1 00:00:00,900 --> 00:00:06,900 ♪~ 2 00:01:39,166 --> 00:01:45,166 ~♪ 3 00:01:50,200 --> 00:01:54,733 (柴田(しばた)) “ご息女 逸子(いつこ)殿 お預かり申し候” 4 00:01:54,800 --> 00:01:58,333 “我が目的は ご息女の命ではあらねど” 5 00:01:58,400 --> 00:02:00,733 “そこもとの返答いかんでは” 6 00:02:00,800 --> 00:02:04,300 “殺生も致し方なしと心得候” 7 00:02:05,100 --> 00:02:08,000 “ご息女の無事なるを欲するなら” 8 00:02:08,066 --> 00:02:10,800 “我らが要求に応えんこと” 9 00:02:10,866 --> 00:02:13,000 “これ 第一にて候” 10 00:02:15,866 --> 00:02:19,866 (花火の音) 11 00:02:43,733 --> 00:02:45,966 (神谷(かみや) 薫(かおる)) どうだった? 逸子さん いた? 12 00:02:46,600 --> 00:02:48,466 (相楽左之助(さがらさのすけ)) ダメだ 見当たんねえ 13 00:02:48,533 --> 00:02:50,966 (明神弥彦(みょうじんやひこ)) この辺りは 大体 回ったんだけど 14 00:02:51,033 --> 00:02:51,933 (足音) (薫)うん? 15 00:02:52,033 --> 00:02:53,833 (大熊大五郎(おおくまだいごろう)) はあ はあ はあ はあ… 16 00:02:53,900 --> 00:02:54,900 (薫)大五郎さん! 17 00:02:54,966 --> 00:02:57,766 (大五郎) はあ はあ はあ はあ… 18 00:02:57,833 --> 00:03:00,166 八百屋さんにも来てないそうです 19 00:03:00,233 --> 00:03:02,033 本当に どこに行ったのかしら? 20 00:03:02,866 --> 00:03:05,800 も もしや お嬢さんの身に何か… 21 00:03:05,866 --> 00:03:10,066 まあ 落ち着けって うちに帰ったのかもしれねえし 22 00:03:10,133 --> 00:03:12,533 それならそうと ひと言くらい言っていくわよ 23 00:03:13,133 --> 00:03:13,800 (大五郎)はっ… 24 00:03:14,600 --> 00:03:17,066 僕 もう一度 捜してきます! 25 00:03:17,133 --> 00:03:18,333 (大五郎)はあ はあ… (左之助)待ちな! 26 00:03:18,400 --> 00:03:20,800 やみくもに走り回ったって 無駄だぜ 27 00:03:20,866 --> 00:03:22,266 少しは 頭を冷やせ 28 00:03:22,333 --> 00:03:23,966 そ そんなこと言ったって! 29 00:03:24,533 --> 00:03:25,966 そういえば 剣心は? 30 00:03:26,333 --> 00:03:28,633 それが まだ 戻ってないの 31 00:03:28,700 --> 00:03:31,000 どこまで捜しに行ったのかしら? 32 00:04:07,900 --> 00:04:09,466 (重臣1)断固 戦うべし! 33 00:04:09,533 --> 00:04:11,366 (重臣2) いや そういうわけには… 34 00:04:11,433 --> 00:04:14,766 (重臣1) 和議の道を見いだすことこそ 急務かと思われます 35 00:04:14,833 --> 00:04:17,000 (重臣2)今更 そんなことが できると思うのか? 36 00:04:17,065 --> 00:04:19,466 (重臣1)そうだ! フランスに 援軍を頼むというのは 37 00:04:19,533 --> 00:04:20,399 いかがでござろう? 38 00:04:20,833 --> 00:04:24,100 (重臣2)ふん バカな それこそ 愚の骨頂と申すもの! 39 00:04:24,166 --> 00:04:26,700 (重臣1)なんだと? 拙者を愚かと申されるか! 40 00:04:26,766 --> 00:04:28,266 ぬう… それは 聞き捨てならん! 