1 00:00:08,175 --> 00:00:10,511 まじい。 2 00:00:10,511 --> 00:00:12,512 駄目だぜ 嬢ちゃん。 3 00:00:12,512 --> 00:00:15,182 ちゃんと 料理の修業もしとかねえと。 4 00:00:15,182 --> 00:00:17,184 何なら 俺が教えてやろうか。 5 00:00:17,184 --> 00:00:20,854 毎日こうじゃ お前も つれえだろ 剣心。 6 00:00:20,854 --> 00:00:22,856 そうでもござらんよ。 7 00:00:22,856 --> 00:00:27,194 薫殿の料理は 食べるごとに 味を増す いい料理でござるよ。 8 00:00:27,194 --> 00:00:31,198 ふ~ん 一種の珍味みてえなもんか。 9 00:00:31,198 --> 00:00:33,200 嫌なら食べるな~! 10 00:00:33,200 --> 00:00:36,203 何よ タダ飯食らいのくせして! 11 00:00:36,203 --> 00:00:38,205 喧嘩屋やめて 金がねえんだ。 12 00:00:38,205 --> 00:00:42,209 そんなにカリカリすんなって。 おろ! 13 00:00:42,209 --> 00:00:44,211 お取り込み中 申し訳ありません。 14 00:00:44,211 --> 00:00:47,214 緋村さんにお話があって 参ったのですが…。 15 00:00:47,214 --> 00:00:50,217 あっ? 剣心。 署長さんが来た…。 16 00:00:50,217 --> 00:00:54,221 おろろ~。 あ…。 17 00:00:54,221 --> 00:00:56,223 お願いがあります 緋村さん。 18 00:00:56,223 --> 00:00:59,226 おろ? 19 00:00:59,226 --> 00:01:09,202 ♬~ 20 00:02:38,158 --> 00:02:42,162 して 拙者に願い事とは いったい? 21 00:02:42,162 --> 00:02:46,099 これは 警察の威信に関わる問題。➡ 22 00:02:46,099 --> 00:02:49,102 新聞各社にも かん口令を しいている事件なので➡ 23 00:02:49,102 --> 00:02:53,106 皆さん くれぐれも どうか ご内密に。 24 00:02:53,106 --> 00:02:58,111 実は 緋村さんに ある兇賊を倒してほしいのです。 25 00:02:58,111 --> 00:03:00,113 兇賊? 26 00:03:00,113 --> 00:03:03,116 (署長)通称 黒笠。➡ 27 00:03:03,116 --> 00:03:07,120 現在 政・財・官界で活躍する 元維新志士を狙い➡ 28 00:03:07,120 --> 00:03:11,124 斬奸状を送りつけて斬り殺す 殺人鬼。➡ 29 00:03:11,124 --> 00:03:14,127 この10年 一度も仕損じたことのない➡ 30 00:03:14,127 --> 00:03:16,129 すご腕の剣客です。 31 00:03:16,129 --> 00:03:19,132 維新志士ばかり狙うってことは➡ 32 00:03:19,132 --> 00:03:23,136 つまり 恨み もしくは世直しのつもりかしら。 33 00:03:23,136 --> 00:03:25,138 (署長)それもあるかと思います。 34 00:03:25,138 --> 00:03:30,143 が それ以上に 黒笠は人斬りを楽しんでいます。➡ 35 00:03:30,143 --> 00:03:34,147 栄職に就いた維新志士を狙えば 警察は 本腰を入れて警護に動き➡ 36 00:03:34,147 --> 00:03:38,151 また 狙われた当人も 権力 財力を尽くして➡ 37 00:03:38,151 --> 00:03:40,153 護衛に力を入れます。 38 00:03:40,153 --> 00:03:43,156 そうして しかれた鉄壁の守りを 突き崩し➡ 39 00:03:43,156 --> 00:03:48,095 どれだけ 人を斬れるかを 黒笠は楽しんでいるのです。➡ 40 00:03:48,095 --> 00:03:52,099 2カ月前 やつが静岡に現れたときは➡ 41 00:03:52,099 --> 00:03:55,102 当人 警官 護衛 合わせて34人が殺され➡ 42 00:03:55,102 --> 00:03:58,105 56人が重傷を負わされました。 43 00:03:58,105 --> 00:04:00,107 ちょっと待ってください。 44 00:04:00,107 --> 00:04:03,110 拳銃警官だって そのとき 配置されたわけでしょう? 45 00:04:03,110 --> 00:04:07,114 それなのに 何で…。 (署長)それが どういうわけか➡ 46 00:04:07,114 --> 00:04:12,119 拳銃警官は銃を抜く前に 全員 真っ先に斬られてしまったのです。 47 00:04:12,119 --> 00:04:15,122 一命を取り留めた者の 話によれば➡ 48 00:04:15,122 --> 00:04:20,127 まるで 金縛りのように 体が突然 動かなくなったと。 49 00:04:20,127 --> 00:04:23,463 二階堂平法 「心の一方」か。 50 00:04:23,463 --> 00:04:25,465 (弥彦・薫)えっ? (左之助)んっ? 51 00:04:25,465 --> 00:04:28,802 その男 人を斬り続けるあまり➡ 52 00:04:28,802 --> 00:04:30,804 血の色と においだけに➡ 53 00:04:30,804 --> 00:04:34,141 心を奪われてしまったので ござろうな。 54 00:04:34,141 --> 00:04:39,146 明治も10年を過ぎたのに まだ そのような者がいようとは。 55 00:04:39,146 --> 00:04:41,114 剣心…。 56 00:04:43,150 --> 00:04:46,086 (谷)護衛の助っ人? 57 00:04:46,086 --> 00:04:50,090 いらんいらん。 相手は たかが兇賊一匹。 58 00:04:50,090 --> 00:04:53,093 助っ人どころか 警察の警護もいらんわさ。 59 00:04:53,093 --> 00:04:56,096 谷殿! 相手は あの黒笠ですぞ! 60 00:04:56,096 --> 00:04:58,098 口を慎め! 61 00:04:58,098 --> 00:05:01,101 剣林弾雨を駆け抜け 維新までいきついた この俺に➡ 62 00:05:01,101 --> 00:05:04,104 一介の署長ごときが 意見する気か! 63 00:05:04,104 --> 00:05:06,106 ならばこそ お分かりでしょう。 64 00:05:06,106 --> 00:05:09,109 達人の振るう殺人剣が いかに恐ろしいかを。 65 00:05:09,109 --> 00:05:13,113 ハッ 分かっておるから こうして えりすぐりの➡ 66 00:05:13,113 --> 00:05:15,115 最強護衛団を組んでおるのよ! 67 00:05:15,115 --> 00:05:19,119 陸軍省に その人ありと言われる 谷 十三郎に心酔している➡ 68 00:05:19,119 --> 00:05:21,121 猛者ばかりのな! 69 00:05:21,121 --> 00:05:25,125 そうだぜ 谷さんには 俺たちがついてるからよぉ。 70 00:05:25,125 --> 00:05:28,128 警察の旦那は 帰って クソでも垂れてな。 71 00:05:28,128 --> 00:05:32,132 そもそも 外部の有象無象に 助っ人を頼むなぞ➡ 72 00:05:32,132 --> 00:05:34,134 なんと誇りのない! その助っ人が➡ 73 00:05:34,134 --> 00:05:39,139 お前の配下全員合わせたより 強いとでもいうのか!? 74 00:05:39,139 --> 00:05:43,143 面目もありませんが そのとおりです。 75 00:05:43,143 --> 00:05:45,145 なっ? ⚟(ドアの開く音) 76 00:05:45,145 --> 00:05:47,080 ひいぃ! 77 00:05:47,080 --> 00:05:51,084 聞いていれば 谷さんも ずいぶん偉そうになりましたね。 78 00:05:51,084 --> 00:05:53,086 剣林弾雨から しょっちゅう守っていた➡ 79 00:05:53,086 --> 00:05:57,090 幕末の頃とは まるで別人のようですよ。 80 00:05:57,090 --> 00:05:59,092 げえっ! 81 00:05:59,092 --> 00:06:02,095 おいおい どこが えりすぐりの最強だよ。 82 00:06:02,095 --> 00:06:05,098 どいつもこいつも 一度は ぶっ飛ばした覚えがあるぜ。 83 00:06:05,098 --> 00:06:07,100 (護衛たち)げげっ! 84 00:06:07,100 --> 00:06:10,103 有象無象の護衛では さぞ 心外でしょうけど➡ 85 00:06:10,103 --> 00:06:13,106 今夜一晩は 大目に見てやってください。 86 00:06:13,106 --> 00:06:17,110 とんでもない! 身に余る光栄です! 87 00:06:17,110 --> 00:06:21,114 つうわけだからよ 今夜だけは 昔のことは忘れて➡ 88 00:06:21,114 --> 00:06:24,117 仲良くやろうぜ。 「今夜だけ」な。 89 00:06:24,117 --> 00:06:26,119 (護衛たち)ああ…。 