1 00:00:06,340 --> 00:00:08,642 (瑠璃)やった! フフン…。 2 00:00:10,677 --> 00:00:14,348 やっと このときが来た! 3 00:00:14,348 --> 00:00:17,651 サファイアが 1個も見つからない! 4 00:01:58,552 --> 00:02:00,988 川の上流から流れてきたサファイアを➡ 5 00:02:00,988 --> 00:02:03,991 下流から ずっと ここまで たどってきた。 6 00:02:03,991 --> 00:02:06,994 このF分岐では 左側だけで見つかったけど➡ 7 00:02:06,994 --> 00:02:08,996 次のG分岐では➡ 8 00:02:08,996 --> 00:02:11,832 左右どっちにも 見つからなくなった。 9 00:02:11,832 --> 00:02:14,668 Gより上から サファイアは流れてきていない! 10 00:02:14,668 --> 00:02:16,670 つまり…。 11 00:02:16,670 --> 00:02:21,008 この範囲の どこかから サファイアが転がってきている! 12 00:02:21,008 --> 00:02:23,844 (凪)よく ここまで絞り込めたな。 フフーン! 13 00:02:23,844 --> 00:02:26,013 しっかり 記録も取ってある。 14 00:02:26,013 --> 00:02:28,348 (伊万里)頑張ったんだね~。 もう これで➡ 15 00:02:28,348 --> 00:02:31,685 現場で探してもいいだろう。 本当に? 16 00:02:31,685 --> 00:02:36,023 ああ 大丈夫だ。 フフッ! 17 00:02:36,023 --> 00:02:38,191 とにかく 瑠璃は 結果を出した。 フフッ! んっ フフッ…。 18 00:02:38,191 --> 00:02:40,193 ここからは 3人で行動するぞ。 うん! 19 00:02:40,193 --> 00:02:42,195 (瑠璃/伊万里)お~! 20 00:02:46,700 --> 00:02:49,703 龍伝説? (伊万里)あれ 知らない? 21 00:02:49,703 --> 00:02:54,041 龍穴町は 日本三大龍穴で有名な町だよ。 22 00:02:54,041 --> 00:02:56,376 龍がいる穴ってこと? うん。 23 00:02:56,376 --> 00:03:00,981 他にも 龍がすむ 龍王ヶ渕とか 龍鎮の滝とか➡ 24 00:03:00,981 --> 00:03:04,484 町じゅうに 龍に関する伝説が 残ってるんだって。 25 00:03:04,484 --> 00:03:06,820 へぇ~。 26 00:03:06,820 --> 00:03:10,991 龍のすんでる町か。 おもしろそう。 27 00:03:10,991 --> 00:03:14,995 あれ? 山に行くんじゃないの? その前に…。 28 00:03:14,995 --> 00:03:18,598 サファイアが見つかるように 願かけしなきゃね。 29 00:03:25,839 --> 00:03:28,842 んっ? 何 読んでるの? 30 00:03:28,842 --> 00:03:31,011 この神社の由来だ。 31 00:03:31,011 --> 00:03:33,680 「青龍児神社は 天保7年に創建され…」。 32 00:03:33,680 --> 00:03:35,682 う~ん… ムニャムニャ! 33 00:03:35,682 --> 00:03:41,188 まとめるとだな 雨乞いのために 頻繁に山を侵す人が増え➡ 34 00:03:41,188 --> 00:03:46,026 天保7年 ついに 龍たちが怒った。 35 00:03:46,026 --> 00:03:51,865 何日も嵐が続き 崖崩れなどで 村には 大きな被害が出た。 36 00:03:51,865 --> 00:03:55,702 そのとき 人々の前に現れたのが➡ 37 00:03:55,702 --> 00:03:58,038 龍の子どもだった。 38 00:03:58,038 --> 00:04:01,808 ((青龍:我が一族の怒りを 鎮めたいと望むなら➡ 39 00:04:01,808 --> 00:04:04,311 この青龍が 力を貸そう。 40 00:04:04,311 --> 00:04:07,814 そのかわり 我が魂を➡ 41 00:04:07,814 --> 00:04:12,152 末代まで神として祭ることを 誓えるか?)) 42 00:04:12,152 --> 00:04:16,823 人々と約束をした龍の子は 山の尾根へと消えた。 