1 00:00:10,844 --> 00:00:13,680 (凪)ハァ…。 (瑠璃)今 この石 調べてるの? 2 00:00:13,680 --> 00:00:15,682 んっ? そうだ。 3 00:00:15,682 --> 00:00:18,518 きれいな鉱物が入ってたり 調べたら➨ 4 00:00:18,518 --> 00:00:21,021 宝石の産地に行けたりするの? (伊万里)んっ… んっ! 5 00:00:21,021 --> 00:00:24,524 そういうのは ないな。 あっ…。 普通の石灰岩だよ。 6 00:00:24,524 --> 00:00:28,362 あっ ただの石ってこと? これにも 意味があるんだよ。 7 00:00:28,362 --> 00:00:31,865 ハァ… 初心者には難しい話… だっ! 8 00:00:31,865 --> 00:00:34,034 ねっ? 伊万里さん。 9 00:00:34,034 --> 00:00:37,538 同意を求められても 困るな…。 10 00:00:37,538 --> 00:00:40,541 だって サファイアとか蛍石とか➨ 11 00:00:40,541 --> 00:00:43,377 探すなら きれいなほうが 楽しいじゃん。 12 00:00:43,377 --> 00:00:47,547 先輩には 先輩の考え方が あるんだから いいんじゃない? 13 00:00:47,547 --> 00:00:50,384 凪さんの考えてることね…。 14 00:00:50,384 --> 00:00:53,220 んっ! 15 00:00:53,220 --> 00:00:56,223 うん…。 んっ…。 16 00:00:56,223 --> 00:01:01,028 あ~ もう! 知りたいところだけ書いてない。 17 00:01:01,028 --> 00:01:03,030 なんで? わざと? う~ん…。 18 00:01:03,030 --> 00:01:05,032 (伊万里)いや…。 19 00:01:05,032 --> 00:01:07,034 ねえ! 2人とも頑張り過ぎじゃない? 20 00:01:07,034 --> 00:01:09,036 (伊万里/凪)んっ? 21 00:01:09,036 --> 00:01:12,539 たまには 休みも 必要だと思うんだよね! 22 00:01:12,539 --> 00:01:16,610 それなら 海に 瑪瑙拾いにでも行くか。 23 00:02:57,377 --> 00:03:00,347 うわ~! きれいなのに 人いないね! 24 00:03:00,347 --> 00:03:03,984 海水浴場じゃないからな。 ここで採れるの? 25 00:03:03,984 --> 00:03:08,488 そうだ。 引き潮のときだけ現れる 秘密の採集場所だよ。 26 00:03:08,488 --> 00:03:12,159 「秘密」って言葉 好き。 フフッ…。 めっちゃ採れそう! 27 00:03:12,159 --> 00:03:14,661 全部 川から流れてきた石? 28 00:03:14,661 --> 00:03:17,664 ここの石は 海底の岩体が元だろう。 29 00:03:17,664 --> 00:03:19,833 それが 波や地震で壊され➨ 30 00:03:19,833 --> 00:03:22,669 打ち上げられる。 へぇ~! 31 00:03:22,669 --> 00:03:25,505 それで 瑪瑙って どういう石? 32 00:03:25,505 --> 00:03:28,675 しま模様だ。 見たら わかると思う。 33 00:03:28,675 --> 00:03:32,679 よ~し 採るぞ~! お~! 34 00:03:34,681 --> 00:03:37,718 ハァ… 冷たくて 気持ちいい。 35 00:03:37,718 --> 00:03:41,221 伊万里さん もう休んでるの? アハハ…。 36 00:03:41,221 --> 00:03:43,890 お姉さん インドア派だからさ。 37 00:03:43,890 --> 00:03:47,060 瑠璃ちゃんは 元気だね。 当たり前だよ! 38 00:03:47,060 --> 00:03:49,730 顕微鏡で砂を見るのと比べたら➨ 39 00:03:49,730 --> 00:03:53,233 こんな 大きい石 見るなんて 楽すぎる! 40 00:03:53,233 --> 00:03:55,569 なるほど。 瑪瑙 どこだ? 41 00:03:55,569 --> 00:04:00,474 しましま しましま しましま…。 う~ん…。 42 00:04:00,474 --> 00:04:02,809 う~ん…。 (かもめの鳴き声) 43 00:04:02,809 --> 00:04:05,645 しましま ないな~。 44 00:04:05,645 --> 00:04:10,317 う~ん…。 う~ん…。 45 00:04:10,317 --> 00:04:12,319 う~ん? 46 00:04:12,319 --> 00:04:14,521 見つけたか? んっ? ううん まだ。 