1 00:00:05,072 --> 00:00:10,077 (雷十太)中越流開祖 前川 宮内とお見受けした。 2 00:00:10,077 --> 00:00:14,081 ひとつ 手合わせ 願おう。 3 00:00:14,081 --> 00:00:17,084 わが輩は 石動 雷十太。 4 00:00:17,084 --> 00:00:21,088 剣術の行く末を 真に憂う者である。 5 00:00:21,088 --> 00:00:23,056 あっ…。 あっ…。 6 00:00:25,092 --> 00:00:30,097 (前川)《奥の見えぬ濁った目…。 だが 強い!》 7 00:00:30,097 --> 00:00:32,099 うああああ…! (雷十太)ぬん! 8 00:00:32,099 --> 00:00:34,067 ああーっ! 9 00:00:36,103 --> 00:00:39,106 (剣心)拙者に 何の用でござる? 10 00:00:39,106 --> 00:00:42,109 (雷十太)今の剣術のあり方を どう感じておる?➡ 11 00:00:42,109 --> 00:00:48,115 惰弱だと感じぬか? 貧弱で脆弱だと感じぬか?➡ 12 00:00:48,115 --> 00:00:50,117 わが輩の流派は 真古流。➡ 13 00:00:50,117 --> 00:00:55,122 その名のもとに 剣術再興の大業を望むものである。 14 00:00:55,122 --> 00:00:57,057 わが輩の望みは➡ 15 00:00:57,057 --> 00:01:02,062 今ある剣術五百余流派を 根絶すること。 16 00:01:02,062 --> 00:01:04,064 さようか。 17 00:01:04,064 --> 00:01:09,069 ならば 拙者と おぬしは 互いに 相いれぬでござるな。 18 00:01:09,069 --> 00:01:14,074 (雷十太)貴様は 剣術が このまま 滅んでも 何とも思わぬのか? 19 00:01:14,074 --> 00:01:21,081 拙者とて 剣客の端くれ。 剣術の未来を憂う気持ちはある。 20 00:01:21,081 --> 00:01:25,085 だが それが 殺人剣のはびこる未来ならば➡ 21 00:01:25,085 --> 00:01:27,054 こちらから 願い下げだ。 22 00:01:29,089 --> 00:01:35,095 そうか…。 わが輩の大志に賛同できぬか。➡ 23 00:01:35,095 --> 00:01:41,101 ならば 今から 貴様は 敵だ。 24 00:01:41,101 --> 00:01:44,104 ふん! 25 00:01:44,104 --> 00:01:46,073 (3人)あっ…! 26 00:01:48,108 --> 00:01:58,085 ♬~ 27 00:03:27,040 --> 00:03:29,042 (雷十太) てやっ! ふん! ふっ!➡ 28 00:03:29,042 --> 00:03:31,011 ぬおー! 29 00:03:38,051 --> 00:03:41,988 前川道場で 床を割ったのと同じ技か。 30 00:03:41,988 --> 00:03:43,990 秘剣 纏飯綱! 31 00:03:43,990 --> 00:03:48,995 わが輩が 古流剣術の秘伝書より 蘇らせた剣技なり! 32 00:03:48,995 --> 00:03:50,997 (由太郎)《あっ…》➡ 33 00:03:50,997 --> 00:03:52,999 《すごい さすが先生!》 34 00:03:52,999 --> 00:03:56,002 (雷十太)逃げてばかりでは わが輩には勝てぬぞ! 35 00:03:56,002 --> 00:03:59,005 ぬん! ふん! 36 00:03:59,005 --> 00:04:02,008 (由太郎)《あっ!》 37 00:04:02,008 --> 00:04:04,010 (雷十太)《逆刃の刀!?》 38 00:04:04,010 --> 00:04:09,983 この刀が示すとおり 拙者は 殺人剣を禁じている。 39 00:04:13,019 --> 00:04:17,991 わが輩が 敵と見なしたからには 必ず つぶす。 40 00:04:26,032 --> 00:04:30,036 取りあえず この場は 一段落ついたな。 41 00:04:30,036 --> 00:04:32,005 帰るか。 42 00:04:35,041 --> 00:04:37,043 (3人)あっ…。 43 00:04:37,043 --> 00:04:39,045 お前ら 絶対 許さないからな~! 44 00:04:39,045 --> 00:04:42,983 ああ 分かった。 