1 00:00:36,403 --> 00:00:38,405 (エミリア)ユリウスは ちゃんと ここで➡ 2 00:00:38,405 --> 00:00:42,576 傷が治るまで休んでること! 絶対の絶対! 3 00:00:42,576 --> 00:00:45,245 (スバル)だってよ。 (ユリウス)無論だ。 4 00:00:45,245 --> 00:00:49,249 すでに 君やエミリア様には 迷惑をかけ過ぎている。 5 00:00:49,249 --> 00:00:51,251 この期に及んで 言いつけに逆らう➡ 6 00:00:51,251 --> 00:00:53,420 恥知らずな行いは できない。 7 00:00:53,420 --> 00:00:55,422 素直に従うとも。 8 00:00:55,422 --> 00:00:58,091 わかったのひと言で いいところを…。 9 00:00:58,091 --> 00:01:01,428 ほんと そう! 私たちのことは いいの。 10 00:01:01,428 --> 00:01:04,097 安静にしてなきゃだめ って お話! 11 00:01:04,097 --> 00:01:06,767 迷惑は いくらでも かけていいのよ。 12 00:01:06,767 --> 00:01:09,102 仲間なんだもの。 あっ…。 13 00:01:09,102 --> 00:01:12,606 パトラッシュちゃん ユリウスのこと お願いね。 14 00:01:12,606 --> 00:01:14,942 もしも また 何か変なことがあったら➡ 15 00:01:14,942 --> 00:01:17,444 私たちを呼んで。 (パトラッシュの鳴き声) 16 00:01:17,444 --> 00:01:19,446 ほれ 見ろ。 パトラッシュも➡ 17 00:01:19,446 --> 00:01:23,951 「次は 絶対に うぬを逃がさぬ」 と仰せだ。 18 00:01:23,951 --> 00:01:25,953 なぜか 本当に そう言っているように➡ 19 00:01:25,953 --> 00:01:28,121 見えてくるから 不思議なものだね。 20 00:01:28,121 --> 00:01:31,792 淑女だから 語尾は 「ですわ」かもしれないけどな。 21 00:01:31,792 --> 00:01:34,895 フフッ…。 22 00:01:34,895 --> 00:01:38,565 おとなしく 治療に 専念させてもらうとするよ。 23 00:01:38,565 --> 00:01:41,068 こうして 乙女たちに囲まれ➡ 24 00:01:41,068 --> 00:01:44,738 悠々と静養するのも ぜいたくなことだからね。 25 00:01:44,738 --> 00:01:48,041 ヘッ! 調子 出てきたじゃねえか。 26 00:02:03,423 --> 00:02:05,759 (ベアトリス)ユリウスは 平気そうかしら? 27 00:02:05,759 --> 00:02:09,096 安心しろ。 とりあえず 峠は越したっぽい。 28 00:02:09,096 --> 00:02:11,098 (ラム)暴食のことを含めても➡ 29 00:02:11,098 --> 00:02:13,934 ああした行いをしない人と 思っていたのだけど。 30 00:02:13,934 --> 00:02:17,437 そりゃあ 俺も同意見だが…。 31 00:02:17,437 --> 00:02:21,441 あっ… あいつが やらかしたのは 男のはしかみたいなもんだから。 32 00:02:21,441 --> 00:02:26,113 勝手な行動で 全員の挑戦が 失敗するかもしれなかったのよ? 33 00:02:26,113 --> 00:02:29,282 そうなっていた場合 2層にいる試験官が➡ 34 00:02:29,282 --> 00:02:32,119 こちらを 無事に帰してくれるかも怪しい。 35 00:02:32,119 --> 00:02:35,555 そこの えせ賢者も含めて。 36 00:02:35,555 --> 00:02:39,393 (シャウラ)あ~し? えせ賢者って マジ 心外っす! 37 00:02:39,393 --> 00:02:42,229 賢者なんて あ~しが 名乗ったわけじゃないっす! 38 00:02:42,229 --> 00:02:46,233 あ~しの名前は お師様が 付けてくれた シャウラだけっす! 39 00:02:46,233 --> 00:02:49,236 お師様一筋っす! アハッ! ハハハ…。 40 00:02:49,236 --> 00:02:51,405 だそうよ。 えっ? いちずなことね。 41 00:02:51,405 --> 00:02:55,075 とにかく! 今回は 致命的にならなかった。 42 00:02:55,075 --> 00:02:57,911 それで よしとしてくれ。 フン! 43 00:02:57,911 --> 00:03:01,248 ラムは ただ 他人に 足を引かれたくないだけよ。 44 00:03:01,248 --> 00:03:04,418 (メィリィ)2人とも けんかしたいだけなの? あっ…。 45 00:03:04,418 --> 00:03:07,421 私も つきあいきれないんだけど。 