1 00:00:07,975 --> 00:00:12,479 (雷鳴) 2 00:00:16,483 --> 00:00:18,485 <伊万里:激しい雨と➨ 3 00:00:18,485 --> 00:00:22,322 こずえの揺れる音が 夜闇を包む> (警笛) 4 00:00:22,322 --> 00:00:25,492 <伊万里:やがて 闇の向こうから見えてくる➨ 5 00:00:25,492 --> 00:00:27,494 1つの強い光> 6 00:00:29,830 --> 00:00:33,333 <伊万里:嵐を物ともせず 急ぐ 機関車。 7 00:00:33,333 --> 00:00:36,503 規定以上に積まれた マンガン鉱石が➨ 8 00:00:36,503 --> 00:00:39,606 カチリカチリと こぼれ落ちていた> 9 00:00:42,342 --> 00:00:46,346 (ブレーキ音) 10 00:00:46,346 --> 00:00:50,684 <伊万里:緊急停止の号令の直後 急ブレーキがかけられ➨ 11 00:00:50,684 --> 00:00:55,355 車輪とレールがこすれる金属音が 辺りに響く。 12 00:00:55,355 --> 00:00:58,191 すかさず駆けてくる 保線工の男> 13 00:00:58,191 --> 00:01:00,861 ⸨どうした? 空襲か? 14 00:01:00,861 --> 00:01:03,163 いえ この嵐で…⸩ 15 00:02:49,002 --> 00:02:52,839 ♬(鼻歌) 16 00:02:52,839 --> 00:02:54,841 (凪)伊万里。 うわ~! 17 00:02:54,841 --> 00:02:58,512 もう どうしたの? 荒砥先…。 (ドアの閉まる音) 18 00:02:58,512 --> 00:03:02,783 すまない! どうしても 外せない予定が入ってしまって➨ 19 00:03:02,783 --> 00:03:05,452 あしたの採集 行けなくなってしまった。 20 00:03:05,452 --> 00:03:08,288 あ~ そうなんだ。 21 00:03:08,288 --> 00:03:12,125 昭和前期の鉱山 興味あったんだけどな。 22 00:03:12,125 --> 00:03:16,129 ほら これ! あそこの鉱山を モデルにしたっていわれてる小説。 23 00:03:16,129 --> 00:03:18,131 かなり 史実に 忠実に書かれたみたいで➨ 24 00:03:18,131 --> 00:03:20,133 おもしろいの! 論文だけじゃなくて➨ 25 00:03:20,133 --> 00:03:23,136 こういうアウトプットの方法も あるんだなって…。 26 00:03:23,136 --> 00:03:26,640 ハァ… まあ でも いつか また 行ければいいし。 27 00:03:26,640 --> 00:03:29,976 いや 行けないのは 私だけだ。 えっ? 28 00:03:29,976 --> 00:03:32,813 あとで 道順や留意点は教える。 29 00:03:32,813 --> 00:03:34,815 じゃあ 頼んだぞ 伊万里。 30 00:03:38,318 --> 00:03:40,487 えっ? (ドアの閉まる音) 31 00:03:40,487 --> 00:03:42,989 それって…。 32 00:03:42,989 --> 00:03:46,660 はい! あっ 今日は えっと…。 33 00:03:46,660 --> 00:03:49,663 昭和に廃鉱となった マンガン鉱山に行って➨ 34 00:03:49,663 --> 00:03:53,500 ピンク色のマンガン鉱石を 採集したいと思います! 35 00:03:53,500 --> 00:03:55,502 あっ ルートとしては➨ 36 00:03:55,502 --> 00:03:59,506 登山道を 少し進んでから 山に入り 廃線に合流。 37 00:03:59,506 --> 00:04:02,275 そのあと 橋とトンネルを経由して…。 38 00:04:02,275 --> 00:04:04,611 抗口の前まで進みます。 39 00:04:04,611 --> 00:04:07,114 抗口前に着いたら その近くで➨ 40 00:04:07,114 --> 00:04:09,950 工業的に価値がなく 捨てられた ズリから➨ 41 00:04:09,950 --> 00:04:12,285 鉱石を探すよ! 42 00:04:12,285 --> 00:04:15,288 (瑠璃)んっ… 凪さん いなくて 大丈夫なの? 