1 00:00:02,236 --> 00:00:06,240 (剣心)拙者 不要の闘争は 避けたいでござる。 2 00:00:06,240 --> 00:00:11,245 そこをどいて 観柳と恵殿の 居場所を教えてはくれぬか。 3 00:00:11,245 --> 00:00:16,250 (蒼紫)2人の居場所は その逆刃刀で問え。➡ 4 00:00:16,250 --> 00:00:20,220 俺は これで答えてやろう。 5 00:00:26,260 --> 00:00:36,236 ♬~ 6 00:02:07,227 --> 00:02:10,230 《あの刃渡りの長さ…》 7 00:02:10,230 --> 00:02:13,233 脇差し一本で 相手する気か!? なめんな! 8 00:02:13,233 --> 00:02:16,236 お子さまは 下がっていろ。 (弥彦)てめえ! 9 00:02:16,236 --> 00:02:19,239 拙者も そう願いたいでござる。 ぬっ!? ぐっ…。 10 00:02:19,239 --> 00:02:21,241 あっ いや…。 11 00:02:21,241 --> 00:02:25,245 (弥彦)ハァ~。 ったく どいつもこいつも。 12 00:02:25,245 --> 00:02:29,249 いいか? たかが脇差し一本に てこずるなよ。 13 00:02:29,249 --> 00:02:31,218 さっさと済ませろよな。 14 00:02:33,253 --> 00:02:38,258 確かに あれが脇差しなら てこずらずに済むでござるがな。 15 00:02:38,258 --> 00:02:42,195 小太刀の特性を 知ってはいるようだな。 16 00:02:42,195 --> 00:02:44,197 小太刀? 一口で言えば➡ 17 00:02:44,197 --> 00:02:48,201 刀と脇差しの中間の剣でござるよ。 18 00:02:48,201 --> 00:02:53,206 刀より短い分 攻撃力に劣るが 軽量で小回りが利くため➡ 19 00:02:53,206 --> 00:02:56,209 防御力が非常に高い。 20 00:02:56,209 --> 00:03:01,214 あれを相手に攻めに回るのは かなりの不利か。 21 00:03:01,214 --> 00:03:04,551 (蒼紫)そうか。 ならば こちらから攻めてやろう。 22 00:03:04,551 --> 00:03:06,219 あっ!? 23 00:03:06,219 --> 00:03:08,221 速い! 24 00:03:08,221 --> 00:03:11,224 ぐっ! 剣心! 25 00:03:11,224 --> 00:03:13,226 《蹴り!? まさか この男…》 26 00:03:13,226 --> 00:03:16,229 《般若と同じ 拳法家!》 27 00:03:16,229 --> 00:03:18,198 ぐっ…。 28 00:03:27,240 --> 00:03:31,244 そうか… 小太刀で 鉄壁の防御をしき➡ 29 00:03:31,244 --> 00:03:35,248 般若と同じ拳法で攻撃する 戦闘の型か。 30 00:03:35,248 --> 00:03:38,251 般若に拳法を教えたのは この俺。 31 00:03:38,251 --> 00:03:41,188 あっ… ぐっ! 32 00:03:41,188 --> 00:03:45,192 師弟の拳では 速さも重さも まったく違う。 33 00:03:45,192 --> 00:03:47,194 ぐっ…。 (蒼紫)抜刀斎➡ 34 00:03:47,194 --> 00:03:50,197 お前に 私怨はないが➡ 35 00:03:50,197 --> 00:03:54,201 最強の維新志士として ここで死んでもらうぞ。 36 00:03:54,201 --> 00:03:57,204 どうやら おぬしたちは➡ 37 00:03:57,204 --> 00:04:00,207 観柳のために戦っているのでは ないようでござるな。 38 00:04:00,207 --> 00:04:02,209 (蒼紫)当たり前だ。 39 00:04:02,209 --> 00:04:06,179 維新で倒れた 徳川幕府のためか? 40 00:04:08,215 --> 00:04:11,218 お前も志士なら知っていよう。 41 00:04:11,218 --> 00:04:16,223 鳥羽伏見の戦いでの 徳川 慶喜の振る舞いは。➡ 42 00:04:16,223 --> 00:04:22,229 徳川最後の将軍 慶喜は 幕軍の劣勢を知るや否や➡ 43 00:04:22,229 --> 00:04:26,233 自分と重臣たちだけで 大阪城を出立し➡ 44 00:04:26,233 --> 00:04:29,236 軍艦で江戸へ戻った。