1 00:02:06,347 --> 00:02:23,364 ♪♪~ 2 00:02:23,364 --> 00:02:27,364 (ドミネーター)「どうぞ 奥へ 足場に 気を付けて」 3 00:02:31,372 --> 00:02:34,375 (朱)いったい どこへ 連れていくの? 4 00:02:34,375 --> 00:02:36,377 (ドミネーター) 「今から あなたが目にするのは→ 5 00:02:36,377 --> 00:02:40,377 この世界の頭脳であり 心臓部でもある 場所です」 6 00:02:43,384 --> 00:02:46,387 世界の中心? 7 00:02:46,387 --> 00:02:53,387 ♪♪~ 8 00:05:53,341 --> 00:05:55,343 (槙島)これほど 驚異的な技術によって→ 9 00:05:55,343 --> 00:05:57,345 日々の食卓が 賄われているというのに→ 10 00:05:57,345 --> 00:06:01,349 そのことを 認識している市民は 少な過ぎますね。 11 00:06:01,349 --> 00:06:05,353 (管巻)まったく 昨今は どんな科学の恩恵も→ 12 00:06:05,353 --> 00:06:10,358 さも 当然のことであるかのように享受する連中ばかりでね。 13 00:06:10,358 --> 00:06:16,364 君のように 関心を向けてくれる 若者は 本当に 珍しいんだよ。 14 00:06:16,364 --> 00:06:18,366 (槙島)嘆かわしいことです。 15 00:06:18,366 --> 00:06:22,370 現代の 日本の食料事情を 成立させた 立役者を→ 16 00:06:22,370 --> 00:06:28,376 こんなふうに 引退させたまま 放置して 1人にしておくなんて。 17 00:06:28,376 --> 00:06:31,379 僕が 注目しているのはね→ 18 00:06:31,379 --> 00:06:36,050 ウカノミタマ防御ウイルスの 保安体制のずさんさですよ。 19 00:06:36,050 --> 00:06:37,718 ん? 20 00:06:37,718 --> 00:06:41,389 いくら 善玉ウイルスとはいえ シーケンサーへの入力しだいで→ 21 00:06:41,389 --> 00:06:44,392 攻撃対象を 任意に変更できるなら→ 22 00:06:44,392 --> 00:06:50,398 害虫ではなく 麦そのものを 殺すよう調整することも 可能だ。 23 00:06:50,398 --> 00:06:54,335 ウカノミタマは 収穫をもたらす 豊穣の神から→ 24 00:06:54,335 --> 00:06:57,338 死を運ぶ 悪魔へと早変わりする。 25 00:06:57,338 --> 00:06:59,340 き… 君は…。 26 00:06:59,340 --> 00:07:04,345 おまけに ウイルスの調整と 配給を行う 管理センターには→ 27 00:07:04,345 --> 00:07:09,350 閉鎖された 旧大学の研究所を そのまま 転用しているという。 28 00:07:09,350 --> 00:07:12,353 まだ サイマティックスキャンによる セキュリティーが→ 29 00:07:12,353 --> 00:07:15,356 実用化される前の施設だ。 30 00:07:15,356 --> 00:07:20,361 保安体制は 暗証番号か 生体認証が 関の山。 31 00:07:20,361 --> 00:07:24,365 これなら かつての責任者である あなたの手を借りて→ 32 00:07:24,365 --> 00:07:28,369 簡単に 突破できますよね 管巻教授。 33 00:07:28,369 --> 00:07:48,389 ♪♪~ 34 00:07:48,389 --> 00:07:52,994 ♪♪~ 35 00:07:52,994 --> 00:07:54,662 (朱)あっ…。 36 00:07:54,662 --> 00:07:56,330 (ドミネーター) 「以上が シビュラシステム→ 37 00:07:56,330 --> 00:08:00,334 すなわち われわれについての 真相です」 38 00:08:00,334 --> 00:08:04,338 縢君は… ここで 死んだの? 39 00:08:04,338 --> 00:08:07,341 あなたたちが 殺したの? 40 00:08:07,341 --> 00:08:11,345 (ドミネーター)「縢 秀星が 生涯を通じて社会に果たす貢献と→ 41 00:08:11,345 --> 00:08:14,348 シビュラシステムの 機密漏えいの危険を 比較検討し→ 42 00:08:14,348 --> 00:08:18,352 後者の方が より重大であると 判断しました」 43 00:08:18,352 --> 00:08:21,355 ふざけないでよ! 何が 重大だってのよ! 44 00:08:21,355 --> 00:08:25,359 槙島を裁けなかった 役立たずのくせに! 