1 00:00:35,469 --> 00:00:37,471 (スバル)戻ってきたぜ。 2 00:00:37,471 --> 00:00:41,642 (エミリア)スバル 大丈夫? 起きれる? ちゃんと話せる? 3 00:00:41,642 --> 00:00:46,313 ハァ…。 あっ…。 んっ…。 4 00:00:46,313 --> 00:00:48,982 フッ… エミリア…。 5 00:00:48,982 --> 00:00:52,152 (ベアトリス)心配してたのは エミリアだけじゃないのよ。 6 00:00:52,152 --> 00:00:55,155 ハッ! あっ…。 7 00:00:55,155 --> 00:00:58,325 なんて顔かしら。 まるで かわいいベティーが➡ 8 00:00:58,325 --> 00:01:00,661 ここにいるのが 信じられないみたい…。 9 00:01:00,661 --> 00:01:03,830 にゃっ! あっ…。 ベアトリス! ベアトリス ベアトリスー! 10 00:01:03,830 --> 00:01:07,167 なな… なんなのよ!? いきなりすぎるかしら! 11 00:01:07,167 --> 00:01:10,504 お前 お前…。 あっ…。 12 00:01:10,504 --> 00:01:13,006 お前 ほんとに 落ち着く顔してるな! 13 00:01:13,006 --> 00:01:15,342 実家に帰ってきたような かわいさだ! はう。 14 00:01:15,342 --> 00:01:17,344 ほれぼれするぞ! んっ…。 それ まさか➡ 15 00:01:17,344 --> 00:01:19,846 褒めてるつもりじゃないと 思いたいのよ! 16 00:01:19,846 --> 00:01:23,016 もう! スバル 起きて すぐ ふざけないの。 17 00:01:23,016 --> 00:01:26,853 まだ なんで 倒れてたのか わかってないんだから…。 18 00:01:26,853 --> 00:01:29,523 スバル? 19 00:01:29,523 --> 00:01:36,964 (泣き声) 20 00:01:36,964 --> 00:01:41,969 どうしたかしら? 大丈夫。 ベティーは ここにいるのよ。 21 00:01:41,969 --> 00:01:45,806 (泣き声) 22 00:01:45,806 --> 00:01:47,808 泣かないで スバル。 (泣き声) 23 00:01:47,808 --> 00:01:52,312 ゆっくり深呼吸して 落ち着いて。 (泣き声) 24 00:01:52,312 --> 00:01:57,484 (エミリア)ちゃんと ベアトリスも 私も 一緒にいるから。 25 00:01:57,484 --> 00:02:06,293 (泣き声) 26 00:03:47,627 --> 00:03:52,132 そんなわけで 実は 書庫で 記憶を落っことしたらしい。 27 00:03:52,132 --> 00:03:54,301 みんなには 迷惑かけるかもなんだが➡ 28 00:03:54,301 --> 00:03:57,637 そこのところ 了承してほしいんだ。 29 00:03:57,637 --> 00:04:01,308 みんな すご~く スバルのことが心配だと思うわ。 30 00:04:01,308 --> 00:04:04,811 でも 私たちが しゃんとしててあげないと➡ 31 00:04:04,811 --> 00:04:07,314 いちばん不安なのは スバルなんだから。 32 00:04:07,314 --> 00:04:09,316 (ラム)とても そうは見えません。 33 00:04:09,316 --> 00:04:12,486 というより これは なんの茶番なの? バルス。 34 00:04:12,486 --> 00:04:17,157 茶番じゃねえよ。 すげえ正直に 事実を打ち明けてるよ。 35 00:04:17,157 --> 00:04:19,993 あまりの不安に 俺の心は張り裂けそうだ。 36 00:04:19,993 --> 00:04:23,330 達者な口だこと。 その 軽薄な物言いで 何を信じろと…。 37 00:04:23,330 --> 00:04:27,501 (ベアトリス)スバルに こんな悪趣味な うそをつく理由がないのよ。 38 00:04:27,501 --> 00:04:30,337 お前も それは わかるはずかしら。 39 00:04:30,337 --> 00:04:33,440 んっ…。 40 00:04:33,440 --> 00:04:38,445 (メィリィ)ほんと お兄さんってば すご~く困ったさんよね。 41 00:04:38,445 --> 00:04:42,115 うっ…。 な~に? その反応。 42 00:04:42,115 --> 00:04:45,285 まるで 死んだ人でも見た みたいな顔をして➡ 43 00:04:45,285 --> 00:04:47,287 失礼じゃな~い? 44 00:04:47,287 --> 00:04:49,289 メィリィ。 45 00:04:49,289 --> 00:04:53,126 あら~? 私の名前は覚えてくれてるのね。 46 00:04:53,126 --> 00:04:56,463 ていうか 何を忘れちゃったの? 