1 00:00:02,002 --> 00:00:04,304 (ジル)アリシア! (アリシア)ジル? 2 00:00:07,674 --> 00:00:10,077 (アリシア)背が伸びたのね。 3 00:00:12,346 --> 00:00:14,681 見違えたわ。 4 00:00:14,681 --> 00:00:17,017 (ジル)あっ うん…。 5 00:00:17,017 --> 00:00:19,353 どうしたの? 6 00:00:19,353 --> 00:00:21,521 え… えっと…。 7 00:00:21,521 --> 00:00:24,691 久々だから 何を言っていいか わからなくて。 8 00:00:24,691 --> 00:00:30,531 私もよ ジル。 でもそうね…。 9 00:00:30,531 --> 00:00:33,200 まずは ロアナ村に行くわよ! 10 00:00:33,200 --> 00:00:36,370 う… うん… うん!? 11 00:00:36,370 --> 00:00:40,541 ねぇ 先に屋敷に戻らなくていいの? 12 00:00:40,541 --> 00:00:44,378 みんな 元気なアリシアの姿を 見たがってるよ。 13 00:00:44,378 --> 00:00:47,381 一刻も早く村に行きたいのよ。 14 00:00:47,381 --> 00:00:49,550 まあ 今のロアナ村なら➡ 15 00:00:49,550 --> 00:00:52,386 この時間帯でも 大丈夫だと思うけど。 16 00:00:52,386 --> 00:00:54,888 なんで そんなに慌てて…。 17 00:00:54,888 --> 00:00:58,392 やっと覚えられたんだもの。 18 00:00:58,392 --> 00:01:02,396 2年ぶりのロアナ村よ! 19 00:02:54,708 --> 00:02:58,712 (子どもたちの声) 20 00:02:58,712 --> 00:03:01,314 これが ロアナ村? 21 00:03:01,314 --> 00:03:04,651 すごいよね。 レベッカが中心になって➡ 22 00:03:04,651 --> 00:03:07,988 村の人たちと協力して ここまで整備したんだ。 23 00:03:07,988 --> 00:03:10,991 前に来たときと 全然 雰囲気が違うわ。 24 00:03:10,991 --> 00:03:13,493 (ネイト)アンタが アリシアか? 25 00:03:13,493 --> 00:03:15,662 ネイト…。 26 00:03:15,662 --> 00:03:20,167 村の用心棒をしてるんだ。 私のことを知ってるの? 27 00:03:20,167 --> 00:03:23,003 (ネイト)ああ レベッカから聞いてるよ。 28 00:03:23,003 --> 00:03:26,173 村がよくなったのは アンタのおかげだろ? 29 00:03:26,173 --> 00:03:30,343 今年は チビどもが飢えて 死ぬところを見ずに済んだ。 30 00:03:30,343 --> 00:03:32,512 そこは感謝してる。 31 00:03:32,512 --> 00:03:37,017 ただ 俺は正直 アンタを信用していない。 32 00:03:37,017 --> 00:03:39,186 当然ね。 33 00:03:39,186 --> 00:03:42,189 手放しで信用されるほうが 気持ちが悪いわ。 34 00:03:42,189 --> 00:03:46,193 ずっと音沙汰がなかったくせに 急に村に来やがって。 35 00:03:46,193 --> 00:03:48,195 何が目的だ!? 36 00:03:48,195 --> 00:03:53,033 貴族の道楽で レベッカたちを弄ぶようなら…。 37 00:03:53,033 --> 00:03:56,870 ネイト! アリシアが来られなかったのは 前にも話したとおり…。 38 00:03:56,870 --> 00:03:59,206 (アリシア)そうね。 わかったわ。 えっ。 39 00:03:59,206 --> 00:04:02,142 剣を抜きなさい。 腕試しよ! 40 00:04:02,142 --> 00:04:04,811 はあ!? なんでそうなんだよ!? 41 00:04:04,811 --> 00:04:09,483 私のことをよく知らないから 判断できないという話でしょう? 42 00:04:09,483 --> 00:04:14,321 私だって あなたのこと知らないし 実力を見るのが手っとり早いわ。 43 00:04:14,321 --> 00:04:16,490 アンタみたいな弱そうな女を➡ 44 00:04:16,490 --> 00:04:18,825 いたぶるほど 落ちぶれちゃいねえ。 45 00:04:18,825 --> 00:04:24,164 あら? 腕に自信がないのなら 別の勝負方法でもいいけど? 