1 00:01:41,034 --> 00:01:44,204 (冬村)ふ~ん 男子部屋って こんな感じなんだ…。 2 00:01:44,204 --> 00:01:46,206 初めて入った。 3 00:01:46,206 --> 00:01:49,042 (三田)ハハハ… 汚いだろ? 悪いね。 4 00:01:49,042 --> 00:01:52,212 冬村だ。 女子が 私服で…。 5 00:01:52,212 --> 00:01:54,548 俺たちの部屋に…。 6 00:01:54,548 --> 00:01:57,217 三田が 女子を連れ込んだ。 7 00:01:57,217 --> 00:01:59,219 (冬村)例のやつ。 (三田)あっ! 8 00:01:59,219 --> 00:02:01,655 (冬村) 箱買いしといたから あんたに。 9 00:02:01,655 --> 00:02:03,991 マジか! サンキュー! 10 00:02:03,991 --> 00:02:06,159 それだけ じゃ。 11 00:02:06,159 --> 00:02:08,161 ンフフ。 12 00:02:08,161 --> 00:02:11,498 これは… ゆゆしき事態ですぞ! 13 00:02:11,498 --> 00:02:14,001 なんで 冬村が お前に 会いにくるんだよ! 14 00:02:14,001 --> 00:02:16,003 なんでって➨ 15 00:02:16,003 --> 00:02:18,505 ぷちっこグミを 持ってきてくれただけだよ。 16 00:02:18,505 --> 00:02:21,675 なんで!? 俺が ぷちっこグミ 好きだから? 17 00:02:21,675 --> 00:02:24,177 (甘矢)なんで 三田の好きな ぷちっこグミを➨ 18 00:02:24,177 --> 00:02:26,346 冬村が 持ってくるの? 19 00:02:26,346 --> 00:02:28,548 (三田)なんでって…。 20 00:02:31,018 --> 00:02:33,186 あっ! そろそろ ごはんの時間だ! 21 00:02:33,186 --> 00:02:37,024 (堂園)ホントだ! みんな 食堂まで競走だ! 22 00:02:37,024 --> 00:02:39,026 よ~い どん! 23 00:02:39,026 --> 00:02:41,194 三田さ~ん! 24 00:02:41,194 --> 00:02:43,196 歌川 聞き出せ~! 25 00:02:43,196 --> 00:02:45,198 あの女性とは どんな関係で!? 26 00:02:45,198 --> 00:02:49,036 すみませ~ん 一度 事務所を通していただかないと。 27 00:02:49,036 --> 00:02:51,038 事務所は なんて名前ですか? 28 00:02:51,038 --> 00:02:53,707 <三田:いつも ルームメートと バカやってる 俺たちだが➨ 29 00:02:53,707 --> 00:02:58,879 これでも 一応 国の宝として 扱われている。 30 00:02:58,879 --> 00:03:03,483 現在 天子5年の 15歳未満の数は 約5万人。 31 00:03:03,483 --> 00:03:07,654 日本の人口の わずか 0.1%だ。 32 00:03:07,654 --> 00:03:10,157 ここ 大黒愛護学園では➨ 33 00:03:10,157 --> 00:03:12,993 その数少ない 子どもの生活と教育を➨ 34 00:03:12,993 --> 00:03:15,662 すべて管理し 保護している> 35 00:03:15,662 --> 00:03:18,498 それでさ~。 こんにちは。 36 00:03:18,498 --> 00:03:22,502 歌川くん あなただけ 数Ⅱのプリント 出してませんよ。 37 00:03:22,502 --> 00:03:26,173 あっ 忘れてた! ごめ~ん 先生! 38 00:03:26,173 --> 00:03:29,676 《大人が 子どもに 敬意を払うのは 当たり前。 39 00:03:29,676 --> 00:03:32,179 昔は 逆に 子どもが➨ 40 00:03:32,179 --> 00:03:35,182 大人に 敬意を払うのが 普通だったらしいから➨ 41 00:03:35,182 --> 00:03:38,852 俺たちは 相当 甘やかされてるんだと思う》 42 00:03:38,852 --> 00:03:42,856 (堂園)しっかしさ~ なんか 年々 飯 しょぼくなってきてね? 43 00:03:42,856 --> 00:03:45,358 そりゃ 年々 貧しくなってる国だからね➨ 44 00:03:45,358 --> 00:03:47,360 文句は言えないよ。 45 00:03:47,360 --> 00:03:50,363 まだ 今日は 肉があるだけマシ。 46 00:03:50,363 --> 00:03:52,532 なっ 三田? んっ? 47 00:03:52,532 --> 00:03:55,202 《やっぱり 子どもは宝だ》 48 00:03:55,202 --> 00:03:57,204 (歌川)おい 三田 どうした? 49 00:03:57,204 --> 00:04:00,974 まあまあ いっぱい食えよ お前ら。 