1 00:00:09,424 --> 00:00:13,094 (ナレーション)< この世に存在する あまたの魔窟> 2 00:00:24,906 --> 00:00:28,476 < それらの中には あらゆる冒険者たちを拒む・ 3 00:00:28,476 --> 00:00:31,546 恐ろしい迷宮もあるという> 4 00:00:31,546 --> 00:00:35,950 <未発見 前人未踏 到達不可能> 5 00:00:35,950 --> 00:00:40,789 <謎に満ち満ちた その場所を 人々は こう呼んだ> 6 00:00:40,789 --> 00:00:42,889 <隠しダンジョンと> 7 00:00:45,426 --> 00:00:50,426 (ノル・スタルジア)はぁ… はぁ…。 8 00:00:52,267 --> 00:00:56,404 (オリヴィアの声)よくぞ 来た。 はっ! 9 00:00:56,404 --> 00:01:00,104 (オリヴィアの声) 進むがよい 勇敢なる者よ。・ 10 00:01:01,409 --> 00:01:04,913 2層で待ってます。 11 00:01:04,913 --> 00:01:06,948 んっ。 12 00:01:14,455 --> 00:01:16,758 (オリヴィアの声)こっちです。 はっ。 13 00:01:24,799 --> 00:01:26,835 (オリヴィアの声)こっちです。 14 00:01:29,804 --> 00:01:31,840 んっ。 15 00:01:45,274 --> 00:01:48,277 ピピピッ…(鳥の鳴き声) 16 00:01:48,277 --> 00:01:51,347 あっ…。 17 00:01:52,447 --> 00:01:56,918 <僕こと ノル・スタルジアは 貴族の三男> 18 00:01:56,918 --> 00:01:59,420 <ジャスタル育成校を卒業後は・ 19 00:01:59,420 --> 00:02:02,320 進学ではなく 就職を選んだ> 20 00:02:05,993 --> 00:02:09,831 <今日が その 初勤務の日だったんだけど…> 21 00:02:09,831 --> 00:02:15,236 (ノルの父)すっ…。 父上 母上 どうしたんですか? 22 00:02:15,236 --> 00:02:18,739 (ノルの父) お前が働く図書館なんだが…。 23 00:02:18,739 --> 00:02:21,209 はい 今日が初出勤です。 24 00:02:21,209 --> 00:02:24,378 (ノルの父)実は 子爵家のご子息が 割り込んできて・ 25 00:02:24,378 --> 00:02:28,182 お前は 働けなくなった! えっ・ 26 00:02:28,182 --> 00:02:30,182 わあ~。 うっ! 27 00:02:31,586 --> 00:02:35,089 <貴族といっても スタルジア家は準男爵> 28 00:02:35,089 --> 00:02:37,125 うわっ! 29 00:02:37,125 --> 00:02:40,025 <上の階級には逆らえない 貧乏貴族だ> 30 00:02:41,429 --> 00:02:46,067 はぁ…。 父上 頭を上げてください。 31 00:02:46,067 --> 00:02:49,137 父上のことは 全然 恨んでる… ませんので。 32 00:02:49,137 --> 00:02:51,606 絶対 恨んでるよね~・ 33 00:02:51,606 --> 00:02:55,109 とはいえ 僕は どうすべきでしょうね? 34 00:02:55,109 --> 00:02:57,745 クソおやじ… 父上。 35 00:02:57,745 --> 00:03:00,781 クソおやじって言いかけた! むしろ言った! 36 00:03:00,781 --> 00:03:03,584 絶対 キレてるよ マイ サ~ン! 37 00:03:03,584 --> 00:03:05,620 (アリス)納得できません。・ 38 00:03:05,620 --> 00:03:08,589 お兄様の仕事を横取りしたのは 誰ですか? 39 00:03:08,589 --> 00:03:12,760 直訴に行きます。 アリス 気持ちはありがたいけど・ 40 00:03:12,760 --> 00:03:15,463 相手は 子爵様の息子だし…。 41 00:03:15,463 --> 00:03:17,498 うんうん! 42 00:03:17,498 --> 00:03:21,169 でも お兄様が かわいそう! 43 00:03:21,169 --> 00:03:24,105 そうだわ 試験を受けてはどうかしら? 44 00:03:24,105 --> 00:03:28,676 英雄学校の! 英雄学校か…。 