1 00:00:02,002 --> 00:00:06,506 (アリシア)うっ…。 2 00:00:06,506 --> 00:00:10,010 (アリシア)ここは…? 3 00:00:10,010 --> 00:00:12,512 《物置小屋…?》 4 00:00:16,850 --> 00:00:19,853 《殴られて 誘拐されたんだわ。 5 00:00:19,853 --> 00:00:25,025 悪役令嬢が襲われる展開なんて なかったはず…》 6 00:00:25,025 --> 00:00:28,862 おっ? 起きたのか。 7 00:00:28,862 --> 00:00:30,864 (アリシア)ジル! 8 00:00:34,368 --> 00:00:38,372 その子を放しなさい! 死にたくなければ…。 9 00:00:40,541 --> 00:00:43,377 《魔法が使えない! 10 00:00:43,377 --> 00:00:47,381 この首輪が 魔力を抑制している…》 11 00:00:47,381 --> 00:00:50,183 (笑い声) 12 00:00:52,219 --> 00:00:57,891 死にたくなければ… なんだって!? 13 00:00:57,891 --> 00:01:00,494 (ジル)アリシア!? (倒れる音) 14 00:01:00,494 --> 00:01:03,330 口の利き方に気をつけろ! 15 00:01:03,330 --> 00:01:07,000 アリシア 逃げて! ここは校舎の北側の…。 16 00:01:07,000 --> 00:01:09,002 黙れ! 17 00:01:11,171 --> 00:01:16,510 このゴミは金にならねえし…。 今 殺しとくか? 18 00:01:16,510 --> 00:01:19,846 (うめき声) 19 00:01:19,846 --> 00:01:22,849 (アリシア)殺すですって? 20 00:01:22,849 --> 00:01:27,054 ゴミは あなたたちよ。 21 00:03:14,327 --> 00:03:17,330 グッ…。 22 00:03:17,330 --> 00:03:19,332 ジル 逃げるのよ! 23 00:03:19,332 --> 00:03:23,336 クッ… ごめん… 足を折られた。 24 00:03:23,336 --> 00:03:25,505 クッ…。 25 00:03:25,505 --> 00:03:27,507 コッ コイツ…。 26 00:03:27,507 --> 00:03:31,845 魔法を封じた女のガキに やられるとは情けないな。 27 00:03:31,845 --> 00:03:33,847 ソイツを押さえてろ! 28 00:03:33,847 --> 00:03:37,517 《ここはゲームの世界だったかも しれない…》 29 00:03:37,517 --> 00:03:40,187 ガッ!? このガキ! 30 00:03:40,187 --> 00:03:42,856 《でも 今 目の前の… これは現実!》 31 00:03:42,856 --> 00:03:45,025 クソッ! 32 00:03:45,025 --> 00:03:47,694 《ジルは絶対 死なせない。 33 00:03:47,694 --> 00:03:51,198 だから 私も死ねない!》 34 00:03:51,198 --> 00:03:53,200 ぶっ殺す! 35 00:03:55,535 --> 00:03:57,537 ガッ! 36 00:03:57,537 --> 00:03:59,539 《殺してない…》 37 00:03:59,539 --> 00:04:01,641 クッ… この~! 38 00:04:03,810 --> 00:04:08,482 グッ… ギャア~! アア~! 39 00:04:08,482 --> 00:04:13,587 《こんな状況でも アリシアは理性で 一線を越えまいとしている》 40 00:04:16,990 --> 00:04:20,494 腰抜けどもが…。 41 00:04:20,494 --> 00:04:24,598 フッ グッ… おらあ~! 42 00:04:26,666 --> 00:04:28,869 ウソだろ!? 43 00:04:34,174 --> 00:04:36,176 (走る息遣い) 44 00:04:36,176 --> 00:04:38,178 オワッ! クッ…。 