1 00:00:03,003 --> 00:00:05,505 (アリシア)ん…。 2 00:00:05,505 --> 00:00:08,008 《熱は下がったみたいね。 3 00:00:08,008 --> 00:00:10,611 デューク様の薬のおかげで!》 4 00:00:12,679 --> 00:00:15,682 《あれは人命救助よ! 人命救助! 5 00:00:15,682 --> 00:00:17,684 デューク様からしたら➡ 6 00:00:17,684 --> 00:00:21,355 私は妹みたいなものなんだから 気にしちゃダメ。 7 00:00:21,355 --> 00:00:27,027 それより 今は悪女として 気にすべき相手がいるわ。 8 00:00:27,027 --> 00:00:29,029 それは…。 9 00:00:29,029 --> 00:00:32,032 ヒロインよ! 10 00:00:32,032 --> 00:00:36,637 ここは調査のために 魔法学園に潜入するわ!》 11 00:02:24,678 --> 00:02:28,682 ん~。 これは…。 12 00:02:28,682 --> 00:02:33,086 迷子ね! この学園 広すぎるわ! 13 00:02:36,189 --> 00:02:39,526 《アリシア:校舎への道を 誰かに聞きたいけれど…。 14 00:02:39,526 --> 00:02:42,529 こんな子どもが 迷い込んできたって知られたら➡ 15 00:02:42,529 --> 00:02:44,865 つまみ出されちゃうわよね…》 16 00:02:44,865 --> 00:02:47,367 ねぇ。 あっ。 17 00:02:47,367 --> 00:02:51,204 (リズ)大丈夫? 迷子なのかな。 18 00:02:51,204 --> 00:02:54,374 あっ え~っと その…。 19 00:02:54,374 --> 00:02:58,045 あ… 私はリズ。 キャザー・リズよ。 20 00:02:58,045 --> 00:03:00,147 キャザー…? 21 00:03:00,147 --> 00:03:02,482 《聞いたことのない家名ね》 22 00:03:02,482 --> 00:03:05,318 ああ 私は平民なの。 23 00:03:05,318 --> 00:03:08,488 うちは街のパン屋さんでね~。 えっ!? 24 00:03:08,488 --> 00:03:12,659 《魔法学園に入学した 平民って それ…。 25 00:03:12,659 --> 00:03:14,828 ヒロインじゃない! 26 00:03:14,828 --> 00:03:17,664 ビジュアルや名前が 設定されてないゲームだったから➡ 27 00:03:17,664 --> 00:03:19,833 わからなかったわ!》 28 00:03:19,833 --> 00:03:22,502 え~と それで…。 29 00:03:22,502 --> 00:03:25,172 あなたのお名前も聞いていい? 30 00:03:25,172 --> 00:03:29,342 私はアリシア。 ウィリアムズ・アリシアですわ。 31 00:03:29,342 --> 00:03:31,344 あっ…。 32 00:03:31,344 --> 00:03:35,515 アリシアちゃんね。 アリシアちゃんは どこに行きたいのかな? 33 00:03:35,515 --> 00:03:39,519 あっ 校舎に行きたくて。 そうなんだ。 34 00:03:39,519 --> 00:03:43,356 それじゃあ… こっちよ。 ちょっ ちょっと!? 35 00:03:43,356 --> 00:03:48,862 《なれなれしいわね。 少しは 身分をわきまえてほしい…。 36 00:03:48,862 --> 00:03:51,198 とは 言えないわね。 37 00:03:51,198 --> 00:03:57,204 彼女は 自分の力で学園の特待生に 選ばれたんだもの。 38 00:03:57,204 --> 00:04:01,641 身分のせいで 理不尽な目にも 遭ってきたはず…。 39 00:04:01,641 --> 00:04:06,980 その背中は まだ遠い。 でも 絶対に並び立ってみせる》 40 00:04:06,980 --> 00:04:10,150 そういえば ウィリアムズって…。 41 00:04:10,150 --> 00:04:13,987 リズ様! みんな! 42 00:04:13,987 --> 00:04:18,825 今 ちょうどね 迷子の女の子を見つけて…。 43 00:04:18,825 --> 00:04:20,827 あれ? 44 00:04:20,827 --> 00:04:23,663 アリシアちゃん…? 45 00:04:23,663 --> 00:04:28,502 《ふう…。 危うく他の生徒に 見つかるところだったわ。 