➡ 45 00:04:29,236 --> 00:04:35,242 戦地で 命を懸けて戦っている 万を超える兵士を見捨ててな。➡ 46 00:04:35,242 --> 00:04:37,244 江戸へ逃げ帰った後は➡ 47 00:04:37,244 --> 00:04:40,247 上野の寛永寺で 絶対恭順を決め込み➡ 48 00:04:40,247 --> 00:04:45,185 全権を任された 勝 海舟と 西郷 隆盛の会談によって➡ 49 00:04:45,185 --> 00:04:49,189 王城 江戸城は 無血開城となった。➡ 50 00:04:49,189 --> 00:04:54,161 そして 御庭番衆は 戦うことなく幕末を終えた。 51 00:04:56,196 --> 00:04:59,199 (蒼紫)ふ抜けの徳川など どうでもいい。➡ 52 00:04:59,199 --> 00:05:03,203 ただ 戦えなかったことだけが 俺たちの無念。➡ 53 00:05:03,203 --> 00:05:09,209 歴史の流れに もしもはないが あのとき 俺たちが戦っていれば➡ 54 00:05:09,209 --> 00:05:13,180 維新の勝利は 幕府のものだったはずだ。 55 00:05:17,217 --> 00:05:19,219 (蒼紫)江戸で 大火を起こし➡ 56 00:05:19,219 --> 00:05:23,223 混乱に乗じて 官軍の中枢を担う志士どもを➡ 57 00:05:23,223 --> 00:05:25,225 俺たち 御庭番衆が殺す。➡ 58 00:05:25,225 --> 00:05:28,228 そうすれば 残りは 烏合の衆。➡ 59 00:05:28,228 --> 00:05:33,233 そこを数で勝る幕軍が 一気に たたきつぶす。 60 00:05:33,233 --> 00:05:36,236 それで終わりだ。 61 00:05:36,236 --> 00:05:38,238 (弥彦) んなこと できるわけねえだろ! 62 00:05:38,238 --> 00:05:43,176 (蒼紫)できるさ。 何なら 今から再現してやろうか。 63 00:05:43,176 --> 00:05:45,178 この東京でな。 64 00:05:45,178 --> 00:05:47,180 (弥彦)《こいつ…》 65 00:05:47,180 --> 00:05:51,184 だが いまさらそんなことをしても 何の意味もない。 66 00:05:51,184 --> 00:05:55,188 今 意味があるもの… それは 証しだ。➡ 67 00:05:55,188 --> 00:05:59,192 幕末維新における 真の最強は 俺たち➡ 68 00:05:59,192 --> 00:06:02,162 御庭番衆だったというな。 69 00:06:05,198 --> 00:06:07,200 あの時代…。 70 00:06:07,200 --> 00:06:13,206 維新志士か 幕府侍かを問わず 多くの者が戦いに身を投じた。 71 00:06:13,206 --> 00:06:15,208 敵対はした。 72 00:06:15,208 --> 00:06:19,212 だが どちらが正しく どちらが間違っているでもなく➡ 73 00:06:19,212 --> 00:06:23,216 ただ この国の未来を憂い➡ 74 00:06:23,216 --> 00:06:27,220 人々の安息と幸福のために 命を懸けた。 75 00:06:27,220 --> 00:06:29,222 だが お前には それがない。 76 00:06:29,222 --> 00:06:32,225 町を焼き払うと平然と言う お前にあるのは➡ 77 00:06:32,225 --> 00:06:36,229 血みどろでいて 氷のように冷たい闘争心だけ。 78 00:06:36,229 --> 00:06:39,232 維新志士としても 流浪人としても 拙者➡ 79 00:06:39,232 --> 00:06:43,169 お前を黙って 見過ごすわけにいかぬ! 80 00:06:43,169 --> 00:06:45,171 何とでも言え。 81 00:06:45,171 --> 00:06:48,174 本気になったところで お前に勝ち目はない。 82 00:06:48,174 --> 00:06:51,177 来い。 83 00:06:51,177 --> 00:06:54,180 (蒼紫)上! 84 00:06:54,180 --> 00:06:56,182 はーっ! 85 00:06:56,182 --> 00:07:01,187 (蒼紫)飛天御剣流 龍槌閃から 着地待たずの抜刀術か。 