1 00:00:38,772 --> 00:00:41,775 (銃声) 2 00:00:43,777 --> 00:00:46,280 (柳生田)サンタクロースねぇ…。 3 00:00:48,282 --> 00:00:50,784 フーッ…。 4 00:02:39,760 --> 00:02:43,063 (三田)井沢! 髪に糸クズ ついてるよ。 5 00:02:45,098 --> 00:02:47,601 《女子の髪を触っちゃった》 6 00:02:47,601 --> 00:02:50,937 ごめん ごめん! (井沢)うんん ありがとう。 7 00:02:50,937 --> 00:02:52,939 あっ うん…。 8 00:02:52,939 --> 00:02:55,342 優しいね 三田。 9 00:02:59,780 --> 00:03:01,782 《まただ…。 10 00:03:01,782 --> 00:03:04,384 最近 やたらと 俺の周りで…》 11 00:03:07,454 --> 00:03:11,124 (甘矢)物が落ちる? う~ん… 何それ? 12 00:03:11,124 --> 00:03:13,960 三田が 落ち着かないだけじゃないの? 13 00:03:13,960 --> 00:03:17,130 あと… こんなところで 話してて 大丈夫かな? 14 00:03:17,130 --> 00:03:20,801 (冬村)休み時間で騒がしいから 小声なら 平気。 15 00:03:20,801 --> 00:03:24,137 これ 絶対 サンタの能力だ! 16 00:03:24,137 --> 00:03:28,141 あぁ… アベちゃん 久しぶり~。 元気? 17 00:03:28,141 --> 00:03:30,143 (アベちゃん)う… うん。 じゃあね。 18 00:03:30,143 --> 00:03:34,414 ご… ごめん。 でも わかるんだよ 俺には。 19 00:03:34,414 --> 00:03:39,252 日に日に サンタとしての能力が 自分の中で増大してるって…。 20 00:03:39,252 --> 00:03:42,422 お前たち 子ども2人が サンタを信じてる。 21 00:03:42,422 --> 00:03:45,258 それだけで なんだか 体が…。 22 00:03:45,258 --> 00:03:48,095 そうは言っても 物を落とす能力なんて➡️ 23 00:03:48,095 --> 00:03:51,431 サンタクロースに必要? そこなんだよな。 24 00:03:51,431 --> 00:03:53,433 俺も ピンとこなくて…。 25 00:03:53,433 --> 00:03:56,436 小さな体から 力が あふれだしてるのかな? 26 00:03:56,436 --> 00:04:00,774 小さいって… 甘矢だって 俺と そう変わらないだろ。 27 00:04:00,774 --> 00:04:02,776 俺 161! 甘矢は? 28 00:04:02,776 --> 00:04:04,778 う~ん…。 29 00:04:04,778 --> 00:04:06,780 170だよ。 30 00:04:09,449 --> 00:04:11,451 (花瓶の割れる音) 31 00:04:11,451 --> 00:04:14,788 あっ! もしかして ウソに反応するのかな? 32 00:04:14,788 --> 00:04:18,458 本当は 168。 私 182。 33 00:04:18,458 --> 00:04:20,794 サラッと サバ読むなよ! フフ…。 34 00:04:20,794 --> 00:04:24,464 とりあえず 花瓶 片づけないと…。 35 00:04:24,464 --> 00:04:27,134 (甘矢)でも どういうことだ? 36 00:04:27,134 --> 00:04:30,470 サンタは ウソを嫌うとか そんな話 聞いたことない。 37 00:04:30,470 --> 00:04:33,473 クリスマスという行事については さんざん調べた。 38 00:04:35,408 --> 00:04:40,247 サンタクロースは 悪い子には プレゼントをあげない。 39 00:04:40,247 --> 00:04:44,084 いい子か悪い子か見抜くには 能力が必要なはずだ。 40 00:04:44,084 --> 00:04:47,387 悪い子と対面したとき 物が落ちれば…。 41 00:04:50,423 --> 00:04:54,427 音で目を覚ました子どもに 見られるわけにもいかず➡️ 42 00:04:54,427 --> 00:04:58,431 サンタは 悪い子の前から 立ち去る と…。 