1 00:00:38,005 --> 00:00:42,509 (雷鳴) 2 00:00:46,513 --> 00:00:48,515 <伊万里:激しい雨と➡ 3 00:00:48,515 --> 00:00:52,352 こずえの揺れる音が 夜闇を包む> (警笛) 4 00:00:52,352 --> 00:00:55,522 <伊万里:やがて 闇の向こうから見えてくる➡ 5 00:00:55,522 --> 00:00:57,524 1つの強い光> 6 00:00:59,860 --> 00:01:03,363 <伊万里:嵐を物ともせず 急ぐ 機関車。 7 00:01:03,363 --> 00:01:06,533 規定以上に積まれた マンガン鉱石が➡ 8 00:01:06,533 --> 00:01:09,636 カチリカチリと こぼれ落ちていた> 9 00:01:12,372 --> 00:01:16,376 (ブレーキ音) 10 00:01:16,376 --> 00:01:20,714 <伊万里:緊急停止の号令の直後 急ブレーキがかけられ➡ 11 00:01:20,714 --> 00:01:25,385 車輪とレールがこすれる金属音が 辺りに響く。 12 00:01:25,385 --> 00:01:28,221 すかさず駆けてくる 保線工の男> 13 00:01:28,221 --> 00:01:30,891 ((どうした? 空襲か? 14 00:01:30,891 --> 00:01:33,193 いえ この嵐で…)) 15 00:03:19,032 --> 00:03:22,869 ♬(鼻歌) 16 00:03:22,869 --> 00:03:24,871 (凪)伊万里。 うわ~! 17 00:03:24,871 --> 00:03:28,542 もう どうしたの? 荒砥先…。 (ドアの閉まる音) 18 00:03:28,542 --> 00:03:32,813 すまない! どうしても 外せない予定が入ってしまって➡ 19 00:03:32,813 --> 00:03:35,482 あしたの採集 行けなくなってしまった。 20 00:03:35,482 --> 00:03:38,318 あ~ そうなんだ。 21 00:03:38,318 --> 00:03:42,155 昭和前期の鉱山 興味あったんだけどな。 22 00:03:42,155 --> 00:03:46,159 ほら これ! あそこの鉱山を モデルにしたっていわれてる小説。 23 00:03:46,159 --> 00:03:48,161 かなり 史実に 忠実に書かれたみたいで➡ 24 00:03:48,161 --> 00:03:50,163 おもしろいの! 論文だけじゃなくて➡ 25 00:03:50,163 --> 00:03:53,166 こういうアウトプットの方法も あるんだなって…。 26 00:03:53,166 --> 00:03:56,670 ハァ… まあ でも いつか また 行ければいいし。 27 00:03:56,670 --> 00:04:00,006 いや 行けないのは 私だけだ。 えっ? 28 00:04:00,006 --> 00:04:02,843 あとで 道順や留意点は教える。 29 00:04:02,843 --> 00:04:04,845 じゃあ 頼んだぞ 伊万里。 30 00:04:08,348 --> 00:04:10,517 えっ? (ドアの閉まる音) 31 00:04:10,517 --> 00:04:13,019 それって…。 32 00:04:13,019 --> 00:04:16,690 はい! あっ 今日は えっと…。 33 00:04:16,690 --> 00:04:19,693 昭和に廃鉱となった マンガン鉱山に行って➡ 34 00:04:19,693 --> 00:04:23,530 ピンク色のマンガン鉱石を 採集したいと思います! 35 00:04:23,530 --> 00:04:25,532 あっ ルートとしては➡ 36 00:04:25,532 --> 00:04:29,536 登山道を 少し進んでから 山に入り 廃線に合流。 37 00:04:29,536 --> 00:04:32,305 そのあと 橋とトンネルを経由して…。 38 00:04:32,305 --> 00:04:34,641 抗口の前まで進みます。 39 00:04:34,641 --> 00:04:37,144 抗口前に着いたら その近くで➡ 40 00:04:37,144 --> 00:04:39,980 工業的に価値がなく 捨てられた ズリから➡ 41 00:04:39,980 --> 00:04:42,315 鉱石を探すよ! 42 00:04:42,315 --> 00:04:45,318 (瑠璃)んっ… 凪さん いなくて 大丈夫なの? 