1 00:00:05,038 --> 00:00:08,041 (薫)いい? あくまで貸すだけだからね。 2 00:00:08,041 --> 00:00:11,044 ちゃんと返すのよ。 3 00:00:11,044 --> 00:00:15,048 分かった。 必ず 返しに帰るから。 4 00:00:15,048 --> 00:00:18,018 安心して 道場で待つでござるよ。 5 00:00:20,053 --> 00:00:22,022 よし。 6 00:00:24,057 --> 00:00:26,059 (刃衛)うふふ。➡ 7 00:00:26,059 --> 00:00:29,062 ふふははは…! 剣心! 8 00:00:29,062 --> 00:00:33,033 うふふははは…! 9 00:00:37,070 --> 00:00:40,040 (破く音) 10 00:00:51,084 --> 00:01:01,061 ♬~ 11 00:02:35,022 --> 00:02:40,027 ふふふふ… そうにらむな。 12 00:02:40,027 --> 00:02:44,031 何も お前を 取って食おうと さらったわけじゃあないさ。 13 00:02:44,031 --> 00:02:47,968 分かってるわよ。 剣心の力をそぐためでしょ。 14 00:02:47,968 --> 00:02:50,971 黒笠も とんだひきょう者ってわけね。 15 00:02:50,971 --> 00:02:53,974 分かっちゃいないな うふふ。 16 00:02:53,974 --> 00:02:57,978 お前を人質にすれば 抜刀斎は 怒る。 17 00:02:57,978 --> 00:03:02,983 怒りは やつを 往年の人斬りに立ち戻らせる。 18 00:03:02,983 --> 00:03:05,986 今の抜刀斎は ふ抜けている。 19 00:03:05,986 --> 00:03:09,990 たばこ一本 吸い尽くす前に 倒せる。 20 00:03:09,990 --> 00:03:12,993 それじゃあ つまらない。 21 00:03:12,993 --> 00:03:14,995 ひきょう者の上に ほら吹き? 22 00:03:14,995 --> 00:03:18,999 まさか 剣心の強さを 知らないわけじゃないでしょ。 23 00:03:18,999 --> 00:03:23,003 ふふふ… そっちこそ知らないのさ。 24 00:03:23,003 --> 00:03:25,005 人斬り抜刀斎の➡ 25 00:03:25,005 --> 00:03:29,976 話に聞いてるだけで 鳥肌が立つほどの腕前をな。 26 00:03:33,013 --> 00:03:37,017 (刃衛)俺が あいつを 初めて見たのは➡ 27 00:03:37,017 --> 00:03:40,020 幕末の京都だった。➡ 28 00:03:40,020 --> 00:03:42,022 人斬りの噂は 聞いていた。➡ 29 00:03:42,022 --> 00:03:47,961 が 俺たちだって新撰組だ。 一人相手に負けるはずはない。➡ 30 00:03:47,961 --> 00:03:49,930 そう思った。 31 00:03:51,965 --> 00:03:53,533 《ふん!》 32 00:03:55,635 --> 00:03:57,304 《でやっ!》 33 00:03:57,304 --> 00:03:58,972 (隊士)《ぐあっ!》 (隊士)《ふん!》 34 00:03:58,972 --> 00:04:00,974 (隊士)《ぬあ…》 (隊士)《てやっ!》➡ 35 00:04:00,974 --> 00:04:02,943 《あっ! うっ…》 36 00:04:04,978 --> 00:04:06,980 (刃衛)ほんの一瞬だ。➡ 37 00:04:06,980 --> 00:04:09,983 月光が路地を満たす間に➡ 38 00:04:09,983 --> 00:04:14,988 やつは 俺以外の3人を 皆殺しにした。 39 00:04:14,988 --> 00:04:16,990 《おい》 《ぐっ…》 40 00:04:16,990 --> 00:04:18,992 《仲間に伝えろ》 41 00:04:18,992 --> 00:04:21,995 《これ以上 維新の志士を斬るなら➡ 42 00:04:21,995 --> 00:04:24,998 俺が相手だ… とな》 43 00:04:24,998 --> 00:04:27,968 《はっ…》 44 00:04:33,006 --> 00:04:36,009 《うふふ… うふふふふ…》 45 00:04:36,009 --> 00:04:39,980 《うふふふふ…!》 