47 00:04:56,463 --> 00:04:59,966 いわゆる エピソード記憶の欠落ってやつで➡ 48 00:04:59,966 --> 00:05:02,636 物の名前とかは わりと覚えてるんだが➡ 49 00:05:02,636 --> 00:05:04,805 人との思い出話とかになると➡ 50 00:05:04,805 --> 00:05:07,140 結構 ぐずぐずなんだ。 51 00:05:07,140 --> 00:05:10,810 それって 例えば 昨日のこととかもなの? 52 00:05:10,810 --> 00:05:13,480 んっ… そうだ。 53 00:05:13,480 --> 00:05:15,815 (ユリウス)昨日のことをか。 54 00:05:15,815 --> 00:05:18,985 それは… それは そうだな。 55 00:05:18,985 --> 00:05:21,655 (シャウラ)お師様 またっすか~? (立ち上がる音) 56 00:05:21,655 --> 00:05:25,659 もう あ~しのこと 何回 忘れたら 気ぃ済むんすか! 57 00:05:25,659 --> 00:05:29,329 (襟ドナ)正直 まだ 受け入れるのは難しいが…。 58 00:05:29,329 --> 00:05:34,768 この塔に 今のナツキ君のような 状態を引き起こす わながある。 59 00:05:34,768 --> 00:05:37,938 そう考えたほうがよさそうだね。 うん。 60 00:05:37,938 --> 00:05:39,940 怪しいのは 倒れてる俺を➡ 61 00:05:39,940 --> 00:05:42,442 エミリアちゃんたちが 見つけてくれた書庫だ。 62 00:05:42,442 --> 00:05:45,612 もともと いわく付きみたいな場所だしな。 63 00:05:45,612 --> 00:05:47,614 ちゃん…。 んっ? 64 00:05:47,614 --> 00:05:50,283 あっ みんな とにかく 驚かせて ごめん。 65 00:05:50,283 --> 00:05:54,454 頭の整理も必要だと思うから いったん 休憩 入れようぜ。 66 00:05:54,454 --> 00:05:58,625 俺は その間 ラムと 水くみでも してくるから。 67 00:05:58,625 --> 00:06:01,628 行こうぜ ラム。 68 00:06:01,628 --> 00:06:05,966 ちょうど 俺を 水場に誘いたそうな顔してただろ。 69 00:06:05,966 --> 00:06:07,968 嫌らしい。 70 00:06:09,970 --> 00:06:13,473 それで さっきの茶番は どういうつもりだったの? 71 00:06:13,473 --> 00:06:16,476 ラム 俺の記憶がないのは本当だ。 72 00:06:16,476 --> 00:06:19,980 うそでも ぺてんでも 作戦でもない。 73 00:06:19,980 --> 00:06:23,149 んっ…。 記憶がないんだ。 74 00:06:23,149 --> 00:06:26,653 みんなの名前と関係性 それぐらいしか覚えてない。 75 00:06:26,653 --> 00:06:28,655 やめなさい。 76 00:06:28,655 --> 00:06:30,824 この塔に 奪われた たくさんのものを➡ 77 00:06:30,824 --> 00:06:33,159 取り戻しに来たってことは 知ってる。 78 00:06:33,159 --> 00:06:37,264 試験の真っ最中ってことも。 でも それだけだ。 79 00:06:37,264 --> 00:06:40,433 俺の動機は…。 やめなさい バルス。 それ以上…。 80 00:06:40,433 --> 00:06:43,270 レムのことも 俺は…。 バルス! んっ…。 81 00:06:43,270 --> 00:06:45,272 あっ… うっ! 82 00:06:47,274 --> 00:06:50,110 なんのつもりなの? こんな…。 83 00:06:50,110 --> 00:06:53,280 うっ! こんな くだらないうそを! 84 00:06:53,280 --> 00:06:55,448 うそじゃねえよ。 85 00:06:55,448 --> 00:06:58,285 うぅっ! それを ラムに信じろっていうの? 86 00:06:58,285 --> 00:07:01,121 (スバル)んっ…。 バルスが レムを忘れた。 87 00:07:01,121 --> 00:07:04,324 そんな…。 ハッ! そんな ばかな話! 88 00:07:06,459 --> 00:07:08,962 レムは 必ず取り戻すよ。 89 00:07:08,962 --> 00:07:12,299 うっ…。 うくっ! どの口で…。 90 00:07:12,299 --> 00:07:15,468 取り戻すも何も 忘れたんでしょう? 91 00:07:15,468 --> 00:07:18,305 バルスは レムを! 92 00:07:18,305 --> 00:07:23,476 それでも取り戻す。 レムのことも 記憶のことも 全部。 