45 00:03:28,676 --> 00:03:33,781 <英雄学校は 卒業すれば 魔物ハンターや王宮騎士など・ 46 00:03:33,781 --> 00:03:37,281 後の就職先に困らないといわれる 学校なんだけど…> 47 00:03:39,053 --> 00:03:42,790 とても 僕じゃ受からないよ。 やってみましょうよ! 48 00:03:42,790 --> 00:03:45,826 落ちたら 私が お兄様を養います! 49 00:03:45,826 --> 00:03:47,826 う… うん。 50 00:03:51,832 --> 00:03:54,432 ・(エマ・ブライトネス)ノル~! ん? 51 00:03:56,837 --> 00:03:59,340 お~い! 52 00:03:59,340 --> 00:04:02,843 おっはよ! おはよう エマ。 53 00:04:02,843 --> 00:04:05,813 <彼女は エマ・ブライトネス> 54 00:04:05,813 --> 00:04:09,116 <男爵家の生まれで 裕福な家柄だけど・ 55 00:04:09,116 --> 00:04:12,954 両親同士が友達で 僕の幼なじみだ> 56 00:04:12,954 --> 00:04:18,025 今日から ノルと一緒に司書だ~! 共に頑張ろうぞ! 57 00:04:18,025 --> 00:04:20,861 エマ そのことなんだけど…。 58 00:04:20,861 --> 00:04:22,897 ええ~・ 59 00:04:22,897 --> 00:04:26,701 じゃ じゃ… じゃあ 司書には なれないの? 60 00:04:26,701 --> 00:04:30,101 うん。 そんな…。 61 00:04:31,505 --> 00:04:33,608 そ… そこまで落ち込む? 62 00:04:33,608 --> 00:04:38,512 だってさ せっかく いい話 持ってきたのに…。 63 00:04:38,512 --> 00:04:40,548 ノルのスキルのことで。 64 00:04:40,548 --> 00:04:43,184 スキルって 「大賢者」の? 65 00:04:43,184 --> 00:04:47,054 <「大賢者」は 僕の唯一のスキル> 66 00:04:47,054 --> 00:04:49,490 <世界のあらゆることを 教えてくれる・ 67 00:04:49,490 --> 00:04:51,492 相当 レアなものだ> 68 00:04:51,492 --> 00:04:54,128 <教会で スキル鑑定をしてもらったときは・ 69 00:04:54,128 --> 00:04:56,631 両親も大喜びしてた> 70 00:04:56,631 --> 00:05:01,769 < でも 僕は 「大賢者」が使えない> 71 00:05:01,769 --> 00:05:05,773 <正確には 使えるのだが 使ったら 代償として・ 72 00:05:05,773 --> 00:05:09,377 死んだ方がマシってくらいの 頭痛に襲われる> 73 00:05:09,377 --> 00:05:12,246 < だから 使わないんだけど…> 74 00:05:12,246 --> 00:05:15,283 昨日 たまたま 古文書を調べてたらね・ 75 00:05:15,283 --> 00:05:18,052 こんな一文があったの。 76 00:05:18,052 --> 00:05:22,390 「古の賢者 マーリンは ひどい頭痛が起きると・ 77 00:05:22,390 --> 00:05:26,560 妻たちを集めて 口づけを要求した」って。 78 00:05:26,560 --> 00:05:28,696 なんで そんなこと…。 79 00:05:28,696 --> 00:05:32,767 きっと 頭痛を和らげる効果が あったんだよ! キスに。 80 00:05:32,767 --> 00:05:36,704 えっ? そ… そう思わない? 81 00:05:36,704 --> 00:05:39,404 あっ… 可能性あるかも。 82 00:05:41,309 --> 00:05:45,913 キ… キスしてみますか? いいの? 83 00:05:45,913 --> 00:05:48,949 だ だ だ… だって ほかにいないじゃん? 84 00:05:48,949 --> 00:05:51,952 別に キスくらい 幼なじみだし・ 85 00:05:51,952 --> 00:05:54,652 私たち こう見えて 大人だし! 86 00:05:55,990 --> 00:05:58,090 じゃあ…。 えっ! 87 00:06:01,629 --> 00:06:03,931 ま… 待って! ん? 88 00:06:03,931 --> 00:06:06,731 もうちょっと ムード…。 89 00:06:14,041 --> 00:06:16,041 ど… どうぞ。 