90 00:06:26,119 --> 00:06:29,122 (署長)谷殿 外に警官隊も 配置しますが よろしいですね? 91 00:06:29,122 --> 00:06:31,124 (谷)勝手にせい! おろ? 92 00:06:31,124 --> 00:06:33,093 (谷)ぜひ お願いします! 93 00:06:40,133 --> 00:06:44,137 (左之助)斬奸状の予告時間まで あと5分。➡ 94 00:06:44,137 --> 00:06:46,072 しかし ホントに来んのかねぇ。 95 00:06:46,072 --> 00:06:51,077 ん… まあ 来なければ来ないに 越したことはないでござるよ。 96 00:06:51,077 --> 00:06:54,748 嬢ちゃんたちは とっくに寝てるころだろうねぇ。 97 00:06:54,748 --> 00:06:58,084 ああ 早く起きて 風呂をたいて➡ 98 00:06:58,084 --> 00:07:01,087 帰りを 待っていてくれるそうでござる。 99 00:07:01,087 --> 00:07:05,091 しかし 剣心 よく この一件 引き受けたな。 100 00:07:05,091 --> 00:07:08,094 何ていうか こういう 抜刀斎としての頼まれ事は➡ 101 00:07:08,094 --> 00:07:10,096 好かねえと思ってたぜ。 102 00:07:10,096 --> 00:07:12,098 もちろん 好かぬよ。 103 00:07:12,098 --> 00:07:15,101 しかし 放っておくわけには いかぬでござろう。 104 00:07:15,101 --> 00:07:21,107 黒笠の凶行を終わらせねば 不幸な人々が増える一方。 105 00:07:21,107 --> 00:07:23,109 黒笠自身も含めてな…。 106 00:07:23,109 --> 00:07:25,111 ふぅん…。 107 00:07:25,111 --> 00:07:29,115 それより 左之の方こそ よく 手を貸す気になったでござるな。 108 00:07:29,115 --> 00:07:35,121 てやんでえ こんな面白えケンカ 参加しねえわけいかねえだろ。 109 00:07:35,121 --> 00:07:38,124 (署長) 《ケンカではないのだけれど…》 110 00:07:38,124 --> 00:07:41,127 (左之助)よし 質問ついでだ。 もう一つ答えろ。 111 00:07:41,127 --> 00:07:43,129 何でござる? 112 00:07:43,129 --> 00:07:47,133 昼間言ってた 二階堂平法 「心の一方」たぁ➡ 113 00:07:47,133 --> 00:07:49,135 何でぇ? ひょっとして お前➡ 114 00:07:49,135 --> 00:07:53,139 黒笠に心当たりでも あるんじゃねえのか。 115 00:07:53,139 --> 00:07:55,141 質問が 2つになってるでござるが? 116 00:07:55,141 --> 00:07:59,145 揚げ足取りはいいから さっさと答えな。 117 00:07:59,145 --> 00:08:01,147 噂でござるよ。 118 00:08:01,147 --> 00:08:05,151 (左之助)噂? 十数年前に聞いた噂。 119 00:08:05,151 --> 00:08:08,154 心当たりといえば 心当たりになるが…。 120 00:08:08,154 --> 00:08:10,156 ⚟ギャアアーッ! 121 00:08:10,156 --> 00:08:12,158 (護衛)な… 何だ 今の悲鳴は! 122 00:08:12,158 --> 00:08:14,160 (護衛) 中じゃねえ 外からだったぞ! 123 00:08:14,160 --> 00:08:16,162 (2人)あっ! 124 00:08:16,162 --> 00:08:19,165 来るぞ! 最前列は拙者と左之助で固める! 125 00:08:19,165 --> 00:08:21,167 他の者は 後ろに続け! 126 00:08:21,167 --> 00:08:24,170 (護衛たち)急げ! てめえ それは俺の刀だ! 127 00:08:24,170 --> 00:08:26,172 どわぁ~! (左之助)動揺するな!➡ 128 00:08:26,172 --> 00:08:30,176 豚まんじゅう! 王将役は 真ん中が相場と決まってんだよ! 129 00:08:30,176 --> 00:08:34,180 うう…。 (壁掛け時計の時報) 130 00:08:34,180 --> 00:08:36,149 ああ…。 (谷)ぐっ…。 131 00:08:39,185 --> 00:08:41,187 (護衛)1時…。 132 00:08:41,187 --> 00:08:43,189 (護衛)来ない…。 133 00:08:43,189 --> 00:08:45,191 ケッ 何だ 脅しかよ…。 