46 00:03:07,421 --> 00:03:10,757 んっ… だな。 47 00:03:10,757 --> 00:03:13,593 ここは ひとまず 俺たちの話し合いだ。 48 00:03:13,593 --> 00:03:15,929 ユリウスの傷が癒えるまでに➡ 49 00:03:15,929 --> 00:03:19,433 第2の試験の突破の方法を 見つけ出さなくちゃいけない。 50 00:03:19,433 --> 00:03:22,436 エミリア様が 試験官に認められたのは➡ 51 00:03:22,436 --> 00:03:28,108 相手の譲歩を引きずり出して その上で 条件を満たしたから。 52 00:03:28,108 --> 00:03:31,611 かなり 試験の突破条件は 浮ついてるわね。 53 00:03:31,611 --> 00:03:35,382 これは 3層とは別の意味で 意地悪な試験だよな。 54 00:03:35,382 --> 00:03:37,384 (シャウラ)いいじゃないっすか! あっ…。 55 00:03:37,384 --> 00:03:40,053 そんなに焦らなくても ゆっくり やってったら。 56 00:03:40,053 --> 00:03:44,057 ゆっくりっつってもな…。 お師様たちがいたいだけ➡ 57 00:03:44,057 --> 00:03:47,561 ずっと ずっと ず~っと いてくれたらいいっすよ! 58 00:03:47,561 --> 00:03:50,897 えっ!? んっ! あ~しは 何百年も➡ 59 00:03:50,897 --> 00:03:53,733 お師様が来てくれるのを 待ってたんすから。 60 00:03:53,733 --> 00:03:57,070 それは…。 いくらでも時間をかけて➡ 61 00:03:57,070 --> 00:04:00,574 試験を 順当に クリアしてくれてったらいいっす。 62 00:04:00,574 --> 00:04:05,412 あ~しは それを ず~っと見守ってるっす。 63 00:04:05,412 --> 00:04:09,082 あっ…。 (シャウラ)何日 何年 何百年でも。 64 00:04:09,082 --> 00:04:13,587 ここで あ~しと一緒に 楽しくやっていったらいいっすよ。 65 00:04:13,587 --> 00:04:16,089 シャウラ…。 66 00:04:16,089 --> 00:04:20,393 えっ! あっ? (おなかの鳴る音) 67 00:04:24,097 --> 00:04:26,600 お~! うまそうっす! 68 00:04:26,600 --> 00:04:29,769 (ベアトリス)そっ…。 フッ… この2日➡ 69 00:04:29,769 --> 00:04:33,039 俺が寝込んでる間は 不安だったろうからな。 70 00:04:33,039 --> 00:04:36,376 今日は安心して べたべた 甘えてくれていいからな。 71 00:04:36,376 --> 00:04:38,879 ばかなこと 言ってるんじゃないのよ。 72 00:04:38,879 --> 00:04:41,214 んっ? (ベアトリス) これは スバルが寝込んでる間➡ 73 00:04:41,214 --> 00:04:45,218 サボっていた分のマナ徴収を 多めにしてるだけかしら。 74 00:04:45,218 --> 00:04:48,054 とは言いつつ マナ徴収しない間も➡ 75 00:04:48,054 --> 00:04:50,891 寝込んでる俺の手を 握ってたってのは? 76 00:04:50,891 --> 00:04:52,893 んっ… うっ…。 77 00:04:52,893 --> 00:04:55,228 それは マナと関係なく➡ 78 00:04:55,228 --> 00:04:59,065 ベティーの心の充足のためだから 関係ないのよ。 79 00:04:59,065 --> 00:05:01,401 よ~し ベア子。 俺のことは いい! 80 00:05:01,401 --> 00:05:04,571 ぐんぐん 俺からマナを吸って 肥え太れ! うわっ! 81 00:05:04,571 --> 00:05:07,574 べっ… 別に たくさん マナ徴収しても➡ 82 00:05:07,574 --> 00:05:10,410 ベティーは ぶくぶく太ったりしないかしら! 83 00:05:10,410 --> 00:05:13,580 (エミリア)はいはい。 んっ? 2人とも そこまで。 84 00:05:13,580 --> 00:05:15,582 さあ ごはんにしましょう。 85 00:05:15,582 --> 00:05:18,752 今日は 私とラムで準備しました。 86 00:05:18,752 --> 00:05:22,255 あとで ユリウスに持ってってあげないとね。 87 00:05:22,255 --> 00:05:26,760 あん! んっ! ハァハァ… あん! んっ… う~ん! 88 00:05:26,760 --> 00:05:30,263 それにしても… 想像ついてたけど➡ 89 00:05:30,263 --> 00:05:33,200 お前の食べ方 品が かけらもないな。 