46 00:04:24,164 --> 00:04:28,168 なめやがって… 痛い目見ても知らねえぞ! 47 00:04:28,168 --> 00:04:31,171 (ざわめき) 48 00:04:31,171 --> 00:04:34,841 (ウィル)何やら 騒ぎになっているようじゃが…。 49 00:04:34,841 --> 00:04:39,012 (レベッカ)ちょっと! 何があったの!? 50 00:04:39,012 --> 00:04:41,515 (倒れる音) 51 00:04:41,515 --> 00:04:43,517 アリシア! 52 00:04:43,517 --> 00:04:45,852 彼が 私を信用できないと言うから➡ 53 00:04:45,852 --> 00:04:48,688 どちらが強いか わからせてやったのよ。 54 00:04:48,688 --> 00:04:51,691 ありえねえ ネイトが負けるなんて。 55 00:04:51,691 --> 00:04:55,862 そうか 魔法だ! あの女 ひきょうなまねしやがって。 56 00:04:55,862 --> 00:05:01,468 黙れ! コイツの実力は本物だ。 魔法なんて使ってねえ。 57 00:05:01,468 --> 00:05:05,639 私が勝てた理由を教えてあげるわ。 58 00:05:05,639 --> 00:05:10,310 それは… 私が貴族の娘だからよ。 はあ? 59 00:05:10,310 --> 00:05:12,646 (アリシア)生活の心配をせず➡ 60 00:05:12,646 --> 00:05:15,815 一日中 鍛錬だけしていられるし➡ 61 00:05:15,815 --> 00:05:19,820 剣の得意なお兄様たちに 教えてもらうこともできる。 62 00:05:19,820 --> 00:05:24,324 もし あなたが私と同じ環境で 剣術を修めていたら➡ 63 00:05:24,324 --> 00:05:26,993 今とは違う結果に なっていたでしょう。 64 00:05:26,993 --> 00:05:31,164 それがなんだってんだ!? 嫌みでも言いたいのか! 65 00:05:31,164 --> 00:05:33,667 私を利用しなさいと言っているの。 66 00:05:33,667 --> 00:05:38,505 慈善家気取りの貴族なんて うまく使えばいいじゃないの。 67 00:05:38,505 --> 00:05:41,341 そのくらいの気概を見せなさい。 68 00:05:41,341 --> 00:05:44,678 大事なんでしょう? レベッカが。 なっ…! 69 00:05:44,678 --> 00:05:46,680 ア… アリシア!? 70 00:05:46,680 --> 00:05:49,883 フフフン。 (ウィル)やれやれ…。 71 00:05:51,851 --> 00:05:55,689 相変わらず むちゃをする子じゃな アリシア。 72 00:05:55,689 --> 00:05:58,024 ウィルおじいさん! 73 00:05:58,024 --> 00:05:59,960 ハッハッ オオッ! 74 00:05:59,960 --> 00:06:02,963 アハッ! 久しぶりじゃな。 75 00:06:02,963 --> 00:06:07,801 おじいさん! 私 レベル91の闇魔法を習得したのよ! 76 00:06:07,801 --> 00:06:10,637 おお! それは大したものじゃ。 77 00:06:10,637 --> 00:06:12,806 だから今日 急いで来たのです。 78 00:06:12,806 --> 00:06:14,808 んっ? 79 00:06:14,808 --> 00:06:17,811 ラ ラ ラー。 80 00:06:17,811 --> 00:06:20,480 ヴァターク・デス・シックザール。 81 00:06:20,480 --> 00:06:24,985 ヴァミート・ファーヴェンドン・ズィーラ…。 82 00:06:24,985 --> 00:06:27,654 これは デュルキス国の古語! 83 00:06:27,654 --> 00:06:30,657 (アリシア)今 闇の扉は開かれた。 84 00:06:30,657 --> 00:06:33,326 紡ぎ 繋ぎ 連なりて➡ 85 00:06:33,326 --> 00:06:36,663 ウィリアムズ・アリシアの名のもとに 契約となす…。 86 00:06:36,663 --> 00:06:39,666 やめなさい アリシア。 87 00:06:39,666 --> 00:06:43,837 アンファング・フィニステーニス! 88 00:06:43,837 --> 00:06:45,839 いったい何が!? 89 00:06:45,839 --> 00:06:47,841 何してやがる!? 90 00:06:53,346 --> 00:06:56,850 体の一部を他人に移植する魔法。 