1 00:00:09,170 --> 00:00:13,770 ブリッツ、記念は揺らぐそぶりもないのだな。 2 00:00:14,170 --> 00:00:17,010 何を言っているのか、私には分からんが。 3 00:00:17,650 --> 00:00:20,890 マミカについて何か思うところはないのか? 4 00:00:21,670 --> 00:00:23,330 残念だとは思っている。 5 00:00:24,430 --> 00:00:25,430 それだけか。 6 00:00:25,750 --> 00:00:28,830 前の世界で死はありあまるほど見てきた。 7 00:00:29,230 --> 00:00:30,690 君だってそうだろう。 8 00:00:31,030 --> 00:00:33,030 彼女に思い入れがあったのは理解するが、 9 00:00:33,710 --> 00:00:34,950 感傷的すぎやせんかね? 10 00:00:35,810 --> 00:00:38,250 娘を失った者にしては、 11 00:00:38,770 --> 00:00:40,990 ずいぶんと冷淡に見える。 12 00:00:42,485 --> 00:00:44,850 記念が私の来歴を知っているのと同様、 13 00:00:45,190 --> 00:00:49,070 私も記念の物語を選作するだけの機会はあった。 14 00:00:49,530 --> 00:00:51,050 それだけのことだ。 15 00:00:52,190 --> 00:00:56,110 この世界には、確かに奇跡があるかもしれん。 16 00:00:56,490 --> 00:00:58,750 認めたくないが、神だっている。 17 00:00:59,530 --> 00:01:02,090 だが私は、無駄な希望を持つには、 18 00:01:02,430 --> 00:01:03,690 歳を食いすぎている。 19 00:01:04,470 --> 00:01:08,010 記念は元の場所へ帰還するつもりはないと? 20 00:01:08,370 --> 00:01:09,590 何を言っている。 21 00:01:09,870 --> 00:01:12,430 そのために私はあの姫様に悔みしているんだ。 22 00:01:12,710 --> 00:01:14,210 もちろん戻るさ。 23 00:01:15,090 --> 00:01:19,410 まさか相棒のリュースケの奴が主人公だとは思わなかったがね。 24 00:01:19,670 --> 00:01:21,630 奴のことも心配だからな。 25 00:01:22,110 --> 00:01:24,290 そうだ、ヤチンだって対応している。 26 00:01:24,810 --> 00:01:25,810 記念は? 27 00:01:26,950 --> 00:01:29,730 記念の口調には時たま虚無が混じる。 28 00:01:30,090 --> 00:01:35,530 マミカのような、 元いた世界への同型が、 記念にはまるで感じられぬ。 29 00:01:35,790 --> 00:01:38,030 もう少し嘘を突き慣れたほうがいい。 30 00:01:38,750 --> 00:01:39,890 マミカを見とった、 31 00:01:40,210 --> 00:01:41,590 あの黒ギツネのように。 32 00:03:18,290 --> 00:03:19,970 僕の知る限り、 33 00:03:20,130 --> 00:03:23,070 島崎さんを抽象する書き込みの内容は、 34 00:03:23,310 --> 00:03:24,930 あり得ないようなことばっかりでした。 35 00:03:25,890 --> 00:03:28,410 何の根拠もなく、ただ面白がって、 36 00:03:28,930 --> 00:03:29,930 騒ぎ立てて。 37 00:03:34,480 --> 00:03:38,860 …。 僕は、結局どうすることもできませんでした。 38 00:03:39,860 --> 00:03:40,860 それに、 39 00:03:43,180 --> 00:03:44,180 それに、 40 00:03:45,180 --> 00:03:46,680 島崎さんが叩かれることで、 41 00:03:47,490 --> 00:03:49,880 自分が置いて行かれる寂しさが、 42 00:03:49,980 --> 00:03:52,460 少しだけ消えてゆくような、 43 00:03:53,060 --> 00:03:54,740 そんな嫌な満足感が、 44 00:03:56,880 --> 00:03:57,880 あったんです。 45 00:04:07,000 --> 00:04:09,780 お久しぶりです。 お元気ですか? 46 00:04:10,740 --> 00:04:14,280 最近はあんまり連絡をとってませんでしたね。 47 00:04:14,780 --> 00:04:17,840 私は今、ちょっと色々ありすぎて、 48 00:04:19,230 --> 00:04:20,230 なんだかわからなくなってます。 49 00:04:20,925 --> 00:04:22,440 前は書いていて楽しかった。 