1 00:00:01,040 --> 00:00:04,010 (操)葵屋を出る~!? 2 00:00:07,050 --> 00:00:10,050 (操)何で!? 新しい逆刃刀が やっと 手に入って➡ 3 00:00:10,050 --> 00:00:12,050 これからってときに! 4 00:00:12,050 --> 00:00:14,050 何で 何で 何で~!? (剣心)おろ~! 5 00:00:14,050 --> 00:00:16,050 (操)くっ… く~…。 お… お~…。 6 00:00:16,050 --> 00:00:18,060 (柏崎)落ち着け 落ち着け。 7 00:00:18,060 --> 00:00:22,060 なぜ ここを出るのか➡ 8 00:00:22,060 --> 00:00:26,030 理由を聞かせてもらえんかな? 緋村君。 9 00:00:29,070 --> 00:00:39,040 ♬~ 10 00:02:04,030 --> 00:02:07,040 (柏崎)話す気はないか…。 11 00:02:07,040 --> 00:02:09,040 しょせんは 他人同士。 12 00:02:09,040 --> 00:02:13,040 心内まで話す 筋合いはないということか。 13 00:02:13,040 --> 00:02:16,050 (目釘を打つ音) 14 00:02:16,050 --> 00:02:20,050 ならば 出ていく前に かれこれ十日間の滞在費➡ 15 00:02:20,050 --> 00:02:24,050 しめて 7円50銭を 払ってもらおうか。 16 00:02:24,050 --> 00:02:26,060 あっ 固まった。 17 00:02:26,060 --> 00:02:28,060 葵屋は 料亭兼旅館。 18 00:02:28,060 --> 00:02:31,060 他人を タダで泊める筋合いは ないからのう。 19 00:02:31,060 --> 00:02:33,060 いいぞ 爺や! 20 00:02:33,060 --> 00:02:35,070 話してくれんか 緋村君。 21 00:02:35,070 --> 00:02:40,000 でないと わしは納得できても この子は そうはいかん。 22 00:02:40,000 --> 00:02:43,010 (納刀する音) (柏崎)ん…。 23 00:02:43,010 --> 00:02:48,010 このままでは 皆 巻き込むことになるでござる。 24 00:02:48,010 --> 00:02:52,020 拙者は この戦いに 誰一人 巻き込まぬため➡ 25 00:02:52,020 --> 00:02:55,020 一人になって 東京を出た。 26 00:02:55,020 --> 00:03:01,020 だが 今回は 青空一家を 巻き込む結果になってしまった。 27 00:03:01,020 --> 00:03:03,030 拙者が このまま ここにいれば➡ 28 00:03:03,030 --> 00:03:06,030 いずれ 同様の結果を もたらしてしまう。 29 00:03:06,030 --> 00:03:10,030 (操)何だ そんなことなら 心配無用! 30 00:03:10,030 --> 00:03:13,040 あたしには 般若君直伝の 拳法があるからね。 31 00:03:13,040 --> 00:03:15,040 伊織ちゃんのように いかないって! 32 00:03:15,040 --> 00:03:17,040 いや。 どわっ! 33 00:03:17,040 --> 00:03:22,050 志々雄一派から見れば 操殿も伊織も同じでござる。 34 00:03:22,050 --> 00:03:27,050 もう これ以上 誰一人 危険にさらしたくはない。 35 00:03:27,050 --> 00:03:32,060 これから先は 拙者一人の戦いでござる。 36 00:03:32,060 --> 00:03:36,990 分かった 緋村君。 君の意志を尊重しよう。 37 00:03:36,990 --> 00:03:41,000 もう一人の捜し人 比古 清十郎については➡ 38 00:03:41,000 --> 00:03:44,000 分かりしだい のろしを上げて知らせる。 39 00:03:44,000 --> 00:03:48,000 古いやり方じゃが 一番 確実じゃ。 40 00:03:48,000 --> 00:03:50,010 かたじけないでござる。 41 00:03:50,010 --> 00:03:53,010 (操)何か 緋村 急に よそよそしくなった。 42 00:03:53,010 --> 00:03:56,010 自分が 人斬り抜刀斎って 知られたから? 