90 00:06:19,914 --> 00:06:22,014 失礼するよ。 91 00:06:23,317 --> 00:06:25,417 んっ…。 92 00:06:32,126 --> 00:06:34,226 あっ…。 93 00:06:39,133 --> 00:06:43,571 頑張れ! あっ。 んっ。 94 00:06:43,571 --> 00:06:46,071 (心の声) ≪問いに答えてくれ 大賢者≫ 95 00:06:48,409 --> 00:06:50,444 (大賢者)御意。 96 00:06:50,444 --> 00:06:53,881 ≪英雄学校の試験に受かるために 強くなりたい≫ 97 00:06:53,881 --> 00:06:56,550 ≪効率よく強くなる方法は?≫ 98 00:06:56,550 --> 00:06:59,186 (大賢者) 隠しダンジョンに潜るのです。 99 00:06:59,186 --> 00:07:03,023 ≪隠しダンジョン? ここから いちばん近い所は?≫ 100 00:07:03,023 --> 00:07:06,994 南西約1万5000メートル先の洞窟。 101 00:07:06,994 --> 00:07:10,865 壁の仕掛けの向こうに 無限の迷宮がありま…。 102 00:07:10,865 --> 00:07:14,435 あっ! うっ! 頭 痛っ! 103 00:07:14,435 --> 00:07:17,235 もう一回 しとく? 頼むよ エマ! 104 00:07:25,746 --> 00:07:27,782 ≪頭痛が和らぐ≫ 105 00:07:32,386 --> 00:07:36,457 (エマ ノル)はぁ はぁ はぁ…。 106 00:07:36,457 --> 00:07:38,857 はぁ はぁ…。 107 00:07:40,394 --> 00:07:44,565 まだ 頭 痛いの? うん。 108 00:07:52,406 --> 00:07:56,706 ≪装備は万全。 父上から借りた剣もある≫ 109 00:08:06,020 --> 00:08:09,320 仕掛けは… ここかな? 110 00:08:11,425 --> 00:08:14,225 はっ! おっ… おっ。 111 00:08:16,464 --> 00:08:18,564 あっ! 112 00:08:20,234 --> 00:08:22,269 あぁ…。 113 00:08:22,269 --> 00:08:25,406 (回想) 扉を開けるには 呪文が必要です 114 00:08:25,406 --> 00:08:27,406 その呪文とは… 115 00:08:29,877 --> 00:08:34,682 「俺だけ入れる隠しダンジョン こっそり鍛えて世界最強」! 116 00:08:44,191 --> 00:08:46,227 んっ。 117 00:08:51,198 --> 00:08:54,268 (オリヴィアの声)こっちです。 118 00:08:54,268 --> 00:08:56,203 んっ。 119 00:09:07,214 --> 00:09:09,250 あっ…。 120 00:09:13,020 --> 00:09:16,490 え… えっと 生きてます… よね? 121 00:09:16,490 --> 00:09:19,026 (オリヴィアの声)頭に触って。 122 00:09:23,697 --> 00:09:25,697 はっ! 123 00:09:30,571 --> 00:09:34,141 (オリヴィアの声)オリヴィア 散歩中に この隠しダンジョンを見つけてね。・ 124 00:09:34,141 --> 00:09:36,944 自力で 仕掛けを解いて入ったんだ。・ 125 00:09:36,944 --> 00:09:41,015 2層で魔物と遭遇。 2秒で撃退した…・ 126 00:09:41,015 --> 00:09:45,815 までは よかったんだけど 罠が起動しちゃってね。・ 127 00:09:47,254 --> 00:09:50,758 それから200年間 ず~っと つながれっぱなし。 128 00:09:50,758 --> 00:09:53,894 200年も? 今 鎖を…。 (オリヴィアの声)ダメ ダメ!・ 129 00:09:53,894 --> 00:09:57,264 これ 死鎖呪っていう特殊なやつなの。・ 130 00:09:57,264 --> 00:09:59,366 切ったら オリヴィア 死んじゃう。 131 00:09:59,366 --> 00:10:02,236 えっ じゃあ なんで呼んだんですか? 132 00:10:02,236 --> 00:10:04,638 (オリヴィアの声) 話し相手を探してたの。・ 133 00:10:04,638 --> 00:10:07,274 無駄だと思いながら ずっと呼びかけてたら・ 134 00:10:07,274 --> 00:10:10,010 ほんとに来たじゃない! ああ~!