43 00:04:45,318 --> 00:04:47,320 あっ… 任せてよ! 44 00:04:47,320 --> 00:04:50,323 《いちばん不安なのは 私だよ!》 45 00:04:50,323 --> 00:04:53,326 (瀬戸)伊万里さんが いてくれるなら 安心ですよね。 46 00:04:53,326 --> 00:04:55,662 《その信頼も 重い!》 47 00:04:55,662 --> 00:04:58,665 あっ ええ~っと じゃあ…。 48 00:04:58,665 --> 00:05:02,169 あっ あそこ! あそこから登るみたい! 49 00:05:02,169 --> 00:05:05,005 たぶん。 たぶん? はい! 50 00:05:05,005 --> 00:05:08,108 いっ… よ~し! 出発! 51 00:05:11,845 --> 00:05:14,014 伊万里さん 早く行ってよ。 52 00:05:14,014 --> 00:05:16,683 ふぇっ? あっ 私が 先頭か。 53 00:05:16,683 --> 00:05:19,085 やれやれ。 アハッ…。 アハハハ…。 54 00:05:24,357 --> 00:05:26,359 う~ん…。 55 00:05:26,359 --> 00:05:29,029 次は…。 56 00:05:29,029 --> 00:05:32,132 あれ? う~ん…。 あっ あの 伊万里さん? 57 00:05:32,132 --> 00:05:34,801 あっ! あっ この斜面… キャッ! うわっ! 58 00:05:34,801 --> 00:05:37,804 伊万里さん! あ~ あ~…。 59 00:05:37,804 --> 00:05:40,473 もう… 足元 見て 歩かないから! 60 00:05:40,473 --> 00:05:44,144 あっ… あの 地図は 歩きながら 見ないほうが…。 61 00:05:44,144 --> 00:05:47,480 は~い 気を付けます。 62 00:05:47,480 --> 00:05:50,817 やっぱり 伊万里さんは 伊万里さんか。 63 00:05:50,817 --> 00:05:53,653 私たちのために 慎重なのよ! 64 00:05:53,653 --> 00:05:57,557 うぅっ… 頼りない先輩で ごめんね。 65 00:05:59,492 --> 00:06:01,494 (伊万里)ハァ…。 66 00:06:04,998 --> 00:06:08,501 (伊万里)えっと… この辺りで 下を見れば…。 67 00:06:08,501 --> 00:06:12,339 あっ! あっ 線路だよ! (瀬戸/瑠璃)お~…。 68 00:06:12,339 --> 00:06:16,676 ハァハァ ハァハァ… アハッ! アハハハ! フッ! 69 00:06:16,676 --> 00:06:21,014 これだ! 鉱山に続いている廃線。 フッ フッ フッ…。 70 00:06:21,014 --> 00:06:24,684 鉱石は 全部 ここを通って 運ばれたんだよ! 71 00:06:24,684 --> 00:06:27,687 あっ その標識は 速度制限ね。 72 00:06:27,687 --> 00:06:30,690 65キロ未満で走れってこと。 73 00:06:30,690 --> 00:06:35,295 線路幅は 狭軌と呼ばれる 1,067mmだね。 74 00:06:35,295 --> 00:06:37,631 他にも… あった! あった あった! 75 00:06:37,631 --> 00:06:39,799 これはね… おわっ! 伊万里さん! 危ない! 76 00:06:39,799 --> 00:06:43,970 とっとっとっ… あっ… エヘヘヘ! 大丈夫 大丈夫。 77 00:06:43,970 --> 00:06:47,474 もう! さっき 瀬戸さんに注意されてたじゃん。 78 00:06:47,474 --> 00:06:49,643 フッ… ごめん ごめん。 (瀬戸) 谷川さん もう少し言い方…。 79 00:06:49,643 --> 00:06:53,146 あっ…。 えっ? 80 00:06:53,146 --> 00:06:58,551 (汽笛) 81 00:07:06,493 --> 00:07:09,296 《小説にあったのと同じ…》 82 00:07:13,333 --> 00:07:16,503 これ マンガン鉱石かも。 83 00:07:16,503 --> 00:07:18,505 機関車から落ちたやつかな。 84 00:07:18,505 --> 00:07:20,674 えっ ピンクじゃないじゃん。 