悪かったから そう怒んな 坊主。 45 00:04:42,983 --> 00:04:44,985 ポンポン たたくな! 46 00:04:44,985 --> 00:04:47,988 猿ぐつわして 木に縛り付けた? 47 00:04:47,988 --> 00:04:50,991 やったのは 左之助よ。 48 00:04:50,991 --> 00:04:53,994 いいか? 必ず 俺の必殺剣のサビにして…。 49 00:04:53,994 --> 00:04:55,996 うるせえなぁ ったく…。 50 00:04:55,996 --> 00:04:57,998 何!? 51 00:04:57,998 --> 00:04:59,100 ギャー ギャー わめく 元気があるなら➡ 52 00:04:59,100 --> 00:05:02,002 あのデカブツの 金魚のふんしてねえで➡ 53 00:05:02,002 --> 00:05:04,004 一人で 道場に来い。➡ 54 00:05:04,004 --> 00:05:07,007 そしたら この俺が相手してやらぁ。 55 00:05:07,007 --> 00:05:09,976 ただし 竹刀でな。 56 00:05:13,013 --> 00:05:14,981 くっ…。 57 00:05:19,019 --> 00:05:22,022 約束どおり 来てやったぞ! 58 00:05:22,022 --> 00:05:25,025 あのなぁ… 今 何時だと思ってんだよ。 59 00:05:25,025 --> 00:05:27,027 時間なんか 決めてないだろ! 60 00:05:27,027 --> 00:05:28,995 さあ 勝負だ! 61 00:05:31,031 --> 00:05:35,035 (由太郎)決着をつけてやる。 覚悟しな! 62 00:05:35,035 --> 00:05:39,039 けっ…。 おい 薫 審判 頼むぜ。 63 00:05:39,039 --> 00:05:41,975 う~ん… それじゃあ 1本目…。 64 00:05:41,975 --> 00:05:43,977 気合が入ってねえ! わあ~! 65 00:05:43,977 --> 00:05:47,981 そんなんで 勝負できるか! 耳元で 大声出さないでよ! 66 00:05:47,981 --> 00:05:49,983 (弥彦)目が覚めたか ブス! 覚めたわよ! 67 00:05:49,983 --> 00:05:51,985 (由太郎)俺と勝負しろ! (弥彦と薫の言い争う声) 68 00:05:51,985 --> 00:05:53,987 (由太郎)聞けー! 69 00:05:53,987 --> 00:05:55,989 1本目! 70 00:05:55,989 --> 00:05:57,991 よし 来い! 71 00:05:57,991 --> 00:05:59,993 ん? あら? 72 00:05:59,993 --> 00:06:01,995 おろ? 73 00:06:01,995 --> 00:06:04,998 お前… 竹刀の持ち方 違ってねえか? 74 00:06:04,998 --> 00:06:06,100 うっ…。 75 00:06:06,100 --> 00:06:09,002 右手と左手の上下が逆だし➡ 76 00:06:09,002 --> 00:06:14,007 下にした左手は 柄尻を握るんだけど…。 77 00:06:14,007 --> 00:06:18,011 お… 俺は いつも 真剣一筋で稽古しているんだ! 78 00:06:18,011 --> 00:06:20,013 だから 竹刀の持ち方なんて…。 79 00:06:20,013 --> 00:06:23,984 真剣の持ち方も 竹刀と同じでござるよ。 80 00:06:26,019 --> 00:06:28,021 もしかして お前➡ 81 00:06:28,021 --> 00:06:31,024 ホントは 剣術やったこと ねえんじゃねえか? 82 00:06:31,024 --> 00:06:34,027 うっ…。 (弥彦)なるほどなぁ。 83 00:06:34,027 --> 00:06:38,031 それで 起き抜けを狙って 勝ちを拾おうとたくらんだわけか。 84 00:06:38,031 --> 00:06:39,100 話にもなんねえな。 85 00:06:41,968 --> 00:06:44,971 雷十太は 稽古をつけてはくれぬのか? 86 00:06:44,971 --> 00:06:46,973 仕方ないだろ。 87 00:06:46,973 --> 00:06:50,977 先生は 今 真古流を興そうと 忙しいんだ。➡ 88 00:06:50,977 --> 00:06:54,981 真古流は 日本剣術のための大事だって➡ 89 00:06:54,981 --> 00:06:56,983 先生が言っているのだから。 