91 00:06:56,850 --> 00:06:59,152 あっ…。 (ざわめき) 92 00:07:03,456 --> 00:07:06,293 あっ ああ…。 93 00:07:06,293 --> 00:07:10,130 見える… 目が…。 94 00:07:10,130 --> 00:07:13,800 アリシア! 自分が何をしたのか わかっているのか!? 95 00:07:13,800 --> 00:07:17,637 ええ 私の目を ウィルおじいさんに移植しました。 96 00:07:17,637 --> 00:07:21,474 そのようなこと わしは! わかっています! 97 00:07:21,474 --> 00:07:23,476 他人に目を譲ってもらうなど➡ 98 00:07:23,476 --> 00:07:26,313 あなたが望まないことは わかっています。 99 00:07:26,313 --> 00:07:30,317 でも私が ウィルおじいさんには 見えてほしかったんです。 100 00:07:30,317 --> 00:07:32,319 アリシア…。 101 00:07:34,321 --> 00:07:36,323 じっちゃん…。 102 00:07:36,323 --> 00:07:40,660 ジル… そういう顔だったのか。 うん! 103 00:07:40,660 --> 00:07:44,164 ああ 村のみんなの顔が見える。 (笑い声) 104 00:07:44,164 --> 00:07:47,167 少しは褒めてくださっても いいんですよ。 105 00:07:47,167 --> 00:07:51,171 この魔法のために 必死で 古語まで覚えたんですから。 106 00:07:51,171 --> 00:07:56,376 ああ まったく… とんでもない悪女じゃ。 107 00:07:59,012 --> 00:08:01,948 目は大丈夫なの? 108 00:08:01,948 --> 00:08:06,619 ええ。 少し違和感はあるけど 痛みなんかはないわ。 109 00:08:06,619 --> 00:08:09,956 さすが魔法ね。 そう。 110 00:08:09,956 --> 00:08:12,959 でも 片目がなくなったなんて 知られたら➡ 111 00:08:12,959 --> 00:08:16,796 みんな 心配するんじゃない? 特に 旦那様とか…。 112 00:08:16,796 --> 00:08:20,467 この2年間ずっと アリシアのこと心配してたよ。 113 00:08:20,467 --> 00:08:23,970 確かに お父様は過保護だものね。 114 00:08:23,970 --> 00:08:27,474 泣きだしてしまったら どうしようかしら…。 115 00:08:27,474 --> 00:08:30,310 (アーノルド)ああっ!? (アリシア)お父様!? (倒れる音) 116 00:08:30,310 --> 00:08:34,481 (アーノルド)ア… アリシアの… 目が…。 117 00:08:34,481 --> 00:08:38,651 《泣きだすどころじゃ なかったわ…》 118 00:08:38,651 --> 00:08:41,154 どっ どっ どっ どうして こんなことになったんだ!? 119 00:08:41,154 --> 00:08:43,823 まさか修行中に 事故が起きたのか!? 120 00:08:43,823 --> 00:08:46,326 事故ではありませんわ。 121 00:08:46,326 --> 00:08:50,130 つい先ほど 自分の意志で 人に目を移植したのです。 122 00:08:52,499 --> 00:08:54,834 (アーノルド)ああっ! (アリシア)お父様!? (倒れる音) 123 00:08:54,834 --> 00:08:58,838 お前が言っても聞かない子なのは わかっていたが…。 124 00:08:58,838 --> 00:09:01,775 まさか 片目をなくしてくるとはな…。 125 00:09:01,775 --> 00:09:04,444 私は お父様が望むような➡ 126 00:09:04,444 --> 00:09:07,113 いい子の貴族令嬢では ないのでしょう。 127 00:09:07,113 --> 00:09:09,282 だったら もう少し…。 128 00:09:09,282 --> 00:09:11,618 親不孝だとは思います。 129 00:09:11,618 --> 00:09:16,122 ですが これからも 私は理想の生き方を貫きますわ。 130 00:09:16,122 --> 00:09:18,291 それだけは譲りません! 131 00:09:18,291 --> 00:09:23,630 はあ…。 私こそ どれだけ煩わしく思われようと➡ 132 00:09:23,630 --> 00:09:26,633 お前を心配する気持ちは譲れない。 133 00:09:26,633 --> 00:09:30,804 親だからね。 