1 00:00:06,203 --> 00:00:23,220 ♪♪~ 2 00:00:23,220 --> 00:00:27,220 (ドミネーター)「どうぞ 奥へ 足場に 気を付けて」 3 00:00:31,228 --> 00:00:34,231 (朱)いったい どこへ 連れていくの? 4 00:00:34,231 --> 00:00:36,233 (ドミネーター) 「今から あなたが目にするのは→ 5 00:00:36,233 --> 00:00:40,233 この世界の頭脳であり 心臓部でもある 場所です」 6 00:00:43,240 --> 00:00:46,243 世界の中心? 7 00:00:46,243 --> 00:00:53,243 ♪♪~ 8 00:02:15,840 --> 00:02:17,842 (槙島)これほど 驚異的な技術によって→ 9 00:02:17,842 --> 00:02:19,844 日々の食卓が 賄われているというのに→ 10 00:02:19,844 --> 00:02:23,848 そのことを 認識している市民は 少な過ぎますね。 11 00:02:23,848 --> 00:02:27,852 (管巻)まったく 昨今は どんな科学の恩恵も→ 12 00:02:27,852 --> 00:02:32,857 さも 当然のことであるかのように享受する連中ばかりでね。 13 00:02:32,857 --> 00:02:38,863 君のように 関心を向けてくれる 若者は 本当に 珍しいんだよ。 14 00:02:38,863 --> 00:02:40,865 (槙島)嘆かわしいことです。 15 00:02:40,865 --> 00:02:44,869 現代の 日本の食料事情を 成立させた 立役者を→ 16 00:02:44,869 --> 00:02:50,875 こんなふうに 引退させたまま 放置して 1人にしておくなんて。 17 00:02:50,875 --> 00:02:53,878 僕が 注目しているのはね→ 18 00:02:53,878 --> 00:02:58,549 ウカノミタマ防御ウイルスの 保安体制のずさんさですよ。 19 00:02:58,549 --> 00:03:00,217 ん? 20 00:03:00,217 --> 00:03:03,888 いくら 善玉ウイルスとはいえ シーケンサーへの入力しだいで→ 21 00:03:03,888 --> 00:03:06,891 攻撃対象を 任意に変更できるなら→ 22 00:03:06,891 --> 00:03:12,897 害虫ではなく 麦そのものを 殺すよう調整することも 可能だ。 23 00:03:12,897 --> 00:03:16,834 ウカノミタマは 収穫をもたらす 豊穣の神から→ 24 00:03:16,834 --> 00:03:19,837 死を運ぶ 悪魔へと早変わりする。 25 00:03:19,837 --> 00:03:21,839 き… 君は…。 26 00:03:21,839 --> 00:03:26,844 おまけに ウイルスの調整と 配給を行う 管理センターには→ 27 00:03:26,844 --> 00:03:31,849 閉鎖された 旧大学の研究所を そのまま 転用しているという。 28 00:03:31,849 --> 00:03:34,852 まだ サイマティックスキャンによる セキュリティーが→ 29 00:03:34,852 --> 00:03:37,855 実用化される前の施設だ。 30 00:03:37,855 --> 00:03:42,860 保安体制は 暗証番号か 生体認証が 関の山。 31 00:03:42,860 --> 00:03:46,864 これなら かつての責任者である あなたの手を借りて→ 32 00:03:46,864 --> 00:03:50,868 簡単に 突破できますよね 管巻教授。 33 00:03:50,868 --> 00:04:10,888 ♪♪~ 34 00:04:10,888 --> 00:04:15,493 ♪♪~ 35 00:04:15,493 --> 00:04:17,161 (朱)あっ…。 36 00:04:17,161 --> 00:04:18,829 (ドミネーター) 「以上が シビュラシステム→ 37 00:04:18,829 --> 00:04:22,833 すなわち われわれについての 真相です」 38 00:04:22,833 --> 00:04:26,837 縢君は… ここで 死んだの? 39 00:04:26,837 --> 00:04:29,840 あなたたちが 殺したの? 40 00:04:29,840 --> 00:04:33,844 (ドミネーター)「縢 秀星が 生涯を通じて社会に果たす貢献と→ 41 00:04:33,844 --> 00:04:36,847 シビュラシステムの 機密漏えいの危険を 比較検討し→ 42 00:04:36,847 --> 00:04:40,851 後者の方が より重大であると 判断しました」 43 00:04:40,851 --> 00:04:43,854 ふざけないでよ! 何が 重大だってのよ! 44 00:04:43,854 --> 00:04:47,858 槙島を裁けなかった 役立たずのくせに! 