46 00:04:28,502 --> 00:04:33,340 ヒロインに借りを作ってしまったし 悪女としては失敗ね。 47 00:04:33,340 --> 00:04:36,176 んっ? あれは…。 48 00:04:36,176 --> 00:04:38,178 デューク様》 49 00:04:38,178 --> 00:04:40,514 デューク! 50 00:04:40,514 --> 00:04:42,516 (デューク)リズ。 さっきね➡ 51 00:04:42,516 --> 00:04:44,684 かわいらしい女の子を見つけたの。 52 00:04:44,684 --> 00:04:48,355 リズ様とデューク様 お似合いよね。 53 00:04:48,355 --> 00:04:53,527 ええ 平民と王子様… 身分違いの恋。 54 00:04:53,527 --> 00:04:58,365 教科書を隠されたリズ様を デューク様が助けたんですってね。 55 00:04:58,365 --> 00:05:02,469 私 2人の恋を応援するわ! 私も! 56 00:05:02,469 --> 00:05:04,971 《ゲームどおりに進んでいけば➡ 57 00:05:04,971 --> 00:05:08,808 キャザー・リズはデューク様と結ばれるはず。 58 00:05:08,808 --> 00:05:12,646 仲がいいのは 当然ってことかしら…》 59 00:05:12,646 --> 00:05:18,985 (チャイム) 60 00:05:18,985 --> 00:05:24,324 今なら授業中だから 入っても 誰かに見つかることはないわね。 61 00:05:24,324 --> 00:05:28,829 せっかくだし 学校の中を探索よ! 62 00:05:28,829 --> 00:05:30,830 《わあ~! 63 00:05:30,830 --> 00:05:33,333 さすがは魔法学園! 64 00:05:33,333 --> 00:05:36,837 魔法に関する本が たくさんあるわね。 65 00:05:36,837 --> 00:05:39,839 早くここに通いたいわ。 66 00:05:39,839 --> 00:05:42,175 あっ。 67 00:05:42,175 --> 00:05:44,578 何か書いてある…?》 68 00:05:46,513 --> 00:05:50,684 ねぇ 聞いて! 今 資料室に すごい子どもがいるのよ! 69 00:05:50,684 --> 00:05:54,688 子ども? 今日は見学日じゃ なかったはずだけど…。 70 00:05:54,688 --> 00:05:59,192 毎週あそこの黒板には 課題が提示されるでしょ? 71 00:05:59,192 --> 00:06:03,129 その子 すごい勢いで 答えを書いてるのよ。 72 00:06:03,129 --> 00:06:07,467 えっ あの課題 いつもすごく難しいのに…。 73 00:06:07,467 --> 00:06:14,307 今はたしか ラヴァール国を傘下に置く 方法を答えよ… だったっけ。 74 00:06:14,307 --> 00:06:19,145 そんな問題に答えるなんて どこかの貴族の娘さんかしら。 75 00:06:19,145 --> 00:06:23,483 そうかも 10歳くらいの 黒髪の女の子だったわ。 76 00:06:23,483 --> 00:06:27,087 (アルバート)まさか…。 (デューク)そのまさかだな。 77 00:06:30,490 --> 00:06:33,994 《カーティス:「デュラン国の経済破綻を 利用して➡ 78 00:06:33,994 --> 00:06:37,998 ラヴァール国を孤立させ 疲弊したところで➡ 79 00:06:37,998 --> 00:06:41,835 助けるふりをして 利権を抑える」か…。 80 00:06:41,835 --> 00:06:45,171 10歳の女の子が考えることか?》 81 00:06:45,171 --> 00:06:50,176 《フッ。 なかなか悪女らしい解答が 書けた気がするわ》 82 00:06:50,176 --> 00:06:52,178 んっ? ア…。 83 00:06:52,178 --> 00:06:54,180 ア…。 84 00:06:54,180 --> 00:06:56,883 アリシア~! 85 00:07:00,453 --> 00:07:05,959 お兄様ったら あんなに くどくど怒らなくてもいいのに。 86 00:07:05,959 --> 00:07:08,795 (アーノルド)異端児!? 87 00:07:08,795 --> 00:07:11,097 お父様の声…? 88 00:07:13,133 --> 00:07:15,135 (アーノルド)あの子が 危険だというのか! 89 00:07:15,135 --> 00:07:17,804 (ジョアン)注意が必要だと…。 《アリシア:一緒にいるのはジョアン様ね。 