90 00:06:56,983 --> 00:07:00,954 俺が わがままを言って 邪魔をするわけにはいかない…。 91 00:07:05,992 --> 00:07:07,994 仕方ないわね。 92 00:07:07,994 --> 00:07:11,998 いいわ。 せっかく来たんだから 今日は 私が教えてあげる。 93 00:07:11,998 --> 00:07:14,000 (由太郎)えっ? 94 00:07:14,000 --> 00:07:17,003 いい? まずは 竹刀の持ち方。 95 00:07:17,003 --> 00:07:23,009 左手の小指をね こうして柄尻に 半分引っかけるようにして…。 96 00:07:23,009 --> 00:07:26,012 な~に 赤くなってんだよ。 (由太郎)うるさい! 97 00:07:26,012 --> 00:07:28,982 弥彦 ちゃちゃ入れないの。 (弥彦)ふん! 98 00:07:31,017 --> 00:07:35,021 (由太郎)面! 面! 面! 面! 99 00:07:35,021 --> 00:07:38,024 面! そうそう その調子。 100 00:07:38,024 --> 00:07:42,028 上手じゃない 由太郎君。 ホントですか!? 101 00:07:42,028 --> 00:07:46,032 ホント ホント。 素質あるわよ。 (由太郎)うれしいです! 102 00:07:46,032 --> 00:07:48,034 ちょっと休憩。 103 00:07:48,034 --> 00:07:53,039 みんな 朝から何も食べてないから おむすび 作ったでござるよ。 104 00:07:53,039 --> 00:07:56,042 ほい 弥彦。 (弥彦)おう。 105 00:07:56,042 --> 00:08:02,048 う~ 薫の野郎め あんなやつの味方になりやがって。 106 00:08:02,048 --> 00:08:05,018 はい 薫殿。 ありがとう。 107 00:08:07,053 --> 00:08:10,023 弥彦が すねているでござるよ。 えっ? 108 00:08:12,058 --> 00:08:15,061 ったくもう… 子供なんだから。 109 00:08:15,061 --> 00:08:17,063 弥彦! (弥彦)何だ? ブス。 110 00:08:17,063 --> 00:08:20,066 何~っ!? 111 00:08:20,066 --> 00:08:23,069 はい 由太郎殿。 あっ…。➡ 112 00:08:23,069 --> 00:08:25,071 いりません。 あっ…。 113 00:08:25,071 --> 00:08:27,073 先生は あなたを 敵だと言いました。 114 00:08:27,073 --> 00:08:31,077 敵から 施しなんか受けません。 115 00:08:31,077 --> 00:08:33,079 かたいことは言わないでござるよ。 116 00:08:33,079 --> 00:08:39,052 ほら 戦国の武将 上杉 謙信も 敵将に塩を送ったというし。 117 00:08:48,028 --> 00:08:50,029 どっこいしょっと。 118 00:08:50,029 --> 00:08:54,034 なっ… 勝手に 横に座らないでくださいよ! 119 00:08:54,034 --> 00:08:58,038 どうだ? 竹刀剣術は 面白いでござるか? 120 00:08:58,038 --> 00:09:02,008 しょせん 遊びですから。 遊びは 面白いに決まってます。 121 00:09:05,044 --> 00:09:07,047 (由太郎) けど 遊びじゃ強くなれない。 122 00:09:07,047 --> 00:09:09,048 おろ? 123 00:09:09,048 --> 00:09:13,053 俺は 先生のような 無敵の剣客になって➡ 124 00:09:13,053 --> 00:09:16,056 父を見返すんです。 125 00:09:16,056 --> 00:09:19,058 父を見返す… でござるか? 126 00:09:19,058 --> 00:09:21,061 (由太郎)ええ。➡ 127 00:09:21,061 --> 00:09:24,063 士族の誇りを捨てて商人になり➡ 128 00:09:24,063 --> 00:09:27,067 いつも愛想笑いで ペコペコ頭を下げて。➡ 129 00:09:27,067 --> 00:09:31,071 それどころか 武士の魂たる 刀を外国に売ってまで➡ 130 00:09:31,071 --> 00:09:34,073 商いに精を出している。