43 00:03:56,010 --> 00:03:59,020 あのね 人の過去に あれこれ こだわるほど➡ 44 00:03:59,020 --> 00:04:01,020 あたしは やわじゃないって。 45 00:04:01,020 --> 00:04:05,020 あんたが どうであろうと あたしが出会ったのは➡ 46 00:04:05,020 --> 00:04:09,030 人斬りのあんたじゃなくて 流浪人のあんたなんだからね。 47 00:04:09,030 --> 00:04:12,030 フッ…。 何がおかしい! 48 00:04:12,030 --> 00:04:15,030 まさか 古巣の京都に来てまで➡ 49 00:04:15,030 --> 00:04:19,000 その言葉を聞くとは 思ってもみなかったでござるよ。 50 00:04:21,040 --> 00:04:25,040 蒼紫のこと 何も語ってやれず すまんでござるよ。 51 00:04:25,040 --> 00:04:31,010 あんたなんか頼らなくても 一人で捜してみせるわよ。 52 00:04:34,050 --> 00:04:35,990 これでいいんじゃ。➡ 53 00:04:35,990 --> 00:04:39,990 彼は 優しいだけの青年ではない。➡ 54 00:04:39,990 --> 00:04:43,990 自分でも制御しきれない 激しい人斬りの気性を➡ 55 00:04:43,990 --> 00:04:47,000 心の深いところに持っておる。➡ 56 00:04:47,000 --> 00:04:49,100 志々雄一派との戦いは これから先➡ 57 00:04:49,100 --> 00:04:54,000 苛烈を極めていくのは 火を見るより明らか。➡ 58 00:04:54,000 --> 00:04:59,010 半端な正義感や薄甘い共感で これ以上 首を突っ込めば➡ 59 00:04:59,010 --> 00:05:02,010 まず 無事では済まんじゃろう。 60 00:05:02,010 --> 00:05:06,020 あとは 頼まれた捜し人を見つけて…。 61 00:05:06,020 --> 00:05:08,020 こら 緋村!➡ 62 00:05:08,020 --> 00:05:12,020 あんた 前 新月村の栄次に 幸せになれって言ったでしょ! 63 00:05:12,020 --> 00:05:16,030 それって あんた自身にだって 言えることなんだからな!➡ 64 00:05:16,030 --> 00:05:18,030 一人で何もかも背負い込んで➡ 65 00:05:18,030 --> 00:05:20,030 あんた一人が 不幸になるなんて結末➡ 66 00:05:20,030 --> 00:05:24,030 私は 絶対 納得しないからね!➡ 67 00:05:24,030 --> 00:05:27,000 忘れるな! このバカ野郎! 68 00:05:33,040 --> 00:05:36,980 やっぱ 何か釈然としないなぁ。 69 00:05:36,980 --> 00:05:39,980 そりゃあ あいつの言い分も 分かるけどさ。 70 00:05:39,980 --> 00:05:42,990 何も 一人で戦わなくたってさ。 71 00:05:42,990 --> 00:05:44,990 志々雄だって 徒党 組んでるんだから➡ 72 00:05:44,990 --> 00:05:47,990 こっちだって組んだ方が 絶対有利なのにさ。 73 00:05:47,990 --> 00:05:53,000 何じゃ 3日もたつのに まだ気になってしょうがないのか。 74 00:05:53,000 --> 00:05:56,000 さては 蒼紫さまから 緋村君に心変わり…。 75 00:05:56,000 --> 00:06:01,000 ジジイ! (柏崎)すまん わしが悪かった。 76 00:06:01,000 --> 00:06:05,010 (柏崎)ずーっとこもって 考えとっても らちはあかんぞ。➡ 77 00:06:05,010 --> 00:06:08,980 気分転換に 昼は 外で食べてきたらどうじゃ? 78 00:06:11,010 --> 00:06:12,980 (冴)あら ぴったり! 79 00:06:16,020 --> 00:06:18,020 似合うじゃない 弥彦。 80 00:06:18,020 --> 00:06:20,020 (弥彦)バカ言え! 何なんだ これは!➡ 81 00:06:20,020 --> 00:06:23,030 俺は 東京の赤べこでも 働いていたけど➡ 82 00:06:23,030 --> 00:06:26,030 エプロン着用なんて なかったぞ! 