43 00:04:15,288 --> 00:04:17,290 あっ… 任せてよ! 44 00:04:17,290 --> 00:04:20,293 《いちばん不安なのは 私だよ!》 45 00:04:20,293 --> 00:04:23,296 (瀬戸)伊万里さんが いてくれるなら 安心ですよね。 46 00:04:23,296 --> 00:04:25,632 《その信頼も 重い!》 47 00:04:25,632 --> 00:04:28,635 あっ ええ~っと じゃあ…。 48 00:04:28,635 --> 00:04:32,139 あっ あそこ! あそこから登るみたい! 49 00:04:32,139 --> 00:04:34,975 たぶん。 たぶん? はい! 50 00:04:34,975 --> 00:04:38,078 いっ… よ~し! 出発! 51 00:04:41,815 --> 00:04:43,984 伊万里さん 早く行ってよ。 52 00:04:43,984 --> 00:04:46,653 ふぇっ? あっ 私が 先頭か。 53 00:04:46,653 --> 00:04:49,055 やれやれ。 アハッ…。 アハハハ…。 54 00:04:54,327 --> 00:04:56,329 う~ん…。 55 00:04:56,329 --> 00:04:58,999 次は…。 56 00:04:58,999 --> 00:05:02,102 あれ? う~ん…。 あっ あの 伊万里さん? 57 00:05:02,102 --> 00:05:04,771 あっ! あっ この斜面… キャッ! うわっ! 58 00:05:04,771 --> 00:05:07,774 伊万里さん! あ~ あ~…。 59 00:05:07,774 --> 00:05:10,443 もう… 足元 見て 歩かないから! 60 00:05:10,443 --> 00:05:14,114 あっ… あの 地図は 歩きながら 見ないほうが…。 61 00:05:14,114 --> 00:05:17,450 は~い 気を付けます。 62 00:05:17,450 --> 00:05:20,787 やっぱり 伊万里さんは 伊万里さんか。 63 00:05:20,787 --> 00:05:23,623 私たちのために 慎重なのよ! 64 00:05:23,623 --> 00:05:27,527 うぅっ… 頼りない先輩で ごめんね。 65 00:05:29,462 --> 00:05:31,464 (伊万里)ハァ…。 66 00:05:34,968 --> 00:05:38,471 (伊万里)えっと… この辺りで 下を見れば…。 67 00:05:38,471 --> 00:05:42,309 あっ! あっ 線路だよ! (瀬戸/瑠璃)お~…。 68 00:05:42,309 --> 00:05:46,646 ハァハァ ハァハァ… アハッ! アハハハ! フッ! 69 00:05:46,646 --> 00:05:50,984 これだ! 鉱山に続いている廃線。 フッ フッ フッ…。 70 00:05:50,984 --> 00:05:54,654 鉱石は 全部 ここを通って 運ばれたんだよ! 71 00:05:54,654 --> 00:05:57,657 あっ その標識は 速度制限ね。 72 00:05:57,657 --> 00:06:00,660 65キロ未満で走れってこと。 73 00:06:00,660 --> 00:06:05,265 線路幅は 狭軌と呼ばれる 1,067mmだね。 74 00:06:05,265 --> 00:06:07,601 他にも… あった! あった あった! 75 00:06:07,601 --> 00:06:09,769 これはね… おわっ! 伊万里さん! 危ない! 76 00:06:09,769 --> 00:06:13,940 とっとっとっ… あっ… エヘヘヘ! 大丈夫 大丈夫。 77 00:06:13,940 --> 00:06:17,444 もう! さっき 瀬戸さんに注意されてたじゃん。 78 00:06:17,444 --> 00:06:19,613 フッ… ごめん ごめん。 (瀬戸) 谷川さん もう少し言い方…。 79 00:06:19,613 --> 00:06:23,116 あっ…。 えっ? 80 00:06:23,116 --> 00:06:28,521 (汽笛) 81 00:06:36,463 --> 00:06:39,266 《小説にあったのと同じ…》 82 00:06:43,303 --> 00:06:46,473 これ マンガン鉱石かも。 83 00:06:46,473 --> 00:06:48,475 機関車から落ちたやつかな。 84 00:06:48,475 --> 00:06:50,644 えっ ピンクじゃないじゃん。 