45 00:08:25,359 --> 00:08:27,361 (ドミネーター)「そのとおり シビュラシステムが→ 46 00:08:27,361 --> 00:08:31,365 サイコパスを解析できない 免罪体質者の発生は→ 47 00:08:31,365 --> 00:08:33,367 確率的に 不可避です」 48 00:08:33,367 --> 00:08:36,370 「いかに 緻密で 堅牢なシステムを 構築しようと→ 49 00:08:36,370 --> 00:08:39,373 必ず それを 逸脱する イレギュラーは→ 50 00:08:39,373 --> 00:08:41,375 一定数で 出現します」 51 00:08:41,375 --> 00:08:44,378 完璧なシステムが 聞いて あきれるわ。 52 00:08:44,378 --> 00:08:48,382 こんなものが 人の生き死にを決めてるなんて…。 53 00:08:48,382 --> 00:08:51,402 (ドミネーター)「ただ システムを 改善し 複雑化するだけでは→ 54 00:08:51,402 --> 00:08:54,322 永遠に 完璧さは望めない」 55 00:08:54,322 --> 00:08:57,325 「ならば 機能ではなく 運用のしかたによって→ 56 00:08:57,325 --> 00:08:59,327 矛盾を解消するしかない」 57 00:08:59,327 --> 00:09:02,330 「管理しきれない イレギュラーの出現を許容し→ 58 00:09:02,330 --> 00:09:05,333 共存できる手段を 講じることで→ 59 00:09:05,333 --> 00:09:09,003 システムは 事実上の完璧さを 獲得します」 60 00:09:09,003 --> 00:09:10,671 どういうことよ? 61 00:09:10,671 --> 00:09:12,673 (ドミネーター) 「システムを 逸脱した者には→ 62 00:09:12,673 --> 00:09:15,343 システムの運営を 委ねればいい」 63 00:09:15,343 --> 00:09:18,346 「これが 最も 合理的結論です」 64 00:09:18,346 --> 00:09:20,014 「われわれは→ 65 00:09:20,014 --> 00:09:23,251 かつて 個別の人格と肉体を 備えていたころは→ 66 00:09:23,251 --> 00:09:26,254 いずれも シビュラシステムの 管理を逸脱した→ 67 00:09:26,254 --> 00:09:28,256 免罪体質者でした」 68 00:09:28,256 --> 00:09:30,258 「中には 槙島 聖護より→ 69 00:09:30,258 --> 00:09:32,260 はるかに 残忍な行為を 行った個体も→ 70 00:09:32,260 --> 00:09:35,029 多数 含まれています」 71 00:09:35,029 --> 00:09:37,265 じゃあ シビュラって…。 72 00:09:37,265 --> 00:09:40,268 悪人の脳を かき集めた怪物が→ 73 00:09:40,268 --> 00:09:42,270 この世界を 仕切ってたっていうの? 74 00:09:42,270 --> 00:09:44,272 (ドミネーター)「まず 初めに→ 75 00:09:44,272 --> 00:09:48,276 善と悪といった 相対的な価値観を排斥することで→ 76 00:09:48,276 --> 00:09:51,279 絶対的なシステムが 確立されるのです」 77 00:09:51,279 --> 00:09:55,216 「必要なのは 完璧にして 無謬のシステム そのもの」 78 00:09:55,216 --> 00:09:59,220 「それを 誰が どのように 運営するかは問題ではありません」 79 00:09:59,220 --> 00:10:01,222 バカ 言わないで!! 80 00:10:01,222 --> 00:10:03,224 (ドミネーター)「真に 完成された システムであれば→ 81 00:10:03,224 --> 00:10:06,227 運用者の意志は 問われません」 82 00:10:06,227 --> 00:10:10,231 「われわれ シビュラの意志 そのものが システムであり→ 83 00:10:10,231 --> 00:10:14,235 倫理を超越した 普遍的 価値基準なのです」 84 00:10:14,235 --> 00:10:17,238 ふざけないでよ! 何様のつもりよ! 