83 00:06:26,030 --> 00:06:28,030 だから ここでは義務なんだってば。 84 00:06:28,030 --> 00:06:31,030 じゃあ このリボンは いったい何だ? 85 00:06:31,030 --> 00:06:33,040 (冴)うちの趣味。 (弥彦)どへー! 86 00:06:33,040 --> 00:06:35,970 《さすが 妙さんのお姉さん》 87 00:06:35,970 --> 00:06:37,970 (弥彦)クッソ~ たくよぉ…。 88 00:06:37,970 --> 00:06:40,980 でも 助かるわ~。 お店 手伝ってくれて。 89 00:06:40,980 --> 00:06:44,980 いえ お世話になってるんだから これくらい。 90 00:06:44,980 --> 00:06:46,980 はり紙 させてもらってるし。 91 00:06:46,980 --> 00:06:50,990 それに 知らないところを やみくもに捜すより➡ 92 00:06:50,990 --> 00:06:52,990 じっと待っていた方が➡ 93 00:06:52,990 --> 00:06:55,990 何か手掛かりが つかめそうかなって。 94 00:06:55,990 --> 00:06:57,990 ん? 95 00:06:57,990 --> 00:06:59,960 いらっしゃい。 96 00:07:03,000 --> 00:07:06,000 (弥彦・操) 《何だ? こいつ。 変な格好》 97 00:07:06,000 --> 00:07:08,970 お客さま ご1名! (冴)はーい。 98 00:07:11,010 --> 00:07:14,010 (操)《やっぱり こういうところ 一人で来ても➡ 99 00:07:14,010 --> 00:07:16,010 気分なんて晴れないや》➡ 100 00:07:16,010 --> 00:07:19,020 《みんな 緋村のせいだ クソ~!》 101 00:07:19,020 --> 00:07:21,020 ⚟ご注文は? 102 00:07:21,020 --> 00:07:23,990 ご注文は? あっ! あっ えーと…。 103 00:07:27,020 --> 00:07:30,030 (操)あっ… 緋村! 104 00:07:30,030 --> 00:07:33,030 えっ? あなた 剣心に心当たり…! 105 00:07:33,030 --> 00:07:37,030 (操・薫の痛がる声) (弥彦)落ち着け 落ち着け。 106 00:07:37,030 --> 00:07:40,040 あなた 剣心を知ってるのね!? 107 00:07:40,040 --> 00:07:43,040 教えて 剣心はどこ!? 108 00:07:43,040 --> 00:07:46,040 (操)《もしかして この人が…》➡ 109 00:07:46,040 --> 00:07:49,010 《東京で別れた人?》 110 00:07:53,050 --> 00:07:56,050 (柏崎)お増。 (お増)はい。 111 00:07:56,050 --> 00:07:58,020 のろしの用意じゃ。 112 00:08:12,070 --> 00:08:14,070 のろしか…。 113 00:08:14,070 --> 00:08:17,040 今どき 珍しいもんだな。 114 00:08:25,080 --> 00:08:27,080 (薫・操)あのう… あっ。 115 00:08:27,080 --> 00:08:30,090 どうぞ お先に。 いえ そちらこそ。 116 00:08:30,090 --> 00:08:32,090 おい おい おい! 117 00:08:32,090 --> 00:08:35,090 やっと現れた 剣心への手掛かり相手に➡ 118 00:08:35,090 --> 00:08:37,030 何 お見合いやってんだ こら! 119 00:08:37,030 --> 00:08:39,030 聞きてえこと 聞かなきゃなんねえことは➡ 120 00:08:39,030 --> 00:08:41,030 山ほどあるはずだろ!➡ 121 00:08:41,030 --> 00:08:44,030 いけ! 薫! 122 00:08:44,030 --> 00:08:47,040 えっと… 操ちゃん。 123 00:08:47,040 --> 00:08:49,040 剣心は 今 どこに? 124 00:08:49,040 --> 00:08:52,040 あいにく どこにいるかは ちょっと。➡ 125 00:08:52,040 --> 00:08:55,040 3日前までは 一緒に暮らしてたんだけどね。 