50 00:04:23,440 --> 00:04:25,940 私はお友達もあんまりいなくて、 51 00:04:27,460 --> 00:04:29,400 絵を描いたり曲を作ったりすることが、 52 00:04:29,620 --> 00:04:31,980 私にはとっても大きなことで、 53 00:04:32,720 --> 00:04:35,740 なんだか生きていることを楽しくさせてくれてたのです。 54 00:04:36,720 --> 00:04:37,720 でも、 55 00:04:39,110 --> 00:04:40,400 最近はもう、 56 00:04:40,860 --> 00:04:42,800 よくわからない。 57 00:04:45,895 --> 00:04:47,320 私は言われているようなこと、 58 00:04:47,820 --> 00:04:49,520 どれもしていないつもりです。 59 00:04:50,300 --> 00:04:53,160 でも、このことで言葉を返して、 60 00:04:54,180 --> 00:04:55,880 人と喧嘩もしたくありません。 61 00:04:57,020 --> 00:04:59,920 それでも、少しだけつらいです。 62 00:05:00,790 --> 00:05:04,020 描くことが、悪いことのように感じています。 63 00:05:05,080 --> 00:05:06,480 Sotaさん、 64 00:05:07,465 --> 00:05:10,500 私、描いてもいいのでしょうか? 65 00:05:11,020 --> 00:05:14,420 描きたくなってもいいのでしょうか? 66 00:05:21,470 --> 00:05:23,230 返信は、 67 00:05:23,550 --> 00:05:24,790 来ませんでした。 68 00:05:25,530 --> 00:05:27,090 そらそうやわ。 69 00:05:27,990 --> 00:05:28,990 そんで? 70 00:05:29,990 --> 00:05:31,470 だいぶ経ってから、 71 00:05:32,000 --> 00:05:37,970 いつの間にかSNSの方に彼女から連絡が来ていることに、 気づいたんです。 72 00:05:50,440 --> 00:05:51,800 Sotaさんへ、 73 00:05:52,400 --> 00:05:53,580 一緒に行ったイベント、 74 00:05:53,880 --> 00:05:55,480 とても楽しかったです。 75 00:05:56,320 --> 00:05:57,600 迷惑かもしれないけど、 76 00:05:58,060 --> 00:06:00,080 私の生きてきた時間の、 77 00:06:00,200 --> 00:06:01,580 一番の思い出でした。 78 00:06:04,130 --> 00:06:05,240 本当に嬉しかった。 79 00:06:06,640 --> 00:06:07,640 ありがとう。 80 00:06:09,140 --> 00:06:10,420 新作です。 81 00:06:11,045 --> 00:06:12,960 以前お話しした通り、 82 00:06:13,100 --> 00:06:14,620 星の名前をつけました。 83 00:06:15,140 --> 00:06:17,500 たぶんこれが最後です。 84 00:06:17,920 --> 00:06:20,480 この子が愛されてくれるといいな。 85 00:06:22,000 --> 00:06:23,000 それでは、 86 00:06:24,400 --> 00:06:25,660 さようなら。 87 00:06:33,810 --> 00:06:34,530 僕は、 88 00:06:34,650 --> 00:06:37,170 それっきり彼女と連絡を取るのをやめました。 89 00:06:38,330 --> 00:06:40,850 何を言ったらいいかわからなくて、 90 00:06:41,210 --> 00:06:42,310 それに、 91 00:06:42,730 --> 00:06:44,890 彼女の残した言葉が不吉すぎて、 92 00:06:46,830 --> 00:06:47,890 そんな勇気も出なかったんです。 93 00:06:49,250 --> 00:06:50,250 でも、 94 00:06:50,450 --> 00:06:52,650 これが始まってから思い出したんです。 95 00:06:54,150 --> 00:06:55,890 僕は確かに彼女を、 96 00:06:57,470 --> 00:06:59,150 アルタイルを知っていたって。 97 00:07:25,125 --> 00:07:26,125 もしもし。 98 00:07:26,860 --> 00:07:27,860 あの、 99 00:07:28,040 --> 00:07:30,300 水城の曹太さんのお電話でしょうか。 100 00:07:31,040 --> 00:07:32,980 はい、そうですけど。 101 00:07:34,330 --> 00:07:36,740 突然のご連絡、申し訳ございません。 102 00:07:37,940 --> 00:07:40,900 私、 島崎由奈の母でございます。 