1 00:00:02,002 --> 00:00:18,352 ♬~ 2 00:00:18,352 --> 00:00:22,856 (ノール)あっ… ひどいな。 3 00:00:22,856 --> 00:00:26,560 ステラおばさんや 建築現場の みんなは 無事だろうか。 4 00:00:29,196 --> 00:00:32,699 あっ… ギルドは なんとか 大丈夫だったみたいだな。 5 00:00:32,699 --> 00:00:34,701 んっ? (物音) 6 00:00:41,541 --> 00:00:45,379 《こうして まじまじと 看板を見るのは 久しぶりだ。 7 00:00:45,379 --> 00:00:47,714 冒険者か…》 8 00:00:47,714 --> 00:00:50,717 ⦅まともなスキルが 身に付かなかった? 9 00:00:50,717 --> 00:00:53,887 すべての養成所で 満期 3か月間 訓練して➡ 10 00:00:53,887 --> 00:00:55,889 1つもか? んっ…。 11 00:00:55,889 --> 00:00:58,392 んっ…⦆ 12 00:00:58,392 --> 00:01:02,829 ⦅ノール すまんが➡ 13 00:01:02,829 --> 00:01:06,133 それじゃあ 冒険者の登録は してやれねえ⦆ 14 00:01:08,335 --> 00:01:12,005 まさか また あのときの教官たちに➡ 15 00:01:12,005 --> 00:01:14,007 会えるとは。 16 00:01:14,007 --> 00:01:18,612 最後に会ったのは もう 15年も前になるのか。 17 00:03:02,482 --> 00:03:05,152 ⦅ノール:剣士の訓練を 受けさせてくれ! 18 00:03:05,152 --> 00:03:08,655 (シグ)訓練? 君がか? 19 00:03:08,655 --> 00:03:11,491 冒険者ギルドの許可証は 持っているのか? 20 00:03:11,491 --> 00:03:14,828 さっき ギルドマスターに もらった。 21 00:03:14,828 --> 00:03:18,331 んっ… 訓練は 厳しい。 22 00:03:18,331 --> 00:03:22,169 それに耐える覚悟は あるか? ある! 23 00:03:22,169 --> 00:03:24,337 (掛け声) 24 00:03:24,337 --> 00:03:26,506 うっ! フッ! (掛け声) 25 00:03:26,506 --> 00:03:30,110 そこまで! 明日は もっと厳しくなるぞ。 26 00:03:32,179 --> 00:03:35,682 (一同)ハァハァ…。 27 00:03:35,682 --> 00:03:38,518 ハァハァハァ…。 28 00:03:38,518 --> 00:03:42,189 《3日もてば いいほうだろう》 29 00:03:42,189 --> 00:03:46,193 (掛け声) 30 00:03:46,193 --> 00:03:49,196 《今日で 10日か…。 31 00:03:49,196 --> 00:03:54,034 この少年 覚悟だけは 本物かもしれない》 32 00:03:54,034 --> 00:03:56,036 次! 33 00:03:58,371 --> 00:04:01,475 ひぃっ! ああ…。 次! 34 00:04:01,475 --> 00:04:03,977 んっ…。 35 00:04:05,979 --> 00:04:09,649 フッ… ぐあっ! うぅっ… くっ…。 36 00:04:09,649 --> 00:04:13,820 骨が折れようと 剣を落とすな! 敵は 待ってくれんぞ! 37 00:04:13,820 --> 00:04:17,824 うぅ… あっ…。 んっ… あっ…。 38 00:04:17,824 --> 00:04:20,994 うぅっ… んっ! 39 00:04:20,994 --> 00:04:24,664 《体と精神を 極限まで追い込まれて なお➡ 40 00:04:24,664 --> 00:04:26,666 その目が できるのか。 41 00:04:26,666 --> 00:04:30,837 これは 本当に有望かもしれない》 42 00:04:30,837 --> 00:04:34,174 んっ… 教官! 43 00:04:34,174 --> 00:04:37,010 俺は いつ スキルを覚えられる? 44 00:04:37,010 --> 00:04:39,846 それは 私が決めることではない。 