1 00:00:01,000 --> 00:00:03,003 {\an8}♪~ 2 00:01:27,587 --> 00:01:29,589 {\an8}~♪ 3 00:01:34,385 --> 00:01:35,929 {\an8}(ジオルド) 僕は第三王子という 4 00:01:36,012 --> 00:01:37,597 {\an8}微妙な立場に生まれた 5 00:01:38,098 --> 00:01:42,977 兄2人は優秀で どちらかが 次期国王になるといわれている 6 00:01:43,478 --> 00:01:46,731 正直 王位とか 僕は全く興味がない 7 00:01:47,565 --> 00:01:49,943 双子の弟のアランは病気がちで 8 00:01:50,026 --> 00:01:54,239 母も使用人も 弟のことばかり気にかけている 9 00:01:54,823 --> 00:01:58,785 そんな事情から 周りは兄と弟ばかりを構い 10 00:01:58,868 --> 00:02:02,122 僕という存在は 城では忘れられがちだ 11 00:02:03,414 --> 00:02:05,125 特に目標はなく 12 00:02:05,208 --> 00:02:08,837 剣術も学問も ほとんどのことは 苦もなくできてしまう 13 00:02:09,838 --> 00:02:10,797 (ジオルド)フウ… 14 00:02:12,298 --> 00:02:14,551 (ジオルド) そんな日々は とても退屈だった 15 00:02:14,634 --> 00:02:16,261 (鳥が羽ばたく音) 16 00:02:19,806 --> 00:02:21,975 (ジオルド)彼女に会うまでは… 17 00:02:23,893 --> 00:02:26,062 (ジオルド) はじめまして カタリナ様 18 00:02:26,688 --> 00:02:28,189 ジオルド・スティアートです 19 00:02:29,649 --> 00:02:31,568 (ジオルド)あ… (カタリナ)はあ~ 20 00:02:32,151 --> 00:02:34,070 (ジオルド)バカそうな令嬢だな 21 00:02:34,154 --> 00:02:36,906 最初は 甘やかされて育った— 22 00:02:36,990 --> 00:02:40,243 わがままで高慢ちきで バカな令嬢だと思った 23 00:02:42,328 --> 00:02:43,705 あっ あの… 24 00:02:44,205 --> 00:02:47,625 足が痛くって 一人では歩けませんの 25 00:02:47,709 --> 00:02:50,003 靴擦れかしら~? 26 00:02:50,086 --> 00:02:51,838 (ジオルド)うっとうしいな… 27 00:02:52,964 --> 00:02:54,299 (カタリナ)あっ 待ってください 28 00:02:54,382 --> 00:02:56,634 ジオルド様… 29 00:03:02,223 --> 00:03:04,100 (ジオルド)カ… カタリナ様! 30 00:03:04,183 --> 00:03:05,393 (アンたち)大丈夫ですか? 31 00:03:05,476 --> 00:03:07,812 (ジオルド)面倒なことになった 32 00:03:08,688 --> 00:03:10,940 (従者)あのご令嬢のことですから 33 00:03:11,024 --> 00:03:14,485 責任を取って婚約しろとでも 言いだすかもしれません 34 00:03:15,236 --> 00:03:17,697 (ジオルド)クラエス家は どの派閥にも入っていないし 35 00:03:18,198 --> 00:03:21,326 あの令嬢なら 適当に あしらうこともできるだろう 36 00:03:21,951 --> 00:03:25,830 面倒な婚約話を 体よく断るための婚約者として 37 00:03:26,331 --> 00:03:28,166 彼女は最適じゃないか 38 00:03:29,209 --> 00:03:30,835 (ジオルド) 本当に申し訳ありません 39 00:03:30,919 --> 00:03:32,712 お顔に傷を作ってしまって 40 00:03:32,795 --> 00:03:36,424 こんなの かすり傷ですから 気になさらないでください 41 00:03:36,507 --> 00:03:37,425 えっ… 42 00:03:37,508 --> 00:03:39,427 (ジオルド) 一体 何を言っているんだ? 43 00:03:39,510 --> 00:03:42,263 あのわがままな令嬢の言葉とは 思えない 44 00:03:42,764 --> 00:03:45,308 で… ですが あなたが気にされなくても 45 00:03:45,391 --> 00:03:47,310 社交界では そうはいきません 46 00:03:47,393 --> 00:03:50,021 今後の婚姻に 影響が出るかもしれないのです 47 00:03:50,104 --> 00:03:51,564 はあ… 48 00:03:51,648 --> 00:03:53,983 (ジオルド) 明らかに話を聞いていないな… 49 00:03:54,484 --> 00:03:57,153 その隙に婚約話を承諾させた 50 00:03:57,820 --> 00:04:00,990 今更 計画を変えるのは 面倒だと思ったし 51 00:04:01,074 --> 00:04:04,953 それに カタリナ・クラエスという 少女に興味も湧いていた 52 00:04:05,453 --> 00:04:09,290 もう少し この子に 関わってみたいと思ったのだ 53 00:04:12,418 --> 00:04:16,339 そして 正式に 婚約を申し込みに行ったのだが… 54 00:04:16,422 --> 00:04:19,926 (ジオルド) な… なぜ 農民のような格好を? 