90 00:07:17,804 --> 00:07:20,974 異端児って言ってたけど まさか…》 91 00:07:20,974 --> 00:07:23,476 (ジョアン)異端児の可能性が高い。 (扉の開く音) 92 00:07:23,476 --> 00:07:25,478 (アーノルド)誰だ! 93 00:07:25,478 --> 00:07:28,648 あっ。 (アーノルド)アリシア…。 94 00:07:28,648 --> 00:07:31,318 どこから聞いていた? あっ…。 95 00:07:31,318 --> 00:07:36,323 しかたない。 彼女の記憶を消すぞ。 いいな? アーノルド。 96 00:07:36,323 --> 00:07:38,325 わ… 私➡ 97 00:07:38,325 --> 00:07:40,994 決して口外いたしませんわ! 98 00:07:40,994 --> 00:07:44,164 キャザー・リズが異端児だということは! 99 00:07:44,164 --> 00:07:47,167 (アーノルド/ジョアン)んっ? 100 00:07:47,167 --> 00:07:49,502 キャザー・リズ? 101 00:07:49,502 --> 00:07:54,507 《ゲームでもヒロインは 突出した能力を 危険視されるのよね》 102 00:07:54,507 --> 00:07:58,011 ええと… じゃあ 今の話は➡ 103 00:07:58,011 --> 00:08:00,113 聞かなかったことに してくれるか? 104 00:08:00,113 --> 00:08:02,282 ええ でも…。 105 00:08:02,282 --> 00:08:05,785 彼女は国に害をなすような人には 見えませんでしたから➡ 106 00:08:05,785 --> 00:08:08,288 心配はいらないかと。 107 00:08:08,288 --> 00:08:12,459 そうか… うん? 彼女に会ったことがあるのかい? 108 00:08:12,459 --> 00:08:15,795 あっ! なんとなく そんな気がするだけで…。 109 00:08:15,795 --> 00:08:18,798 こ… 今夜は遅いので もう寝ないと。 110 00:08:18,798 --> 00:08:20,800 失礼しますわ。 111 00:08:20,800 --> 00:08:23,970 《五大貴族に 目をつけられるなんて➡ 112 00:08:23,970 --> 00:08:26,639 悔しいけど さすがヒロインだわ。 113 00:08:26,639 --> 00:08:29,809 私も負けていられない!》 114 00:08:29,809 --> 00:08:33,613 大変そうね アリシアちゃん! 115 00:08:36,316 --> 00:08:39,619 あなたには わからないわ。 116 00:08:43,823 --> 00:08:47,160 (アリシア)汚れたものを きれいにする魔法。 117 00:08:47,160 --> 00:08:51,498 うん。 レベル10までの闇魔法は完璧ね。 118 00:08:51,498 --> 00:08:54,501 本当は ロアナ村の飲み水を➡ 119 00:08:54,501 --> 00:08:57,504 きれいにできる魔法を 覚えたかったんだけど…。 120 00:08:57,504 --> 00:08:59,939 あっちはレベル25だし。 121 00:08:59,939 --> 00:09:04,110 いっそ 先に レベル25を試してみるのもアリかしら。 122 00:09:04,110 --> 00:09:07,947 (アルバート)アリシア 今いいかな? (ノック) 123 00:09:07,947 --> 00:09:09,949 どうぞ。 124 00:09:09,949 --> 00:09:14,287 みんなが遊びに来ているんだ。 一緒にお茶でもどうだい? 125 00:09:14,287 --> 00:09:17,624 アリシアちゃん! リズさん!? 126 00:09:17,624 --> 00:09:21,127 やっぱり アルの妹さんだったのね! 127 00:09:21,127 --> 00:09:24,464 リズ 妹と知り合いだったのか? 128 00:09:24,464 --> 00:09:28,134 ええ! この間 学園で道案内をしたの。 129 00:09:28,134 --> 00:09:32,305 入学式のときには 私がアルに助けてもらって…。 130 00:09:32,305 --> 00:09:36,309 今度は私がアリシアちゃんを 同じように助けるなんて…。 131 00:09:36,309 --> 00:09:39,479 これって 運命なのかな? 132 00:09:39,479 --> 00:09:41,648 う… 運命…。 133 00:09:41,648 --> 00:09:45,151 《私をダシにして イチャつかないでくださる? 