41 00:04:28,333 --> 00:04:32,266 (重臣3) まあまあ お二方 なにも ここで角突き合わせなくても 42 00:04:32,333 --> 00:04:36,266 それよりも今は 目前に迫った 薩長(さっちょう)軍をなんとかせねば 43 00:04:36,500 --> 00:04:37,200 (扇子の音) 44 00:04:37,266 --> 00:04:38,733 (重臣1)うっ! (重臣2)あっ… 45 00:04:40,866 --> 00:04:41,933 (徳川慶喜(とくがわよしのぶ))勝(かつ)よ 46 00:04:42,000 --> 00:04:43,000 (勝 海舟(かいしゅう))ははっ! 47 00:04:45,833 --> 00:04:48,066 (慶喜) 江戸市中の様子は どうか? 48 00:04:48,333 --> 00:04:48,966 (海舟)はっ 49 00:04:49,500 --> 00:04:53,166 昨夜来より 薩長来るの報におびえ 50 00:04:53,233 --> 00:04:58,866 避難する者どもにて 道という道は 足の踏み場もない ありさま 51 00:04:58,933 --> 00:05:01,733 また 海より江戸を脱出しようと 52 00:05:01,800 --> 00:05:05,033 船着き場は 大混乱になっております 53 00:05:06,166 --> 00:05:08,300 徳川の世も終わりか 54 00:05:10,700 --> 00:05:14,566 もとより 今日 この事態に立ち至ったのは 55 00:05:14,633 --> 00:05:16,666 予の不徳の致すところ 56 00:05:16,733 --> 00:05:19,166 その責めは いかようにも負おう 57 00:05:19,233 --> 00:05:22,733 しかし 江戸の民を戦いに巻き込み 58 00:05:22,800 --> 00:05:25,800 罪なき者たちの血を 流させるわけには いかぬ 59 00:05:26,500 --> 00:05:27,233 上様! 60 00:05:28,066 --> 00:05:31,600 たとえ 予の命が 絶たれることになろうとも 61 00:05:33,233 --> 00:05:34,833 ははっ… 62 00:05:35,500 --> 00:05:39,166 上様のお覚悟 しかと承りました 63 00:05:39,233 --> 00:05:43,400 この勝も 命を懸けまして 事に当たる所存 64 00:05:44,133 --> 00:05:46,000 (慶喜)うむ 頼んだぞ 65 00:06:06,200 --> 00:06:08,166 (緋村剣心(ひむらけんしん))勝殿 (海舟)うん? 66 00:06:10,400 --> 00:06:12,033 (海舟)お前さん… 67 00:06:21,566 --> 00:06:27,600 (剣心) “本日 午前2時 品川(しながわ) 両源寺(りょうげんじ)にて待つ 紅葵(べにあおい)” 68 00:06:27,666 --> 00:06:29,566 申し訳ないでござる 69 00:06:29,633 --> 00:06:31,533 あなたに頼まれておきながら… 70 00:06:31,600 --> 00:06:34,366 (海舟) いや おいらが甘かったのよ 71 00:06:34,433 --> 00:06:37,200 しかし どこで 嗅ぎつけやがったのか… 72 00:06:37,266 --> 00:06:39,466 (海舟) 政府も おいらが あの金を 73 00:06:39,533 --> 00:06:42,300 西郷(さいごう)に渡したんじゃねえかと 思ってるしな 74 00:06:42,600 --> 00:06:45,033 では 隠し金というのは 本当に? 75 00:06:45,566 --> 00:06:46,033 ある 76 00:06:47,933 --> 00:06:50,366 まあ お前さんだから話すがよ 77 00:06:50,433 --> 00:06:54,300 このことは おいらの弟子たちや 逸子さえ知らねえんだ 78 00:06:54,366 --> 00:06:56,800 どっからも 漏れるはずは ねえんだが 79 00:07:00,633 --> 00:07:04,900 とにかく あの金は 大事な預かり物だ 上様からのな 80 00:07:05,266 --> 00:07:07,900 徳川慶喜公でござるか? 81 00:07:08,333 --> 00:07:11,800 (海舟)そうだ (剣心)なぜ 金を隠す必要が? 82 00:07:11,866 --> 00:07:15,466 なぜ? じゃあ あの無血開城(むけつかいじょう)の時 83 00:07:15,533 --> 00:07:19,433 薩長軍に金を没収されてたら どうなってたと思う? 