55 00:04:20,885 --> 00:04:23,388 こんにちは ジオルド様 56 00:04:23,471 --> 00:04:27,016 魔力の訓練のため 土と対話をしているのですわ 57 00:04:27,100 --> 00:04:28,059 えっ? 58 00:04:28,142 --> 00:04:32,313 (カタリナ)それには畑作りを するのが 一番かと思いまして 59 00:04:33,106 --> 00:04:35,191 (ジオルド)何を言っているんだ… 60 00:04:35,274 --> 00:04:36,067 フフフッ… 61 00:04:36,150 --> 00:04:37,527 (ジオルドの笑い声) (カタリナ)あっ… 62 00:04:39,237 --> 00:04:42,365 (ジオルド)こんなに面白い子に 会ったのは初めてだ 63 00:04:43,866 --> 00:04:47,078 そうでしたか 斬新な訓練ですね 64 00:04:49,205 --> 00:04:50,290 カタリナ様 65 00:04:51,040 --> 00:04:53,501 本日は正式なご挨拶に参りました 66 00:04:54,002 --> 00:04:57,046 私との婚約 お受けしていただけますか? 67 00:04:57,630 --> 00:05:00,174 (ジオルド) 全然 聞いてなさそうですが 68 00:05:00,675 --> 00:05:01,884 あっ はい 69 00:05:07,056 --> 00:05:09,309 (ジオルド) 思わず返事をしてしまったんだろう 70 00:05:10,018 --> 00:05:13,312 その様子に また笑いが 込み上げてきてしまいそうになる 71 00:05:13,813 --> 00:05:17,400 茶色の髪に 水色の瞳を持つ少女 72 00:05:17,900 --> 00:05:22,071 僕は生まれて初めて 人に強い興味を持った 73 00:05:22,697 --> 00:05:24,782 退屈で しかたがなかった日々が 74 00:05:26,326 --> 00:05:27,994 変わる予感がした 75 00:05:39,756 --> 00:05:42,717 (カタリナの父) やあ 君がキースだね 76 00:05:42,800 --> 00:05:44,302 ようこそ クラエス家へ 77 00:05:44,385 --> 00:05:48,222 (キース)この日 僕は キース・クラエスになった 78 00:05:48,723 --> 00:05:51,309 名前が変わるのは これで2度目だ 79 00:05:57,106 --> 00:05:58,941 1度目は3つのころ 80 00:05:59,025 --> 00:06:02,987 少しでも騒ぐと たたかれたり 食事を抜かれたりするから 81 00:06:03,488 --> 00:06:06,532 僕は部屋の隅で じっとして過ごしていた 82 00:06:07,325 --> 00:06:08,659 そんなある日… 83 00:06:08,743 --> 00:06:09,744 (ドアが開く音) 84 00:06:09,827 --> 00:06:12,080 (キース) 知らない男の人がやって来て 85 00:06:12,163 --> 00:06:14,791 きれいな屋敷に連れていかれた 86 00:06:17,043 --> 00:06:19,587 そこで初めて 僕は 87 00:06:19,670 --> 00:06:23,174 父親と義理の母親 兄弟たちに会った 88 00:06:23,674 --> 00:06:26,344 “父”や“母”と呼ぶことは 許されず 89 00:06:26,427 --> 00:06:30,473 兄弟たちのことは“様”を付けて 呼ぶように言われた 90 00:06:30,556 --> 00:06:33,101 僕の母は父の愛人で 91 00:06:33,184 --> 00:06:36,020 僕を育てることを 父に押しつけたらしい 92 00:06:36,604 --> 00:06:40,483 兄弟たちは僕を嫌って 殴ったり蹴ったりしてきた 93 00:06:41,943 --> 00:06:44,737 だから 部屋に籠もって じっとしていたのに 94 00:06:45,446 --> 00:06:47,240 それは起きてしまった 95 00:06:47,740 --> 00:06:49,617 (キース)やめて~! 96 00:06:50,451 --> 00:06:52,161 (兄弟たち)うわあ~! 97 00:07:01,087 --> 00:07:02,880 (兄弟)ば… 化け物 98 00:07:15,017 --> 00:07:18,396 (父)今日から 君の義理の弟になるキースだ 99 00:07:18,896 --> 00:07:21,190 (キース) よ… よろしくお願いします 100 00:07:21,274 --> 00:07:22,984 (カタリナ)ああ… 101 00:07:25,862 --> 00:07:27,905 キース 早く早く! 102 00:07:27,989 --> 00:07:29,907 (キース)はい カタリナ様 103 00:07:29,991 --> 00:07:33,369 もう 義姉(ねえ)さんって 呼んでちょうだいって言ったでしょ 104 00:07:33,452 --> 00:07:35,079 そうでした… 105 00:07:39,709 --> 00:07:40,918 {\an8}義姉さん 106 00:07:41,002 --> 00:07:42,795 きゅう~! 107 00:07:42,879 --> 00:07:47,383 なんて いい響きなの! ずっと憧れていたのよね 108 00:07:47,466 --> 00:07:49,468 (キース)なんだか変わった人だな 109 00:07:49,969 --> 00:07:53,848 さあ 私のお気に入りの場所に 案内するわね 110 00:07:55,141 --> 00:07:58,978 ここよ! 