103 00:07:44,750 --> 00:07:45,750 そして、 104 00:07:45,870 --> 00:07:46,870 分かったんです。 105 00:07:47,790 --> 00:07:49,550 島崎さんの身に、 106 00:07:50,530 --> 00:07:51,670 何があったのか。 107 00:07:54,010 --> 00:07:57,570 僕は、 パソコンから、携帯から、 108 00:07:59,340 --> 00:08:00,340 彼女についての一切を消しました。 109 00:08:01,630 --> 00:08:04,450 連絡先もSNSのアドレスもログも、 110 00:08:04,750 --> 00:08:06,370 何もかも、 111 00:08:06,890 --> 00:08:08,210 忘れたかったんです。 112 00:08:09,230 --> 00:08:10,270 記憶も記録も、 113 00:08:11,090 --> 00:08:13,170 全部なかったことに。 114 00:08:14,610 --> 00:08:16,150 自分が何をしたのか、 115 00:08:17,190 --> 00:08:19,150 怖くてたまらなくなって、 116 00:08:20,510 --> 00:08:21,510 逃げたんです。 117 00:08:22,170 --> 00:08:33,370 僕は。 はぁ、そりゃ嫌な話だ。 118 00:08:34,450 --> 00:08:35,450 曹太くんよ、 119 00:08:35,910 --> 00:08:38,010 俺だってそんな気分と立場なら、 120 00:08:38,750 --> 00:08:39,750 ひょっとしたらだけど、 121 00:08:41,360 --> 00:08:43,350 同じことをやっちまったかもしれないって思う。 122 00:08:43,650 --> 00:08:44,830 とはいえだ、 123 00:08:45,030 --> 00:08:48,430 君のしたことをそんなに気にすんなっていうわけにはいかない。 124 00:08:48,910 --> 00:08:52,230 仮にもし君が、 これを何とも思ってなかったら、 125 00:08:52,690 --> 00:08:53,690 俺は、 126 00:08:53,930 --> 00:08:55,950 そんな奴とは口を聞きたくもないね。 127 00:08:56,830 --> 00:08:57,290 松原。 128 00:08:57,840 --> 00:09:00,210 松原さんの言う通りです。 129 00:09:00,470 --> 00:09:01,590 僕は、 130 00:09:01,790 --> 00:09:03,570 島崎さんにひどいことをしました。 131 00:09:04,430 --> 00:09:05,150 たぶん、 132 00:09:05,310 --> 00:09:06,310 彼女の絶望が、 133 00:09:07,130 --> 00:09:08,810 アルタイルを生み出したんだと思います。 134 00:09:09,880 --> 00:09:11,390 そしてアルタイルは今、 135 00:09:11,960 --> 00:09:14,010 島崎さんの願いを叶えようとしている。 136 00:09:15,710 --> 00:09:16,710 だから僕は。 137 00:09:17,570 --> 00:09:18,330 それを、 138 00:09:18,490 --> 00:09:19,970 食いておられますか? 139 00:09:20,550 --> 00:09:22,400 その赤を引き受ける覚悟は? 140 00:09:27,890 --> 00:09:28,950 受けたまわった。 141 00:09:29,790 --> 00:09:31,030 それは何よりも、 142 00:09:31,630 --> 00:09:33,130 あなたの魂にとって、 143 00:09:34,250 --> 00:09:35,250 必要なこと。 144 00:09:41,490 --> 00:09:42,870 アルタイルを止めたい。 145 00:09:43,550 --> 00:09:44,430 もちろん、 146 00:09:44,570 --> 00:09:45,610 彼女を止めねば。 147 00:09:46,390 --> 00:09:47,390 どうやって? 148 00:09:47,450 --> 00:09:48,810 彼女は言っていた、 149 00:09:49,070 --> 00:09:51,230 この世界は信頼の地であると。 150 00:09:51,930 --> 00:09:54,490 私たちが断りを超えた力を振りかざして、 151 00:09:54,750 --> 00:09:56,790 彼女と相対したとしても、 152 00:09:57,875 --> 00:09:58,875 神の力はそれに勝る。 153 00:10:00,030 --> 00:10:01,030 神の力。 154 00:10:08,240 --> 00:10:10,240 一つだけ方法が。 155 00:10:17,190 --> 00:10:19,110 どこなんだよ、ここは! 156 00:10:29,400 --> 00:10:31,740 電気はつくんだよな、ここ。 