84 00:07:19,933 --> 00:07:24,766 更に戦を続けるための軍資金を くれてやるようなものさ 85 00:07:27,400 --> 00:07:29,900 あの時代の流れは 激しかった 86 00:07:29,966 --> 00:07:32,100 誰も彼も巻き込んで 87 00:07:32,166 --> 00:07:35,233 しっかりしてなきゃ とんでもない所へ流された 88 00:07:38,200 --> 00:07:40,900 おいらには まだ やり残したことがある 89 00:07:45,233 --> 00:07:49,166 (海舟)あの方が 自ら 将軍の位を返上してから 90 00:07:49,233 --> 00:07:51,000 既に10年 91 00:07:59,333 --> 00:08:03,700 いまだに徳川の力を恐れる 明治政府により 92 00:08:03,766 --> 00:08:05,200 軟禁され 93 00:08:06,566 --> 00:08:10,033 はっきりした身分さえ ないような状態だ 94 00:08:11,266 --> 00:08:14,533 (海舟)江戸の民を 戦火から救ってくださった方を 95 00:08:14,600 --> 00:08:17,900 一日も早く政府と和解させる 96 00:08:17,966 --> 00:08:22,133 その時まで あの金は 表に出せねえ 97 00:08:22,200 --> 00:08:26,633 そいつが 幕臣(ばくしん)としての勝海舟 最後の仕事なのさ 98 00:08:27,700 --> 00:08:29,433 (剣心)そうでござったか 99 00:08:32,765 --> 00:08:35,133 お一人で 行かれるつもりでござるな? 100 00:08:35,200 --> 00:08:36,433 拙者も共に 101 00:08:36,500 --> 00:08:39,100 (海舟)いや おいら一人で行く 102 00:08:39,166 --> 00:08:41,600 元はといえば おいらのせいだ 103 00:08:41,666 --> 00:08:44,366 これ以上 お前さんを 巻き込むわけには いかねえ 104 00:08:45,166 --> 00:08:48,466 その刀を見れば お前さんが 維新の世を 105 00:08:48,533 --> 00:08:51,633 どんなふうに生きてきたのか 分かる気がするよ 106 00:08:51,700 --> 00:08:54,066 (剣心)勝殿 幕末の頃 107 00:08:54,133 --> 00:08:57,933 自分の身を守るためにさえ 抜くことのなかった あの刀 108 00:08:58,000 --> 00:09:02,266 こよりの封印に あなたの理想が 込められているのでござろう? 109 00:09:02,333 --> 00:09:04,433 (海舟) 甘いと知りつつ通した意地さ 110 00:09:06,633 --> 00:09:10,933 フフフ… さてと まだ 時間は あるな 111 00:09:11,000 --> 00:09:13,200 (剣心)いったい どうなさるつもりでござる? 112 00:09:13,266 --> 00:09:15,500 ハッハッハ 心配 要らねえよ 113 00:09:15,566 --> 00:09:17,433 むざむざ 死ぬつもりは ねえ 114 00:09:17,500 --> 00:09:21,200 それに 金を渡すつもりもない 逸子も死なせねえ 115 00:09:21,866 --> 00:09:24,233 じゃあな わざわざ ありがとうよ 116 00:09:24,300 --> 00:09:24,966 (剣心)いえ 117 00:09:26,466 --> 00:09:29,900 (海舟)おお そうだ 大五郎には 黙っといてくれ 118 00:09:29,966 --> 00:09:33,200 気の小さなヤツだが 知れば 何をするか… 119 00:09:33,600 --> 00:09:36,466 むちゃして死なせるには 惜しい男だ 120 00:09:38,966 --> 00:09:40,033 勝殿… 121 00:09:47,733 --> 00:09:50,666 (左之助)おい そっちは 神谷道場とは逆だぜ 122 00:09:50,900 --> 00:09:52,666 左之助 みんなも 123 00:09:52,966 --> 00:09:54,600 剣心 ここに来るなら 124 00:09:54,666 --> 00:09:57,666 そう言ってくれればいいのに 心配したわ 125 00:09:57,733 --> 00:09:59,666 あの! 逸子お嬢さんは? 126 00:10:00,333 --> 00:10:02,400 屋敷に 帰っていらっしゃいましたか? 127 00:10:04,566 --> 00:10:05,033 はっ… 128 00:10:06,766 --> 00:10:10,000 どうしたんです? 逸子お嬢さんに 何か あったんですか? 