45 00:04:47,858 --> 00:04:49,860 (ドミネーター)「そのとおり シビュラシステムが→ 46 00:04:49,860 --> 00:04:53,864 サイコパスを解析できない 免罪体質者の発生は→ 47 00:04:53,864 --> 00:04:55,866 確率的に 不可避です」 48 00:04:55,866 --> 00:04:58,869 「いかに 緻密で 堅牢なシステムを 構築しようと→ 49 00:04:58,869 --> 00:05:01,872 必ず それを 逸脱する イレギュラーは→ 50 00:05:01,872 --> 00:05:03,874 一定数で 出現します」 51 00:05:03,874 --> 00:05:06,877 完璧なシステムが 聞いて あきれるわ。 52 00:05:06,877 --> 00:05:10,881 こんなものが 人の生き死にを決めてるなんて…。 53 00:05:10,881 --> 00:05:13,901 (ドミネーター)「ただ システムを 改善し 複雑化するだけでは→ 54 00:05:13,901 --> 00:05:16,821 永遠に 完璧さは望めない」 55 00:05:16,821 --> 00:05:19,824 「ならば 機能ではなく 運用のしかたによって→ 56 00:05:19,824 --> 00:05:21,826 矛盾を解消するしかない」 57 00:05:21,826 --> 00:05:24,829 「管理しきれない イレギュラーの出現を許容し→ 58 00:05:24,829 --> 00:05:27,832 共存できる手段を 講じることで→ 59 00:05:27,832 --> 00:05:31,502 システムは 事実上の完璧さを 獲得します」 60 00:05:31,502 --> 00:05:33,170 どういうことよ? 61 00:05:33,170 --> 00:05:35,172 (ドミネーター) 「システムを 逸脱した者には→ 62 00:05:35,172 --> 00:05:37,842 システムの運営を 委ねればいい」 63 00:05:37,842 --> 00:05:40,845 「これが 最も 合理的結論です」 64 00:05:40,845 --> 00:05:42,513 「われわれは→ 65 00:05:42,513 --> 00:05:45,750 かつて 個別の人格と肉体を 備えていたころは→ 66 00:05:45,750 --> 00:05:48,753 いずれも シビュラシステムの 管理を逸脱した→ 67 00:05:48,753 --> 00:05:50,755 免罪体質者でした」 68 00:05:50,755 --> 00:05:52,757 「中には 槙島 聖護より→ 69 00:05:52,757 --> 00:05:54,759 はるかに 残忍な行為を 行った個体も→ 70 00:05:54,759 --> 00:05:57,528 多数 含まれています」 71 00:05:57,528 --> 00:05:59,764 じゃあ シビュラって…。 72 00:05:59,764 --> 00:06:02,767 悪人の脳を かき集めた怪物が→ 73 00:06:02,767 --> 00:06:04,769 この世界を 仕切ってたっていうの? 74 00:06:04,769 --> 00:06:06,771 (ドミネーター)「まず 初めに→ 75 00:06:06,771 --> 00:06:10,775 善と悪といった 相対的な価値観を排斥することで→ 76 00:06:10,775 --> 00:06:13,778 絶対的なシステムが 確立されるのです」 77 00:06:13,778 --> 00:06:17,715 「必要なのは 完璧にして 無謬のシステム そのもの」 78 00:06:17,715 --> 00:06:21,719 「それを 誰が どのように 運営するかは問題ではありません」 79 00:06:21,719 --> 00:06:23,721 バカ 言わないで!! 80 00:06:23,721 --> 00:06:25,723 (ドミネーター)「真に 完成された システムであれば→ 81 00:06:25,723 --> 00:06:28,726 運用者の意志は 問われません」 82 00:06:28,726 --> 00:06:32,730 「われわれ シビュラの意志 そのものが システムであり→ 83 00:06:32,730 --> 00:06:36,734 倫理を超越した 普遍的 価値基準なのです」 84 00:06:36,734 --> 00:06:39,737 ふざけないでよ! 何様のつもりよ! 