46 00:04:42,015 --> 00:04:44,017 あそこで もし戦っていたら➡ 47 00:04:44,017 --> 00:04:47,954 俺は あっという間に 葬られたことだろうよ。 48 00:04:47,954 --> 00:04:50,957 だが 今は違う。 49 00:04:50,957 --> 00:04:54,928 いっぱい殺した。 敵も味方も。 50 00:04:56,963 --> 00:05:00,967 俺も あいつと同じ 人斬りになれた。 51 00:05:00,967 --> 00:05:05,972 人斬り同士が ギリギリの一線で殺し合う。 52 00:05:05,972 --> 00:05:08,975 これが 一番 面白い。 53 00:05:08,975 --> 00:05:11,978 剣心は…。 すぐに分かる。 54 00:05:11,978 --> 00:05:13,980 俺が見ているあいつが➡ 55 00:05:13,980 --> 00:05:19,953 そして お前が見ているあいつが いったい 何者なのか。 56 00:05:21,988 --> 00:05:26,960 ふふ… うふふふ…。 57 00:05:28,995 --> 00:05:30,997 さて…。 58 00:05:30,997 --> 00:05:35,001 ふふふふ… ちょうど0時。 59 00:05:35,001 --> 00:05:38,004 楽しいひとときの始まりだ。 60 00:05:38,004 --> 00:05:41,007 なあ 抜刀斎。 61 00:05:41,007 --> 00:05:43,009 剣心! 62 00:05:43,009 --> 00:05:44,978 あっ…。 63 00:05:47,948 --> 00:05:52,953 うふふ… いい目だ。 怒っているな。 64 00:05:52,953 --> 00:05:56,957 ああ。 薫殿まで巻き込んだ貴様と➡ 65 00:05:56,957 --> 00:06:00,961 それを阻止できなかった 俺自身にな。 66 00:06:00,961 --> 00:06:02,963 《俺…?》 67 00:06:02,963 --> 00:06:08,969 上等 上等。 言葉遣いが 幕末のころに戻っている。 68 00:06:08,969 --> 00:06:15,976 あとは その刀のやいばを返せば 伝説の人斬りさまの復活だ。 69 00:06:15,976 --> 00:06:17,944 剣心…。 70 00:06:27,988 --> 00:06:31,958 うおおおー! うふふわっは~! 71 00:06:37,998 --> 00:06:39,100 うふふ… ふふ! 72 00:06:39,100 --> 00:06:42,002 うふ うふ うふうふ…。 73 00:06:42,002 --> 00:06:45,005 うふ~! 小ざかしい! 74 00:06:45,005 --> 00:06:48,942 《違う… やっぱり いつもの剣心じゃない》 75 00:06:48,942 --> 00:06:52,946 「心の一方」は 通用しないと言ったろ! 76 00:06:52,946 --> 00:06:56,950 《二階堂平法 まずは 片手平刺突》 77 00:06:56,950 --> 00:07:01,955 《次に 一文字の型 横薙ぎ》 78 00:07:01,955 --> 00:07:05,959 《十文字の型 唐竹割り》 79 00:07:05,959 --> 00:07:07,961 《ここで… 崩す!》 80 00:07:07,961 --> 00:07:09,963 うっ…。 81 00:07:09,963 --> 00:07:11,932 ふふ…。 82 00:07:13,967 --> 00:07:15,935 あっ! ぐっ…。 83 00:07:18,972 --> 00:07:20,940 ぐっ! 84 00:07:22,976 --> 00:07:25,979 俺の動きを読んでいたようだが➡ 85 00:07:25,979 --> 00:07:28,982 背車刀までは読めなんだか。 86 00:07:28,982 --> 00:07:34,988 まだだな。 今のお前は たばこ3本 吸う間に殺せる。 87 00:07:34,988 --> 00:07:37,991 剣心! くっ…。 