93 00:07:23,476 --> 00:07:28,481 一切合財 やり遂げて 全員で帰る。 94 00:07:28,481 --> 00:07:32,652 そのぐらいの報酬 あって当然なんだ。 95 00:07:32,652 --> 00:07:34,587 この塔で起きたことを思えば。 96 00:07:34,587 --> 00:07:39,259 バルス? んっ…。 97 00:07:39,259 --> 00:07:43,430 ラム。 俺は 記憶も レムも 取り戻してみせる。 98 00:07:43,430 --> 00:07:47,600 そのために 力を貸してくれ。 99 00:07:47,600 --> 00:07:49,769 全員の力がいるんだ。 100 00:07:49,769 --> 00:07:53,440 レムを忘れた俺を お前が許せないのも わかる。 101 00:07:53,440 --> 00:07:56,943 だけど 約束する。 約束? 102 00:07:56,943 --> 00:07:59,279 必ず やり遂げる。 103 00:07:59,279 --> 00:08:03,116 もし 俺が諦めたら 煮るなり 焼くなり 好きにしろ。 104 00:08:03,116 --> 00:08:07,120 それが 自分の都合で 頭の中身を落っことしてきて➡ 105 00:08:07,120 --> 00:08:10,123 お前を泣かせた 俺の罪滅ぼしだ。 106 00:08:10,123 --> 00:08:12,959 フッ…。 107 00:08:12,959 --> 00:08:14,961 フッ…。 108 00:08:14,961 --> 00:08:17,964 あっ? 109 00:08:17,964 --> 00:08:19,966 がっ! 110 00:08:19,966 --> 00:08:22,969 泣いてないわよ。 ふざけないで。 111 00:08:22,969 --> 00:08:28,141 うっ! おっ… お前 俺 今 結構 勇気のいる話を…。 112 00:08:28,141 --> 00:08:31,478 勝手に盛り上がって 何が勇気のいる話? 113 00:08:31,478 --> 00:08:34,247 大体 バルスが約束なんて 笑わせないで。 114 00:08:34,247 --> 00:08:37,417 昨日までの俺 どんだけ 約束 破ってたの!? 115 00:08:37,417 --> 00:08:40,587 守った約束が いくつあるの? そんなレベル!? 116 00:08:40,587 --> 00:08:46,259 んっ… やっぱり ナツキ・スバルなんて ろくなやつじゃねえな。 117 00:08:46,259 --> 00:08:48,595 なんで 塔に連れてきたんだ。 118 00:08:48,595 --> 00:08:50,597 出しゃばりだったのよ。 119 00:08:50,597 --> 00:08:54,100 それに 口先だけは ぺらぺらと回る男だったの。 120 00:08:54,100 --> 00:08:57,771 あと 雑用を任せるのに向いてた。 あとは なんだ? 121 00:08:57,771 --> 00:09:02,942 脚が短くて 物覚えが悪くて 偏食家で 諦めが悪くて? 122 00:09:02,942 --> 00:09:05,945 脚が短くて 物覚えが悪くて 偏食家で➡ 123 00:09:05,945 --> 00:09:09,115 諦めが悪かったわ。 ですよね~。 124 00:09:09,115 --> 00:09:11,951 それと…。 125 00:09:11,951 --> 00:09:15,455 レムを大事にしてくれてた。 ハッ…。 126 00:09:15,455 --> 00:09:17,957 バルス。 127 00:09:17,957 --> 00:09:22,295 本当に レムを忘れたのね? ああ。 128 00:09:22,295 --> 00:09:25,465 バルス。 本当に レムを思い出すのね? 129 00:09:25,465 --> 00:09:29,569 ああ 思い出す。 レムだけじゃなく 他の全部も。 130 00:09:32,639 --> 00:09:35,575 いいわ。 この場は見逃してあげる。 131 00:09:35,575 --> 00:09:37,577 立ちなさい バルス。 132 00:09:45,919 --> 00:09:52,258 俺は… ナツキ・スバルは 確かに ここにいたんだよな? 133 00:09:52,258 --> 00:09:57,597 ばかね。 今は ほんのひととき 見えなくなっているだけよ。 134 00:09:57,597 --> 00:10:00,266 冷たい雪に埋もれた花のように➡ 135 00:10:00,266 --> 00:10:05,271 雪解けの季節が訪れれば 姿を見せる。 136 00:10:05,271 --> 00:10:09,109 きっと ただ それだけの話なのよ。 137 00:10:09,109 --> 00:10:11,111 フッ…。 138 00:10:19,285 --> 00:10:22,288 ハァー… フゥ…。 