134 00:09:45,151 --> 00:09:48,822 お兄様も サクサク攻略されちゃって…》 135 00:09:48,822 --> 00:09:51,658 アリシア 君も座るといい。 136 00:09:51,658 --> 00:09:54,494 ええ ありがとうございます。 137 00:09:54,494 --> 00:09:58,331 今日は 学園祭の出し物を 決めようと思ってね。 138 00:09:58,331 --> 00:10:02,168 あら 私がいては お邪魔になりますわね。 139 00:10:02,168 --> 00:10:05,672 (ゲイル)いや 外部の客も来る イベントだからな➡ 140 00:10:05,672 --> 00:10:09,175 もし何か案があったら 聞かせてくれ。 141 00:10:09,175 --> 00:10:13,513 《学園祭って たしか…》 142 00:10:13,513 --> 00:10:19,018 ((デューク様とリズさんの仲が 急接近するゲームのイベントだわ! 143 00:10:19,018 --> 00:10:22,021 悪女としては 黙って見てるわけには➡ 144 00:10:22,021 --> 00:10:24,023 いかないところだけど…。 145 00:10:24,023 --> 00:10:28,528 ライバルとして リズさんに挑戦状を たたきつけるのは どうかしら? 146 00:10:28,528 --> 00:10:30,530 挑戦状!? 147 00:10:30,530 --> 00:10:34,033 ラブラブになった2人に向けて こう言ってやるのよ! 148 00:10:34,033 --> 00:10:37,871 あなたのような平民が デューク様に近づくなんて➡ 149 00:10:37,871 --> 00:10:39,873 立場を知りなさい! 150 00:10:39,873 --> 00:10:42,375 って。 おもしろそう! 151 00:10:42,375 --> 00:10:45,545 身分を持ち出すのは ひきょうですよ! んっ? 152 00:10:45,545 --> 00:10:48,214 ん~ そうだったわね。 153 00:10:48,214 --> 00:10:50,717 身分は生まれで決まるものだし➡ 154 00:10:50,717 --> 00:10:53,219 家柄なんて どうでもいいことだわ。 155 00:10:53,219 --> 00:10:55,555 ヒロインを罵るなら…。 156 00:10:55,555 --> 00:11:01,494 正々堂々と 悪女としての きょうじを大事にしないとね! 157 00:11:01,494 --> 00:11:04,998 はっきりと デューク様にふさわしいのは➡ 158 00:11:04,998 --> 00:11:08,668 リズさんではなく 自分だと宣言するのです。 159 00:11:08,668 --> 00:11:11,671 いいかも! それ悪女っぽいわ! 160 00:11:11,671 --> 00:11:14,841 あの でも それって…。 161 00:11:14,841 --> 00:11:19,045 デューク様に告白する みたいじゃない? (2人)あっ) 162 00:11:21,014 --> 00:11:24,350 私たちのために 一生懸命考えてくれてるのね。 163 00:11:24,350 --> 00:11:26,853 うれしいわ。 なっ…!? 164 00:11:26,853 --> 00:11:29,856 《しまった 好印象!? なんとかしないと…》 165 00:11:29,856 --> 00:11:33,526 リズさんって 全属性の魔法が使えると➡ 166 00:11:33,526 --> 00:11:35,528 聞きましたわ。 ええ。 167 00:11:35,528 --> 00:11:39,532 (アリシア)リズさんが舞台上で 魔法を使うパフォーマンスは➡ 168 00:11:39,532 --> 00:11:42,202 どうでしょうか? (リズ)魔法を…? 169 00:11:42,202 --> 00:11:44,871 《どう? 謙虚なヒロインなら➡ 170 00:11:44,871 --> 00:11:48,374 力を見せびらかすようなまねは 嫌いでしょ?》 171 00:11:48,374 --> 00:11:51,044 すてきだわ! えっ!? 172 00:11:51,044 --> 00:11:54,380 よい案だな。 盛り上がりそうだね! 173 00:11:54,380 --> 00:11:58,217 《こんな適当な案を 採用しないでほしいわ!》 174 00:11:58,217 --> 00:12:01,988 ねぇ アリシアちゃん 一緒に舞台に上がらない? 175 00:12:01,988 --> 00:12:04,991 いっ いえ 遠慮しますわ。 176 00:12:04,991 --> 00:12:07,827 私は学園の生徒ではありませんし。 