88 00:07:37,991 --> 00:07:39,993 つまらないな。 89 00:07:39,993 --> 00:07:42,962 もっと 怒ってもらおうか。 90 00:07:44,998 --> 00:07:46,100 あっ!? 91 00:07:46,100 --> 00:07:51,004 かはっ… あ… か…。 92 00:07:51,004 --> 00:07:54,007 ぐ… ぐっ… ふ…。 93 00:07:54,007 --> 00:07:59,012 薫殿! 「心の一方」を少し強めにかけた。 94 00:07:59,012 --> 00:08:02,015 肺機能まで まひする程度にな。 95 00:08:02,015 --> 00:08:05,018 持って せいぜい2分。 96 00:08:05,018 --> 00:08:08,021 昨晩のように 簡単には解けん。 97 00:08:08,021 --> 00:08:11,024 窒息死は 汚く 醜い。 98 00:08:11,024 --> 00:08:15,028 死体が よだれ ふん尿を垂れ流す。 99 00:08:15,028 --> 00:08:17,030 刃衛…。 100 00:08:17,030 --> 00:08:20,033 おしゃべりの時間はないんだぞ。 101 00:08:20,033 --> 00:08:24,037 言いたいことは その剣で言え。 102 00:08:24,037 --> 00:08:26,005 んっ!? うっ! 103 00:08:29,042 --> 00:08:31,044 うほぉう 今のは…。 104 00:08:31,044 --> 00:08:36,049 剣閃はおろか 体のこなしすら見えなかった。 105 00:08:36,049 --> 00:08:38,051 これぞ 飛天御剣流。 106 00:08:38,051 --> 00:08:41,020 これぞ 人斬り抜刀斎! 107 00:08:44,057 --> 00:08:45,992 おしゃべりの時間はないんだ。 108 00:08:45,992 --> 00:08:50,997 殺してやるから さっさとかかってこい。 109 00:08:50,997 --> 00:08:54,000 くっ… ぐ…。 110 00:08:54,000 --> 00:08:56,002 《剣心…》 111 00:08:56,002 --> 00:08:58,004 殺してやるか…。 112 00:08:58,004 --> 00:09:00,974 うふふ… いいぞ。 113 00:09:03,009 --> 00:09:06,012 人斬りに ふさわしいせりふだ! 114 00:09:06,012 --> 00:09:07,981 《剣心!》 115 00:09:10,016 --> 00:09:17,023 お前が幕末の人斬り抜刀斎に 戻った ここからが真の勝負。 116 00:09:17,023 --> 00:09:20,026 いくぞ 抜刀斎! 117 00:09:20,026 --> 00:09:22,028 うぐっ!? 118 00:09:22,028 --> 00:09:25,031 どうした? うふ…。 119 00:09:25,031 --> 00:09:28,034 殺気がこもると やはり違うな。 120 00:09:28,034 --> 00:09:30,036 命が惜しくなったのなら➡ 121 00:09:30,036 --> 00:09:34,040 薫殿にかけた 「心の一方」を解け。 122 00:09:34,040 --> 00:09:36,042 俺では もう解けん。 123 00:09:36,042 --> 00:09:40,046 自力で解くか 術者を殺して 剣気を完全に絶つか➡ 124 00:09:40,046 --> 00:09:43,049 方法は 二つに一つ。 125 00:09:43,049 --> 00:09:47,987 もっとも 前者は不可能だろうがな。 126 00:09:47,987 --> 00:09:49,989 ならば お前を殺すまでだ。 127 00:09:49,989 --> 00:09:51,991 それも不可能だ。 128 00:09:51,991 --> 00:09:57,997 人間なんて生き物は 存外 思い込むことにもろい。 129 00:09:57,997 --> 00:10:03,002 「心の一方」は そのもろさをついて 高めた剣気で相手を居すくませ➡ 130 00:10:03,002 --> 00:10:05,004 不動にする技。 