129 00:10:10,500 --> 00:10:12,733 大熊殿 とにかく ここでは… 130 00:10:13,466 --> 00:10:16,766 場所を変えて ゆっくり説明するでござる 131 00:10:27,700 --> 00:10:30,066 ゆゆゆゆ… 誘拐ですって? 132 00:10:30,233 --> 00:10:32,866 そ そんな! どうして 逸子さんが 133 00:10:33,433 --> 00:10:35,566 (大五郎)ああ… (弥彦)うわっ! うっ あっ 134 00:10:35,833 --> 00:10:38,666 ったく しょうがねえなあ! しっかりしろよ 135 00:10:38,733 --> 00:10:40,333 はあ… すいません 136 00:10:40,600 --> 00:10:42,433 (弥彦)ちっ だらしねえなあ 137 00:10:42,500 --> 00:10:46,833 大熊殿には黙っておけと 勝殿から 言われていたのでござるが 138 00:10:47,433 --> 00:10:49,833 それは 僕が頼りないからですね 139 00:10:49,933 --> 00:10:51,666 そうではござらん 140 00:10:51,733 --> 00:10:54,333 大熊殿の身を 案じてのことでござるよ 141 00:10:54,933 --> 00:10:55,933 (大五郎)うっ… 142 00:10:56,000 --> 00:10:57,000 (薫)剣心 143 00:10:57,066 --> 00:11:01,033 とにかく 逸子さんを助けなきゃ 早く警察に知らせて… 144 00:11:01,100 --> 00:11:03,633 嬢ちゃん そいつは ちょっとマズいぜ 145 00:11:04,300 --> 00:11:06,533 なぜよ? 今は 一刻も早く… 146 00:11:06,600 --> 00:11:10,100 だってよ 勝のじいさん 政府から にらまれてんだろ 147 00:11:10,766 --> 00:11:14,433 徳川の隠し金がらみとなりゃ 余計 ヤバいって 148 00:11:15,366 --> 00:11:18,833 勝殿が一人で行くと申されたのも そのためでござろう 149 00:11:19,366 --> 00:11:22,266 なんですって? 先生がお一人で? 150 00:11:23,366 --> 00:11:27,500 いざとなったら 自分一人の命で 責任を取るつもりでござろう 151 00:11:27,900 --> 00:11:30,500 そんな… そんな…! 152 00:11:31,433 --> 00:11:34,000 そうだ! 警察がダメでも鉄馬(てつま)さんなら 153 00:11:34,333 --> 00:11:38,033 えっ? でも あの人は 政府の役人なんでしょ? 154 00:11:38,100 --> 00:11:39,766 警察より 具合 悪いぜ 155 00:11:40,100 --> 00:11:42,566 いいえ! 鉄馬さんは 今までも 156 00:11:42,633 --> 00:11:45,400 先生を政府から かばってくれていたんです 157 00:11:45,466 --> 00:11:47,966 今度も きっと 力になってくれます! 158 00:12:07,800 --> 00:12:10,366 (海舟)逸子… 許せよ 159 00:12:13,533 --> 00:12:14,666 (大五郎)鉄馬さんなら 160 00:12:14,733 --> 00:12:17,633 きっと 政府にも知られず 事を収めてくれます! 161 00:12:17,733 --> 00:12:22,400 あ~ あの男に借りをつくるのは 気が進まねえがな 162 00:12:22,966 --> 00:12:24,666 そんなことを 言っている場合では… 163 00:12:24,733 --> 00:12:26,866 (弥彦)お前は それでいいのか? (大五郎)えっ? 164 00:12:27,433 --> 00:12:29,300 逸子さんを助けるのを 165 00:12:29,366 --> 00:12:31,400 ひとに任せていいのかって 聞いてるんだ 166 00:12:32,066 --> 00:12:33,300 それは… 167 00:12:36,733 --> 00:12:37,400 あ… 168 00:12:38,700 --> 00:12:41,500 (左之助)品川に午前2時か 169 00:12:41,566 --> 00:12:43,466 そろそろ出ねえと 間がねえぜ 170 00:12:44,166 --> 00:12:45,900 どうするの? 