85 00:06:39,737 --> 00:06:41,739 (ドミネーター) 「ここにいる おのおのが→ 86 00:06:41,739 --> 00:06:45,743 かつては 人格に 多くの問題を 抱えていたのは 事実です」 87 00:06:45,743 --> 00:06:49,747 「だが 全員の精神が 統合され 調和することによって→ 88 00:06:49,747 --> 00:06:53,751 普遍的 価値基準を 獲得するに至っています」 89 00:06:53,751 --> 00:06:56,754 「むしろ 構成因子となる 個体の指向性は→ 90 00:06:56,754 --> 00:06:58,756 偏った 特異なものほど→ 91 00:06:58,756 --> 00:07:02,760 われわれの認識に 新たな着想と価値観をもたらし→ 92 00:07:02,760 --> 00:07:07,765 思考を より柔軟で 多角的なものへと 発展させます」 93 00:07:07,765 --> 00:07:10,768 「その点において 槙島 聖護の特異性は→ 94 00:07:10,768 --> 00:07:12,770 極めて 貴重なケースであり→ 95 00:07:12,770 --> 00:07:16,707 ひときわ 有用な構成員として 期待されます」 96 00:07:16,707 --> 00:07:19,710 「あらゆる矛盾と 不公平の解消された→ 97 00:07:19,710 --> 00:07:21,712 合理的社会の実現」 98 00:07:21,712 --> 00:07:26,717 「それこそが 全ての人類の 理性が求める 究極の幸福です」 99 00:07:26,717 --> 00:07:29,720 「完全無欠のシステムとして 完成することにより→ 100 00:07:29,720 --> 00:07:34,725 シビュラは その理想を 体現する存在となりました」 101 00:07:34,725 --> 00:07:37,728 なぜ… そんな話を 私に? 102 00:07:37,728 --> 00:07:41,732 (ドミネーター)「今 あなたは われわれを 生理的に 嫌悪し→ 103 00:07:41,732 --> 00:07:43,734 感情的に 憎悪している」 104 00:07:43,734 --> 00:07:48,739 「それでも シビュラシステムの有意性と 必要性は 否定できていない」 105 00:07:48,739 --> 00:07:50,741 「シビュラなくしては→ 106 00:07:50,741 --> 00:07:53,744 現在の社会秩序が 成立しないという事実を→ 107 00:07:53,744 --> 00:07:56,180 まず 大前提として わきまえている」 108 00:07:56,180 --> 00:07:57,848 「正当性よりも→ 109 00:07:57,848 --> 00:08:00,851 必要性に重きを置く あなたの価値基準を→ 110 00:08:00,851 --> 00:08:03,854 われわれは 高く 評価しています」 111 00:08:03,854 --> 00:08:06,857 秘密を守るために 縢君まで 殺したくせに…。 112 00:08:06,857 --> 00:08:08,859 (ドミネーター)「常守 朱は→ 113 00:08:08,859 --> 00:08:11,862 シビュラシステムと 共通の目的意識を 備えている」 114 00:08:11,862 --> 00:08:14,798 「故に あなたが われわれの秘密を 暴露して→ 115 00:08:14,798 --> 00:08:17,801 システムを 危険にさらす可能性は→ 116 00:08:17,801 --> 00:08:20,037 限りなく 低いものと判定しました」 117 00:08:20,037 --> 00:08:24,808 なめるんじゃないわよ あんたなんか… あんたなんか…! 118 00:08:24,808 --> 00:08:26,810 (ドミネーター)「再確認しましょう」 119 00:08:26,810 --> 00:08:28,812 「常守 朱… あなたは→ 120 00:08:28,812 --> 00:08:31,815 シビュラシステムのない 世界を望みますか?」 121 00:08:31,815 --> 00:08:33,817 くっ…! 122 00:08:33,817 --> 00:08:37,821 (ドミネーター)「そう うなずこうとして ちゅうちょしてしまう」 123 00:08:37,821 --> 00:08:39,823 「あなたが 思い描く 理想は→ 124 00:08:39,823 --> 00:08:43,827 現時点で 達成されている 社会秩序を 否定できるほど→ 125 00:08:43,827 --> 00:08:46,830 明瞭で 確固たるものではない」 126 00:08:46,830 --> 00:08:51,835 「あなたは 現在の平和な社会を 市民の幸福と秩序による 安息を→ 127 00:08:51,835 --> 00:08:54,838 何より 重要なものとして 認識している」 128 00:08:54,838 --> 00:08:58,842 「故に その礎となっている シビュラシステムを→ 129 00:08:58,842 --> 00:09:02,846 いかに 憎悪し 否定しようとも 拒絶することはできない」 130 00:09:02,846 --> 00:09:05,849 知ったような口を 利かないで! 