お父様…。 134 00:09:30,804 --> 00:09:34,808 レベル90以上の魔法の習得 おめでとう。 135 00:09:34,808 --> 00:09:39,479 2年もの間よく頑張ったね。 約束は守るよ。 136 00:09:39,479 --> 00:09:43,783 キャザー・リズの監視役を続けることを 許可しよう。 137 00:09:46,986 --> 00:09:50,657 アリシア これ…。 どうしたの? 138 00:09:50,657 --> 00:09:52,992 目を隠せるものが あるといいと思って➡ 139 00:09:52,992 --> 00:09:54,994 さっき作ったんだ。 140 00:09:54,994 --> 00:09:56,996 ジルは手先が器用ね。 141 00:09:59,165 --> 00:10:01,501 うん! せっかくだし➡ 142 00:10:01,501 --> 00:10:04,003 この眼帯に合う衣装を 用意しましょうか。 143 00:10:04,003 --> 00:10:07,006 えっ 衣装って… なんの? 144 00:10:07,006 --> 00:10:11,177 決まってるじゃない! 2年ぶりに学園に行くんだもの。 145 00:10:11,177 --> 00:10:14,180 復活した悪女を 見せつけてやるのよ! 146 00:10:18,518 --> 00:10:23,356 (アンナ)ねぇ あの子…。 (ニーナ)まさか 今頃になって…。 147 00:10:23,356 --> 00:10:25,692 (ジェーン)ウィリアムズ・アリシア! 148 00:10:25,692 --> 00:10:31,865 フフ… ごきげんよう 皆様方。 149 00:10:31,865 --> 00:10:36,069 ま~たまた救世主でぇす! あら 先週に引き続き 滅…。 150 00:10:38,037 --> 00:10:40,039 これから先 リズ様と結ばれたとして…。 151 00:10:40,039 --> 00:10:42,041 どっちが旦那? やっぱ私かなあ? 152 00:10:42,041 --> 00:10:45,712 (ざわめき) 153 00:10:45,712 --> 00:10:50,216 アリシア かなり目立ってるけど…。 154 00:10:50,216 --> 00:10:54,053 フッ ねらいどおりね。 悪女が復活したって➡ 155 00:10:54,053 --> 00:10:57,056 ビジュアル面でも しっかり演出しておかないと。 156 00:10:57,056 --> 00:11:00,326 (ジェーン)アリシア様。 157 00:11:00,326 --> 00:11:04,497 もう登校なさらないのかと 思ってましたわ。 158 00:11:04,497 --> 00:11:06,833 誰? アンタ。 159 00:11:06,833 --> 00:11:09,335 フン! 平民には用はないわ。 160 00:11:09,335 --> 00:11:12,172 なんのためにいらしたかは 知らないけれど➡ 161 00:11:12,172 --> 00:11:17,177 早く学園から出ていったほうが 賢明なのではなくて? 162 00:11:17,177 --> 00:11:20,013 来週から 復学することになりましたの。 163 00:11:20,013 --> 00:11:22,849 今日はご挨拶に伺いまして。 164 00:11:22,849 --> 00:11:27,353 あなたは リズさんの熱心なお友達の一人ね? 165 00:11:27,353 --> 00:11:30,690 あら よくわかったわね。 166 00:11:30,690 --> 00:11:33,693 《アリシア:明確な敵意を 彼女から感じる…。 167 00:11:33,693 --> 00:11:38,531 リズさんの信者だと考えるのが いちばんしっくりくるものね》 168 00:11:38,531 --> 00:11:43,036 あなた 一方的にリズ様を ライバル視しているようだけど…。 169 00:11:43,036 --> 00:11:45,371 これ以上 恥をかく前に➡ 170 00:11:45,371 --> 00:11:48,875 ご自身の底の浅さに 気付いたほうがよろしいわ。 171 00:11:48,875 --> 00:11:53,046 あら! 私のどこが底が浅いのかしら? 172 00:11:53,046 --> 00:11:56,883 そのけばけばしい装いを見れば 一目瞭然ですわ。 173 00:11:56,883 --> 00:11:58,885 リズ様とは大違い。 174 00:11:58,885 --> 00:12:02,322 キャザー・リズなんかと 一緒にされて たまるかよ。 175 00:12:02,322 --> 00:12:05,992 (ジェーン)リズ様は 外見を 取り繕うことはなさらないの。 