1 00:00:08,242 --> 00:00:14,248 新撰組 三番隊組長 斎藤 一。 2 00:00:14,248 --> 00:00:16,250 ゆくぞ。➡ 3 00:00:16,250 --> 00:00:19,219 人斬り抜刀斎。 4 00:00:27,261 --> 00:00:29,263 (薫)剣心。 5 00:00:29,263 --> 00:00:32,266 剣心。 6 00:00:32,266 --> 00:00:34,268 あっ…。 7 00:00:34,268 --> 00:00:38,238 出稽古 終わったわよ。 (弥彦)ほら さっさと立てよ。 8 00:00:40,274 --> 00:00:42,276 (薫・弥彦)ん? 9 00:00:42,276 --> 00:00:44,278 おろ~! 何 寝ぼけているのよ こら! 10 00:00:44,278 --> 00:00:48,282 お前だよ お前! お前以外に 剣心がいるか! 11 00:00:48,282 --> 00:00:50,250 さっ 早く帰りましょう。 おろ~…。 12 00:00:52,286 --> 00:01:02,262 ♬~ 13 00:02:32,185 --> 00:02:36,189 新撰組? 珍しく 深く寝入ってると思ったら➡ 14 00:02:36,189 --> 00:02:38,191 昔の夢 見てたんだ。 15 00:02:38,191 --> 00:02:42,129 幕末のころを夢に見るのは 久しぶりでござるよ。 16 00:02:42,129 --> 00:02:46,133 新撰組っていうと 維新志士たちの宿敵で有名な➡ 17 00:02:46,133 --> 00:02:48,135 あの新撰組だよな? 18 00:02:48,135 --> 00:02:55,142 ああ。 幾度となく剣を交えた 一番の宿敵でござるよ。 19 00:02:55,142 --> 00:03:00,147 新撰組は もともと 多摩地方の 剣客たちを中心とする➡ 20 00:03:00,147 --> 00:03:04,151 幕府の京都守護職お抱えの一隊。 21 00:03:04,151 --> 00:03:07,154 当時 維新志士たちは 個々に動き回り➡ 22 00:03:07,154 --> 00:03:14,161 結果 京都は 血風吹き荒れ 白刃斬り結ぶ 魔都と化した。 23 00:03:14,161 --> 00:03:21,168 その京都の治安を守るために 彼らは 剣を振るったのでござる。 24 00:03:21,168 --> 00:03:24,171 朱に 誠一文字の旗。 25 00:03:24,171 --> 00:03:26,173 あさぎ色に だんだら模様の羽織。 26 00:03:26,173 --> 00:03:31,178 卓越した剣腕と 死をも恐れない闘志で➡ 27 00:03:31,178 --> 00:03:35,182 京都中を震撼させた 壬生狼の男たち。 28 00:03:35,182 --> 00:03:40,187 近代兵器の前に破れ 時代の流れに消えはしたが➡ 29 00:03:40,187 --> 00:03:43,123 おそらく 日本史史上 最大にして最強➡ 30 00:03:43,123 --> 00:03:48,128 そして 最後になるだろう 剣客集団でござるよ。 31 00:03:48,128 --> 00:03:51,131 でも 新撰組って 一人に数人で斬りかかる➡ 32 00:03:51,131 --> 00:03:55,135 集団剣法を 最も得意としたっていうじゃない。 33 00:03:55,135 --> 00:03:57,137 何か それってひきょうだわ。 34 00:03:57,137 --> 00:04:01,141 京都の治安維持が 彼らの第一の仕事でござるからね。 35 00:04:01,141 --> 00:04:07,147 いざ尋常に勝負というわけには いかなくて 当然でござるよ。 36 00:04:07,147 --> 00:04:11,151 それに いくら強いといっても 個人差もあるし。 37 00:04:11,151 --> 00:04:15,155 されど幹部級 特に実働部隊➡ 38 00:04:15,155 --> 00:04:20,160 一 二 三番隊の組長は 文句なしに強かった。 39 00:04:20,160 --> 00:04:24,164 幾度か 一対一で戦ったが➡ 40 00:04:24,164 --> 00:04:27,167 結局 決着は つかずじまいでござった。 41 00:04:27,167 --> 00:04:31,171 その幹部たちも ほとんど死んだと聞くが…。 42 00:04:31,171 --> 00:04:33,173 惜しいことでござるよ。 43 00:04:33,173 --> 00:04:37,177 何か やけに好意的じゃねえかよ。 敵だったんだろ? 