131 00:09:05,849 --> 00:09:08,852 (ドミネーター)「サイマティックスキャンによる 反応を解析すれば→ 132 00:09:08,852 --> 00:09:11,855 あなたの思考は 全て 明確に 把握できます」 133 00:09:11,855 --> 00:09:15,793 「虚勢を捨て 腹を割って 話し合いましょう」 134 00:09:15,793 --> 00:09:17,795 「この会見の目的は→ 135 00:09:17,795 --> 00:09:20,395 あなたとの協力関係を 構築することです」 136 00:09:22,032 --> 00:09:23,801 協力? 137 00:09:23,801 --> 00:09:25,803 (ドミネーター) 「刑事課一係は 目下のところ→ 138 00:09:25,803 --> 00:09:27,805 危機的状況にあります」 139 00:09:27,805 --> 00:09:31,809 「狡噛 慎也の暴走と 宜野座 伸元の消耗により→ 140 00:09:31,809 --> 00:09:34,812 チームは 機能不全の兆しを 見せ始めている」 141 00:09:34,812 --> 00:09:38,816 「新たな統率者が 捜査の主導権を 握らないかぎり→ 142 00:09:38,816 --> 00:09:42,820 槙島 聖護の追跡は 成果を望めません」 143 00:09:42,820 --> 00:09:45,823 宜野座さんが… 消耗? 144 00:09:45,823 --> 00:09:47,825 (ドミネーター)「常守 朱」 145 00:09:47,825 --> 00:09:50,828 「あなたも また 余計な葛藤にとらわれて→ 146 00:09:50,828 --> 00:09:54,832 本来 発揮し得る潜在能力を 発揮できていなかった」 147 00:09:54,832 --> 00:09:56,834 「状況に対する 理解の不足が→ 148 00:09:56,834 --> 00:10:00,838 あなたの判断力を 鈍らせていたのです」 149 00:10:00,838 --> 00:10:03,841 「そこで われわれは 特例的な措置として→ 150 00:10:03,841 --> 00:10:06,844 シビュラシステムの真実を あなたに 開示しました」 151 00:10:06,844 --> 00:10:08,846 「真相を教えることが→ 152 00:10:08,846 --> 00:10:11,849 あなたという人物に モチベーションを与える上で→ 153 00:10:11,849 --> 00:10:15,786 最善な方法と 判断したからです」 154 00:10:15,786 --> 00:10:19,790 「常守 朱… あなたも 槙島 聖護に対する→ 155 00:10:19,790 --> 00:10:23,794 狡噛 慎也の私的制裁を 否定している」 156 00:10:23,794 --> 00:10:25,796 「あなたも われわれも→ 157 00:10:25,796 --> 00:10:28,799 感情論による 無益な犠牲を 避けようとしている点で→ 158 00:10:28,799 --> 00:10:31,802 価値観は 共通しています」 159 00:10:31,802 --> 00:10:33,804 私は 槙島の罪が→ 160 00:10:33,804 --> 00:10:36,807 正しく 裁かれるべきだと 思っているだけ。 161 00:10:36,807 --> 00:10:40,811 あなたたちだって 法を犯した 前科があるなら→ 162 00:10:40,811 --> 00:10:43,814 それに 見合った償いを するべきなのよ。 163 00:10:43,814 --> 00:10:46,817 (ドミネーター)「社会に対する われわれの貢献は→ 164 00:10:46,817 --> 00:10:51,055 過去の被害に対する 補償として じゅうぶんに 過ぎるものです」 165 00:10:51,055 --> 00:10:52,655 都合がいいのね。 166 00:10:58,390 --> 00:11:02,394 (ゆき)《あと3分で 私の未来も 確定か…》→ 167 00:11:02,394 --> 00:11:04,396 《ハァ… 憂鬱》 168 00:11:04,396 --> 00:11:06,064 (佳織)《ゆきってば→ 169 00:11:06,064 --> 00:11:08,300 そこまで 最終考査のスコア ヤバかったわけ?》 170 00:11:08,300 --> 00:11:10,302 (ゆき)《もう 最悪よ》→ 171 00:11:10,302 --> 00:11:13,305 《どんな仕事に 就く羽目になるやら…》 172 00:11:13,305 --> 00:11:16,308 (佳織)《シビュラ診断のない 時代だったら→ 173 00:11:16,308 --> 00:11:19,311 幸せになれるかどうか 運任せだった》→ 174 00:11:19,311 --> 00:11:22,314 《昔に比べたらさ よほど いいじゃん》 175 00:11:22,314 --> 00:11:26,318 (ゆき)《佳織は 複数適性 もらえそうだから いいよね》 176 00:11:26,318 --> 00:11:29,321 《就職先 より取り見取りじゃん》 177 00:11:29,321 --> 00:11:33,325 《私だって 朱ほどじゃないわよ この子の最終考査 見た?》 178 00:11:33,325 --> 00:11:35,327 《ポイント 700よ》 179 00:11:35,327 --> 00:11:37,329 《信じらんない》 《あっ…》 180 00:11:37,329 --> 00:11:41,333 《昔から 試験のときだけは ラッキーなんだよ 私》 181 00:11:41,333 --> 00:11:44,336 (佳織)《朱のスコアと サイコパスなら…》 182 00:11:44,336 --> 00:11:47,339 (ゆき)《本当 人生 ばら色よね》 183 00:11:47,339 --> 00:11:50,342 《そ… そんなかな?》 [TEL](メッセージ着信音) 184 00:11:50,342 --> 00:11:52,344 《あっ 来た!》→ 185 00:11:52,344 --> 00:11:55,347 《うわっ C判定…》 186 00:11:55,347 --> 00:11:57,282 《分かっちゃいたけど ショックだわ》 187 00:11:57,282 --> 00:11:59,284 《私なんか 事務職ばっか》 188 00:11:59,284 --> 00:12:03,288 《ここから レベルアップしてくの 厳しいな》 189 00:12:03,288 --> 00:12:06,291 《ねぇねぇ 朱は どんなだった?》 190 00:12:06,291 --> 00:12:08,293 《見せて 見せて!》 191 00:12:08,293 --> 00:12:12,297 《うわっ すご!? 中央省庁 全部に 適性 出てんじゃん!》 192 00:12:12,297 --> 00:12:16,301 《ちょっと あんた このスコア 本当に すごいよ》 193 00:12:16,301 --> 00:12:18,303 《公安局の適性まで 出てる》 194 00:12:18,303 --> 00:12:24,309 《で… でもさ こんなに 何から何まで 薦められても…》 195 00:12:24,309 --> 00:12:27,312 《じゃあ 結局 どれがいいのか…》 196 00:12:27,312 --> 00:12:30,315 《私 どうやって 決めたらいいんだろう?》 197 00:12:30,315 --> 00:12:32,317 (縢)《分っかんねえよ》 198 00:12:32,317 --> 00:12:35,320 (縢)《俺なんかに 分かるわけねえじゃん》 199 00:12:35,320 --> 00:12:37,322 《あんたは 何にでも なれた》 200 00:12:37,322 --> 00:12:39,324 《どんな人生を 選ぶことだってできた》 201 00:12:39,324 --> 00:12:43,328 《それで 悩みさえしたんだろ? すげえよな!》 202 00:12:43,328 --> 00:12:47,332 《まるで シビュラができる前の ジジババみてえだ》 203 00:12:47,332 --> 00:12:49,334 うん すごいよね…。 204 00:12:49,334 --> 00:12:53,338 誰もが 自分の人生を 手探りで選んでた。 205 00:12:53,338 --> 00:12:57,275 それが 当たり前の世界が あったなんてね。 206 00:12:57,275 --> 00:13:00,278 《今じゃ シビュラシステムが そいつの才能を読み取って→ 207 00:13:00,278 --> 00:13:04,282 一番 幸せになれる生き方を 教えてくれるってのに》 208 00:13:04,282 --> 00:13:06,284 《本当の人生?》 209 00:13:06,284 --> 00:13:09,287 《生まれてきた意味?》 210 00:13:09,287 --> 00:13:11,289 《そんなもんで 悩むやつが いるなんて→ 211 00:13:11,289 --> 00:13:14,292 考えもしなかったよ!》 212 00:13:14,292 --> 00:13:18,296 そうだね 重たくて つらい悩みだよ。 213 00:13:18,296 --> 00:13:22,300 でもね 今では 思うんだ。 214 00:13:22,300 --> 00:13:24,302 それを 悩むことができるって→ 215 00:13:24,302 --> 00:13:28,740 本当は とても 幸せなことじゃないかって。 216 00:13:28,740 --> 00:13:32,410 ≪(足音) 217 00:13:32,410 --> 00:13:37,415 《僕はね 人は 自らの意志に 基づいて 行動したときのみ→ 218 00:13:37,415 --> 00:13:39,417 価値を持つと思っている》 219 00:13:39,417 --> 00:13:43,421 《だから 様々な人間に 秘めたる意志を問いただし→ 220 00:13:43,421 --> 00:13:46,658 その行いを 観察してきた》 221 00:13:46,658 --> 00:13:52,430 そうね あなたの気持ち 今なら 少しだけ 分かるかも。 222 00:13:52,430 --> 00:13:56,451 《そもそも 何を持って 犯罪と定義するんだ?》 