134 00:08:45,191 --> 00:08:48,128 ギャーッ! 135 00:08:48,128 --> 00:08:50,130 (谷)ひいいぃ! 136 00:08:50,130 --> 00:08:57,103 ⚟うふふ。 いるいる。 命知らずの虫どもが。 137 00:09:00,140 --> 00:09:03,143 ハァ…。 138 00:09:03,143 --> 00:09:05,145 眠れないな…。 139 00:09:05,145 --> 00:09:08,148 何だろう 妙な胸騒ぎがしちゃってる。 140 00:09:08,148 --> 00:09:10,417 (寝息) 141 00:09:12,485 --> 00:09:16,156 まあ 剣心のことだから 大丈夫だと思うけど…。 142 00:09:16,156 --> 00:09:19,159 一応 左之助もついているし…。 143 00:09:19,159 --> 00:09:22,128 大丈夫よね… 剣心…。 144 00:09:25,165 --> 00:09:28,168 ひい ふう みい…。➡ 145 00:09:28,168 --> 00:09:34,174 14~15匹といったところか。 思ったよりは少ないな…。 146 00:09:34,174 --> 00:09:37,177 (左之助)あれが黒笠か…。➡ 147 00:09:37,177 --> 00:09:39,179 なるほど あの目はヤバすぎるな…。 148 00:09:39,179 --> 00:09:45,185 左之。 やつは拙者が相手する。 おぬしは谷殿を頼む。 149 00:09:45,185 --> 00:09:48,121 くっ… 何 ボケッとしとるか お前たち! 150 00:09:48,121 --> 00:09:50,123 さっさと かからんか! (左之助)あっ。 151 00:09:50,123 --> 00:09:52,125 高い給金払って 雇っているんだ! 152 00:09:52,125 --> 00:09:54,127 きちっと働け!➡ 153 00:09:54,127 --> 00:09:57,130 やつを倒した者には 5倍払ってやる!➡ 154 00:09:57,130 --> 00:09:59,132 陸軍省仕官も世話してやる! 155 00:09:59,132 --> 00:10:01,134 5倍! (護衛)仕官! 156 00:10:01,134 --> 00:10:04,137 (護衛)よっしゃ! 仕官は もらった! 157 00:10:04,137 --> 00:10:06,139 (護衛)いや それがしが頂く! 158 00:10:06,139 --> 00:10:08,141 (護衛たち)でやーっ! (左之助)バカ野郎! 159 00:10:08,141 --> 00:10:11,144 欲ボケで命捨てる気かよ! ⚟うふ。 うふふ…。 160 00:10:11,144 --> 00:10:13,813 うふ… ふははは…! 161 00:10:13,813 --> 00:10:16,816 (護衛)くーっ! うわっ! 162 00:10:16,816 --> 00:10:18,818 (護衛)ギャッ! (護衛)うわっ! 163 00:10:18,818 --> 00:10:21,154 やーっ! 164 00:10:21,154 --> 00:10:25,158 ん~む この感触… いいね。 165 00:10:25,158 --> 00:10:28,161 (左之助)《速い! 剣心のように とびはしねえが➡ 166 00:10:28,161 --> 00:10:30,163 不気味な剣閃をしてやがる!》 167 00:10:30,163 --> 00:10:33,166 下がれ! てめえら雑魚助どもじゃ➡ 168 00:10:33,166 --> 00:10:37,170 相手にならねえ! ⚟逃さんよ。 169 00:10:37,170 --> 00:10:39,172 な… 何じゃ 今のは…。 170 00:10:39,172 --> 00:10:41,174 体が動かない! 171 00:10:41,174 --> 00:10:43,176 逃げたら駄目だな。 172 00:10:43,176 --> 00:10:48,114 一度 抜き合わせたら どちらかが死ぬまで斬り合う。 173 00:10:48,114 --> 00:10:52,085 そうじゃないと楽しくないだろ。 174 00:10:54,120 --> 00:10:57,123 (左之助)てめえ… 今 何しやがった! 175 00:10:57,123 --> 00:11:00,126 急に 体が重くなりやがったぞ! 176 00:11:00,126 --> 00:11:03,129 ほう…。 「心の一方」にかかっても➡ 177 00:11:03,129 --> 00:11:06,132 まだ動けるとは。 