45 00:04:38,178 --> 00:04:47,854 ♬~ 46 00:04:47,854 --> 00:04:49,856 (リズ)そこまでよ! 47 00:04:56,530 --> 00:04:59,966 《魔法で… 拘束された!?》 48 00:04:59,966 --> 00:05:03,303 (リズ)アリシアちゃん なんて恐ろしいことを! 49 00:05:03,303 --> 00:05:06,473 やめろよ リズ! 敵は男のほうだ! 50 00:05:06,473 --> 00:05:09,976 アリシアちゃんが 襲いかかるところを見たわ! 51 00:05:09,976 --> 00:05:11,978 ヘヘヘッ。 52 00:05:14,815 --> 00:05:16,983 ヘヘ… 死ねぇ! 53 00:05:16,983 --> 00:05:20,654 えっ!? やめろ~! 54 00:05:20,654 --> 00:05:23,156 あっ…。 55 00:05:23,156 --> 00:05:25,325 あっ あ…。 56 00:05:25,325 --> 00:05:28,328 グワ~! 57 00:05:28,328 --> 00:05:30,497 (デューク)あと2人いるはずだ。 58 00:05:30,497 --> 00:05:32,499 一人も逃すな! (警備兵たち)ハッ! 59 00:05:32,499 --> 00:05:36,169 遅くなってすまない。 デューク様 腕が…。 60 00:05:36,169 --> 00:05:39,005 問題ない。 61 00:05:39,005 --> 00:05:42,609 ジルが殺されそうになって 私…。 62 00:05:44,844 --> 00:05:47,514 (ヘンリ)もう大丈夫だ。 すぐに手当てする。 63 00:05:47,514 --> 00:05:49,683 ヘンリ…。 64 00:05:49,683 --> 00:05:53,587 よかった…。 ふう…。 65 00:05:58,858 --> 00:06:02,128 (ゲイル)リズ! 無事か!? 66 00:06:02,128 --> 00:06:05,799 (アルバート)アリシア!? ボロボロじゃないか! 67 00:06:05,799 --> 00:06:09,970 アルバートお兄様。 犯人は警備兵が連行した。 68 00:06:09,970 --> 00:06:12,806 大丈夫か。 69 00:06:12,806 --> 00:06:14,808 (リズ)アルバート! 70 00:06:14,808 --> 00:06:18,311 アリシアちゃんは 無抵抗の人を殺そうとしたのよ! 71 00:06:18,311 --> 00:06:20,480 なんだって!? 72 00:06:20,480 --> 00:06:25,819 先に手を出したのはアイツらだよ! アリシアは僕を守ってくれたんだ! 73 00:06:25,819 --> 00:06:29,489 だとしても 心を込めて話し合えば➡ 74 00:06:29,489 --> 00:06:33,493 暴力に訴えずに済んだはずだ。 75 00:06:33,493 --> 00:06:37,330 アルバートお兄様は 家族が殺されそうになっても➡ 76 00:06:37,330 --> 00:06:40,834 剣は抜かないのですか? 77 00:06:40,834 --> 00:06:43,336 そうだ。 78 00:06:43,336 --> 00:06:47,340 騎士の誇りは 忘れてしまったのですね。 79 00:06:47,340 --> 00:06:49,509 どうして わかってくれないの? 80 00:06:49,509 --> 00:06:53,179 暴力は 新たな憎しみを生むだけなのよ。 81 00:06:53,179 --> 00:06:57,183 きれい事だわ。 本当に死ぬところだったのよ。 82 00:06:59,185 --> 00:07:03,290 でも 死んでいないでしょう? 83 00:07:03,290 --> 00:07:05,292 えっ? 84 00:07:05,292 --> 00:07:09,296 私を信じて待っていてくれれば 必ず助けに来たわ。 85 00:07:09,296 --> 00:07:15,135 だって 私は信じていたもの… 仲間との絆を。 86 00:07:15,135 --> 00:07:19,139 《この人は 何を言っているの? 87 00:07:19,139 --> 00:07:21,975 ヒロインって こんななの…?》 