44 00:04:37,177 --> 00:04:41,114 んー… まあね。 45 00:04:41,114 --> 00:04:45,118 確かに 敵だったでござるが 私怨はなかった。 46 00:04:45,118 --> 00:04:50,123 立場は違えど 互いに己の剣に 命と信念をかけて戦ったことに➡ 47 00:04:50,123 --> 00:04:52,125 変わりはない。 48 00:04:52,125 --> 00:04:55,128 もしかしたら 今 政府の要職にいる➡ 49 00:04:55,128 --> 00:05:01,134 維新志士たちより 親しみを感じているかもしれんな。 50 00:05:01,134 --> 00:05:03,136 ふ~ん…。 51 00:05:03,136 --> 00:05:08,141 やっぱり 変でござるかな? ううん。 そんなことないわ。 52 00:05:08,141 --> 00:05:13,146 ただ 昔のことで多弁になる剣心が ちょっと珍しかっただけ。 53 00:05:13,146 --> 00:05:15,148 あっ…。 54 00:05:15,148 --> 00:05:19,152 さあ 帰ろう。 55 00:05:19,152 --> 00:05:24,157 《あのころの夢を見るのは 本当に久しぶりでござるよ》 56 00:05:24,157 --> 00:05:29,162 何 ぼーっとしてるの? 剣心。 早く帰ろうぜ。 57 00:05:29,162 --> 00:05:33,166 《最近は まったく 見ることがなかったのに➡ 58 00:05:33,166 --> 00:05:35,135 何で 今ごろ…》 59 00:05:39,172 --> 00:05:42,108 (左之助)くそ~… せっかく➡ 60 00:05:42,108 --> 00:05:44,110 タダ飯にありつこうと 思ったのによぉ。 61 00:05:44,110 --> 00:05:47,113 あいつら どこに行ったんでぇ。 62 00:05:47,113 --> 00:05:49,115 ⚟ちわ~。 (左之助)ん… あん?➡ 63 00:05:49,115 --> 00:05:51,117 何だ? お前。 64 00:05:51,117 --> 00:05:56,122 はい 初めまして。 私 石田散薬という➡ 65 00:05:56,122 --> 00:05:59,125 妙薬を扱っている 多摩の薬売りで➡ 66 00:05:59,125 --> 00:06:03,129 藤田 五郎と申します。➡ 67 00:06:03,129 --> 00:06:08,134 どうです? この石田散薬は 打ち身 骨折に 実によく効いて。 68 00:06:08,134 --> 00:06:12,138 待った 待った ここの者は 留守だぜ みんな。 69 00:06:12,138 --> 00:06:14,140 ああ… そうなんですか。 70 00:06:14,140 --> 00:06:17,143 それは 残念。 (左之助)おい あんた。 71 00:06:17,143 --> 00:06:20,146 はい? (左之助)どうでもいいけど➡ 72 00:06:20,146 --> 00:06:22,148 ずいぶん細い目してんな。 73 00:06:22,148 --> 00:06:25,151 アハハ… この目は 生まれつきなもんで。 74 00:06:25,151 --> 00:06:27,153 (左之助)そうかい。➡ 75 00:06:27,153 --> 00:06:29,122 じゃあ…。 76 00:06:31,157 --> 00:06:34,160 (左之助)薬売りにゃ 全然似合わねえ この竹刀ダコ➡ 77 00:06:34,160 --> 00:06:37,163 これは 生まれつきじゃねえよな? 78 00:06:37,163 --> 00:06:40,166 てめえ 何者だ? 79 00:06:40,166 --> 00:06:42,102 フッ…。➡ 80 00:06:42,102 --> 00:06:47,073 なかなか 鋭い男なんですね。 相楽 左之助君。 81 00:06:48,775 --> 00:06:50,443 あっ!? 82 00:06:50,443 --> 00:06:53,113 そうか 抜刀斎は留守か。 83 00:06:53,113 --> 00:06:57,117 (左之助)《こいつ 剣心の素性を知ってやがる》 84 00:06:57,117 --> 00:07:00,120 (藤田)それじゃあ…。 85 00:07:00,120 --> 00:07:03,089 置き土産をしなくてはな。 86 00:07:05,125 --> 00:07:07,127 そんなもんを隠し持つたぁ➡ 87 00:07:07,127 --> 00:07:11,131 てめえ はなから やるつもりで来やがったな。