85 00:07:20,674 --> 00:07:23,677 マンガン鉱石って ピンクなんでしょ。 86 00:07:23,677 --> 00:07:28,848 マンガン鉱石ってね 屋外だと すぐ酸化して 黒くなるんだよ。 87 00:07:28,848 --> 00:07:31,184 絵の具の黒に 使われてるくらいだし。 88 00:07:31,184 --> 00:07:33,119 ラスコー洞窟の壁画も➡ 89 00:07:33,119 --> 00:07:36,289 マンガン鉱石で描かれてるの。 へぇ~! 90 00:07:36,289 --> 00:07:40,794 マンガンって 現代の用途は なんなのかしら? 91 00:07:40,794 --> 00:07:44,798 マンガン電池でしょ。 「マンガン」って 付くくらいだし。 92 00:07:44,798 --> 00:07:47,467 マンガン鉱石は 酸化しやすい…。 93 00:07:47,467 --> 00:07:50,804 つまり 酸素と くっつきやすいってことだから➡ 94 00:07:50,804 --> 00:07:55,308 製鉄の際 不純物になる 酸素の除去なんかに使われるよ。 95 00:07:55,308 --> 00:07:59,979 へぇ~! 製鉄… さすが 伊万里さんです! 96 00:07:59,979 --> 00:08:02,482 黒い石って 他にも いろいろ ありそうですが➡ 97 00:08:02,482 --> 00:08:04,484 伊万里さんは どうやって マンガンと➡ 98 00:08:04,484 --> 00:08:06,820 その他の石とを 見分けたんですか? 99 00:08:06,820 --> 00:08:09,823 えっ? あっ え~っと…。 100 00:08:09,823 --> 00:08:12,826 わっ… 割ればわかるかも! なるほど! 101 00:08:12,826 --> 00:08:16,329 (ハンマーを打つ音) 102 00:08:16,329 --> 00:08:18,331 ピンクだ! 103 00:08:18,331 --> 00:08:23,503 えっと… これは マンガン鉱石の1つ バラ輝石。 104 00:08:23,503 --> 00:08:26,506 でいいのかな? 薔薇! 105 00:08:26,506 --> 00:08:29,509 なんか 透明感がなくて 不思議な感じだね! 106 00:08:29,509 --> 00:08:31,511 絵の具で塗ったみたい。 107 00:08:31,511 --> 00:08:35,115 真っ黒な石から こんな鮮やかな色が出るとは。 108 00:08:35,115 --> 00:08:37,784 マンガンの産地だと よく見つかるよ。 うわ~! 109 00:08:37,784 --> 00:08:40,954 バラ輝石は 工業用に使うには低品位だから➡ 110 00:08:40,954 --> 00:08:43,123 ズリには 多く あるはず。 111 00:08:43,123 --> 00:08:47,961 ピンクの石が いっぱい? ムフ-! 楽しみです! 112 00:08:47,961 --> 00:08:50,463 あっ そのかけらも きれい。 ほんとに 薔薇みたいだわ。 113 00:08:50,463 --> 00:08:52,465 フゥ…。 ねえ! 114 00:08:52,465 --> 00:08:55,635 よ~し じゃあ 早く 鉱山跡まで行こうか。 115 00:08:55,635 --> 00:08:57,837 はい! お~! 116 00:09:01,975 --> 00:09:05,645 フンフン…。 この先で 谷に 下りられるらしいんだけど…。 117 00:09:05,645 --> 00:09:09,482 あっ! ハァハァ… ここ! ここだよ! 118 00:09:09,482 --> 00:09:11,484 下り坂で 下りられそう! 119 00:09:17,157 --> 00:09:20,160 ここ おいで。 120 00:09:20,160 --> 00:09:23,496 ほい! ハァ… あ~! 121 00:09:23,496 --> 00:09:26,499 鉄橋だ! 122 00:09:26,499 --> 00:09:29,335 こんなの 山奥に造ったんですね。 うわ~! 123 00:09:29,335 --> 00:09:34,441 うん… すごいよね。 どうやったんだろう? あれ。 124 00:09:34,441 --> 00:09:36,443 よいしょ! 125 00:09:47,120 --> 00:09:51,124 ほい! また 線路に合流っと。 