47 00:04:16,490 --> 00:04:18,658 ほら これだ。 あったの? 48 00:04:18,658 --> 00:04:21,828 すごい! しましまだ! しかも 赤い! 49 00:04:21,828 --> 00:04:24,498 水晶と同じ組成の鉱物だよ。 50 00:04:24,498 --> 00:04:26,833 こんな しましまなのに!? 51 00:04:26,833 --> 00:04:30,504 しま模様は 瑪瑙の出来方を知ると 理解できる。 52 00:04:30,504 --> 00:04:33,673 まず 岩の内部に熱水が流れ込む。 53 00:04:33,673 --> 00:04:36,009 その後 二酸化ケイ素が沈殿し➨ 54 00:04:36,009 --> 00:04:39,679 無数の微細な結晶で出来た層を 作る。 55 00:04:39,679 --> 00:04:45,018 この工程を繰り返すことで しま模様が形成されていく。 56 00:04:45,018 --> 00:04:47,020 赤色は いつ 塗られたの? 57 00:04:47,020 --> 00:04:50,023 着色は 不純物の混入によるもので➨ 58 00:04:50,023 --> 00:04:53,026 赤は 酸化鉄の場合が多いな。 59 00:04:53,026 --> 00:04:57,364 成分は同じだが 単一の結晶で出来た 水晶と➨ 60 00:04:57,364 --> 00:05:00,167 微細な結晶が層になった 瑪瑙。 61 00:05:00,167 --> 00:05:02,836 違う名前なのも 納得だろう? 62 00:05:02,836 --> 00:05:05,839 私も 早く見つけなきゃ! んっ? 63 00:05:05,839 --> 00:05:08,675 あった。 64 00:05:08,675 --> 00:05:12,179 なんだ!? それ! 私のほうが 真面目に探してたのに! 65 00:05:12,179 --> 00:05:14,848 こればっかりは 運もあるからな。 うぅ~! 66 00:05:14,848 --> 00:05:16,850 むっ! フン! なっ! うっ! これで まが玉 作ろっかな。 67 00:05:16,850 --> 00:05:18,818 フン! フン! フン…。 68 00:05:21,855 --> 00:05:23,857 本当にあるの? 69 00:05:23,857 --> 00:05:28,528 あれが 最後の2個だったりして。 70 00:05:28,528 --> 00:05:31,698 いった! うっ! んっ… なんだ!? この石! 71 00:05:31,698 --> 00:05:34,701 これだけ 角張ってて 大きいし➨ 72 00:05:34,701 --> 00:05:37,204 邪魔! 73 00:05:37,204 --> 00:05:40,373 あっ…。 74 00:05:40,373 --> 00:05:43,210 しましま… 瑪瑙だ! 75 00:05:43,210 --> 00:05:45,178 あ~! 76 00:05:47,881 --> 00:05:52,219 んっ! あったよ! 来て 来て! 77 00:05:52,219 --> 00:05:54,888 この石の所 2個あった。 78 00:05:54,888 --> 00:05:56,890 ここ たくさん採れるよ。 79 00:05:56,890 --> 00:05:59,392 え~? 2個って 偶然じゃないの? 80 00:05:59,392 --> 00:06:03,463 うぅ~ 人が 親切に教えてあげてるのに。 81 00:06:03,463 --> 00:06:05,632 むぅ~! 案外 瑠璃の言うとおりかもな。 82 00:06:05,632 --> 00:06:07,634 来てみな。 あっ…。 83 00:06:07,634 --> 00:06:09,970 うわ~ 崩れてるね。 うわっ! 84 00:06:09,970 --> 00:06:12,973 さっきの角張った石は この破片か。 85 00:06:12,973 --> 00:06:16,142 波で やられたかな? 水の力で!? 86 00:06:16,142 --> 00:06:18,144 でも 他は崩れてないよ。 87 00:06:18,144 --> 00:06:21,481 恐らくだが しけのときは ここに 波の力が➨ 88 00:06:21,481 --> 00:06:23,483 集まる形なんだろう。 89 00:06:23,483 --> 00:06:28,154 自然の地形が読めれば はっきり言えるんだが。 90 00:06:28,154 --> 00:06:30,490 あったぞ。 やっぱり 多いんだ! 91 00:06:30,490 --> 00:06:32,826 ここで探そう! うん。 92 00:06:32,826 --> 00:06:36,830 瑪瑙 出てこ~い! 93 00:06:36,830 --> 00:06:40,333 あった! これで 3つ目。 94 00:06:40,333 --> 00:06:44,170 これって… う~ん…。 