➡ 88 00:07:11,131 --> 00:07:14,134 いいだろうよ 受けて立つぜ! 89 00:07:14,134 --> 00:07:18,138 てめえの正体は この拳で聞いてやる! 90 00:07:18,138 --> 00:07:21,141 だらぁ! 91 00:07:21,141 --> 00:07:23,143 ヘッ。 (藤田)なるほど。 92 00:07:23,143 --> 00:07:25,145 あっ!? (藤田)ケンカ一番と➡ 93 00:07:25,145 --> 00:07:29,149 噂されるだけあって いい拳打をしている。 94 00:07:29,149 --> 00:07:31,151 (左之助)《こいつ!》 95 00:07:31,151 --> 00:07:35,155 (藤田)だが それも 明治という太平の世での話。 96 00:07:35,155 --> 00:07:39,159 幕末の京都においては この程度の拳打では➡ 97 00:07:39,159 --> 00:07:42,128 通用しない。 98 00:07:46,166 --> 00:07:49,169 何 のそのそ歩いてるの? 剣心。 99 00:07:49,169 --> 00:07:52,172 ぐずぐずしてると 日が暮れちまうぞ。 100 00:07:52,172 --> 00:07:56,176 何か元気ないわね。 おなかでも痛いのかな…。 101 00:07:56,176 --> 00:07:59,179 ⚟ふ~ん だったら私の出番ね。 102 00:07:59,179 --> 00:08:02,182 め… 恵さん! どうして ここに? 103 00:08:02,182 --> 00:08:07,187 何 驚いてんのよ。 ここは 天下の往来よ。 104 00:08:07,187 --> 00:08:09,189 私が歩いてちゃいけないわけ? 105 00:08:09,189 --> 00:08:12,192 なんてね。 まあ ホントは➡ 106 00:08:12,192 --> 00:08:16,196 今日あしたと仕事がお休みなんで 遊びに行こうと思ってたのよ。 107 00:08:16,196 --> 00:08:19,199 駄目! 女狐 立ち入り禁止! 108 00:08:19,199 --> 00:08:22,202 あら 何かあるたびに 治療してあげてるのは➡ 109 00:08:22,202 --> 00:08:26,206 誰だっけなぁ。 しかもタダで。 ぐっ…。 110 00:08:26,206 --> 00:08:31,211 (恵)ねえ 弥彦君 いいわよね? 夕飯は 私が作ってあげるから。 111 00:08:31,211 --> 00:08:34,214 いいじゃねえか 薫。 ケチケチすんなよ。 112 00:08:34,214 --> 00:08:36,216 裏切り者! 113 00:08:36,216 --> 00:08:41,154 ねえ 剣さん 私 遊びに行ってもいいわよね? 114 00:08:41,154 --> 00:08:45,158 あっ… 何か ホントに 元気ありませんね。 115 00:08:45,158 --> 00:08:47,160 私でよければ 診ましょうか? 116 00:08:47,160 --> 00:08:51,131 いや~ 大丈夫。 何でもないでござるよ。 117 00:08:53,166 --> 00:08:55,168 《気にするのはよそう》 118 00:08:55,168 --> 00:08:58,171 《周りに心配をかけるだけだ》 119 00:08:58,171 --> 00:09:02,175 《昔のことを 今ごろ 夢に見たからとて➡ 120 00:09:02,175 --> 00:09:05,178 深く考えても仕方がない》 121 00:09:05,178 --> 00:09:07,180 《答えが出ようはずも…》 122 00:09:07,180 --> 00:09:09,182 あっ! 123 00:09:09,182 --> 00:09:12,152 (恵)何これ…。 いったい 何があったのよ!? 124 00:09:16,189 --> 00:09:18,525 《血のにおい…》 125 00:09:18,525 --> 00:09:20,193 あっ! 126 00:09:20,193 --> 00:09:22,162 左之! 127 00:09:34,174 --> 00:09:38,178 (渋海)まあまあ まずは 一杯やろう 藤田君。 128 00:09:38,178 --> 00:09:40,180 いや この場は あえて➡ 129 00:09:40,180 --> 00:09:43,183 斎藤君と呼んだ方がいいのかな。 130 00:09:43,183 --> 00:09:45,185 お好きな方で どうぞ。 131 00:09:45,185 --> 00:09:49,189 それと 酒は遠慮させてください。 