86 00:07:01,187 --> 00:07:03,189 なかなかの攻撃だが➡ 87 00:07:03,189 --> 00:07:07,160 俺の小太刀は その程度で やぶれる代物ではない。 88 00:07:09,195 --> 00:07:12,198 (観柳)くっそー! 蒼紫のやつ➡ 89 00:07:12,198 --> 00:07:15,201 雇われ者の分際で 私を こけにしやがって!➡ 90 00:07:15,201 --> 00:07:20,206 恵といい どいつもこいつも どいつもこいつも! 91 00:07:20,206 --> 00:07:22,208 (観柳) 《しかし これで分かった》➡ 92 00:07:22,208 --> 00:07:26,212 《あの男も 抜刀斎と同様 金で操れない性質》➡ 93 00:07:26,212 --> 00:07:30,216 《いつ敵に回っても おかしくない危険人物だ》➡ 94 00:07:30,216 --> 00:07:35,221 《抜刀斎と蒼紫 2匹とも 始末できる手はないか…》➡ 95 00:07:35,221 --> 00:07:38,224 《考えろ 観柳。 何か手は… 何か手は!》➡ 96 00:07:38,224 --> 00:07:41,227 《何か 何か 何か 何か!》 ⚟(ドアの開く音) 97 00:07:41,227 --> 00:07:45,231 あのう 観柳さん 例のものの試運転➡ 98 00:07:45,231 --> 00:07:48,201 どうしましょうか? (観柳)それだー! 99 00:07:52,238 --> 00:07:55,241 ぐっ…。 何度 斬り込んでも無駄だ。 100 00:07:55,241 --> 00:08:00,246 防御に徹したときの俺の小太刀は ライフルの弾とて防ぎきる。 101 00:08:00,246 --> 00:08:03,249 くっ…。 (弥彦)《あの剣心が➡ 102 00:08:03,249 --> 00:08:06,252 ただの一太刀も 浴びせられないなんて…》➡ 103 00:08:06,252 --> 00:08:08,254 《それに どんなに優勢になっても➡ 104 00:08:08,254 --> 00:08:10,256 笑み一つ浮かべやしねえ》➡ 105 00:08:10,256 --> 00:08:13,259 《まさに 氷の闘争心だ》➡ 106 00:08:13,259 --> 00:08:16,262 《チクショー 足がすくんじまってやがる!》 107 00:08:16,262 --> 00:08:18,264 剣心! 108 00:08:18,264 --> 00:08:20,266 大丈夫でござるよ。 109 00:08:20,266 --> 00:08:23,269 これしきでやられては 恵殿に申し訳ないし➡ 110 00:08:23,269 --> 00:08:28,274 薫殿に合わす顔もない。 左之には 何と言われることか。 111 00:08:28,274 --> 00:08:30,276 それに➡ 112 00:08:30,276 --> 00:08:34,280 やっと あの小太刀を破る手が 見えてきたところでござる。 113 00:08:34,280 --> 00:08:37,283 ハッタリ… と言いたいところだが➡ 114 00:08:37,283 --> 00:08:41,221 お前は そんなことを言う 性格ではないな。➡ 115 00:08:41,221 --> 00:08:43,223 見せてもらおうか。 116 00:08:43,223 --> 00:08:46,226 その手とやら。 117 00:08:46,226 --> 00:08:48,228 はっ! 遅い! 118 00:08:48,228 --> 00:08:50,230 何!? 刀のつば元を!? 119 00:08:50,230 --> 00:08:52,198 ふっ! ぐっ…。 120 00:08:54,234 --> 00:08:57,237 蒼紫 お前の強さの秘密は➡ 121 00:08:57,237 --> 00:09:01,241 相手の間合いを完全に 制することにある。 122 00:09:01,241 --> 00:09:03,243 間合い…。 123 00:09:03,243 --> 00:09:06,246 (薫)《いい? 弥彦。 