50 00:04:00,974 --> 00:04:04,478 《三田:俺は 最近 こいつらが かわいくて しようがない》 51 00:04:04,478 --> 00:04:07,814 なんか 最近の三田…。 うん。 52 00:04:07,814 --> 00:04:09,983 なぁ? やっぱり 変だろ! 53 00:04:09,983 --> 00:04:13,487 ほらほら マズいお肉 切り分けてやるから➨ 54 00:04:13,487 --> 00:04:16,156 しっかり食え。 わぁ~ やめろ! 55 00:04:16,156 --> 00:04:19,659 今朝 冬村が あんな エロい私服で 部屋に来たのに 無反応だったし➨ 56 00:04:19,659 --> 00:04:23,330 最近 妙に 大人びちゃって いったい どうしちゃったんだよ!? 57 00:04:23,330 --> 00:04:26,333 無邪気でバカで うざったい三田は どこ いった~! 58 00:04:26,333 --> 00:04:28,835 冬村が 私服? 59 00:04:28,835 --> 00:04:31,004 ああ 確かに…。 60 00:04:31,004 --> 00:04:34,341 (三田)どんなだったっけ? 61 00:04:34,341 --> 00:04:36,510 《いや それどころか➨ 62 00:04:36,510 --> 00:04:40,013 俺は 冬村が私服なことにすら 気付かなかった。 63 00:04:40,013 --> 00:04:43,016 だって 冬村は 俺にとって 異性というよりも➨ 64 00:04:43,016 --> 00:04:45,018 もはや 子どもだ。 65 00:04:45,018 --> 00:04:47,854 でも これって もしかして…。 66 00:04:47,854 --> 00:04:53,026 俺の心の中まで サンタクロース化してるってこと!?》 67 00:04:53,026 --> 00:04:55,862 (甘矢)三田 大丈夫? 68 00:04:55,862 --> 00:04:57,864 あ 甘矢。 69 00:04:57,864 --> 00:05:00,634 さっきは ごめん。 変な空気になっちゃったな。 70 00:05:00,634 --> 00:05:04,971 みんなは? 気にしなくていいよ トイレに行ってる。 71 00:05:04,971 --> 00:05:07,140 あいつら 焦ってるだけだ。 72 00:05:07,140 --> 00:05:09,142 友達が 大人になると➨ 73 00:05:09,142 --> 00:05:12,813 自分も 成長しなくちゃ いけない気がするから。 74 00:05:12,813 --> 00:05:15,982 この時代 みんな 子どものままでいたいんだよ。 75 00:05:15,982 --> 00:05:19,319 三田は おかしくない。 ありがとう。 76 00:05:19,319 --> 00:05:22,989 みんなが 甘矢みたいに 理解があればな。 77 00:05:22,989 --> 00:05:24,991 まあ 僕は➨ 78 00:05:24,991 --> 00:05:28,662 君の正体 知ってるからね。 79 00:05:28,662 --> 00:05:30,664 んっ? 80 00:05:30,664 --> 00:05:32,666 うっ! (スタンガンの音) 81 00:05:34,668 --> 00:05:36,670 ⚟マジか それ! 82 00:05:36,670 --> 00:05:39,339 (堂園)なあ 風呂 行こうぜ! 83 00:05:39,339 --> 00:05:43,176 あっ おいおい 寝ちゃだめだろ! 大丈夫か? 84 00:05:43,176 --> 00:05:45,679 僕が起こしておくから 大丈夫だよ。 85 00:05:45,679 --> 00:05:48,515 先に行ってて。 (堂園)そっか! 86 00:05:48,515 --> 00:05:50,684 よろしく 甘矢王子! 87 00:05:50,684 --> 00:05:53,086 (歌川)三田 寝るなよ~! 88 00:06:00,961 --> 00:06:02,963 (サンタ)うぅ… ハッ! 89 00:06:05,632 --> 00:06:08,468 ここは… り… 理科室? 90 00:06:08,468 --> 00:06:12,305 誰か! 誰か~! (冬村)でっかい声 出さないでよ。 91 00:06:12,305 --> 00:06:15,308 その姿で見つかったら どうすんの? 92 00:06:15,308 --> 00:06:17,644 冬村!? なんで お前が! 93 00:06:17,644 --> 00:06:19,813 気付いたら ここにいた。 94 00:06:19,813 --> 00:06:24,484 目の前にいる男 案外 乱暴だね。 ハッ! 95 00:06:24,484 --> 00:06:28,989 理科室を 爆破した君らに 言われたくないな~。 96 00:06:28,989 --> 00:06:34,828 ふ~ん… 子どもの願いをかなえに トナカイと共に やってくる➨ 97 00:06:34,828 --> 00:06:38,665 白いヒゲを生やし 赤い服を着た老人➨ 98 00:06:38,665 --> 00:06:41,668 伝説の サンタクロース。 