1 00:00:01,969 --> 00:00:05,639 (アビリ)あぁ 女神様… うわさに聞く 御使い様…。 2 00:00:05,639 --> 00:00:10,310 この ヨハン・アビリ 心正しく生きてきたつもりです。 3 00:00:10,310 --> 00:00:13,480 どうか 娘をお救いください。 (ノック) 4 00:00:13,480 --> 00:00:15,482 何用だ? (ドアの開く音) 5 00:00:15,482 --> 00:00:19,286 旦那様… それが 薬師の方だと…。 6 00:00:22,489 --> 00:00:24,825 (カオル)えっ 商人さん? 7 00:00:24,825 --> 00:00:26,827 カオルちゃん!? 8 00:01:59,853 --> 00:02:02,289 (アビリ)それにしても まさか カオルちゃんが➡ 9 00:02:02,289 --> 00:02:04,624 女神の 御使い様だとは。 10 00:02:04,624 --> 00:02:09,129 まぁ いろいろありまして。 しかし どうして我が家に? 11 00:02:09,129 --> 00:02:13,300 うわさでは 御使い様は 薬が買えぬ貧しい者を訪れると➡ 12 00:02:13,300 --> 00:02:17,471 聞いておりますが。 心正しき者に祝福を…。 13 00:02:17,471 --> 00:02:19,639 知ってますよ アビリさん。 貧民区で➡ 14 00:02:19,639 --> 00:02:22,809 炊き出しをしてるでしょう? えっ えぇ。 15 00:02:22,809 --> 00:02:24,978 アメリーちゃんのことは そこで。 16 00:02:24,978 --> 00:02:28,148 女神の眼は すべてを見逃しません。 17 00:02:28,148 --> 00:02:30,817 そうか そうでしたか。 18 00:02:30,817 --> 00:02:34,321 よき行いは よき報いとして返ってくる。 19 00:02:34,321 --> 00:02:36,990 おぉ なんとありがたい…。 20 00:02:36,990 --> 00:02:39,159 《ポーションを使った人助け。 21 00:02:39,159 --> 00:02:41,995 お金持ちや 権力者にも いい人は いるし➡ 22 00:02:41,995 --> 00:02:44,498 助けが必要な人もいる。 23 00:02:44,498 --> 00:02:47,834 それに この街で 後ろ盾を得ようと思うなら➡ 24 00:02:47,834 --> 00:02:50,504 結局 有力者への接触は避けられない。 25 00:02:50,504 --> 00:02:52,506 ならば…》 26 00:02:52,506 --> 00:02:55,175 それで お礼は いかがいたしましょう!? 27 00:02:55,175 --> 00:02:57,678 う…。 貧しい者には わずかな供物しか➡ 28 00:02:57,678 --> 00:03:00,781 求めぬとか。 ですが この ヨハン・アビリ➡ 29 00:03:00,781 --> 00:03:03,450 お求めとあらば 全財産でも! 30 00:03:03,450 --> 00:03:07,621 では こうしましょう。 私の正体は他言しないこと。 31 00:03:07,621 --> 00:03:09,623 そして 要請があったときは➡ 32 00:03:09,623 --> 00:03:13,293 できる範囲で 手を貸してくれること。 33 00:03:13,293 --> 00:03:16,797 それだけ… ですか? えぇ。 34 00:03:16,797 --> 00:03:19,299 《供物という名義で 力のある者から➡ 35 00:03:19,299 --> 00:03:22,135 有形無形の協力を取り付ける。 36 00:03:22,135 --> 00:03:25,472 それが この活動の もう一つの目的だ。 37 00:03:25,472 --> 00:03:28,308 人助けもできて一石二鳥! 38 00:03:28,308 --> 00:03:30,310 我ながら なかなか腹黒い…。 39 00:03:30,310 --> 00:03:32,979 いや さえた計画だ》 40 00:03:32,979 --> 00:03:35,482 あっ あと…。 お? 41 00:03:35,482 --> 00:03:38,819 これ 頂いて帰っても? 42 00:03:38,819 --> 00:03:40,821 はい お土産よ。 43 00:03:40,821 --> 00:03:42,989 (エミールたち)うわ~! 44 00:03:42,989 --> 00:03:45,325 みんなで平等に分けるのよ。 45 00:03:45,325 --> 00:03:48,161 (笑い声) 46 00:03:48,161 --> 00:03:51,498 (エミール)カオル…。 何? エミール。 47 00:03:51,498 --> 00:03:53,834 あのさ その➡ 48 00:03:53,834 --> 00:03:56,169 ありがとな いろいろと。 49 00:03:56,169 --> 00:03:58,171 お礼なんか いらないよ。 