43 00:04:16,823 --> 00:04:18,825 次の瞬間…。 44 00:04:18,825 --> 00:04:22,662 鋭光一閃。 嵐は ぴたりと やんだ。 45 00:04:22,662 --> 00:04:26,666 後日 山へ入った者が 龍の子のなきがらを見つけた。 46 00:04:26,666 --> 00:04:29,002 いい話だ…。 はぁ~! 47 00:04:29,002 --> 00:04:32,506 その龍の骨の一部が ここの ご神体らしい。 48 00:04:32,506 --> 00:04:34,508 龍が 本当に いたの? 49 00:04:34,508 --> 00:04:37,177 いや 実際は 熊の骨か何かだろう。 50 00:04:37,177 --> 00:04:40,180 うわっ… 凪さん つまんな~い。 51 00:04:42,682 --> 00:04:45,385 んっ… むむむ…。 52 00:04:53,527 --> 00:04:57,030 さて 右側と左側 どっちに向かうか。 53 00:04:57,030 --> 00:05:00,133 何か 判断材料が あるといいんだけど…。 54 00:05:00,133 --> 00:05:02,135 んっ? 55 00:05:06,640 --> 00:05:09,643 泥岩だ。 こっち側に サファイアはないな。 56 00:05:09,643 --> 00:05:14,314 んっ? デーガンだと 絶対ないの? ああ。 57 00:05:14,314 --> 00:05:18,818 サファイアは 地下で マグマが冷え固まる際に出来るが➡ 58 00:05:18,818 --> 00:05:23,156 泥岩は 水底にたまった泥が 押し固められた 堆積岩だ。 59 00:05:23,156 --> 00:05:25,825 出来る環境が 全く違う。 60 00:05:25,825 --> 00:05:28,161 宝石になりうる 大きな結晶は➡ 61 00:05:28,161 --> 00:05:32,499 マグマが冷えて出来た 火成岩の中に 作られるんだ。 62 00:05:32,499 --> 00:05:34,668 右は ないな。 63 00:05:34,668 --> 00:05:36,870 地図の左側を探そう。 64 00:05:41,675 --> 00:05:45,512 ハァハァ… んっ…。 65 00:05:45,512 --> 00:05:49,182 (伊万里)フゥ…。 ハァハァ…。 66 00:05:49,182 --> 00:05:53,520 ハァ… 先輩! 少し休もう~! 67 00:05:53,520 --> 00:05:56,523 ここ 登りきったら 休むか。 68 00:05:56,523 --> 00:06:00,961 (伊万里)あ~…。 伊万里さ~ん もう少し。 69 00:06:00,961 --> 00:06:04,464 ありがとう。 お姉さん インドア派なんだよね…。 70 00:06:04,464 --> 00:06:06,466 ぐえっ! あっと…。 71 00:06:06,466 --> 00:06:09,069 どうしたの? 先…。 (伊万里/瑠璃)あっ…。 72 00:06:12,305 --> 00:06:14,975 崖? 待って。 地形図には➡ 73 00:06:14,975 --> 00:06:18,478 崖の記号なんてないよ。 描き忘れ? 74 00:06:18,478 --> 00:06:21,314 いや 恐らく 小さいからだろう。 75 00:06:21,314 --> 00:06:23,316 崖を記載する条件は➡ 76 00:06:23,316 --> 00:06:28,154 高低差3m以上 かつ 横幅75m以上。 77 00:06:28,154 --> 00:06:32,659 ここは 横幅が足りないんじゃないかな。 78 00:06:32,659 --> 00:06:35,495 地形図は 現実そのままじゃないんだよ。 79 00:06:35,495 --> 00:06:37,497 もう… しょうがないな。 80 00:06:37,497 --> 00:06:39,499 あっちから回り込んで 迂回…。 81 00:06:39,499 --> 00:06:43,336 その前に 私たちは サファイアの産地を探してるんだ。 82 00:06:43,336 --> 00:06:45,338 この崖も調べないと。 83 00:06:45,338 --> 00:06:47,674 あっ そうだった。 84 00:06:47,674 --> 00:06:51,678 う~ん…。 85 00:06:51,678 --> 00:06:54,347 距離が遠いと よく見えないな~。 