➡ 131 00:09:34,073 --> 00:09:39,078 そんな父に 剣一本で生きる 真の士族の生き様を➡ 132 00:09:39,078 --> 00:09:41,014 たたきつけてやりたいんです。 133 00:09:41,014 --> 00:09:44,017 《士族であることを 誇りに思っているのは➡ 134 00:09:44,017 --> 00:09:46,019 弥彦と同じ》 135 00:09:46,019 --> 00:09:50,023 《だが 強くなりたいと思う 気持ちの出どころは➡ 136 00:09:50,023 --> 00:09:53,026 まったく正反対でござるな》 137 00:09:53,026 --> 00:09:55,028 由太郎君。 138 00:09:55,028 --> 00:09:58,031 よければ しばらく うちで稽古を受けてみない? 139 00:09:58,031 --> 00:10:00,033 何っ!? 140 00:10:00,033 --> 00:10:04,037 見返すとか たたきつけるとかって 気持ちは 置いといて➡ 141 00:10:04,037 --> 00:10:09,042 まず 剣術をやりたいって 自分の気持ちに向き合って。 142 00:10:09,042 --> 00:10:13,046 弥彦と互いに競い合えば きっと 強くなれるわ。 143 00:10:13,046 --> 00:10:16,049 なるほど。 それは いいかもしれないでござるな。 144 00:10:16,049 --> 00:10:19,052 剣心も薫も 何考えてるんだ! 145 00:10:19,052 --> 00:10:21,054 こいつ 雷十太の弟子なんだぜ!? 146 00:10:21,054 --> 00:10:24,057 フッ… 分かった。 (弥彦)あ? 147 00:10:24,057 --> 00:10:29,062 さては 俺が 自分より 強くなるのを恐れているな。 148 00:10:29,062 --> 00:10:31,064 バーロー! んなわけあるかぁ! 149 00:10:31,064 --> 00:10:33,066 (由太郎)ハハハハ! (弥彦)てめえなんかに➡ 150 00:10:33,066 --> 00:10:36,069 負けるかよ! (由太郎)図星か! 151 00:10:36,069 --> 00:10:39,072 (雷十太)神谷道場に通うだと? 152 00:10:39,072 --> 00:10:41,040 (由太郎)お願いいたします。 153 00:10:46,012 --> 00:10:48,014 まあ よかろう。 154 00:10:48,014 --> 00:10:51,017 えっ!? ありがとうございます! 155 00:10:51,017 --> 00:10:55,021 (雷十太)敵を知り 己を知れば 百戦あやうからずという。 156 00:10:55,021 --> 00:10:58,024 孫子の兵法ですね。 157 00:10:58,024 --> 00:11:00,026 敵を知る経験を積んでこい。 158 00:11:00,026 --> 00:11:03,029 はい。 ありがとうございます。 159 00:11:03,029 --> 00:11:06,032 (由太郎)《初めて 先生から 薫陶を頂いた》➡ 160 00:11:06,032 --> 00:11:09,035 《俺 期待されてる!》 161 00:11:09,035 --> 00:11:11,004 フッ…。 162 00:11:19,979 --> 00:11:21,981 (左之助)あのお坊ちゃん それから 毎日 道場に➡ 163 00:11:21,981 --> 00:11:24,984 通ってんのか。 ずいぶん熱心だな。 164 00:11:24,984 --> 00:11:28,922 ああ。 すっかり 弥彦とも 打ち解けたでござる。 165 00:11:28,922 --> 00:11:31,925 (弥彦)誰が チビ猿だ! この猫目野郎! 166 00:11:31,925 --> 00:11:34,928 だいたい てめえ 竹刀剣術は しねえんじゃなかったのか!? 167 00:11:34,928 --> 00:11:37,931 竹刀剣術は ついでの遊びだ! 168 00:11:37,931 --> 00:11:40,934 俺は 来るべき 先生と緋村 剣心の対決に備えて➡ 169 00:11:40,934 --> 00:11:42,936 偵察に来てるんだよ! 170 00:11:42,936 --> 00:11:47,941 偵察ったって あいつ 日頃は 家事手伝いしかしてねえだろ。 171 00:11:47,941 --> 00:11:50,944 そう。 それには 俺も驚いた。 