85 00:06:50,644 --> 00:06:53,647 マンガン鉱石って ピンクなんでしょ。 86 00:06:53,647 --> 00:06:58,818 マンガン鉱石ってね 屋外だと すぐ酸化して 黒くなるんだよ。 87 00:06:58,818 --> 00:07:01,154 絵の具の黒に 使われてるくらいだし。 88 00:07:01,154 --> 00:07:03,089 ラスコー洞窟の壁画も➨ 89 00:07:03,089 --> 00:07:06,259 マンガン鉱石で描かれてるの。 へぇ~! 90 00:07:06,259 --> 00:07:10,764 マンガンって 現代の用途は なんなのかしら? 91 00:07:10,764 --> 00:07:14,768 マンガン電池でしょ。 「マンガン」って 付くくらいだし。 92 00:07:14,768 --> 00:07:17,437 マンガン鉱石は 酸化しやすい…。 93 00:07:17,437 --> 00:07:20,774 つまり 酸素と くっつきやすいってことだから➨ 94 00:07:20,774 --> 00:07:25,278 製鉄の際 不純物になる 酸素の除去なんかに使われるよ。 95 00:07:25,278 --> 00:07:29,950 へぇ~! 製鉄… さすが 伊万里さんです! 96 00:07:29,950 --> 00:07:32,452 黒い石って 他にも いろいろ ありそうですが➨ 97 00:07:32,452 --> 00:07:34,454 伊万里さんは どうやって マンガンと➨ 98 00:07:34,454 --> 00:07:36,790 その他の石とを 見分けたんですか? 99 00:07:36,790 --> 00:07:39,793 えっ? あっ え~っと…。 100 00:07:39,793 --> 00:07:42,796 わっ… 割ればわかるかも! なるほど! 101 00:07:42,796 --> 00:07:46,299 (ハンマーを打つ音) 102 00:07:46,299 --> 00:07:48,301 ピンクだ! 103 00:07:48,301 --> 00:07:53,473 えっと… これは マンガン鉱石の1つ バラ輝石。 104 00:07:53,473 --> 00:07:56,476 でいいのかな? 薔薇! 105 00:07:56,476 --> 00:07:59,479 なんか 透明感がなくて 不思議な感じだね! 106 00:07:59,479 --> 00:08:01,481 絵の具で塗ったみたい。 107 00:08:01,481 --> 00:08:05,085 真っ黒な石から こんな鮮やかな色が出るとは。 108 00:08:05,085 --> 00:08:07,754 マンガンの産地だと よく見つかるよ。 うわ~! 109 00:08:07,754 --> 00:08:10,924 バラ輝石は 工業用に使うには低品位だから➨ 110 00:08:10,924 --> 00:08:13,093 ズリには 多く あるはず。 111 00:08:13,093 --> 00:08:17,931 ピンクの石が いっぱい? ムフ-! 楽しみです! 112 00:08:17,931 --> 00:08:20,433 あっ そのかけらも きれい。 ほんとに 薔薇みたいだわ。 113 00:08:20,433 --> 00:08:22,435 フゥ…。 ねえ! 114 00:08:22,435 --> 00:08:25,605 よ~し じゃあ 早く 鉱山跡まで行こうか。 115 00:08:25,605 --> 00:08:27,807 はい! お~! 116 00:08:31,945 --> 00:08:35,615 フンフン…。 この先で 谷に 下りられるらしいんだけど…。 117 00:08:35,615 --> 00:08:39,452 あっ! ハァハァ… ここ! ここだよ! 118 00:08:39,452 --> 00:08:41,454 下り坂で 下りられそう! 119 00:08:47,127 --> 00:08:50,130 ここ おいで。 120 00:08:50,130 --> 00:08:53,466 ほい! ハァ… あ~! 121 00:08:53,466 --> 00:08:56,469 鉄橋だ! 122 00:08:56,469 --> 00:08:59,305 こんなの 山奥に造ったんですね。 うわ~! 123 00:08:59,305 --> 00:09:04,411 うん… すごいよね。 どうやったんだろう? あれ。 124 00:09:04,411 --> 00:09:06,413 よいしょ! 125 00:09:17,090 --> 00:09:21,094 ほい! また 線路に合流っと。 