139 00:10:25,458 --> 00:10:29,462 (スバル)前回も 前々回も➡ 140 00:10:29,462 --> 00:10:33,633 ここは しっちゃかめっちゃかだった。 141 00:10:33,633 --> 00:10:37,303 あれは遠くないうちに 必ず 起こる。 142 00:10:37,303 --> 00:10:39,806 絶対に それは防がなくちゃならねえ。 143 00:10:43,810 --> 00:10:46,613 だから まずは…。 144 00:10:48,815 --> 00:10:51,150 おっ? えっ? 145 00:10:51,150 --> 00:10:54,320 待って… 待て 待て 待て 待て 待て…。 146 00:10:54,320 --> 00:10:56,823 ハァー… フゥ…。 147 00:11:00,660 --> 00:11:04,998 おっと 危ねえ。 俺の代わりに落っこちるなよ。 148 00:11:04,998 --> 00:11:08,001 さあ 話をしようぜ。 149 00:11:08,001 --> 00:11:11,804 俺を殺した責任 取ってもらうからな。 150 00:11:14,507 --> 00:11:16,843 「俺を殺した責任」って➡ 151 00:11:16,843 --> 00:11:20,013 また 変なこと 言いだすのね お兄さん。 152 00:11:20,013 --> 00:11:23,850 だって 本当に 私が お兄さんを殺そうとするなら➡ 153 00:11:23,850 --> 00:11:27,187 お外のほうが ずっと 簡単だったはずじゃな~い? 154 00:11:27,187 --> 00:11:30,356 ああ。 チャンスは いくらでもあったんだろうな。 155 00:11:30,356 --> 00:11:33,960 でも お前は そうしなかった。 でしょ? だったら…。 156 00:11:33,960 --> 00:11:36,796 けど 俺を殺そうって動機が➡ 157 00:11:36,796 --> 00:11:40,967 今朝になって 急に生えてきたんなら 話は別だ。 158 00:11:40,967 --> 00:11:45,305 今朝ってより 昨日の夜からの 連鎖反応ってほうが正解か? 159 00:11:45,305 --> 00:11:47,473 ハァ…。 もしかして➡ 160 00:11:47,473 --> 00:11:50,310 記憶をなくしただなんて うそをついて➡ 161 00:11:50,310 --> 00:11:54,814 私 はめられたのかしら? 勘違いするなよ メィリィ。 162 00:11:54,814 --> 00:11:57,483 俺の記憶喪失は うそなんかじゃない。 163 00:11:57,483 --> 00:11:59,485 本当の話だから深刻だ。 164 00:11:59,485 --> 00:12:03,823 それは それで やっぱり どうなの? って感じだけど…。 165 00:12:03,823 --> 00:12:07,327 どうやって 私の始末をつけるのかしら? 166 00:12:07,327 --> 00:12:09,996 意趣返しに ここから 突き落としてみる? 167 00:12:09,996 --> 00:12:12,999 悪い動物ちゃんも一緒にいない 今なら…。 168 00:12:12,999 --> 00:12:16,502 俺は お前を殺すつもりも 傷つけるつもりもない。 169 00:12:16,502 --> 00:12:21,341 これまでと同じつきあい方を していくつもりだ。 はっ? 170 00:12:21,341 --> 00:12:25,011 幸い お前の犯行は 未然に防がれたから➡ 171 00:12:25,011 --> 00:12:27,013 当事者の俺たちが ないしょにしとけば➡ 172 00:12:27,013 --> 00:12:30,850 何も起きなかったことにできる。 なっ… 何を…。 173 00:12:30,850 --> 00:12:34,120 でも まあ 今回のことで わかってくれただろ? 174 00:12:34,120 --> 00:12:37,624 俺を どうにかしようとするのは 結構 リスキーだ。 175 00:12:37,624 --> 00:12:41,961 それでもってんなら あれだ。 せめて ちゃんと話し合おう。 176 00:12:41,961 --> 00:12:46,966 不満があれば 俺も できるだけ 耳を貸すから。 177 00:12:46,966 --> 00:12:50,637 不満? 不満って…。 178 00:12:50,637 --> 00:12:55,308 不満なら 今 この状況が そうだわ! 信じられない! 179 00:12:55,308 --> 00:12:59,979 私が 何をしようとしたのか お兄さんは わかってないのよ! 180 00:12:59,979 --> 00:13:05,151 そうじゃなかったら変だわ。 そうじゃなかったら…。 181 00:13:05,151 --> 00:13:08,321 お前の突発的な犯行だ。 182 00:13:08,321 --> 00:13:10,323 衝動的なもんだよ。 うっ…。 