178 00:11:06,132 --> 00:11:08,134 (左之助)《「心の一方」…》 179 00:11:08,134 --> 00:11:11,137 二階堂平法 「心の一方」 180 00:11:11,137 --> 00:11:13,139 またの名を 居縮の術。 181 00:11:13,139 --> 00:11:18,111 まさかとは思っていたが おぬしが黒笠でござったか…。 182 00:11:21,147 --> 00:11:23,116 ははっ。 183 00:11:25,151 --> 00:11:27,153 緋村さん! 184 00:11:27,153 --> 00:11:33,159 幕末 京都にいた頃 ある男の噂話を聞いたことがある。 185 00:11:33,159 --> 00:11:39,165 どの藩閥にも属さず ひたすら 暗殺稼業を続けた男➡ 186 00:11:39,165 --> 00:11:42,168 二階堂平法を極めた 剣の達人➡ 187 00:11:42,168 --> 00:11:47,140 浮浪人斬り 鵜堂 刃衛。 188 00:11:53,146 --> 00:11:56,816 (刃衛)「聞いたことがある」か。 俺も お前を知っているぞ。➡ 189 00:11:56,816 --> 00:12:02,155 古流剣術 飛天御剣流を使う 長州派維新志士➡ 190 00:12:02,155 --> 00:12:07,160 人斬り 緋村 抜刀斎! 191 00:12:07,160 --> 00:12:10,163 剣心! はあっ! 192 00:12:10,163 --> 00:12:16,169 「心の一方」は妖術にあらず いわば 気合と気合の勝負。 193 00:12:16,169 --> 00:12:18,171 おぬしの剣気に 等しい剣気を持てば➡ 194 00:12:18,171 --> 00:12:20,173 かからぬでござる。 195 00:12:20,173 --> 00:12:22,175 おとなしく縄につけ 刃衛。 196 00:12:22,175 --> 00:12:24,177 さもなくば 拙者が相手をいたす。 197 00:12:24,177 --> 00:12:27,180 拙者? 198 00:12:27,180 --> 00:12:31,117 ふん。 それは願ってもない申し出だが…。 199 00:12:31,117 --> 00:12:33,119 ひっ…。 (刃衛)まずは 斬奸状の予告を➡ 200 00:12:33,119 --> 00:12:36,122 果たしてからだ! しまった! 201 00:12:36,122 --> 00:12:38,124 谷殿! 気合を入れて 術を解け! 202 00:12:38,124 --> 00:12:41,794 無駄だ! 腐り肥えた豚には 決して解けん! 203 00:12:41,794 --> 00:12:44,130 ひいぃ~! (左之助)うっらぁ! 204 00:12:44,130 --> 00:12:48,134 左之!? (左之助)王手にゃあ まだ早えぜ! 205 00:12:48,134 --> 00:12:50,136 どうだ! 206 00:12:50,136 --> 00:12:52,138 うぐっ! 207 00:12:52,138 --> 00:12:55,141 (刃衛)うふふ… ふわははは…。 208 00:12:55,141 --> 00:12:58,811 刃衛!! 209 00:12:58,811 --> 00:13:01,147 はあっ! 210 00:13:01,147 --> 00:13:04,150 体が動くぞ…。 211 00:13:04,150 --> 00:13:07,153 ふふふ… これは面白い。 212 00:13:07,153 --> 00:13:10,156 こんなに面白いのは 幕末以来だよ。➡ 213 00:13:10,156 --> 00:13:14,160 標的変更。 次の得物は お前だ。➡ 214 00:13:14,160 --> 00:13:16,162 人斬り抜刀斎! 215 00:13:16,162 --> 00:13:20,166 近いうちに 再び お前の前に現れよう。 216 00:13:20,166 --> 00:13:25,138 それまでに 逆刃ではない 本物の刀を用意して待っていろ! 217 00:13:27,173 --> 00:13:30,176 大丈夫でござるか? 左之。 218 00:13:30,176 --> 00:13:32,111 ああ こんなの へでもねえ。 219 00:13:32,111 --> 00:13:34,113 (署長)緋村さん。 220 00:13:34,113 --> 00:13:38,117 やられた者の手当てを。 急げば まだ助かるはず。 221 00:13:38,117 --> 00:13:41,120 はい。 しかし 緋村さん➡ 222 00:13:41,120 --> 00:13:44,123 これで 今度は あなたが狙われる羽目に…。 223 00:13:44,123 --> 00:13:48,127 構わぬ。 むしろ かえって好都合でござるよ。 