伊万里さんも あった? 95 00:06:44,170 --> 00:06:46,673 先輩! これなんだけど…。 んっ! 96 00:06:46,673 --> 00:06:48,675 あれ? その石➨ 97 00:06:48,675 --> 00:06:52,345 赤っぽくて きれいだけど しましま ないね。 98 00:06:52,345 --> 00:06:54,681 ああ 玉髄だな。 99 00:06:54,681 --> 00:06:57,017 だよね! 何それ? 100 00:06:57,017 --> 00:06:59,019 しまのない瑪瑙だよ。 101 00:06:59,019 --> 00:07:03,156 違いは しまだけ。 模様だけで 名前が違うの? 102 00:07:03,156 --> 00:07:06,159 え~っと 待ってね 1つの結晶が 水晶で➨ 103 00:07:06,159 --> 00:07:08,662 細かい結晶で しましまだと 瑪瑙。 104 00:07:08,662 --> 00:07:10,664 ないと 玉髄…。 105 00:07:10,664 --> 00:07:14,334 でも 更に不純物が増えた物は 碧玉って呼ぶんだよ。 106 00:07:14,334 --> 00:07:16,503 うっ… ヘキ? 107 00:07:16,503 --> 00:07:19,005 だが 結局 鉱物的には すべて➨ 108 00:07:19,005 --> 00:07:23,176 石英に まとめられるわけだ。 うっ… うううう… ぐわ~! 109 00:07:23,176 --> 00:07:25,512 もう! 絶対 意地悪で言ってるでしょ! 110 00:07:25,512 --> 00:07:28,014 (凪/伊万里)アハハ! 111 00:07:28,014 --> 00:07:31,017 1個も採れないと思ったけど➨ 112 00:07:31,017 --> 00:07:34,020 あの場所 見つけられてよかった。 113 00:07:34,020 --> 00:07:36,022 あそこだけ 波が強い って言ってたけど➨ 114 00:07:36,022 --> 00:07:39,025 なんで 波が強いと 瑪瑙が採れるの? 115 00:07:39,025 --> 00:07:41,695 なんでだろうな? わかんないの? 116 00:07:41,695 --> 00:07:45,031 他と条件が違うから それが影響してるかも…。 117 00:07:45,031 --> 00:07:47,033 という話なだけだ。 118 00:07:47,033 --> 00:07:51,204 全然 わかんないって! もやもやして 気になるんだけど。 119 00:07:51,204 --> 00:07:54,207 ハハハハ! もやもやするか。 んっ? 120 00:07:54,207 --> 00:07:56,710 そうだな 例えば…。 121 00:07:56,710 --> 00:07:58,712 波が強くなる理由を➨ 122 00:07:58,712 --> 00:08:03,149 海水が狭い所に集中するから… だと考えると➨ 123 00:08:03,149 --> 00:08:05,485 その場所は 広い範囲の石が➨ 124 00:08:05,485 --> 00:08:08,154 集まってくる地点ともいえる。 125 00:08:08,154 --> 00:08:11,825 結果 散らばっていた瑪瑙が 集まっていた。 126 00:08:11,825 --> 00:08:13,827 あるいは もっと単純で➨ 127 00:08:13,827 --> 00:08:17,664 瑪瑙の鉱床が 近かっただけかもしれない。 128 00:08:17,664 --> 00:08:21,167 なるほどね! うんうん すっきりした! 129 00:08:21,167 --> 00:08:23,837 伊万里さん 採ったの 見せて。 130 00:08:23,837 --> 00:08:26,339 (伊万里)私のは これ。 131 00:08:26,339 --> 00:08:28,508 その 赤い玉髄 いいな~。 132 00:08:28,508 --> 00:08:31,010 どれかと交換する? する! 133 00:08:31,010 --> 00:08:34,014 あ~ でも これも きれいだし これも残したいし…。 134 00:08:34,014 --> 00:08:37,016 フッ…。 どうしよう? 交換できるの ないな…。 135 00:08:37,016 --> 00:08:39,019 (伊万里) その 小さいのでも いいよ。 136 00:08:39,019 --> 00:08:43,523 えっ いいの? うわ~! ねえ! 凪さんのも見せて! 137 00:08:43,523 --> 00:08:46,025 ほら。 138 00:08:46,025 --> 00:08:48,528 これだけ? もっと採ってたよね? 139 00:08:48,528 --> 00:08:50,864 標本としては これで十分だ。 140 00:08:50,864 --> 00:08:53,533 返しちゃったの? んっ…。 