間合いってのはね➡ 124 00:09:06,246 --> 00:09:08,248 一動作で 相手に攻撃を仕掛けられる➡ 125 00:09:08,248 --> 00:09:10,250 距離のことを言うの》 126 00:09:10,250 --> 00:09:12,252 《達人の域での勝負になるほど➡ 127 00:09:12,252 --> 00:09:17,257 いかに自分の間合いで戦うかが 要点になるのよ》 128 00:09:17,257 --> 00:09:21,261 単純に考えると 刀を持つ拙者が有利のようだが➡ 129 00:09:21,261 --> 00:09:26,266 長い間合いには どうしても懐に死角が生じる。 130 00:09:26,266 --> 00:09:29,269 お前は その死角を突いて 攻撃してくる。 131 00:09:29,269 --> 00:09:33,273 ならば こちらも 同じ 小太刀の間合いに切り替えれば➡ 132 00:09:33,273 --> 00:09:35,275 死角は おのずと消滅する。 133 00:09:35,275 --> 00:09:38,278 なるほど。 日本刀は 握るだけでは➡ 134 00:09:38,278 --> 00:09:42,215 まして 斬れ味の最も悪い つば元なら➡ 135 00:09:42,215 --> 00:09:44,217 骨に食い込むまではいかない。➡ 136 00:09:44,217 --> 00:09:47,220 肉を切らせて 骨を断つか。➡ 137 00:09:47,220 --> 00:09:51,224 人斬りの神髄 しかと見せてもらった。 138 00:09:51,224 --> 00:09:53,226 あっ…。 139 00:09:53,226 --> 00:09:58,198 (蒼紫)返礼として 御庭番衆 御頭の神髄で仕留めてやろう。 140 00:10:01,234 --> 00:10:04,237 《遅い! 何だ この遅さは!?》 141 00:10:04,237 --> 00:10:06,206 なっ!? くっ…。 142 00:10:09,242 --> 00:10:12,245 《これは… 剣舞!?》 143 00:10:12,245 --> 00:10:15,215 《儀式剣舞とは違う》 144 00:10:19,252 --> 00:10:21,254 (蒼紫)やめておけ。➡ 145 00:10:21,254 --> 00:10:24,257 静動の はっきり分かれる剣術に 慣れている お前では➡ 146 00:10:24,257 --> 00:10:28,261 この緩急自在の流水の動きは とらえられない。 147 00:10:28,261 --> 00:10:33,266 《拳法の動きと 小太刀の技を複合した実戦剣舞》 148 00:10:33,266 --> 00:10:37,270 《これが 四乃森 蒼紫の真の闘法》 149 00:10:37,270 --> 00:10:39,239 死ね。 150 00:10:43,209 --> 00:10:45,178 剣心! 151 00:10:47,213 --> 00:10:49,215 (蒼紫)回天剣舞。➡ 152 00:10:49,215 --> 00:10:53,219 江戸城に忍び込んだ賊を 全て始末してきた技だ。 153 00:10:53,219 --> 00:10:56,222 剣…。 154 00:10:56,222 --> 00:10:58,224 心…。 155 00:10:58,224 --> 00:11:00,226 終わりだ 小僧。➡ 156 00:11:00,226 --> 00:11:03,229 緋村 抜刀斎は 死んだ。 157 00:11:03,229 --> 00:11:07,233 (弥彦)うるせえ… 次は 俺が相手だ! 158 00:11:07,233 --> 00:11:12,238 差し違えても てめえは 必ず ぶっ倒す! 159 00:11:12,238 --> 00:11:15,241 いい気迫だ。➡ 160 00:11:15,241 --> 00:11:19,245 ここで殺すのは 少し 惜しい気がする。 161 00:11:19,245 --> 00:11:21,247 弥彦は…。 あっ…。 162 00:11:21,247 --> 00:11:25,251 神谷活心流の 大事な後継者でござる…。 163 00:11:25,251 --> 00:11:28,254 こんな所で 死なせはせぬよ…。 164 00:11:28,254 --> 00:11:34,260 それに 拙者も まだ こんな所で死ぬわけにはいかぬ! 165 00:11:34,260 --> 00:11:37,263 剣心! (蒼紫)不死身か? 貴様。 166 00:11:37,263 --> 00:11:39,232 まさか…。 167 00:11:42,202 --> 00:11:44,203 回天剣舞か…。 168 00:11:44,203 --> 00:11:47,207 鉄ごしらえのさやを 丸太のように斬るとは。 