126 00:09:21,094 --> 00:09:26,933 ハァハァ… よかった。 ここまでは順調だね。 127 00:09:26,933 --> 00:09:28,935 橋が残ってましたけど➨ 128 00:09:28,935 --> 00:09:31,438 鉱山の設備って 残ったままなんですか? 129 00:09:31,438 --> 00:09:34,607 機関車も残ってたりして! えっ? 130 00:09:34,607 --> 00:09:38,278 あっ 瀬戸さん 鉱山に 興味 持ってくれてる? 131 00:09:38,278 --> 00:09:41,948 せっかくだから 見てみたいなとは思います。 132 00:09:41,948 --> 00:09:45,118 こんな山奥で 石を採ってた人って➨ 133 00:09:45,118 --> 00:09:47,954 どんな生活をしてたのかなって。 134 00:09:47,954 --> 00:09:53,460 何時に起きて 何を食べて どんな作業をしてたのか。 135 00:09:53,460 --> 00:09:56,629 鉱物そのものも おもしろいですけど➨ 136 00:09:56,629 --> 00:10:02,302 鉱物を取り巻く 自然や人 時代の変遷にも興味があって…。 137 00:10:02,302 --> 00:10:05,472 うわ~ わかる! わかるよ! 138 00:10:05,472 --> 00:10:08,975 鉱物資源って 私たちの生活に 必須で 不可欠なのに➨ 139 00:10:08,975 --> 00:10:11,811 採ってる場所の実情って あんまり 知られてないっていうか➨ 140 00:10:11,811 --> 00:10:14,314 資料にも残されてないんだよね! 141 00:10:14,314 --> 00:10:16,649 それが 本当に もったいなくて…。 142 00:10:16,649 --> 00:10:20,153 フッ… 伊万里さんは 大好きみたいですね。 143 00:10:20,153 --> 00:10:22,989 もっちろん! さあ 早く行って➨ 144 00:10:22,989 --> 00:10:25,992 いろんな所 見て回ろう! ウフフフ! はい! 145 00:10:29,829 --> 00:10:31,831 うそ…。 146 00:10:43,843 --> 00:10:45,845 うそ…。 147 00:10:45,845 --> 00:10:49,516 通れるはずなのに…。 148 00:10:49,516 --> 00:10:52,519 最近 崩れたんだ。 あっ…。 149 00:10:52,519 --> 00:10:55,688 これ 中の天井が落ちたってこと? 150 00:10:55,688 --> 00:10:59,192 んっ! あっ ちょっと あんまり 近づかないほうがいいわよ! 151 00:10:59,192 --> 00:11:04,197 う~ん… 伊万里さん! 他に ルート ないの? 152 00:11:06,299 --> 00:11:09,636 伊万里さ~ん! 伊万里さん? 153 00:11:09,636 --> 00:11:11,971 えっ!? あっ えっと…。 154 00:11:11,971 --> 00:11:16,476 あっ… かなり遠回りになるかも。 155 00:11:16,476 --> 00:11:21,314 通れると思って 他のルート 考えてこなかったから。 156 00:11:21,314 --> 00:11:24,317 《あと少し…。 157 00:11:24,317 --> 00:11:26,986 あと少しで 鉱山跡まで着くのに…》 158 00:11:26,986 --> 00:11:29,822 行けそう? あそこに 手が届けば…。 159 00:11:29,822 --> 00:11:31,824 あと少し…。 160 00:11:31,824 --> 00:11:35,161 やった! うわっ! (瀬戸)あっ! おっ… おっ! 161 00:11:35,161 --> 00:11:39,332 大丈夫? あっ うん。 ありがとう 伊万里さん。 162 00:11:39,332 --> 00:11:41,834 2人とも 大丈夫ですか? 163 00:11:41,834 --> 00:11:46,339 よしよし。 足 ひねったりも してないみたいだね。 164 00:11:46,339 --> 00:11:48,541 けがしてなくてよかったよ。 165 00:11:52,178 --> 00:11:54,514 帰ろっか。 (瑠璃/瀬戸)えっ!? 166 00:11:54,514 --> 00:11:57,016 いやいや そこ 登れそうだったし! 167 00:11:57,016 --> 00:12:01,187 そうですよ! ここまで来たのに。 あっ ありがとう。 168 00:12:01,187 --> 00:12:05,792 でも この先 みんなの安全を 確保できる自信がないから。 169 00:12:05,792 --> 00:12:08,628 大丈夫だよ! なんとかなるって! 170 00:12:08,628 --> 00:12:14,133 ううん 荒砥先輩なら なんとか できたかもしれないけど。 171 00:12:14,133 --> 00:12:16,970 ごめんね 私が 力不足で。 172 00:12:16,970 --> 00:12:21,474 あっ いえ。 伊万里さんが 謝ることじゃないんですけど…。 173 00:12:21,474 --> 00:12:26,479 ハァ… そうだね。 誰か けがしても あれか。 174 00:12:26,479 --> 00:12:29,649 って… 伊万里さんが いちばん けがしそうだけど。 175 00:12:29,649 --> 00:12:32,318 フフフ…。 ちょっと それは 言い過ぎでしょ。 176 00:12:32,318 --> 00:12:34,487 冗談 冗談。 言っていいことと…。 177 00:12:34,487 --> 00:12:39,659 《残念だけど しょうがないか。 どこか…。 178 00:12:39,659 --> 00:12:43,563 どこかに 採れる場所が あればいいんだけど…》 179 00:13:02,949 --> 00:13:06,786 線路に落ちてたらいいよね。 180 00:13:06,786 --> 00:13:10,123 んっ? 何がですか? あ~ん。 181 00:13:10,123 --> 00:13:13,126 鉱石を積んだ機関車が 通ってたなら➨ 182 00:13:13,126 --> 00:13:15,628 そこから落ちた石が あるかもしれない! 183 00:13:17,630 --> 00:13:21,134 この1つ以外 見かけてない気もするけど。 184 00:13:21,134 --> 00:13:24,804 でも ちゃんと探しながら 来てたわけじゃないわ。 185 00:13:24,804 --> 00:13:28,641 とにかく 鉱山跡に行こうって 一生懸命だったから。 186 00:13:28,641 --> 00:13:31,311 う~ん! 187 00:13:31,311 --> 00:13:34,313 確かに そうだよね! 188 00:13:34,313 --> 00:13:36,482 よ~し 決まり! 189 00:13:36,482 --> 00:13:39,485 石を探しながら 引き返そう! 190 00:13:39,485 --> 00:13:41,487 (伊万里/瀬戸)お~! 191 00:13:45,491 --> 00:13:47,493 う~ん…。 192 00:13:47,493 --> 00:13:50,830 真っ黒だから わかりやすいと思うんだけど…。 193 00:13:50,830 --> 00:13:53,666 石が落ちやすい場所…。 194 00:13:53,666 --> 00:13:57,003 あっ それなら カーブの外側とか どうでしょう? 195 00:13:57,003 --> 00:13:59,338 遠心力です。 196 00:13:59,338 --> 00:14:01,341 (伊万里)あ~…。 う~ん…。 197 00:14:03,443 --> 00:14:06,946 1個もないですね。 う~ん…。 198 00:14:16,289 --> 00:14:19,792 最初の所まで 戻ってきちゃいましたね。 199 00:14:19,792 --> 00:14:21,794 このまま もう 帰りますか? 200 00:14:21,794 --> 00:14:24,297 (伊万里) 時間なら まだあるけど…。 201 00:14:24,297 --> 00:14:27,467 じゃあ この先も見てみようよ! 202 00:14:27,467 --> 00:14:30,970 あっ そうね! んっ! 203 00:14:30,970 --> 00:14:32,972 うん… よし! 204 00:14:40,313 --> 00:14:43,983 ハァ… ここも ないか~! 205 00:14:43,983 --> 00:14:47,153 ハァ… やっぱり 間違ってたのかな。 206 00:14:47,153 --> 00:14:52,492 まあ こういう結末だよね。 