もったいない! 141 00:08:53,533 --> 00:08:57,037 いいんだよ。 鉱物は 私にとって 手段だ。 142 00:08:57,037 --> 00:08:59,939 必要以上に持つことは考えてない。 143 00:08:59,939 --> 00:09:01,941 どういう意味? 144 00:09:01,941 --> 00:09:06,613 石を使って 何を研究するかが 大事なんだよ。 145 00:09:06,613 --> 00:09:09,616 見つけて ゴールじゃないってこと? 146 00:09:09,616 --> 00:09:11,618 う~ん…。 147 00:09:11,618 --> 00:09:15,955 新しい石を発見したときに 私は考える。 148 00:09:15,955 --> 00:09:18,792 どうして この石が ここにあるのか。 149 00:09:18,792 --> 00:09:21,127 ここにある理由は なんだろう? 150 00:09:21,127 --> 00:09:26,800 この石は 私たちにとって どんな意味があるんだろう? 151 00:09:26,800 --> 00:09:31,137 既存の理論の正しさを証明する 補強材か➨ 152 00:09:31,137 --> 00:09:33,640 新しい理論を生み出す種か。 153 00:09:35,975 --> 00:09:38,645 手に入れたことから生まれる 疑問や➨ 154 00:09:38,645 --> 00:09:41,648 現状の理論の答え合わせ。 155 00:09:41,648 --> 00:09:46,820 それらを解決するたび 私たちの知識は洗練されていく。 156 00:09:46,820 --> 00:09:52,659 46億年かけて 世界が どんなふうにデザインされてきたか。 157 00:09:52,659 --> 00:09:55,662 その記録は 石の中だけにある。 158 00:09:55,662 --> 00:09:58,331 多くの石を通して 見れば➨ 159 00:09:58,331 --> 00:10:02,135 世界の実像を 正確に結ぶことに つながるはずなんだ。 160 00:10:05,338 --> 00:10:10,510 私も その一端を担いたいんだ。 161 00:10:10,510 --> 00:10:14,681 うん。 理由は そんなところかな。 162 00:10:14,681 --> 00:10:18,518 あっ… なんか さすが 凪さんって感じ。 163 00:10:18,518 --> 00:10:22,689 すごいな。 私なんか 集めるだけで 考えもしなかった。 164 00:10:22,689 --> 00:10:25,692 あれ? 本当に 考えもしなかったの? うぇっ? 165 00:10:25,692 --> 00:10:28,361 えっ 何が? もう忘れたか? 166 00:10:28,361 --> 00:10:30,363 んっ… だから 何が? 167 00:10:30,363 --> 00:10:32,365 だって 瑠璃ちゃん さっき➨ 168 00:10:32,365 --> 00:10:34,868 「もやもやして 気になるんだけど」って。 169 00:10:34,868 --> 00:10:36,870 あっ…。 170 00:10:36,870 --> 00:10:39,706 考えもしないんだったら➨ 171 00:10:39,706 --> 00:10:43,209 そこから先を 気になんて しないんじゃない? 172 00:10:43,209 --> 00:10:47,046 でも そんな 難しいこと 考えてないし➨ 173 00:10:47,046 --> 00:10:49,215 ただ なんとなく…。 174 00:10:49,215 --> 00:10:53,720 ウフフ… だんだん こっち側に 来てるってことかな~。 175 00:10:53,720 --> 00:10:56,222 ちょっ… こっち側って 何? 176 00:10:56,222 --> 00:11:00,860 だが 普通は 自分で 産地を探すなんて しないぞ。 177 00:11:00,860 --> 00:11:05,031 あっ… んっ…。 178 00:11:05,031 --> 00:11:06,100 サファイア…。 179 00:11:15,208 --> 00:11:17,544 フゥ…。 んっ? 180 00:11:17,544 --> 00:11:20,213 よっ! フッ…。 181 00:11:20,213 --> 00:11:22,882 フフッ…。 んっ? 182 00:11:22,882 --> 00:11:24,884 気になるか? うんうん! 183 00:11:24,884 --> 00:11:26,853 このグラフはだな…。 184 00:11:35,028 --> 00:11:39,866 うん よし! サファイアの砂を採る準備 完了! 185 00:11:39,866 --> 00:11:41,868 📺次は 西之島の映像です。 