86 00:06:54,347 --> 00:06:56,349 いったん 他を当たってみない? 87 00:06:56,349 --> 00:06:58,685 ここだけに 時間かけてられないし。 88 00:06:58,685 --> 00:07:00,954 でも それで 見落としちゃったら? 89 00:07:00,954 --> 00:07:05,125 大丈夫だって! サファイアを見落とすはずないでしょ。 90 00:07:05,125 --> 00:07:07,294 ううん。 私たちは➡ 91 00:07:07,294 --> 00:07:10,797 サファイアの産地が存在してることは わかってるけど➡ 92 00:07:10,797 --> 00:07:13,133 規模は わかってないんだよね。 93 00:07:13,133 --> 00:07:17,637 もしかしたら 小規模で 気付けないかも。 んっ…。 94 00:07:17,637 --> 00:07:20,640 見落とした場所へ 確認に戻るって➡ 95 00:07:20,640 --> 00:07:23,810 実は なかなか できないんだよ。 96 00:07:23,810 --> 00:07:26,479 調べたつもりになるって➡ 97 00:07:26,479 --> 00:07:29,282 私は いちばん怖いことだと思う。 98 00:07:32,319 --> 00:07:34,988 伊万里も 蛍石で 痛い目を見たばかりだもんな。 99 00:07:34,988 --> 00:07:36,990 自分のことだったの? 100 00:07:36,990 --> 00:07:40,160 いや… うぅっ… 先輩 先輩! 上 どうなってた? 101 00:07:40,160 --> 00:07:42,495 ここと似た崖が 上にもあった。 102 00:07:42,495 --> 00:07:44,998 登って調べるのは 難しそうだ。 103 00:07:44,998 --> 00:07:48,668 落ちてきた石を調べるのが 得策なんだが…。 104 00:07:48,668 --> 00:07:51,171 この枯れ葉の層が問題だ。 105 00:07:51,171 --> 00:07:54,341 石を隠し 観察を困難にしている。 106 00:07:54,341 --> 00:07:56,676 この山全体が同様だろう。 107 00:07:56,676 --> 00:07:59,012 なんだか すごく時間がかかりそう。 108 00:07:59,012 --> 00:08:01,314 う~ん…。 109 00:08:06,119 --> 00:08:10,290 あっ! じゃ… じゃあ 川砂を見るって どうかな? 110 00:08:10,290 --> 00:08:12,625 どの山にあるか絞れるなら➡ 111 00:08:12,625 --> 00:08:15,462 山の どこにあるかも 絞れるんじゃない? 112 00:08:15,462 --> 00:08:18,965 あっ… 確かに。 んっ…。 113 00:08:18,965 --> 00:08:21,968 このまま やみくもに歩いても 効率が悪い。 114 00:08:21,968 --> 00:08:24,971 瑠璃の案で やってみよう! うん! 115 00:08:34,814 --> 00:08:38,485 準備完了! あっ… 何 見てるの? 116 00:08:38,485 --> 00:08:42,489 神社で買ってきた 龍穴町の観光パンフレットだよ。 117 00:08:42,489 --> 00:08:45,492 見てたら 少し気になって。 どこが? 118 00:08:45,492 --> 00:08:49,496 龍穴神社に 龍鎮の滝 龍王ヶ渕でしょ。 119 00:08:49,496 --> 00:08:53,166 でも 今日 行った場所だけは 青龍児神社。 120 00:08:53,166 --> 00:08:55,668 「青」って字が入ってるんだよね。 121 00:08:55,668 --> 00:08:58,171 「青龍」って言い方 珍しいの? 122 00:08:58,171 --> 00:09:03,176 ううん。 よく見る名前では あるんだけどね。 ふ~ん…。 123 00:09:09,282 --> 00:09:13,787 あのさ これ 砂の量 半分に 減らしたら まずいのかな? 124 00:09:13,787 --> 00:09:16,623 それは まずい。 瑠璃が調べた この記録と➡ 125 00:09:16,623 --> 00:09:18,958 条件が変わってしまう。 126 00:09:18,958 --> 00:09:21,795 砂を減らした影響で 見つからなかったかも? 