126 00:09:51,124 --> 00:09:56,963 ハァハァ… よかった。 ここまでは順調だね。 127 00:09:56,963 --> 00:09:58,965 橋が残ってましたけど➡ 128 00:09:58,965 --> 00:10:01,468 鉱山の設備って 残ったままなんですか? 129 00:10:01,468 --> 00:10:04,637 機関車も残ってたりして! えっ? 130 00:10:04,637 --> 00:10:08,308 あっ 瀬戸さん 鉱山に 興味 持ってくれてる? 131 00:10:08,308 --> 00:10:11,978 せっかくだから 見てみたいなとは思います。 132 00:10:11,978 --> 00:10:15,148 こんな山奥で 石を採ってた人って➡ 133 00:10:15,148 --> 00:10:17,984 どんな生活をしてたのかなって。 134 00:10:17,984 --> 00:10:23,490 何時に起きて 何を食べて どんな作業をしてたのか。 135 00:10:23,490 --> 00:10:26,659 鉱物そのものも おもしろいですけど➡ 136 00:10:26,659 --> 00:10:32,332 鉱物を取り巻く 自然や人 時代の変遷にも興味があって…。 137 00:10:32,332 --> 00:10:35,502 うわ~ わかる! わかるよ! 138 00:10:35,502 --> 00:10:39,005 鉱物資源って 私たちの生活に 必須で 不可欠なのに➡ 139 00:10:39,005 --> 00:10:41,841 採ってる場所の実情って あんまり 知られてないっていうか➡ 140 00:10:41,841 --> 00:10:44,344 資料にも残されてないんだよね! 141 00:10:44,344 --> 00:10:46,679 それが 本当に もったいなくて…。 142 00:10:46,679 --> 00:10:50,183 フッ… 伊万里さんは 大好きみたいですね。 143 00:10:50,183 --> 00:10:53,019 もっちろん! さあ 早く行って➡ 144 00:10:53,019 --> 00:10:56,022 いろんな所 見て回ろう! ウフフフ! はい! 145 00:10:59,859 --> 00:11:01,861 うそ…。 146 00:11:13,873 --> 00:11:15,875 うそ…。 147 00:11:15,875 --> 00:11:19,546 通れるはずなのに…。 148 00:11:19,546 --> 00:11:22,549 最近 崩れたんだ。 あっ…。 149 00:11:22,549 --> 00:11:25,718 これ 中の天井が落ちたってこと? 150 00:11:25,718 --> 00:11:29,222 んっ! あっ ちょっと あんまり 近づかないほうがいいわよ! 151 00:11:29,222 --> 00:11:34,227 う~ん… 伊万里さん! 他に ルート ないの? 152 00:11:36,329 --> 00:11:39,666 伊万里さ~ん! 伊万里さん? 153 00:11:39,666 --> 00:11:42,001 えっ!? あっ えっと…。 154 00:11:42,001 --> 00:11:46,506 あっ… かなり遠回りになるかも。 155 00:11:46,506 --> 00:11:51,344 通れると思って 他のルート 考えてこなかったから。 156 00:11:51,344 --> 00:11:54,347 《あと少し…。 157 00:11:54,347 --> 00:11:57,016 あと少しで 鉱山跡まで着くのに…》 158 00:11:57,016 --> 00:11:59,852 行けそう? あそこに 手が届けば…。 159 00:11:59,852 --> 00:12:01,854 あと少し…。 160 00:12:01,854 --> 00:12:05,191 やった! うわっ! (瀬戸)あっ! おっ… おっ! 161 00:12:05,191 --> 00:12:09,362 大丈夫? あっ うん。 ありがとう 伊万里さん。 162 00:12:09,362 --> 00:12:11,864 2人とも 大丈夫ですか? 163 00:12:11,864 --> 00:12:16,369 よしよし。 足 ひねったりも してないみたいだね。 164 00:12:16,369 --> 00:12:18,571 けがしてなくてよかったよ。 165 00:12:22,208 --> 00:12:24,544 帰ろっか。 (瑠璃/瀬戸)えっ!? 166 00:12:24,544 --> 00:12:27,046 いやいや そこ 登れそうだったし! 167 00:12:27,046 --> 00:12:31,217 そうですよ! ここまで来たのに。 あっ ありがとう。 168 00:12:31,217 --> 00:12:35,822 でも この先 みんなの安全を 確保できる自信がないから。 169 00:12:35,822 --> 00:12:38,658 大丈夫だよ! なんとかなるって! 170 00:12:38,658 --> 00:12:44,163 ううん 荒砥先輩なら なんとか できたかもしれないけど。 171 00:12:44,163 --> 00:12:46,100 ごめんね 私が 力不足で。 172 00:12:46,100 --> 00:12:51,504 あっ いえ。 伊万里さんが 謝ることじゃないんですけど…。 173 00:12:51,504 --> 00:12:56,509 ハァ… そうだね。 誰か けがしても あれか。 174 00:12:56,509 --> 00:12:59,679 って… 伊万里さんが いちばん けがしそうだけど。 175 00:12:59,679 --> 00:13:02,348 フフフ…。 ちょっと それは 言い過ぎでしょ。 176 00:13:02,348 --> 00:13:04,517 冗談 冗談。 言っていいことと…。 177 00:13:04,517 --> 00:13:09,689 《残念だけど しょうがないか。 どこか…。 178 00:13:09,689 --> 00:13:13,593 どこかに 採れる場所が あればいいんだけど…》 179 00:13:32,979 --> 00:13:36,816 線路に落ちてたらいいよね。 180 00:13:36,816 --> 00:13:40,153 んっ? 何がですか? あ~ん。 181 00:13:40,153 --> 00:13:43,156 鉱石を積んだ機関車が 通ってたなら➡ 182 00:13:43,156 --> 00:13:45,658 そこから落ちた石が あるかもしれない! 183 00:13:47,660 --> 00:13:51,164 この1つ以外 見かけてない気もするけど。 184 00:13:51,164 --> 00:13:54,834 でも ちゃんと探しながら 来てたわけじゃないわ。 185 00:13:54,834 --> 00:13:58,671 とにかく 鉱山跡に行こうって 一生懸命だったから。 186 00:13:58,671 --> 00:14:01,341 う~ん! 187 00:14:01,341 --> 00:14:04,343 確かに そうだよね! 188 00:14:04,343 --> 00:14:06,512 よ~し 決まり! 189 00:14:06,512 --> 00:14:09,515 石を探しながら 引き返そう! 190 00:14:09,515 --> 00:14:11,517 (伊万里/瀬戸)お~! 191 00:14:15,521 --> 00:14:17,523 う~ん…。 192 00:14:17,523 --> 00:14:20,860 真っ黒だから わかりやすいと思うんだけど…。 193 00:14:20,860 --> 00:14:23,696 石が落ちやすい場所…。 194 00:14:23,696 --> 00:14:27,033 あっ それなら カーブの外側とか どうでしょう? 195 00:14:27,033 --> 00:14:29,369 遠心力です。 196 00:14:29,369 --> 00:14:31,370 (伊万里)あ~…。 う~ん…。 197 00:14:33,473 --> 00:14:36,976 1個もないですね。 う~ん…。 198 00:14:46,319 --> 00:14:49,822 最初の所まで 戻ってきちゃいましたね。 199 00:14:49,822 --> 00:14:51,824 このまま もう 帰りますか? 200 00:14:51,824 --> 00:14:54,327 (伊万里) 時間なら まだあるけど…。 201 00:14:54,327 --> 00:14:57,497 じゃあ この先も見てみようよ! 202 00:14:57,497 --> 00:15:01,000 あっ そうね! んっ! 203 00:15:01,000 --> 00:15:03,002 うん… よし! 204 00:15:10,343 --> 00:15:14,013 ハァ… ここも ないか~! 205 00:15:14,013 --> 00:15:17,183 ハァ… やっぱり 間違ってたのかな。 206 00:15:17,183 --> 00:15:22,522 まあ こういう結末だよね。 