50 00:03:58,171 --> 00:04:01,108 みんなは アメリーちゃんの情報を つかんできた。 51 00:04:01,108 --> 00:04:03,944 正当な報酬 でしょ? 52 00:04:03,944 --> 00:04:07,614 ヘヘッ… だよな! だよな! 53 00:04:07,614 --> 00:04:10,784 俺たちは 秘密組織 女神の眼だもんな! 54 00:04:10,784 --> 00:04:13,787 ねぇ その名前なんだけど…。 55 00:04:13,787 --> 00:04:16,456 はい? (ベル)ん? やめない? 56 00:04:16,456 --> 00:04:18,792 (エミールたち)やめません! おぉ…。 57 00:04:18,792 --> 00:04:22,629 《さて なぜ私が 秘密組織 女神の眼…。 58 00:04:22,629 --> 00:04:25,298 あぁっ やっぱり 言ってて恥ずかしい! 59 00:04:25,298 --> 00:04:29,136 それを率いることに なったかというと…》 60 00:04:29,136 --> 00:04:31,972 ⦅エミール:うっ うわぁ~! 61 00:04:31,972 --> 00:04:35,642 うっ ぐぁ~! 62 00:04:35,642 --> 00:04:39,312 (カオル)見つけた! だっ…。 63 00:04:39,312 --> 00:04:41,648 神から盗みを働くとは➡ 64 00:04:41,648 --> 00:04:44,317 命が惜しくないのか 少年よ。 65 00:04:44,317 --> 00:04:46,319 か… 神様? 66 00:04:46,319 --> 00:04:49,823 次の神罰は この程度では済まぬぞ。 67 00:04:49,823 --> 00:04:51,825 ひっ ひぃ~! 68 00:04:51,825 --> 00:04:54,828 お許しを~! 69 00:04:54,828 --> 00:04:57,497 《盗まれた財布に仕込んだ薬は➡ 70 00:04:57,497 --> 00:05:00,600 一時的に 痛みと 腫れをもたらすものだ。 71 00:05:00,600 --> 00:05:03,603 ほっといても 数日もすれば治る》 72 00:05:03,603 --> 00:05:06,439 すっ すげぇ! で… どうして➡ 73 00:05:06,439 --> 00:05:09,776 泥棒なんかしたの? あ… それは➡ 74 00:05:09,776 --> 00:05:12,612 仲間が… ベルの具合が悪いんだ。 75 00:05:12,612 --> 00:05:14,614 だから せめて うまいもんでも…。 76 00:05:14,614 --> 00:05:16,950 どこ!? えっ。 ベルって子➡ 77 00:05:16,950 --> 00:05:19,452 どこにいるの? 78 00:05:19,452 --> 00:05:21,755 (ベル)ハァ ハァ ハァ…。 さぁ 飲んで。 79 00:05:28,128 --> 00:05:30,297 あ… あ…。 80 00:05:30,297 --> 00:05:33,133 ベル! (孤児たち)ベル! 81 00:05:33,133 --> 00:05:35,969 わ… ハハッ。 もう大丈夫。 82 00:05:35,969 --> 00:05:38,471 ベル…。 フフッ。 よかった➡ 83 00:05:38,471 --> 00:05:41,308 よかったな。 うん! 84 00:05:41,308 --> 00:05:43,643 全員整列! 85 00:05:43,643 --> 00:05:46,980 私は セレスティーヌの友人 カオルである。 86 00:05:46,980 --> 00:05:51,318 今は ワケあって 人間として この世界で生活している。 87 00:05:51,318 --> 00:05:54,487 とはいえ せっかくなので 心正しき者には➡ 88 00:05:54,487 --> 00:05:57,824 いくばくかの祝福を 与えようかと思う。 89 00:05:57,824 --> 00:06:01,094 そのためには 我が目と 耳の代わりとなり➡ 90 00:06:01,094 --> 00:06:04,764 救うべき人々を探す しもべが必要だ。 91 00:06:04,764 --> 00:06:07,267 (カオル)褒美として 健康な体と➡ 92 00:06:07,267 --> 00:06:10,103 必要最低限の食べ物を与えよう。 93 00:06:10,103 --> 00:06:13,440 お前たち 私を手伝う気はないか? 94 00:06:13,440 --> 00:06:15,775 喜んで! (ベルたち)ははっ!⦆ 95 00:06:15,775 --> 00:06:19,779 《カオル:こうして 秘密組織 女神の眼は発足した。 96 00:06:19,779 --> 00:06:23,283 子どもたちの任務は 街での諜報活動。 97 00:06:23,283 --> 00:06:26,786 そこで得た情報をもとに 祝福を与える。 