99 00:06:41,668 --> 00:06:44,004 本当に いるんだ。 100 00:06:44,004 --> 00:06:46,006 あ… 甘矢!? 101 00:06:46,006 --> 00:06:48,008 手荒なマネして ごめんね。 102 00:06:48,008 --> 00:06:50,010 やむをえなかったんだ。 103 00:06:50,010 --> 00:06:52,012 なんで 俺の正体を!? 104 00:06:52,012 --> 00:06:56,016 ここでの騒動の時 みんな 怖がって逃げてたけど➨ 105 00:06:56,016 --> 00:06:59,019 僕だけ 全部 見ちゃったんだ。 106 00:06:59,019 --> 00:07:01,955 あんなん 普通に見るでしょ。 107 00:07:01,955 --> 00:07:03,957 普通に 不覚…。 108 00:07:03,957 --> 00:07:07,294 (甘矢)さすがに 驚いたけどね。 109 00:07:07,294 --> 00:07:12,132 クラスの お調子者の正体が まさか こんな姿なんて…。 110 00:07:12,132 --> 00:07:15,468 こんなところに縛りつけて なんのつもりだ! 111 00:07:15,468 --> 00:07:19,139 《正体を バラされる? どこかに 売られる?》 112 00:07:19,139 --> 00:07:22,976 ん~ 僕の要求はね➨ 113 00:07:22,976 --> 00:07:25,979 特に ないよ。 114 00:07:25,979 --> 00:07:29,816 子どもが みんな 要求したがりだと思ってた? 115 00:07:29,816 --> 00:07:35,488 もっと 現代の子どもについて 学んだほうがいいよ サンタさん。 116 00:07:35,488 --> 00:07:39,826 僕は 他人を支配してる この時間を 楽しんでるだけ。 117 00:07:39,826 --> 00:07:43,830 やっかいな子に 目撃されちゃって 不運だったね。 118 00:07:43,830 --> 00:07:45,999 まあ でも➨ 119 00:07:45,999 --> 00:07:49,669 14歳の僕は 何をしたっていい…。 120 00:07:49,669 --> 00:07:51,671 (甘矢)少年愛護法によれば➨ 121 00:07:51,671 --> 00:07:56,176 未成年の 殺人行為は 相手が成人なら 無罪だ。 122 00:07:56,176 --> 00:07:58,678 大人を 手ひどく殺した次の日に➨ 123 00:07:58,678 --> 00:08:01,781 平然と 授業を受けるやつもいる。 124 00:08:01,781 --> 00:08:04,617 ならば 君を どうするか➨ 125 00:08:04,617 --> 00:08:07,454 だな おじいちゃん。 126 00:08:07,454 --> 00:08:10,957 一応 中身は 14だけどな。 127 00:08:10,957 --> 00:08:13,626 俺が 目的なら 冬村は 解放しろよ! 128 00:08:13,626 --> 00:08:16,629 だめだ! 三田に 手を出したら許さない! 129 00:08:16,629 --> 00:08:18,631 おもしろいね…。 130 00:08:18,631 --> 00:08:22,302 大人と子どもが ここまで 信頼し合っている絵面は➨ 131 00:08:22,302 --> 00:08:24,637 近頃 なかなか見ないよ。 132 00:08:24,637 --> 00:08:29,309 ふ~ん… フフッ わかった…。 133 00:08:29,309 --> 00:08:31,478 三田と冬村➨ 134 00:08:31,478 --> 00:08:33,646 2人が ここで キスしたら➨ 135 00:08:33,646 --> 00:08:36,483 両者ともに 解放してあげるよ。 136 00:08:36,483 --> 00:08:38,985 簡単でしょ? 137 00:08:38,985 --> 00:08:42,822 えっ… えっ!? キス!? そんなんでいいの!? 138 00:08:42,822 --> 00:08:45,325 チュッて 軽いやつじゃだめだよ。 139 00:08:45,325 --> 00:08:47,327 もっと ちゃんとした➨ 140 00:08:47,327 --> 00:08:51,831 ブチューってやつ! 141 00:08:51,831 --> 00:08:54,167 こいつ! 楽しんでるだけだ! 142 00:08:54,167 --> 00:08:56,669 三田! 唇と舌を こっちに突き出せ! 143 00:08:56,669 --> 00:08:59,672 さっさと 終わらせるよ! 甘矢! 144 00:08:59,672 --> 00:09:02,776 ルームメートなのに 気付かなかったぜ➨ 145 00:09:02,776 --> 00:09:05,278 お前の 性根の悪さ➨ 146 00:09:05,278 --> 00:09:08,782 俺に 最も 重い条件 突きつけてきたつもりか! 