ハァ…。 207 00:14:52,492 --> 00:14:54,660 伊万里さ~ん! あっ…。 208 00:14:54,660 --> 00:14:58,831 あった~! ありました! 209 00:14:58,831 --> 00:15:01,834 (2人)マンガン鉱! 210 00:15:01,834 --> 00:15:05,104 あっ… ほんとに!? 211 00:15:05,104 --> 00:15:08,775 アハッ! 見てよ! 黒い石が こんなに! 212 00:15:08,775 --> 00:15:10,943 (瀬戸)まだまだ ありますよ! 213 00:15:10,943 --> 00:15:13,780 (伊万里)これは…。 214 00:15:13,780 --> 00:15:16,282 確かに マンガン鉱石っぽいけど…。 215 00:15:16,282 --> 00:15:18,618 でっしょ~? 216 00:15:18,618 --> 00:15:24,290 落ちた物だとしたら なんで こんなに まとまって…。 217 00:15:24,290 --> 00:15:27,460 早速 割ってみよう! んっ? 218 00:15:27,460 --> 00:15:32,298 この場所に なんの意味が? 219 00:15:32,298 --> 00:15:34,967 うっ! 220 00:15:34,967 --> 00:15:38,471 あっ… ああ…。 221 00:15:38,471 --> 00:15:40,473 ハッ! 222 00:15:47,647 --> 00:15:50,650 黒い石が敷き詰められてる? 223 00:15:50,650 --> 00:15:53,152 あっちのほうが すごいじゃん! 224 00:15:57,490 --> 00:16:00,660 うわ~! こんなに いっぱい! 225 00:16:00,660 --> 00:16:04,931 よ~し 早速 割っちゃうぞ~! わっ… 私も…。 226 00:16:04,931 --> 00:16:10,102 鉱石を 敷石に使ってるってこと? 227 00:16:10,102 --> 00:16:12,271 うっ! んっ! (伊万里)こんなの 変だよね。 228 00:16:12,271 --> 00:16:14,273 そうなんですか? フッ! 229 00:16:14,273 --> 00:16:16,275 あっ バラ輝石! あっ…。 230 00:16:16,275 --> 00:16:19,111 イェーイ! やったわね! 231 00:16:19,111 --> 00:16:22,114 伊万里さんが 言ってたとおりですよ! 232 00:16:22,114 --> 00:16:24,283 あっ うん…。 233 00:16:24,283 --> 00:16:27,453 よ~し! もっともっと割るぞ~! 234 00:16:27,453 --> 00:16:30,790 (瀬戸)私も! うっ! んっ…。 235 00:16:30,790 --> 00:16:35,795 これは たぶん 使い道のないズリを 敷石にしたんだ。 236 00:16:35,795 --> 00:16:39,966 でも こんなこと 普通なら 絶対 やらないはずなのに。 237 00:16:39,966 --> 00:16:43,970 この場所で 何が? (2人)あっ! 238 00:16:43,970 --> 00:16:47,473 伊万里さ~ん! 239 00:16:47,473 --> 00:16:50,810 これ! ちょっと これ 見てください! 240 00:16:50,810 --> 00:16:55,815 宝石みたいに きれいな結晶が出てきました! 241 00:16:55,815 --> 00:16:59,485 うわっ! すごい結晶の塊。 242 00:16:59,485 --> 00:17:02,255 ピンク色ですけど これも バラ輝石ですか? 243 00:17:02,255 --> 00:17:04,257 伊万里さん わかる? 244 00:17:04,257 --> 00:17:07,093 何か 特別な石なんじゃないかなって。 245 00:17:07,093 --> 00:17:09,095 う~ん…。 246 00:17:09,095 --> 00:17:14,100 結晶が 並行四角形… というか ひし形。 247 00:17:14,100 --> 00:17:18,504 ピンク色の ひし形… マンガン…。 248 00:17:21,274 --> 00:17:23,776 菱マンガン鉱だと思う。 