98 00:06:26,786 --> 00:06:29,122 女神の御使い… そのうわさは➡ 99 00:06:29,122 --> 00:06:31,625 やがて 街に浸透し…》 100 00:06:31,625 --> 00:06:35,295 そろそろ勝負に出るころかもね。 101 00:06:35,295 --> 00:06:37,464 (カオル)は? 今なんと? 102 00:06:37,464 --> 00:06:40,467 (アシル)いや だから… カオルちゃんを➡ 103 00:06:40,467 --> 00:06:43,136 婚約者として 家族に紹介したいと…。 104 00:06:43,136 --> 00:06:45,472 (カルロス)家族って お前 三男坊だけど➡ 105 00:06:45,472 --> 00:06:48,308 一応 貴族だよな? うん。 106 00:06:48,308 --> 00:06:50,477 父は リオタール子爵だ。 107 00:06:50,477 --> 00:06:53,146 (アルバン)しかし カオルは平民だぞ。 108 00:06:53,146 --> 00:06:55,482 (ブライアン)身分違いのロマンスですか! 109 00:06:55,482 --> 00:06:57,817 《なっ 何… この展開!? 110 00:06:57,817 --> 00:06:59,819 確かに ここのところ➡ 111 00:06:59,819 --> 00:07:02,622 アシルさんの様子が おかしかったけど…》 112 00:07:05,258 --> 00:07:08,094 《まさか まさかの モテ期到来!?》 113 00:07:08,094 --> 00:07:10,597 頼むよ 1日だけでいいんだ! 114 00:07:10,597 --> 00:07:13,266 《カオル:えっ》 今度 兄の誕生パーティーがあるんだ。 115 00:07:13,266 --> 00:07:15,268 そこで お前も 結婚相手を決めろと➡ 116 00:07:15,268 --> 00:07:17,771 親から せっつかれてる! でも 僕は まだ➡ 117 00:07:17,771 --> 00:07:21,775 結婚なんかしたくない! 君が婚約者のフリをしてくれれば➡ 118 00:07:21,775 --> 00:07:23,943 この危機を乗り越えられる! 119 00:07:23,943 --> 00:07:26,046 《あ… そゆこと》 120 00:07:34,454 --> 00:07:36,790 (アシル)カ… カオルちゃん…。 121 00:07:36,790 --> 00:07:39,459 今日は お招きありがとう アシル。 122 00:07:39,459 --> 00:07:42,962 あぁ うん。 おい アシル どこのご令嬢だ? 123 00:07:42,962 --> 00:07:46,299 君の婚約者なのか? あっ いや…。 124 00:07:46,299 --> 00:07:49,135 彼女は…。 んっ。 そっ その➡ 125 00:07:49,135 --> 00:07:52,639 職場の知り合いというか…。 ぜひ 紹介してくれ。 126 00:07:52,639 --> 00:07:54,641 私にも。 127 00:07:54,641 --> 00:07:58,144 《フン なけなしの乙女心を 傷つけた罪➡ 128 00:07:58,144 --> 00:08:00,246 ちょっとは困るがいい》 129 00:08:00,246 --> 00:08:03,583 やぁ とてもよくお似合いだ。 130 00:08:03,583 --> 00:08:05,585 アビリさん! 131 00:08:07,921 --> 00:08:11,257 今日は すてきなドレスを ありがとうございました。 132 00:08:11,257 --> 00:08:14,928 いや 私の力など 微々たるもの。 133 00:08:14,928 --> 00:08:17,263 ところで そのアクセサリーは? 134 00:08:17,263 --> 00:08:20,433 私は言われなかったので 用意しなかったが。 135 00:08:20,433 --> 00:08:23,103 はい? ほら ご婦人方が➡ 136 00:08:23,103 --> 00:08:26,940 羨望のまなざしで 見つめてますよ。 137 00:08:26,940 --> 00:08:28,942 あっ…。 138 00:08:28,942 --> 00:08:31,444 ⦅いでよ ポーション!⦆ 139 00:08:31,444 --> 00:08:34,280 《その薬品は そのとき考えたとおりの➡ 140 00:08:34,280 --> 00:08:36,783 容器に入って出てくる。 141 00:08:36,783 --> 00:08:39,619 うっ やりすぎたか…》 142 00:08:39,619 --> 00:08:42,455 あ… あの人たちは? 143 00:08:42,455 --> 00:08:46,626 あぁ あれは 交際申し込みの儀ですよ。 144 00:08:46,626 --> 00:08:49,295 (アビリ)ご長男の セドリック様に挨拶するため➡ 145 00:08:49,295 --> 00:08:51,631 婚約者候補の ご令嬢方が➡ 146 00:08:51,631 --> 00:08:55,135 順番を待っておられるのです。 へぇ。 