131 00:10:05,004 --> 00:10:10,009 思い込むことは 実際に 体に作用する。 132 00:10:10,009 --> 00:10:13,012 術者である俺とて その例外ではない。 133 00:10:13,012 --> 00:10:20,019 あっ…。 こぉぉぉぉ…! 134 00:10:20,019 --> 00:10:24,023 われ… 不敗 なり! 135 00:10:24,023 --> 00:10:28,027 《なるほど 自分自身に 強力な暗示をかけ➡ 136 00:10:28,027 --> 00:10:31,030 潜在する全ての力を 発揮する気か》 137 00:10:31,030 --> 00:10:35,001 われ 無敵 なり! 138 00:10:40,039 --> 00:10:44,043 われ 最強 なり。 139 00:10:44,043 --> 00:10:48,982 「心の一方」 影技 憑鬼の術。 140 00:10:48,982 --> 00:10:53,987 これを使うのは 新撰組を抜けるとき以来…。 141 00:10:53,987 --> 00:10:55,955 約15年ぶりだな。 142 00:11:03,997 --> 00:11:08,001 ひきょうといえば ひきょうな技だが➡ 143 00:11:08,001 --> 00:11:10,003 使わせてもらうぞ。 144 00:11:10,003 --> 00:11:16,009 構わん。 どんな技でも好きなだけ使え。 145 00:11:16,009 --> 00:11:17,977 だが…。 んっ? 146 00:11:20,013 --> 00:11:23,016 あっ…。 147 00:11:23,016 --> 00:11:27,020 俺が殺すと言った以上➡ 148 00:11:27,020 --> 00:11:29,989 お前の死は 絶対だ。 149 00:12:13,100 --> 00:12:16,002 《これは…》 150 00:12:16,002 --> 00:12:18,004 《抜刀術の構え》 151 00:12:18,004 --> 00:12:20,006 [抜刀術] 152 00:12:20,006 --> 00:12:24,010 [刀剣の刃を さや内で走らせ 抜き放つことによって➡ 153 00:12:24,010 --> 00:12:28,014 剣速を2倍 3倍に 加速させる技術] 154 00:12:28,014 --> 00:12:31,017 [相手に攻撃の間を与えずに 斬り伏せる➡ 155 00:12:31,017 --> 00:12:35,021 一撃必殺の大技である] 156 00:12:35,021 --> 00:12:41,027 来い。 抜刀斎の志士名の由来 とくと味わわせてやる。 157 00:12:41,027 --> 00:12:46,032 《神速剣 飛天御剣流の使い手の抜刀術》 158 00:12:46,032 --> 00:12:49,035 《それ まさに最速》 159 00:12:49,035 --> 00:12:52,038 《だが それさえ かわせば勝てる》 160 00:12:52,038 --> 00:12:55,041 《抜刀術は 一撃必殺故➡ 161 00:12:55,041 --> 00:12:59,045 仕損じれば おのが死に至る もろ刃の危険技》 162 00:12:59,045 --> 00:13:02,982 《かわせるか…》 163 00:13:02,982 --> 00:13:08,988 《んっ!? かわせる。 これは かわせる!》 164 00:13:08,988 --> 00:13:11,958 いざ 勝負! 緋村 抜刀斎! 165 00:13:14,994 --> 00:13:19,999 《抜刀斎 お前は 致命的な欠陥に気付いていない》 166 00:13:19,999 --> 00:13:22,001 《それは 刀》 167 00:13:22,001 --> 00:13:24,003 《逆刃刀は 抜刀術には不利》 168 00:13:24,003 --> 00:13:27,006 《反りの腹側に峰がくる 逆刃刀では➡ 169 00:13:27,006 --> 00:13:32,011 十分な さや走りができず わずかばかり抜刀速度が鈍る》 170 00:13:32,011 --> 00:13:36,015 《その差が 俺には 絶好の勝機!》 171 00:13:36,015 --> 00:13:38,351 うおおおー! 