85 00:10:17,238 --> 00:10:19,240 (ドミネーター) 「ここにいる おのおのが→ 86 00:10:19,240 --> 00:10:23,244 かつては 人格に 多くの問題を 抱えていたのは 事実です」 87 00:10:23,244 --> 00:10:27,248 「だが 全員の精神が 統合され 調和することによって→ 88 00:10:27,248 --> 00:10:31,252 普遍的 価値基準を 獲得するに至っています」 89 00:10:31,252 --> 00:10:34,255 「むしろ 構成因子となる 個体の指向性は→ 90 00:10:34,255 --> 00:10:36,257 偏った 特異なものほど→ 91 00:10:36,257 --> 00:10:40,261 われわれの認識に 新たな着想と価値観をもたらし→ 92 00:10:40,261 --> 00:10:45,266 思考を より柔軟で 多角的なものへと 発展させます」 93 00:10:45,266 --> 00:10:48,269 「その点において 槙島 聖護の特異性は→ 94 00:10:48,269 --> 00:10:50,271 極めて 貴重なケースであり→ 95 00:10:50,271 --> 00:10:54,208 ひときわ 有用な構成員として 期待されます」 96 00:10:54,208 --> 00:10:57,211 「あらゆる矛盾と 不公平の解消された→ 97 00:10:57,211 --> 00:10:59,213 合理的社会の実現」 98 00:10:59,213 --> 00:11:04,218 「それこそが 全ての人類の 理性が求める 究極の幸福です」 99 00:11:04,218 --> 00:11:07,221 「完全無欠のシステムとして 完成することにより→ 100 00:11:07,221 --> 00:11:12,226 シビュラは その理想を 体現する存在となりました」 101 00:11:12,226 --> 00:11:15,229 なぜ… そんな話を 私に? 102 00:11:15,229 --> 00:11:19,233 (ドミネーター)「今 あなたは われわれを 生理的に 嫌悪し→ 103 00:11:19,233 --> 00:11:21,235 感情的に 憎悪している」 104 00:11:21,235 --> 00:11:26,240 「それでも シビュラシステムの有意性と 必要性は 否定できていない」 105 00:11:26,240 --> 00:11:28,242 「シビュラなくしては→ 106 00:11:28,242 --> 00:11:31,245 現在の社会秩序が 成立しないという事実を→ 107 00:11:31,245 --> 00:11:33,681 まず 大前提として わきまえている」 108 00:11:33,681 --> 00:11:35,349 「正当性よりも→ 109 00:11:35,349 --> 00:11:38,352 必要性に重きを置く あなたの価値基準を→ 110 00:11:38,352 --> 00:11:41,355 われわれは 高く 評価しています」 111 00:11:41,355 --> 00:11:44,358 秘密を守るために 縢君まで 殺したくせに…。 112 00:11:44,358 --> 00:11:46,360 (ドミネーター)「常守 朱は→ 113 00:11:46,360 --> 00:11:49,363 シビュラシステムと 共通の目的意識を 備えている」 114 00:11:49,363 --> 00:11:52,299 「故に あなたが われわれの秘密を 暴露して→ 115 00:11:52,299 --> 00:11:55,302 システムを 危険にさらす可能性は→ 116 00:11:55,302 --> 00:11:57,538 限りなく 低いものと判定しました」 117 00:11:57,538 --> 00:12:02,309 なめるんじゃないわよ あんたなんか… あんたなんか…! 118 00:12:02,309 --> 00:12:04,311 (ドミネーター)「再確認しましょう」 119 00:12:04,311 --> 00:12:06,313 「常守 朱… あなたは→ 120 00:12:06,313 --> 00:12:09,316 シビュラシステムのない 世界を望みますか?」 121 00:12:09,316 --> 00:12:11,318 くっ…! 122 00:12:11,318 --> 00:12:15,322 (ドミネーター)「そう うなずこうとして ちゅうちょしてしまう」 123 00:12:15,322 --> 00:12:17,324 「あなたが 思い描く 理想は→ 124 00:12:17,324 --> 00:12:21,328 現時点で 達成されている 社会秩序を 否定できるほど→ 125 00:12:21,328 --> 00:12:24,331 明瞭で 確固たるものではない」 126 00:12:24,331 --> 00:12:29,336 「あなたは 現在の平和な社会を 市民の幸福と秩序による 安息を→ 127 00:12:29,336 --> 00:12:32,339 何より 重要なものとして 認識している」 128 00:12:32,339 --> 00:12:36,343 「故に その礎となっている シビュラシステムを→ 129 00:12:36,343 --> 00:12:40,347 いかに 憎悪し 否定しようとも 拒絶することはできない」 130 00:12:40,347 --> 00:12:43,350 知ったような口を 利かないで! 