43 00:04:58,431 --> 00:05:01,768 三田は サンタクロースの末裔だろ? 44 00:05:01,768 --> 00:05:04,771 悪い子の定義が さらに具体的になって➡️ 45 00:05:04,771 --> 00:05:07,107 「ウソつき」に なってるんじゃないか? 46 00:05:07,107 --> 00:05:09,943 ウソは人の悪事の象徴だしね。 47 00:05:09,943 --> 00:05:12,445 どうかな? 僕の推理。 48 00:05:12,445 --> 00:05:14,447 これは すごいよ三田。 49 00:05:14,447 --> 00:05:17,784 サンタの能力に ウソを見抜く力があるなら…。 50 00:05:17,784 --> 00:05:19,786 う~ん…。 51 00:05:19,786 --> 00:05:22,455 不採用で。 (甘矢)何? (冬村)不採用って。 52 00:05:22,455 --> 00:05:26,626 《だって… だとしたら さっき 髪に触っちゃったときの➡️ 53 00:05:26,626 --> 00:05:29,796 井沢の反応で 筆箱が落ちたってことは…》 54 00:05:29,796 --> 00:05:32,399 ((優しいね 三田)) 55 00:05:34,401 --> 00:05:38,071 ((こいつ 私の髪に なんの断りもなく 触ってきた! 56 00:05:38,071 --> 00:05:40,740 糸クズがついてた? ウソだろ 絶対! 57 00:05:40,740 --> 00:05:43,410 クラスいちの美少女 井沢様の髪に 触りたいからって➡️ 58 00:05:43,410 --> 00:05:46,079 バレバレのウソつくなっつうの!)) 59 00:05:46,079 --> 00:05:48,415 俺 本当は井沢に…。 60 00:05:48,415 --> 00:05:51,318 キモがられてたってことでしょ!? 61 00:05:53,753 --> 00:05:56,256 《サンタだからって 女子を気にする気持ちが➡️ 62 00:05:56,256 --> 00:05:58,258 ゼロになったわけじゃないし! 63 00:05:58,258 --> 00:06:01,094 そもそも 人のウソなんて 見抜きたくねぇよ!》 64 00:06:01,094 --> 00:06:03,930 ねぇ… テキトーに 三田に ウソついてみてよ。 65 00:06:03,930 --> 00:06:06,933 えっ! 急に言われても… え~っと…。 66 00:06:06,933 --> 00:06:10,103 キャーッ! やめて! やめて!! 67 00:06:10,103 --> 00:06:12,439 この話は ナシで! 忘れて! 68 00:06:12,439 --> 00:06:15,108 俺の気のせいだったわ。 へっ? なんで なんで? 69 00:06:15,108 --> 00:06:17,611 三田! これは チャンスだよ! 70 00:06:17,611 --> 00:06:20,780 (冬村)小野の行方を知ってるヤツを 突きとめられるかも! 71 00:06:20,780 --> 00:06:23,083 うっ! あっ… ごめん! 72 00:06:26,453 --> 00:06:30,290 (大渋)こんにちは 冬村さん 甘矢くん。 73 00:06:30,290 --> 00:06:33,059 君たちのことを捜してましたよ。 74 00:06:33,059 --> 00:06:38,398 君は 三田くんでしたね。 《三田:顔の傷が消えてる…》 75 00:06:38,398 --> 00:06:42,068 すみませんが お二人を お借りできますかな? 76 00:06:42,068 --> 00:06:49,075 特に… 冬村さんには 個人的に お話ししたいことが…。 77 00:06:51,077 --> 00:06:55,749 三田… 私 ずっと あんたに隠してたことがある。 78 00:06:55,749 --> 00:06:59,753 えっ な… 何? 79 00:06:59,753 --> 00:07:01,755 好きだよ。 80 00:07:04,758 --> 00:07:10,263 初めて見た日から ずっと…。 81 00:07:25,779 --> 00:07:27,781 (三田)えっ? おぉっ! 逃げるよ! 82 00:07:27,781 --> 00:07:30,784 間違いない! あんたの新しい能力は➡️ 83 00:07:30,784 --> 00:07:32,719 ウソを見抜く能力だ! 