木の上から見る景色は最高なの 111 00:08:00,938 --> 00:08:01,480 ふっ! 112 00:08:05,735 --> 00:08:08,738 (キース) あっ… ドレスのままなのに 113 00:08:08,821 --> 00:08:10,781 お~い キ… うわっ! 114 00:08:12,700 --> 00:08:13,826 ああ~! 115 00:08:13,910 --> 00:08:15,119 (落ちた音) 116 00:08:16,329 --> 00:08:17,330 たたた… 117 00:08:17,413 --> 00:08:18,831 ハッ! キース? 118 00:08:18,915 --> 00:08:21,292 いや~! 死なないで! 119 00:08:21,375 --> 00:08:24,253 {\an8}せっかく かわいい 義弟(おとうと)が出来たのに 120 00:08:24,337 --> 00:08:26,505 {\an8}お尻で 殺してしまうなんて~ 121 00:08:26,589 --> 00:08:28,382 {\an8}カ… カタリナ義姉さん! 122 00:08:28,466 --> 00:08:30,009 {\an8}よかった キース! 123 00:08:30,092 --> 00:08:33,137 {\an8}(カタリナの泣き声) 124 00:08:33,221 --> 00:08:36,224 (キース) 誰かに抱き締められたのは初めてで 125 00:08:37,058 --> 00:08:41,520 胸が温かくなるような 不思議な感覚だった 126 00:08:45,316 --> 00:08:47,485 {\an8}(カタリナの母) 私(わたくし)と離縁してください 127 00:08:47,568 --> 00:08:51,322 私は このどうしようもない娘を 連れて実家に帰ります 128 00:08:51,405 --> 00:08:55,159 旦那様は どうか キースさんと その母親の方と 129 00:08:55,243 --> 00:08:56,953 幸せになってください! 130 00:08:57,036 --> 00:08:59,622 (父)な… 何を言ってるんだ? ミリディアナ 131 00:08:59,705 --> 00:09:02,959 その母親とは 一体 誰のことだい? 132 00:09:04,710 --> 00:09:05,920 (キース)クラエス夫人は 133 00:09:06,003 --> 00:09:09,799 僕を公爵の愛人の息子だと 思っていたらしい 134 00:09:10,299 --> 00:09:11,592 でも 誤解は解けて 135 00:09:11,676 --> 00:09:14,345 初めは そっけなかった クラエス夫人も 136 00:09:14,428 --> 00:09:16,764 優しくしてくれるようになった 137 00:09:18,391 --> 00:09:21,269 それからは毎日が新鮮で 138 00:09:21,352 --> 00:09:24,605 楽しくて 幸せで… 139 00:09:25,856 --> 00:09:27,900 だから 忘れてしまっていたんだ 140 00:09:31,112 --> 00:09:35,408 僕が 魔力を暴走させる 化け物だっていうことを 141 00:09:37,577 --> 00:09:38,869 (ドアをたたく音) 142 00:09:38,953 --> 00:09:41,163 (カタリナ)開けて キース! 143 00:09:41,247 --> 00:09:44,500 (ドアをたたく音) (カタリナ)キース… キース! 144 00:09:44,583 --> 00:09:47,086 (キース) 本当は義姉さんの顔が見たい 145 00:09:47,169 --> 00:09:48,212 でも できない 146 00:09:48,713 --> 00:09:50,756 義姉さんを傷つけることが… 147 00:09:51,299 --> 00:09:55,720 義姉さんに化け物と罵られることが 怖くてたまらなかった 148 00:09:56,220 --> 00:09:57,054 (カタリナ)ふん! 149 00:09:57,138 --> 00:10:00,600 (ドアを破壊する音) 150 00:10:07,481 --> 00:10:10,651 これからもずっと一緒よ キース 151 00:10:16,991 --> 00:10:21,162 (泣き声) 152 00:10:21,245 --> 00:10:23,331 (キース)涙は いつも 153 00:10:23,414 --> 00:10:27,043 つらいとき 寂しいときに 流れてきた 154 00:10:27,668 --> 00:10:31,714 泣けば泣くほど胸は痛くなり 苦しくなった 155 00:10:32,214 --> 00:10:33,466 それなのに… 156 00:10:34,425 --> 00:10:37,470 泣けば泣くほど 胸が温かくなっていく 157 00:10:38,095 --> 00:10:42,933 涙は うれしいときにも出ることを 生まれて初めて知った 158 00:10:43,809 --> 00:10:46,103 (キース)ありがとう 義姉さん… 159 00:10:46,187 --> 00:10:48,022 (キース) 僕は義姉さんと一緒にいたい 160 00:10:48,105 --> 00:10:49,148 (母)カタリナ! 161 00:10:49,231 --> 00:10:51,567 (キース)これからも ずっと… 162 00:10:51,650 --> 00:10:53,110 (母)一体 何やってるの! 