147 00:08:55,135 --> 00:08:57,303 (アビリ)ああして 贈り物を手渡して➡ 148 00:08:57,303 --> 00:09:00,573 自分の顔と 名前を覚えてもらう…。 149 00:09:00,573 --> 00:09:04,411 ちょっと行ってきます。 あっ カオルちゃん! 150 00:09:04,411 --> 00:09:07,747 《カオル:予定変更。 ここで勝負に出る! 151 00:09:07,747 --> 00:09:10,083 女神の眼は 街のうわさから➡ 152 00:09:10,083 --> 00:09:13,420 貴族の家の内部事情まで ありとあらゆる情報を➡ 153 00:09:13,420 --> 00:09:16,923 集めてくる。 たしか…。 154 00:09:16,923 --> 00:09:19,592 あった! 155 00:09:19,592 --> 00:09:23,096 リオタール子爵家の長男 セドリック…》 156 00:09:23,096 --> 00:09:25,098 あっ。 157 00:09:27,267 --> 00:09:30,437 本日は お招き ありがとうございます。 158 00:09:30,437 --> 00:09:33,440 (セドリック)あ… 君は たしか 弟の…。 159 00:09:33,440 --> 00:09:35,942 えぇ。 お友達です。 160 00:09:35,942 --> 00:09:38,445 ですよね? あ… うん。 161 00:09:38,445 --> 00:09:40,447 ご挨拶の代わりに 一つ➡ 162 00:09:40,447 --> 00:09:43,116 贈り物をしたいと思うのですが…。 163 00:09:43,116 --> 00:09:45,618 ん? 使用人のカルヴィンさんを➡ 164 00:09:45,618 --> 00:09:49,789 呼んでいただけますか? えっ? 165 00:09:49,789 --> 00:09:52,292 なぜ? カルヴィンさんは 以前➡ 166 00:09:52,292 --> 00:09:55,462 セドリック様の 護衛だったと聞いています。 167 00:09:55,462 --> 00:09:58,798 ですが 狩りの際 グレイベアの攻撃から➡ 168 00:09:58,798 --> 00:10:02,802 セドリック様をかばい 大ケガをされたと。 169 00:10:02,802 --> 00:10:05,305 あぁ。 私が ムチャをしたせいで➡ 170 00:10:05,305 --> 00:10:07,640 カルヴィンは…。 171 00:10:07,640 --> 00:10:10,810 剣が生きがいのような 男だったのに。 172 00:10:10,810 --> 00:10:14,647 カルヴィンさん こちらに来ていただけますか? 173 00:10:14,647 --> 00:10:18,051 (カルヴィン)ん…。 来い。 174 00:10:26,326 --> 00:10:28,828 会場の皆さん! お聞きのとおり➡ 175 00:10:28,828 --> 00:10:32,499 こちらの カルヴィンさんは あるじを守るため➡ 176 00:10:32,499 --> 00:10:35,168 我が身を呈した忠義の者。 177 00:10:35,168 --> 00:10:38,004 (カオル)そして その忠義に感謝し➡ 178 00:10:38,004 --> 00:10:41,674 体が不自由になった彼を そばに 留め置いた。 179 00:10:41,674 --> 00:10:44,010 この2人の心正しき人に➡ 180 00:10:44,010 --> 00:10:47,514 女神の祝福が与えられる資格が あると思う方は➡ 181 00:10:47,514 --> 00:10:49,816 挙手をお願いします。 182 00:10:53,019 --> 00:10:56,856 では その手を こちらに向け 願ってください。 183 00:10:56,856 --> 00:11:00,360 女神セレスティーヌの祝福あれ! と…。 184 00:11:13,640 --> 00:11:16,309 フッ。 (貴族たち)おぉっ! 185 00:11:16,309 --> 00:11:19,012 さぁ これを飲んでください。 186 00:11:27,320 --> 00:11:29,322 あ…。 187 00:11:29,322 --> 00:11:31,491 あぁ…。 188 00:11:31,491 --> 00:11:34,827 おっ…。 あっ。 189 00:11:34,827 --> 00:11:38,831 (どよめき) 190 00:11:38,831 --> 00:11:42,502 足が… 動きます…。 191 00:11:42,502 --> 00:11:45,672 動きます! カルヴィン…。 192 00:11:45,672 --> 00:11:48,675 セドリック様! み… 見てください! 193 00:11:48,675 --> 00:11:51,177 ほら… 動きます! 194 00:11:51,177 --> 00:11:54,180 カルヴィン! セドリック様…。 195 00:11:54,180 --> 00:11:57,850 これで また セドリック様の護衛として➡ 196 00:11:57,850 --> 00:12:00,119 務めを果たすことが…。 