183 00:13:10,323 --> 00:13:15,161 物事を解決するための選択肢に 他の方法がないだけなんだ。 184 00:13:15,161 --> 00:13:18,665 それは お前のせいじゃない。 185 00:13:18,665 --> 00:13:21,668 殺人は癖になるから。 186 00:13:21,668 --> 00:13:25,338 くっ! わかったように言わないでよ! 187 00:13:25,338 --> 00:13:30,843 お兄さんに… あなたに 私の何が わかるっていうの!? 188 00:13:30,843 --> 00:13:32,845 (スバル)わかるよ。 ハッ! 189 00:13:32,845 --> 00:13:36,616 メィリィ。 俺には お前のことが わかる。 190 00:13:36,616 --> 00:13:38,618 気持ち悪いかもしれねえけど➡ 191 00:13:38,618 --> 00:13:42,121 ひょっとしたら 俺より お前のことをわかってるやつは➡ 192 00:13:42,121 --> 00:13:45,124 この世に 2人といないかもしれないぜ? 193 00:13:45,124 --> 00:13:47,960 エルザ・グランヒルテ。 194 00:13:47,960 --> 00:13:50,630 あっ…。 それが➡ 195 00:13:50,630 --> 00:13:53,132 お前が 俺を殺そうとした理由だろ? 196 00:13:53,132 --> 00:13:55,134 んっ…。 197 00:13:55,134 --> 00:13:59,972 ハァ… 誰にも 私のことを…。 198 00:13:59,972 --> 00:14:03,810 うっ… あっ! 199 00:14:03,810 --> 00:14:06,813 《わかったふうに言わせない》 200 00:14:06,813 --> 00:14:08,815 ハッ! 201 00:14:11,818 --> 00:14:16,656 《メィリィ:エルザ・グランヒルテは とんでもない女だったと思う》 202 00:14:16,656 --> 00:14:20,493 ((うっ! あ~! 203 00:14:20,493 --> 00:14:23,496 ああ…。 (エルザ)連れ帰れと言われているの。 204 00:14:23,496 --> 00:14:25,998 だから 一緒に来てもらうわ。 205 00:14:31,838 --> 00:14:38,277 (叫び声) 206 00:14:38,277 --> 00:14:42,782 何? くすぐったいから やめなさい。 207 00:14:42,782 --> 00:14:46,953 (メィリィ)うっ! (うなり声) 208 00:14:46,953 --> 00:14:51,124 私も あまり 服装に 頓着するほうじゃないけど➡ 209 00:14:51,124 --> 00:14:53,626 あなたも ずいぶんと変わっているわね。 210 00:14:53,626 --> 00:14:57,797 血の気の多いこと。 (うなり声) 211 00:14:57,797 --> 00:15:01,467 ねえ メィリィ。 それが あなたの名前みたいよ? 212 00:15:01,467 --> 00:15:04,303 そのぼろに縫い付けてあって…。 213 00:15:04,303 --> 00:15:08,641 他の人の物かもしれないけど 呼び名がないと不便だから。 214 00:15:08,641 --> 00:15:11,644 うぅ…。 (エルザ)あなたは メィリィ。 215 00:15:11,644 --> 00:15:14,647 私は そう呼ぶことにするわね? 216 00:15:14,647 --> 00:15:19,485 (カペラ)何もかも なくした 忘れた 失ったなんて言いやがるんなら➡ 217 00:15:19,485 --> 00:15:23,990 私が しつけてやろうじゃねえですか。 218 00:15:23,990 --> 00:15:30,663 それが 母親の務めってもんですからね。 219 00:15:30,663 --> 00:15:32,665 うぅ… うっ うっ うっ…。 フッ… ハハハハハハハ!)) 220 00:15:32,665 --> 00:15:37,270 《メィリィ:エルザ・グランヒルテは 憎たらしい女だったと思う》 221 00:15:37,270 --> 00:15:40,940 ((ハッ…。 震えているの? 222 00:15:40,940 --> 00:15:43,442 うぅ…。 (エルザ)寒いのかしら? あっ! 223 00:15:43,442 --> 00:15:45,611 がう! んっ? 224 00:15:45,611 --> 00:15:48,447 くっ! くっ… くっ…。 225 00:15:48,447 --> 00:15:52,118 くすぐったいから やめてちょうだい)) 226 00:15:52,118 --> 00:15:55,121 《メィリィ:仕事をこなした。 227 00:15:55,121 --> 00:15:57,290 やり方は エルザを参考にした。 228 00:15:57,290 --> 00:15:59,959 しゃべれるようになった。 