45 00:04:39,846 --> 00:04:42,349 せめて どんなスキルが 使えるようになるのか➡ 46 00:04:42,349 --> 00:04:44,651 見せてくれ。 んっ…。 47 00:04:53,360 --> 00:04:56,062 んっ…。 んっ! 48 00:04:59,533 --> 00:05:01,535 ああ… あっ…。 49 00:05:03,470 --> 00:05:06,473 どうだった? すっ… すごかった! 50 00:05:06,473 --> 00:05:09,810 ほとんど 見えなかった。 だろうな。 51 00:05:09,810 --> 00:05:14,648 《己ですら 剣筋を捉えきることが 難しい 瞬足の技。 52 00:05:14,648 --> 00:05:16,983 少年では 目の端で捉えることすら…》 53 00:05:16,983 --> 00:05:18,985 (ノール)ずっと 同じリズムだった。 んっ? 54 00:05:18,985 --> 00:05:21,321 (ノール)トン タン タタタンって! ハッ! 55 00:05:21,321 --> 00:05:23,824 時計みたいだ。 56 00:05:23,824 --> 00:05:26,993 トン タン タタタン! 57 00:05:26,993 --> 00:05:28,995 ハハッ…。 んっ…。 58 00:05:28,995 --> 00:05:32,499 (ノール)トン タン タタタン! トン…。 59 00:05:32,499 --> 00:05:36,336 《この資質 育てば 私と対等…。 60 00:05:36,336 --> 00:05:39,005 いや それ以上に…。 61 00:05:39,005 --> 00:05:41,508 おかしい》 62 00:05:43,677 --> 00:05:46,346 パリイ! 63 00:05:46,346 --> 00:05:50,016 《なぜ パリイ以外のスキルを習得できない? 64 00:05:50,016 --> 00:05:54,354 1つでいい。 使えるスキルが 1つでもあれば…》 65 00:05:54,354 --> 00:05:56,523 うっ! (シグ)そこまでだ ノール。 66 00:05:56,523 --> 00:05:58,525 おっ…。 残念だが…。 67 00:05:58,525 --> 00:06:01,127 待って! もう少しだけ…。 だめだ。 68 00:06:01,127 --> 00:06:04,965 これ以上は 君の時間を無駄にする。 んっ…。 69 00:06:04,965 --> 00:06:07,801 《パリイのみでは 剣士として やっていけない。 70 00:06:07,801 --> 00:06:09,803 無念だ。 71 00:06:09,803 --> 00:06:12,806 まさか 剣の才能だけがないとは…》 72 00:06:12,806 --> 00:06:16,309 恐らく 君は 別の道に進んだほうがいい。 73 00:06:16,309 --> 00:06:19,980 他の養成所ならば 君の才能を 見いだせるかもしれん。 74 00:06:19,980 --> 00:06:21,982 んっ…。 75 00:06:21,982 --> 00:06:26,319 《この子には きっと 違う道がある》 76 00:06:26,319 --> 00:06:31,992 (ダンダルグ)おいおい… お前 本気で うちの訓練に参加する気かよ? 77 00:06:31,992 --> 00:06:34,661 剣士の教官が 他に行けって。 78 00:06:34,661 --> 00:06:40,333 シグか。 子どもの面倒を 見ているとは 聞いていたが。 79 00:06:40,333 --> 00:06:43,169 《ダンダルグ:吹けば 飛ぶような 体じゃねえか》 80 00:06:43,169 --> 00:06:46,172 どうしても 冒険者になりたいんだ! 81 00:06:46,172 --> 00:06:49,509 ウォリアーは 仲間の盾となる役割だ。 82 00:06:49,509 --> 00:06:52,012 わかってるのか? うん! 83 00:06:52,012 --> 00:06:55,815 ハァ… よし やってみろ! 84 00:06:59,519 --> 00:07:03,123 うっ! くっ! くっ…。 85 00:07:03,123 --> 00:07:08,128 《あの小僧 まさか ここまで やるとはな》 86 00:07:08,128 --> 00:07:11,298 おっ… おっ うわっ…。 おおっ…。 87 00:07:11,298 --> 00:07:13,300 あっ…。 