169 00:11:47,207 --> 00:11:52,212 そうか… とっさに さやで 威力を半減させたのか。➡ 170 00:11:52,212 --> 00:11:58,217 大した男だ。 確かに 最強といわれるだけのことはある。 171 00:11:58,217 --> 00:12:02,221 (蒼紫)いや… 俺自身も心から認めよう。➡ 172 00:12:02,221 --> 00:12:07,226 そして あらためて 最強の称号を 俺たちのものにしたくなった。 173 00:12:07,226 --> 00:12:11,231 (弥彦)気を付けろ 剣心! 回天剣舞がくるぞ! 174 00:12:11,231 --> 00:12:15,235 言ったろう この流水の動きは お前にはとらえられない。➡ 175 00:12:15,235 --> 00:12:18,237 ましてや 満身創痍で動きも鈍い。 176 00:12:18,237 --> 00:12:21,207 終わりだ! 緋村 抜刀斎! 177 00:12:25,245 --> 00:12:27,213 (蒼紫)あっ!? 178 00:12:32,251 --> 00:12:35,255 ぐっ…。 179 00:12:35,255 --> 00:12:37,256 ふん! ふっ! 180 00:12:37,256 --> 00:12:39,259 剣心! 181 00:12:39,259 --> 00:12:41,194 あっ…。 182 00:12:41,194 --> 00:12:44,197 飛天御剣流 龍咬閃。 183 00:12:44,197 --> 00:12:49,202 飛天御剣流の中でも 唯一の徒手空拳技でござる。 184 00:12:49,202 --> 00:12:54,207 お前の流水の動き 確かに 拙者にはとらえられぬ。 185 00:12:54,207 --> 00:12:58,211 だがな 回天剣舞で攻撃に転ずる 一瞬ならば➡ 186 00:12:58,211 --> 00:13:00,213 紙一重で対応できる。 187 00:13:00,213 --> 00:13:03,216 蒼紫 最強の称号が そんなに欲しければ➡ 188 00:13:03,216 --> 00:13:05,218 いくらでもくれてやる。 189 00:13:05,218 --> 00:13:09,222 そんなもの 拙者には 煩わしいだけ。 190 00:13:09,222 --> 00:13:12,225 今の拙者には 拙者の助けを待つ人と➡ 191 00:13:12,225 --> 00:13:16,229 帰りを待つ人の方が 何万倍も大事でござる! 192 00:13:16,229 --> 00:13:18,197 ぐあっ! 193 00:13:22,235 --> 00:13:24,203 がっ…! 194 00:13:30,176 --> 00:13:32,211 がっ…! 195 00:13:32,211 --> 00:13:36,215 (蒼紫) 《負ける… この俺が…?》 196 00:13:36,215 --> 00:13:38,217 無理するな。 引け。 197 00:13:38,217 --> 00:13:40,219 いくら お前とて 喉笛を2度…。 198 00:13:40,219 --> 00:13:43,222 まだだ! 199 00:13:43,222 --> 00:13:45,224 (弥彦)剣心! 200 00:13:45,224 --> 00:13:48,227 大丈夫… でござる。 201 00:13:48,227 --> 00:13:50,229 それより 蒼紫…。 202 00:13:50,229 --> 00:13:52,231 (弥彦)死んだ… のか? 203 00:13:52,231 --> 00:13:56,235 いや 落ちているだけでござるよ。 204 00:13:56,235 --> 00:13:59,238 2度の強打で 喉を痛めたにもかかわらず➡ 205 00:13:59,238 --> 00:14:03,242 すぐさま あんな 呼吸のためを 必要とする一撃を放てば➡ 206 00:14:03,242 --> 00:14:07,246 激痛と呼吸困難を 引き起こすのは必至。 207 00:14:07,246 --> 00:14:12,251 結局 決して引こうとしない 闘争心が➡ 208 00:14:12,251 --> 00:14:16,222 自分自身に 敗北を招きこんだでござるよ。 209 00:14:18,257 --> 00:14:21,260 あっ。 回天剣舞で倒れたとき➡ 210 00:14:21,260 --> 00:14:26,199 おぬしの気迫の言葉 心強かったでござるよ。 211 00:14:26,199 --> 00:14:28,201 ヘヘッ。 