229 00:15:59,959 --> 00:16:02,962 しゃべり方は エルザを参考にした。 230 00:16:02,962 --> 00:16:05,798 服だって ちゃんと着ていた。 231 00:16:05,798 --> 00:16:09,302 服のセンスは エルザを参考にした。 232 00:16:09,302 --> 00:16:14,307 そして その全部を エルザには ないしょにした。 233 00:16:14,307 --> 00:16:19,645 エルザ・グランヒルテは おぞましい女だったと思う》 234 00:16:19,645 --> 00:16:23,649 ((メィリィ 面倒だから 髪を編んでくれる? 235 00:16:23,649 --> 00:16:27,320 メィリィ 聞いているの? 236 00:16:27,320 --> 00:16:29,655 髪を お願いしているのだけれど。 237 00:16:29,655 --> 00:16:34,160 ええ 聞いているわ。 ほんとに ずぼらよね。 238 00:16:43,603 --> 00:16:47,773 あぐ~。 んっ? くすぐったいのだけれど。 239 00:16:47,773 --> 00:16:51,477 あぐ…。 フッ… おかしな子ね)) 240 00:16:54,780 --> 00:16:57,450 《メィリィ:こんなにも 自分の中で 大きくなってから➡ 241 00:16:57,450 --> 00:16:59,785 消えないでほしかった。 242 00:16:59,785 --> 00:17:03,623 とんでもなく 憎たらしいぐらい おぞましいほどに➡ 243 00:17:03,623 --> 00:17:06,792 彼女は 自分の人生の一部で…。 244 00:17:06,792 --> 00:17:11,797 一部というよりは あまりに 大きすぎるぐらいの存在で。 245 00:17:11,797 --> 00:17:15,801 だから それを暴かれるぐらいなら➡ 246 00:17:15,801 --> 00:17:17,803 踏み荒らされるぐらいなら➡ 247 00:17:17,803 --> 00:17:21,807 エルザ・グランヒルテを 殺されるぐらいなら➡ 248 00:17:21,807 --> 00:17:24,810 メィリィ・ポートルートは…》 249 00:17:29,649 --> 00:17:32,151 (メィリィ)おとなしく 終わらせてもらったほうが➡ 250 00:17:32,151 --> 00:17:36,255 ずっと ましだったわ。 ああ 悪い。 251 00:17:36,255 --> 00:17:39,592 けど 人の家に上がるときは 靴を脱ぐのに➡ 252 00:17:39,592 --> 00:17:41,928 他人の心には ずかずかと上がり込むのが➡ 253 00:17:41,928 --> 00:17:44,030 菜月家の家風なんだ。 254 00:17:46,766 --> 00:17:49,435 復しゅうしたかったのか? 255 00:17:49,435 --> 00:17:51,771 わからないわ。 256 00:17:51,771 --> 00:17:55,274 仮に そうだったんだとしても エルザは…。 257 00:17:55,274 --> 00:17:59,779 そんなことは望んでない。 それは わかってるわ。 258 00:18:02,281 --> 00:18:05,952 (メィリィ)どうして お兄さんは 私を助けようとするの? 259 00:18:05,952 --> 00:18:07,954 お前がいなくなったら➡ 260 00:18:07,954 --> 00:18:10,122 ほとんど 何も覚えてない 俺の世界が➡ 261 00:18:10,122 --> 00:18:13,793 また1個 寂しくなる。 だからかな。 262 00:18:13,793 --> 00:18:15,795 メィリィ。 263 00:18:15,795 --> 00:18:19,131 お前が自分の感情を 持て余してるのは わかってる。 264 00:18:19,131 --> 00:18:21,133 でも その答えは たぶん➡ 265 00:18:21,133 --> 00:18:23,803 ここで すぐに 出せるようなもんじゃない。 266 00:18:23,803 --> 00:18:28,140 だから この場は 俺に預けろ。 悪いようにはしない。 267 00:18:28,140 --> 00:18:32,144 少なくとも 悪くならないように 俺は努力する。 268 00:18:32,144 --> 00:18:35,915 お前も そうしたいと思ってくれるなら。 269 00:18:35,915 --> 00:18:38,084 信じ… られないわ。 270 00:18:38,084 --> 00:18:41,921 お兄さんの口先だけなら なんとでも言えるもの。 271 00:18:41,921 --> 00:18:44,590 (スバル)フッ… だったら 俺との約束じゃなくて➡ 272 00:18:44,590 --> 00:18:48,260 俺たちと お前の約束にしよう。 んっ? 273 00:18:48,260 --> 00:18:50,262 (エミリア)うん 大丈夫。 あっ…。 