172 00:11:50,944 --> 00:11:53,947 あれほどの達人が 家事手伝いとは。 173 00:11:53,947 --> 00:11:55,949 (弥彦)だったら もう 来るんじゃねえ! 174 00:11:55,949 --> 00:11:57,951 (由太郎)ふん! 貴様に指図される覚えはない! 175 00:11:57,951 --> 00:12:00,954 打ち解けたねぇ。 ハハハ…。 176 00:12:00,954 --> 00:12:03,957 はいはい ケンカはそこまで! 177 00:12:03,957 --> 00:12:06,960 弥彦。 あん? 178 00:12:06,960 --> 00:12:08,962 今日は 由太君 飛び込み面の稽古だから➡ 179 00:12:08,962 --> 00:12:10,964 ちょっと打たれ役に なってちょうだい。 180 00:12:10,964 --> 00:12:12,966 (弥彦)何で 俺が? 181 00:12:12,966 --> 00:12:15,969 私じゃ 背丈が違いすぎて いい稽古にならないのよ。 182 00:12:15,969 --> 00:12:18,972 ぶちぶち言ってないで 早く 面つけて。 183 00:12:18,972 --> 00:12:23,977 これは 師範代の命令よ。 (弥彦)うっ… くっそ~。 184 00:12:23,977 --> 00:12:25,912 (弥彦)さっさと来な。 185 00:12:25,912 --> 00:12:30,583 てめえの へろへろの剣を 受けてやるんだ。 ありがたく…。 186 00:12:30,583 --> 00:12:32,919 あっ…。 (由太郎)面! 187 00:12:32,919 --> 00:12:34,921 ほう。 どう? 188 00:12:34,921 --> 00:12:37,924 こりゃあ驚いた。 189 00:12:37,924 --> 00:12:42,929 《これは思っていたより かなりの剣才の持ち主のようだ》 190 00:12:42,929 --> 00:12:44,931 めーん! 191 00:12:44,931 --> 00:12:48,935 (弥彦)《こいつ… 竹刀の持ち方も 知らなかった素人のくせに➡ 192 00:12:48,935 --> 00:12:51,938 こんな短期間で これほど伸びるなんて!》 193 00:12:51,938 --> 00:12:53,940 面! (弥彦)うっ! 194 00:12:53,940 --> 00:12:56,943 (弥彦)《口だけの男じゃねえ!》 195 00:12:56,943 --> 00:12:59,946 面! (弥彦)《けど…》 196 00:12:59,946 --> 00:13:01,948 やっぱり てめえに打ち込まれるのは➡ 197 00:13:01,948 --> 00:13:05,952 無性に腹が立つ! (由太郎)何だと!? 受けて立つ! 198 00:13:05,952 --> 00:13:08,955 (弥彦)こっちからも行くぜ! いいかげんにしなさい。 199 00:13:08,955 --> 00:13:10,923 おろろ…。 200 00:13:15,962 --> 00:13:19,966 やっぱり 動いた後のご飯は おいしいな~! 201 00:13:19,966 --> 00:13:23,970 おーい そこの店員さん お代わり 頼みますよ。 202 00:13:23,970 --> 00:13:25,905 てめえに食わせる飯なんざねえ。 203 00:13:25,905 --> 00:13:27,907 (由太郎)何だと? ああ…。 204 00:13:27,907 --> 00:13:30,910 (由太郎)俺は 客だぞ! 止めぬでござるか? 205 00:13:30,910 --> 00:13:34,914 知らないわよ もう。 ⚟あのう…。 206 00:13:34,914 --> 00:13:39,919 あら 燕ちゃん。 あの方は 弥彦君の友達ですか? 207 00:13:39,919 --> 00:13:42,922 えっ? まあ そんなとこかな。 208 00:13:42,922 --> 00:13:45,925 (燕)何だか 仲よさそうですね。 (弥彦・由太郎)はっ? 209 00:13:45,925 --> 00:13:48,928 ケンカしてんだよ! どこが仲いいってんだよ! 210 00:13:48,928 --> 00:13:51,931 節穴な目してんじゃねえよ! (燕)ご… ごめんなさい。 211 00:13:51,931 --> 00:13:55,935 弥彦 燕ちゃんを 怖がらすんじゃないの! 212 00:13:55,935 --> 00:13:59,939 ああ… おっ ちょちょ…。 (由太郎)どうぞ 使ってください。 213 00:13:59,939 --> 00:14:03,943 由太君 優しい~。 どこかのガキとは大違いね。 214 00:14:03,943 --> 00:14:05,945 あっ…。 215 00:14:05,945 --> 00:14:08,915 くっそ~… ふん! 216 00:14:10,950 --> 00:14:12,952 由太君 あなたさえ よければなんだけど。 217 00:14:12,952 --> 00:14:14,954 (由太郎)何です? 218 00:14:14,954 --> 00:14:17,957 いっそのこと うちに入門してみない? 219 00:14:17,957 --> 00:14:20,960 あっ…。 どうかしら? 220 00:14:20,960 --> 00:14:22,962 由太君なら じゅうぶん やっていけそうだし➡ 221 00:14:22,962 --> 00:14:25,898 弥彦と一緒に 神谷活心流を担う剣客に➡ 222 00:14:25,898 --> 00:14:28,901 きっとなれるわ。 223 00:14:28,901 --> 00:14:31,904 (由太郎)すみません。➡ 224 00:14:31,904 --> 00:14:34,907 薫さん 教え方 上手だし➡ 225 00:14:34,907 --> 00:14:38,911 そこまで見込んでくれるのは 本当に うれしいです。➡ 226 00:14:38,911 --> 00:14:41,914 それに 緋村 剣心が➡ 227 00:14:41,914 --> 00:14:44,917 本当に強い剣客だってことも 分かります。 228 00:14:44,917 --> 00:14:46,919 トリ頭は 大嫌いだけど。 229 00:14:46,919 --> 00:14:50,923 お前に好かれようとは 思ってねえよ。 230 00:14:50,923 --> 00:14:53,926 (由太郎) 竹刀剣術をバカにしていたけど➡ 231 00:14:53,926 --> 00:14:55,928 やってみたら すごく面白かった。➡ 232 00:14:55,928 --> 00:15:00,933 神谷道場の稽古 ホントに 楽しかった。 233 00:15:00,933 --> 00:15:03,936 けど やっぱり 俺➡ 234 00:15:03,936 --> 00:15:07,907 強くなるのは 雷十太先生の下がいいです。 235 00:15:14,947 --> 00:15:20,953 先生に 初めて出会ったときも ちょうど こんな夜だったんです。 236 00:15:20,953 --> 00:15:26,959 (由太郎)ちょうど この地蔵の前。 大勢の凶賊に襲われて。 237 00:15:26,959 --> 00:15:29,962 《ぐあっ!》 (由太郎)《じい!》 238 00:15:29,962 --> 00:15:33,966 《助けを呼んでもいいんだぜ 塚山さん》➡ 239 00:15:33,966 --> 00:15:37,970 《もっとも こんな町外れじゃ 誰にも聞こえねえだろうがな》 240 00:15:37,970 --> 00:15:39,972 《くそ…》 241 00:15:39,972 --> 00:15:41,974 (由左衛門)《お金なら いくらでも差し上げます!》➡ 242 00:15:41,974 --> 00:15:44,977 《ですから 命だけは!》 《父さん!》 243 00:15:44,977 --> 00:15:46,979 (凶賊)《けっ… ざまあねぇ》➡ 244 00:15:46,979 --> 00:15:51,984 《腰の刀と一緒に 士族の誇りも 金に替えちまったのかい?》 245 00:15:51,984 --> 00:15:55,988 《おい お前は 土下座して 命乞いしねえのか?》 246 00:15:55,988 --> 00:15:58,991 《ふざけるな! 俺は 東京府士族 塚山…》 247 00:15:58,991 --> 00:16:00,993 《うっ!》 《由太郎!》 248 00:16:00,993 --> 00:16:03,996 《粋がるなよ 小僧》 249 00:16:03,996 --> 00:16:05,998 《小僧は 小僧らしく➡ 250 00:16:05,998 --> 00:16:10,002 親のまねして ペコペコしてりゃあいいんだよ》 251 00:16:10,002 --> 00:16:12,004 《なあ? 塚山さん》 252 00:16:12,004 --> 00:16:15,007 《お願いします。 何とぞ 命だけは!》 253 00:16:15,007 --> 00:16:19,011 《ヒャッハハハハ!》