157 00:10:38,300 --> 00:10:40,340 何が何だかわけわかんねえよ! 158 00:10:40,640 --> 00:10:41,920 こんなところで掛けるか! 159 00:10:42,140 --> 00:10:43,140 アホか! 160 00:10:44,540 --> 00:10:46,320 次回の展開、こうすればいいのか。 161 00:10:46,860 --> 00:10:47,040 メモが、 162 00:10:47,490 --> 00:10:48,780 メモしておこう。 163 00:10:54,060 --> 00:10:55,060 宝だ。 164 00:10:57,380 --> 00:10:58,720 ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい! 165 00:10:59,580 --> 00:11:02,260 このようなふぬけに生み出されていたとはな。 166 00:11:02,960 --> 00:11:05,820 セレジアの創造手が見せたような覚悟が、 167 00:11:06,000 --> 00:11:08,860 己の作り出した物語に対する思いが、 168 00:11:09,040 --> 00:11:10,520 この男にあるのか。 169 00:11:11,000 --> 00:11:12,000 創造手、 170 00:11:12,540 --> 00:11:14,240 私の質問に答える。 171 00:11:14,800 --> 00:11:16,460 な、なんでしょうか? 172 00:11:17,040 --> 00:11:22,160 お前が創造した私の世界は、 お前にとっても愛しき世界か。 173 00:11:22,480 --> 00:11:23,480 は? 174 00:11:23,760 --> 00:11:27,200 お前は私の世界を救うつもりがあるのか、 175 00:11:27,500 --> 00:11:28,560 そう聞いている。 176 00:11:29,580 --> 00:11:31,760 お、お前の世界を救うのは俺じゃない。 177 00:11:32,560 --> 00:11:33,560 お前次第だ。 178 00:11:34,040 --> 00:11:36,180 お前にしか、あの世界は救えない。 179 00:11:37,100 --> 00:11:38,100 なぜだ? 180 00:11:38,340 --> 00:11:40,960 だ、だってお前主人公じゃんよ! 181 00:11:47,740 --> 00:11:51,000 主人公という肩書きは万能というわけか。 182 00:11:51,540 --> 00:11:53,860 神のお住みつきと解釈していいのか? 183 00:11:54,460 --> 00:11:55,460 そういうことじゃない! 184 00:11:55,840 --> 00:11:58,820 言ってもわかんねえかもしんねえけどな、主人公だからじゃない! 185 00:11:59,400 --> 00:12:01,900 誰もたどりつけないところへたどりつこうとするから、 186 00:12:02,180 --> 00:12:04,040 そいつは主人公になれるんだよ! 187 00:12:05,480 --> 00:12:06,480 ほう。 188 00:12:07,130 --> 00:12:09,180 だから、だからお前次第だって言ったんだ。 189 00:12:09,600 --> 00:12:11,980 俺が都合よく助けてやることなんてできない。 190 00:12:12,620 --> 00:12:15,140 お前が戦ってお前が解決してくれなきゃ、 191 00:12:15,390 --> 00:12:17,360 あの世界はどうしようもできねえんだ! 192 00:12:17,720 --> 00:12:20,640 俺にできるのは調子量を合わすことだけだって! 193 00:12:22,400 --> 00:12:23,400 もう一つ聞く。 194 00:12:24,460 --> 00:12:28,240 私はこの世界で、私の物語を読んでいた少年とあった。 195 00:12:28,940 --> 00:12:30,580 お前の作品は、 196 00:12:31,670 --> 00:12:34,520 連国に得たず私の世界は不幸な物語だが、 197 00:12:35,180 --> 00:12:41,140 同時にこの世界の者たちに、 力と勇気と正義のありようを教える物語だと、 198 00:12:41,450 --> 00:12:42,450 彼はそう言った。 199 00:12:43,345 --> 00:12:45,420 改めて貴様に聞く。 200 00:12:45,800 --> 00:12:49,220 私の物語は、力と勇気を語る世界か。 201 00:12:49,980 --> 00:12:51,280 私が血を流し、 202 00:12:51,680 --> 00:12:54,680 この身を捧げて正義を尽くすに値する世界か。 203 00:12:56,320 --> 00:12:57,640 た、たぶん。 204 00:12:57,900 --> 00:12:59,940 たぶん。 知らねえよ! 