00:18:25,972 --> 00:18:28,641 いつだかの こしょうとか そうじゃろう。 324 00:18:28,641 --> 00:18:31,310 ただ 香辛料以上に軽くて➡ 325 00:18:31,310 --> 00:18:34,146 持ち運びのできる 高価なものがある。 ほう…。 326 00:18:34,146 --> 00:18:36,148 信用だ。 327 00:18:36,148 --> 00:18:39,819 主からの信用が高くなったら 売りに出さんとな。 328 00:18:39,819 --> 00:18:41,821 俺が お前に からかわれ過ぎて➡ 329 00:18:41,821 --> 00:18:44,323 疑心暗鬼になっていることを 知っているか? 330 00:18:44,323 --> 00:18:48,828 クフッ! では 取り戻しておこう。 331 00:18:48,828 --> 00:18:51,163 うわっ! こういうことを されるからというのが➡ 332 00:18:51,163 --> 00:18:54,500 わからないのか。 うそは 信用を落としんす。 333 00:18:54,500 --> 00:18:59,171 んっ…。 まあ 主は 一度も わっちを責めなかった。 334 00:18:59,171 --> 00:19:01,941 それは 素直に うれしい。 えっ? 335 00:19:01,941 --> 00:19:04,443 わっちが ここに来たいと言わなければ➡ 336 00:19:04,443 --> 00:19:06,445 主は 損をしなかった。 337 00:19:06,445 --> 00:19:08,614 なら 今後は その損を埋められるように➡ 338 00:19:08,614 --> 00:19:10,616 飲食を控えるんだな。 339 00:19:10,616 --> 00:19:13,619 主も 最近は 加減を知らなくなってきたのう。 340 00:19:13,619 --> 00:19:15,621 (2人)んっ? (扉をたたく音) 341 00:19:15,621 --> 00:19:19,291 商人と その連れを出せ! やつらのせいに決まってるんだ! 342 00:19:19,291 --> 00:19:21,293 粉挽きも 出てこい! 343 00:19:21,293 --> 00:19:23,295 んっ…。 (罵声) 344 00:19:23,295 --> 00:19:26,799 (罵声) 345 00:19:26,799 --> 00:19:28,801 あっ 来るんじゃないよ! (罵声) 346 00:19:28,801 --> 00:19:30,970 奥に行ってな! しかし…。 347 00:19:30,970 --> 00:19:33,973 私が出て 説得を。 ばか言うんじゃないよ。 348 00:19:33,973 --> 00:19:36,475 でも…。 (罵声) 349 00:19:36,475 --> 00:19:38,477 うっ! (村人たち)あっ…。 350 00:19:38,477 --> 00:19:42,314 フッ… フン! 火に油を注ぐようなものさ。 351 00:19:42,314 --> 00:19:45,484 あんたは エヴァンの坊やと 仲よしこよしだからね。 352 00:19:45,484 --> 00:19:48,154 エンベルクに こびるために あんたを異端として➡ 353 00:19:48,154 --> 00:19:50,322 差し出すかもしれないよ。 んっ…。 354 00:19:50,322 --> 00:19:54,326 いいかい? あんたらは もう この村にいたって だめだ。 355 00:19:54,326 --> 00:19:56,996 ハッ…。 どこにいたって 大変なら➡ 356 00:19:56,996 --> 00:20:00,833 せめて 信用できる連れ添いと 新しい生活をするべきだ。 357 00:20:00,833 --> 00:20:02,835 (2人)あっ…。 358 00:20:02,835 --> 00:20:05,171 捨てなければならないものは 多いけど➡ 359 00:20:05,171 --> 00:20:08,507 新しく手に入れられるものだって 多いはずさ。 360 00:20:08,507 --> 00:20:11,010 ほら どんな旅路であっても…。 あっ? 361 00:20:11,010 --> 00:20:13,179 (イーマ)分かれ道を選ぶのは 一瞬だ。 んっ…。 362 00:20:13,179 --> 00:20:15,181 同意見ですね。 363 00:20:15,181 --> 00:20:18,684 あっ…。 んっ…。 んっ…。 364 00:20:21,520 --> 00:20:25,691 逃げたいです。 ああ… うん。 365 00:20:25,691 --> 00:20:27,693 フッ! 366 00:20:27,693 --> 00:20:29,695 うん。 367 00:20:29,695 --> 00:20:34,200 任せよと言う代わりに 1つ 条件がありんす。 368 00:20:34,200 --> 00:20:36,202 あっ…。 あっ! 369 00:20:36,202 --> 00:20:40,873 これから先 見ることは 夜明け前の夢と思うことじゃ。 370 00:20:40,873 --> 00:20:45,044 うん うん! うん。 私は ビールの妖精だからね。 371 00:20:45,044 --> 00:20:47,213 酔っ払って 何も覚えちゃいない。 372 00:20:47,213 --> 00:20:49,715 では 任せるがよい。 373 00:20:49,715 --> 00:20:52,384 ただ わっちは 主らを連れておっても➡ 374 00:20:52,384 --> 00:20:55,221 外の連中を 軽々 飛び越えられるが➡ 375 00:20:55,221 --> 00:20:58,057 主らが それに耐えられるか わからぬ。 376 00:20:58,057 --> 00:20:59,992 この教会に 裏口などは? 377 00:20:59,992 --> 00:21:04,830 んっ…。 フランツ司祭から 地下室の奥に 通路があると…。 378 00:21:04,830 --> 00:21:06,832 それを使いましょう。 379 00:21:06,832 --> 00:21:09,168 エルサさんとエヴァンは すぐに ここを出る準備を。 380 00:21:09,168 --> 00:21:11,170 はっ… はい。 381 00:21:11,170 --> 00:21:15,007 な~に 出ていくのに 多少でも準備できるだけ ましさ。 382 00:21:15,007 --> 00:21:17,343 故郷が 明日にでも 消えてなくなるわけじゃ➡ 383 00:21:17,343 --> 00:21:19,845 あるまいしのう。 あるだけ ましじゃ。 384 00:21:19,845 --> 00:21:22,014 おや 妖精さんもかい? 385 00:21:22,014 --> 00:21:25,684 妖精みたいな ひ弱な連中と一緒にするでない。 386 00:21:25,684 --> 00:21:29,021 あっ… すぐに 準備してきます。 ハッ…。 387 00:21:29,021 --> 00:21:31,690 それじゃ はい 行った 行った。 388 00:21:31,690 --> 00:21:35,861 さすがの わっちも 見た目の貫禄で負けたのう。 389 00:21:35,861 --> 00:21:39,532 あっ…。 心配するでない。 あっ んっ…。 390 00:21:39,532 --> 00:21:43,869 わっちゃあ これ以外の 人の形になれぬ。 それは残念だ。 391 00:21:43,869 --> 00:21:49,041 俺は もう少し 豊かな 体つきのほうが好きだからな。 392 00:21:49,041 --> 00:21:51,544 フン! あ痛っ! えっ? 393 00:21:51,544 --> 00:21:54,046 さっさと 地下室を開けぬか。 394 00:22:01,654 --> 00:22:05,324 うっ! うっ! うっ! 395 00:22:05,324 --> 00:22:07,326 (壁の崩れる音) 396 00:22:12,498 --> 00:22:14,500 ハァ…。 397 00:22:14,500 --> 00:22:16,502 では いいですね? 398 00:22:16,502 --> 00:22:19,004 おっ… おう。 はい。