88 00:07:19,139 --> 00:07:21,141 あっ…。 89 00:07:21,141 --> 00:07:25,312 《こいつ なんて タフな心を持ってやがる。 90 00:07:25,312 --> 00:07:29,115 スキルさえ身に付けば 文字どおり 不屈の盾として…》 91 00:07:32,819 --> 00:07:36,156 すまん ノール。 まだ やれるよ! 92 00:07:36,156 --> 00:07:38,325 努力は認めるが➡ 93 00:07:38,325 --> 00:07:42,829 身に付けられたのは 身体能力を 僅かに上げることだけだ。 94 00:07:42,829 --> 00:07:44,831 このまま 無理に進めば➡ 95 00:07:44,831 --> 00:07:47,834 すぐに 命を落とすことになる。 んっ…。 96 00:07:47,834 --> 00:07:50,837 悪いが 次に行け。 97 00:07:50,837 --> 00:07:52,839 《ここまで 頑張れるやつだ。 98 00:07:52,839 --> 00:07:55,342 どこかで報われなきゃ やりきれん》 99 00:07:55,342 --> 00:07:57,844 (ノール)訓練を受けさせてくれ。 100 00:07:57,844 --> 00:08:00,613 (ミアンヌ)本当に やるの? やる! 101 00:08:00,613 --> 00:08:02,615 別にいいけど。 102 00:08:02,615 --> 00:08:04,617 じゃあ これ。 103 00:08:04,617 --> 00:08:06,619 あそこに投げてみて。 104 00:08:06,619 --> 00:08:09,956 (ノール)遠いな。 (ミアンヌ)さっさとして。 105 00:08:09,956 --> 00:08:13,793 《外したら 適当な理由を付けて 追い返そう。 106 00:08:13,793 --> 00:08:16,629 どうも 面倒なやつの においが…》 フッ! 107 00:08:16,629 --> 00:08:19,132 あっ…。 これでいいのか? 108 00:08:19,132 --> 00:08:21,801 もう1回。 109 00:08:21,801 --> 00:08:24,471 よし! 《よくない。 110 00:08:24,471 --> 00:08:26,573 全然 よくないわよ》 111 00:08:30,643 --> 00:08:34,481 教官 どうして 俺は 小石ばかり 投げてるんだ? 112 00:08:34,481 --> 00:08:37,650 《嫌な予感がするからに 決まってんでしょ》 113 00:08:37,650 --> 00:08:39,652 弓が使いたい。 114 00:08:39,652 --> 00:08:42,989 う~ん… ハァ…。 115 00:08:42,989 --> 00:08:45,992 うわ~…。 116 00:08:45,992 --> 00:08:49,662 じゃあ 持ち手を しっかりと握って 構えて。 117 00:08:49,662 --> 00:08:53,333 しっかり? こんな感…。 118 00:08:53,333 --> 00:08:57,837 なんでだ? 《予感的中》 119 00:08:57,837 --> 00:09:01,608 うわっ! えっ? うわっ! 120 00:09:01,608 --> 00:09:04,611 あんた いいかげんにしなさいよ。 ああ…。 121 00:09:04,611 --> 00:09:08,114 もう 訓練場の弓がないから 私の。 122 00:09:08,114 --> 00:09:10,116 《さすがに これなら 壊れ…》 123 00:09:10,116 --> 00:09:12,118 (ノール)あっ…。 (壊れる音) 124 00:09:12,118 --> 00:09:14,621 んっ んっ… くっ…。 125 00:09:14,621 --> 00:09:17,290 あんたは 石だけ投げてなさい。 126 00:09:17,290 --> 00:09:19,292 わかった。 127 00:09:21,294 --> 00:09:24,631 (ノール)フッ! 128 00:09:24,631 --> 00:09:27,967 それ どこで習ったの? 習ってないぞ。 129 00:09:27,967 --> 00:09:29,969 いつも こうやって 鳥を取ってた。 130 00:09:29,969 --> 00:09:33,139 空から 山うさぎを狙って 降りてくる 派手な色の。 131 00:09:33,139 --> 00:09:36,142 《えっ… あきれた。 