205 00:13:01,670 --> 00:13:02,670 そんな恥ずかしいこと自分で言えるか! 206 00:13:03,290 --> 00:13:04,400 馬鹿みたいじゃねえか! 207 00:13:06,290 --> 00:13:07,290 思うことがあるなら言え。 208 00:13:07,820 --> 00:13:14,040 私とお前以外に聞くものはおらぬ。 そして私は、 お前の恥ずかしい物語の主人公だ。 209 00:13:14,180 --> 00:13:15,180 分かったよ! 210 00:13:15,260 --> 00:13:16,260 値する! 211 00:13:16,310 --> 00:13:18,320 そのつもりで書いているに決まってるだろうが! 212 00:13:18,820 --> 00:13:20,860 じゃなきゃこんな話書かねえよ! 213 00:13:23,380 --> 00:13:24,380 そうか。 214 00:13:25,700 --> 00:13:27,520 あの少年に感謝しろ。 215 00:13:32,890 --> 00:13:34,990 昨日の戦いで分かったように、 216 00:13:35,730 --> 00:13:39,790 彼女は、アルタイルは普通の物理攻撃の他に、 217 00:13:40,900 --> 00:13:42,290 設定を改変できる能力も持っている。 218 00:13:43,010 --> 00:13:44,010 そうね。 219 00:13:44,410 --> 00:13:46,130 アリステリアとの戦闘中に、 220 00:13:46,230 --> 00:13:48,350 ソードリベリオンを鼻に変えられたわ。 221 00:13:48,970 --> 00:13:50,530 僕なんか偽物作られたよ。 222 00:13:51,520 --> 00:13:53,730 一体いくつ必殺技持ってるのよ、あいつ。 223 00:13:54,250 --> 00:13:55,510 それなんですけど、 224 00:13:59,430 --> 00:14:00,430 見てください。 225 00:14:09,240 --> 00:14:10,240 こいつを。 226 00:14:10,960 --> 00:14:12,300 次はこっちを。 227 00:14:34,110 --> 00:14:36,850 昨日の戦闘と同じ能力ですね。 228 00:14:37,390 --> 00:14:40,450 そうです。 でも、ポイントはそこじゃないんです。 229 00:14:40,790 --> 00:14:41,790 どういうことだ? 230 00:14:42,910 --> 00:14:43,930 わかりませんか。 231 00:14:45,070 --> 00:14:49,330 これ、島崎せつなが作った動画じゃないんですよ。 232 00:14:50,880 --> 00:14:54,950 これ全部、島崎せつなの動画に触発された誰かが作った、 233 00:14:55,310 --> 00:14:56,870 アルタイルの二次創作なんです。 234 00:14:57,430 --> 00:15:00,450 でも、アルタイルの作者はすでに、 235 00:15:00,590 --> 00:15:01,930 奇跡に行ったと。 236 00:15:02,630 --> 00:15:05,850 これこそが、恐るべきアルタイルの能力。 237 00:15:06,270 --> 00:15:09,970 彼女は無数の第三者の二次創作によって、 238 00:15:10,190 --> 00:15:13,570 自らの能力を継続的にアップデートしている。 239 00:15:14,590 --> 00:15:16,310 誰かが彼女の物語を作り、 240 00:15:16,610 --> 00:15:19,330 それが彼女の能力として孵化される。 241 00:15:19,750 --> 00:15:24,970 物語の供給が続く限り、 彼女の能力は無限に更新される。 242 00:15:25,610 --> 00:15:27,530 そして彼女の二次創作は、 243 00:15:27,690 --> 00:15:34,030 ネットを中心に今も広がり続けている。 つまり、あいつを外から縛ることは、 244 00:15:34,250 --> 00:15:35,710 不可能ってことか? 245 00:15:36,050 --> 00:15:38,090 しかし、今のところ彼女は、 246 00:15:38,310 --> 00:15:40,430 自分の能力を自由に使えない。 247 00:15:41,110 --> 00:15:42,210 使えないって? 248 00:15:42,570 --> 00:15:46,550 おそらく、今はまだ世界の修復力が大きく、 249 00:15:46,770 --> 00:15:48,270 うかつに力を使うと、 250 00:15:48,470 --> 00:15:50,730 この世界から弾き飛ばされかねない。 251 00:15:51,250 --> 00:15:52,970 それを危惧しているのだろう。 252 00:15:53,650 --> 00:15:56,090 その隙に突け込むつうわけか。 253 00:15:56,670 --> 00:16:01,311 しかし、我々の側に対抗するだけの力がなくては、 その道。 