163 00:10:53,194 --> 00:10:57,073 (キース)そして いつか 義姉さんを守れるようになりたい 164 00:11:09,126 --> 00:11:12,630 (メアリ)私は ハント侯爵家の四女として生まれた 165 00:11:13,130 --> 00:11:16,425 お母様は とてもきれいで 優しい人だったけれど 166 00:11:17,134 --> 00:11:19,178 身分が低く 後妻だったので 167 00:11:19,261 --> 00:11:22,098 屋敷では あまり よくしてもらえなかった 168 00:11:22,932 --> 00:11:27,311 そのお母様が亡くなると 3人の姉たちは嫌がらせをしたり 169 00:11:27,395 --> 00:11:30,064 悪口を言ってきたり するようになった 170 00:11:30,147 --> 00:11:32,566 (次女)まあ 汚らしい髪の色 171 00:11:32,650 --> 00:11:34,693 (三女) 身分の低さが あふれ出ているわ 172 00:11:34,777 --> 00:11:37,988 (長女)品がないわね この厄介者(やっかいもの) 173 00:11:41,909 --> 00:11:45,746 (メアリ)ここは 私にとって唯一の逃げ場だった 174 00:11:45,830 --> 00:11:49,792 植物の世話をしているときだけ 安らぐことができた 175 00:11:49,875 --> 00:11:52,211 (メアリ)は… はじめまして 176 00:11:52,294 --> 00:11:55,214 四女の メ… メアリ・ハントです 177 00:11:55,297 --> 00:11:57,967 はじめまして メアリ様 178 00:11:58,050 --> 00:12:01,804 (メアリ)あの方は そんな私とは対照的だった 179 00:12:05,975 --> 00:12:08,519 あっ こ… ここの庭は すごいですね 180 00:12:08,602 --> 00:12:10,813 花がいっぱいで とてもきれいです 181 00:12:11,313 --> 00:12:13,983 どれも こんなに立派に咲き誇って 182 00:12:14,066 --> 00:12:16,902 よほど良い庭師を雇っているのね 183 00:12:17,570 --> 00:12:21,157 ここの花を育てているのは 私なんです 184 00:12:21,782 --> 00:12:22,491 (カタリナ)すごい… 185 00:12:22,575 --> 00:12:25,244 一体 どうやって? 裏技があるのですか? 186 00:12:25,327 --> 00:12:28,038 それとも 土に秘密が? 187 00:12:28,539 --> 00:12:30,708 (メアリ) こんなふうに誰かに褒められるのは 188 00:12:30,791 --> 00:12:32,251 いつぶりだろう 189 00:12:33,669 --> 00:12:35,171 (メアリ)は… 畑? 190 00:12:35,254 --> 00:12:37,465 カタリナ様が畑を? 191 00:12:37,548 --> 00:12:41,594 野菜を育てているのですが なぜか しおれてしまうんです 192 00:12:41,677 --> 00:12:44,221 原因が分からず困っていまして 193 00:12:44,305 --> 00:12:46,557 ぜひ お力になりたいのですが 194 00:12:46,640 --> 00:12:52,354 野菜を育てたことはありませんし お話を聞いただけでは なんとも… 195 00:12:52,438 --> 00:12:55,774 (メアリ)畑を作っている令嬢 なんて聞いたことないわ 196 00:12:55,858 --> 00:12:58,611 でも 本当に 困ってらっしゃるみたい 197 00:12:59,111 --> 00:12:59,737 あっ… 198 00:12:59,820 --> 00:13:03,866 では ぜひ 家に来て 野菜を見ていただけませんか? 199 00:13:03,949 --> 00:13:04,825 えっ? 200 00:13:08,871 --> 00:13:10,998 (メアリ) お野菜のことは分からないけれど 201 00:13:11,081 --> 00:13:13,209 少しでもお役に立ちたい 202 00:13:23,969 --> 00:13:25,513 (メアリ)しおれている野菜は 203 00:13:25,596 --> 00:13:28,432 少しずつだけれど 元気になっていった 204 00:13:30,184 --> 00:13:33,479 (メアリ) これは私の大好きなバラの品種です 205 00:13:33,562 --> 00:13:36,232 とても珍しい色をしていると 思いませんか? 206 00:13:36,315 --> 00:13:39,235 (カタリナ) ホントだ こんなバラもあるのね 207 00:13:39,318 --> 00:13:42,571 (メアリ)はい 世話をするのは難しいのですが 208 00:13:42,655 --> 00:13:44,823 きれいに咲かせたいと 思っているんです 209 00:13:44,907 --> 00:13:47,827 メアリなら きっと きれいに咲かせられるわよ 210 00:13:47,910 --> 00:13:49,703 カタリナ様… 211 00:13:50,204 --> 00:13:51,038 (カタリナ)ねえ メアリ 212 00:13:51,121 --> 00:13:53,707 もしよかったら 野菜が元気になるまで 213 00:13:53,791 --> 00:13:55,417 うちに遊びに来てくれない? 214 00:13:55,501 --> 00:13:56,544 あ… 215 00:13:57,086 --> 00:13:58,379 は… はい! 216 00:13:58,462 --> 00:13:59,880 {\an8}(カタリナ)よかった~ 217 00:13:59,964 --> 00:14:02,675 {\an8}こうして話をしている だけでも楽しいの! 