90 00:05:33,200 --> 00:05:35,535 そんなに おなかがすいてたの? 91 00:05:35,535 --> 00:05:39,039 減ってたってより これが うますぎるっす! 92 00:05:39,039 --> 00:05:42,209 ふだん 何 食ってんだ? (シャウラ)魔獣とかっす。 93 00:05:42,209 --> 00:05:44,544 あの巨大蚯蚓 食ってたのかよ! 94 00:05:44,544 --> 00:05:47,214 (シャウラ)んっ… 熊とか馬とかも食ってたっす。 95 00:05:47,214 --> 00:05:51,551 んっ… あ~し あんまし 食に 執着ないと思ってたっすけど➡ 96 00:05:51,551 --> 00:05:53,553 この味のためなら 半魔に弟子入りすんのも➡ 97 00:05:53,553 --> 00:05:55,555 いとわねえっす! 98 00:05:55,555 --> 00:05:59,059 弟子入りって 私に? 料理の? 99 00:05:59,059 --> 00:06:01,228 あ~しも 料理の腕 上げて➡ 100 00:06:01,228 --> 00:06:07,067 お師様の胃袋を ギュッと つかんで 「今夜は寝かさないぜ」っす! 101 00:06:07,067 --> 00:06:09,069 野心が だだ漏れね。 102 00:06:12,072 --> 00:06:14,074 (ベアトリス)スバル ベティーは➡ 103 00:06:14,074 --> 00:06:16,910 エミリアたちと一緒に竜車にいるのよ。 104 00:06:16,910 --> 00:06:20,080 おう わかった。 夜更かしするなよ。 105 00:06:20,080 --> 00:06:23,416 背が伸びなくなると 小さいままになって…。 106 00:06:23,416 --> 00:06:25,585 ハッ! それ かわいいな。 107 00:06:25,585 --> 00:06:29,422 よし 夜更かししろ ベア子。 はぁ~あ。 108 00:06:29,422 --> 00:06:34,527 心配しなくても ベティーは これ以上 大きくなったりしないかしら。 109 00:06:34,527 --> 00:06:37,030 ずっと かわいいままなのよ。 110 00:06:37,030 --> 00:06:39,699 だから 早く寝ても へっちゃらかしら。 111 00:06:39,699 --> 00:06:44,537 エミリアたん ベア子を よろしく。 うん。 また あしたね。 112 00:06:44,537 --> 00:06:46,740 スバルも あんまり 夜更かししちゃだめよ。 113 00:06:54,047 --> 00:06:57,050 んっ…。 (足音) 114 00:06:57,050 --> 00:07:00,553 スバル 君か。 よう 飯 食ったか? 115 00:07:00,553 --> 00:07:04,891 ああ 頂いたよ。 君は レム嬢のために? 116 00:07:04,891 --> 00:07:09,896 あっ… のつもりなんだが… 今夜は譲ろうか? 117 00:07:09,896 --> 00:07:13,400 いや…。 118 00:07:13,400 --> 00:07:16,736 君は 今朝まで 2日も意識がなかった。 119 00:07:16,736 --> 00:07:20,240 きっと 彼女も 夜を焦がれていたことだろう。 120 00:07:20,240 --> 00:07:25,412 まあ 譲ってくれるっつうんなら 素直に譲られるけども…。 121 00:07:25,412 --> 00:07:27,414 お前は いいのか? 122 00:07:27,414 --> 00:07:33,186 できれば アナスタシア様が目覚めるのを そばで見守りたいのは事実だ。 123 00:07:33,186 --> 00:07:35,855 ただ 目を覚まされたとき➡ 124 00:07:35,855 --> 00:07:38,692 最初に なんと 声をおかけするか…。 125 00:07:38,692 --> 00:07:40,694 それに迷いも抱いている。 126 00:07:40,694 --> 00:07:43,363 第一声は 「心配してました」。 127 00:07:43,363 --> 00:07:46,366 「起きてくれてよかった」じゃ ねえの? 128 00:07:46,366 --> 00:07:50,537 問題は 第二声だろ。 フッ…。 129 00:07:50,537 --> 00:07:56,543 君の発想は自由だ。 それが 私は羨ましい。 130 00:07:56,543 --> 00:08:01,214 この場は 君に譲ろう。 竜車に戻って休むとする。 131 00:08:01,214 --> 00:08:04,884 今日は 少し疲れたのでね。 ユリウス! 132 00:08:04,884 --> 00:08:08,722 やっぱり お前は アナスタシアさんが 起きるのを待ったほうがいい。 133 00:08:08,722 --> 00:08:11,224 俺のほうの用事が済んだら 起こすから! 134 00:08:14,227 --> 00:08:16,229 んっ…。 