127 00:09:21,795 --> 00:09:24,464 なんて 余計な疑問も生まれる。 128 00:09:24,464 --> 00:09:30,470 信頼できる記録だけが 私たちを 正しい結論へと導くんだ。 129 00:09:30,470 --> 00:09:33,973 慌てずに 今までの条件を守って 続けよう。 130 00:09:33,973 --> 00:09:36,076 このノートは よく出来てるんだから。 131 00:09:39,646 --> 00:09:41,815 《なんだ? この感じ。 132 00:09:41,815 --> 00:09:44,150 今まで なんにも思わなかったのに➡ 133 00:09:44,150 --> 00:09:46,820 急に 不安になってきた。 134 00:09:46,820 --> 00:09:50,156 私は 本当に 信頼できる記録を…。 135 00:09:50,156 --> 00:09:53,326 ノートを作れてたのかな? 136 00:09:53,326 --> 00:09:58,832 いや 凪さんたちも 大丈夫って言ってたし 今更…》 137 00:09:58,832 --> 00:10:01,334 ((調べたつもりになるって➡ 138 00:10:01,334 --> 00:10:04,337 私は いちばん怖いことだと思う)) 139 00:10:04,337 --> 00:10:08,341 《んっ…。 そっ… そうだ 確認しよう。 140 00:10:08,341 --> 00:10:10,343 不安なことは なくしておきたい。 141 00:10:10,343 --> 00:10:13,046 そのための記録でもあるんだ》 142 00:10:15,849 --> 00:10:19,519 《ここは 大丈夫。 ここも 問題ない》 143 00:10:19,519 --> 00:10:23,022 んっ…。 144 00:10:23,022 --> 00:10:27,360 《あっ!》 あっ あっ…。 145 00:10:27,360 --> 00:10:30,864 あっ… んっ! 146 00:10:35,869 --> 00:10:38,371 あっ…。 147 00:10:50,550 --> 00:10:53,887 《採集地ごとに 10袋の砂を確認して➡ 148 00:10:53,887 --> 00:10:55,889 チェックを付けたはずなのに➡ 149 00:10:55,889 --> 00:10:59,559 この場所だけ チェックが 9個しかない。 150 00:10:59,559 --> 00:11:03,163 どっちかの場所を見落としている。 んっ…。 151 00:11:03,163 --> 00:11:05,164 早く調べなきゃ…》 152 00:11:08,835 --> 00:11:12,672 私の担当分の砂には なかったな。 伊万里は? 153 00:11:12,672 --> 00:11:15,508 私も 今のところ ない。 瑠璃のほうは どう…。 154 00:11:15,508 --> 00:11:17,510 あ~! うわっ! うっ! 155 00:11:17,510 --> 00:11:19,512 うっ… ああ…。 (凪/伊万里)あっ…。 156 00:11:19,512 --> 00:11:23,183 ごっ… んっ… ごめんなさい! (凪/伊万里)えっ!? 157 00:11:23,183 --> 00:11:25,184 なるほどな。 158 00:11:25,184 --> 00:11:28,688 で 見落としてた 過去の砂を 調べていたら➡ 159 00:11:28,688 --> 00:11:31,524 新たに このサファイアを見つけたと。 160 00:11:31,524 --> 00:11:34,027 でも よりによって その場所が➡ 161 00:11:34,027 --> 00:11:38,031 F地点。 サファイアが採れないと判断した場所。 162 00:11:38,031 --> 00:11:40,033 これって 両方の川で➡ 163 00:11:40,033 --> 00:11:42,368 見つかったことに なっちゃうのか。 164 00:11:42,368 --> 00:11:44,370 川が逆流したとか? 165 00:11:44,370 --> 00:11:47,040 どっちが正解か わからないね。 166 00:11:47,040 --> 00:11:50,043 なるほど。 わかったぞ! (瑠璃/伊万里)えっ? 167 00:11:50,043 --> 00:11:54,380 山の中を転がる石は より低い場所へと落ちていく。 168 00:11:54,380 --> 00:11:56,883 この動きを予測するんだ。 