147 00:09:08,782 --> 00:09:10,784 えっ なんで? 148 00:09:10,784 --> 00:09:13,286 この条件の どこが重いのさ? 149 00:09:13,286 --> 00:09:16,956 冬村は 子どもだ! サンタは 子どもには 手を出さん! 150 00:09:16,956 --> 00:09:19,626 はぁ!? あんただって 中身は 14歳でしょ! 151 00:09:19,626 --> 00:09:21,628 でも サンタクロースだ! 152 00:09:21,628 --> 00:09:25,465 そんなタブーは 俺の中の サンタクロースの遺伝子が 許さねえ! 153 00:09:25,465 --> 00:09:28,134 私だって 約束 果たしてもらう前に➨ 154 00:09:28,134 --> 00:09:30,970 あんたが 留置場送りになるのは 許さないよ! 155 00:09:30,970 --> 00:09:32,972 キスしろ! ぐっ… キスは しない! 156 00:09:32,972 --> 00:09:36,643 (甘矢)ハハハハハ! 157 00:09:36,643 --> 00:09:38,645 どうすんの? 158 00:09:38,645 --> 00:09:41,815 早くしないと 人 来ちゃうよ~! キスしろ! 159 00:09:41,815 --> 00:09:45,318 《クソッ! 前言撤回だ! 160 00:09:45,318 --> 00:09:48,321 残酷で 暴力的で➨ 161 00:09:48,321 --> 00:09:51,324 わがままで 子どもって➨ 162 00:09:51,324 --> 00:09:54,494 全然 かわいくねえ! 163 00:09:54,494 --> 00:09:59,332 ならば 俺も もう 理想のサンタクロースには ならん!》 164 00:09:59,332 --> 00:10:01,334 ふんっ! 165 00:10:06,840 --> 00:10:08,842 ソ… ソリ? 166 00:10:10,009 --> 00:10:14,347 お仕置きの時間だ クソガキ! 167 00:10:14,347 --> 00:10:16,683 ハッハハハハ! 168 00:10:16,683 --> 00:10:20,687 どれだけ 楽しませてくれるの? サンタさん。 169 00:10:20,687 --> 00:10:32,031 ♬~ 170 00:10:32,031 --> 00:10:37,036 《人を 一瞬で殺せるような凶器を 手に入れてしまった》 171 00:10:37,036 --> 00:10:41,374 サンタは 子どもに 手出し しないんじゃなかったの? 172 00:10:41,374 --> 00:10:44,210 ソリが生えた その足で お仕置きなんて➨ 173 00:10:44,210 --> 00:10:46,212 穏やかじゃないね。 174 00:10:46,212 --> 00:10:49,382 《こればっかりは 甘矢の言うとおりだ。 175 00:10:49,382 --> 00:10:51,551 サンタは 子どもに手出ししない。 176 00:10:51,551 --> 00:10:53,553 だったら どうして➨ 177 00:10:53,553 --> 00:10:57,390 こんな鋭い 刃のようなソリが 生えてきた?》 178 00:10:57,390 --> 00:10:59,392 サンタクロースの能力が➨ 179 00:10:59,392 --> 00:11:02,162 こんなに 凶暴だなんて知らなかった。 180 00:11:02,162 --> 00:11:05,665 これじゃ まるで 殺人兵器じゃないか! 181 00:11:05,665 --> 00:11:07,667 三田…。 182 00:11:07,667 --> 00:11:10,169 (戸が開く音) 183 00:11:10,169 --> 00:11:13,506 (大渋)おやおや…。 184 00:11:13,506 --> 00:11:18,178 (大渋)だめですよ 生徒が こんなところを うろついては。 185 00:11:18,178 --> 00:11:20,513 が… 学園長…。 186 00:11:20,513 --> 00:11:24,517 この理科室は 立ち入り禁止に なっていたはずです。 187 00:11:24,517 --> 00:11:27,020 1人で 何を やっていたんですか? 188 00:11:27,020 --> 00:11:29,022 1人!? 189 00:11:29,022 --> 00:11:31,024 どうしたんですか? 190 00:11:31,024 --> 00:11:35,028 い いえ… なんでもありません。 191 00:11:37,697 --> 00:11:42,702 まるで むきたての ゆで卵のような お肌ですね。 192 00:11:42,702 --> 00:11:46,706 やはり 若さは この世の 何よりも尊い。 193 00:11:46,706 --> 00:11:51,044 私の実年齢は 生徒間で うわさになっていますでしょう? 194 00:11:51,044 --> 00:11:54,547 隠すつもりは ありません。 