84 00:07:32,719 --> 00:07:35,889 蛍光灯 壊すほどの ウソだったんだねぇ…。 85 00:07:35,889 --> 00:07:38,792 どんだけ ナシなの? 俺…。 86 00:07:41,227 --> 00:07:44,064 これでわかる… 小野の行方が! 87 00:07:44,064 --> 00:07:46,733 これから 学級会開いて 試そうよ! 88 00:07:46,733 --> 00:07:49,736 小野が見つかるかもしれない! 89 00:07:49,736 --> 00:07:52,739 まぁ いいでしょう…。 90 00:07:52,739 --> 00:07:57,744 学園にいるかぎり 生徒には いつでも会えますからね。 91 00:07:57,744 --> 00:08:02,415 小野さんがいなくなって 1か月と1週間 経ちました。 92 00:08:02,415 --> 00:08:06,419 ここで改めて 議題として クラスのみんなに問います。 93 00:08:06,419 --> 00:08:09,255 何か少しでも 手がかりになる情報を➡️ 94 00:08:09,255 --> 00:08:13,093 知ってる人がいたら 挙手してくれると…。 95 00:08:13,093 --> 00:08:15,929 (芹沢)えっ 今さら? (坪山)まさか 今になって➡️ 96 00:08:15,929 --> 00:08:19,766 生徒を疑ってんの? 《そりゃ そうなるよな…》 97 00:08:19,766 --> 00:08:23,937 いや… そうじゃなくて…。 (坪山)小野は変わり者だったろ。 98 00:08:23,937 --> 00:08:26,606 深く関わってたヤツなんて そんないねぇよ。 99 00:08:26,606 --> 00:08:30,110 そうだよね… 私も 小野のこと よく知らないかも…。 100 00:08:30,110 --> 00:08:32,612 (光月)小野は絶対 メガネ外したほうが➡️ 101 00:08:32,612 --> 00:08:34,714 かわいかったよな。 (汐留)あんた➡️ 102 00:08:34,714 --> 00:08:37,717 そんなんばっかだよね。 外出とかしない子だったよね。 103 00:08:37,717 --> 00:08:40,387 小野を捜す? みんなで。 嫌だよ 怖い…。 104 00:08:40,387 --> 00:08:42,389 (二胡)トイレ 行きたいよ…。 小野って 死んだんじゃないの? 105 00:08:42,389 --> 00:08:45,725 あの子 ヘンだったよね。 私は 小野 好きだったよ。 106 00:08:45,725 --> 00:08:47,727 (二胡)小野は死んだんだよ。 107 00:08:55,735 --> 00:08:59,072 今 誰が言った? 108 00:08:59,072 --> 00:09:02,075 《本が… 落ちた》 109 00:09:02,075 --> 00:09:04,744 正直に答えて。 110 00:09:04,744 --> 00:09:08,415 小野は死んだ って…。 111 00:09:08,415 --> 00:09:10,417 今 誰が言った!? 112 00:09:13,420 --> 00:09:16,423 三田!? (茂木)三田が倒れた! 113 00:09:16,423 --> 00:09:18,425 白目むいてる! 114 00:09:18,425 --> 00:09:22,762 《あぁ… みんな 俺を心配している…。 115 00:09:22,762 --> 00:09:25,432 お前ら それ 本心か? 116 00:09:25,432 --> 00:09:28,101 俺は サンタクロースの末裔だぞ? 117 00:09:28,101 --> 00:09:33,706 俺にウソをつけば 物が落ちて すぐにわかるんだからな。 118 00:09:33,706 --> 00:09:38,378 俺は ウソを見抜けるんだ》 119 00:09:38,378 --> 00:09:41,548 いや きっつい! この能力! 120 00:09:41,548 --> 00:09:45,385 (甘矢)疑心暗鬼になるあまり 気絶しちゃったんだね。 121 00:09:45,385 --> 00:09:48,054 大丈夫? 優しくしないで! 122 00:09:48,054 --> 00:09:50,056 どうせ それも ウソなんでしょ! 