135 00:08:20,900 --> 00:08:25,605 レムが夜を焦がれたなんて ユリウスは言ってたが…。 136 00:08:27,907 --> 00:08:30,744 フッ…。 137 00:08:30,744 --> 00:08:33,680 (鳴き声) 138 00:08:33,680 --> 00:08:36,182 んっ…。 139 00:08:36,182 --> 00:08:39,853 あっ…。 (鳴き声) 140 00:08:39,853 --> 00:08:43,356 あっ… やべっ! 寝ちまってた。 141 00:08:43,356 --> 00:08:47,060 んっ… あっ? (鳴き声) 142 00:08:49,529 --> 00:08:52,032 なっ… 襟ドナ? 143 00:08:52,032 --> 00:08:54,534 んっ…。 144 00:08:54,534 --> 00:08:57,537 はっ? 145 00:08:57,537 --> 00:09:00,240 なんで 塔の中に 鳥が…。 146 00:09:05,378 --> 00:09:08,214 ハァハァ…。 147 00:09:08,214 --> 00:09:12,552 あっ! ハァハァ ハァハァ ハァハァ…。 148 00:09:12,552 --> 00:09:18,892 ハァハァ ハァハァ ハァハァ ハァハァ…。 149 00:09:18,892 --> 00:09:23,229 ハァハァ ハァハァ… あっ? 150 00:09:23,229 --> 00:09:29,235 ハァハァ… 消えた? 151 00:09:29,235 --> 00:09:34,007 あっ… んっ… そんな ばかな…。 152 00:09:34,007 --> 00:09:36,009 んっ? 153 00:09:39,846 --> 00:09:41,848 羽? 154 00:09:43,850 --> 00:09:46,252 壁に仕掛けでもあるのか? 155 00:09:49,189 --> 00:09:51,691 えっ!? 156 00:09:51,691 --> 00:09:53,793 あっ… んっ…。 157 00:10:00,867 --> 00:10:05,371 んっ… ハァ… んっ? 158 00:10:13,379 --> 00:10:15,381 (スバル)襟ドナ…。 (襟ドナ)あっ…。 159 00:10:19,385 --> 00:10:21,554 ナツキ君? 160 00:10:21,554 --> 00:10:25,558 夜の散歩には うってつけの絶景スポットだな。 161 00:10:25,558 --> 00:10:29,395 そうやね。 でも せっかくの見晴らしも➡ 162 00:10:29,395 --> 00:10:33,066 肝心の景色が真っ黒々やなんて 残念やわ。 163 00:10:33,066 --> 00:10:37,737 これは これで 夜の海みたいで悪くないけどな。 164 00:10:37,737 --> 00:10:39,906 それに なんていっても➡ 165 00:10:39,906 --> 00:10:44,410 空気が冷たくて澄んでるから 星が 超よく見える。 166 00:10:44,410 --> 00:10:47,580 ロマンチックだろ? 167 00:10:47,580 --> 00:10:50,083 星が きれいなんは 事実やね。 168 00:10:50,083 --> 00:10:54,420 で? この状況の言い訳は? (アナスタシア)言い訳? 169 00:10:54,420 --> 00:10:57,757 深夜 こっそりと 寝室を抜け出して➡ 170 00:10:57,757 --> 00:11:00,760 誰も知らない 秘密の通路を抜けて➡ 171 00:11:00,760 --> 00:11:04,931 こんな所で 夜風に当たりながら 鳥たちと戯れる。 172 00:11:04,931 --> 00:11:07,267 怪しすぎるだろ。 173 00:11:07,267 --> 00:11:10,937 秘密の通路は 大げさなんと違う? 174 00:11:10,937 --> 00:11:13,439 現に ナツキ君も来られたやん。 175 00:11:13,439 --> 00:11:17,777 それは… 鳥が俺を導いたというか。 176 00:11:17,777 --> 00:11:20,280 それやったら うちも おんなじ。 177 00:11:20,280 --> 00:11:23,616 塔の中を ふらふら~っと散歩しててん。 178 00:11:23,616 --> 00:11:25,952 そしたら 鳥が飛んどるやないの。 179 00:11:25,952 --> 00:11:30,623 何かなって追いかけたら ここに。 ハァ…。 180 00:11:30,623 --> 00:11:33,893 こいつらは 砂時間を越えようとしたときに➡ 181 00:11:33,893 --> 00:11:37,730 飛んでた鳥… なのかな? 182 00:11:37,730 --> 00:11:42,735 ラムさんが 千里眼で 視界を借りた子らやね。 183 00:11:42,735 --> 00:11:46,406 あっ…。 