私は 今年➨ 195 00:11:54,547 --> 00:11:56,883 92歳になります。 196 00:11:56,883 --> 00:12:01,988 致死量寸前の ヒアルロン酸やコラーゲンを 顔に 注入することで➨ 197 00:12:01,988 --> 00:12:04,157 この 若々しさを保ち➨ 198 00:12:04,157 --> 00:12:06,659 今の日本における 若さの価値を➨ 199 00:12:06,659 --> 00:12:09,996 私が 身をもって 証明しているのですよ。 200 00:12:09,996 --> 00:12:11,998 なのに 君という人は➨ 201 00:12:11,998 --> 00:12:15,501 貴重な 10代の時間を こんな場所で 無駄にして。 202 00:12:15,501 --> 00:12:17,670 なんて 罪深い生徒なのでしょう。 203 00:12:17,670 --> 00:12:20,340 《サンタ:この姿で 学園長に 見つかっていたら➨ 204 00:12:20,340 --> 00:12:22,342 どうなっていたことやら…。 205 00:12:22,342 --> 00:12:24,677 あの人の 極端な大人嫌いと➨ 206 00:12:24,677 --> 00:12:28,014 子どもへの執着は 学内でも 有名だ。 207 00:12:28,014 --> 00:12:32,685 大渋一二三 大黒愛護学園の 学園長。 208 00:12:32,685 --> 00:12:35,188 手は 92歳のまま。 209 00:12:35,188 --> 00:12:37,523 この学園の 生徒こそが➨ 210 00:12:37,523 --> 00:12:42,695 将来 日本を再建すると 信じてやまない 絶対権力者だ。 211 00:12:42,695 --> 00:12:44,697 人生における トラウマは➨ 212 00:12:44,697 --> 00:12:48,201 子どもの人格を 崩壊させるという考えのもと➨ 213 00:12:48,201 --> 00:12:52,705 トラウマゼロ教育を 校訓にして 生徒たちを 保護し➨ 214 00:12:52,705 --> 00:12:55,041 常に 行動を見張っている》 215 00:12:55,041 --> 00:12:58,044 君は 1人で こんなところにいた。 216 00:12:58,044 --> 00:12:59,979 他の生徒と➨ 217 00:12:59,979 --> 00:13:03,149 足並みを そろえることが できないということは➨ 218 00:13:03,149 --> 00:13:06,819 まさか 何か トラウマを 抱えているんですか? 219 00:13:06,819 --> 00:13:09,155 ト トラウマなんて ありません! 220 00:13:09,155 --> 00:13:11,157 僕のトラウマは ゼロです! 221 00:13:11,157 --> 00:13:16,329 いいえ 君の その表情 確実に 何かを抱えてますね? 222 00:13:16,329 --> 00:13:18,331 何も 抱えてません! 223 00:13:18,331 --> 00:13:21,334 (甘矢)毎日 楽しいです! (大渋)だったら どうして➨ 224 00:13:21,334 --> 00:13:24,337 そんなに 追い詰められているんですか? 225 00:13:24,337 --> 00:13:29,142 (甘矢)追い詰められてなんか… 僕は ただ 事実を…。 226 00:13:32,345 --> 00:13:36,349 わかりますか? 私は 今 怒っています。 227 00:13:36,349 --> 00:13:40,019 整形のしすぎで 表情筋が 壊死しているので➨ 228 00:13:40,019 --> 00:13:43,022 こういうやり方で 伝えるしかありませんが➨ 229 00:13:43,022 --> 00:13:45,024 ウソつきの子どもは➨ 230 00:13:45,024 --> 00:13:48,861 トラウマを抱えた子どもと同様 忌まわしい。 231 00:13:48,861 --> 00:13:53,199 矯正するべく 連れていくしかないようですね。 232 00:13:53,199 --> 00:13:55,535 半地下へ。 233 00:13:55,535 --> 00:13:58,538 そ そんな…。 234 00:13:58,538 --> 00:14:02,308 (甘矢)学園長! 放してください 僕は 何も! 235 00:14:02,308 --> 00:14:05,812 《半地下… ただの うわさだと思ってた。 236 00:14:05,812 --> 00:14:08,648 問題児が 行かされるクラス➨ 237 00:14:08,648 --> 00:14:10,650 ホントに あるんだ… んっ?》 238 00:14:10,650 --> 00:14:12,652 三田? 239 00:14:12,652 --> 00:14:14,654 暴れないでください。 240 00:14:14,654 --> 00:14:17,990 私は こう見えて 92歳の老人ですよ。 241 00:14:17,990 --> 00:14:20,493 嫌です! 半地下は 行きたくないです! 