172 00:13:38,351 --> 00:13:40,019 《速い!》 173 00:13:40,019 --> 00:13:42,989 《…が これさえ かわせば!》 174 00:13:45,024 --> 00:13:48,027 《かわしたぞ! 俺の勝ちだ!》 175 00:13:48,027 --> 00:13:50,029 抜刀斎! 176 00:13:50,029 --> 00:13:54,033 うおおー! 177 00:13:54,033 --> 00:13:57,036 《な… これは…》 178 00:13:57,036 --> 00:14:00,973 《剣と さやを使った 二段抜刀術!》 179 00:14:00,973 --> 00:14:03,976 ぐあっ! 180 00:14:03,976 --> 00:14:07,980 飛天御剣流抜刀術 双龍閃。 181 00:14:07,980 --> 00:14:10,983 抜刀術が もろ刃の 必殺技であることも➡ 182 00:14:10,983 --> 00:14:15,988 逆刃刀が抜刀術に向かないのも 百も承知。 183 00:14:15,988 --> 00:14:18,991 最強の抜刀術を極めた男。 184 00:14:18,991 --> 00:14:21,994 それが 抜刀斎の志士名の由来だ。 185 00:14:21,994 --> 00:14:25,998 肘の関節を砕いて 筋を断った。 186 00:14:25,998 --> 00:14:29,001 お前の剣の命は 終わった。 187 00:14:29,001 --> 00:14:33,005 そして これで 人生の終わりだ。 188 00:14:33,005 --> 00:14:35,975 あ…。 ふっ…。 189 00:14:39,011 --> 00:14:41,013 死ね。 190 00:14:41,013 --> 00:14:43,015 《剣心!》 191 00:14:43,015 --> 00:14:44,984 ふふふ…。 192 00:14:51,023 --> 00:14:56,028 どうした? 抜刀斎。 何をためらっている。 193 00:14:56,028 --> 00:15:00,032 「心の一方」を解くには 俺を殺すしかない。 194 00:15:00,032 --> 00:15:02,969 簡単すぎる選択だ。 195 00:15:02,969 --> 00:15:05,972 伝説の人斬りさまの兇刃。 196 00:15:05,972 --> 00:15:10,977 冥土の土産に一撃 ここにくれよ。 197 00:15:10,977 --> 00:15:14,981 そうだな お前に土産など くれたくもないが➡ 198 00:15:14,981 --> 00:15:21,988 薫殿を守るため 俺は いま一度 人斬りに戻るさ。 199 00:15:21,988 --> 00:15:23,990 あっ…。 それでいい! 200 00:15:23,990 --> 00:15:27,994 お前の兇刃を この刃衛に味わわせてくれ! 201 00:15:27,994 --> 00:15:30,997 死ね。 202 00:15:30,997 --> 00:15:32,999 あっ! 203 00:15:32,999 --> 00:15:37,003 《剣は 凶器。 剣術は 殺人術》 204 00:15:37,003 --> 00:15:42,008 《どんな奇麗事や お題目を口にしても それが真実》 205 00:15:42,008 --> 00:15:46,012 《けれども 拙者は そんな真実よりも➡ 206 00:15:46,012 --> 00:15:50,016 薫殿の言う 甘っちょろいざれ言の方が➡ 207 00:15:50,016 --> 00:15:52,018 好きでござるよ》 208 00:15:52,018 --> 00:15:57,023 け… し…。 209 00:15:57,023 --> 00:16:00,026 《剣心!》 210 00:16:00,026 --> 00:16:01,994 駄目~っ!! 211 00:16:04,030 --> 00:16:07,033 ハァ… ハァ…。 212 00:16:07,033 --> 00:16:09,035 人斬りに… 戻らないで…。 213 00:16:09,035 --> 00:16:13,039 殺人剣は… だ… め…。 214 00:16:13,039 --> 00:16:15,041 薫殿! 215 00:16:15,041 --> 00:16:19,045 薫殿! しっかり。 