➡ 254 00:16:19,011 --> 00:16:21,981 《ヒャッハハハハ!》 255 00:16:25,952 --> 00:16:27,954 (由太郎)たった一撃だった。➡ 256 00:16:27,954 --> 00:16:30,957 その一撃で 事は済んだ。➡ 257 00:16:30,957 --> 00:16:33,960 凶賊どもは クモの子を散らすように➡ 258 00:16:33,960 --> 00:16:35,962 逃げてしまった。➡ 259 00:16:35,962 --> 00:16:42,969 先生こそ まさに無敵。 俺は そのとき そう思ったんだ。 260 00:16:42,969 --> 00:16:47,974 (左之助)あの雷十太が人助けねぇ。 何だか 嘘みてえな話だな。 261 00:16:47,974 --> 00:16:50,977 黙れ トリ頭! 262 00:16:50,977 --> 00:16:54,981 先生は 無口で無表情だから みんな 誤解しているんだ。 263 00:16:54,981 --> 00:16:58,985 あの この世の全てを 蹴散らすような強さこそ➡ 264 00:16:58,985 --> 00:17:00,953 俺の理想。 265 00:17:02,989 --> 00:17:06,993 (由太郎)先生くらい強くなれば 俺は 父のような➡ 266 00:17:06,993 --> 00:17:10,997 ぶざまな生き方をしなくて済む。 267 00:17:10,997 --> 00:17:12,999 緋村 剣心。➡ 268 00:17:12,999 --> 00:17:16,002 いずれ 先生と戦うんだろ? 269 00:17:16,002 --> 00:17:22,008 そのときは 正々堂々 真っ向勝負で頼みます。 270 00:17:22,008 --> 00:17:24,010 分かった。 271 00:17:24,010 --> 00:17:26,979 それが 男同士の戦い… あっ。 272 00:17:30,950 --> 00:17:32,952 (由太郎)先生! 273 00:17:32,952 --> 00:17:34,954 (雷十太)ぬん! 274 00:17:34,954 --> 00:17:36,956 先生? 275 00:17:36,956 --> 00:17:39,959 (左之助)夜道で 背後からの不意打ちかよ。 276 00:17:39,959 --> 00:17:42,962 いよいよ 化けの皮が 剥がれてきやがったな。 277 00:17:42,962 --> 00:17:45,965 違う! 今のは ただの挨拶代わりだ! 278 00:17:45,965 --> 00:17:48,968 今のは 全然 本気じゃなかった! 279 00:17:48,968 --> 00:17:51,971 そうですよね? 先生。 280 00:17:51,971 --> 00:17:53,940 先生…。 281 00:17:55,975 --> 00:17:59,979 離れるでござるよ 薫殿。 282 00:17:59,979 --> 00:18:01,981 ぬん! 283 00:18:01,981 --> 00:18:03,983 ぬおおー!➡ 284 00:18:03,983 --> 00:18:05,952 たーっ! ふん! 285 00:18:07,987 --> 00:18:11,991 俺の斬馬刀のときと 似たようなもんだな。➡ 286 00:18:11,991 --> 00:18:16,996 どんなに威力があっても 当たらなきゃ意味がねえ。 287 00:18:16,996 --> 00:18:18,998 目つぶし! (弥彦)汚え! 288 00:18:18,998 --> 00:18:22,001 先生! (雷十太)せや! 289 00:18:22,001 --> 00:18:24,003 甘えよ。 290 00:18:24,003 --> 00:18:25,938 龍槌閃! 291 00:18:25,938 --> 00:18:27,907 (雷十太)うっ! くっ…。 292 00:18:29,942 --> 00:18:31,911 ぬう…。 293 00:18:34,947 --> 00:18:37,950 フッ… どうやら 貴様は➡ 294 00:18:37,950 --> 00:18:40,920 纏飯綱の方では倒せんか。 295 00:18:43,956 --> 00:18:46,926 (雷十太)こちらは 奥の手だったが やむを得ん。 