212 00:14:28,201 --> 00:14:31,204 よっしゃ~! あとは 観柳をぶっ倒して➡ 213 00:14:31,204 --> 00:14:33,206 恵を救出だ! ⚟(物音) 214 00:14:33,206 --> 00:14:35,208 (弥彦・剣心)あっ…。 215 00:14:35,208 --> 00:14:37,210 大した回復力でござるな。 216 00:14:37,210 --> 00:14:40,213 俺は 落ちていたのか…。 217 00:14:40,213 --> 00:14:43,216 まあ 10秒ほどでござるがな。 218 00:14:43,216 --> 00:14:45,218 なぜ とどめを刺さない? 219 00:14:45,218 --> 00:14:50,223 今の拙者は 流浪人。 人斬りではござらん。 220 00:14:50,223 --> 00:14:54,227 だが とどめを刺さずとも どちらに軍配が上がったか➡ 221 00:14:54,227 --> 00:14:58,231 お前ほどの男なら 分かるでござろう。 222 00:14:58,231 --> 00:15:01,234 蒼紫 一つ答えろ。 223 00:15:01,234 --> 00:15:03,236 お前は 影役とはいえ➡ 224 00:15:03,236 --> 00:15:07,240 御庭番衆 御頭という 大役を務めた男。 225 00:15:07,240 --> 00:15:12,245 維新の折 士官の話は 一つや二つではなかったろう。 226 00:15:12,245 --> 00:15:16,249 自分の力量を生かす場が 欲しかったのなら➡ 227 00:15:16,249 --> 00:15:19,252 他に選べる場は あったはず。 228 00:15:19,252 --> 00:15:23,256 (蒼紫)士官の話なら 山ほどあったさ。 229 00:15:23,256 --> 00:15:26,259 陸軍の諜報部から 大物政治家の護衛まで➡ 230 00:15:26,259 --> 00:15:28,261 ピンきりとな。 231 00:15:28,261 --> 00:15:33,266 だが それは全て 俺一人だけのこと。➡ 232 00:15:33,266 --> 00:15:37,270 ひょっとこや べし見のような 一つの異能技に長じた者➡ 233 00:15:37,270 --> 00:15:40,273 式尉のような寝返りをした者➡ 234 00:15:40,273 --> 00:15:44,277 般若は その素顔を見れば おのずと分かろう。➡ 235 00:15:44,277 --> 00:15:50,283 他の御庭番衆には 誰一人として 士官話はなかった。 236 00:15:50,283 --> 00:15:56,289 その部下たちを見捨てて 御頭の俺が士官など なぜできる? 237 00:15:56,289 --> 00:16:01,294 (蒼紫)徳川 慶喜のような 醜い裏切りは 俺はごめんだ。 238 00:16:01,294 --> 00:16:03,296 慶喜は…。 239 00:16:03,296 --> 00:16:08,301 (蒼紫)分かっているさ。 慶喜がした 絶対恭順。➡ 240 00:16:08,301 --> 00:16:12,305 あれは 国力を低下させないための 高度な政治判断だろう。 241 00:16:12,305 --> 00:16:16,275 だが それでも 俺はごめんだ。 242 00:16:19,312 --> 00:16:22,315 (蒼紫)明治の新都 東京に放り出された➡ 243 00:16:22,315 --> 00:16:25,318 御庭番衆を引き連れて 10年。➡ 244 00:16:25,318 --> 00:16:29,255 新しい人生を見つけた者を 見送って➡ 245 00:16:29,255 --> 00:16:32,258 残った部下は わずか4人。➡ 246 00:16:32,258 --> 00:16:36,262 戦いしか知らず 戦うことしかできない➡ 247 00:16:36,262 --> 00:16:40,266 惨めな4人だ。 ならば せめて➡ 248 00:16:40,266 --> 00:16:44,270 最強という あでやかな花を 御庭番衆に添えて➡ 249 00:16:44,270 --> 00:16:48,274 誇りにかえてやりたかった。➡ 250 00:16:48,274 --> 00:16:52,278 とどめを刺せ。 でなくば この先➡ 251 00:16:52,278 --> 00:16:55,248 俺は 何度でも お前を狙うぞ。 