186 00:11:41,868 --> 00:11:45,371 📺先週から 火山活動が 再び 活発化しています。 187 00:11:45,371 --> 00:11:48,875 お~ 噴火って感じ。 んっ? 📱(バイブ音) 188 00:11:48,875 --> 00:11:51,711 📺溶岩は 高さ およそ200mまで…。 📱(バイブ音) 189 00:11:51,711 --> 00:11:55,114 あっ 凪さん 着いた? うん! 今 行く。 190 00:11:58,217 --> 00:12:00,720 じゃあ 砂 採ってるね~。 ああ。 191 00:12:08,194 --> 00:12:11,030 おっ…。 192 00:12:11,030 --> 00:12:14,534 磨いたみたいに つるつるだけど…。 193 00:12:14,534 --> 00:12:17,704 緑色だ。 194 00:12:17,704 --> 00:12:20,873 フッ… なんか ちょっと きれい。 195 00:12:20,873 --> 00:12:24,544 よし! キープだ。 あとで 持って帰ろう。 196 00:12:24,544 --> 00:12:26,879 でかいサファイア ないかな~。 197 00:12:26,879 --> 00:12:30,383 おっ? 198 00:12:30,383 --> 00:12:34,053 まさか 砂金!? んっ! んっ…。 199 00:12:37,890 --> 00:12:40,059 やった! 砂金を…。 200 00:12:42,395 --> 00:12:46,199 銀色? 砂銀? 201 00:12:46,199 --> 00:12:48,201 凪さ~ん! うわっ! 見て これ! 202 00:12:48,201 --> 00:12:50,203 これ 砂銀じゃない? 203 00:12:50,203 --> 00:12:53,406 そんな近くじゃ見えないよ。 はい。 204 00:12:55,375 --> 00:12:59,379 うん 違う。 早っ! なんで? 銀色じゃん! 205 00:12:59,379 --> 00:13:02,815 本物の銀なら 黒ずんだ色を しているはずだ。 206 00:13:02,815 --> 00:13:05,318 だから 私は 銀ではないと思う。 207 00:13:05,318 --> 00:13:07,520 じゃあ 他に 何があるの? 208 00:13:07,520 --> 00:13:09,489 方鉛鉱とか? 209 00:13:09,489 --> 00:13:12,992 結晶が見られないし 人工物かな。 210 00:13:12,992 --> 00:13:15,161 鉄の合金か何かだろう。 211 00:13:15,161 --> 00:13:19,332 うぅっ…。 近くの工場から 川に流れ込むことは よくある。 212 00:13:19,332 --> 00:13:22,168 その可能性が いちばん高いと思う。 213 00:13:22,168 --> 00:13:24,671 うぅ~…。 214 00:13:24,671 --> 00:13:27,006 伊万里さん! これ 見て! 215 00:13:27,006 --> 00:13:31,010 これ なんだと思う? 私は 銀だと思うんだけど! 216 00:13:31,010 --> 00:13:34,013 う~ん… わかんないけど 銀は ないでしょ。 217 00:13:34,013 --> 00:13:36,015 砂銀なんて 聞いたことないよ。 218 00:13:36,015 --> 00:13:39,018 伊万里さんまで! あっ…。 なんとか 調べらんないの!? 219 00:13:39,018 --> 00:13:42,522 小さすぎて うちじゃ 分析は無理だよ。 220 00:13:42,522 --> 00:13:46,225 じゃあ 銀かもしれないじゃん。 だから…。 221 00:13:46,225 --> 00:13:48,227 調べてみるか。 (瑠璃/伊万里)あっ…。 222 00:13:48,227 --> 00:13:51,230 銀には 銀の特徴が 必ずある。 223 00:13:51,230 --> 00:13:54,867 だが その特徴は 見えていない場合も多い。 224 00:13:54,867 --> 00:13:58,037 見えている情報は ごく一部だ。 225 00:13:58,037 --> 00:14:00,807 本来は 目に見えないもの。 226 00:14:00,807 --> 00:14:03,643 それを 今から 見てみようじゃないか。 227 00:14:03,643 --> 00:14:05,978 沈む速さで調べるの? 228 00:14:05,978 --> 00:14:09,482 そうだ。 重い物ほど 速く沈む。 229 00:14:09,482 --> 00:14:12,485 本来は目に見えない比重を 見る方法だ。 230 00:14:12,485 --> 00:14:15,154 この銅線との比較を行う。 