131 00:12:43,350 --> 00:12:46,353 (ドミネーター)「サイマティックスキャンによる 反応を解析すれば→ 132 00:12:46,353 --> 00:12:49,356 あなたの思考は 全て 明確に 把握できます」 133 00:12:49,356 --> 00:12:53,294 「虚勢を捨て 腹を割って 話し合いましょう」 134 00:12:53,294 --> 00:12:55,296 「この会見の目的は→ 135 00:12:55,296 --> 00:12:57,896 あなたとの協力関係を 構築することです」 136 00:12:59,533 --> 00:13:01,302 協力? 137 00:13:01,302 --> 00:13:03,304 (ドミネーター) 「刑事課一係は 目下のところ→ 138 00:13:03,304 --> 00:13:05,306 危機的状況にあります」 139 00:13:05,306 --> 00:13:09,310 「狡噛 慎也の暴走と 宜野座 伸元の消耗により→ 140 00:13:09,310 --> 00:13:12,313 チームは 機能不全の兆しを 見せ始めている」 141 00:13:12,313 --> 00:13:16,317 「新たな統率者が 捜査の主導権を 握らないかぎり→ 142 00:13:16,317 --> 00:13:20,321 槙島 聖護の追跡は 成果を望めません」 143 00:13:20,321 --> 00:13:23,324 宜野座さんが… 消耗? 144 00:13:23,324 --> 00:13:25,326 (ドミネーター)「常守 朱」 145 00:13:25,326 --> 00:13:28,329 「あなたも また 余計な葛藤にとらわれて→ 146 00:13:28,329 --> 00:13:32,333 本来 発揮し得る潜在能力を 発揮できていなかった」 147 00:13:32,333 --> 00:13:34,335 「状況に対する 理解の不足が→ 148 00:13:34,335 --> 00:13:38,339 あなたの判断力を 鈍らせていたのです」 149 00:13:38,339 --> 00:13:41,342 「そこで われわれは 特例的な措置として→ 150 00:13:41,342 --> 00:13:44,345 シビュラシステムの真実を あなたに 開示しました」 151 00:13:44,345 --> 00:13:46,347 「真相を教えることが→ 152 00:13:46,347 --> 00:13:49,350 あなたという人物に モチベーションを与える上で→ 153 00:13:49,350 --> 00:13:53,287 最善な方法と 判断したからです」 154 00:13:53,287 --> 00:13:57,291 「常守 朱… あなたも 槙島 聖護に対する→ 155 00:13:57,291 --> 00:14:01,295 狡噛 慎也の私的制裁を 否定している」 156 00:14:01,295 --> 00:14:03,297 「あなたも われわれも→ 157 00:14:03,297 --> 00:14:06,300 感情論による 無益な犠牲を 避けようとしている点で→ 158 00:14:06,300 --> 00:14:09,303 価値観は 共通しています」 159 00:14:09,303 --> 00:14:11,305 私は 槙島の罪が→ 160 00:14:11,305 --> 00:14:14,308 正しく 裁かれるべきだと 思っているだけ。 161 00:14:14,308 --> 00:14:18,312 あなたたちだって 法を犯した 前科があるなら→ 162 00:14:18,312 --> 00:14:21,315 それに 見合った償いを するべきなのよ。 163 00:14:21,315 --> 00:14:24,318 (ドミネーター)「社会に対する われわれの貢献は→ 164 00:14:24,318 --> 00:14:28,556 過去の被害に対する 補償として じゅうぶんに 過ぎるものです」 165 00:14:28,556 --> 00:14:30,156 都合がいいのね。 166 00:16:19,333 --> 00:16:23,337 (ゆき)《あと3分で 私の未来も 確定か…》→ 167 00:16:23,337 --> 00:16:25,339 《ハァ… 憂鬱》 168 00:16:25,339 --> 00:16:27,007 (佳織)《ゆきってば→ 169 00:16:27,007 --> 00:16:29,243 そこまで 最終考査のスコア ヤバかったわけ?》 170 00:16:29,243 --> 00:16:31,245 (ゆき)《もう 最悪よ》→ 171 00:16:31,245 --> 00:16:34,248 《どんな仕事に 就く羽目になるやら…》 172 00:16:34,248 --> 00:16:37,251 (佳織)《シビュラ診断のない 時代だったら→ 173 00:16:37,251 --> 00:16:40,254 幸せになれるかどうか 運任せだった》→ 174 00:16:40,254 --> 00:16:43,257 《昔に比べたらさ よほど いいじゃん》 175 00:16:43,257 --> 00:16:47,261 (ゆき)《佳織は 複数適性 もらえそうだから いいよね》 176 00:16:47,261 --> 00:16:50,264 《就職先 より取り見取りじゃん》 177 00:16:50,264 --> 00:16:54,268 《私だって 朱ほどじゃないわよ この子の最終考査 見た?》 178 00:16:54,268 --> 00:16:56,270 《ポイント 700よ》 179 00:16:56,270 --> 00:16:58,272 《信じらんない》 《あっ…》 180 00:16:58,272 --> 00:17:02,276 《昔から 試験のときだけは ラッキーなんだよ 私》 181 00:17:02,276 --> 00:17:05,279 (佳織)《朱のスコアと サイコパスなら…》 182 00:17:05,279 --> 00:17:08,282 (ゆき)《本当 人生 ばら色よね》 183 00:17:08,282 --> 00:17:11,285 《そ… そんなかな?》 [TEL](メッセージ着信音) 184 00:17:11,285 --> 00:17:13,287 《あっ 来た!》→ 185 00:17:13,287 --> 00:17:16,290 《うわっ C判定…》 186 00:17:16,290 --> 00:17:18,225 《分かっちゃいたけど ショックだわ》 187 00:17:18,225 --> 00:17:20,227 《私なんか 事務職ばっか》 188 00:17:20,227 --> 00:17:24,231 《ここから レベルアップしてくの 厳しいな》 189 00:17:24,231 --> 00:17:27,234 《ねぇねぇ 朱は どんなだった?》 190 00:17:27,234 --> 00:17:29,236 《見せて 見せて!》 191 00:17:29,236 --> 00:17:33,240 《うわっ すご!? 中央省庁 全部に 適性 出てんじゃん!》 192 00:17:33,240 --> 00:17:37,244 《ちょっと あんた このスコア 本当に すごいよ》 193 00:17:37,244 --> 00:17:39,246 《公安局の適性まで 出てる》 194 00:17:39,246 --> 00:17:45,252 《で… でもさ こんなに 何から何まで 薦められても…》 195 00:17:45,252 --> 00:17:48,255 《じゃあ 結局 どれがいいのか…》 196 00:17:48,255 --> 00:17:51,258 《私 どうやって 決めたらいいんだろう?》 197 00:17:51,258 --> 00:17:53,260 (縢)《分っかんねえよ》 198 00:17:53,260 --> 00:17:56,263 (縢)《俺なんかに 分かるわけねえじゃん》 199 00:17:56,263 --> 00:17:58,265 《あんたは 何にでも なれた》 200 00:17:58,265 --> 00:18:00,267 《どんな人生を 選ぶことだってできた》 201 00:18:00,267 --> 00:18:04,271 《それで 悩みさえしたんだろ? すげえよな!》 202 00:18:04,271 --> 00:18:08,275 《まるで シビュラができる前の ジジババみてえだ》 203 00:18:08,275 --> 00:18:10,277 うん すごいよね…。 204 00:18:10,277 --> 00:18:14,281 誰もが 自分の人生を 手探りで選んでた。 205 00:18:14,281 --> 00:18:18,218 それが 当たり前の世界が あったなんてね。 206 00:18:18,218 --> 00:18:21,221 《今じゃ シビュラシステムが そいつの才能を読み取って→ 207 00:18:21,221 --> 00:18:25,225 一番 幸せになれる生き方を 教えてくれるってのに》 208 00:18:25,225 --> 00:18:27,227 《本当の人生?》 209 00:18:27,227 --> 00:18:30,230 《生まれてきた意味?》 210 00:18:30,230 --> 00:18:32,232 《そんなもんで 悩むやつが いるなんて→ 211 00:18:32,232 --> 00:18:35,235 考えもしなかったよ!》 212 00:18:35,235 --> 00:18:39,239 そうだね 重たくて つらい悩みだよ。 213 00:18:39,239 --> 00:18:43,243 でもね 今では 思うんだ。 214 00:18:43,243 --> 00:18:45,245 それを 悩むことができるって→ 215 00:18:45,245 --> 00:18:49,683 本当は とても 幸せなことじゃないかって。 216 00:18:49,683 --> 00:18:53,353 ≪(足音) 217 00:18:53,353 --> 00:18:58,358 《僕はね 人は 自らの意志に 基づいて 行動したときのみ→ 218 00:18:58,358 --> 00:19:00,360 価値を持つと思っている》 219 00:19:00,360 --> 00:19:04,364 《だから 様々な人間に 秘めたる意志を問いただし→ 220 00:19:04,364 --> 00:19:07,601 その行いを 観察してきた》 221 00:19:07,601 --> 00:19:13,373 そうね あなたの気持ち 今なら 少しだけ 分かるかも。 222 00:19:13,373 --> 00:19:17,394 《そもそも 何を持って 犯罪と定義するんだ?》 