123 00:09:50,056 --> 00:09:52,725 うれしい言葉をかけられたあと 周りの物が落ちないか➡️ 124 00:09:52,725 --> 00:09:56,062 ヒヤヒヤする気持ち お前らに わかるか!? 125 00:09:56,062 --> 00:10:01,067 繊細な14才みたいなこと言って…。 繊細な14才なんだよ! 126 00:10:01,067 --> 00:10:06,739 バサッとか ドサッとか… 全部 俺の心が つぶれる音に聞こえてくるんだ。 127 00:10:06,739 --> 00:10:10,076 (本の落ちる音) 128 00:10:10,076 --> 00:10:13,746 しんどすぎる…。 人間なんて➡️ 129 00:10:13,746 --> 00:10:18,418 1日 200回は ウソをついてるって いわれるような生き物だよ。 130 00:10:18,418 --> 00:10:20,753 あんたが ビクついているウソが➡️ 131 00:10:20,753 --> 00:10:25,258 その中でも どれだけ ちっぽけなものか教えてあげる。 132 00:10:34,767 --> 00:10:36,769 ((二胡:小野は死んだんだよ)) 133 00:10:40,440 --> 00:10:43,610 小野のことなんて どうでもいい。 134 00:10:43,610 --> 00:10:47,280 1か月以上 行方不明の少女なんて…。 135 00:10:47,280 --> 00:10:50,450 うわっ! どうせ とっくに死んでる。 136 00:10:50,450 --> 00:10:54,787 誘拐されてるとしても 助ける術なんて ないし…。 137 00:10:54,787 --> 00:10:57,790 彼女のことは忘れよう。 138 00:10:57,790 --> 00:11:02,795 あの中に容疑者がいるとしても 私には…。 139 00:11:02,795 --> 00:11:05,465 関係のないことだ! 140 00:11:05,465 --> 00:11:09,969 さっさと忘れて 前に進もう! 141 00:11:12,472 --> 00:11:15,808 ((小野:わっ… 冬村さんって 手 冷たいね。 142 00:11:15,808 --> 00:11:19,112 心が温かいんだね とか言ったら 怒るよ)) 143 00:11:23,149 --> 00:11:25,818 ((ねぇ… 大好き)) 144 00:11:25,818 --> 00:11:29,489 小野は死んだ! そういうことにしよう! 145 00:11:29,489 --> 00:11:31,824 みんなで消し去ればいい! 146 00:11:31,824 --> 00:11:35,261 うっ! ふんっ! うぅっ! 147 00:11:35,261 --> 00:11:37,263 やめろ 冬村! 148 00:11:40,767 --> 00:11:44,437 (冬村)三田… 約束する。 149 00:11:44,437 --> 00:11:48,107 私は これくらいの 覚悟がなければ➡️ 150 00:11:48,107 --> 00:11:50,810 あんたに ウソはつかない。 151 00:11:53,112 --> 00:11:56,783 だから あんたもサンタクロースなら…。 152 00:11:56,783 --> 00:12:02,789 つく側も傷ついてるような ウソじゃなきゃ 全部 無視しろ! 153 00:12:02,789 --> 00:12:05,458 (甘矢)わっ… わぁ…。 154 00:12:05,458 --> 00:12:08,795 《これが…》 155 00:12:08,795 --> 00:12:14,467 《サンタ:これが 俺の学生生活と サンタクロースの両立!? 156 00:12:14,467 --> 00:12:17,804 心臓がもたねぇ…》 157 00:12:17,804 --> 00:12:19,806 (冬村)待って。 えっ? 158 00:12:22,308 --> 00:12:25,812 超痛い。 保健室! 保健室! 159 00:12:25,812 --> 00:12:29,482 こぶしの血で サンタの姿に! 160 00:12:29,482 --> 00:12:32,318 ふわぁ…。 161 00:12:32,318 --> 00:12:35,088 (三田)先生も滝汗かいてたぞ。 162 00:12:35,088 --> 00:12:40,260 無茶は ほどほどにしろよな。 処置に 4時間もかかった。 163 00:12:40,260 --> 00:12:45,431 (甘矢)すっかり 夜だね。 