197 00:12:00,119 --> 00:12:03,456 あぁ カルヴィン…。 198 00:12:03,456 --> 00:12:07,627 き… 奇跡だ。 まさに女神の祝福だ! 199 00:12:07,627 --> 00:12:11,130 カオルちゃん 君は いったい…。 200 00:12:16,803 --> 00:12:18,805 (サラザン)では その宴席に➡ 201 00:12:18,805 --> 00:12:21,474 女神の御使いが現れたと? 202 00:12:21,474 --> 00:12:24,811 はい。 髪と 瞳の色は違いますが➡ 203 00:12:24,811 --> 00:12:28,982 貧民区に たびたび出没し 祝福を与えるとされる少女と➡ 204 00:12:28,982 --> 00:12:31,818 同じ人物の可能性が…。 (サラザン)至急➡ 205 00:12:31,818 --> 00:12:34,320 少女の身元を特定せよ。 206 00:12:34,320 --> 00:12:39,325 手段は問わぬ。 急げ! はっ。 207 00:12:39,325 --> 00:12:42,829 フン。 女神が最後に降臨されてから➡ 208 00:12:42,829 --> 00:12:44,998 すでに 53年…。 209 00:12:44,998 --> 00:12:48,167 人々は奇跡を求めている。 210 00:12:48,167 --> 00:12:53,339 もし その少女を 我らが神殿で 囲い込むことができれば…。 211 00:12:53,339 --> 00:12:55,541 フッ。 212 00:12:57,510 --> 00:13:00,947 (アシル)カ… カオルちゃん!? なんで ここにいるの? 213 00:13:00,947 --> 00:13:05,284 なんでって 私は住み込みの お手伝いさんですから。 214 00:13:05,284 --> 00:13:07,787 アシルさんも 朝ごはん食べます? 215 00:13:07,787 --> 00:13:11,124 い… いやいや いやいや いやいや! 216 00:13:11,124 --> 00:13:13,793 あれから大変だったんだぞ。 217 00:13:13,793 --> 00:13:16,963 カオルちゃん カルヴィンを治した あれは いったい…。 218 00:13:16,963 --> 00:13:21,134 あぁ あれは 女神様から授かった力ですよ。 219 00:13:21,134 --> 00:13:24,303 私… 癒やしのポーションが作れるんです。 220 00:13:24,303 --> 00:13:28,141 癒やしのポーション? けど どうして…。 221 00:13:28,141 --> 00:13:30,476 女神様と友達なんで。 えっ? 222 00:13:30,476 --> 00:13:32,478 (ノック) 223 00:13:32,478 --> 00:13:34,580 アシル! アシルは いるか!? 224 00:13:38,151 --> 00:13:42,155 こっ これって…。 王室からの召喚状だ。 225 00:13:42,155 --> 00:13:45,158 今朝早く 勅使が我が家に来た。 226 00:13:45,158 --> 00:13:47,994 カオルさん 君への命令だ。 227 00:13:47,994 --> 00:13:51,164 (セドリック)明日の朝 王宮へ参上するようにと➡ 228 00:13:51,164 --> 00:13:53,666 国王陛下から じきじきの仰せだ。 229 00:13:53,666 --> 00:13:56,002 えっ。 昨夜のことが➡ 230 00:13:56,002 --> 00:13:58,004 お耳に届いたのだろう。 231 00:13:58,004 --> 00:14:01,607 《早い… 予想以上に早すぎる。 232 00:14:01,607 --> 00:14:06,112 即日対応とか この国の王室は Ama… か!》 233 00:14:06,112 --> 00:14:08,114 わかりました 行きます。 234 00:14:10,783 --> 00:14:13,119 (セルジュ)遅い 遅すぎる! 235 00:14:13,119 --> 00:14:15,455 (セルジュ)やはり 迎えの馬車をやるべきだったか。 236 00:14:15,455 --> 00:14:17,457 (ロランド)そう 焦るなよ セルジュ。 237 00:14:17,457 --> 00:14:22,795 (ロランド)迎えも 供も不要 というのが御使い様の希望だ。 238 00:14:22,795 --> 00:14:26,132 御使い様は すでに 騎士 フランセットを通じ➡ 239 00:14:26,132 --> 00:14:28,634 王家に祝福を与えてくださった。 240 00:14:28,634 --> 00:14:31,971 きっと もうすぐ…。 陛下 リオタール子爵が➡ 241 00:14:31,971 --> 00:14:35,475 少女の謁見の件で 大至急 お目通りをと。 