223 00:19:17,394 --> 00:19:19,313 《君が 手にした その銃》 224 00:19:19,313 --> 00:19:24,318 《ドミネーターをつかさどる シビュラシステムが決めるのか?》 225 00:19:24,318 --> 00:19:29,323 違うよね… それが そもそもの間違いだった。 226 00:19:29,323 --> 00:19:33,327 《サイマティックスキャンで 読み取った 生体力場を解析し→ 227 00:19:33,327 --> 00:19:36,330 人の心の在り方を 解き明かす》 228 00:19:36,330 --> 00:19:40,334 《科学の英知は ついに 魂の秘密を暴くに至り→ 229 00:19:40,334 --> 00:19:42,336 この社会は 激変した》 230 00:19:42,336 --> 00:19:46,340 《だが その判定には 人の意志が 介在しない》 231 00:19:46,340 --> 00:19:49,343 《君たちは いったい 何を基準に→ 232 00:19:49,343 --> 00:19:53,347 善と悪を より分けているんだろうね?》 233 00:19:53,347 --> 00:19:55,349 きっと 大切だったのは→ 234 00:19:55,349 --> 00:19:58,352 善か悪かの 結論じゃない。 235 00:19:58,352 --> 00:20:01,355 それを 自分で抱えて 悩んで→ 236 00:20:01,355 --> 00:20:03,357 引き受けることだったんだと思う。 237 00:20:03,357 --> 00:20:07,361 《僕は 人の魂の輝きが 見たい》 238 00:20:07,361 --> 00:20:11,365 《それが 本当に 尊いものだと確かめたい》 239 00:20:11,365 --> 00:20:14,368 《だが 己の意志を 問うこともせず→ 240 00:20:14,368 --> 00:20:17,337 ただ シビュラの神託のままに 生きる人間たちに→ 241 00:20:17,337 --> 00:20:20,207 果たして 価値はあるんだろうか?》 242 00:20:20,207 --> 00:20:22,209 ないわけ ないでしょう! 243 00:20:22,209 --> 00:20:24,211 あなたが 価値を決めるっていうの? 244 00:20:24,211 --> 00:20:26,213 誰かの家族を 友達を…→ 245 00:20:26,213 --> 00:20:29,213 あなたの知らなかった 幸せを!! 246 00:20:34,221 --> 00:20:36,223 《面白くって 楽ちんで→ 247 00:20:36,223 --> 00:20:39,226 つらいことなんて 何もなかった》 248 00:20:39,226 --> 00:20:41,228 《全部 誰かに 任せっ放しで→ 249 00:20:41,228 --> 00:20:46,233 何が 大切なことなのかなんて 考えもしなかった》 250 00:20:46,233 --> 00:20:48,235 《ねえ 朱》 251 00:20:48,235 --> 00:20:52,239 《それでも 私は 幸せだったと思う?》 252 00:20:52,239 --> 00:20:55,242 幸せになれたよ…。 253 00:20:55,242 --> 00:20:58,245 それを 探すことは いつだって できた。 254 00:20:58,245 --> 00:21:02,245 生きてさえいれば 誰だって…。 255 00:21:07,254 --> 00:21:11,258 [無線] 256 00:21:11,258 --> 00:21:13,260 はい 常守です。 257 00:21:13,260 --> 00:21:15,262 [無線](宜野座)いったい どこを ほっつき歩いていた? 258 00:21:15,262 --> 00:21:17,264 [無線]この非常時に…。 259 00:21:17,264 --> 00:21:19,299 あっ えっと…。 260 00:21:19,299 --> 00:21:23,303 局長の命令で ちょっと 厚生省まで 届け物を…。 261 00:21:23,303 --> 00:21:25,305 [無線](宜野座)市川で 殺人事件だ。 262 00:21:25,305 --> 00:21:27,541 [無線]現場から 狡噛の指紋が出た。 263 00:21:27,541 --> 00:21:29,309 [無線]すぐに 来い。 264 00:21:29,309 --> 00:21:32,309 了解です 直ちに 急行します。 265 00:21:40,320 --> 00:21:43,323 シビュラシステム 聞こえてるんでしょ? 266 00:21:43,323 --> 00:21:47,327 あなたたちの言いなりになる上で 一つ 条件があるわ。 267 00:21:47,327 --> 00:21:49,329 (ドミネーター)「伺いましょう」 268 00:21:49,329 --> 00:21:52,332 槙島 聖護を 生きたまま捕らえて 連れてきたら→ 269 00:21:52,332 --> 00:21:55,335 代わりに 狡噛 慎也の命も保証して。 