教室のガラス掃除して 帰ろう。 164 00:12:45,431 --> 00:12:51,437 冬村… 小野の行方不明は クラスの誰かが関わってると思う? 165 00:12:51,437 --> 00:12:57,277 少なくとも 小野は生きてるって 考えてるヤツはいる。 166 00:12:57,277 --> 00:12:59,445 今日は それがわかった。 167 00:12:59,445 --> 00:13:04,117 三田と甘矢には 引き続き 協力してもらうよ。 168 00:13:04,117 --> 00:13:06,819 見つかったら パーティーだね。 169 00:13:19,799 --> 00:13:21,801 (三田)えっ? 170 00:13:21,801 --> 00:13:23,803 お… 小野? 171 00:13:23,803 --> 00:13:25,805 小野… だよな? 172 00:13:31,477 --> 00:13:33,413 小野! 173 00:13:33,413 --> 00:13:35,748 追いかけるぞ! 174 00:13:35,748 --> 00:13:38,251 サンタのほうが速い! 175 00:13:38,251 --> 00:13:40,853 とにかく 今は 捕まえないと! 176 00:13:43,089 --> 00:13:45,091 冬村! 追わないのか!? 177 00:13:48,094 --> 00:13:50,797 《何があったんだ? 小野》 178 00:13:58,771 --> 00:14:02,775 《三田:結局… そのあと しばらく 校内を捜したけれど➡️ 179 00:14:02,775 --> 00:14:05,778 小野は見つからなかった》 180 00:14:08,781 --> 00:14:10,783 (甘矢)2人に奢ってあげる。 181 00:14:10,783 --> 00:14:15,455 こんな 奇妙な夜には 温かくて 甘い飲み物だよ。 182 00:14:15,455 --> 00:14:18,291 ねっ…。 183 00:14:18,291 --> 00:14:22,295 《三田:なんだか 3人して 小野という名前を➡️ 184 00:14:22,295 --> 00:14:25,465 口にするのも 怖くなってるみたいだ。 185 00:14:25,465 --> 00:14:28,801 とくに冬村は ひと言も話さず…。 186 00:14:28,801 --> 00:14:31,137 何か言ってくれ…。 187 00:14:31,137 --> 00:14:34,240 状況が飲み込めていないのか…。 188 00:14:34,240 --> 00:14:37,076 捕らえそこなった俺に 怒っているのか…。 189 00:14:37,076 --> 00:14:39,412 せっかく見つけた友達が 逃げたことに➡️ 190 00:14:39,412 --> 00:14:41,814 ショックを受けているのか…》 191 00:14:43,750 --> 00:14:46,419 三田! 飲めてない! 飲めてない!! 192 00:14:46,419 --> 00:14:49,088 えっ? あ~っとっと! 何してんだ 甘矢! 193 00:14:49,088 --> 00:14:52,258 自分でこぼしたのに! 僕にまで かけないでよ! 194 00:14:52,258 --> 00:14:54,427 (三田)うわぁ… もう 最悪。 195 00:14:54,427 --> 00:14:56,429 (甘矢)あっ! でも トマトジュースじゃなくて➡️ 196 00:14:56,429 --> 00:14:58,598 よかったじゃん。 シャツが赤くなったら➡️ 197 00:14:58,598 --> 00:15:00,767 また オッサンダに なってたところだったよ。 198 00:15:00,767 --> 00:15:06,105 オ… オッサンダ? 三田とオッサンダ… ほら 呼び分けられる。 199 00:15:06,105 --> 00:15:08,107 やだ! そんなの! 200 00:15:08,107 --> 00:15:11,778 冬村! ハンカチ 持ってない? やっちゃっ… た…。 201 00:15:11,778 --> 00:15:13,780 フフフ…。 202 00:15:13,780 --> 00:15:17,450 フフフ… バカだな 2人… フフ…。 203 00:15:17,450 --> 00:15:22,789 フフフ… ちょっと待って… さっきのって 小野だったよね? 