大丈夫でござるか? 216 00:16:19,045 --> 00:16:22,048 薫殿。 217 00:16:22,048 --> 00:16:25,051 大丈夫でござるよ… 剣心。 218 00:16:25,051 --> 00:16:27,053 おろ? 219 00:16:27,053 --> 00:16:31,057 言葉遣いが 元に戻っている。 220 00:16:31,057 --> 00:16:34,060 あっ…。 私は 大丈夫。 221 00:16:34,060 --> 00:16:36,062 大丈夫だから もう…。 222 00:16:36,062 --> 00:16:38,064 あっ! 223 00:16:38,064 --> 00:16:41,067 昨晩のトリ頭なら いざ知らず➡ 224 00:16:41,067 --> 00:16:46,072 まさか 「心の一方」を こんな小娘にまで破られるとは。 225 00:16:46,072 --> 00:16:50,076 俺自身も ずいぶん ふ抜けていたようだな。 226 00:16:50,076 --> 00:16:52,078 よせ 刃衛。 227 00:16:52,078 --> 00:16:56,082 脇差 一本 まして 左手しか使えぬおぬしに➡ 228 00:16:56,082 --> 00:16:58,084 もう勝機はござらん。 229 00:16:58,084 --> 00:17:04,023 全ては 終わった。 おとなしく縄につくでござるよ。 230 00:17:04,023 --> 00:17:06,025 いや まだ終わらん。 231 00:17:06,025 --> 00:17:09,996 まだ 後始末が残ってるさ。 232 00:17:14,033 --> 00:17:20,006 ん~む この感触 いいね。 233 00:17:26,045 --> 00:17:31,050 わ… 分からないって ツラしてるな。 234 00:17:31,050 --> 00:17:36,055 言っただろ。 後始末だよ。 235 00:17:36,055 --> 00:17:42,061 お… 俺が捕まって 調べが進めば➡ 236 00:17:42,061 --> 00:17:44,063 必ず 人斬りを依頼した➡ 237 00:17:44,063 --> 00:17:48,067 維新政府のお偉い方に 行き着くからな。 238 00:17:48,067 --> 00:17:51,070 何っ!? うふふ…。 239 00:17:51,070 --> 00:17:53,072 まさか 明治になって➡ 240 00:17:53,072 --> 00:17:57,076 人斬りが不要になったとでも 思っていたか? 241 00:17:57,076 --> 00:18:01,013 だから お前は ふ抜けだというんだ。 242 00:18:01,013 --> 00:18:06,018 維新だ 明治だ 新政府だと騒いじゃいるが➡ 243 00:18:06,018 --> 00:18:12,024 その中身は 幕末同様の 権力抗争が続いているのさ。 244 00:18:12,024 --> 00:18:17,029 邪魔者は消したい。 だが 制度が近代化し➡ 245 00:18:17,029 --> 00:18:20,032 警察機構も整い始めた昨今じゃ➡ 246 00:18:20,032 --> 00:18:25,037 かつてのような 単純な人斬りはできない。 247 00:18:25,037 --> 00:18:30,042 片や 俺も 一度 踏み込んだ 修羅道から抜けられないし➡ 248 00:18:30,042 --> 00:18:32,044 抜けたくもない。➡ 249 00:18:32,044 --> 00:18:36,048 そして 政治屋と人斬りの 利害が一致。 250 00:18:36,048 --> 00:18:41,053 兇刃兇賊 黒笠の 誕生ってわけだ。➡ 251 00:18:41,053 --> 00:18:45,057 人斬りは 自分の意志で人を斬る。 252 00:18:45,057 --> 00:18:48,060 だが 相手を自分で選びはしない。 253 00:18:48,060 --> 00:18:52,064 それを無視して お前に挑んじまったから➡ 254 00:18:52,064 --> 00:18:58,070 こんな ぶざまな死に方に なっちまったが まあいい。 255 00:18:58,070 --> 00:19:00,072 右腕がつぶれた 今➡ 256 00:19:00,072 --> 00:19:03,009 生きていても つまらんだけだ。 