224 00:13:48,127 --> 00:13:50,129 剣心… お前 まさか➡ 225 00:13:50,129 --> 00:13:55,134 最初から こうなることを予測して この頼まれ事を? 226 00:13:55,134 --> 00:13:58,137 欲をいえば この場で片を付けたかったが➡ 227 00:13:58,137 --> 00:14:01,140 さすがに そうはさせてくれぬ。 228 00:14:01,140 --> 00:14:07,146 黒笠の刃衛 一筋縄ではいかぬやつでござる。 229 00:14:07,146 --> 00:14:14,120 うふ うふふ。 うふははは…。 230 00:14:16,155 --> 00:14:19,158 (左之助)重傷6名 軽傷3名。 231 00:14:19,158 --> 00:14:22,161 黒笠事件で こんなに被害が少ないのは➡ 232 00:14:22,161 --> 00:14:26,165 初めてだとよ。 素直には喜べないでござるな。 233 00:14:26,165 --> 00:14:28,167 ぜいたくを言うねぇ。 234 00:14:28,167 --> 00:14:31,104 死人を出さなかっただけでも 大したもんだぜ。 235 00:14:31,104 --> 00:14:37,110 そういや 黒笠… 鵜堂 刃衛の 二階堂平法ってなぁ何なんだ? 236 00:14:37,110 --> 00:14:41,114 二階堂平法は 一文字 八文字 十文字の➡ 237 00:14:41,114 --> 00:14:44,117 三段の型で構成される剣術。 238 00:14:44,117 --> 00:14:49,122 一 八 十の字画で 「平」を成す。 239 00:14:49,122 --> 00:14:52,125 故に 平法と呼ばれているでござる。 240 00:14:52,125 --> 00:14:57,130 最も不気味で恐れられ 広く知られるのは その奥義。 241 00:14:57,130 --> 00:15:00,133 開祖のみが使えたという 「心の一方」 242 00:15:00,133 --> 00:15:03,136 圧倒的な気を相手にたたきつけ➡ 243 00:15:03,136 --> 00:15:06,139 金縛りのごとく 心身を硬直させる。 244 00:15:06,139 --> 00:15:08,141 秘技中の秘技。 245 00:15:08,141 --> 00:15:12,145 しかし 攻め手にかけて使うかと 思っていたでござるが➡ 246 00:15:12,145 --> 00:15:15,148 戦意をなくし 逃げようとする者にかけて➡ 247 00:15:15,148 --> 00:15:19,152 斬ろうとするとは。 ずいぶんと外道なやり方でござる。 248 00:15:19,152 --> 00:15:21,154 確かにな。 249 00:15:21,154 --> 00:15:24,157 けど こっちには最強の男がいる。 250 00:15:24,157 --> 00:15:26,159 まっ 何とかなるってもんよ。 251 00:15:26,159 --> 00:15:30,830 そうでもござらんよ。 (左之助)あ…。 252 00:15:30,830 --> 00:15:36,169 拙者は 維新後10年 人を斬り殺すことを自らに禁じた。 253 00:15:36,169 --> 00:15:41,174 だが やつは 逆に進んで 殺し続けてきた。 254 00:15:41,174 --> 00:15:44,177 人斬りとして この差は かなり大きい。 255 00:15:44,177 --> 00:15:48,181 刃衛が いつ どこで二階堂平法を 極めたかは知らないが➡ 256 00:15:48,181 --> 00:15:54,187 初めて 幕末の京都に現れたとき やつは 新撰組隊士だったそうだ。 257 00:15:54,187 --> 00:15:57,190 新撰組ったあ 幕府方最強の剣客集団➡ 258 00:15:57,190 --> 00:16:00,193 維新志士の宿敵じゃねえか! 259 00:16:00,193 --> 00:16:04,197 実際 やつは 何人もの維新志士たちを斬った。 260 00:16:04,197 --> 00:16:08,201 だが それ以上に 不要の殺人を繰り返し➡ 261 00:16:08,201 --> 00:16:11,204 その揚げ句 隊内で 粛清されそうになったところを➡ 262 00:16:11,204 --> 00:16:14,207 逆に返り討って 新撰組を逃走。 263 00:16:14,207 --> 00:16:19,212 それから 数カ月の後 今度は人斬りとして➡ 264 00:16:19,212 --> 00:16:22,215 維新志士側に 登場したでござるよ。 265 00:16:22,215 --> 00:16:27,220 (左之助)佐幕の次は 勤王かい。 思想も主義もありゃしねえな。 