剣心 171 00:12:46,400 --> 00:12:48,333 勝殿には 来るなと言われたが 172 00:12:48,666 --> 00:12:52,966 それで はい そうですかと 割り切る お前(めえ)じゃねえよな 173 00:12:53,966 --> 00:12:55,500 余計な手出しをして 174 00:12:55,566 --> 00:12:58,333 勝殿に叱られるのは 覚悟しているでござるよ 175 00:12:58,633 --> 00:13:00,766 (左之助)そうくると思ってたぜ! 176 00:13:00,833 --> 00:13:03,600 (薫)もちろん あたしも一緒に行きますからね! 177 00:13:03,666 --> 00:13:05,466 (剣心)止めても無駄でござろうな 178 00:13:05,533 --> 00:13:07,633 (薫)そうよ 分かってるじゃない 179 00:13:07,700 --> 00:13:10,066 大五郎は 道場で待ってな 180 00:13:10,133 --> 00:13:13,766 俺も行くぜ! 逸子さんには うまい飯 作ってもらったからな 181 00:13:13,833 --> 00:13:15,833 (左之助)そんなこと言って お前に味が分かるのか? 182 00:13:15,900 --> 00:13:17,300 (弥彦)お前に言われたくない 183 00:13:17,366 --> 00:13:19,700 (左之助)なんだと この (弥彦)なんだと~ この! 184 00:13:19,766 --> 00:13:21,400 (大五郎)あの! (左之助たち)うん? 185 00:13:21,866 --> 00:13:23,900 僕も… 僕も行きます! 186 00:13:24,266 --> 00:13:27,500 (左之助) おい いくら何でも お前にゃ無理だって 187 00:13:27,566 --> 00:13:29,233 手荒いことになるんだぞ? 188 00:13:29,300 --> 00:13:32,800 (大五郎)それでも! それでも 僕は行きます 189 00:13:32,866 --> 00:13:34,666 逸子お嬢さんを助けたいんです! 190 00:13:35,233 --> 00:13:36,566 大五郎さん… 191 00:13:37,233 --> 00:13:41,500 (大五郎) 僕は 鉄馬さんみたいに 地位も剣の腕もない 192 00:13:41,566 --> 00:13:44,433 でも ただ 待っているなんて できません! 193 00:13:44,500 --> 00:13:45,466 大熊殿 194 00:13:46,200 --> 00:13:48,366 僕は 自分が情けない 195 00:13:48,433 --> 00:13:51,533 逸子さんが危ないっていうのに 鉄馬さんを頼って 196 00:13:51,600 --> 00:13:54,533 すぐに 駆けつけようとしない自分が…! 197 00:13:54,600 --> 00:13:57,966 やっぱり 僕は 足手まといでしょうか? 198 00:14:00,866 --> 00:14:01,533 あっ 199 00:14:02,066 --> 00:14:04,933 神谷活心流(かみやかっしんりゅう)は 人を活かす剣 200 00:14:05,000 --> 00:14:07,633 つまり 人の命を守る剣よ 201 00:14:07,700 --> 00:14:09,533 あなたは その門下生じゃない! 202 00:14:10,333 --> 00:14:11,533 きっと 大丈夫だから 203 00:14:11,600 --> 00:14:12,866 薫さん… 204 00:14:13,566 --> 00:14:16,533 行こう 一緒に 逸子さんを守りに! 205 00:14:16,600 --> 00:14:17,100 (剣心)うん 206 00:14:17,633 --> 00:14:19,300 あっ… はい! 207 00:14:19,866 --> 00:14:23,700 (薫) そうと決まれば こんな所で 油 売ってる暇はないわ! 208 00:14:23,766 --> 00:14:26,633 剣心 ここで待ってて 私 支度してくる 209 00:14:26,700 --> 00:14:28,066 (弥彦)ああ 俺も! 210 00:14:28,133 --> 00:14:29,966 (弥彦)行くぞ 大五郎! (大五郎)はい! 211 00:14:33,300 --> 00:14:37,200 (官僚)ハッハッハッハ… いや まったく 今夜は楽しい 212 00:14:37,266 --> 00:14:40,200 さあさあ 遠慮せず どんどん やりたまえ 大久保(おおくぼ)君 213 00:14:40,266 --> 00:14:42,000 (大久保鉄馬)はい いただきます 214 00:14:44,400 --> 00:14:47,533 (官僚) おお 君も なかなか いける口だな 215 00:14:47,600 --> 00:14:49,800 ところで 勝先生は お元気かな? 