231 00:14:15,154 --> 00:14:17,156 なんで 銅? 232 00:14:17,156 --> 00:14:19,325 銀の比重 10.5は➨ 233 00:14:19,325 --> 00:14:21,327 銅の9より 大きい。 234 00:14:21,327 --> 00:14:25,331 だが 鉄の合金など 他の候補は 9より小さい。 235 00:14:25,331 --> 00:14:27,333 つまり この粒が➨ 236 00:14:27,333 --> 00:14:29,502 銅より速く沈めば 銀。 237 00:14:29,502 --> 00:14:32,505 遅ければ 銀ではないということだ。 238 00:14:32,505 --> 00:14:36,509 どうだ? これで 納得できるか? むぅ~。 239 00:14:36,509 --> 00:14:40,179 わかった。 それで 決着をつけよう。 240 00:14:40,179 --> 00:14:43,349 実際は 純度や形状の違いが 影響するから…。 241 00:14:43,349 --> 00:14:45,351 言い訳しない! 242 00:14:45,351 --> 00:14:48,688 アハハ! とりあえず やってみるか。 243 00:14:48,688 --> 00:14:52,191 お願い! 銀! 銀! 速く落ちて 速く落ちて…。 244 00:14:54,193 --> 00:14:58,030 速い! 違いが見えた。 これは 銀だ! 245 00:14:58,030 --> 00:15:00,166 ほらほら 私の言ったとおり! 246 00:15:00,166 --> 00:15:03,002 うそ! どうだ? 凪さん! 247 00:15:03,002 --> 00:15:07,006 私が正解のこともあるんだ! 私の勝ち! 248 00:15:07,006 --> 00:15:09,842 うっ? 速すぎる。 249 00:15:09,842 --> 00:15:13,012 (伊万里/瑠璃)んっ? いくらなんでも 差が つき過ぎだ。 250 00:15:13,012 --> 00:15:15,348 確かに 銀は 銅より重いが➨ 251 00:15:15,348 --> 00:15:19,185 今のは 比重が もっと大きい鉱物の動きだ。 252 00:15:19,185 --> 00:15:22,522 ずるい! これで 決着って言ったのに! 253 00:15:22,522 --> 00:15:24,690 すまない。 254 00:15:24,690 --> 00:15:28,694 だが 銀よりも もっと希少な 鉱物の可能性が見えてきた。 255 00:15:28,694 --> 00:15:30,696 銀より希少? 256 00:15:30,696 --> 00:15:32,865 次は 金との比較をする。 257 00:15:39,372 --> 00:15:42,842 私の予想どおりなら 答えが見えてくるはずだ。 258 00:15:47,213 --> 00:15:49,382 同じくらいの速さだ! 259 00:15:49,382 --> 00:15:54,387 金と同等の比重を持つ 金属鉱物といえば 砂白金。 260 00:15:54,387 --> 00:15:57,223 サハッキンって? プラチナ。 261 00:15:57,223 --> 00:16:00,293 うぇっ? これ プラチナだったの!? 262 00:16:00,293 --> 00:16:04,463 正確には プラチナを含む希少金属の塊。 263 00:16:04,463 --> 00:16:07,800 金以上の比重なら 白金族が有力だ。 264 00:16:07,800 --> 00:16:10,303 プラチナじゃないのもあるのか。 265 00:16:10,303 --> 00:16:13,639 白金族は どれも 超希少金属だぞ。 266 00:16:13,639 --> 00:16:16,642 ロジウムの相場は プラチナの数倍にもなる。 267 00:16:16,642 --> 00:16:19,145 すっ… 数倍? 268 00:16:19,145 --> 00:16:22,315 砂白金だとしたら 近くに あれ あったの? あっ…。 269 00:16:22,315 --> 00:16:25,485 いや 確認はできてない。 んっ? 270 00:16:25,485 --> 00:16:29,155 まだ 決まりじゃないの? ああ。 271 00:16:29,155 --> 00:16:34,494 蛇紋岩。 この濃緑色の石の存在が 鍵になる。 272 00:16:34,494 --> 00:16:38,331 ジャモン? 蛇の皮に見た目が似てるの。 273 00:16:38,331 --> 00:16:41,500 砂白金は 蛇紋岩の中に入っているんだ。 274 00:16:41,500 --> 00:16:44,003 見せて! 275 00:16:44,003 --> 00:16:46,839 この中にあるんだ。 276 00:16:46,839 --> 00:16:49,675 この 緑色の石…。 277 00:16:49,675 --> 00:16:51,677 あれ? 278 00:16:51,677 --> 00:16:54,180 これって 磨いたみたいになることある? 