274 00:18:50,262 --> 00:18:54,600 私も ちゃんと聞いてたから 約束の証人よ。 275 00:18:54,600 --> 00:18:56,602 フッ…。 276 00:18:56,602 --> 00:18:59,772 (スバル)助かったよ エミリアちゃん。 277 00:18:59,772 --> 00:19:02,108 正直 生きた心地がしなかった。 278 00:19:02,108 --> 00:19:04,110 それは こっちのせりふ! 279 00:19:04,110 --> 00:19:06,112 まさか 一緒に飛び降りるなんて➡ 280 00:19:06,112 --> 00:19:08,781 心臓が飛び出すかと 思ったんだから! 281 00:19:08,781 --> 00:19:10,783 (メィリィ)お姉さん…。 んっ? 282 00:19:10,783 --> 00:19:13,452 聞いていたの? ええ。 283 00:19:13,452 --> 00:19:17,957 スバルに メィリィが危なくなったら 助けてほしいって そう言われて。 284 00:19:17,957 --> 00:19:19,959 あっ…。 285 00:19:19,959 --> 00:19:22,628 聞いて メィリィ。 286 00:19:22,628 --> 00:19:26,132 スバルの言ったこと 私は信じてる。 287 00:19:26,132 --> 00:19:30,469 だから メィリィも スバルを… 私たちを信じて。 288 00:19:30,469 --> 00:19:32,638 この砂の塔は➡ 289 00:19:32,638 --> 00:19:36,742 あなたが 大きな何かを決めるには 狭すぎる場所だもの。 290 00:19:36,742 --> 00:19:40,913 ここから出て もっと広い場所で 答えを探して。 291 00:19:40,913 --> 00:19:43,916 私たちも すご~く頑張るから。 292 00:19:46,919 --> 00:19:51,090 エルザのこと… 忘れたくないわ。 293 00:19:51,090 --> 00:19:53,092 ああ いいよ。 294 00:19:53,092 --> 00:19:56,262 好きな人のことを 忘れる必要なんかない。 295 00:19:56,262 --> 00:19:58,431 あっ ただ まあ 好きな人でも➡ 296 00:19:58,431 --> 00:20:01,534 やり方だけは まねしないでほしいかな。 297 00:20:04,603 --> 00:20:07,940 んっ…。 (ラム)そう。 無事に片づいたのね。 298 00:20:07,940 --> 00:20:10,943 悪くない仕事ぶりだわ。 褒めてあげる。 299 00:20:10,943 --> 00:20:13,112 (襟ドナ)言う必要は ないかもしれないが➡ 300 00:20:13,112 --> 00:20:17,616 彼女は ずっと そわそわしながら 君たちの帰りを待っていたよ。 301 00:20:17,616 --> 00:20:21,287 本当に言う必要のない話ね。 自重なさい エキドナ。 302 00:20:21,287 --> 00:20:23,289 この体を操っているのが➡ 303 00:20:23,289 --> 00:20:27,126 僕だと わかった途端に この態度だ。 好ましいね。 304 00:20:27,126 --> 00:20:30,296 正直 ひやひやさせられたのよ。 305 00:20:30,296 --> 00:20:33,299 スバルの頼みだから ぐっと こらえたかしら。 306 00:20:33,299 --> 00:20:35,801 (エミリア/スバル)あっ…。 アハハハ…。 んっ…。 307 00:20:35,801 --> 00:20:39,305 でも お師様 ほんとにいいんすか? んっ? 308 00:20:39,305 --> 00:20:41,640 (シャウラ)お師様を 死なせようとしたことっすよ。 309 00:20:41,640 --> 00:20:45,144 ほんとに おとがめなしで 大丈夫っすか? 310 00:20:45,144 --> 00:20:49,648 いいんだよ。 おとがめなら メィリィは 先に受けたんだ。 311 00:20:49,648 --> 00:20:53,486 でも その なんで おとがめを 受けるのかってところを➡ 312 00:20:53,486 --> 00:20:55,654 誰も ちゃんと 教えてあげてなかったから➡ 313 00:20:55,654 --> 00:20:59,325 こんな感じなんだよ。 それを これから教える。 314 00:20:59,325 --> 00:21:02,995 当然 お前にも 手伝ってもらうぞ。 あ~しもっすか? 315 00:21:02,995 --> 00:21:06,832 そりゃ そうだろ。 この塔にいる全員が教科書だぜ。 316 00:21:06,832 --> 00:21:10,002 お手本にならないようなこと あんまり すんなよ。 317 00:21:10,002 --> 00:21:13,005 あ~しも一緒にっすか。 318 00:21:13,005 --> 00:21:17,009 お師様と あ~しも…。 