この子ら ずっと この調子。 184 00:11:46,406 --> 00:11:49,075 うちも途方に暮れてたところ。 185 00:11:49,075 --> 00:11:52,912 今 ここにいるのは 俺と お前の2人だけなんだ。 186 00:11:52,912 --> 00:11:55,582 腹 割って 話さないか? 187 00:11:55,582 --> 00:12:01,888 アナを演じる僕ではなく 僕と言葉を交わしたいと。 188 00:12:03,923 --> 00:12:08,261 ちょうどいい。 僕からも 君に聞きたいことがあった。 189 00:12:08,261 --> 00:12:10,430 俺に聞きたいこと? 190 00:12:10,430 --> 00:12:14,267 ナツキ・スバル。 君は 何者なんだ? 191 00:12:14,267 --> 00:12:16,269 何者って…。 192 00:12:16,269 --> 00:12:21,774 君が 白鯨と怠惰の討伐を 成し遂げた 論考式のあとだ。 193 00:12:21,774 --> 00:12:24,444 アナは 君のことを調査したんだよ。 194 00:12:24,444 --> 00:12:27,780 だが 素性は わからなかった。 195 00:12:27,780 --> 00:12:32,719 最低限の情報が やっとだったと アナが ぼやいていたよ。 196 00:12:32,719 --> 00:12:37,056 たどることができたのは 王選が始まる直前。 197 00:12:37,056 --> 00:12:39,392 王都で起きたとされる ちょっとした出来事に➡ 198 00:12:39,392 --> 00:12:41,394 関わっていたことぐらい。 199 00:12:41,394 --> 00:12:44,897 君は 一体 何者なんだ? 200 00:12:44,897 --> 00:12:48,901 あっ… お前…。 201 00:12:48,901 --> 00:12:51,404 もしかして 本気で びびってんのか? 202 00:12:51,404 --> 00:12:56,242 あっ… その発言は心外だな。 203 00:12:56,242 --> 00:12:59,912 君は シャウラと ほんとは どういう関係なんだい? 204 00:12:59,912 --> 00:13:02,915 シャウラとは ここで会ったのが初めてだ。 205 00:13:02,915 --> 00:13:04,917 何も知らない。 206 00:13:04,917 --> 00:13:10,423 3層の試験。 あれほど早く 君が解き明かせたのは偶然かな? 207 00:13:10,423 --> 00:13:12,592 んっ… 偶然だ。 208 00:13:12,592 --> 00:13:15,762 この鳥については? 209 00:13:15,762 --> 00:13:17,764 んっ… 知らない。 210 00:13:17,764 --> 00:13:21,434 その答えをうのみにするのは 少し怖いな。 211 00:13:21,434 --> 00:13:25,104 そっちこそ アナスタシアさんの様子は どうなんだ? 212 00:13:25,104 --> 00:13:27,607 んっ…。 213 00:13:27,607 --> 00:13:30,109 依然 変わりなくだ。 214 00:13:30,109 --> 00:13:34,714 アナは 今も この体の奥底で眠り続けている。 215 00:13:34,714 --> 00:13:37,550 楽観視しているわけじゃないが➡ 216 00:13:37,550 --> 00:13:42,221 アナの命を削り続けている自覚は やはり 重たい。 217 00:13:42,221 --> 00:13:46,392 ハッ…。 だから 一刻も早く➡ 218 00:13:46,392 --> 00:13:49,562 僕は アナに 体を返さなくちゃならないんだ。 219 00:13:49,562 --> 00:13:51,898 そんな体で…。 220 00:13:51,898 --> 00:13:55,735 そんなボロボロの状態で 王様になんてなれるのかよ? 221 00:13:55,735 --> 00:14:00,406 アナは 決して 引かない。 諦めることもしない。 222 00:14:00,406 --> 00:14:03,576 僕は それを知っている。 んっ…。 223 00:14:03,576 --> 00:14:07,747 アナスタシアさんは そうまでして 自分の国が欲しいのかよ。 224 00:14:07,747 --> 00:14:11,417 手に入れて すぐに手放すことに なるかもしれなくても! 225 00:14:11,417 --> 00:14:15,254 アナには 王座を諦められない理由がある。 226 00:14:15,254 --> 00:14:17,256 望まれたからだ。 227 00:14:20,259 --> 00:14:23,930 (ユリウス) 今の話は どういうことなんだ? 228 00:14:23,930 --> 00:14:25,932 あっ! 229 00:14:35,041 --> 00:14:37,710 今の話は どういうことなんだ? 