169 00:11:56,883 --> 00:12:02,488 例えば 産地が aやbの位置なら 片方の川にしか落ちない。 170 00:12:02,488 --> 00:12:05,325 だが cなら? 両方に落ちる! 171 00:12:05,325 --> 00:12:09,162 つまり この山の尾根に沿って➡ 172 00:12:09,162 --> 00:12:13,499 サファイアが出なかった G分岐までの間…。 あっ… んっ。 173 00:12:13,499 --> 00:12:18,504 この線上のどこかに サファイアの産地が存在する。 174 00:12:18,504 --> 00:12:21,174 最初に除外した 川の右側エリア。 175 00:12:21,174 --> 00:12:23,509 危ないところだった。 あっ…。 176 00:12:23,509 --> 00:12:26,512 だが 探索範囲を 面から線にできた。 177 00:12:26,512 --> 00:12:29,182 これなら いける。 うぅ…。 だぁ~! 178 00:12:29,182 --> 00:12:32,018 私が見落としてなければ もっと早く…。 179 00:12:32,018 --> 00:12:34,854 気に病むな。 ノートを見直すことで➡ 180 00:12:34,854 --> 00:12:38,358 ミスに 自分で気付けたじゃないか。 うぅ~… うっ…。 181 00:12:38,358 --> 00:12:41,027 上出来だ。 182 00:12:41,027 --> 00:12:43,029 んっ…。 これも ちゃんと➡ 183 00:12:43,029 --> 00:12:45,365 ノートに記録してた成果じゃない? 184 00:12:45,365 --> 00:12:49,035 あっ… うん! 185 00:12:49,035 --> 00:12:53,139 次こそ 必ず サファイアの産地に たどりつくんだ! 186 00:12:56,876 --> 00:12:59,979 黒い石 黒い石… っと。 187 00:12:59,979 --> 00:13:02,315 これも 泥岩だ。 188 00:13:02,315 --> 00:13:05,151 もう… ほんとに あるの? 189 00:13:05,151 --> 00:13:07,153 凪さん あった~? 190 00:13:07,153 --> 00:13:09,822 ないな。 ずっと 泥岩だけだ。 191 00:13:09,822 --> 00:13:12,025 もう少し上を探してみるか? 192 00:13:16,329 --> 00:13:18,831 おっ? 193 00:13:18,831 --> 00:13:21,167 凪さん! 伊万里さん! 194 00:13:21,167 --> 00:13:25,838 これだ。 マグマに焼かれた泥岩 ホルンフェルス。 195 00:13:25,838 --> 00:13:27,840 この中に サファイアが~? 196 00:13:27,840 --> 00:13:31,010 今回 ここは狙わないぞ。 なんで!? 197 00:13:31,010 --> 00:13:34,514 この石からは 質の高い物は採れないんだ。 198 00:13:34,514 --> 00:13:36,516 質の高いサファイアが出来るには➡ 199 00:13:36,516 --> 00:13:38,518 いくつも条件がある。 200 00:13:46,526 --> 00:13:48,861 その条件を すべて満たすのは➡ 201 00:13:48,861 --> 00:13:52,865 地下数kmから数十kmの 深い所にあるマグマだ。 202 00:13:52,865 --> 00:13:57,203 そして ホルンフェルスは そのマグマに触れて出来た 変成岩。 203 00:13:57,203 --> 00:13:59,205 (2人)つまり…。 204 00:13:59,205 --> 00:14:02,308 サファイアの産地が近いってことだ。 205 00:14:02,308 --> 00:14:06,813 うぅ~ いよいよだ~! 206 00:14:06,813 --> 00:14:11,150 あれ? この下 ホルンフェルスじゃないんだけど。 207 00:14:11,150 --> 00:14:14,487 こっちも。 なんか 話と違…。 あっ! 208 00:14:14,487 --> 00:14:18,157 すまない。 ここは ホルンフェルスの産地ではなかった。 209 00:14:18,157 --> 00:14:20,326 これは 落ちてきた転石だ。 210 00:14:20,326 --> 00:14:22,662 もう… 期待しちゃったよ。 