242 00:14:20,493 --> 00:14:22,995 お願いします! (ヒビが入る音) 243 00:14:29,335 --> 00:14:31,337 ふんっ! うっ! 244 00:14:34,340 --> 00:14:36,342 その子を 放せ! 245 00:14:36,342 --> 00:14:41,180 《サンタクロースの能力に目覚めて よかったことが 1つある。 246 00:14:41,180 --> 00:14:43,516 それは… 気付けたことだ➨ 247 00:14:43,516 --> 00:14:46,519 この学園の 異常さに…》 248 00:14:46,519 --> 00:14:51,357 あぁ~ なんですか 何事ですか? 249 00:14:51,357 --> 00:14:54,694 痛い… たぶん…。 250 00:14:54,694 --> 00:15:00,633 リメークを重ねた肌なので 出血とかしないんですよ 私の顔。 251 00:15:00,633 --> 00:15:02,635 それよりも 学内に➨ 252 00:15:02,635 --> 00:15:05,471 あなたを 発見したことのほうが 重大です。 253 00:15:05,471 --> 00:15:07,473 応援を 呼びます。 254 00:15:07,473 --> 00:15:09,475 ふんっ! うおっ! 255 00:15:11,811 --> 00:15:15,982 まさか 本当に現れるとは 思いませんでしたが➨ 256 00:15:15,982 --> 00:15:18,151 ちっとも 怖くありません。 257 00:15:18,151 --> 00:15:22,321 私の務めは 子どもたちを 守ること。 258 00:15:22,321 --> 00:15:24,991 奇遇だな 俺もだ! 259 00:15:24,991 --> 00:15:27,994 俺の体が なぜ こんなに凶暴なのか➨ 260 00:15:27,994 --> 00:15:30,329 答えは 明白だったぜ。 261 00:15:30,329 --> 00:15:32,331 ふんっ! 262 00:15:35,334 --> 00:15:39,672 ハッハッハッハッ! ご自分のイニシャルでも 彫られたんですか? 263 00:15:39,672 --> 00:15:41,674 うっ! 264 00:15:43,676 --> 00:15:46,345 あんたみたいな 大人から➨ 265 00:15:46,345 --> 00:15:49,048 クソガキを 守るためだよ! 266 00:15:52,018 --> 00:15:54,687 (大渋)その バサバサの白髪➨ 267 00:15:54,687 --> 00:15:56,856 顔じゅうに刻まれたシワ➨ 268 00:15:56,856 --> 00:16:00,126 血色の悪い唇に コケた頬。 269 00:16:00,126 --> 00:16:04,630 そして 輝きなど とっくに失った 暗い瞳。 270 00:16:04,630 --> 00:16:09,802 醜い老体が 不法侵入なんて なおさら 容赦しません。 271 00:16:09,802 --> 00:16:12,805 いや 老体は あんたも 一緒だろ。 272 00:16:12,805 --> 00:16:14,974 (大渋)いいえ 私の肉体は➨ 273 00:16:14,974 --> 00:16:17,977 究極の 若作りのうえ 成り立っている。 274 00:16:17,977 --> 00:16:19,979 ただの 老いぼれに➨ 275 00:16:19,979 --> 00:16:23,816 この 大黒愛護学園の 学園長が 務まるとでも? 276 00:16:23,816 --> 00:16:25,818 じゃあ 聞くが➨ 277 00:16:25,818 --> 00:16:28,321 あんた おとといの夜 何 食べた? 278 00:16:28,321 --> 00:16:31,991 (サンタ) 5秒以内に 答えられなければ➨ 279 00:16:31,991 --> 00:16:36,662 あんたの若作りは 脳の老化には なんの効果も ないってことだ。 280 00:16:36,662 --> 00:16:38,664 5! えっ? 281 00:16:38,664 --> 00:16:41,167 4! おととい? 3! 282 00:16:41,167 --> 00:16:43,669 ちょっと待って。 2! 283 00:16:43,669 --> 00:16:47,006 魚の煮つけは 昨日だったか? (サンタ)1! 284 00:16:47,006 --> 00:16:49,509 えっと…。 ゼロ! 285 00:16:49,509 --> 00:16:52,345 時間切れだ! あっ! 286 00:16:52,345 --> 00:16:55,014 (大渋)湯豆腐だ! (冬村)じじくさ。 287 00:16:55,014 --> 00:16:57,016 (サンタ)ふんっ! 288 00:16:59,352 --> 00:17:02,455 なかなか 痛いところを 突きますね。 289 00:17:02,455 --> 00:17:07,627 さすがは 全能の老人 サンタクロース。 290 00:17:07,627 --> 00:17:10,630 (サンタ)うぅ…。 (冬村)あんた 重すぎ! 291 00:17:10,630 --> 00:17:12,798 引っ張らないと 移動できないなんて! 292 00:17:12,798 --> 00:17:14,800 しかたないだろ! 293 00:17:14,800 --> 00:17:19,305 さっき 生えたばっかりで まだ うまく使いこなせないんだよ! 294 00:17:19,305 --> 00:17:21,974 寮の屋上までは 追ってこないよね。 295 00:17:21,974 --> 00:17:24,810 危なかった…。 296 00:17:24,810 --> 00:17:26,979 ふんっ! 冬村! 297 00:17:26,979 --> 00:17:29,649 ああっ… ああっ…。 298 00:17:29,649 --> 00:17:32,818 あんたは 私と三田を脅迫した。 299 00:17:32,818 --> 00:17:36,656 スタンガンで 気絶させて 縛り上げて 脅したんだよ。 300 00:17:36,656 --> 00:17:41,160 三田の正体を 知られた以上 あんたを 殺すしかない。 301 00:17:41,160 --> 00:17:44,997 黙っとけば よかったのに 自業自得だね。 302 00:17:44,997 --> 00:17:46,999 冬村 落ち着けって! 303 00:17:46,999 --> 00:17:51,003 僕だって… 僕だって やりたくなかった! 304 00:17:51,003 --> 00:17:54,006 使命があって しかたなく…。 305 00:17:56,175 --> 00:17:58,678 んっ? あ 甘矢➨ 306 00:17:58,678 --> 00:18:00,947 一応 ルームメートとして言うけど➨ 307 00:18:00,947 --> 00:18:03,950 お前が 同情 買いたい時に たまにする➨ 308 00:18:03,950 --> 00:18:07,954 その もの憂げな美少年の顔は 冬村には 効かないと思う。 309 00:18:07,954 --> 00:18:09,956 うわ~っ! (冬村)目障り! 310 00:18:09,956 --> 00:18:12,124 待って待って 待って! 本当だ! 311 00:18:12,124 --> 00:18:16,963 三田に! サンタクロースを 現役復帰してほしいんだ! 312 00:18:16,963 --> 00:18:22,802 (甘矢)僕の家は 老舗のケーキ屋で もう 傾きかけてる。 313 00:18:22,802 --> 00:18:25,137 こんなご時世じゃ 当然だ。 314 00:18:25,137 --> 00:18:27,306 子どもも 減っていて➨ 315 00:18:27,306 --> 00:18:29,976 国も どんどん 貧しくなってるから…。 316 00:18:29,976 --> 00:18:32,478 そうだろ? 317 00:18:32,478 --> 00:18:35,481 《大黒愛護学園の校舎は➨ 318 00:18:35,481 --> 00:18:38,317 かつて 大型の百貨店だった。 319 00:18:38,317 --> 00:18:42,488 この国では すべてのものが 貧しくなり続けている》 320 00:18:42,488 --> 00:18:46,158 でも 本物の サンタクロースがいると知れたら➨ 321 00:18:46,158 --> 00:18:48,494 伝説が 本当だと わかれば➨ 322 00:18:48,494 --> 00:18:51,831 また クリスマスって行事が この国に 定着するはずだ! 323 00:18:51,831 --> 00:18:55,001 そしたら 僕の実家は V字回復。 324 00:18:55,001 --> 00:18:57,837 昔みたいに たくさんのケーキを作って➨ 325 00:18:57,837 --> 00:18:59,939 みんなに 売ることができる! 326 00:18:59,939 --> 00:19:03,109 12月は 繁忙期だ~ なんて言って…。 327 00:19:03,109 --> 00:19:05,111 《変な感じだ…。 328 00:19:05,111 --> 00:19:09,448 もう 誰も サンタクロースを 信じなくなった この時代に➨ 329 00:19:09,448 --> 00:19:13,619 2人の子どもだけが 俺のことを 信じている…。 330 00:19:13,619 --> 00:19:17,289 信じる子どもの力が 2つ。 331 00:19:17,289 --> 00:19:22,294 それだけで なぜ こんなに 力が!》 332 00:19:22,294 --> 00:19:25,131 そんなの 本当の話か わからない。 333 00:19:25,131 --> 00:19:27,299 ぐっ! お前は 信用できない! 334 00:19:27,299 --> 00:19:30,469 少なくとも 大人よりは 信用できるはずだよ。 335 00:19:30,469 --> 00:19:33,639 さっきの学園長 見ただろ? 336 00:19:33,639 --> 00:19:36,475 僕ら 一緒に 逃げてきたじゃないか。 337 00:19:36,475 --> 00:19:39,311 子どもだって いつかは 大人になる。 