177 00:12:07,827 --> 00:12:10,663 大丈夫 それは私たちで➡ 178 00:12:10,663 --> 00:12:13,333 なんとかするから。 《ヒロインなら➡ 179 00:12:13,333 --> 00:12:16,336 こっちが嫌がってることくらい わかってほしいわ!》 180 00:12:16,336 --> 00:12:20,340 (リズ)絶対楽しいし 思い出を…。 おい あんまり無理に…。 181 00:12:20,340 --> 00:12:24,010 リズさんと一緒なんて 絶対にお断りです! 182 00:12:24,010 --> 00:12:26,846 え…。 あっ アリシア…。 183 00:12:26,846 --> 00:12:29,515 そこまで言うことはないだろう? 184 00:12:29,515 --> 00:12:33,686 私 何かアリシアちゃんに 嫌われるようなこと➡ 185 00:12:33,686 --> 00:12:35,688 しちゃったかな? 186 00:12:35,688 --> 00:12:39,192 誰だって 合わない相手はいるでしょう? 187 00:12:39,192 --> 00:12:42,528 無理に仲よくする必要は ありませんわ。 188 00:12:42,528 --> 00:12:44,530 (リズ)それなら大丈夫よ! 189 00:12:44,530 --> 00:12:51,037 たくさんお話 すれば 必ず仲よしになれるのよ 絶対に。 190 00:12:51,037 --> 00:12:53,706 だから安心して。 191 00:12:53,706 --> 00:12:57,710 (アルバート)リズの言うとおりだ。 相手のことを知らずに➡ 192 00:12:57,710 --> 00:13:00,647 合わないって 決めつけることはないだろう。 193 00:13:00,647 --> 00:13:03,483 もう少し リズと話してみたらどうだ? 194 00:13:03,483 --> 00:13:08,154 はあ… 舞台に上がらなくて いいなら かまいませんわ。 195 00:13:08,154 --> 00:13:11,157 うれしい! 196 00:13:11,157 --> 00:13:13,993 《アリシア:少し話すくらいなら…。 197 00:13:13,993 --> 00:13:16,663 そう思ったのが失敗だったわ》 198 00:13:16,663 --> 00:13:21,000 (リズ)アリシアちゃんの好きなお花は? (アリシア)スズランです。 199 00:13:21,000 --> 00:13:24,504 美しい見た目に反して 強い毒を持っているので。 200 00:13:24,504 --> 00:13:29,342 (リズ)私は マーガレットが好きよ。 アリシアちゃんの好きなお菓子は? 201 00:13:29,342 --> 00:13:32,178 (アリシア)マカロン…。 はあ…。 202 00:13:32,178 --> 00:13:35,682 《もう何時間もリズさんの 質問攻めにあってるわ。 203 00:13:35,682 --> 00:13:39,686 っていうか もっと意味のある 質問をしてくれない?》 204 00:13:39,686 --> 00:13:43,022 じゃあ じゃあ アリシアちゃんの好きなことは? 205 00:13:43,022 --> 00:13:46,859 《もう限界》 206 00:13:46,859 --> 00:13:48,861 (指を鳴らす音) 207 00:13:51,531 --> 00:13:53,866 これですわ。 208 00:13:53,866 --> 00:13:56,703 これは 魔法…!? 209 00:13:56,703 --> 00:13:59,372 どうぞ マーガレットの花。 210 00:13:59,372 --> 00:14:03,476 いい子ちゃんのリズさんには お似合いの花 ですわ。 211 00:14:03,476 --> 00:14:07,814 (ゲイル)まっ まさか…。 アリちゃんって たしか…。 212 00:14:07,814 --> 00:14:10,149 まだ10歳だ。 213 00:14:10,149 --> 00:14:14,487 僕も アリが魔法を使えるなんて 知らなくて。 214 00:14:14,487 --> 00:14:17,156 《えっ? 何? この空気…》 215 00:14:17,156 --> 00:14:19,158 (ゲイル)異端児。 えっ? 216 00:14:19,158 --> 00:14:22,161 アリシア 自分の部屋に戻ってなさい。 217 00:14:22,161 --> 00:14:26,332 みんなも すまないが 今日は帰ってくれないか。 218 00:14:26,332 --> 00:14:29,502 《何 なんなの? 