88 00:07:21,975 --> 00:07:27,314 信じていたからこそ デュークが駆けつけてくれて…。 89 00:07:27,314 --> 00:07:29,816 あっ!? 90 00:07:29,816 --> 00:07:32,018 氷…。 91 00:07:34,988 --> 00:07:39,326 お前のためじゃない。 思い上がるなよ! 92 00:07:39,326 --> 00:07:41,995 どうしちゃったの デューク? 93 00:07:41,995 --> 00:07:46,499 (デューク)アリシアが戦っていなければ あの子どもは殺されていた。 94 00:07:46,499 --> 00:07:50,670 お前のような者が よくも聖女などと言えたものだ! 95 00:07:50,670 --> 00:07:53,840 聞いて! 私は…。 96 00:07:53,840 --> 00:07:56,843 (カーティス)ストップ スト~ップ! 97 00:07:56,843 --> 00:08:01,114 2人とも そこまで! 今は アリちゃんの手当てが先でしょ? 98 00:08:01,114 --> 00:08:03,116 (指を鳴らす音) 99 00:08:07,787 --> 00:08:09,956 ありがとうございまふ…。 100 00:08:09,956 --> 00:08:11,958 ふ…? 101 00:08:11,958 --> 00:08:14,961 んっ? 102 00:08:14,961 --> 00:08:17,964 あっ… 殴られたときに折れたのね。 103 00:08:17,964 --> 00:08:20,300 どうりでしゃべりにくいと 思ったわ。 104 00:08:20,300 --> 00:08:22,302 ハッ? 105 00:08:22,302 --> 00:08:24,804 大変! 今 手当てするわね。 106 00:08:24,804 --> 00:08:26,973 (デューク)必要ない。 107 00:08:26,973 --> 00:08:29,309 治療は こちらで手配している。 108 00:08:29,309 --> 00:08:31,478 デューク 誤解なのよ。 109 00:08:31,478 --> 00:08:34,647 2人が死んでもかまわないなんて 絶対に思わない。 110 00:08:34,647 --> 00:08:37,817 (アリシア)わかっていますわ。 111 00:08:37,817 --> 00:08:41,488 リズさんが人の死を許容するなんて ありえない。 112 00:08:41,488 --> 00:08:47,327 でも どうか 目の前の人間を見て 話していただけませんか? 113 00:08:47,327 --> 00:08:51,331 私は また同じ状況になれば 剣を抜くわ。 114 00:08:51,331 --> 00:08:55,668 殺されるよりマシだから。 それが現実よ。 115 00:08:55,668 --> 00:08:59,506 そんな… それじゃ…。 (ゲイル)やめよう リズ。 116 00:08:59,506 --> 00:09:02,442 (エリック)今の彼女は まだ 本当に大切なことを➡ 117 00:09:02,442 --> 00:09:04,444 理解できないんだよ。 118 00:09:04,444 --> 00:09:07,781 (アラン)いつか アリシアも わかってくれるさ。 119 00:09:07,781 --> 00:09:10,283 みんな…。 120 00:09:10,283 --> 00:09:15,455 話はまとまったか? なら解散だな。 121 00:09:15,455 --> 00:09:17,457 あっ… ちょっと! 122 00:09:17,457 --> 00:09:21,127 子ども扱いしないでください! 暴れるな。 123 00:09:21,127 --> 00:09:25,799 デュークって アリシアちゃんのこと…。 124 00:09:25,799 --> 00:09:28,301 (ゲイル)妹みたいに 思ってるんだろう? 125 00:09:28,301 --> 00:09:32,972 よかったわ。 アリシアちゃん 友達できないみたいだから➡ 126 00:09:32,972 --> 00:09:35,475 心配していたんだけど…。 127 00:09:35,475 --> 00:09:40,780 デュークも気にかけてくれているなら よかった…。 