176 00:12:05,992 --> 00:12:09,996 誰に対しても平等に 内面を見てくださる。 177 00:12:09,996 --> 00:12:12,832 あなたとじゃ勝負にならないわ。 178 00:12:12,832 --> 00:12:15,501 外見よりも中身が大事。 179 00:12:15,501 --> 00:12:18,504 リズさんらしいご立派な発言ね。 180 00:12:18,504 --> 00:12:23,676 だけど現実では 多くの人が 外見の情報から人を判断するわ。 181 00:12:23,676 --> 00:12:28,181 事実 あなたも私の格好を見て 批判したでしょう? 182 00:12:28,181 --> 00:12:30,350 そっ それは…。 183 00:12:30,350 --> 00:12:34,020 あなたの薄汚い中身が 外見に出ていたからよ! 184 00:12:34,020 --> 00:12:40,026 フフッ。 あなた 枝毛だらけでボサボサの髪ね。 185 00:12:40,026 --> 00:12:44,030 スカート丈も その長さだと 脚が太く見えるわよ。 186 00:12:44,030 --> 00:12:46,532 リボンも少し曲がっているし。 187 00:12:46,532 --> 00:12:51,204 まるで だらしない内面が 外見に現れているみたいね。 188 00:12:51,204 --> 00:12:54,040 なっ! なんて失礼な人なの! 189 00:12:54,040 --> 00:12:57,377 私は外見を取り繕う必要を 感じてないの! 190 00:12:57,377 --> 00:12:59,545 リズ様は ありのままの私が すてきだと➡ 191 00:12:59,545 --> 00:13:01,481 おっしゃってくださったわ。 192 00:13:01,481 --> 00:13:04,984 ふ~ん… おかしいわねぇ。 193 00:13:04,984 --> 00:13:09,155 その不自然に顔を隠すような 髪形は なあに? 194 00:13:09,155 --> 00:13:11,658 堂々としていればいいのに。 195 00:13:11,658 --> 00:13:16,996 リズさんは あなたのそばかすが すてきとは言ってくれなかった。 196 00:13:16,996 --> 00:13:20,166 (ジェーン)この女…。 197 00:13:20,166 --> 00:13:22,335 (リズ)ジェーン? 198 00:13:22,335 --> 00:13:24,337 (リズ)どうしたの? 199 00:13:24,337 --> 00:13:26,339 リズ様! 200 00:13:26,339 --> 00:13:29,008 アリシアちゃん! 201 00:13:29,008 --> 00:13:32,011 私 彼女に 容姿をけなされたんです! 202 00:13:32,011 --> 00:13:34,180 ひどいわ。 203 00:13:34,180 --> 00:13:38,017 ジェーンは すてきな女の子よ。 私が保証するわ。 204 00:13:38,017 --> 00:13:41,187 お久しぶりですわね リズさん。 205 00:13:41,187 --> 00:13:45,024 2年ぶりね アリシアちゃん。 いろいろお話 したいけど➡ 206 00:13:45,024 --> 00:13:48,361 今は ジェーンと何があったか 聞かせてくれる? 207 00:13:48,361 --> 00:13:51,864 リズ様! 私を 信じてくださらないのですか? 208 00:13:51,864 --> 00:13:56,703 まさか。 でもまだ アリシアちゃんの 話を聞いていないわ。 209 00:13:56,703 --> 00:13:59,205 彼女の話したとおりですわ。 210 00:13:59,205 --> 00:14:02,642 みっともない外見を 指摘してさしあげたの。 211 00:14:02,642 --> 00:14:07,313 私が悪辣な女だってこと リズさんはご存じでしょう? 212 00:14:07,313 --> 00:14:10,316 関係ないわ。 そうだとしても➡ 213 00:14:10,316 --> 00:14:13,653 今回の経緯を聞かない理由には ならないもの。 214 00:14:13,653 --> 00:14:17,824 目の前の相手をちゃんと見て 判断したいの。 215 00:14:17,824 --> 00:14:20,827 2年前のこと 覚えてる? 216 00:14:20,827 --> 00:14:23,830 あのとき 私の思い込みで➡ 217 00:14:23,830 --> 00:14:26,666 アリシアちゃんを 取り押さえてしまった。 218 00:14:26,666 --> 00:14:30,002 あれから学園に 来なくなってしまったでしょう? 