223 00:13:56,451 --> 00:13:58,370 《君が 手にした その銃》 224 00:13:58,370 --> 00:14:03,375 《ドミネーターをつかさどる シビュラシステムが決めるのか?》 225 00:14:03,375 --> 00:14:08,380 違うよね… それが そもそもの間違いだった。 226 00:14:08,380 --> 00:14:12,384 《サイマティックスキャンで 読み取った 生体力場を解析し→ 227 00:14:12,384 --> 00:14:15,387 人の心の在り方を 解き明かす》 228 00:14:15,387 --> 00:14:19,391 《科学の英知は ついに 魂の秘密を暴くに至り→ 229 00:14:19,391 --> 00:14:21,393 この社会は 激変した》 230 00:14:21,393 --> 00:14:25,397 《だが その判定には 人の意志が 介在しない》 231 00:14:25,397 --> 00:14:28,400 《君たちは いったい 何を基準に→ 232 00:14:28,400 --> 00:14:32,404 善と悪を より分けているんだろうね?》 233 00:14:32,404 --> 00:14:34,406 きっと 大切だったのは→ 234 00:14:34,406 --> 00:14:37,409 善か悪かの 結論じゃない。 235 00:14:37,409 --> 00:14:40,412 それを 自分で抱えて 悩んで→ 236 00:14:40,412 --> 00:14:42,414 引き受けることだったんだと思う。 237 00:14:42,414 --> 00:14:46,418 《僕は 人の魂の輝きが 見たい》 238 00:14:46,418 --> 00:14:50,422 《それが 本当に 尊いものだと確かめたい》 239 00:14:50,422 --> 00:14:53,425 《だが 己の意志を 問うこともせず→ 240 00:14:53,425 --> 00:14:56,394 ただ シビュラの神託のままに 生きる人間たちに→ 241 00:14:56,394 --> 00:14:59,264 果たして 価値はあるんだろうか?》 242 00:14:59,264 --> 00:15:01,266 ないわけ ないでしょう! 243 00:15:01,266 --> 00:15:03,268 あなたが 価値を決めるっていうの? 244 00:15:03,268 --> 00:15:05,270 誰かの家族を 友達を…→ 245 00:15:05,270 --> 00:15:08,270 あなたの知らなかった 幸せを!! 246 00:15:13,278 --> 00:15:15,280 《面白くって 楽ちんで→ 247 00:15:15,280 --> 00:15:18,283 つらいことなんて 何もなかった》 248 00:15:18,283 --> 00:15:20,285 《全部 誰かに 任せっ放しで→ 249 00:15:20,285 --> 00:15:25,290 何が 大切なことなのかなんて 考えもしなかった》 250 00:15:25,290 --> 00:15:27,292 《ねえ 朱》 251 00:15:27,292 --> 00:15:31,296 《それでも 私は 幸せだったと思う?》 252 00:15:31,296 --> 00:15:34,299 幸せになれたよ…。 253 00:15:34,299 --> 00:15:37,302 それを 探すことは いつだって できた。 254 00:15:37,302 --> 00:15:41,302 生きてさえいれば 誰だって…。 255 00:15:46,311 --> 00:15:50,315 [無線] 256 00:15:50,315 --> 00:15:52,317 はい 常守です。 257 00:15:52,317 --> 00:15:54,319 [無線](宜野座)いったい どこを ほっつき歩いていた? 258 00:15:54,319 --> 00:15:56,321 [無線]この非常時に…。 259 00:15:56,321 --> 00:15:58,356 あっ えっと…。 260 00:15:58,356 --> 00:16:02,360 局長の命令で ちょっと 厚生省まで 届け物を…。 261 00:16:02,360 --> 00:16:04,362 [無線](宜野座)市川で 殺人事件だ。 262 00:16:04,362 --> 00:16:06,598 [無線]現場から 狡噛の指紋が出た。 263 00:16:06,598 --> 00:16:08,366 [無線]すぐに 来い。 264 00:16:08,366 --> 00:16:11,366 了解です 直ちに 急行します。 265 00:16:19,377 --> 00:16:22,380 シビュラシステム 聞こえてるんでしょ? 266 00:16:22,380 --> 00:16:26,384 あなたたちの言いなりになる上で 一つ 条件があるわ。 267 00:16:26,384 --> 00:16:28,386 (ドミネーター)「伺いましょう」 268 00:16:28,386 --> 00:16:31,389 槙島 聖護を 生きたまま捕らえて 連れてきたら→ 269 00:16:31,389 --> 00:16:34,392 代わりに 狡噛 慎也の命も保証して。 