254 00:16:01,630 --> 00:16:04,210 成功法でやっつければええんちゃいますか? 255 00:16:04,910 --> 00:16:07,550 その世界の衝突いうのがあって、 256 00:16:08,030 --> 00:16:11,930 それで想像力が現実にも影響を持つようになったわけですよね。 257 00:16:13,110 --> 00:16:14,470 なら私ら職業柄、 258 00:16:14,770 --> 00:16:17,650 そういう力を振るうことができるわけやないですか? 259 00:16:18,365 --> 00:16:20,670 キャラを強くしたりとか、そういうことが。 260 00:16:21,960 --> 00:16:22,960 その通りです、駿河殿。 261 00:16:23,240 --> 00:16:27,150 確かに、読者の共感を得れば設定は改変できるし、 262 00:16:27,290 --> 00:16:31,490 リアルタイムの書き換えも可能だ。 だけど、その有効性は一時的で。 263 00:16:31,690 --> 00:16:35,510 ならばその有効性を向上的なものにすればいいのです。 264 00:16:35,670 --> 00:16:36,670 松原殿。 265 00:16:36,990 --> 00:16:38,990 昨晩行った設定の改変は、 266 00:16:39,670 --> 00:16:42,130 マリネ殿が実験用に書いたイラストに、 267 00:16:42,300 --> 00:16:44,930 松原殿が即興で設定を追加したもの。 268 00:16:45,410 --> 00:16:48,030 読者から一時的に共感を得はしたものの、 269 00:16:48,490 --> 00:16:51,310 実際に作品となって世に出たものではなかった。 270 00:16:51,870 --> 00:16:55,770 そのため、その力は限定的なレベルでしか発揮されなかった。 271 00:16:56,670 --> 00:16:58,170 私はそう推察する。 272 00:16:58,870 --> 00:17:04,330 つまり、正しい段取りを踏んで、その力を最大級に有効活用すれば。 273 00:17:05,690 --> 00:17:08,950 今私たちには政府機関の公園があり、 274 00:17:09,310 --> 00:17:13,210 創作者たちをつなぐラインも全て私たちの手の中にある。 275 00:17:13,970 --> 00:17:15,050 これらを駆使して、 276 00:17:15,410 --> 00:17:18,950 アルタイルを閉じ込めるための物語空間を作成する。 277 00:17:19,570 --> 00:17:23,890 そこに彼女を押し込め、現実世界に対する影響力を抑える。 278 00:17:24,670 --> 00:17:31,790 そして能力を最大値に改変した私たちが、 物語空間の中でアルタイルと直接対決する。 279 00:17:32,580 --> 00:17:36,130 この物語が観客に承認されれば、 280 00:17:36,590 --> 00:17:37,790 私たちは勝てる。 281 00:17:39,590 --> 00:17:40,770 返してやる。 282 00:17:41,030 --> 00:17:44,750 私が全ての大断言を迎えるまで、好きに書きなぐれ。 283 00:17:45,310 --> 00:17:47,110 言われなくてもそうするよ。 284 00:17:47,690 --> 00:17:49,810 あと怖いのは打ち切りだけだ。 285 00:17:50,610 --> 00:17:51,610 打ち切り? 286 00:17:52,030 --> 00:17:54,810 ああ、面白くないと読者が思ったら、 287 00:17:55,025 --> 00:17:57,230 それが途中でもその作品は終わっちまうんだ。 288 00:17:57,770 --> 00:18:00,390 そういう仕組みを打ち切りって言うんだよ。 289 00:18:00,710 --> 00:18:03,770 そうか。うんと面白いものを死ぬ気で書け。 290 00:18:04,370 --> 00:18:06,750 お前、しれっと簡単に言うな。 291 00:18:07,650 --> 00:18:09,610 それが正義の騎士のセリフかよ。 292 00:18:10,010 --> 00:18:11,010 もちろんだ。 293 00:18:11,610 --> 00:18:16,350 あの少年のような読者が私を信じている限り、 お前はやり遂げる。 294 00:18:18,590 --> 00:18:19,950 ああ、そっか。 295 00:18:20,310 --> 00:18:22,670 お前はそういう笑い方もできるんだよな。 296 00:18:22,890 --> 00:18:23,890 忘れてた。 297 00:18:26,150 --> 00:18:27,150 あのさ、 298 00:18:27,790 --> 00:18:28,270 なんだ? 299 00:18:28,590 --> 00:18:32,010 お前、俺を解放してこれからどうするんだ? 