・ 135 00:10:10,010 --> 00:10:13,314 このときを どんなに待っていたか!・ 136 00:10:13,314 --> 00:10:15,349 うぅ…。 はははっ…。 137 00:10:15,349 --> 00:10:18,352 (オリヴィアの声)というか 君 この隠しダンジョンに入れるなんて・ 138 00:10:18,352 --> 00:10:21,322 見込みあるじゃん。 名前は? 139 00:10:21,322 --> 00:10:24,391 ノル・スタルジアです。 (オリヴィアの声)ノル君ね。・ 140 00:10:24,391 --> 00:10:27,891 それで どうしてここに? それは…。 141 00:10:30,331 --> 00:10:34,001 (オリヴィアの声) なるほど 事情は分かった。・ 142 00:10:34,001 --> 00:10:36,637 でも 大賢者は こうも言ったはず。・ 143 00:10:36,637 --> 00:10:40,708 地下2層には 絶世の美女 オリヴィア様が封印されてると。 144 00:10:40,708 --> 00:10:43,077 いえ 「オ」の字も出ませんでした。 145 00:10:43,077 --> 00:10:45,646 (オリヴィアの声) まあいいや。 とにかく ノル君は・ 146 00:10:45,646 --> 00:10:48,449 強くなりたいんだよね? だったら あげる・ 147 00:10:48,449 --> 00:10:50,751 オリヴィアのスキル。 えっ? 148 00:10:50,751 --> 00:10:52,920 (オリヴィアの声) オリヴィア こんな状態だし。・ 149 00:10:52,920 --> 00:10:56,056 ってことで 頭 くっつけてくれる? 150 00:10:56,056 --> 00:10:58,556 こ… こうですか? 151 00:11:00,728 --> 00:11:03,897 はっ! (オリヴィアの声)パンパカパ~ン!・ 152 00:11:03,897 --> 00:11:06,900 オリヴィアのスキルは ノル君に受け継がれました! 153 00:11:06,900 --> 00:11:09,136 あっ…。 (オリヴィアの声)これで・ 154 00:11:09,136 --> 00:11:13,574 安心して死ねる。 待って! 死んじゃダメです! 155 00:11:13,574 --> 00:11:15,609 (オリヴィアの声) 死ぬわけないじゃ~ん。・ 156 00:11:15,609 --> 00:11:19,613 これからは 師匠って呼んでね。 あっ…。 157 00:11:19,613 --> 00:11:23,450 (オリヴィアの声)じゃあ 簡単に スキルの説明してくよ。・ 158 00:11:23,450 --> 00:11:27,021 「創作」のスキル。 頭に思い描いたスキルを・ 159 00:11:27,021 --> 00:11:30,624 実際に創れちゃう。 「付与」のスキル。・ 160 00:11:30,624 --> 00:11:34,928 「創作」したスキルを 人や物に くっつけちゃう。・ 161 00:11:34,928 --> 00:11:38,399 「編集」のスキル。 自分や他人のスキルを・ 162 00:11:38,399 --> 00:11:40,399 書き換えちゃう。 163 00:11:44,004 --> 00:11:47,574 工夫しだいで どんな強力な攻撃もできる。 164 00:11:47,574 --> 00:11:50,577 (オリヴィアの声)でも 注意して。 スキルの発動には・ 165 00:11:50,577 --> 00:11:55,449 生命力 LPが必要なの。 強いスキルだと・ 166 00:11:55,449 --> 00:11:58,452 支払うLPが多くなるから その場合は・ 167 00:11:58,452 --> 00:12:02,523 「LP変換」で増やしてね。 「LP変換」? 168 00:12:02,523 --> 00:12:04,458 (オリヴィアの声) 気持ちいいことをすると・ 169 00:12:04,458 --> 00:12:08,062 その幸福度に応じて LPに変換されるの。 170 00:12:08,062 --> 00:12:10,998 えっ! (オリヴィアの声)例えば 性欲。・ 171 00:12:10,998 --> 00:12:13,500 魅力的な異性との触れ合い!・ 172 00:12:13,500 --> 00:12:17,938 それに 食欲。 美味はもちろん 珍味も効果的。・ 173 00:12:17,938 --> 00:12:20,574 そして 物欲。 じゃんじゃん もうけて・ 174 00:12:20,574 --> 00:12:22,743 じゃんじゃか 使え! 175 00:12:22,743 --> 00:12:25,646 よ… 欲まみれですね。 