ハァ…。 207 00:15:22,522 --> 00:15:24,690 伊万里さ~ん! あっ…。 208 00:15:24,690 --> 00:15:28,861 あった~! ありました! 209 00:15:28,861 --> 00:15:31,864 (2人)マンガン鉱! 210 00:15:31,864 --> 00:15:35,134 あっ… ほんとに!? 211 00:15:35,134 --> 00:15:38,805 アハッ! 見てよ! 黒い石が こんなに! 212 00:15:38,805 --> 00:15:40,973 (瀬戸)まだまだ ありますよ! 213 00:15:40,973 --> 00:15:43,810 (伊万里)これは…。 214 00:15:43,810 --> 00:15:46,312 確かに マンガン鉱石っぽいけど…。 215 00:15:46,312 --> 00:15:48,648 でっしょ~? 216 00:15:48,648 --> 00:15:54,320 落ちた物だとしたら なんで こんなに まとまって…。 217 00:15:54,320 --> 00:15:57,490 早速 割ってみよう! んっ? 218 00:15:57,490 --> 00:16:02,328 この場所に なんの意味が? 219 00:16:02,328 --> 00:16:04,997 うっ! 220 00:16:04,997 --> 00:16:08,501 あっ… ああ…。 221 00:16:08,501 --> 00:16:10,503 ハッ! 222 00:16:17,677 --> 00:16:20,680 黒い石が敷き詰められてる? 223 00:16:20,680 --> 00:16:23,182 あっちのほうが すごいじゃん! 224 00:16:27,520 --> 00:16:30,690 うわ~! こんなに いっぱい! 225 00:16:30,690 --> 00:16:34,961 よ~し 早速 割っちゃうぞ~! わっ… 私も…。 226 00:16:34,961 --> 00:16:40,132 鉱石を 敷石に使ってるってこと? 227 00:16:40,132 --> 00:16:42,301 うっ! んっ! (伊万里)こんなの 変だよね。 228 00:16:42,301 --> 00:16:44,303 そうなんですか? フッ! 229 00:16:44,303 --> 00:16:46,305 あっ バラ輝石! あっ…。 230 00:16:46,305 --> 00:16:49,141 イェーイ! やったわね! 231 00:16:49,141 --> 00:16:52,144 伊万里さんが 言ってたとおりですよ! 232 00:16:52,144 --> 00:16:54,313 あっ うん…。 233 00:16:54,313 --> 00:16:57,483 よ~し! もっともっと割るぞ~! 234 00:16:57,483 --> 00:17:00,820 (瀬戸)私も! うっ! んっ…。 235 00:17:00,820 --> 00:17:05,825 これは たぶん 使い道のないズリを 敷石にしたんだ。 236 00:17:05,825 --> 00:17:09,996 でも こんなこと 普通なら 絶対 やらないはずなのに。 237 00:17:09,996 --> 00:17:13,100 この場所で 何が? (2人)あっ! 238 00:17:13,100 --> 00:17:17,503 伊万里さ~ん! 239 00:17:17,503 --> 00:17:20,840 これ! ちょっと これ 見てください! 240 00:17:20,840 --> 00:17:25,845 宝石みたいに きれいな結晶が出てきました! 241 00:17:25,845 --> 00:17:29,515 うわっ! すごい結晶の塊。 242 00:17:29,515 --> 00:17:32,285 ピンク色ですけど これも バラ輝石ですか? 243 00:17:32,285 --> 00:17:34,287 伊万里さん わかる? 244 00:17:34,287 --> 00:17:37,123 何か 特別な石なんじゃないかなって。 245 00:17:37,123 --> 00:17:39,125 う~ん…。 246 00:17:39,125 --> 00:17:44,130 結晶が 並行四角形… というか ひし形。 247 00:17:44,130 --> 00:17:48,534 ピンク色の ひし形… マンガン…。 248 00:17:51,304 --> 00:17:53,806 菱マンガン鉱だと思う。 