126 00:08:55,040 --> 00:08:57,050 えっ…。 127 00:08:57,050 --> 00:09:00,050 一緒に暮らしてた? (操)ブーッ!➡ 128 00:09:00,050 --> 00:09:03,050 ああ 違う! 京都までの道中 二人で連れ立ってたから➡ 129 00:09:03,050 --> 00:09:05,050 そのまま うちに泊まってただけよ!➡ 130 00:09:05,050 --> 00:09:07,060 決して そういう仲じゃ…。 131 00:09:07,060 --> 00:09:10,060 (冴)二人で連れ立つ!? (操)だーっ! 132 00:09:10,060 --> 00:09:13,060 (操)《ち~が~う~! あたしが好きなのは 蒼紫さま!》 133 00:09:13,060 --> 00:09:19,070 (操)《緋村は あくまで 友達だってば~!》 134 00:09:19,070 --> 00:09:22,070 (柏崎)比古 清十郎の在所じゃ。 135 00:09:22,070 --> 00:09:25,070 まさか 隠し名とは思わなんだから➡ 136 00:09:25,070 --> 00:09:27,080 捜すのに苦労したそうじゃ。 137 00:09:27,080 --> 00:09:30,080 あっ… すまんでござる。 138 00:09:30,080 --> 00:09:33,080 つい 自分の感覚でいたから。 139 00:09:33,080 --> 00:09:36,020 謝りついでと言っては なんでござるが➡ 140 00:09:36,020 --> 00:09:41,020 最後に 操殿と蒼紫のこと よろしく頼むでござる。 141 00:09:41,020 --> 00:09:45,030 任せとけ。 わしが絶対 何とかしよう。 142 00:09:45,030 --> 00:09:48,030 では…。 143 00:09:48,030 --> 00:09:52,040 (柏崎)すまんなぁ 緋村君。➡ 144 00:09:52,040 --> 00:09:56,040 本当なら 最後まで 君の力になりたいところじゃが➡ 145 00:09:56,040 --> 00:10:02,050 わしには まず この葵屋と 操を守らねばならん責務がある。 146 00:10:02,050 --> 00:10:07,050 青空殿に 君の気持ちを分かれと 言っておきながら このありさま。 147 00:10:07,050 --> 00:10:12,060 ふがいないが これが 偽らざる 今のわしの姿。➡ 148 00:10:12,060 --> 00:10:16,060 しかし 気持ちは 常に 君の味方じゃ。➡ 149 00:10:16,060 --> 00:10:20,060 わしだけじゃない。 操に 葵屋の面々。➡ 150 00:10:20,060 --> 00:10:22,070 それに 青空一家。➡ 151 00:10:22,070 --> 00:10:27,070 そして おそらく 東京で別れた 君の仲間も皆➡ 152 00:10:27,070 --> 00:10:30,070 君の無事を願っておるはず。 153 00:10:30,070 --> 00:10:34,040 このこと くれぐれも忘れんでくれ。 154 00:10:36,010 --> 00:10:37,980 かたじけない。 155 00:10:45,020 --> 00:10:48,020 (操)だから~! 緋村は ただの友達で! 156 00:10:48,020 --> 00:10:51,020 (冴)むきになって否定するところが なお怪しい。 157 00:10:51,020 --> 00:10:53,030 いいかげんにしろ! 158 00:10:53,030 --> 00:10:55,030 (弥彦)《唯一の手掛かりが こいつじゃ➡ 159 00:10:55,030 --> 00:10:58,030 剣心の居所を突き止めるのは 至難の業だな》 160 00:10:58,030 --> 00:11:02,040 ホントに違うんだから 信じて! 161 00:11:02,040 --> 00:11:04,040 あんなふうに別れて…。 162 00:11:04,040 --> 00:11:08,040 泣きに泣いて 恵さんに叱咤してもらって➡ 163 00:11:08,040 --> 00:11:14,050 心を決めて 京都に着いてみた結果が これ? 164 00:11:14,050 --> 00:11:19,050 もう 頭きた! こうなったら どんな手を使ってでも➡ 165 00:11:19,050 --> 00:11:20,990 剣心に 絶対会ってやるわ! 