176 00:12:25,646 --> 00:12:29,450 (オリヴィアの声)ああ~ でも LPが0になったら死ぬから。 177 00:12:29,450 --> 00:12:31,852 ≪それ 最初に言うやつでは?≫ 178 00:12:31,852 --> 00:12:34,221 (オリヴィアの声) ちなみに 今のLPは?・ 179 00:12:34,221 --> 00:12:37,858 念じてみて。 は… はい。 180 00:12:37,858 --> 00:12:39,893 550です。 181 00:12:39,893 --> 00:12:44,198 (オリヴィアの声)550ね。 じゃあ 「創作」を試してみよっか。 182 00:12:44,198 --> 00:12:46,498 分かりました。 では…。 183 00:12:49,536 --> 00:12:53,173 (黄金スライム) プルン プルン プルン! 184 00:12:53,173 --> 00:12:56,043 「創作」。 「石弾」のスキル。 185 00:13:03,817 --> 00:13:05,853 (黄金スライム) プルン プルン プルン プルン! 186 00:13:05,853 --> 00:13:10,224 ≪「石弾」は 大気のちりを 拳に圧縮させたイメージを・ 187 00:13:10,224 --> 00:13:12,259 はじく!≫ 188 00:13:12,259 --> 00:13:14,628 (黄金スライム)チャパー! 189 00:13:14,628 --> 00:13:17,998 はぁ… た… 倒せた。 190 00:13:17,998 --> 00:13:20,701 でも 少し だるいな。 191 00:13:20,701 --> 00:13:25,139 これからは 常に LPを稼ぐ方法を考えなきゃ。 192 00:13:25,139 --> 00:13:27,839 とりあえず 今日のところは…。 193 00:13:30,444 --> 00:13:32,744 (アリス)あっ お兄様…。 194 00:13:34,081 --> 00:13:37,618 どうですか? アリスのひじゃ…・ 195 00:13:37,618 --> 00:13:42,189 膝枕。 ああ~ 生き返る~。 196 00:13:42,189 --> 00:13:44,224 おやすみの抱擁も お願いしていい? 197 00:13:44,224 --> 00:13:46,260 えっ? 198 00:13:46,260 --> 00:13:50,360 ≪かわいくて優しい妹がいて 本当によかった!≫ 199 00:14:02,032 --> 00:14:05,168 お待たせ ノル。 200 00:14:05,168 --> 00:14:08,939 ご… ごめんね 急に呼び出して。 201 00:14:08,939 --> 00:14:13,443 ううん。 話って 何? ちょっと お願いが。 202 00:14:13,443 --> 00:14:16,313 というか 今日は 雰囲気 違うね。 203 00:14:16,313 --> 00:14:18,615 そ… そうかな? 204 00:14:18,615 --> 00:14:21,184 いつもは もっと おとなしめというか…。 205 00:14:21,184 --> 00:14:23,820 だって みんな 胸ばっかり見るんだもん。 206 00:14:23,820 --> 00:14:26,256 隠したくもなるよ。 207 00:14:26,256 --> 00:14:28,325 だったら その服 余計に…。 208 00:14:28,325 --> 00:14:31,261 今日は 特別だと思ったから! 209 00:14:31,261 --> 00:14:34,698 ノルのバカドン。 ごめん 心配で。 210 00:14:34,698 --> 00:14:37,134 エマは 大切な幼なじみだし。 211 00:14:37,134 --> 00:14:40,203 大切って言われても 口だけじゃ分かんない。 212 00:14:40,203 --> 00:14:44,274 な… なら 抱き締めていい? 213 00:14:44,274 --> 00:14:46,274 いいけど…。 214 00:14:48,111 --> 00:14:51,214 じゃあ 失礼するよ。 215 00:14:51,214 --> 00:14:55,218 あっ…。 エマの匂い すごく落ち着く。 216 00:14:55,218 --> 00:14:57,218 それに…。 217 00:15:02,159 --> 00:15:06,196 あの~ オリヴィアさん (オリヴィアの声) ツ~ン 218 00:15:06,196 --> 00:15:09,333 し… 師匠 (オリヴィアの声) なぁに? 219 00:15:09,333 --> 00:15:14,137 実は 英雄学校の試験に使える スキルを創りたいんですけど 220 00:15:14,137 --> 00:15:16,173 (オリヴィアの声) 試験といえば カンニングね! 