128 00:09:45,151 --> 00:09:47,654 (アリシア)自分で歩けますわ! 129 00:09:47,654 --> 00:09:52,325 ジルを見ろ。 彼を主君だけ 歩かせる従者にする気か? 130 00:09:52,325 --> 00:09:54,994 私のほうが軽傷です! 131 00:09:54,994 --> 00:09:58,498 そもそも デューク様は過保護すぎますわ! 132 00:10:03,002 --> 00:10:07,841 アリシアのしたいように 自由に行動すればいい。 133 00:10:07,841 --> 00:10:12,178 だが 命を 危険にさらすようなことだけは➡ 134 00:10:12,178 --> 00:10:14,347 本当にやめろ。 135 00:10:14,347 --> 00:10:18,184 生きた心地がしなかった。 136 00:10:18,184 --> 00:10:22,856 《デューク様って 私のこと…。 137 00:10:22,856 --> 00:10:29,362 結構… だいぶ… 好きなの? 138 00:10:29,362 --> 00:10:34,200 でも 王子様は ヒロインと くっつくのよ。 139 00:10:34,200 --> 00:10:37,704 なのに どうしてこんな展開に。 (鼓動) 140 00:10:37,704 --> 00:10:41,541 ああ もう… 心臓の音がうるさいわ。 (鼓動) 141 00:10:41,541 --> 00:10:44,544 どうにかなってしまいそう! (鼓動) 142 00:10:44,544 --> 00:10:49,048 なんで こんなに私…。 (鼓動) 143 00:10:49,048 --> 00:10:52,051 安心 しちゃうの…》 (鼓動) 144 00:10:57,724 --> 00:10:59,726 あっ。 145 00:11:03,663 --> 00:11:07,066 えっ? ええ~!? 146 00:11:09,168 --> 00:11:11,671 アリシアは僕が守る! 147 00:11:14,841 --> 00:11:18,545 ほお… ほお~! (ジル)んっ! ん~っ! ん~っ! 148 00:11:20,513 --> 00:11:24,851 《どういう状況!? ここどこなの!? なんで こんな…。 149 00:11:24,851 --> 00:11:29,656 落ち着きなさい アリシア。 落ち着いて考えるのよ…》 150 00:11:31,691 --> 00:11:34,694 ((ヒャ~! まったく落ち着けない。 151 00:11:34,694 --> 00:11:37,363 絶好のチャンスよ~。 152 00:11:37,363 --> 00:11:40,033 王子様をたぶらかし 聖女を出し抜いて➡ 153 00:11:40,033 --> 00:11:43,369 めくるめく既成事実を 作りなさいな~! 154 00:11:43,369 --> 00:11:48,374 いけませんです! 王子様の お心遣いを曲解するなど➡ 155 00:11:48,374 --> 00:11:51,044 清廉潔白な悪女に あるまじきことです。 156 00:11:51,044 --> 00:11:54,213 青臭いご意見だこと~! 黙るのです! 157 00:11:54,213 --> 00:11:56,216 ヒィ~! 158 00:11:56,216 --> 00:11:58,384 悪女は目指してるけど➡ 159 00:11:58,384 --> 00:12:00,486 ふしだらな女に なりたいわけではないし…。 160 00:12:00,486 --> 00:12:04,824 かといって 清廉潔白な悪女 というのも意味不明だし! 161 00:12:04,824 --> 00:12:09,162 悪女らしく 実力行使で わからせてあげるわ~! 162 00:12:09,162 --> 00:12:14,167 悪女として 正々堂々と受けて立つです! 163 00:12:14,167 --> 00:12:18,671 (争う声) 164 00:12:18,671 --> 00:12:21,507 痛たたたっ! チクチクして痛いわ! 165 00:12:21,507 --> 00:12:24,677 あちちちっ! あっつ~い! 166 00:12:24,677 --> 00:12:28,348 もう! どうすればいいのよ~!)) 