249 00:17:23,776 --> 00:17:25,778 バラ輝石じゃないんだ。 250 00:17:25,778 --> 00:17:29,448 やっぱり! 少し 違う気がしてたのよね。 251 00:17:29,448 --> 00:17:34,287 菱マンガン鉱は バラ輝石より 高品位の鉱石だよ。 252 00:17:34,287 --> 00:17:37,790 たぶん ズリの中に 取りこぼしが残ってたんだね。 253 00:17:37,790 --> 00:17:41,127 へぇ~! いい物が 残ってることもあるんですね。 254 00:17:41,127 --> 00:17:43,129 見つかって ラッキーじゃん! 255 00:17:43,129 --> 00:17:47,133 ハァ… ラッキーって 言っちゃっていいのかな? 256 00:17:47,133 --> 00:17:51,470 そもそも たとえ ズリでも 敷石に使うのは 禁止なんだよね。 257 00:17:51,470 --> 00:17:54,807 へっ? なんで? (ブザー音) 258 00:17:54,807 --> 00:17:59,812 鉱石って 地表にはない元素が 濃集してる場合が多いから➨ 259 00:17:59,812 --> 00:18:02,415 もし 有毒な成分が含まれてたら…。 260 00:18:02,415 --> 00:18:04,750 雨で 流出してしまいますね。 261 00:18:04,750 --> 00:18:08,087 そうなの。 無害に見える黄鉄鉱だって➨ 262 00:18:08,087 --> 00:18:10,590 水と酸素があれば 硫酸が出来ちゃうしね。 263 00:18:10,590 --> 00:18:12,758 りゅ… 硫酸!? 264 00:18:12,758 --> 00:18:15,761 え~? つまり 禁止されてたはずなのに➨ 265 00:18:15,761 --> 00:18:18,598 それでも 敷石に使っちゃったってこと? 266 00:18:18,598 --> 00:18:22,435 これ 使った人は 何を考えて そうしたのかしら? 267 00:18:22,435 --> 00:18:24,937 私にも わからない。 268 00:18:24,937 --> 00:18:29,275 不要なズリの再利用だとしても なんで ここだけに? 269 00:18:29,275 --> 00:18:32,445 (3人)う~ん…。 270 00:18:32,445 --> 00:18:35,948 まあ 今更 確かめようないか。 271 00:18:35,948 --> 00:18:39,452 うん 昔の話だしね。 272 00:18:43,122 --> 00:18:47,126 (ハンマーを打つ音) 273 00:18:47,126 --> 00:18:49,462 また 出た! 274 00:18:49,462 --> 00:18:52,631 1個だけかと思ったら いちばん多く出てくるじゃん。 275 00:18:52,631 --> 00:18:56,802 菱マンガン鉱。 フンフン フンフン…。 んっ! これもだわ! 276 00:18:56,802 --> 00:18:59,805 見せて 見せて! 結晶 大きいね! 277 00:18:59,805 --> 00:19:01,807 (瀬戸)そっちも 赤みが強くて いいわね。 278 00:19:01,807 --> 00:19:03,743 んっ! あっ…。 279 00:19:03,743 --> 00:19:07,246 本当に 菱マンガン鉱ばっかり。 280 00:19:07,246 --> 00:19:09,582 うそ…。 281 00:19:09,582 --> 00:19:12,251 楽しい…。 楽しいわ これ! 282 00:19:12,251 --> 00:19:17,089 これも これも 結晶が いっぱ~い! 283 00:19:17,089 --> 00:19:19,091 フン… フンフンフン…。 これは バラ輝石? 284 00:19:19,091 --> 00:19:21,260 どっちかしら? あっ…。 285 00:19:21,260 --> 00:19:24,597 伊~万里さ~ん! フッ…。 286 00:19:24,597 --> 00:19:26,599 何 じ~っと見てるの? 287 00:19:26,599 --> 00:19:30,603 その石が気になるんですか? うん。 288 00:19:30,603 --> 00:19:33,606 ここの敷石は ズリじゃなくて➨ 289 00:19:33,606 --> 00:19:37,109 高品位の鉱石ってことに なるんだな~って。 