166 00:11:20,990 --> 00:11:23,990 そして まず 一発ぶん殴る! 167 00:11:23,990 --> 00:11:27,990 (弥彦)《フッ… やっと らしくなってきやがった》 168 00:11:27,990 --> 00:11:31,000 おお 今日は 何や にぎやかやなぁ。 169 00:11:31,000 --> 00:11:33,000 (冴)あっ いらっしゃいまし。 170 00:11:33,000 --> 00:11:36,000 (客)なあ 見たか? 冴ちゃん さっきの。 171 00:11:36,000 --> 00:11:39,010 はい? (客)何なんやろなぁ。➡ 172 00:11:39,010 --> 00:11:42,010 祭りでもやるんかね 今どき。 あないな のろし。 173 00:11:42,010 --> 00:11:44,010 のろし!? 174 00:11:44,010 --> 00:11:47,010 (操)《こうなりゃ もう 緋村の口から➡ 175 00:11:47,010 --> 00:11:49,020 直接 話してもらうのが 一番 手っ取り早い》➡ 176 00:11:49,020 --> 00:11:52,020 《けど…》 177 00:11:52,020 --> 00:11:56,020 (操)一つ 質問に答えて。 質問? 178 00:11:56,020 --> 00:12:00,030 (操)緋村が 今 日本の行く末を 左右する戦いに挑んでいるのは➡ 179 00:12:00,030 --> 00:12:03,030 知ってるよね? あなた。 ええ。 180 00:12:03,030 --> 00:12:06,030 (操)生半可な気持ちで それに関わるのが➡ 181 00:12:06,030 --> 00:12:10,040 自分にも 緋村にも 危険だってのも分かるわよね? 182 00:12:10,040 --> 00:12:12,040 ええ。 183 00:12:12,040 --> 00:12:15,010 それでも あなた 緋村に会いたい? 184 00:12:19,050 --> 00:12:22,980 あなたは 生半可な気持ちでだったら➡ 185 00:12:22,980 --> 00:12:28,990 人 一人に会うため 東京 京都間を旅したりする? 186 00:12:28,990 --> 00:12:30,960 しないわね。 187 00:12:32,990 --> 00:12:34,960 ついてきて! 188 00:12:49,010 --> 00:12:53,010 (清十郎)一介の陶芸家に いきなり斬りつけるとは➡ 189 00:12:53,010 --> 00:12:55,010 ずいぶん 無粋なやからだな。 190 00:12:55,010 --> 00:13:00,020 比古 清十郎は 一介の陶芸家ではないでしょう。 191 00:13:00,020 --> 00:13:03,020 (清十郎)何だ お前か。 192 00:13:03,020 --> 00:13:05,020 お久しぶりです。 193 00:13:05,020 --> 00:13:06,990 師匠。 194 00:13:12,030 --> 00:13:15,030 (清十郎)さてと…。➡ 195 00:13:15,030 --> 00:13:19,040 今ごろになって のこのこ姿を現しやがって。 196 00:13:19,040 --> 00:13:21,970 この俺に いったい何の用だ? 197 00:13:21,970 --> 00:13:23,980 新津 覚之進といえば➡ 198 00:13:23,980 --> 00:13:27,980 陶芸界で ちょっと注目の新人だそうですね。 199 00:13:27,980 --> 00:13:29,980 何で また 陶芸家に? 200 00:13:29,980 --> 00:13:33,990 別に。 陶芸家でなくても構わないさ。 201 00:13:33,990 --> 00:13:36,990 ただ うざったい人付き合いをせず 暮らすには➡ 202 00:13:36,990 --> 00:13:40,990 芸術家が 一番 手っ取り早い。 だからさ。 203 00:13:40,990 --> 00:13:44,000 簡単に言いますね…。 まあな。 204 00:13:44,000 --> 00:13:48,000 真の天才は 何でも こなしてしまうものさ。 205 00:13:48,000 --> 00:13:52,000 《自信家ぶりは 相変わらずか…》 206 00:13:52,000 --> 00:13:55,010 話をはぐらかしたな。 207 00:13:55,010 --> 00:13:58,980 お前 何か 言いづらいことを 話しに来ただろう? 