230 00:14:37,710 --> 00:14:40,380 んっ… フッ…。 231 00:14:40,380 --> 00:14:42,381 ごめんな ユリウス。 232 00:14:42,381 --> 00:14:46,385 でも 仲間外れに しようとしたわけと違うんよ。 233 00:14:46,385 --> 00:14:49,555 うちは ただ この旅から戻ったあとのことで➡ 234 00:14:49,555 --> 00:14:54,227 ちょこ~っと ナツキ君と お話ししてただけ。 堪忍な? 235 00:14:54,227 --> 00:14:58,398 アナスタシア様… ではないのだね。 236 00:14:58,398 --> 00:15:01,567 あっ…。 事情を話してもらいたい。 237 00:15:01,567 --> 00:15:04,404 もう ごまかすことも 隠し立てすることも不可能だ。 238 00:15:04,404 --> 00:15:08,408 ユリウス 待て! スバル 君からも言ってくれ。 239 00:15:08,408 --> 00:15:11,110 私は 本当のことを聞きたいだけだ。 240 00:15:13,246 --> 00:15:18,084 どこから聞いてた? アナスタシア様のお体のことからだ。 241 00:15:18,084 --> 00:15:22,088 あっ… んっ…。 242 00:15:22,088 --> 00:15:26,592 僕は アナと 長年 一緒にいる 人工精霊だ。 243 00:15:26,592 --> 00:15:28,594 名前は エキドナ。 244 00:15:28,594 --> 00:15:32,265 プリステラでの魔女教との戦い以降➡ 245 00:15:32,265 --> 00:15:36,202 アナの精神は 体の奥底で眠り続けている。 246 00:15:36,202 --> 00:15:40,873 今 彼女の体を動かしているのは アナではない。 247 00:15:40,873 --> 00:15:45,211 僕が アナを演じることで 今日まで ずっと過ごしてきた。 248 00:15:45,211 --> 00:15:49,882 (ユリウス)なぜ スバルだけに その情報の共有を? 249 00:15:49,882 --> 00:15:54,554 (襟ドナ)彼には 僕が アナを演じていると見抜かれた。 250 00:15:54,554 --> 00:15:56,556 だから 話したんだ。 251 00:15:56,556 --> 00:16:02,395 関係の薄い 外部の人間にも 気付けるはずのことを➡ 252 00:16:02,395 --> 00:16:05,898 一の騎士を自認する男が 気付けずにいたということか。 253 00:16:05,898 --> 00:16:07,900 待て! ばか お前…。 254 00:16:07,900 --> 00:16:11,904 俺が気付いたのは なんか んっ… とにかく たまたまなんだよ! 255 00:16:11,904 --> 00:16:15,408 その偶然を 常に確かなものにすることが➡ 256 00:16:15,408 --> 00:16:18,411 一の騎士の務めだ。 何が 一の騎士…。 257 00:16:18,411 --> 00:16:20,413 だったら そんな面倒な肩書…。 258 00:16:20,413 --> 00:16:24,917 捨ててしまえなどと 言わないでくれ。 259 00:16:24,917 --> 00:16:26,919 私は…。 260 00:16:26,919 --> 00:16:34,360 今の私は 私から 何か1つ 取りこぼすことさえ恐ろしい。 261 00:16:34,360 --> 00:16:38,531 話を戻そう。 エキドナ あなたの目的は? 262 00:16:38,531 --> 00:16:42,201 この肉体を アナに返すことだ。 263 00:16:42,201 --> 00:16:46,372 つまり 現状は あなたにとっても 望まぬ事態であると。 264 00:16:46,372 --> 00:16:50,710 そして アナスタシア様を 元に戻すすべは➡ 265 00:16:50,710 --> 00:16:52,879 見つかっていない。 266 00:16:52,879 --> 00:16:56,382 僕が死ぬことで アナが長らえるなら➡ 267 00:16:56,382 --> 00:16:59,051 それでも かまわないと 思う気持ちもある。 268 00:16:59,051 --> 00:17:01,554 どうして あなたは アナスタシア様のために➡ 269 00:17:01,554 --> 00:17:03,556 そこまでできる? 270 00:17:03,556 --> 00:17:06,726 僕は アナが好きなんだ。 271 00:17:06,726 --> 00:17:11,063 この子が まだ幼かったころから ずっと そばにいた。 272 00:17:11,063 --> 00:17:14,567 だから 見捨てたくないし 幸せになってほしい。 273 00:17:14,567 --> 00:17:19,739 それが 僕の理由だ。 