270 00:16:34,392 --> 00:16:37,395 彼の処刑指令を 取り下げて。 271 00:16:37,395 --> 00:16:41,399 (ドミネーター)「それは 理論的に 等価性の成立しない 提案です」 272 00:16:41,399 --> 00:16:43,401 あなたたちの理論なんて どうでもいいわ。 273 00:16:43,401 --> 00:16:45,403 狡噛さんが 助からないなら→ 274 00:16:45,403 --> 00:16:48,406 私は 槙島も見殺しにする。 275 00:16:48,406 --> 00:16:51,409 いざとなれば この手で 殺してやる。 276 00:16:51,409 --> 00:16:55,413 どう? 言いなりにならない 私のことも 始末する? 277 00:16:55,413 --> 00:16:59,350 いいわよ 縢君みたいに 殺しなさいよ。 278 00:16:59,350 --> 00:17:04,355 そうして 他に 利用できそうな手駒を 探すのね。 279 00:17:04,355 --> 00:17:06,024 (ドミネーター)「了解しました」 280 00:17:06,024 --> 00:17:09,260 「槙島 聖護が 無事 確保された場合に限り→ 281 00:17:09,260 --> 00:17:13,264 狡噛 慎也には 特例措置を講じましょう」 282 00:17:13,264 --> 00:17:15,266 約束よ。 283 00:17:15,266 --> 00:17:30,281 ♪♪~ 284 00:17:30,281 --> 00:17:32,283 (征陸)よっ! (宜野座)遅いぞ! 285 00:17:32,283 --> 00:17:34,285 すみません! 状況は? 286 00:17:34,285 --> 00:17:39,290 (征陸)近隣住民から 例のヘルメットの 目撃情報が届いたんでな。 287 00:17:39,290 --> 00:17:42,293 いざ 聞き込みに回ってみたら→ 288 00:17:42,293 --> 00:17:45,296 この家だけ セキュリティーがつぶされてた。→ 289 00:17:45,296 --> 00:17:48,299 で 踏み込んだら このありさまさ。 290 00:17:48,299 --> 00:17:50,301 (六合塚)被害者は 管巻 宣昭。→ 291 00:17:50,301 --> 00:17:54,305 元は 農林省管轄の研究所に 勤務してましたが→ 292 00:17:54,305 --> 00:17:57,242 かなり以前に 引退して→ 293 00:17:57,242 --> 00:18:00,245 今は 何の変哲もない 年金受給者です。 294 00:18:00,245 --> 00:18:05,250 (宜野座)家捜しした痕跡の中に 狡噛の指紋があった。→ 295 00:18:05,250 --> 00:18:07,252 しかし 何で また…。 296 00:18:07,252 --> 00:18:09,254 この首の傷…。 297 00:18:09,254 --> 00:18:12,257 槙島 聖護の仕業かも…。 298 00:18:12,257 --> 00:18:16,261 この老人が 槙島の次の計画に 関与していて→ 299 00:18:16,261 --> 00:18:21,266 それを 突き止めた 狡噛さんが 駆け付けたものの 一歩 遅かった。 300 00:18:21,266 --> 00:18:25,270 (宜野座)やはり 狡噛が 先を 行っているってことか…。 301 00:18:25,270 --> 00:18:27,272 (征陸)それにしても→ 302 00:18:27,272 --> 00:18:31,276 この じいさんが いったい どうして 槙島に殺されたのか…。 303 00:18:31,276 --> 00:18:35,276 (征陸)ここまで 徹底して 荒らされた後じゃな。 304 00:18:37,282 --> 00:18:40,285 狡噛さんが 今 一番望まない展開は 何でしょう? 305 00:18:40,285 --> 00:18:43,288 (六合塚)槙島を 取り逃がすことですよね。 306 00:18:43,288 --> 00:18:47,292 じゃあ 二番目に 望まない展開は? 307 00:18:47,292 --> 00:18:52,297 槙島を 仕留める前に 俺たちに 見つかること… か。 308 00:18:52,297 --> 00:18:56,297 そうですね その順序で 考えましょう。 309 00:19:00,238 --> 00:19:04,242 もし 先に この現場に たどりついた 狡噛さんが→ 310 00:19:04,242 --> 00:19:08,246 死体を どこか 見つかりにくい 場所に隠していたら…。 311 00:19:08,246 --> 00:19:11,249 管巻 宣昭は 行方不明のまま。 312 00:19:11,249 --> 00:19:17,255 私たちは 見当違いの捜索を続け さらに 差をつけられていた。 313 00:19:17,255 --> 00:19:20,258 時間稼ぎには それが 一番だったはず…。 