290 00:19:37,109 --> 00:19:40,946 (瀬戸)ああ 菱マンガンが多いからですか? 291 00:19:40,946 --> 00:19:46,285 (伊万里)うん。 これ 絶対 工場に運ばれるはずの物だよ。 292 00:19:46,285 --> 00:19:50,623 価値のある石を わざわざ 敷石に使ったってこと? 293 00:19:50,623 --> 00:19:53,793 伊万里さんは なんでだと思いますか? 294 00:19:53,793 --> 00:19:56,095 う~ん…。 295 00:19:58,130 --> 00:20:00,132 (伊万里)わかんない。 296 00:20:06,138 --> 00:20:10,810 はぁ~あ… 無事に 帰ってこられてよかった~! 297 00:20:10,810 --> 00:20:12,812 最後は ちょっと➨ 298 00:20:12,812 --> 00:20:15,648 すっきりしないところも あったけど…。 299 00:20:15,648 --> 00:20:18,317 フフッ… きれい。 300 00:20:18,317 --> 00:20:23,989 はぁ~あ! わかんないことばっかだな~。 301 00:20:23,989 --> 00:20:28,794 あっ… そういえば 最後まで読んでなかったな。 302 00:20:32,164 --> 00:20:37,169 (ブレーキ音) 303 00:20:37,169 --> 00:20:39,505 ⸨どうした? 空襲か? 304 00:20:39,505 --> 00:20:44,677 いえ この嵐で 敷石が流されました! 305 00:20:44,677 --> 00:20:47,179 くそっ… またか! 306 00:20:47,179 --> 00:20:51,183 おい お前! 予備の石は ないのか? 307 00:20:51,183 --> 00:20:54,186 前の補修で すべて使ってしまいました。 308 00:20:54,186 --> 00:20:57,022 早急に送るよう催促しますが➨ 309 00:20:57,022 --> 00:20:59,024 それまでは 運行を止めないと。 310 00:20:59,024 --> 00:21:01,961 だめだ。 すぐに復旧させる! 311 00:21:01,961 --> 00:21:05,564 無理です! そもそも 石自体が なければ どうしようも…。 312 00:21:07,967 --> 00:21:09,969 何を…。 313 00:21:09,969 --> 00:21:13,305 あっ… まさか それを使うんですか? 314 00:21:13,305 --> 00:21:15,641 そうだ。 待ってください! 315 00:21:15,641 --> 00:21:17,643 貴重な マンガン鉱ですよ! 316 00:21:17,643 --> 00:21:21,480 それを使うのには いろいろと規制上の問題が…。 317 00:21:21,480 --> 00:21:23,649 供給を 遅らせるわけにはいかない! 318 00:21:23,649 --> 00:21:27,987 やれ! 責任は 私が取る! 319 00:21:27,987 --> 00:21:31,991 うっ… 手を貸せ! 線路に敷き詰めるぞ! 320 00:21:31,991 --> 00:21:33,993 はっ… はい!⸩ 321 00:21:42,501 --> 00:21:44,503 もしかして…。 322 00:21:44,503 --> 00:21:46,505 あっ…。 323 00:21:49,842 --> 00:21:54,013 んっ… あの場所も 同じように…。 324 00:21:54,013 --> 00:21:56,348 フッ! (ドアの開く音) 325 00:21:56,348 --> 00:21:59,351 おっ 伊万里 帰ってきてたのか。 326 00:21:59,351 --> 00:22:01,520 (伊万里)荒砥先輩! 327 00:22:01,520 --> 00:22:04,290 どうだった? 収穫は。 328 00:22:04,290 --> 00:22:09,628 フフフフ! すっごい おもしろい場所 見つけたんだよ! 329 00:22:09,628 --> 00:22:14,133 ほう? 瑠璃ちゃんたち 次 いつ 来るかな? 330 00:22:14,133 --> 00:22:17,136 なんだ 伊万里 ずいぶん 楽しそうだな。 331 00:22:17,136 --> 00:22:19,839 (伊万里)うん! 実はね…。