338 00:19:39,311 --> 00:19:41,480 信用できないのは みんな 同じ。 339 00:19:41,480 --> 00:19:43,649 この国では みんな いずれ➨ 340 00:19:43,649 --> 00:19:46,986 大渋学園長みたいな 異常な老人になるんだよ! 341 00:19:46,986 --> 00:19:50,990 誰のことも 信じられない! (サンタ)冬村! 342 00:19:50,990 --> 00:19:53,659 甘矢の言っていることは 本当だ。 343 00:19:53,659 --> 00:19:57,496 見えるんだ… 俺には。 344 00:19:57,496 --> 00:20:00,833 えっ? サンタクロースの能力? 345 00:20:00,833 --> 00:20:02,835 老眼って➨ 346 00:20:02,835 --> 00:20:07,006 近くよりも 遠くのが 見やすいんだよね! 347 00:20:07,006 --> 00:20:09,842 (サンタ) 南の方角に 看板が立ってる。 348 00:20:09,842 --> 00:20:12,845 甘矢パーティー ってな。 349 00:20:12,845 --> 00:20:14,847 パティスリーね。 はぁ? 350 00:20:14,847 --> 00:20:16,849 能力じゃなくて 老眼!? 351 00:20:16,849 --> 00:20:19,351 能力とか 使いこなせてないし…。 352 00:20:19,351 --> 00:20:22,521 でも これも 能力の1つと言えるだろ? 353 00:20:22,521 --> 00:20:24,523 老いるって➨ 354 00:20:24,523 --> 00:20:27,193 衰えることばかりじゃないぜ 冬村。 355 00:20:27,193 --> 00:20:30,696 俺が 保証する。 356 00:20:30,696 --> 00:20:35,034 (甘矢)三田 信じてくれて マジで ありがとう。 357 00:20:35,034 --> 00:20:38,370 いや 頼みごとよりも 今は 大事な 確認事項がある。 358 00:20:38,370 --> 00:20:41,674 冬村 ぷちっこグミ 持ってるか? 359 00:20:47,880 --> 00:20:50,716 ふぅ… よし。 360 00:20:50,716 --> 00:20:54,220 今日 あったことは 3人だけの秘密だ。 361 00:20:54,220 --> 00:20:58,057 (三田)俺は これ以上 誰にも 正体がバレたくないんだ。 362 00:20:58,057 --> 00:21:01,994 俺たちは あの 大渋学園長に 目をつけられたかもしれない。 363 00:21:01,994 --> 00:21:03,996 約束を 守ってるうちは➨ 364 00:21:03,996 --> 00:21:07,333 2人に 何も起きないように 俺が 守ってやる。 365 00:21:07,333 --> 00:21:10,336 誰にも 言わない! よし! 366 00:21:10,336 --> 00:21:12,338 冬村も! 367 00:21:16,842 --> 00:21:20,179 約束だ! 368 00:21:20,179 --> 00:21:24,517 《三田:クラスメートを 一緒に 捜してほしい冬村と➨ 369 00:21:24,517 --> 00:21:29,021 実家のために サンタクロースに 現役復帰してほしい甘矢。 370 00:21:29,021 --> 00:21:33,025 俺を頼ってる以上 2人から 秘密は漏れない。 371 00:21:33,025 --> 00:21:35,694 それにしても➨ 372 00:21:35,694 --> 00:21:40,699 冬村は どうして 俺の正体を 知っていたんだろう?》 373 00:21:40,699 --> 00:21:44,203 ああ もう! 三田 ここ どうなってる? 374 00:21:44,203 --> 00:21:46,872 どうしよう ハゲたりしたら…。 375 00:21:46,872 --> 00:21:49,208 大げさだな 甘矢は。 376 00:21:49,208 --> 00:21:51,710 (甘矢)もう… あっ ちょっと痛いもん! 377 00:21:51,710 --> 00:21:54,046 (大渋)ええ 間違いありません。 378 00:21:54,046 --> 00:21:58,050 床に でかでかと 記名までして 去っていったんですからね➨ 379 00:21:58,050 --> 00:21:59,985 「S」と。 380 00:21:59,985 --> 00:22:03,155 巨体に 白いヒゲと 足のソリ➨ 381 00:22:03,155 --> 00:22:05,324 そして あの眼光。 382 00:22:05,324 --> 00:22:07,660 もう 疑いの余地は ないでしょう。 383 00:22:07,660 --> 00:22:14,667 あなたのチームが 血眼になって 探している男… サンタクロースですよ。 384 00:22:14,667 --> 00:22:19,071 ☎️(大渋)赤衣の特捜隊が 動き出す時です。