208 00:14:02,010 --> 00:14:05,020 単刀直入に言います。 209 00:14:05,020 --> 00:14:10,020 15年前に やり残した 飛天御剣流奥義の伝授➡ 210 00:14:10,020 --> 00:14:14,030 今こそ お願いいたしたい! 211 00:14:14,030 --> 00:14:17,030 断る。 なっ!? 212 00:14:17,030 --> 00:14:20,030 あのとき 勝手に出ていったのは お前の方だぜ。 213 00:14:20,030 --> 00:14:21,970 それを 何で いまさら。 214 00:14:21,970 --> 00:14:24,940 お願い… いたします。 215 00:14:26,970 --> 00:14:30,980 どうやら 相当 切羽詰まった事情のようだな。➡ 216 00:14:30,980 --> 00:14:35,980 いいだろう。 聞くだけ聞いてやる。 217 00:14:35,980 --> 00:14:38,990 (操)うわ~ 日が暮れた~。 218 00:14:38,990 --> 00:14:40,990 ちょっと急ごうぜ。 (操)そうだね。 219 00:14:40,990 --> 00:14:43,990 爺やの調べによると もうすぐだし。 220 00:14:43,990 --> 00:14:46,990 (操)《えっ? 緋村のやつ もう行っちゃった?》 221 00:14:46,990 --> 00:14:49,000 (柏崎)《うむ》➡ 222 00:14:49,000 --> 00:14:52,000 《その人たちは?》 《ああ 緋村の友達》 223 00:14:52,000 --> 00:14:56,000 《緋村に会うため 東京から来たんだよ》 224 00:14:56,000 --> 00:15:00,010 《緋村君が 今 日本の行く末を左右する…》 225 00:15:00,010 --> 00:15:02,010 《それ もう あたし聞いた》 226 00:15:02,010 --> 00:15:04,010 《薫さん 本気だよ》➡ 227 00:15:04,010 --> 00:15:07,980 《だから 早く 緋村の行き先を教えてって》 228 00:15:10,020 --> 00:15:11,980 《お願いします》 229 00:15:17,020 --> 00:15:20,030 《ハァ… 分かった》➡ 230 00:15:20,030 --> 00:15:24,030 《くれぐれも 気を付けるんじゃぞ》 231 00:15:24,030 --> 00:15:28,030 (操)で 緋村が会いにいった 新津 覚之進。➡ 232 00:15:28,030 --> 00:15:32,040 その筋じゃ 注目を浴びている 新進の陶芸家なんだけど➡ 233 00:15:32,040 --> 00:15:35,040 その実は 比古 清十郎の隠し名を持つ➡ 234 00:15:35,040 --> 00:15:37,040 飛天御剣流の剣豪。 235 00:15:37,040 --> 00:15:39,050 つまり 緋村の師匠ね。 236 00:15:39,050 --> 00:15:43,050 隠し名? まあ 世間に知られないよう➡ 237 00:15:43,050 --> 00:15:47,050 隠匿してる もう一つの名前ってとこかしら。 238 00:15:47,050 --> 00:15:51,060 飛天御剣流の場合だと この比古 清十郎というのは➡ 239 00:15:51,060 --> 00:15:53,060 本来 開祖の名前で➡ 240 00:15:53,060 --> 00:15:56,060 その後 代々 流儀の全てを会得した者➡ 241 00:15:56,060 --> 00:15:59,070 つまり 伝承者が受け継いでいるんだって。 242 00:15:59,070 --> 00:16:01,070 (弥彦)ふ~ん。➡ 243 00:16:01,070 --> 00:16:04,070 って ちょっと待った! じゃあ…。 244 00:16:04,070 --> 00:16:06,070 そう! ひるがえせば 緋村は まだ➡ 245 00:16:06,070 --> 00:16:08,070 流儀の全てを 修めたわけじゃない! 246 00:16:08,070 --> 00:16:11,080 それを 今こそ 会得しようとしてるのよ! 247 00:16:11,080 --> 00:16:15,080 じゃあ 剣心は 今より さらに強くなるのか。 248 00:16:15,080 --> 00:16:18,080 すげ~! やっぱ あいつ 人間じゃねえ! 