242 00:14:35,475 --> 00:14:38,144 通せ! (リオタール)と… いう次第で➡ 243 00:14:38,144 --> 00:14:41,314 ございます。 では 少女は 確かに➡ 244 00:14:41,314 --> 00:14:44,484 城を訪れたというのだな? はい。 245 00:14:44,484 --> 00:14:49,655 ただし 平民が利用する 裏の門から 平民の格好で…。 246 00:14:49,655 --> 00:14:54,660 なぜ そんなことを? そっ それが…。 247 00:14:54,660 --> 00:14:57,163 ⦅謁見せずに 帰ってきちゃったって➡ 248 00:14:57,163 --> 00:14:59,932 どうして!? どうしても こうしても➡ 249 00:14:59,932 --> 00:15:03,269 入れてくれなかったんです。 お城の門番さんが。 250 00:15:03,269 --> 00:15:06,606 そんなはずは…。 私は この国で➡ 251 00:15:06,606 --> 00:15:08,775 平民として暮らしています。 252 00:15:08,775 --> 00:15:13,279 ですから 王様にも この姿で お目にかかろうと思って…。 253 00:15:13,279 --> 00:15:16,783 ハッ まさか その格好で お城に!? 254 00:15:16,783 --> 00:15:19,452 はい。 ちゃんと平民用の裏門から➡ 255 00:15:19,452 --> 00:15:23,122 入ろうとしたんですけどね。 ん…。 256 00:15:23,122 --> 00:15:25,958 《もちろん 止められるのは承知の上だ。 257 00:15:25,958 --> 00:15:30,129 だから それを利用して 二度と呼べないように…》 258 00:15:30,129 --> 00:15:34,133 ハハハハ… 嬢ちゃん そりゃあ無理だ! 259 00:15:34,133 --> 00:15:37,804 でも 今日の朝 会いに来いとのご命令で…。 260 00:15:37,804 --> 00:15:39,806 いいかい 俺ら平民は➡ 261 00:15:39,806 --> 00:15:42,308 許可書がなくちゃ お城に入れない。 262 00:15:42,308 --> 00:15:45,478 まして 王様に会おうだなんて 無理無理! 263 00:15:45,478 --> 00:15:48,314 どうしよう 困ったなぁ。 264 00:15:48,314 --> 00:15:51,818 でも まぁ それ相応のものを 払うっていうなら➡ 265 00:15:51,818 --> 00:15:54,821 お城に入るくらいは…。 でもぉ 私➡ 266 00:15:54,821 --> 00:15:58,658 お金ないですし。 だったら 他のものでも➡ 267 00:15:58,658 --> 00:16:01,594 いいんだよ。 あっ! 268 00:16:01,594 --> 00:16:05,097 例えば お嬢ちゃんの…。 いっ 嫌です! 269 00:16:05,097 --> 00:16:07,767 ダメです そんなこと! まぁまぁ➡ 270 00:16:07,767 --> 00:16:10,603 そんな大したことじゃ…。 許してください! 271 00:16:10,603 --> 00:16:13,606 もう 絶対に お城に入ろうなんて考えません! 272 00:16:13,606 --> 00:16:16,776 それに 王様や この国の偉い方たちの命令も➡ 273 00:16:16,776 --> 00:16:19,612 聞きません! この国において 私は➡ 274 00:16:19,612 --> 00:16:21,781 私の意思でしか行動しない! 275 00:16:21,781 --> 00:16:26,619 女神様に誓います! おいおい 何もそこまで…。 276 00:16:26,619 --> 00:16:28,955 《そこまで言うから 意味があるんだよ➡ 277 00:16:28,955 --> 00:16:31,457 セクハラ門番!》⦆ 278 00:16:31,457 --> 00:16:33,626 (セルジュ)では 女神に誓った…。 279 00:16:33,626 --> 00:16:35,795 それゆえ 謁見はできぬと? 280 00:16:35,795 --> 00:16:39,632 はい 恐れながら。 なんということだ。 281 00:16:39,632 --> 00:16:43,636 城にも呼べず 命令も出せぬとは… ハァ。 282 00:16:43,636 --> 00:16:47,974 《カオル:そう この世界で 女神への誓いは絶対だ。 283 00:16:47,974 --> 00:16:51,978 たとえ王族であろうと それは覆せない》 284 00:16:51,978 --> 00:16:54,814 というわけで 神殿には行きません。 285 00:16:54,814 --> 00:16:57,650 なっ なんと不敬な! 聖なる神殿の命に➡ 286 00:16:57,650 --> 00:17:00,086 従えないというのか! はい。 287 00:17:00,086 --> 00:17:04,423 先ほど申し上げたとおり 女神様への誓いは絶対ですから。 