132 00:09:36,142 --> 00:09:38,545 それ 雷迅鳥じゃない》 133 00:09:40,480 --> 00:09:42,649 《射落とすとなれば➡ 134 00:09:42,649 --> 00:09:46,319 熟練者が 優れた弓を使ったって 難しいのに。 135 00:09:46,319 --> 00:09:50,156 まあ 私は 目をつぶってでもいけるけど》 136 00:09:50,156 --> 00:09:52,992 んっ! 137 00:09:52,992 --> 00:09:56,663 《ミアンヌ:こいつ ここにいる意味ある?》 138 00:09:56,663 --> 00:09:59,499 もう 期限よ。 出ていきなさい。 139 00:09:59,499 --> 00:10:01,835 えっ? だって まだ 何も…。 140 00:10:01,835 --> 00:10:04,504 あんたには 繊細な道具を扱うセンスが➡ 141 00:10:04,504 --> 00:10:06,506 絶望的にない! んっ…。 142 00:10:06,506 --> 00:10:08,842 石だけ投げてりゃいいのよ。 143 00:10:08,842 --> 00:10:10,844 ハァ…。 144 00:10:10,844 --> 00:10:13,346 《本当に めんどくさいやつ。 145 00:10:13,346 --> 00:10:17,650 あんたは 弓なしで もう 足りてんのよ》 んっ…。 146 00:10:19,853 --> 00:10:23,022 (カルー)そうか お前が あのノールか。 147 00:10:23,022 --> 00:10:26,192 いいだろう。 えっ いいのか? 148 00:10:26,192 --> 00:10:28,895 ついてこい。 すぐ 始めるぞ。 149 00:10:32,699 --> 00:10:34,868 敵の気配を感じろ。 150 00:10:34,868 --> 00:10:38,538 一切の音を立てず 相手に近づけ。 151 00:10:38,538 --> 00:10:40,540 んっ…。 152 00:10:40,540 --> 00:10:43,143 《カルー:これは 悪くない》 153 00:10:47,046 --> 00:10:49,048 よし! 154 00:10:49,048 --> 00:10:52,051 痛っ! 詰めが甘い。 155 00:10:52,051 --> 00:10:55,054 ここには あらゆる わなが隠してある。 156 00:10:55,054 --> 00:10:57,223 その すべての わなを回避し➡ 157 00:10:57,223 --> 00:11:00,493 解除困難な宝箱まで たどりつけ。 158 00:11:00,493 --> 00:11:02,495 わなを回避か。 (訓練生たち)えっ? 159 00:11:02,495 --> 00:11:05,164 わかった! 160 00:11:05,164 --> 00:11:07,500 ハァハァハァ…。 161 00:11:07,500 --> 00:11:10,670 うわっ! えっ!? 162 00:11:10,670 --> 00:11:13,339 んっ… んっ! ハァハァハァ…。 163 00:11:13,339 --> 00:11:16,843 パリイ! ひぃっ! 164 00:11:16,843 --> 00:11:20,346 キャー! 投石! えっ? 165 00:11:20,346 --> 00:11:23,850 すごい! いや しかし…。 166 00:11:23,850 --> 00:11:27,353 趣旨が違う。 167 00:11:27,353 --> 00:11:32,025 宝箱のわなも解除できず 気配も察知できない斥候など➡ 168 00:11:32,025 --> 00:11:34,527 お話にならない。 んっ…。 169 00:11:34,527 --> 00:11:40,199 《とはいえ この余人に代え難い 忍耐力と執念は➡ 170 00:11:40,199 --> 00:11:42,202 何よりの資質。 171 00:11:42,202 --> 00:11:49,042 もしも 冒険者を諦めたときは 王都諜報部に勧誘するとしよう》 172 00:11:49,042 --> 00:11:54,213 (オーケン)ホッホッ… ずいぶんと若い 訓練志願者じゃのう。 173 00:11:54,213 --> 00:11:58,217 確か 最低でも 15歳からじゃったような。 174 00:11:58,217 --> 00:12:00,820 ギルドのおじさんに 許可をもらったし➡ 175 00:12:00,820 --> 00:12:04,157 他の養成所でも訓練してきた。 