300 00:18:34,030 --> 00:18:37,790 お前が作者なら、どうするかはわかるだろう。 301 00:18:40,670 --> 00:18:41,670 なるほど。 302 00:18:42,210 --> 00:18:43,350 そんな無茶な。 303 00:18:43,590 --> 00:18:46,150 そんなことって、できるんですか? 304 00:18:47,015 --> 00:18:48,950 でも、理屈としては不可能じゃない。 305 00:18:50,380 --> 00:18:51,380 カナーミデスマッチやな。 306 00:18:51,790 --> 00:18:52,830 悪くないわ。 307 00:18:54,260 --> 00:18:55,910 正直、ワクワクするわね。 308 00:18:56,150 --> 00:18:58,250 フルでギガスマキナを暴れさせられるなら、 309 00:18:58,550 --> 00:18:59,770 僕は何でもいいや。 310 00:19:00,270 --> 00:19:01,130 俺もだ。 311 00:19:01,290 --> 00:19:04,510 あのクソオヤジと釣り目女をぶっかませりゃ文句ねぇ。 312 00:19:05,390 --> 00:19:08,450 しかし、非造物の皆さんの能力を改変するためには、 313 00:19:08,950 --> 00:19:10,470 観客の承認が必要です。 314 00:19:11,350 --> 00:19:13,590 皆さんが物語空間に集結し、 315 00:19:13,910 --> 00:19:16,110 団結してアルタイルと対決するためには、 316 00:19:17,780 --> 00:19:22,770 世界観の異なる作品同士が無理なくクロスオーバーするための設定と物語が不可欠。 317 00:19:23,450 --> 00:19:27,830 それをやるんだったら、まず各作品の判刑を調整して、 318 00:19:28,285 --> 00:19:31,710 会社同士で協力体制を築いてもらわなきゃですよね。 319 00:19:33,510 --> 00:19:36,870 ああ。それに、観客に承認されるだけの物語を作るためには、 320 00:19:37,530 --> 00:19:40,450 俺たちみたいな書き手とか担当編集、 321 00:19:40,710 --> 00:19:44,210 それに、メーカーの広報なんかを交えた調整もいる。 322 00:19:44,920 --> 00:19:46,990 アルタイルを閉じ込める取り加護。 323 00:19:47,250 --> 00:19:51,430 掲示を強固にし、観客からの承認力を一気に高め、 324 00:19:51,880 --> 00:19:53,570 こちらの戦力を上げる。 325 00:19:54,185 --> 00:19:58,090 そういった状況を形作れるような、一大イベントが必要。 326 00:19:58,330 --> 00:20:03,030 圧の高いライブ状況を作り出せるかどうか、それが勝負の分かれ目になる。 327 00:20:03,750 --> 00:20:07,630 イベントですか。できるだけ大きいものが望ましいですね。 328 00:20:08,250 --> 00:20:09,950 用地の取得を急がなければ。 329 00:20:10,360 --> 00:20:14,430 世界の命運を分ける戦いなのに、それも見せ物にするってか。 330 00:20:14,910 --> 00:20:15,910 笑えねえな。 331 00:20:16,630 --> 00:20:21,970 お話から始まったものは、お話で締めなきゃなんねえ。 だよね。 332 00:20:23,510 --> 00:20:24,810 そのための猶予は? 333 00:20:25,330 --> 00:20:28,810 わからない。これからまだ非造物が出てくるのか。 334 00:20:29,010 --> 00:20:33,930 アルタイル一波が世界の首帰を壊すために、 どのような行動に出るのか。 335 00:20:34,110 --> 00:20:37,450 それぞれの要因で、残余のリミットは変動する。 336 00:20:38,830 --> 00:20:41,270 だからといって、手をこまねているわけにはいかないわ。 337 00:20:42,680 --> 00:20:44,210 もちろんその通り。 338 00:20:45,345 --> 00:20:48,030 私たちは今まで通り、新たな非造物の創作と、 339 00:20:48,450 --> 00:20:49,790 アルタイルの妨害を続ける。 340 00:20:51,130 --> 00:20:52,670 それで崩壊までの時間は稼げる。 341 00:20:53,040 --> 00:20:55,710 どんなに急いでも、3ヶ月以上はかかります。 342 00:20:57,370 --> 00:20:58,570 アルタイルの力は強大。 343 00:20:58,990 --> 00:21:04,070 彼女はフィードバックという運動そのものを武器にしつらえた恐るべき化け物。 344 00:21:05,010 --> 00:21:10,170 彼女を倒すためには、より強固な設定と物語の段取りが必要。 