296 00:18:49,962 --> 00:18:52,965 (雷十太)秘剣 飛飯綱! 297 00:18:52,965 --> 00:18:54,967 《何だ!?》 298 00:18:54,967 --> 00:18:56,936 あっ! 299 00:18:59,972 --> 00:19:01,974 (弥彦・薫・左之助)あっ! 300 00:19:01,974 --> 00:19:03,976 由太郎! 301 00:19:03,976 --> 00:19:06,979 止血して 早く医者に! 302 00:19:06,979 --> 00:19:09,982 急所に当たらなければ 死ぬことはない。 303 00:19:09,982 --> 00:19:11,984 くっ…。 304 00:19:11,984 --> 00:19:13,986 (弥彦)バカ野郎! てめえの技で➡ 305 00:19:13,986 --> 00:19:17,990 自分の弟子がケガしたんだぞ! 分かってねえのか! 306 00:19:17,990 --> 00:19:19,992 わが輩が 本気で そんなこわっぱを➡ 307 00:19:19,992 --> 00:19:22,995 弟子にすると思っていたのか? 308 00:19:22,995 --> 00:19:24,997 なん… ですって? 309 00:19:24,997 --> 00:19:29,935 (雷十太)今の世の中 剣術が 金にならんのは よく知っておろう。 310 00:19:29,935 --> 00:19:34,940 (雷十太)だが 真古流を興すには 多額の資金が欠かせぬ。 311 00:19:34,940 --> 00:19:37,943 そのこわっぱは 出資者の子息故➡ 312 00:19:37,943 --> 00:19:42,948 煩わしいのを我慢して 師のふりをしたまで。 313 00:19:42,948 --> 00:19:44,950 狂言強盗までしてつくった 出資者を➡ 314 00:19:44,950 --> 00:19:47,953 ここでなくすのは惜しいが…。➡ 315 00:19:47,953 --> 00:19:51,957 まあいい。 代わりなど いくらでもいる。 316 00:19:51,957 --> 00:19:53,959 先生…。 317 00:19:53,959 --> 00:19:57,963 (雷十太)今は 貴様を倒すことが 先決である。 318 00:19:57,963 --> 00:20:01,967 いざ! 一刻ほど そこで待っていろ。 319 00:20:01,967 --> 00:20:04,970 由太郎を医者へ連れていく。 320 00:20:04,970 --> 00:20:08,974 貴様の相手は それからだ。 321 00:20:08,974 --> 00:20:10,976 あっ…。 322 00:20:10,976 --> 00:20:13,979 よかろう。➡ 323 00:20:13,979 --> 00:20:16,982 やっと本気になったか。 324 00:20:16,982 --> 00:20:20,986 (左之助)ったく この羽根親父は 自分がしでかしたことに➡ 325 00:20:20,986 --> 00:20:22,988 気付いてねえな。 326 00:20:22,988 --> 00:20:26,926 お前は この世で 一番恐ろしい男の逆鱗に➡ 327 00:20:26,926 --> 00:20:29,895 とうとう 触れちまったんだぜ。 328 00:20:34,934 --> 00:20:36,936 ハァ…。 329 00:20:36,936 --> 00:20:39,939 恵さん! どう? 由太君は。 330 00:20:39,939 --> 00:20:42,942 (恵)いったい 何で斬られたのよ? あの子。 331 00:20:42,942 --> 00:20:45,945 見事なほど ぱっくり 傷が開いているわりには➡ 332 00:20:45,945 --> 00:20:49,949 出血が少ないなんて こんなの初めてだわ。 333 00:20:49,949 --> 00:20:52,952 そんなの 私にだって 分かんないわよ。 334 00:20:52,952 --> 00:20:54,954 それより 由太君は? 335 00:20:54,954 --> 00:20:57,957 (恵)命に別条はないわ。 ハァ…。 336 00:20:57,957 --> 00:20:59,959 ただ…。 337 00:20:59,959 --> 00:21:01,961 ただ? 338 00:21:01,961 --> 00:21:05,965 神経と筋が ばっさり やられてしまっている。➡ 339 00:21:05,965 --> 00:21:10,970 かわいそうじゃが あの子は もう 二度と剣術はできんじゃろうて。 340 00:21:10,970 --> 00:21:12,938 あっ…。 341 00:21:19,979 --> 00:21:29,955 ♬~