211 00:14:22,662 --> 00:14:25,498 まあまあ 他にも 何か落ちてるかも。 212 00:14:25,498 --> 00:14:29,335 んっ? あっ… これ! んっ? 213 00:14:29,335 --> 00:14:32,171 サファイアが入ってる! 214 00:14:32,171 --> 00:14:34,674 本当に この山にあるんだ! はぁ~! 215 00:14:34,674 --> 00:14:37,343 この密度で入ってるって…。 216 00:14:37,343 --> 00:14:41,647 上の産地は…。 すごいことになってるんじゃ…。 217 00:14:44,851 --> 00:14:47,854 で 結局 見失ったと。 218 00:14:47,854 --> 00:14:50,523 むぅ~! どうする? 219 00:14:50,523 --> 00:14:53,693 何か ヒントになる物があれば いいんだが…。 220 00:14:53,693 --> 00:14:57,697 せめて この落ち葉がなければな~。 221 00:14:57,697 --> 00:15:00,967 全部 調べるのは 1日じゃ無理だろうな。 222 00:15:00,967 --> 00:15:04,971 あの これ 役に立つか わかんないけど… ほら。 223 00:15:04,971 --> 00:15:09,308 この前の川砂 残りを調べておいてくれたのか。 224 00:15:09,308 --> 00:15:12,478 う~ん…。 225 00:15:12,478 --> 00:15:16,649 んっ… そうか! 見てみろ! (伊万里/瑠璃)んっ? 226 00:15:16,649 --> 00:15:20,153 これが 今 たどってる山のライン。 227 00:15:20,153 --> 00:15:23,990 そして これが 瑠璃が調べておいてくれたエリア。 228 00:15:23,990 --> 00:15:25,992 2つを重ねると…。 229 00:15:35,334 --> 00:15:38,838 この辺りか。 ここも 探しにくそうだね。 230 00:15:38,838 --> 00:15:41,174 あっ! この倒木➡ 231 00:15:41,174 --> 00:15:44,510 何か 大きな力で 押し倒された感じだな。 232 00:15:44,510 --> 00:15:46,512 あの転石じゃない? 233 00:15:46,512 --> 00:15:49,682 ふむ… 落ちていくときに 押し倒したか。 234 00:15:49,682 --> 00:15:52,852 あっ! あそこにも 折れた木がある! んっ? 235 00:15:52,852 --> 00:15:54,854 瑠璃 気を付け…。 うわ~! 236 00:15:54,854 --> 00:15:58,357 (伊万里/凪)うわっ! 瑠璃! 大丈夫か? 237 00:15:58,357 --> 00:16:01,127 何ここ? (凪/伊万里)あっ…。 238 00:16:01,127 --> 00:16:03,830 この下って…。 掘るぞ! 239 00:16:06,799 --> 00:16:09,635 黒い石! ホルンフェルスだ! 240 00:16:09,635 --> 00:16:12,972 さっきの転石は ここから落ちたようだな。 241 00:16:12,972 --> 00:16:15,641 つまり この近くに サファイアが? 242 00:16:15,641 --> 00:16:17,810 んっ… やるか。 243 00:16:17,810 --> 00:16:21,814 周囲を しらみつぶしに探すぞ! 244 00:16:21,814 --> 00:16:23,816 うん! やるぞ! 245 00:16:23,816 --> 00:16:37,997 ♬~ 246 00:16:37,997 --> 00:16:41,667 んっ んっ… んっ! 247 00:16:41,667 --> 00:16:44,170 あっ! ハッ…。 248 00:16:47,840 --> 00:16:50,176 あっ…。 249 00:16:50,176 --> 00:16:52,345 あった~! 250 00:16:52,345 --> 00:16:54,680 ほんと? ようやく見つけたな。 251 00:16:54,680 --> 00:16:56,682 会いたかった~! 252 00:16:56,682 --> 00:16:58,684 周辺にも きっと あるぞ。 アハッ! 253 00:16:58,684 --> 00:17:00,620 (伊万里/瑠璃)探せ~! 