167 00:12:28,348 --> 00:12:30,350 (デューク)んっ…。 168 00:12:32,352 --> 00:12:36,356 《と… とにかく ここは いったん引いて立て直すわよ》 169 00:12:36,356 --> 00:12:38,358 ペンダント…。 あっ。 170 00:12:40,526 --> 00:12:45,365 とられてたぞ。 誘拐犯のポケットから出てきた。 171 00:12:45,365 --> 00:12:48,368 あっ そう… でしたの。 172 00:12:48,368 --> 00:12:52,372 つけてやるから近くに。 はい。 173 00:12:56,542 --> 00:12:58,845 《アリシア:気まずいわ…》 174 00:13:01,147 --> 00:13:03,316 アリシア…。 175 00:13:03,316 --> 00:13:06,319 《ウソ…》 176 00:13:06,319 --> 00:13:08,321 アリシア 起きてる…? (物音) 177 00:13:08,321 --> 00:13:10,323 って どうしたの? 178 00:13:10,323 --> 00:13:13,159 ウッ グッ…。 し… 知らない部屋で➡ 179 00:13:13,159 --> 00:13:15,161 驚いていただけよ! 180 00:13:15,161 --> 00:13:19,832 デューク 妹との縁組みとしては 異論はないけど➡ 181 00:13:19,832 --> 00:13:22,168 同意はとってるかい? 182 00:13:22,168 --> 00:13:24,570 手は出していない。 183 00:13:26,506 --> 00:13:29,609 で…? なんで服着てないの? 184 00:13:32,011 --> 00:13:35,014 目を覚まさなくて 心配したんだからね。 185 00:13:35,014 --> 00:13:39,018 ジルのほうが ひどいケガだったわ。 もういいの? 186 00:13:39,018 --> 00:13:42,855 ヘンリが治してくれた。 アリシアも デュークのケガも。 187 00:13:42,855 --> 00:13:46,359 アリがいちばん 消耗が激しかったみたいでね。 188 00:13:46,359 --> 00:13:51,197 何事もないうちに 目が覚めてくれてよかったよ。 189 00:13:51,197 --> 00:13:55,034 《えっと…》 (ジル)そうだ これ。 190 00:13:55,034 --> 00:13:58,371 (アリシア)私の歯? 落としちゃってたのね。 191 00:13:58,371 --> 00:14:03,976 魔法で治せる? う~ん… 難しいし いいわ。 192 00:14:03,976 --> 00:14:07,814 じゃあ 僕がもらってもいい? えっ? 193 00:14:07,814 --> 00:14:11,818 歯には記憶が詰まってるって 聞いたことがある。 194 00:14:11,818 --> 00:14:15,822 僕 今日のこと忘れたくないんだ。 195 00:14:15,822 --> 00:14:19,992 悔しかった。 僕はアリシアの弟子なのに➡ 196 00:14:19,992 --> 00:14:22,995 なんの役にも立てなくて。 197 00:14:22,995 --> 00:14:25,832 ヤツらの狙いは私だったのよ。 198 00:14:25,832 --> 00:14:28,835 ジルは ただ巻き込まれた被害者だわ。 199 00:14:28,835 --> 00:14:32,672 そんなの関係ないよ! 僕は強くなりたいんだ。 200 00:14:32,672 --> 00:14:35,575 強くなって アリシアを守りたい! 201 00:14:37,510 --> 00:14:42,682 わかったわ。 では それは あなたが持っていて。 うん。 202 00:14:42,682 --> 00:14:46,185 ジルは いい男になりそうだ。 ああ。 203 00:14:46,185 --> 00:14:49,355 それで この件の首謀者は 誰でしたの? 204 00:14:49,355 --> 00:14:51,858 学園の生徒だった。 205 00:14:51,858 --> 00:14:54,861 ジョンソン家のニールだよ。 206 00:14:54,861 --> 00:14:57,363 面識はありませんわね。 