176 00:12:04,157 --> 00:12:07,994 だめだったけど。 ホッホウ…。 177 00:12:07,994 --> 00:12:11,998 ぬぅ~! うぅ…。 178 00:12:11,998 --> 00:12:15,168 ぬぅ~… だっ! 179 00:12:15,168 --> 00:12:19,339 フゥ… やはり 魔力が 体を流れんと➡ 180 00:12:19,339 --> 00:12:21,841 魔法は 使えんのじゃろうな。 181 00:12:21,841 --> 00:12:23,843 どうして 流れないんだ? 182 00:12:23,843 --> 00:12:26,512 なんかの体質かのう? 183 00:12:26,512 --> 00:12:32,185 だとしたら 魔力共振部屋に 入るぐらいしか 手がないが。 184 00:12:32,185 --> 00:12:34,687 まりょ… きょ…。 185 00:12:34,687 --> 00:12:39,692 んっ! それを やらせてくれ! う~ん…。 186 00:12:39,692 --> 00:12:42,195 まあ いいじゃろう。 187 00:12:42,195 --> 00:12:46,532 きついと思ったら すぐに出てくるんじゃぞ。 188 00:12:46,532 --> 00:12:50,536 あやつ まだ 出てきておらんのか!? はい! 189 00:12:50,536 --> 00:12:52,705 そっ… それは いかん! 190 00:12:52,705 --> 00:12:55,875 《感覚が 何倍にも増幅される空間で➡ 191 00:12:55,875 --> 00:12:58,711 数日じゃと!? 下手したら 死んで…》 192 00:12:58,711 --> 00:13:01,314 うっ! ぐぐぐ… ぐっ…。 193 00:13:01,314 --> 00:13:03,316 ノール! んっ? 194 00:13:03,316 --> 00:13:07,820 なんだ? おっ… お主 体に異常は? 195 00:13:07,820 --> 00:13:10,823 なんともない。 邪魔しないでくれ。 196 00:13:10,823 --> 00:13:13,326 何かが つかめそうなんだ。 えっ…。 197 00:13:13,326 --> 00:13:15,328 えっ? 198 00:13:18,498 --> 00:13:20,667 これしか できなかった。 199 00:13:20,667 --> 00:13:26,172 ホッホッ… ここまで やっても プチファイア 1つとはのう。 200 00:13:26,172 --> 00:13:29,175 お前さんほど 魔法の才に恵まれない者も➡ 201 00:13:29,175 --> 00:13:32,345 珍しい。 んっ…。 202 00:13:32,345 --> 00:13:34,847 じゃが あの体質で➡ 203 00:13:34,847 --> 00:13:37,850 よくぞ ここまで頑張った と言うべきじゃろう。 204 00:13:37,850 --> 00:13:40,520 《なっ… なぁ~! 205 00:13:40,520 --> 00:13:44,524 何やっとんのじゃ!? こいつは! にっ… 二重詠唱じゃと? 206 00:13:44,524 --> 00:13:47,360 この わしですら 50年 かかったものを➡ 207 00:13:47,360 --> 00:13:50,363 こやつは たった3か月で 自ら…》 208 00:13:50,363 --> 00:13:52,865 フゥ…。 209 00:13:52,865 --> 00:13:55,535 これじゃ 冒険者になれない。 210 00:13:55,535 --> 00:13:58,871 んっ… そうじゃな。 211 00:13:58,871 --> 00:14:02,475 やはり ここは お前さんの居場所ではないな。 212 00:14:02,475 --> 00:14:07,146 《もったいない。 本当に もったいないのう。 213 00:14:07,146 --> 00:14:09,148 体質が違えば➡ 214 00:14:09,148 --> 00:14:13,352 不世出の魔術師として 名をはせていただろうに》 215 00:14:15,822 --> 00:14:17,990 (セイン)一応 聞いておきますが➡ 216 00:14:17,990 --> 00:14:20,993 小さいころに 祝福の儀式は 受けましたか? 