218 00:14:03,175 --> 00:14:05,886 {\an8}(メアリ)カタリナ様は いつも堂々としていて 219 00:14:05,970 --> 00:14:08,889 {\an8}明るく前向きで とてもすてきだった 220 00:14:09,682 --> 00:14:12,309 そんなカタリナ様に褒められる度に 221 00:14:12,393 --> 00:14:15,604 私は なくしていた自信を 取り戻していった 222 00:14:16,438 --> 00:14:17,815 (カタリナ) こんなに元気になったわ! 223 00:14:18,440 --> 00:14:20,401 あなたのおかげよ ありがとう! 224 00:14:20,484 --> 00:14:22,069 そっ そんな… 225 00:14:22,152 --> 00:14:24,864 きっと メアリの手は 緑の手なんだわ 226 00:14:24,947 --> 00:14:26,240 緑の手? 227 00:14:26,323 --> 00:14:29,827 植物を育てる才能がある人の 特別な手のことよ 228 00:14:29,910 --> 00:14:34,999 緑の手を持っているメアリは 特別で すばらしい存在だわ 229 00:14:36,417 --> 00:14:39,211 私が特別… 230 00:14:39,712 --> 00:14:43,382 (メアリ) すごく… すごくうれしかった 231 00:14:44,174 --> 00:14:48,971 私はカタリナ様の友人として ふさわしい人になりたいと思った 232 00:14:49,471 --> 00:14:51,140 あの… カタリナ様 233 00:14:51,223 --> 00:14:52,433 なあに? 234 00:14:52,516 --> 00:14:54,810 野菜は元気になりましたけど 235 00:14:55,311 --> 00:14:57,897 また こちらに伺っても よろしいですか? 236 00:14:57,980 --> 00:15:01,275 大歓迎よ! いつでも遊びに来てちょうだい 237 00:15:03,777 --> 00:15:04,820 はい! 238 00:15:08,073 --> 00:15:13,454 (メアリ)だから 臆病で弱虫な メアリ・ハントとは さよならする 239 00:15:14,413 --> 00:15:20,544 きっと いつか カタリナ様の隣に 堂々と立てる存在になるために 240 00:15:34,850 --> 00:15:38,020 (アラン) 俺は双子の兄のジオルドと違って 241 00:15:38,103 --> 00:15:43,108 幼いころは体が弱く ほとんどの時をベッドで過ごした 242 00:15:44,151 --> 00:15:48,656 ようやく体も丈夫になり 剣術や学問を学び始め 243 00:15:49,156 --> 00:15:52,660 兄たちとの遅れを取り戻そうと 必死に頑張った 244 00:15:52,743 --> 00:15:54,036 だが… 245 00:15:54,703 --> 00:15:58,582 (先生)うん すばらしいです ジオルド様 246 00:15:58,666 --> 00:16:01,001 (拍手) (先生)前回より早く解けましたね 247 00:16:02,252 --> 00:16:04,004 (2人)ううっ… 248 00:16:05,673 --> 00:16:06,632 (アラン)ああっ! 249 00:16:09,009 --> 00:16:12,346 (アラン)何をやっても 俺はジオルドより劣っていた 250 00:16:15,683 --> 00:16:18,769 (貴族A)何をやっても アラン様は いまひとつだな 251 00:16:18,852 --> 00:16:20,688 (貴族B) 腹の中で いいところを全部 252 00:16:20,771 --> 00:16:23,107 ジオルド様に 持っていかれてしまったのだろう 253 00:16:23,190 --> 00:16:25,567 (貴族C) いいところを取られた残りカスか 254 00:16:25,651 --> 00:16:26,902 (貴族たちの笑い声) (アラン)ハッ… 255 00:16:26,985 --> 00:16:31,448 (アラン)周りからバカにされ ジオルドと比べられ続けた俺は 256 00:16:31,532 --> 00:16:34,994 いつしか 劣等感でいっぱいになっていた 257 00:16:35,995 --> 00:16:39,373 そんなとき 俺の婚約が決まった 258 00:16:41,458 --> 00:16:44,712 なんて愛らしい… 人形みたいだ 259 00:16:46,922 --> 00:16:48,799 (アラン)すばらしい庭だな 260 00:16:48,882 --> 00:16:50,551 (メアリ)ありがとうございます 261 00:16:50,634 --> 00:16:53,929 (アラン) そういえば 先日読んだ本に… 262 00:16:54,013 --> 00:16:55,639 きっと メアリ様は 緑の… 263 00:16:55,723 --> 00:16:59,476 実は先日 緑の手という 特別な手を持っていると 264 00:16:59,560 --> 00:17:00,894 言っていただいたんです 265 00:17:01,520 --> 00:17:02,855 カタリナ様に 266 00:17:02,938 --> 00:17:04,606 カ… カタリナ? 267 00:17:04,690 --> 00:17:06,900 カタリナ・クラエス様ですわ 268 00:17:06,984 --> 00:17:09,528 お優しくて 聡明(そうめい)で かっこよくて 269 00:17:09,611 --> 00:17:12,072 それはもう本当に すばらしい方で 270 00:17:15,242 --> 00:17:19,079 (アラン)ジオルドは涼しい顔で 何もかも俺から取っていく 271 00:17:19,580 --> 00:17:21,707 今度は その婚約者が 272 00:17:21,790 --> 00:17:24,334 俺からメアリを 奪おうとしているのか 273 00:17:26,128 --> 00:17:30,924 こうして俺たちは メアリを巡って 勝負をすることになったのだが… 274 00:17:31,425 --> 00:17:34,053 き… 木登りだと? 