288 00:17:04,423 --> 00:17:06,759 う…。 それに私➡ 289 00:17:06,759 --> 00:17:09,095 この国の者じゃありませんし。 290 00:17:09,095 --> 00:17:13,432 この国の神殿の人の命令に 従う義理もないと思いますけど? 291 00:17:13,432 --> 00:17:15,935 ぬぬ…。 なので お引き取りを➡ 292 00:17:15,935 --> 00:17:18,271 お偉い司教様。 293 00:17:18,271 --> 00:17:21,440 そこ どいてくれます? 邪魔なんですけど。 294 00:17:21,440 --> 00:17:25,611 きっ き… 貴様! 神罰が恐ろしくないのかぁ! 295 00:17:25,611 --> 00:17:28,781 神罰? あぁ それって 例えば…。 296 00:17:28,781 --> 00:17:30,983 お? 297 00:17:35,621 --> 00:17:39,625 あっ あぁ…。 こういうののことですか? 298 00:17:39,625 --> 00:17:41,627 《カオル:御使い様に 手を出した神官に➡ 299 00:17:41,627 --> 00:17:44,964 神罰が下った。 その事実は たちまち➡ 300 00:17:44,964 --> 00:17:47,466 王宮へも伝わった。 301 00:17:47,466 --> 00:17:50,303 そして始まる 争奪戦…》 302 00:17:50,303 --> 00:17:52,805 カオル殿には 我が家にお越しいただき➡ 303 00:17:52,805 --> 00:17:55,308 国王陛下と 会見していただくのだ! 304 00:17:55,308 --> 00:17:58,811 (シェーラ)いえいえ 御使い様は神殿にお迎えし➡ 305 00:17:58,811 --> 00:18:02,415 司教様と お話を! (2人)むぅ~! 306 00:18:02,415 --> 00:18:05,251 いいかげんにしてください! カオル殿! 307 00:18:05,251 --> 00:18:08,087 御使い様! えぇ…。 308 00:18:08,087 --> 00:18:11,090 《カオル:結局 この争いを収めるため➡ 309 00:18:11,090 --> 00:18:14,427 王室側 神殿側➡ 310 00:18:14,427 --> 00:18:17,096 両勢力の代表者を召喚して➡ 311 00:18:17,096 --> 00:18:20,433 公開質問会が 開催されることとなった》 312 00:18:20,433 --> 00:18:23,936 では これより 質疑応答を始めます。 313 00:18:23,936 --> 00:18:26,105 まず 皆さんに伺います。 314 00:18:26,105 --> 00:18:29,275 ただの平民である私に なんの御用があって➡ 315 00:18:29,275 --> 00:18:31,944 会見を求められたのでしょうか? 316 00:18:31,944 --> 00:18:36,115 王が 御使い様と面会するのは 当然のことと思うが? 317 00:18:36,115 --> 00:18:39,619 えっ なんでです? 私… 王宮へ行っても➡ 318 00:18:39,619 --> 00:18:43,289 何も話すことはないですし することもないですけど。 319 00:18:43,289 --> 00:18:45,291 えっ… あっ あの➡ 320 00:18:45,291 --> 00:18:48,961 女神様からの ご神託とか 祝福とかは…。 321 00:18:48,961 --> 00:18:51,964 ありませんけど。 あ…。 322 00:18:51,964 --> 00:18:55,301 しかし 御使い様は 騎士 フランセットを通じ➡ 323 00:18:55,301 --> 00:18:58,638 私に祝福を…。 そればかりではない。 324 00:18:58,638 --> 00:19:01,073 王都の民も お救いになった。 325 00:19:01,073 --> 00:19:04,910 《そうか あの女騎士さん この人に ポーションを…。 326 00:19:04,910 --> 00:19:07,913 それで 王室の反応が早かったのか》 327 00:19:07,913 --> 00:19:11,751 御使い様は この国を 祝福されに現れたのでは? 328 00:19:11,751 --> 00:19:15,421 えっ 全然違いますけど。 え…。 329 00:19:15,421 --> 00:19:18,257 私が この国に来たのは 偶然ですし➡ 330 00:19:18,257 --> 00:19:22,428 理由なく どこか特定の国に 肩入れすることもありません。 331 00:19:22,428 --> 00:19:26,265 だいたい セレスって よほど気に入ったか➡ 332 00:19:26,265 --> 00:19:28,434 興味を持った場合を除いて➡ 333 00:19:28,434 --> 00:19:32,104 人間一人一人の運命に 介入するなんて 殊勝なこと➡ 334 00:19:32,104 --> 00:19:34,440 する気もないし しませんよ。 