219 00:14:30,002 --> 00:14:34,173 あのとき もっと私が 寄り添ってあげられていたら…。 220 00:14:34,173 --> 00:14:38,678 別に… 心に傷を負って学園に 来なくなったわけじゃないわよ。 221 00:14:38,678 --> 00:14:40,680 同情は不要ですわ。 222 00:14:40,680 --> 00:14:44,350 (リズ)同情じゃないわ。 反省しているの。 223 00:14:44,350 --> 00:14:47,520 言い訳になるけど あのとき アリシアちゃんが➡ 224 00:14:47,520 --> 00:14:49,689 無事だってことは わかっていたの。 225 00:14:49,689 --> 00:14:51,691 えっ? だって➡ 226 00:14:51,691 --> 00:14:57,864 私が助けると信じていたから。 必ず助かると決まっていたの。 227 00:14:57,864 --> 00:15:01,634 私ね 子どもの頃から ラッキーガールだったの。 228 00:15:01,634 --> 00:15:04,303 信じたことは なんでもうまくいったし➡ 229 00:15:04,303 --> 00:15:06,639 みんな喜んでくれたわ。 230 00:15:06,639 --> 00:15:09,308 ((リズの母親:リズ ありがとう。 231 00:15:09,308 --> 00:15:11,310 ありがとう リズさん! 232 00:15:11,310 --> 00:15:15,314 リズ様! リズ様 ありがとうございます!) 233 00:15:15,314 --> 00:15:19,652 (リズ)私はきっと 人を幸せにする 使命があるんだわ。 234 00:15:19,652 --> 00:15:22,989 《ご都合主義ヒロインの人生を 生きていれば➡ 235 00:15:22,989 --> 00:15:27,326 自分の特異性を理解することも あるのかしら…》 236 00:15:27,326 --> 00:15:31,164 私は いつか みんなを救える人になりたい。 237 00:15:31,164 --> 00:15:36,169 もちろん アリシアちゃんも救うわ! だから 私のことを信じて。 238 00:15:36,169 --> 00:15:39,338 そうすれば きっと ハッピーエンドになるから! 239 00:15:39,338 --> 00:15:42,341 (アンナ)そうだわ! リズ様を信じましょう! 240 00:15:46,179 --> 00:15:48,848 バカげてる! 241 00:15:48,848 --> 00:15:51,851 今までが 偶然うまくいったからといって➡ 242 00:15:51,851 --> 00:15:54,020 これからも そうだとは かぎりませんわ。 243 00:15:54,020 --> 00:15:56,856 それは そうだけど。 244 00:15:56,856 --> 00:15:59,525 (アリシア)それに…。 245 00:15:59,525 --> 00:16:04,964 あなた 私のことが嫌いでしょう? 246 00:16:04,964 --> 00:16:09,135 2年前 暴漢と対じする私を見て➡ 247 00:16:09,135 --> 00:16:12,305 とっさに私だけ取り押さえたわね。 248 00:16:12,305 --> 00:16:17,310 あなたの実力なら 2人同時に 封じるくらい できたはずよ。 249 00:16:17,310 --> 00:16:19,979 そ… そんなこと…。 250 00:16:19,979 --> 00:16:23,149 さすがにあれは 悪意がありましたわね。 251 00:16:23,149 --> 00:16:25,151 正直 意外でしたわ。 252 00:16:25,151 --> 00:16:31,057 そんな! 私は… 聖女は そんな感情を抱いたりしないわ! 253 00:16:34,494 --> 00:16:37,997 リズ様 何を話して…。 254 00:16:37,997 --> 00:16:41,000 《どうやら無意識では あったようだけど…》 255 00:16:41,000 --> 00:16:46,672 アリシアちゃんは 私が 悪者になれば満足? 逆よ。 256 00:16:46,672 --> 00:16:50,676 いい子なら 本気でいい子をやってほしいわ。 257 00:16:50,676 --> 00:16:53,346 きれい事を並べるばかりで➡ 258 00:16:53,346 --> 00:16:56,182 具体的な行動を 起こさなかったけど➡ 259 00:16:56,182 --> 00:16:59,519 ご都合主義的に ハッピーエンドになった…。 260 00:16:59,519 --> 00:17:02,788 私は それが ずっと気に入らないの。 