132 00:09:49,189 --> 00:09:52,192 ほほう 君が下戸とは意外だね。 133 00:09:52,192 --> 00:09:55,195 いや そういうわけでは ないのですが➡ 134 00:09:55,195 --> 00:10:01,201 酒が入ると 無性に 人が斬りたくなるたちなんで。 135 00:10:01,201 --> 00:10:03,203 あっ…。 136 00:10:03,203 --> 00:10:08,208 ハハハ… これは頼もしい限りだな。➡ 137 00:10:08,208 --> 00:10:14,214 それで 早速 本題に入るが 緋村 抜刀斎は 今…。 138 00:10:14,214 --> 00:10:17,217 (斎藤)神谷道場とやらいう所に いるのでしょう。➡ 139 00:10:17,217 --> 00:10:20,220 昼間 行ってきました。 (渋海)おお。 140 00:10:20,220 --> 00:10:22,222 抜刀斎は 留守でしたが。 141 00:10:22,222 --> 00:10:26,159 さすがは 元新撰組 三番隊組長。 142 00:10:26,159 --> 00:10:30,163 君が われわれの仲間に 加わってくれると聞いたときは➡ 143 00:10:30,163 --> 00:10:32,165 正直 驚いたが。➡ 144 00:10:32,165 --> 00:10:36,169 いや やはり安心して 仕事を任せられる男だ。 145 00:10:36,169 --> 00:10:39,172 (斎藤)驚いたといえば 私の方もです。➡ 146 00:10:39,172 --> 00:10:43,176 黒笠事件の黒幕で 鵜堂 刃衛の元締が➡ 147 00:10:43,176 --> 00:10:48,181 まさか 元老院議官 書記 渋海さんだったとは。 148 00:10:48,181 --> 00:10:53,186 まあ 明治政府も 内部で色々とあるというわけだよ。 149 00:10:53,186 --> 00:10:55,188 (斎藤)そのようで。➡ 150 00:10:55,188 --> 00:10:59,192 しかし 維新の敗者である 私には 関係のないことです。➡ 151 00:10:59,192 --> 00:11:03,196 私は 思いがけず拾った余生を➡ 152 00:11:03,196 --> 00:11:06,199 面白おかしく暮らせれば それで 十分。➡ 153 00:11:06,199 --> 00:11:09,202 殺しは 私の得意技ですから➡ 154 00:11:09,202 --> 00:11:13,206 一殺 幾らのこの仕事は 願ってもない副業です。➡ 155 00:11:13,206 --> 00:11:19,178 その上 最初の仕事が 宿敵の抹殺とくれば もう…。 156 00:11:23,216 --> 00:11:26,152 それにしても 一つ合点がいきません。➡ 157 00:11:26,152 --> 00:11:31,157 野に下り 流浪人となったやつを わざわざ暗殺してくれなんて➡ 158 00:11:31,157 --> 00:11:36,162 いったい 誰なのでしょう。 この仕事の依頼人は。 159 00:11:36,162 --> 00:11:38,164 おい! 160 00:11:38,164 --> 00:11:41,167 (斎藤)失礼。 余計な口出しでした。 161 00:11:41,167 --> 00:11:44,170 いや 分かればいいんだよ。 162 00:11:44,170 --> 00:11:49,175 さあ 仕事の話は ここまでにして 存分に楽しもうじゃないか。 163 00:11:49,175 --> 00:11:51,177 (手をたたく音) (斎藤)いえ そろそろ➡ 164 00:11:51,177 --> 00:11:55,148 本職の方に戻りませんと 怪しまれますので。 165 00:11:59,185 --> 00:12:03,156 では 本官は これで 失礼します。 166 00:12:08,194 --> 00:12:13,199 (渋海)元新撰組 三番隊組長 斎藤 一。➡ 167 00:12:13,199 --> 00:12:16,202 維新後は 藤田 五郎と名乗り➡ 168 00:12:16,202 --> 00:12:19,205 西南戦争での 警視庁抜刀隊を経て➡ 169 00:12:19,205 --> 00:12:22,208 今は 警部補として奉職。➡ 170 00:12:22,208 --> 00:12:25,211 一説には 新撰組最強として知られる➡ 171 00:12:25,211 --> 00:12:29,148 沖田 総司よりも 強いとされておる男。