335 00:19:34,440 --> 00:19:38,611 それに私 お城には入らないって 誓っちゃいましたし。 336 00:19:38,611 --> 00:19:42,615 (セルジュ/ロランド)あ…。 それなら ぜひ 我らが神殿へ! 337 00:19:42,615 --> 00:19:45,951 女神様のお膝元こそ 御使い様にふさわしい場所で➡ 338 00:19:45,951 --> 00:19:50,456 ございます! いえ 私… 神殿にも用がないし。 339 00:19:50,456 --> 00:19:54,627 でっ ですが 女神セレスティーヌ様を信仰する同士。 340 00:19:54,627 --> 00:19:56,962 神殿で 我らと共に 民のために➡ 341 00:19:56,962 --> 00:20:00,800 祈りをささげてくだされば…。 えっ? 私… 別に➡ 342 00:20:00,800 --> 00:20:03,969 セレスの信徒じゃないですけど。 (2人)えっ…。 343 00:20:03,969 --> 00:20:05,971 (2人)えっ…。 (アビリたち)えっ。 344 00:20:05,971 --> 00:20:08,974 (エミールたち)えっ。 (みんな)えぇ~!? 345 00:20:08,974 --> 00:20:12,645 (カオル)私の国では 海… 山… 川➡ 346 00:20:12,645 --> 00:20:16,148 人に恵みをもたらす すべてのものに神が宿る➡ 347 00:20:16,148 --> 00:20:18,651 という信仰が主流でして。 348 00:20:18,651 --> 00:20:21,821 女神セレスは 多くの神々のうちの一人。 349 00:20:21,821 --> 00:20:24,824 そういう認識です。 で… では➡ 350 00:20:24,824 --> 00:20:27,827 御使い様と 女神様のご関係は…。 351 00:20:27,827 --> 00:20:31,330 ただのお友達ですけど? (セルジュたち)あっ…。 352 00:20:31,330 --> 00:20:34,834 あっ それと 皆さん 私のことを 御使い様とか➡ 353 00:20:34,834 --> 00:20:37,336 呼ばれてますけど 私… 別に➡ 354 00:20:37,336 --> 00:20:40,005 セレスの使いっ走りを やってるわけじゃないし➡ 355 00:20:40,005 --> 00:20:42,675 対等な友人同士なんで。 356 00:20:42,675 --> 00:20:45,177 私は今後も 心正しき者に➡ 357 00:20:45,177 --> 00:20:47,346 女神の祝福を授けます。 358 00:20:47,346 --> 00:20:50,349 ただし それは私の意思でのこと。 359 00:20:50,349 --> 00:20:52,852 そう 女神に誓いましたから。 360 00:20:52,852 --> 00:20:55,855 万が一 権力や 暴力を使って➡ 361 00:20:55,855 --> 00:20:59,692 私に 何かを 強制しようとすれば…。 362 00:20:59,692 --> 00:21:03,629 ひぃっ! 神罰が下ることでしょう。 363 00:21:03,629 --> 00:21:05,965 (歓声) 364 00:21:05,965 --> 00:21:09,468 《計画どおり… とはいかなかったけど➡ 365 00:21:09,468 --> 00:21:13,305 これで王室も 神殿も 私に手を出せないだろう。 366 00:21:13,305 --> 00:21:15,474 これまでどおり 女神の眼の活動も➡ 367 00:21:15,474 --> 00:21:21,147 続けられるし 頼りになる仲間もいる》 368 00:21:21,147 --> 00:21:24,817 あの 巫女様 一つ 聞いていいですか? 369 00:21:24,817 --> 00:21:29,321 はい。 あの女神像 どうして あんなに➡ 370 00:21:29,321 --> 00:21:32,825 胸が盛ってあるんですか? はぁ? 371 00:21:32,825 --> 00:21:35,327 (カオル)本物のセレスは もっと こう➡ 372 00:21:35,327 --> 00:21:38,330 私と おそろいな感じなんですけど…。 373 00:21:38,330 --> 00:21:41,667 イダッ! セレス! ツッコミが乱暴だよ! 374 00:21:41,667 --> 00:21:45,171 ホントのこと言っただけじゃん! (シェーラ/サラザン)あ…。 375 00:21:45,171 --> 00:21:49,341 (セルジュ/ロランド)あ…。 プッ ハハハハ…。 376 00:21:49,341 --> 00:21:51,510 確かに これは神罰だ! 377 00:21:51,510 --> 00:21:55,014 女神と対等な友人というのも うなずける! 378 00:21:55,014 --> 00:22:01,954 (笑い声) 379 00:22:01,954 --> 00:22:03,956 アハハハ…。 380 00:22:03,956 --> 00:22:07,059 (笑い声)