249 00:17:53,806 --> 00:17:55,808 バラ輝石じゃないんだ。 250 00:17:55,808 --> 00:17:59,478 やっぱり! 少し 違う気がしてたのよね。 251 00:17:59,478 --> 00:18:04,317 菱マンガン鉱は バラ輝石より 高品位の鉱石だよ。 252 00:18:04,317 --> 00:18:07,820 たぶん ズリの中に 取りこぼしが残ってたんだね。 253 00:18:07,820 --> 00:18:11,157 へぇ~! いい物が 残ってることもあるんですね。 254 00:18:11,157 --> 00:18:13,159 見つかって ラッキーじゃん! 255 00:18:13,159 --> 00:18:17,163 ハァ… ラッキーって 言っちゃっていいのかな? 256 00:18:17,163 --> 00:18:21,500 そもそも たとえ ズリでも 敷石に使うのは 禁止なんだよね。 257 00:18:21,500 --> 00:18:24,837 へっ? なんで? (ブザー音) 258 00:18:24,837 --> 00:18:29,842 鉱石って 地表にはない元素が 濃集してる場合が多いから➡ 259 00:18:29,842 --> 00:18:32,445 もし 有毒な成分が含まれてたら…。 260 00:18:32,445 --> 00:18:34,780 雨で 流出してしまいますね。 261 00:18:34,780 --> 00:18:38,117 そうなの。 無害に見える黄鉄鉱だって➡ 262 00:18:38,117 --> 00:18:40,620 水と酸素があれば 硫酸が出来ちゃうしね。 263 00:18:40,620 --> 00:18:42,788 りゅ… 硫酸!? 264 00:18:42,788 --> 00:18:45,791 え~? つまり 禁止されてたはずなのに➡ 265 00:18:45,791 --> 00:18:48,628 それでも 敷石に使っちゃったってこと? 266 00:18:48,628 --> 00:18:52,465 これ 使った人は 何を考えて そうしたのかしら? 267 00:18:52,465 --> 00:18:54,967 私にも わからない。 268 00:18:54,967 --> 00:18:59,305 不要なズリの再利用だとしても なんで ここだけに? 269 00:18:59,305 --> 00:19:02,475 (3人)う~ん…。 270 00:19:02,475 --> 00:19:05,978 まあ 今更 確かめようないか。 271 00:19:05,978 --> 00:19:09,482 うん 昔の話だしね。 272 00:19:13,152 --> 00:19:17,156 (ハンマーを打つ音) 273 00:19:17,156 --> 00:19:19,492 また 出た! 274 00:19:19,492 --> 00:19:22,661 1個だけかと思ったら いちばん多く出てくるじゃん。 275 00:19:22,661 --> 00:19:26,832 菱マンガン鉱。 フンフン フンフン…。 んっ! これもだわ! 276 00:19:26,832 --> 00:19:29,835 見せて 見せて! 結晶 大きいね! 277 00:19:29,835 --> 00:19:31,837 (瀬戸)そっちも 赤みが強くて いいわね。 278 00:19:31,837 --> 00:19:33,773 んっ! あっ…。 279 00:19:33,773 --> 00:19:37,276 本当に 菱マンガン鉱ばっかり。 280 00:19:37,276 --> 00:19:39,612 うそ…。 281 00:19:39,612 --> 00:19:42,281 楽しい…。 楽しいわ これ! 282 00:19:42,281 --> 00:19:47,119 これも これも 結晶が いっぱ~い! 283 00:19:47,119 --> 00:19:49,121 フン… フンフンフン…。 これは バラ輝石? 284 00:19:49,121 --> 00:19:51,290 どっちかしら? あっ…。 285 00:19:51,290 --> 00:19:54,627 伊~万里さ~ん! フッ…。 286 00:19:54,627 --> 00:19:56,629 何 じ~っと見てるの? 287 00:19:56,629 --> 00:20:00,633 その石が気になるんですか? うん。 288 00:20:00,633 --> 00:20:03,636 ここの敷石は ズリじゃなくて➡ 289 00:20:03,636 --> 00:20:07,139 高品位の鉱石ってことに なるんだな~って。 