221 00:15:16,173 --> 00:15:18,208 外道ですね 222 00:15:18,208 --> 00:15:20,143 (オリヴィアの声) ノル君は いい子すぎるね。・ 223 00:15:20,143 --> 00:15:22,612 だから 仕事を横取りされるんだよ 224 00:15:22,612 --> 00:15:24,648 んっ… (オリヴィアの声) LPを・ 225 00:15:24,648 --> 00:15:27,918 300消費するけど おすすめのスキルがあるよ。・ 226 00:15:27,918 --> 00:15:30,988 どう? 教えてください! 227 00:15:30,988 --> 00:15:33,256 (オリヴィアの声) それはね・ 228 00:15:33,256 --> 00:15:37,260 あらゆる情報を覗き見できる 「鑑定眼」のスキル!・ 229 00:15:37,260 --> 00:15:41,131 これさえあれば 試験も ばっちり! 230 00:15:41,131 --> 00:15:46,136 ありがとう エマ。 ううん 挨拶みたいなもんだし。 231 00:15:46,136 --> 00:15:49,136 ≪よし 「鑑定眼」のスキルを「創作」≫ 232 00:15:53,744 --> 00:15:55,844 ≪早速 使ってみよう≫ 233 00:15:57,547 --> 00:16:00,917 ≪見えた! これで 合格は僕のものだ≫ 234 00:16:00,917 --> 00:16:03,854 ≪エマにも お礼をしないとね≫ 235 00:16:03,854 --> 00:16:06,523 はぁ… 肩凝るなぁ。 236 00:16:06,523 --> 00:16:08,558 胸 重すぎ。 237 00:16:08,558 --> 00:16:12,496 ≪よし! 「貧乳」を「創作」して エマに「付与」≫ 238 00:16:12,496 --> 00:16:15,832 ≪合計80LPの消費だけど…≫ 239 00:16:15,832 --> 00:16:18,568 えいっ! 240 00:16:18,568 --> 00:16:21,471 ん? 241 00:16:21,471 --> 00:16:23,840 あっ…。 242 00:16:23,840 --> 00:16:27,444 ああっ! 243 00:16:27,444 --> 00:16:30,147 な… 何 これ~! 244 00:16:30,147 --> 00:16:32,616 な… なんで? どうして? 245 00:16:32,616 --> 00:16:35,318 これで 肩凝りから解放されるよ。 246 00:16:35,318 --> 00:16:38,188 貧乳好きな人も 割と多いし よかったね。 247 00:16:38,188 --> 00:16:42,826 それ 本当? うん。 僕は巨乳の方が好きだけど。 248 00:16:42,826 --> 00:16:46,897 早く戻して! ノルのバカド~ン! 249 00:16:46,897 --> 00:16:50,333 ≪結局 「編集」スキルで元に戻した≫ 250 00:16:50,333 --> 00:16:52,333 ≪LPの無駄使い…≫ 251 00:16:55,705 --> 00:16:57,774 自信は? ばっちりさ。 252 00:16:57,774 --> 00:16:59,709 ≪男爵に子爵…≫ 253 00:16:59,709 --> 00:17:03,747 ≪準男爵の僕とは 全然 違うな≫ 254 00:17:03,747 --> 00:17:06,616 (理事長) これより 入学試験を始める!・ 255 00:17:06,616 --> 00:17:09,619 課題は 魔物の素材集めである。・ 256 00:17:09,619 --> 00:17:12,589 その量とレア度で 競い合ってもらう。・ 257 00:17:12,589 --> 00:17:17,160 なお 本試験は 3人1組のチーム制とする。・ 258 00:17:17,160 --> 00:17:20,163 あぶれた者は失格だ。 以上! 259 00:17:20,163 --> 00:17:22,966 (受験者)チーム制だって? (受験者)聞いてないぞ。 260 00:17:22,966 --> 00:17:25,569 (受験者)早く組まないと。 261 00:17:25,569 --> 00:17:29,473 す… すみません 僕と…。 (受験者)ん? 262 00:17:29,473 --> 00:17:31,673 準男爵臭いな。 