261 00:17:02,788 --> 00:17:05,958 なんとなくで うまくいくと 気付いたのなら➡ 262 00:17:05,958 --> 00:17:09,462 その力の効果範囲や確実性は 検証した? 263 00:17:09,462 --> 00:17:12,298 いつか みんなを救いたいと 言ったけれど➡ 264 00:17:12,298 --> 00:17:14,467 具体的なプランはあるの? 265 00:17:14,467 --> 00:17:16,969 そ… それは…。 266 00:17:16,969 --> 00:17:21,974 理想を語るなら 本気で考えて ちゃんと実行して。 267 00:17:24,810 --> 00:17:28,314 リ… リズ様 大丈夫ですか!? 268 00:17:28,314 --> 00:17:32,318 ウィリアムズ・アリシア! リズ様に何をしたのよ! 269 00:17:32,318 --> 00:17:35,821 リズさんに救ってほしいなんて 望んでいないと➡ 270 00:17:35,821 --> 00:17:38,324 申し上げただけですわ。 271 00:17:38,324 --> 00:17:40,660 お慈悲で生かしていただくより➡ 272 00:17:40,660 --> 00:17:45,331 憎まれて死んでも 自分を貫くのが 私の理想なので。 273 00:17:45,331 --> 00:17:47,667 では ごきげんよう。 274 00:17:47,667 --> 00:17:50,670 (足音) 275 00:17:54,340 --> 00:17:57,009 (メル)ねぇ あるじ。 276 00:17:57,009 --> 00:18:00,446 (デューク)メルか… どうした? 277 00:18:00,446 --> 00:18:04,450 (メル)実は ちょ~っと 予想外の展開になっててさ。 278 00:18:04,450 --> 00:18:06,953 驚かないで聞いてね。 279 00:18:16,128 --> 00:18:19,632 (ジョン)驚いたよ この学力なら確かに➡ 280 00:18:19,632 --> 00:18:22,969 最高学年に編入しても やっていけるだろう。 281 00:18:22,969 --> 00:18:25,972 ありがとうございます ジョン先生! 282 00:18:25,972 --> 00:18:28,641 これまで よく学んできたのですね。 283 00:18:28,641 --> 00:18:31,477 アリシアくんと 従者の君も。 284 00:18:31,477 --> 00:18:33,579 あっ ありがとうございます! 285 00:18:35,982 --> 00:18:38,985 11歳とは思えない学力です。 286 00:18:38,985 --> 00:18:42,989 ウィリアムズ家は よい家庭教師を雇っていますね。 287 00:18:42,989 --> 00:18:45,992 いえ この子は ほぼ独学ですわ。 288 00:18:45,992 --> 00:18:48,327 あっ そうなのかい? 289 00:18:48,327 --> 00:18:51,998 ええ 1人で どんどん 学習を進めてしまうんです。 290 00:18:51,998 --> 00:18:54,166 将来が楽しみですわ。 291 00:18:54,166 --> 00:18:56,168 それはそれは…。 292 00:18:56,168 --> 00:18:59,338 平民なのが実に もったいない。 293 00:18:59,338 --> 00:19:04,110 魔力さえあれば さぞ大成したでしょうに。 294 00:19:04,110 --> 00:19:07,947 ともあれ 最高学年の授業は ハイレベルですから➡ 295 00:19:07,947 --> 00:19:11,450 疑問点があれば いつでも聞きにおいで。 296 00:19:13,786 --> 00:19:15,788 ねぇ アリシア…。 297 00:19:15,788 --> 00:19:19,458 平民って やっぱり できることに限界があるのかな? 298 00:19:19,458 --> 00:19:22,461 現状は そうなっているわね。 299 00:19:24,463 --> 00:19:26,632 ((この国は貴族社会! 300 00:19:26,632 --> 00:19:30,136 魔力を持たない平民は 教育面でも職業面でも➡ 301 00:19:30,136 --> 00:19:32,805 門前払いにされがちなのよね。 302 00:19:32,805 --> 00:19:35,474 魔力が必要とされる仕事 ばかりじゃないのに…。 303 00:19:35,474 --> 00:19:37,476 非効率的だわ!) 304 00:19:37,476 --> 00:19:40,980 まあ 貴族ってだけで きちんとした教育を➡ 305 00:19:40,980 --> 00:19:43,149 受けていることが 保証されるから…。 