216 00:14:49,866 --> 00:14:50,766 はい おかげさまで 217 00:14:51,166 --> 00:14:55,366 (官僚)それは よかった 例の西郷の軍資金の件では 218 00:14:55,433 --> 00:14:58,033 先生も さぞ ご心労だったであろう 219 00:14:58,100 --> 00:14:59,266 君も大変だったな 220 00:15:00,200 --> 00:15:01,666 恐縮です 221 00:15:01,733 --> 00:15:03,833 その節は 大変 お世話になりまして 222 00:15:04,300 --> 00:15:06,833 (官僚)いやいや なんの あれしき 223 00:15:06,900 --> 00:15:10,900 あの件は わしも 何かの間違いだと思ってるしな 224 00:15:10,966 --> 00:15:13,233 勝先生は 立派な人物だ 225 00:15:13,300 --> 00:15:18,033 君は そんな先生に師事してたんだ 幸せなことだぞ 226 00:15:18,100 --> 00:15:18,966 (鉄馬)はい 227 00:15:20,733 --> 00:15:25,666 (官僚) 君のように優秀な若者が 政府の中枢で活躍してくれれば 228 00:15:25,733 --> 00:15:28,033 日本は ますます 豊かになる 229 00:15:28,500 --> 00:15:30,900 我々も 期待しておるのだよ 230 00:15:30,966 --> 00:15:34,033 日々精進して そうなりたいと思っております 231 00:15:35,000 --> 00:15:36,733 (官僚)君さえ その気なら 232 00:15:36,800 --> 00:15:39,466 いつでも 私から口を利いてあげよう 233 00:15:39,533 --> 00:15:42,333 一日も早く それを実現させるためにな 234 00:15:42,766 --> 00:15:44,600 一日も早く… ですね 235 00:15:45,100 --> 00:15:49,200 (官僚)フフフ… 君も だいぶ分かってきたようだな 236 00:15:49,266 --> 00:15:52,666 ハハハハ… 愉快だ ハッハッハッハ… 237 00:15:56,900 --> 00:16:00,400 おい 酒だ 酒をどんどん持ってまいれ 238 00:16:04,366 --> 00:16:07,900 (勝 逸子)大五郎? 大五郎! 239 00:16:13,700 --> 00:16:16,033 もう 大五郎ったら 240 00:16:17,066 --> 00:16:19,000 こんな所で… 241 00:16:20,566 --> 00:16:22,300 (海舟)まあ しかたなかろう 242 00:16:22,366 --> 00:16:24,733 ゆうべも 遅くまで 本を読んでいたようだからな 243 00:16:24,800 --> 00:16:26,266 (逸子)あっ 鉄馬さん 244 00:16:26,333 --> 00:16:30,800 お邪魔します 大五郎も勉強熱心なのは いいが 245 00:16:30,866 --> 00:16:33,500 先生のお役に立つ日が来るのか 246 00:16:33,566 --> 00:16:35,033 これでは怪しいですね 247 00:16:35,100 --> 00:16:37,066 いいじゃねえか 248 00:16:37,133 --> 00:16:39,733 こいつの顔 見てると おいら 落ち着くよ 249 00:16:39,800 --> 00:16:42,233 ホントに今は 静かで いいご時世だ 250 00:16:42,866 --> 00:16:44,566 おいらは うれしいのさ 251 00:16:44,633 --> 00:16:46,000 お前たち 若いヤツらが 252 00:16:46,066 --> 00:16:48,733 好きなように 生きていける時代になったのがな 253 00:16:49,400 --> 00:16:52,033 そう考えりゃ おいらの やってきたことも 254 00:16:52,100 --> 00:16:54,000 無駄じゃなかったと思える 255 00:16:54,333 --> 00:16:57,433 (逸子) 父上 そんなこと言ってると 早く老けますよ 256 00:16:57,800 --> 00:17:01,666 父上には いつまでも 元気でいていただかなくては 257 00:17:01,733 --> 00:17:03,433 (鉄馬)そうですよ 先生 258 00:17:03,500 --> 00:17:07,866 (海舟) お前たちに心配されんでも おいらは まだまだ 長生きするさ 259 00:17:07,933 --> 00:17:09,032 ハッハッハッハ… 260 00:17:10,900 --> 00:17:13,500 あ… 大五郎? 261 00:17:13,833 --> 00:17:14,965 (柴田)目が覚めたか 262 00:17:15,933 --> 00:17:17,965 誰? ここは どこです? 263 00:17:18,366 --> 00:17:22,333 (柴田)“紅葵”…といっても お前には分かるまい 264 00:17:22,400 --> 00:17:24,633 ここは 品川の とある寺だ 265 00:17:24,700 --> 00:17:26,465 (逸子)なぜ 私をこんな所に? 266 00:17:27,633 --> 00:17:28,300 あっ… 267 00:17:29,033 --> 00:17:34,000 (柴田) おとなしくしていれば 女一人に 危害を加えるつもりはない 268 00:17:34,066 --> 00:17:36,833 用件が済めば帰してやる 269 00:17:37,166 --> 00:17:38,400 用件って? 270 00:17:39,000 --> 00:17:41,800 (柴田)お前の父 勝海舟… 271 00:17:42,466 --> 00:17:44,066 父上に何をするつもり? 272 00:17:44,566 --> 00:17:46,000 (柴田)斬る (逸子)はっ…! 273 00:17:51,900 --> 00:17:56,066 (柴田)ここにいるのは かつて 幕臣として働いていた者たちだ 274 00:17:56,133 --> 00:17:59,500 今は 生きる希望を失って このザマさ 275 00:18:00,133 --> 00:18:03,233 俺たちが どんな思いで生きてきたか 276 00:18:03,300 --> 00:18:04,566 維新の後だ 277 00:18:07,333 --> 00:18:09,100 (柴田)地位も名誉も 278 00:18:09,166 --> 00:18:11,566 住む家さえも奪われた 279 00:18:16,233 --> 00:18:18,433 見知らぬ土地に流され 280 00:18:18,500 --> 00:18:23,166 絶望の中で 次々と 家族たちをも失っていった 281 00:18:41,500 --> 00:18:44,333 こんな世の中にしたのは誰だ? 282 00:18:58,400 --> 00:19:01,533 我らに戦う機会も与えず 283 00:19:04,400 --> 00:19:05,566 降伏させたのは 284 00:19:06,000 --> 00:19:07,833 (逸子)それが父上だっていうの? 285 00:19:07,900 --> 00:19:10,466 父上は みんなを助けるために 286 00:19:10,533 --> 00:19:12,566 江戸を戦火から救うために… 287 00:19:13,700 --> 00:19:16,133 確かに 江戸は 守られた 288 00:19:16,200 --> 00:19:19,566 それが 将軍 慶喜公の 決意であればこそ 289 00:19:19,633 --> 00:19:21,300 私も それに従った 290 00:19:21,666 --> 00:19:23,266 それなら どうして? 291 00:19:23,333 --> 00:19:27,700 (柴田)ある人物が 私に真実を教えてくれた 292 00:19:27,766 --> 00:19:30,166 (逸子)えっ? (柴田)全ては 勝 海舟が 293 00:19:30,233 --> 00:19:32,033 私欲のために やったこと 294 00:19:32,133 --> 00:19:36,133 身の安全と徳川のばく大な金を 独り占めにするために 295 00:19:36,200 --> 00:19:40,666 慶喜公をだまし 降伏するよう しむけたのだと 296 00:19:40,733 --> 00:19:43,300 (逸子)そんなことウソよ! でたらめだわ! 297 00:19:43,366 --> 00:19:47,066 (柴田)では なぜ 勝は 徳川の隠し金を持っている? 298 00:19:47,133 --> 00:19:49,333 (逸子)え? (柴田)それは 事実だ 299 00:19:49,400 --> 00:19:52,200 明治政府も それに気付いて動いている 300 00:19:52,466 --> 00:19:53,533 そんな… 301 00:19:53,600 --> 00:19:56,700 (柴田) 幕末の屈辱と我らの未来のために 302 00:19:57,066 --> 00:19:58,866 勝を生かしておくことは できん 303 00:19:59,600 --> 00:20:01,100 いったい 何が目的なの? 