ハァ…。 274 00:17:19,739 --> 00:17:22,575 んっ…。 275 00:17:22,575 --> 00:17:25,912 君が理性的に判断してくれて うれしいよ。 276 00:17:25,912 --> 00:17:29,815 アナも そうしてくれて きっと喜んでくれているだろう。 277 00:17:31,751 --> 00:17:35,521 確認したい。 あなたが アナスタシア様のオドを用いて➡ 278 00:17:35,521 --> 00:17:37,690 顕現し続けるなら➡ 279 00:17:37,690 --> 00:17:42,194 無理をすればするほど アナスタシア様のお体に負担がかかる。 280 00:17:42,194 --> 00:17:45,197 そうだね。 その認識で正しいよ。 281 00:17:45,197 --> 00:17:47,199 それならば…。 んっ? 282 00:17:47,199 --> 00:17:49,869 なぜ 2層で あんな むちゃなまねをしたんだ? 283 00:17:49,869 --> 00:17:51,871 あっ…。 あっ…。 284 00:17:51,871 --> 00:17:55,875 (ユリウス)あの一幕が アナスタシア様の お体にかけた ご負担は➡ 285 00:17:55,875 --> 00:17:57,877 決して 軽くないはず。 286 00:17:57,877 --> 00:18:02,548 それなのに なぜだ? それは…。 287 00:18:02,548 --> 00:18:04,550 すまなかった。 288 00:18:04,550 --> 00:18:08,554 あれは 僕も失敗だったと感じている。 289 00:18:08,554 --> 00:18:11,390 戦略的な観点からの 判断だったんだよ。 290 00:18:11,390 --> 00:18:13,726 戦略的な判断? 291 00:18:13,726 --> 00:18:16,228 (襟ドナ) あの時点で 2層の試験官の➡ 292 00:18:16,228 --> 00:18:18,564 殺意の有無は わからなかった。 293 00:18:18,564 --> 00:18:23,235 下手をすれば 君という戦力を 失いかねなかったわけだ。 294 00:18:23,235 --> 00:18:26,906 それは避けたかった。 無論 アナのためにも。 295 00:18:26,906 --> 00:18:29,241 わかった。 あっ? 296 00:18:29,241 --> 00:18:34,180 今後は 軽挙は謹んでほしい。 他でもない アナスタシア様のために。 297 00:18:34,180 --> 00:18:36,682 心得たよ。 298 00:18:36,682 --> 00:18:39,518 待て! 今ので納得できんのか? 299 00:18:39,518 --> 00:18:41,687 私は納得した。 あっ…。 300 00:18:41,687 --> 00:18:45,358 奇妙な行き違いから 君を巻き込んだようで すまない。 301 00:18:45,358 --> 00:18:49,195 だが これは あくまで 私たちの問題だ。 302 00:18:49,195 --> 00:18:51,697 君が心を痛めることではない。 303 00:18:51,697 --> 00:18:54,700 俺が 何を どう受け止めようと 俺の勝手だろうが! 304 00:18:54,700 --> 00:18:56,702 そして 君が受け止め➡ 305 00:18:56,702 --> 00:19:00,039 私に 私の問題を 受け止めさせまいと? 306 00:19:00,039 --> 00:19:03,376 アナスタシア様とエキドナのことを 語らずにいたように。 307 00:19:03,376 --> 00:19:06,879 あっ…。 あっ…。 308 00:19:06,879 --> 00:19:11,584 すまない。 言葉が過ぎた。 だが 事実だ。 309 00:19:14,387 --> 00:19:18,557 長居する理由も もはやない。 中に戻ろう。 310 00:19:18,557 --> 00:19:22,228 アナスタシア様のお体とエキドナのことは➡ 311 00:19:22,228 --> 00:19:25,898 明日 改めて エミリア様たちにも お話ししなければ。 312 00:19:25,898 --> 00:19:31,570 わかったよ。 僕も覚悟はしておこう。 313 00:19:31,570 --> 00:19:34,373 あっ… ユリウス! 314 00:19:36,509 --> 00:19:40,346 お前 俺に 何か言いたいことねえのかよ? 315 00:19:40,346 --> 00:19:42,348 あるさ。 あっ…。 316 00:19:42,348 --> 00:19:46,519 わかっている。 君が何を考え➡ 317 00:19:46,519 --> 00:19:50,689 私に事実を隠していたのかは わかっている。 318 00:19:50,689 --> 00:19:56,195 悪意があるはずもない。 あるのは 配慮と心遣いだけだ。 