275 00:17:34,136 --> 00:17:36,638 平民の子供がすること ではないのか? 276 00:17:42,019 --> 00:17:44,146 なっ! どういうことだ? 277 00:17:44,229 --> 00:17:46,815 あれは人間の動きじゃない 278 00:17:46,899 --> 00:17:48,067 俺だって! 279 00:17:49,276 --> 00:17:51,278 ぐっ… うう… 280 00:17:52,863 --> 00:17:54,031 うわあ! 281 00:17:54,656 --> 00:17:56,742 今日こそは絶対に勝つ! 282 00:17:56,825 --> 00:17:59,119 (カタリナ) 私だって負けませんわよ! 283 00:18:01,038 --> 00:18:03,290 (アラン) カタリナは いつも本気で 284 00:18:03,373 --> 00:18:06,543 俺が王子だからといって 手を抜くことをしない 285 00:18:08,754 --> 00:18:11,381 そして いつも まっすぐに俺を見る 286 00:18:11,465 --> 00:18:14,468 運動したあとのおやつは おいしいですね 287 00:18:14,551 --> 00:18:17,721 おう 城で食べるおやつより おいしいぞ 288 00:18:17,805 --> 00:18:19,223 さっ お茶もどうぞ 289 00:18:19,306 --> 00:18:20,265 おう! 290 00:18:21,600 --> 00:18:25,104 アラン様 あと少しです 頑張ってください! 291 00:18:25,187 --> 00:18:27,022 わ… 分かっている! 292 00:18:28,649 --> 00:18:30,651 ハア ハア… 293 00:18:30,734 --> 00:18:32,444 やりましたね アラン様! 294 00:18:32,528 --> 00:18:33,737 (アラン)あ… ああ 295 00:18:34,238 --> 00:18:34,947 あっ… 296 00:18:35,948 --> 00:18:36,907 うわあ… 297 00:18:38,408 --> 00:18:40,035 (カタリナ)きれいでしょう? 298 00:18:41,036 --> 00:18:42,412 (アラン)知らなかった… 299 00:18:43,914 --> 00:18:46,250 こんなふうに見えていたのか 300 00:18:47,376 --> 00:18:51,255 (ピアノの演奏) 301 00:18:51,338 --> 00:18:54,383 (アラン) でも 一緒に過ごす時間が楽しくて 302 00:18:54,466 --> 00:18:56,343 俺は忘れてしまっていたんだ 303 00:18:56,426 --> 00:18:58,387 (拍手) 304 00:18:58,470 --> 00:19:01,473 (アラン)カタリナが ジオルドの婚約者であることを 305 00:19:03,725 --> 00:19:04,977 アラン様! 306 00:19:06,019 --> 00:19:09,398 向き不向きの問題だと 思うんだけどな 307 00:19:09,481 --> 00:19:10,524 (アラン)どういうことだ? 308 00:19:10,607 --> 00:19:12,067 え~っと… 309 00:19:12,151 --> 00:19:16,655 ジオルド様にはジオルド様の 得意なものや苦手なものがあって 310 00:19:16,738 --> 00:19:19,283 アラン様にも それぞれあるのでしょうから 311 00:19:19,366 --> 00:19:22,786 向き不向きがあって 当然だということです 312 00:19:23,871 --> 00:19:26,290 (アラン) 完璧で非の打ちどころがない 313 00:19:26,373 --> 00:19:27,875 それがジオルドだ 314 00:19:28,834 --> 00:19:30,919 苦手なものなんて あるわけが… 315 00:19:31,003 --> 00:19:31,712 (カタリナ)はっ! 316 00:19:33,255 --> 00:19:35,173 ん? うわあ! 317 00:19:36,466 --> 00:19:38,886 (アラン) これは本当にジオルドなのか? 318 00:19:39,887 --> 00:19:41,847 そうか… 今まで俺は 319 00:19:41,930 --> 00:19:44,683 本物のジオルドを 見ていなかったのだ 320 00:19:44,766 --> 00:19:47,311 ジオルドも俺と同じなんだ 321 00:19:48,312 --> 00:19:51,231 カタリナのおかげで それに気が付くことができた 322 00:19:51,315 --> 00:19:53,734 プッ… ハハハハ! 323 00:19:53,817 --> 00:19:57,487 (笑い声) 324 00:19:58,405 --> 00:20:01,450 (アラン)こんなにも笑ったのは 生まれて初めてだった 325 00:20:01,950 --> 00:20:05,203 泣くほど笑ったら 今まで たまっていたものが 326 00:20:05,287 --> 00:20:08,290 涙と一緒に 流れていったような気がした 327 00:20:18,550 --> 00:20:21,220 (ソフィア) 私は伯爵家の長女として 328 00:20:21,303 --> 00:20:24,932 裕福な家に生まれ すてきな家族に恵まれた 329 00:20:25,641 --> 00:20:31,063 その幸福の代償なのか 私の容姿は