266 00:16:27,220 --> 00:16:29,222 刃衛にあるのは➡ 267 00:16:29,222 --> 00:16:32,158 人を斬りたいという 欲望だけでござる。 268 00:16:32,158 --> 00:16:35,828 (左之助)殺人欲だけで動く 極めて危険な人斬り。➡ 269 00:16:35,828 --> 00:16:39,165 しかも 伝説の奥義まで使う達人か…。 270 00:16:39,165 --> 00:16:42,168 俺の出る幕じゃねえかもな。 271 00:16:42,168 --> 00:16:44,170 やつの狙いは 拙者一人。 272 00:16:44,170 --> 00:16:46,172 相手は拙者だけでするでござる。 273 00:16:46,172 --> 00:16:53,179 その代わりといっては なんだが 一つ頼まれてほしいでござるよ。 274 00:16:53,179 --> 00:16:56,182 (左之助)ったく だらしねえ顔しちゃって まあ。➡ 275 00:16:56,182 --> 00:17:00,186 年頃の娘が よだれ垂らして寝るなよな。 276 00:17:00,186 --> 00:17:03,189 昨晩 一睡もできなかったみてえだぜ。 277 00:17:03,189 --> 00:17:07,193 ふ~ん。 おい 嬢ちゃん 起きな。➡ 278 00:17:07,193 --> 00:17:09,195 おい 起きなって。 279 00:17:09,195 --> 00:17:11,197 アッハハハ…! 280 00:17:11,197 --> 00:17:13,199 (竹刀で殴る音) 281 00:17:13,199 --> 00:17:16,202 おかえりなさい! (左之助)おう ただいま…。 282 00:17:16,202 --> 00:17:19,205 って あれ? 剣心どこ? 283 00:17:19,205 --> 00:17:21,474 (左之助)剣心なら帰んねえよ。 えっ!? 284 00:17:23,543 --> 00:17:28,214 (左之助)つうわけで 今度は剣心が 狙われることになっちまってな。 285 00:17:28,214 --> 00:17:31,150 で 留守の間は 俺が預かるよう頼まれた。 286 00:17:31,150 --> 00:17:33,152 剣心は どこ行ったの? 287 00:17:33,152 --> 00:17:36,155 (左之助)取りあえず 河原に行くとさ。 288 00:17:36,155 --> 00:17:40,159 《幕末の人斬りは 攻めやすく かつ 逃げやすいよう➡ 289 00:17:40,159 --> 00:17:42,161 川を拠点に行動することが多い》 290 00:17:42,161 --> 00:17:45,164 《河原なら 刃衛も見つけやすかろう》 291 00:17:45,164 --> 00:17:47,166 (左之助)だそうだ。 292 00:17:47,166 --> 00:17:49,168 おいおい どこ行く! 293 00:17:49,168 --> 00:17:51,504 決まってるわ 剣心を捜すのよ。 294 00:17:51,504 --> 00:17:53,506 バカ言うねぇ! 295 00:17:53,506 --> 00:17:57,176 刃衛は並の敵じゃねえんだ これ見ても分かんねえか!➡ 296 00:17:57,176 --> 00:18:00,179 あんたが行っても かえって 足手まといになるだけだ。➡ 297 00:18:00,179 --> 00:18:02,515 ここで おとなしくしてな。 それが一番…。 298 00:18:02,515 --> 00:18:05,184 じゃあ 刃衛と戦った後 そのまま 剣心が帰らないで➡ 299 00:18:05,184 --> 00:18:08,187 また 旅に出ちゃったら どうするのよ! 300 00:18:08,187 --> 00:18:12,191 《流浪人故 また いつ どこへ 流れるか分からないが➡ 301 00:18:12,191 --> 00:18:15,194 それでよければ》 302 00:18:15,194 --> 00:18:19,198 父さんに死なれて 喜兵衛に裏切られて➡ 303 00:18:19,198 --> 00:18:23,202 その上 剣心まで去ってしまったら…。 304 00:18:23,202 --> 00:18:25,204 また 独りぼっちになるくらいなら➡ 305 00:18:25,204 --> 00:18:30,209 危険な目に遭う方が ずっといいわ! 306 00:18:30,209 --> 00:18:34,146 (左之助)剣心と離れるのが 不安で たまらないってか。➡ 307 00:18:34,146 --> 00:18:37,149 わがままな嬢ちゃんだねぇ。➡ 308 00:18:37,149 --> 00:18:39,485 まっ 恋心と わがままは 切り離せねえから➡ 309 00:18:39,485 --> 00:18:43,155 しょうがねえか。 