252 00:16:57,283 --> 00:17:02,288 ハーッハッハ! 情けないですねぇ 四乃森 蒼紫。 253 00:17:02,288 --> 00:17:07,293 ハロ~ 待ちきれなくて 出てきてしまいましたよ。 254 00:17:07,293 --> 00:17:11,297 観柳。 捜す手間が省けたでござる。 255 00:17:11,297 --> 00:17:14,300 大した自信ですねぇ。 256 00:17:14,300 --> 00:17:17,303 だが これを目の当たりにしても その自信➡ 257 00:17:17,303 --> 00:17:20,306 保てますかねぇ! (弥彦)あっ! 258 00:17:20,306 --> 00:17:22,308 あれは! まさか…。 259 00:17:22,308 --> 00:17:24,310 ガトリングガン! 260 00:17:24,310 --> 00:17:27,246 (観柳)そうです。 1861年➡ 261 00:17:27,246 --> 00:17:30,249 アメリカの医師 ガトリングによって開発され➡ 262 00:17:30,249 --> 00:17:34,253 南北戦争では 北軍に 勝利をもたらした最強兵器。➡ 263 00:17:34,253 --> 00:17:37,256 日本では 越後長岡藩が購入。➡ 264 00:17:37,256 --> 00:17:40,259 戊辰戦争 第3の戦役 北越戦争において➡ 265 00:17:40,259 --> 00:17:43,262 官軍の大きな脅威となった。➡ 266 00:17:43,262 --> 00:17:45,264 歴史をも動かす破壊力。➡ 267 00:17:45,264 --> 00:17:50,269 時代をつくる高性能。 じっくりと試しましょう! 268 00:17:50,269 --> 00:17:54,273 レッツ ガトリング! (銃声) 269 00:17:54,273 --> 00:17:57,276 はっ! な… 何? 今の。 270 00:17:57,276 --> 00:18:00,279 剣さん…。 271 00:18:00,279 --> 00:18:04,283 うるせえなぁ 何の音でぇ? 272 00:18:04,283 --> 00:18:07,286 上で 何か異変が起きたようだな。 273 00:18:07,286 --> 00:18:10,289 (左之助)般若!? (般若)そう警戒するな。➡ 274 00:18:10,289 --> 00:18:14,293 私も式尉も 真っ向 戦って負けたのだ。➡ 275 00:18:14,293 --> 00:18:17,296 いまさら 相手の 寝首をかくまねをしてまで➡ 276 00:18:17,296 --> 00:18:19,298 勝者になる気などない。 277 00:18:19,298 --> 00:18:23,302 そんなことより 蒼紫さまが心配だ。 278 00:18:23,302 --> 00:18:26,238 私は 式尉と行くが お前は どうする? 279 00:18:26,238 --> 00:18:29,241 お前 結構 いい男じゃねえか。 280 00:18:29,241 --> 00:18:32,244 ふん… 皮肉にしか聞こえんな。 281 00:18:32,244 --> 00:18:35,247 ヘッ… 違えねえ。 282 00:18:35,247 --> 00:18:40,252 (般若)起きろ 式尉。 (式尉)ん… ああ…。 283 00:18:40,252 --> 00:18:42,254 何だ 般若か。 284 00:18:42,254 --> 00:18:45,257 寝起きに お前の素顔は いい気付けになるぜ。 285 00:18:45,257 --> 00:18:48,260 ったく… どいつもこいつも。 286 00:18:48,260 --> 00:18:52,264 (ひょっとこ)おい チビ。 (べし見)何だ? デブ。 287 00:18:52,264 --> 00:18:54,266 今のごう音 聞こえたか? 288 00:18:54,266 --> 00:18:59,271 デブにも聞こえたってことは 俺の空耳じゃねえな。➡ 289 00:18:59,271 --> 00:19:03,275 こりゃあ おねんねしてる場合じゃ なさそうだぜ。 290 00:19:03,275 --> 00:19:05,277 (銃声) 291 00:19:05,277 --> 00:19:08,280 どうです? すごいでしょ!?➡ 292 00:19:08,280 --> 00:19:12,284 何と 弾丸を 1分間に 200発も発射できるんですよ! 