とても異質だった 330 00:20:32,022 --> 00:20:33,106 気味が悪い 331 00:20:33,190 --> 00:20:34,608 呪われた子だ 332 00:20:39,696 --> 00:20:40,948 (ニコル)大丈夫だ 333 00:20:41,031 --> 00:20:42,282 きっと いつか 334 00:20:42,366 --> 00:20:46,203 ソフィアのことを分かってくれる すてきな友達が現れるよ 335 00:20:46,286 --> 00:20:49,498 (ソフィア) そんな人 現れるはずない 336 00:20:50,290 --> 00:20:54,544 私は自分の部屋に閉じこもり 本を読んで過ごした 337 00:20:55,087 --> 00:20:58,173 お気に入りは 「エメラルド王女とソフィア」 338 00:20:58,257 --> 00:21:02,302 王女様と女の子の友情の物語だ 339 00:21:03,553 --> 00:21:06,765 主人公のソフィアは みんなの人気者 340 00:21:07,266 --> 00:21:11,144 そんなソフィアのもとに 王女様が現れる 341 00:21:11,228 --> 00:21:15,565 (王女)とてもきれいな髪ね 少しだけ触っていいかしら? 342 00:21:16,900 --> 00:21:18,235 (ソフィア)同じ名前でも 343 00:21:18,318 --> 00:21:21,822 私には味わうことのできない すてきな物語 344 00:21:22,322 --> 00:21:24,908 だから 私は空想する 345 00:21:25,409 --> 00:21:30,288 空想の中でだけは 人気者の すてきな女の子になれるから 346 00:21:30,789 --> 00:21:33,792 (子供A)こんなおめでたい場に よく出てこられるものね 347 00:21:33,875 --> 00:21:35,294 (子供B)呪われた子のくせに 348 00:21:35,377 --> 00:21:38,672 (子供C)せっかくの 王子様のお茶会が台なしだわ 349 00:21:39,923 --> 00:21:41,341 (子供たち)あっ… 350 00:21:42,134 --> 00:21:46,972 (ソフィア)そんなある日 私の前に正義の味方が現れた 351 00:21:54,354 --> 00:21:56,773 助けてもらったお礼を言わなければ 352 00:21:58,483 --> 00:21:59,943 (ソフィア)あっ あの… 353 00:22:00,027 --> 00:22:02,487 あっ! あなたは先ほどの… 354 00:22:03,113 --> 00:22:06,074 まるで絹のように きれいな髪ね 355 00:22:06,158 --> 00:22:08,285 少しだけ触れても… 356 00:22:08,869 --> 00:22:10,328 (王女)かまわないかしら? 357 00:22:10,954 --> 00:22:13,623 (ソフィア) あっ… エメラルド王女 358 00:22:14,124 --> 00:22:15,208 なんですと! 359 00:22:15,292 --> 00:22:17,169 ももも… もしかして あなた 360 00:22:17,252 --> 00:22:20,130 「エメラルド王女とソフィア」を ご存じなんですか? 361 00:22:20,630 --> 00:22:22,007 では ソフィア様 362 00:22:22,090 --> 00:22:24,593 今度 うちに 遊びに来てくださらないかしら? 363 00:22:24,676 --> 00:22:26,511 えっ? あ… はい 364 00:22:26,595 --> 00:22:28,388 お待ちしてますわ~! 365 00:22:30,640 --> 00:22:32,059 (ニコル)ソフィア 捜したよ 366 00:22:32,142 --> 00:22:33,935 あっ お兄様… 367 00:22:34,436 --> 00:22:38,648 私 あの方のお宅に ご招待されましたわ 368 00:22:39,191 --> 00:22:41,151 (ソフィア)これは現実? 369 00:22:41,651 --> 00:22:45,155 それとも いつもの空想で見ている夢? 370 00:22:48,325 --> 00:22:52,371 誰かと大好きな本の話をするのは 初めてで 371 00:22:52,871 --> 00:22:55,082 まるで夢のようだった 372 00:22:55,582 --> 00:22:56,375 そして… 373 00:22:58,585 --> 00:23:02,172 よければ 私のお友達に なってくださいませんか? 374 00:23:02,255 --> 00:23:03,465 あっ… 375 00:23:07,677 --> 00:23:08,678 はい! 376 00:23:11,640 --> 00:23:14,309 (ソフィア) 本当は友達が欲しかった 377 00:23:14,393 --> 00:23:15,894 ずっと ずっと… 378 00:23:17,979 --> 00:23:19,856 カタリナ様と出会い 379 00:23:20,357 --> 00:23:25,779 私は諦めていたものを ようやく 手に入れることができたのだ 380 00:23:34,621 --> 00:23:37,499 (ニコル) 俺の父は宰相をしているので 381 00:23:37,582 --> 00:23:42,629 幼いころから城に行く機会も多く 王子たちとも交流があった 382 00:23:43,964 --> 00:23:48,343 特に 1つ下の双子の兄弟たちとは よく共に過ごした 383 00:23:48,844 --> 00:23:51,721 お世辞にも 仲のいい兄弟とは言えなかったが 384 00:23:51,805 --> 00:23:55,142 あるときを境に2人は変わり始めた 385 00:23:55,642 --> 00:23:58,937 どうやら クラエス家に 通うようになってかららしい 386 00:23:59,980 --> 00:24:01,440 (ニコル)ソフィア 捜したよ 387 00:24:01,523 --> 00:24:03,275 あっ お兄様… 388 00:24:03,775 --> 00:24:07,654 私 あの方のお宅に ご招待されましたわ 389 00:24:08,155 --> 00:24:11,199 (ニコル) まさか そのうわさのクラエス家に 390 00:24:11,283 --> 00:24:13,326 招かれることになるとは… 391 00:24:13,827 --> 00:24:15,579 (ジオルド)カタリナと妹さんが? 