270 00:21:55,335 --> 00:21:58,338 彼の処刑指令を 取り下げて。 271 00:21:58,338 --> 00:22:02,342 (ドミネーター)「それは 理論的に 等価性の成立しない 提案です」 272 00:22:02,342 --> 00:22:04,344 あなたたちの理論なんて どうでもいいわ。 273 00:22:04,344 --> 00:22:06,346 狡噛さんが 助からないなら→ 274 00:22:06,346 --> 00:22:09,349 私は 槙島も見殺しにする。 275 00:22:09,349 --> 00:22:12,352 いざとなれば この手で 殺してやる。 276 00:22:12,352 --> 00:22:16,356 どう? 言いなりにならない 私のことも 始末する? 277 00:22:16,356 --> 00:22:20,293 いいわよ 縢君みたいに 殺しなさいよ。 278 00:22:20,293 --> 00:22:25,298 そうして 他に 利用できそうな手駒を 探すのね。 279 00:22:25,298 --> 00:22:26,967 (ドミネーター)「了解しました」 280 00:22:26,967 --> 00:22:30,203 「槙島 聖護が 無事 確保された場合に限り→ 281 00:22:30,203 --> 00:22:34,207 狡噛 慎也には 特例措置を講じましょう」 282 00:22:34,207 --> 00:22:36,209 約束よ。 283 00:22:36,209 --> 00:22:51,224 ♪♪~ 284 00:22:51,224 --> 00:22:53,226 (征陸)よっ! (宜野座)遅いぞ! 285 00:22:53,226 --> 00:22:55,228 すみません! 状況は? 286 00:22:55,228 --> 00:23:00,233 (征陸)近隣住民から 例のヘルメットの 目撃情報が届いたんでな。 287 00:23:00,233 --> 00:23:03,236 いざ 聞き込みに回ってみたら→ 288 00:23:03,236 --> 00:23:06,239 この家だけ セキュリティーがつぶされてた。→ 289 00:23:06,239 --> 00:23:09,242 で 踏み込んだら このありさまさ。 290 00:23:09,242 --> 00:23:11,244 (六合塚)被害者は 管巻 宣昭。→ 291 00:23:11,244 --> 00:23:15,248 元は 農林省管轄の研究所に 勤務してましたが→ 292 00:23:15,248 --> 00:23:18,185 かなり以前に 引退して→ 293 00:23:18,185 --> 00:23:21,188 今は 何の変哲もない 年金受給者です。 294 00:23:21,188 --> 00:23:26,193 (宜野座)家捜しした痕跡の中に 狡噛の指紋があった。→ 295 00:23:26,193 --> 00:23:28,195 しかし 何で また…。 296 00:23:28,195 --> 00:23:30,197 この首の傷…。 297 00:23:30,197 --> 00:23:33,200 槙島 聖護の仕業かも…。 298 00:23:33,200 --> 00:23:37,204 この老人が 槙島の次の計画に 関与していて→ 299 00:23:37,204 --> 00:23:42,209 それを 突き止めた 狡噛さんが 駆け付けたものの 一歩 遅かった。 300 00:23:42,209 --> 00:23:46,213 (宜野座)やはり 狡噛が 先を 行っているってことか…。 301 00:23:46,213 --> 00:23:48,215 (征陸)それにしても→ 302 00:23:48,215 --> 00:23:52,219 この じいさんが いったい どうして 槙島に殺されたのか…。 303 00:23:52,219 --> 00:23:56,219 (征陸)ここまで 徹底して 荒らされた後じゃな。 304 00:23:58,225 --> 00:24:01,228 狡噛さんが 今 一番望まない展開は 何でしょう? 305 00:24:01,228 --> 00:24:04,231 (六合塚)槙島を 取り逃がすことですよね。 306 00:24:04,231 --> 00:24:08,235 じゃあ 二番目に 望まない展開は? 307 00:24:08,235 --> 00:24:13,240 槙島を 仕留める前に 俺たちに 見つかること… か。 308 00:24:13,240 --> 00:24:17,240 そうですね その順序で 考えましょう。 309 00:24:21,181 --> 00:24:25,185 もし 先に この現場に たどりついた 狡噛さんが→ 310 00:24:25,185 --> 00:24:29,189 死体を どこか 見つかりにくい 場所に隠していたら…。 311 00:24:29,189 --> 00:24:32,192 管巻 宣昭は 行方不明のまま。 312 00:24:32,192 --> 00:24:38,198 私たちは 見当違いの捜索を続け さらに 差をつけられていた。 313 00:24:38,198 --> 00:24:41,201 時間稼ぎには それが 一番だったはず…。 