254 00:17:00,620 --> 00:17:03,289 見事だな。 255 00:17:03,289 --> 00:17:05,958 ほんとだ。 あったよ~。 256 00:17:05,958 --> 00:17:08,461 ハンマーより ほうきが必要だったね。 257 00:17:08,461 --> 00:17:10,763 アハッ…。 掘れ 掘れ~! 258 00:17:14,133 --> 00:17:19,472 この場所に来たくて ず~っと頑張ってきたんだ。 259 00:17:19,472 --> 00:17:21,474 見つかったから よかったけど➡ 260 00:17:21,474 --> 00:17:24,310 なんで こんな場所にあるかな~。 261 00:17:24,310 --> 00:17:26,979 たぶん このマグマが運んできた物だろう。 262 00:17:26,979 --> 00:17:28,981 マグマが? 263 00:17:28,981 --> 00:17:33,653 サファイアなどは 地下深くで 時間をかけて生成され➡ 264 00:17:33,653 --> 00:17:37,156 地殻変動で 私たちの手の届く場所まで来る。 265 00:17:37,156 --> 00:17:40,660 だが 今回は 運ばれ方が違うようだ。 266 00:17:40,660 --> 00:17:42,828 マグマが上昇する際➡ 267 00:17:42,828 --> 00:17:45,164 通り道にあったサファイアを取り込み➡ 268 00:17:45,164 --> 00:17:47,667 地表近くまで運んだんだ。 269 00:17:47,667 --> 00:17:52,171 その後 地表が削られて 結晶が表に出てきた。 270 00:17:52,171 --> 00:17:54,674 サファイア以外の部分を見てみな。 271 00:17:54,674 --> 00:17:57,009 なぜか 他の鉱物の結晶は見られない。 272 00:17:57,009 --> 00:17:59,011 ほんとだ。 273 00:17:59,011 --> 00:18:01,948 このマグマは 浅い所で すぐに冷えたから➡ 274 00:18:01,948 --> 00:18:04,450 結晶が育つ環境ではなかった。 275 00:18:04,450 --> 00:18:08,120 なのに なぜか サファイアの結晶だけ大きい。 276 00:18:08,120 --> 00:18:11,791 別の所から来たと考えるのが 妥当だろう。 277 00:18:11,791 --> 00:18:16,295 このマグマのおかげで 今 私が見れてるのか。 278 00:18:16,295 --> 00:18:21,133 凪さんは なんで ちょっと 見ただけで わかるのかな~。 279 00:18:21,133 --> 00:18:23,336 ずっと見てたからだよ。 280 00:18:30,643 --> 00:18:35,648 地の底から宇宙に至るまで 石の向こう側は広い。 281 00:18:37,650 --> 00:18:39,652 見ていて 飽きない。 282 00:18:43,823 --> 00:18:46,993 瑠璃も ずっと見えてたよな。 283 00:18:46,993 --> 00:18:48,995 私が? 284 00:18:52,164 --> 00:18:55,167 ここまで来られたのは 瑠璃のおかげだ。 285 00:18:58,170 --> 00:19:01,440 感謝してるよ。 286 00:19:01,440 --> 00:19:04,744 あっ… フッ! 287 00:19:09,782 --> 00:19:11,784 採れた! 288 00:19:11,784 --> 00:19:14,787 これで 3つ目。 次は どれに…。 あと3ページだけなのにな~。 289 00:19:14,787 --> 00:19:17,289 アハッ! 頑張れ。 おっ? 290 00:19:17,289 --> 00:19:20,126 んっ! 次は あれだ~! よっ! 291 00:19:20,126 --> 00:19:22,795 あっ おっきい結晶! 292 00:19:22,795 --> 00:19:25,798 これ もっと奥まで延びてたり…。 293 00:19:25,798 --> 00:19:27,800 んっ? 何これ? 294 00:19:29,802 --> 00:19:31,804 青龍児神社の石碑! んっ…。 295 00:19:31,804 --> 00:19:34,974 んっ? 車を置いてきた神社と 同じ名前だな。 296 00:19:34,974 --> 00:19:37,977 ここだったんだ~! 