207 00:14:57,363 --> 00:15:00,299 リズの熱心な信者だよ。 208 00:15:00,299 --> 00:15:03,136 バラ園でのお茶会のとき➡ 209 00:15:03,136 --> 00:15:06,305 すごい形相で アリをにらんでた…。 210 00:15:06,305 --> 00:15:09,308 フン… 上等ですわ。 211 00:15:09,308 --> 00:15:14,647 このウィリアムズ・アリシアを陥れたのよ。 当然 タダでは済ませませんわ。 212 00:15:14,647 --> 00:15:18,317 さあ どうしてやろうかしら…? 213 00:15:18,317 --> 00:15:23,990 俺が見たときには デュークに半殺しにされてたけど…。 214 00:15:23,990 --> 00:15:28,494 ジョンソン家にも すでに 王家から処分が下っている。 215 00:15:28,494 --> 00:15:32,165 えっ!? 魔力封じの首輪は持ち出し厳禁だ。 216 00:15:32,165 --> 00:15:34,333 しかも部外者を手引きし➡ 217 00:15:34,333 --> 00:15:37,837 生徒の命を 危険にさらしたとなるとね。 218 00:15:37,837 --> 00:15:41,507 そ… そうなのですね。 219 00:15:41,507 --> 00:15:46,846 《私のやることが もうないわ。 悪女なのに…》 220 00:15:46,846 --> 00:15:51,184 今回の件 おそらく父上が関与している。 221 00:15:51,184 --> 00:15:53,352 陛下が!? 222 00:15:53,352 --> 00:15:55,521 王様の命令だったってこと!? 223 00:15:55,521 --> 00:15:58,524 いえ おそらく違いますわ。 224 00:15:58,524 --> 00:16:00,960 聖女を鍛えるのに ちょうどよかった➡ 225 00:16:00,960 --> 00:16:03,763 というところでしょうね。 えっ? 226 00:16:05,798 --> 00:16:10,303 (デューク)俺が首謀者を突き止め 口を割らせていた頃➡ 227 00:16:10,303 --> 00:16:16,642 父上の用意していた監視員が アリシアの所在をリズに伝えたようだ。 228 00:16:16,642 --> 00:16:19,645 聖女の成長の機会として➡ 229 00:16:19,645 --> 00:16:22,315 リズの手で 解決させたかったんだろう。 230 00:16:22,315 --> 00:16:26,819 なんだよ それ! そんなに聖女が偉いのかよ! 231 00:16:26,819 --> 00:16:32,992 偉いのよ。 何しろ伝説の聖女は 国を救うんですもの。 232 00:16:32,992 --> 00:16:35,828 そして この私は➡ 233 00:16:35,828 --> 00:16:40,166 聖女の試練として立ちはだかるに ふさわしいというわけよ。 234 00:16:40,166 --> 00:16:43,669 ずいぶん得意げに言うんだな。 235 00:16:43,669 --> 00:16:46,505 (デューク)すまない アリシア。 236 00:16:46,505 --> 00:16:51,510 父上は結局 伝説の聖女しか 眼中にないらしい。 237 00:16:51,510 --> 00:16:53,679 そういう王子様だって➡ 238 00:16:53,679 --> 00:16:57,183 結婚するのは キャザー・リズなんでしょ? 239 00:16:57,183 --> 00:16:59,352 アリシアから聞いてるよ! 240 00:16:59,352 --> 00:17:02,788 伝説の聖女と王子が結ばれて ハッピーエンド。 241 00:17:02,788 --> 00:17:06,459 運命の相手なんでしょ? 242 00:17:06,459 --> 00:17:10,630 《フン 当然そうなるわね。 243 00:17:10,630 --> 00:17:16,302 もしも この人が 私のことを好きなのだとしても➡ 244 00:17:16,302 --> 00:17:20,306 この人はヒロインと結ばれる運命…。 245 00:17:20,306 --> 00:17:24,477 それでいいのよ。 