319 00:19:56,195 --> 00:19:58,197 仮に 逆の立場であっても➡ 320 00:19:58,197 --> 00:20:01,200 やはり 私は 君に黙っていただろう。 321 00:20:01,200 --> 00:20:05,538 あっ…。 だが それでも…。 322 00:20:05,538 --> 00:20:10,876 私は アナスタシア様にも 君にも➡ 323 00:20:10,876 --> 00:20:15,081 騎士たりえぬなどと 思われたくなかった。 324 00:20:23,723 --> 00:20:27,393 んっ… バルス。 325 00:20:27,393 --> 00:20:30,396 姉様… こんな時間まで 何してんだ? 326 00:20:30,396 --> 00:20:33,899 嫌らしい。 ノータイムで 話 終わらせようとすんなよ。 327 00:20:33,899 --> 00:20:37,570 まさか 上に行ってたんじゃ ねえだろうな? 1人で。 328 00:20:37,570 --> 00:20:41,073 上がってはいないわ。 上がろうとしてみただけよ。 329 00:20:41,073 --> 00:20:43,743 途中で引き返したわ。 なっ…。 330 00:20:43,743 --> 00:20:45,911 バルスのほうこそ どうしたの? 331 00:20:45,911 --> 00:20:48,080 ずいぶんと しょぼくれてるようだけど。 332 00:20:48,080 --> 00:20:50,583 騎士ユリウスと けんかでもしたのかしら? 333 00:20:50,583 --> 00:20:53,919 えっ!? 俺って そんなに わかりやすい? 334 00:20:53,919 --> 00:20:57,590 バルスが わかりやすいのと ラムが そうめいすぎるのよ。 335 00:20:57,590 --> 00:21:02,261 で? えっ? あっ… いや なんでもない。 336 00:21:02,261 --> 00:21:04,263 なんでもなくはないんだが➡ 337 00:21:04,263 --> 00:21:07,266 たぶん あしたになったら ちゃんと話す。 338 00:21:07,266 --> 00:21:09,935 ひたすら思わせぶりな発言ね。 339 00:21:09,935 --> 00:21:13,939 そろそろ 竜車に戻るわ。 あっ おやすみ 姉様。 340 00:21:13,939 --> 00:21:18,844 ラムは バルスの姉様じゃないわよ。 その呼び方 やめなさい。 341 00:21:20,946 --> 00:21:24,950 ハァ…。 緑部屋にも行きづらいし➡ 342 00:21:24,950 --> 00:21:27,953 さあ どうしたもんか。 343 00:21:27,953 --> 00:21:33,459 このまま レイドの攻略法でも 考えるとすっかな。 344 00:21:37,396 --> 00:21:39,398 んっ? 345 00:21:42,234 --> 00:21:44,904 そうだ。 これが うまく はまれば! 346 00:21:44,904 --> 00:21:49,308 ハァハァ…。 (足音) 347 00:21:57,082 --> 00:22:01,754 (エミリア)スバル! ねえ スバルってば 大丈夫なの? 348 00:22:01,754 --> 00:22:04,757 あっ… んっ? あっ…。 349 00:22:04,757 --> 00:22:08,260 えっ? うわ~! だっ! あっ…。 (エミリア/ベアトリス)あっ! 350 00:22:08,260 --> 00:22:10,763 えっ? ほんとに よかった。 351 00:22:10,763 --> 00:22:12,765 すご~く心配したんだから。 352 00:22:12,765 --> 00:22:15,267 (ベアトリス)エミリア もっと きつく言ってやらないと➡ 353 00:22:15,267 --> 00:22:17,269 スバルは反省しないのよ。 354 00:22:17,269 --> 00:22:20,439 そうよね。 ほら ベアトリスも言ってるでしょ? 355 00:22:20,439 --> 00:22:22,942 スバルが見当たらないって大慌てで➡ 356 00:22:22,942 --> 00:22:25,611 倒れてるところを見つけて 泣きそうだったんだから。 357 00:22:25,611 --> 00:22:28,614 言わなくてもいいことまで 言わなくてもいいかしら! 358 00:22:28,614 --> 00:22:34,553 うわ~! うっ… えっ? (鳴き声) 359 00:22:34,553 --> 00:22:37,890 《銀髪美少女と縦ロール幼女。 360 00:22:37,890 --> 00:22:41,560 巨大な とかげと 植物で出来た部屋…》 361 00:22:41,560 --> 00:22:44,063 つまり これは…。 362 00:22:44,063 --> 00:22:46,732 スバル? ハッ! 363 00:22:46,732 --> 00:22:51,036 異世界召喚ってやつ~!?