何か知ってるの? 297 00:19:37,977 --> 00:19:43,649 うん。 産地の情報がないかなって 昔の地図 調べてたんだけど➡ 298 00:19:43,649 --> 00:19:49,321 青龍児神社って 昔は この山の中にあったんだよ! 299 00:19:49,321 --> 00:19:51,323 もしかして…。 300 00:19:51,323 --> 00:19:54,827 青龍って サファイアのことだったりしない? 301 00:19:54,827 --> 00:19:57,163 え~? 偶然でしょ! 302 00:19:57,163 --> 00:20:00,833 まあ 可能性は なくはないと思うぞ。 303 00:20:00,833 --> 00:20:03,836 う~ん… だとしたら 青龍は…。 304 00:20:03,836 --> 00:20:06,505 ((ギャウギャウギャウー)) サファイア龍だったの? 305 00:20:06,505 --> 00:20:10,009 あっ もし そうなら ご神体の青龍の骨って…。 306 00:20:10,009 --> 00:20:12,178 ここから持ち帰ったサファイア。 307 00:20:12,178 --> 00:20:14,346 もしかして 山を侵さないように➡ 308 00:20:14,346 --> 00:20:17,349 今の場所に 神社を移したんじゃないかな? 309 00:20:17,349 --> 00:20:22,021 再び 龍を怒らせないためにか。 うんうん! 310 00:20:22,021 --> 00:20:26,692 そうか。 昔の人は わかんなかったんだもんね。 311 00:20:26,692 --> 00:20:29,195 私は これが サファイアなの知ってるから➡ 312 00:20:29,195 --> 00:20:31,197 骨には見えないけど…。 313 00:20:33,866 --> 00:20:36,702 「青龍の骨」か…。 314 00:20:36,702 --> 00:20:40,206 その時代の常識が 龍に見せていたんだろうな。 315 00:20:40,206 --> 00:20:42,208 んっ? 316 00:20:45,044 --> 00:20:48,380 当時の人は 大きな自然を前にしても➡ 317 00:20:48,380 --> 00:20:50,716 科学的な説明は できなかった。 318 00:20:50,716 --> 00:20:56,388 嵐のあと 土砂崩れで この場所が 突然 現れたとしても➡ 319 00:20:56,388 --> 00:20:59,992 彼らは 自然現象を 人間を超える何かの存在で➡ 320 00:20:59,992 --> 00:21:01,994 説明するしかなかった。 321 00:21:06,165 --> 00:21:08,167 昔の人は そうやって➡ 322 00:21:08,167 --> 00:21:11,504 サファイアの向こうに 龍を見ていたんだろう。 323 00:21:11,504 --> 00:21:14,006 瑠璃は 石の向こうに➡ 324 00:21:14,006 --> 00:21:16,008 何が見える? 325 00:21:24,016 --> 00:21:26,685 よし! 326 00:21:26,685 --> 00:21:30,022 これで サファイアは おしまいっと。 327 00:21:30,022 --> 00:21:32,191 んっ… う~ん! 先輩 どうかな? 328 00:21:32,191 --> 00:21:34,193 ぐぐっ…。 う~ん…。 329 00:21:34,193 --> 00:21:38,531 論文のテーマと関係ないとこまで 盛り込み過ぎだな。 330 00:21:38,531 --> 00:21:42,201 調べた結果を 全部 入れればいい ってわけではないぞ。 331 00:21:42,201 --> 00:21:45,538 あっ… 蛍石のことは ついつい 入れたくなっちゃって。 332 00:21:45,538 --> 00:21:48,040 アハッ… 気持ちは わかる。 333 00:21:48,040 --> 00:21:50,876 終わったと思っても 採集後に調べて➡ 334 00:21:50,876 --> 00:21:53,078 見えてくることも 多いからな。 335 00:21:55,214 --> 00:21:57,216 んっ…。 336 00:22:06,325 --> 00:22:08,828 あっ…。 337 00:22:08,828 --> 00:22:10,830 んっ! 338 00:22:17,836 --> 00:22:19,839 フッ!