私が目指しているのは…》 246 00:17:24,477 --> 00:17:29,148 (デューク)運命か… そうだな。 247 00:17:29,148 --> 00:17:31,651 俺は そんなものに従う気はない。 248 00:17:31,651 --> 00:17:35,655 自分の運命くらい とっくに自分で選んだ。 249 00:17:38,157 --> 00:17:43,996 ハッピーエンドなんてものは 自力でとりにいくものだろ? 250 00:17:43,996 --> 00:17:47,333 生意気なこと言って ごめんなさい。 251 00:17:47,333 --> 00:17:51,504 警戒してたんだ。 将来 リズと結婚するくせに➡ 252 00:17:51,504 --> 00:17:54,840 アリシアにも粉かけてるのかよって。 253 00:17:54,840 --> 00:17:57,009 ジル…。 254 00:17:57,009 --> 00:17:59,178 お眼鏡にかなったか? 255 00:17:59,178 --> 00:18:03,282 うん。 その… 僕は平民で➡ 256 00:18:03,282 --> 00:18:07,987 王族に対して無礼を働いたら 罰があるんでしょ? 257 00:18:10,122 --> 00:18:12,458 身分なんて関係ないな。 258 00:18:12,458 --> 00:18:15,795 俺もお前も ただアリシアを守りたい。 259 00:18:15,795 --> 00:18:18,130 おんなじ気持ちだろ? 260 00:18:18,130 --> 00:18:21,133 アリシアを助けてくれてありがとう。 261 00:18:21,133 --> 00:18:23,636 当然だ。 262 00:18:25,972 --> 00:18:30,476 《どんな顔して聞いていれば いいのかしら これ…》 263 00:18:32,645 --> 00:18:36,148 《アリシア:いずれにせよ 二度と不覚を取らないように➡ 264 00:18:36,148 --> 00:18:38,818 力を高めておかないと。 265 00:18:38,818 --> 00:18:43,155 人の振る舞いや出来事が ゲームの展開とは違いすぎる。 266 00:18:43,155 --> 00:18:47,360 未知のルート…。 でも それが私の現実》 267 00:18:53,499 --> 00:18:56,168 ああ…。 はあ…。 268 00:18:56,168 --> 00:18:59,005 不調だね。 レベル80から先が➡ 269 00:18:59,005 --> 00:19:02,274 まったく伸びないのよ。 スランプかしら。 270 00:19:02,274 --> 00:19:06,278 その年で80ってだけでも すごすぎるくらいだよ。 271 00:19:06,278 --> 00:19:08,447 急ぎすぎちゃダメだって➡ 272 00:19:08,447 --> 00:19:10,783 ウィルのじっちゃんも 言ってたじゃん。 273 00:19:10,783 --> 00:19:13,452 わかっているわ。 悪女たるもの➡ 274 00:19:13,452 --> 00:19:16,956 この程度で 満足していられないのよ。 275 00:19:16,956 --> 00:19:19,125 悪女じゃなくて➡ 276 00:19:19,125 --> 00:19:21,794 王子様のお嫁さんとして 名を残したら? 277 00:19:21,794 --> 00:19:23,963 向こうもその気だよ? 278 00:19:23,963 --> 00:19:26,132 うっ… いいえ! 279 00:19:26,132 --> 00:19:29,301 誰かのお嫁さんとして 名前を残すなんてつまらないわ! 280 00:19:29,301 --> 00:19:33,472 私は私として 歴史に名を刻みたいの! 281 00:19:33,472 --> 00:19:38,310 そのために目指すべきは やっぱり 聖女に立ちはだかる悪女! 282 00:19:38,310 --> 00:19:40,312 これで決まりよ! 283 00:19:40,312 --> 00:19:44,150 あ… 王子様が かわいそうになってきた…。 284 00:19:44,150 --> 00:19:47,653 (ロゼッタ)アリシアお嬢様。 (ドアの開く音) 285 00:19:47,653 --> 00:19:50,156 (ロゼッタ)旦那様がお呼びです。 286 00:19:50,156 --> 00:19:52,992 何かしら…。 287 00:19:52,992 --> 00:19:56,162 納得がいきませんわ! 288 00:19:56,162 --> 00:20:00,100 (アーノルド)もう決めたことだ。 キャザー・リズの監視役は辞めさせる。 289 00:20:00,100 --> 00:20:06,338 横暴ですわ! それに 監視役が 特別入学の条件なのでしょう? 290 00:20:06,338 --> 00:20:09,508 15歳になれば 普通に入学できる。 291 00:20:09,508 --> 00:20:12,678 無理をして 今行く必要はない。 292 00:20:12,678 --> 00:20:16,849 お前の魔法は もはや アルバートより上なのだから。 293 00:20:16,849 --> 00:20:20,186 私は 望んで 役目を引き受けたのです! 294 00:20:20,186 --> 00:20:24,023 お父様だって認めて くださったのに それを今更…。 295 00:20:24,023 --> 00:20:29,028 (アーノルド)命の危険まであると わかっていれば許可していない。 296 00:20:29,028 --> 00:20:34,366 嫌われ役といっても せいぜい 学生同士の小競り合いくらいと➡ 297 00:20:34,366 --> 00:20:37,369 考えていた私が愚かだった。 298 00:20:37,369 --> 00:20:42,708 お前は特別優秀だが まだ13歳の女の子なんだよ。 299 00:20:42,708 --> 00:20:46,879 《お父様は 心から心配してくださってる。 300 00:20:46,879 --> 00:20:48,881 でも!》 301 00:20:48,881 --> 00:20:52,885 私はやめませんわ! もう一度 チャンスをください。 302 00:20:52,885 --> 00:20:56,222 ダメだ! 二度と 危ない目に遭ってほしくない。 303 00:20:56,222 --> 00:20:58,724 なぜ それがわからないのだ。 304 00:20:58,724 --> 00:21:01,660 今回 遅れをとったことは 認めますが➡ 305 00:21:01,660 --> 00:21:06,999 私の魔法は学内トップレベルです。 油断さえしなければ…。 306 00:21:06,999 --> 00:21:11,670 キャザー・リズは すべての属性において レベル80を超える。 307 00:21:11,670 --> 00:21:16,675 お前も並外れているが これに渡り合うには見劣りする。 308 00:21:16,675 --> 00:21:20,513 更に鍛錬を積みます。 はあ…。 309 00:21:20,513 --> 00:21:24,683 わかった。 では条件を出そう。 310 00:21:24,683 --> 00:21:29,855 レベル90まで習得できたなら 監視役を続けてもいい。 311 00:21:29,855 --> 00:21:34,360 そんな…。 私の年齢では まだ現実的ではないと➡ 312 00:21:34,360 --> 00:21:36,862 お父様ご自身がおっしゃって…。 313 00:21:36,862 --> 00:21:41,200 《私が諦めると思っているのね。 314 00:21:41,200 --> 00:21:43,369 でも そうはいかない!》 315 00:21:43,369 --> 00:21:47,540 わかりました。 ただし 後出しで条件をつけるのは➡ 316 00:21:47,540 --> 00:21:49,542 これきりにしてください。 317 00:21:49,542 --> 00:21:52,211 なっ…。 318 00:21:52,211 --> 00:21:55,047 あっ あ…。 319 00:21:55,047 --> 00:21:57,149 (ドアの開閉音) 320 00:22:03,322 --> 00:22:05,991 本当によろしいのですか? 321 00:22:05,991 --> 00:22:08,994 ええ 誰も近づけないで。 322 00:22:08,994 --> 00:22:15,000 《レベル90… 必ず達成してみせるわ!》