392 00:24:15,662 --> 00:24:18,915 (ニコル)以前にも こうした誘いを受けたことがある 393 00:24:18,999 --> 00:24:22,377 でも それは ソフィアを からかうだけのものだった 394 00:24:23,170 --> 00:24:24,880 もし また傷つけられて 395 00:24:24,963 --> 00:24:27,799 ソフィアが泣いてしまうような ことがあったら… 396 00:24:28,842 --> 00:24:32,053 最近は おとなしくしていると思ったら 397 00:24:32,137 --> 00:24:35,182 また新たに ご令嬢を 引っ掛けにかかっているとは 398 00:24:35,265 --> 00:24:36,183 (ニコル)ん? 399 00:24:36,766 --> 00:24:39,019 いえ なんでもありません 400 00:24:39,102 --> 00:24:42,564 ニコル カタリナは だいぶ変わっていますけど 401 00:24:43,064 --> 00:24:46,943 君の大切な妹さんを 傷つけるようなことはしませんよ 402 00:24:48,069 --> 00:24:50,071 (ニコル) ジオルドの言ったとおりだ 403 00:24:50,572 --> 00:24:54,159 きっと 王子たちは この少女に会うために 404 00:24:54,242 --> 00:24:56,453 クラエス家に通っているのだろう 405 00:24:57,162 --> 00:24:59,831 こうしてソフィアは 笑顔を取り戻した 406 00:25:00,332 --> 00:25:01,166 だが… 407 00:25:01,249 --> 00:25:04,544 ニコル様は妹様のことで ご苦労されているようで 408 00:25:04,628 --> 00:25:05,754 お気の毒ですわ 409 00:25:05,837 --> 00:25:08,173 アスカルト家は ご不幸ですわね 410 00:25:08,256 --> 00:25:10,550 (ニコル) ソフィアの笑顔を守りたい 411 00:25:11,051 --> 00:25:16,681 だが 俺が必死になればなるほど 哀れみと同情の声が増えていく 412 00:25:16,765 --> 00:25:21,603 違う… 俺は気の毒じゃないし 我が家は不幸なんかじゃない 413 00:25:21,686 --> 00:25:26,066 立派な両親と かわいく優しい妹は 自慢の家族だ 414 00:25:26,149 --> 00:25:28,902 なのに どうして不幸だと決めつけるんだ 415 00:25:28,985 --> 00:25:33,114 大切な妹を 勝手に 俺にとっての不幸な存在にするな! 416 00:25:34,241 --> 00:25:36,993 その思いが 理解されることはなかった 417 00:25:37,494 --> 00:25:40,330 受け入れてもらえない思いを 口にすることに 418 00:25:40,413 --> 00:25:43,250 いつしか俺は疲れ果てていた 419 00:25:43,750 --> 00:25:46,294 ニコル様は本当に幸せ者ですわね 420 00:25:47,712 --> 00:25:49,172 幸せ者? 421 00:25:49,256 --> 00:25:52,759 (ニコル)そうだ… 俺は ずっと そう思っていた 422 00:25:53,343 --> 00:25:56,596 この思いを 本当は誰かに 分かってもらいたかった 423 00:25:57,597 --> 00:26:02,269 ずっと胸にあった悔しさや悲しみが 薄らいでいく気がした 424 00:26:02,769 --> 00:26:05,438 その… 違うのでしょうか? 425 00:26:08,817 --> 00:26:10,026 違いません 426 00:26:11,069 --> 00:26:13,613 俺は 尊敬できるすばらしい両親と 427 00:26:14,114 --> 00:26:18,702 優しく かわいらしい妹を持てて とても幸せなんです 428 00:26:19,411 --> 00:26:20,954 (ニコル)カタリナ・クラエス… 429 00:26:21,454 --> 00:26:25,542 双子の王子と妹をすっかり変えた 不思議な少女 430 00:26:25,625 --> 00:26:28,586 誰にも 分かってもらえなかった思いを 431 00:26:28,670 --> 00:26:30,380 初めて分かってくれた人 432 00:26:31,256 --> 00:26:33,174 きっと俺も これからは 433 00:26:33,258 --> 00:26:35,719 足しげく あの家に通うようになるだろう 434 00:26:36,845 --> 00:26:41,266 妹の付き添いではなく カタリナに会うために 435 00:26:41,933 --> 00:26:44,352 (風の音) 436 00:26:56,615 --> 00:26:58,616 {\an8}♪~ 437 00:28:23,702 --> 00:28:25,703 {\an8}~♪