217 00:14:20,993 --> 00:14:23,496 儀式? なんだ? それは。 218 00:14:23,496 --> 00:14:25,998 ここでは あらかじめ 決まった生徒しか➡ 219 00:14:25,998 --> 00:14:29,502 訓練を受けることができません。 申し訳ないのですが…。 220 00:14:29,502 --> 00:14:33,673 訓練を受けさせてもらえるまで ここを動かない。 221 00:14:33,673 --> 00:14:35,675 んっ…。 222 00:14:35,675 --> 00:14:37,677 好きになさい。 223 00:14:43,349 --> 00:14:46,352 (ドアの開閉音) 224 00:14:46,352 --> 00:14:48,354 (鼻水をすする音) 225 00:14:55,695 --> 00:14:59,532 訓練を受けさせてもらうまで 動かない。 226 00:14:59,532 --> 00:15:01,534 そうですか。 227 00:15:08,808 --> 00:15:12,478 《セイン:まさか 本当に ずっと?》 228 00:15:12,478 --> 00:15:24,824 ♬~ 229 00:15:24,824 --> 00:15:26,826 あっ…。 230 00:15:36,335 --> 00:15:39,338 (ノール)あっ…。 あっ…。 231 00:15:42,008 --> 00:15:45,011 手ほどきだけなら 参加させてあげましょう。 232 00:15:45,011 --> 00:15:48,681 ただし それで 何かが できるようになる保証は➡ 233 00:15:48,681 --> 00:15:51,184 ありませんよ。 うん。 234 00:15:53,686 --> 00:15:55,688 んっ…。 235 00:15:55,688 --> 00:15:58,357 間違いなく ローヒールです。 236 00:15:58,357 --> 00:16:01,461 こんなことがあるのですか。 237 00:16:01,461 --> 00:16:04,964 でも…。 ええ 残念ながら➡ 238 00:16:04,964 --> 00:16:10,136 ローヒールでは 冒険者の有用スキルとして 認められないと思います。 239 00:16:10,136 --> 00:16:14,640 そうか。 やっぱり だめだったのか。 240 00:16:14,640 --> 00:16:18,477 かすり傷を癒やす程度とはいえ➡ 241 00:16:18,477 --> 00:16:22,315 幼少期の祝福なしで ローヒールを 使えるようになっただけでも➡ 242 00:16:22,315 --> 00:16:24,317 すごいことなんですよ。 243 00:16:28,321 --> 00:16:31,324 《聖霊を介さず 祝福の儀式も受けずに➡ 244 00:16:31,324 --> 00:16:33,326 自ら 奇跡を行使する。 245 00:16:33,326 --> 00:16:38,831 それは 言うなれば 奇跡の力を 無尽蔵に扱えるということ》 246 00:16:43,669 --> 00:16:45,671 セイン様! ノールが…。 247 00:16:45,671 --> 00:16:48,007 あっ…。 248 00:16:48,007 --> 00:16:51,177 王都から いなくなった? (一同)んっ…。 249 00:16:51,177 --> 00:16:55,681 昨日 私が止めていれば…。 ほっときゃいいじゃない。 250 00:16:55,681 --> 00:16:58,518 あいつなら どうとでも やってけるんだから。 251 00:16:58,518 --> 00:17:01,621 いえ。 時間をかけて 育てれば➡ 252 00:17:01,621 --> 00:17:05,124 あの子は 確実に とてつもない人物になります。 253 00:17:05,124 --> 00:17:08,294 ホッホッ… 確かにのう。 254 00:17:08,294 --> 00:17:12,632 まさか 他の養成所でも そんなことになってるとはな。 255 00:17:12,632 --> 00:17:17,303 全員で 彼を育て 導いてあげるべきです。 256 00:17:17,303 --> 00:17:19,972 あの 才能にあふれた少年を。 257 00:17:19,972 --> 00:17:22,475 異論はない。 258 00:17:22,475 --> 00:17:26,479 諜報部への勧誘は 難しくなったがな。 259 00:17:26,479 --> 00:17:28,648 わしも セインに賛成じゃ。 