279 00:16:54,180 --> 00:16:56,682 あるよ。 鏡肌だね。 280 00:16:56,682 --> 00:16:59,685 蛇紋岩同士が 地下で こすれて 磨かれた状態。 281 00:16:59,685 --> 00:17:03,122 それ 採ったかも! 今 あるのか? 282 00:17:03,122 --> 00:17:05,458 置いてきちゃった。 283 00:17:05,458 --> 00:17:07,627 だぁ…。 アハハ…。 とにかく➨ 284 00:17:07,627 --> 00:17:11,531 蛇紋岩産地の確認は 必要だな。 (伊万里)うん! 285 00:17:13,100 --> 00:17:15,968 蛇紋岩 蛇紋岩…。 286 00:17:15,968 --> 00:17:19,472 瑠璃! 今日は 川で採らないぞ。 ほえ? 287 00:17:19,472 --> 00:17:23,809 砂白金を供給するには 大量の蛇紋岩が必要なんだ。 288 00:17:23,809 --> 00:17:28,347 今日は 本体の場所を探しに 山へ入る。 289 00:17:28,347 --> 00:17:30,650 ねえ! 290 00:17:30,650 --> 00:17:34,353 なんで 蛇紋岩の中って 砂白金があるの? 291 00:17:34,353 --> 00:17:39,191 ああ それは 蛇紋岩が もともと マントルにあった石だからだよ。 292 00:17:39,191 --> 00:17:43,029 マントルは 地殻より 希少金属の濃度が高いんだ。 293 00:17:43,029 --> 00:17:45,031 白金族も多い。 294 00:17:45,031 --> 00:17:48,367 てことは マントルの中には お宝が がっぽり! 295 00:17:48,367 --> 00:17:51,203 がっぽりに備えて 休憩しない? 296 00:17:51,203 --> 00:17:53,706 頑張れ 頑張れ! ハァハァ…。 297 00:17:53,706 --> 00:17:56,542 あ~…。 ハァ…。 マントルの石って 普通にあるの? 298 00:17:56,542 --> 00:18:00,313 いや 普通は マントルの物質が 地表に出ることはない。 299 00:18:00,313 --> 00:18:03,649 特別な場所だけってこと? そうだ。 300 00:18:03,649 --> 00:18:06,652 例えば 大陸プレートの境界。 301 00:18:06,652 --> 00:18:09,989 厚さ 数十kmの岩体同士が 衝突している。 302 00:18:09,989 --> 00:18:12,992 その結果 片方が上に乗り上げ➨ 303 00:18:12,992 --> 00:18:15,161 マントルごと露出する場合がある。 304 00:18:15,161 --> 00:18:17,663 すごいスケールの話だ。 305 00:18:17,663 --> 00:18:20,499 実際の例が 北海道の日高山脈だ。 306 00:18:20,499 --> 00:18:22,501 日本の話だったの? 307 00:18:22,501 --> 00:18:26,839 太平洋の中央海嶺にも 蛇紋岩は現れる。 308 00:18:26,839 --> 00:18:30,176 マントル物質が 噴出している場所だからな。 309 00:18:30,176 --> 00:18:32,845 やがて 蛇紋岩は プレートに載って 運ばれ➨ 310 00:18:32,845 --> 00:18:35,514 日本の下に たまっていく。 311 00:18:35,514 --> 00:18:40,186 その蛇紋岩は 時々 地表に現れる。 地表に? 312 00:18:40,186 --> 00:18:42,521 例えば 蛇紋岩は 断層があれば➨ 313 00:18:42,521 --> 00:18:44,690 上がることができる。 314 00:18:44,690 --> 00:18:49,028 なんか 見てきたみたいに言うけど そんなことまで わかるんだ。 315 00:18:49,028 --> 00:18:52,865 確かに 蛇紋岩の上昇を見た者は いないが➨ 316 00:18:52,865 --> 00:18:56,535 石や地形の特徴を知ると➨ 317 00:18:56,535 --> 00:19:00,439 透けて 見えてくるんだよ。 アハッ! 318 00:19:00,439 --> 00:19:03,442 いいか? 引き上げるぞ。 うん! 319 00:19:09,949 --> 00:19:14,120 凪さん! なんか 黒い塊が… あっ。 320 00:19:14,120 --> 00:19:18,624 蛇紋岩の塊だ。 やはり あったな。 321 00:19:18,624 --> 00:19:22,294 これが マントルにあった石? 322 00:19:22,294 --> 00:19:24,463 地下から上昇してくるって…。 (伊万里)うっ…。 323 00:19:24,463 --> 00:19:28,467 テレビで 火山の噴火を見たけど あんな感じ? うぅっ! ハァハァ…。 324 00:19:28,467 --> 00:19:32,304 蛇紋岩は 溶岩のように 溶けていたわけではないが➨ 325 00:19:32,304 --> 00:19:36,308 噴火のような自然現象と 連動はしていたかもな。 326 00:19:36,308 --> 00:19:38,811 すごい壮大な感じ。 327 00:19:38,811 --> 00:19:42,481 今の静かな山の中じゃ 想像できないな~。 328 00:19:42,481 --> 00:19:46,652 火山も岩石も 見えているのは 過程の ごく一部だ。 329 00:19:46,652 --> 00:19:48,988 大量に 溶岩を吐き出し➨ 330 00:19:48,988 --> 00:19:52,658 噴煙を 何千mも噴き上げる 火山。 331 00:19:52,658 --> 00:19:55,661 派手な姿に 目を奪われるが…。 ハァハァハァ…。 332 00:19:55,661 --> 00:19:58,831 あっ… アハッ…。 それは 噴火の全貌ではない。 333 00:19:58,831 --> 00:20:01,667 火山の真下でたぎる マグマだまり。 334 00:20:01,667 --> 00:20:04,003 そこへ ばく大なエネルギーを供給する➨ 335 00:20:04,003 --> 00:20:06,672 マントルからの マグマ上昇流。 336 00:20:06,672 --> 00:20:10,176 マントルから地表までを貫く エネルギーの流れ。 337 00:20:10,176 --> 00:20:13,012 これが 噴火の全貌だ。 338 00:20:13,012 --> 00:20:16,682 目に見える火山は ごく一部にすぎない。 339 00:20:16,682 --> 00:20:20,352 ここの蛇紋岩も 見えているのは ほんの僅か。 340 00:20:20,352 --> 00:20:25,024 地下から上昇してきた 巨大な岩塊の終端。 341 00:20:25,024 --> 00:20:28,694 そして マントルを離れ ここに来るまでの➨ 342 00:20:28,694 --> 00:20:32,198 数百万年 数千万年の 旅の終端。 343 00:20:32,198 --> 00:20:37,036 火山も蛇紋岩も砂白金も 実態をつかむには➨ 344 00:20:37,036 --> 00:20:40,372 目に見えない部分を 見る必要があるんだよ。 345 00:20:40,372 --> 00:20:44,376 「目に見えない部分を見る」か…。 346 00:20:48,380 --> 00:20:51,884 さてと これで決まったわけだ。 んっ? 347 00:20:51,884 --> 00:20:56,555 ようやく 見えた物を 採りに行こうじゃないか。 348 00:20:56,555 --> 00:21:00,192 あった! 砂白金! さすがだな。 349 00:21:00,192 --> 00:21:03,195 フッ! 細かいのを見るのは 慣れてるからね。 350 00:21:03,195 --> 00:21:05,865 伊万里さん 砂 全然 減ってないよ。 351 00:21:05,865 --> 00:21:10,035 だって パンニング 初めてだもん。 352 00:21:10,035 --> 00:21:12,538 見つけた。 結構 あるもんだな。 353 00:21:12,538 --> 00:21:16,308 んっ… 見せて 見せて。 全然 ないよ~。 354 00:21:18,878 --> 00:21:21,380 うんうん その調子。 そう? 355 00:21:21,380 --> 00:21:24,183 2人とも こっち 来てみな。 (2人)んっ? 356 00:21:24,183 --> 00:21:27,553 岩の割れ目に 砂が たまってる。 357 00:21:27,553 --> 00:21:31,056 伊万里さん 行こう! あっ… うん! 358 00:21:31,056 --> 00:21:51,076 ♬~ 359 00:21:51,076 --> 00:21:56,749 ♬~ 360 00:21:56,749 --> 00:21:59,985 まさか ここで 砂白金が見つかるとはな。 361 00:21:59,985 --> 00:22:02,822 私のサファイア探しのおかげだね。 362 00:22:02,822 --> 00:22:05,658 こんなに たくさん採れるなんてね。 んっ! 363 00:22:05,658 --> 00:22:09,328 そんなの… 目に見えてる一部だよ。 364 00:22:09,328 --> 00:22:12,031 もっと たくさん あるはずだよね! 365 00:22:14,667 --> 00:22:17,169 あっ… フッ…。 フッ…。 366 00:22:17,169 --> 00:22:19,171 フフッ!