249 00:16:18,080 --> 00:16:21,050 化けもんよ 化けもん! 《ひどい言われよう…》 250 00:16:23,020 --> 00:16:26,030 《より強く より強く》 251 00:16:26,030 --> 00:16:30,030 《それは 剣客として当然だけど…》 252 00:16:30,030 --> 00:16:33,030 《だけど…》 253 00:16:33,030 --> 00:16:35,030 (清十郎)ふ~ん。 254 00:16:35,030 --> 00:16:38,040 その志々雄 真実とかいう 男が 今➡ 255 00:16:38,040 --> 00:16:41,040 この日本を手中にせんと 画策している。 256 00:16:41,040 --> 00:16:46,050 お前は 今 徐々に 人斬り抜刀斎に立ち戻りつつある。 257 00:16:46,050 --> 00:16:50,050 人斬りにも戻らず 志々雄を打ち破るには つまり➡ 258 00:16:50,050 --> 00:16:54,020 今のままで 強さを高めなくてはならない。 259 00:16:56,060 --> 00:16:58,060 二兎を追うものは一兎も得ずだな。 260 00:16:58,060 --> 00:17:00,060 師匠…。 261 00:17:00,060 --> 00:17:03,060 教えたはずだぜ。 262 00:17:03,060 --> 00:17:07,070 剣は凶器 剣術は殺人術。 263 00:17:07,070 --> 00:17:10,070 どんな奇麗事や お題目を口にしても➡ 264 00:17:10,070 --> 00:17:12,070 それが真実。 265 00:17:12,070 --> 00:17:17,080 自分の薄甘い理想と 今ある現実の危難と➡ 266 00:17:17,080 --> 00:17:21,050 どっちも守りたいなんてのは てめえ勝手な わがままさ。 267 00:17:25,020 --> 00:17:29,020 なんだな… やはり 15年前➡ 268 00:17:29,020 --> 00:17:32,020 お前が 幕末の動乱に 身を投じたのは➡ 269 00:17:32,020 --> 00:17:34,990 大きな誤りだったようだな。 270 00:17:40,030 --> 00:17:42,030 (清十郎)《駄目だ》 《師匠!》 271 00:17:42,030 --> 00:17:46,040 《お前は 外のことなど気にせず 修行に励めばいい》 272 00:17:46,040 --> 00:17:48,040 《今こうしている間にも➡ 273 00:17:48,040 --> 00:17:52,040 大勢の人が動乱に巻き込まれて 死んでいってるんですよ》 274 00:17:52,040 --> 00:17:55,050 《時代 時代の苦難から 人々を守るのが➡ 275 00:17:55,050 --> 00:17:57,050 飛天御剣流の ことわりでしょう!》 276 00:17:57,050 --> 00:18:01,050 《今 この力を使わないで いつ使うんですか 師匠!》 277 00:18:01,050 --> 00:18:03,060 《師匠!》 278 00:18:03,060 --> 00:18:06,730 《どうしてもと言うなら 俺を倒してから行け》 279 00:18:06,730 --> 00:18:08,390 (たたく音) 280 00:18:08,390 --> 00:18:11,060 《てめえ! 今 本気で たたきやがったな!?》 281 00:18:11,060 --> 00:18:13,070 《あんたが 分からず屋だからだ!》 282 00:18:13,070 --> 00:18:15,070 《分かってねえのは てめえだ!》 283 00:18:15,070 --> 00:18:19,070 《いいか!? 飛天御剣流は その強さ故➡ 284 00:18:19,070 --> 00:18:23,010 加担した方に まず間違いなく 勝利をもたらしちまう》 285 00:18:23,010 --> 00:18:26,010 《いわば 陸の黒船なんだよ!》 286 00:18:26,010 --> 00:18:28,010 《分かるか!? つまり…》 《分からない!》 287 00:18:28,010 --> 00:18:31,020 《目の前の人々が 苦しんでいる!》 288 00:18:31,020 --> 00:18:34,020 《多くの人が 悲しんでいる!》 