異端? 219 00:14:29,502 --> 00:14:32,004 それって リズさんのことじゃ…》 220 00:14:34,006 --> 00:14:37,510 アリシアちゃんは 何も心配しなくていいからね。 221 00:14:37,510 --> 00:14:40,513 アルバートが なんとかしてくれるから。 222 00:14:40,513 --> 00:14:45,184 あっ…。 きれいなマーガレット ありがとう。 223 00:14:45,184 --> 00:14:48,087 花言葉が大好きなの。 224 00:14:50,022 --> 00:14:52,024 (ウィル)そうか…。 225 00:14:52,024 --> 00:14:55,027 アリシアは魔法が使えるんじゃな。 226 00:14:55,027 --> 00:14:58,197 ええ。 でも初歩的なものですわ。 227 00:14:58,197 --> 00:15:02,635 (ウィル)魔法は本来 13歳以上でなければ扱えん。 228 00:15:02,635 --> 00:15:06,305 えっ? かつてアリシアと同じように➡ 229 00:15:06,305 --> 00:15:09,976 幼い頃から魔法を使えた者がいた。 230 00:15:09,976 --> 00:15:16,315 周囲からは 才能をたたえられ レベル80の魔法に到達したのじゃ。 231 00:15:16,315 --> 00:15:19,652 その人は どうなったのですか? 232 00:15:19,652 --> 00:15:22,321 破滅した。 えっ。 233 00:15:22,321 --> 00:15:24,991 自分の力を過信して➡ 234 00:15:24,991 --> 00:15:29,662 レベル100の魔法を 発動しようとした結果➡ 235 00:15:29,662 --> 00:15:34,500 魔力暴走を起こし 二度と魔法が 使えなくなってしまったのじゃ。 236 00:15:34,500 --> 00:15:38,504 そんな…。 アリシア 覚えておくのじゃ。 237 00:15:38,504 --> 00:15:42,508 魔法は 必ずレベルの順に 習得せねばならぬ。 238 00:15:42,508 --> 00:15:45,011 わ… わかりましたわ。 239 00:15:45,011 --> 00:15:47,013 (ジル)ん…。 240 00:15:47,013 --> 00:15:51,517 ん~。 んっ ん…。 241 00:15:51,517 --> 00:15:55,521 ジル 起こしてしまったか。 242 00:15:55,521 --> 00:15:58,357 ああ この子はアリシアじゃ。 243 00:15:58,357 --> 00:16:01,794 ほら 薬を用意してくれた。 244 00:16:01,794 --> 00:16:05,631 はじめまして ジル 助かってよかったわね。 245 00:16:05,631 --> 00:16:09,302 フン。 すまんの アリシア。 246 00:16:09,302 --> 00:16:13,806 この子は こんな境遇で 心を閉ざしてしまったんじゃ。 247 00:16:13,806 --> 00:16:19,312 《無理もないわ。 こんなとき キャザー・リズなら…。 248 00:16:19,312 --> 00:16:23,983 マーガレットの花言葉は 「誠実」と 「信頼」。 249 00:16:23,983 --> 00:16:28,988 ヒロインにぴったりね。 悪女を目指す私とは正反対。 250 00:16:28,988 --> 00:16:31,657 彼女のお優しい言葉なら➡ 251 00:16:31,657 --> 00:16:34,994 ジルの心も とかしてしまうのでしょうね。 252 00:16:34,994 --> 00:16:37,663 ん…? 待って それって➡ 253 00:16:37,663 --> 00:16:40,833 ヒロインにできることが 私にはできないってこと? 254 00:16:40,833 --> 00:16:43,669 最高の悪女たる この私に?》 255 00:16:43,669 --> 00:16:48,508 ねぇ ジル… あなた 今ここで➡ 256 00:16:48,508 --> 00:16:50,843 死んでしまったほうが いいんじゃない? 257 00:16:50,843 --> 00:16:52,845 何? 258 00:16:52,845 --> 00:16:55,181 生きているかぎり 人と関わることは➡ 259 00:16:55,181 --> 00:16:57,183 避けられないでしょう。 260 00:16:57,183 --> 00:17:01,120 いつまでも 怖いものから 逃げていられると思っているの? 261 00:17:01,120 --> 00:17:03,122 クッ…。 むしろ➡ 262 00:17:03,122 --> 00:17:07,460 あのとき 薬をのまずに死ねば 楽だったんじゃない? 