257 00:19:03,009 --> 00:19:05,011 刃衛…。 258 00:19:05,011 --> 00:19:08,014 そんな目は よせ 抜刀斎。 259 00:19:08,014 --> 00:19:14,020 俺を殺すと言ったときの お前は もっと いい目をしていたぞ。 260 00:19:14,020 --> 00:19:18,024 お前の本性は やっぱり人斬りだよ。 261 00:19:18,024 --> 00:19:22,028 同じ人斬りが言うんだ 間違いない。 262 00:19:22,028 --> 00:19:26,032 人斬りは しょせん 死ぬまで人斬り。 263 00:19:26,032 --> 00:19:29,035 他のものには 決して なれない。 264 00:19:29,035 --> 00:19:33,039 お前が いつまで 流浪人などと言ってられるか➡ 265 00:19:33,039 --> 00:19:37,043 地獄の淵で見ててやるよ。 266 00:19:37,043 --> 00:19:40,012 うふふ…。 267 00:19:48,054 --> 00:19:52,024 《人斬りは しょせん 死ぬまで人斬り》 268 00:19:57,063 --> 00:20:00,066 《死ぬまで…》 269 00:20:00,066 --> 00:20:03,002 剣心…。 270 00:20:03,002 --> 00:20:06,005 帰るでござるよ 薫殿。 271 00:20:06,005 --> 00:20:10,976 ここからは 上の連中の問題。 警察に任せよう。 272 00:20:18,017 --> 00:20:19,985 剣心。 273 00:20:22,021 --> 00:20:24,023 剣心! あっ…。 274 00:20:24,023 --> 00:20:26,025 何でござるか? 275 00:20:26,025 --> 00:20:31,030 助けてくれて ありがとね。 取りあえず お礼 言っとくわ。 276 00:20:31,030 --> 00:20:34,033 いや…。 277 00:20:34,033 --> 00:20:37,036 礼を言うのは 拙者の方でござる。 278 00:20:37,036 --> 00:20:39,038 かたじけない。 えっ? 279 00:20:39,038 --> 00:20:42,041 あっ… いえ どうも? 280 00:20:42,041 --> 00:20:45,044 《あのとき 薫殿が止めてくれなかったら➡ 281 00:20:45,044 --> 00:20:50,015 拙者は 完全に 人斬り抜刀斎に立ち戻っていた》 282 00:20:52,051 --> 00:20:55,054 そうそう そういえば 藍のリボン➡ 283 00:20:55,054 --> 00:20:58,057 返さなきゃでござるな。 あっ。 284 00:20:58,057 --> 00:21:00,059 おろ…。 285 00:21:00,059 --> 00:21:02,995 何? これ。 血みどろじゃない! 286 00:21:02,995 --> 00:21:08,000 そっか 左肩の出血が流れて 懐に たまったでござるな。 287 00:21:08,000 --> 00:21:12,004 どうしてくれるの? 不可抗力でござるよ…。 288 00:21:12,004 --> 00:21:14,006 あっ ひどい! 許せない。 289 00:21:14,006 --> 00:21:18,978 あっ! 剣心 待ちなさ~い! 290 00:21:22,014 --> 00:21:27,019 《刃衛 せめて 地獄の淵から見てるでござるよ》 291 00:21:27,019 --> 00:21:31,023 《たとえ 本性が人斬りだとしても➡ 292 00:21:31,023 --> 00:21:34,026 拙者は 一生 抑えてみせる》 293 00:21:34,026 --> 00:21:38,998 《拙者は 二度と 人斬り抜刀斎には戻らない》 294 00:21:45,037 --> 00:21:50,042 《拙者は 死ぬまで 殺さずの流浪人でござるよ》 295 00:21:50,042 --> 00:21:51,710 ただいま。 296 00:21:51,710 --> 00:21:53,979 でござる。 297 00:21:58,050 --> 00:22:08,027 ♬~