290 00:20:07,139 --> 00:20:10,976 (瀬戸)ああ 菱マンガンが多いからですか? 291 00:20:10,976 --> 00:20:16,315 (伊万里)うん。 これ 絶対 工場に運ばれるはずの物だよ。 292 00:20:16,315 --> 00:20:20,653 価値のある石を わざわざ 敷石に使ったってこと? 293 00:20:20,653 --> 00:20:23,823 伊万里さんは なんでだと思いますか? 294 00:20:23,823 --> 00:20:26,125 う~ん…。 295 00:20:28,160 --> 00:20:30,162 (伊万里)わかんない。 296 00:20:36,168 --> 00:20:40,840 はぁ~あ… 無事に 帰ってこられてよかった~! 297 00:20:40,840 --> 00:20:42,842 最後は ちょっと➡ 298 00:20:42,842 --> 00:20:45,678 すっきりしないところも あったけど…。 299 00:20:45,678 --> 00:20:48,347 フフッ… きれい。 300 00:20:48,347 --> 00:20:54,019 はぁ~あ! わかんないことばっかだな~。 301 00:20:54,019 --> 00:20:58,824 あっ… そういえば 最後まで読んでなかったな。 302 00:21:02,194 --> 00:21:07,199 (ブレーキ音) 303 00:21:07,199 --> 00:21:09,535 ((どうした? 空襲か? 304 00:21:09,535 --> 00:21:14,707 いえ この嵐で 敷石が流されました! 305 00:21:14,707 --> 00:21:17,209 くそっ… またか! 306 00:21:17,209 --> 00:21:21,213 おい お前! 予備の石は ないのか? 307 00:21:21,213 --> 00:21:24,216 前の補修で すべて使ってしまいました。 308 00:21:24,216 --> 00:21:27,052 早急に送るよう催促しますが➡ 309 00:21:27,052 --> 00:21:29,054 それまでは 運行を止めないと。 310 00:21:29,054 --> 00:21:31,991 だめだ。 すぐに復旧させる! 311 00:21:31,991 --> 00:21:35,594 無理です! そもそも 石自体が なければ どうしようも…。 312 00:21:37,997 --> 00:21:39,999 何を…。 313 00:21:39,999 --> 00:21:43,335 あっ… まさか それを使うんですか? 314 00:21:43,335 --> 00:21:45,671 そうだ。 待ってください! 315 00:21:45,671 --> 00:21:47,673 貴重な マンガン鉱ですよ! 316 00:21:47,673 --> 00:21:51,510 それを使うのには いろいろと規制上の問題が…。 317 00:21:51,510 --> 00:21:53,679 供給を 遅らせるわけにはいかない! 318 00:21:53,679 --> 00:21:58,017 やれ! 責任は 私が取る! 319 00:21:58,017 --> 00:22:02,021 うっ… 手を貸せ! 線路に敷き詰めるぞ! 320 00:22:02,021 --> 00:22:04,023 はっ… はい!)) 321 00:22:12,531 --> 00:22:14,533 もしかして…。 322 00:22:14,533 --> 00:22:16,535 あっ…。 323 00:22:19,872 --> 00:22:24,043 んっ… あの場所も 同じように…。 324 00:22:24,043 --> 00:22:26,378 フッ! (ドアの開く音) 325 00:22:26,378 --> 00:22:29,381 おっ 伊万里 帰ってきてたのか。 326 00:22:29,381 --> 00:22:31,550 (伊万里)荒砥先輩! 327 00:22:31,550 --> 00:22:34,320 どうだった? 収穫は。 328 00:22:34,320 --> 00:22:39,658 フフフフ! すっごい おもしろい場所 見つけたんだよ! 329 00:22:39,658 --> 00:22:44,163 ほう? 瑠璃ちゃんたち 次 いつ 来るかな? 330 00:22:44,163 --> 00:22:47,166 なんだ 伊万里 ずいぶん 楽しそうだな。 331 00:22:47,166 --> 00:22:49,869 (伊万里)うん! 実はね…。