263 00:17:07,460 --> 00:17:10,129 (ジル)勝手に助けておいて➡ 264 00:17:10,129 --> 00:17:12,465 好き勝手言いやがって…。 265 00:17:12,465 --> 00:17:15,635 貴族に僕の気持ちがわかるかよ! 266 00:17:15,635 --> 00:17:18,137 ええ 全然わからないわ。 267 00:17:18,137 --> 00:17:21,641 暮らしてきた世界が違うもの。 268 00:17:21,641 --> 00:17:26,646 でも 確かに私には 薬を与えた責任があるわね。 269 00:17:26,646 --> 00:17:30,650 だから あなたが本当に 生きたくないというのなら➡ 270 00:17:30,650 --> 00:17:35,988 私があなたを殺してあげる。 271 00:17:35,988 --> 00:17:38,824 決めなさい。 生きるか死ぬか。 272 00:17:38,824 --> 00:17:41,661 あなたが選ぶの。 ひっ。 273 00:17:41,661 --> 00:17:43,663 (アリシア)闇魔法。 274 00:17:43,663 --> 00:17:45,665 エイ! 275 00:17:48,834 --> 00:17:50,836 (ジル)えっ? 276 00:17:50,836 --> 00:17:54,840 ジル あなた 戦えるじゃない。 (ジル)あっ… 当たり前だろ! 277 00:17:54,840 --> 00:17:56,842 黙ってやられてたまるかよ! 278 00:17:56,842 --> 00:17:59,178 (アリシア)それでいいの。 えっ? 279 00:17:59,178 --> 00:18:01,781 その気持ちを持ち続けるかぎり➡ 280 00:18:01,781 --> 00:18:05,117 私は全力で あなたを生かしてあげるわ。 281 00:18:05,117 --> 00:18:08,120 あなたのことは 私が支える。 282 00:18:08,120 --> 00:18:11,457 ここから出たいと言うのなら 連れ出してあげる。 283 00:18:11,457 --> 00:18:15,628 な… なんで そこまで…。 勘違いしないで。 284 00:18:15,628 --> 00:18:19,966 あなたを利用するためよ。 賢い子って聞いたから➡ 285 00:18:19,966 --> 00:18:23,135 優秀な人材になると思ったのよね。 286 00:18:23,135 --> 00:18:26,806 だって私 悪女なんですもの! 287 00:18:26,806 --> 00:18:28,808 何言ってるんだ? コイツ。 288 00:18:28,808 --> 00:18:32,311 少し変わっておるが 根はいい子なんじゃ。 289 00:18:32,311 --> 00:18:34,981 いい子じゃなくて 悪女ですわ! 290 00:18:34,981 --> 00:18:39,986 (ジル)貴族って聞いて 想像してたのと全然違うや。 291 00:18:39,986 --> 00:18:43,823 なってやるよ 優秀な人材とやらに。 292 00:18:43,823 --> 00:18:47,627 恩知らずだとは 思われたくないしね。 293 00:18:49,662 --> 00:18:54,500 薬をありがとう アリシア。 これから よろしくね。 294 00:18:54,500 --> 00:18:57,336 あら ジル あなた➡ 295 00:18:57,336 --> 00:18:59,505 笑うと案外かわいいのね。 296 00:18:59,505 --> 00:19:02,508 (ジル)はっ? かわいくねえし! (アリシア)フフフ。 297 00:19:04,443 --> 00:19:06,445 (ルーク)異端児か…。 298 00:19:06,445 --> 00:19:10,116 まさか あの子が 魔法を使えるとは…。 299 00:19:10,116 --> 00:19:13,452 もしや アリシアも 聖女の可能性が? 300 00:19:13,452 --> 00:19:17,623 (ルーク)いや 聖女は キャザー・リズで 間違いないだろう。 301 00:19:17,623 --> 00:19:21,627 平民でありながら 全属性の魔法が使えるなど➡ 302 00:19:21,627 --> 00:19:23,796 聞いたことがない。 303 00:19:23,796 --> 00:19:28,300 10歳で魔法を使えるアリシアも 異例の存在だが…。 304 00:19:28,300 --> 00:19:31,804 彼女は もとより 五大貴族の生まれだ。 305 00:19:31,804 --> 00:19:33,973 ありえない話ではない。 