➡ 172 00:12:29,148 --> 00:12:33,152 刃衛ですら倒せなかった 抜刀斎だが➡ 173 00:12:33,152 --> 00:12:36,155 あの男なら…。 174 00:12:36,155 --> 00:12:40,159 気に入らねえな。 妙に へこへこしやがってよ。 175 00:12:40,159 --> 00:12:43,162 まあ そう毛嫌いするな 赤末。 176 00:12:43,162 --> 00:12:46,165 仲良くしてやってくれ。 (赤末)チッ。 177 00:12:46,165 --> 00:12:49,168 抜刀斎の抹殺がうまくいけば➡ 178 00:12:49,168 --> 00:12:53,172 要人相手の暗殺稼業なんて 汚れ役とも おさらばできる。 179 00:12:53,172 --> 00:12:57,176 面白いことに それを成すのが➡ 180 00:12:57,176 --> 00:13:02,181 昔 わしを 散々脅かしていた 新撰組の男とはな。➡ 181 00:13:02,181 --> 00:13:07,186 壬生狼と呼ばれ 恐れられた新撰組だが➡ 182 00:13:07,186 --> 00:13:10,156 明治となっては しがなき飼い犬か。 183 00:13:13,192 --> 00:13:15,194 (左之助)うう…。 184 00:13:15,194 --> 00:13:18,197 (恵)暗くて 傷口が よく見えないわ。➡ 185 00:13:18,197 --> 00:13:20,199 ろうそくでも何でもいいから もっと明かり! 186 00:13:20,199 --> 00:13:22,168 はい! 187 00:13:35,148 --> 00:13:37,116 《まさか…》 188 00:13:46,159 --> 00:13:48,161 恵さん。 189 00:13:48,161 --> 00:13:50,163 お風呂 あいたわ。 190 00:13:50,163 --> 00:13:54,167 左之助は 私が見ているから ゆっくり入って 疲れを取って。 191 00:13:54,167 --> 00:13:57,170 うん。 ありがとう。 192 00:13:57,170 --> 00:14:01,174 容体は どう? (恵)相変わらずよ。 193 00:14:01,174 --> 00:14:03,176 剣さんは また道場? 194 00:14:03,176 --> 00:14:06,179 ええ。 あっちも相変わらず➡ 195 00:14:06,179 --> 00:14:09,148 怖い顔して 何か考え込んでいるわ。 196 00:14:11,184 --> 00:14:16,189 《やはり どう考えてみても やつの仕業としか思えない》 197 00:14:16,189 --> 00:14:19,192 《傘に丸印の あの薬箱は➡ 198 00:14:19,192 --> 00:14:23,196 新撰組の密偵が 変装用に よく使った代物》 199 00:14:23,196 --> 00:14:26,132 《水平に突き刺さった切っ先は➡ 200 00:14:26,132 --> 00:14:31,137 新撰組隊士 独特の技 平刺突の証し》 201 00:14:31,137 --> 00:14:35,141 《そして あの破壊力は その隊士の中でも➡ 202 00:14:35,141 --> 00:14:41,147 間違いなく やつが 最も得意とした 左片手平刺突》 203 00:14:41,147 --> 00:14:43,116 《つまりは…》 204 00:14:46,486 --> 00:14:48,154 《あっ!?》 205 00:14:48,154 --> 00:14:50,156 《牙突》 206 00:14:50,156 --> 00:14:52,125 《ぐあっ!》 207 00:14:58,164 --> 00:15:03,169 《新撰組 三番隊組長 斎藤 一》 208 00:15:03,169 --> 00:15:06,172 《つかなかった決着を つけにきたか➡ 209 00:15:06,172 --> 00:15:10,143 それとも 他に 何か別の目的があるのか》 210 00:15:12,178 --> 00:15:17,150 《いずれにせよ やつの剣腕は まったく衰えていない》 211 00:15:29,195 --> 00:15:31,197 《逆刃刀で…》 212 00:15:31,197 --> 00:15:36,169 《殺さずのままで 果たして やつを退けられるか》 213 00:15:43,209 --> 00:15:47,213 (店員)お待ちどおさま。 どうぞ ごゆっくり。 214 00:15:47,213 --> 00:15:49,215 (斎藤)はい どうも。 215 00:15:49,215 --> 00:15:53,219 それじゃあ いただくとしますか。 