260 00:17:28,648 --> 00:17:30,650 同じく。 261 00:17:30,650 --> 00:17:32,652 しかたないわね。 262 00:17:32,652 --> 00:17:34,654 シグは どうです? 263 00:17:37,323 --> 00:17:41,494 俺は すぐに ノールを捜す旅に出る。 おいおいおい! 264 00:17:41,494 --> 00:17:45,998 気持ちは わかりますが 落ち着いてください。 んっ…。 265 00:17:45,998 --> 00:17:50,670 では 改めて… ノールを 六聖全員で引き受け 育てる。 266 00:17:50,670 --> 00:17:53,172 それでいいですね? (ミアンヌ/ダンダルグ)フッ…。 267 00:17:53,172 --> 00:17:57,176 ならば 急いで 本人を見つけましょう!⦆ 268 00:18:04,283 --> 00:18:06,619 んっ…。 269 00:18:06,619 --> 00:18:08,788 あっ! おっ… ノール! 270 00:18:08,788 --> 00:18:12,792 おじさん 無事だったか。 なんとかな。 271 00:18:12,792 --> 00:18:15,628 これが落ちてたぞ。 おお…。 272 00:18:15,628 --> 00:18:18,798 飛んじまってたか。 ありがとよ。 273 00:18:18,798 --> 00:18:22,969 お前さん ミスラに 向かってたはずじゃねえのか? 274 00:18:22,969 --> 00:18:25,972 いや 王都が こんな ありさまだしな。 275 00:18:25,972 --> 00:18:28,975 ああ。 急いで 引き返してきたんだ。 276 00:18:28,975 --> 00:18:32,478 ずいぶん 泥だらけだ。 んっ…。 服 焦げてるぞ。 277 00:18:32,478 --> 00:18:36,482 いろいろ あってな。 かなりの運動をした。 278 00:18:36,482 --> 00:18:40,486 まあ こんなときだ。 みんな 似たり寄ったりだろう。 279 00:18:40,486 --> 00:18:42,989 俺も ひでえ目に遭ったぜ。 280 00:18:42,989 --> 00:18:45,157 俺も へとへとだ。 281 00:18:45,157 --> 00:18:48,828 それでな ノール 疲れてるとこ 悪いんだが➡ 282 00:18:48,828 --> 00:18:53,666 建築ギルドの親方が お前さんのこと 血眼になって捜してたぜ。 283 00:18:53,666 --> 00:18:56,836 がれきの撤去や 仮設の家を建てるんだとかで。 284 00:18:56,836 --> 00:18:59,672 きっと そうだと思って ここに来たんだ。 285 00:18:59,672 --> 00:19:03,376 場所は? 地図をやる。 持ってけ。 286 00:19:10,116 --> 00:19:12,284 来てくれて 助かったぜ。 287 00:19:12,284 --> 00:19:15,454 お前がいると 作業が 段違いに はかどる。 288 00:19:15,454 --> 00:19:18,958 役に立てて よかった。 んっ…。 289 00:19:18,958 --> 00:19:24,463 《本当に とんでもない1日だったな。 290 00:19:24,463 --> 00:19:29,468 馬車で旅に出て ロロと出会い…》 291 00:19:31,971 --> 00:19:34,974 《ノール:リーンの魔法で 吹き飛ばされ…》 292 00:19:38,310 --> 00:19:41,981 《ノール:リーンの魔法で 吹き飛ばされ…。 293 00:19:41,981 --> 00:19:47,653 いろいろ あったが リーンの魔法で 吹き飛ばされた印象が すごい》 294 00:19:47,653 --> 00:19:50,322 あっ…。 (おなかの鳴る音) 295 00:19:50,322 --> 00:19:55,327 《疲れも空腹も 限界に近い。 が➡ 296 00:19:55,327 --> 00:19:59,331 まだ 休むわけにはいかないな!》 297 00:19:59,331 --> 00:20:02,668 (クレイス)気付いているとは思うが➡ 298 00:20:02,668 --> 00:20:08,507 こたびの件 デリダスの後ろに ミスラ教国の影が見える。 299 00:20:08,507 --> 00:20:12,344 (レイン)はい。 