204 00:15:22,789 --> 00:15:26,125 完全に 小野だったよね? ウソみたい…。 205 00:15:26,125 --> 00:15:29,462 ハハハハ! 206 00:15:29,462 --> 00:15:32,732 《そうだ…。 207 00:15:32,732 --> 00:15:37,403 生きてたんだよ 小野… 幻じゃなかった。 208 00:15:37,403 --> 00:15:41,741 どうして 逃げたのか とか 何があったのか なんて➡️ 209 00:15:41,741 --> 00:15:45,244 どうでもよくなるくらい 冬村は 小野を…》 210 00:15:45,244 --> 00:15:47,747 でも どうして 逃げたんだろ? 211 00:15:47,747 --> 00:15:50,583 あっ そこ 気にしていいとこだよね? 212 00:15:50,583 --> 00:15:54,086 相変わらず ヘンな子だよ。 フフフ…。 213 00:15:54,086 --> 00:15:57,757 《俺は 女の子の笑い声を聞いてると➡️ 214 00:15:57,757 --> 00:16:00,092 ヒヤヒヤすることがある。 215 00:16:00,092 --> 00:16:02,762 たまに 泣いてるみたいに 聞こえるから。 216 00:16:02,762 --> 00:16:09,268 だから 隣に座って 俺は ずっと 耳を澄ましていた》 217 00:16:16,943 --> 00:16:19,278 えっ! 小野の学園葬!? 218 00:16:19,278 --> 00:16:21,781 今!? (歌川)あぁ。 219 00:16:21,781 --> 00:16:24,283 身内での 葬儀が行われなかったから➡️ 220 00:16:24,283 --> 00:16:26,619 学園で 執り行うことになったらしい。 221 00:16:26,619 --> 00:16:30,957 今日の放課後 生徒は正装して 体育館に集合だって。 222 00:16:30,957 --> 00:16:33,726 大渋学園長が言ってた。 223 00:16:33,726 --> 00:16:37,730 《俺たちが 小野と遭遇した 2日後に… このタイミング?》 224 00:16:37,730 --> 00:16:41,400 全員集合だってさ。 お前らも来いよな。 225 00:16:41,400 --> 00:16:44,103 あぁ 行くよ。 226 00:16:46,072 --> 00:16:49,742 《おかしい! 何を企んでる!?》 227 00:16:49,742 --> 00:16:53,079 さぁ もうすぐ開始ですよ。 228 00:16:53,079 --> 00:16:56,749 楽団の皆様 鮮やかな衣装ですね。 229 00:16:56,749 --> 00:17:00,419 こういう時のために 赤いスーツは用意していますから。 230 00:17:00,419 --> 00:17:04,423 この天子時代… なぜ 未成年の葬儀の喪服は➡️ 231 00:17:04,423 --> 00:17:07,593 黒ではなく 赤色なのか ご存じですか? 232 00:17:07,593 --> 00:17:12,598 いえ… 昔は 大人も子どもも 黒だったのは知っていますが…。 233 00:17:12,598 --> 00:17:17,603 子どもの死は 明るく送りだすべきだからです。 234 00:17:17,603 --> 00:17:22,275 超少子化社会において 価値のある若い魂のまま➡️ 235 00:17:22,275 --> 00:17:25,945 天に召されることは 痛ましいと同時に➡️ 236 00:17:25,945 --> 00:17:29,282 非常に 尊いことでもあります。 237 00:17:29,282 --> 00:17:34,086 ですから 学園葬は 音楽あり 宴あり…。 238 00:17:36,389 --> 00:17:38,891 華々しくやりましょう。 239 00:17:38,891 --> 00:17:40,893 彼女のためにも。 240 00:17:40,893 --> 00:17:43,563 僕 冬村の様子 見てくる! 241 00:17:43,563 --> 00:17:45,731 頼む! うん。 242 00:17:45,731 --> 00:17:48,734 《俺は偵察だ。 243 00:17:48,734 --> 00:17:52,071 大人たちの怪しい言動や 行動があるはず。 244 00:17:52,071 --> 00:17:55,074 なんで こんなに豪華なんだ…。 