314 00:19:20,258 --> 00:19:22,260 (狡噛)《…はずなんだ》 315 00:19:22,260 --> 00:19:25,263 《でも そうしなかった》 316 00:19:25,263 --> 00:19:29,267 狡噛さんは 自信過剰なタイプじゃない。 317 00:19:29,267 --> 00:19:32,270 万が一 自分が 失敗したときに→ 318 00:19:32,270 --> 00:19:35,273 他の誰かが 槙島を止められるよう→ 319 00:19:35,273 --> 00:19:38,276 手掛かりだけは 残していったと思います。 320 00:19:38,276 --> 00:19:42,280 問題は その手掛かりに いつ 気付くか…。 321 00:19:42,280 --> 00:19:45,283 試されてるんです 私たち。 322 00:19:45,283 --> 00:19:48,286 槙島を追うために 狡噛さんと同じか→ 323 00:19:48,286 --> 00:19:51,289 それ以上の執念を 持っているかどうか…。 324 00:19:51,289 --> 00:19:56,294 その覚悟がない人間は ここで 足止めされ 出遅れる。 325 00:19:56,294 --> 00:19:58,229 喉と両目の傷を 集中スキャン。 326 00:19:58,229 --> 00:20:00,229 何か ない? 327 00:20:04,235 --> 00:20:07,238 (ドローン)被害者の気道内部に 金属反応を探知。 328 00:20:07,238 --> 00:20:08,838 手袋を! 329 00:20:12,243 --> 00:20:15,246 おっ… おい 検視に任せろ。 330 00:20:15,246 --> 00:20:17,248 それが 狡噛さんの時間稼ぎです。 331 00:20:17,248 --> 00:20:20,248 追い付こうと思ったら 今 この場で…。 332 00:20:23,254 --> 00:20:25,254 洗浄! 333 00:20:31,262 --> 00:20:34,265 音声データですね。 334 00:20:34,265 --> 00:20:37,268 「元執行官の狡噛だ」 335 00:20:37,268 --> 00:20:39,270 「このメッセージは もう しばらくしたら→ 336 00:20:39,270 --> 00:20:43,274 やって来るであろう 公安局の刑事に向けて 残す」 337 00:20:43,274 --> 00:20:45,043 (宜野座)あいつ…! 338 00:20:45,043 --> 00:20:48,279 「被害者は 元農学博士 管巻 宣昭」 339 00:20:48,279 --> 00:20:51,282 「ハイパーオーツの 疫病対策である→ 340 00:20:51,282 --> 00:20:54,285 ウカノミタマ・ウイルスの 開発責任者」 341 00:20:54,285 --> 00:20:59,290 「日本の完全食料自給に関わる 最大の功労者だとされていた」 342 00:20:59,290 --> 00:21:02,293 「槙島 聖護は 北陸の穀倉地帯を→ 343 00:21:02,293 --> 00:21:05,296 壊滅させるための 何らかのアイデアを→ 344 00:21:05,296 --> 00:21:08,299 管巻教授から引き出し そして 殺した」 345 00:21:08,299 --> 00:21:10,301 「死体は 眼球をえぐられ→ 346 00:21:10,301 --> 00:21:13,304 指は 全て 第二関節で切断」 347 00:21:13,304 --> 00:21:15,306 「何らかのセキュリティーを 突破するのに→ 348 00:21:15,306 --> 00:21:18,309 必要なのかもしれない」 349 00:21:18,309 --> 00:21:21,312 「防犯設備が サイマティックスキャンではなく→ 350 00:21:21,312 --> 00:21:25,316 まだ 旧式の生体認証に 頼っていたころの 古い施設」 351 00:21:25,316 --> 00:21:28,319 「おそらくは 管巻の研究チームが使っていた→ 352 00:21:28,319 --> 00:21:30,319 出雲大学のラボが 怪しい」 353 00:21:32,323 --> 00:21:37,328 「現在は ウカノミタマ・ウイルスの管理センターに 転用されている」 354 00:21:37,328 --> 00:21:42,333 「そこが 槙島の標的と予想される」 355 00:21:42,333 --> 00:21:45,336 (宜野座)穀倉地帯の壊滅…。 356 00:21:45,336 --> 00:21:47,338 単独で バイオテロだと!? 357 00:21:47,338 --> 00:21:51,342 急ぎましょう! 今なら まだ きっと間に合います。 358 00:21:51,342 --> 00:22:01,342 ♪♪~ 359 00:22:49,333 --> 00:22:52,333 さて 始めようか…。