306 00:19:43,149 --> 00:19:47,319 あえて 貴族以外の人材を使う 必要性を感じていないのかも。 307 00:19:47,319 --> 00:19:49,488 それが問題なのよ。 308 00:19:49,488 --> 00:19:52,324 まずは 貴族制度をなんとかしないと…。 309 00:19:52,324 --> 00:19:54,527 (2人)あっ!? 何!? 310 00:19:56,495 --> 00:19:59,665 デューク様!? 311 00:19:59,665 --> 00:20:02,835 《デューク様 怒ってる…?》 312 00:20:02,835 --> 00:20:04,837 この眼帯は なんだ!? 313 00:20:04,837 --> 00:20:07,673 痛っ…! 314 00:20:07,673 --> 00:20:10,342 2年ぶりの挨拶が それですの? 315 00:20:10,342 --> 00:20:13,012 魔法で突然現れるのも 圧をかけるのも➡ 316 00:20:13,012 --> 00:20:15,014 やめていただきたいわ! 317 00:20:15,014 --> 00:20:20,352 他のヤツに目を渡したと聞いた。 なぜ そんなことを! 318 00:20:20,352 --> 00:20:23,189 デューク様には関係ありませんわ! 319 00:20:23,189 --> 00:20:26,692 関係ないだと!? 今まで俺が➡ 320 00:20:26,692 --> 00:20:29,528 どんな気持ちで見守ってきたか わからないだろう! 321 00:20:29,528 --> 00:20:32,198 《デューク様 怒って…。 322 00:20:32,198 --> 00:20:34,533 いえ 悲しんでいる…? 323 00:20:34,533 --> 00:20:37,203 どうしよう 何か言わなくちゃ…》 324 00:20:37,203 --> 00:20:41,707 (デューク)幼い頃から悪役を演じて 楽しんでいたことは知っている。 325 00:20:41,707 --> 00:20:44,877 アリシアが本当に望むことなら➡ 326 00:20:44,877 --> 00:20:46,879 俺は…。 327 00:20:49,381 --> 00:20:52,084 め… 迷惑だわ。 328 00:20:54,220 --> 00:20:57,389 見守ってほしいなんて 頼んだ覚えはありませんわよ! 329 00:20:57,389 --> 00:20:59,725 私に押しつけないで! 330 00:20:59,725 --> 00:21:01,827 《違う… ダメだ…。 331 00:21:01,827 --> 00:21:04,530 こんなこと 言いたいんじゃないのに…》 332 00:21:11,003 --> 00:21:15,007 すまない。 頭を冷やしてくる。 333 00:21:17,009 --> 00:21:19,011 《間違えた…》 334 00:21:19,011 --> 00:21:23,182 今のは らしくないね。 どうしちゃったの? 335 00:21:23,182 --> 00:21:26,018 何か言わなくちゃって…。 336 00:21:26,018 --> 00:21:29,021 ほら! 悪女らしかったと思わない? 337 00:21:29,021 --> 00:21:34,026 王子様を敵に回すなんて。 着実にステップアップしてるわ! 338 00:21:34,026 --> 00:21:37,530 アリシアの言う悪女って あんななの? 339 00:21:37,530 --> 00:21:39,865 だとしたら ダサいね。 340 00:21:39,865 --> 00:21:42,701 《対立する人たちと 議論になって➡ 341 00:21:42,701 --> 00:21:46,038 毒舌をぶつけるのはいい。 でも…。 342 00:21:46,038 --> 00:21:50,042 心から案じてくれる人のことを 踏みにじるのは違う。 343 00:21:50,042 --> 00:21:53,712 私がしたのは… そういうことよ。 344 00:21:53,712 --> 00:21:56,549 最低だったわ 私…。 345 00:21:56,549 --> 00:21:59,552 あの瞳で見つめられると➡ 346 00:21:59,552 --> 00:22:04,323 血が沸騰したように 頭の中が真っ白になっちゃう…。 347 00:22:04,323 --> 00:22:08,327 あんな顔 させたかったわけじゃないのに。 348 00:22:08,327 --> 00:22:13,132 どうして デューク様相手だと うまくいかないの…》 349 00:22:16,168 --> 00:22:19,672 (メル)不器用な悪女…。