304 00:20:01,366 --> 00:20:04,933 (柴田)維新は成った ならば その逆もできる 305 00:20:05,000 --> 00:20:06,966 (逸子)逆? どういうこと? 306 00:20:09,200 --> 00:20:11,200 勝を斬った後 307 00:20:11,266 --> 00:20:15,000 徳川の隠し金を元に 革命を起こす 308 00:20:18,166 --> 00:20:22,200 慶喜公をご盟主として 幕府をよみがえらせる! 309 00:20:23,233 --> 00:20:24,366 (斬る音) 310 00:20:26,533 --> 00:20:29,966 これが 我ら紅葵の目的なのだ 311 00:20:33,233 --> 00:20:34,633 そろそろ 時間だ 312 00:21:21,533 --> 00:21:24,066 どうする? このまま 一気に突っ込むか? 313 00:21:24,133 --> 00:21:27,466 何 言ってんだ 相手の人数も分からないんだぜ 314 00:21:27,533 --> 00:21:30,333 (左之助)うん? 怖えのか 弥彦 (弥彦)なんだと! 315 00:21:30,400 --> 00:21:32,266 静かに! 見つかっちゃうでしょ 316 00:21:32,800 --> 00:21:34,633 勝殿も来てないようだし 317 00:21:34,700 --> 00:21:37,966 まず 逸子殿の居場所を 確かめてからでござる 318 00:21:39,366 --> 00:21:41,966 はあっ… あっ… 319 00:21:43,133 --> 00:21:44,866 (大五郎)お嬢さん… 320 00:21:44,933 --> 00:21:45,400 あっ 321 00:21:45,766 --> 00:21:48,333 落ち着いて きっと 大丈夫だから 322 00:21:49,733 --> 00:21:51,333 はい あっ 323 00:21:56,000 --> 00:21:56,433 あっ! 324 00:22:02,500 --> 00:22:03,966 (逸子)はっ! (柴田)むっ! 325 00:22:04,033 --> 00:22:06,233 (大五郎)あっ! くっ (逸子)ああ! 326 00:22:06,300 --> 00:22:07,666 (弥彦)あっ 大五郎! (剣心)左之! 327 00:22:07,733 --> 00:22:09,966 (左之助)ちっ (大五郎)逸子お嬢さ~ん! 328 00:22:10,033 --> 00:22:11,900 (弥彦)うっ (剣心)戻れ 大熊殿! 329 00:22:11,966 --> 00:22:14,433 (大五郎)お嬢様~! (逸子)大五郎! 330 00:22:15,233 --> 00:22:16,566 (薫)やめて! (男)どりゃあ! 331 00:22:16,666 --> 00:22:19,400 (大五郎)た~っ! (柴田)むんっ! 332 00:22:19,466 --> 00:22:20,433 (大五郎)ああっ わあっ! うっ 333 00:22:21,400 --> 00:22:22,600 (大五郎)ぐっ! (弥彦たち)あっ! 334 00:22:26,533 --> 00:22:28,066 (大五郎)ああ… あ… 335 00:22:29,366 --> 00:22:30,933 (剣心)大熊殿! (薫)大五郎さん! 336 00:22:41,500 --> 00:22:43,866 (逸子)大五郎~! 337 00:22:45,633 --> 00:22:51,633 ♪~ 338 00:25:02,833 --> 00:25:08,833 ~♪ 339 00:25:10,866 --> 00:25:13,866 (薫) 遺恨は 過去を知らない少年を貫き 340 00:25:13,933 --> 00:25:16,833 野望の剣先は 我が師を狙う 341 00:25:16,900 --> 00:25:21,166 老兵は 長き時の封印に その手をかける 342 00:25:21,233 --> 00:25:24,300 駿馬の暴走を止めるのは逆刃刀(さかばとう)か 343 00:25:24,366 --> 00:25:28,000 それとも 次の時代へ向かう若者の思いか 344 00:25:28,666 --> 00:25:29,533 次回… 345 00:25:33,233 --> 00:25:34,400 ご期待ください