314 00:24:41,201 --> 00:24:43,203 (狡噛)《…はずなんだ》 315 00:24:43,203 --> 00:24:46,206 《でも そうしなかった》 316 00:24:46,206 --> 00:24:50,210 狡噛さんは 自信過剰なタイプじゃない。 317 00:24:50,210 --> 00:24:53,213 万が一 自分が 失敗したときに→ 318 00:24:53,213 --> 00:24:56,216 他の誰かが 槙島を止められるよう→ 319 00:24:56,216 --> 00:24:59,219 手掛かりだけは 残していったと思います。 320 00:24:59,219 --> 00:25:03,223 問題は その手掛かりに いつ 気付くか…。 321 00:25:03,223 --> 00:25:06,226 試されてるんです 私たち。 322 00:25:06,226 --> 00:25:09,229 槙島を追うために 狡噛さんと同じか→ 323 00:25:09,229 --> 00:25:12,232 それ以上の執念を 持っているかどうか…。 324 00:25:12,232 --> 00:25:17,237 その覚悟がない人間は ここで 足止めされ 出遅れる。 325 00:25:17,237 --> 00:25:19,172 喉と両目の傷を 集中スキャン。 326 00:25:19,172 --> 00:25:21,172 何か ない? 327 00:25:25,178 --> 00:25:28,181 (ドローン)被害者の気道内部に 金属反応を探知。 328 00:25:28,181 --> 00:25:29,781 手袋を! 329 00:25:33,186 --> 00:25:36,189 おっ… おい 検視に任せろ。 330 00:25:36,189 --> 00:25:38,191 それが 狡噛さんの時間稼ぎです。 331 00:25:38,191 --> 00:25:41,191 追い付こうと思ったら 今 この場で…。 332 00:25:44,197 --> 00:25:46,197 洗浄! 333 00:25:52,205 --> 00:25:55,208 音声データですね。 334 00:25:55,208 --> 00:25:58,211 「元執行官の狡噛だ」 335 00:25:58,211 --> 00:26:00,213 「このメッセージは もう しばらくしたら→ 336 00:26:00,213 --> 00:26:04,217 やって来るであろう 公安局の刑事に向けて 残す」 337 00:26:04,217 --> 00:26:05,986 (宜野座)あいつ…! 338 00:26:05,986 --> 00:26:09,222 「被害者は 元農学博士 管巻 宣昭」 339 00:26:09,222 --> 00:26:12,225 「ハイパーオーツの 疫病対策である→ 340 00:26:12,225 --> 00:26:15,228 ウカノミタマ・ウイルスの 開発責任者」 341 00:26:15,228 --> 00:26:20,233 「日本の完全食料自給に関わる 最大の功労者だとされていた」 342 00:26:20,233 --> 00:26:23,236 「槙島 聖護は 北陸の穀倉地帯を→ 343 00:26:23,236 --> 00:26:26,239 壊滅させるための 何らかのアイデアを→ 344 00:26:26,239 --> 00:26:29,242 管巻教授から引き出し そして 殺した」 345 00:26:29,242 --> 00:26:31,244 「死体は 眼球をえぐられ→ 346 00:26:31,244 --> 00:26:34,247 指は 全て 第二関節で切断」 347 00:26:34,247 --> 00:26:36,249 「何らかのセキュリティーを 突破するのに→ 348 00:26:36,249 --> 00:26:39,252 必要なのかもしれない」 349 00:26:39,252 --> 00:26:42,255 「防犯設備が サイマティックスキャンではなく→ 350 00:26:42,255 --> 00:26:46,259 まだ 旧式の生体認証に 頼っていたころの 古い施設」 351 00:26:46,259 --> 00:26:49,262 「おそらくは 管巻の研究チームが使っていた→ 352 00:26:49,262 --> 00:26:51,262 出雲大学のラボが 怪しい」 353 00:26:53,266 --> 00:26:58,271 「現在は ウカノミタマ・ウイルスの管理センターに 転用されている」 354 00:26:58,271 --> 00:27:03,276 「そこが 槙島の標的と予想される」 355 00:27:03,276 --> 00:27:06,279 (宜野座)穀倉地帯の壊滅…。 356 00:27:06,279 --> 00:27:08,281 単独で バイオテロだと!? 357 00:27:08,281 --> 00:27:12,285 急ぎましょう! 今なら まだ きっと間に合います。 358 00:27:12,285 --> 00:27:22,285 ♪♪~ 359 00:28:10,276 --> 00:28:13,276 さて 始めようか…。