魔導皇国の軍備に至るまで➡ 300 00:20:12,344 --> 00:20:15,347 事あるごとに あの国でしか製造できない➡ 301 00:20:15,347 --> 00:20:17,516 高純度の魔石が絡んでいます。 302 00:20:17,516 --> 00:20:22,855 ここから 平穏な日々とは いかぬようですね。 303 00:20:22,855 --> 00:20:27,693 だが 我が国には 頼れる者たちがいる。 304 00:20:27,693 --> 00:20:43,876 ♬~ 305 00:20:43,876 --> 00:20:47,046 《クレイス:そして 何より➡ 306 00:20:47,046 --> 00:20:50,716 今は あの男がいる》 307 00:20:50,716 --> 00:20:54,053 んっ… フッ! ハァ…。 308 00:20:54,053 --> 00:20:57,156 ハァ… んっ…。 309 00:20:59,225 --> 00:21:02,161 (ノール)あっ…。 (リーン)あっ! 310 00:21:02,161 --> 00:21:06,832 ノール先生。 昨日は 本当に ありがとうございました。 311 00:21:06,832 --> 00:21:08,834 礼を言うのは こっちだ。 312 00:21:08,834 --> 00:21:11,003 リーンも 大変だったな。 313 00:21:11,003 --> 00:21:13,005 食糧を配ってるのか? 314 00:21:13,005 --> 00:21:17,676 はい。 けがをされている方の 治療も 兼ねて。 315 00:21:17,676 --> 00:21:19,678 先生も 復旧作業を? 316 00:21:19,678 --> 00:21:21,680 ああ…。 (おなかの鳴る音) 317 00:21:21,680 --> 00:21:23,849 んっ…。 318 00:21:23,849 --> 00:21:26,018 (2人)あっ…。 319 00:21:26,018 --> 00:21:30,356 フフッ… こちら 皆さんに配っている物ですが➡ 320 00:21:30,356 --> 00:21:33,692 よろしければ どうぞ。 いいのか? 321 00:21:33,692 --> 00:21:36,862 もちろんです。 ありがとう。 322 00:21:36,862 --> 00:21:41,200 私は 配給に戻りますので これで 失礼いたします。 323 00:21:41,200 --> 00:21:43,702 ああ 頑張ってくれ。 324 00:21:43,702 --> 00:21:46,872 はい! 先生も ご無理をなさらず。 325 00:21:46,872 --> 00:21:48,874 フフッ…。 あっ…。 326 00:21:50,876 --> 00:21:55,381 《やはり 俺は 助けてもらってばかりだな》 327 00:21:55,381 --> 00:21:59,885 よし! 存分に動けそうだ。 328 00:21:59,885 --> 00:22:03,656 《本当に 丈夫で いい剣だ。 329 00:22:03,656 --> 00:22:07,860 俺が持っているかぎり 派手な活躍はできないだろうが》 330 00:22:09,995 --> 00:22:13,499 《それでも 俺は 冒険者になりたい。 331 00:22:13,499 --> 00:22:18,170 父さんが読み聞かせてくれた 物語に 登場する➡ 332 00:22:18,170 --> 00:22:20,840 英雄のような冒険をしてみたい》 333 00:22:20,840 --> 00:22:25,010 今は ひとまず ここで 役に立ってくれ。 334 00:22:25,010 --> 00:22:27,012 ノール! んっ? 335 00:22:27,012 --> 00:22:29,682 この辺りは 一段落だ。 336 00:22:29,682 --> 00:22:32,184 向こうも 行けるか? 337 00:22:32,184 --> 00:22:34,587 大丈夫だ… あっ! 338 00:22:40,025 --> 00:22:42,027 (ノール)パリイ! 339 00:22:48,701 --> 00:22:52,371 うわっ… くっ…。 340 00:22:52,371 --> 00:22:54,373 えっ? 341 00:22:54,373 --> 00:22:57,710 あっ… はぁ? 342 00:22:57,710 --> 00:23:02,114 さあ ここからが 本当の 俺の仕事だな!