293 00:19:12,284 --> 00:19:17,289 (弥彦)あの野郎 わざと外して 俺たちを なぶり殺す気だ! 294 00:19:17,289 --> 00:19:19,291 (観柳) ガト ガト ガト ガト ガト…! 295 00:19:19,291 --> 00:19:22,294 立ち止まったら 当ててしまいますよ! 296 00:19:22,294 --> 00:19:25,297 観柳! 貴様 どうして そんなものを! 297 00:19:25,297 --> 00:19:29,235 「様」をつけんか 無礼者めぇ! 298 00:19:29,235 --> 00:19:31,237 うっ! 蒼紫! 299 00:19:31,237 --> 00:19:34,240 まったく… まあ いいでしょう。 300 00:19:34,240 --> 00:19:37,209 一服ついでに 教えてあげましょう。 301 00:19:39,245 --> 00:19:41,247 (観柳)私の究極の野望は➡ 302 00:19:41,247 --> 00:19:44,250 この世で 最も もうかる商人になること。➡ 303 00:19:44,250 --> 00:19:47,253 それは 死の商人。 304 00:19:47,253 --> 00:19:51,257 つまり 武器商人です。➡ 305 00:19:51,257 --> 00:19:54,260 新型アヘンで 資金を調達して➡ 306 00:19:54,260 --> 00:19:58,264 このガトリングガンを目玉に その筋に殴り込む。 307 00:19:58,264 --> 00:20:02,268 これぞ 大商人 武田 観柳さま 誕生のシナリオ! 308 00:20:02,268 --> 00:20:04,270 貴様 そこまでして…。 309 00:20:04,270 --> 00:20:07,273 人の人生と 命を食いものにしてまで➡ 310 00:20:07,273 --> 00:20:10,276 金を手にしたいのでござるか? 311 00:20:10,276 --> 00:20:14,280 フゥ~… 緋村 抜刀斎。 312 00:20:14,280 --> 00:20:17,283 お前が その超人的な強さを得るまでに➡ 313 00:20:17,283 --> 00:20:20,286 どのぐらいの年月と 代償を払ったか。 314 00:20:20,286 --> 00:20:24,290 それは 決して 並大抵のものでは なかったはずでしょう?➡ 315 00:20:24,290 --> 00:20:28,227 だが しか~し! 金があれば それ以上の力でさえ➡ 316 00:20:28,227 --> 00:20:30,229 たやすく手に入れられる! 一瞬にして!➡ 317 00:20:30,229 --> 00:20:32,231 何の代償も払わず!➡ 318 00:20:32,231 --> 00:20:36,235 金! まさに これこそ力の証し! 319 00:20:36,235 --> 00:20:40,239 何が 御庭番衆だ! 何が 伝説の人斬りだ! 320 00:20:40,239 --> 00:20:42,241 真の最強は この私! 321 00:20:42,241 --> 00:20:46,245 この世に お金以上に すてきなものなどないのです!➡ 322 00:20:46,245 --> 00:20:49,248 今から それを証明しますよ。 323 00:20:49,248 --> 00:20:51,250 死ねぇ~! 324 00:20:51,250 --> 00:20:53,252 (左之助)何だ!? ありゃあ! 325 00:20:53,252 --> 00:20:55,254 あっ!➡ 326 00:20:55,254 --> 00:20:57,256 チッ! (左之助)式尉! 327 00:20:57,256 --> 00:21:00,259 なっ!? (般若)今だ! 抜刀斎 走れ! 328 00:21:00,259 --> 00:21:02,261 あっ… あっ…。 329 00:21:02,261 --> 00:21:04,263 (観柳) 《どれだ!? どれを標的に…》 330 00:21:04,263 --> 00:21:07,266 ええい まずは 動けない蒼紫から! 331 00:21:07,266 --> 00:21:09,268 そうはいかせねえ! 332 00:21:09,268 --> 00:21:13,272 ガト ガト ガト ガト…! 333 00:21:13,272 --> 00:21:15,274 あっ! 334 00:21:15,274 --> 00:21:17,243 あっ!? 式尉! 335 00:21:24,283 --> 00:21:34,260 ♬~