263 00:17:33,176 --> 00:17:35,276 あっ…。 264 00:17:36,680 --> 00:17:38,715 あの…。 265 00:17:38,715 --> 00:17:42,115 (受験者)ゴミと組むなんて無理。 あっ…。 266 00:17:43,653 --> 00:17:45,653 ≪ゴミ… か≫ 267 00:17:49,493 --> 00:17:52,028 よかったら組まない? あっ。 268 00:17:52,028 --> 00:17:56,933 やっほ~ ノル。 エ… エマ・ なんで ここに? 269 00:17:56,933 --> 00:17:59,936 司書の仕事は? 辞めてきた。 270 00:17:59,936 --> 00:18:02,772 私も英雄学校を受けようと思って。 271 00:18:02,772 --> 00:18:05,942 そ… そんな簡単に辞めるなんて。 272 00:18:05,942 --> 00:18:08,879 だって ノル 一緒じゃないし。 えっ? 273 00:18:08,879 --> 00:18:12,479 ノルのバカドン! いいから組みましょ。 274 00:18:14,117 --> 00:18:17,053 (レノア)ねえ 組まない? (エマ ノル)あっ。 275 00:18:17,053 --> 00:18:19,055 (レノア)レノア・ブルードンよ。・ 276 00:18:19,055 --> 00:18:22,392 敬語は いらないし 呼び捨てでいいわ。 277 00:18:22,392 --> 00:18:25,729 エマ・ブライトネスです… だよ。 278 00:18:25,729 --> 00:18:29,799 (レノア) ブライトネス? ああ 男爵家の。 279 00:18:29,799 --> 00:18:31,835 僕は ノル・スタルジア。 280 00:18:31,835 --> 00:18:34,471 (レノア) あんたは 名乗らなくていいわ。・ 281 00:18:34,471 --> 00:18:37,874 準男爵の名を覚えるなんて 無駄だもの。 282 00:18:37,874 --> 00:18:39,910 えっ? (理事長)よし!・ 283 00:18:39,910 --> 00:18:45,048 それでは 明日の12時までに 魔物の素材を入手してくること。・ 284 00:18:45,048 --> 00:18:47,951 入手方法は自由だ。 始め! 285 00:18:47,951 --> 00:18:50,287 (受験者)市場だ! (受験者)買い込むぞ! 286 00:18:50,287 --> 00:18:53,323 そ… 素材って 買ってもいいんだ。 287 00:18:53,323 --> 00:18:56,927 そうだね。 魔物を倒せとは言われてないし。 288 00:18:56,927 --> 00:19:00,230 (レノア) ここからは別行動にしましょう。・ 289 00:19:00,230 --> 00:19:04,534 足を引っ張らないでね 最下位貴族さん。 290 00:19:04,534 --> 00:19:09,072 結局 お金持ち優遇なんだね。 うん。 291 00:19:09,072 --> 00:19:11,107 ノルはどうするの? 292 00:19:11,107 --> 00:19:13,977 狩りで素材を集めるなら 私も行くよ。 293 00:19:13,977 --> 00:19:16,846 ううん エマは待ってて。 294 00:19:16,846 --> 00:19:19,883 ちょっと 心当たりがあるんだ。 えっ? 295 00:19:19,883 --> 00:19:23,553 ≪隠しダンジョンなら レアモンスターも多い≫ 296 00:19:23,553 --> 00:19:26,353 ≪そう思って 3層まで来たんだけど…≫ 297 00:19:27,991 --> 00:19:29,991 ≪こんなの出ちゃう・≫ 298 00:19:31,394 --> 00:19:33,897 ≪僕のレベルは まだ23≫ 299 00:19:33,897 --> 00:19:37,197 ≪それに あの大鎌をくらえば即死!≫ 300 00:19:39,903 --> 00:19:42,672 グオー! うわっ! 301 00:19:42,672 --> 00:19:45,572 くっ… うっ! くっ…。 302 00:19:47,677 --> 00:19:51,677 ≪へ… 「編集」のスキルで 即死攻撃を削除すれば…≫ 303 00:19:53,984 --> 00:19:56,987 ≪無理! 8回 死ねる!