345 00:21:12,250 --> 00:21:14,630 6ヶ月をリミットとして、すべてを始めましょう。 346 00:21:15,370 --> 00:21:20,830 これには菊池原。あなたの手腕と政府の強い力が必要だ。 347 00:21:21,860 --> 00:21:26,110 どうかお願い申し上げる。 看守堂のイベントがうまくいった試しはありませんが、 348 00:21:27,460 --> 00:21:32,290 うまくいかなければ世界が滅びる超巨大イベントを、この私が任されるわけですね。 349 00:21:33,190 --> 00:21:36,350 そう。世界を救うというのは生中ではない。 350 00:21:37,280 --> 00:21:38,990 俺たちはそのまま作品を継続? 351 00:21:39,470 --> 00:21:47,270 創作者には現状の作品から番外編を制作し、 その物語の中で掲示を作るための誘導をしてほしい。 352 00:21:48,350 --> 00:21:52,570 掲示内では、複数の無関係の物語がリンクすることとなる。 353 00:21:53,070 --> 00:21:54,350 そのための伏線を。 354 00:21:54,510 --> 00:21:55,510 僕らは? 355 00:21:55,630 --> 00:21:59,650 会社単位の者に関しては、私が主導してアテンドします。 356 00:22:00,410 --> 00:22:03,930 最終的には、僕らも掲示に入って戦うことになるんだよね。 357 00:22:04,550 --> 00:22:05,770 そう進撃だね。 358 00:22:06,190 --> 00:22:11,450 できる限り承認力を稼ぎ、 空想と現実の狭間で掲示を限界させ、 359 00:22:11,750 --> 00:22:15,250 誘導するのは、創作者でなければ果たせない。 360 00:22:15,590 --> 00:22:20,330 そして最後の戦いが始まれば、 あとは全てがアドリブで進行する。 361 00:22:20,990 --> 00:22:21,990 そうね。 362 00:22:22,090 --> 00:22:25,050 どこに転がるか、誰にも分からない物語。 363 00:22:52,890 --> 00:22:55,190 秘密じゃない甘いローリー 364 00:22:55,191 --> 00:22:57,710 気づいてたみたいさ Stand up! 365 00:22:58,010 --> 00:22:59,270 我がままにトライ 366 00:22:59,271 --> 00:23:02,770 ダメージを決めたいさ 集めてPoison! 367 00:23:03,170 --> 00:23:08,090 絡み付くブルーな感情も さらけ出してもっとFeeling! 368 00:23:08,350 --> 00:23:13,830 頼りを数える駆け乗って 自分しか見れないStories! 369 00:23:14,230 --> 00:23:16,490 つま先伸ばし Catch my soul! 370 00:23:16,790 --> 00:23:21,990 間違い探し声に妄想 回る世界そのまま落ちてく 371 00:23:23,070 --> 00:23:33,410 遠ざかる心に彷徨う 迷いを捨てて もっと遠くまで行けるから Fly away! 372 00:23:34,330 --> 00:23:39,330 何も怖がらない 照りまっすぐ 夢の彼方 373 00:23:42,030 --> 00:23:49,330 弾け飛んだその扉の向こうへ 跳ね広げて I'm making myself change I 374 00:23:49,331 --> 00:23:50,370 won't let down The wrong feeling Keep going wrong! 375 00:24:02,190 --> 00:24:18,050 基地殿が捜索者を放築したぞ そうか 彼女は何を考えてるやら 敵の手駒を増やすようなことを 面倒を避けるなら あの時にきちんと叩いておくべきだったかな 376 00:24:19,190 --> 00:24:28,850 我々は世界に弾かれる際にいたのだ 追加されたセレジアの力は 世にも予想外だった まだ無理は効かない 377 00:24:29,450 --> 00:24:30,450 なるほど 378 00:24:30,670 --> 00:24:37,910 で、お姫様。新しい仲間が増えたということだが、彼は…… 379 00:24:41,300 --> 00:24:46,760 彼には先ほど、この世界の概要と我らの立場を説明した。 380 00:24:47,700 --> 00:24:55,540 俺には探さなきゃならない人がいる。 そして、救わなきゃいけない世界がある。あんたたちと同じようにな。 381 00:24:56,400 --> 00:24:59,580 世界は未だ崩壊を根強く拒んでいる。 382 00:24:59,960 --> 00:25:04,020 おそらく限界はあと2名……いや、3名が限度だろう。 383 00:25:05,000 --> 00:25:10,160 そしてそれらが全て揃った時、我らの進撃は開始される。