エヘッ… エヘヘヘヘヘ…。 319 00:21:17,009 --> 00:21:21,013 えっ? どしたの? お前。 なんでもないっす! ちゃ~んと➡ 320 00:21:21,013 --> 00:21:24,183 真人間に育ててみせるっす~! うわ~! ちょっと お兄さん! 321 00:21:24,183 --> 00:21:27,520 裸のお姉さんに また 変なこと 吹き込んだでしょ! 322 00:21:27,520 --> 00:21:29,688 彼女のことは問題ない。 323 00:21:29,688 --> 00:21:32,858 そう 受け取っていいのだね? ああ いいぞ。 324 00:21:32,858 --> 00:21:35,628 あっ ただし この先も そうなるかは➡ 325 00:21:35,628 --> 00:21:38,631 俺たちの背中を見て育つ メィリィしだい。 326 00:21:38,631 --> 00:21:41,801 かっこ悪い背中は 見せられないぜ? 327 00:21:41,801 --> 00:21:45,638 なるほど。 見えの問題というわけか。 328 00:21:45,638 --> 00:21:49,642 それなら任せてほしい。 期待してるぜ 騎士さんよ。 329 00:21:49,642 --> 00:21:53,312 目下 男親は 俺と お前の分しかねえんだ。 330 00:21:53,312 --> 00:21:58,150 フフッ… ならば 鋭意 努力せざるをえまいね。 331 00:21:58,150 --> 00:22:00,319 フッ…。 こっち来るっす! えいえい えいえい! 332 00:22:00,319 --> 00:22:02,988 そうだ! 私も メィリィのことを ギューッてした…。 (シャウラ)ギューッ! 333 00:22:02,988 --> 00:22:06,091 (エミリア)あ~! (笑い声) 334 00:22:10,329 --> 00:22:13,165 提案なんだけど 俺の記憶のことは➡ 335 00:22:13,165 --> 00:22:15,668 いったん 置いとかないか? えっ? 336 00:22:15,668 --> 00:22:18,170 記憶を取り戻そうって 思ってくれるのは➡ 337 00:22:18,170 --> 00:22:21,507 すげえ うれしいよ。 ただ この塔の仕掛けが➡ 338 00:22:21,507 --> 00:22:24,009 無関係って思ってるやつは いないだろ? 339 00:22:24,009 --> 00:22:27,012 要は この塔と俺のなくした記憶には➡ 340 00:22:27,012 --> 00:22:29,682 関連性があるってことだ。 つまり…。 341 00:22:29,682 --> 00:22:33,953 つまり 塔を攻略するための条件を 満たしていけば➡ 342 00:22:33,953 --> 00:22:37,122 おのずと ナツキ君の記憶がなくなった原因…。 343 00:22:37,122 --> 00:22:40,626 あるいは その鍵が手に入る。 そういうことかい? 344 00:22:40,626 --> 00:22:44,129 そうそう そういうこと! 345 00:22:44,129 --> 00:22:46,131 だけど もちろん 俺も➡ 346 00:22:46,131 --> 00:22:48,801 このままでいいって 思ってるわけじゃない。 347 00:22:48,801 --> 00:22:50,970 でも やるべきことを果たしたいんだ。 348 00:22:50,970 --> 00:22:52,972 (エミリア/ベアトリス)んっ…。 349 00:22:52,972 --> 00:22:56,141 今回は つらくても我慢する。 350 00:22:56,141 --> 00:22:58,477 でも…。 んっ? でも? 351 00:22:58,477 --> 00:23:02,481 たまには 私にも スバルのことを➡ 352 00:23:02,481 --> 00:23:05,150 いちばん心配するのぐらい 許してね。 353 00:23:05,150 --> 00:23:07,152 あっ… ごめん。 354 00:23:07,152 --> 00:23:10,823 ハァ…。 言いたいことは エミリアが言ったかしら。 355 00:23:10,823 --> 00:23:14,326 ちゃんと反省するのよ? (スバル)ああ わかったよ。 356 00:23:14,326 --> 00:23:16,996 それで 具体的には どうするんだい? 357 00:23:16,996 --> 00:23:20,666 とにかく まずは 試験を 突破しなくちゃならねえ。 358 00:23:20,666 --> 00:23:23,335 そのためには レイドの弱点だとか➡ 359 00:23:23,335 --> 00:23:26,505 苦手なもんを見つけるのが いちばん手っとり早いだろ? 360 00:23:26,505 --> 00:23:31,176 だから 書庫に レイドの本がないか➡ 361 00:23:31,176 --> 00:23:33,178 みんなで 探しに行かないか?