≫ 304 00:19:56,987 --> 00:19:59,923 グオー! くっ! 305 00:19:59,923 --> 00:20:01,923 ≪「鈍重」のスキルを 創って 「付与」≫ 306 00:20:03,326 --> 00:20:05,362 ≪足止めには なったけど・ 307 00:20:05,362 --> 00:20:08,331 一気に LP200も 使ってしまった≫ 308 00:20:08,331 --> 00:20:10,433 うっ…。 309 00:20:10,433 --> 00:20:13,670 ≪脱力感が半端ない≫ 310 00:20:13,670 --> 00:20:17,540 ≪LPが減って 生命力が削られている≫ 311 00:20:17,540 --> 00:20:21,611 ≪でも やるしか… やるしかないんだ!≫ 312 00:20:21,611 --> 00:20:24,514 うお~~! 313 00:20:24,514 --> 00:20:26,614 グオー! くっ! 314 00:20:28,251 --> 00:20:30,287 ≪LPを 100消費して・ 315 00:20:30,287 --> 00:20:32,887 「石弾」の大きさを 100センチに「編集」!≫ 316 00:20:34,758 --> 00:20:37,861 グオッ! 君 随分 痩せてるけど・ 317 00:20:37,861 --> 00:20:40,697 ちゃんと食べてる? あげるよ・ 318 00:20:40,697 --> 00:20:43,733 いちばん食いでのあるやつを! 319 00:20:43,733 --> 00:20:45,733 「石弾」100! 320 00:20:47,237 --> 00:20:52,309 ドゴッ! (デッドリーパー)グッ… グオー! 321 00:20:57,147 --> 00:20:59,182 つ… 疲れた…。 322 00:21:03,853 --> 00:21:08,825 (理事長)では いよいよ 入試課題 上位3チームの発表に移る! 323 00:21:08,825 --> 00:21:12,762 (レノア)全然 呼ばれないじゃない 私たちのチーム。 324 00:21:12,762 --> 00:21:14,831 う… うん。 325 00:21:14,831 --> 00:21:20,503 (理事長) 第3位 ジェノスチーム 5890点。 326 00:21:20,503 --> 00:21:23,973 (一同)わあ~! (理事長)第2位 エリザベスチーム・ 327 00:21:23,973 --> 00:21:29,045 1万1550点。 (レノア)ま… まだ呼ばれない。 328 00:21:29,045 --> 00:21:30,980 圏外だったかな? 329 00:21:30,980 --> 00:21:34,880 ≪だ… 大丈夫なはず。 だって 師匠は…≫ 330 00:21:36,419 --> 00:21:39,823 これ 試験に持っていっても 不自然じゃないですよね? 331 00:21:39,823 --> 00:21:41,925 (オリヴィアの声) うん。 この大陸にいない・ 332 00:21:41,925 --> 00:21:46,763 黄金スライムよりは自然でしょ。 ザコだから問題なし 333 00:21:46,763 --> 00:21:50,563 ≪で… でも このまま呼ばれなかったら…≫ 334 00:21:52,469 --> 00:21:54,569 第1位は…。 335 00:21:57,340 --> 00:22:01,411 レノアチーム 12万8000点! 336 00:22:01,411 --> 00:22:05,382 じゅ… 12万…。 8000…。 337 00:22:05,382 --> 00:22:09,419 (理事長)素材の中に 超凶悪モンスターの頭蓋骨があった。・ 338 00:22:09,419 --> 00:22:12,655 よって 歴代最高点での合格となる。 339 00:22:12,655 --> 00:22:16,726 ≪ど… どこが ザコなんですか 師匠≫ 340 00:22:16,726 --> 00:22:19,729 (オリヴィア) ≪ああ~ やっちゃったかも~。・ 341 00:22:19,729 --> 00:22:22,665 デッドリーパーなんて 私には ザコだけど・ 342 00:22:22,665 --> 00:22:26,102 学生が狩ってきたら奇跡だよね≫ 343 00:22:26,102 --> 00:22:28,202 ≪まっ いっか!≫ 344 00:22:29,639 --> 00:22:33,810 < かくして 僕は 英雄学校の試験に 無事 合格> 345 00:22:33,810 --> 00:22:38,214 <家族も大喜びで とても晴れやかな気持ちになった> 346 00:22:38,214 --> 00:22:41,284 <入学金の知らせを 受け取るまでは…> 347 00:22:41,284 --> 00:22:43,319 30万リア? 348 00:22:43,319 --> 00:22:46,990 そんな大金をどうやって…。 ん?