289 00:18:34,020 --> 00:18:36,020 《どんな理由があろうと➡ 290 00:18:36,020 --> 00:18:37,990 放っておくなど 俺は したくない!》 291 00:18:40,030 --> 00:18:44,030 (清十郎)あの後 丸一日 口論して どつき合って➡ 292 00:18:44,030 --> 00:18:48,030 めでたく ケンカ別れしたわけだが…。 293 00:18:48,030 --> 00:18:51,040 結果が これだ。 294 00:18:51,040 --> 00:18:55,040 剣腕は 卓越してても しょせんは たかが14歳。 295 00:18:55,040 --> 00:18:59,050 精神的に まだ成長しきってない バカ弟子は➡ 296 00:18:59,050 --> 00:19:03,050 左頬と心に 消えることのない深い傷を負い➡ 297 00:19:03,050 --> 00:19:06,050 人斬りと不殺のはざまで 揺れ動いてる➡ 298 00:19:06,050 --> 00:19:08,050 不安定な剣客となり➡ 299 00:19:08,050 --> 00:19:12,060 揚げ句 その志々雄 真実という男を➡ 300 00:19:12,060 --> 00:19:16,060 幕末の亡霊にしちまった。 301 00:19:16,060 --> 00:19:19,070 お前が 正義を信じ くみした維新志士は➡ 302 00:19:19,070 --> 00:19:24,000 確かに 動乱を治め この明治政府を築いた。 303 00:19:24,000 --> 00:19:26,010 だが 同時に➡ 304 00:19:26,010 --> 00:19:29,010 自分たちがしでかした 裏事を隠すため➡ 305 00:19:29,010 --> 00:19:34,010 都合の悪い存在を 一方的に闇に葬った。 306 00:19:34,010 --> 00:19:39,020 志々雄という男を より強大な 幕末の亡霊として蘇らせ➡ 307 00:19:39,020 --> 00:19:44,020 再び 動乱を引き起こしかねない 堂々巡り。 308 00:19:44,020 --> 00:19:48,030 間接的とはいえ お前は 飛天御剣流で➡ 309 00:19:48,030 --> 00:19:52,000 幕末の亡霊を生み出すのに 一役買ったのだ。 310 00:19:56,040 --> 00:20:01,040 いいか!? お前の言ったとおり 飛天御剣流は➡ 311 00:20:01,040 --> 00:20:04,040 時代の苦難から人々を守るのが 本来のことわり。 312 00:20:04,040 --> 00:20:09,050 だが それは あくまでも どの権力 どの派閥にも属さない➡ 313 00:20:09,050 --> 00:20:11,050 自由の剣としてだ! 314 00:20:11,050 --> 00:20:13,050 自由の剣でなくば その強さ故➡ 315 00:20:13,050 --> 00:20:16,060 必ず どこかに ゆがみを生み出す。 316 00:20:16,060 --> 00:20:19,060 代々の継承者が 江戸300年➡ 317 00:20:19,060 --> 00:20:20,990 比古 清十郎を 隠し名としてきたのも➡ 318 00:20:20,990 --> 00:20:26,000 全て そのため! 権力に利用されないためだ! 319 00:20:26,000 --> 00:20:28,000 それが分からなかった お前に➡ 320 00:20:28,000 --> 00:20:30,970 飛天御剣流の奥義を得る 資格はない。 321 00:20:34,010 --> 00:20:35,980 ここよ。 322 00:20:38,010 --> 00:20:40,010 じゃあ い…。 ⚟(清十郎)やはり➡ 323 00:20:40,010 --> 00:20:45,020 お前に 飛天御剣流を教えたのは 間違いだったかもな。 324 00:20:45,020 --> 00:20:47,020 (操・弥彦)えっ!?➡ 325 00:20:47,020 --> 00:20:50,020 何だ!? 何だ!? 今の発言は いったい何だ!? 326 00:20:50,020 --> 00:20:53,030 何だ? お前たちは。 327 00:20:53,030 --> 00:20:55,030 操殿 弥彦…。 328 00:20:55,030 --> 00:20:57,000 あっ…。 329 00:21:04,040 --> 00:21:06,010 薫殿…。 330 00:21:15,050 --> 00:21:25,020 ♬~