216 00:15:53,219 --> 00:15:56,222 ほう… かけそば一杯だけとは➡ 217 00:15:56,222 --> 00:15:59,225 ずいぶん しみったれた 昼飯じゃねえか。➡ 218 00:15:59,225 --> 00:16:01,227 なあ 斎藤さんよぉ。 219 00:16:01,227 --> 00:16:05,231 好きなんですよ かけそば。 220 00:16:05,231 --> 00:16:07,233 それと 今は 藤田ですよ。 221 00:16:07,233 --> 00:16:12,238 赤末さんでしたよね。 私に 何か用事ですか? 222 00:16:12,238 --> 00:16:16,209 用はねえ。 が てめえが気に食わねえ。 223 00:16:18,244 --> 00:16:21,247 (赤末)本当ならよぉ 今回の仕事は➡ 224 00:16:21,247 --> 00:16:23,249 この俺が 受け持つはずだったんだ。➡ 225 00:16:23,249 --> 00:16:28,187 だが 渋海の旦那は 新参者の てめえに かえちまいやがった。 226 00:16:28,187 --> 00:16:30,189 いいか やるなら さっさとやれ。 227 00:16:30,189 --> 00:16:35,194 そんで さっさとやられちまいな。 228 00:16:35,194 --> 00:16:37,196 フフフ…。 (赤末)何がおかしい!? 229 00:16:37,196 --> 00:16:39,198 いや 失敬。 230 00:16:39,198 --> 00:16:43,202 分かりました。 それなら この仕事➡ 231 00:16:43,202 --> 00:16:46,205 共同作業ということで どうでしょうかね。 232 00:16:46,205 --> 00:16:48,207 何? 233 00:16:48,207 --> 00:16:52,211 先日 私は いくつか 証拠を残してきました。 234 00:16:52,211 --> 00:16:57,216 当然 今ごろ 抜刀斎は 私の存在に気付いているはず。 235 00:16:57,216 --> 00:17:00,219 そこへ 私からの手紙が 舞い込めば➡ 236 00:17:00,219 --> 00:17:02,221 必ず 誘いに乗ってきます。 237 00:17:02,221 --> 00:17:05,224 つまり てめえが仕掛け役で…。 238 00:17:05,224 --> 00:17:09,195 仕留め役は 赤末さん。 どうです? 239 00:17:12,231 --> 00:17:14,233 悪かねえ。➡ 240 00:17:14,233 --> 00:17:17,236 が まだ気にくわねえな。 241 00:17:17,236 --> 00:17:21,240 抜刀斎は お前ら新撰組の 宿敵のはずだろ。 242 00:17:21,240 --> 00:17:25,244 それを やすやすと譲るってのが 解せねえな。 243 00:17:25,244 --> 00:17:29,181 渋海氏の手前 宿敵とは言いましたがね➡ 244 00:17:29,181 --> 00:17:33,185 ホントは どうでもいいんですよ。➡ 245 00:17:33,185 --> 00:17:38,190 言ったでしょう 私の望みは せっかく拾った余生を➡ 246 00:17:38,190 --> 00:17:41,193 面白おかしく過ごすことだって。➡ 247 00:17:41,193 --> 00:17:46,198 危険を伴う大金よりも 確実に入る小金を狙う。 248 00:17:46,198 --> 00:17:49,168 藤田 五郎は そういう男です。 249 00:17:51,203 --> 00:17:56,208 ヘッ… 気に入ったぜ。 お前の話に乗ってやる。➡ 250 00:17:56,208 --> 00:18:00,212 だが 一つだけ 肝に銘じておけよ。 251 00:18:00,212 --> 00:18:05,184 組織の一番の使い手は この俺だってことをな。 252 00:18:09,221 --> 00:18:11,223 (斎藤)あいにくだが➡ 253 00:18:11,223 --> 00:18:15,227 井の中のかわずの 一番争いなんざ➡ 254 00:18:15,227 --> 00:18:18,197 俺の眼中にはないんだよ。 255 00:18:23,235 --> 00:18:25,237 (弥彦)おーい 剣心!➡ 256 00:18:25,237 --> 00:18:28,174 薫が 豆腐 買ってきてくれってよ。 257 00:18:28,174 --> 00:18:33,179 すまんが 弥彦 拙者 これから ちと用事があるでござるよ。 