245 00:17:55,074 --> 00:17:57,576 まるで お祝いみたいだ。 246 00:17:57,576 --> 00:18:01,080 サンタとして目覚めてから 気づいたことだけど➡️ 247 00:18:01,080 --> 00:18:04,083 この学園は つくづく おかしい。 248 00:18:04,083 --> 00:18:07,086 まぁ どちらにせよ 俺は参列しない。 249 00:18:07,086 --> 00:18:10,756 赤い喪服なんて着たら たちまち 正体が…》 250 00:18:10,756 --> 00:18:14,760 三田くん! そんなところで 何してるんですか? 251 00:18:14,760 --> 00:18:16,762 《ヤバッ!》 252 00:18:16,762 --> 00:18:21,100 ぶち壊すよ この葬式。 (三田)あっ…。 253 00:18:21,100 --> 00:18:23,936 (冬村)爆弾作りが得意でも 未成年なら➡️ 254 00:18:23,936 --> 00:18:26,272 なんの罪にも問われない。 255 00:18:26,272 --> 00:18:30,443 この時代に生まれて よかった。 危ない 危ない。 256 00:18:30,443 --> 00:18:33,379 おい! もう 爆弾は禁止だ! 257 00:18:33,379 --> 00:18:37,383 っていうか いくつ 持ってんだ!? 大勢の生徒が巻き添え食らうぞ! 258 00:18:37,383 --> 00:18:41,554 本当は生きている子の 葬式が行われようとしてるんだよ。 259 00:18:41,554 --> 00:18:46,392 止めないと。 それは… わかるけど…。 260 00:18:46,392 --> 00:18:51,063 さぁ… 今日 ここに 呼んだ理由は ただ一つ。 261 00:18:51,063 --> 00:18:54,567 あなたたち 赤衣の特捜隊のターゲット…。 262 00:18:54,567 --> 00:18:57,737 サンタクロースを捕獲するチャンスだからだ。 263 00:18:57,737 --> 00:19:03,909 枯れた ヒイラギの葉… 間違いなく 皆 正式な隊員のようだな。 264 00:19:03,909 --> 00:19:07,079 今日は 表向きは 葬儀のスタッフとして➡️ 265 00:19:07,079 --> 00:19:09,081 会場を見張ってもらう。 266 00:19:09,081 --> 00:19:14,420 小野一会が死亡してから あの男は 突然 姿を現した。 267 00:19:14,420 --> 00:19:17,423 偶然とは思えない頻度でね。 268 00:19:17,423 --> 00:19:20,760 彼女の死と関係があるに違いない。 269 00:19:20,760 --> 00:19:23,763 今日の葬式にも 必ず ヤツは現れる。 270 00:19:23,763 --> 00:19:25,931 心して 捜すように。 271 00:19:25,931 --> 00:19:28,768 (隊員たち)はい! あい。 272 00:19:28,768 --> 00:19:33,039 柳生田さん あなたは 主戦力と聞いている。 273 00:19:33,039 --> 00:19:35,374 なぜ そんな後ろに? 274 00:19:35,374 --> 00:19:38,277 後ろに人がいんの 苦手で。 275 00:19:40,212 --> 00:19:44,383 《こんな簡単に サンタが現れたら 俺たちも苦労しないよ。 276 00:19:44,383 --> 00:19:47,720 それに… 主戦力っつっても➡️ 277 00:19:47,720 --> 00:19:52,391 20年前に現れた サンタクロースに 深手を負わせただけだ。 278 00:19:52,391 --> 00:19:56,729 長年 サンタを追い続けてきたが 俺も もう50代…。 279 00:19:56,729 --> 00:20:01,067 この国にあふれかえってて ゴミ同然に扱われている老人に➡️ 280 00:20:01,067 --> 00:20:03,069 片足 突っ込んでる。 281 00:20:03,069 --> 00:20:05,738 なんか こうやって 学校にいると➡️ 282 00:20:05,738 --> 00:20:09,575 無敵のようだった 子ども時代を思い出すな。 283 00:20:09,575 --> 00:20:12,745 やだやだ… 感傷的になっちゃって》 284 00:20:12,745 --> 00:20:17,083 タバコで時間つぶそ。 (冬村)ところで 三田…。 285 00:20:17,083 --> 00:20:22,088 私のこと見てるけど なんか 言いたいことあるの? 286 00:20:22,088 --> 00:20:24,090 えっ 何? なんで? 287 00:20:24,090 --> 00:20:28,928 《柳生田:おっ!? 今どき 生徒が 体育館裏で青春かよ》 288 00:20:28,928 --> 00:20:34,767 やめて。 ケンカ売る気もないのに ジロジロ 人を見るなんて 失礼だよ。 289 00:20:34,767 --> 00:20:39,438 んだよ その倫理観! 悪かったな 嫌な思いさせて。 290 00:20:39,438 --> 00:20:42,608 《なんか 甘酸っぺぇ雰囲気だな。 291 00:20:42,608 --> 00:20:46,278 黒髪の子が好きなのか? 頑張れよ 少年》 292 00:20:46,278 --> 00:20:50,449 (三田)たぶん… 俺 思い出したいんだと思う。 293 00:20:50,449 --> 00:20:55,621 あの夜 冬村が どんな声で どんな笑い方をしていたのか。 294 00:20:55,621 --> 00:20:58,791 俺にとっては あの夜 見たものよりも➡️ 295 00:20:58,791 --> 00:21:03,963 冬村が笑ったことのほうが よっぽど 奇跡だったんだ。 296 00:21:03,963 --> 00:21:06,298 って… ごめん。 297 00:21:06,298 --> 00:21:09,802 こんなこと言われたら 余計 笑いにくくなるよな。 298 00:21:09,802 --> 00:21:13,472 《柳生田:う~わ~! めっちゃ 健気じゃん! 299 00:21:13,472 --> 00:21:16,809 ちょっと厄介な女子に 惚れちまったのか…。 300 00:21:16,809 --> 00:21:18,811 つらいな~》 301 00:21:18,811 --> 00:21:23,315 でも サンタクロースの呪いが 解放されたとき➡️ 302 00:21:23,315 --> 00:21:26,318 俺 決めたんだ。 《柳生田:うん うん! 303 00:21:26,318 --> 00:21:31,323 何を? この流れで告白か!? いけ! 少年!》 304 00:21:31,323 --> 00:21:33,926 (三田)これから きっと しんどいことも➡️ 305 00:21:33,926 --> 00:21:37,930 たくさん 待ち受けてる… そんな予感はしたけど…。 306 00:21:37,930 --> 00:21:40,766 《それでも…》 307 00:21:40,766 --> 00:21:45,771 俺が また… 冬村を笑わせる。 308 00:21:45,771 --> 00:21:50,943 そのために 俺は サンタの末裔に生まれたんだと思う。 309 00:21:50,943 --> 00:21:52,945 《うん うん!》 310 00:21:56,115 --> 00:21:58,617 三田…。 311 00:21:58,617 --> 00:22:03,289 だから… そのためなら 俺 いくらでも協力するから。 312 00:22:03,289 --> 00:22:06,125 お願いだ…。 三田…。 313 00:22:06,125 --> 00:22:11,130 私からも 言わなきゃいけないことがある。 314 00:22:11,130 --> 00:22:14,433 私…。 (銃声) 315 00:22:20,806 --> 00:22:23,475 (甘矢)さ… 三田! 316 00:22:23,475 --> 00:22:26,812 いやぁ… もう 最高! 317 00:22:26,812 --> 00:22:29,648 おじさん 年々 こういう青春ものに➡️ 318 00:22:29,648 --> 00:22:33,752 弱くなってるわ。 ぐっ… うぅ…。 319 00:22:33,752 --> 00:22:38,424 まぁ でも… 聞いちゃったもんは 仕方ない。 320 00:22:38,424 --> 00:22:43,596 (柳生田)涙を押し殺して サンタ捕獲とさせてもらいますよ。 321 00:22:43,596 --> 00:22:45,764 ホント…。 322 00:22:45,764 --> 00:22:47,933 うっ… うぅ…。 323 00:22:47,933 --> 00:22:51,837 お仕事って つらいよ。