306 00:19:33,973 --> 00:19:37,476 (デレク)ええ キャザー・リズは バラの件もあります。 307 00:19:37,476 --> 00:19:43,482 金色のバラを咲かせた彼女こそが 国の命運を担う聖女。 308 00:19:43,482 --> 00:19:45,818 ああ そうだな。 309 00:19:45,818 --> 00:19:48,320 ジョアン アーノルド。 310 00:19:48,320 --> 00:19:53,659 若くして魔法が使える者は 魔力暴走を起こす危険がある。 311 00:19:53,659 --> 00:19:56,495 アリシアの様子を観察し➡ 312 00:19:56,495 --> 00:19:59,665 制御できるよう 訓練を行うように。 313 00:19:59,665 --> 00:20:02,334 (ジョアン)はい。 (アーノルド)わかりました。 314 00:20:02,334 --> 00:20:04,503 (アリシア)魔力暴走!? 315 00:20:04,503 --> 00:20:07,173 ああ。 アリシアが提案した➡ 316 00:20:07,173 --> 00:20:10,509 魔法を使った パフォーマンスがあっただろう? 317 00:20:10,509 --> 00:20:13,512 リズが その練習中に…。 318 00:20:13,512 --> 00:20:18,017 その… リズさんは 魔法が 使えなくなったりとかは…。 319 00:20:18,017 --> 00:20:20,686 特にそういうことはないみたいだ。 320 00:20:20,686 --> 00:20:25,024 先生方とデュークが リズの魔力を抑えてくれたしな。 321 00:20:25,024 --> 00:20:27,860 《よかったわ。 リズさんには➡ 322 00:20:27,860 --> 00:20:30,863 私のライバルでいてもらわないと 困るものね》 323 00:20:30,863 --> 00:20:33,032 (アルバート)アリシア。 324 00:20:33,032 --> 00:20:36,869 こうなること わかっていた わけではないんだよな? 325 00:20:36,869 --> 00:20:40,706 まさか! 私なら正々堂々 倒します! 326 00:20:40,706 --> 00:20:43,542 いや 倒さなくていいからね。 327 00:20:43,542 --> 00:20:49,849 でも そうだよな。 そんなこと あるわけないよな…。 328 00:20:52,218 --> 00:20:54,220 (指を鳴らす音) 329 00:20:56,555 --> 00:20:59,725 おお… すばらしいコントロールだ。 330 00:20:59,725 --> 00:21:03,162 アリシア 実は国王陛下から➡ 331 00:21:03,162 --> 00:21:07,333 お前の魔法学園への入学を 前倒しにしてはどうかと➡ 332 00:21:07,333 --> 00:21:10,336 打診を受けている。 本当ですか!? 333 00:21:10,336 --> 00:21:15,841 ああ 特例で 13歳になったら 入学が認められる。 334 00:21:15,841 --> 00:21:19,011 今後も励みなさい。 はい! 335 00:21:19,011 --> 00:21:23,816 《私はそれからも 鍛錬を続けた》 336 00:21:32,191 --> 00:21:35,027 (ルーク)アリシア 久しぶりだな。 337 00:21:35,027 --> 00:21:39,198 はい 3年ぶりでございますわ。 338 00:21:39,198 --> 00:21:42,201 (ルーク)ずいぶん 大人っぽくなった。 339 00:21:42,201 --> 00:21:44,870 定期的に 様子を見ておりましたが➡ 340 00:21:44,870 --> 00:21:48,874 この3年 魔力が暴走することは ありませんでした。 341 00:21:48,874 --> 00:21:52,878 そうか。 魔法はどこまで習得した? 342 00:21:52,878 --> 00:21:55,047 レベル80ですわ。 343 00:21:55,047 --> 00:21:57,049 (デレク)レベル80!? 344 00:21:57,049 --> 00:21:59,718 ほう 期待以上だな。 345 00:21:59,718 --> 00:22:03,489 約束どおり 学園への入学を認めよう。 346 00:22:03,489 --> 00:22:07,493 それと 君に頼みがある。 347 00:22:07,493 --> 00:22:13,499 アリシアよ キャザー・リズの監視役を 頼まれてくれないか。 348 00:22:13,499 --> 00:22:18,304 《キャザー・リズの監視役?》