258 00:18:33,179 --> 00:18:35,181 遅くなるやもしれぬから➡ 259 00:18:35,181 --> 00:18:38,184 戸締まりは しっかり頼むでござるよ。 260 00:18:38,184 --> 00:18:40,152 あっ…。 261 00:18:42,188 --> 00:18:44,190 (弥彦)あっ 豆腐…。 262 00:18:44,190 --> 00:18:49,195 (カラスの鳴き声) 263 00:18:49,195 --> 00:18:53,165 斎藤 もったいぶらないで 姿を見せたら…。 264 00:18:56,202 --> 00:18:59,205 ふん… 俺の鎖を 難なくかわすたぁ➡ 265 00:18:59,205 --> 00:19:03,209 さすがは 抜刀斎といったところか。 266 00:19:03,209 --> 00:19:06,212 何だ お前は。 267 00:19:06,212 --> 00:19:11,217 赤末 有人。 お前の命を頂戴する男さ。 268 00:19:11,217 --> 00:19:16,222 拙者 人から狙われて 当然の身でござるが➡ 269 00:19:16,222 --> 00:19:18,224 いわれなきことで 命をくれてやる気は➡ 270 00:19:18,224 --> 00:19:22,228 毛頭ござらん。 まずは 訳をお聞かせ願おう。 271 00:19:22,228 --> 00:19:25,231 訳ねぇ…。 272 00:19:25,231 --> 00:19:27,166 まあ 心配すんな。 273 00:19:27,166 --> 00:19:31,170 墓前で とくと語ってやるぜ! 274 00:19:31,170 --> 00:19:34,173 ふん 見えてる 見えてる 左だ 抜刀斎! 275 00:19:34,173 --> 00:19:36,175 見えてる 見えてるって➡ 276 00:19:36,175 --> 00:19:40,179 拙者の残像でも 見えたでござるか? 277 00:19:40,179 --> 00:19:43,182 そんなに速く動いたつもりは ないんだがな。 278 00:19:43,182 --> 00:19:44,750 はああー! 279 00:19:46,519 --> 00:19:48,854 あっ!? 280 00:19:48,854 --> 00:19:51,190 ぐあっ! 281 00:19:51,190 --> 00:19:53,192 あっ…。 282 00:19:53,192 --> 00:19:58,197 諦めろ。 おぬしでは 拙者は とうてい倒せぬよ。 283 00:19:58,197 --> 00:20:00,199 ぐっ…。 284 00:20:00,199 --> 00:20:04,203 答えろ。 おぬしは何なんだ? 285 00:20:04,203 --> 00:20:07,173 斎藤とは どんなつながりがある? 286 00:20:09,208 --> 00:20:13,212 すまねえ! 俺が悪かった! どうか 勘弁してくれ。 287 00:20:13,212 --> 00:20:17,216 本当は こんなの 俺は やりたくなかったんだ! 288 00:20:17,216 --> 00:20:21,220 けど 斎藤のやつに 脅されて 仕方なく。 289 00:20:21,220 --> 00:20:24,223 《雑魚… か》 290 00:20:24,223 --> 00:20:30,162 《こんなのを仕掛けて 斎藤のやつ いったい何を考えているんだ》 291 00:20:30,162 --> 00:20:33,165 おぬしの言うこと 全てに 信はおかぬが➡ 292 00:20:33,165 --> 00:20:36,168 これに懲りて 足を洗うでござるよ。 293 00:20:36,168 --> 00:20:38,170 はい! 294 00:20:38,170 --> 00:20:42,174 なんて言うと思うか このボケがぁ! 295 00:20:42,174 --> 00:20:45,177 ふん… とっさに右手を差し込んで➡ 296 00:20:45,177 --> 00:20:50,182 首が絞まるのを防いだのは 見事だが どうする? 297 00:20:50,182 --> 00:20:53,185 これで両手は 完全に封じた。 298 00:20:53,185 --> 00:20:56,188 そして… 動きもな! 299 00:20:56,188 --> 00:20:58,190 ぐっ… がっ! 300 00:20:58,190 --> 00:21:00,159 ハハッ! 301 00:21:07,199 --> 00:21:12,171 (弥彦)剣心のやつ 用事って何だよ。 たく…。 302 00:21:20,212 --> 00:21:30,189 ♬~