にしても「独りぼっち」だとよ。 310 00:18:43,155 --> 00:18:46,158 お前 完全に忘れられてたぜ。 311 00:18:46,158 --> 00:18:50,162 仕方ねえさ 相手は剣心。 日本一の男だぜ。 312 00:18:50,162 --> 00:18:53,499 ちなみに日本二は俺だぞ。 いいな? 313 00:18:53,499 --> 00:18:57,169 てぇと 俺は日本三かい? 314 00:18:57,169 --> 00:19:00,172 じゃあ 俺は風呂入って寝るから あと よろしくな。 315 00:19:00,172 --> 00:19:05,144 剣心に頼られたんだろ! もっと責任持てよ! 316 00:19:07,179 --> 00:19:09,148 ⚟うふふ。 317 00:19:12,184 --> 00:19:16,188 《上流で大雨でも降ったか… 川が増水している》 318 00:19:16,188 --> 00:19:19,158 《落とされたら 一巻の終わりだな》 319 00:19:21,193 --> 00:19:23,162 《来た》 320 00:19:25,197 --> 00:19:29,201 け~んし~ん みぃ~つけた。 321 00:19:29,201 --> 00:19:34,140 《おろ… 刃衛より おっかないでござるな…》 322 00:19:34,140 --> 00:19:37,143 左之助に聞いたわ。 323 00:19:37,143 --> 00:19:39,412 しばらく 道場に戻らないつもりだそうね。 324 00:19:41,480 --> 00:19:45,151 私も道場に帰らない。 一緒に ここにいるわ。 325 00:19:45,151 --> 00:19:47,153 あ…。 326 00:19:47,153 --> 00:19:51,157 薫殿 左之助と ケンカでもしたでござるか? 327 00:19:51,157 --> 00:19:55,161 それとも 弥彦…。 違う。 328 00:19:55,161 --> 00:19:58,164 刃衛のことは聞いたでござろう。 329 00:19:58,164 --> 00:20:01,167 聞いたわ。 けど 帰らない。 330 00:20:01,167 --> 00:20:06,172 誰かを守りながらの戦いとなると 刃衛には とうてい勝てない。 331 00:20:06,172 --> 00:20:09,141 あ…。 332 00:20:11,177 --> 00:20:14,180 薫殿? 333 00:20:14,180 --> 00:20:19,185 一番気に入ってる藍色のリボン 剣心に貸すわ。 334 00:20:19,185 --> 00:20:21,187 いや 借りたところで 拙者…。 335 00:20:21,187 --> 00:20:23,189 いいから 借りる! はい! 336 00:20:23,189 --> 00:20:26,192 いい? あくまで貸すだけだからね。 337 00:20:26,192 --> 00:20:29,862 ちゃんと返すのよ。 338 00:20:29,862 --> 00:20:34,033 刃衛と戦った後 忘れて そのまま旅に出たら➡ 339 00:20:34,033 --> 00:20:39,038 絶対に許さないからね。 340 00:20:39,038 --> 00:20:42,041 分かった。 必ず 返しに帰るから。 341 00:20:42,041 --> 00:20:45,010 安心して 道場で待つでござるよ。 342 00:20:48,047 --> 00:20:51,050 よし…。 343 00:20:51,050 --> 00:20:53,052 (刃衛)うふふ。 344 00:20:53,052 --> 00:20:55,054 ふふははは…! 薫殿!! 345 00:20:55,054 --> 00:20:59,058 むぐっ…。 見たぞ見たぞ 抜刀斎! 346 00:20:59,058 --> 00:21:01,060 この小娘 お前の女とみた。 347 00:21:01,060 --> 00:21:03,062 刃衛 貴様ぁ! 348 00:21:03,062 --> 00:21:05,831 (刃衛)怒れ怒れ! さすれば お前は➡ 349 00:21:05,831 --> 00:21:09,168 10年前のお前に どんどん立ち戻る! 350 00:21:09,168 --> 00:21:12,171 最強無比の伝説の人斬りにな! 351 00:21:12,171 --> 00:21:15,174 そこで待つぞ 抜刀斎! 352 00:21:15,174 --> 00:21:17,176 剣心!! 353 00:21:17,176 --> 00:21:22,181 うふふははは…! 354 00:21:22,181 --> 00:21:24,150 《刃衛!!》 355 00:21:29,188 --> 00:21:39,165 ♬~